JP5194777B2 - インクジェット記録用インク、並びにインクカートリッジ、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、及びインク記録物 - Google Patents

インクジェット記録用インク、並びにインクカートリッジ、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、及びインク記録物 Download PDF

Info

Publication number
JP5194777B2
JP5194777B2 JP2007330647A JP2007330647A JP5194777B2 JP 5194777 B2 JP5194777 B2 JP 5194777B2 JP 2007330647 A JP2007330647 A JP 2007330647A JP 2007330647 A JP2007330647 A JP 2007330647A JP 5194777 B2 JP5194777 B2 JP 5194777B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
carbon black
pigment dispersion
jet recording
mass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007330647A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009149815A (ja
Inventor
稔 羽切
充 成瀬
寛之 伏見
慎 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2007330647A priority Critical patent/JP5194777B2/ja
Priority to US12/809,783 priority patent/US8197049B2/en
Priority to EP08865073.4A priority patent/EP2222797B1/en
Priority to PCT/JP2008/073670 priority patent/WO2009081998A1/en
Priority to CN200880122004XA priority patent/CN101903476B/zh
Publication of JP2009149815A publication Critical patent/JP2009149815A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5194777B2 publication Critical patent/JP5194777B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/30Inkjet printing inks
    • C09D11/32Inkjet printing inks characterised by colouring agents
    • C09D11/324Inkjet printing inks characterised by colouring agents containing carbon black

