JP2002314419A - A/d変換回路 - Google Patents

A/d変換回路

Info

Publication number
JP2002314419A
JP2002314419A JP2001119222A JP2001119222A JP2002314419A JP 2002314419 A JP2002314419 A JP 2002314419A JP 2001119222 A JP2001119222 A JP 2001119222A JP 2001119222 A JP2001119222 A JP 2001119222A JP 2002314419 A JP2002314419 A JP 2002314419A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
analog
capacitance
conversion circuit
digital
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001119222A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Kamiya
茂 神谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP2001119222A priority Critical patent/JP2002314419A/ja
Publication of JP2002314419A publication Critical patent/JP2002314419A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Analogue/Digital Conversion (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】容量形D/A変換回路を内蔵するディジタル出
力(分解能)8〜16ビット程度のA/D変換回路の全
容量値を最小とし、A/D変換回路を実現するICチッ
プ面積、従ってコストを大幅に削減する。 【解決手段】内蔵のD/A変換回路111におけるアナ
ログスイッチS〔S1(MSB)〜S12(LSB)〕
はそれぞれ12ビットディジタル出力Doutの各ビッ
トに対応し、当該ビットの“1”,“0”に応じて、そ
れぞれ基準電圧源VRH,VRLに切替えられる。最初
に全スイッチSをVin側に倒して変換対象アナログ入
力を取込み、以後スイッチS1からS12まで順次の切
換と比較により“1”側か“0”側かを決定する。容量
列1は11 〜16 の6段、つまり(ディジタル出力ビッ
ト数)/2の個数で、結合容量2は21 〜25 の5つで
構成される。そして各容量列1は容量値Cと2Cの2つ
の容量で、結合容量2は容量値4C/3の容量で構成さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路上
に容量素子をアレイ状に配列して構成した、いわゆる容
量アレイ型(容量形ともいう)のD/A変換回路を内蔵
するA/D変換回路(以下容量形A/D変換回路とも略
記する)であって、特に全容量値を大きく低減できるよ
うに構成したA/D変換回路に関する。
【0002】なお、以下各図において同一の符号は同一
もしくは相当部分を示す。
【0003】
【従来の技術】8〜16ビット程度の分解能を持ったD
/A変換回路およびA/D変換回路としては、2つの容
量列を結合容量によって結合した2段容量形(ダブルス
テージ形ともいう)のD/A変換回路が特開昭57−1
24933号公報に開示され、同様なD/A変換回路を
内蔵するA/D変換回路が特開平5−206856号公
報に開示されている。
【0004】なお、D/A変換回路は、一般的に図6の
ような構成で逐次比較型のA/D変換回路に組込まれ
る。また図5はA/D変換回路の比較動作時における比
較電圧値の推移の説明図である。図6において、Vin
はA/D変換対象のアナログ入力、200はアナログ入
力Vinをサンプリングして保持するサンプル・ホール
ド回路(なお、以下ではアナログ入力Vinは、このよ
うに保持されたアナログ入力のサンプル値を指すものと
する)、100は別途入力する基準電源電圧Vrefを
用いて次に述べるディジタル出力Doutをアナログ出
力Voに変換するD/A変換回路、300はアナログ入
力(サンプル値)Vinとアナログ出力Voとを比較し
比較結果をCPoとして出力するコンパレータ、400
は逐次比較レジスタである。
【0005】この逐次比較レジスタ400は、クロック
信号CLKを入力しつつ、ディジタル出力Doutを上
位ビット側から順次設定しながら、この設定のつどのコ
ンパレータの比較結果CPoによって当該設定のビット
値を確定する。そして、このように上位ビット側から順
次ビット値が確定されつつ最終のA/D変換値に近づい
ていくディジタル出力Doutを、D/A変換回路10
0に制御信号を兼ねるD/A変換対象入力として与える
と共に、逐次のA/D変換結果として外部に出力するこ
とを繰り返す。
【0006】なお、D/A変換回路100に入力される
基準電源電圧Vrefは本例では図5に示す高電位基準
電圧VRHおよび低電位基準電圧VRLからなるものと
する。次に図5を参照しつつ、図6の動作を説明する。
図5に示すように、ここではアナログ入力Vinが高電
位基準電圧VRHに等しい時、その最終のA/D変換結
果としてのディジタル出力Doutが最大値(1111
・・・1)2 になり、アナログ入力Vinが低電位基準
電圧VRLに等しい時、その最終のA/D変換結果とし
てのディジタル出力Doutが最小値(0000・・・
0)2 になるようにA/D変換が行われる。この関係は
ディジタル出力Doutの桁数(全ビット数)をNとす
ると一般に次式(1)で表される。
【0007】
【数1】 (アナログ入力Vin)=〔(ディジタル出力Dout)/2N 〕 ×(VRH−VRL)+VRL ・・・(1) (アナログ出力Vo)=〔(ディジタル出力Dout)/2N 〕 ×(VRH−VRL)+VRL ・・・(1A) なお、D/A変換回路100がアナログ入力Vinに対
する最終のA/D変換結果(ディジタル出力Dout)
を出力する途中の過程では、式(1)の関係は式(1
A)の関係に置換わる。即ち式(1)におけるアナログ
