JP3189901B2 - 高分散性を有する食品添加剤及びこれを含有する食品組成物 - Google Patents

高分散性を有する食品添加剤及びこれを含有する食品組成物

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壽一 北条
佳代子 橋本
直樹 久保田
嗣郎 源吉
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Maruo Calcium Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、ヨーグルト、牛乳、ジュース類等の食品に
添加してカルシウム及び/又は鉄を強化するのに有効に
利用される、液中での分散安定性の良好な食品添加剤に
関する。
背景技術 近年、カルシウム摂取量の不足が指摘されており、こ
の傾向は育ち盛りの子供及び老人において顕著である。
このカルシウム摂取量の不足を解消するため、カルシウ
ム強化食品が販売されるようになってきており、一般的
にカルシウムの含有量が多いとされている牛乳において
さえも、更にカルシウムを添加してカルシウム強化牛乳
として提供することが試みられており、その他、ヨーグ
ルト、ジュース、ミルク粉末類にもカルシウム強化した
商品も多数販売されている。
例えばヨーグルト等の酸性食品に、カルシウムを強化
する目的で、乳酸カルシウム、塩化カルシウム等の水溶
性の無機又は有機酸カルシウム形態のカルシウム、炭酸
カルシウム、燐酸カルシウム等の水不溶性の無機形態の
カルシウムが添加され使用されている。
しかしながら、水溶性の無機又は有機酸カルシウム形
態のカルシウムは、ヨーグルト中のタンパク質の安定性
を阻害しやすいために、一定量以上の配合が困難であ
り、カルシウム原料として多量に使用することができな
いという欠点を有していた。
一方、水不溶性の無機形態のカルシウムは、水不溶性
のためヨーグルト中のタンパク質の安定性を阻害するこ
とがないため、添加量の観点からは多量に用いることが
可能であるものの、該無機形態のカルシウムは全般に比
重が3前後と高く、ヨーグルト中へ分散させた場合短時
間で沈澱するため、食品としての美観上好ましくなく、
結局その添加量は制限され多量に使用することができな
いという欠点を有していた。
食品用途、例えばヨーグルト中に用いる無機形態のカ
ルシウム剤スラリーの調製方法としては、結晶セルロー
スを同時的に添加してその網目構造により炭酸カルシウ
ム粒子を支持させる方法(特開昭56−117753号)、及び
スラリー状炭酸カルシウムもしくはスラリー状炭酸カル
シウムにHLB10以上の親水性乳化剤を添加したものに超
音波を照射し、炭酸カルシウムの分散性を改良する方法
(特開昭64−69513号)等が提案されている。
しかし、上記特開昭56−117753号のように結晶セルロ
ースを添加する方法では、製品の粘度が非常に高くなる
ので食感上好ましくない。
又、特開昭64−69513号のように、炭酸カルシウムス
ラリーにショ糖脂肪酸エステルを添加剤として使用して
分散させる方法では、牛乳の様な中性又は弱酸性の製品
に対して、ある程度有効な効果を示すに過ぎず、例え
ば、ヨーグルトの様な酸性領域を呈する製品に対して
は、ショ糖脂肪酸エステルが酸に対して不安定な状態に
なり易く、分散不良を起こす傾向にあり、あまり好まし
くない。
又、これらの方法の場合、水分散液中の炭酸カルシウ
ム固形分濃度が10重量%前後と極めて低いため、牛乳添
加用炭酸カルシウムとして全国で広範囲に用いる場合、
その輸送容器費用及び流通コストが極めて高くなるばか
りでなく、その形態が水分散液であるため腐敗しやす
く、常に冷蔵輸送、冷蔵保管を行う必要があるため、こ
の方法は経済的に良好な方法とはいえない。
最近、ドリンクタイプのヨーグルト、牛乳、ジュース
類液体食品の長期間保存可能な容器、保存方法の進歩に
伴い、該食品を販売店、自動販売機、家庭内の大型冷蔵
庫等において長期間保存するケースが増加しており、同
種の液体食品にカルシウム強化の目的で添加されている
無機カルシウム塩粒子は、その食品中における分散状態
が良好でない場合、長期間の液体食品の保存の間に食品
容器底部に沈澱してしまい、ヨーグルト、牛乳、ジュー
ス類液体食品を飲用する際、その沈澱物が飲用者に不快
感、不清潔感を与えることが多くなっている。
従って、現在カルシウム強化の目的で従来技術で調製
された無機カルシウム塩粒子を添加し市販されている液
体食品類は、該無機粒子の食品中における分散安定期間
が短いため、該無機粒子の添加量は極少量に制限され、
又一般消費者が購入後1〜2日の間に必ず食用に用いら
れるような液体食品に制限されざるを得ないという問題
点を含有している。
一方、近年、鉄分不足による貧血症状を起こす女性が
多数見られる。この傾向は、女子高生や若い成人女性に
おいて特に顕著である。この鉄欠乏性貧血の原因として
は、食生活に由来する点が最も大きいが、女性の場合
は、生理的な出血、妊娠による鉄需要の増加、及びダイ
エットによる摂取不足等、鉄不足による貧血になり易い
環境下にあり、一般的に約半数の女性は鉄が不足してい
ると言われている。この鉄不足を解消するために、鉄分
強化食品が販売される様になってきており、牛乳、清涼
飲料水等に鉄分を強化した商品も多数販売され始めてい
る。
例えば、清涼飲料水等において、鉄分を強化する目的
で、乳酸鉄、クエン酸鉄ナトリウム、グルコン酸第1鉄
等の水溶性の有機又は無機形態の鉄やピロリン酸第2鉄
等の水不溶性又は難溶性の無機形態の鉄が添加使用され
ている。しかしながら、水溶性の有機又は無機形態の鉄
は鉄味が強く、食感の問題で、一度にあまり多くの量を
使用出来ないと言う欠点を有していた。又、ピロリン酸
第2鉄等の水不溶性又は難溶性の無機形態の鉄の分散体
を用いた場合は、鉄臭は改善されるものの比重が2.75以
上と高く、清涼飲料水等に分散させた場合、短時間で沈
澱するため、食品としての美観上好ましくなく、結局そ
の添加量は制限され多量に使用する事が出来ないと言う
欠点を有していた。
本発明は、かかる実状に鑑み、上記の如き問題を解決
し、流通経済性に優れ且つ液体食品中における長期間分
散安定性の良好な食品添加物用のカルシウム剤及び/又
は鉄剤、更には該食品添加用のカルシウム剤及び/又は
鉄剤を含有してなる食品組成物を提供するものである。
発明の開示 本発明らは、上記課題を解決するべく鋭意検討の結
果、特定の且つ特定量の親水性乳化剤を用いる事によ
り、容易に長期間分散安定性の良好な食品添加物用のカ
ルシウム剤及び/又は鉄剤が得られる事を見いだし、本
発明を完成した。
即ち、本発明は、炭酸カルシウム、燐酸カルシウム
(但し、乳由来のカルシウムを除く。以下、カルシウム
剤と記す。)及びピロリン酸第2鉄からなる群から選ば
れた少なくとも1種に、アルギン酸プロピレングリコー
ルエステル(以下、PGAと記す)を添加してなる食品添
加剤、及び該食品添加剤を含有してなる食品組成物を内
容とするものである。
発明を実施するための最良の形態 以下、本発明を詳述する。
本発明に用いる炭酸カルシウムは、例えば炭酸カルシ
ウムを50重量%以上含有するコーラル炭酸カルシウム、
重質炭酸カルシウム、合成炭酸カルシウムが挙げられる
が、水酸化カルシウムの水懸濁液である石灰乳と炭酸ガ
スを反応させる炭酸ガス法に代表される化学的合成方法
により調製される合成炭酸カルシウムが好ましい。炭酸
ガス法において合成炭酸カルシウムを調製する際の好ま
しい方法として、以下に示す方法を例示できる。
石灰乳を炭酸ガスを用いて炭酸化反応し、得られる炭
酸カルシウムの水懸濁液の調製工程において、炭酸化反
応終了して調製されたpHの値がKの炭酸カルシウムの水
懸濁液を攪拌、及び/又は湿式粉砕、及び/又は静置
し、該炭酸カルシウムの水懸濁液のpHを以下に示す式
(a)及び(b)を満たすpH値Lに上昇せしめた後、水
懸濁液中に存在するアルカリ物質を除去及び/又はアル
カリ物質の単位体積当たりの濃度を低下せしめ、炭酸カ
ルシウムの水懸濁液のpHを、以下に示す式(c)を満た
すpH値Mに調整し、炭酸カルシウムを調製する。
L≧8.6 (a) 10(L+2)/10K≧125 (b) 10(M+2)/10L≦80 (c) 但し、K,Lは同一温度条件下のpHである。又、pH値M
は、Mが8.6未満の場合、Mは8.6として計算。
本発明に用いる燐酸カルシウムとは、燐酸のカルシウ
ム塩からなる無機物を指称し、燐酸カルシウムとして
は、燐酸カルシウムを50重量%以上含有する天然燐酸カ
ルシウム、牛骨、合成燐酸カルシウム等が挙げられ、水
酸化カルシウム、炭酸カルシウム、塩化カルシウム等の
カルシウム塩と燐酸、燐酸ソーダ等の燐酸塩を反応させ
る化学的合成方法により調製される合成燐酸カルシウム
