JP4084524B2 - 飲料もしくはペースト状食品、及び懸濁液 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カルシウムとマグネシウムとを強化した飲料もしくはペースト状食品、及びカルシウム素材と塩基性炭酸マグネシウム粒子とが分散されている懸濁液に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カルシウムは、骨格の形成、細胞活力の維持、神経刺激感受性、筋力収縮作用及び血液凝固作用などに関与する、人体にとって極めて重要な元素の一つであることが知られている。そして、カルシウムの摂取不足の解消を目的として、いわゆるカルシウム強化飲料やカルシウム強化食品などが開発され、これらは一般に広く飲食されている。
【0003】
しかしながら、体内に過剰のカルシウムが摂取されると、骨格の形成の際にカルシウム以外の元素(例えば、鉄やマグネシウム)が使われにくくなり、骨格の生育が却って妨げられる、あるいは過剰のカルシウムの存在が細胞機能の低下につながるなど様々な弊害を引き起こす場合があるという研究発表がある。このカルシウムを過剰に摂取することによる弊害に対して、マグネシウムを併せて摂取することが有効であるといわれている。一方、人体の動脈の緊張度は、血液中のカルシウムの動脈を収縮させる作用と、マグネシウムの動脈を弛緩させる作用との拮抗作用により保たれている。従って、人体にとってカルシウムとマグネシウムとの摂取量のバランスは重要な意味を持つ、一般に、人体に摂取されるカルシウムとマグネシウムとの比(Ca/Mg)は2付近であることが好ましいとされている。
【0004】
このような理由から、現在ではカルシウムとマグネシウムとを積極的に添加したカルシウム−マグネシウム強化飲料あるいはカルシウム−マグネシウム強化食品が盛んに研究されている。例えば、ドロマイトの飲料あるいは食品用の添加物としての使用などが研究されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ドロマイトは、カルシウムを20%以上、マグネシウムを10%以上含み、カルシウムとマグネシウムとの比がおよそ2であることから、カルシウムとマグネシウムの供給源として優れた材料の一つである。しかしながら、ドロマイトはカルシウムとマグネシウムとの比がおよそ2で一定であることから、飲料や食品の原料にカルシウムあるいはマグネシウムが含まれている場合には、添加するカルシウムとマグネシウムとの比を調整することは難しいという問題がある。
【0006】
本発明者は、従来のカルシウム強化飲料やカルシウム強化食品に用いられているカルシウム素材(炭酸カルシウム微粒子)と、難溶性マグネシウム塩の微粒子とを併用することにより、添加するカルシウムとマグネシウムとの比を容易に調整することができると考えた。そして、通常のカルシウム強化飲料に炭酸マグネシム粒子を分散させたカルシウム−マグネシウム強化飲料を試作して検討を重ねたところ、炭酸マグネシウム粒子は凝集沈殿しやすい性質を有していることが明らかになった。
【0007】
従って、本発明の目的は、その原料に含まれているカルシウムあるいはマグネシウムの量に関わらず容易に製造することができ、かつ難溶性マグネシウム塩の粒子などの沈殿が起こりにくいカルシウム−マグネシウム強化飲料もしくはペースト状食品を提供することにある。