入力Vinは、D/A変換回路100のアナログ出力V
oとなり、同じく式(1)におけるディジタル出力Do
utはアナログ出力Voに対応してD/A変換回路10
0に入力されたディジタル出力Doutとなる。
【0008】図6において、アナログ入力Vinがサン
プル・ホールド回路200に保持されると、先ず逐次比
較レジスタ400は、第1ビット(最上位ビットMS
B))のみを“1”とした値(1000・・・0)2
ディジタル出力DoutをD/A変換回路100に与え
る。これによりD/A変換回路100は、ディジタル値
(1000・・・0)2 に対応する電圧、 〔{1×(1/2)}(VRH−VRL)+VRL〕=
(VRH+VRL)/2 を生成し、アナログ出力Voとして出力する。
【0009】コンパレータ300はこのアナログ出力V
oとアナログ入力Vinとの比較結果CPoを出力し、
これにより逐次比較レジスタ400はアナログ入力Vi
nがアナログ出力Vo以上であれば第1ビットを“1”
と確定してそのままとし、そうでなければ“0”と確定
(リセット)する。続いて逐次比較レジスタ400は第
1ビットを上記の確定状態としたまま、この最上位ビッ
トに次ぐ第2ビットを“1”としたディジタル値、従っ
て値(1100・・・0)2 または(0100・・・
0)2 のディジタル出力DoutをD/A変換回路10
0に与え、D/A変換回路100はこれに対応するアナ
ログ出力Vo(下記)を生成し出力する。
【0010】ここで、ディジタル値(1100・・・
0)2 に対応するアナログ出力Voは、 〔{1×(1/2)+1×(1/22 )}(VRH−V
RL)+VRL〕=(3VRH+VRL)/4 であり、(0100・・・0)2 に対応するアナログ出
力Voは、 〔{0×(1/2)+1×(1/22 )}(VRH−V
RL)+VRL〕=(VRH+3VRL)/4 である。
【0011】この状態でのコンパレータ300の比較結
果CPoにより、逐次比較レジスタ400はアナログ入
力Vinがアナログ出力Vo以上であれば第2ビットを
“1”と確定してそのままとし、そうでなければ“0”
と確定(リセット)する。次に逐次比較レジスタ400
は第1ビット,第2ビットを上記の確定状態としたま
ま、さらに第3ビットを“1”としたディジタル値、従
って値(1110・・・0)2 ,(1010・・・0)
2 ,(0110・・・0)2 または(0010・・・
0)2 のディジタル出力DoutをD/A変換回路10
0に与え、D/A変換回路100はこれに対応するアナ
ログ出力Vo(下記)を生成し出力する。
【0012】ここで、ディジタル値(1110・・・
0)2 に対応するアナログ出力Voは、 〔{1×(1/2)+1×(1/22 )+1×(1/2
3 )}×(VRH−VRL)+VRL〕=(7VRH+
VRL)/8 であり、(1010・・・0)2 に対応するアナログ出
力Voは、 〔{1×(1/2)+0×(1/22 )+1×(1/2
3 )}×(VRH−VRL)+VRL〕=(5VRH+
3VRL)/8 である。また(0110・・・0)2 に対応するアナロ
グ出力Voは、 〔{0×(1/2)+1×(1/22 )+1×(1/2
3 )}×(VRH−VRL)+VRL〕=(3VRH+
5VRL)/8 であり、(0010・・・0)2 に対応するアナログ出
力Voは、 〔{0×(1/2)+0×(1/22 )+1×(1/2
3 )}×(VRH−VRL)+VRL〕=(VRH+7
VRL)/8 である。
【0013】この状態でのコンパレータ300の比較結
果CPoにより、逐次比較レジスタ400はアナログ入
力Vinがアナログ出力Vo以上であれば第3ビットを
“1”と確定してそのままとし、そうでなければ“0”
と確定(リセット)する。以後もこのような動作を逐次
繰り返すことで、第4ビット以下の各ビットを決定し、
最下位ビット(LSB)を決定した時点で最終のディジ
タル出力Doutが定まり、正規のA/D変換結果とな
る。
【0014】ところで、この種のA/D変換回路に従来
内蔵されている2段容量形D/A変換回路は、1つの容
量列のみによって構成されるD/A変換回路に比べ、L
SI化する場合、小さいチップ占有面積で高分解能が得
られるという利点を持っている。図7は従来の12ビッ
トの2段容量形D/A変換回路を内蔵するA/D変換回
路(2段容量形A/D変換回路)の構成例を示す。なお
図8(a)〜(c)は図7のD/A変換回路100の部
分の動作の説明図である。
【0015】図7において、S(S1〜S12)はそれ
ぞれディジタル出力Doutの第1ビット(最上位ビッ
トMSB)〜第12ビット(最下位ビットLSB)に対
応したアナログスイッチであり、それぞれのビットにお
いて、ディジタル出力Doutが“1”の場合、高電位
基準電圧源VRHに接続され、“0”の場合、低電位基
準電圧源VRLに接続される。
【0016】Voは前述のようにD/A変換回路100
のアナログ出力である。1(11 ,12 )の2つの容量
列は、それぞれバイナリーに重み付けされたC,2C,
4C,8C,16C,32Cの各容量値を持つ6つの容
量からなる。また、3は終端容量で最小の容量値Cを持
ち、容量列12 と結合容量2との接続点と低電位基準電
圧源VRLとの間に、アナログスイッチ群Sと無関係に
固定接続されている。
【0017】結合容量2は、容量アレイ中の最小容量値
Cの(64/63)倍の容量値を持つ。この結合容量2
の容量値(64C/63)は、図7中のa点より左側
を、アナログスイッチS7〜S12が全て低電位基準電
圧源VRLに接続された状態で見た時の合成容量値が、
最小容量値Cに等しくなるように決められている。以
下、図8を参照しつつ、図7の動作を説明する。最上位
ビットMSBであるスイッチSlのビットが“1”であ
り、その他のビットが“0”である場合、図5に示した
ようにアナログ出力Voが、(1/2)(VRH+VR
L)となる必要がある。
【0018】この場合の等価回路を図8(a)に示す。
同図より明らかなように、Vo=(1/2)(VRH+
VRL)であり、正しい値となっている。次に例えば、
スイッチS1のビットとスイッチS2のビットが“1”
であり、その他のビットが“0”である場合、図5に示
したようにアナログ出力Voが、(3/4)VRH+
(1/4)VRLとなる必要がある。この場合の等価回
路を図8(b)に示す。回路が開放であるので、アナロ
