JP2011199443A - 逐次比較型a/dコンバータ、および逐次比較型a/dコンバータの比較時間検出方法 - Google Patents

逐次比較型a/dコンバータ、および逐次比較型a/dコンバータの比較時間検出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011199443A
JP2011199443A JP2010061851A JP2010061851A JP2011199443A JP 2011199443 A JP2011199443 A JP 2011199443A JP 2010061851 A JP2010061851 A JP 2010061851A JP 2010061851 A JP2010061851 A JP 2010061851A JP 2011199443 A JP2011199443 A JP 2011199443A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
capacitive element
output terminal
comparison
divided
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010061851A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryoko Nakamura
涼子 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Semiconductor Ltd
Original Assignee
Fujitsu Semiconductor Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Semiconductor Ltd filed Critical Fujitsu Semiconductor Ltd
Priority to JP2010061851A priority Critical patent/JP2011199443A/ja
Publication of JP2011199443A publication Critical patent/JP2011199443A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Analogue/Digital Conversion (AREA)

Abstract

【課題】A/D変換時間をビットごとに最適化することで高速A/D変換を図ることが可能な逐次比較型A/Dコンバータ、および逐次比較型A/D変換方法を提供すること。
【解決手段】下位ビットの比較電圧を出力する抵抗部を備える。サンプリング期間には、抵抗部は(1/2)分圧の比較電圧を出力し、上位ビットに対応する第X容量素子および下位ビットに対応する下位容量素子の入力端に供給する。比較期間には、第X容量素子の入力端を低位電圧線または高位電圧線に接続し、下位容量素子の入力端に抵抗部から出力される電圧を供給する。抵抗部では第3スイッチ部を導通してオフセット電圧を出力する。比較電圧からオフセット電圧を減じた疑似入力電圧がサンプリングされた状態を現出し、この状態で、出力端の電圧がサンプリング期間における電圧より高電圧になるまでの時間を計時する。
【選択図】図4