さらに、本発明は、カルシウム−マグネシウム強化飲料もしくはペースト状食品の製造に有利に用いることができる懸濁液を提供することもその目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、難溶性マグネシウム塩の中でも、塩基性炭酸マグネシウム(化学式:4MgCO3・Mg(OH)2・4H2O)が、炭酸マグネシウム(化学式:MgCO3)よりも比重が小さいことに着目し、この塩基性炭酸マグネシウムをマグネシウム供給源として用いることにより、凝集沈殿の起こりにくいカルシウム−マグネシウム強化飲料やカルシウム−マグネシウム強化食品を製造することができると考えた。そして、炭酸カルシウム微粒子と塩基性炭酸マグネシウム粒子を分散したカルシウム−マグネシウム強化飲料やカルシウム−マグネシウム強化食品の研究を重ねた結果、平均体積粒子径が0.1〜0.5μmの範囲内にある塩基性炭酸マグネシウム粒子が分散された飲料やペースト状食品は、長期間にわたって保存しても塩基性炭酸マグネシウム粒子の凝集沈殿が起こりにくいことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
従って、本発明は、カルシウム素材と、4MgCO3・Mg(OH)2・4H2Oの化学式で表わされる塩基性炭酸マグネシウムの平均体積粒子径が0.1〜0.5μmの範囲内にある塩基性炭酸マグネシウム粒子とが、カルシウム素材に含まれるカルシウム1に対して塩基性炭酸マグネシウムに含まれるマグネシウムが重量比で0.4〜0.6になるような量にて分散されている飲料もしくはペースト状食品にある。
【0010】
さらに本発明は、カルシウム素材と、4MgCO3・Mg(OH)2・4H2Oの化学式で表わされる塩基性炭酸マグネシウムの平均体積粒子径が0.1〜0.5μmの範囲内にある塩基性炭酸マグネシウム粒子とが、カルシウム素材に含まれるカルシウム1に対して塩基性炭酸マグネシウムに含まれるマグネシウムが重量比で0.4〜0.6になるような量にて分散されている飲料もしくはペースト状食品製造用の懸濁液にもある。
【0011】
なお、本発明における塩基性炭酸マグネシウム粒子の平均体積粒子径は、レーザー回折法により測定した値である。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の飲料もしくはペースト状食品に分散されているカルシウム素材は、従来のカルシウム強化飲料やカルシウム強化食品に用いられているものであれば特には制限はなく、その例としては炭酸カルシウムを挙げることができる。具体的には、平均体積粒子径が0.01〜0.1μmの範囲内にある一次粒子の凝集体であって、その平均体積粒子径が0.2〜10μmの範囲内にある炭酸カルシウム微粒子を挙げることができる。
【0013】
本発明の飲料もしくはペースト状食品に分散されている塩基性炭酸マグネシウム粒子は、平均体積粒子径が0.1〜0.5μmの範囲内にある。塩基性炭酸マグネシウム粒子の平均体積粒子径を0.1μm未満に調製するのは難しく、却って材料コストが高くなり、また、塩基性炭酸マグネシウム粒子の平均体積粒子径が0.5μmを超えると塩基性炭酸マグネシウム粒子の凝集沈殿が起こりやすくなる。
【0014】
本発明の飲料もしくはペースト状食品は、飲料もしくはペースト状食品の原料に、カルシウム素材(炭酸カルシウム微粒子)が分散されているカルシウム懸濁液と塩基性炭酸マグネシウム懸濁液とを、それぞれカルシウム1に対してマグネシウムが重量比で0.4〜0.6になるように、同時にあるいは別々に添加混合することにより、あるいは、カルシウム素材と塩基性炭酸マグネシウム粒子とが分散されている懸濁液を添加混合することにより製造することができる。通常の飲料(例えば、乳飲料)もしくはペースト状食品(例えば、ヨーグルト)の場合、カルシウム素材(炭酸カルシウム微粒子)の含有量は0.1〜0.8重量%の範囲内にあり、塩基性炭酸マグネシウム粒子の含有量は0.08〜0.8重量%の範囲内にあることが好ましい。
【0015】