グ出力Voのノードの全電荷量が0である。ゆえに以下
の式(2)が成り立つ。
【0019】
【数2】 16C(Vo−VRL)+48C(Vo−VRH)=0 ・・・(2) この式(2)より、 Vo=(3/4)VRH+(1/4)VRL となり、正しい値となっている。
【0020】次に例えば、スイッチS7のビットが
“1”であり、その他のビットが“0”である場合、V
oが、〔(1/27 )(VRH−VRL)+VRL〕=
(1/128)VRH+(127/128)VRLとな
る必要がある。この場合の等価回路を図8(c)に示
す。ここで同図に示すようにLSB側の電位をV1、電
荷をQ1、出力側の電荷をQ2とする。電荷Q1とQ2
は、回路が開放であるので0である。ゆえに、最下位ビ
ットLSB側では、電荷Q1について次式(3)が成立
し、またVo側では電荷Q2について次式(4)が成立
する。
【0021】
【数3】 32C(V1−VRL)+32C(V1−VRH) +(64C/63)(V1−Vo)=Q1=0 ・・・(3) (64C/63)(Vo−V1) +63C(Vo−VRL)=Q2=0 ・・・(4) 式(1)と(2)より、V1を消去して整理すると、 Vo=(1/128)VRH+(127/128)VR
L となって、正しい値となっている。
【0022】図7の回路のA/D変換動作としては、図
6で述べたと同様にアナログスイッチ群SをMSB(S
1)側から順次切り換えては、D/A変換回路100の
アナログ出力Voと、アナログ入力(サンプル値)Vi
nとの大きさを比較し、ビット値を順次決定していくこ
ととなる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】上述した2段容量形A
/D変換回路は、1つの容量列のみによって構成される
A/D変換回路に比べて、容量列を構成する容量の最大
容量値が小さくなるので容量値の合計が小さくなる。A
/D変換回路をLSI化する際、容量値とチップ面積は
比例するので、2段容量形A/D変換回路はチップ面積
を小さくでき、コストを下げることができる。
【0024】しかしながら、より高性能化の要求のた
め、必要とされる分解能が8ビットから16ビットまで
増えるにつれ、従来の2段容量形A/D変換回路では、
やはり容量列を構成する容量の最大容量値が大きくな
り、容量値の合計が大となり、回路をLSI化する際、
チップ面積やコストが増大するという問題点があった。
例えば、8ビットの2段容量形A/D変換回路では、容
量列中の最小容量値をCとすると、容量列中の最大容量
値は8C、全容量値は、(31+16/15)・Cであ
るが、16ビットの2段容量形A/D変換回路では、容
量列中の最大容量値は128C、全容量値は(511+
256/255)・Cであり、全容量値は8ビットに比
べて約16倍に増える。
【0025】一般的に容量型A/D変換回路をチップ上
に実現する場合、チップ全体の面積に占める容量の面積
の割合は大きく、容量値が約16倍に増えると、チップ
面積も約16倍近く増大することを意味する。本発明の
目的は、この間題を解消し、例えば分解能が8ビットか
ら16ビットヘ増加しても全容量値を最小にしてチップ
面積の増加を最も抑制することができる容量型A/D変
換回路を提供すること、さらには全容量値が最小ではな
いものの、従来よりは充分に小さくかつ各容量素子の精
度を高めることができる容量型A/D変換回路を提供す
ることにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに請求項1のA/D変換回路は、アナログ入力保持手
段によって保持したアナログ入力信号(アナログ入力V
in)を所定の複数桁(N、例えば12桁)のディジタ
ル出力信号(ディジタル出力Dout)に変換するA/
D変換回路であって、最上位ビットから順次1ビットず
つビット値を確定するように生成され前記ディジタル出
力信号に漸近していく、前記所定の複数桁と同桁数のデ
ィジタル信号(ビット値の確定の途上にあるディジタル
出力Dout、以下漸近ディジタル信号という)を与え
られ、該漸近ディジタル信号を前記アナログ入力信号と
比較できるように変換してなるアナログ信号(〔(漸近
ディジタル信号)/2N 〕×(VRH−VRL)+VR
Lの値を持つアナログ信号、以下変換アナログ信号とい
う)を少なくとも成分として含むアナログ出力信号(ア
ナログ出力Vo)を生成するD/A変換手段、少なくと
も生成された前記アナログ出力信号を入力し、前記変換
アナログ信号と前記アナログ入力信号との大小を比較す
る比較手段(コンパレータ300,301など)、前記
漸近ディジタル信号を生成して前記D/A変換手段に与
えつつ、該漸近ディジタル信号に対応する前記アナログ
出力信号についての前記比較手段の比較結果(CPo)
を入力し、この入力のつど、直近に前記D/A変換手段
に与えた前記漸近ディジタル信号内の確定済のビットに
次ぐ未確定のビットの値を確定するA/D変換制御手段
(逐次比較レジスタ400)を備え、全桁のビット値が
確定した前記漸近ディジタル信号を前記ディジタル出力
信号とするA/D変換回路において、前記D/A変換手
段が(D/A変換回路111として)、前記ディジタル
出力信号の、桁順に並ぶ2桁のビットごとに設けられ、
該2桁の各ビットに1対1に対応する容量を持ち、該容
量のうち上位桁側の容量の値が下位桁側の容量の値
(C、以下基準容量値という)の2倍であるような容量
列を(11 〜16 などとして)3段以上備えると共に、
該容量列の全段の各容量の一端を、当該の容量に対応す
る前記漸近ディジタル信号が“1”であるか“0”であ
るかに応じて、それぞれ第1接続点か第2接続点に接続
するアナログスイッチ群(Sl〜S12など)と、前記
容量列1段ごとの各容量の他端を一括してなる接続点
を、桁順で隣接する容量列の段間ごとに結合する、基準
容量値の(4/3)倍の容量値を持つ結合容量(21
5 など)と、前記容量列のうち、前記ディジタル出力
信号の最下位ビットに対応する容量を持つ容量列(16
など)の各容量の前記他端を一括してなる接続点と第2
接続点間に設けられ、基準容量値と等しい容量値を持つ
終端容量(3)とを備え、前記容量列のうち、前記ディ
ジタル出力信号の最上位ビットに対応する容量を持つ容
量列(11 )の各容量の前記他端を一括してなる接続点
を前記アナログ出力信号の出力端子(ノードp)とし、
少なくとも、前記アナログ出力信号を生成する際は、前