Description

本発明は、高い画像濃度が得られ、かつ保存安定性の優れ、インクジェットヘッドの目詰まりが改良され、顔料分散液の保存安定性に優れたインクジェット記録用インク、並びにインクカートリッジ、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、及びインク記録物に関する。
インクジェット記録方式は、他の記録方式に比べてプロセスが簡単であるためフルカラー化が容易であり、簡略な構成の装置であっても高解像度の画像が得られるという利点がある。
このようなインクジェット記録方式に用いられるインクとしては、各種の水溶性染料を水、又は水と有機溶剤との混合液に溶解させた染料系インクが使用されているが、染料系インクは色調の鮮明性には優れているものの耐光性に劣るという欠点があった。一方、カーボンブラックや各種の有機顔料を分散させた顔料系インクは染料系インクと比較して耐光性に優れているため盛んに研究されている。
しかし、前記顔料系インクは、染料系インクと比べてノズルの目詰まりが生じやすい傾向がある。
前記顔料インクは、一般に水やアルコール類等の水性溶媒中に色材及び分散剤を予備分散させた分散物を調製した後、該分散物をサンドミル等のメディア型分散機を用いて所定の程度まで分散させる分散工程を行い、次いで、所定の濃度に希釈することにより調製されている。
顔料系の水系インクでは疎水性の顔料を分散させるために界面活性剤や水溶性樹脂を使用しているのが一般的であるが、得られる画像の信頼性は極めて悪い。そこで、画質向上を目的として造膜性の樹脂微粒子をインク液に添加する技術が検討されているが、複数の成分を微細に安定に長期分散させるのは困難であり、これらの微粒子を安定に分散させるために界面活性剤などの分散剤を多く使用すると、インクタンク、ヘッド内での気泡の発生、画質の劣化などの問題が生じる。また、分散性を向上させる目的で顔料の表面を親水性に変える方法、親水基を含有した樹脂を用いる方法などが検討されている。しかし、これらの方法は、それぞれ単独では安定であっても異なる種類を混合した場合には、分散が不安定になり、保存安定性が悪化するという問題がある。
前記課題を解決するため、高い画像濃度を得る目的でインク中に水不溶性色材と、該色材より小さい荷電性樹脂擬似微粒子とを含有させる方法(特許文献1参照)、顔料のDBP吸油量を限定した自己分散型顔料を含有させる方法(特許文献2参照)、カーボン分散液が表面改質カーボンブラックでHLB値が7〜18であり、かつアセチレン骨格を有するノニオン系界面活性剤を含有する水系カーボンブラック分散液(特許文献3参照)、などが提案されている。
また、分散を安定化する目的で、分子内にカルボキシル基とノニオン親水基を有する水分散性樹脂を水に分散させる方法(特許文献4参照)、水溶性高分子と界面活性剤を同じ極性にするかノニオンを添加する方法(特許文献5参照)、水系記録液において着色イオン性含有ポリエステル樹脂と着色剤の親水基の極性を同じにする方法(特許文献6参照)、顔料と樹脂微粒子の分散極性を同じにする方法(特許文献7参照)、などが提案されている。
また、分散液中の粒子の少なくとも70%が0.1μm未満の直径を有し、該分散液中の他の粒子が0.1μmに等しいか、又はそれ以下の直径を有する粒度分布を有する顔料粒子を含む顔料分散液、アルデヒドナフタレンスルホネート分散剤、及び/又は少なくとも1つのスルホン溶媒を含む水性インクジェットインク組成物が提案されている(特許文献8参照)。また、特許文献9には、顔料、高分子分散剤及び非イオン性界面活性剤を含有する水性媒体からなる記録液が提案されている。また、特許文献10には、ABあるいはBABブロックコポリマーを、顔料の分散剤として用いることが提案されている。更に、特許文献11には、特定の顔料、水溶性樹脂、及び溶媒を用いることが提案されている。
一方、分散剤を用いない顔料分散方法としては、例えばカーボンブラックに水可溶化基を含む置換基を導入する方法(特許文献12参照)、水溶性モノマー等をカーボンブラック表面に重合させる方法(特許文献13参照)、カーボンブラックを酸化処理する方法(特許文献14参照)、などが提案されている。また、酸化処理を施したカーボンブラック、アクリル酸、スチレン、及びα−メチルスチレンからなる三元重合体を含むインクによって耐水性と吐出安定性を確保する方法が提案されている(特許文献15参照)。
また、分散粒子の体積平均粒子径が30nm〜200nmであるインクジェット記録液が提案されている(特許文献16参照)。
しかし、前記インクジェット記録液ではカラー顔料インクに関しては高い画像濃度は得られるものの黒色顔料インクに関しては未だ十分満足できるものではなかった。また、ビーズミル分散でビーズ径が0.05mm〜1.0mm程度のビーズを使用した例が提案されている(特許文献17参照)。しかし、この提案でも分散安定性の面では十分なものではなかった。
また、特許文献18では、分散剤としてアニオン系界面活性剤が用いられ、分子量は1,000≦m≦30,000の範囲が好ましいと記載されている。しかし、この提案は、分散安定性の面では十分ではなく、分散時における強い衝撃に弱い顔料種は分散後の安定性に欠け、インクの吐出安定性が低下するという問題がある。
したがって高い画像濃度が得られ、かつ保存安定性の優れ、インクジェットヘッドの目詰まりが改良され、顔料分散液の保存安定性に優れたインクジェット記録用インク及びその関連技術は未だ提供されていないのが現状である。
特開2006−8858号公報 特開2002−3767号公報 特開2006-219584号公報 特開平5−239392号公報 特開平8−283633号公報 特開2000−63727号公報 特開2001−81366号公報 特開平8−333531号公報 特開昭56−147871号公報 米国特許第5085698号明細書 米国特許第5172133号明細書 米国特許第5571311号明細書 特開平8−81646号公報 特開平8−3498号公報 特開平9−194775号公報 特開2000−144028号公報 特開2005−281691号公報 特許第3625595号公報
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであり、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、高い画像濃度が得られ、かつ保存安定性の優れ、インクジェットヘッドの目詰まりが改良され、顔料分散液の保存安定性に優れたインクジェット記録用インク、並びにインクカートリッジ、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、及びインク記録物を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明者らが鋭意検討を重ねた結果、少なくともカーボンブラック、分散剤、及び水を含む顔料分散液(A)と、表面官能基を有するカーボンブラックを含む自己分散型顔料分散液(B)とを含有するインクジェット記録用インクにおいて、前記顔料分散液(A)中のカーボンブラック量(A)と、前記自己分散型顔料分散液(B)中の表面官能基を有するカーボンブラック量(B)との質量比率(A:B)が98:2〜50:50となるように調整することにより、前記課題が効果的に解決できることを知見した。
本発明は、本発明者らによる前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> 少なくともカーボンブラック、分散剤、及び水を含む顔料分散液(A)と、表面官能基を有するカーボンブラックを含む自己分散型顔料分散液(B)とを含有するインクジェット記録用インクにおいて、
前記顔料分散液(A)中のカーボンブラック量(A)と、前記自己分散型顔料分散液(B)中の表面官能基を有するカーボンブラック量(B)との質量比率(A:B)が98:2〜50:50であることを特徴とするインクジェット記録用インクである。
<2> 顔料分散液(A)における分散剤がナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物であり、該ナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物における、ナフタレンスルホン酸の2量体、3量体、及び4量体の合計含有量が20質量%〜80質量%である前記<1>に記載のインクジェット記録用インクである。
<3> 顔料分散液(A)におけるカーボンブラックがガスブラックであり、かつBET表面積が100m/g〜400m/gであり、該カーボンブラックの一次平均粒子径が10nm〜30nmである前記<1>から<2>のいずれかに記載のインクジェット記録用インクである。
<4> 動的光散乱法によるインク中のカーボンブラックの体積平均粒径(D50)が70nm〜180nmであり、該カーボンブラックの粒度分布における粒子径の標準偏差が体積平均粒径(D50)の1/2以下である前記<1>から<3>のいずれかに記載のインクジェット記録用インクである。
<5> 顔料分散液(A)における分散剤の含有量が、顔料1質量部に対して0.1質量部〜2質量部である前記<1>から<4>のいずれかに記載のインクジェット記録用インクである。
<6> 顔料分散液(A)及び自己分散型顔料分散液(B)におけるカーボンブラックの合計含有量が、5質量%〜50質量%である前記<1>から<5>のいずれかに記載のインクジェット記録用インクである。
<7> カーボンブラックのインクにおける含有量が、1質量%〜20質量%である前記<1>から<6>のいずれかに記載のインクジェット記録用インクである。
<8> 前記<1>から<7>のいずれかに記載のインクジェット記録用インクを容器内に収容してなることを特徴とするインクカートリッジである。
<9> 前記<1>から<7>のいずれかに記載のインクジェット記録用インクに刺激を印加し、該インクを飛翔させて画像を記録するインク飛翔手段を少なくとも有することを特徴とするインクジェット記録装置である。
<10> 前記<1>から<7>のいずれかに記載のインクジェット記録用インクに刺激を印加し、該インクを飛翔させて画像を記録するインク飛翔工程を少なくとも含むことを特徴とするインクジェット記録方法である。
<11> ピエゾ方式及びサーマル方式のいずれかである前記<10>に記載のインクジェット記録方法である。
<12> 記録媒体上に前記<1>から<7>のいずれかに記載のインクジェット記録用インクを用いて形成された画像を有してなることを特徴とするインク記録物である。
<13> 記録媒体が、紙である前記<12>に記載のインク記録物である。
本発明によると、従来における諸問題を解決することができ、高い画像濃度が得られ、かつ保存安定性に優れ、インクジェットヘッドの目詰まりが改良され、顔料分散液の保存安定性に優れたインクジェット記録用インク、並びにインクカートリッジ、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、及びインク記録物を提供することができる。
