JP2002087291A - ステアリングギヤフレーム - Google Patents

ステアリングギヤフレーム

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 断面を最小化するとともに剛性を増大させ、
部品を単純化することによって、占有空間を縮小して空
間利用率を向上させ、全体荷重を低減させて車体の軽量
化に寄与し、組立時間を短縮することによって生産性を
向上させて原価を節減することができるようにしたステ
アリングギヤフレームを提供する。 【解決手段】 本発明は、内部に所定の空間部を有する
ようにその端部が固着して一定の内部空間を形成し互い
に連結された上、下部プレートと；前記上、下部プレー
トのうちの少なくともいずれか１つとブラケットを使用
せずに直接接触するように一体に配置されるステアリン
グギヤボックスと；前記ステアリングギヤボックスが接
触している状態でこれを固定させるための固定手段とを
含むステアリングギヤフレームを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は従来のサスペンショ
ンサブフレームとステアリングギヤボックスとを一体化
することによって一つの組立体からなる新たな概念のス
テアリングギヤフレームに関する。
【０００２】
【従来の技術】自動車におけるサスペンションサブフレ
ームは自動車の前輪懸架装置の一部構成品であって、車
体の前側下部に車幅方向に配置されて懸架装置と車体と
を連結する役割を果たす。
【０００３】これによって、サスペンションサブフレー
ムは車体の剛性に大きな影響を及ぼすため一定以上の剛
性を保有しなければならず、その両側端に配置される懸
架装置の構成品を堅固に支持しなければならない。
【０００４】このようなサブフレームを構成することに
おいて、従来は図５及び図６に示されているように、
上、下２個の鋼製プレート１０２、１０４を一定の形状
にプレス加工し、その端部に形成されるフランジ部分を
溶接手段で相互固着させることによって、その中間部に
所定形状の密閉空間を保有する密閉チューブ形態にサス
ペンションサブフレーム１００を形成する。
【０００５】また、前記サスペンションサブフレーム１
００の上部を形成する上側鋼製プレート１０２の後側中
間部には長さ方向に一定の高さの突出部１０６が形成さ
れ、突出部１０６の両側にはステアリングギヤボックス
１０８のマウンティングのためのマウンティングブラケ
ット１１０が形成され、これにステアリングギヤボック
ス１０８が別途の固定部材１１２によって固定される。
【０００６】また、前記サスペンションサブフレーム１
００の両側端には車体との固定のためのマウント部１１
４が形成されてボルトのような固定手段で車体と連結さ
れ、それに隣接して懸架装置を構成するコントロールア
ームが連結される。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記のように
サスペンションサブフレーム１００とステアリングギヤ
ボックス１０８を別途に構成して組立てる場合にはこの
サスペンションサブフレーム１００が固有の機能を遂行
することができるように剛性を有するものに製作しなけ
ればならないので、その大きさ及び荷重が大きくなる。
【０００８】特に、上部後側にはステアリングギヤボッ
クス１０８を組立てるための突出部とマウンティングブ
ラケットとが必ず必要であり、これにステアリングギヤ
ボックス１０８が組み立てられるので、全体的に荷重が
増大して軽量化を追求する現実に逆行する。また、前記
サスペンションサブフレームの上、下部プレートによっ
て形成される空間を全然活用しておらずにフレームの外
側にステアリングギヤボックス１０８が装着されるの
で、エンジンルームの下部の空間を広く占有することに
よって、エンジンルームの空間を狭くして空間利用率を
低下させる要因になるという問題点を有している。
【０００９】また、別途の工程でサスペンションサブフ
レーム１００とステアリングギヤボックス１０８とを組
立てなければならないので、不必要な作業時間を消費す
ることはもちろん、ステアリングギヤボックス１０８の
組立のための多数の部品が要求されるので原価上昇の要
因になり、車体の下部の構造を複雑にするという問題点
を有している。
【００１０】本発明は前記のような問題点を解決するた
めに創出されたものであって、本発明の目的は、断面を
最小化するとともに剛性を増大させ、部品を単純化する
ことによって、占有空間を縮小して空間利用率を向上さ
せ、全体荷重を低減させて車体の軽量化に寄与し、組立
時間を短縮することによって生産性を向上させて原価を
節減することができるようにしたステアリングギヤフレ
ームを提供することにある。
【００１１】
【課題を解決するための手段】前記のような目的を実現
するために、本発明は、内部に所定の空間部を有するよ
うにその端部が固着して一定の内部空間を形成し互いに
連結された上、下部プレートと、前記上、下部プレート
のうちの少なくともいずれか１つとブラケットを使用せ
ずに直接接触するように一体に配置されるステアリング
ギヤボックスと、前記ステアリングギヤボックスが接触
している状態でこれを固定させるための固定手段とを含
