JP2002087815A - 炭酸カルシウム粉体、及びその製造方法 - Google Patents

炭酸カルシウム粉体、及びその製造方法

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JP2002087815A
JP2002087815A JP2000276035A JP2000276035A JP2002087815A JP 2002087815 A JP2002087815 A JP 2002087815A JP 2000276035 A JP2000276035 A JP 2000276035A JP 2000276035 A JP2000276035 A JP 2000276035A JP 2002087815 A JP2002087815 A JP 2002087815A
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carbonate powder
shell
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Yutaka Yamashita
豊 山下
Shunichi Katsukawa
俊一 勝川
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HOKKAIDO KYODO SEKKAI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 経時安定性及び食品添加物規格の観点からの
問題がない炭酸カルシウム粉体であって、液中分散性が
非常に良好である炭酸カルシウム粉体、並びにその製造
方法を提供する。 【解決手段】 粒度範囲が0.1〜0.3μmである一
次粒子の凝集体からなる二次粒子であることを特徴とす
る炭酸カルシウム粉体、並びに、貝殻焼成体、又は貝殻
焼成体を水和した水酸化体に水を加えて石灰乳を得、得
られた石灰乳に炭酸ガスを用いて炭酸化することを特徴
とする炭酸カルシウム粉体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乳飲料、ジュース
類等の食品に添加してカルシウムを強化する等の種々の
用途に有効に利用される、液中での分散安定性の良好な
炭酸カルシウム粉体、及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】カルシウムは人間の骨や歯の主成分であ
るだけでなく、体内の各種の生体機能に重要な役割を果
たしていることが知られている。カルシウムはこのよう
に人間にとり重要なものであるが、従来から若者や老人
を初めとし、日本人全体のカルシウム不足が指摘されて
いる。この問題を解決するため、従来様々な食品のカル
シウム濃度を高めることが行われており、牛乳において
カルシウム強化牛乳が供給されている。
【0003】カルシウム強化に用いられるカルシウム剤
としては、貝殻、卵殻、魚骨、牛骨、乳酸カルシウム、
グルコン酸カルシウム、その他一般的な合成系のカルシ
ウム化合物が知られている。しかし、牛乳等の乳酸料中
にカルシウム剤を安定に分散させることは一般的に困難
で、このため用いられるカルシウム剤は極めて限定され
ており、わずかに乳酸カルシウム等の有機酸カルシウム
や一部の合成系のカルシウム化合物が利用されているに
すぎない。
【0004】なお、有機酸カルシウムを用いる場合にお
いても、得られるカルシウム強化乳飲料は風味が損なわ
れたり、蛋白が存在すると凝集を起こしたりするが認め
られ、このため乳飲料に十分の量のカルシウム剤を添加
することは困難である。また合成系のカルシウム化合物
が乳飲料に添加される場合には、カルシウム剤の合成過
程において残存する不純物に起因すると考えられている
が、乳飲料の風味の変化があり、更にカルシウム化合物