が好ましく、中でもピロ燐酸二水素カルシウム、燐酸一
水素カルシウム、燐酸三カルシウムからなる群から選ば
れる少なくとも1種の燐酸カルシウムがより好ましい。
本発明の原料として用いるカルシウム剤、即ち炭酸カ
ルシウム及び/又は燐酸カルシウムの形態に関しては、
通常の方法で調製されるカルシウム剤の水懸濁液でもよ
く、又該水懸濁液を常法に従い脱水、乾燥、粉砕を経て
調製されるカルシウム剤の粉体に、再度水を添加して調
製される水懸濁液でもよいが、食品添加物規格厳守、及
び衛生管理面の観点から、後者の形態を採用するのが好
ましい。
後者の方法に用いる場合、使用する炭酸カルシウムの
粉体のpHに関しては、本発明に使用する親水性乳化剤の
機能低下防止、及び粉砕及び分級時の効率の上昇の観点
から、炭酸カルシウム粉体の固形分濃度20重量%の水懸
濁液200ccを、300W,20kHzで10分間超音波処理した後の
水懸濁液の25℃におけるpHが、11.7以下の炭酸カルシウ
ム粉体を使用するのが好ましく、より好ましくは11.5以
下であればよい。
又、本発明の原料として用いるカルシウム剤の窒素吸
着法(BET法)による比表面積は、6m2/g〜60m2/gの範囲
が好ましい。比表面積が、6m2/g未満の場合、牛乳等の
液体食品中での長期間の安定性に問題が生じ、又、60m3
/gを越える場合、カルシウム剤粉体の凝集力が極めて強
くなるため、その分散が困難となる。
本発明に用いるピロリン酸第2鉄とは、化学的に合成
させて得られる合成ピロリン酸第2鉄であればよい。以
下に方法を例示する。
水中に塩化第2鉄を溶解させ、この溶液にピロリン酸
ナトリウムを温水に溶かした液を混合し、攪拌を行う。
反応終了後、該溶液をフィルタープレスを用いて脱水
し、得られた脱水ケーキに再度水を加え、攪拌を行い、
脱水前と同一濃度のピロリン酸第2鉄水溶液を得る。こ
の操作を2回繰り返した後、該ピロリン酸第2鉄水溶液
をフィルタープレスで脱水し、そのプレスケーキをパド
ルドライヤーで乾燥し、乾式粉砕機を用いてピロリン酸
第2鉄粉体を調製する。尚、本発明に用いるピロリン酸
第2鉄スラリーは、前述の様に乾燥、粉末化せず、スラ
リー状態(ピロリン酸第2鉄液)から使用しても差し支
えない。
又、本発明の原料として用いるピロリン酸第2鉄粉体
の窒素吸着法(BET法)による比表面積は、3m2/g〜50m2
/gの範囲が好ましい。比表面積が、3m2未満の場合、牛
乳等の液体食品中での長期間の安定性に問題が生じ、
又、50m2/gを越える場合、ピロリン酸第2鉄粉体の凝集
力が極めて強くなるため、その分散が困難となる。
次に、前述のカルシウム剤及びピロリン酸第2鉄から
なる群から選ばれた少なくとも1種とPGAと水の混合ス
ラリーを調製する。この調製方法は、以下(ア)、
(イ)、(ウ)に示す3種類の方法に大別されるが、何
れの方法を採用しても、また組み合わせて使用しても良
い。
(ア)カルシウム剤及び/又はピロリン第2鉄と水から
なる食品添加剤の水懸濁液を、化学的分散方法、粉砕機
及び/又は分散機を用いる物理的方法により、粉砕及び
/又は分散処理した後、PGAを添加処理する。
(イ)カルシウム剤及び/又はピロリン酸第2鉄とPGA
と水からなる食品添加剤の水懸濁液を、化学的分散方
法、粉砕機及び/又は分散機を用いる物理的方法によ
り、粉砕及び/又は分散処理する。
(ウ)カルシウム剤及び/又はピロリン第2鉄と水から
なる食品添加剤の水懸濁液を、化学的分散方法、粉砕機
及び/又は分散機を用いる物理的方法により、粉砕及び
/又は分散処理した後、PGAを添加処理し、さらに粉砕
機及び/又は分散機を用いる物理的方法により、粉砕及
び/又は分散処理する。
上記(ア)、(イ)、(ウ)の方法において、カルシ
ウム剤及び/又はピロリン酸第2鉄とPGAと水の混合ス
ラリーを調製するのに良好な条件は、該混合スラリー中
のカルシウム剤及び/又は鉄剤100重量部に対し、PGAが
1.5〜40重量部添加されていることが必要で、ヨーグル
ト等の液体食品において食感上の喉ごし等を考慮した場
合、好ましくはPGAが1.5〜30重量部、更に好ましくは5
〜15重量部添加されていることである。
混合スラリー中のカルシウム剤及び/又は鉄剤の粒度
分布における重量(体積)平均径G(μm)について
は、下記(α)の要件を具備することであり、かなり長
期間の保存分散安定性を要求される食品用途には(β)
の要件を具備する事が好ましく、より好ましくは(γ)
の要件を具備することである。
(α)G≦0.8 (β)0.04≦G<0.5 (γ)0.04≦G<0.3 PGAの添加重量部が、1.5重量部未満の場合、例え混合
スラリー中のカルシウム剤及び/又は鉄剤の粒度分布に
おける重量(体積)平均径を非常に微細に調製したとし
ても、これらの混合スラリー、又は該混合スラリーを乾
燥粉末化して得られるカルシウム剤及び/又は鉄剤のパ
ウダーを、例えば、ジュース、ドリンクタイプのヨーグ
ルト等の食品に添加使用した場合、食品中のカルシウム
剤及び/又は鉄剤の経時安定性が悪く、著しい場合、24
時間以内に食品容器底部に凝集し沈降する。一方、PGA
の添加重量部が、40重量部を越える場合、混合スラリ
ー、又は該混合スラリーを乾燥粉末化して得られるカル
シウム剤及び/又は鉄剤パウダーをジュース、ドリンク
タイプのヨーグルト等の食品に添加使用した場合、製品
の粘度が上昇し食感上好ましくなく、著しい場合、不快
感を与える。
又、例えば、セットタイプのヨーグルト等の食品に混
合スラリー、又は該混合スラリーを乾燥粉末化して得ら
れるカルシウム剤及び/又は鉄剤パウダーを使用した場
合、PGAの添加重量部が1.5重量部未満の場合、又は、PG
Aの添加重量部が40重量部を越える場合は、組織的に良
好な製品を得る事が出来ない。
混合スラリー中のカルシウム剤及び/又は鉄剤の粒度
分布における重量(体積)平均径は、0.04〜0.8μmの
範囲が好ましい。該平均径が0.8μmより大きい場合は
沈降しやすいため、これらの混合スラリー、又は該混合
スラリーを乾燥粉末化して得られるカルシウム剤及び/
又は鉄剤パウダーは、長期間保存可能な食品用途には使
用できない。。混合スラリー中のカルシウム剤及び/又
は鉄剤の粒度分布における重量(体積)平均径を0.8μ
m以下に調製する方法については、前述の(ア)、
(イ)、(ウ)に記載した方法によればよいが、物理的
方法による粉砕及び/又は分散方法については、ダイノ
ーミル、サンドミル、コボールミル等の湿式粉砕機、ナ
ノマイザー、マイクロフルイタイザー、ホモゲナイザー
等の乳化・分散装置、超音波分散機、3本ロールミル等
のロールミルが好ましく使用できる。
食品添加物規格の観点から、混合スラリーの原料とし
てカルシウム剤の粉体を用いる場合には、前述の湿式粉
砕機を使用し、下記、、を共に具備する粉砕条件
で粉砕するのがより好ましい。
P:湿式粉砕するカルシウム剤及び/又は鉄剤粉体の窒
素吸着法(BET法)による比表面積(m2/g) 尚、カルシウム剤及び鉄剤を使用する場合の比表面積
は、その混合比により比例計算で算出する。
A:湿式粉砕機に用いるメディアの充填量であり、湿式
粉砕機の粉砕室(ベッセル容器)容積中に占めるメディ
アの容積量(体積%) B:湿式粉砕機に用いるメディアの真比重 C:湿式粉砕機のディスク又はローターの周辺速度(m/
秒) D:湿式粉砕するカルシウム剤及び/又は鉄剤の水懸濁
液の、カルシウム剤及び/又は鉄剤の固形分濃度(%) E:湿式粉砕するカルシウム剤及び/又は鉄剤の水懸濁
液の、湿式粉砕機の粉砕室中に滞留する時間(分) F:湿式粉砕機に用いるメディアの粒子径(mm) 又、特に鉄分のみを大量に強化したい場合で、特に良
好な分散状態を必要とする用途には、前述の湿式粉砕機
を使用し以下に例示する特定の条件、を共に具備す
る粉砕条件で粉砕するのがより好ましい。
X=ピロリン酸第2鉄剤のスラリーの粉砕又は分散前
のPH値 Y=ピロリン酸第2鉄剤のスラリーの粉砕又は分散後
のPH値 Z=ピロリン酸第2鉄剤のスラリーの鉄剤固形分濃度
(%) 本発明の特定の湿式粉砕条件、式を満たさない粉
砕条件の場合は、ピロリン酸第2鉄の粒子の表面が少し
不安定となり易く、従って、再凝集し易い状態にあり、
正味期限の短い液体飲料の商品に使用する上では何等問
題はないが、長期的に液中で安定な分散状態を保持する
必要のある商品には前述した調製方法(イ)又は(ウ)
と上記粉砕条件、の要領を共に具備する粉砕条件を
用いる事が好ましい。
本発明におけるカルシウム剤及び/又は鉄剤とPGAと
水の混合スラリー中のカルシウム剤及び/又は鉄剤の粒
度分布における重量平均径は、下記の要領で測定計算さ
れたものである。
測定機種 :島津製作所製 SA−CP3 試料の調製:混合スラリーを、下記25℃の溶媒中に滴
下し、粒度分布測定試料とする。
溶媒 :イオン交換水にポリアクリル酸ソーダ0.