むステアリングギヤフレームを提供する。
【００１２】本発明の第１実施例によると、前記上部プ
レートには前記空間部に凹む凹入部が形成され、前記ス
テアリングギヤボックスは前記凹入部に緊密に配置さ
れ、前記固定手段は前記凹入部をカバーするように前記
上部プレートに固定される固定部材からなる。
【００１３】本発明の第２実施例によると、前記下部プ
レートには前記空間部に凹む凹入部が形成され、前記ス
テアリングギヤボックスは前記凹入部に緊密に配置さ
れ、前記固定手段は前記凹入部をカバーするように前記
下部プレートに固定される固定部材からなる。
【００１４】本発明の第３実施例によると、前記ステア
リングギヤボックスは前記上部プレート及び下部プレー
トの間の内部空間にこれらと直接接触して一体に配置さ
れる。
【００１５】好ましくは、前記下部プレートの底面には
剛性を増加させるために補強プレートが固定されて一定
の空間を形成するように構成されている。
【００１６】本発明の第４実施例によると、前記上部プ
レートには前記空間部に凹む凹入部が形成され、前記ス
テアリングギヤボックスは前記凹入部に緊密に配置さ
れ、前記固定手段は前記ステアリングギヤボックスを前
記上部プレートに固定連結する溶接部からなる。
【００１７】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施例を
添付した図面に基づいてより詳しく説明する。
【００１８】図１は本発明の第１実施例によるステアリ
ングギヤフレームを示している断面図である。図示して
いるように、本発明のステアリングギヤフレーム２は従
来のサスペンションサブフレームのようにサスペンショ
ンのリンクを連結支持する役割を果たすと共にステアリ
ングギヤボックスの役割も果たすことができるように形
成されていることを特徴とする。
【００１９】即ち、図１に示されているように、ステア
リングギヤフレーム２は、上、下部鋼製プレート６１、
８１からなり、これら上、下部鋼製プレート６１、８１
は設計仕様に応じて一定の形状にプレス加工される。
【００２０】そして、前記上、下部鋼製プレート６１、
８１はその端部に形成されるフランジ部分を溶接手段で
相互固着させることによって、その中間部に所定形状の
空間部１０を有する密閉チューブ形態に形成される。
【００２１】また、前記ステアリングギヤフレーム２の
両側端には車体との固定のためのマウント部（図示しな
い）が形成されてボルトのような固定手段によって車体
と連結され、その前後側部分には懸架装置を構成するコ
ントロールアームが連結されるマウント部（図示しな
い）が形成される。
【００２２】そして、本発明の特徴として、本発明のス
テアリングギヤフレーム２はステアリングギヤボックス
４と一体に形成される。即ち、上部プレート６１に凹入
部２４ａを形成し、この凹入部２４ａにステアリングギ
ヤボックス４を密着挿入させた後に、好ましくは、固定
部材２２ａを上部プレート６１に溶接結合することによ
ってステアリングギヤボックス４を上部プレート６１と
一体に形成する。
【００２３】前記凹入部２４ａはステアリングギヤボッ
クス４の動力シリンダー１６全体を受容することができ
る大きさで形成され、あるいは動力シリンダーを削除し
た状態でラックを凹入部に直接配置することもできる。
【００２４】前記固定部材２２ａの固着においては、溶
接またはボルトを利用することができるが、剛性面で溶
接によって固着させるのが有利である。
【００２５】前記のようにステアリングギヤフレーム２
とステアリングギヤボックス４とを一体化する場合には
ステアリングギヤボックス４の装着のための従来の突出
部や固定マウンティングブラケットを製作する必要が無
いのでステアリングギヤフレーム２の断面を最小化する
ことができる。
【００２６】また、上、下部プレート６１、８１によっ
て形成される空間部１０を最大限活用してステアリング
ギヤボックス４を配置することにより、占有空間が小さ
くなりエンジンルームの空間確保が容易で空間利用率を
大きく向上させることができるとともに、部品数の減少
と構造の単純化で製造費用の節減はもちろん荷重を低下
させることができる。
【００２７】また、ステアリングギヤボックス４が一体
で形成され、ステアリングギヤボックス４がステアリン
グギヤフレーム２の構造物として形成されるので、剛性
が大きく増大する。
【００２８】図２は本発明による第２実施例を示したも
のであって、これは前記第１実施例と同様にステアリン
グギヤボックス４をステアリングギヤフレーム２と一体
化するが、ステアリングギヤフレーム２の下部プレート
８２の下側中央部分に上向き凹入形状の凹入部２４ｂを
形成した後、この凹入部２４ｂにステアリングギヤボッ
クス４を位置させ、その下側に固定部材２２ｂを用いて
一体化したものであって、この第２実施例の作用は第１
実施例と同一なので省略する。
【００２９】図３は本発明による第３実施例を示したも
のであって、これは前記第１実施例と同様にステアリン
グギヤボックス４をステアリングギヤフレーム２と一体
化するが、ステアリングギヤフレーム２の内部にステア
リングギヤボックス４を配置したものである。
【００３０】即ち、上、下部プレート６３、８３の間に
