JPH0853358A - 吸収性に優れたカルシウム組成物 - Google Patents
吸収性に優れたカルシウム組成物Info
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- JPH0853358A JPH0853358A JP3360423A JP36042391A JPH0853358A JP H0853358 A JPH0853358 A JP H0853358A JP 3360423 A JP3360423 A JP 3360423A JP 36042391 A JP36042391 A JP 36042391A JP H0853358 A JPH0853358 A JP H0853358A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】カルシウムは人間の健康維持の点で極めて重要
な成分で、多くの病気、体の不調、特に最近高齢者に多
くみられる骨粗しよう症に、カルシウムの欠乏、代謝の
不調が引金になっている事が明らかになってきた。反面
日本人は地質、食生活等から日常生活面でのカルシウム
の攝取が他先進国に比し少ない。本発明は安価にして、
攝取が容易であり且体内への吸収性の良いカルシウム組
成物を得る。 【構成】牡蠣貝殻及び/又は帆立貝殻の微粉末と前述貝
殻より作られたものを含めた焼成酸化カルシウムを特定
配合比率に混合し、特定条件下で加水する事により、
又、更に 得られたカルシウム組成物に二酸化炭素を加
える事によっても、安価にして、攝取が容易であり、且
体内への吸収性の良いカルシウム組成物を得る事が出来
た。
な成分で、多くの病気、体の不調、特に最近高齢者に多
くみられる骨粗しよう症に、カルシウムの欠乏、代謝の
不調が引金になっている事が明らかになってきた。反面
日本人は地質、食生活等から日常生活面でのカルシウム
の攝取が他先進国に比し少ない。本発明は安価にして、
攝取が容易であり且体内への吸収性の良いカルシウム組
成物を得る。 【構成】牡蠣貝殻及び/又は帆立貝殻の微粉末と前述貝
殻より作られたものを含めた焼成酸化カルシウムを特定
配合比率に混合し、特定条件下で加水する事により、
又、更に 得られたカルシウム組成物に二酸化炭素を加
える事によっても、安価にして、攝取が容易であり、且
体内への吸収性の良いカルシウム組成物を得る事が出来
た。
Description
【産業上の利用分野】カルシウムは、人体の骨や歯の主
体成分である第三リン酸カルシウムとして存在している
と共に、其れ以外の人体中に2.5%ともっとも多く含
まれているイオンとして存在しており、健全な生命を維
持するのに不可欠なものとなっている。更に最近は生化
学の発達により、カルシウムの摂取方法、体内への吸
収、体内での代謝等の生命のメカニズムが解明されるに
つれ、多くの病気、体の不調、特に最近高齢化の進行で
急増している骨粗しょう症に、カルシウムの欠乏、代謝
の不調が引金になっている事が明らかになっており、カ
ルシウムの体内への取込の重要性が広く認識されて来
た。かかる重要性から日本人は、其の食生活面でカルシ
ウムの摂取体内への吸収の面で工夫する必要性が指摘さ
れてきた。
体成分である第三リン酸カルシウムとして存在している
と共に、其れ以外の人体中に2.5%ともっとも多く含
まれているイオンとして存在しており、健全な生命を維
持するのに不可欠なものとなっている。更に最近は生化
学の発達により、カルシウムの摂取方法、体内への吸
