JP2009118488A - Da変換装置およびad変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】精度良く補正されたアナログ電圧を出力する。
【解決手段】デジタルの入力データに応じたアナログの出力電圧を出力するDA変換装置であって、入力データに応じたメイン電圧を当該DA変換装置の出力端子に与える容量アレイ型のメインDA変換器と、入力データに応じた補正データを出力する補正データ出力部と、補正データに応じた補正電圧を出力する容量アレイ型の補正DA変換器と、補正DA変換器の出力端とメインDA変換器の出力端との間に直列に接続された分圧コンデンサと、を備えるDA変換装置を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、DA変換装置およびAD変換装置に関する。特に本発明は、デジタルの入力データに応じたアナログの出力電圧を出力するDA変換装置およびこれを備えたAD変換装置に関する。
電荷再配分型のAD変換装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載されたAD変換装置は、容量アレイ型のメインDA変換器と、容量アレイ型の補正DA変換器と、コンパレータと、コントロールロジックとを備える。
メインDA変換器は、コントロールロジックから与えられたデータに応じたアナログ電圧を出力する。補正DA変換器は、メインDA変換器の1LSB未満の分解能を表すデータがコントロールロジックから与えられ、与えられたデータに応じたアナログ電圧を出力する。コンパレータは、メインDA変換器から出力された電圧および補正DA変換器から出力された電圧を加算した加算電圧と、入力電圧とを比較する。
コントロールロジックは、メインDA変換器および補正DA変換器に与えるデータを変化させて、入力電圧と加算電圧とが一致するデータをサーチする。そして、コントロールロジックは、入力電圧と加算電圧とが一致したデータを外部に出力する。
ここで、コントロールロジックは、メインDA変換器のDNL(Differential Non Linearity)に応じて補正されたデータを、メインDA変換器および補正DA変換器に与える。より詳しくは、コントロールロジックは、DNLに応じて補正されたデータの整数部をメインDA変換器に与える。また、コントロールロジックは、DNLに応じて補正されたデータの小数部を補正DA変換器に与える。これにより、特許文献1に記載されたAD変換装置は、1LSB未満の精度でDNLが補正された電圧を出力することができる。
米国特許公開公報 US2007/0132626
ところで、1LSB未満の分解能(例えば、0.5LSB、0.25LSB、…)の電圧を出力する容量アレイ型のDA変換器は、1LSB以上の分解能の電圧を出力するDA変換器よりも、コンデンサの最小単位容量が小さくなる。しかし、半導体に製造可能なコンデンサの最小容量は、その半導体の製造プロセスによって定まるので、1LSB未満の分解能の電圧を出力する容量アレイ型のDA変換器は、合成容量が大きくなり、その結果、帯域が低くなる。従って、容量アレイ型のDA変換器は、コンデンサの最小単位容量をより大きくすることが好ましい。
また、DNLが補正された電圧をDA変換器から出力させる場合、外部から測定器をDA変換器に接続してDNLを予め測定して、測定結果に応じた補正データをDA変換器の内部メモリに書き込んでおかなければならない。従って、DA変換器は、簡易に、補正データを調整させることは困難であった。
そこで本発明は、上記の課題を解決することのできるDA変換装置およびAD変換装置を提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
本発明の第1の態様においては、デジタルの入力データに応じたアナログの出力電圧を出力するDA変換装置であって、入力データに応じたメイン電圧を当該DA変換装置の出力端子に与える容量アレイ型のメインDA変換器と、入力データに応じた補正データを出力する補正データ出力部と、補正データに応じた補正電圧を出力する容量アレイ型の補正DA変換器と、補正DA変換器の出力端とメインDA変換器の出力端との間に直列に接続された分圧コンデンサと、を備えるDA変換装置を提供する。
本発明の第2の態様においては、デジタルの入力データに応じたアナログの出力電圧を出力するDA変換装置であって、入力データに応じたメイン電圧を当該DA変換装置の出力端子に与えるメインDA変換器と、入力データに応じた補正データを出力する補正データ出力部と、補正データに応じた補正電圧を出力する補正DA変換器と、補正電圧をメイン電圧に加算する加算部と、キャリブレーション時において、メインDA変換器が出力するメイン電圧を、補正DA変換器を用いてAD変換した結果に基づき、補正データを決定するキャリブレーション部と、を備えるDA変換装置を提供する。
本発明の第3の態様においては、アナログの入力電圧に応じたデジタルの出力データを出力するAD変換装置であって、デジタルの比較データに応じた比較電圧を出力するDA変換装置と、入力電圧と比較電圧とを比較した比較結果を出力するコンパレータと、DA変換装置に与える比較データを変化させて、入力電圧と比較電圧とが一致する比較データを検出し、検出した比較データを出力データとして出力する制御部と、を備え、DA変換装置は、比較データに応じたメイン電圧を当該DA変換装置の出力端子に与える容量アレイ型のメインDA変換器と、比較データに応じた補正データを出力する補正データ出力部と、補正データに応じた補正電圧を出力する容量アレイ型の補正DA変換器と、補正DA変換器の出力端とメインDA変換器の出力端との間に直列に接続された分圧コンデンサと、を有するAD変換装置を提供する。
本発明の第4の態様においては、アナログの入力電圧に応じたデジタルの出力データを出力するAD変換装置であって、デジタルの比較データに応じた比較電圧を出力するDA変換装置と、入力電圧と比較電圧とを比較した比較結果を出力するコンパレータと、DA変換装置に与える比較データを変化させて、入力電圧と比較電圧とが一致する比較データを検出し、検出した比較データを出力データとして出力する制御部と、を備え、DA変換装置は、比較データに応じたメイン電圧を当該DA変換装置の出力端子に与えるメインDA変換器と、比較データに応じた補正データを出力する補正データ出力部と、補正データに応じた補正電圧を出力する補正DA変換器と、補正電圧をメイン電圧に加算する加算部と、キャリブレーション時において、メインDA変換器が出力するメイン電圧を、補正DA変換器を用いてAD変換した結果に基づき、補正データを決定するキャリブレーション部と、を有するAD変換装置を提供する。
なお上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションも又発明となりうる。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明の(一)側面を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、又実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本実施形態に係るAD変換装置10の構成を示す。AD変換装置10は、アナログの入力電圧VINに応じた所定数ビットのデジタルの出力データDOUTを出力する。
