JP2006074230A - サンプリング回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 アナログ電圧信号に関するサンプリング回路において、電圧をサンプリングするコンデンサの充電を、複数のサンプリング期間にて間欠的に行うと、合間のリーク電流による放電により、コンデンサの充電が平衡状態に達しない。
【解決手段】 サンプリング期間では充放電回路10が入力電圧Vinと出力電圧Voutとの差に応じた電流でコンデンサCを充放電する。電圧ストア回路18は、サンプリング期間の終了時のVoutをA/D変換した基準電圧値を保持する。次のサンプリング期間の開始に先立って、リチャージ回路12は電圧ストア回路18から基準電圧値をD/A変換した電圧とVoutとの差に応じた電流でコンデンサCを充電し、コンデンサCのサンプリング期間の合間での放電量を補い、前回のサンプリング期間の終了時の充電量を回復する。これにより、Voutが速やかに目的サンプリング電圧に近づく。
【選択図】 図1

Description

本発明は、入力されたアナログ信号を抜き出して標本化するサンプリング回路に関し、特に入力信号に間欠的に現れるサンプリング対象信号をそれに含まれるノイズ成分の影響を回避して精度良く取り出すことに関する。
アナログ信号に対するサンプリング動作を行う回路として、サンプルホールド回路が知られている。このサンプルホールド回路は、入力信号の電圧をサンプリングし、サンプリングした電圧をホールドして出力するという2つの動作を行う。このサンプリングおよびホールドには、コンデンサが使用されている。なお、そのサンプルホールド回路を集積化する場合、コンデンサを集積回路内に内蔵する内蔵型と、集積回路の外部に設ける外付け型のサンプルホールド回路が存在する。
図6は、従来のサンプルホールド回路の原理を示す回路図である。充放電回路2は、サンプルホールド回路の入力端子INとコンデンサCの一方端との間に設けられ、制御信号PSによりオン/オフを制御され、オン状態では充放電回路2の入力端子Ninと出力端子Noutとの電圧差に応じた電流を出力してコンデンサCを充放電する。充放電回路2は出力インピーダンスを低く構成される一方、入力端子INに印加される入力信号Vinへの影響を避けるために入力インピーダンスは高く構成される。またコンデンサCはサンプリングした電圧をホールドするために、サンプルホールド回路の出力端子OUTに対して電圧フォロワを介して接続される。電圧フォロワはコンデンサCに対して高入力インピーダンスを実現し、出力端子OUTに対しては低出力インピーダンスを実現し、コンデンサCにサンプリングされた電圧を出力端子OUTから出力電圧Voutとして出力する。
図6では、ダーリントン接続されたトランジスタQ01,Q02が電圧フォロワに相当する。トランジスタQ01,Q02で構成されたダーリントン回路は、トランジスタ単体のエミッタ接地回路よりも高い入力インピーダンスを実現することができ、出力端子OUTを介したコンデンサCの放電を抑制するのに適してしている。例えば、トランジスタQ01はnpn型であり、ベースにコンデンサC及び充放電回路2の出力端子Noutが接続され、コレクタがQ02のベース、エミッタが出力端子OUTにそれぞれ接続される。トランジスタQ02はpnp型であり、エミッタを電源Vcc、コレクタを出力端子OUTにそれぞれ接続される。トランジスタQ02のコレクタと接地電位Vssとの間には電流源I0が接続され、Q02にコレクタ−エミッタ間電流Iceを供給する。
電圧信号のサンプリングにおいては、充放電回路2の充放電電流を大きくすれば、コンデンサCの充電完了までの時間が短くなり、サンプリングの応答性を高めることができる一方で、入力信号Vinに含まれ得る比較的短い時定数で変動するノイズ成分の影響を受けやすくなり、サンプリングされた電圧の精度、信頼性に問題を生じることがある。この問題に対しては、充放電回路2の充放電電流を小さくして、ノイズ成分の時定数に比べて長い時間をかけて入力信号をサンプリングすることが対策として挙げられる。
しかし、サンプリング対象となる信号が入力信号に断続的にしか現れないような場合には、1回に十分なサンプリング期間を設定することができず、充電電流を下げて耐ノイズ性能を向上させ、安定したサンプリングを実現することが難しいという問題があった。この問題への対応として、サンプリング対象信号が現れるタイミングに合わせてサンプリング期間を間欠的に複数設定することが考えられる。これは、サンプリング期間にて、充放電回路によりコンデンサをサンプリング対象信号に応じて充放電する動作と、サンプリング期間の合間の期間(ホールド期間)にて、コンデンサに充電された電圧をホールドする動作とを交互に繰り返すことによって、サンプリング期間を累積加算的に長くし、その過程にて漸次、目的とするサンプリング電圧への収束を図るものである。
