JPH11234070A - ホールド回路およびそれを用いた色信号制御回路 - Google Patents

ホールド回路およびそれを用いた色信号制御回路

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JPH11234070A
JPH11234070A JP10037549A JP3754998A JPH11234070A JP H11234070 A JPH11234070 A JP H11234070A JP 10037549 A JP10037549 A JP 10037549A JP 3754998 A JP3754998 A JP 3754998A JP H11234070 A JPH11234070 A JP H11234070A
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circuit
voltage
current
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JP10037549A
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Takeshi Yuwaki
武志 湯脇
Takeshi Ikeda
猛 池田
Katsunori Sato
勝則 佐藤
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)
  • Processing Of Color Television Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 寄生容量の影響を抑制でき、プロセス工程の
削減により製造コストの低減が図れるホールド回路およ
びそれを用いた色信号制御回路を実現する。 【解決手段】 MOS構造容量素子を複数設けて、接合
型FETにより容量素子を選択するスイッチング素子を
複数形成し、これらのスイッチング素子のオン/オフ動
作により各容量素子を選択する。選択信号に応じて所定
のスイッチング素子をオンさせ、それに応じて選択され
た容量素子で入力信号に応じた電荷を保持させることに
より、所定のレベルを持つホールド信号を出力する。さ
らに、入力色信号のレベルに応じたホールド信号に応じ
て、色信号を増幅する増幅回路の利得を制御するので、
入力色信号の振幅の変動に影響されることなく、常に一
定のレベルを有する色信号を出力することが可能であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホールド回路、例
えば、ビデオ信号処理回路におけるACC(Automatic
Color Control )回路に用いられたチャネルホールド回
路、さらに一般的に容量素子を用いて所定の信号レベル
を保持するホールド回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビデオ装置において、例えば、ビデオ信
号処理回路では、信号再生用の読み出し装置、例えば、
磁気ヘッドにより取得した信号のレベルがチャネル毎に
変動するので、色信号再生回路において色信号を正確に
再生するために、チャネル毎に変動する色信号のレベル
を補正し、各チャネルの色信号のレベルを一致させる必
要がある。このためにビデオ信号処理回路には、色信号
のレベルをチャネルの変化に依存せずに常に一定レベル
に保持できる色信号制御回路、例えば、ACC回路が一
般的に用いられている。
【0003】ACC回路においては、複数の容量素子と
スイッチング素子を用いて、ビデオ信号再生時に、ホー
ルド回路において各チャネル毎に信号のレベルをホール
ドする容量素子を切り換えることにより、ホールドした
信号レベルを各チャネル毎に設定することができる。ホ
ールド回路の出力信号のレベルに応じて、色信号を増幅
する増幅回路の利得を制御することによって、入力色信
号レベルのチャネル依存性を抑制し、常に一定の振幅レ
ベルを有する色信号を出力することが可能である。
【0004】図4は、一般的に使用されているホールド
回路の一例を示している。図示のように、本例のホール
