JPH08116258A - アナログデジタル変換回路 - Google Patents

アナログデジタル変換回路

Info

Publication number
JPH08116258A
JPH08116258A JP25212994A JP25212994A JPH08116258A JP H08116258 A JPH08116258 A JP H08116258A JP 25212994 A JP25212994 A JP 25212994A JP 25212994 A JP25212994 A JP 25212994A JP H08116258 A JPH08116258 A JP H08116258A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conversion
set period
bit
voltage
significant bit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25212994A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhito Fujii
和仁 藤井
Nobutaka Kitagawa
信孝 北川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP25212994A priority Critical patent/JPH08116258A/ja
Publication of JPH08116258A publication Critical patent/JPH08116258A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Analogue/Digital Conversion (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】AD変換動作の一層の高速化と高精度化を共に
達成するように制御し得るAD変換回路を提供する。 【構成】DA変換回路部11でDA変換コードをDA変
換した電圧とアナログ入力電圧とのレベルを比較回路部
12で比較した比較結果に応じて、DA変換コードの所
定の1ビット分のデータを決定する動作をDA変換コー
ドのMSBからLSBまでの各ビットに対して順次繰り
返し、DA変換コードを出力すると共に最終的に決定さ
れたDA変換コードをAD変換データとして保持するA
D変換制御回路部13と、DA変換コードをDA変換し
て比較回路部に出力するまでのセット期間として、MS
B変換時のセット期間の長さよりもLSB変換時のセッ
ト期間の長さが短くなるように制御するセット期間制御
回路部14とを具備することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、集積回路化されたアナ
ログデジタル(AD)変換回路に係り、特に高速・高精
度のAD変換動作が可能な逐次変換型のAD変換回路に
関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来の逐次変換型のAD変換回
路の一例のブロック構成を概略的に示しており、61は
DA変換回路部、62は電圧レベル比較用の比較回路
部、63はAD変換制御回路部である。
【0003】上記AD変換回路におけるAD変換動作は
よく知られているように、まず、AD変換制御回路部6
3はDA変換出力データのMSB(最大重みビット、最
上位ビット)を決定するためのDA変換コードをDA変
換回路部61に出力し、このDA変換回路部61はDA
変換電圧VDAC を比較回路部62に出力する。上記した
動作の期間をセット期間と称する。この後、比較期間に
おいて、アナログ入力電圧VAIN が前記電圧比較回路部
62で上記VDAC と比較され、比較結果が前記AD変換
制御回路部63に入力する。
【0004】前記AD変換制御回路部63は、比較回路
部62の比較結果に応じてMSBを決定し、次回のセッ
ト期間において、上記MSBより1つ下位桁のビットを
決定するためのDA変換コードをDA変換回路部61に
出力する。このような動作をMSBからLSB(最小重
みビット、最下位ビット)まで順次繰り返し、最終的に
決定されたDA変換コードをAD変換データ出力として
保持する。
【0005】上記したような動作に際して、前記VDAC
の実際の値と理想値との誤差の電圧レベルがLSBに対
応する電圧振幅の1/2以内に入っていない状態で比較
回路部62の電圧比較が行われると、その比較結果に応
じて決定されたDA変換コードに誤差が生じ、ひいては
AD変換データ出力に誤差が生じることになる。
【0006】ここで、上記VDAC の実際の値と理想値と
の誤差の電圧レベルがLSBに対応する電圧振幅の1/
2以内、つまり、(1/2)LSB以内に入るまでの安
定時間を考える。VDAC の高レベル側をVREFH、低レベ
ル側をVREFL、(VREFH−VREFL)をΔVREF で表わす
ものとする。MSBを決定する際のVDAC の理想値は、