(インクジェット記録用インク)
本発明のインクジェット記録用インクは、少なくともカーボンブラック、分散剤、及び水を含む顔料分散液(A)と、表面官能基を有するカーボンブラックを含む自己分散型顔料分散液(B)とを含有し、湿潤剤、浸透剤、界面活性剤、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
前記インクジェット記録用インクにおいて、前記顔料分散液(A)中のカーボンブラック量(A)と、前記自己分散型顔料分散液(B)中の表面官能基を有するカーボンブラック量(B)との質量比率(A:B)が98:2〜50:50であり、95:5〜60:40が好ましく、85:15〜65:35がより好ましい。
前記顔料分散液(A)の割合が、98質量%より多くなると、普通紙の画像濃度は低くなり、50質量%より少なくなると、高光沢紙等の画像支持体がインクの染み込みの少ない支持体(加工紙)になると画像濃度が低くなってしまうことがある。
ここで、前記顔料分散液(A)及び前記自己分散型顔料分散液(B)中のカーボンブラック量は、例えば赤外吸収スペクトルなどにより測定できるが、測定するまでもなく、配合処方から求めることができる。
<顔料分散液(A)>
前記顔料分散液(A)は、少なくともカーボンブラック、分散剤、及び水を含み、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
前記カーボンブラックとしては、ガスブラック法、ファーネス法、又はチャネル法で製造されたカーボンブラックなどが挙げられ、これらの中でも、ガスブラック法が特に好ましい。
前記カーボンブラックとしては、市販品を用いることができ、該市販品としては、例えば#45L、MCF88、#990、MA600、#850(いずれも、三菱化学株式会社製);NIPEX90、NIPEX150、NIPEX160、NIPEX170、NIPEX180、Color Black FW200、Printex25、Special Black250(いずれも、デグサ社製);REGAL400R、REGAL600R、MOGUL L(いずれも、キャボット社製)、などが挙げられる。
前記カーボンブラックの平均一次粒子径は10.0nm〜30.0nmで、BET表面積は100m/g〜400m/gが好ましく、カーボンブラックの平均一次粒子径は15.0nm〜20.0nmで、BET表面積は150m/g〜300m/gがより好ましい。
ここで、前記カーボンブラックの平均一次粒子径は、例えば電子顕微鏡写真を用いて粒子を撮影し、撮影画像の粒子径と数から算出することができる。また、前記カーボンブラックのBET比表面積は、窒素吸着によるBET法によって測定することができる。
前記顔料分散液(A)で用いるカーボンブラックは、平均一次粒子径が小さく、ハイストラクチャーであるため、分散時の衝撃に弱くビーズ径が0.05mmを超えるようなビーズであるとビーズ同士の衝突エネルギーが強くストラキチャーの破壊が発生し、得られたカーボンブラック分散液の安定性が損なわれる。したがって、ビーズ径は0.05mm以下が好ましい。
−分散剤−
前記分散剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、ナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物が好適に用いられる。
前記ナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物は、ナフタレンスルホン酸ナトリウムとホルムアルデヒドとの縮合物であり、上記縮合物の繰り返しからなるものであれば特に限定されない。
前記スルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物における、ナフタレンスルホン酸の2量体、3量体、及び4量体の合計含有量が、ナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物全体に対し20質量%〜80質量%が好ましく、35質量%〜65質量%がより好ましい。
前記合計含有量が、20質量%未満であると、分散性が悪くなり顔料分散液及びインクの保存安定性が劣り、その結果、ノズルの目詰まりが発生しやすくなることがあり、80質量%を超えると、粘度が高くなり、分散が困難になることがある。
前記分散剤の添加量は、前記カーボンブラック1質量部に対し0.1質量部〜2質量部が好ましく、0.25質量部〜1質量部がより好ましい。これにより高い画像濃度、吐出安定性、液安定性がよいインクを提供することができる。
前記添加量が、0.1質量部未満であると、本発明の効果が達成されにくいことのほか、水系顔料分散体及びインクの保存安定性が劣り、その結果、ノズルの目詰まりが発生しやすい傾向があり、2質量部を超えると、水系顔料分散体及びインクの粘度が高すぎてインクジェット方式での記録が困難になる傾向がある。
前記顔料分散体は、前記カーボンブラック、前記分散剤、及び水以外にも、更に必要に応じて水溶性有機溶剤、ノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、防腐剤等の各種添加剤を添加することができる。
前記水溶性有機溶剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えばメタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール等のアルコール;エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の多価アルコール;N−メチルピロリドン、2−ピロリドン等のピロリドン誘導体;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン、またノニオン、アニオン、カチオン、両性の各種の界面活性剤、防腐剤、などが挙げられる。
前記カーボンブラック分散液は、前記カーボンブラック、前記分散剤、水、必要に応じて各種添加剤をビーズミル、例えば、ダイノーミルKDL型(株式会社シンマルエンタープライゼス製)、アジテーターミルLMZ(アシザワ・ファインテック株式会社製)、SCミル(三井鉱山株式会社製)等の分散機で分散する。更にビーズミル分散の後ビーズレスミル、例えば、高速せん断力タイプのCLEARSS5(エム・テクニック株式会社製)、キャビトロンCD1010(株式会社ユーロテック製)、モジュールDR2000(株式会社シンマルエンタープライゼス製)、薄膜旋回タイプのT.K.フィルミックス(特殊機化工業株式会社製)、超高圧衝突タイプのアルテマイザー(株式会社スギノマシン製)、ナノマイザー(吉田機械興業株式会社製)、などにより分散することにより得られる。
前記ビーズミルで使用するビーズとしては、通常セラミックビーズが好適であり、一般的にはジルコニアボールが使用される。ビーズ径は0.05mm以下が好ましく、0.03mm以下がより好ましい。
また、前記分散機の前工程において、ホモジナイザー等で粗大粒子を前処理することにより、より一層粒度分布をシャープにすることができ、画像濃度、吐出安定性等の改善に繋がる。
<自己分散型顔料分散液(B)>
表面官能基を有するカーボンブラックを含む自己分散型顔料分散液(B)に用いられるカーボンブラックは、その表面に、カルボキシル基、カルボニル基、ヒドロキシル基、スルホン基、リン酸基、第4級アンモニウム及びこれらの塩から選択される少なくとも1種が結合するような表面処理により、分散剤なしに水に分散及び/又は溶解が可能となったものである。具体的には、真空プラズマなどの物理的処理、M.L.Studebakerによるジアゾアルキル化合物(N=N−R−X)を用い、カルボキシル基、ヒドロキシル基又はスルホン基などの官能基をカーボンブラック表面に化学的に結合させる方法、又はラジカル反応によりフェノール化合物を炭素質材料、特にカーボンブラック表面に化学的に結合させる方法、或いは、官能基又は官能基を含んだ分子をカーボンブラックの表面にグラフトさせることによって得ることができる。従来の表面酸化法と異なり、必要とされる官能基を、必要な量化学的に結合させることができる。本発明において、1つのカーボンブラック粒子にグラフトされる官能基は単一でも複数種であってもよい。グラフトされる官能基の種類及びその程度は、インク中での分散安定性、色濃度、及びインクジェットヘッド前面での乾燥性等を考慮しながら適宜決定されてよい。
前記自己分散型顔料分散液に用いられるカーボンブラックにおいて、カーボンブラックが分散剤なしに水中に安定に存在している状態を「分散及び/又は溶解」と表現する。物質が溶解しているか、分散しているのかを明確に区別することが困難な場合も少なくない。本発明にあっては、分散剤なしに水中に安定に存在しうる顔料である限り、その状態が分散か、溶解かを問わず、そのような顔料を利用可能である。よって、本願明細書において、分散剤なしに水中に安定に存在しうる顔料を水溶性顔料ということがあるが、顔料が分散状態にあるものまでも排除することを意味するものではない。
前記自己分散型顔料分散液に用いられるカーボンブラックとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えばコンタクト法、ファーネス法、サーマル法などの公知の方法によって製造されたカーボンブラックを使用することができる。
前記カーボンブラックの種類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、酸性カーボンブラック、中性カーボンブラック、アルカリ性カーボンブラックのいずれでも使用できる。
前記自己分散型顔料分散液に用いられるカーボンブラックとしては、例えばファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラックが挙げられる。
前記カーボンブラックとしては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。該市販品としては、例えば三菱化学株式会社製の#10B、#20B、#30、#33、#40、#44、#45、#45L、#50、#55、#95、#260、#900、#1000、#2200B、#2300、#2350、#2400B、#2650、#2700、#4000B、CF9、MA8、MA11、MA77、MA100、MA220、MA230、MA600、MCF88等;キャボット社製のモナーク120、モナーク700、モナーク800、モナーク880、モナーク1000、モナーク1100、モナーク1300、モナーク1400、モーガルL、リーガル99R、リーガル250R、リーガル300R、リーガル330R、リーガル400R、リーガル500R、リーガル660R等;デグサ社製のプリンテックスA、プリンテックスG、プリンテックスU、プリンテックスV、プリンテックス55、プリンテックス140U、プリンテックス140V、スペシャルブラック4、スペシャルブラック4A、スペシャルブラック5、スペシャルブラック6、スペシャルブラック100、スペシャルブラック250、カラーブラックFW1、カラーブラックFW2、カラーブラックFW2V、カラーブラックFW18、カラーブラックFW200、カラーブラックS150、カラーブラックS160、カラーブラックS170、などが挙げられる。
