JPH11146770A - 高分散性を有する食品添加用のカルシウム剤、及び該カルシウム剤を含有する食品組成物 - Google Patents

高分散性を有する食品添加用のカルシウム剤、及び該カルシウム剤を含有する食品組成物

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JPH11146770A
JPH11146770A JP9331056A JP33105697A JPH11146770A JP H11146770 A JPH11146770 A JP H11146770A JP 9331056 A JP9331056 A JP 9331056A JP 33105697 A JP33105697 A JP 33105697A JP H11146770 A JPH11146770 A JP H11146770A
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fatty acid
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calcium agent
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Juichi Hojo
壽一 北条
Naoki Kubota
直樹 久保田
Shiro Motoyoshi
嗣郎 源吉
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Maruo Calcium Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液中での分散性及び長期分散安定性の良好な
食品添加用カルシウム剤を提供する。 【解決手段】 炭酸カルシウム及び燐酸カルシウムより
なる群から選ばれた少なくとも1種100重量部に対
し、HLBが8以上のショ糖脂肪酸エステルを4重量部
以上50重量部以下含有させ、更に該ショ糖脂肪酸エス
テル100重量部に対し、脂肪酸のアルカリ金属塩を
0.5重量部以上50重量部以下添加したことを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高分散性を有する
食品添加用カルシウム剤及び該食品添加用カルシウム剤
を含有してなる食品組成物に関し、更に詳しくは、特に
牛乳・ヨーグルト・ジュース・ミルク粉末等の食品に添
加してカルシウムを強化するのに有効に利用される食品
添加用カルシウム剤において、水、牛乳、ヨーグルト、
ジュース類等の液中での分散安定性が良好で且つ品質の
バラツキ幅が極めて少ない食品添加用カルシウム剤及び
該カルシウム剤を添加調製した食品組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カルシウム摂取量の不足が指摘さ
れており、この傾向は育ち盛りの子供及び老人において
顕著である。このカルシウム摂取量の不足を解消するた
め、カルシウム強化食品が販売されるようになってきて
おり、一般的にカルシウムの含有量が多いとされている
牛乳においても、さらにカルシウムを添加してカルシウ
ム強化牛乳として提供することが試みられており、その
他ジュース、ミルク粉末類にもカルシウム強化した商品
も多数販売され始めている。例えば牛乳においては、カ
ルシウムを強化する目的で、乳酸カルシウム、塩化カル
シウム等の水溶性の無機又は有機酸カルシウム形態のカ
ルシウム、炭酸カルシウムあるいは燐酸カルシウム等の
水不溶性の無機形態のカルシウムが添加され使用されて
いる。
【0003】しかしながら、水溶性の無機又は有機酸カ
ルシウム形態のカルシウムは、牛乳中のタンパク質の安
定性を阻害しやすく、一定量以上の配合が困難なため、
カルシウム原料として多量に使用することができないと
いう欠点を有していた。一方、水不溶性の無機形態のカ
ルシウムは、水不溶性のため牛乳中のタンパク質の安定
性を阻害することがないため、添加量の観点からは多量
に用いることが可能であるものの、該無機形態のカルシ
ウムは全般に比重が2.7以上と高く、牛乳中へ分散さ
せた場合短時間で沈澱するため、食品としての美観上好
ましくなく、結局その添加量は制限され多量に使用する
ことができないという欠点を有していた。
【0004】この欠点を補い食品用途に多量のカルシウ
ムを添加することのできる方法については数多く提案さ
れており、例えば牛乳中に用いる無機形態のカルシウム
剤スラリーの調製方法としては、特開昭64−6951
3号公報には、炭酸カルシウム製造工程に於いて乾燥粉
末化工程を行わないスラリー状炭酸カルシウムもしくは
スラリー状炭酸カルシウムにHLB10以上の親水性乳
化剤を添加したものに超音波を照射し、炭酸カルシウム
の分散性を改良する方法が提案されている。
【0005】その実施例2には、10重量%のスラリー
