JP2002043942A - A/d変換器 - Google Patents

A/d変換器

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JP2002043942A
JP2002043942A JP2000222655A JP2000222655A JP2002043942A JP 2002043942 A JP2002043942 A JP 2002043942A JP 2000222655 A JP2000222655 A JP 2000222655A JP 2000222655 A JP2000222655 A JP 2000222655A JP 2002043942 A JP2002043942 A JP 2002043942A
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conversion
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capacitor
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Kazuo Sakakibara
一男 榊原
Minoru Takeuchi
稔 竹内
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Mitsubishi Electric Corp
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/12Analogue/digital converters
    • H03M1/1205Multiplexed conversion systems
    • H03M1/122Shared using a single converter or a part thereof for multiple channels, e.g. a residue amplifier for multiple stages
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    • H03M1/34Analogue value compared with reference values
    • H03M1/38Analogue value compared with reference values sequentially only, e.g. successive approximation type
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  • Theoretical Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 A/D入力に切り換える際のノイズを軽減
し、A/D変換の精度を向上させることができるA/D
変換器を得る。 【解決手段】 A/D入力のそれぞれに対応して用意さ
れた複数のA/Dレジスタ16,17を逐次近似レジス
タ7に持たせ、A/D変換するA/D入力に対応するA
/Dレジスタが保持している値に基づいた電圧で、比較
器6内のコンデンサ1をあらかじめ充電した後、当該A
/D入力のA/D変換を開始する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シングルチップ
マイクロコンピュータなどに内蔵されるA/D変換器に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は従来の逐次変換方式によるA/D
変換器を示すブロック図である。図において、1はコン
デンサ、2はこのコンデンサ1に直列に接続されたイン
バータ、3,4,5はコンデンサ1の充放電を制御する
スイッチであり、6はそれらによって構成された比較器
である。7はこの比較器6の出力を逐次保持してゆく逐
次近似レジスタである。8は直列接続された複数の抵抗
器で基準電圧VREFを分圧し、各種比較電圧を生成す
るラダー抵抗、9はこのラダー抵抗8で生成された比較
電圧の選択をおこなうデコーダであり、これらは逐次近
似レジスタ7のディジタルデータをアナログ電圧に変換
するD/A変換器として機能している。10は第1のA
/D入力が入力される入力端子、11は第2のA/D入
力が入力される入力端子であり、12,13はそれらA
/D入力を切り換えるためのスイッチ、14はこれらス
イッチ12,13による入力切り換え回路である。15
は上記比較器6、逐次近似レジスタ7、入力切り換え回
路14を制御するA/D制御回路である。
【0003】次に動作について説明する。サンプルモー
ドにおいてまず、入力切り換え回路14をA/D制御回
路15で制御し、そのスイッチ12をON、スイッチ1
3をOFFとして、入力端子10に印加される第1のA
/D入力でコンデンサ1の充電をおこなう。その時、比
較回路6のスイッチ4はOFF、スイッチ5,3はON
となっている。次にホールドモードに移行し、スイッチ
12をOFFにして第1のA/D入力を切り離し、コン
デンサ1の充電電圧を一定時間保持する。この一定時間
の間に、比較器6はスイッチ4をON、スイッチ5,3
をOFFとしてデコーダ9からの比較電圧を取り込み、
それをコンデンサ1の充電電圧と比較する。この比較電
圧を逐次変化させながら、入力端子10に入力された第
1のA/D入力の初回のA/D変換をおこなう。
【0004】この第1のA/D入力のA/D変換が終わ
ると、比較回路6のスイッチ4をOFF、スイッチ5,
3をONとし、入力切り換え回路14のスイッチ12を