AD変換装置10は、DA変換装置20と、コンパレータ22と、制御部24とを備える。DA変換装置20は、制御部24から与えられたデジタルの比較データDに応じたアナログの比較電圧Vを出力する。
本実施形態において、DA変換装置20は、電荷再配分型のDA変換器を有する。DA変換装置20は、サンプリング周期に同期して、サンプルおよびホールドを繰り返す。DA変換装置20は、サンプル時において、入力電圧VINをサンプルする。また、DA変換装置20は、ホールド時において、サンプルした入力電圧VINをホールドする。さらに、DA変換装置20は、ホールド時において、制御部24から比較データDが与えられ、比較電圧Vからサンプルした入力電圧VINを減じた電圧を、出力端子26から出力する。
コンパレータ22は、DA変換装置20の出力端子26から出力された出力電圧とコモン電位とを比較して、比較結果を出力する。これにより、コンパレータ22は、入力電圧VINと比較電圧Vとを比較した比較結果を出力することができる。コンパレータ22は、一例として、入力電圧VINまたは比較電圧Vのいずれが大きいかを表す論理値を、比較結果として出力してよい。
制御部24は、入力電圧VINのホールド中において、DA変換装置20に対して、出力データDOUTと例えば同一ビット数の比較データDを与える。そして、制御部24は、比較データDを変化させ、変化させた比較データDの各値でのコンパレータ22の比較結果に基づき入力電圧VINと比較電圧Vとが一致する比較データDを検出する。制御部24は、一例として、逐次比較処理に応じて比較データDを順次に変化させて、入力電圧VINと比較電圧Vとが一致する比較データDを検出してよい。
制御部24は、一例として、入力電圧VIN以下の最大の比較電圧Vを発生させる比較データD、または、入力電圧VIN以上の最小の比較電圧Vを発生させる比較データDを、入力電圧VINと比較電圧Vとが一致する比較データDとして検出してよい。そして、このような制御部24は、検出した比較データDを出力データDOUTとして出力する。
このようにしてAD変換装置10は、アナログの入力電圧VINをデジタルの出力データDOUTに変換することができる。さらに、このようなAD変換装置10は、サンプリング周期毎に変換を繰り返すことにより、アナログ電圧信号をデジタルデータ系列に変換することができる。
つぎに、DA変換装置20についてより詳細に説明する。DA変換装置20は、メインDA変換器30と、補正データ出力部32と、補正DA変換器34と、加算部36と、キャリブレーション部38とを有する。
メインDA変換器30は、制御部24から比較データDが、入力データとして与えられる。メインDA変換器30は、与えられた比較データDに応じたメイン電圧を出力する。メインDA変換器30は、一例として、コンデンサラダー回路を内部に有する容量アレイ型のDA変換器であってよい。そして、メインDA変換器30は、メイン電圧を当該DA変換装置の出力端子26に与える。
本実施形態において、メインDA変換器30は、サンプル/ホールド機能を有する電荷再配分型のDA変換器であってよい。メインDA変換器30は、サンプル時において、入力電圧VINに応じた電荷をコンデンサラダー回路に取り込むことにより入力電圧VINをサンプルする。そして、メインDA変換器30は、ホールド時において、コンデンサラダー回路に取り込んだ電荷を外部に放出しないことにより、入力電圧VINをホールドする。さらに、メインDA変換器30は、ホールド時において、制御部24から比較データDを受けて、比較データDに応じた電圧から入力電圧VINを減じたメイン電圧を出力する。
補正データ出力部32は、制御部24から比較データDが与えられる。補正データ出力部32は、与えられた比較データDに応じた補正データを出力する。補正データ出力部32は、一例として、比較データDに応じた理想的な出力電圧と、比較データDが与えられた場合のメインDA変換器30の現実の出力電圧との誤差電圧(リニアリティ誤差)を、相殺する電圧(補正電圧)に応じた補正データを出力してよい。
補正データ出力部32は、一例として、比較データDの下位ビットに対応する重みを表すビットを含む補正データを出力してよい。これに加え、補正データ出力部32は、一例として、比較データDの小数点以下の重みを表すビットを含む補正データを出力してよい。すなわち、補正データ出力部32は、比較データDの下位ビットに対応する精度(1LSB、2LSB、4LSB、…)を表すビット、および、比較データDの最下位ビット(LSB)より小さい精度(0.5LSB、0.25LSB、…)を表すビットを含む補正データを出力してよい。
補正DA変換器34は、補正データ出力部32から補正データが与えられる。補正DA変換器34は、与えられた補正データに応じた補正電圧を出力する。補正DA変換器34は、一例として、コンデンサラダー回路を内部に有する容量アレイ型のDA変換器であってよい。
本実施形態において、補正DA変換器34は、サンプル/ホールド機能を有する電荷再配分型のDA変換器であってよい。補正DA変換器34は、サンプル時において、入力電圧VINに応じた電荷を内部のコンデンサラダー回路に取り込むことにより、入力電圧VINをサンプルする。そして、補正DA変換器34は、ホールド時において、コンデンサラダー回路に取り込んだ電荷を外部に放出させないことにより、入力電圧VINをホールドする。さらに、補正DA変換器34は、ホールド時において、補正データ出力部32から補正データを受けて、補正データに応じた電圧から入力電圧VINを減じた補正電圧を出力する。
加算部36は、補正DA変換器34から出力された補正電圧を、メインDA変換器30から出力されたメイン電圧に加算する。加算部36は、一例として、分圧コンデンサ40を含んでよい。分圧コンデンサ40は、補正DA変換器34の出力端とメインDA変換器30の出力端との間に直列に接続される。
ここで、補正DA変換器34により出力された補正電圧は、補正DA変換器34の合成容量と、分圧コンデンサ40の容量とで直列分圧されて、メインDA変換器30の出力端に加算される。
補正DA変換器34および分圧コンデンサ40の合成容量は、一例として、補正DA変換器34の合成容量の2のべき乗倍であってよい。例えば、補正DA変換器34および分圧コンデンサ40の合成容量が補正DA変換器34の合成容量の2X倍であれば、分圧コンデンサ40は、Xビット分桁下げしたデータを受けた場合に補正DA変換器34が出力する電圧を、メイン電圧に加算することができる。このような、分圧コンデンサ40は、補正DA変換器34の最小単位容量を補正DA変換器34の最小単位容量より小さくせずに、比較データDに対して小数点以下の精度で表された補正データに応じた補正電圧を、メイン電圧に加算することができる。
キャリブレーション部38は、AD変換処理に先立って行われるキャリブレーション時において、比較データDに応じて補正データ出力部32が出力する補正データを決定する。この場合において、キャリブレーション部38は、メインDA変換器30が出力するメイン電圧を、補正DA変換器34を用いてAD変換した結果に基づき、補正データを決定する。