ド回路100は、信号レベルをホールドする容量素子C
1,C2,C3,C4、容量素子を切り換えるトランジ
スタQ1,Q2,Q3,Q4、これらのトランジスタの
エミッタ電位を設定する電圧源VS2およびバッファB
UF1により構成されている。
【0005】トランジスタQ1,Q2,Q3およびQ4
は、容量素子C1,C2,C3,C4を切り換えるスイ
ッチング素子を構成しており、それぞれのトランジスタ
のベースに入力されたチャネル選択信号CH1,CH
2,CH3およびCH4により、それに応じたトランジ
スタのオン/オフ状態が制御されるので、信号ホールド
に寄与する容量素子が選択される。
【0006】本例のホールド回路100により、増幅器
AMP1の出力信号に応じた信号がホールドされる。図
示のように、増幅器AMP1の反転入力端子(−)に
は、例えば、ピークホールド回路により保持された色信
号のピークレベルに応じた信号(以下、ピーク信号とい
う)SPHが入力される。その非反転入力端子(+)に
は、電圧源VS1により供給された固定電圧V1が入力
される。なお、増幅器AMP1には、電流源IS1の電
流がスイッチSW1により制御されて供給される。スイ
ッチSW1は、例えば、カラーバースト信号のタイミン
グに応じて発生したバーストゲート信号(また、ゲート
パルスという)によりオン/オフ状態が制御される。例
えば、ゲートパルスがハイレベルのときにスイッチSW
1がオン状態に制御されるとすると、ゲートパルスがハ
イレベルのとき、電流源IS1の電流が増幅器AMP1
に供給され、増幅器AMP1は供給電流により駆動さ
れ、動作する。
【0007】増幅器AMP1 は、入力されたピーク信号
PHに応じた電流を出力する。即ち、増幅器AMP1
は、電圧/電流変換回路として動作する。増幅器AMP
1により出力された電流はチャネル選択信号CH1,C
H2,CH3およびCH4により選択された容量素子の
チャージ電流として、選択された容量素子は増幅器AM
P1の出力電流に応じた電圧レベルにチャージされるの
で、増幅器AMP1の出力端子は、所定のレベルに保持
される。
【0008】ホールド回路100により保持された信号
(以下、ホールド信号という)SCHレベルは、バッファ
BUF1を介して出力される。当該ホールド信号SCH
応じて、例えば色信号増幅器のゲインを制御することに
より、異なるレベルの色信号が入力された場合でも、常
に一定のレベルに保持されている色信号を出力すること
ができる。図5は、図4に示すホールド回路100の動
作時の波形を示している。チャネル選択信号CH1,C
H2,CH3およびCH4がハイレベルのとき、それに
応じて容量素子が選択されるので、選択された容量素子
に入力された電流信号に応じた電荷が保持される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のホールド回路においては、チャネルホールド用の容
量素子を切り換えるために設けられたスイッチング素子
は、npnトランジスタQ1,Q2,Q3およびQ4に
より構成され、さらに容量素子の寄生容量をキャンセル
するために、ホールド用の容量素子には、3端子の容量
素子が用いられていた。ホールド用容量素子に寄生容量
が存在すると、オン状態にあるチャネルの電荷が寄生容
量への充放電で変化してしまい、その結果、ホールド電
圧が変動してしまう。3端子の容量素子を用いると、寄
生容量による影響が抑制され、ホールド電圧の安定化が
図れる。しかし、通常のMOS構造容量素子は、寄生容
量の影響で特性に問題が生じ、ACC回路におけるホー
ルド用の容量素子を構成することはできないので、3端
子容量素子を用いてホールド回路の容量素子を構成しな
ければならない。3端子容量素子を形成するためにプロ
セス工程が複雑となり、コストの増大を招くという不利
益がある。
【0010】また、ホールド回路に信号レベルに応じた
電流を供給する増幅器の出力と、ホールド用容量素子間
をバイポーラトランジスタによってスイッチングさせる
方法では、充放電電流が最大電流が40nAと微小であ
るチャネルホールド部では実現し難い。このため、従来
のホールド回路ではスイッチング素子を容量素子と電流