004重量%溶解させた水溶液 予備分散 :SKディスパーザー(セイシン企業製)を
用い、超音波分散100秒 測定温度 :27.5±2.5℃ 以上のようにして調製されるカルシウム剤及び/又は
鉄剤とPGAと水の混合スラリーを、乾燥粉末化すること
により、本発明の食品添加用カルシウム剤及び/又は鉄
剤パウダーは調製される。
混合スラリーの乾燥について、乾燥機に特別の制限は
ないが、親水性乳化剤の変質防止の観点から極めて短時
間に乾燥を行うのが好ましく、この観点から乾燥機とし
ては、スプレードライヤー、セラミック媒体を加熱流動
状態で用いるスラリードライヤー等の液滴噴霧型乾燥機
を用いるのが望ましい。
本発明の方法により調製される食品添加用カルシウム
剤及び/又は鉄剤スラリー及びパウダーは、水中におけ
る再分散性が極めて良好であり、特殊な分散機、攪拌機
等を用いずとも容易に水中に分散する。
従って、本発明の方法により調製される食品添加用カ
ルシウム剤及び/又は鉄剤スラリー及びパウダーを用い
て、食品、例えばカルシウム及び/又は鉄分強化牛乳を
調製するには、本発明の方法により調製されるカルシウ
ム剤及び/又は鉄剤スラリー及びパウダーを牛乳に直接
添加して強力に攪拌し、牛乳中にカルシウム剤及び/又
は鉄剤を分散させるだけで充分であるが、該カルシウム
剤及び/又は鉄剤スラリー及びパウダーを前もって水中
に分散させ得られるカルシウム剤及び/又は鉄剤の水分
散液を牛乳に添加しても差し支えない。又還元乳では、
本発明の方法により調製されるカルシウム剤及び/又は
鉄剤スラリー及びパウダーを、60℃程度の温度で溶解し
たバター又はバターオイルに加えて高速攪拌して分散さ
せ、次いでこれに還元脱脂乳あるいは脱脂乳を加え、均
質化すればよい。
又、本発明の方法により調製される食品添加用カルシ
ウム剤及び/又は鉄剤スラリー及びパウダーを用いて、
カルシウム及び/又は鉄分強化ヨーグルトを調製する方
法に関しては、本発明の方法により調製される燐酸カル
シウム及び/又は鉄剤スラリー及びパウダーを牛乳に直
接添加して強力に攪拌し、牛乳中に燐酸カルシウム及び
/又は鉄剤を分散させた後、乳酸菌を接種すれば良い。
これらの方法で調製したカルシウム及び/又は鉄分強
化牛乳等は、クラリファイヤーで除去されるカルシウム
剤及び/又は鉄剤の量が、従来の方法で調製されたカル
シウム剤及び/又は鉄剤スラリー及びパウダーを添加し
た場合に比べて、大幅に減少する。
即ち、本発明の方法により調製される食品添加用のカ
ルシウム剤及び/又は鉄剤スラリー及びパウダーを添加
した牛乳、ヨーグルト、ジュース類中には、炭酸カルシ
ウム、燐酸カルシウム及び/又はピロリン酸第2鉄が極
めて安定に保持されている。また、本発明の方法で調製
した炭酸カルシウム、燐酸カルシウム及び/又はピロリ
ン酸第2鉄は、分散性が良好であるため、牛乳等に添加
する際の攪拌時間が少なくてすみ、従って、バター中で
長時間攪拌した場合に見られるような炭酸カルシウム、
燐酸カルシウム及び/又はピロリン酸第2鉄の凝集は起
こらない。
本発明の食品添加剤は、上記用途以外に、クリーム、
ヨーグルト、コーヒー、紅茶、ウーロン茶等の液体食
品、ワイン、酒等のアルコール飲料等にカルシウム及び
/又は鉄分強化の目的で使用することができる。
又、本発明のカルシウム剤及び/又はスラリー及びパ
ウダーは、乳酸カルシウム、塩化カルシウム等の水可溶
性カルシウム塩及び/又はクエン酸鉄ナトリウム、グル
コン酸鉄等の水可溶性鉄塩と併用使用しても何等差し支
えがない。
以下に実施例、比較例を示し本発明をより詳細に説明
するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもので
はない。
本実施例及び比較例で使用するカルシウム剤を以下の
方法で調製した。
(1)ピロ燐酸二水素カルシウム 燐酸の水溶液中に炭酸カルシウムを添加攪拌後、脱
水、乾燥を行い、燐酸水素カルシウムを得た。該燐酸水
素カルシウムを200℃で加熱し、X回折測定によりピロ
燐酸二水素カルシウムが生成していることを確認後乾式
粉砕を行い、ピロ燐酸二水素カルシウムの白色粉体を得
た。
この白色粉体の窒素吸着法による比表面積を、柴田科
学器機工業製表面積測定装置SA−1000を用いて測定した
結果、15m2/gであった。
(2)燐酸一水素カルシウム 燐酸の水溶液中に水酸化カルシウムを添加攪拌し、X
回折測定により燐酸一水素カルシウムが生成しているこ
とを確認後脱水、乾燥、乾式粉砕を行い、燐酸一水素カ
ルシウムの白色粉体を得た。
この白色粉体の窒素吸着法による比表面積を、柴田科
学器機工業製表面積測定装置SA−1000を用いて測定した
結果、20m2/gであった。
(3)燐酸三カルシウム 強アンモニア性塩化カルシウム溶液に第二燐酸アンモ
ニウムを添加攪拌後、脱水を行い、得られるケーキを数
度水洗した後、乾燥、乾式粉砕を行い白色粉体を得た。
X回折測定により該白色粉体が燐酸三カルシウムである
ことを確認した。この白色粉体の窒素吸着法による比表
面積を、柴田科学器機工業製表面積測定装置SA−1000を
用いて測定した結果、18m2/gであった。
(4)炭酸カルシウム 比重1.050で温度が5℃の石灰乳7m3に、炭酸ガス濃度
25重量%の炉ガス(以下炭酸ガスと略記する)を25m3/m
inの流速で導通し炭酸化反応を行い、pH7で炭酸化反応
を完結しスラリー状炭酸カルシウムを得た。
その後攪拌し、スラリー状炭酸カルシウムのpHが11.5
に達した時点でフィルタープレスを用いて脱水し、得ら
れた脱水ケーキに再度水を加え、脱水前のスラリー状炭
酸カルシウムと同一濃度のスラリー状炭酸カルシウムを
得た。該スラリー状炭酸カルシウムのpHは11.0であっ
た。このスラリー状炭酸カルシウムに再度炭酸ガスを導
通し、スラリー状炭酸カルシウムのpHを7.0に低下せし
めて、スラリー状炭酸カルシウムを得た。該スラリー状
炭酸カルシウムをフィルタープレスで脱水し、そのプレ
スケーキをパドルドライヤーで乾燥し、乾式粉砕機を用
いて炭酸カルシウム粉体を調製した。
この白色粉体の窒素吸着法による比表面積を、柴田科
学器機工業製表面積測定装置SA−1000を用いて測定した
結果、48m2/gであった。
(5)ピロリン酸第2鉄 1m3の水の中に塩化第2鉄307kgを溶解させ、この溶液
にピロリン酸ナトリウム233kgを2.5m3の温水に溶かした
液を混合し、約1時間攪拌を行う。反応終了後、該溶液
をフィルタープレスを用いて脱水し、得られた脱水ケー
キに再度水を加え、攪拌を行い、脱水前と同一濃度のピ
ロリン酸第2鉄水溶液を得た。この操作を2回繰り返し
た後、該ピロリン酸第2鉄液を調製した。
(6)ピロリン酸第2鉄粉体 1m3の水の中に塩化第2鉄307kgを溶解させ、この溶液
にピロリン酸ナトリウム233kgを2.5m3の温水に溶かした
液を混合し、約1時間攪拌を行う。反応終了後、該溶液
をフィルタープレスを用いて脱水し、得られた脱水ケー
キに再度水を加え、攪拌を行い、脱水前と同一濃度のピ
ロリン酸第2鉄水溶液を得た。この操作を2回繰り返し
た後、該ピロリン酸第2鉄液をフィルタープレスで脱水
し、そのプレスケーキをパドルドライヤーで乾燥し、乾
式粉砕機を用いてピロリン酸第2鉄粉体を調製した。
得られたピロリン酸第2鉄の窒素吸着法による比表面
積は23m2/gであった。
実施例1 燐酸三カルシウム粉体に水を添加し、燐酸三カルシウ
ム固形分濃度が22重量%の水懸濁液を調製し、湿式粉砕
機ダイノーミルKD−PILOT型(WAB社製)を用い湿式粉砕
を行い、燐酸三カルシウムの水分散体を得た。その後、
該燐酸三カルシウムの水分散体に、PGA(君津化学工業