ここで、上述したようにコンデンサCと出力端子OUTとの間に流れる電流は抑制されるように工夫されているが、実際にはこれを完全に0とすることは難しい。例えば、上述のダーリントン接続では、Q01,Q02それぞれの電流増幅率をhFE1,hFE2とすると、Q01のベース電流として、Q02のコレクタ−エミッタ間電流Iceの(1/hFE1×1/hFE2)に相当する電流が流れる。このような電流により、コンデンサCは時間の経過と共に放電して、出力電圧Voutが変化するという問題がある。特に、コンデンサCを含めた回路全体を集積回路として実現する場合、チップ面積を抑制するために、コンデンサCの容量を大きくすることが難しく、比較的小さい放電電流であってもVoutが大きく変化する。
上述の間欠的な複数のサンプリング期間にて漸次、目的サンプリング電圧への到達を図る方法において、ホールド期間におけるコンデンサの放電の影響が大きい場合、例えば、ホールド期間が長い場合には、サンプリング期間における充電速度が追いつかず、目的サンプリング電圧に到達できない、又は到達まで長い時間を要するといった問題を生じる。
本発明は上述の問題を解決するためになされたものであり、サンプリング動作を間欠的に設定される複数の期間に分けて行う場合に、目的サンプリング電圧への速やかな到達を可能とするサンプリング回路を提供することを目的とする。
本発明に係るサンプリング回路は、充電量に応じた出力電圧を出力端子に与えるコンデンサと、周期的にサンプリング期間を設定し、入力信号のうち当該各サンプリング期間におけるサンプリング対象信号の電圧に応じて前記コンデンサを充放電する充放電回路と、前記サンプリング期間の終了時の前記出力電圧である終止電圧に基づいて基準電圧値を定め、保持する基準電圧保持回路と、前記基準電圧値に基づいてリストア目標電圧を生成する目標電圧生成回路と、前記サンプリング期間の少なくとも一部分に先行するリストア期間を設定し、当該リストア期間において前記リストア目標電圧に応じて前記コンデンサを充放電し、1周期前の前記サンプリング期間での前記終止電圧に応じた前記出力電圧を設定する出力電圧リストア回路と、を有する。
本発明によれば、サンプリング期間の終了時の出力電圧が基準電圧値というデータとして保持される。出力電圧リストア回路は、次のサンプリング期間に基本的に先行するリストア期間にて基準電圧値に基づいてコンデンサを充放電し、サンプリング期間相互間の間隔期間にて充放電回路による充放電を停止したことによるコンデンサの放電量が補われる(リストア動作)。すなわち、これにより、コンデンサの充電量が前回のサンプリング期間の終了時の状態に復元される。その上で、次のサンプリング期間での充放電回路によるコンデンサの充放電(サンプリング動作)を行うことにより、間欠的に設定される複数のサンプリング期間に分けて行われるサンプリング動作にて、サンプリング対象信号の電圧を速やかにサンプリングすることが可能となる。なお、リストア期間の設定に際しては、リストア動作が各サンプリング期間の終了前に完了することが1つの要件となる。この要件が満たされれば、リストア期間はサンプリング期間にオーバーラップしても構わない。但し、その場合、実効的なサンプリング期間は、リストア期間の終了以降の期間となる。そのため、各サンプリング期間でのサンプリング動作を効果的に行う上では、リストア期間がサンプリング期間にオーバーラップする量を少なくすることが望ましく、特に、サンプリング期間の開始直前にリストア期間が終了するように設定することが望ましい。
他の本発明に係るサンプリング回路においては、前記出力電圧リストア回路が、前記充放電回路より充放電能力が大きい。
本発明によれば、リストア動作を短時間で完了させることが可能となり、リストア期間を短くすることができる。ここで、充放電回路に関しては、サンプリング動作において入力信号に含まれるノイズの影響を回避するために、その充放電能力を大きくすることに対して制限があるが、出力電圧リストア回路に関しては、目標電圧は基準電圧値に基づいて生成される一定電圧であり、基本的にノイズの影響等により変動しないため、その充放電能力を大きくすることが可能である。
さらに他の本発明に係るサンプリング回路においては、前記リストア期間が、前記サンプリング期間より長い。
本発明によれば、入力信号とは独立して目標電圧を生成することができることに対応して、リストア期間の長さはサンプリング期間とは独立して設定可能である。リストア期間を長く設定することにより、出力電圧リストア回路の充放電能力を上げずに十分なリストア動作が実現される。
本発明の好適な態様は、前記入力信号が、テレビジョン信号に基づく信号であり、前記テレビジョン信号の垂直帰線期間に対応して現れる特徴信号を前記サンプリング対象信号として含み、前記充放電回路が、前記各垂直帰線期間それぞれに対応して前記サンプリング期間を設定するサンプリング回路である。
本発明の他の好適な態様は、前記出力電圧リストア回路が、前記テレビジョン信号の垂直走査期間に対応して前記リストア期間を設定するサンプリング回路である。