より具体的には、キャリブレーション部38は、所定電圧を出力させるようにメインDA変換器30を設定する。このようにメインDA変換器30を設定した状態で、キャリブレーション部38は、当該DA変換装置20の出力端子26の出力電圧と所定電圧とを比較した比較結果に基づいて、出力電圧を所定電圧に一致させる値に補正データを調整する。
キャリブレーション部38は、一例として、補正DA変換器34に対して補正データに代えてサーチデータを与え、補正DA変換器34に与えるサーチデータを変化させ、変化させたサーチデータの各値でのコンパレータ22の比較結果に基づき、出力電圧と所定電圧とが一致するサーチデータを検出する。そして、キャリブレーション部38は、検出したサーチデータを、出力電圧を所定電圧に一致させる値の補正データとして決定してよい。キャリブレーション部38は、一例として、逐次比較処理に応じてサーチデータを順次に変化させて、出力電圧と所定電圧とが一致するサーチデータを検出してよい。このようなキャリブレーション部38は、当該DA変換装置20の出力端子26の出力電圧を、比較データDに応じた理想的な出力電圧とするような補正データを決定することができる。
以上のようなDA変換装置20は、補正DA変換器34から、メインDA変換器30の最下位ビット(LSB)より小さい精度(0.5LSB、0.25LSB、…)の補正電圧を出力する。これにより、DA変換装置20によれば、精度良くリニアリティが補正されたアナログ電圧を出力することができる。
さらに、DA変換装置20は、補正DA変換器34がメインDA変換器30の出力端に対して並列に補正電圧を加算するので、メインDA変換器30に与える比較データをデジタル的に補正しなくても、ダイナミックレンジの広いリニアリティ補正をすることができる。これにより、DA変換装置20によれば、リニアリティが補正されたアナログ電圧を、高速に出力することができる。
さらに、DA変換装置20は、分圧コンデンサ40を備えるので、補正DA変換器34のコンデンサラダー回路の最小単位容量を、メインDA変換器30の最小単位容量と同一(またはそれ以上)とすることができる。これにより、DA変換装置20によれば、メインDA変換器30の最小単位容量をより大きくすることができる。
なお、メインDA変換器30および補正DA変換器34は、サンプル/ホールド機能を有さない構成であってよい。すなわち、メインDA変換器30および補正DA変換器34は、入力電圧VINが与えられず、比較データDに応じた比較電圧Vを出力する構成であってよい。この場合、AD変換装置10は、入力電圧VINをサンプルおよびホールドするサンプルホールド回路と、減算部とを更に備える。減算部は、DA変換装置20から出力された比較電圧Vからサンプルホールド回路によりサンプルされた入力電圧VINを減じた電圧を、コンパレータ22に与える。これにより、コンパレータ22は、図1の場合と同様に、入力電圧VINと比較電圧Vとを比較した比較結果を出力することができる。
また、メインDA変換器30および補正DA変換器34がサンプル/ホールド機能を有する場合であっても、AD変換装置10は、別個のサンプルホールド回路を、更に備えてよい。この場合、AD変換装置10は、DA変換装置20の前段において入力電圧VINをサンプルおよびホールドするサンプルホールド回路を更に備える。
図2は、AD変換装置10によるAD変換処理フローを示す。AD変換装置10は、AD変換周期(サンプリング周期)毎に、ステップS12〜ステップS14の処理を繰返し実行する(S11、S15)。
まず、AD変換装置10は、入力電圧VINをサンプルする(S12)。本実施形態において、メインDA変換器30および補正DA変換器34は、入力電圧VINに応じた電荷をコンデンサラダー回路に取り込む。
続いて、AD変換装置10は、サンプルした入力電圧VINをホールドする。本実施形態において、メインDA変換器30および補正DA変換器34は、コンデンサラダー回路に取り込んだ電荷を、外部に放出させないように制御する。そして、AD変換装置10は、入力電圧VINのホールド中において、入力電圧VINに応じたデジタル値を表す出力データDOUTを逐次比較処理により検出する(S13)。
出力データDOUTの検出が完了すると、続いて、AD変換装置10は、検出した出力データDOUTを外部に出力する(S14)。なお、AD変換装置10は、当該AD変換周期において検出した出力データDOUTを、当該AD変換周期以降の周期において出力してもよい。
AD変換装置10は、以上のステップS12〜ステップS14の処理を、AD変換処理の終了命令が与えられるまで繰り返す。これにより、AD変換装置10は、アナログ電圧信号をデジタルデータ系列に変換することができる。
図3は、電荷再配分型のメインDA変換器30の構成の第1例を示す。図4は、電荷再配分型のメインDA変換器30の構成の第2例を示す。なお、メインDA変換器30および補正DA変換器34は、入力データ(比較データDまたは補正データ)のビット数が異なる点において相違するが、その他の点においては略同一機能および構成を有するので、以下、図3および図4において補正DA変換器34についての説明を省略する。
メインDA変換器30は、サンプルスイッチ50と、ダミーコンデンサ52と、ダミー用スイッチ53と、複数の並列コンデンサ54と、複数の第1スイッチ56とを備える。サンプルスイッチ50は、当該メインDA変換器30の出力端62と、コモン電位との間に配置される。サンプルスイッチ50は、サンプル時において、出力端62とコモン電位とを短絡する。サンプルスイッチ50は、ホールド時において、出力端62とコモン電位とを開放する。
ダミーコンデンサ52は、一端がダミー用スイッチ53を介してコモン電位または入力電圧VINに接続される。また、ダミーコンデンサ52は、コモン電位または入力電圧VINが接続されていない他端(以下、ダミーコンデンサ52の他端という。)が出力配線64を介して、当該メインDA変換器30の出力端62に接続される。ダミー用スイッチ53は、サンプル時において、ダミーコンデンサ52の出力配線64が接続されていない一端を、入力電圧VINに接続する。ダミー用スイッチ53は、ホールド時において、ダミーコンデンサ52の出力配線64が接続されていない一端を、コモン電位に接続する。
複数の並列コンデンサ54は、入力データの複数のビットに対応して設けられる。メインDA変換器30は、一例として、入力データの下位1ビット目(最下位ビット)に対応する第1の並列コンデンサ54−1と、入力データの下位2ビット目に対応する第2の並列コンデンサ54−2と、…、入力データの最上位ビットに対応する第N(Nは入力データのビット数)の並列コンデンサ54−Nとを備えてよい。
複数の並列コンデンサ54のそれぞれは、一端が、ダミーコンデンサ52の他端と出力端62との間を接続する出力配線64に、接続される。さらに、複数の並列コンデンサ54は、当該メインDA変換器30の出力端62側の出力配線64に、より上位のビットに対応する並列コンデンサ54が接続される。
複数の第1スイッチ56は、入力データの複数のビットに対応して設けられる。メインDA変換器30は、一例として、入力データの下位から1ビット目に対応する第1の第1スイッチ56−1と、入力データの下位から2ビット目に対応する第2の第1スイッチ56−2と、…、入力データの最上位ビットに対応する第Nの第1スイッチ56−Nとを備えてよい。