社製)を燐酸三カルシウム固形分100重量部に対し13重
量部及び水を添加し強力に攪拌混合し、燐酸三カルシウ
ム固形分濃度が10重量%の混合物を調製後、再度この混
合物を湿式粉砕機ダイノーミルKD−PILOT型を用い湿式
粉砕を行い、燐酸三カルシウムスラリー中の燐酸三カル
シウムの粒度分布における重量(体積)平均径が、表1
に示すとおり、0.15μmに達した時点で湿式粉砕を完了
し、食品添加用カルシウム剤スラリーを得た。尚、PGA
は、あらかじめ水で溶解させた後、添加した。
実施例2 ピロ燐酸二水素カルシウム粉体に水を添加し、ピロ燐
酸二水素カルシウム固形分濃度が22重量%の水懸濁液を
調製し、湿式粉砕機ダイノーミルKD−PILOT型を用い湿
式粉砕を行い、ピロ燐酸二水素カルシウムの水分散体を
得た。その後、該ピロ燐酸二水素カルシウムの水分散体
に、PGAをピロ燐酸二水素カルシウム固形分100重量部に
対し10重量部及び水を添加し強力に攪拌混合し、ピロ燐
酸二水素カルシウム固形分濃度が10重量%の混合物を調
製後、再度この混合物を湿式粉砕機ダイノーミルKD−PI
LOT型を用い湿式粉砕を行い、ピロ燐酸二水素カルシウ
ムスラリー中のピロ燐酸二水素カルシウムの粒度分布に
おける重量(体積)平均径が、表1に示すとおり、0.27
μmに達した時点で湿式粉砕を完了し、食品添加用カル
シウム剤スラリーを得た。尚、PGAは、あらかじめ水で
溶解させた後、添加した。
実施例3 燐酸一水素カルシウム粉体に水を添加し、燐酸一水素
カルシウム固形分濃度が22重量%の水懸濁液を調製し、
湿式粉砕機ダイノーミルKD−PILOT型を用い湿式粉砕を
行い、燐酸一水素カルシウムの水分散体を得た。その
後、該燐酸一水素カルシウムの水分散体に、PGAを燐酸
一水素カルシウム固形分100重量部に対し6重量部及び
水を添加し強力に攪拌混合し、燐酸一水素カルシウム固
形分濃度が10重量%の混合物を調製後、再度この混合物
を湿式粉砕機ダイノーミルKD−PILOT型を用い湿式粉砕
を行い、燐酸一水素カルシウムスラリー中の燐酸一水素
カルシウムの粒度分布における重量(体積)平均径が、
表1に示すとおり、0.36μmに達した時点で湿式粉砕を
完了し、食品添加用カルシウム剤スラリーを得た。尚、
PGAは、あらかじめ水で溶解させた後、添加した。
実施例4 燐酸三カルシウム固形分100重量部に対するPGAの添加
量を、9重量部に変更すること、及び燐酸三カルシウム
スラリー中の燐酸三カルシウムの粒度分布における重量
(体積)平均径が、表1に示すとおり、0.22μmに達し
た時点で湿式粉砕を完了することを除き他は実施例1と
同様の方法で、食品添加用カルシウム剤スラリーを得
た。
実施例5 ピロ燐酸二水素カルシウム固形分100重量部に対するP
GAの添加量を、4重量部に変更すること、及びピロ燐酸
二水素カルシウムスラリー中のピロ燐酸二水素カルシウ
ムの粒度分布における重量(体積)平均径が、表1に示
すとおり、0.24μmに達した時点で湿式粉砕を完了する
ことを除き他は実施例2と同様の方法で、食品添加用カ
ルシウム剤スラリーを得た。
実施例6 燐酸三カルシウム固形分100重量部に対するPGAの添加
量を、21重量部に変更すること、及び燐酸三カルシウム
スラリー中の燐酸三カルシウムの粒度分布における重量
(体積)平均径が、表1に示すとおり、0.18μmに達し
た時点で湿式粉砕を完了することを除き他は実施例1と
同様の方法で、食品添加用カルシウム剤スラリーを得
た。
実施例7 燐酸三カルシウム固形分100重量部に対するPGAの添加
量を、36重量部に変更すること、及び燐酸三カルシウム
スラリー中の燐酸三カルシウムの粒度分布における重量
(体積)平均径が、表1に示すとおり、0.26μmに達し
た時点で湿式粉砕を完了することを除き他は実施例3と
同様の方法で、食品添加用カルシウム剤スラリーを得
た。
実施例8 ピロ燐酸二水素カルシウム固形分100重量部に対するP
GAの添加量を、28重量部に変更すること、及びピロ燐酸
二水素カルシウムスラリー中のピロ燐酸二水素カルシウ
ムの粒度分布における重量(体積)平均径が、表1に示
すとおり、0.18μmに達した時点で湿式粉砕を完了する
ことを除き他は実施例2と同様の方法で、食品添加用カ
ルシウム剤スラリーを得た。
実施例9 燐酸三カルシウム粉体及びピロリン酸第2鉄粉体を3
0:1の比率で混合後、水を添加し、燐酸三カルシウム及
びピロリン酸第2鉄固形分濃度が22重量%の水懸濁液を
調製し、湿式粉砕機ダイノーミルKD−PILOT型を用い湿
式粉砕を行い、燐酸三カルシウム及びピロリン酸第2鉄
の水分散体を得た。その後、該燐酸三カルシウム及びピ
ロリン酸第2鉄の水分散体に、PGAを燐酸三カルシウム
及びピロリン酸第2鉄固形分100重量部に対し14重量部
及び水を添加し強力に攪拌混合し、燐酸三カルシウム及
びピロリン酸第2鉄固形分濃度が10重量%の混合物を調
製後、再度この混合物を湿式粉砕機ダイノーミルKD−PI
LOT型を用い湿式粉砕を行い、燐酸三カルシウム及びピ
ロリン酸第2鉄スラリー中の燐酸三カルシウム及びピロ
リン酸第2鉄の粒度分布における重量(体積)平均径
が、表1に示すとおり、0.25μmに達した時点で湿式粉
砕を完了し、食品添加用カルシウム剤及びピロリン酸第
2鉄スラリーを得た。尚、PGAは、あらかじめ水で溶解
させた後、添加した。
実施例10 ピロリン酸第2鉄粉体にPGAをピロリン酸第2鉄100重
量部に対し13重量部及び水を添加し強力に攪拌混合する
ことにより、ピロリン酸第2鉄固形分濃度が10重量%の
混合スラリーを調製した。該混合スラリーを湿式粉砕機
ダイノーミルKD−PILOT型を用い、湿式粉砕を行い、ピ
ロリン酸第2鉄剤スラリーの分散体を得た。尚、該ピロ
リン酸第2鉄剤スラリー中のピロリン酸第2鉄の粒度分
布における重量(体積)平均径が、表1に示すとおり、
0.29μmに達した時点で湿式粉砕を完了した。
又、該ピロリン酸第2鉄剤スラリーの湿式粉砕前のPH
値は、2.0であり、湿式粉砕後のPH値は、2.8であった。
実施例11 ピロリン酸第2鉄固形分100重量部に対するPGAの添加
量を、3重量部に変更すること、及びピロリン酸第2鉄
スラリー中のピロリン酸第2鉄の粒度分布における重量
(体積)平均径が、表1に示すとおり、0.38μmに達し
た時点で湿式粉砕を完了することを除き他は実施例10と
同様の方法で、食品添加用ピロリン酸第2鉄剤スラリー
を得た。
又、該ピロリン酸第2鉄剤スラリーの湿式粉砕前のPH
値は、1.9であり、湿式粉砕後のPH値は、2.6であった。
実施例12 ピロリン酸第2鉄固形分100重量部に対するPGAの添加
量を、28重量部に変更すること、及びピロリン酸第2鉄
スラリー中のピロリン酸第2鉄の粒度分布における重量
(体積)平均径が、表1に示すとおり、0.28μmに達し
た時点で湿式粉砕を完了することを除き他は実施例10と
同様の方法で、食品添加用ピロリン酸第2鉄剤スラリー
を得た。
又、該ピロリン酸第2鉄剤スラリーの湿式粉砕前のPH
値は、2.1であり、湿式粉砕後のPH値は、3.1であった。
実施例13 ピロリン酸第2鉄粉体に水を添加し、ピロリン酸第2
鉄固形分濃度が20重量%のピロリン酸第2鉄粉体の水懸
濁液を調製し、湿式粉砕機ダイノーミルKD−PILOT型を
用い、湿式粉砕した。
湿式粉砕完了後、調製された水スラリー中のピロリン
酸第2鉄100重量部に対し、PGAを20重量部及び水を添加
し強力に攪拌混合することにより、ピロリン酸第2鉄固
形分濃度が10重量%のピロリン酸第2鉄剤スラリーの分
散体を得た。
該ピロリン酸第2鉄剤スラリー中のピロリン酸第2鉄
の粒度分布における重量(体積)平均径は、表1に示す