他の本発明に係るサンプリング回路は、充電量に応じた出力電圧を出力端子に与えるコンデンサと、入力信号に現れるn種類(nは2以上の自然数)のサンプリング対象信号Ui(iは1≦i≦nである自然数)それぞれに対応してn種類のサンプリング期間Siを周期的に設定し、当該各サンプリング期間において、前記入力信号の電圧に応じて前記コンデンサを充放電する充放電回路と、前記各サンプリング期間Siの終了時の前記出力電圧である終止電圧に基づいて前記各サンプリング対象信号Uiに対応する基準電圧値Viをそれぞれ定め、保持する基準電圧保持回路と、前記各基準電圧値Viそれぞれに基づいてリストア目標電圧Wiを生成する目標電圧生成回路と、前記各サンプリング期間Siに対し、先行する前記サンプリング期間後に始まり当該サンプリング期間Siの少なくとも一部期間を残して終了するリストア期間Riを設定し、当該リストア期間Riにおいて前記リストア目標電圧Wiに応じて前記コンデンサを充放電し、1周期前の前記サンプリング期間Siでの前記終止電圧に応じた前記出力電圧を設定する出力電圧リストア回路と、を有する。
本発明によれば、入力信号にそれぞれ周期的に、例えば互い違いに現れる複数のサンプリング対象信号に対し、それぞれ複数のサンプリング期間に亘るサンプリング動作を行って、耐ノイズ性能が向上し安定したサンプリングを実現することができる。
上記本発明の好適な態様は、前記基準電圧保持回路が、前記終止電圧をデジタル値にA/D変換するA/D変換回路と、前記デジタル値を前記基準電圧値として記憶する記憶回路と、を有し、前記目標電圧生成回路が、前記記憶回路に記憶された前記デジタル値をアナログ電圧にD/A変換して前記リストア目標電圧を生成するD/A変換回路を有するサンプリング回路である。
本発明によれば、前回のサンプリング期間の終了から次のサンプリング期間までのホールド期間でのコンデンサの放電量を、出力電圧リストア回路による再充電により補った上で、次のサンプリング期間でのサンプリング動作が行われるので、目的サンプリング電圧への速やかな到達が可能となる。
[実施形態1]
以下、本発明の実施の形態(以下実施形態という)について、図面に基づいて説明する。
本実施形態は、本発明に係るサンプリング回路を利用したサンプルホールド回路であり、図1は当該サンプルホールド回路(又はサンプリング回路)の原理を説明するための模式的な回路構成図である。この回路を概観すると、充放電回路10、リチャージ回路12、コンデンサ14、電圧フォロワ回路16、電圧ストア回路18及び制御回路20を含んで構成される。
充放電回路10は、サンプルホールド回路の入力端子INとコンデンサCの一方端との間に設けられ、制御回路20からの制御信号PSによりオン/オフを制御され、オン状態では充放電回路10の入力端子Ninと出力端子Noutとの電圧差に応じた電流を出力してコンデンサC(コンデンサ14)を充放電する。充放電回路10は出力インピーダンスを低く構成される一方、入力端子INに印加される入力信号Vinへの影響を避けるために入力インピーダンスは高く構成される。
リチャージ回路12は、充放電回路10に並列にコンデンサCに接続され、その入力端子Nin'は電圧ストア回路18の出力電圧を印加される。リチャージ回路12は制御回路20からの制御信号PRによりオン/オフを制御され、オン状態ではリチャージ回路12の入力端子Nin'と出力端子Nout'との電圧差に応じた電流を出力してコンデンサCを充放電する。
コンデンサCは一方端を充放電回路10及びリチャージ回路12それぞれの出力端子とトランジスタQ01のベースとに接続され、他方端を接地電位Vssに接続される。コンデンサCは充電量に応じた電圧を生じ、この電圧はトランジスタQ01のベースに入力される。
電圧フォロワ回路16は、コンデンサCとサンプルホールド回路の出力端子OUTとの間に接続されインピーダンス変換を行う。すなわち、コンデンサCから見た入力インピーダンスは高く、一方、出力インピーダンスを低く構成される。これにより、出力端子OUTからの放電によるコンデンサCの電圧の低下を抑制しつつ、コンデンサCの電圧を出力端子OUTから出力電圧Voutとして取り出すことができる。インピーダンス変換は、例えば、ダーリントン接続されたトランジスタQ01,Q02により実現される。例えば、トランジスタQ01はnpn型であり、ベースにコンデンサCが接続され、コレクタがQ02のベース、エミッタが出力端子OUTにそれぞれ接続される。トランジスタQ02はpnp型であり、エミッタを電源Vcc、コレクタを出力端子OUTにそれぞれ接続される。トランジスタQ02のコレクタと接地電位Vssとの間には電流源I0が接続され、Q02にコレクタ−エミッタ間電流Iceを供給する。
電圧ストア回路18は、アナログ電圧信号の出力電圧Voutをデジタル値(基準電圧値)に変換するA/D変換回路、基準電圧値を保持するレジスタ、及び基準電圧値をアナログ電圧信号(リストア目標電圧)に変換するD/A変換回路を含んで構成される。電圧ストア回路18のA/D変換、D/A変換はそれぞれ制御回路20からの制御信号PS,PRに基づいて行われる。このように、電圧ストア回路18は基準電圧保持回路及び出力電圧リストア回路として機能する。
制御回路20は、制御信号PS,PRを生成して、充放電回路10、リチャージ回路12、電圧ストア回路18の動作を制御する。図2は、本サンプルホールド回路の動作を説明する模式的なタイミング図である。制御信号PS,PRがL(Low)レベルのとき、充放電回路10、リチャージ回路12はそれぞれコンデンサCに対する充放電動作を行い、H(High)レベルのとき、充放電動作を停止する。具体的には、PSがLレベルとなることによりサンプリング期間が始まり、充放電回路10による充放電動作が開始され、VoutがVinに向けて変化し始める(時刻t0)。