複数の第1スイッチ56のそれぞれは、サンプル時において、対応する並列コンデンサ54の出力配線64が接続されていない他端(以下、並列コンデンサ54の他端という。)を、入力電圧VINに接続する。また、複数の第1スイッチ56のそれぞれは、ホールド時において、対応する並列コンデンサ54の他端を、入力データの対応するビットの値に応じて、基準電位またはコモン電位に接続する。複数の第1スイッチ56のそれぞれは、一例として、入力データの対応するビットの値が1の場合、対応する並列コンデンサ54の他端を基準電位VREFに接続してよい。複数の第1スイッチ56のそれぞれは、一例として、入力データの対応するビットの値が0の場合、対応する並列コンデンサ54の他端をコモン電位に接続してよい。
さらに、メインDA変換器30は、少なくとも1つの直列コンデンサ60を更に備えてもよい。直列コンデンサ60は、出力配線64上に直列に挿入して配置される。すなわち、各直列コンデンサ60は、隣接する2つの並列コンデンサ54の間の出力配線64に、挿入して配置される。直列コンデンサ60を備えるメインDA変換器30は、出力端62側から見た全体の合成容量を小さくすることができる。
メインDA変換器30は、図3に示されるように、隣接する2つの並列コンデンサ54の全ての間に、直列コンデンサ60を備えてよい。これに代えて、メインDA変換器30は、図4に示されるように、隣接する2つの並列コンデンサ54の全ての間のうちのいずれかに、直列コンデンサ60を備えてもよい。
このようなメインDA変換器30は、一の並列コンデンサ54の容量が、当該一の並列コンデンサ54より下位のビット側の出力配線64に接続された、並列コンデンサ54、直列コンデンサ60およびダミーコンデンサ52の合成容量と同一とされるように、それぞれのコンデンサの容量が設定される。すなわち、kビット目の並列コンデンサ54の容量Ckと、当該kビット目の並列コンデンサ54が接続された出力配線64の接続点から下位側(ダミーコンデンサ52側)を見た回路の合成容量とが同一となるように、それぞれのコンデンサの容量が設定される。これにより、メインDA変換器30は、入力データの複数のビットの各値に応じて、対応するビットの重みに比例した容量を、基準電位VREFまたはコモン電位に切り換えて接続することができる。
例えば、図3に示されるように、隣接する2つの並列コンデンサ54の全ての間に直列コンデンサ60が配置されている場合、ダミーコンデンサ52および並列コンデンサ54のそれぞれの容量は、基準容量Cに設定される。さらに、この場合、直列コンデンサ60のそれぞれの容量は、基準容量Cの2倍に設定される。
また、図4に示されるように、隣接する2つの直列コンデンサ60の間の出力配線64、ダミーコンデンサ52と直列コンデンサ60との間の出力配線64および出力端62と直列コンデンサ60との間の出力配線64のそれぞれに、3つの並列コンデンサ54の組が接続される場合であれば、次のように設定される。すなわち、この場合、ダミーコンデンサ52の容量は、基準容量Cに設定される。3つの並列コンデンサ54の組のうち、最も下位のビットに対応する第1の並列コンデンサ54の容量は基準容量Cに設定され、下位から2番目のビットに対応する第2の並列コンデンサ54の容量は基準容量Cの2倍に設定され、最も上位のビットに対応する第3の並列コンデンサ54の容量は基準容量Cの4倍に設定される。また、直列コンデンサ60の容量は、当該直列コンデンサ60を含めて下位ビット側を見た回路の合成容量が、当該直列コンデンサ60の一つ上位の並列コンデンサ54の容量と同一となるように調整される。
このような電荷再配分型のメインDA変換器30は、サンプル時において、サンプルスイッチ50がオンして出力端62がコモン電位に接続され、且つ、複数の並列コンデンサ54が入力電圧VINを選択して複数の並列コンデンサ54の他端のそれぞれに入力電圧VINが印加される。これによりメインDA変換器30は、サンプル時において、入力電圧VINに応じた電荷を取り込んで、入力電圧VINをサンプルすることができる。
また、このような電荷再配分型のメインDA変換器30は、ホールド時において、サンプルスイッチ50がオフして出力端62が開放され、且つ、複数の並列コンデンサ54の他端のそれぞれに対する入力電圧VINの印加が停止される。これにより、メインDA変換器30は、ホールド時において、入力電圧VINに応じた電荷を外部に放出させないので、出力端62に対して入力電圧VINの逆電圧(−VIN)を印加して、この電圧をホールドすることができる。
これに加えて、ホールド時において、複数の並列コンデンサ54のそれぞれは、入力データの対応するビットの値が1の場合には他端に基準電位VREFが接続され、入力データの対応するビットの値が0の場合には他端にコモン電位が接続される。これにより、出力端62は、値が1のビットの重みを合計した値に比例した容量を介して基準電位VREFに接続され、値が0のビットの重みを合計した値に比例した容量を介してコモン電位に接続される。
従って、ホールド時において、ダミーコンデンサ52および複数の並列コンデンサ54は、下記式(1)により表される比較電圧Vを、当該メインDA変換器30の出力端62に印加することができる。なお、式(1)において、Tは入力データの下位から第1ビット目(最下位ビット)の値を示し、Tは入力データの下位から第2ビット目の値を示し、…、Tは入力データの下位から第Nビット目(最上位ビット)の値を示す。
={(VREF/2)×(T)+(VREF/2)×(TN−1)+…+(VREF/2N−1)×(T)+(VREF/2)×(T)} …(1)
以上から、ホールド時において、出力端62には、入力電圧VINの逆電圧(−VIN)と、上記式(1)により表される比較電圧Vとが印加される。従って、電荷再配分型のメインDA変換器30は、ホールド時において、入力電圧VINの逆電圧(−VIN)と、比較電圧Vとを加算した電圧(V−VIN)を、出力端62から出力することができる。
図5は、電荷再配分型のメインDA変換器30の分解能と総コンデンサ数の関係を示す。図5において、mは、隣接する2つの直列コンデンサ60の間に接続される一組の並列コンデンサ54の部分のビット数を示す。
ここで、図5に示されるように、電荷再配分型のメインDA変換器30の総コンデンサ数は、m=0(すなわち、直列コンデンサ60を含まない場合)、m=1およびm=4の場合より、m=2およびm=3の場合の方が、少ない。従って、メインDA変換器30は、隣接する2つの直列コンデンサ60の間の出力配線64、ダミーコンデンサ52と直列コンデンサ60との間の出力配線64および当該メインDA変換器30の出力端62と直列コンデンサ60との間の出力配線64に、2個または3個の並列コンデンサ54を接続した構成であってよい。これにより、電荷再配分型のメインDA変換器30は、総コンデンサ数が少ない簡易な構成とすることができる。
また、図5に示されるように、m=2の場合の総コンデンサ数およびm=3の場合の総コンデンサ数は、いずれの分解能においても略同一となっている。ここで、電荷再配分型のメインDA変換器30は、mがより多いほうが、リニアリティが良い。