収、体内での代謝等の生命のメカニズムが解明されるに
つれ、多くの病気、体の不調、特に最近高齢化の進行で
急増している骨粗しょう症に、カルシウムの欠乏、代謝
の不調が引金になっている事が明らかになっており、カ
ルシウムの体内への取込の重要性が広く認識されて来
た。かかる重要性から日本人は、其の食生活面でカルシ
ウムの摂取体内への吸収の面で工夫する必要性が指摘さ
れてきた。
【従来の技術】日本の水は、地質が火山土質である為飲
料水や野菜、果物中でのカルシウムの含有量が少なく、
又、体内吸収性が良いと言われるカルシウムを多く含む
牛乳の摂取量が他先進国に比し少ない。又、最近あまり
食されなくなっているが、小魚の骨やカルシウムを多く
含んでいると言われる海草等を昔同様多量食したとして
も、これらに含まれるカルシウム組成物は、体内への吸
収が必ずしも良くないので、日本人は慢性的なカルシウ
ム不足になっており、将来的にも其の可能性が大きい。
日常の食物のみで十分なカルシウムを補給する事がむつ
かしければ、人工的に作られたカルシウム製剤を用いる
事が必要である。これが為、従来経口的方法でカルシウ
ムを補強する方法が、ひろく検討されて来たが、カルシ
ウムの体内への吸収の機構が複雑で十分な解明が進んで
おらず、安価で摂取に抵抗が少なく、又、吸収性の良い
カルシウム組成物を得る方法は確立されてない。即ち、
1−乳酸カルシウム、クエン酸カルシウム、グリコン酸
カルシウム等のオキシ有機酸のカルシウム塩が用いられ
て来たが、これらは飲みやすい反面分子内のカルシウム
分率が低く、又、炭酸カルシウムを主要成分とした牡蠣
貝殻の微粉末、通称「ボレイ末」は、其の物質内でのカ
ルシウム分率は高いが、味、臭の面で服用に抵抗間が存
在している。又、上記のいずれのケースにおいても、其
の体内への吸収は、ビタミンDの助けを得たとしても十
分ではない。
料水や野菜、果物中でのカルシウムの含有量が少なく、
又、体内吸収性が良いと言われるカルシウムを多く含む
牛乳の摂取量が他先進国に比し少ない。又、最近あまり
食されなくなっているが、小魚の骨やカルシウムを多く
含んでいると言われる海草等を昔同様多量食したとして
も、これらに含まれるカルシウム組成物は、体内への吸
収が必ずしも良くないので、日本人は慢性的なカルシウ
ム不足になっており、将来的にも其の可能性が大きい。
日常の食物のみで十分なカルシウムを補給する事がむつ
かしければ、人工的に作られたカルシウム製剤を用いる
事が必要である。これが為、従来経口的方法でカルシウ
ムを補強する方法が、ひろく検討されて来たが、カルシ
ウムの体内への吸収の機構が複雑で十分な解明が進んで
おらず、安価で摂取に抵抗が少なく、又、吸収性の良い
カルシウム組成物を得る方法は確立されてない。即ち、
1−乳酸カルシウム、クエン酸カルシウム、グリコン酸
カルシウム等のオキシ有機酸のカルシウム塩が用いられ
て来たが、これらは飲みやすい反面分子内のカルシウム
分率が低く、又、炭酸カルシウムを主要成分とした牡蠣
貝殻の微粉末、通称「ボレイ末」は、其の物質内でのカ
ルシウム分率は高いが、味、臭の面で服用に抵抗間が存
在している。又、上記のいずれのケースにおいても、其
の体内への吸収は、ビタミンDの助けを得たとしても十
分ではない。
【発明が解決しようとする課題】安価で容易に摂取可能
であり、又体内吸収性の良いカルシウム製剤を得るにあ
る。
であり、又体内吸収性の良いカルシウム製剤を得るにあ
る。
【課題を解決するための手段】本発明においては、特許
請求の範囲第(1)項に示した如く、焼成酸化カルシウ