サンプリング期間が終了すると、PSがHレベルとされ、充放電回路10の充放電動作が停止される(時刻t1)。また、この制御信号PSの立ち上がりに連動して電圧ストア回路18がVoutをA/D変換してその値を保持する。さらに電圧ストア回路18は、その値をD/A変換した電圧信号Vstを出力する。なお、図2は、サンプリング期間の終了時t1において、VoutはVinに到達していないことを示している。
電圧ストア回路18が出力する電圧信号Vstは一定に維持されるが、VoutはコンデンサCがQ01のベース電流により放電されることに伴って緩やかに低下する(期間t1〜t2)。その結果、VstとVoutとの間には差が生じる。
次のサンプリング期間(期間t3〜t4)に先行して、リチャージ期間(リストア期間)が設定される。リチャージ期間はPRがLレベルとなることにより始まり、リチャージ回路12による充放電動作が開始され、VoutがVstに向けて変化し始める(時刻t2)。ここでは、リチャージ回路12の充放電能力が充放電回路10よりも大きく設定される例を示しており、リチャージ期間ではサンプリング期間よりも速やかにVoutが変化する様子が図示されている。リチャージ回路12の充放電動作により、期間t1〜t2でのコンデンサCの放電量が補われ、リチャージ期間の終了時であり次のサンプリング期間の開始時でもある時刻t3において、Voutは前回のサンプリング期間の終了時t1でのレベル又はそれに近いレベルに復元される。
次のサンプリング期間(t3〜t4)は、この復元されたVoutを起点として充放電回路10によるコンデンサCの充放電動作が開始されるため、その終了時t4では、前回のサンプリング期間の終了時t1よりVinに近づいたVoutを得ることができる。なお、図2は、このサンプリング期間にてVoutがVinに到達したことを示しているが、今回、到達できなくても、さらにリチャージ回路12によるリチャージ動作及び充放電回路10によるサンプリング動作を繰り返すことで、VoutをVinに漸近させることができる。
上述のようにリチャージ回路12によるリチャージ動作により、前回のサンプリング期間終了後のコンデンサCの放電量が補われるので、間欠的に設定される複数のサンプリング期間でのサンプリング動作によってもVoutをVinに収束させることが可能となる。これにより、サンプリング期間の合間におけるコンデンサCの放電を考慮せずに、充放電回路10の充放電能力を下げることが可能となり、サンプリングの耐ノイズ性能の向上、安定化が図られる。
図3は、本サンプルホールド回路の電圧ストア回路18及び制御回路20を除く部分の概略の回路構成図である。この回路は、pnp型バイポーラトランジスタQ1〜Q5と、npn型バイポーラトランジスタQ6〜Q19と、電流源I1〜I5と、抵抗R1〜R8と、コンデンサCと、電源Bとを含んで構成される。
この回路において、回路ブロック30は充放電回路10の差動増幅回路の一部、回路ブロック32はリチャージ回路12の差動増幅回路の一部をそれぞれ構成する。回路ブロック34は、これら両差動増幅回路の負荷側に共通に接続され、差動増幅回路の2つの入力電圧の差に応じた電流を発生し、コンデンサCを充放電する。コンデンサCの充電量に応じた電圧は電圧フォロワ回路16を介して出力端子からVoutとして取り出される。
充放電回路10の差動増幅回路は、トランジスタQ6とQ7とを差動対として構成され、これらトランジスタのエミッタに共通の定電流回路が接続される。この定電流回路はトランジスタQ9,Q10及び抵抗R5により構成される。トランジスタQ9はコレクタをトランジスタQ6,Q7に接続され、またエミッタが抵抗R5を介して接地電位Vssに接続される。トランジスタQ9のベース電位を、ダイオード接続されたトランジスタQ10のベース−エミッタ間電圧Vbeで規定することにより、トランジスタQ9は定電流を流す。トランジスタQ9のベースと接地電位との間に接続されたトランジスタQ8は制御信号PSに応じて定電流回路をオン/オフ制御するスイッチとして機能する。トランジスタQ8のベースに印加される信号PSがHレベルのとき、npnトランジスタQ8はオン状態であり、トランジスタQ9のベースはトランジスタQ8により接地電位に短絡され、オフ状態となり定電流回路は停止状態となる。一方、信号PSがLレベルのときは、npnトランジスタQ8はオフ状態であり、トランジスタQ9はベースにトランジスタQ10のVbeを印加され、オン状態となり定電流回路が動作する。
トランジスタQ6,Q7のコレクタにはそれぞれ、トランジスタQ1,Q2のコレクタが接続される。トランジスタQ1,Q2はそれぞれダイオード接続されると共に、トランジスタQ3,Q4とそれぞれ電流ミラー接続される。トランジスタQ1〜Q4それぞれのエミッタは、抵抗R1〜4をそれぞれ介して電源電圧Vccに接続されている。ここではVccは所定の正電圧であり、電源Bにより供給される。