Description

本願に開示の技術は、逐次比較型A/Dコンバータ、および逐次比較型A/D変換方法に関し、変換時間の最適化を図る逐次比較型A/Dコンバータ、および逐次比較型A/D変換方法に関するものである。
逐次比較型A/Dコンバータにおける高速化と高精度化との両立を図る技術として、A/D変換時間を短縮し一方サンプリング時間を長くして、両者の時間比を調整する技術が開示されている(例えば、特許文献1など)。この技術は、比較的変換時間には余裕があることに着目し、サンプリング時間とビット変換時間とを独立に変更できるように構成したものである。
特開平4−290310号公報
開示されている背景技術では、サンプリング時間と変換時間とを独立に変更する機能を備えて、変換時間を短縮する一方でサンプリング時間を長くするものである。変換時間には余裕があることを前提としている。
ここで、逐次比較型A/Dコンバータでは、A/D変換動作に先立つサンプリング動作において、ビットごとに備えられている容量素子の一方の端子を一律に入力電圧に接続し各容量素子を充電する。その後、A/D変換動作に移行する。各容量素子の一方の端子を入力電圧から切り離し、高位電位あるいは低位電位の何れかに接続する。この接続は、各ビットの論理値を確定するごとに切り替えられる。これにより各容量素子を介して電荷の移動が生ずる。その結果、共通に結線された各容量素子の他方の端子に現れる電圧に応じてビットごとの論理値が定まる。
このため、逐次比較型A/Dコンバータにおいて、デジタル出力を構成するビットごとに逐次に変換が行われる場合、変換時間はビットごとに異なる場合が考えられる。A/D変換時の各容量素子の一方の端子に接続される電位はビットごとに異なるからである。接続関係に応じて各容量素子を介して移動する電荷量も異なることとなり、電荷の移動に要する時間は接続関係の違いに応じて異なる。その結果として、A/D変換されるビットに応じて変換時間が異なることが考えられる。
例えば、サンプリング動作後に最初に行われる最上位ビットのA/D変換では、全ての容量素子の一方の端子が入力電圧から高位電位あるいは低位電位に切り替えられる。全ての容量素子において一方の端子の電位が切り替わる結果、移動する電荷量は大きなものとなる。これに対して、最上位ビットから1ビット下位ビットのA/D変換が行われる際には、一方の端子の電位が切り替わる容量素子は、変換の対象となっているビットの容量素子である。移動する電荷量は大きなものとはならない。
A/D変換ごとに容量素子を介して移動する電荷量が異なり、電荷移動に要する時間も異なる。背景技術では、ビットごとに変換時間が異なることに関して記載はなく、ビット位置に関わらず一律の変換時間を割り当てているにすぎない。各ビットの変換時間を最も時間を要する変換時間に合わせざるを得ず、高速化を十分に図ることができないという課題を有している。
本願に開示される技術は、上記の課題に鑑み提案されたものであって、A/D変換時間をビットごとに最適化することで高速A/D変換を図ることが可能な逐次比較型A/Dコンバータ、および逐次比較型A/D変換方法を提供することを目的とする。
本願に開示される一の技術に係る逐次比較型A/Dコンバータでは、Nビットの分解能を有する逐次比較型A/Dコンバータに関するものである。第Xビット(X=1〜M+1)の各々のビットに対して降べきに対応して基本容量値の2(M―X)倍の容量値を有する第X容量素子と、基本容量値を有する下位容量素子とは、出力端が共通に接続されている。また、低位電圧線と高位電圧線との間には抵抗部が接続されている。抵抗部は第M〜第Nビットの変換に供される分圧出力端子を有しており、2(N−M)等分された各々の分割点および高位電圧線のうち何れかに接続される。各第X容量素子の入力端は、第1スイッチ部を介して、入力電圧線、低位電圧線、高位電圧線、および分圧出力端子の何れかに接続される。下位容量素子の入力端は、第2スイッチ部を介して、入力電圧線と分圧出力端子との何れかに接続される。抵抗部は、第3スイッチ部を介して、分圧出力端子に低位電圧線と隣接の分割点との間の抵抗片を分割した点が接続される。ここで、第3スイッチ部を介する接続は、2(N−M)等分された各々の分割点および高位電圧線への接続と択一的である。第Xビットの比較時間をビットごとに検出する検出動作モードにおいて、サンプリング期間には、抵抗部は分圧出力端子に(1/2)分圧の比較電圧を出力し、第1スイッチ部および第2スイッチ部を分圧出力端子に接続する。これにより、第X容量素子および下位容量素子の入力端に前記比較電圧が入力される。比較期間には、第1スイッチ部を低位電圧線または高位電圧線に接続し、第2スイッチ部を分圧出力端子に接続し、第3スイッチ部を導通する。この状態で、出力端の電圧がサンプリング期間における電圧より高電圧になるまでの時間を計時する。
また、本願に開示される他の技術に係る逐次比較型A/Dコンバータは、Nビットの分解能を有する逐次比較型A/Dコンバータに関するものである。第X容量素子、抵抗部、下位容量素子、第1スイッチ部、および第2スイッチ部に関しては、一の技術に係る逐次比較型A/Dコンバータと同様である。抵抗部は、第3スイッチ部を介して、分圧出力端子に(1/2)分圧の電圧が出力される分割点から1LSBの電圧幅より小さいオフセット電圧が減算あるいは加算される疑似入力電圧を出力する位置が接続される。また、第4スイッチ部を介して、分圧出力端子に低位電圧線が接続される。ここで、第3スイッチ部を介する接続、第4スイッチ部を介する接続、および2(N−M)等分された各々の分割点および高位電圧線への接続は、択一的である。第Xビットの比較時間をビットごとに検出する検出動作モードにおいて、サンプリング期間には、第3スイッチ部を導通して分圧出力端子に疑似入力電圧を出力し、第1スイッチ部および第2スイッチ部を分圧出力端子に接続する。これにより、第X容量素子および下位容量素子の入力端に疑似入力電圧が入力される。比較期間には、第1スイッチ部を低位電圧線または高位電圧線に接続し、第2スイッチ部を分圧出力端子に接続し、第4スイッチ部を導通する。この状態で、出力端の電圧がサンプリング期間における電圧より、オフセット電圧が減算される場合には高電圧になるまでの時間を計時し、オフセット電圧が加算される場合には低電圧になるまでの時間を計時する。