OFF、スイッチ13をONとして、入力端子11に印
加される第2のA/D入力でコンデンサ1を充電する。
次にスイッチ13をOFFにして第2のA/D入力を切
り離し、コンデンサ1の充電電圧を一定時間保持する。
その間に、比較器6のスイッチ4をON、スイッチ5,
3をOFFとしてデコーダ9から取り込んだ比較電圧を
コンデンサ1の充電電圧と比較する。これによって入力
端子11に入力された第2のA/D入力の初回のA/D
変換をおこなう。
【0005】以下同様にして、入力切り換え回路14の
各スイッチ12,13、および比較器6の各スイッチ
4,5,3を順次切り換えることにより、第1のA/D
入力と第2のA/D入力とを交互にサンプルアンドホー
ルドし、それら第1のA/D入力と第2のA/D入力の
2回目以降のA/D変換を実行してゆく。このようにし
て、スキャンモードにおける複数のA/D入力を、1つ
のA/D変換器によって時分割でディジタルデータに変
換している。
【0006】なお、このような従来のA/D変換器に関
連する記載のある文献としては、例えば、特開平4−7
914号公報、特開平10−145196号公報、特開
昭58−12424号公報などがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のA/D変換器は
以上のように構成されているので、シングルチップマイ
クロコンピュータに内蔵されたA/D変換器では、スキ
ャンモードにおけるサンプルアンドホールド機能使用時
に、入力端子10からの第1のA/D入力を入力端子1
1からの第2のA/D入力に切り換える時、コンデンサ
1に充電されている電荷が入力端子11へのラインに放
電されるため、入力切り換え回路14と比較器6のスイ
ッチ5を接続しているラインにノイズがのり、A/D変
換時の変換精度が悪くなるという課題があった。
【0008】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、第1のA/D入力を第2のA/D
入力に切り換える際のノイズを軽減し、A/D変換の精
度を向上させることができるA/D変換器を得ることを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係るA/D変
換器は、逐次近似レジスタにA/D入力のそれぞれに対
応して用意された複数のA/Dレジスタを持たせ、比較
器内のコンデンサを、A/D変換するA/D入力に対応
するA/Dレジスタが保持している値に基づいた電圧で
一旦充電した後、当該A/D入力のA/D変換を制御す
るようにしたものである。
【0010】この発明に係るA/D変換器は、対応する
A/Dレジスタが保持している前回のA/D変換値に対
応した電圧で比較器内のコンデンサを一旦充電した後、
そのA/D入力の今回のA/D変換をおこなうようにし
たものである。
【0011】この発明に係るA/D変換器は、A/Dレ
ジスタが保持している値に応じた基準電圧の1/2の電
圧で比較器内のコンデンサを一旦充電した後、そのA/
D入力の初回のA/D変換をおこなうようにしたもので
ある。
【0012】この発明に係るA/D変換器は、比較器内
のコンデンサ充電の際、寄生容量の充電もおこなうよう
にしたものである。
【0013】この発明に係るA/D変換器は、A/D入
力の電圧で比較器内のコンデンサを充電した後、所定の
時間が経過してから、そのA/D入力のA/D変換を開
始するようにしたものである。
【0014】この発明に係るA/D変換器は、時間調整
レジスタを用意し、A/D変換を開始するまでの所定の
時間を、その時間調整レジスタにセットするようにした
ものである。
【0015】この発明に係るA/D変換器は、A/D入
力のA/D変換を、寄生容量の充電後に開始するように
したものである。
【0016】この発明に係るA/D変換器は、配線切り
換えレジスタにセットされたデータに従って各スイッチ
の制御を行い、それによって決定される配線をあらかじ
め充電した後にA/D変換を開始するようにしたもであ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による逐
次変換方式のA/D変換器を示すブロック図である。図
において、1はコンデンサであり、2はこのコンデンサ
1に直列に接続されたインバータである。3はこのイン
バータ2の出力と入力とを接続するスイッチであり、
4,5はコンデンサ1の入力を切り換えるためのスイッ
チである。このスイッチ4,5とコンデンサ1とはライ
ンL1によって互いに接続されている。6はこれらコン
デンサ1、インバータ2、スイッチ3〜5によって構成
され、比較電圧とA/D変換するアナログ信号(A/D
入力)とを比較するチョッパ形の比較器である。
【0018】7はこの比較器6からラインL2を介して
送られてくるデータを保持し、そのデータによって後述
するデコーダの制御をおこなう逐次近似レジスタであ
る。8は直列接続された抵抗器にて形成され、その一端
がアースに、他端が基準電圧VREFに接続され、その
基準電圧VREFを分圧して、比較器6への複数の比較
電圧を生成するラダー抵抗である。9はこのラダー抵抗
8の生成した比較電圧より、逐次近似レジスタ7の出力
値に対応した1つを選択して出力するデコーダである。
これらラダー抵抗8およびデコーダ9は、逐次近似レジ
スタ7の保持しているディジタルデータをアナログ電圧
に変換するD/A変換器として機能している。なお、こ
のデコーダ9より出力される比較電圧は、ラインL3に
よって比較器6のスイッチ4に入力されている。
【0019】10はA/D変換がおこなわれる第1のA
/D入力が印加される入力端子であり、11は同じく第
2のA/D入力が印加される入力端子である。12は第