ム粉と、牡蠣貝殻、帆立貝殻を単独、又は混合して、常
温又は、400℃以上の温度で熱処理後機械的に粉砕し
た微粉末を、40〜95部対60〜5部の比率で混合し
たものに、十分な攪拌下焼成カルシウムが全量水酸化カ
ルシウムになるに十分な、焼成酸化カルシウムに対し当
量以上の水を、温度が90℃〜300℃の範囲に保ちな
がら加え事が必要である。この際、加える水量、反応、
温度等により反応終了後の残存水量は変化するが、この
水量の大小により本発明の効果に変化を与えるものでは
ない。又、反応温度が90℃以下の場合は、反応時間が
長くなり、経済的でないと共に十分吸収率のよいカルシ
ウム組成物が得られない。又、300℃を越える時は、
水酸化カルシウム組成物が得られない。又、本発明に用
いられる焼成酸化カルシウムとしては、鉱物資源として
天然に存在する石灰石、又、各種貝殻、卵殻、各種動物
等の骨を高温で焼成して得る事が出来るが、牡蠣貝殻、
帆立貝殻を焼成して得た焼成酸化カルシウムが最も重要
である。又、本発明による特許請求の範囲第(1)項記
載のカルシウム組成物に対し、含まれている水酸化カル
シウムが、60%以上炭酸カルシウムとなるに十分な二
酸化炭素をガス状、又は/及び液体状、又は/及び個体
状において加える事により、含まれている水酸化カルシ
ウム粒子の表面に、均一に炭酸カルシウムの層が形成さ
れる。この特許請求範囲第(1)項で示されるカルシウ
ム組成物に炭酸ガスを加えて得られたカルシウム組成物
は、これを粉末状、又は、錠剤型で摂取した場合、表面
の炭酸カルシウムが内部の水酸化カルシウムの溶出を抑
え、口中及び、胃中でのアルカリ度の急激な上昇を押さ
えるので、口中又は、胃中における急激なアルカリ度の
向上により生ずる不快感は殆ど見られない。又、特許請
求範囲第(1)項で示されたカルシウム組成物と同様
に、カルシウム組成物は単独にても摂取可能であるが、
1−乳酸、クエン酸、グリコン酸等のオキシ有機酸、ジ
ュース類、乳糖、果糖等の糖類と混合し、或いは、小麦
粉等の澱粉等と混合して使用すれば、より美味に摂取出
来る。
請求の範囲第(1)項に示した如く、焼成酸化カルシウ
ム粉と、牡蠣貝殻、帆立貝殻を単独、又は混合して、常
温又は、400℃以上の温度で熱処理後機械的に粉砕し
た微粉末を、40〜95部対60〜5部の比率で混合し
たものに、十分な攪拌下焼成カルシウムが全量水酸化カ
ルシウムになるに十分な、焼成酸化カルシウムに対し当
量以上の水を、温度が90℃〜300℃の範囲に保ちな
がら加え事が必要である。この際、加える水量、反応、
温度等により反応終了後の残存水量は変化するが、この
水量の大小により本発明の効果に変化を与えるものでは
ない。又、反応温度が90℃以下の場合は、反応時間が
長くなり、経済的でないと共に十分吸収率のよいカルシ
ウム組成物が得られない。又、300℃を越える時は、
水酸化カルシウム組成物が得られない。又、本発明に用
いられる焼成酸化カルシウムとしては、鉱物資源として
天然に存在する石灰石、又、各種貝殻、卵殻、各種動物
等の骨を高温で焼成して得る事が出来るが、牡蠣貝殻、
帆立貝殻を焼成して得た焼成酸化カルシウムが最も重要
である。又、本発明による特許請求の範囲第(1)項記
載のカルシウム組成物に対し、含まれている水酸化カル
シウムが、60%以上炭酸カルシウムとなるに十分な二
酸化炭素をガス状、又は/及び液体状、又は/及び個体
状において加える事により、含まれている水酸化カルシ
ウム粒子の表面に、均一に炭酸カルシウムの層が形成さ