記第1接続点を前記ディジタル出力信号の上限値(11
11・・・1)に変換される前記アナログ入力信号に等
しい電圧を持つ第1の基準電圧源(VRH)に接続さ
れ、前記第2接続点を前記ディジタル出力信号の下限値
(0000・・・0)に変換される前記アナログ入力信
号に等しい電圧を持つ第2の基準電圧源(VRL)に接
続されるようるする。
【0027】また請求項2のA/D変換回路では、請求
項1に記載の(例えば12ビット)A/D変換回路にお
いて、前記(D/A変換手段をD/A変換回路112と
し)D/A変換手段の容量列を前記ディジタル出力信号
の1桁に対応する基準容量値の容量のみで構成して、こ
の新たな容量列を(11 〜112のように)前記ディジタ
ル出力信号の桁数分設け、(21 〜211で示される)前
記結合容量の容量値を基準容量値の2倍とする。
【0028】また請求項3のA/D変換回路では、請求
項1または2に記載のA/D変換回路において、前記比
較手段が(コンパレータ300として)前記アナログ出
力信号を入力する際、別に(サンプル・ホールド回路2
00などによって保持された)前記アナログ入力信号を
入力するようにする。
【0029】また請求項4のA/D変換回路では、請求
項1または2に記載のA/D変換回路において、前記D
/A変換手段が、前記アナログ入力保持手段を兼ね、前
記アナログ出力信号の生成を開始する前に、前記アナロ
グ入力信号を保持するようにする。また請求項5のA/
D変換回路では、請求項4に記載のA/D変換回路にお
いて、前記D/A変換手段が、前記アナログ出力信号の
出力端子を所定の電位(中間電位Vnなど)にクランプ
され、前記アナログスイッチ群を前記のいずれかの接続
状態にされるとともに、前記第1接続点および第2接続
点を前記アナログ入力信号に接続されて該アナログ入力
信号の保持を行うようにし、前記比較手段が、前記のよ
うに生成されて入力した前記アナログ出力信号が、前記
出力端子のクランプ時の前記所定の電位を上回るか否か
を判定することにより前記の比較を行うようにする。
【0030】また請求項6のA/D変換回路では、請求
項5に記載のA/D変換回路において、前記比較手段が
(コンパレータ301として)、前記アナログ出力信号
の出力端子を入力端とするインバータ(INV)と、該
インバータの入力端と出力端を短絡する短絡スイッチ
(Sc)とを持ち、前記D/A変換手段が前記アナログ
入力信号を保持する際は、前記短絡スイッチがオンさ
れ、前記D/A変換手段が前記アナログ出力信号を生成
する際は、前記短絡スイッチがオフされるようにする。
【0031】また請求項7のA/D変換回路は、請求項
1ないし6のいずれかに記載のA/D変換回路におい
て、半導体集積回路からなるようにする。本発明の作用
は以下の如くである。すなわち本発明では基本的にA/
D変換回路内のD/A変換回路における容量列を3段以
上、従って結合容量を2個以上設ける構成とする。
【0032】そして請求項1に関わる発明(第1発明と
いう)では、容量列の段数をディジタル出力の全ビット
数(分解能)の1/2とし、A/D変換回路を構成する
全容量値を最も小さくする。また請求項2に関わる発明
(第2発明という)では、容量列の段数をディジタル出
力の全ビット数に等しくし、A/D変換回路を構成する
全容量値を充分小さくすると共に各容量素子の精度を高
める。
【0033】
【発明の実施の形態】図3は本発明を説明するための多
段(本例では3段)の12ビット容量型A/D変換回路
の構成例を示す。このA/D変換回路においては図7に
対し、サンプル・ホールド回路200が省略されると共
にD/A変換回路100が110に置換わり、コンパレ
ータ300が301に置換わっている。
【0034】そして、D/A変換回路110におけるア
ナログスイッチS(S1〜S12)への2つの電圧入力
端である第1および第2の各接続点には、それぞれアナ
ログ入力Vinと高電位基準電圧源VRHを切り換える
スイッチS1H、およびアナログ入力Vinと低電位基
準電圧源VRLを切り換えるスイッチS2Lが設けられ
ている。
【0035】D/A変換回路110においては容量列1
の段数(Xとする)が3段、従って結合容量2が21
2 の2つであり、かつ各容量列11 、12 、13 ごと
の桁数(入力ビット数)が等しく4である。なお、図4
(a)〜(d)は図3の動作説明図である。図3におい
ても、S(S1〜S12)はディジタル出力Doutの
各ビットに対応したアナログスイッチであり、それぞれ
のビットにおいて、ディジタル出力Doutが“1”の
場合、第1接続点に接続され、“0”の場合、第2接続
点に接続される。
【0036】また第1接続点には、スイッチS1Hによ
ってアナログ入力Vinと高電位基準電圧源VRHが切
り換え接続され、第2接続点には、スイッチS2Lによ
ってアナログ入力Vinと低電位基準電圧源VRLが切
り換え接続される。そしてD/A変換回路110のアナ
ログ出力Voはコンパレータ301に入力される。3段
(つまり3つ)の容量列11 、12 、13 は何れもバイ
ナリーに重み付けされた容量値C、2C、4C、8Cの
4つの容量からなる。結合容量21 と22 は何れも、容
量アレイ中の最小容量値Cの(16/15)倍の容量値
(16C/15)を持つ。
【0037】この結合容量2の容量値(16C/15)
は、図3中のa点あるいはb点より左側を、アナログス
イッチS5〜S12が全て第2接続点に接続された状態
で見た時の合成容量値が、最小容量値Cに等しくなるよ
うに決められている。コンパレータ301は、インバー
タINVとインバータの入力と出力を短絡するスイッチ
Scとで構成されている。コンパレータ301の入力
は、アナログ出力Voであり、コンパレータ301の比
較結果CPoは、逐次比較レジスタ400によって、デ
ィジタル出力Doutへ変換される。また、逐次比較レ
ジスタ400は、ディジタル出力Doutによってアナ
ログスイッチ群S1〜S12のオン・オフを制御する。
【0038】次に図4を参照しつつ、図3の動作を説明
する。最初は、D/A変換回路110に、A/D変換対
象のアナログ入力Vinを、充電によって記憶保持させ
る。即ち、第1接続点の切り換えスイッチS1Hと第2
接続点の切り換えスイッチS2Lを、いずれもアナログ
入力Vinに接続し、アナログスイッチ群S1〜S12
を第1接続点か第2接続点のどちらかに接続するように
する。