を供給する増幅器の出力端子間に接続することができ
ず、容量素子の寄生容量による影響を回避することはで
きない。
【0011】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、信号レベルを保持するホールド
用容量素子を3端子容量素子を使わず、通常のMOS構
造容量素子を用いて形成することにより、寄生容量の影
響を抑制でき、プロセス工程の削減によって製造コスト
の低減を図り、回路の特性の改善を実現できるホールド
回路およびそれを用いた色信号制御回路を提供すること
にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のホールド回路は、入力信号に応じて所定の
レベルを有するホールド信号を出力するホールド回路で
あって、上記入力信号のレベルに応じた電流信号を出力
する電圧/電流変換回路と、上記電圧/電流変換回路に
よって出力された電流信号に応じた電荷を保持する容量
素子と、一方の拡散層が上記電圧/電流変換回路の出力
端子に接続され、他方の拡散層が上記容量素子の一方の
電極に接続され、ゲートに印加される制御信号に応じて
オン/オフする接合型電界効果トランジスタとを有す
る。
【0013】また、本発明のホールド回路は、入力信号
に応じて所定のレベルを有するホールド信号を出力する
ホールド回路であって、上記入力信号のレベルに応じた
電流信号を出力する電圧/電流変換回路と、上記電圧/
電流変換回路から出力された電流信号に応じた電荷を保
持する少なくとも第1および第2の二つの容量素子と、
上記電圧/電流変換回路の出力端子と上記第1の容量素
子との間に接続され、第1の制御信号に応じてオン/オ
フする第1のスイッチング素子と、上記電圧/電流変換
回路の出力端子と上記第2の容量素子との間に接続さ
れ、第2の制御信号に応じてオン/オフする第2のスイ
ッチング素子とを有する。
【0014】また、本発明の色信号制御回路は、入力色
信号を整流する整流回路と、上記整流回路の出力信号の
ピークレベルを保持するピークホールド回路と、上記ピ
ークホールド回路により保持されたピーク信号のレベル
に応じた電流信号を発生する電圧/電流変換回路と、上
記電圧/電流変換回路から出力された電流信号に応じた
電荷を保持する少なくとも第1および第2の二つの容量
素子と、上記電圧/電流変換回路の出力端子と上記各容
量素子との間に接続され、少なくとも第1および第2の
二つの制御信号に応じてオン/オフする少なくとも第1
および第2の二つのスイッチング素子と、上記各スイッ
チング素子により保持した電荷に応じて利得が制御さ
れ、上記入力色信号に応じて、一定のレベルを有する色
信号を出力する利得可変増幅回路とを有する。
【0015】さらに、本発明では、好適には、上記各容
量素子により保持した電荷に応じた電圧信号に基づき、
所定の電流信号を出力する第2の電圧/電流変換回路を
有し、上記利得可変増幅回路は、上記第2の電圧/電流
変換回路により出力された電流信号に応じて利得が制御
される。
【0016】本発明によれば、電圧/電流変換回路によ
り入力信号のレベルに応じた電流信号が発生され、当該
電流信号はスイッチング素子を介して容量素子に対して
チャージを行い、容量素子に所定の電荷が保持されるの
で、保持電荷に応じて所定のレベルを有する信号が出力
される。また、本発明において、好適には、容量素子は
MOS構造容量素子により構成され、スイッチング素子
は一方の拡散層が上記電圧/電流変換回路の出力端子に
接続され、他方の拡散層が上記容量素子の一方の電極に
接続され、ゲートに上記第1または第2の制御信号が印
加される接合型電界効果トランジスタにより構成されて
いる。
【0017】複数のスイッチング素子および複数の容量
素子が設けられているホールド回路において、各スイッ
チング素子は制御信号に応じてオン/オフ状態が制御さ
れるので、スイッチング素子により選択された容量素子
においてそれぞれ所定の電荷が保持されるので、保持電
荷に応じた電圧レベルを有する信号が出力される。さら
に、本発明の色信号制御回路において、上述したホール
ド回路の出力信号に応じて、例えば、入力色信号を増幅
する増幅回路の利得を制御する。その結果、入力色信号