本発明の飲料もしくはペースト状食品の製造に用いることができる炭酸カルシウム微粒子が分散されている炭酸カルシウム懸濁液の炭酸カルシウム微粒子含有量は5〜20重量%の範囲内にあることが好ましい。この炭酸カルシウム懸濁液は、食品添加物規格適合の炭酸カルシウム微粒子と水とを混合し、次いで分散剤を添加して、均質化を行うことにより製造することができる。分散剤に特には制限はなく、その例としては、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステルなどの乳化剤を挙げることができる。また分散剤の添加量は、0.1〜5重量%の範囲内にあることが好ましい。
【0016】
本発明の飲料もしくはペースト状食品の製造に用いることができる塩基性炭酸マグネシウム懸濁液の塩基性炭酸マグネシウム粒子含有量は5〜30重量%の範囲内にあることが好ましい。塩基性炭酸マグネシウム懸濁液は、塩基性炭酸マグネシウム粒子と水とを混合し、次いで塩基性炭酸マグネシウム粒子を湿式粉砕により、平均体積粒子径が0.1〜0.5μmの範囲内の値になるまで粉砕することにより製造することができる。湿式粉砕は、ビーズミルを用いるのが一般的である。具体的には、水に分散されている塩基性炭酸マグネシウム粒子を、直径が0.5〜2mmの範囲内のジルコニアビーズを用いて予備粉砕し、次いで、直径が0.05〜0.3mmの範囲内の小さなジルコニアビーズを用いて微粉砕することにより塩基性炭酸マグネシウム粒子の平均体積粒子径を0.1〜0.5μmの範囲内の値にすることが好ましい。特に平均体積粒子径が5μm以上の塩基性炭酸マグネシウム粒子を湿式粉砕する場合には、予備粉砕を行うことにより、粉砕の効率が高くなる。
【0017】
湿式粉砕する前の塩基性炭酸マグネシウム粒子は、一次粒子であっても二次粒子であっても良く、その平均体積粒子径に特には制限はないが、厚さ0.005〜0.02μm、長さ数μmの薄片状一次粒子からなる二次粒子であることが好ましい。このような塩基性炭酸マグネシウム二次粒子は、例えば、水酸化マグネシウム懸濁液に、炭酸ガス(二酸化炭素)を加えて、懸濁液中の水酸化マグネシウム粒子を炭酸マグネシウム粒子とし、次いで、分解熟成を行うことにより炭酸マグネシウム粒子を塩基性炭酸マグネシウム粒子にすることにより製造することができる。
【0018】
本発明の飲料もしくはペースト状食品の製造に用いることができるカルシウム素材と塩基性炭酸マグネシウム粒子とが分散されている懸濁液のカルシウム素材及び塩基性炭酸マグネシウム粒子の含有量は、飲料もしくはペースト状食品の原料に含まれているカルシウム量及びマグネシウム量を考慮して調製することができる。例えば、飲料もしくはペースト状食品の原料にカルシウムが含まれている場合には、懸濁液中のマグネシウム量が重量比でカルシウム1に対して0.5以上になる量に、飲料もしくはペースト状食品の原料にマグネシウムが含まれている場合には、懸濁液中のマグネシウム量が重量比でカルシウム1に対して0.5以下になる量になるように調製する。通常は、カルシウム1に対してマグネシウムが重量比で0.4〜0.6の量になるように調製すれば良い。この懸濁液は、前記の炭酸カルシウム懸濁液と塩基性炭酸マグネシウム懸濁液とを混合することにより、あるいは、前記の炭酸カルシウム懸濁液に塩基性炭酸マグネシウム粒子を加え、次いで、塩基性炭酸マグネシウム粒子を湿式粉砕により、平均体積粒子径が0.1〜0.5μmの範囲内になるまで粉砕することにより、もしくは前記の塩基性炭酸マグネシウム懸濁液に、炭酸カルシウム微粒子と分散剤を加えて混合することにより製造することができる。
【0019】