本願に開示される技術によれば、下位第M〜第Nビットの変換に供される抵抗部を利用して疑似入力電圧およびオフセット電圧を供給することにより、上位第1〜第(M+1)ビットに対する逐次比較の比較時間をビットごとに検出することにより、上位第1〜第(M+1)ビットの比較時間をビットごとに最適化することができる。
実施形態のA/Dコンバータについてサンプリング状態を示す回路図である。 実施形態のA/Dコンバータについて比較状態(第1ビット)を示す回路図である。 実施形態のA/Dコンバータについて比較状態(第2ビット)を示す回路図である。 下位ビットの比較電圧を出力する抵抗部の回路図である。 逐次比較を行う際のビットごとの電圧条件を示す図である。 比較時間の検出を行うフロー図である。 他の実施形態の下位ビットの比較電圧を出力する抵抗部を示す回路図である。
以下の説明では、10ビットの逐次比較型A/Dコンバータを例にとり説明する。実施形態で例示するA/Dコンバータは、下位5ビットの比較電圧を抵抗部により出力する。図1がサンプリング状態を示す結線図である。図2が第1ビット(MSB)の比較状態を示す結線図である。図3が第2ビット(2SB)の比較状態を示す結線図である。
先ず、逐次比較型A/Dコンバータ1(図1〜3)の回路構成について説明する。上位5ビットの各々に対応する第1〜第5容量素子11〜15、および下位5ビットの逐次比較用に備えられる下位容量素子16は、出力端VOUTが共通に接続されている。第1〜第5容量素子11〜15は、各々の容量値が対応するビットの昇べきに順に2のべき乗の差異を有して大きくなる。すなわち、第5ビットに対応する第5容量素子15が基本容量値Cであるとすると、第4〜第1ビットの各々に対応する第4〜第1容量素子14〜11の容量素子は、各々、2C、2C、2C、2Cである。下位容量素子16の容量値は、第1容量素子11の容量値と同じ基本容量値Cである。
第1〜第5容量素子11〜15の入力端は、第1スイッチ部18を介して、入力電圧線VIN、低位電圧線VRL、高位電圧線VRH、または分圧出力端子(ROUT)(後述)の何れかに接続される。下位容量素子16の入力端は、第2スイッチ部19を介して、入力電圧線VINまたは分圧出力端子(ROUT)の何れかに接続される。
ここで、低位電圧線VRLは低位側の基準電圧である。例えば、接地電位が該当する。高位電圧線VRHは、逐次比較型A/Dコンバータ1に入力される入力電圧VINのダイナミックレンジである。以下の説明では、3Vを例示する。
分圧出力端子(ROUT)は、抵抗部17の出力端子である。抵抗部17の低位側端子(VL)に低位電圧線VRLが接続され、高位側端子(VH)に高位電圧線VRHが接続される。図4に抵抗部17の主な構成を示す。低位側端子(VL)と高位側端子(VH)との間には、抵抗列が接続されている。この抵抗列は、32等分され各々にスイッチS1〜S32を介して分圧出力端子(ROUT)に接続される。ここで、32=2であり、これにより、下位5ビットの比較電圧が分圧出力端子(ROUT)から出力される。また、低位側端子(VL)とスイッチS32との間に接続される抵抗片R32を2等分に分割する分割点と、分圧出力端子(ROUT)との間に、第3スイッチ部21が接続される。
共通に接続された出力端VOUTは比較器20の反転入力端子に接続されている。また、スイッチ10を介して抵抗部17の参照電圧端子(VR)に接続される。参照電圧端子(VR)からは参照電圧VRが出力される。参照電圧端子(VR)は比較器20の反転入力端子に接続されている。比較器20の出力により比較が行われるタイミングを検出する。
次に、比較時間の検出動作について説明する。サンプリング期間には、図1に示す接続とされる。第1スイッチ部18および第2スイッチ部19は、第1〜第5容量素子11〜15および下位容量素子16の入力端を分圧出力端子(ROUT)に接続する。このとき、分圧出力端子(ROUT)には、第1〜第5ビット(MSB)〜(5SB)の比較時の比較電圧が出力される。具体的には、図5に示す電圧が分圧出力端子(ROUT)から出力される。第1ビット(MSB)の比較の際には(1/2)VRH、第2ビット(2SB)の比較の際には(1/4)VRH、第3ビット(3SB)の比較の際には(1/8)VRH、第4ビット(4SB)の比較の際には(1/16)VRH、第5ビット(5SB)の比較の際には(1/32)VRHが出力される。サンプリング時にはスイッチ10は導通状態とされ、出力端VOUTに参照電圧VRを供給する。比較器20の入力端子間は同電位である。
サンプリング状態において各容量素子に充電される電荷量(Q)は、以下のとおりである。
Q=16C・(VR−ROUT)+8C・(VR−ROUT)+4C・(VR−ROUT)+2C・(VR−ROUT)+C・(VR−ROUT)+C・(VR−ROUT)
=32C・VR−32C・ROUT
したがって、比較対象が第1〜第5ビット(MSB)〜(5SB)の各々での電荷量(Q(MSB)〜Q(5SB))は、
Q(MSB)=32C・VR−(32/2)C・VRH
Q(2SB)=32C・VR−(32/4)C・VRH
Q(3SB)=32C・VR−(32/8)C・VRH
Q(4SB)=32C・VR−(32/16)C・VRH