の分散性や再分散性が悪く、このため時間の経過と共に
沈殿物が多量に発生する等の問題がある。従って、上記
問題を解決したカルシウム剤が従来から求められてい
る。
【0005】合成系のカルシウム化合物の一つである炭
酸カルシウムは一般に石灰石を高温で焼成して得られる
生石灰と水とを反応させ石灰乳を調製後、石灰乳中に炭
酸ガスを導入させ炭酸カルシウムを合成する炭酸ガス化
合プロセスで製造されている。
【0006】具体的には、この合成系炭酸カルシウムは
一般的に水酸化カルシウムの水懸濁液(石灰乳)に炭酸
ガスを反応させる炭酸ガス法により製造され、通常固形
分として5〜20質量%のスラリー状炭酸カルシウムが
得られている。
【0007】ただし、通常このスラリー状炭酸カルシウ
ムは、経時安定性及び食品添加物規格の観点からは、ス
ラリー状炭酸カルシウムの形態のまま乳製品には用いな
いで、脱水乾燥及び粉砕されて得られる炭酸カルシウム
粉体を用いることが好ましい。
【0008】そのようにして調製される炭酸カルシウム
粉体は、炭酸カルシウムの凝集力が大きいので、スラリ
ー状炭酸カルシウムと異なり、乾燥時に大きな凝集体を
形成している。そのため、これら従来の調製方法で調製
された炭酸カルシウム粉体を食品添加用として再分散さ
せるには、多大な分散時間、分散経費が必要であり、実
際上、充分分散した食品添加用炭酸カルシウムは得られ
なかった。
【0009】そのため、食品添加用カルシウムはスラリ
ーで供給する方法が主流となっていて、経時安定性及び
食品添加物規格の観点から問題がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、貝殻を
原料とすることで経済的に有利で、しかも液中での分散
安定性の良好な食品添加用炭酸カルシウムを製造する方
法に関し鋭意検討の結果、貝殻を原料として所定の工程
で製造した炭酸カルシウムの水懸濁液を、脱水、乾燥、
粉砕して得られる炭酸カルシウム粉体は、粒度が0.1
〜0.3μmである一次粒子の凝集体からなる二次粒子
であり、しかもこの炭酸カルシウム粉体は、液中分散性
が非常に良好であることを見出し、本発明を完成した。
【0011】よって、本発明の目的とするところは、上
記経時安定性及び食品添加物規格の観点からの問題がな
い炭酸カルシウム粉体であって、液中分散性が非常に良
好である炭酸カルシウム粉体、並びにその製造方法を提
供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、〔1〕 粒度範囲が0.1〜0.3μm
である一次粒子の凝集体からなる二次粒子であることを
特徴とする炭酸カルシウム粉体を提案するものであり、
また本発明は、〔2〕 貝殻焼成体、又は貝殻焼成体を
水和した水酸化体に水を加えて石灰乳を得、得られた石
灰乳を炭酸ガスを用いて炭酸化することを特徴とする炭
酸カルシウム粉体の製造方法を提案するもので、〔3〕
炭酸化を35℃以下の温度で行うことを含み、〔4〕
炭酸化を0〜30℃の温度で行うことを含み、〔5〕
石灰乳の濃度が5〜25質量%(CaO基準の濃度)
であることを含み、〔6〕 貝殻がホタテ貝殻であるこ
とを含む。
【0013】以下、本発明を詳細に説明する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の炭酸カルシウム粉体は、
一次粒子の凝集体からなる二次粒子である。そして、上
記一次粒子の粒度範囲は0.1〜0.3μmである。
【0015】この一次粒子の粒度が0.1〜0.3μm
であること、しかも粒度幅が0.2(=0.3−0.
1)μmと極めて狭いことは、一次粒子の凝集力が少な
くなるように作用すると推測される。
【0016】そのため、この一次粒子の凝集体からなる
二次粒子である炭酸カルシウム粉体を、乳飲料、ジュー
ス類等の液体に添加して混合すると、液中の混合された