【0039】そして、コンパレータ301のスイッチS
cをオンにする。これによりインバータINVの入力電
圧と出力電圧は等しく、インバータINVの電源の中間
の電位Vnとなり、同時にこの電位VnはインバータI
NVの動作のしきい値となる。この時の等価回路を図4
(a)に示す。ここで、アナログ出力Voの出力点とし
てのノードpの電荷量Qinは以下の式(11)で表さ
れる。
【0040】
【数4】 Qin=16C(Vn−Vin) ・・・(11) こうしてD/A変換回路110の充電動作が完了する
と、D/A変換回路110は本来のD/A変換動作に移
る。なお、D/A変換回路110および実施例の図1,
図2で後述するD/A変換回路111,112について
も、その基本的なD/A変換機能には式(1A)の関係
が同様にあてはまる。但し、図1〜図3におけるアナロ
グ出力Voには式(1A)のアナログ出力Voが成分と
して含まれることになる。
【0041】このD/A変換動作では先ず第1ビット
(MSBビット)の比較を行う。この時は、コンパレー
タ301のスイッチScはオフとなり、第1接続点の切
り換えスイッチS1Hと第2接続点の切り換えスイッチ
S2Lは、それぞれ高電位基準電圧源VRHと低電位基
準電圧源VRLに接続される。これらのスイッチ(S
c、S1H、S2L)は、以後の比較期間中は切り換わ
らない。
【0042】アナログスイッチ群Sは、S1が第1接続
点に接続され、S2〜S12が第2接続点に接続され
る。この時の等価回路を図4(b)に示す。ここでノー
ドpの電位をVo、電荷量をQとすると、Qは以下の式
(12)で表される。
【0043】
【数5】 Q=8C(Vo−VRH)+8C(Vo−VRL) ・・・(12) ここで、ノードpには、充放電経路がないので、アナロ
グ入力Vinの入力時の電荷Qinは保持されている。
つまりQ=Qinであり、式(11)と(12)から、
電位Voは以下の式(13)のように計算できる。
【0044】
【数6】 8C(Vo−VRH)+8C(Vo−VRL)=16C(Vn−Vin) 故に、 Vo=Vn+(VRH+VRL)/2−Vin ・・・(13) 従って、この式(13)から次の関係が得られる。
【0045】Vin>(VRH+VRL)/2 なら
ば、Vo<Vnとなり、コンパレータ301の出力CP
oは“H”(=“1”)となる。 Vin <(VRH+VRL)/2ならば、Vo>V
nとなり、コンパレータ出力CPoは“L”(=
“0”)となる。 このように、第1ビットでは、アナログ入力電圧Vin
が、(VRH+VRL)/2より大きいか、小さいかを
比較している。この時のコンパレータ出力CPoは、逐
次比較レジスタ400の第1ビットの値として設定格納
され、ディジタル出力Doutとして外部に出力される
と同時に、アナログスイッチS1の確定した制御出力と
なる。
【0046】第1ビットの比較が完了すると、直ちに第
2ビットの比較状態となる。ここでは、第1ビットの比
較結果が、“L”(=“0”)であった場合、すなわち
Vin<(VRH+VRL)/2の場合を説明する。こ
の第2ビットの比較状態では、アナログスイッチ群は、
S2が第1接続点に接続され、S2以外は第2接続点に
接続される。
【0047】この時の等価回路を図4(c)に示す。こ
こでノードpの電位をVo、電荷量をQとすると、Qは
以下の式(14)で表され、第1ビットの時と同様に、
Voは、以下の式(15)の様に計算できる。
【0048】
【数7】 Q=4C(Vo−VRH)+12C(Vo−VRL) ・・・(14) また、 Q=Qin よって式(14)と(11)から、 4C(Vo−VRH)+12C(Vo−VRL) =16C(Vn−Vin) 故に、 Vo=Vn+(1/4)VRH+(3/4)VRL−Vin ・・・(15) 従って、この式(15)から次の関係が得られる。
【0049】Vin>(1/4)VRH+(3/4)
VRLならば、Vo<Vnとなり、コンパレータ出力C
Poは“H”(=“1”)となる。 Vin<(1/4)VRH+(3/4)VRLなら
ば、Vo>Vnとなり、コンパレータ出力CPoは
“L”(=“0”)となる。 このように、第2ビットでは、アナログ入力電圧Vin
が、(1/4)VRH+(3/4)VRLより大きいか
小さいかを比較している。
【0050】この時のコンパレータ出力CPoは、逐次
比較レジスタ400の第2ビットの値として設定格納さ
れ、ディジタル出力Doutとして外部に出力されると
同時に、アナログスイッチS2の確定した制御出力とな
る。次ビット以降も同様の手順で比較が行われるが、1
例として、第5ビットの比較動作を説明する。ここで
は、第1ビット〜第4ビットまでの比較結果CPoが、
“L”(=“0”)であった場合としている。この第5
ビットの比較状態では、アナログスイッチ群は、S5が
第1の接続点に接続され、S5以外は第2の接続点に接
続される。
【0051】この時の等価回路を図4(d)に示す。こ
こでノードpの電位をVo、電荷量をQ2、LSB側の
ノードの電位をV1、電荷量をQ1とすると、Q1,Q
2はそれぞれ以下の式(16),(17)で表される。
【0052】
【数8】 Q1=8C(V1−VRL)+8C(V1−VRH) +(16C/15)(V1−Vo) ・・・(16) Q2=(16C/15)(Vo−V1)+15C(Vo−VRL) ・・・(17) LSB側のノードでは、回路が開放であるので、Qlは
0である。ノードpでは、これまでと同様に、Q2=Q
inである。従って式(16),(17)は次式(1
8),(19)に置き換えられる。
【0053】
【数9】 8C(V1−VRL)+8C(V1−VRH) +(16C/15)(V1−Vo)=0 ・・・(18) (16C/15)(Vo−V1)+15C(Vo−VRL) =16C(Vn−Vin) ・・・(19) これらの式(18),(19)より、V1を消去して、
整理すると、アナログ出力Voは以下の式(20)で表
せる。
【0054】
【数10】 Vo=Vn+(1/32)VRH+(31/32)VRL−Vin =Vn+〔(1/25 )(VRH−VRL)+VRL〕−Vin ・・・(20) 従って、この式(20)から次の関係が得られる。
【0055】Vin>(1/32)VRH+(31/
32)VRLならば、Vo<Vnとなり、コンパレータ
出力CPoは“H”(=“1”)となる。 Vin<(1/32)VRH+(31/32)VRL