Q(5SB)=32C・VR−(32/32)C・VRH
ここで、Cは基本容量値、VRは参照電圧値、VOUTは出力端の電圧、ROUTは分圧出力端子(ROUT)から出力される電圧である。
逐次比較動作では、この比較電圧に対して入力電圧の高低をビットごとに比較する動作を行う。電圧が分圧出力端子(ROUT)から出力される電圧は、逐次比較動作において電圧比較の境界となる比較電圧と同じ電圧である。
比較期間には、図2または図3に示す接続とされる。図2が第1ビット(MSB)に対応する比較であり、図3が第2ビット(2SB)に対応する比較である。第1スイッチ部18は、比較対象となるビットに対応する容量素子(図2では第1容量素子11、図3では第2容量素子12)の入力端を高位電圧線VRHに接続し、その他の容量素子(図2では第2〜第5容量素子12〜15、図3では第1、第3〜第5容量素子11、12〜15)の入力端を低位電圧線VRLに接続する。図示はしないが第3〜第5ビットについても同様である。すなわち、各々の対象ビットに対応する容量素子の入力端が高位電圧線VRHに接続され、それ以外の入力端は低位電圧線VRLに接続される。第2スイッチ部19は、下位容量素子16の入力端を分圧出力端子(ROUT)に接続する。また、比較状態では、スイッチ10は非導通である。これにより、第1〜第5容量素子11〜15、および下位容量素子16に充電された電荷量はサンプリング時の電荷量に保持される。
比較状態では、抵抗部17は第3スイッチ部21が導通する。分圧出力端子(ROUT)からは(1/2)(1/32)VRH=(1/64)VRHの電圧が出力される。
以上から、比較状態において電荷量を示す式は以下のとおりである。
Q(MSB)=16C・(VOUT−VRH)+(8+4+2+1)C・(VOUT−VRL)+C・(VOUT−ROUT)
=32C・VOUT−16C・VRH−C(1/64)VRH
Q(2SB)=8C・(VOUT−VRH)+(16+4+2+1)C・(VOUT−VRL)+C・(VOUT−ROUT)
=32C・VOUT−8C・VRH−C(1/64)VRH
Q(3SB)=4C・(VOUT−VRH)+(16+8+2+1)C・(VOUT−VRL)+C・(VOUT−ROUT)
=32C・VOUT−4C・VRH−C(1/64)VRH
Q(4SB)=2C・(VOUT−VRH)+(16+8+4+1)C・(VOUT−VRL)+C・(VOUT−ROUT)
=32C・VOUT−2C・VRH−C(1/64)VRH
Q(5SB)=C・(VOUT−VRH)+(16+8+4+2)C・(VOUT−VRL)+C・(VOUT−ROUT)
=32C・VOUT−C・VRH−C(1/64)VRH
ここで、Cは基本容量値、VRHは高位電圧線VRHの電圧である。実施形態では3Vとして例示している。VRLは低位電圧線VRLの電圧である。実施形態では接地電位(0V)としている。
サンプリング時と比較時とで蓄積電荷量は不変であるため、両者を等しいとして式を変形すると、
第1ビット(MSB)の場合、
VOUT−VR=(1/2)VRH−((1/2)−(1/32)(1/64))VRH
=(1/32)(1/64)VRH
第2ビット(2SB)の場合、
VOUT−VR=(1/4)VRH−((1/4)−(1/32)(1/64))VRH
=(1/32)(1/64)VRH
第3ビット(3SB)の場合、
VOUT−VR=(1/8)VRH−((1/8)−(1/32)(1/64))VRH
=(1/32)(1/64)VRH
第4ビット(4SB)の場合、
VOUT−VR=(1/16)VRH−((1/16)−(1/32)(1/64))VRH
=(1/32)(1/64)VRH
第5ビット(5SB)の場合、
VOUT−VR=(1/32)VRH−((1/32)−(1/32)(1/64))VRH
=(1/32)(1/64)VRH
となる。
VOUTはVRに対して(1/32)(1/64)VRHだけ大きな値となる。ここで、VRを1.5Vとすれば、VRH=3Vより、(1/32)(1/64)VRH=0.001465Vとなり、VOUT=1.501465Vとなる(図5)。比較器20は、比較動作が完了することに応じてローレベルを出力する。
(1/32)(1/64)VRH=(1/2)(1/1024)VRH=(1/2)(1/210)VRHである。これは、1LSBの半分の電圧である。サンプリング時に第1〜第5容量素子11〜15、および下位容量素子16の入力端に、比較電圧と同電圧の電圧を分圧出力端子(ROUT)から供給したところ、比較時に、下位容量素子16の入力端に分圧出力端子(ROUT)から1LSBの半分の電圧を供給する。これは、オフセット電圧としてサンプリング時に供給した比較電圧から減ずる電圧が入力された場合をシミュレートするものである。比較電圧から1LSBの半分の電圧だけ低い電圧が入力された場合の比較動作を行うものである。比較電圧との差異が1LSBの電圧以下となり僅少な電圧差の条件での比較動作を行うこととなる。比較結果の出力を得るために時間を要する場合をシミュレートすることができる。
また、全ての入力端に分圧出力端子(ROUT)を接続するサンプリング状態(図1)から、図2や図3に代表される対象ビットに対応する容量素子の入力端にのみ高位電圧線VRHを接続し他の入力端には低位電圧線VRLを接続することにより、サンプリング状態から比較状態に移行する場合の各容量素子の電圧関係が大きく異なることとなる。電圧関係の変更に伴う電荷の移動が最も多い場合をシミュレートすることができる。
以上説明した比較動作を行うことにより、上位の第1〜第5ビットの比較時間の検出動作の処理について説明する。図6が処理フローである。
比較時間の検出動作が起動されると、比較時間を検出する対象のビットを更新する、あるいは検出動作の起動後にあっては対象ビットを初期化する(S1)。この場合、対象ビットの選択順序は特に制限はないものの、第1ビット(MSB)から降べきに検出することが一般的である。