のレベルに応じて増幅回路の利得が制御されるので、入
力色信号のレベル変動に影響されることなく、常に一定
の振幅を有する色信号を出力される。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るホールド回路
を用いた色信号制御回路(ACC回路)の一実施形態を
示すブロック図である。図示のように、本実施形態のA
CC回路は、ACC増幅回路(ACC AMP)10、
両波整流回路20、ピークホールド(Peak Hol
d)回路30、増幅器40、チャネルホールド回路(C
Hホールド回路、以下、単にホールド回路という)50
および増幅器60により構成されている。なお、増幅器
40および60は、入力された電圧信号に応じた電流信
号を出力する、いわゆる電圧/電流変換回路として動作
する。
【0019】図示のように、本実施形態のACC回路に
おいて、両波整流回路20は、一対の差動信号をなす色
信号SC ,/SC を受けて、入力信号を整流し、整流し
た結果、整流信号SRCを出力する。
【0020】ピークホールド回路30は、両波整流回路
20からの整流信号SRCのピークレベルを保持し、保持
したピーク信号SPHを増幅器40に出力する。増幅器4
0は、入力されたピーク信号SPHに応じた電流信号SPI
を発生し、ホールド回路50に供給する。
【0021】ホールド回路50は、増幅器40から入力
された電流信号SPIおよびチャネル選択信号SCSに応じ
て、所定の信号レベルを保持し、保持したチャネルホー
ルド信号SCHを出力する。増幅器60は、ホールド回路
50からのチャネルホールド信号SCHに応じた電流信号
を発生し、当該電流信号をACC増幅回路10のゲート
を制御する制御信号SACC として、ACC増幅回路10
に供給する。
【0022】ACC増幅回路10は、ACC制御信号S
ACC により設定された利得(ゲイン)を用いて、入力さ
れた色信号SC ,/SC を増幅する。この結果、入力し
た色信号のレベルの変化に影響されることなく、常に一
定のレベルを有する色信号SCOを出力する。
【0023】上述したように、本実施形態のACC回路
において、入力した色信号SC ,/SC を整流して得た
整流信号SRCのピークレベルがピークホールド回路30
により保持され、ピーク信号SPHが出力される。増幅器
40によりピーク信号SPHに応じた電流信号SPIが発生
され、ホールド回路50に入力される。ホールド回路5
0により、電流信号SPIおよびチャネル選択信号SCS
応じて、所定のレベルに保持されたチャネルホールド信
号SCHが発生される。増幅器60によりチャネルホール
ド信号SCHに応じた電流信号が発生される。当該電流信
号をACC増幅回路10のゲイン制御信号SACC とし
て、ACC増幅回路10に入力される。このため、AC
C増幅回路10は、入力された色信号SC ,/SC に応
じてゲインが制御されるので、入力色信号のレベル変動
に影響されることなく、常に一定のレベルを有する色信
号SCOが出力される。
【0024】図2は、ホールド回路50の構成を示す回
路図である。以下、図2を参照しながら、本実施形態の
ACC回路の一構成部分であるホールド回路50の詳細
の構成および動作について説明する。図2に示すよう
に、本例のホールド回路50は、信号レベルをホールド
する容量素子CM1,CM2,CM3,CM4、容量素子を切り
換えるトランジスタJ1,J2,J3,J4、ホールド
用容量素子の一方の端子を所定の電位に保持する電圧源
VS2およびバッファBUF1により構成されている。
【0025】本実施形態のホールド回路50において、
トランジスタJ1,J2,J3およびJ4は、接合型F
ET(JFET)トランジスタにより構成されている。
信号レベルをホールドする容量素子CM1,CM2,CM3
よびCM4は、例えば、通常のMOS構造により構成され
ている。なお、図4に示す従来のホールド回路100を
構成する3端子容量素子に対して、本実施形態のホール
ド回路50を構成する容量素子を2端子容量素子とい
う。
【0026】図2に示すように、ホールド回路50にお
いて、チャネルの数に応じて複数の容量素子CM1