状炭酸カルシウムと約6重量%のHLB15のショ糖脂
肪酸エステルの水溶液の混合物を、超音波照射すること
による炭酸カルシウム固形分が約8重量%のカルシウム
剤スラリーの調製方法が記載されている。しかしなが
ら、この方法で得られる8重量%程度の低濃度炭酸カル
シウム固形分では、従来の概念を打破した良好な分散性
を有するカルシウム剤は得られるものの、ロングライフ
牛乳等の長期間保存可能食品への添加が可能な0.3μ
m未満の平均粒子径を有する極めて分散良好なカルシウ
ム剤スラリーを調製することが困難であり、調製し得た
としても、分散に要するエネルギーコストは膨大とな
る。さらに、このエネルギーコストの増加のみならず、
カルシウム剤スラリーを各方面の使用先に搬送する際に
必要な、カルシウム剤スラリーの充填容器、冷蔵費、輸
送費等の流通コストも増大することになり好ましい方法
とはいえなかった。
【0006】更に特開平6−127909号公報には、
HLBが16のショ糖ステアリン酸エステルと燐酸カル
シウムの混合物を特定の条件下において湿式粉砕して燐
酸カルシウム分散体を調製する製造方法が、特開平6−
127939号公報にはHLBが16のショ糖ステアリ
ン酸エステルと炭酸カルシウムの混合物を同様の方法で
湿式粉砕して炭酸カルシウム分散体を調製する製造方法
が提案されている。これらの方法によれば、カルシウム
剤スラリーのカルシウム剤固形分濃度は約10重量%に
過ぎないものの、0.3μm未満の平均粒子径を有する
分散したカルシウム剤スラリーを調製することは可能と
なった。
【0007】従って、上記の如き方法を用いれば、炭酸
カルシウムや燐酸カルシウムの分散したスラリーを得る
事が可能となったが、可能な限り同一な条件で調整を試
みたとしても出来上がってきたカルシウム剤スラリーの
品質にバラツキが発生する事は避けられず、この事が厳
しい物性を求められる分野、例えばロングライフ用の商
品等に使用する場合においては、時として問題となる場
合があった。この原因は、例えば夏冬の気温の違い等に
よる製造条件の微妙な違いやカルシウム剤スラリー中に
極微量含まれる不純物の影響等が考えられるが、その理
由は定かではない。
【0008】最近、牛乳、ジュース類液体食品の長期間
保存可能な容器、保存方法の進歩に伴い、該食品を販売
店、自動販売機、家庭内の大型冷蔵庫等において長期間
保存するケースが増加しており、同種の食品にカルシウ
ム強化の目的で添加されている炭酸カルシウム粒子は、
その食品中における分散状態が余程良好でない場合、長
期間の液体食品の保存の間に食品容器底部に沈澱してし
まい、牛乳、ジュース類液体食品を飲用する際、その沈
澱物が飲用者に不快感、不清潔感を与えることが多くな
っている。
【0009】従って現在カルシウム強化の目的で従来技
術で調製された炭酸カルシウム等の無機粒子を添加し市
販されている液体食品類は、該無機粒子の食品中におけ
る分散安定期間が短いため、該無機粒子の添加量は極少
量に制限される必要があり、又一般消費者が購入後1〜
2日の間に必ず食用に用いられるような液体食品に制限
されるという問題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる実状
に鑑み、上記課題を解決した、即ち、調製段階における
微妙な条件の差異の影響を受けず安定した品質レベルを
保持し、且つ、牛乳等の食品への添加剤として好適な高
分散性を有する食品添加用カルシウム剤及び該カルシウ
ム剤を添加調製してなる食品組成物を提供するものであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第1は、炭酸カ
ルシウム及び燐酸カルシウムよりなる群から選ばれた少
なくとも1種100重量部に対し、HLBが8以上のシ
ョ糖脂肪酸エステルを4重量部以上50重量部以下含有
させ、更に前記ショ糖脂肪酸エステル100重量部に対
し、脂肪酸のアルカリ金属塩を0.5重量部以上50重
量部以下添加したことを特徴とする食品添加用カルシウ
ム剤を内容とするものである。本発明の第2は、前記食
品添加用カルシウム剤を添加してなる食品組成物を内容
とするものである。
【0012】以下、本発明を詳述する。本発明に用いる
炭酸カルシウムとしては、炭酸カルシウムを50重量%
以上含有する卵殻等の天然炭酸カルシウム、コーラル炭
酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、合成炭酸カルシウ
ム等が挙げられるが、水酸化カルシウムの水懸濁液であ
る石灰乳と炭酸ガスを反応させる炭酸ガス法に代表され
る化学的合成方法により調製される合成炭酸カルシウム
が好ましく、その窒素吸着法(BET法)による比表面
積は、2m2/g〜100m2/gの範囲が好ましく、6m2
/g〜60m2/gの範囲がさらに好ましい。
【0013】本発明でいう燐酸カルシウムとしては、燐
酸のカルシウム塩からなる無機物を指称し、燐酸カルシ
ウムとしては、燐酸カルシウムを50重量%以上含有す
る乳清ミネラル、乳清カルシウム、ミルクカルシウム等
の天然燐酸カルシウム、牛骨、合成燐酸カルシウム等が
挙げられるが、ピロ燐酸二水素カルシウム、燐酸一水素
カルシウム、燐酸三カルシウムが好ましい。これらは単
独又は2種類以上組み合わせて用いられる。
【0014】本発明の原料として用いるカルシウム剤の
形態に関しては、通常の方法で調製されるカルシウム剤
の水懸濁液でもよく、又該水懸濁液を常法に従い脱水、
乾燥、粉砕を経て調製されるカルシウム剤の粉体に、再
度水を添加して調製される水懸濁液でもよいが、食品添
加物規格厳守、及び衛生管理面の観点から、後者の形態
を採用するのが好ましい。後者の方法を用いる場合、使
用する炭酸カルシウムの粉体のpHに関しては、本発明
に使用するショ糖脂肪酸エステルの機能低下の防止、及
び粉砕及び分級時の効率の上昇の観点から、炭酸カルシ
ウム粉体の固形分濃度20重量%の水懸濁液200cc
を、300W,20kHzで10分間超音波処理した後
の水懸濁液の25℃におけるpHが、11.7以下の炭
酸カルシウム粉体を使用するのが好ましく、より好まし
くは11.5以下である。
【0015】次に、前述のカルシウム剤を用いてカルシ
ウム剤とHLBが8以上のショ糖脂肪酸エステルと脂肪
酸のアルカリ金属塩と水の混合スラリーを調製するので
あるが、この調製方法は以下(ア)(イ)(ウ)に示す
3種類の方法に大別され、何れの方法を採用してもよ
い。 (ア)カルシウム剤と水からなるカルシウム剤の水懸濁
液を、化学的分散方法、粉砕機及び/又は分散機を用い
る物理的方法により、粉砕及び/又は分散処理した後、
HLBが8以上のショ糖脂肪酸エステル及び脂肪酸のア
ルカリ金属塩を添加処理する。 (イ)カルシウム剤とHLBが8以上のショ糖脂肪酸エ
ステルと脂肪酸のアルカリ金属塩と水からなるカルシウ
ム剤の水懸濁液を、化学的分散方法、粉砕機及び/又は
分散機を用いる物理的方法により、粉砕及び/又は分散
処理する。 (ウ)カルシウム剤と水からなるカルシウム剤の水懸濁
液を、化学的分散方法、粉砕機及び/又は分散機を用い
る物理的方法により、粉砕及び/又は分散処理した後、
HLBが8以上のショ糖脂肪酸エステルと脂肪酸のアル
カリ金属塩を添加処理し、さらに粉砕機及び/又は分散
機を用いる物理的方法により、粉砕及び/又は分散処理
する。
【0016】上記(ア)(イ)(ウ)において、カルシ
ウム剤とHLBが8以上のショ糖脂肪酸エステルと脂肪
酸のアルカリ金属塩と水の混合スラリーを調製するに際
し、好ましい要件の一つは、該混合スラリー中のカルシ
ウム剤100重量部に対し、HLBが8以上のショ糖脂
肪酸エステルを4重量部以上50重量部以下含有させる
ことであり、高濃度のカルシウム剤スラリーの調製を考
慮した場合、4重量部以上35重量部以下含有させるこ
とであり、より好ましくは4重量部以上25重量部以下
含有させることである。
【0017】本発明で使用されるショ糖脂肪酸エステル
は、食品添加物規格に適合するHLBが8以上のショ糖
脂肪酸エステルであり、中でもHLBが15以上のショ
糖脂肪酸エステルが好ましい。HLBが8未満の場合
は、親水性が小さくなり分散能も低下するため良好な混
合スラリーの調製が困難となる。ショ糖脂肪酸エステル
中には、元来、脂肪酸のアルカリ金属塩が含有されてお
り、該混合スラリーにおいて、分散性が良好なスラリー
を調製するためには、ショ糖脂肪酸エステルに対して脂
肪酸のアルカリ金属塩が、0.1重量部以上2.0重量
部以下、好ましくは0.3重量部以上1.5重量部以
下、より好ましくは、0.5重量部以上1.5重量部以
下含有されているのが良い。該含有量が、0.1重量%
未満の場合は、ショ糖脂肪酸エステルの冷水中への溶解
性を阻害する傾向があり、その結果カルシウム剤の牛乳
等の食品中での安定性が乏しくなるので好ましくなく、
2.0重量%を越える場合は食品添加物として使用する
のに好ましくない。HLBが8以上のショ糖脂肪酸エス
テルが、カルシウム剤100重量部に対して4重量部未
満の場合は、たとえ混合スラリー中のカルシウム剤の粒
度分布における重量(体積)平均径を非常に微細に調製
したとしても、これらの混合スラリーを例えば、牛乳、
ジュース等の食品に添加使用した場合、食品中のカルシ
ウム剤の経時安定性が悪く、著しい場合には24時間以
内に食品容器底部に凝集し沈降する。又、50重量部を
越える場合は、混合スラリーのカルシウム固形分濃度が
10重量%未満に調製すれば分散性の良好なものが得ら
れるものの、低濃度での調製は経済的に好ましいもので
はなく、そこで経済面を考慮し、混合スラリーのカルシ
ウム固形分濃度を例えば30重量%を越える濃度に調製
した場合、該混合スラリーの粘度が上昇し、著しい場合
にはペースト状となり流動性が失われるため、製造ライ
ンにおいてハンドリングが不可能となる。
【0018】上記(ア)(イ)(ウ)において、カルシ
ウム剤とHLBが8以上のショ糖脂肪酸エステルと脂肪
酸のアルカリ金属塩と水の混合スラリーを調製するに必
要不可欠の第2の要件は、該混合スラリー中のカルシウ
ム剤100重量部に対し、HLBが8以上のショ糖脂肪
酸エステルを4重量部以上50重量部以下含有させ、更
に該ショ糖脂肪酸エステル100重量部に対し、脂肪酸
のアルカリ金属塩を0.5重量部以上50重量部以下、
好ましくは、0.5重量部以上25重量部以下、より好
ましくは、1.0重量部以上15重量部以下添加するこ
とである。
【0019】HLBが8以上のショ糖脂肪酸エステル1
00重量部に対する脂肪酸のアルカリ金属塩の添加量が
0.5重量部未満の場合、混合スラリーの分散性の改善
効果が充分でないため、混合スラリ−の品質のバラツキ
を十分抑えることが困難であり、また50重量部を越え
た場合、食品添加物として使用するのに好ましくないだ
けでなく、風味の点でも金属臭が強くなる。
【0020】前述の如く、カルシウム剤100重量部に
対し、HLBが8以上のショ糖脂肪酸エステルを4重量
部以上50重量部以下含有させて調製したカルシウム剤
スラリーは、分散性に優れるものの、その理由は定かで
はないが、全く同一の条件で調製を試みたとしても、出
来上がってきたカルシウム剤スラリーの品質にバラツキ
が発生することが避けられず、このことは厳しい物性を
求められる分野、例えばロングライフ用途の商品に使用
する場合等においては、時として問題となる場合があっ
た。これに対して、カルシウム剤100重量部に対し、
HLBが8以上のショ糖脂肪酸エステルを4重量部以上
50重量部以下含有させ、更に該ショ糖脂肪酸エステル
100重量部に対し、脂肪酸のアルカリ金属塩を0.5
重量部以上50重量部以下添加して調製した混合スラリ
ーは、分散性が著しく向上し、製造条件の微妙な違い等
により発生する品質のバラツキ幅を押さえ、常に、高品
質の製品を供給することを可能とした。
【0021】脂肪酸のアルカリ金属塩中の脂肪酸組成に
おいて、炭素数16以上の脂肪酸の割合は、50重量%
以上であることが好ましい。炭素数16以上の脂肪酸の
割合が50重量%未満の場合、分散効果が十分でないた
め好ましくなく、炭素数が16未満の脂肪酸の割合が増
加した場合、苦みを呈してゆく傾向にあるため風味的に
も好ましくない。本発明で使用する脂肪酸のアルカリ金
属塩中の脂肪酸組成としては、C16〜C24の飽和又は不
飽和脂肪酸が好ましく、例えばパルミチン酸、ステアリ
ン酸、ベヘニン酸、リノレン酸、リノ−ル酸、オレイン
酸、リシノ−ル酸、パルミトレイン酸等が挙げられる
が、これらのみに限定されるものではない。これらの中
で最も好ましいものはオレイン酸である。尚、脂肪酸の
アルカリ金属塩としては、Na塩、K塩等が例示出来
る。上記脂肪酸のアルカリ金属塩は、単独で又は2種類
以上を組み合わせて使用しても何ら差し支えはない。
又、これら脂肪酸のアルカリ金属塩は、脂肪酸のアルカ
リ金属塩そのものを添加してもよく、油脂又は油脂を分
解して得られる脂肪酸と苛性ソーダ等のアルカリ金属源
を添加して、混合スラリー中において実質的にアルカリ
金属塩が存在する形にしさえすればその効果は同じであ
る。
【0022】混合スラリー中のカルシウム剤の粒度分布
における重量(体積)平均径V(μm)については、下
記(k)の要件を満足することが好ましく、かなり長期
間の保存分散安定性を要求される食品用途には、(l)
の要件を満足することがさらに好ましい。 (k)0.04≦V<0.5 (l)0.04≦V<0.3 混合スラリー中のカルシウム剤の粒度分布における重量
(体積)平均径を0.5以下に調整する方法について
は、前述の(ア)(イ)(ウ)に記載した方法によれば
よい。物理的方法による粉砕及び/又は分散方法につい
ては、ダイノーミル、サンドミル、コボールミル等の湿
式粉砕機、ナノマイザー、マイクロフルイタイザー、ホ
モゲナイザー等の圧力式分散機、超音波分散機、3本ロ
ールミル等のロールミルが好ましく使用できるが、食品
添加物規格厳守の観点から、原料カルシウム剤としてカ
ルシウム剤粉体を用いる場合、特開平5−319817
公報、特開平6−127909公報に記載の方法が例示
できる。又、化学的分散方法としては、特開平5−34
4862公報に記載の方法が例示できる。
【0023】本発明におけるカルシウム剤とHLBが8
以上のショ糖脂肪酸エステルと水の混合スラリー中のカ
ルシウム剤の粒度分布における重量平均径は、下記の要
領で測定計算されたものである。 測定機種 :島津製作所製 SA−CP3 試料の調製:65℃に加温した混合スラリーを、下記2
5℃の溶媒中に滴下し、粒度分布測定試料とする。 溶媒 :イオン交換水にポリアクリル酸ソーダ0.
004重量%溶解させた水溶液 予備分散 :SKディスパーザー(セイシン企業製)を
用い、超音波分散100秒 測定温度 :27.5℃±2.5℃
【0024】以上の様にして調製されるカルシウム剤と
HLBが8以上のショ糖脂肪酸エステルと脂肪酸のアル
カリ金属塩と水の混合スラリーからなる食品添加用カル
シウム剤スラリーにより、本発明の食品添加用カルシウ
ム剤は調製され、必要に応じ、乾燥粉末化される。混合
スラリーの乾燥について、乾燥機に特別の制限はない
が、ショ糖脂肪酸エステルの変質防止の観点から極めて
短時間に乾燥を行うのが望ましく、この観点から乾燥機
としては、スプレードライヤー、セラミック媒体を加熱
流動状態で用いるスラリードライヤー等の液滴噴霧型乾
燥機を用いるのが望ましい。上記の如くして調製される
食品添加用カルシウム剤は、水中における再分散性が極
めて良好であり、特殊な分散機、攪拌機等を用いずとも
容易に水中に分散する。
【0025】本発明の食品添加用カルシウム剤を用い
て、食品、例えばカルシウム強化牛乳を調製する方法に
関しては、本発明のカルシウム剤パウダーを牛乳に直接
添加して攪拌し、牛乳中にカルシウム剤を分散させるだ
けで充分であるが、該カルシウム剤スラリー又はパウダ
ーを前もって水中に分散させ得られるカルシウム剤水分
散液を牛乳に添加しても差し支えない。又還元乳では、
本発明のカルシウム剤スラリー又はパウダーを水中で分
散させ、該分散液を60℃程度の温度で溶解したバター
又はバターオイルに加えて高速攪拌して分散させ、次い
でこれに還元脱脂乳あるいは脱脂乳を加え、均質化すれ
ばよい。
【0026】上記の如く調製したカルシウム強化牛乳
は、クラリファイヤーで除去されるカルシウム剤の量は
殆ど無いに等しく、従来の方法で調製されたカルシウム
剤を添加した場合に比べて、大幅に減少する。即ち、本
発明の食品添加用カルシウム剤を添加した牛乳、ジュー
ス類中には、カルシウム剤が極めて安定に保持される。
また、本発明の食品添加用カルシウム剤は、分散性が良
好であるため、牛乳等に添加する際の攪拌時間が短くて
すみ、したがって、バター中で長時間攪拌した場合に見
られるようなカルシウム剤の凝集は起こらない。又、本
発明の食品添加用カルシウム剤を、粉体状ミルク、粉体
状クリームと混合することにより、カルシウム強化粉体
状ミルク、粉体状クリームを容易に調製でき、これらカ
ルシウム強化粉体状ミルク、粉体状クリームをコーヒー
飲用の際添加飲用しても、食感上の不快感、カルシウム
剤等の沈降による違和感は全くない。
【0027】これらカルシウム強化粉体状ミルク、粉体
状クリームの調製方法については、粉体状ミルク、粉体
状クリームに本発明のカルシウム剤パウダーを混合して
もよく、又、本発明の食品添加用カルシウム剤スラリー
をミルク又はクリームと混合後、該混合物をスプレード
ライヤー等で乾燥粉末化させてもよい。本発明の食品添
加用カルシウム剤は、上記用途以外に、クリーム、ヨー
グルト、コーヒー、紅茶、ウーロン茶等の液体食品、ワ
イン、酒等のアルコール飲料等にカルシウム強化の目的
で使用することができる。又本発明の食品添加用カルシ
ウム剤は、乳酸カルシウム、塩化カルシウム等の水可溶
性カルシウム塩と併用しても何等さしつかえない。
【0028】
【実施例】以下に実施例、比較例を示し本発明をより詳
細に説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定され
るものではない。
【0029】比較例1 比重1.040で温度が10℃の石灰乳10000リッ
ターに、炭酸ガス濃度27重量%の炉ガス(以下炭酸ガ
スと略記する)を24m3/min の流速で導通し炭酸化反
応を行い、25℃におけるpHが9.0の炭酸カルシウ
ムの水懸濁液を得た。次にpH9.0の炭酸カルシウム
水懸濁液を、40℃で12時間攪拌し、炭酸カルシウム
水懸濁液の25℃におけるpHが11.8に達した時点
でフィルタープレスを用いて脱水し、炭酸カルシウム固
形分濃度が48重量%の脱水ケーキを得た。次に得られ
た脱水ケーキに再度水を加え攪拌し、脱水前の炭酸カル
シウム水懸濁液と同一濃度の炭酸カルシウム水懸濁液を
得た。該炭酸カルシウム水懸濁液のpHは11.5であ
った。この炭酸カルシウム水懸濁液に再度炭酸ガスを導
通し、炭酸カルシウム水懸濁液のpHを7.0に低下せ
しめた。得られた炭酸カルシウムの窒素吸着法による比
表面積を、柴田科学機工業表面積測定装置SA−100
0を用いて測定した結果、25m2/gであった。次に前
述の希釈水懸濁液をロータリー濃縮機を用い脱水し、炭
酸カルシウム固形分濃度が23%の含水炭酸カルシウム
を得た。上記で調製された含水炭酸カルシウム100重
量部に対し、HLBが16のショ糖脂肪酸エステル21
重量部を添加し強力に攪拌混合することにより、炭酸カ
ルシウム固形分濃度が15重量%の、カルシウム剤と水
とショ糖脂肪酸エステルからなる食品添加物用カルシウ
ム剤スラリーを調製した。尚、ショ糖脂肪酸エステルは
70℃の温水中に9重量%の濃度で溶解させ、5℃まで
冷却した後使用した。更に前述と同一の条件で50回の
繰り返しサンプル調製を行い、これら50試料の各々の
カルシウム剤スラリー中の炭酸カルシウムの粒度分布測
定を行い、粒度分布における重量平均径の平均値並びに
標準偏差を計算した。その結果を表1に示す。
【0030】実施例1 ショ糖脂肪酸エステルの水溶液を調製する際に、ショ糖
脂肪酸エステルと同時にオレイン酸Naをショ糖脂肪酸
エステル100重量部に対し、5重量部添加して溶解さ
せることを除き、比較例1と同様の条件で炭酸カルシウ
ムと水とショ糖脂肪酸エステルと脂肪酸のアルカリ金属
塩からなる食品添加用カルシウム剤スラリーを調製し
た。更に前述と同一の条件で50回の繰り返しサンプル
調製を行い、これら50試料の各々のカルシウム剤スラ
リー中の炭酸カルシウムの粒度分布測定を行い、粒度分
布における重量平均径の平均値並びに標準偏差を計算し
た。その結果を表1に示す。
【0031】実施例2〜6 表1に示す調製条件とした他は比較例1と同様の条件
で、炭酸カルシウムと水とショ糖脂肪酸エステルと脂肪
酸のアルカリ金属塩からなる食品添加用カルシウム剤ス
ラリーを調製した。更に各々について前述と同一の条件
で50回の繰り返しサンプル調製を行い、これら50試
料の各々のカルシウム剤スラリー中の炭酸カルシウムの
粒度分布測定を行い、粒度分布における重量平均径の平
均値並びに標準偏差を計算した。その結果を表1に示
す。
【0032】実施例7 強アンモニア性塩化カルシウム溶液に第二燐酸アンモニ
ウムを添加攪拌後、脱水を行い、得られるケーキを数度
水洗した後、乾燥、乾式粉砕を行い白色粉体を得た。X
線回折測定により該白色粉体が燐酸三カルシウムである
ことを確認した。この白色粉体の窒素吸着法による比表
面積を、柴田科学器機工業製表面積測定装置SA−10
00を用いて測定した結果、18m2/gであった。該燐
酸三カルシウム粉体に水を添加し、燐酸カルシウム固形
分濃度が23重量%の水懸濁液を調製し、湿式粉砕機ダ
イノ−ミルKDパイロット型を用い湿式粉砕を行い、燐
酸カルシウムの水分散液を得た。又、別途、HLBが1
6のショ糖脂肪酸エステルを70℃の温水中に9重量%
濃度となる様に投入し、同時にオレイン酸NaもHLB
が16のショ糖脂肪酸エステル100重量部に対し5重
量部添加し、溶解させた後、5℃まで冷却した。上記で
調製された燐酸カルシウムの水分散体中の燐酸カルシウ
ム100重量部に対し、HLBが16のショ糖脂肪酸エ
ステル21重量部を添加し強力に攪拌混合することによ
り、燐酸カルシウム固形分濃度が15重量%の、カルシ
ウム剤と水とショ糖脂肪酸エステルと脂肪酸のアルカリ
金属塩からなる食品添加用カルシウム剤スラリーを調製
した。
【0033】本実施例におけるダイノーミルKDパイロ
ット型を用いた湿式粉砕条件を以下に示す。 粉砕条件A:80 粉砕条件B:4 粉砕条件C:14 粉砕条件D:20 粉砕条件E:70 粉砕条件F:0.8 A:湿式粉砕機に用いるメディアの充填量であり、湿式
粉砕機の粉砕室(ベッセル容器)容積中に占めるメディ
アの容積量(体積%) B:湿式粉砕機に用いるメディアの真比重 C:湿式粉砕機のディスク又はローターの周辺速度(m
/秒) D:湿式粉砕するカルシウム剤の水懸濁液の、カルシウ
ム剤固形分濃度(%) E:湿式粉砕するカルシウム剤の水懸濁液の、湿式粉砕
機の粉砕室中に滞留する時間(分) F:湿式粉砕機に用いるメディアの粒子径(mm) 更に前述と同一の条件で50回の繰り返しサンプル調製
を行い、これら50試料の各々のカルシウム剤スラリー
中の燐酸カルシウムの粒度分布測定を行い、粒度分布に
おける重量平均径の平均値並びに標準偏差を計算した。
その結果を表1に示す。
【0034】実施例8 実施例1で得られた食品添加用カルシウム剤スラリー
を、スプレードライヤーを用いて乾燥し、白色の食品添
加用カルシウム剤パウダーを得た。次に該食品添加用カ
ルシウム剤パウダーを70℃の温水に添加し、ホモミキ
サーにより12000rpm で15分間攪拌し、炭酸カル
シウム固形分濃度が15重量%の再分散液を調製した。
更に前述と同一の条件で50回の繰り返しサンプル調製
を行い、これら50試料の各々のカルシウム剤スラリー
中の炭酸カルシウムの粒度分布測定を行い、粒度分布に
おける重量平均径の平均値並びに標準偏差を計算した。
その結果を表1に示す。
【0035】実施例9 実施例7で得られた食品添加用カルシウム剤スラリー
を、実施例8と同様スプレードライヤーを用いて乾燥
し、白色の食品添加用カルシウム剤パウダーを得た。次
に該食品添加用カルシウム剤パウダーを70℃の温水に
添加し、ホモミキサーにより12000rpmで15分
間攪拌し、燐酸カルシウム固形分濃度が15重量%の再
分散液を調製した。更に前述と同一の条件で50回の繰
り返しサンプル調製を行い、これら50試料の各々のカ
ルシウム剤スラリー中の燐酸カルシウムの粒度分布測定
を行い、粒度分布における重量平均径の平均値並びに標
準偏差を計算した。その結果を表1に示す。
【0036】比較例2〜5 表1に示す調製条件とした他は比較例1と同様の条件
で、炭酸カルシウムと水とショ糖脂肪酸エステルと脂肪
酸のアルカリ金属塩からなる食品添加用カルシウム剤ス
ラリーを調製した。更に前述と同一の条件で50回の繰
り返しサンプル調製を行い、これら50試料の各々のカ
ルシウム剤スラリー中の炭酸カルシウムの粒度分布測定
を行い、粒度分布における重量平均径の平均値並びに標
準偏差を計算した。その結果を表1に示す。
【0037】比較例6 市販のグリセリン脂肪酸エステルでコーティングされた
コロイド性炭酸カルシウムパウダー(白石カルシウム社
製、コロカルソMG、窒素吸着法による比表面積17m2
/g)を70℃の温水に添加し、ホモミキサーにより1
2000rpm で15分間攪拌し、カルシウム剤固形分濃
度が7.5重量%の再分散ペーストを調製した。更に前
述と同一の条件で50回の繰り返しサンプル調製を行
い、これら50試料の各々のカルシウム剤スラリー中の
炭酸カルシウムの粒度分布測定を行い、粒度分布におけ
る重量平均径の平均値並びに標準偏差を計算した。その
結果を表1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】G:脂肪酸のアルカリ金属塩の種類 H:ショ糖脂肪酸エステル100重量部に対する脂肪酸
のアルカリ金属塩の添加量(重量部) V:調製された50サンプルのカルシウム剤の粒度分布
における重量平均径の平均値(μm) σ:調製された50サンプルのカルシウム剤の粒度分布
における重量平均径の標準偏差
【0040】実施例10 前述の実施例1で調製した食品添加用カルシウム剤スラ
リー450gを、60℃で溶解させたバター250g中
に分散させ、これを脱脂乳9.3kg中に添加攪拌し、次
いで殺菌してカルシウム強化牛乳を得た。該カルシウム
強化牛乳を100mlのメスシリンダーにとり、5℃で保
存し、定期的にメスシリンダー中の牛乳を静かに廃棄
し、メスシリンダー底部に残存している沈降物の量の経
時変化を目視観察した。その結果を下記の5段階表示に
よる判定を行った。又、該カルシウム強化牛乳の男女各
10名よりなる官能試験を行い、各々に風味に関して下
記の4段階表示による判定をさせた。尚、実施例1にお
いて調製した50試料のサンプル全てにおいて上記と同
様の試験を行い、その平均値を計算した。その結果を表
2に示す。
【0041】「沈澱物の量」 殆ど確認できない・・・・・・・・・・・・・・・・5 わずかに沈澱が確認できる・・・・・・・・・・・・4 0.5mm未満程度の沈殿がある・・・・・・・・・・3 0.5mm以上2mm未満の沈殿がある・・・・・・・・2 2mm以上の沈殿がある・・・・・・・・・・・・・・1 「風味」 風味が良好である・・・・・・・・・・・・・・・・4 風味が少し悪い(やや不快感がある)・・・・・・・3 風味がかなり悪い(かなり不快感がある)・・・・・2 風味が非常に悪い(非常に不快感が強い)・・・・・1
【0042】実施例11〜18、比較例7〜12 前述の実施例2〜9、比較例1〜6で調製された食品添
加用カルシウム剤スラリー(ペースト状を含む)、又は
食品添加用カルシウム剤パウダーの再分散液(ペースト
状を含む)を用い、実施例10と同一のカルシウム剤濃
度になるよう採取する食品添加用カルシウム剤スラリー
(ペースト状を含む)、又は食品添加用カルシウム剤パ
ウダーの再分散液(ペースト状を含む)の量を変化させ
た他は実施例10と同様の方法でカルシウム強化牛乳を
得た。又、これらのカルシウム強化牛乳の沈澱物の量の
変化並びに官能試験による風味の判定を、実施例10と
同様の方法で行った。尚、各々の実施例、比較例におい
て調製した各50試料の全てについて上記と同様の試験
を行い、その結果の平均値を計算し、表2に示す。
【0043】
【表2】
【0044】Y:50サンプルの内、60日後の沈殿物
量の評価が、5段階中3の評価であった個数。 Z:50サンプルの内、60日後の沈殿物量の評価が、
5段階中2以下の評価であった個数。
【0045】
【発明の効果】以上の様に、本発明の食品添加用カルシ
ウム剤は、液中での再分散性、長期分散安定性、及び風
味に優れており、該食品添加用カルシウム剤を用いて調
製される食品組成物は、長期間の保存安定性が極めて優
れている。又、該食品添加用カルシウム剤は、品質のバ
ラツキが極めて少なく、高いレベルで安定しているた
め、極めて厳しい品質を要求される分野への対応が可能
である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭酸カルシウム及び燐酸カルシウム(以
    下、カルシウム剤と記す)よりなる群から選ばれた少な
    くとも1種100重量部に対し、HLBが8以上のショ
    糖脂肪酸エステルを4重量部以上50重量部以下含有さ
    せ、更に前記ショ糖脂肪酸エステル100重量部に対
    し、脂肪酸のアルカリ金属塩を0.5重量部以上50重
    量部以下添加したことを特徴とする食品添加用カルシウ
    ム剤。
  2. 【請求項2】 HLBが8以上のショ糖脂肪酸エステル
    100重量部に対する脂肪酸のアルカリ金属塩の添加量
    が0.5重量部以上25重量部以下である請求項1記載
    の食品添加用カルシウム剤。
  3. 【請求項3】 脂肪酸のアルカリ金属塩中の脂肪酸組成
    において、炭素数16以上の脂肪酸の割合が50重量%
    以上である請求項1又は2記載の食品添加用カルシウム
    剤。
  4. 【請求項4】 脂肪酸の種類が不飽和脂肪酸である請求
    項1〜3のいずれか1項に記載の食品添加用カルシウム
    剤。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の食
    品添加用カルシウム剤を含有してなる食品組成物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106715381A (zh) * 2014-09-23 2017-05-24 约斯特化学公司 用于用脂肪酸强化营养产品的脂肪酸组合物和方法

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