前記顔料分散液(A)及び前記自己分散型顔料分散液(B)におけるカーボンブラックの合計含有量は、5質量%〜50質量%が好ましく、10質量%〜40質量%がより好ましい。前記カーボンブラックの合計含有量が、5質量%未満であると、生産性が劣ることがあり、50質量%を超えると、顔料分散液の粘度が高すぎて分散が困難になることがある。
動的光散乱法によるインク中のカーボンブラックの体積平均粒径(D50)が70nm〜180nmであり、該カーボンブラック粒度分布における粒子径の標準偏差が体積平均粒径(D50)の1/2以下であることが好ましい。これにより、高画像濃度、吐出安定性、及び保存安定性の良好なインクが得られる。
ここで、前記カーボンブラックの体積平均粒径は、例えば粒度分布計(日機装株式会社製、UPA)を使用して、23℃、55%RHの環境下で測定したものである。また、カーボンブラック平均粒子径(D50)とは体積分布による粒子径である。
前記カーボンブラックの前記インクにおける含有量は、1質量%〜20質量が好ましく、3質量%〜15質量%がより好ましい。前記カーボンブラックの含有量が、1質量%未満であると、画像濃度が低いため印字の鮮明さに欠けることがあり、20質量%より多いと、インクの粘度が高くなる傾向があるばかりでなくノズルの目詰まりが発生しやすくなることがある。
−湿潤剤−
前記湿潤剤の沸点は180℃以上のものが好ましい。該湿潤剤が水系顔料インク中に含有されていると、インク組成物の保水と湿潤性を確保することができ、その結果、水系顔料インクを長期間保存しても色材の凝集や粘度の上昇がなく、優れた保存安定性を実現できる。また、インクジェットプリンタのノズル先端等で開放状態に放置されても、乾燥物の流動性を長時間維持するインクジェット用インクが実現できる。更に記録中もしくは記録中断後の再起動時にノズルの目詰まりが発生することもなく、高い吐出安定性が得られる。
前記湿潤剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,3−ブチルグリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,5−ぺンタンジオール、1,6−へキサンジオール、グリセリン、1,2,6−へキサントリオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、エチル−1,2,4−ブタントリオール、1,2,3−ブタントリオール、ぺトリオール等の多価アルコール類;エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等の多価アルコールアルキルエーテル類;エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノべンジルエーテル等の多価アルコールアリールエーテル類;2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、ε−カプロラクタム、γ−ブチロラクトン等の含窒素複素環化合物;ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン等のアミン類、ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノール等の含硫黄化合物類;プロピレンカーボネート、炭酸エチレン、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、インクの乾燥による目詰まり(即ち水分蒸発による噴射特性不良の防止)、及び画像の彩度を向上させる上で優れた効果が得られる点から1,3−ブチルグリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、グリセリンが特に好ましい。
前記湿潤剤の含有量は、前記インク全量に対して50質量%以下が好ましく、5質量%〜40質量%がより好ましい。
−浸透剤−
前記浸透剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレングリコールエステル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンデシルエーテル;アセチレン系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤等のノニオン系界面活性剤、などが挙げられる。
−界面活性剤−
本発明インクでは、インク特性に影響を及ぼさない範囲内で界面活性剤を添加してもよい。前記界面活性剤としては、例えばノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、などが用いられる。具体的には、ノニオン系界面活性剤としては、BTシリーズ(日光ケミカルズ株式会社製)、ノニポールシリーズ(三洋化成工業株式会社製)、D−シリーズ、O−シリーズ(竹本油脂株式会社製)、サーフィノールシリーズ(エアープロダクツ社製)、オルフィンシリーズ(日信化学株式会社製)、EMALEX DAPEシリーズ(日本エマルジョン株式会社製)、などが挙げられる。また、シリコーン系界面活性剤(東レ・ダウコーニング株式会社製)、フッ素系界面活性剤(ネオス社製、住友3M株式会社製、DuPont社製、ダイキン株式会社製)、などが挙げられる。
前記その他の成分としては、例えば消泡剤、防腐防黴剤、防錆剤、pH調整剤、比抵抗調整剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、酸素吸収剤、光安定化剤、粘度調整剤などが挙げられる。
本発明の前記インクジェット記録用インクは、特に制限はなく、公知の方法により製造することができ、例えば前記顔料分散液、水、湿潤剤、浸透剤、及び界面活性剤等を攪拌混合し、金属フィルター、メンブレンフィルター等を用いた減圧濾過、加圧濾過、遠心分離機による遠心濾過を行い、粗大粒子、異物(ほこり、ごみ)等を除去し、必要に応じて脱気することによって得られる。
本発明のインクジェット記録用インクは、後述するように該インクを収容するインクカートリッジに好適に用いることができる。また、本発明のインクジェット記録用インクは、後述するように、紙等の記録媒体上に吐出させるインクジェット記録装置により、画像形成することができる。
(インクカートリッジ)
本発明のインクカートリッジは、本発明の前記インクジェット記録用インクを容器中に収容してなる。
前記容器としては、特に制限はなく、目的に応じてその形状、構造、大きさ、材質等を適宜選択することができ、例えば、アルミニウムラミネートフィルム、樹脂フィルム等で形成されたインク袋を少なくとも有するもの、プラスチックケース、などが好適に挙げられる。
本発明のインクカートリッジは、本発明の前記インクジェット記録用インクを収容し、各種インクジェット記録装置に着脱可能に装着して用いることができる。また、後述する本発明のインクジェット記録装置に着脱可能に装着して用いるのが特に好ましい。
(インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法)
本発明のインクジェット記録装置は、本発明の前記インクジェット記録用インクに刺激を印加し、該インクを飛翔させて画像を記録するインク飛翔手段を少なくとも有し、更に必要に応じてその他の手段を有してなる。
本発明のインクジェット記録方法は、本発明の前記インクジェット記録用インクに刺激を印加し、該インクを飛翔させて画像を記録するインク飛翔工程を少なくとも含み、更に必要に応じてその他の工程を含んでなる。
前記インク飛翔手段としては、連続噴射型又はオンデマンド型が挙げられる。前記オンデマンド型としては、ピエゾ方式、サーマル方式、静電方式等が挙げられる。これらの中でも、ピエゾ方式、サーマル方式が特に好ましい。
前記ピエゾ方式は、インク流路内のインクを加圧する圧力発生手段として圧電素子を用いてインク流路の壁面を形成する振動板を変形させてインク流路内容積を変化させてインク滴を吐出させるものである(特開平2−51734号公報参照)。
前記サーマル方式は、発熱抵抗体を用いてインク流路内でインクを加熱して気泡を発生させてインク滴を吐出させるものである(特開昭61−59911号公報参照)。
前記静電方式は、インク流路の壁面を形成する振動板と電極とを対向配置し、振動板と電極との間に発生させる静電力によって振動板を変形させることで、インク流路内容積を変化させてインク滴を吐出させるものである(特開平6−71882号公報参照)。
前記刺激としては、例えば、刺激発生手段により発生させることができ、該刺激としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、熱(温度)、圧力、振動、光、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、熱、圧力が好適に挙げられる。
前記刺激発生手段としては、例えば、加熱装置、加圧装置、圧電素子、振動発生装置、超音波発振器、ライト、などが挙げられる。具体的には、圧電素子等の圧電アクチュエータ、発熱抵抗体等の電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータ、などが挙げられる。
前記インクジェット記録用インクの飛翔の態様としては、特に制限はなく、前記刺激の種類等応じて異なり、例えば、前記刺激が「熱」の場合、記録ヘッド内の前記インクジェット記録用インクに対し、記録信号に対応した熱エネルギーを例えばサーマルヘッド等を用いて付与し、該熱エネルギーにより前記インクジェット記録用インクに気泡を発生させ、該気泡の圧力により、該記録ヘッドのノズル孔から該インクジェット記録用インクを液滴として吐出噴射させる方法、などが挙げられる。また、前記刺激が「圧力」の場合、例えば記録ヘッド内のインク流路内にある圧力室と呼ばれる位置に接着された圧電素子に電圧を印加することにより、圧電素子が撓み、圧力室の容積が縮小して、前記記録ヘッドのノズル孔から該インクジェット記録用インクを液滴として吐出噴射させる方法、などが挙げられる。
本発明のインクジェット記録用インクを収容した本発明のインクジェット記録装置を用いて記録媒体上に画像を記録すると、オンデマンドで記録媒体上にインク記録物が得られる。また、インクジェット記録用インクの補充はインクカートリッジ単位で取り替えることが可能である。