粒子は0.1〜0.3μmの一次粒子に近い粒径まで容
易に分散され、この一次粒子の凝集体からなる二次粒子
である炭酸カルシウム粉体は、極めて良好な分散安定性
を示すものと推測される。
【0017】上記一次粒子の粒度分布について、単分
散、即ち粒度分布曲線においてピークが1つであるもの
が更に好ましい。また、上記一次粒子の粒度幅は、粒度
分布曲線の半値幅で0.1μm以下が好ましく、特に
0.0001〜0.1μmが好ましい。
【0018】このような液中での分散安定性が極めて良
好な炭酸カルシウム粉体は、出発原料として貝殻を用
い、その貝殻の焼成体(貝殻生石灰)、又は貝殻生石灰
を水和した水酸化体(貝殻消石灰)に水を加えて石灰乳
を得、得られた石灰乳に炭酸ガスを用いて炭酸化するこ
とにより、即ち本発明の炭酸カルシウム粉体の製造方法
により製造することができる。
【0019】従来の炭酸カルシウム粉体は、一次粒子の
粒度幅の狭い上記のものは製造されていない。
【0020】炭酸カルシウム粉体の出発原料として石灰
石を用いる場合は、得られる炭酸カルシウム粉体は、液
中への分散性が悪く、すぐ沈降するので好ましくない。
このことは、石灰石からの炭酸カルシウム粉体の一次粒
子の強力な表面エネルギーすなわち凝集力によるものと
考えられる。
【0021】よって、貝殻からの炭酸カルシウム粉体の
分散性と、石灰石からの炭酸カルシウム粉体の分散性と
の差は、一次粒子の表面状態すなわち凝集力の差と考え
られる。
【0022】炭酸カルシウム粉体の出発原料の貝殻とし
ては、何れの貝殻でも用いることができ、ホタテ貝、カ
キ貝、あこや貝、あさり貝、バカ貝、赤貝等の貝殻が例
示できる。
【0023】貝殻の入手の容易さからは、採取又は養殖
が大規模に行われており、更に採取又は養殖後の加工が
工場などで行われている貝の貝殻が廃棄物としての排出
量が多いため、まとまって入手できるので好ましい。な
かでもホタテ貝は、カキ貝と並んで我が国で最も生産高
の高い貝の一つであるが、これら二種の貝殻の排出量は
対照的である。カキ貝殻排出量は最近10年間でほとん
ど変動がないのに対し、ホタテ貝殻排出量は最近10年
間のうちに2.5倍から3倍に増加している。このよう
な観点から、貝殻のうちでも、特にホタテ貝の貝殻が好
ましいものである。
【0024】ホタテ貝殻等の貝殻焼成体である貝殻生石
灰は貝殻を850℃〜1200℃で焼成することで得る
ことができる。焼成温度が850℃未満では焼成が不十
分で未反応の炭酸カルシウムが多く残っており好ましく
ない。また、1200℃を超えて高温に加熱しても熱エ
ネルギー的に不経済となる。
【0025】焼成するための炉形式は原料粒度により異
なるが、基本的には焼成炉に制限はない。すなわち、粒
度5mm以上の原料は、電気炉、バッケンバッハ炉、メ
ルツ炉、ロータリーキルン等で焼成される場合が多く、
粒度5mm以下の原料は、流動焼成炉で焼成される場合
が多いが、その使い分けに、はっきりした区別はない。
【0026】上記の貝殻生石灰は平均粒子径で1mm以
下に粉砕することが好ましく、更に好ましくは1〜15
0μmに粉砕する。貝殻生石灰の平均粒子径が1mmを
超える場合は、次工程以降において、生石灰の消化反応
速度、生石灰若しくは消石灰の溶解速度、又は炭酸ガス
の吸収反応速度などが遅くなり、炭酸カルシウムの生産
性が低下するので好ましくない。
【0027】次工程において、粉砕後の貝殻生石灰は、
そのまま水を加えて石灰乳とした後、炭酸ガスを吹込
み、炭酸ガス反応を行うこともでき、又は乾式消化によ
り水酸化して貝殻消石灰にし、この貝殻消石灰に水を加
えて石灰乳とした後、炭酸ガスを吹込み、炭酸ガス反応
を行うこともできる。
【0028】貝殻生石灰に水を加えて石灰乳にする場
合、石灰乳の濃度は、5〜25質量%(CaO基準の濃
度)にすることが好ましく、更に好ましくは5〜15質