次に、比較ビットを初期化する(S2)。対象ビットのビット位置に関わらず、図6の処理フローでは、常に、初期化されたビットでの比較時間の検出を経て対象ビットの比較時間を検出する処理を行う。実使用状態に近い動作での検出を行うためである。この場合、通常動作においては、第1ビット(MSB)から降べきに逐次比較を行うことが一般的である。このため、初期化されるビットとしては第1ビット(MSB)とすることが考えられる。
検出すべきビットが決定されたら、サンプリング状態で分圧出力端子(ROUT)から出力する電圧ROUTの設定を行う(S4)。図5において既述したように、比較されるビット(第1〜第5ビット(MSB)〜(5SB))に応じて、(1/2)VRH、(1/2)VRH、(1/2)VRH、(1/2)VRH、(1/2)VRHの電圧値を出力する。また、比較時間を設定する(S5)。ここでは、比較時間の初期値を設定する。後述するように、比較時の所望の比較結果が得られない場合、比較時間を順次長くしていく。設定の後、サンプリング動作を行う(S6)。図1の結線により各容量素子の入力端に分圧出力端子(ROUT)から出力される電圧ROUTを供給して容量素子に電荷を充電するものである。
サンプリングの完了後、比較動作に移行する。先ず、比較時に分圧出力端子(ROUT)から出力する電圧ROUTを設定する(S7)。図5において既述したように、(1/64)VRH)が設定される。
図2、3に例示した結線により比較動作を行い(S8)、設定されている比較時間の経過後、比較器20(図2、3)から所望の比較結果が出力されるか否かを判断する(S9)。既述の実施形態では、比較電圧からオフセット電圧分を減じた電圧が入力されることをシミュレートするため、比較器20から出力される比較結果の期待値はローレベルである。
比較結果として期待値が得られない場合(S9:N)、設定されている比較時間が最大値であるか否かを判断し(S10)、最大値ではない場合(S10:N)、設定時間を更新して長くし(S11)、処理(S4)に戻って、検出動作フローを繰り返す。設定時間が最大値であれば(S10:N)、所望の比較結果は得られないとして処理を終了する。
比較結果として期待値が得られた場合(S9:Y)、設定されている比較時間を比較ビットの最適化された比較時間としてレジスタ等の記憶手段に格納する。このビットが対象ビットであれば(S12:Y)、対象ビットの全てについて比較時間の検出が終了した否かを判断する(S14)。全ての対象ビットについて検出されているのであれば(S14:Y)、処理を終了するが、未だ未検出のビットがあれば(S14:N)、処理(S2)に戻って検出動作を継続する。
比較結果が得られたビット(S9:Y)が対象ビットではない場合(S12:N)、比較ビットを更新して(S13)、処理(S8)に戻り、比較動作を継続する。
ここで、比較時間の設定は、種々の方式が考えられる。比較期間が1クロックに設定されている回路構成においては、比較時間の長短はクロックの分周比で行う。設定されている比較時間で期待された比較結果を得られない場合、分周比を増加させクロック周期を伸長する。周期の伸張されたクロックで再度比較動作を行う。比較結果として期待値が得られたときの分周比データを格納する。通常の比較動作では、比較されるビットごとに格納されている分周比データを読み出し、各々のビットで最適化された周期のクロックにより1クロックでの比較動作を行う。この場合、回路構成上実現可能な分周比の範囲内で時間設定を行うことができる。
また、クロック周期は固定とし、比較動作に必要な時間としてクロック数を同厳する方法も考えられる。期待した比較結果が得られない場合には、比較時間として1クロック多くの時間を割り当てる。期待される比較結果が得られたときのクロック数をビットごとに格納しておく。通常の比較動作では、比較されるビットごとに格納されているクロック数を読み出し、各々のビットで最適化されたクロック数で比較動作を行う。この場合、クロック数をカウントするカウンタ等の構成の範囲内で時間調整を行うことができる。
図7は他の実施形態に適用される抵抗部17aの要部である。32分割するスイッチS1〜S32のうち、スイッチS16とその周辺の構成図である。スイッチS16は、16分割される位置にある。スイッチS16が選択されると、分圧出力端子(ROUT)から(16/32)VRHが出力される。(16/32)VRH((1/2)VRH)は、第1ビット(MSB)を比較する際の比較電圧である。スイッチS16の両端であって1LSBの電圧未満の位置に、第3スイッチ部22、23を備える。更に、図示はされていないが、第2〜第5ビット(2SB)〜(5SB)の比較電圧に対応するスイッチの両端にも、同様に第3スイッチ部を備える。また、低位側端子(VL)に第4スイッチ部24を備える。
第3スイッチ部22は、比較電圧に1LSBの電圧の(1/2)の電圧のオフセットが加算された電圧を分圧出力端子(ROUT)に出力する。第3スイッチ部23は、比較電圧に1LSBの電圧の(1/2)の電圧のオフセットが減算された電圧を分圧出力端子(ROUT)に出力する。図1に示すサンプリング時に何れか一方の第3スイッチ部を導通することで、比較電圧に対してオフセットが加減された電圧が各容量素子の入力端に供給される。これにより、図2、3等に例示される比較時には、第4スイッチ部24を導通することにより、分圧出力端子(ROUT)に低位時基準電圧線VRLを接続してやれば、通常の比較動作と同じ電圧関係を有して、比較電圧にオフセットが加減された電圧の比較動作を行うことができる。