ここで、本発明のインクカートリッジ及びインクジェット記録装置について、図1を参照して説明する。
図1において、本発明の前記インクジェット記録用インクが収容されるインクカートリッジ20は、キャリッジ18内に収納される。ここで、インクカートリッジ20は便宜上複数設けられているが、複数である必要はない。このような状態でインクジェット用インクが、インクカートリッジ20からキャリッジ18に搭載された液滴吐出ヘッド18aに供給される。なお、図1において、吐出ノズル面は下方向を向いた状態であるため見えない状態であるが、この吐出ノズル18aからインクジェット用インクが吐出される。
キャリッジ18に搭載された液滴吐出ヘッド18aは、主走査モータ24で駆動されるタイミングベルト23によってガイドシャフト21、22にガイドされて移動する。一方、特定のコート紙(画像支持体)はプラテン19によって液滴吐出ヘッド18aと対面する位置に置かれる。なお、図1中、1はインクジェット記録装置、2は本体筐体、16はギア機構、17は副走査モータ、25及び27はギア機構、26は主走査モータをそれぞれ示す。
(インク記録物)
本発明のインク記録物は、記録媒体上に本発明の前記インクジェット記録用インクを用いて形成された画像を有してなる。
前記記録媒体としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、紙等のインクに対して吸収性を有するもの、インクに対して実質的に非吸収性のもののいずれであっても好適に用いられる。
前記記録媒体としては、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリサルフォン、ABS樹脂、ポリ塩化ビニル等を基材とするプラスチックシート;黄銅、鉄、アルミニウム、SUS、銅等の金属表面又は非金属の基材に蒸着等の手法により金属コーティング処理をした記録媒体;紙を基材として撥水処理などがなされた記録媒体、無機質の材料を高温で焼成した、いわゆるセラミックス材料からなる記録媒体などが挙げられる。これらの中でも、紙が経済性の点と画像の自然さの点で特に好ましい。
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明は、これらの実施例に何ら限定されるものではない。
(調製例1)
−顔料分散液1の調製−
<処方>
・カーボンブラック(NIPEX150−IQ、degussa社製、ガスブラック)・・・200質量部
・ナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物(パイオニンA−45−PN、竹本油脂株式会社製、ナフタレンスルホン酸2量体、3量体、及び4量体の合計含有量=30質量%)・・・50質量部
・蒸留水・・・750質量部
上記の混合物をプレミックス後ビーズミル分散機(寿工業株式会社製、UAM−015)を用い直径0.03mmのジルコニアビーズ(密度6.03×10−6g/m)で周速10m/s、液温30℃で15分間分散した後、遠心分離機(久保田商事株式会社製、Model−3600)で粗大粒子を遠心分離し、顔料分散液1を調製した。
(調製例2)
−顔料分散液2の調製−
顔料分散液1のカーボンブラックを、Color Black S170(degussa社製、チャンネルブラック)に変え、ナフタレンスルホン酸2量体、3量体、及び4量体の合計含有量を50質量%とした以外は、調製例1と同様にして、顔料分散液2を調製した。
(調製例3)
−顔料分散液3の調製−
顔料分散液1のカーボンブラックを、カーボンブラック(Printex95、degussa社製、ファーネスブラック)に変えた以外は、調製例1と同様にして、顔料分散液3を調製した。
(調製例4)
−顔料分散液4の調製−
顔料分散液1のカーボンブラックを、Color Black FW200(degussa社製、チャンネルブラック)に変えた以外は、調製例1と同様にして、顔料分散液4を調製した。
(調製例5)
−顔料分散液5の調製−
顔料分散液1のカーボンブラックを、#44(三菱化学株式会社製、ファーネスブラック)に変えた以外は、調製例1と同様にして、顔料分散液5を調製した。
(調製例6)
−顔料分散液6の調製−
顔料分散液1のカーボンブラックを、Printex140U(degussa社製、チャンネルブラック)に変えた以外は、調製例1と同様にして、顔料分散液6を調製した。
(調製例7)
−顔料分散液7の調製−
顔料分散液5のナフタレンスルホン酸2量体、3量体、及び4量体の合計含有量を18質量%に変えた以外は、調製例5と同様にして、顔料分散液7を調製した。
(調製例8)
−顔料分散液8の調製−
顔料分散液6のナフタレンスルホン酸2量体、3量体、及び4量体の合計含有量を85質量%に変えた以外は、調製例6と同様にして、顔料分散液8を調製した。
(調製例9)
−顔料分散液9の調製−
顔料分散液1のナフタレンスルホン酸2量体、3量体、及び4量体の合計含有量を15質量%に変えた以外は、調製例1と同様にして、顔料分散液9を調製した。
(調製例10)
−顔料分散液10の調製−
顔料分散液1のカーボンブラックの一次粒子径を9nm(degussa社製、FW285)に変えた以外は、調製例1と同様にして、顔料分散液10を調製した。
(調製例11)
−顔料分散液11の調製−
顔料分散液1のカーボンブラックの一次粒子径を31nm(degussa社製、Printex150T)に変えた以外は、調製例1と同様にして、顔料分散液11を調製した。
(調製例12)
−顔料分散液12の調製−
顔料分散液1の分散時間を20分間に変えた以外は、調製例1と同様にして、顔料分散液12を調製した。
(調製例13)
−顔料分散液13の調製−
顔料分散液1の分散時間を8分間に変えた以外は、調製例1と同様にして、顔料分散液13を調製した。
次に、得られた顔料分散液1〜13について、以下のようにして、諸特性を測定した。結果を表1に示す。
<カーボンブラックの平均一次粒子径>
カーボンブラックの平均一次粒子径は、電子顕微鏡を用いてカーボンブラック粒子を撮影し、撮影画像のカーボンブラック粒子の粒子径と数から算出することで測定した。
<カーボンブラックのBET比表面積>
カーボンブラックのBET比表面積は、窒素吸着によるBET法によって測定した。
<顔料分散体の体積平均粒径及び標準偏差>
顔料分散体の体積平均粒径(D50)及び標準偏差を、粒度分析計(日機装株式会社製、UPA150EX)により測定した。
<ナフタレンスルホン酸縮合物のHPLC分析>
・装置:LC−10vp(島津製作所製)
・カラム:ZORBAX BP−ODS(4.6id×150mm、GLサイエンス社製)
・ガードカラム:ZORBAX BP−ODS(4.0id×10mm、GLサイエンス社製)
・検出機:UV(237nm)
・移動相:CHCN / 0.005M PIC水溶液 = 25/75
・流速:1ml/min
・サンプル調製:200ppm soln
・注入量:20μL
(実施例1〜14、18〜19、参考例15〜17、及び比較例1〜7)
−インクジェット記録用インクの作製−
得られた各顔料分散液(A)、並びに下記の3種の自己分散型顔料分散液(B)を用い、下記インク処方1及び表1に基づいてインクを調製し、30分間攪拌後、孔径0.8μmのメンブランフィルターでろ過し、真空脱気して、実施例1〜14、18〜19、参考例15〜17、及び比較例1〜7の各インクジェット記録用インクを作製した。
−自己分散型顔料分散液(B)−
・B−1液:カルボキシル基付加型カーボンブラック(CAB−O−JET300、キャボット社製)を水に分散させた液(カーボンブラック濃度20質量%)
・B−2液:スルホン基付加型カーボンブラック(CAB−O−JET200、キャボット社製)を水に分散させた液(カーボンブラック濃度20質量%)
−インク処方−
・顔料分散液(A)・・・表1に示す量
・自己分散型顔料分散液(B)・・・表1に示す量
ただし、顔料分散液(A)と自己分散型顔料分散液(B)との合計量は80質量部である。
・グリセリン・・・7.5質量部
・ジエチレングリコール・・・22.5質量部
・2−エチル−1,3−ヘキサンジオール・・・3.0質量部
・2−ピロリドン・・・3.0質量部
・ポリオキシエチレン(3)アルキル(C13)エーテル酢酸ナトリウム・・・0.45質量部
・蒸留水・・・38.55質量部
<インクの体積平均粒径及び標準偏差>
インクの体積平均粒径(D50)及び標準偏差を、粒度分析計(日機装株式会社製、UPA150EX)により測定した。
次に、インクジェットプリンタ(EPSON株式会社製、MJ−930C)を用い、普通紙(PPC用紙4024、ゼロックス株式会社製)、及び光沢紙に記録し、以下のようにして、画像濃度、吐出安定性、及びインク保存性について評価した。結果を表2に示す。
<画像濃度>
各インクによる普通紙及び光沢紙における画像濃度は、得られたベタ画像をX−rite濃度計(X−rite社製)を用いて測定して求めた。
<吐出安定性>
吐出安定性は、インク記録物を記録した後、インクジェットヘッドにキャップした状態でインクジェットプリンタを40℃の環境下で1ヶ月放置した。放置後のインクジェットプリンタの吐出状態が初期の吐出状態に回復するか否かをクリーニング動作回数によって、下記基準で評価した。
〔評価基準〕
○:1回の動作により回復した
△:2回〜3回の動作により回復した
×:3回以上の動作によっても回復がみられなかった
<インク保存性>
各インクジェット記録用インクをポリエチレン容器に入れ密封し、70℃で3週間保存した後の粒径、表面張力、及び粘度を測定し、初期物性との変化率により、下記基準で評価した。
〔評価基準〕
◎:粒径、表面張力、及び粘度の全て項目で変化率が5%未満である
○:粒径、表面張力、及び粘度の全て項目で変化率が10%未満である
△:粒径、表面張力、及び粘度の全て項目で変化率が30%未満である
×:粒径、表面張力、及び粘度の少なくとも1つの項目で変化率が30%以上である
表1及び表2の結果から、実施例1〜14、18〜19、及び参考例15〜17の各インクジェット記録用インクは、いずれも比較例1〜7に比べて、高い画像濃度を有し、吐出安定性、及びインク保存安定性に優れていることが分かった。
本発明のインクジェット記録用インクは、インクジェット記録方式による各種記録に適用することができ、例えば、インクジェットプリンタ、ファクシミリ装置、複写装置、などに好適に適用することができる。
図1は、本発明のインクジェット記録装置の一例を示す斜視図である。
符号の説明
1 インクジェット記録装置
2 本体筐体
16 ギア機構
17 副走査モータ
18 キャリッジ
18a 液滴吐出ヘッド
19 プラテン
20 インクカートリッジ
21 ガイドシャフト
22 ガイドシャフト
23 タイミングベルト
24 主走査モータ
25 ギア機構
26 主走査モータ
27 ギア機構