VREFL+(1/2)ΔVREF であり、それより1つ下位
桁のビットを決定する際のVDAC の理想値は、MSB決
定時の比較回路部62の比較結果に応じて異なり、VRE
FL+(3/4)ΔVREF またはVREFL+(1/4)ΔV
REF である。
【0007】このVDAC の理想値のVREFLからの変化量
は、MSBからLSBまでの各桁のビットを決定する時
に対応して、ΔVREF /21 、ΔVREF /22 、… 、
ΔVREF /2n となる。VDAC の単位時間当りの電圧変
化量が一定であれば、MSB決定時のVDAC の安定時間
をtで表わすと、MSBからLSBまでの各桁のビット
を決定する時のVDAC の安定時間は、それぞれ対応し
て、t、t/21 、t/22 、… 、t/2n-1 とな
る。つまり、VDAC の安定時間は、MSB決定時が最も
長く、LSB決定時が最も短い。
【0008】しかし、従来は、MSBからLSBまでの
各桁のビットを決定する時のセット期間の長さが全て同
じであり、図9に示すように、MSB決定時のVDAC の
安定時間tを各桁のビットそれぞれのセット期間とする
と、下位ビット側では、VDAC の安定時間よりもセット
期間が長くなるので、AD変換動作の一層の高速化を妨
げる要因になる。
【0009】上記とは逆に、図10に示すように、LS
B決定時のVDAC の安定時間tを各桁のビットそれぞれ
のセット期間とすると、上位ビット側では、VDAC の安
定時間よりもセット期間が短くなる、つまり、VDAC の
実際の値が理想との誤差レベルが前記(1/2)LSB
以内に入る前に比較期間に入ってしまうので、この時点
での比較回路部62の比較結果に応じてDA変換コード
が決定されてしまい、AD変換動作の一層の高精度化を
妨げる要因になる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
逐次変換型のAD変換回路は、DA変換コードのMSB
決定時のDA変換電圧出力の安定時間を各ビットのセッ
ト期間とすると、AD変換動作の高速化を妨げる要因に
なり、逆にLSB決定時のDA変換電圧出力の安定時間
を各ビットのセット期間とすると、AD変換動作の高精
度化を妨げる要因になるという問題があった。
【0011】本発明は上記の問題点を解決すべくなされ
たもので、AD変換動作の一層の高速化と高精度化を共
に達成するように制御し得るアナログデジタル変換回路
を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の逐次変換型のア
ナログデジタル変換回路は、DA変換コードをDA変換
してDA変換電圧を出力するDA変換回路部と、上記D
A変換出力電圧とアナログ入力電圧とのレベルを比較す
る比較回路部と、上記比較回路部の比較結果に応じて前
記DA変換コードの所定の1ビット分のデータを決定す
る動作を上記DA変換コードの最上位ビットから最下位
ビットまでの各ビットに対して順次繰り返し、上記DA
変換コードを前記DA変換回路部に出力すると共に最終
的に決定されたDA変換コードをAD変換データとして
保持するAD変換制御回路部と、上記AD変換制御回路
部がDA変換コードを出力してから前記DA変換回路部
がDA変換電圧を前記比較回路部に出力するまでのセッ
ト期間として、前記DA変換コードの最上位ビット変換
時のセット期間の長さよりも最下位ビット変換時のセッ
ト期間の長さが短くなるように制御するセット期間制御
回路部とを具備することを特徴とする。
【0013】
【作用】DA変換出力電圧の実際の値と理想値との誤差
レベルが(1/2)LSB以内に入るまでの安定時間に
合わせて、各ビットのセット期間の長さを設定できるの
で、AD変換動作の一層の高速化と高精度化を共に達成
することができる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は、本発明の逐次変換型のAD変換回
路の第1実施例のブロック構成を概略的に示している。
このAD変換回路は、DA変換回路部11と、比較回路
部12と、AD変換制御回路部13と、セット期間制御
回路部14とを具備し、集積回路チップ上に搭載されて
いる。
【0015】上記DA変換回路部11は、DA変換コー
ドをDA変換してDA変換電圧VDAC を出力し、前記比
較回路部12は、上記DA変換電圧VDAC とアナログ入
力電圧とのレベルを比較する。
【0016】前記AD変換制御回路部13は、前記比較
回路部12の比較結果に応じて前記DA変換コードの所
定の1ビット分のデータを決定する動作をDA変換コー
ドの最上位ビット(MSB)から最下位ビット(LS
B)までの各ビットに対して順次繰り返し、DA変換コ
ードを前記DA変換回路部11に出力すると共に最終的
に決定されたDA変換コードをAD変換データとして保
持する。
【0017】前記セット期間制御回路部14は、上記A
D変換制御回路部13がDA変換コードを出力してから
前記DA変換回路部11がDA変換電圧を前記比較回路
部12に出力するまでのセット期間として、前記DA変
換コードのMSB変換時のセット期間の長さよりもLS