量%(CaO基準の濃度)である。この石灰乳は30℃
以下の乳化槽で撹拌消化後、異物を篩分けすることが好
ましい。
【0029】次いで40℃以下の熟成槽で撹拌熟成後炭
酸ガス反応を行うことが好ましい。その後、必要に応
じ、常法に従い適宜異物の除去、脱水、乾燥、分級を行
い、製品炭酸カルシウム粉体を得る。
【0030】貝殻消石灰に水を加えて石灰乳にする場
合、貝殻生石灰を乾式消化後、異物除去と共に分級を行
い、平均粒径が1〜200μm、特に5〜50μm、最
大粒径が2〜1000μm、特に10〜200μmの貝
殻消石灰にすることが好ましい。
【0031】貝殻消石灰に水を加えた石灰乳の濃度は、
5〜25質量%(CaO基準の濃度)にすることが好ま
しく、更に好ましくは5〜15質量%(CaO基準の濃
度)である。この石灰乳は40℃以下の熟成槽で撹拌熟
成後炭酸ガス反応を行うことが好ましい。その後、必要
に応じ、常法に従い適宜異物の除去、脱水、乾燥、分級
を行い炭酸カルシウムの製品を得る。
【0032】以後、貝殻生石灰に水を加えて石灰乳にす
る場合も、貝殻消石灰に水を加えて石灰乳にする場合
も、ほぼ同じ条件で炭酸ガス化反応を行う。
【0033】炭酸ガス化反応において、反応温度は35
℃以下が好ましく、更に好ましくは0〜30℃、特に好
ましくは10〜25℃である。また、CO2濃度は20
%以上とすることが好ましい。CO2流量はCO2濃度が
100%の場合、40L/min・kgCa(OH)2
下が好ましく、更に好ましくは0.1〜10L/min
・kgCa(OH)2、特に好ましくは0.1〜4L/m
in・kgCa(OH)2である。CO2流量は多いほど炭
酸ガス化反応は速くなるが、40L/min・kgCa
(OH)2を超える場合は炭酸ガス化速度はあまり変わら
なくなり、CO2流量当りの反応効率が低下するので好
ましくない。
【0034】上記方法により調製した炭酸カルシウムの
水懸濁液は、必要に応じ、フィルタープレス等の脱水機
を用いて脱水し、脱水ケーキをパドルドライヤー等の乾
燥機を用いて乾燥させ、更にアトマイザー・ジェットミ
ル等の乾式粉砕機を用いて炭酸カルシウム粉体を調製す
る。また、脱水機、乾式粉砕機を用いず、炭酸カルシウ
ムの水懸濁液を直接スプレードライヤーで乾燥し炭酸カ
ルシウム粉体を調製することやアトリーター・ジェット
ミル等の乾燥粉砕機を用い炭酸カルシウム粉体を調製す
ることもできる。
【0035】乳飲料、ジュース類の液体への分散本発明
の炭酸カルシウム粉体を添加する乳飲料は特に制限がな
いが、牛乳、羊乳、山羊乳等の獣乳、ヨーグルト等の加
工乳製品、コーヒー・ココア等の他の飲料を混合した乳
飲料、さらにはビタミン等の添加物を添加した乳飲料、
またこれらを濃縮又は希釈したもの等が例示できる。同
様に本発明の炭酸カルシウム粉体を添加するジュース類
にも特に制限はない。
【0036】炭酸カルシウム粉体の添加割合は乳飲料又
はジュース類100gに対し、0.02〜2gが好まし
い。人のカルシウム摂取量の基準としては1日あたり6
00mgの量が定められている。本発明の炭酸カルシウ
ム粉体のカルシウム含有率は約39質量%であるから摂
取量600mgは本発明の炭酸カルシウム粉体約1.5
gに相当する。従って、本発明の炭酸カルシウム粉体の
乳飲料100gに対する添加割合は0.02〜2g、特
に0.1〜0.5gがカルシウム強化の目的からは適当
である。しかし、これに限られるものではなく、例えば
1日当たりの摂取乳飲料の合計量等を考慮し、目的に応
じて上記範囲以外の任意の添加量とすることができる。
【0037】乳飲料又はジュース類の液体に炭酸カルシ
ウム粉体を添加するに際しては、予め適当量の水と炭酸
カルシウム粉体とを充分混合したスラリーを作り、この
スラリーを乳飲料又はジュース類の液体に混合すること
が好ましい。混合には、ホモミキサー等を用いることが