比較電圧と同じ電圧を入力される場合には、比較動作が正しくできないところ、1LSBの電圧未満という僅少なオフセットを含む電圧が入力されるため、比較動作を行うことができる。この場合、比較電圧に対する電圧差が僅少であるため、比較動作として厳しい条件が設定されることとなり、最悪条件での比較動作をシミュレートすることができる。
ここで、実施形態では、M=5、N=10の場合を例示している。第1〜第5ビット(MSB)〜(5SB)は、第Xビット(X=1〜M+1)の一例であり、第1〜第5容量素子11〜15は、第X棟梁素子の一例である。
以上、詳細に説明したように、実施形態によれば、下位5ビットの比較電圧を出力する抵抗部17を利用して疑似的に入力電圧を分圧出力端子(ROUT)に出力する。サンプリング時には、出力される電圧ROUTは比較対象のビットに対応する比較電圧と同じ電圧である。この電圧が、第1〜第5容量素子11〜15および下位容量素子16の入力端に供給される。比較時には、出力される電圧ROUTは抵抗部17に備えられる第3スイッチ部21の導通により出力される。(1/64)VRHの電圧である。この電圧が下位容量素子16の入力端に供給される。第1〜第5容量素子11〜15の入力端には、対象ビットに対応する容量素子の入力端には高位電圧線VRHが接続され、その他の入力電圧には低位電圧線VRLが接続される。
比較時に下位容量素子16の入力端に供給される(1/64)VRHの電圧は、下位容量素子16を介して1LSBの電圧の(1/2)の電圧に減殺されて、サンプリング時に供給された比較電圧から減ぜられるオフセット電圧として働く。これにより、本実施形態によれば、入力電圧として比較電圧から1LSB未満の電圧が減ぜられた電圧が入力される状態をシミュレートすることとなる。比較電圧との差異が1LSBの電圧未満と僅少であることより、比較動作に時間を要する厳しい入力条件での比較動作をシミュレートすることとなる。
以上に説明したサンプリングおよび比較の動作により、対象ビットごとに比較時間の検出動作を行う。図6が検出動作のフローである。設定された比較時間内に期待された比較結果を得られるか否かの判断を行い、期待した比較結果が得られない場合には、順次、比較時間を伸長して比較動作を繰り返す。期待して比較結果が得られた際に設定されている比較時間を対象ビットの比較時間として検出することができる。
また、比較時間の検出動作においては、対象ビットのビット位置に関わらず、第1ビット(MSB)から降べきに対象ビットまでの各ビットに対してサンプリングおよび比較動作を行う。これにより、比較時間の検出動作のフローを、実使用時の比較動作を再現しながら行うことができる。
他の実施形態では、抵抗部17に備えられる第3スイッチ部22、23を、比較電圧を出力するスイッチに対して、オフセット電圧を加算および減算する位置に、1LSBの電圧の(1/2)の電圧が出力される位置に備える構成である。図7においては、スイッチS16の両端に備える場合を例示している。各比較電圧を出力するスイッチに対して備えることができる。また、図7では、比較電圧の両側に備える場合を例示しているが、何れか一方に備えることも可能である。
比較電圧に対してオフセットを加減する位置に第3スイッチ部22、23を備え、サンプリング時に何れか一方の第3スイッチ部22、23を導通するので、各容量素子11〜16の入力端に入力される電圧は、比較電圧から1LSBの電圧の(1/2)の電圧のオフセット電圧を有する電圧となる。比較時においては、抵抗部17の第4スイッチ部24が導通して、下位容量素子16の入力端には低位電圧線VRLが接続されることになる。他の容量素子11〜15の入力端は前述の実施形態の場合と同様である。これは通常の比較時の結線と同様の結線となる。
すなわち、サンプリング時に入力された1LSBの電圧未満のオフセット電圧を有する電圧について比較動作が行われる。前述の実施形態の場合と同様に、比較電圧に対して僅少な電圧差を有する電圧に対して比較動作が行われることとなる。順次、比較時間を伸長して対象ビットごとに比較時間を検出する動作については同様である。
他の実施形態では、比較電圧に対して高電圧側および低電圧側の何れの方向にもオフセットを付与することができる。何れの方向への比較動作に対しても比較時間の検出を行うことができる。両方に対して検出された場合は、より長い時間を対象ビットの比較時間として格納すればよい。
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内での種々の改良、変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、第3スイッチ部21は、抵抗部17において抵抗片R32を2等分に分割する分割点に備えることに限定されるものではない。また、第3スイッチ部22、23は、比較電圧に1LSBの電圧の(1/2)の電圧のオフセットが加減される電圧が出力される位置に備えることに限定されない。第3スイッチ部21は、抵抗片R32を分割するものであればよく、第3スイッチ部22、23は、比較電圧に1LSBの電圧未満の電圧オフセットが得られるものであればよい。
また、下位ビット比較時間には下位容量素子16の入力端に電圧が印加される。この場合の比較時間は、第5容量素子15の入力端に高位電圧線VRHが接続される場合に検出される時間を適用すればよい。第5容量素子15と下位容量素子16とは容量値が同じであるからである。
1 逐次比較型A/Dコンバータ
11〜15 第1〜第5容量素子
16 下位容量素子
17 抵抗部
18 第1スイッチ部
19 第2スイッチ部
20 比較器
21、22、23 第3スイッチ部
24 第4スイッチ部
VIN 入力電圧線
VRH 高位電圧線
VRL 低位電圧線
VOUT 出力端
(MSB)〜(5SB) 第1〜第5ビット
(ROUT) 分圧出力端子
(VR) 参照電圧端子