ステアリングギヤボックス４を配置し、前記上、下部プ
レート６３、８３のフランジ部を溶接結合してステアリ
ングギヤボックス４を堅固に固定することによってステ
アリングギヤフレーム２の製作時に一体にした。
【００３１】また、この実施例では、ステアリングギヤ
フレームの剛性維持のために前記下部プレート８３の部
分に補強プレート７をさらに設けた。
【００３２】図４は本発明による第４実施例を示したも
のであって、これはステアリングギヤボックス４を、ス
テアリングギヤフレーム２の上部プレート６４に凹入部
２４ｃを形成して、この凹入部２４ｃに配置した後、ス
テアリングギヤボックス４を直接上部プレート６４上に
溶接したものであって、前記第１実施例と固定部材２２
ａを使用しないこと以外は同一であると言える。
【００３３】即ち、図面ではステアリングギヤフレーム
２の上部プレート６４に下向き凹入形状の凹入部２４ｃ
を形成し、これにステアリングホイルアセンブリーを位
置させた後に溶接したものを図示しているが、これに限
定されず、いずれの部位でも直接固定させたものは本発
明に含まれることはもちろんである。
【００３４】前記のような本発明は前記の実施例に限定
されるものではなく、サブフレームにステアリングギヤ
ボックスを一体化させた構造は全て含む。
【００３５】
【発明の効果】以上のように本発明によると、ステアリ
ングギヤフレームにステアリングギヤボックスの装着の
ための従来の突出部及び固定マウンティングブラケット
を製作する必要がなく、断面を最小化することができる
ため占有空間が小さくなりエンジンルームの空間確保が
容易で空間利用率を大きく向上させることができること
はもちろん、部品数の減少と構造の単純化で製造費用を
節減し荷重を低下させることができる。
【００３６】また、ステアリングギヤボックスがステア
リングギヤフレームの構造物として形成されるので剛性
が大きく増大する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１実施例によるステアリングギヤフ
レームを示している断面図である。
【図２】本発明の第２実施例によるステアリングギヤフ
レームを示している断面図である。
【図３】本発明の第３実施例によるステアリングギヤフ
レームを示している断面図である。
【図４】本発明の第４実施例によるステアリングギヤフ
レームを示している断面図である。
【図５】従来のサスペンションサブフレームとステアリ
ングギヤボックスとの分離斜視図である。
【図６】図５の組立断面図である。
【符号の説明】
２ ステアリングギヤフレーム ４ ステアリングギヤボックス ７ 補強プレート １０ 空間部 １６ 動力シリンダー ２２ａ、２２ｂ 固定部材 ２４ａ、２４ｂ、２４ｃ 凹入部 ６１、６２、６３、６４ 上部プレート ８１、８２、８３、８４ 下部プレート

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 内部に所定の空間部を有するようにその
    端部が固着して一定の内部空間を形成し互いに連結され
    た上、下部プレートと、 前記上、下部プレートのうちの少なくともいずれか１つ
    とブラケットを使用せずに直接接触するように一体に配
    置されるステアリングギヤボックスと、 前記ステアリングギヤボックスが接触している状態でこ
    れを固定させるための固定手段とを含むことを特徴とす
    るステアリングギヤフレーム。
  2. 【請求項２】 前記上部プレートには前記空間部に凹む
    凹入部が形成され、前記ステアリングギヤボックスは前
    記凹入部に緊密に配置され、前記固定手段は前記凹入部
    をカバーするように前記上部プレートに固定される固定
    部材からなることを特徴とする請求項１に記載のステア
    リングギヤフレーム。
  3. 【請求項３】 前記下部プレートには前記空間部に凹む
    凹入部が形成され、前記ステアリングギヤボックスは前
    記凹入部に緊密に配置され、前記固定手段は前記凹入部
    をカバーするように前記下部プレートに固定される固定
    部材からなることを特徴とする請求項１に記載のステア
    リングギヤフレーム。
  4. 【請求項４】 前記ステアリングギヤボックスは前記上
    部プレート及び下部プレートの間の内部空間にこれらと
    直接接触して一体に配置されることを特徴とする請求項
    １に記載のステアリングギヤフレーム。
  5. 【請求項５】 前記下部プレートの底面には剛性を増加
    させるために補強プレートが固定されて一定の空間を形
    成するように構成されていることを特徴とする請求項４
    に記載のステアリングギヤフレーム。
  6. 【請求項６】 前記上部プレートには前記空間部に凹む
    凹入部が形成され、前記ステアリングギヤボックスは前
    記凹入部に緊密に配置され、前記固定手段は前記ステア
    リングギヤボックスを前記上部プレートに固定連結する
    溶接部からなることを特徴とする請求項１に記載のステ
    アリングギヤフレーム。
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