本発明の飲料の例としては、乳飲料(牛乳など)、果汁飲料、豆乳などの各種飲料を挙げることができる。また、ペースト状食品の例としては、ヨーグルト、クリーム、ソース、マヨネーズなどの各種の流動性あるいは高粘度食品を挙げることができる。
【0020】
【実施例】
[実施例1]
(炭酸カルシウム懸濁液の製造)
食品添加物規格適合の炭酸カルシウム(タンカルN、宇部マテリアルズ(株)製)と水とを混合した後、乳化剤(リョート−エステルSEM−70、三菱化学フーズ(株)製)を添加して、ミキサー(TKホモミキサー、特殊機化工業(株)製)を用いて均質化し、炭酸カルシウム微粒子含有量が15重量%で、乳化剤の濃度が2重量%の炭酸カルシウム懸濁液を製造した。
【0021】
(塩基性炭酸マグネシウム懸濁液の製造)
平均体積粒子径が13.3μmの塩基性炭酸マグネシウム粒子を、水に10.6重量%の濃度で分散させ、直径2mmのジルコニアビーズと粉砕機(アペックスミルAMV−1型、コトブキ技研工業(株)製)を用いて55秒間湿式粉砕し、さらに、直径0.1mmのジルコニアビーズと粉砕機(スパーアペックスミルSAM−1型、コトブキ技研工業(株)製)を用いて80秒間湿式粉砕し、平均体積粒子径が0.2μmの塩基性炭酸マグネシウム粒子にした。この塩基性炭酸マグネシウム粒子の含有量が、マグネシウムとして1.36重量%になるように水を加え、塩基性炭酸マグネシウム懸濁液を製造した。
【0022】
(カルシウム−マグネシウム強化乳飲料の製造)
上記のようにして製造した炭酸カルシウム懸濁液と塩基性炭酸マグネシウム懸濁液とを、脱脂粉乳10.0重量%溶解した還元脱脂乳に、カルシウムとマグネシウムの含有比率が2:1になるように、炭酸カルシウム懸濁液1.8重量%、塩基性炭酸マグネシウム懸濁液6.2重量%の濃度で添加し、ミキサー(TKホモミキサー、特殊機化工業(株)製)で9000rpm×10分間処理して、カルシウム−マグネシウム強化乳飲料を製造した。
【0023】
[実施例2]
実施例1で製造したカルシウム−マグネシウム強化乳飲料に生クリームを4.0重量%配合した後、高圧ホモゲナイザーにより、均質圧15MPaで均質化し、180℃で2秒間殺菌して、カルシウム−マグネシウム強化低脂肪乳飲料を製造した。
【0024】
[比較例1]
炭酸マグネシウム粉末を水に分散させ、実施例1と同様の方法で湿式粉砕し、平均体積粒子径が0.2μmの炭酸マグネシウム粒子にし、これをマグネシウムとして1.36重量%になるように水を加え、炭酸マグネシウム懸濁液を調製した。そして、この炭酸マグネシウム懸濁液を用いた以外は、実施例1と同様にしてカルシウム−マグネシウム強化乳飲料を製造した。
【0025】
(カルシウム−マグネシウム強化乳飲料に分散されている炭酸カルシウム微粒子及び塩基性炭酸マグネシウム粒子の沈降性の評価)
実施例1、2及び比較例1で製造したカルシウム−マグネシウム強化乳飲料に分散されている炭酸カルシウム微粒子及び塩基性炭酸マグネシウム粒子の沈降のしにくさ(懸濁安定性)を遠心処理による加速試験により評価した。すわなち、実施例1、2及び比較例1で製造したカルシウム−マグネシウム強化乳飲料を1000rpmで5分間遠心処理し、遠心処理後の上澄み中のカルシウム含有量をEDTA法により、マグネシウム含有量をキシリジルブルー法で測定した。その結果を表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】
塩基性炭酸マグネシウム粒子が分散されているカルシウム−マグネシウム強化乳飲料(実施例1)及びカルシウム−マグネシウム強化低脂肪乳飲料(実施例2)では、遠心処理の前後を比較しても上澄み中のマグネシウム含有量に変化はほとんど見られなかった。一方、炭酸マグネシウム粒子が分散されているカルシウム−マグネシウム強化乳飲料(比較例1)は、遠心処理前と遠心処理後とを比較すると、遠心処理後ではマグネシウム粒子含有量が著しく低下している。以上のことから、塩基性炭酸マグネシウムが分散されているカルシウム−マグネシウム強化乳飲料では、塩基性炭酸マグネシウム粒子が沈降しにくいことがわかる。