B変換時のセット期間の長さが短くなるように制御す
る。
【0018】この場合、セット期間制御回路部14は、
例えば図2に示すように、セット期間の長さをパルス信
号SVREFのパルス幅により制御するものとし、MS
B変換時のセット期間の長さを決定するパルス信号の周
期を長く(周波数を低く)し、LSB変換時のセット期
間の長さを決定するパルス信号の周期を短く(周波数を
高く)する。
【0019】なお、上記セット期間制御回路部14は、
パルス信号SVREFのパルス幅をデジタル的に制御す
る場合には、例えば図3に示すように、セット期間の長
さをクロック入力数により決定するものとし、MSB変
換時のセット期間の長さを決定するクロック入力数より
もLSB変換時のセット期間の長さを決定するクロック
入力数が少なくなるように制御すればよい。図3に示す
例では、MSBからLSBまでの各ビットの変換時にそ
れぞれ対応するクロック入力数が順次少なくなるように
制御するものとすれば、MSBからLSBまでの各ビッ
トの変換時にそれぞれ対応するクロック入力数を、例え
ば8K個、4K個、2K個、…のように変化させればよ
い。この場合、クロック入力を例えばカウンタによりカ
ウントし、カウント値に応じたパルス幅を有するパルス
信号を生成し、このパルス信号のパルス幅によりセット
期間の長さを制御することができる。
【0020】なお、図1のAD変換回路は、通常は、A
D変換動作開始信号を受けてAD変換動作を開始し、変
換動作を終了すると変換動作終了(EOC)信号を出力
し、AD変換出力データを保持した状態で待機状態にな
る機能を有するように構成される。
【0021】図4は、図1のAD変換回路におけるAD
変換制御動作の一例を示す波形図である。図1のAD変
換回路におけるAD変換動作は、基本的には従来例のA
D変換回路におけるAD変換動作と同様であるが、MS
BからLSBまでの各ビットの変換時にそれぞれ対応す
るセット期間の長さがセット期間制御回路部14により
制御される。
【0022】即ち、セット期間において、AD変換制御
回路部13はDA変換出力データのMSBを決定するた
めのDA変換コードをDA変換回路部11に出力し、こ
のDA変換回路部11はDA変換電圧VDAC を比較回路
部12に出力する。この後、比較期間において、アナロ
グ入力電圧VAIN が前記比較回路部12で上記VDACと
比較され、比較結果が前記AD変換制御回路部13に入
力する。AD変換制御回路部13は、比較回路部12の
比較結果に応じてMSBを決定し、次回のセット期間に
おいて、上記MSBより1つ下位桁のビットを決定する
ためのDA変換コードをDA変換回路部11に出力す
る。このような動作をMSBからLSBまで順次繰り返
し、最終的に決定されたDA変換コードをAD変換デー
タ出力として保持する。
【0023】上記動作に際して、セット期間制御回路部
14は、MSBからLSBまでの各ビットの変換時に、
それぞれ対応するセット期間の長さが順次短くなるよう
に、かつ、それぞれ対応するVDAC の安定時間に対応す
るように制御する。
【0024】また、図1のAD変換回路においても、従
来例のAD変換回路におけるAD変換動作と同様に、V
DAC の実際の値と理想値との誤差の電圧レベルが(1/
2)LSB以内に入るまでの安定時間は、MSB決定時
が最も長く、LSB決定時が最も短い。
【0025】即ち、VDAC の高レベル側をVREFH、低レ
ベル側をVREFL、(VREFH−VREFL)をΔVREF で表わ
せば、MSBを決定する際のVDAC の理想値は、VREFL
+(1/2)ΔVREF であり、それより1つ下位桁のビ
ットを決定する際のVDAC の理想値は、MSB決定時の
比較回路部12の比較結果に応じて異なり、VREFL+
(3/4)ΔVREF またはVREFL+(1/4)ΔVREF
である。
【0026】このVDAC の理想値のVREFLからの変化量
は、MSBからLSBまでの各桁のビットを決定する時
に対応して、(1/21 )ΔVREF 、(1/22 )ΔV
REF、…、(1/2n )ΔVREF となる。
【0027】VDAC の単位時間当りの電圧変化量が一定
であれば、MSB決定時のVDAC の安定時間をtで表わ
すと、MSBからLSBまでの各桁のビットを決定する
時のVDAC の安定時間は、それぞれ対応して、t、(1
/21 )t、(1/22 )t、…、(1/2n-1 )tと
なる。
【0028】しかし、図1のAD変換回路においては、
MSBからLSBまでの各ビットの変換時に、それぞれ
対応するセット期間の長さが順次短くなるように、か
つ、それぞれ対応するVDAC の安定時間に対応するよう
に、前記セット期間制御回路部14により制御される。
【0029】図5は、図1中のDA変換回路部11の一
例を示している。このDA変換回路部においては、DA
変換電圧VDAC の高レベル側電圧VREFHが印加される第
1ノードと低レベル側電圧VREFLが印加される第2ノー
ドとの間に、分圧用の複数の抵抗(8ビットのAD変換
回路であれば28 個の抵抗)が直列に接続されている。