ならば、Vo>Vnとなり、コンパレータ出力CPoは
“L”(=“0”)となる。 以上の様に、順次比較が行われ、最終的にアナログ出力
VoがインバータINVの中間電位Vnに最も近くなる
ようなアナログスイッチ群S1〜S12のオンオフの組
合せを探す動作が行われる。
【0056】このとき逐次比較レジスタ400に設定格
納された値が、12ビットのディジタルデータ(ディジ
タル出力Dout)として外部にも出力されており、こ
のディジタル出力Doutがアナログ入力Vinの確定
したディジタル変換値となる。以上の比較動作中の比較
電圧値(アナログ出力Vo)の推移は図5と同じであ
る。
【0057】図3に示す3段容量型A/D変換回路の全
容量値は後述する表1に示すとおり、48.1Cであ
る。図7に示した2段容量型A/D変換回路の全容量値
は同じく表1に示すとおり、128.0Cであり、3段
容量型では2段容量型に比べて全容量値が小さくなって
いることが分かる。 (実施の形態1)図1は第1発明の一実施例としての多
段(本例では12ビット6段)容量型A/D変換回路の
構成を示す。図1においては図3のD/A変換回路11
0が111に置換わっている。
【0058】D/A変換回路111においては容量列1
の段数X=6、つまりディジタル出力全ビット数12の
1/2であり、従って結合容量2が、21 ,22 ,〜2
5 の5つ、かつ各容量列11 ,12 ,〜16 それぞれの
桁数(入力ビット数)が等しく2つとなっている。6つ
の容量列11 ,12 ,〜16 は、全てバイナリーに重み
付けされている容量値Cと2Cの2つの容量からなる。
5つの結合容量21 ,22 ,〜25 は、いずれも容量ア
レイの最小容量値Cの(4/3)倍の容量値(4C/
3)を持っている。
【0059】この結合容量2の容量値(4C/3)は、
図1中のa点、b点、c点、d点またはe点の各点より
左側を、アナログスイッチS3〜S12が、全て第2接
続点、さらには低電位基準電圧源VRLに接続された状
態で見た時の合成容量値が、最小容量Cに等しくなるよ
うに決められている。次に示す表1は、8〜16ビット
A/D変換回路における、結合容量で結合される容量列
1の段数Xの値、又は結合容量2の個数と全容量値との
関係を示す。
【0060】
【表1】 この表1中、容量列の段数X=2(結合容量数=1)の
場合は、従来技術である2段容量形に相当する。表1よ
り明らかなように、特に第1発明である段数Xの値がデ
ィジタル出力の全ビット数(分解能)の1/2の時、全
容量値は最小となる(表1中の四角太枠で囲んだ値)。
これは、各容量列ごとの桁数(従ってアナログスイッチ
Sで切り替わる容量の個数)が2つの場合に相当する。
【0061】表1に示すとおり、図1に示すA/D変換
回路の全容量値は、25.7Cであり、他方、図7に示
した従来の全容量値は、128.0Cである。このよう
に本第1発明によって、従来例に比べ全容量値を著しく
小さくできることが分かる。図1の動作は、図3の場合
と同じ考え方で説明される。 (実施の形態2)図2は第2発明の一実施例としての多
段(本例では12ビット12段)容量形A/D変換回路
の構成を示す。図2においては図3のD/A変換回路1
10が112に置換わっている。
【0062】D/A変換回路112においては容量列1
の段数X=12、つまりディジタル出力全ビット数12
に等しく、従って結合容量2が、21 ,22 ,〜211
11個、かつ各容量列11 ,12 ,〜112ごとの桁数が
等しく1となっている。12個の容量列11 ,12 ,〜
12は、全て最小容量値Cを持つ1つの容量からなる。
11個の結合容量21 ,22 ,〜211は、いずれも容量
アレイの最小容量値Cの2倍の容量値2Cを持ってい
る。
【0063】この結合容量2の容量値2Cは、図2中の
結合容量21 ,22 ,〜211のそれぞれの右側の端子か
ら左側を、アナログスイッチS2〜S12が、全て第2
接続点、さらには低電位基準電圧源VRLに接続された
状態で見た時の合成容量値が、最小容量Cに等しくなる
ように決められている。図2のA/D変換回路の全容量
値は表1に示すように35Cで、図1の回路の全容量値
25.7Cには及ばないが、図7の従来回路の全容量値
128.0に比べれば十分小さい。しかも図2のA/D
変換回路では容量値Cずつと2Cずつの容量素子がそれ
ぞれ並んだ構成であり、IC上に容量素子を実現する際
に容量値の精度を高めることが容易になる。図2の動作
も図3の場合と同じ考え方で説明される。
【0064】以上の実施例に示したA/D変換回路にお
いては、図7に示した通常のコンパレータ300を使用
していないが、図1,図2のD/A変換回路111,1
12をそれぞれ、切り換えスイッチS1H,S2Lを取
り除いた形で、図7へD/A変換回路100と置き換え
て組込み、コンパレータ300を用いるようにしても、
図7で述べたと同様なA/D変換動作が可能なことは明
らかであり、これも本発明に包含される。
【0065】
【発明の効果】本発明では、容量型A/D変換回路にお
いて、基本的に、容量列を3段以上(容量列段数X≧
3、結合容量を2つ以上)設ける構成とし、第1発明で
は容量列の段数をディジタル出力の全ビット数(分解
能)の1/2として、容量列1段ごとをC(最小容量
値)と2Cの各容量値を持つ2つの容量で、また結合容
量を容量値4C/3の容量で構成するようにしたので、
従来の技術である、結合容量が1つの場合に比べて、各
容量列中のバイナリーに重み付けされた最大容量値が著
しく抑えられ、A/D変換回路の全容量値を最小にする
ことができる。
【0066】また第2発明では、容量列の段数をディジ
タル出力の全ビット数に等しくして、容量列1段ごとを
最小容量値のCの単一容量で、また結合容量を容量値2
Cの容量で構成するようにしたので、A/D変換回路の
全容量値は最小ではないものの、従来に比べては充分小
さく、さらにA/D変換回路を容量値Cの容量の組合せ
配列で構成できるので、A/D変換回路をICチップ上
に実現する際に容量素子の精度を高め、高精度なA/D
変換を実現することが容易になる。
【0067】従来技術と、容量列段数Xの値がディジタ
ル出力全ビット数の1/2の時との全容量値の比較を次
の表2に示す。
【0068】
【表2】 この表2より、第1発明の10ビットA/D変換回路の
全容量値は従来の33%まで小さくなっており、同じく
第1発明の16ビットA/D変換回路では、従来の6.