とおり、0.45μmであった。
又、該ピロリン酸第2鉄剤スラリーの湿式粉砕前のPH
値は、1.9であり、湿式粉砕後のPH値は、2.2であった。
実施例14 ピロリン酸第2鉄固形分100重量部に対するPGAの添加
量を、39重量部に変更すること、及びピロリン酸第2鉄
スラリー中のピロリン酸第2鉄の粒度分布における重量
(体積)平均径が、表1に示すとおり、0.26μmに達し
た時点で湿式粉砕を完了することを除き他は実施例10と
同様の方法で、食品添加用ピロリン酸第2鉄剤スラリー
を得た。
又、該ピロリン酸第2鉄剤スラリーの湿式粉砕前のPH
値は、2.2であり、湿式粉砕後のPH値は、3.3であった。
実施例15 ピロリン酸第2鉄固形分100重量部に対するPGAの添加
量を、11重量部に変更すること、及びピロリン酸第2鉄
スラリー中のピロリン酸第2鉄の粒度分布における重量
(体積)平均径が、表1に示すとおり、0.22μmに達し
た時点で湿式粉砕を完了することを除き他は実施例10と
同様の方法で、食品添加用ピロリン酸第2鉄剤スラリー
を得た。
又、該ピロリン酸第2鉄剤スラリーの湿式粉砕前のPH
値は、2.0であり、湿式粉砕後のPH値は、3.3であった。
実施例16 ピロリン酸第2鉄固形分100重量部に対するPGAの添加
量を、30重量部に変更すること、及びピロリン酸第2鉄
スラリー中のピロリン酸第2鉄の粒度分布における重量
(体積)平均径が、表1に示すとおり、0.24μmに達し
た時点で湿式粉砕を完了することを除き他は実施例10と
同様の方法で、食品添加用ピロリン酸第2鉄剤スラリー
を得た。
又、該ピロリン酸第2鉄剤スラリーの湿式粉砕前のPH
値は、2.1であり、湿式粉砕後のPH値は、3.3であった。
実施例17 ピロリン酸第2鉄液にPGAをピロリン酸第2鉄100重量
部に対し9重量部及び水を添加し強力に攪拌混合するこ
とにより、ピロリン酸第2鉄固形分濃度が3重量%の混
合スラリーを調製した。該混合スラリーを湿式粉砕機ダ
イノーミルパイロット型を用い、湿式粉砕を行い、ピロ
リン酸第2鉄剤スラリーの分散体を得た。尚、該ピロリ
ン酸第2鉄剤スラリーの分散体中のピロリン酸第2鉄の
粒度分布における重量(体積)平均径は、表1に示すと
おり、0.27μmであった。
又、該ピロリン酸第2鉄剤スラリーの湿式粉砕前のPH
値は、3.0であり、湿式粉砕後のPH値は、3.5であった。
実施例18 実施例1で得られた食品添加物用カルシウム剤スラリ
ーを、スプレードライヤーを用いて乾燥し、食品添加物
用カルシウム剤パウダーを得た。
実施例19 実施例2で得られた食品添加物用カルシウム剤スラリ
ーを、スプレードライヤーを用いて乾燥し、食品添加物
用カルシウム剤パウダーを得た。
実施例20 実施例3で得られた食品添加物用カルシウム剤スラリ
ーを、スプレードライヤーを用いて乾燥し、食品添加物
用カルシウム剤パウダーを得た。
実施例21 実施例4で得られた食品添加物用カルシウム剤スラリ
ーを、スプレードライヤーを用いて乾燥し、食品添加物
用カルシウム剤パウダーを得た。
実施例22 実施例5で得られた食品添加物用カルシウム剤スラリ
ーを、スプレードライヤーを用いて乾燥し、食品添加物
用カルシウム剤パウダーを得た。
実施例23 実施例6で得られた食品添加物用カルシウム剤スラリ
ーを、スプレードライヤーを用いて乾燥し、食品添加物
用カルシウム剤パウダーを得た。
実施例24 実施例7で得られた食品添加物用カルシウム剤スラリ
ーを、スプレードライヤーを用いて乾燥し、食品添加物
用カルシウム剤パウダーを得た。
実施例25 実施例8で得られた食品添加物用カルシウム剤スラリ
ーを、スプレードライヤーを用いて乾燥し、食品添加物
用カルシウム剤パウダーを得た。
実施例26 実施例9で得られた食品添加物用カルシウム剤及びピ
ロリン酸第2鉄剤スラリーを、スプレードライヤーを用
いて乾燥し、食品添加物用カルシウム剤及びピロリン酸
第2鉄剤パウダーを得た。
実施例27 実施例10で得られた食品添加物用ピロリン酸第2鉄剤
スラリーを、スプレードライヤーを用いて乾燥し、食品
添加物用ピロリン酸第2鉄剤パウダーを得た。
実施例28 実施例11で得られた食品添加物用ピロリン酸第2鉄剤
スラリーを、スプレードライヤーを用いて乾燥し、食品
添加物用ピロリン酸第2鉄剤パウダーを得た。
実施例29 実施例12で得られた食品添加物用ピロリン酸第2鉄剤
スラリーを、スプレードライヤーを用いて乾燥し、食品
添加物用ピロリン酸第2鉄剤パウダーを得た。
実施例30 実施例13で得られた食品添加物用ピロリン酸第2鉄剤
スラリーを、スプレードライヤーを用いて乾燥し、食品
添加物用ピロリン酸第2鉄剤パウダーを得た。
実施例31 実施例14で得られた食品添加物用ピロリン酸第2鉄剤
スラリーを、スプレードライヤーを用いて乾燥し、食品
添加物用ピロリン酸第2鉄剤パウダーを得た。
実施例32 実施例15で得られた食品添加物用ピロリン酸第2鉄剤
スラリーを、スプレードライヤーを用いて乾燥し、食品
添加物用ピロリン酸第2鉄剤パウダーを得た。
実施例33 実施例16で得られた食品添加物用ピロリン酸第2鉄剤
スラリーを、スプレードライヤーを用いて乾燥し、食品
添加物用ピロリン酸第2鉄剤パウダーを得た。
実施例34 実施例17で得られた食品添加物用ピロリン酸第2鉄剤
スラリーを、スプレードライヤーを用いて乾燥し、食品
添加物用ピロリン酸第2鉄剤パウダーを得た。
比較例1 燐酸三カルシウム固形分100重量部に対するPGAの添加
量を、50重量部に変更すること、及び燐酸三カルシウム
スラリー中の燐酸三カルシウムの粒度分布における重量
(体積)平均径が、表2に示すとおり、0.13μmに達し
た時点で湿式粉砕を完了することを除き他は実施例1と
同様の方法で、食品添加用カルシウム剤スラリーを得
た。
比較例2 ピロ燐酸二水素カルシウム固形分100重量部に対するP
GAの添加量を、1.4重量部に変更することを除き他は実
施例2と同様の方法で、表2に示すとおり、食品添加用
カルシウム剤スラリーを得た。
比較例3 燐酸一水素カルシウム固形分100重量部に対するPGAの
添加量を、42重量部に変更すること、及び燐酸一水素カ
ルシウムの粒度分布における重量(体積)平均径が、表
2に示すとおり、0.32μmに達した時点で湿式粉砕を完
了することを除き他は実施例3と同様の方法で、食品添
加用カルシウム剤スラリーを得た。
比較例4 燐酸三カルシウム固形分100重量部に対するPGAの添加
量を、1重量部に変更することを除き他は実施例4と同
様の方法で、表2に示すとおり、食品添加用カルシウム
剤スラリーを得た。
比較例5 燐酸三カルシウム粉体に水を添加し、燐酸三カルシウ
ム固形分濃度が22重量%の水懸濁液を調製し、湿式粉砕
機ダイノーミルKD−PILOT型を用い湿式粉砕を行い、燐
酸三カルシウムの水分散体を得た。その後、該燐酸三カ
ルシウムの水分散体に、HLBが16のショ糖ステアリン酸
エステルを燐酸三カルシウム固形分100重量部に対し19
重量部及び水を添加し強力に攪拌混合し、燐酸三カルシ
ウム固形分濃度が10重量%の混合物を調製後、再度この
混合物を湿式粉砕機ダイノーミルKD−PILOT型を用い湿
式粉砕を行い、燐酸三カルシウムスラリー中の燐酸三カ
ルシウムの粒度分布における重量(体積)平均径が、表
2に示すとおり、0.20μmに達した時点で湿式粉砕を完
了し、食品添加用カルシウム剤スラリーを得た。尚、シ
ョ糖ステアリン酸エステルはあらかじめ65℃の温水に溶
解後20℃に冷却し、添加した。
比較例6 ピロ燐酸二水素カルシウム粉体に水を添加し、ピロ燐
酸二水素カルシウム固形分濃度が22重量%の水懸濁液を