コンデンサラダー回路を半導体チップ上に製造する場合、各コンデンサは、MIM(Metal Insulator Metal)構造とされる。しかし、MIM構造のコンデンサは、上部電極の寄生容量と下部電極の寄生容量に差がある。従って、下部電極側および上部電極側の両者の容量が用いられる直列コンデンサ60は、電荷再配分型のDA変換器のリニアリティ誤差の発生要因となる。すなわち、電荷再配分型のDA変換器は、m=2の場合より、直列コンデンサ60の数がより少ないm=3の方が、リニアリティが良い。
従って、メインDA変換器30は、隣接する2つの直列コンデンサ60の間の出力配線64、ダミーコンデンサ52と直列コンデンサ60との間の出力配線64および当該メインDA変換器30の出力端62と直列コンデンサ60との間の出力配線64に、3個の並列コンデンサ54の組を接続した構成であってよい。この場合において、3個の並列コンデンサ54の組は、最も下位のビットに対応する基準容量Cの第1並列コンデンサ54と、下位から2番目のビットに対応する基準容量の2倍の第2並列コンデンサ54と、最も上位のビットに対応する基準容量の4倍の第3並列コンデンサ54とを有してよい。このような電荷再配分型のメインDA変換器30は、リニアリティを良くし且つ総コンデンサの数を少なくすることができる。
図6は、補正データ出力部32の構成の一例を、メインDA変換器30、補正DA変換器34および加算部36と共に示す。容量アレイ型のメインDA変換器30は、比較データDの複数のビットのそれぞれに、対応するビットの重みに応じた容量が割り当てられている。メインDA変換器30のリニアリティ誤差は、ビット毎に割り当てられた各容量の誤差に依存する。
そこで、DA変換装置20は、一例として、比較データDの複数のビットのそれぞれに、ビット毎の補正データが設定されてよい。ビット毎の補正データは、一例として、対象のビットの値が1、他のビットの値が0とされた入力データに対する補正データと同一であってよい。
そして、補正データ出力部32は、比較データDの値が1のビットに対応するビット毎の補正データを累加算して、累加算結果を補正データとして出力してよい。これにより、補正データ出力部32は、メインDA変換器30のリニアリティを精度良く補正することができる。
さらに、メインDA変換器30のリニアリティ誤差は、比較データDの全てのビットのうち一部のビットの誤差に大きく依存する場合がある。そこで、DA変換装置20は、一例として、比較データDの全てのビットのうち、ビット毎の補正データが設定される1以上の補正対象ビットが定められてよい。
DA変換装置20は、一例として、比較データDの上位側のビットが、補正対象ビットとして定められてよい。そして、補正データ出力部32は、比較データDの1以上の補正対象ビットのうち値が1の補正対象ビットに対応するビット毎の補正データを累加算して、累加算結果を補正データとして出力してよい。
補正データ出力部32は、一例として、メモリ72と、補正データ生成部74とを含んでよい。メモリ72は、補正対象ビットのビット毎の補正データを記憶する。
補正データ生成部74は、比較データDを制御部24から受ける。補正データ生成部74は、比較データDの1以上の補正対象ビットのうち、値が1の補正対象ビットを選択する。補正データ生成部74は、選択した補正対象ビットに対応するビット毎の補正データをメモリ72から読み出して、読み出したビット毎の補正データを累加算する。そして、補正データ生成部74は、累加算結果を、補正データとして出力する。このようにして、補正データ出力部32は、ビット毎の補正データを累加算した補正データを出力することができる。
図7は、メモリ72が記憶するビット毎の補正データの一例を示す。図8は、補正データ生成部74による累加算処理の一例を示す。
メモリ72は、図7に示されるように、比較データDの1以上の補正対象ビットのそれぞれに対応して、ビット毎の補正データを記憶する。また、メモリ72は、比較データDの全てのビットに対応して、ビット毎の補正データを記憶してもよい。この場合、メモリ72は、補正対象ビット以外のビットについては、値が0のビット毎の補正データを記憶する。
補正データ生成部74は、図8に示されるように、比較データDの補正対象ビットのうち、値が1の補正対象ビットに対応するビット毎の補正データを、メモリ72から読み出す。そして、補正データ生成部74は、読み出したビット毎の補正データを累加算して、累加算した結果を補正データとして出力する。なお、メモリ72が補正対象ビット以外のビットについて値が0のビット毎の補正データを記憶している場合、補正データ生成部74は、比較データDの全てのビットのうち値が1のビットに対応するビット毎の補正データを、メモリ72から読み出して、累積加算してもよい。
図9は、メモリ72が記憶する補正データの一例を示す。メモリ72は、ビット毎の補正データに代えて、図9に示されるように、全ての補正対象ビットの値の組み合わせ毎に、ビット毎の補正データを予め累加算した補正データを記憶してよい。
この場合、補正データ生成部74は、入力された比較データDの複数の補正対象ビットの値の組み合わせに対応する1つの補正データを、メモリ72から読み出す。そして、補正データ生成部74は、読み出した補正データをそのまま出力する。これにより、補正データ出力部32は、ビット毎の補正データを累加算した補正データを、高速に出力することができる。
図10は、キャリブレーション部38の処理フローを示す。キャリブレーション部38は、AD変換処理に先立って、ステップS20〜ステップS25のキャリブレーション処理を実行する。キャリブレーション部38は、一例として、当該DA変換装置20の電源投入時および外部から所定の指示を受けた場合において、キャリブレーション処理を実行してよい。さらに、キャリブレーション部38は、電源投入後一定期間毎にキャリブレーション処理を実行してもよい。
まず、キャリブレーション部38は、DA変換装置20の後段に接続されたコンパレータ22のオフセット誤差を測定する(S20)。続いて、キャリブレーション部38は、ステップS20において測定したコンパレータ22のオフセット誤差に基づき、コンパレータ22のオフセットを調整する(S21)。キャリブレーション部38は、一例として、コンパレータ22のオフセット誤差が0となるように、コンパレータ22のオフセットを調整する。
続いて、キャリブレーション部38は、比較データDの補正対象ビット毎に(S22、S24)、ビット毎の補正データを測定する(S23)。そして、全ての補正対象ビットについてビット毎の補正データの測定を終了すると(S24)、続いて、キャリブレーション部38は、測定されたビット毎の補正データを、補正データ出力部32に設定する(S25)。キャリブレーション部38は、一例として、補正データ出力部32内のメモリ72にビット毎の補正データを書き込んでよい。
また、以上の処理の変形例として、キャリブレーション部38は、ステップS21において、コンパレータ22のオフセット調整をせずに、オフセット誤差をメモリに保持してもよい。この場合、キャリブレーション部38は、ステップS25の前段階において、ビット毎の補正データからオフセット誤差を除き、全ての補正対象ビットの値の組み合わせ毎に、オフセット誤差が除かれたビット毎の補正データを累積加算して、補正データを生成する。そして、ステップS25において、キャリブレーション部38は、補正対象ビットの値の組み合わせ毎の補正データを、補正データ出力部32に設定する。