1のA/D入力が印加される入力端子10を選択するた
めのスイッチであり、13は同じく第2のA/D入力が
印加される端子11を選択するためのスイッチである。
14はこれらスイッチ12,13にて構成され、第1の
A/D入力と第2のA/D入力とを切り換えてその一方
を選択し、それをラインL4を介して比較器6に出力す
る入力切り換え回路である。15はこれら比較器6、逐
次近似レジスタ7、および入力切り換え回路14を制御
するためのA/D制御回路である。なお、これら各部は
図9に同一符号を付して示した従来のA/D変換器のそ
れらと同等の部分である。
【0020】また、逐次近似レジスタ7内において、1
6は入力端子10に印加される第1のA/D入力に対応
して設けられ、そのA/D変換時に、比較器6から送ら
れてくるデータ値を保持する第1のA/Dレジスタであ
る。17は入力端子11に印加された第2のA/D入力
に対応して設けられ、そのA/D変換時に、比較器6か
ら送られてくるデータ値を保持する第2のA/Dレジス
タである。18はこの第1のA/Dレジスタ16の値を
デコーダ9に出力するためのスイッチであり、19は第
2のA/Dレジスタ17の値をデコーダ9に出力するた
めのスイッチである。
【0021】次に動作について説明する。ここで、図2
は図1に示したこの実施の形態1におけるA/D変換器
中の各スイッチ18,19,4,5,3,12,13の
ON/OFF動作のタイミングを示すタイムチャートで
ある。
【0022】図1に示したこの実施の形態1のA/D変
換器においては、スキャンモード時でサンプルアンドホ
ールドありのA/D変換において、初回のA/D変換は
従来の場合と同様に、通常通りのA/D変換がおこなわ
れる。すなわち、入力切り換え回路14ではスイッチ1
2がON、スイッチ13がOFF、比較器6ではスイッ
チ5,3がON、スイッチ4がOFF、逐次近似レジス
タ7ではスイッチ18がON、スイッチ19がOFFに
なると、コンデンサ1は入力端子10に入力された第1
のA/D入力の電圧で充電される。
【0023】また、第1のA/Dレジスタ16は初期値
(80H)を保持しており、スイッチ18によって接続
されてデコーダ9の制御をおこなう。デコーダ9はこの
第1のA/Dレジスタ16の初期値(80H)に基づい
て、ラダー抵抗8より出力される、基準電圧VREFの
中間電圧(1/2VREF)を比較電圧として選択し、
それをラインL3より比較器6に対して出力する。次
に、入力切り換え回路14ではスイッチ12がOFFに
切り換わり、比較器6ではスイッチ5,3がOFFに、
スイッチ4がONにそれぞれ切り換わる。従って、デコ
ーダ9からラインL3にて比較器6に送られてきた比較
電圧は、このスイッチ4よりラインL1を経由してコン
デンサ1に印加される。
【0024】ここで、この比較電圧の方がコンデンサ1
に充電されている電圧よりも高い場合には、このコンデ
ンサ1よりインバータ2へ“H”の信号が出力され、イ
ンバータ2からはそれを反転した“L”の信号が出力さ
れる。この信号は比較器6の出力としてラインL2を介
して逐次近似レジスタ7に送られる。それを受け取った
逐次近似レジスタ7では、この比較器6の出力に基づい
て、第1のA/Dレジスタ16には(C0H)の値がセ
ットされる。一方、デコーダ9から比較器6に出力され
る比較電圧の方が、コンデンサ1に充電されている電圧
よりも低い場合には、コンデンサ1よりインバータ2へ
“L”の信号が出力され、逐次近似レジスタ7にはライ
ンL2を介して“H”の信号が入力される。この比較器
6の出力に基づいて、第1のA/Dレジスタ16には
(40H)の値がセットされる。
【0025】以下、この第1のA/Dレジスタ16にセ
ットされた値を、ラダー抵抗8およびデコーダ9を用い
てD/A変換した比較電圧と、入力端子10に印加され
た第1のA/D入力の電圧とを、比較器6において、そ
のコンデンサ1で順次比較することにより、第1のA/
D入力の初回のA/D変換値を得る。
【0026】このようにして、第1のA/D入力の初回
のA/D変換が終了すると、入力切り換え回路14では
スイッチ12がOFF、スイッチ13がONに切り換わ
り、比較器6ではスイッチ5,3がON、スイッチ4が
OFF、逐次近似レジスタ7ではスイッチ18がOF
F、スイッチ19がONに切り換わる。従って、コンデ
ンサ1は入力端子11に入力された第2のA/D入力の
電圧で充電される。ここで、第2のA/Dレジスタ17
も初期値(80H)を保持しており、デコーダ9はこの
第2のA/Dレジスタ17の初期値(80H)をラダー
抵抗8とデコーダ9とによってD/A変換した基準電圧
VREFの中間電圧を比較電圧として比較器6に出力す
る。
【0027】次に、入力切り換え回路14ではスイッチ
13がOFFに、比較器6ではスイッチ5,3がOFF
に、スイッチ4がONにそれぞれ切り換わり、デコーダ
9から比較器6に送られた比較電圧がコンデンサ1に印
加される。この比較電圧がコンデンサ1の充電電圧より
も高ければ“H”の信号が、低ければ“L”の信号がコ
ンデンサ1よりインバータ2へ出力され、インバータ2
からはそれを反転した信号がラインL2を介して逐次近
似レジスタ7に出力される。この信号を受け取った逐次
近似レジスタ7では、それに応じて、(C0H)もしく
は(40H)の値を第2のA/Dレジスタ17にセット
する。
【0028】以下、この第2のA/Dレジスタ17にセ
ットされた値を、ラダー抵抗8およびデコーダ9を用い
てD/A変換した比較電圧と、入力端子11に印加され
た第2のA/D入力の電圧とを、比較器6において、そ
のコンデンサ1で順次比較することにより、第2のA/
D入力のA/D変換値を得る。