れる。この特許請求範囲第(1)項で示されるカルシウ
ム組成物に炭酸ガスを加えて得られたカルシウム組成物
は、これを粉末状、又は、錠剤型で摂取した場合、表面
の炭酸カルシウムが内部の水酸化カルシウムの溶出を抑
え、口中及び、胃中でのアルカリ度の急激な上昇を押さ
えるので、口中又は、胃中における急激なアルカリ度の
向上により生ずる不快感は殆ど見られない。又、特許請
求範囲第(1)項で示されたカルシウム組成物と同様
に、カルシウム組成物は単独にても摂取可能であるが、
1−乳酸、クエン酸、グリコン酸等のオキシ有機酸、ジ
ュース類、乳糖、果糖等の糖類と混合し、或いは、小麦
粉等の澱粉等と混合して使用すれば、より美味に摂取出
来る。
【作用】本発明による特許請求範囲第(1)項に示され
たカルシウム組成物及び、同カルシウム組成物に二酸化
炭素を加えることにより得られたカルシウム組成物は、
共にすぐれた体内吸収性を示すが、これは水及び、二酸
化炭素を加える反応過程においてCaO−Ca(OH)
2−H2O−H2CO3−CaCO3の多成分可逆反応
系が形成され、特に、水添加時においては、発熱反応で
90℃以上になり牡蠣貝殻、帆立貝殻粉の中に含まれて
いる有機質が、カルシウムイオンの体内吸収に貢献する
有効成分として溶出するか、又は有効成分に変化して来
る為と思われる。又特許請求範囲第(1)項において、
牡蠣貝殻、帆立貝殻の微粉末の添加が5部以下で水を添
加した場合は、得られたカルシウム組成物の体内吸収率
は低く、又、60部を越えて水を添加した場合も、十分
な体内吸収率の上昇はみられなかった。又、特許請求範
囲第(2)項において、加える二酸化炭素量が存在する
水酸化カルシウムの60%以下、炭酸カルシウムになる
如く加えた場合は、上記に述べた様な不快感の改善は得
られられない。
たカルシウム組成物及び、同カルシウム組成物に二酸化
炭素を加えることにより得られたカルシウム組成物は、
共にすぐれた体内吸収性を示すが、これは水及び、二酸
化炭素を加える反応過程においてCaO−Ca(OH)
2−H2O−H2CO3−CaCO3の多成分可逆反応
系が形成され、特に、水添加時においては、発熱反応で
90℃以上になり牡蠣貝殻、帆立貝殻粉の中に含まれて
いる有機質が、カルシウムイオンの体内吸収に貢献する
有効成分として溶出するか、又は有効成分に変化して来
る為と思われる。又特許請求範囲第(1)項において、
牡蠣貝殻、帆立貝殻の微粉末の添加が5部以下で水を添
加した場合は、得られたカルシウム組成物の体内吸収率
は低く、又、60部を越えて水を添加した場合も、十分
な体内吸収率の上昇はみられなかった。又、特許請求範
囲第(2)項において、加える二酸化炭素量が存在する
水酸化カルシウムの60%以下、炭酸カルシウムになる
如く加えた場合は、上記に述べた様な不快感の改善は得
られられない。
実施例[I][II][III] 試料作成 石灰石約100Kgを1000℃以上の温度において焼
成、焼成酸化カルシウム約60Kgを得た。反応器内に
同焼成カルシウム粉700gに、牡蠣貝殻200gと帆
立貝殼200gを200℃で約30時間熱処理後、粉砕
した微細粉末を300g添加、十分な攪拌下に水約11
00gをスプレー状にして加える。此の際、激しい発熱
を伴うが、反応系の温度を200℃〜250℃の間に保
ちながら、水の添加量を調節する。水の添加終了後、遊
離水が全反応系に対し5%以下になる如く調節し、特許
請求範囲第(1)項記載のカルシウム組成物を得た。更
に、同カルシウム組成物に対し二酸化炭素を約400g