図11は、図10のステップS20においてコンパレータ22のオフセット誤差を測定する場合の制御例を示す。コンパレータ22のオフセット誤差を測定する場合、キャリブレーション部38は、複数の並列コンデンサ54の他端をコモン電位に接続させるように、メインDA変換器30を設定する。このように設定された結果、メインDA変換器30は、出力端子26にコモン電位を印加することができる。
コンパレータ22は、理想的には、出力端子26の出力電圧とコモン電位とを比較した結果を出力する。しかしながら、コンパレータ22は、オフセット電圧VOFFSETを含む場合には、出力端子26の出力電圧と、オフセット電圧とを比較した結果を出力する。
キャリブレーション部38は、メインDA変換器30を以上のように設定した状態において、補正DA変換器34に対して補正データに代えてサーチデータを与える。そして、キャリブレーション部38は、サーチデータを変化させて、逐次比較処理により、出力端子26の出力電圧とオフセット電圧とが一致するサーチデータを検出する。
このようにして検出されたサーチデータは、コンパレータ22のオフセット電圧を、補正DA変換器34を用いてAD変換した結果である。従って、キャリブレーション部38は、このようにして検出されたサーチデータに応じて、コンパレータ22のオフセットを調整する。キャリブレーション部38は、以上のようにして、コンパレータ22のオフセットの測定をすることができる。
なお、この場合において、キャリブレーション部38は、補正DA変換器34に与える基準電位として、正側基準電位VREFPと、正側基準電位VREFPに対してコモン電位を挟んで対称の負側基準電位VREFNとを切り換えてよい。これにより、キャリブレーション部38は、コモン電位に対して正側のオフセット電圧および負側のオフセット電圧を、測定することができる。
図12は、図10のステップS23において、一の補正対象ビット(下位からk番目のビット)に対応するビット毎の補正データを測定する場合の制御例を示す。一の補正対象ビット(下位からk番目のビット)に対応するビット毎の補正データを測定する場合、キャリブレーション部38は、次のように、メインDA変換器30を設定する。
すなわち、キャリブレーション部38は、一の補正対象ビットより下位のビット(下位から1〜(k−1)番目のビット)に対応する並列コンデンサ54の他端を負側基準電位VREFNに接続する。キャリブレーション部38は、一の補正対象ビット(下位からk番目のビット)に対応する並列コンデンサ54の他端を正側基準電位VREFPに接続する。キャリブレーション部38は、一の補正対象ビットより上位のビット(下位から(k+1)〜N番目のビット)に対応する並列コンデンサ54の他端をコモン電位に接続する。
一の補正対象ビット(k番目のビット)に割り付けられた容量(Ck)と、一の補正対象ビット(k番目のビット)より下位のビットに割り付けられた容量の合成容量(Ceq(1〜k−1)とは、理想的には同一である。従って、このように設定された結果、メインDA変換器30は、理想的には、出力端子26にコモン電位を印加する。
しかしながら、一の補正対象ビット(k番目のビット)に割り付けられた容量(Ck)は、誤差容量(ΔCk_err)を含む。従って、このように設定された結果、メインDA変換器30は、現実には、コモン電位から誤差容量(ΔCk_err)に応じた電位分ずれた電圧を出力端子26に印加する。
メインDA変換器30を以上のように設定した状態において、キャリブレーション部38は、補正DA変換器34に対して補正データに代えてサーチデータを与える。そして、キャリブレーション部38は、サーチデータを変化させて、逐次比較処理により、出力端子26の出力電圧とコモン電位とが一致するサーチデータを検出する。
このようにして検出されたサーチデータは、一の補正対象ビットの誤差容量(ΔCk_err)に応じた電圧を、AD変換した結果である。従って、キャリブレーション部38は、このように検出したサーチデータに基づき、一の補正対象ビットに対応するビット毎の補正データを決定する。キャリブレーション部38は、一例として、一の補正対象ビットの誤差容量(ΔCk_err)に応じた電圧を相殺する補正電圧を、補正DA変換器34から出力させるようなデータを、一の補正対象ビットに対応するビット毎の補正データとしてよい。
なお、この場合において、キャリブレーション部38は、補正DA変換器34に与える基準電位として、正側基準電位VREFPと負側基準電位VREFNとを切り換えてよい。これにより、キャリブレーション部38は、k番目のビットに割り付けられた容量Ckが理想値より大きい場合および理想値より小さい場合のいずれの場合も、出力端子26の出力電圧を測定することができる。
図13は、図12において示した制御が可能なメインDA変換器30および補正DA変換器34の構成の一例を、加算部36とともに示す。なお、図13において示されるメインDA変換器30および補正DA変換器34は、図4において示したメインDA変換器30と略同一の構成を採るので、以下、相違点を除いて説明を省略する。
本例において、メインDA変換器30は、複数の第2スイッチ58を更に備える。複数の第2スイッチ58は、入力データの複数のビットに対応して設けられる。メインDA変換器30は、一例として、下位から1ビット目に対応する第1の第2スイッチ58−1と、下位から2ビット目に対応する第2の第2スイッチ58−2と、…、最上位ビットに対応する第Nの第2スイッチ58−Nとを備えてよい。複数の第2スイッチ58のそれぞれは、ホールド時において、対応する並列コンデンサ54の他端に接続する基準電位を、入力データの正負符号を表すビットの値に応じて、正側基準電位VREFPまたは負側基準電位VREFNに切り換える。
また、サンプルスイッチ50、複数の第1スイッチ56および複数の第2スイッチ58のそれぞれは、キャリブレーション時において、キャリブレーション部38により切り換え制御がされる。より具体的には、キャリブレーション部38は、出力端62とコモン電位との間を開放させるように、サンプルスイッチ50を切り換える。
更に、キャリブレーション部38は、キャリブレーション対象のビットより下位のビット(下位から1〜(k−1)番目のビット)に対応する並列コンデンサ54の他端に負側基準電位VREFNを与えるように、対応する第1スイッチ56および第2スイッチ58を切り換える。また、キャリブレーション部38は、キャリブレーション対象のビット(下位からk番目のビット)に対応する並列コンデンサ54の他端に、正側基準電位VREFPを与えるように、対応する第1スイッチ56および第2スイッチ58を切り換える。そして、キャリブレーション部38は、キャリブレーション対象のビットより上位のビット(下位から(k+1)〜N番目のビット)に対応する並列コンデンサ54の他端に、コモン電位を与えるように、対応する第1スイッチ56および第2スイッチ58を切り換える。