【0028】
【発明の効果】
カルシウム素材と、平均体積粒子径が0.1〜0.5μmの範囲内にある塩基性炭酸マグネシウム粒子とが分散されている本発明の飲料もしくはペースト状食品は、塩基性炭酸マグネシウムが難溶性であることからマグネシウム特有の苦みがなく、また、平均体積粒子径が0.1〜0.5μmの範囲内にあることから喉ごしや舌触りに違和感を感じることが少ない。さらに、本発明の飲料もしくはペースト状食品は、カルシウム素材と、塩基性炭酸マグネシウム粒子とを任意の割合で分散させることにより製造するので、原料に含まれているカルシウムあるいはマグネシウムの量に関わらず、カルシウム1に対してマグネシウムが重量比で0.4〜0.6とすることができる。従って、本発明の飲料もしくはペースト状食品は、カルシウム−マグネシウム強化飲料もしくは食品として優れたものであり、これらを飲食することにより、過剰なカルシウムの摂取による弊害などを予防することができる。
【0029】
本発明のカルシウム素材と、平均体積粒子径が0.1〜0.5μmの範囲内にある塩基性炭酸マグネシウム粒子とが分散されている懸濁液は、カルシウムとマグネシウムの含有量を容易に調整することができる。従って、本発明の懸濁液は、飲料や食品の原料に含まれているカルシウムあるいはマグネシウムの量に併せて、カルシウム及びマグネシウムを添加することができるので、カルシウム−マグネシウム強化飲料もしくはペースト状食品の製造を有利に行うことができる。
Claims (7)
- カルシウム素材と、4MgCO3・Mg(OH)2・4H2Oの化学式で表わされる塩基性炭酸マグネシウムの平均体積粒子径が0.1〜0.5μmの範囲内にある塩基性炭酸マグネシウム粒子とが、カルシウム素材に含まれるカルシウム1に対して塩基性炭酸マグネシウムに含まれるマグネシウムが重量比で0.4〜0.6になるような量にて分散されている飲料。
- カルシウム素材の含有量が0.1〜0.8重量%の範囲内にあり、塩基性炭酸マグネシウム粒子の含有量が0.08〜0.8重量%の範囲内にあることを特徴とする請求項1に記載の飲料。
- 飲料が乳製品であることを特徴とする請求項1または2に記載の飲料。
- カルシウム素材と、4MgCO3・Mg(OH)2・4H2Oの化学式で表わされる塩基性炭酸マグネシウムの平均体積粒子径が0.1〜0.5μmの範囲内にある塩基性炭酸マグネシウム粒子とが、カルシウム素材に含まれるカルシウム1に対して塩基性炭酸マグネシウムに含まれるマグネシウムが重量比で0.4〜0.6になるような量にて分散されているペースト状食品。
- カルシウム素材の含有量が0.1〜0.8重量%の範囲内にあり、塩基性炭酸マグネシウム粒子の含有量が0.08〜0.8重量%の範囲内にあることを特徴とする請求項4に記載のペースト状食品。
- ペースト状食品が乳製品であることを特徴とする請求項4または5に記載のペースト状食品。
- カルシウム素材と、4MgCO 3 ・Mg(OH) 2 ・4H 2 Oの化学式で表わされる塩基性炭酸マグネシウムの平均体積粒子径が0.1〜0.5μmの範囲内にある塩基性炭酸マグネシウム粒子とが、カルシウム素材に含まれるカルシウム1に対して塩基性炭酸マグネシウムに含まれるマグネシウムが重量比で0.4〜0.6になるような量にて分散されている飲料もしくはペースト状食品製造用の懸濁液。
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