7%という非常に小さな容量値で構成できることが分か
る。
【0069】前述のように、容量型A/D変換回路をチ
ップ上で実現する場合、チップ全体の面積に占める容量
の面積の割合は大きく、容量値が1/2に小さくなれ
ば、ほぼA/D変換回路全体も1/2近く小さくでき
る。チップ面積の大きさはコストに直結するので、本発
明では大幅なチップ面積の削減、すなわち大幅なコスト
の削減を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の一実施例としての多段容量形A/D
変換回路の構成図
【図2】第2発明の一実施例としての多段容量形A/D
変換回路の構成図
【図3】本発明を説明するための多段容量形A/D変換
回路の構成図
【図4】図3の動作説明図
【図5】A/D変換動作中において変換対象アナログ入
力電圧と比較する電圧値の推移を示す図
【図6】A/D変換回路の一般的な構成例を示すブロッ
ク図
【図7】図1に対応する従来の2段容量形A/D変換回
路の構成例を示す図
【図8】図7の動作説明図
【符号の説明】
1(11 〜112) 容量列 2(21 〜211) 結合容量 3 終端容量 S(S1〜S12) アナログスイッチ 111,112 D/A変換回路 200 サンプル・ホールド回路 300,301 コンパレータ 400 逐次比較レジスタ Vin アナログ入力 Vo アナログ出力 Dout ディジタル出力 VRH 高電位基準電圧(源) VRL 低電位基準電圧(源) CPo 比較結果 INV インバータ Sc 短絡スイッチ S1H,S2L 切り換えスイッチ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アナログ入力保持手段によって保持したア
    ナログ入力信号を所定の複数桁のディジタル出力信号に
    変換するA/D変換回路であって、 最上位ビットから順次1ビットずつビット値を確定する
    ように生成され前記ディジタル出力信号に漸近してい
    く、前記所定の複数桁と同桁数のディジタル信号(以下
    漸近ディジタル信号という)を与えられ、該漸近ディジ
    タル信号を前記アナログ入力信号と比較できるように変
    換してなるアナログ信号(以下変換アナログ信号とい
    う)を少なくとも成分として含むアナログ出力信号を生
    成するD/A変換手段、 少なくとも生成された前記アナログ出力信号を入力し、
    前記変換アナログ信号と前記アナログ入力信号との大小
    を比較する比較手段、 前記漸近ディジタル信号を生成して前記D/A変換手段
    に与えつつ、該漸近ディジタル信号に対応する前記アナ
    ログ出力信号についての前記比較手段の比較結果を入力
    し、この入力のつど、直近に前記D/A変換手段に与え
    た前記漸近ディジタル信号内の確定済のビットに次ぐ未
    確定のビットの値を確定するA/D変換制御手段を備
    え、 全桁のビット値が確定した前記漸近ディジタル信号を前
    記ディジタル出力信号とするA/D変換回路において、 前記D/A変換手段が、 前記ディジタル出力信号の、桁順に並ぶ2桁のビットご
    とに設けられ、該2桁の各ビットに1対1に対応する容
    量を持ち、該容量のうち上位桁側の容量の値が下位桁側
    の容量の値(以下基準容量値という)の2倍であるよう
    な容量列を3段以上備えると共に、 該容量列の全段の各容量の一端を、当該の容量に対応す
    る前記漸近ディジタル信号が“1”であるか“0”であ
    るかに応じて、それぞれ第1接続点か第2接続点に接続
    するアナログスイッチ群と、 前記容量列1段ごとの各容量の他端を一括してなる接続
    点を、桁順で隣接する容量列の段間ごとに結合する、基
    準容量値の(4/3)倍の容量値を持つ結合容量と、 前記容量列のうち、前記ディジタル出力信号の最下位ビ
    ットに対応する容量を持つ容量列の各容量の前記他端を
    一括してなる接続点と第2接続点間に設けられ、基準容
    量値と等しい容量値を持つ終端容量とを備え、 前記容量列のうち、前記ディジタル出力信号の最上位ビ
    ットに対応する容量を持つ容量列の各容量の前記他端を
    一括してなる接続点を前記アナログ出力信号の出力端子
    とし、 少なくとも、前記アナログ出力信号を生成する際は、前
    記第1接続点を前記ディジタル出力信号の上限値に変換
    される前記アナログ入力信号に等しい電圧を持つ第1の
    基準電圧源に接続され、前記第2接続点を前記ディジタ
    ル出力信号の下限値に変換される前記アナログ入力信号
    に等しい電圧を持つ第2の基準電圧源に接続されること
    を特徴とするA/D変換回路。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のA/D変換回路におい
    て、 前記D/A変換手段の容量列を前記ディジタル出力信号
    の1桁に対応する基準容量値の容量のみで構成して、こ
    の新たな容量列を前記ディジタル出力信号の桁数分設
    け、前記結合容量の容量値を基準容量値の2倍としたこ
    とを特徴とするA/D変換回路。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載のA/D変換回路
    において、 前記比較手段が前記アナログ出力信号を入力する際、別
    に前記アナログ入力信号を入力することを特徴とするA
    /D変換回路。
  4. 【請求項4】請求項1または2に記載のA/D変換回路
    において、 前記D/A変換手段が、前記アナログ入力保持手段を兼
    ね、前記アナログ出力信号の生成を開始する前に、前記
    アナログ入力信号を保持することを特徴とするA/D変
    換回路。
  5. 【請求項5】請求項4に記載のA/D変換回路におい
    て、 前記D/A変換手段が、前記アナログ出力信号の出力端
    子を所定の電位にクランプされ、前記アナログスイッチ
    群を前記のいずれかの接続状態にされるとともに、前記
    第1接続点および第2接続点を前記アナログ入力信号に
    接続されて該アナログ入力信号の保持を行うようにし、 前記比較手段が、前記のように生成されて入力した前記
    アナログ出力信号が、前記出力端子のクランプ時の前記
    所定の電位を上回るか否かを判定することにより前記の
    比較を行うことを特徴とするA/D変換回路。
  6. 【請求項6】請求項5に記載のA/D変換回路におい
    て、 前記比較手段が、前記アナログ出力信号の出力端子を入
    力端とするインバータと、該インバータの入力端と出力
    端を短絡する短絡スイッチとを持ち、 前記D/A変換手段が前記アナログ入力信号を保持する
    際は、前記短絡スイッチがオンされ、前記D/A変換手
    段が前記アナログ出力信号を生成する際は、前記短絡ス
    イッチがオフされるようにしたことを特徴とするA/D
    変換回路。
  7. 【請求項7】請求項1ないし6のいずれかに記載のA/
    D変換回路において、 半導体集積回路からなることを特徴とするA/D変換回
    路。
JP2001119222A 2001-04-18 2001-04-18 A/d変換回路 Withdrawn JP2002314419A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001119222A JP2002314419A (ja) 2001-04-18 2001-04-18 A/d変換回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001119222A JP2002314419A (ja) 2001-04-18 2001-04-18 A/d変換回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002314419A true JP2002314419A (ja) 2002-10-25

Family

ID=18969475