好ましい。
【0038】乳化剤としては、食品添加用として認めら
れている乳化剤のうち、親水性の高いHLBが10以上
のものが好ましい。このようなものとして、脂肪酸多価
アルコールエステルが例示でき、特にショ糖脂肪酸エス
テルが好ましい。
【0039】乳化剤の使用料は炭酸カルシウム粉体10
0質量部当たり、2〜50質量部が好ましい。
【0040】乳化剤を水に溶解し、次いで、炭酸カルシ
ウム粉体を加えてスラリー化し、このスラリーを乳飲料
又はジュース類の液体に添加混合する方法が好ましいも
のである。なお乳化剤は水100gに対し、10〜50
gとすることが好ましい。
【0041】炭酸カルシウム粉体又は上記スラリー等を
乳飲料又はジュース類の液体に添加した後、ホモミキサ
ー等を用いて乳飲料又はジュース類の液体を強力撹拌す
ることが、得られる乳飲料又はジュース類の液体の均一
性、分散の安定化の見地から好ましいものである。
【0042】
【実施例】以下、本発明を実施例により、具体的且つ詳
細に説明するが、本発明は実施例により限定されるもの
ではない。
【0043】実施例1〜6 ホタテ貝貝殻を破砕し粒度を2〜60mm、平均40m
mに揃えたものを電気炉に装入し、1050℃で焼成し
て粗粒貝殻生石灰を得た。
【0044】得られた粗粒貝殻生石灰を粉砕後、篩分け
し、最大粒径が150μmの微粒貝殻生石灰(以下、単
に貝殻生石灰と記した場合は微粒貝殻生石灰を指す。)
を得た。
【0045】得られた貝殻生石灰を、そのまま炭酸化試
験・分散試験の原料試料(実施例1)、又は乾式消化に
より水酸化して貝殻消石灰にした後、炭酸化試験・分散
性試験の原料試料(実施例2〜6)とした。
【0046】実施例1では、上記貝殻生石灰は、水を加
えて表1に示す濃度(CaO基準の濃度)、懸濁反応液
量の石灰乳にした。この石灰乳は20℃の乳化槽で撹拌
消化後、異物を篩分けした。次いで熟成槽で撹拌熟成
後、撹拌回転数280rpmで石灰乳を撹拌すると共
に、濃度100%の炭酸ガスを表1に示す炭酸ガス流
量、反応時間(炭酸ガス吹込時間)吹込み、炭酸ガス反
応(炭酸化試験)を行った。炭酸ガス反応中、pHを測
定し、pHが7になったところで炭酸ガスの吹込みを停
止して反応を終了させた。その後、常法に従い適宜異物
を除去し、フィルタープレスで脱水して脱水ケーキを得
た。この脱水ケーキをパドルドライヤーで乾燥させた
後、アトマイザーを用いて粉砕と共に分級を行い、分散
性試験の試料として表1に示す平均粒径、最大粒径の炭
酸カルシウム粉体(沈降製炭酸カルシウム(PCC))
を得た。
【0047】実施例2〜6では、上記貝殻生石灰を乾式
消化後、異物の除去と共に分級を行い、炭酸化試験・分
散性試験の原料試料として表1又は表2に示す平均粒
径、最大粒径の貝殻消石灰を得た。得られた貝殻消石灰
は、水を加えて表1又は表2に示す濃度(CaO基準の
濃度)、懸濁反応液量の石灰乳にした。以下、実施例1
に準拠して炭酸ガス反応(炭酸化試験)を行い、分散性
試験の試料として表1又は表2に示す平均粒径、最大粒
径、粒度分布(二つのピークがあるか否か)の炭酸カル
シウム粉体(沈降製炭酸カルシウム(PCC))を得
た。
【0048】比較例1及び2 石灰石を破砕し粒度を10〜90mm、平均50mmに
揃えたものを電気炉に装入し、1050℃で焼成して粗
粒石灰石生石灰を得た。
【0049】得られた粗粒石灰石生石灰を粉砕後、篩分
けし、その粒度の違いによってそれぞれ比較例1用及び
比較例2用の微粒石灰石生石灰(以下、単に石灰石生石
灰と記した場合は微粒石灰石生石灰を指す。)を得た。
【0050】得られた石灰石生石灰を、それぞれ水酸化
して石灰石消石灰にした後、炭酸化試験・分散性試験の
原料試料とした。
【0051】上記石灰石生石灰を乾式消化後、異物の除
去と共に分級を行い、炭酸化試験・分散性試験の原料試