をカス状にして圧入、二酸化炭素がほぼ消費する迄反応
を行い特許請求範囲第(2)項記載のカルシウム組成物
を得た。特許請求範囲第(1)項記載のカルシウム組成
物100gに対しては、クエン酸30gの割で添加した
もので錠剤を作成、実施例[I]とし、又、特許請求範
囲第(2)項記載のカルシウム組成物は、単独にして錠
剤を作成し実施例[II]とした。又、特許請求範囲第
(1)項において、焼成酸化カルシウムに牡蠣貝殻及び
帆立貝殻の微細粉末に替え、鉱物系の炭酸カルシウムを
加えた以外は、特許請求範囲第(1)項に準じて作成し
たカルシウム組成物を実施例[I]と同じ条件で錠剤を
作成、対照例[I]とした。焼成酸化カルシウムとし
て、牡蠣貝殻を1000℃で焼成して作成した焼成酸化
カルシウムを用いた以外は実施例[I]と同様にして作
成した錠剤を実施例[III]とした。 試験法 年齢60才の男女各1名に対し各7日間に亘り、カルシ
ウム含有量が約500mgの特定カロリー食事に実施例
[I]に示された錠剤の其のカルシウム含有量が、50
0mg相当になる量を投与し、同期間中に体外に排出さ
れた物に含まれるカルシウム量を測定し、体内への吸収
性の良否を判定した。実施例[I]のテストが終了後、
引続き実施例[II]、実施例[III]、対照例
[I]の順に実施例[I]と同様の試験を行った。排出
物中のカルシウム含有量は、いずれの場合もテイト開始
後3日目より測定し、5日間の平均値で示した。得られ
た結果を表1に示す。 表1 実施例[I][II][III]で作成したカルシウム
錠剤は、効率よく体内に吸収された事を示している。 実施例[IV][V][VI][VII] 試料作成 反応器内に焼成酸化カルシウム粉940gに牡蠣貝殻を
常温で、機械的に粉砕した牡蠣貝殻60gを添加、十分
に攪拌下に水約1300gをスプレー状にして加える事
以外は、実施例[I]に示したと同様に作成したカルシ
ウム含有錠剤を実施例[IV]とした。又、反応器内に
焼成酸化カルシウム粉450gに常温にて機械的に粉砕
した牡蠣貝殻粉150gと帆立貝殻粉400gを添加、
十分攪拌下に水約700gをスプレー状にて加えた以外
は、実施例[I]に示したと同様に作成したカルシウム
含有錠剤を実施例[V]、又、特許請求範囲第(1)項
の記載において、水をスプレー状にて加える時、反応系
の温度を95℃或いは250℃に保ちながら行った以外
は、実施例[I]と同様に作成した錠剤につき95℃で
行ったものを実施例[VI]、250℃にて行ったもの
を実施例[VII]とした。又、実施例[IV]におい
て焼成酸化カルシウム粉970g牡蠣貝殻粉30gと添
加した以外は実施例[IV]と同様にして作成したカル
シウム錠剤を対照例[II]実施例[V]において焼成
酸化カルシウム350部に常温にて機械的に粉砕した牡
蠣貝殻粉200gと帆立貝殻粉450gを添加した以外
は実施例[V]と同様にして作成したカルシウム錠剤を
対照例[III]、実施例[I]にあいて、水をスプレ
ー状にして加える時、反応系の温度を80℃及び350
℃とした以外は、実施例[I]と同様にして作成したカ
ルシウム錠剤につき80℃にて行ったものを対照例[I
V]、350℃にて行ったものを対照例[V]とした。
又、実施例[I]において牡蠣貝殻200gと帆立貝殻
200gを500℃で24時間熱処理後粉砕した微細粉
末を300g添加した以外は実施例[I]と同様にして
作成したカルシウム含有錠剤を対照例[VI]とした。 試験法 年齢60〜65才の健康な男子A.B.C.D.E.