また、本例において、補正DA変換器34は、第3スイッチ66を更に備える。複数の第1スイッチ56のそれぞれは、ホールド時において、対応する並列コンデンサ54の他端に接続する基準電位を、入力データの正負符号を表すビットの値に応じて、正側基準電位VREFPまたは負側基準電位VREFNに切り換える。これにより、補正DA変換器34は、コモン電位に対して正側の補正電圧および負側の補正電圧を出力することができる。なお、複数のビットのうち一部が補正対象ビットとして設定されている場合、メインDA変換器30は、少なくとも補正対象ビットに対応して複数の第2スイッチ58を備え、補正対象ビット以外のビットについては第2スイッチ58を備えない構成であってもよい。
図14は、本実施形態の変形例に係る差動のAD変換装置10の構成を示す。本変形例に係るAD変換装置10は、図1に示したAD変換装置10と略同一の構成および機能を採るので、図1に示した部材と略同一の構成および機能の部材に同一の符号を付け、以下相違点を除き説明を省略する。
本変形例に係るAD変換装置10は、差動のアナログの入力電圧(VINP、VINN)に応じたデジタルの出力データDOUTを出力する。本変形例に係るAD変換装置10は、正側DA変換装置20−Pと、負側DA変換装置20−Nと、コンパレータ22と、制御部24とを備える。
正側DA変換装置20−Pは、正側比較データDPを受け、正側比較データDPに応じた正側比較電圧VPを出力する。さらに、正側DA変換装置20−Pは、サンプル時において正側入力電圧VINPをサンプルして、ホールド時においてサンプルした正側入力電圧VINPをホールドする。そして、正側DA変換装置20−Pは、ホールド時において、正側比較データDPが与えられることにより、正側入力電圧VINPから正側比較電圧VPを減じた電圧を出力する。
負側DA変換装置20−Nは、負側比較データDNを受け、負側比較データDNに応じた負側比較電圧VNを出力する。さらに、負側DA変換装置20−Nは、サンプル時において負側入力電圧VINNをサンプルして、ホールド時においてサンプルした負側入力電圧VINNをホールドする。そして、負側DA変換装置20−Nは、ホールド時において、負側比較データDNが与えられることにより、負側入力電圧VINNから負側比較電圧VNを減じた電圧を出力する。
正側DA変換装置20−Pおよび負側DA変換装置20−Nのそれぞれは、図1に示すDA変換装置20と同一の構成であってよい。すなわち、正側DA変換装置20−Pおよび負側DA変換装置20−Nのそれぞれは、メインDA変換器30と、補正データ出力部32と、補正DA変換器34と、加算部36と、キャリブレーション部38とを有してよい。
コンパレータ22は、正側入力電圧VINPと負側入力電圧VINNとの差電圧と、正側比較電圧VPと負側比較電圧VNとの差電圧とを比較した比較結果を出力する。本例において、コンパレータ22は、正側DA変換装置20−Pの出力端子26から出力された出力電圧と、負側DA変換装置20−Nの出力端子26から出力された出力電圧とを比較した結果を、出力する。
制御部24は、正側DA変換装置20−Pに対して正側比較データDPを与える。また、制御部24は、負側DA変換装置20−Nに対して、正側比較データDPと正負符号が反転した負側比較データDN与える。そして、制御部24は、逐次比較処理により、正側入力電圧VINPと負側入力電圧VINNとの差電圧と、正側比較電圧VPと負側比較電圧VNとの差電圧とが一致するような、正側比較データDPおよび負側比較データDNを検出する。
そして、制御部24は、検出した正側比較データDPまたは負側比較データDNを、出力データDOUTとして出力する。このようにして、変形例に係るAD変換装置10は、正側入力電圧VINPと負側入力電圧VINNとの差電圧を出力データDOUTに変換することができる。
以上、本発明の(一)側面を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることができる。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
図1は、本実施形態に係るAD変換装置10の構成を示す。 図2は、AD変換装置10によるAD変換処理フローを示す。 図3は、電荷再配分型のメインDA変換器30の構成の第1例を示す。 図4は、電荷再配分型のメインDA変換器30の構成の第2例を示す。 図5は、電荷再配分型のメインDA変換器30の分解能と総コンデンサ数の関係を示す。 図6は、補正データ出力部32の構成の一例を、メインDA変換器30、補正DA変換器34および加算部36と共に示す。 図7は、メモリ72が記憶するビット毎の補正データの一例を示す。 図8は、補正データ生成部74による累加算処理の一例を示す。 図9は、メモリ72が記憶する補正データの一例を示す。 図10は、キャリブレーション部38の処理フローを示す。 図11は、図10のステップS20においてコンパレータ22のオフセット誤差を測定する場合の制御例を示す。 図12は、図10のステップS23において、一の補正対象ビット(下位からk番目のビット)に対応するビット毎の補正データを測定する場合の制御例を示す。 図13は、図12において示した制御が可能なメインDA変換器30および補正DA変換器34の構成の一例を、加算部36とともに示す。 図14は、本実施形態の変形例に係る差動のAD変換装置10の構成を示す。
符号の説明
10 AD変換装置
20 DA変換装置
22 コンパレータ
24 制御部
26 出力端子
30 メインDA変換器
32 補正データ出力部
34 補正DA変換器
36 加算部
38 キャリブレーション部
40 分圧コンデンサ
50 サンプルスイッチ
52 ダミーコンデンサ
53 ダミー用スイッチ
54 並列コンデンサ
56 第1スイッチ
58 第2スイッチ
60 直列コンデンサ
62 出力端
64 出力配線
66 第3スイッチ
72 メモリ
74 補正データ生成部

Claims (15)

  1. デジタルの入力データに応じたアナログの出力電圧を出力するDA変換装置であって、
    前記入力データに応じたメイン電圧を当該DA変換装置の出力端子に与える容量アレイ型のメインDA変換器と、
    前記入力データに応じた補正データを出力する補正データ出力部と、
    前記補正データに応じた補正電圧を出力する容量アレイ型の補正DA変換器と、
    前記補正DA変換器の出力端と前記メインDA変換器の出力端との間に直列に接続された分圧コンデンサと、
    を備えるDA変換装置。
  2. 前記メインDA変換器は、
    一端がコモン電位に接続されたダミーコンデンサと、
    前記入力データの複数のビットに対応して設けられ、前記ダミーコンデンサの前記コモン電位が接続されていない他端と当該メインDA変換器の出力端との間を接続する出力配線に、一端が接続された複数の並列コンデンサと、
    前記入力データの複数のビットに対応して設けられ、対応する前記並列コンデンサの前記他端を、対応するビットの値に応じて基準電位または前記コモン電位に接続する複数の第1スイッチと、
    前記出力配線上に直列に挿入して配置された1以上の直列コンデンサと、
    を有する請求項1に記載のDA変換装置。
  3. 前記複数の並列コンデンサは、当該メインDA変換器の出力端側の前記出力配線に、より上位のビットに対応する前記並列コンデンサが接続され、