Claims (13)

  1. 少なくともカーボンブラック、分散剤、及び水を含む顔料分散液(A)と、表面官能基を有するカーボンブラックを含む自己分散型顔料分散液(B)とを含有するインクジェット記録用インクにおいて、
    前記顔料分散液(A)中のカーボンブラック量(A)と、前記自己分散型顔料分散液(B)中の表面官能基を有するカーボンブラック量(B)との質量比率(A:B)が98:2〜50:50であり、
    前記顔料分散液(A)における前記分散剤がナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物であり、該ナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物における、ナフタレンスルホン酸の2量体、3量体、及び4量体の合計含有量が20質量%〜80質量%であることを特徴とするインクジェット記録用インク。
  2. 顔料分散液(A)におけるカーボンブラックのBET表面積が100m /g〜400m /gであり、該カーボンブラックの一次平均粒子径が10nm〜30nmである請求項1に記載のインクジェット記録用インク。
  3. 顔料分散液(A)におけるカーボンブラックがガスブラックである請求項1から2のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
  4. 動的光散乱法によるインク中のカーボンブラックの体積平均粒径(D50)が70nm〜180nmであり、該カーボンブラックの粒度分布における粒子径の標準偏差が体積平均粒径(D50)の1/2以下である請求項1から3のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
  5. 顔料分散液(A)における分散剤の含有量が、顔料1質量部に対して0.1質量部〜2質量部である請求項1から4のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
  6. 顔料分散液(A)及び自己分散型顔料分散液(B)におけるカーボンブラックの合計含有量が、5質量%〜50質量%である請求項1から5のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
  7. カーボンブラックのインクにおける含有量が、1質量%〜20質量%である請求項1から6のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載のインクジェット記録用インクを容器内に収容してなることを特徴とするインクカートリッジ。
  9. 請求項1から7のいずれかに記載のインクジェット記録用インクに刺激を印加し、該インクを飛翔させて画像を記録するインク飛翔手段を少なくとも有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  10. 請求項1から7のいずれかに記載のインクジェット記録用インクに刺激を印加し、該インクを飛翔させて画像を記録するインク飛翔工程を少なくとも含むことを特徴とするインクジェット記録方法。
  11. ピエゾ方式及びサーマル方式のいずれかである請求項10に記載のインクジェット記録方法。
  12. 記録媒体上に請求項1から7のいずれかに記載のインクジェット記録用インクを用いて形成された画像を有してなることを特徴とするインク記録物。
  13. 記録媒体が、紙である請求項12に記載のインク記録物。
JP2007330647A 2007-12-21 2007-12-21 インクジェット記録用インク、並びにインクカートリッジ、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、及びインク記録物 Expired - Fee Related JP5194777B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007330647A JP5194777B2 (ja) 2007-12-21 2007-12-21 インクジェット記録用インク、並びにインクカートリッジ、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、及びインク記録物
US12/809,783 US8197049B2 (en) 2007-12-21 2008-12-18 Inkjet recording ink, ink cartridge, inkjet recording method, inkjet recording apparatus, and ink recorded matter
EP08865073.4A EP2222797B1 (en) 2007-12-21 2008-12-18 Inkjet recording ink, ink cartridge, inkjet recording method, inkjet recording apparatus, and ink recorded matter
PCT/JP2008/073670 WO2009081998A1 (en) 2007-12-21 2008-12-18 Inkjet recording ink, ink cartridge, inkjet recording method, inkjet recording apparatus, and ink recorded matter
CN200880122004XA CN101903476B (zh) 2007-12-21 2008-12-18 喷墨记录油墨、墨盒、喷墨记录方法、喷墨记录装置和油墨记录物质