料として表2に示す平均粒径、最大粒径の石灰石消石灰
を得た。得られた石灰石消石灰は、水を加えて表2に示
す濃度(CaO基準の濃度)、懸濁反応液量の石灰乳に
した。以下、実施例1に準拠して炭酸ガス反応(炭酸化
試験)を行い、分散性試験の試料として表2に示す平均
粒径、最大粒径で、二つのピークがある粒度分布の炭酸
カルシウム粉体(沈降製炭酸カルシウム(PCC))を
得た。
【0052】なお、平均粒径、最大粒径、粒度分布は、
SKレーザーミクロンサイザー7000S((株)セイ
シン企業社製)を用いて測定した。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】(分散性試験)実施例1〜6、又は比較例
1若しくは2で得られた分散性試験の試料1.0質量部
に、乳化剤として0.1質量部のショ糖脂肪酸エステル
(商品名 DKエステルF‐160 第一工業製薬社
製)と、2.0質量部の水とを加え、ホモジナイザー
(商品名 オムニミキサーGHL型 ヤマト科学社製)
で混合してスラリーを得た。このスラリーの全量を水1
00質量部に添加し、ホモジナイザーで10分間撹拌し
た。その後、上記のスラリーを添加した水を100mL
メスシリンダーに移し、静置した。静置直後、並びに、
静置して1日、2日、……、及び12日経過後にメスシ
リンダー底部に堆積する沈澱物の層の厚み、沈降界面即
ち上澄層と懸濁層との界面を、100mLメスシリンダ
ーの目盛りで読み取ることによって測定した。その測定
結果を表3又は表4に示す。
【0056】
【表3】
【0057】
【表4】
【0058】表1及び表3の炭酸化試験・分散性試験の
実施例1及び実施例2の結果に示すように、ホタテ貝殻
を出発原料として調製した炭酸カルシウム(沈降製炭酸
カルシウム(PCC))について、生石灰に水を加えて
石灰乳にして調製する場合も、消石灰に水を加えて石灰
乳にして調製する場合も、PCCの分散安定性が極めて
優れていることが解る。
【0059】貝殻から製造する炭酸カルシウムの反応温
度条件を変化させて沈降分散性を調査した、表1及び表
3の炭酸化試験・分散性試験の実施例2〜4の結果に示
すように、実施例2の反応温度15℃、実施例3の反応
温度10℃では、PCCの分散安定性が極めて優れてい
ることが解る。一方、実施例4の反応温度30℃では、
PCCの分散安定性は、実施例2及び3のPCCほどで
はないが、静置直後の沈澱物の層の厚みは、100mL
メスシリンダーの目盛りで0であり、静置1日後の沈降
界面の高さは、100mLメスシリンダーの目盛りで8
8であり、それほど悪い分散安定性は示さなかった。よ
って、反応温度が35℃、特に30℃を超えると、炭酸
カルシウム(PCC)の一次粒子径が1μmと大きくな
るためと思われる。
【0060】石灰乳における貝殻消石灰の濃度(CaO
基準の濃度)即ち石灰乳濃度を変化させて沈降分散性を
調査した、表1〜4の炭酸化試験・分散性試験の実施例
2、5及び6の結果に示すように、実施例2の石灰乳濃
度8質量%、実施例6の石灰乳濃度16質量%では、P
CCの分散安定性が極めて優れていることが解る。一
方、実施例5の石灰乳濃度24質量%では、PCCの分
散安定性は、実施例2及び6のPCCほどではないが、
静置直後の沈澱物の層の厚みは、100mLメスシリン
ダーの目盛りで0であり、静置1日後の沈降界面の高さ
は、100mLメスシリンダーの目盛りで92であり、
それほど悪い分散安定性は示さなかった。よって、石灰
乳濃度が25質量%を超えると、粘性が増大し、発生す
る炭酸カルシウム粒子間が近くなり凝集力が大きくなる
ため、分散安定性が悪くなるものと思われる。
【0061】PCCの出発原料について、貝殻消石灰を
用いた場合と、石灰石消石灰を用いた場合とを検討し
た、表1〜4の炭酸化試験・分散性試験の実施例2、並
びに比較例1及び2の結果に示すように、実施例2の貝