【0029】このようにして、第1のA/D入力、およ
び第2のA/D入力について、初回のA/D変換が終了
すると、2回目のA/D変換を、第1のA/D入力、第
2のA/D入力の順で開始する。なお、これら各スイッ
チ18,19,4,5,3,12,13のON/OFF
はA/D制御回路15によって制御される。
【0030】第1のA/D入力の2回目の変換を実行す
る前に、まず逐次近似レジスタ7のスイッチ18をON
に、スイッチ19をOFFにする。デコーダ9はこのス
イッチ18を介して、第1のA/Dレジスタ16にセッ
トされている値を読み込み、それに対応した比較電圧を
ラダー抵抗8より選択してラインL3を経由して比較器
6に出力する。比較器6において、スイッチ4,3をO
Nにし、スイッチ5をOFFにすると、コンデンサ1は
ラインL3,スイッチ4,ラインL1の経路で印加され
るデコーダ9からの比較電圧によって、第1のA/Dレ
ジスタ16にセットされている値に応じた電圧で充電さ
れる。その後、入力切り換え回路14のスイッチ12を
ONに切り換えて、初回と同様の通常のA/D変換を、
第1のA/D入力に対しておこなう。
【0031】ここで、第1のA/Dレジスタ16にセッ
トされている値は、第1のA/D入力の初回のA/D変
換値であるので、コンデンサ1に充電されている電圧は
第1のA/D入力の電圧に近い。そのため、第1のA/
D入力の2回目のA/D変換をおこなうとき、すなわ
ち、スイッチ12,5,3がONになった直後において
は、第1のA/D入力とコンデンサ1の電位差は小さく
なる。このように、コンデンサ1を事前に初回のA/D
変換結果に応じた電圧に充電してから、入力切り換え回
路14のスイッチ12をONにしているので、入力切り
換え直後の、第1のA/D入力の電圧とコンデンサ1の
充電電圧の差によるノイズは小さなものとなる。
【0032】この第1のA/D入力の2回目のA/D変
換が終了すると、前述の場合と同様に、第2のA/D入
力の2回目の変換を実行する前に、逐次近似レジスタ7
のスイッチ19をON、スイッチ18をOFFして、第
2のA/Dレジスタ17にセットされている値に対応し
た比較電圧を比較器6に出力する。比較器6では、スイ
ッチ4,3をONにし、スイッチ5をOFFにて、コン
デンサ1をその第2のA/Dレジスタ17にセットされ
ている値に応じた電圧に充電する。その後、初回と同様
の通常のA/D変換を、第2のA/D入力に対しておこ
なう。なお、3回目以降も上記処理を繰り返すことによ
り、第1のA/D入力、第2のA/D入力を順次A/D
変換してゆく。
【0033】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、コンデンサ1をA/Dレジスタ16もしくは17の
保持する値に応じた電圧に充電してから、A/D変換を
おこなっているので、入力の切り換え時のノイズを小さ
くすることが可能となり、A/D変換の精度を向上させ
ることができるという効果が得られる。
【0034】実施の形態2.なお、上記実施の形態1で
は、2回目以降のA/D変換をおこなう前に、A/Dレ
ジスタ16,17が保持している前回のA/D変換結果
の電圧で、コンデンサ1を充電しておくものについて説
明したが、初回のA/D変換をおこなう前にコンデンサ
1を1/2VREFの電圧で充電するようにしてもよ
い。なお、このような実施の形態2におけるA/D変換
器も、実施の形態1と同様に、図1に示すように構成さ
れる。
【0035】次に動作について説明する。ここで、図3
は図1に示したA/D変換器中の各スイッチのON/O
FF動作のタイミングを示すタイムチャートである。
【0036】まず、第1のA/Dレジスタ16と第2の
A/Dレジスタ17とに、初期値として(80H)をあ
らかじめセットしておく。入力端子10に印加される第
1のA/D入力の初回のA/D変換を開始する前に、逐
次近似レジスタ7のスイッチ18をON、スイッチ19
をOFFとし、比較器6のスイッチ4,3をON、スイ
ッチ5をOFFとする。これにより、第1のA/Dレジ
スタ16にセットされている初期値(80H)はラダー
抵抗8とデコーダ9でD/A変換され、1/2VREF
の電圧となって、ラインL3,スイッチ4,ラインL1
を経由してコンデンサ1に送られ、このコンデンサ1を
充電する。このようにして、コンデンサ1は初回のA/
D変換をおこなう前に、1/2VREFの電圧であらか
じめ充電される。このとき、入力切り換え回路14の各
スイッチ12,13は双方ともOFFとなっている。
【0037】次に第1のA/D入力の実際のA/D変換
の動作に入る。このとき、スイッチ4はOFFに切り換
わり、スイッチ5,13がONに切り換わる。従って、
コンデンサ1の電圧は1/2VREFから入力端子10
に印加された第1のA/D入力の電圧になる。ここで、
コンデンサ1が最初に1/2VREFの電圧に充電され
ていない場合(例えば0の場合)には、第1のA/D入
力とコンデンサ1の最大の電位差はVREFとなり、第
1のA/D入力の電圧でコンデンサ1を充電するとき、
その電位差が大きくなってノイズが発生する。しかしな
がら、1/2VREFで充電しておけば、第1のA/D
入力の電圧によるコンデンサ1の充電時における電位差
は最大でも1/2VREFとなり、その分だけノイズの
発生を抑えることができる。
【0038】この第1のA/D入力の初回のA/D変換
が終了すると、スイッチ18をOFF、スイッチ19を
ONにし、さらにスイッチ13をONにして、上記第1
のA/D入力のA/D変換の場合と同様に、第2のA/
D入力の初回のA/D変換をおこなう。この第2のA/
D入力の初回のA/D変換が終わると、第1のA/D入