トランジスタQ3のコレクタはダイオード接続されたトランジスタQ13を介してコンデンサCに接続される。トランジスタQ3には、電流ミラー回路によりトランジスタQ1と同じコレクタ−エミッタ間電流J1が流れる。
トランジスタQ4のコレクタにはダイオード接続されたトランジスタQ11が接続される。トランジスタQ11とQ12とは電流ミラー回路を構成し、トランジスタQ12のコレクタはコンデンサCに接続される。なお、トランジスタQ11,Q12それぞれのエミッタは抵抗R6,R7を介して接地される。トランジスタQ12には、2段の電流ミラー回路を介して、トランジスタQ2と同じコレクタ−エミッタ間電流J2が流れる。
コンデンサCはトランジスタQ13が供給する電流J1とトランジスタQ12が吸い込む電流J2との合成電流J(≡J1−J2)により充放電される。コンデンサCの一方端はトランジスタQ14のベースに接続される。一方、他方端は接地される。
トランジスタQ14,Q5はそれぞれ図1のトランジスタQ01,Q02に対応し、ダーリントン回路を構成する。具体的には、トランジスタQ14は、ベースにコンデンサCを接続され、コレクタをトランジスタQ5のベース、エミッタを出力端子OUTにそれぞれ接続される。トランジスタQ5は、エミッタを電源Vcc、コレクタを出力端子OUTにそれぞれ接続される。また、トランジスタQ5のコレクタと接地電位Vssとの間には電流源I3が接続され、Q5にコレクタ−エミッタ間電流Iceを供給する。
リチャージ回路12の差動増幅回路は、上述した充放電回路10の差動増幅回路と同様の回路構成を有する。すなわち、リチャージ回路12の差動増幅回路は、トランジスタQ15とQ16とを差動対として構成され、これらトランジスタのエミッタに共通の定電流回路が接続される。この定電流回路はトランジスタQ18,Q19及び抵抗R8により構成される。トランジスタQ18はコレクタをトランジスタQ15,Q16に接続され、またエミッタが抵抗R8を介して接地電位Vssに接続される。トランジスタQ18のベース電位を、ダイオード接続されたトランジスタQ19のベース−エミッタ間電圧Vbeで規定することにより、トランジスタQ18は定電流を流す。トランジスタQ18のベースと接地電位との間に接続されたトランジスタQ17は制御信号PRに応じて定電流回路をオン/オフ制御するスイッチとして機能する。トランジスタQ17のベースに印加される信号PRがHレベルのとき、npnトランジスタQ17はオン状態であり、トランジスタQ18のベースはトランジスタQ17により接地電位に短絡され、オフ状態となり定電流回路は停止状態となる。一方、信号PRがLレベルのときは、npnトランジスタQ17はオフ状態であり、トランジスタQ18はベースにトランジスタQ19のVbeを印加され、オン状態となり定電流回路が動作する。
トランジスタQ15,Q16のコレクタにはそれぞれ、トランジスタQ1,Q2のコレクタが接続される。すなわち、上述したように、リチャージ回路12の差動増幅回路は、負荷側の回路ブロック34を充放電回路10の差動増幅回路と共有している。
充放電回路10の差動対の一方のトランジスタQ6はベースを入力端子INに接続され、他方のトランジスタQ7はベースを出力端子OUTに接続される。これにより、制御信号PSがLとなり定電流回路が動作する場合には、VinとVoutとの差に応じた合成電流Jが生じ、当該電流JによりコンデンサCが充放電され、上述のサンプリング動作が行われる。
また、リチャージ回路12の差動対の一方のトランジスタQ15はベースに電圧ストア回路18の出力Vstを印加され、他方のトランジスタQ16はベースを出力端子OUTに接続される。これにより、制御信号PRがLとなり定電流回路が動作する場合には、VstとVoutとの差に応じた合成電流Jが生じ、当該電流JによりコンデンサCが充放電され、上述のリチャージ動作が行われる。
具体的には、Vin(又はVst)>Voutの場合には、コンデンサCは充電され、Vin(又はVst)<Voutの場合には、放電される。この動作により、出力電圧Voutはサンプリング期間においては時間の経過と共にVinに近づき、リチャージ期間においてはVstに近づく。
既に述べたが、図2にはリチャージ回路12の充放電能力が充放電回路10よりも大きく設定される例を示している。この充放電能力は例えば、充放電回路10、リチャージ回路12それぞれの差動増幅回路に設けられた定電流回路が供給する電流量の合計に応じて定まる。すなわち、各定電流回路はトランジスタQ1,Q2それぞれに流れる電流J1,J2の合計を供給する。そこで、充放電回路10の定電流回路の電流量を小さく設定することにより、J1,J2は共に小さくなり、コンデンサCの充放電電流Jを小さくすることができ、耐ノイズ性能を向上させることができる。一方、リチャージ回路12の定電流回路の電流量を大きく設定することにより、前回のサンプリング期間終了時のVoutを速やかに復元することができる。
なお、リチャージ回路12の充放電能力を大きくする代わりに、リチャージ期間を長くしてもよい。
[実施形態2]
上述の第1の実施形態のサンプルホールド回路は入力信号Vinから1種類の電圧値をサンプリングする構成であったが、同様の原理に基づいて、Vinの互いに異なるタイミングに現れる複数の電圧値をそれぞれサンプリングする回路も実現可能である。本発明の第2の実施形態として、この複数の電圧値をサンプリングする回路を説明する。本回路では、電圧ストア回路18が複数の基準電圧値を保持できるように構成される。以下の説明において、上記第1の実施形態と同様の構成要素には同じ符号を付して説明を省略する。
この実施形態に係る回路は、SECAM方式のカラーテレビジョン信号をデコードする回路であり、図4はその概略のブロック図である。この回路は、色復調回路40、色差信号弁別回路42、サンプルホールド回路44、スイッチ46、電圧分割回路48を含んで構成される。
ここで、SECAM方式とは、フランスなどのカラーテレビジョン受信機の標準規格であり、2つの色差信号(R−Y,B−Y)が周波数変調され、線順次に多重化される。色副搬送波周波数fscは、R−Yに対して4.406MHz、B−Yに対して4.250MHzである。各走査線がいずれの色差信号に対応するものであるかを判別するために、走査線毎に重畳されるカラーバースト信号をFM検波し、色副搬送波周波数に応じた電圧信号Vscが取り出される。
ここで4.406MHzに対応するFM検波結果の電圧をVsc1、4.250MHzに対応するFM検波結果の電圧をVsc2と表す。色差信号弁別回路42は、取り出したVscがVsc1とVsc2のいずれであるかを、それらの中間レベルVrefとの比較により判別する。Vrefとして、両色副搬送波周波数の中央の周波数である4.328MHzに対応するFM検波レベルが用いるのが確実な判別を行う上で好適である。しかし、この4.328MHzを確実に検波できる信号は、元々のSECAM方式の映像信号には存在しない。そこで、垂直帰線期間に、PAL方式の色副搬送波周波数fsc(4.43MHz)を有する信号と、水平同期周波数fh(15.625kHz)を256倍して得られる4MHzの信号とを挿入し、それらの検波レベルVref1,Vref2に基づいて、4.328MHzに対応する電圧信号Vrefを定めることが行われる。
スイッチ46は、切り換え信号SELに基づいて動作し、SECAM方式の映像信号(SECAMビデオ信号)と、PAL方式のfscを有したクロック(fscクロック)と、例えばCCDディレイラインの駆動回路等にて生成される駆動のための4MHzのクロック(CCDクロック)とを切り換えて色復調回路40に入力する。ここで、fscクロック、CCDクロックは1.3mSの時間幅を有する垂直帰線期間内の所定位置にそれぞれ挿入される。一方、走査期間にはSECAMビデオ信号が色復調回路40に入力される。
色復調回路40は入力された信号を検波して、色差信号弁別回路42及びサンプルホールド回路44へ出力する。
サンプルホールド回路44は、垂直帰線期間に挿入されたfscクロック及びCCDクロックに対応して色復調回路40の出力信号に現れる検波レベルVref1,Vref2をそれぞれ複数の垂直帰線期間に亘ってサンプリングする。2つの検波レベルを同時並列的にサンプリングするために、電圧ストア回路50は2つのレジスタ52,54を備えて、2つの基準電圧値を保持可能に構成される。
制御回路56は、制御信号PS,PRを生成して、充放電回路10、リチャージ回路12、電圧ストア回路18の動作を制御する。ここで、制御回路56は、切り換え信号SELを取り込み、色復調回路40の出力に検波レベルVref1,Vref2それぞれが現れる期間に同期するように制御信号PS,PRを生成することができる。
また制御回路56は切り換え信号SELを、レジスタ52,54の選択に利用することができる。
電圧分割回路48は、電圧ストア回路50がレジスタ52,54に保持された基準電圧値をD/A変換して出力する電圧Vst1,Vst2を継続して入力される。ここでVst1,Vst2はそれぞれVref1,Vref2のサンプリング値に応じた電圧である。電圧分割回路48はこれらVst1,Vst2を抵抗58,60で比例分割して、4.328MHzに対応するVrefを生成し、色差信号弁別回路42へ出力する。
色差信号弁別回路42は、各水平走査期間に現れるカラーバースト信号に対応した検波レベルを、電圧分割回路48から得たVrefと比較して、当該水平走査期間の映像信号が2つの色差信号のいずれに対応するかを判別して、水平走査線毎にR−Y出力とB−Y出力とに振り分けて出力する。
図5は、サンプルホールド回路の動作を説明する模式的なタイミング図である。サンプルホールド回路44への入力信号Vinには、各垂直帰線期間(V−BLK)に、Vref2の電圧レベルを有する波形70と、Vref1の電圧レベルを有する波形72とが現れる。波形70は切り換え信号SELが色復調回路40への入力としてCCDクロックを選択している期間に現れ、波形72は切り換え信号SELがfscクロックを選択している期間に現れる。制御回路56は信号SELがCCDクロック又はfscクロックを選択する状態となると、所定の期間だけ信号PSをLレベルに遷移させる(期間t0〜t1,t2〜t3,t5〜t6,t8〜t9)。
初めの垂直帰線期間にてVref2をサンプリングする期間が来ると、充放電回路10による充放電動作が開始され、VoutがVref2に向けて変化し始める(時刻t0)。当該サンプリング期間が終了すると、PSがHレベルとされ、充放電回路10の充放電動作が停止される(時刻t1)。また、この制御信号PSの立ち上がりに連動して電圧ストア回路50がVoutをA/D変換してその値をレジスタ54に保持する。ここでレジスタは信号SELに基づいて選択される。さらに電圧ストア回路50は、その値をD/A変換した電圧信号Vst2を電圧分割回路48へ出力する。
次に同じ垂直帰線期間にてVref1をサンプリングする期間が来ると、充放電回路10による充放電動作が開始され、VoutがVref1に向けて変化し始める(時刻t2)。当該サンプリング期間が終了すると、PSがHレベルとされ、充放電回路10の充放電動作が停止される(時刻t3)。また、この制御信号PSの立ち上がりに連動して電圧ストア回路50がVoutをA/D変換してその値をレジスタ52に保持する。さらに電圧ストア回路50は、その値をD/A変換した電圧信号Vst1を電圧分割回路48へ出力する。
なお、図5は、サンプリング期間の終了時t1,t3において、VoutはそれぞれVref2,Vref1に到達していないことを示している。
次の垂直帰線期間にてVref2をサンプリングする期間が到来したとき(時刻t5)、一般にレジスタ54に保持されたVst2とVoutとは相違する。そこで、サンプリング期間(期間t5〜t6)に先行して、リチャージ期間(期間t4〜t5)が設定される。リチャージ期間はPRがLレベルとなることにより始まり、これに連動して電圧ストア回路50が信号SELに基づいてVst2を選択してリチャージ回路12に入力する。そして、リチャージ回路12による充放電動作により、VoutがVst2に向けて変化し始める(時刻t4)。ここでは、リチャージ回路12の充放電能力が充放電回路10よりも大きく、リチャージ期間ではサンプリング期間よりも速やかにVoutが変化する。リチャージ回路12の充放電動作により、期間t1〜t4にてコンデンサCに生じた電圧変化(電圧フォロワ回路16等による放電やVref1のサンプリング動作に起因する電圧変動)が補償され、リチャージ期間の終了時でありVref2に関するサンプリング期間の開始時でもある時刻t5において、Voutは前回のVref2に関するサンプリング期間の終了時t1でのレベル又はそれに近いレベルに復元される。
サンプリング期間(t5〜t6)では、この復元されたVoutを起点として充放電回路10によるコンデンサCの充放電動作が開始されるため、その終了時t6では、前回のサンプリング期間の終了時t1よりVref2に近づいたVoutが得られ、これに応じた値にレジスタ54の内容が更新される。なお、図5は、このサンプリング期間にてVoutがVref2に到達したことを示しているが、今回、到達できなくても、さらにリチャージ回路12によるリチャージ動作及び充放電回路10によるサンプリング動作を垂直帰線期間毎に繰り返すことで、VoutをVref2に漸近させることができる。
Vref2に関するサンプリング期間の後に、同じ垂直帰線期間にて、Vref1に関するサンプリング期間が到来する(時刻t8)。このとき、一般にレジスタ52に保持されたVst1とVoutとは相違する。そこで、サンプリング期間(期間t8〜t9)に先行して、リチャージ期間(期間t7〜t8)が設定される。リチャージ期間の開始に連動して電圧ストア回路50が信号SELに基づいてVst1を選択してリチャージ回路12に入力する。そして、リチャージ回路12による充放電動作により、VoutがVst1に向けて変化し始める(時刻t7)。リチャージ回路12の充放電動作により、期間t3〜t7にてコンデンサCに生じた電圧変化(電圧フォロワ回路16等による放電やVref2のサンプリング動作に起因する電圧変動)が補償され、リチャージ期間の終了時でありVref1に関するサンプリング期間の開始時でもある時刻t8において、Voutは前回のVref1に関するサンプリング期間の終了時t3でのレベル又はそれに近いレベルに復元される。
サンプリング期間(t8〜t9)は、この復元されたVoutを起点として充放電回路10によるコンデンサCの充放電動作が開始されるため、その終了時t9では、前回のサンプリング期間の終了時t3よりVref1に近づいたVoutが得られ、これに応じた値にレジスタ52の内容が更新される。なお、図5は、このサンプリング期間にてVoutがVref1に到達したことを示しているが、今回、到達できなくても、さらにリチャージ回路12によるリチャージ動作及び充放電回路10によるサンプリング動作を垂直帰線期間毎に繰り返すことで、VoutをVref1に漸近させることができる。
なお、リチャージ回路12の充放電能力を大きくする代わりに、リチャージ期間を長くしてもよい。例えば、Vref2のサンプリング動作に先行するリチャージ期間の開始時刻t4は、時刻t3以降のタイミングであればいつでもよく、当該リチャージ期間t4〜t5を垂直走査期間に対応した長さとすることができる。一方、Vref1のサンプリング動作に先行するリチャージ期間の開始時刻t7は、同じ垂直帰線期間内の時刻t6までしか早めることができない。しかし、Vref2とVref1とのレベル差は比較的小さいので、Vref1に関するリチャージ期間t7〜t8は、Vref2に関するリチャージ期間t4〜t5ほど拡大しなくても十分なリチャージが行われ得る。