殻消石灰を用いた場合は、PCCの分散安定性が極めて
優れていることが解る。一方、比較例1の石灰石消石灰
を用いた場合は、静置1日後にして、沈降界面の高さ
も、沈澱物の層の厚みも、極めて悪い分散安定性を示し
た。また、比較例2の石灰石消石灰を用いた場合は、静
置2日後にして、沈降界面の高さも、沈澱物の層の厚み
も、極めて悪い分散安定性を示しているうえ、静置直後
にして沈澱物の層の厚みが、100mLメスシリンダー
の目盛りで11と観測され、PCCの分散安定性は極め
て悪いものであった。
【0062】石灰石を出発原料としても、ホタテ貝殻を
出発原料としても、得られた炭酸カルシウム乾燥粉の二
次粒子の平均粒径が7〜8μmで最大粒径100μmと
大きな凝集体を示していた。
【0063】これらの炭酸カルシウム乾燥粉のうち、ホ
タテ貝殻を出発原料としたものは、乳化剤を加えて水に
分散したところ、その液中に分散された粒子の平均粒子
径は0.3μmとなり、貝殻からの炭酸カルシウムは
0.1〜0.3μmの一次粒子に近い粒径まで容易に分
散できることが解った。
【0064】これに対し、石灰石を出発原料とした炭酸
カルシウム乾燥粉は、一次粒子の凝集力が大きく、すぐ
に沈降した。このことは、一次粒子の界面の差すなわち
凝集力の差と考えられる。
【0065】
【発明の効果】本発明の炭酸カルシウム粉体は、粒度範
囲が0.1〜0.3μmである一次粒子の凝集体からな
る二次粒子であるため、乳飲料、ジュース類等の液体に
添加して混合すると、容易に分散され、極めて良好な分
散安定性を示す。
【0066】そのため、本発明の炭酸カルシウム粉体
は、乳飲料、ジュース類等の食品に添加してカルシウム
を強化するのに有効に利用される、液中での分散安定性
の良好な食品添加物用炭酸カルシウム粉体として好まし
いものである。
【0067】しかも、本発明の炭酸カルシウム粉体は、
乾燥粉体として使用できるので、経時安定性及び食品添
加物規格の観点からの問題がない炭酸カルシウム粉体で
もある。
【0068】また、炭酸カルシウム粉体の製造方法にお
いて、炭酸化を35℃以下、更に好ましくは0〜30℃
の温度で行うこと、石灰乳の濃度を5〜25質量%(C
aO基準の濃度)にすること、出発原料の貝殻としてホ
タテ貝殻を用いることにより、より安定した品質の炭酸
カルシウム粉体を、より高い効率で製造することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4B017 LC03 LK01 4B018 LE03 MD01 MD04 MD75 MF04 MF10 4G076 AA16 AB28 BA34 BD02 CA02 CA05 DA30

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒度範囲が0.1〜0.3μmである一
    次粒子の凝集体からなる二次粒子であることを特徴とす
    る炭酸カルシウム粉体。
  2. 【請求項2】 貝殻焼成体、又は貝殻焼成体を水和した
    水酸化体に水を加えて石灰乳を得、得られた石灰乳を炭
    酸ガスを用いて炭酸化することを特徴とする炭酸カルシ
    ウム粉体の製造方法。
  3. 【請求項3】 炭酸化を35℃以下の温度で行う請求項
    2に記載の炭酸カルシウム粉体の製造方法。
  4. 【請求項4】 炭酸化を0〜30℃の温度で行う請求項
    2に記載の炭酸カルシウム粉体の製造方法。
  5. 【請求項5】 石灰乳の濃度が5〜25質量%(CaO
    基準の濃度)である請求項2に記載の炭酸カルシウム粉
    体の製造方法。
  6. 【請求項6】 貝殻がホタテ貝殻である請求項2に記載
    の炭酸カルシウム粉体の製造方法。
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