力と第2のA/D入力の第2回目以降のA/D変換が交
互に繰り返される。なお、この2回目以降では通常の動
作によってA/D変換がおこなわれる。
【0039】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、初回のA/D変換をおこなう前にコンデンサ1を1
/2VREFの電圧で充電するようにしているので、コ
ンデンサ1の充電時における最大電位差を1/2VRE
F以下とすることができ、発生するノイズを抑制するこ
とが可能となって、A/D変換の精度を上げることがで
きるという効果が得られる。
【0040】実施の形態3.また、上記実施の形態1に
おいては、寄生容量に対する考慮をおこなっていなかっ
たが、コンデンサ1の充電時に寄生容量を含めた容量の
充電をおこなうようにしてもよい。なお、この実施の形
態3におけるA/D変換器も、実施の形態1の場合と同
様に、図1に示すように構成されている。
【0041】次に動作について説明する。ここで、図4
は図1に示したA/D変換器中の各スイッチのON/O
FF動作のタイミングを示すタイムチャートである。な
お、基本的な動作は実施の形態1の場合と同様である。
【0042】第1のA/D入力をA/D変換する場合、
まず逐次近似レジスタ7内の第1のA/Dレジスタ16
にセットされている前回のA/D変換結果の値に基づい
た電圧でコンデンサ1を充電する。そのとき、図4にハ
ッチングで示すように、比較器6のスイッチ5をスイッ
チ4と同時にONさせる。この第1のA/Dレジスタ1
6の値に相当する電圧でコンデンサ1を充電するときの
動作において、スイッチ4と同時にスイッチ5をONに
することにより、入力切り換え回路14から比較器6へ
のラインL4の配線領域も充電することができる。な
お、そのとき入力切り換え回路14ではスイッチ12,
13を双方ともOFF状態としておく。これによって、
コンデンサ1の充電とともに、ラインL4の配線領域な
どにおける寄生容量の充電がおこなわれる。その後、比
較器6のスイッチ4をOFFさせ、入力切り換え回路1
4のスイッチ12をONさせて、実施の形態1の場合と
同様に、第1のA/D入力のA/D変換をおこなう。
【0043】第1のA/D入力の変換終了後、それと同
様にして第2のA/D入力の変換をおこなう。この場合
も、比較器6のスイッチ5をスイッチ4と同時にONさ
せるとともに、入力切り換え回路14のスイッチ12,
13をOFFさせ、コンデンサ1とラインL4の配線領
域等の寄生容量とを充電する。その後、比較器6のスイ
ッチ4をOFFさせ、入力切り換え回路14のスイッチ
13をONさせて、実施の形態1と同様に、第2のA/
D入力のA/D変換をおこなう。なお、それ以降は上記
と同様の動作により、第1のA/D入力と第2のA/D
入力のA/D変換が交互におこなわれる。
【0044】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、コンデンサ1を充電する際に寄生容量も含めて同時
に充電しているため、入力切り換え回路14から比較器
6へのラインL4の配線領域がA/D入力に近い電圧に
なり、入力端子10と11の切り換え時におけるノイズ
を削減することが可能となって、A/D変換精度を上げ
ることができるという効果が得られる。
【0045】実施の形態4.また、上記各実施の形態に
おいては、コンデンサ1を充電してからA/D変換を開
始するまでの時間については特に配慮していなかった
が、入力切り換え回路14から比較器6へのラインL4
の電圧が安定した後にA/D変換を開始すれば、A/D
変換精度をさらに向上させることができる。なお、この
実施の形態4におけるA/D変換器も、実施の形態1の
場合と同様に、図1に示すように構成されている。
【0046】次に動作について説明する。ここで、図5
はこの実施の形態4におけるA/D変換器のA/D変換
動作のタイミングを示すタイムチャートである。なお、
基本的な動作は実施の形態1の場合と同様である。
【0047】図1に示すブロック図において、入力切り
換え回路14ではスイッチ12をON、スイッチ13を
OFFとし、比較器6ではスイッチ5,3をON、スイ
ッチ4をOFFとする。これによって、コンデンサ1は
第1のA/D入力によって充電される。ここで、図5に
示すように、コンデンサ1を第1のA/D入力の電圧で
充電した直後においては、入力切り換え回路14から比
較器6へのラインL4にノイズが残る。そのため、この
ラインL4の電圧が安定した後にA/D変換を開始す
る。すなわち、ラインL4の電圧が安定するまでの時間
t1が経過した後、A/D変換の動作に入る。なお、こ
の時間t1の遅延制御についてはA/D制御回路15で
おこなう。
【0048】第1のA/D入力のA/D変換が終了する
と、入力切り換え回路14ではスイッチ12をOFF、
スイッチ13をONに切り換える。そのとき、比較器6
では前述の場合と同様に、スイッチ5,3をON、スイ
ッチ4をOFFとする。これによって、コンデンサ1は
第2のA/D入力によって充電される。ここでも、コン
デンサ1を充電した直後においては、ラインL4にノイ
ズが残るため、ラインL4の電圧が安定するまでの時間
t2が経過するまで待って、A/D変換の動作に入る。
なお、この時間t2の遅延制御も時間t1の場合と同様
に、A/D制御回路15によっておこなわれる。
【0049】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、ラインL4の電圧が安定してからA/D変換をおこ
なっているので、ラインL4に残ったノイズをA/D変
換することがなくなり、A/D変換の精度をより向上さ
せることができるという効果が得られる。
【0050】実施の形態5.なお、上記実施の形態4で
は、A/D制御回路15による遅延制御を、時間t1,
t2を固定しておこなう場合について説明したが、この
時間t1,t2を外部より設定可能としてもよい。図6
はそのようなこの発明の実施の形態5によるA/D変換
器の、時間t1,t2の設定部分を示すブロック図であ
る。図において、15は時間t1,t2の遅延制御をお
こなうA/D制御回路であり、20は当該A/D変換器
の外部(例えばマイクロコンピュータ等)より時間t1
が設定される時間調整レジスタとしてのt1制御レジス
タ、21は同じく時間t2が設定される時間調整レジス
タとしてのt2制御レジスタである。
【0051】次に動作について説明する。ここで、t1
制御レジスタ20およびt2制御レジスタ21はマイク
ロコンピュータのデータバス、アドレスバス、コントロ
ールバスに接続され、それぞれにマイクロコンピュータ
のアドレスが割り当てられている。A/D変換器がA/
D変換の動作を開始する前に、マイクロコンピュータは
アドレスバスよりアドレスを指定したt1制御レジスタ
20に、データバスより第1のA/D入力のA/D変換
時に電圧が安定するまでに要する時間t1をセットす
る。また、マイクロコンピュータは同時に、アドレスバ
スでアドレスを指定したt2制御レジスタ21に、デー
タバスより第2のA/D入力のA/D変換時に電圧が安
定するまでに要する時間t2をセットする。なお、この
時間t1,t2としては、チップ外部の配線やフレーム
の違いなども含めた、当該A/D変換器の電圧安定まで
の所要時間がセットされる。
【0052】A/D制御回路15は第1のA/D入力の
A/D変換の開始に先立って、このt1制御レジスタ2
0にセットされている時間t1を読み込み、それに基づ
く遅延制御によって、A/D変換器の電圧が安定した後
に当該第1のA/D入力のA/D変換を開始する。第1
のA/D入力のA/D変換が終了すると同様に、第2の
A/D入力のA/D変換の開始に先立って、t2制御レ
ジスタ21にセットされている時間t2を読み込み、そ
れに基づく遅延制御によってA/D変換器の電圧が安定
した後、当該第2のA/D入力のA/D変換を開始す
る。
【0053】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、チップ外部の配線やフレーム等の違いによるノイズ
の遅延にも対応できるようになり、より多くの条件に対
応してA/D変換の精度を向上させることが可能になる
という効果が得られる。
【0054】実施の形態6.なお、実施の形態3では、
デコーダ9からの比較電圧によってコンデンサ1を充電
する際に、ラインL4の配線領域の寄生容量も充電する
ことによって、入力端子切り換え時のノイズを低減する
ものについて説明したが、A/D変換の動作に入る前
に、デコーダ9からコンデンサ1までのラインL3,L
1の配線領域の寄生容量を充電した後にA/D変換を開
始するようにしてもよい。なお、この実施の形態6にお
けるA/D変換器も、実施の形態1の場合と同様に、図
1に示すように構成されている。
【0055】次に動作について説明する。ここで、図7
は図1に示したA/D変換器中の各スイッチのON/O
FF動作のタイミングを示すタイムチャートである。な
お、基本的な動作は実施の形態1の場合と同様である。
【0056】図1に示すブロック図において、第1のA
/D入力のA/D変換動作に入る前に、逐次近似レジス
タ7のスイッチ18をON、スイッチ19をOFFと
し、比較器6のスイッチ4をON、スイッチ5,3をO
FFとする。これにより、ラインL3によるデコーダ9
からスイッチ4までの配線領域、およびラインL1によ
るスイッチ4からコンデンサ1間での配線領域は、第1
のA/Dレジスタ16にセットされた初期値(80H)
に応じてデコーダ9より出力される1/2VREFの電
圧でその寄生容量が充電される。このようにして寄生容
量が充電された後、比較器6のスイッチ4をOFF、ス
イッチ5をON、スイッチ3をONに切り換え、入力切
り換え回路14のスイッチ12をONにして、第1のA
/D入力のA/D変換を開始する。この第1のA/D入
力の通常のA/D変換動作に入るとき、第1のA/D入
力の電圧とラインL1の電位との差は少ないので、コン
デンサ1が第1のA/D入力の電圧で充電されている最
中のノイズを減少させることが可能となる。
【0057】第1のA/D入力のA/D変換が終了する
と、第2のA/D入力のA/D変換動作に入る前にスイ
ッチ19,4をONにし、ラインL3、L1の配線領域
の寄生容量を充電した後、スイッチ4をOFF、スイッ
チ5,3をON、スイッチ13をONにして、第2のA
/D入力のA/D変換を開始する。このように、通常の
A/D変換動作に入る前に、ラインL3、L1は第2の
A/Dレジスタ17の初期値(80H)に応じた1/2
VREFの電圧で寄生容量が充電され、A/D変換の通
常動作に入るとき、第2のA/D入力の電圧とラインL
1の電位差は小さくなり、コンデンサ1が第2のA/D
入力の電圧で充電されている最中のノイズを減少させる
ことができる。
【0058】以上のように、この実施の形態6によれ
ば、ラインL1,L3の電圧がA/D入力の電圧に近い
電圧になるので、入力端子10と11を切り換えるとき
のノイズを少なくすることが可能となり、A/D変換の
精度を向上させることができるという効果が得られる。
【0059】実施の形態7.また、上記実施の形態3お
よび実施の形態4では、ラインL2、もしくはラインL
3とL1の寄生容量をあらかじめ充電しておく場合につ
いて説明したが、インピーダンスの高い配線を指定し
て、その配線のみを事前に充電しておくようにしてもよ
い。なお、この実施の形態7におけるA/D変換器も、
実施の形態1の場合と同様に、図1に示すように構成さ
れている。
【0060】図8はこの実施の形態7において、充電す
る配線を指定するための配線切り換えレジスタのビット
構成を示す説明図である。図において、22はb0〜b
7の8ビットで構成された配線切り換えレジスタであ
り、各ビットは逐次近似レジスタ7、比較器6、入力切
り換え回路14の各スイッチにそれぞれ対応付けられ、
そのスイッチのON/OFFを指定するデータがセット
されている。図示の例によれば、ビットb0はスイッチ
18、ビットb1はスイッチ19、ビットb2はスイッ
チ4、ビットb3はスイッチ5、ビットb4はスイッチ
3、ビットb5はスイッチ12、ビットb6はスイッチ
13にそれぞれ対応付けられ、ビットb7は未使用とな
っている。
【0061】次に動作について説明する。図1のブロッ
ク図において、A/D変換の動作に入る前に、インピー
ダンスが高い配線だけを事前に充電しておく。どの配線
を充電するのかは、配線切り換えレジスタ22の内容に
よって各スイッチのON/OFFを制御することによっ
て切り換えられるようにする。なお、この配線切り換え
レジスタ22へのデータのセットは、実施の形態5にお
けるt1制御レジスタ20およびt2制御レジスタ21
のデータセットの場合と同様に、配線切り換えレジスタ
22にマイクロコンピュータのアドレスを割り当ててお
き、マイクロコンピュータよりそのアドレスを指定し
て、8ビットのデータをセットするなどの方法によって
実現することができる。
【0062】A/D制御回路15はこの配線切り換えレ
ジスタ22にセットされたデータを読み込んで各スイッ
チのON/OFFを制御する。ここで、例えば配線切り
換えレジスタ22のビットb0、b2およびb3に
“1”、ビットb1,b4、b5およびb6に“0”が
それぞれセットされているものとする。このようなデー
タを読み込んだA/D制御回路15は、スイッチ18,
3,5をON状態、スイッチ19,3,12,13をO
FF状態とする。これにより、実施の形態3で説明した
場合と同様に、ラインL2を第1のA/Dレジスタ16
の内容に基づく比較電圧によって事前に充電しておくこ
とができる。なお、その他の基本的な動作は実施の形態
1の場合と同様である。
【0063】以上のように、この実施の形態7によれ
ば、A/D変換に入る前に任意に各配線を充電しておく
ことが可能となって、インピーダンスの低い入力はA/
D変換実行時間を早くし、インピーダンスの高い配線は
精度向上のための充電時間をおくことができるようにな
るため、A/D変換の変換スピードおよび変換精度の適
正化が図れるという効果が得られる。
【0064】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、比較
器内のコンデンサを、A/D入力に対応して用意された
A/Dレジスタが保持している値に基づく電圧で一旦充
電した後、当該A/D入力のA/D変換を制御するよう
に構成したので、入力切り換え時のノイズが小さくな
り、A/D変換の精度を向上させることが可能なA/D
変換器が得られるという効果がある。
【0065】この発明によれば、A/Dレジスタが保持
している前回のA/D変換値に対応した電圧でコンデン
サを一旦充電した後、今回のA/D変換をおこなうよう
に構成したので、A/D入力とコンデンサの電位差が小
さくなり、入力切り換え直後のノイズが低減されるた
め、A/D変換の精度を上げることが可能になるという
効果がある。
【0066】この発明によれば、コンデンサを基準電圧
の1/2の電圧で一旦充電してから初回のA/D変換を
おこなうように構成したので、A/D入力とコンデンサ
の電位差が最大でも基準電圧の1/2に抑えられ、入力
切り換え時のノイズが小さくなって、A/D変換の精度
を向上させることができるという効果がある。
【0067】この発明によれば、コンデンサ充電の際に
寄生容量の充電もおこなうように構成したので、入力切
り換え時のノイズが小さくなり、A/D変換の精度を向
上させることができるという効果がある。
【0068】この発明によれば、コンデンサを充電して
から所定時間が経過した後、A/D変換を開始するよう
に構成したので、回路内の電圧が安定した状態でA/D
変換がおこなわれるため、ノイズがA/D変換されるこ
とがなくなり、A/D変換の精度をより向上させること
ができるという効果がある。
【0069】この発明によれば、A/D変換開始までの
所定の時間を時間調整レジスタにセットするように構成
したので、A/D変換開始までの時間を自由に設定する
ことができ、チップ外部の配線等の差異によるノイズの
遅延に対応可能となって、より多くの条件に対応してA
/D変換の精度を向上させることができるという効果が
ある。
【0070】この発明によれば、寄生容量充電後にA/
D変換を開始するように構成したので、配線中の電圧と
A/D入力の電圧との差が小さくなって、入力切り換え
時のノイズを低減することができ、A/D変換の精度を
向上させることが可能になるという効果がある。
【0071】この発明によれば、各スイッチを、配線切
り換えレジスタの内容に従って制御し、それによって決
定される配線を充電した後、A/D変換を開始するよう
に構成したので、インピーダンスの高い配線は事前に充
電しておき、インピーダンスの低い配線はA/D変換の
実行時間を短縮することで、A/D変換のスピードおよ
び変換精度の適正化が図れるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるA/D変換器