調製し、湿式粉砕機ダイノーミルKD−PILOT型を用い湿
式粉砕を行い、ピロ燐酸二水素カルシウムの水分散体を
得た。その後、該ピロ燐酸二水素カルシウムの水分散体
に、HLBが16のショ糖ステアリン酸エステルをピロ燐酸
二水素カルシウム固形分100重量部に対し25重量部及び
水を添加し強力に攪拌混合し、ピロ燐酸二水素カルシウ
ム固形分濃度が10重量%の混合物を調製後、再度この混
合物を湿式粉砕機ダイノーミルKD−PILOT型を用い湿式
粉砕を行い、ピロ燐酸二水素カルシウムスラリー中のピ
ロ燐酸二水素カルシウムの粒度分布における重量(体
積)平均径が、表2に示すとおり、0.33μmに達した時
点で湿式粉砕を完了し、食品添加用カルシウム剤スラリ
ーを得た。尚、ショ糖ステアリン酸エステルはあらかじ
め65℃の温水に溶解後20℃に冷却し、添加した。
比較例7 燐酸三カルシウム及びピロリン酸第2鉄固形分100重
量部に対するPGAの添加量を、0.8重量部に変更すること
を除き他は実施例9と同様の方法で、表2に示すとお
り、食品添加用カルシウム剤及びピロリン酸第2鉄剤ス
ラリーを得た。
比較例8 ピロリン酸第2鉄固形分100重量部に対するPGAの添加
量を、1重量部に変更すること、及びピロリン酸第2鉄
スラリー中のピロリン酸第2鉄の粒度分布における重量
(体積)平均径が、表2に示すとおり、0.24μmに達し
た時点で湿式粉砕を完了することを除き他は実施例10と
同様の方法で、食品添加用ピロリン酸第2鉄剤スラリー
を得た。
又、該ピロリン酸第2鉄剤スラリーの湿式粉砕前のPH
値は、1.9であり、湿式粉砕後のPH値は、3.1であった。
比較例9 ピロリン酸第2鉄固形分100重量部に対するPGAの添加
量を、45重量部に変更すること、及びピロリン酸第2鉄
スラリー中のピロリン酸第2鉄の粒度分布における重量
(体積)平均径が、表2に示すとおり、0.25μmに達し
た時点で湿式粉砕を完了することを除き他は実施例10と
同様の方法で、食品添加用ピロリン酸第2鉄剤スラリー
を得た。
又、該ピロリン酸第2鉄剤スラリーの湿式粉砕前のPH
値は、2.3であり、湿式粉砕後のPH値は、3.4であった。
比較例10 市販のピロリン酸第2鉄(米山化学工業社製)粉体に
水を添加し、ピロリン酸第2鉄固形分濃度が20重量%の
ピロリン酸第2鉄粉体の水懸濁液を調製し、湿式粉砕機
ダイノーミルパイロット型を用い、湿式粉砕を行い、ピ
ロリン酸第2鉄の水分散スラリーを得た。該水分散スラ
リーを水で希釈し、攪拌することにより、ピロリン酸第
2鉄固形分濃度が10重量%のピロリン酸第2鉄剤スラリ
ーを得た。尚、該ピロリン酸第2鉄スラリー中のピロリ
ン酸第2鉄の粒度分布における重量(体積)平均径が、
表2に示すとおり、0.78μmであった。
又、該ピロリン酸第2鉄剤スラリーの湿式粉砕前のPH
値は、1.9であり、湿式粉砕後のPH値は、2.2であった。
比較例11 ピロリン酸第2鉄粉体にHLBが16のショ糖ステアリン
酸エステルををピロリン酸第2鉄100重量部に対し20重
量部及び水を添加し強力に攪拌混合することにより、ピ
ロリン酸第2鉄固形分濃度が10重量%の混合スラリーを
調製した。該混合スラリーを湿式粉砕機ダイノーミルパ
イロット型を用い、湿式粉砕を行い、ピロリン酸第2鉄
剤スラリーの分散体を得た。尚、該ピロリン酸第2鉄剤
スラリー中のピロリン酸第2鉄の粒度分布における重量
(体積)平均径が、表2に示すとおり、0.28μmに達し
た時点で湿式粉砕を完了した。
又、該ピロリン酸第2鉄剤スラリーの湿式粉砕前のPH
値は、2.0であり、湿式粉砕後のPH値は、2.9であった。
比較例12 比較例1で得られた食品添加物用カルシウム剤スラリ
ーを、スプレードライヤーを用いて乾燥し、表2に示す
とおり、食品添加物用カルシウム剤パウダーを得た。
比較例13 比較例2で得られた食品添加物用カルシウム剤スラリ
ーを、スプレードライヤーを用いて乾燥し、表2に示す
とおり、食品添加物用カルシウム剤パウダーを得た。
比較例14 比較例3で得られた食品添加物用カルシウム剤スラリ
ーを、スプレードライヤーを用いて乾燥し、表2に示す
とおり、食品添加物用カルシウム剤パウダーを得た。
比較例15 比較例4で得られた食品添加物用カルシウム剤スラリ
ーを、スプレードライヤーを用いて乾燥し、表2に示す
とおり、食品添加物用カルシウム剤パウダーを得た。
比較例16 比較例5で得られた食品添加物用カルシウム剤スラリ
ーを、スプレードライヤーを用いて乾燥し、表2に示す
とおり、食品添加物用カルシウム剤パウダーを得た。
比較例17 比較例6で得られた食品添加物用カルシウム剤スラリ
ーを、スプレードライヤーを用いて乾燥し、表2に示す
とおり、食品添加物用カルシウム剤パウダーを得た。
比較例18 比較例7で得られた食品添加物用カルシウム剤及びピ
ロリン酸第2鉄剤スラリーを、スプレードライヤーを用
いて乾燥し、表2に示すとおり、食品添加物用カルシウ
ム剤及びピロリン酸第2鉄剤のパウダーを得た。
比較例19 比較例8で得られた食品添加物用ピロリン酸第2鉄剤
スラリーを、スプレードライヤーを用いて乾燥し、表2
に示すとおり、食品添加物用ピロリン酸第2鉄剤のパウ
ダーを得た。
比較例20 比較例9で得られた食品添加物用ピロリン酸第2鉄剤
スラリーを、スプレードライヤーを用いて乾燥し、表2
に示すとおり、食品添加物用ピロリン酸第2鉄剤のパウ
ダーを得た。
比較例21 比較例10で得られた食品添加物用ピロリン酸第2鉄剤
スラリーを、スプレードライヤーを用いて乾燥し、表2
に示すとおり、食品添加物用ピロリン酸第2鉄剤のパウ
ダーを得た。
比較例22 比較例11で得られた食品添加物用ピロリン酸第2鉄剤
スラリーを、スプレードライヤーを用いて乾燥し、表2
に示すとおり、食品添加物用ピロリン酸第2鉄剤のパウ
ダーを得た。
次に実施例18〜実施例34で得られた本発明の食品添加
用カルシウム剤及び/又はピロリン酸第2鉄剤パウダー
を65℃の温水に添加し、ホモミキサーにより12000rpmで
15分間攪拌し、各々のカルシウム剤及び/又はピロリン
酸第2鉄固形分濃度が10重量%の再分散液を調製した。
該再分散液中の各々のカルシウム剤及び/又はピロリン
酸第2鉄の粒度分布における重量(体積)平均径を表1
に示す。
又、比較例12〜比較例22で得られた食品添加用カルシ
ウム剤及び/又はピロリン酸第2鉄剤パウダーを前述と
同様にして、各々のカルシウム剤及び/又はピロリン酸
第2鉄固形分濃度が10重量%の再分散液を調製した。該
再分散液中の各々のカルシウム剤及び/又はピロリン酸
第2鉄の粒度分布における重量(体積)平均径を表2に
示す。
又、前述の実施例10〜17及び比較例8〜11の結果を表
3にまとめた。
次に実施例1〜9、比較例1〜7及び実施例18〜26、
比較例12〜18で調製された食品添加物用カルシウム剤及
び/又はピロリン酸第2鉄剤のスラリー、再分散スラリ
ーを水で12倍に希釈し、更に該溶液に乳酸を添加し、乳
酸濃度として、0.2%溶液濃度に調整し、100mlのメスシ
リンダーにとり、10℃で静置し、燐酸カルシウム及び/
又はピロリン酸第2鉄の沈澱により生ずる上澄み透明部
分と燐酸カルシウム及び/又はピロリン酸第2鉄の分散
部分の着色部分の界面の高さの経時変化、沈降物の量の
経時変化を目視判断し、各々のカルシウム剤及び/又は
ピロリン酸第2鉄の水中における安定性を調べた。メス
シリンダーに刻まれたml単位の表示を読みとり、その結
果を下記の5段階表示により表4に示す。
又、実施例10〜17、比較例8〜11及び実施例27〜34、
比較例19〜22で調製されたピロリン酸第2鉄剤のスラリ
ー、再分散スラリーをピロリン酸第2鉄固形分濃度が0.