F.G.H.Iの9人につき、実施例[I]において行
ったと同様の試験を実施例[IV]、実施例[V]、実
施例[VI]、実施例[VII]、対照例[II]、対
照例[III]、対照例[IV]、対照例[V]、対照
例[VI]に実施、其の結果を表2に示す。
表2 実施例[IV]、[V]、[VI]、[VII]で作成
したカルシウム錠剤は、効率よく体内に吸収された事を
示している。
成、焼成酸化カルシウム約60Kgを得た。反応器内に
同焼成カルシウム粉700gに、牡蠣貝殻200gと帆
立貝殼200gを200℃で約30時間熱処理後、粉砕
した微細粉末を300g添加、十分な攪拌下に水約11
00gをスプレー状にして加える。此の際、激しい発熱
を伴うが、反応系の温度を200℃〜250℃の間に保
ちながら、水の添加量を調節する。水の添加終了後、遊
離水が全反応系に対し5%以下になる如く調節し、特許
請求範囲第(1)項記載のカルシウム組成物を得た。更
に、同カルシウム組成物に対し二酸化炭素を約400g
をカス状にして圧入、二酸化炭素がほぼ消費する迄反応
を行い特許請求範囲第(2)項記載のカルシウム組成物
を得た。特許請求範囲第(1)項記載のカルシウム組成
物100gに対しては、クエン酸30gの割で添加した
もので錠剤を作成、実施例[I]とし、又、特許請求範
囲第(2)項記載のカルシウム組成物は、単独にして錠
剤を作成し実施例[II]とした。又、特許請求範囲第
(1)項において、焼成酸化カルシウムに牡蠣貝殻及び
帆立貝殻の微細粉末に替え、鉱物系の炭酸カルシウムを
加えた以外は、特許請求範囲第(1)項に準じて作成し
たカルシウム組成物を実施例[I]と同じ条件で錠剤を
作成、対照例[I]とした。焼成酸化カルシウムとし
て、牡蠣貝殻を1000℃で焼成して作成した焼成酸化
カルシウムを用いた以外は実施例[I]と同様にして作
成した錠剤を実施例[III]とした。 試験法 年齢60才の男女各1名に対し各7日間に亘り、カルシ
ウム含有量が約500mgの特定カロリー食事に実施例
[I]に示された錠剤の其のカルシウム含有量が、50
0mg相当になる量を投与し、同期間中に体外に排出さ
れた物に含まれるカルシウム量を測定し、体内への吸収
性の良否を判定した。実施例[I]のテストが終了後、
引続き実施例[II]、実施例[III]、対照例
[I]の順に実施例[I]と同様の試験を行った。排出
物中のカルシウム含有量は、いずれの場合もテイト開始
後3日目より測定し、5日間の平均値で示した。得られ
た結果を表1に示す。 表1 実施例[I][II][III]で作成したカルシウム
錠剤は、効率よく体内に吸収された事を示している。 実施例[IV][V][VI][VII] 試料作成 反応器内に焼成酸化カルシウム粉940gに牡蠣貝殻を
常温で、機械的に粉砕した牡蠣貝殻60gを添加、十分
に攪拌下に水約1300gをスプレー状にして加える事
以外は、実施例[I]に示したと同様に作成したカルシ
ウム含有錠剤を実施例[IV]とした。又、反応器内に
焼成酸化カルシウム粉450gに常温にて機械的に粉砕
した牡蠣貝殻粉150gと帆立貝殻粉400gを添加、
十分攪拌下に水約700gをスプレー状にて加えた以外
は、実施例[I]に示したと同様に作成したカルシウム
含有錠剤を実施例[V]、又、特許請求範囲第(1)項
の記載において、水をスプレー状にて加える時、反応系
の温度を95℃或いは250℃に保ちながら行った以外
は、実施例[I]と同様に作成した錠剤につき95℃で
行ったものを実施例[VI]、250℃にて行ったもの
を実施例[VII]とした。又、実施例[IV]におい
て焼成酸化カルシウム粉970g牡蠣貝殻粉30gと添
加した以外は実施例[IV]と同様にして作成したカル
シウム錠剤を対照例[II]実施例[V]において焼成
酸化カルシウム350部に常温にて機械的に粉砕した牡
蠣貝殻粉200gと帆立貝殻粉450gを添加した以外
は実施例[V]と同様にして作成したカルシウム錠剤を
対照例[III]、実施例[I]にあいて、水をスプレ
ー状にして加える時、反応系の温度を80℃及び350
℃とした以外は、実施例[I]と同様にして作成したカ
ルシウム錠剤につき80℃にて行ったものを対照例[I
V]、350℃にて行ったものを対照例[V]とした。
又、実施例[I]において牡蠣貝殻200gと帆立貝殻
200gを500℃で24時間熱処理後粉砕した微細粉
末を300g添加した以外は実施例[I]と同様にして
作成したカルシウム含有錠剤を対照例[VI]とした。 試験法 年齢60〜65才の健康な男子A.B.C.D.E.