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007330647A JP5194777B2 (ja) 2007-12-21 2007-12-21 インクジェット記録用インク、並びにインクカートリッジ、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、及びインク記録物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009149815A JP2009149815A (ja) 2009-07-09
JP5194777B2 true JP5194777B2 (ja) 2013-05-08

Family

ID=40801295

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007330647A Expired - Fee Related JP5194777B2 (ja) 2007-12-21 2007-12-21 インクジェット記録用インク、並びにインクカートリッジ、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、及びインク記録物

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8197049B2 (ja)
EP (1) EP2222797B1 (ja)
JP (1) JP5194777B2 (ja)
CN (1) CN101903476B (ja)
WO (1) WO2009081998A1 (ja)

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010261028A (ja) 2009-04-08 2010-11-18 Ricoh Co Ltd 顔料分散液、インクジェット用インク、インクカートリッジ、画像形成装置、記録方法、及び画像形成物
JP5593969B2 (ja) * 2009-09-09 2014-09-24 株式会社リコー インクジェット用記録インク、及びインクカートリッジ
JP5534160B2 (ja) * 2009-12-03 2014-06-25 株式会社リコー インクジェット用記録インクセット、インクカートリッジ、及びこれを用いた記録装置、画像形成方法並びに画像形成物
WO2011096931A1 (en) * 2010-02-05 2011-08-11 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Print method, print apparatus and printed upon medium
JP5725396B2 (ja) * 2010-04-30 2015-05-27 株式会社リコー インクジェット用記録インク及びこれを用いた記録装置、記録物
JP5552995B2 (ja) 2010-10-19 2014-07-16 株式会社リコー インクジェット記録用インク、インクカートリッジ、インクジェット記録装置、画像形成方法、画像形成物
JP5737141B2 (ja) * 2010-12-14 2015-06-17 株式会社リコー 活性エネルギー線硬化型インクジェット用インク、インク収容容器、画像形成装置及び画像形成方法
US8733920B2 (en) 2011-01-26 2014-05-27 Ricoh Company, Ltd. Inkjet recording ink, ink cartridge, inkjet recording device, inkjet recording method, and ink recorded matter
JP5757405B2 (ja) 2011-04-01 2015-07-29 株式会社リコー インクジェット用記録インクセット及びこれを用いたインクカートリッジ、インクジェット記録装置、画像形成方法及び画像形成物
US8919945B2 (en) 2011-04-12 2014-12-30 Ricoh Company, Ltd. Inkjet ink, pigment dispersion, image forming method, inkjet recording apparatus, ink cartridge, and print
US8815002B2 (en) 2011-12-08 2014-08-26 Ricoh Company, Ltd. Inkjet recording ink
JP2013159711A (ja) 2012-02-06 2013-08-19 Ricoh Co Ltd インクジェット用記録インクセット、顔料インク及びこれを用いた記録装置、記録物
JP6051840B2 (ja) 2012-03-19 2016-12-27 株式会社リコー インクジェット記録用インク、インクカートリッジ、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置およびインク記録物
JP5942535B2 (ja) 2012-03-28 2016-06-29 株式会社リコー インクジェット記録用インク、インクカートリッジ、インクジェット記録装置、画像形成物
JP5910248B2 (ja) 2012-03-30 2016-04-27 株式会社リコー インクジェット記録用インク、インクカートリッジ、インクジェット記録装置、画像形成物
ES2386267B2 (es) * 2012-04-24 2013-02-11 Esmalglass, Sau Tinta esmalte digital
JP5966724B2 (ja) 2012-07-25 2016-08-10 株式会社リコー インクジェット記録用インク、インクカートリッジ及びインクジェット記録装置
JP6015913B2 (ja) 2012-09-14 2016-10-26 株式会社リコー インクジェット記録用インク、インクカートリッジ、インクジェット記録装置、画像形成方法、画像形成物
WO2016122574A1 (en) * 2015-01-30 2016-08-04 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Aqueous pigment co-dispersions
CN110655830A (zh) * 2019-10-30 2020-01-07 珠海格美达科技有限公司 一种喷墨打印墨水及其制备方法
JP7355279B1 (ja) * 2022-02-01 2023-10-03 Dic株式会社 インクジェット印刷インク及び印刷物の製造方法