06重量%濃度となるように水で希釈し、更に該溶液に乳
酸を添加し、乳酸濃度として、0.2%溶液濃度に調整
し、100mlのメスシリンダーにとり、10℃で静置し、ピ
ロリン酸第2鉄の沈澱により生ずる上澄み透明部分とピ
ロリン酸第2鉄の分散部分の着色部分の界面の高さの経
時変化、沈降物の量の経時変化を目視判断し、各々のピ
ロリン酸第2鉄の水中における安定性を調べた。メスシ
リンダーに刻まれたml単位の表示を読みとり、その結果
を下記の5段階表示により表5に示す。
(界面の高さ) 界面が存在しない 5 界面が97以上100未満である 4 界面が90以上97未満である 3 界面が50以上90未満である 2 界面が50未満である 1 (沈澱物の量) 殆ど確認できない 5 わずかに沈澱が確認できる 4 0.5mm程度の沈澱がある 3 0.5mm以上2mm未満の沈澱がある 2 2mm以上の沈澱がある 1 実施例35 実施例1で調製した食品添加物用のカルシウム剤スラ
リーの分散液450gを、市販の牛乳2.5kg、バター120g、
脱脂乳800gを水4kgに添加攪拌して均質化し、常法に則
り、殺菌冷却した後、あらかじめ調整したスターター16
0g接種し、180ccのカップに充填し、38℃で5時間発酵
させ、カルシウム強化ヨーグルトを得た。
各試料を男女各10名よりなる官能試験を行い、各々に
下記の4段階の判定をさせ、その平均値を表6に示す。
(食感) 良好な組織を有し、舌ざわりが良好である 4 粘度がやや高く、又は、やや組織が悪く、少しざらつき
がある 3 粘度がかなり高く、又は、かなり組織が悪く、かなりざ
らつきがある 2 濃厚すぎ、又は、離水が見られ、かなりざらつきがある 1 (風味) 風味が良好である 4 風味が少し悪い(やや不快感がある) 3 風味がかなり悪い(かなり不快感がある) 2 風味が非常に悪い(非常に不快感が強い) 1 実施例36〜43、比較例23〜29、実施例52〜60、比較例34
〜40 実施例2〜実施例9、比較例1〜7及び実施例18〜2
6、比較例12〜18で調製した食品添加物用のカルシウム
剤及びピロリン酸第2鉄剤スラリー、又は食品添加物用
のカルシウム剤及びピロリン酸第2鉄剤パウダーの再分
散液を用いる事を除き他は実施例35と同様の方法でカル
シウム及び鉄分強化ヨーグルトを得た。
又、これらのヨーグルトの官能試験を実施例35の方法
と同様の方法で行った。その結果を表6に示す。
実施例44 実施例1で調製した食品添加物用のカルシウム剤スラ
リーの代わりに実施例10で調製したピロリン酸第2鉄剤
スラリーを使用すること、及び分散液の添加量を40gに
変更することを除き他は実施例35と同様の方法で鉄分強
化ヨーグルトを得た。
又、これらのヨーグルトの官能試験を実施例35の方法
と同様の方法で行った。その結果を表7に示す。
実施例45〜50、比較例30〜33、実施例61〜68、比較例41
〜44 実施例11〜16、比較例8〜比較例11、実施例27〜34、
比較例19〜22で調製した食品添加物用のピロリン酸第2
鉄剤スラリー、又は食品添加物用のピロリン酸第2鉄剤
パウダーの再分散液を用いる事を除き他は実施例44と同
様の方法で鉄分強化ヨーグルトを得た。
又、これらのヨーグルトの官能試験を実施例35と同様
の方法で行った。その結果を表7に示す。
実施例51 実施例17で調製した食品添加物用のピロリン酸第2鉄
剤スラリーを用いる事、及び分散液の添加量を134gに変
更することを除き他は実施例35と同様の方法で鉄分強化
ヨーグルトを得た。
又、これらのヨーグルトの官能試験を実施例35の方法
と同様の方法で行った。
その結果を表7に示す。
実施例69 炭酸カルシウム粉体に水を添加し、炭酸カルシウム固
形分濃度が22重量%の水懸濁液を調製し、湿式粉砕機ダ
イノーミルKD−PILOT型を用い湿式粉砕を行い、炭酸カ
ルシウムの水分散体を得た。その後、該炭酸カルシウム
の水分散体に、PGAを炭酸カルシウム固形分100重量部に
対し11重量部及び水を添加し強力に攪拌混合し、炭酸カ
ルシウム固形分濃度が10重量%の混合物を調製後、再度
この混合物を湿式粉砕機ダイノーミルKD−PILOT型を用
い湿式粉砕を行い、炭酸カルシウムスラリー中の炭酸カ
ルシウムの粒度分布における重量(体積)平均径が、0.
20μmに達した時点で湿式粉砕を完了し、食品添加用カ
ルシウム剤スラリーを得た。尚、PGAは、あらかじめ水
で溶解させた後、添加した。
実施例70 実施例69で得られた食品添加物用カルシウム剤スラリ
ーを、スプレードライヤーを用いて乾燥し、食品添加物
用カルシウム剤パウダーを得た。
該パウダーを65℃の温水に添加し、ホモミキサーによ
り12000rpmで15分間攪拌し、カルシウム剤固形分濃度が
10重量%の再分散液を調製し、該炭酸カルシウムスラリ
ーの分散体中の炭酸カルシウムの粒度分布を測定したと
ころ、重量(体積)平均径は、0.20μmであった。
比較例45 炭酸カルシウム粉体に水を添加し、炭酸カルシウム固
形分濃度が22重量%の水懸濁液を調製し、湿式粉砕機ダ
イノーミルKD−PILOT型を用い湿式粉砕を行い、炭酸カ
ルシウムの水分散体を得た。その後、炭酸カルシウムの
水分散体に、HLBが16のショ糖ステアリン酸エステルを
炭酸カルシウム固形分100重量部に対し23重量部及び水
を添加し強力に攪拌混合し、炭酸カルシウム固形分濃度
が10重量%の混合物を調製後、再度この混合物を湿式粉
砕機ダイノーミルKD−PILOT型を用い湿式粉砕を行い、
炭酸カルシウムスラリー中の炭酸カルシウムの粒度分布
における重量(体積)平均径が、0.21μmに達した時点
で湿式粉砕を完了し、食品添加用カルシウム剤スラリー
を得た。尚、ショ糖ステアリン酸エステルはあらかじめ
65℃の温水に溶解後20℃に冷却し、添加した。
比較例46 炭酸カルシウム固形分100重量部に対するHLBが16のシ
ョ糖ステアリン酸エステルの添加量を、10重量部に変更
することを除き他は比較例45と同様の方法で、食品添加
用カルシウム剤スラリーを得た。尚、ショ糖ステアリン
酸エステルはあらかじめ65℃の温水に溶解後20℃に冷却
し、添加した。
比較例47 炭酸カルシウム固形分100重量部に対するPGAの添加量
を、1.2重量部に変更することを除き他は実施例69と同
様の方法で、食品添加用カルシウム剤スラリーを得た。
尚、PGAは、あらかじめ水で溶解させた後、添加した。
比較例48 燐酸三カルシウム粉体に水を添加し、燐酸三カルシウ
ム固形分濃度が22重量%の水懸濁液を調製し、湿式粉砕
機ダイノーミルKD−PILOT型を用い湿式粉砕を行い、燐
酸三カルシウムの水分散体を得た。その後該燐酸三カル
シウムの水分散体に、HLBが13のグリセリン脂肪酸エス
テルを燐酸三カルシウム固形分100重量部に対し30重量
部及び水を添加し強力に攪拌混合し、燐酸三カルシウム
固形分濃度が10重量%の混合物を調製後、再度この混合
物を湿式粉砕機ダイノーミルKD−PILOT型を用い湿式粉
砕を行い、燐酸三カルシウムスラリー中の燐酸三カルシ
ウムの粒度分布における重量(体積)平均径が0.33μm
に達した時点で湿式粉砕を完了し、食品添加用カルシウ
ム用スラリーを得た。尚、グリセリン脂肪酸エステルは
あらかじめ65℃の温水に溶解後20℃に冷却し、添加し
た。
比較例49 ピロリン酸第2鉄粉対にHLBが13のグリセリン脂肪酸
エステルをピロリン酸第2鉄100重量部に対し30重量部
及び水を添加し強力に攪拌混合することにより、ピロリ
ン酸第2鉄固形分濃度が10重量%の混合スラリーを調製
した。該混合スラリーを湿式粉砕機ダイノーミルパイロ
ット型を用い、湿式粉砕を行い、ピロリン酸第2鉄剤ス
ラリーの分散体を得た。尚、該ピロリン酸第2鉄剤スラ
リー中のピロリン酸第2鉄の粒度分布における重量(体
積)平均径が、0.35μmに達した時点で湿式粉砕を完了
した。尚、グリセリン脂肪酸エステルはあらかじめ65℃
の温水に溶解後20℃に冷却し、添加した。
又、該ピロリン酸第2鉄剤スラリーの湿式粉砕前のpH
値は、2.1であり、湿式粉砕後のpH値は3.0であった。
比較例50 比較例45で得られた食品添加物用カルシウム剤スラリ
ーを、スプレードライヤーを用いて乾燥し、食品添加物
用カルシウム剤パウダーを得た。