Claims (7)

  1. Nビットの分解能を有する逐次比較型A/Dコンバータであって、
    第Xビット(X=1〜M+1)の各々のビットに対して降べきに対応して基本容量値の2(M−X)倍の容量値を有し、出力端が共通に接続されてなる第X容量素子と、
    低位電圧線と高位電圧線との間に接続され、第M〜第Nビットの変換に供される抵抗列であって、2(N−M)等分された各々の分割点および前記高位電圧線のうち何れかに接続される分圧出力端子を有する抵抗部と、
    前記基本容量値を有し、出力端が前記第X容量素子の出力端に接続されてなる下位容量素子と、
    前記第X容量素子の入力端を、前記第X容量素子ごとに、入力電圧線と前記低位電圧線と前記高位電圧線と前記分圧出力端子との何れかに接続する第1スイッチ部と、
    前記下位容量素子の入力端を、前記入力電圧線と前記分圧出力端子との何れかに接続する第2スイッチ部と、
    前記抵抗部は、前記分圧出力端子に、2(N−M)等分された各々の分割点および前記高位電圧線に代えて、前記低位電圧線と隣接の前記分割点との間の抵抗片を分割して接続する第3スイッチ部とを備え、
    前記第Xビットの比較時間をビットごとに検出する検出動作モードにおいて、
    サンプリング期間には、前記抵抗部は前記分圧出力端子に(1/2)分圧の比較電圧を出力し、前記第1スイッチ部および前記第2スイッチ部を前記分圧出力端子に接続して、前記第X容量素子および前記下位容量素子の入力端に前記比較電圧を入力し、
    比較期間には、前記第1スイッチ部を前記低位電圧線または前記高位電圧線に接続し、前記第2スイッチ部を前記分圧出力端子に接続し、前記第3スイッチ部を導通して、前記出力端の電圧が前記サンプリング期間における電圧より高電圧になるまでの時間を計時することを特徴とする逐次比較型A/Dコンバータ。
  2. 前記第3スイッチ部は、前記抵抗片を2等分することを特徴とする請求項1に記載の逐次比較型A/Dコンバータ。
  3. Nビットの分解能を有する逐次比較型A/Dコンバータであって、
    第Xビット(X=1〜M+1)の各々のビットに対して降べきに対応して基本容量値の2(M−X)倍の容量値を有し、出力端が共通に接続されてなる第X容量素子と、
    低位電圧線と高位電圧線との間に接続され、第M〜第Nビットの変換に供される抵抗列であって、2(N−M)等分された各々の分割点および前記高位電圧線のうち何れかに接続される分圧出力端子を有する抵抗部と、
    前記基本容量値を有し、出力端が前記第X容量素子の出力端に接続されてなる下位容量素子と、
    前記第X容量素子の入力端を、前記第X容量素子ごとに、入力電圧線と前記低位電圧線と前記高位電圧線と前記分圧出力端子との何れかに接続する第1スイッチ部と、
    前記下位容量素子の入力端を、前記入力電圧線と前記分圧出力端子との何れかに接続する第2スイッチ部と、
    前記抵抗部は、前記分圧出力端子に、2(N−M)等分された各々の分割点および前記高位電圧線に代えて、互いに択一的に導通するスイッチ部であって、(1/2)分圧の電圧が出力される分割点から1LSBの電圧幅より小さいオフセット電圧が減算あるいは加算される疑似入力電圧を出力する位置を接続する第3スイッチ部と、前記低位電圧線を接続する第4スイッチ部とを備え、
    前記第Xビットの比較時間をビットごとに検出する検出動作モードにおいて、
    前記サンプリング期間には、前記第3スイッチ部を導通して前記分圧出力端子に前記疑似入力電圧を出力し、前記第1スイッチ部および前記第2スイッチ部を前記分圧出力端子に接続して、前記第X容量素子および前記下位容量素子の入力端に前記疑似入力電圧を入力し、
    比較期間には、前記第1スイッチ部を前記低位電圧線または前記高位電圧線に接続し、前記第2スイッチ部を前記分圧出力端子に接続し、前記第4スイッチ部を導通して、前記出力端の電圧が前記サンプリング期間における電圧より、前記オフセット電圧が減算される場合には高電圧になるまでの時間を、前記オフセット電圧が加算される場合には低電圧になるまでの時間を、計時することを特徴とする逐次比較型A/Dコンバータ。
  4. 前記疑似入力電圧は、前記(1/2)分圧の電圧に対して、1LSBの電圧幅の半分の電圧がオフセットされた値であることを特徴とする請求項3に記載の逐次比較型A/Dコンバータ。
  5. Nビットの分解能を有し、第Xビット(X=1〜M+1)の各々のビットに対して降べきに対応して基本容量値の2(M―X)倍の容量値を有し、出力端が共通に接続されてなる第X容量素子と、低位電圧線と高位電圧線との間に接続され、第M〜第Nビットの変換に供される抵抗列であって、2(N−M)等分された各々の分割点および前記高位電圧線のうち何れかに接続される分圧出力端子を有する抵抗部と、前記基本容量値を有し、出力端が前記第X容量素子の出力端に接続されてなる下位容量素子とを備える逐次比較型A/Dコンバータの比較時間検出方法であって、
    前記第Xビットの比較時間をビットごとに検出する検出動作モードにおいて、
    サンプリング期間は、
    前記抵抗部が前記分圧出力端子に(1/2)分圧の比較電圧を出力するステップと、
    前記第X容量素子および前記下位容量素子の入力端が前記分圧出力端子に接続されるステップとを有し、
    比較期間は、
    前記第X容量素子の入力端が前記低位電圧線または前記高位電圧線に接続されるステップと、
    前記抵抗部が前記分圧出力端子にオフセット電圧を出力するステップと、
    前記下位容量素子の入力端が前記分圧出力端子に接続されるステップと、
    前記出力端の電圧が前記サンプリング期間における電圧より高電圧になるまでの時間を計時するステップとを有することを特徴とする逐次比較型A/Dコンバータの比較時間検出方法。
  6. Nビットの分解能を有し、第Xビット(X=1〜M+1)の各々のビットに対して降べきに対応して基本容量値の2(M―X)倍の容量値を有し、出力端が共通に接続されてなる第X容量素子と、低位電圧線と高位電圧線との間に接続され、第M〜第Nビットの変換に供される抵抗列であって、2(N−M)等分された各々の分割点および前記高位電圧線のうち何れかに接続される分圧出力端子を有する抵抗部と、前記基本容量値を有し、出力端が前記第X容量素子の出力端に接続されてなる下位容量素子とを備える逐次比較型A/Dコンバータの比較時間検出方法であって、
    前記第Xビットの比較時間をビットごとに検出する検出動作モードにおいて、
    サンプリング期間は、
    前記抵抗部が前記分圧出力端子に(1/2)分圧の電圧が出力される分割点から1LSBの電圧幅より小さいオフセット電圧が減算あるいは加算される疑似入力電圧を出力するステップと、
    前記第X容量素子および前記下位容量素子の入力端が前記分圧出力端子に接続されるステップとを有し、
    比較期間は、
    前記第X容量素子の入力端が前記低位電圧線または前記高位電圧線に接続されるステップと、
    前記抵抗部が前記分圧出力端子に前記低位電圧線を接続するステップと、
    前記下位容量素子の入力端が前記分圧出力端子に接続されるステップと、
    前記出力端の電圧が前記サンプリング期間における電圧より、前記オフセット電圧が減算される場合には高電圧になるまでの時間を、前記オフセット電圧が加算される場合には低電圧になるまでの時間を、計時するステップとを有することを特徴とする逐次比較型A/Dコンバータの比較時間検出方法。
  7. 比較期間において、前記第X容量素子の入力端の接続のステップは、
    前記第X容量素子のうち、比較時間を検出する対象ビットに対応する容量素子の入力端を前記高位電圧線に接続するステップと、
    前記第X容量素子のうち、比較時間を検出する対象ビットに対応する容量素子以外の入力端を前記低位電圧線に接続するステップとを有することを特徴とする請求項5または6に記載の逐次比較型A/Dコンバータの比較時間検出方法。
JP2010061851A 2010-03-18 2010-03-18 逐次比較型a/dコンバータ、および逐次比較型a/dコンバータの比較時間検出方法 Pending JP2011199443A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010061851A JP2011199443A (ja) 2010-03-18 2010-03-18 逐次比較型a/dコンバータ、および逐次比較型a/dコンバータの比較時間検出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010061851A JP2011199443A (ja) 2010-03-18 2010-03-18 逐次比較型a/dコンバータ、および逐次比較型a/dコンバータの比較時間検出方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011199443A true JP2011199443A (ja) 2011-10-06