F.G.H.Iの9人につき、実施例[I]において行
ったと同様の試験を実施例[IV]、実施例[V]、実
施例[VI]、実施例[VII]、対照例[II]、対
照例[III]、対照例[IV]、対照例[V]、対照
例[VI]に実施、其の結果を表2に示す。
表2 実施例[IV]、[V]、[VI]、[VII]で作成
したカルシウム錠剤は、効率よく体内に吸収された事を
示している。
【発明の効果】安価にして攝取が容易で、且体内吸収性
の優れたカルシウム組成物が得られた。
の優れたカルシウム組成物が得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C01F 11/04 9439−4G 11/18 C 9439−4G
Claims (3)
- 【請求項 1】焼成酸化カルシウム粉40〜95部と、
牡蠣貝殻及び帆立貝殻を単独又は混合して常温又は40
0℃以下の温度で熱処理後機械的に粉砕した微細粉末6
0〜5部を混合して、十分な撹拌下に、焼成酸化カルシ
ウムが全量水酸化カルシウムになるに十分な焼成酸化カ
ルシウムに対し当量以上の水を、温度が90℃〜300
℃の範囲に保ちながら加え事により、得られる人体吸収
性に優れたカルシウム組成物。 - 【請求項 2】特許請求の範囲第(1)項により得られ
たカルシウム組成物に対し含まれている水酸化カルシウ
ムが、60%以上炭酸カルシウムとなるに十分な二酸化
炭素をガス状及び/又は液状及び/又は個体状で加える
事により得られる特許請求の範囲第(1)項記載のカル
シウム組成物。 - 【請求項 3】焼成酸化カルシウムが、牡蠣貝殻、帆立
貝殻の1種又は2種以上を混合して焼成したものである
特許請求の範囲第(1)項記載のカルシウム組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3360423A JPH0853358A (ja) | 1991-12-05 | 1991-12-05 | 吸収性に優れたカルシウム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3360423A JPH0853358A (ja) | 1991-12-05 | 1991-12-05 | 吸収性に優れたカルシウム組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0853358A true JPH0853358A (ja) | 1996-02-27 |
Family
ID=18469346
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JP3360423A Pending JPH0853358A (ja) | 1991-12-05 | 1991-12-05 | 吸収性に優れたカルシウム組成物 |
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JP (1) | JPH0853358A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002087815A (ja) * | 2000-09-12 | 2002-03-27 | Hokkaido Kyodo Sekkai Kk | 炭酸カルシウム粉体、及びその製造方法 |
JP2002128521A (ja) * | 2000-10-20 | 2002-05-09 | Hokkaido Kyodo Sekkai Kk | 炭酸カルシウムの製造方法 |
EP1270009A1 (en) * | 2001-06-26 | 2003-01-02 | Houzawa, Hiromi | Antiviral agent containing a combination of calcium salts of organic (fish and shells) and of mineral source |
JP2003137539A (ja) * | 2001-10-30 | 2003-05-14 | Masahiro Ogawa | 白色石灰窒素の製造法 |
US6627229B2 (en) | 2000-02-18 | 2003-09-30 | Hiromi Houzawa | Antiviral agent and method of producing the same |
JP2004049212A (ja) * | 2002-05-27 | 2004-02-19 | Ics Kk | 易吸収性ミネラル含有健康食品並びに其の製造方法 |
JP2005060250A (ja) * | 2003-08-18 | 2005-03-10 | Safe-Tech International Kk | 足裏老化皮膚の除去方法、および、足裏皮膚洗浄用組成物の製造方法 |
JP2011184246A (ja) * | 2010-03-09 | 2011-09-22 | Tanaka Kensetsu Co Ltd | 貝殻熱処理システム |
-
1991
- 1991-12-05 JP JP3360423A patent/JPH0853358A/ja active Pending
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