該パウダーを65℃の温水に添加し、ホモミキサーによ
り12000rpmで15分間攪拌し、カルシウム剤固形分濃度が
10重量%の再分散液を調製し、該炭酸カルシウムスラリ
ー中の炭酸カルシウムの粒度分布を測定したところ、重
量(体積)平均径は、0.22μmであった。
比較例51 比較例46で得られた食品添加物用カルシウム剤スラリ
ーを、スプレードライヤーを用いて乾燥し、食品添加物
用カルシウム剤パウダーを得た。
該パウダーを65℃の温水に添加し、ホモミキサーによ
り12000rpmで15分間攪拌し、カルシウム剤固形分濃度が
10重量%の再分散液を調製し、該炭酸カルシウムスラリ
ー中の炭酸カルシウムの粒度分布を測定したところ、重
量(体積)平均径は、0.21μmであった。
比較例52 比較例47で得られた食品添加物用カルシウム剤スラリ
を、スプレードライヤーを用いて乾燥し、食品添加物用
カルシウム剤パウダーを得た。
該パウダーを65℃の温水に添加し、ホモミキサーによ
り12000rpmで15分間攪拌し、カルシウム剤固形分濃度が
10重量%の再分散液を調製し、該炭酸カルシウムスラリ
ー中の炭酸カルシウムの粒度分布を測定したところ、重
量(体積)平均径は、0.21μmであった。
比較例53 比較例48で得られた食品添加物用カルシウム剤スラリ
ーを、スプレードライヤーを用いて乾燥し、食品添加物
用カルシウム剤パウダーを得た。
該パウダーを65℃の温水に添加し、ホモミキサーによ
り12000rpmで15分間攪拌し、カルシウム剤固形分濃度が
10重量%の再分散液を調製し、該燐酸三カルシウムスラ
リー中の燐酸三カルシウムの粒度分布を測定したとこ
ろ、重量(体積)平均径は、0.30μmであった。
比較例54 比較例49で得られた食品添加物用ピロリン酸第2鉄剤
スラリーを、スプレードライヤーを用いて乾燥し、食品
添加物用ピロリン酸第2鉄剤パウダーを得た。
該パウダーを65℃の温水に添加し、ホモミキサーによ
り12000rpmで15分間攪拌し、ピロリン酸第2鉄剤固形分
濃度が10重量%の再分散液を調製し、該ピロリン酸第2
鉄スラリー中の炭酸カルシウムの粒度分布を測定したと
ころ、重量(体積)平均径は、0.36μmであった。
実施例71 実施例1で調製した食品添加物用のカルシウム剤スラ
リーの分散液450gを、60℃で溶解させたバター400g中に
分散させ、これを脱脂乳8kg中に添加攪拌し、次いで殺
菌してカルシウム強化牛乳を得た。
該カルシウム強化牛乳を100mlのメスシリンダーにと
り、5℃で保存し、定期的にメスシリンダー中の牛乳を
静かに廃棄し、メスシリンダー底部に残存している沈降
物の量の経時変化を目視観察した。その結果を下記の3
段階表示により表8に示す。又、該カルシウム強化牛乳
の男女各10名よりなる官能試験を行い、各々に風味に関
して4段階の判定をさせ、その平均値も表8に示す。
(沈澱の量) 殆ど確認できない 3 わずかに沈澱が確認できる 2 かなり大量の沈澱が確認できる 1 (風味) 風味が良好である 4 風味が少し悪い(やや不快感がある) 3 風味がかなり悪い(かなり不快感が強い) 2 風味が非常に悪い(非常に不快感が強い) 1 実施例72〜79、比較例55〜61、実施例88〜96、比較例62
〜68、実施例107〜108、比較例73〜76、78〜81 実施例2〜9、比較例1〜7及び実施例18〜26、比較
例12〜18、実施例69〜70、比較例45〜48、比較例50〜53
で調製した食品添加物用のカルシウム剤及びピロリン酸
第2鉄剤スラリー、又は食品添加物用のカルシウム剤及
びピロリン酸第2鉄剤パウダーの再分散液を用いる事を
除き他は実施例71と同様の方法でカルシウム及び鉄分強
化牛乳を得た。又、これらのカルシウム及び鉄分強化牛
乳の沈澱量を、実施例71に示す同様の方法で観察した。
その結果を表8に示す。又、該カルシウム及び鉄分強化
牛乳の男女各10名よりなる官能試験を行い、各々に風味
に関して4段階の判定をさせ、その平均値も表8に示
す。
実施例80 実施例1で調製した食品添加物用のカルシウム剤スラ
リーの代わりに実施例10で調製したピロリン酸第2鉄剤
スラリーを使用すること、及び分散液の添加量を40gに
変更することを除き他は実施例71と同様の方法で鉄分強
化牛乳を得た。又、これらの鉄分強化牛乳の沈澱量を、
実施例71に示す同様の方法で観察した。その結果を表9
に示す。又、該鉄分強化牛乳の男女各10名よりなる官能
試験を行い、各々に風味に関して4段階の判定をさせ、
その平均値も表9に示す。
実施例81〜86、比較例83〜86、実施例97〜104、比較例8
7〜90、比較例77、82 実施例11〜16、比較例8〜11、実施例27〜34、比較例
19〜22、比較例49、54で調製した食品添加物用のピロリ
ン酸第2鉄剤スラリー、又は食品添加物用のピロリン酸
第2鉄剤パウダーの再分散液を用いる事を除き他は実施
例80と同様の方法で鉄分強化牛乳を得た。又、これらの
鉄分強化牛乳の沈澱量を、実施例71に示す同様の方法で
観察した。その結果を表9に示す。又、該鉄分強化牛乳
の男女各10名よりなる官能試験を行い、各々に風味に関
して4段階の判定をさせ、その平均値も表9に示す。
実施例87 実施例17で調製した食品添加物用のピロリン酸第2鉄
剤スラリーを用いる事、及び分散液の添加量を134gに変
更することを除き他は実施例71と同様の方法で鉄分強化
牛乳を得た。又、これらの鉄分強化牛乳の沈澱量を、実
施例71に示す同様の方法で観察した。その結果を表9に
示す。又、該鉄分強化牛乳の男女各10名よりなる官能試
験を行い、各々に風味に関して4段階の判定をさせ、そ
の平均値も表9に示す。
産業上の利用可能性 以上のように、本発明の食品添加用カルシウム剤及び
/又はピロリン酸第2鉄剤スラリー、又はパウダーは、
液中での再分散性、液中での長期安定性、並びに風味が
極めて優れており、この食品添加用カルシウム剤及び/
又はピロリン酸第2鉄剤スラリー、又はパウダーを用い
て調製される食品組成物は、中性・酸性の何れの領域に
おいても、長期間の保存安定性が極めて優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−245720(JP,A) 特開 平5−252903(JP,A) 特開 平2−142457(JP,A) 特開 昭58−13358(JP,A) 特開 昭54−84068(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/03 - 1/304

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭酸カルシウム、燐酸カルシウム(但し、
    乳由来のカルシウムを除く。以下、カルシウム剤と記
    す)及びピロリン酸第2鉄からなる群から選ばれた少な
    くとも1種100重量部に対し、アルギン酸プロピレング
    リコールエステル(以下、PGAと記す)を1.5〜40重量部
    添加してなる食品添加剤。
  2. 【請求項2】PGAの添加量が、1.5〜30重量部である請求
    項1記載の食品添加剤。
  3. 【請求項3】PGAの添加量が、5〜15重量部である請求
    項1記載の食品添加剤。
  4. 【請求項4】食品添加剤のスラリー中のカルシウム剤及
    び/又は鉄剤の粒度分布における重量(体積)平均径G
    (μm)が、0.04μm≦G≦0.8μmである請求項1〜
    3の各項記載の食品添加剤。
  5. 【請求項5】燐酸カルシウムが、ピロ燐酸二水素カルシ
    ウム、燐酸一水素カルシウム及び燐酸三カルシウムから
    なる群より選ばれる少なくとも1種である請求項1〜3
    の各項記載の食品添加剤。
  6. 【請求項6】カルシウム剤の窒素吸着法(BET法)によ
    る比表面積が6〜60m2/g、ピロリン酸第2鉄の窒素吸着
    法(BET法)による比表面積が3〜50m2/gの範囲である
    請求項1〜3の各項記載の食品添加剤。
  7. 【請求項7】請求項1〜6の各項記載の食品添加剤を含
    有してなる食品組成物。
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