    一の前記並列コンデンサの容量は、当該一の前記並列コンデンサより下位のビット側の前記出力配線に接続された、前記並列コンデンサ、前記直列コンデンサおよび前記ダミーコンデンサの合成容量と同一とされ、
    隣接する2つの前記直列コンデンサの間の前記出力配線、前記ダミーコンデンサと前記直列コンデンサとの間の前記出力配線および当該メインDA変換器の出力端と前記直列コンデンサとの間の前記出力配線には、2個または3個の前記並列コンデンサが接続される
    請求項2に記載のDA変換装置。
  4. 隣接する2つの前記直列コンデンサの間の前記出力配線、前記ダミーコンデンサと前記直列コンデンサとの間の前記出力配線および当該メインDA変換器の出力端と前記直列コンデンサとの間の前記出力配線には、基準容量の第1の並列コンデンサと、基準容量の2倍の第2の並列コンデンサと、基準容量の4倍の第3の並列コンデンサとが接続される
    請求項3に記載のDA変換装置。
  5. 前記補正DA変換器および前記分圧コンデンサの合成容量は、前記補正DA変換器の合成容量の2のべき乗倍である
    請求項1から4の何れかに記載のDA変換装置。
  6. キャリブレーション時において、前記メインDA変換器が出力する前記メイン電圧を、前記補正DA変換器を用いてAD変換した結果に基づき、前記補正データを決定するキャリブレーション部を更に備える
    請求項1から5の何れかに記載のDA変換装置。
  7. デジタルの入力データに応じたアナログの出力電圧を出力するDA変換装置であって、
    前記入力データに応じたメイン電圧を当該DA変換装置の出力端子に与えるメインDA変換器と、
    前記入力データに応じた補正データを出力する補正データ出力部と、
    前記補正データに応じた補正電圧を出力する補正DA変換器と、
    前記補正電圧を前記メイン電圧に加算する加算部と、
    キャリブレーション時において、前記メインDA変換器が出力する前記メイン電圧を、前記補正DA変換器を用いてAD変換した結果に基づき、前記補正データを決定するキャリブレーション部と、
    を備えるDA変換装置。
  8. 前記キャリブレーション部は、
    所定電圧を出力させるように前記メインDA変換器を設定し、
    当該DA変換装置の出力端子の前記出力電圧と前記所定電圧とを比較した比較結果に基づいて、前記出力電圧を前記所定電圧に一致させる値に前記補正データを調整する
    請求項7に記載のDA変換装置。
  9. 前記キャリブレーション部は、前記補正DA変換器に対して前記補正データに代えてサーチデータを与え、前記補正DA変換器に与える前記サーチデータを変化させて、前記出力電圧と前記所定電圧とが一致する前記サーチデータを検出し、検出した前記サーチデータを、前記出力電圧を前記所定電圧に一致させる値の前記補正データとして決定する
    請求項8に記載のDA変換装置。
  10. 当該DA変換装置は、ビット毎の補正データが設定される1以上の補正対象ビットが定められ、
    前記補正データ出力部は、前記入力データの前記1以上の補正対象ビットのうち値が1の前記補正対象ビットに対応する前記ビット毎の補正データを累加算した前記補正データを出力する
    請求項9に記載のDA変換装置。
  11. 当該DA変換装置は、前記入力データの上位側のビットが、前記補正対象ビットとして定められる
    請求項10に記載のDA変換装置。
  12. 前記メインDA変換器は、
    一端がコモン電位に接続されたダミーコンデンサと、
    前記入力データの複数のビットに対応して設けられ、前記ダミーコンデンサの前記コモン電位に接続されていない他端と当該メインDA変換器の出力端との間を接続する出力配線に、一端が接続された複数の並列コンデンサと、
    前記入力データの複数のビットに対応して設けられ、対応する前記並列コンデンサの前記他端を、対応するビットの値に応じて基準電位または前記コモン電位に接続する複数の第1スイッチと、
    前記入力データの複数のビットのうち少なくとも前記補正対象ビットに対応して設けられ、対応する前記並列コンデンサの前記他端に接続する前記基準電位を、正側基準電位または前記正側基準電位に対して前記コモン電位を挟んで対称の負側基準電位に切り換える複数の第2スイッチと、
    を有する請求項10から11の何れかに記載のDA変換装置。
  13. 前記キャリブレーション部は、一の前記補正対象ビットの前記ビット毎の補正データを測定する場合、
    前記一の補正対象ビットより下位のビットに対応する前記並列コンデンサの前記他端を前記負側基準電位に接続し、
    前記一の補正対象ビットに対応する前記並列コンデンサの前記他端を前記正側基準電位に接続し、
    前記一の補正対象ビットより上位のビットに対応する前記並列コンデンサの前記他端を前記コモン電位に接続し、
    前記出力電圧と前記コモン電位とを比較した比較結果に基づき、前記ビット毎の補正データを決定する
    請求項12に記載のDA変換装置。
  14. アナログの入力電圧に応じたデジタルの出力データを出力するAD変換装置であって、
    デジタルの比較データに応じた比較電圧を出力するDA変換装置と、
    前記入力電圧と前記比較電圧とを比較した比較結果を出力するコンパレータと、
    前記DA変換装置に与える前記比較データを変化させて、前記入力電圧と前記比較電圧とが一致する前記比較データを検出し、検出した前記比較データを前記出力データとして出力する制御部と、
    を備え、
    前記DA変換装置は、
    前記比較データに応じたメイン電圧を当該DA変換装置の出力端子に与える容量アレイ型のメインDA変換器と、
    前記比較データに応じた補正データを出力する補正データ出力部と、
    前記補正データに応じた補正電圧を出力する容量アレイ型の補正DA変換器と、
    前記補正DA変換器の出力端と前記メインDA変換器の出力端との間に直列に接続された分圧コンデンサと、
    を有するAD変換装置。
  15. アナログの入力電圧に応じたデジタルの出力データを出力するAD変換装置であって、
    デジタルの比較データに応じた比較電圧を出力するDA変換装置と、
    前記入力電圧と前記比較電圧とを比較した比較結果を出力するコンパレータと、
    前記DA変換装置に与える前記比較データを変化させて、前記入力電圧と前記比較電圧とが一致する前記比較データを検出し、検出した前記比較データを前記出力データとして出力する制御部と、
    を備え、
    前記DA変換装置は、
    前記比較データに応じたメイン電圧を当該DA変換装置の出力端子に与えるメインDA変換器と、
    前記比較データに応じた補正データを出力する補正データ出力部と、
    前記補正データに応じた補正電圧を出力する補正DA変換器と、
    前記補正電圧を前記メイン電圧に加算する加算部と、
    キャリブレーション時において、前記メインDA変換器が出力する前記メイン電圧を、前記補正DA変換器を用いてAD変換した結果に基づき、前記補正データを決定するキャリブレーション部と、
    を有するAD変換装置。
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