M2,CM3,CM4およびこれらの容量素子を切り換える
トランジスタJ1,J2,J3,J4が設けられてい
る。トランジスタJ1,J2,J3およびJ4は、スイ
ッチング素子を構成し、チャネル選択信号CH1,CH
2,CH3およびCH4により選択されたスイッチング
素子のみがオン状態になるので、それに応じた容量素子
が選択され、信号レベルの保持に寄与する。なお、チャ
ネル選択信号CH1,CH2,CH3およびCH4は、
図1に示すチャネル選択信号SCSを構成している。
【0027】なお、図2においては、4チャネルのみを
示しているが、実際のホールド回路では、選択可能なチ
ャネルの数に応じて容量素子および切り換え用のスイッ
チング素子の数が設定される。
【0028】スイッチング素子を構成するトランジスタ
J1,J2,J3,J4は、増幅器40の出力端子と容
量素子CM1,CM2,CM3,CM4の一方の電極との間に接
続されている。容量素子のCM1,CM2,CM3,CM4の他
方の電極は、電圧源VS2に接続され、電圧源VS2に
より設定された電位に保持される。具体的に、トランジ
スタJ1,J2,J3,J4の一方の拡散層、例えば、
ソース拡散層は増幅器40の出力端子に接続され、他方
の拡散層は容量素子に接続されている。このため、制御
信号によりトランジスタJ1,J2,J3およびJ4の
オン/オフ状態を制御することにより、信号保持に寄与
する容量素子を選択することができる。
【0029】図2において、例えば、チャネル選択信号
CH1がハイレベルに保持されているとき、トランジス
タJ1がオン状態に設定されるので、容量素子CM1が信
号ホールドに用いられる。このとき、増幅器40の出力
端子から出力された電流信号SPIがトランジスタJ1を
通して、容量素子CM1に入力されるので、容量素子CM1
がチャージされ、その結果、増幅器40の出力端子が出
力信号SPIに応じたレベルに保持される。
【0030】本実施形態のホールド回路50において
は、容量素子の切り換え用スイッチング素子は、チャー
ジ電流の供給端子と各容量素子との間に接続されてい
る。この構成により、スイッチング素子がオフ状態にあ
るとき、それに応じた容量素子の寄生容量には電荷の移
動がなく、そのまま保持される。スイッチング素子がオ
ン状態にあるとき、それに応じて選択された容量素子お
よびその寄生容量に電荷が蓄積される。これによって、
チャネルホールドの動作においては、寄生容量を無視す
ることができる。
【0031】図3は、本実施形態のホールド回路50の
動作を示す波形図である。以下、図2および図3を参照
しつつ、本実施形態の動作について説明する。図3はホ
ールド回路動作時のSWP信号および各チャネル選択信
号CH1,CH2,CH3およびCH4の波形を示して
いる。SWP信号は、例えば、ビデオ再生装置におい
て、画像の1フィールド毎に発生されるトリガー信号で
ある。PAL方式のビデオ信号を再生する場合に、フィ
ールド周波数は50Hzである。このため、図3におけ
る各フィールドの時間Tfは、20msである。なお、
再生するビデオ信号の方式に応じて、フィールド周波数
が異なるので、そのに応じてフィールドの時間Tfも異
なる。
【0032】図3は、4ヘッドシステムにおける信号波
形の一例を示している。図示のように、画像の4フィー
ルド毎に一つのチャネルがオンするようにチャネル選択
信号CH1,CH2,CH3およびCH4が発生され
る。チャネル選択信号CH1,CH2,CH3およびC
H4はフィールドの切り換えに応じて順次にハイレベル
に保持されている。チャネル選択信号がハイレベルのと
き、所定のトランジスタがオン状態となり、それに応じ
た容量素子が選択される。増幅器40により出力された
電流信号SPIに応じて、選択された容量素子がチャージ
される。容量素子のチャージ動作によって、当該容量素
子に所定の電荷が保持される。チャージ動作が終了した
あと、スイッチング素子がオフ状態に設定されるので、
容量素子の電荷が次回のチャージを行うまでホールドさ
れる。
【0033】チャネル選択信号CH1,CH2,CH3
およびCH4は順次に選択されるので、各容量素子
M1,CM2,CM3,CM4には、それぞれ所定の電荷が保