Family Cites Families (35)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56147871A (en) 1980-04-17 1981-11-17 Canon Inc Recording solution
US5085698A (en) * 1990-04-11 1992-02-04 E. I. Du Pont De Nemours And Company Aqueous pigmented inks for ink jet printers
JP2899088B2 (ja) * 1990-08-31 1999-06-02 キヤノン株式会社 インクジェット用インク及びその製造方法、かかるインクを用いたインクジェット記録方法
JPH05239392A (ja) 1992-03-02 1993-09-17 Nippon Paint Co Ltd インクジェット用水性インク組成物
JP3405817B2 (ja) 1994-06-20 2003-05-12 オリヱント化学工業株式会社 水性顔料インキ及びその製造方法
JPH0881646A (ja) 1994-09-14 1996-03-26 Mita Ind Co Ltd インク
US5571311A (en) * 1994-12-15 1996-11-05 Cabot Corporation Ink jet ink formulations containing carbon black products
JPH08283633A (ja) 1995-04-10 1996-10-29 Seiko Epson Corp 画像形成用インク及びその製造方法
JPH08333531A (ja) 1995-06-07 1996-12-17 Xerox Corp 水性インクジェットインク組成物
JP3379319B2 (ja) 1996-01-22 2003-02-24 東洋インキ製造株式会社 インクジェットインキおよびその製造方法
JP2000063727A (ja) 1998-08-25 2000-02-29 Fujitsu Ltd 記録液
JP4016510B2 (ja) 1998-11-06 2007-12-05 富士ゼロックス株式会社 インクジェット記録液およびインクジェット記録方法
JP2001081366A (ja) 1999-09-10 2001-03-27 Fuji Xerox Co Ltd インクプリンタ用記録液、その製造方法及び画像記録方法
DE60122428T2 (de) * 2000-06-21 2007-03-08 Canon K.K. Tintenstrahltinte, Tintenstrahldruckverfahren, Tintenstrahl-Druckvorrichtung,Tintenstrahldruckeinheit und Tintenpatrone
DE60119625T2 (de) * 2000-06-21 2007-04-26 Canon K.K. Tintenstrahldruckvorrichtung und Druckverfahren
US6494569B2 (en) * 2000-06-21 2002-12-17 Canon Kabushiki Kaisha Ink-jet printing method
JP2002003767A (ja) 2000-06-23 2002-01-09 Canon Inc インク、インクジェット記録方法、インクカートリッジ、記録ユニット、インクセット及び画像記録装置
US6547381B2 (en) * 2000-06-23 2003-04-15 Canon Kabushiki Kaisha Ink, image recording process, ink cartridge, recording unit, ink set, crust-preventing method and image forming apparatus
US6786959B2 (en) * 2002-04-18 2004-09-07 Ricoh Company Limited Pigment dispersion, method for preparing the pigment dispersion, inkjet ink using the pigment dispersion, method for preparing the inkjet ink, ink cartridge containing the inkjet ink, image forming method and apparatus using the inkjet ink, and print image produced by the image forming method and apparatus
JP2004115550A (ja) * 2002-09-20 2004-04-15 Canon Inc 水性インク、インクジェット記録方法、インクカートリッジ、記録ユニット及びインクジェット記録装置
DE60315578T2 (de) * 2002-10-29 2008-05-21 Ricoh Co., Ltd. Tintenstrahldrucktinte, Tintenpatrone enthaltend die Tinte, Tintenstrahlaufzeichnungsgerät und -verfahren enthaltend die Tinte, Bild hergestellt mittels des Verfahrens
DE10309819A1 (de) * 2003-03-05 2004-09-23 Bayer Chemicals Ag Pigmentpräparationen
JP2005281691A (ja) 2004-03-05 2005-10-13 Canon Inc インク組成物、インク組成物の製造方法、インク組成物を用いた液体付与方法及び装置
US7220303B2 (en) * 2004-04-13 2007-05-22 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Pigmented inks having different particle sizes and/or morphologies and distinct chemical dispersions
US7638561B2 (en) * 2004-06-22 2009-12-29 Rohm And Haas Company Aqueous inkjet ink composition
JP2006008858A (ja) 2004-06-25 2006-01-12 Canon Inc インクジェット記録用インクセット、インクジェット記録装置、及びインクジェット記録方法
JP2006160819A (ja) * 2004-12-03 2006-06-22 Canon Inc インク、インクジェット記録方法及び記録物
JP2006219584A (ja) 2005-02-10 2006-08-24 Seiko Epson Corp 水性カーボンブラック分散液およびその製造方法、水性インク
JP5116002B2 (ja) * 2005-03-17 2013-01-09 株式会社リコー 水系顔料分散体の製造方法、水系顔料インクの製造方法、及び該インクを用いたインクカートリッジ、インクジェット記録装置、画像形成方法、それによる画像形成物
EP1728837B1 (en) * 2005-06-01 2010-05-19 Ricoh Company, Ltd. Pigment dispersion, inkjet ink using the pigment dispersion, method for preparing the pigment dispersion and image forming method using the inkjet ink
JP2007063493A (ja) * 2005-09-02 2007-03-15 Canon Inc インクジェット用インク、インクジェット用インクの作成方法、インクジェット記録方法及び該インクを用いたインクカートリッジ
DE602007005423D1 (de) * 2006-08-04 2010-05-06 Ricoh Kk Tintenstrahltinte, Verfahren zur Herstellung derselben, Tintenpatrone, Tintenstrahlbildaufzeichnungsverfahren und Bild
DE602007004150D1 (de) * 2006-08-11 2010-02-25 Ricoh Kk Pigmentdispersion, Tintenstrahltinte mit der Pigmentdispersion, Bilderzeugungsverfahren und Bilderzeugungsvorrichtung
JP2006328422A (ja) 2006-08-21 2006-12-07 Ricoh Co Ltd 記録用インク及び該インクを使用した記録方法
JP5403313B2 (ja) 2007-03-19 2014-01-29 株式会社リコー インクジェット用顔料分散液の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009149815A (ja) 2009-07-09
EP2222797A1 (en) 2010-09-01
EP2222797B1 (en) 2017-10-04
US8197049B2 (en) 2012-06-12
WO2009081998A1 (en) 2009-07-02
CN101903476B (zh) 2013-08-07
EP2222797A4 (en) 2014-01-22
US20100277548A1 (en) 2010-11-04
CN101903476A (zh) 2010-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5194777B2 (ja) インクジェット記録用インク、並びにインクカートリッジ、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、及びインク記録物
JP6137734B2 (ja) インクジェットインク
JP5593969B2 (ja) インクジェット用記録インク、及びインクカートリッジ
US9045659B2 (en) Inkjet recording ink and inkjet recording device using the same
JP5552995B2 (ja) インクジェット記録用インク、インクカートリッジ、インクジェット記録装置、画像形成方法、画像形成物
WO2002102906A1 (en) Ink jet recording ink set
JP6032069B2 (ja) インクジェット記録用インク、インク収容容器、インクジェット記録装置、記録物、及び該記録物の製造方法
JP6056520B2 (ja) インクジェット用インク、画像形成方法、インクカートリッジ、インクジェット記録装置、画像形成物
JP6255922B2 (ja) インクジェット記録用インク、インクジェット記録用インクの製造方法、インク収容容器、インクジェット記録装置、記録物の製造方法及び記録物
JP6032071B2 (ja) インクジェット記録用インク、インク収容容器、インクジェット記録装置、記録物の製造方法、記録物
JP5042741B2 (ja) 顔料分散液、及び該顔料分散液を用いたインクジェット用インク、並びに画像形成方法、及び画像形成装置
JP6035159B2 (ja) インクジェット用インク、画像形成方法、インクカートリッジ、インクジェット記録装置、画像形成物
JP5742097B2 (ja) インクジェット記録用インク、並びにインクカートリッジ、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、及びインク記録物
JP5515427B2 (ja) インクジェット記録用インク、インクカートリッジ、インクジェット記録装置
JP5678496B2 (ja) インクジェット記録用インク、並びにインクカートリッジ、インクジェット記録装置、インクジェット記録方法、及びインク記録物
JP6289088B2 (ja) インクジェット記録用インク、インクカートリッジ、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、インク記録物
JP6018000B2 (ja) インクジェット記録用インク、インクカートリッジ、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、インク記録物
JP5251076B2 (ja) 顔料分散体及びその製造方法、並びにインクジェット用インク、インクカートリッジ、インクジェット記録装置、インクジェット記録方法、及びインク記録物
JP6197624B2 (ja) インクジェット記録用インク、インク収納容器、インクジェット記録装置、記録物の製造方法、記録物
JP2006160951A (ja) インクジェット記録用インクの製造方法、インクジェット記録方法、インクカートリッジおよびインクジェット記録装置
JP2006143904A (ja) インクジェット記録用インクの製造方法、インクジェット記録用インク、インクジェット記録方法、インクカートリッジおよびインクジェット記録装置
JP2006160907A (ja) インクジェット記録用インクの製造方法、インクジェット記録方法、インクカートリッジおよびインクジェット記録装置
JP2015113451A (ja) インクジェット記録用インク、インク収納容器、インクジェット記録装置、記録物の製造方法、記録物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100603

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120904

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121016

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130121

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160215

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5194777

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160215

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees