JP2943826B2 - 炭酸カルシウム分散体の製造方法及び該炭酸カルシウム分散体を含有する牛乳組成物 - Google Patents

炭酸カルシウム分散体の製造方法及び該炭酸カルシウム分散体を含有する牛乳組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は炭酸カルシウム分散体の
製造方法に関し、更に詳しくは、特に、牛乳等の食品に
添加してカルシウムを強化するのに有効に利用される、
液中での分散安定性の良好な炭酸カルシウム分散体の製
造方法、及び該炭酸カルシウム分散体を添加調製された
牛乳組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カルシウム摂取量の不足が指摘さ
れており、この傾向は育ち盛りの子供及び老人において
顕著である。このカルシウム摂取量の不足を解消するた
め、カルシウム強化食品が販売されるようになってきて
おり、一般的にカルシウムの含有量が多いとされている
牛乳においても、さらにカルシウムを添加してカルシウ
ム強化牛乳として提供することが試みられている。
【0003】従来、牛乳にカルシウムを強化するための
方法の多くは、水溶性の有機酸カルシウム形態のカルシ
ウムを牛乳に添加するものであって、炭酸カルシウムの
ような水不溶性の無機塩形態のカルシウムを牛乳に添加
する方法はあまり提案されていない。これは、炭酸カル
シウムは比重が2.7と高く、牛乳中へ分散させた場合
短時間で沈澱するため、又牛乳に高濃度で添加し、安定
状態に保持することが困難であるからである。
【0004】最近、牛乳に炭酸カルシウムを分散させる
方法として、結晶セルロースを同時的に添加してその網
目構造により炭酸カルシウム粒子を支持させる方法(特
開昭56−117753号)、及びスラリー状炭酸カル
シウムもしくはスラリー状炭酸カルシウムにHLB10
以上の親水性乳化剤を添加したものに超音波を照射し、
炭酸カルシウムの分散性を改良する方法(特開昭64−
69513号)等が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、結晶セルロー
スを添加する方法では、牛乳の粘度が高くなるので食感
上好ましくない。また、超音波を照射し炭酸カルシウム
の分散性を改良する方法は、スラリー状炭酸カルシウム
もしくはスラリー状炭酸カルシウムにHLB10以上の
親水性乳化剤を添加したものについてはある程度効果的
であるが、炭酸カルシウムの分散に限度があるばかりで
はなく、炭酸カルシウム粉体と水からなる炭酸カルシウ
ムの水懸濁液の分散性改良には多大な分散時間、分散経
費を必要とし、好ましい方法とは言えない。即ち、炭酸
カルシウムは一般的に、水酸化カルシウムの水懸濁液
(石灰乳)に炭酸ガスを反応させる炭酸ガス法により、
通常固形分として5〜20重量%のスラリー状炭酸カル
シウムとして調製され、通常このスラリー状炭酸カルシ
ウムは食品添加物用途には、経時安定性及び食品添加物
規格の観点から、脱水乾燥及び粉砕粉末化され、水分含
有率2重量%以下の粉体として使用されている。このよ
うにして調製される炭酸カルシウム粉体は、炭酸カルシ
ウム本来の凝集力の大きいことに加え、脱水乾燥を行っ
ていないスラリー状炭酸カルシウムと比較し、乾燥時に
大きな凝集体を形成しているため、これら食品添加物用
の炭酸カルシウム粉体の分散方法として、前途の超音波
を照射する方法は現実的ではない。
【0006】本発明は、かかる実情に鑑み、上記課題を
解決した、牛乳等への添加用として好適な炭酸カルシウ
ム分散体の製造方法、及び該炭酸カルシウム分散体を添
加調製してなる牛乳組成物を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1は、下記
(ア)、(イ)の物性を具備する炭酸カルシウム粉体に
水を添加し、炭酸カルシウム固形分濃度が1〜40重量
%の炭酸カルシウムの水懸濁液を調製し、該水懸濁液を
湿式粉砕機を用い、下記(ウ)の全ての要件を満
たすように湿式粉砕した後、調製された水スラリー中の
炭酸カルシウム100重量部に対し、HLBが10以上
の親水性乳化剤を5〜100重量部添加処理することを
特徴とする炭酸カルシウム分散体の製造方法: (ア)200℃で4時間乾燥時の含水水分量が2重量%以下 (イ)窒素吸着法(BET法)による比表面積Xが6〜60m2/g (ウ)Y ≦ 1000X/27 + 88000/9・・・ 6 ≦ X ≦ 60 ・・・ Y ≧ 10 ・・・ 但し、Y=A×B×C1.3 ×D×E / 100×F1.6 ×(100−D) X:湿式粉砕する炭酸カルシウム粉体の窒素吸着法(B
ET法)による比表面積(m2/g) A:湿式粉砕機に用いるメディアの充填量であり、湿式
粉砕機の粉砕室(ベッセル容器)容積中に占めるメディ
アの容積量(体積%) B:湿式粉砕機に用いるメディアの真比重 C:湿式粉砕機のディスク又はローターの周辺速度(m
/秒) D:湿式粉砕する炭酸カルシウムの水懸濁液の、炭酸カ
ルシウム固形分濃度(重量%) E:湿式粉砕する炭酸カルシウムの水懸濁液の、湿式粉
砕機の粉砕室中に滞留する時間(分) F:湿式粉砕機に用いるメディアの粒子径(mm)。
【0008】本発明の第2は、下記(ア)、(イ)の物
性を具備する炭酸カルシウム粉体に、炭酸カルシウム1
00重量部に対し、HLBが10以上の親水性乳化剤を
5〜100重量部、及び水を添加し、炭酸カルシウム固
形分濃度が1〜40重量%の炭酸カルシウムの水懸濁液
を調製し、該水懸濁液を湿式粉砕機を用い、下記(ウ)
のの全ての要件を満たすように湿式粉砕すること
を特徴とする炭酸カルシウム分散体の製造方法: (ア)200℃で4時間乾燥時の含水水分量が2重量%以下 (イ)窒素吸着法(BET法)による比表面積Xが6〜60m2/g (ウ)Y ≦ 1000X/27 + 88000/9・・・ 6 ≦ X ≦ 60 ・・・ Y ≧ 10 ・・・ 但し、Y=A×B×C1.3 ×D×E / 100×F1.6 ×(100−D) X:湿式粉砕する炭酸カルシウム粉体の窒素吸着法(B
ET法)による比表面積(m2/g) A:湿式粉砕機に用いるメディアの充填量であり、湿式
粉砕機の粉砕室(ベッセル容器)容積中に占めるメディ
アの容積量(体積%) B:湿式粉砕機に用いるメディアの真比重 C:湿式粉砕機のディスク又はローターの周辺速度(m
/秒) D:湿式粉砕する炭酸カルシウムの水懸濁液の、炭酸カ
ルシウム固形分濃度(重量%) E:湿式粉砕する炭酸カルシウムの水懸濁液の、湿式粉
砕機の粉砕室中に滞留する時間(分) F:湿式粉砕機に用いるメディアの粒子径(mm)
【0009】本発明の第3は、上記方法で得られた炭酸
カルシウム分散体を添加してなる牛乳組成物を、それぞ
れ内容とするものである。
【0010】湿式粉砕される炭酸カルシウムの水懸濁液
中の炭酸カルシウムの固形分濃度は、1〜40重量%で
あればよく、好ましくは5〜30重量%、より好ましく
は10〜25重量%である。炭酸カルシウムの固形分濃
度が1重量%未満の場合、湿式粉砕に要する時間が極め
て長くなり不経済であるばかりでなく、湿式粉砕中に湿
式粉砕機に使用するメディアの混入が考えられ、牛乳等
食品添加用の炭酸カルシウム分散体の製造方法として好
ましくない。また40重量%を越える場合、湿式粉砕機
及びこれに付随する液供給ポンプ等の必要動力が極めて
大きくなり、現実的とは言えない。
【0011】本発明で使用される親水性乳化剤は、食品
添加物規格に適合するHLBが10以上の親水性乳化剤
であればよく、脂肪酸多価アルコールエステル、中でも
HLB15以上のショ糖脂肪酸エステルが好ましい。親
水性乳化剤の使用量は、炭酸カルシウム100重量部に
対し5〜100重量部であればよく、好ましくは10〜
50重量部、より好ましくは13〜25重量部であれば
よい。親水性乳化剤の使用量が5重量部未満の場合、炭
酸カルシウムの牛乳中での安定性に乏しく、100重量
部を越える場合、この炭酸カルシウムを牛乳に添加した
場合、牛乳の粘性が高くなる傾向があるばかりではな
く、牛乳本来の食感を損なうことになり、好ましくな
い。親水性乳化剤は、水又は湯に溶解させて使用するの
が好ましく、特にショ糖脂肪酸エステルは60〜70℃
の温水に溶解後、冷却せしめ30℃以下の温度で使用す
るのが好ましい。
【0012】本発明に使用される炭酸カルシウム粉体の
調製に関しては、常法により調製すればよく、例えば水
酸化カルシウムの水懸濁液(石灰乳)に炭酸ガスを反応
させる炭酸ガス法により調製されるスラリー状炭酸カル
シウムを、脱水、乾燥、粉砕粉末化し調製できる。特に
良好な炭酸カルシウム粉体を調製するには、石灰乳を炭
酸ガスを用いて炭酸化反応し得られる炭酸カルシウムの
水懸濁液の調製工程において、炭酸化反応終了後、得ら
れる炭酸カルシウムの水懸濁液を攪拌又は静置し、該炭
酸カルシウムの水懸濁液のpHを10.5以上に上昇せ
しめた後、水懸濁液中に存在するアルカリ物質を炭酸ガ
ス或いは水洗等の方法により除去及び/又はアルカリ物
質の単位体積当たりの濃度を低下せしめ、炭酸カルシウ
ムの水懸濁液のpHを約0.1以上低下せしめ、その後
常法どおり脱水、乾燥、粉砕粉末化し調製すればよい。
炭酸カルシウム粉体の含水水分が2重量%を越えた場
合、食品用途としての保存安定性に問題を生じるため好
ましくない。
【0013】炭酸カルシウムの粒子径に関しては、その
窒素吸着法(BET法)による比表面積が6〜60m2
gであればよく、6m2/g未満では牛乳に添加した場
合、牛乳中での長期間安定性に問題が生じ、また60m
2 /gを越える場合、炭酸カルシウム粉体の凝集力が極
めて強くなるため、その分散が困難となり好ましくな
い。
【0014】炭酸カルシウムのpHに関しては特に制限
は無いが、本発明に使用する親水性乳化剤の機能低下防
止、及び湿式粉砕時の粉砕効率の上昇の観点から、炭酸
カルシウム粉体の固形分濃度20重量%の水懸濁液20
0ccを、300W,20kHzで10分間超音波処理し
た後の水懸濁液の25℃におけるpHが、11.7以下
の炭酸カルシウム粉体を使用するのが好ましく、より好
ましくは11.5以下である。
【0015】本発明の湿式粉砕に用いられる湿式粉砕機
とは、粉砕室(ベッセル容器)中でガラスビーズ,アル
ミナビーズ,ジルコニアビーズ,チタニアビーズ等のメ
ディアを回転ディスク又はローターを回転させ、該粉砕
室中に供給される被粉砕物スラリーを粉砕する機器であ
り、一般的にサンドミル、ダイノーミル、コボールミル
等と呼称されている湿式粉砕機が用いられる。
【0016】本発明の湿式粉砕条件は、前述した
の要項を共に具備する粉砕条件であればよく、式を満
たさない粉砕条件の場合、炭酸カルシウム粒子表面が非
常に不安定となり、凝集しやすい炭酸カルシウムしか得
られず、また牛乳に添加した場合、牛乳中の粘度安定性
に問題となる炭酸カルシウムが得られる傾向があり好ま
しくない。また式を満たさない粉砕条件の場合、粗大
粒子を含有した炭酸カルシウムが調製され、保存安定性
の悪い牛乳が得られることになり、好ましくない。
【0017】湿式粉砕における温度条件は特に制限はな
いが、炭酸カルシウムから生成するカルシウムイオンを
少なくし、より牛乳等における分散性良好な炭酸カルシ
ウムを調製するためには、50℃以下が好ましく、30
℃がより好ましい。また同様の理由により、本発明に使
用する親水性乳化剤と炭酸カルシウム又は炭酸カルシウ
ムの水スラリーと混合する場合の温度も50℃以下が好
ましく、30℃がより好ましい。
【0018】本発明の方法により調製される炭酸カルシ
ウム分散体を用いて本発明の牛乳組成物を調製する方法
に関しては、本発明の方法により調製される炭酸カルシ
ウム分散体を牛乳に直接添加して強力に攪拌し、牛乳中
に炭酸カルシウムを分散させるだけで充分である。また
還元乳では、本発明の方法により調製される炭酸カルシ
ウム分散体を、60℃程度の温度で溶解したバター又は
バターオイルに加えて高速攪拌して分散させ、次いで、
これに還元脱脂乳あるいは脱脂乳を加え均質化すればよ
い。
【0019】これらの方法で調製したカルシウム強化牛
乳は、クラリファイヤーで除去される炭酸カルシウムの
量は、従来の方法で調製された炭酸カルシウムを添加し
た場合に比べて30〜50%減少する。即ち、本発明の
牛乳組成物中には、炭酸カルシウムが極めて安定に保持
されている。また、本発明の方法で調製した炭酸カルシ
ウム分散体は分散性が良好であるため、牛乳等に添加す
る際の攪拌時間が少なくてすみ、したがって、バター中
で長時間攪拌した場合に見られるような炭酸カルシウム
の凝集は起こらない。
【0020】
【実施例】以下に実施例、比較例を示し本発明をより詳
細に説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定され
るものではない。実施例、及び比較例に使用するスラリ
ー状炭酸カルシウム及び該炭酸カルシウムの粉体の製造
方法を以下に示す。
【0021】炭酸カルシウムA 比重1.050で温度が5℃の石灰乳に、炭酸ガス濃度
25重量%の炉ガス(以下炭酸ガスと略記する)を25
m3の流速で導通し炭酸化反応を行い、pH7で炭酸化反
応を完結しスラリー状炭酸カルシウムを得た。その後攪
拌し、スラリー状炭酸カルシウムのpHが11.5に達
した時点でフィルタープレスを用いて脱水し、得られた
脱水ケーキに再度水を加え、脱水前のスラリー状炭酸カ
ルシウムと同一濃度のスラリー状炭酸カルシウムを得
た。該スラリー状炭酸カルシウムのpHは11.0であ
った。このスラリー状炭酸カルシウムに再度炭酸ガスを
導通し、スラリー状炭酸カルシウムのpHを7.0に低
下せしめて、スラリー状炭酸カルシウムAを得た。該ス
ラリー状炭酸カルシウムをフィルタープレスで脱水し、
そのプレスケーキをパドルドライヤーで乾燥し、乾式粉
砕機を用いて炭酸カルシウム粉体Aを調製した。
【0022】炭酸カルシウムB 比重1.050で温度が5℃の石灰乳に、濃度25重量
%の炭酸ガスを25m3の流速で導通し炭酸化反応を行
い、pH7で炭酸化反応を完結しスラリー状炭酸カルシ
ウムを得た。その後攪拌し、スラリー状炭酸カルシウム
のpHが11.5に達した時点で炭酸ガスを導通しスラ
リー状炭酸カルシウムのpHを9.5に低下せしめ、そ
の後温度50℃で48時間攪拌し、さらに炭酸ガスを導
通しスラリー状炭酸カルシウムのpHを7.0に低下せ
しめて、スラリー状炭酸カルシウムBを得た。該スラリ
ー状炭酸カルシウムをフィルタープレスで脱水し、その
プレスケーキをパドルドライヤーで乾燥し、乾式粉砕機
を用いて炭酸カルシウム粉体Bを調製した。
【0023】炭酸カルシウムC 比重1.050で温度が5℃の石灰乳に、濃度25重量
%の炭酸ガスを25m3の流速で導通し炭酸化反応を行
い、pH7で炭酸化反応を完結しスラリー状炭酸カルシ
ウムを得た。その後攪拌し、スラリー状炭酸カルシウム
のpHが11.5に達した時点で炭酸ガスを導通しスラ
リー状炭酸カルシウムのpHを9.5に低下せしめ、そ
の後温度50℃で96時間攪拌し、さらに炭酸ガスを導
通しスラリー状炭酸カルシウムのpHを7.0に低下せ
しめて、スラリー状炭酸カルシウムCを得た。該スラリ
ー状炭酸カルシウムをフィルタープレスで脱水し、その
プレスケーキをパドルドライヤーで乾燥し、乾式粉砕機
を用いて炭酸カルシウム粉体Cを調製した。
【0024】炭酸カルシウムD 比重1.050で温度が5℃の石灰乳に、石灰乳中の水
酸化カルシウム固形分に対し3.5重量%の硫酸を加
え、濃度25重量%の炭酸ガスを25m3の流速で導通し
炭酸化反応を行い、pH7で炭酸化反応を完結しスラリ
ー状炭酸カルシウムDを得た。該スラリー状炭酸カルシ
ウムをフィルタープレスで脱水し、そのプレスケーキを
パドルドライヤーで乾燥し、乾式粉砕機を用いて炭酸カ
ルシウム粉体Dを調製した。
【0025】炭酸カルシウムE 比重1.090で温度が35℃の石灰乳に、濃度25重
量%の炭酸ガスを3m3の流速で導通し炭酸化反応を行
い、pH7で炭酸化反応を完結しスラリー状炭酸カルシ
ウムEを得た。該スラリー状炭酸カルシウムをフィルタ
ープレスで脱水し、そのプレスケーキをパドルドライヤ
ーで乾燥し、乾式粉砕機を用いて炭酸カルシウム粉体E
を調製した。表1に炭酸カルシウム粉体A,B,C,
D,Eの物性を示す。
【0026】
【表1】
【0027】実施例1 炭酸カルシウム粉体Aに水を添加し、炭酸カルシウム固
形分濃度が20重量%の炭酸カルシウム粉体Aの水懸濁
液を調製し、湿式粉砕機ダイノーミルパイロット型(W
AB社製)を用い、表2に示す湿式粉砕条件で湿式粉砕
した。湿式粉砕完了後、調製された水スラリー中の炭酸
カルシウム100重量部に対し、HLBが16のショ糖
ステアリン酸エステルを25重量部及び水を添加し強力
に攪拌混合することにより、炭酸カルシウム固形分濃度
が5重量%のスラリー状炭酸カルシウム分散体を調製し
た。尚、ショ糖ステアリン酸エステルはあらかじめ65
℃の温水に溶解後20℃に冷却し、添加した。
【0028】実施例2、3 炭酸カルシウム粉体Aを炭酸カルシウム粉体B,Cに変
更することを除き、他は実施例1と同様にして炭酸カル
シウム固形分濃度が5重量%のスラリー状炭酸カルシウ
ム分散体を調製した。
【0029】比較例1、2 炭酸カルシウム粉体Aを炭酸カルシウム粉体D,Eに変
更することを除き、他は実施例1と同様にして炭酸カル
シウム固形分濃度が5重量%のスラリー状炭酸カルシウ
ム分散体を調製した。
【0030】実施例4、5、6 湿式粉砕条件を表2に示す条件に変更することを除き、
他は実施例2と同様にして炭酸カルシウム固形分濃度が
5重量%のスラリー状炭酸カルシウム分散体を調製し
た。
【0031】比較例3、4 湿式粉砕条件を表2に示す条件に変更することを除き、
他は実施例2と同様にして炭酸カルシウム固形分濃度が
5重量%のスラリー状炭酸カルシウム分散体を調製し
た。
【0032】実施例7、8 湿式粉砕完了後、調製された水スラリー中の炭酸カルシ
ウム100重量部に対し、HLBが16のショ糖ステア
リン酸エステルの添加量を表2に示す添加量に変更する
ことを除き、他は実施例2と同様にして炭酸カルシウム
固形分濃度が5重量%のスラリー状炭酸カルシウム分散
体を調製した。
【0033】実施例9 炭酸カルシウム粉体B100重量部に対しHLBが16
のショ糖ステアリン酸エステルを25重量部、及び水を
混合し、炭酸カルシウム固形分濃度が20重量%の炭酸
カルシウム粉体Bの水懸濁液を調製し、湿式粉砕機ダイ
ノーミルパイロット型(WAB社製)を用い、表3に示
す湿式粉砕条件で湿式粉砕した。湿式粉砕完了後、水を
添加混合し、炭酸カルシウム固形分濃度が5重量%のス
ラリー状炭酸カルシウム分散体を調製した。尚、ショ糖
ステアリン酸エステルはあらかじめ65℃の温水に溶解
後20℃に冷却し、添加した。
【0034】実施例10 湿式粉砕条件を表3に示す条件に変更することを除き、
他は実施例9と同様にして炭酸カルシウム固形分濃度が
5重量%のスラリー状炭酸カルシウム分散体を調製し
た。
【0035】比較例5、6 湿式粉砕条件を表4に示す条件に変更することを除き、
他は実施例9と同様にして炭酸カルシウム固形分濃度が
5重量%のスラリー状炭酸カルシウム分散体を調製し
た。
【0036】比較例7 炭酸カルシウム粉体A100重量部に対しHLBが16
のショ糖ステアリン酸エステルを25重量部、及び水を
混合し、炭酸カルシウム固形分濃度が20重量%の炭酸
カルシウム粉体Bの水懸濁液1500gを調製し、超音
波分散機US−300T(日本精機製作所製)を用い、
20kHz、300Wで2分間超音波照射を行い、その
後水で稀釈し炭酸カルシウム固形分濃度が5重量%のス
ラリー状炭酸カルシウム分散体を調製した。
【0037】比較例8 炭酸カルシウム粉体A100重量部に対しHLBが16
のショ糖ステアリン酸エステルを25重量部、及び水を
混合しTKホモミキサー(5000rpm,15分間)
にて攪拌し、炭酸カルシウム固形分濃度が5重量%のス
ラリー状炭酸カルシウム分散体を調製した。
【0038】
【表2】
【0039】
【表3】
【0040】
【表4】
【0041】表2〜4中において、粉砕条件A〜F、及
びX、Yはそれぞれ下記を意味する: A:湿式粉砕機に用いるメディアの充填量であり、湿式
粉砕機の粉砕室(ベッセル容器)容積中に占めるメディ
アの容積量(体積%) B:湿式粉砕機に用いるメディアの真比重 C:湿式粉砕機のディスク又はローターの周辺速度(m
/秒) D:湿式粉砕する炭酸カルシウムの水懸濁液の、炭酸カ
ルシウム固形分濃度(重量%) E:湿式粉砕する炭酸カルシウムの水懸濁液の、湿式粉
砕機の粉砕室中に滞留する時間(分) F:湿式粉砕機に用いるメディアの粒子径(mm) X:湿式粉砕する炭酸カルシウム粉体の窒素吸着法(B
ET法)による比表面積(m2/g) Y:A×B×C1.3 ×D×E / 100×F1.6 ×
(100−D)
【0042】次に、実施例1〜10及び比較例1〜8で
調製された炭酸カルシウム固形分濃度が5重量%のスラ
リー状炭酸カルシウム分散体を水で10倍に希釈し、1
00mlのメスシリンダーにとり、5℃で静置し、炭酸カ
ルシウムの沈澱により生ずる透明部分と炭酸カルシウム
分散部分の白色部分の界面の高さの経時変化、沈降物の
量の経時変化を目視判断し、各スラリー状炭酸カルシウ
ム分散体の水中における安定性を調べた。メスシリンダ
ーに刻まれたml単位の表示を読みとり、その結果を下記
の5段階表示により表5に示す。 (界面の高さ) 界面がほぼ98以上100mlである: 5 界面が95以上98ml未満である: 4 界面が90以上95ml未満である: 3 界面が50以上90ml未満である: 2 界面が50ml未満である: 1 (沈澱物の量) 殆ど確認できない: 5 わずかに沈澱が確認できる: 4 0.5mm未満程度の沈澱がある: 3 0.5mm以上1mm未満の沈澱がある: 2 1mm以上の沈澱がある: 1
【0043】
【表5】
【0044】実施例11 実施例1で調製した炭酸カルシウム固形分濃度が5重量
%のスラリー状炭酸カルシウム分散体800gを、60
℃で溶解させたバター500g中に分散させ、これを脱
脂乳10Kg中に添加攪拌し、次いで殺菌してカルシウム
強化牛乳を得た。このカルシウム強化牛乳を100mlの
メスシリンダーにとり、5℃で保存し、定期的にメスシ
リンダー中の牛乳を静かに廃棄し、メスシリンダー底部
に残存している沈澱物の量の経時変化を目視観察した。
その結果を下記の3段階評価により表6に示す。 (沈澱物の量) 殆ど確認できない: 3 わずかに沈澱が確認できる: 2 かなり大量の沈澱が確認できる: 1
【0045】実施例12〜20 実施例2〜10で調製したスラリー状炭酸カルシウム分
散体を用いることを除き他は実施例11と同様の方法で
カルシウム強化牛乳を得た。これらのカルシウム強化牛
乳の沈澱量を、実施例11に示す同様の方法で観察し
た。その結果を表6に示す。
【0046】比較例9〜16 比較例1〜8で調製したスラリー状炭酸カルシウム分散
体を用いることを除き他は実施例11と同様の方法でカ
ルシウム強化牛乳を得た。これらのカルシウム強化牛乳
の沈澱量を、実施例11に示す同様の方法で観察した。
その結果を表6に示す。
【0047】
【表6】
【0048】
【発明の効果】以上のように、本発明の方法で調製され
た炭酸カルシウム分散体は、液中での分散性は極めて優
れているので食品用途等に好適であり、この炭酸カルシ
ウム分散体を用いて調製されるカルシウム強化牛乳は、
長期間の保存安定性が極めて優れている。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−69513(JP,A) 特開 昭62−279834(JP,A) 特開 平1−151934(JP,A) 特開 平1−151935(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C01F 11/18 A23C 9/154

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(ア)、(イ)の物性を具備する炭
    酸カルシウム粉体に水を添加し、炭酸カルシウム固形分
    濃度が1〜40重量%の炭酸カルシウムの水懸濁液を調
    製し、該水懸濁液を湿式粉砕機を用い、下記(ウ)の
    全ての要件を満たすように湿式粉砕した後、調製さ
    れた水スラリー中の炭酸カルシウム100重量部に対
    し、HLBが10以上の親水性乳化剤を5〜100重量
    部添加処理することを特徴とする炭酸カルシウム分散体
    の製造方法: (ア)200℃で4時間乾燥時の含水水分量が2重量%以下 (イ)窒素吸着法(BET法)による比表面積Xが6〜60m2/g (ウ)Y ≦ 1000X/27 + 88000/9・・・ 6 ≦ X ≦ 60 ・・・ Y ≧ 10 ・・・ 但し、Y=A×B×C1.3 ×D×E / 100×F1.6 ×(100−D) X:湿式粉砕する炭酸カルシウム粉体の窒素吸着法(B
    ET法)による比表面積(m2/g) A:湿式粉砕機に用いるメディアの充填量であり、湿式
    粉砕機の粉砕室(ベッセル容器)容積中に占めるメディ
    アの容積量(体積%) B:湿式粉砕機に用いるメディアの真比重 C:湿式粉砕機のディスク又はローターの周辺速度(m
    /秒) D:湿式粉砕する炭酸カルシウムの水懸濁液の、炭酸カ
    ルシウム固形分濃度(重量%) E:湿式粉砕する炭酸カルシウムの水懸濁液の、湿式粉
    砕機の粉砕室中に滞留する時間(分) F:湿式粉砕機に用いるメディアの粒子径(mm)
  2. 【請求項2】 下記(ア)、(イ)の物性を具備する炭
    酸カルシウム粉体に、炭酸カルシウム100重量部に対
    し、HLBが10以上の親水性乳化剤を5〜100重量
    部、及び水を添加し、炭酸カルシウム固形分濃度が1〜
    40重量%の炭酸カルシウムの水懸濁液を調製し、該水
    懸濁液を湿式粉砕機を用い、下記(ウ)のの全て
    の要件を満たすように湿式粉砕することを特徴とする炭
    酸カルシウム分散体の製造方法: (ア)200℃で4時間乾燥時の含水水分量が2重量%以下 (イ)窒素吸着法(BET法)による比表面積Xが6〜60m2/g (ウ)Y ≦ 1000X/27 + 88000/9・・・ 6 ≦ X ≦ 60 ・・・ Y ≧ 10 ・・・ 但し、Y=A×B×C1.3 ×D×E / 100×F1.6 ×(100−D) X:湿式粉砕する炭酸カルシウム粉体の窒素吸着法(B
    ET法)による比表面積(m2/g) A:湿式粉砕機に用いるメディアの充填量であり、湿式
    粉砕機の粉砕室(ベッセル容器)容積中に占めるメディ
    アの容積量(体積%) B:湿式粉砕機に用いるメディアの真比重 C:湿式粉砕機のディスク又はローターの周辺速度(m
    /秒) D:湿式粉砕する炭酸カルシウムの水懸濁液の、炭酸カ
    ルシウム固形分濃度(重量%) E:湿式粉砕する炭酸カルシウムの水懸濁液の、湿式粉
    砕機の粉砕室中に滞留する時間(分) F:湿式粉砕機に用いるメディアの粒子径(mm)
  3. 【請求項3】 HLBが10以上の親水性乳化剤が、シ
    ョ糖脂肪酸エステルである請求項1又は2記載の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 炭酸カルシウム粉体が、炭酸カルシウム
    固形分濃度が20重量%の水懸濁液200ccを、300
    W,20kHzで10分間超音波処理した後の水懸濁液
    の25℃におけるpHが11.7以下である請求項1、
    2又は3記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4記載の方法で得られた炭酸
    カルシウム分散体を添加してなる牛乳組成物。
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