持される。そして、容量素子の保持電荷に応じた信号が
バッファBUF1を介して、チャネルホールド信号SCH
として出力される。
【0034】図1に示すACC回路において、チャネル
ホールド信号SCHは、増幅器60に入力され、それに応
じた電流信号が発生され、当該電流信号は、ACC増幅
回路10の制御信号SACC としてACC増幅回路10に
供給される。
【0035】以上説明したように、本実施形態のホール
ド回路によれば、接合型FETにより容量素子を選択す
る複数のスイッチング素子を構成し、これらのスイッチ
ング素子により選択可能な容量素子を複数設け、制御信
号に応じて所定のスイッチング素子をオンさせ、それに
応じた容量素子を選択し、入力信号に応じた電荷を保持
させることにより所定のレベルを持つホールド信号を出
力する。本発明の色信号制御回路は、入力色信号のレベ
ルに応じたホールド信号に応じて、色信号を増幅する増
幅回路の利得を制御するので、入力色信号の振幅の変動
に影響されることなく、常に一定のレベルを有する色信
号を出力することが可能である。
【0036】なお、以上の説明においては、本発明のホ
ールド回路を用いた色信号制御回路(ACC回路)を一
実施形態としてその構成および動作について説明した
が、本発明は上記説明に限定されるものではなく、他の
電荷ホールド用の容量を切り換えるような回路、例え
ば、サンプルホールド回路に、本発明のホールド回路を
適用できることはいうまでもない。また、本発明のホー
ルド回路において容量素子を切り換えるスイッチング素
子を接合型FETにより構成するので、トランジスタが
オフ時のリーク電流が小さく、例えば、数pA(ピコア
ンペア)程度であるため、微小電流のスイッチとして、
接合型FETを他の回路に応用することが可能である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のホールド
回路およびそれを用いた色信号制御回路によれば、接合
型FETを容量素子を切り換えるスイッチとして用いら
れるので、スイッチオフ時のリーク電流を低減でき、容
量素子の切り換えに伴うチャネル間のゲインの段差、即
ちゲインの変動を小さく抑制でき、良好なホールド特性
を実現できる。
【0038】また、本発明のホールド回路においては、
信号レベルをホールドする容量素子として、3端子容量
素子を使わずに、MOS構造で2端子容量素子を構成す
るので、プロセス工程の削減を実現でき、コストの低減
が図れる。さらに、本発明のホールド回路において、ス
イッチング素子を構成する接合型FETの接続関係によ
り、MOS構造で構成された2端子容量素子の寄生容量
による影響を抑制でき、安定した信号保持特性を実現で
きる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るホールド回路を用いた色信号制御
回路の一実施形態を示す回路図である。
【図2】本実施形態のホールド回路の一構成例を示す回
路図である。
【図3】本実施形態のホールド回路の動作を説明する波
形図である。
【図4】従来のホールド回路の一例を示す回路図であ
る。
【図5】従来のホールド回路の動作を示す波形図であ
る。
【符号の説明】
10…ACC増幅回路、20…両波整流回路、30…ピ
ークホールド回路、40…増幅回路、50,100…ホ
ールド回路、60…増幅回路、VS1,VS2,VS3
…電圧源、IS1…電流源、SW1…スイッチ、CM1
M2,CM3,CM4…容量素子、C1,C2,C3,C4
…3端子容量素子、C0,C01,C02,C03,C04…寄
生容量、J1,J2,J3,J4…スイッチング素子を
構成するトランジスタ、GND…接地電位。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力信号に応じて所定のレベルを有するホ
    ールド信号を出力するホールド回路であって、 上記入力信号のレベルに応じた電流信号を出力する電圧
    /電流変換回路と、 上記電圧/電流変換回路によって出力された上記電流信
    号に応じた電荷を保持し、当該保持した電荷に応じて上
    記ホールド信号を出力する容量素子と、 一方の拡散層が上記電圧/電流変換回路の出力端子に接