の構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1における各スイッチ
のON/OFF動作のタイミングを示すタイムチャート
である。
【図3】 この発明の実施の形態2における各スイッチ
のON/OFF動作のタイミングを示すタイムチャート
である。
【図4】 この発明の実施の形態3における各スイッチ
のON/OFF動作のタイミングを示すタイムチャート
である。
【図5】 この発明の実施の形態4におけるA/D変換
動作のタイミングを示すタイムチャートである。
【図6】 この発明の実施の形態5における時間調整レ
ジスタの配置を示すブロック図である。
【図7】 この発明の実施の形態6における各スイッチ
のON/OFF動作のタイミングを示すタイムチャート
である。
【図8】 この発明の実施の形態7における配線切り換
えレジスタを示す説明図である。
【図9】 従来のA/D変換器の構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1 コンデンサ、2 インバータ、3,4,5,12,
13,18,19 スイッチ、6 比較器、7 逐次近
似レジスタ、8 ラダー抵抗、9 デコーダ、10,1
1 入力端子、14 入力切り換え回路、15 A/D
制御回路、16第1のA/Dレジスタ、17 第2のA
/Dレジスタ、20 t1制御レジスタ(時間調整レジ
スタ)、21 t2制御レジスタ(時間調整レジス
タ)、22配線切り換えレジスタ。
フロントページの続き Fターム(参考) 5J022 AA02 AB05 BA02 BA10 CA10 CB01 CB04 CD03 CE02 CE08 CF01 CF08 CG01 5J055 AX25 AX63 BX03 BX05 CX24 EY03 EZ10 EZ24 FX19 FX27 FX32 FX38 GX02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のA/D入力を順番に切り換えて、
    その1つを出力する入力切り換え回路と、 前記入力切り換え回路の出力するA/D入力の電圧を一
    定時間保持するコンデンサを有し、当該電圧を比較電圧
    と比較する比較器と、 前記A/D入力のそれぞれに対応して用意されたA/D
    レジスタを有し、前記比較器の比較結果に基づくA/D
    変換値を保持する逐次近似レジスタと、 前記逐次近似レジスタの保持する値をD/A変換した前
    記比較電圧を出力するデコーダと、 前記入力切り換え回路、比較回路、および逐次近似レジ
    スタを制御し、前記比較器内のコンデンサを、A/D変
    換されるA/D入力に対応する前記A/Dレジスタが保
    持している値に基づく電圧で一旦充電した後、当該A/
    D入力のA/D変換を制御するA/D制御回路とを備え
    たA/D変換器。
  2. 【請求項2】 逐次近似レジスタの各A/Dレジスタ
    に、それに対応付けられたA/D入力の前回のA/D変
    換値を保持させておき、 A/D制御回路が、比較器内のコンデンサを、前記A/
    D入力の前回のA/D変換値に対応した電圧で一旦充電
    した後、当該A/D入力の今回のA/D変換を制御する
    ことを特徴とする請求項1記載のA/D変換器。
  3. 【請求項3】 逐次近似レジスタの各A/Dレジスタ
    に、比較電圧を作成するための基準電圧の1/2の電圧
    の値をあらかじめ保持させておき、 A/D制御回路が、比較器内のコンデンサを、前記基準
    電圧の1/2の電圧で一旦充電した後、当該A/D入力
    の初回のA/D変換を制御することを特徴とする請求項
    1記載のA/D変換器。
  4. 【請求項4】 A/D制御回路が、デコーダからの比較
    電圧によって比較器内のコンデンサを充電する際に、当
    該電圧によって寄生容量の充電もおこなわせることを特
    徴とする請求項1記載のA/D変換器。
  5. 【請求項5】 A/D制御回路が、入力切り換え回路よ
    り出力されたA/D入力の電圧で比較器内のコンデンサ
    を充電した後、所定の時間が経過してから、当該A/D
    入力のA/D変換を開始させることを特徴とする請求項
    1記載のA/D変換器。
  6. 【請求項6】 入力切り換え回路より出力されたA/D
    入力の電圧で比較器内のコンデンサを充電してから、当
    該A/D入力のA/D変換を開始させるまでの所定の時
    間がセットされる時間調整レジスタを設け、 A/D制御回路が、前記A/D入力の電圧で前記コンデ
    ンサを充電した後、前記時間調整レジスタから読み込ん
    だ所定の時間が経過してから、当該A/D入力のA/D
    変換を開始させることを特徴とする請求項5記載のA/
    D変換器。
  7. 【請求項7】 A/D制御回路が、対応するA/Dレジ
    スタに保持された値に基づいた電圧によって寄生容量を
    充電した後に、そのA/D入力のA/D変換を開始する
    ことを特徴とする請求項1記載のA/D変換器。
  8. 【請求項8】 入力切り換え回路、比較器、逐次近似レ
    ジスタ内の各スイッチのON/OFF状態がセットされ
    る配線切り換えレジスタを設け、 A/D制御回路が、前記配線切り換えレジスタの内容に
    従って前記各スイッチのON/OFFを制御し、それに
    よって決定される配線をあらかじめ充電した後に、A/
    D入力のA/D変換を開始することを特徴とする請求項
    1記載のA/D変換器。
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