Family

ID=44877124

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010061851A Pending JP2011199443A (ja) 2010-03-18 2010-03-18 逐次比較型a/dコンバータ、および逐次比較型a/dコンバータの比較時間検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011199443A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101512098B1 (ko) 2013-07-16 2015-04-14 서강대학교산학협력단 커패시터-저항 하이브리드 dac를 이용한 sar adc
JP2016508704A (ja) * 2013-03-01 2016-03-22 クゥアルコム・インコーポレイテッドQualcomm Incorporated 逐次比較レジスタ型アナログ−デジタル変換器における電源及び/又は比較器コモンモード電圧の閉ループ制御のための方法及び装置
WO2022102035A1 (ja) * 2020-11-12 2022-05-19 サンケン電気株式会社 アナログデジタル変換回路

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05122076A (ja) * 1991-10-25 1993-05-18 Nec Corp アナログデイジタル変換器
JPH08116258A (ja) * 1994-10-18 1996-05-07 Toshiba Corp アナログデジタル変換回路
JPH08288847A (ja) * 1995-04-12 1996-11-01 Sharp Corp A/d変換器
JP2001267925A (ja) * 2000-03-17 2001-09-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 逐次比較型ad変換器

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05122076A (ja) * 1991-10-25 1993-05-18 Nec Corp アナログデイジタル変換器
JPH08116258A (ja) * 1994-10-18 1996-05-07 Toshiba Corp アナログデジタル変換回路
JPH08288847A (ja) * 1995-04-12 1996-11-01 Sharp Corp A/d変換器
JP2001267925A (ja) * 2000-03-17 2001-09-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 逐次比較型ad変換器

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016508704A (ja) * 2013-03-01 2016-03-22 クゥアルコム・インコーポレイテッドQualcomm Incorporated 逐次比較レジスタ型アナログ−デジタル変換器における電源及び/又は比較器コモンモード電圧の閉ループ制御のための方法及び装置
KR101512098B1 (ko) 2013-07-16 2015-04-14 서강대학교산학협력단 커패시터-저항 하이브리드 dac를 이용한 sar adc
WO2022102035A1 (ja) * 2020-11-12 2022-05-19 サンケン電気株式会社 アナログデジタル変換回路
US11757460B2 (en) 2020-11-12 2023-09-12 Sanken Electric Co., Ltd. Analog-to-digital converter

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105208303B (zh) Ad转换装置、固态成像装置和成像系统
JP5407685B2 (ja) 逐次比較型ad変換器及び逐次比較型ad変換器の動作クロック調整方法
JP4160629B2 (ja) Ad変換器、ad変換方法、ad変換プログラムおよび制御装置
US8358231B2 (en) Tracking analog-to-digital converter (ADC) with a self-controlled variable clock
US8587466B2 (en) System and method for a successive approximation analog to digital converter
JP5440758B2 (ja) A/d変換回路、電子機器及びa/d変換方法
US9432046B1 (en) Successive approximation analog-to-digital converter
JP2009118488A (ja) Da変換装置およびad変換装置
CN102171931A (zh) 数据转换电路及其方法
KR20140041126A (ko) 연속 근사 레지스터 아날로그 디지털 컨버터
US8542144B2 (en) Analog to digital converter
KR20110072203A (ko) 오프셋 전압 보정 기능을 가지는 아날로그-디지털 변환기
US9759581B2 (en) Electronic measurement circuit
US9509327B2 (en) A/D converter and A/D converter calibrating method
JP4684028B2 (ja) パイプラインa/d変換器
JP2010245927A (ja) 逐次比較型ad変換回路
JP2011199443A (ja) 逐次比較型a/dコンバータ、および逐次比較型a/dコンバータの比較時間検出方法
JP2003198372A (ja) アナログデジタル変換装置
JP6970597B2 (ja) ラッチドコンパレータ
JP5210289B2 (ja) 逐次比較型a/d変換器
JP5233462B2 (ja) Adコンバータ、データ受信装置、及びデータ受信方法
JP5695629B2 (ja) 逐次比較型a/d変換器及びそれを用いたマルチビットデルタシグマ変調器
KR101939104B1 (ko) 아날로그 디지털 변환기 및 이를 사용한 아날로그 디지털 변환방법
JP5549824B2 (ja) A/d変換回路、電子機器及びa/d変換方法
JP4884518B2 (ja) アナログ−デジタル変換器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121031

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131022

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131029

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140311