    続され、他方の拡散層が上記容量素子の一方の電極に接
    続され、ゲートに印加される制御信号に応じてオン/オ
    フする接合型電界効果トランジスタとを有するホールド
    回路。
  2. 【請求項2】上記容量素子は一方の電極が上記接合型電
    界効果トランジスタの一方の拡散層に接続され、他方の
    電極が所定の電位に保持されている請求項1記載のホー
    ルド回路。
  3. 【請求項3】入力信号に応じて所定のレベルを有するホ
    ールド信号を出力するホールド回路であって、 上記入力信号のレベルに応じた電流信号を出力する電圧
    /電流変換回路と、 上記電圧/電流変換回路から出力された上記電流信号に
    応じた電荷を保持する少なくとも第1および第2の二つ
    の容量素子と、 上記電圧/電流変換回路の出力端子と上記第1の容量素
    子との間に接続され、第1の制御信号に応じてオン/オ
    フする第1のスイッチング素子と、 上記電圧/電流変換回路の出力端子と上記第2の容量素
    子との間に接続され、第2の制御信号に応じてオン/オ
    フする第2のスイッチング素子とを有するホールド回
    路。
  4. 【請求項4】上記各容量素子は、一方の電極が上記各ス
    イッチング素子に接続され、他方の電極が所定の電位に
    保持されている請求項3記載のホールド回路。
  5. 【請求項5】上記各スイッチング素子は、一方の拡散層
    が上記電圧/電流変換回路の出力端子に接続され、他方
    の拡散層が上記容量素子の一方の電極に接続され、ゲー
    トに上記第1または第2の制御信号が印加される接合型
    電界効果トランジスタにより構成されている請求項3記
    載のホールド回路。
  6. 【請求項6】入力色信号に応じて、レベルが一定に保持
    される色信号を出力する色信号制御回路であって、 上記入力色信号を整流する整流回路と、 上記整流回路の出力信号のピークレベルを保持するピー
    クホールド回路と、 上記ピークホールド回路により保持された上記ピークレ
    ベルに応じた電流信号を発生する電圧/電流変換回路
    と、 上記電圧/電流変換回路から出力された電流信号に応じ
    た電荷を保持する少なくとも第1および第2の二つの容
    量素子と、 上記電圧/電流変換回路の出力端子と上記各容量素子と
    の間に接続され、少なくとも第1および第2の二つの制
    御信号に応じてオン/オフする少なくとも第1および第
    2の二つのスイッチング素子と、 上記各容量素子により保持された電荷に応じて利得が制
    御され、上記入力色信号に応じて、一定のレベルを有す
    る色信号を出力する利得可変増幅回路とを有する色信号
    制御回路。
  7. 【請求項7】上記各容量素子により保持された電荷に応
    じた電圧信号に基づき、所定の電流信号を出力する第2
    の電圧/電流変換回路を有し、 上記利得可変増幅回路は、上記第2の電圧/電流変換回
    路により出力された電流信号に応じて利得が制御される
    請求項6記載の色信号制御回路。
  8. 【請求項8】上記各容量素子は、一方の電極が上記スイ
    ッチング素子に接続され、他方の電極が所定の電位に保
    持されている請求項6記載の色信号制御回路。
  9. 【請求項9】上記各スイッチング素子は、一方の拡散層
    が上記電圧/電流変換回路の出力端子に接続され、他方
    の拡散層が上記容量素子の一方の電極に接続され、ゲー
    トに上記制御信号が印加される接合型電界効果トランジ
    スタにより構成されている請求項6記載の色信号制御回
    路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002043893A (ja) * 2000-07-31 2002-02-08 Asahi Kasei Microsystems Kk Gm−Cフィルタにおける容量回路
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