本発明に係るサンプリング回路の原理を説明するための模式的な回路構成図である。 第1の実施形態に係るサンプルホールド回路の動作を説明する模式的なタイミング図である。 本発明の実施形態に係るサンプルホールド回路の電圧ストア回路及び制御回路を除く部分の概略の回路構成図である。 第2の実施形態に係るSECAM方式カラーテレビジョン信号をデコードする回路の概略のブロック図である。 第2の実施形態に係るサンプルホールド回路の動作を説明する模式的なタイミング図である。 従来のサンプルホールド回路の原理を示す回路図である。
符号の説明
10 充放電回路、12 リチャージ回路、14 コンデンサ、16 電圧フォロワ回路、18,50 電圧ストア回路、20,56 制御回路、40 色復調回路、42 色差信号弁別回路、44 サンプルホールド回路、46 スイッチ、48 電圧分割回路、52,54 レジスタ、58,60 抵抗。

Claims (7)

  1. 充電量に応じた出力電圧を出力端子に与えるコンデンサと、
    周期的にサンプリング期間を設定し、入力信号のうち当該各サンプリング期間におけるサンプリング対象信号の電圧に応じて前記コンデンサを充放電する充放電回路と、
    前記サンプリング期間の終了時の前記出力電圧である終止電圧に基づいて基準電圧値を定め、保持する基準電圧保持回路と、
    前記基準電圧値に基づいてリストア目標電圧を生成する目標電圧生成回路と、
    前記サンプリング期間の少なくとも一部分に先行するリストア期間を設定し、当該リストア期間において前記リストア目標電圧に応じて前記コンデンサを充放電し、1周期前の前記サンプリング期間での前記終止電圧に応じた前記出力電圧を設定する出力電圧リストア回路と、
    を有することを特徴とするサンプリング回路。
  2. 請求項1に記載のサンプリング回路において、
    前記出力電圧リストア回路は、前記充放電回路より充放電能力が大きいことを特徴とするサンプリング回路。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のサンプリング回路において、
    前記リストア期間は、前記サンプリング期間より長いことを特徴とするサンプリング回路。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1つに記載のサンプリング回路において、
    前記入力信号は、テレビジョン信号に基づく信号であり、前記テレビジョン信号の垂直帰線期間に対応して現れる特徴信号を前記サンプリング対象信号として含み、
    前記充放電回路は、前記各垂直帰線期間それぞれに対応して前記サンプリング期間を設定すること、
    を特徴とするサンプリング回路。
  5. 請求項4に記載のサンプリング回路において、
    前記出力電圧リストア回路は、前記テレビジョン信号の垂直走査期間に対応して前記リストア期間を設定すること、
    を特徴とするサンプリング回路。
  6. 充電量に応じた出力電圧を出力端子に与えるコンデンサと、
    入力信号に現れるn種類(nは2以上の自然数)のサンプリング対象信号Ui(iは1≦i≦nである自然数)それぞれに対応してn種類のサンプリング期間Siを周期的に設定し、当該各サンプリング期間において、前記入力信号の電圧に応じて前記コンデンサを充放電する充放電回路と、
    前記各サンプリング期間Siの終了時の前記出力電圧である終止電圧に基づいて前記各サンプリング対象信号Uiに対応する基準電圧値Viをそれぞれ定め、保持する基準電圧保持回路と、
    前記各基準電圧値Viそれぞれに基づいてリストア目標電圧Wiを生成する目標電圧生成回路と、
    前記各サンプリング期間Siに対し、先行する前記サンプリング期間後に始まり当該サンプリング期間Siの少なくとも一部期間を残して終了するリストア期間Riを設定し、当該リストア期間Riにおいて前記リストア目標電圧Wiに応じて前記コンデンサを充放電し、1周期前の前記サンプリング期間Siでの前記終止電圧に応じた前記出力電圧を設定する出力電圧リストア回路と、
    を有することを特徴とするサンプリング回路。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1つに記載のサンプリング回路において、
    前記基準電圧保持回路は、
    前記終止電圧をデジタル値にA/D変換するA/D変換回路と、
    前記デジタル値を前記基準電圧値として記憶する記憶回路と、
    を有し、
    前記目標電圧生成回路は、前記記憶回路に記憶された前記デジタル値をアナログ電圧にD/A変換して前記リストア目標電圧を生成するD/A変換回路を有すること、
    を特徴とするサンプリング回路。
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