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001119222A Withdrawn JP2002314419A (ja) 2001-04-18 2001-04-18 A/d変換回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002314419A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009118488A (ja) * 2007-11-08 2009-05-28 Advantest Corp Da変換装置およびad変換装置
JP2012060221A (ja) * 2010-09-06 2012-03-22 Toshiba Corp 逐次比較型アナログデジタル変換回路及び受信装置
JP2013211651A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Seiko Epson Corp A/d変換回路及び電子機器
US8659459B2 (en) 2010-09-30 2014-02-25 Samsung Electronics Co., Ltd. Digital-to-analog converter, analog-to-digital converter including same, and semiconductor device
JP2016105663A (ja) * 2016-03-11 2016-06-09 セイコーエプソン株式会社 A/d変換回路及び電子機器
US11658676B2 (en) 2021-06-24 2023-05-23 Seiko Epson Corporation DA conversion circuit, electro-optical device and electronic apparatus

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009118488A (ja) * 2007-11-08 2009-05-28 Advantest Corp Da変換装置およびad変換装置
JP2012060221A (ja) * 2010-09-06 2012-03-22 Toshiba Corp 逐次比較型アナログデジタル変換回路及び受信装置
US8659459B2 (en) 2010-09-30 2014-02-25 Samsung Electronics Co., Ltd. Digital-to-analog converter, analog-to-digital converter including same, and semiconductor device
JP2013211651A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Seiko Epson Corp A/d変換回路及び電子機器
JP2016105663A (ja) * 2016-03-11 2016-06-09 セイコーエプソン株式会社 A/d変換回路及び電子機器
US11658676B2 (en) 2021-06-24 2023-05-23 Seiko Epson Corporation DA conversion circuit, electro-optical device and electronic apparatus
US11831327B2 (en) 2021-06-24 2023-11-28 Seiko Epson Corporation DA conversion circuit, electro-optical device and electronic apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7903018B2 (en) Analog/digital converter assembly and corresponding method
US7796079B2 (en) Charge redistribution successive approximation analog-to-digital converter and related operating method
JPH06152420A (ja) アナログ/ディジタル変換器
CN108306644B (zh) 基于10位超低功耗逐次逼近型模数转换器前端电路
KR20180044232A (ko) Dac 커패시턴스 어레이, sar형 아날로그-디지털 컨버터 및 전력 소비의 감소 방법
US6229472B1 (en) A/D converter
EP0289081B1 (en) Digital-to-analog converter
CN108111171B (zh) 适用于差分结构逐次逼近型模数转换器单调式开关方法
US10727857B2 (en) Successive approximation register (SAR) analog to digital converter (ADC) with switchable reference voltage
US5920275A (en) Analog-to-digital converter using weighted capacitor array and interpolating comparator
JP3300230B2 (ja) 線形型デイジタルアナログ変換器及びその駆動方法
US20080191923A1 (en) Method and apparatus for analog-to-digital conversion using switched capacitors
KR101012684B1 (ko) 1/2 승수 기준 전압을 누적하는 아날로그 디지털 변환기
JP2002314419A (ja) A/d変換回路
US7623057B2 (en) Analog digital converter
JP2762969B2 (ja) 抵抗ストリング型d/a変換器、および直並列型a/d変換器
KR100696945B1 (ko) 아날로그 디지털 변환기의 단위 블록을 재사용하여고해상도를 구현하는 축차근사형 아날로그 디지털 변환 장치
JP2001267925A (ja) 逐次比較型ad変換器
JP3130007B2 (ja) 逐次比較型a/dコンバータ回路
CN112994699A (zh) 失调校准装置、逐次逼近型模数转换装置及失调校准方法
JP3331081B2 (ja) サブレンジング型a/d変換器
JPH05167449A (ja) 逐次比較型アナログデジタル変換器
JP2844617B2 (ja) Cアレー型a/dコンバータ
US20230261663A1 (en) Analog-to-digital converter circuit and semiconductor integrated circuit
JPH0879078A (ja) 直並列型アナログ/ディジタル変換器

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20060703

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060704

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070810

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20081216

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20090219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091006

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20091112

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20091207