この場合、第1ノードに接続されている抵抗の値は(3
/2)r、第2ノードに接続されている抵抗の値は(1
/2)r、その他の抵抗の値はrである。
【0030】そして、上記複数の抵抗の各分圧ノードに
対応して複数のスイッチ素子SW1〜SWnの各一端が
接続され、上記スイッチ素子SW1〜SWnの各他端が
DA変換電圧VDAC の出力ノードに共通に接続されてお
り、上記のスイッチ素子SW1〜SWnは、DA変換コ
ードに応じて択一的にオン状態に制御される。
【0031】図6は、図1中の比較回路部12の一例を
示している。この比較回路部においては、アナログ入力
電圧VAIN が入力する第1の入力ノード41は、第1の
スイッチ素子SW41を介して第1の容量素子C1の一
端に接続され、DA変換電圧VDAC が入力する第2の入
力ノード42は、第2のスイッチ素子SW42を介して
第2の容量素子C2の一端に接続されている。また、上
記第2の入力ノード42は、第3のスイッチ素子SW4
3を介して前記第1の容量素子C1の一端に接続され、
第1の入力ノード41は、第4のスイッチ素子SW44
を介して前記第2の容量素子C2の一端に接続されてい
る。上記第1の容量素子C1の他端は、第1の比較回路
43の非反転入力端に直接に接続されると共に、第5の
スイッチ素子SW45を介して上記第1の比較回路43
の反転出力端に接続されている。また、前記第2の容量
素子C2の他端は、上記第1の比較回路43の反転入力
端に直接に接続されると共に、第6のスイッチ素子SW
46を介して上記第1の比較回路43の非反転出力端に
接続されている。そして、上記第1の比較回路43の反
転出力端および非反転出力端は対応して第2の比較回路
44の反転入力端および非反転入力端に接続されてお
り、この第2の比較回路44の出力端の電圧が比較結果
として出力する。
【0032】上記第1のスイッチ素子SW41および第
2のスイッチ素子SW42は第1の制御信号SVAIN
によりスイッチ制御され、上記第3のスイッチ素子SW
43〜第6のスイッチ素子SW46は第2の制御信号S
VREFによりスイッチ制御される。上記第1の制御信
号SVAINおよび第2の制御信号SVREFは、図2
あるいは図3に示すように、互いに異なる期間に活性化
するように前記セット期間制御回路部14により制御さ
れる。
【0033】次に、図6の比較回路部の動作の一例につ
いて図2あるいは図3を参照しながら説明する。セット
期間の最初に、DA変換コードが変化し、VDAC も変化
する。このセット期間には、第1の制御信号SVAIN
は非活性レベルであり、第2の制御信号SVREFが活
性レベルになる。これにより、第1のスイッチ素子SW
41および第2のスイッチ素子SW42はオフ状態であ
り、第3のスイッチ素子SW43〜第6のスイッチ素子
SW46はオン状態になる。これにより、第1の比較回
路43の非反転入力端と反転出力端とが導通状態にな
り、第1の比較回路43の反転入力端と非反転出力端と
が導通状態になるので、第1の比較回路43は動作点電
圧VOPで安定している。また、VAIN が第2の容量素子
C2の一端に印加され、VDAC が第1の容量素子C1の
一端に印加される。これにより、第1の容量素子C1お
よび第2の容量素子C2がそれぞれ充電され、第1の容
量素子C1の両端間電圧は(VDAC −VOP)となり、第
2の容量素子C2の両端間電圧は(VAIN −VOP)とな
る。
【0034】この場合、MSBからLSBまでの各ビッ
トの変換時に、それぞれ対応するセット期間の長さが順
次短くなるように、かつ、それぞれ対応するVDAC の安
定時間に対応するように、前記セット期間制御回路部1
4により制御される。
【0035】次に、比較期間には、第2の制御信号SV
REFは非活性レベルであり、第1の制御信号SVAI
Nが活性レベルになる。これにより、第1のスイッチ素
子SW41および第2のスイッチ素子SW42はオン状
態になり、第3のスイッチ素子SW43〜第6のスイッ
チ素子SW46はオフ状態である。これにより、VAIN
が第1の容量素子C1の一端に印加され、VDAC が第2
の容量素子C2の一端に印加され、VAIN とVDAC との
電圧が第1の比較回路43により比較され、第2の比較
回路44から比較結果が出力する。この場合、MSBか
らLSBまでの各ビットの変換時における比較期間はそ
れぞれ同じである。
【0036】上記実施例のAD変換回路によれば、DA
変換電圧VDAC の実際の値と理想値との誤差レベルが
(1/2)LSB以内に入るまでの安定時間に合わせ
て、DA変換コードのMSBからLSBまでの各ビット
のセット期間の長さを設定する。これにより、DA変換
コードの下位ビットでのセット期間の無駄が減り、上位
ビット側でのVDAC の誤差が少なくなり、AD変換動作
の一層の高速化と高精度化を共に達成することが可能に
なる。
【0037】この場合、DA変換制御回路部11や比較
回路部12を従来例のものから変更する必要はなく、セ
ット期間制御回路部14は簡単な論理回路により構成す
ることが可能であるので、このセット期間制御回路部1
4の付加によるチップコストの上昇は殆んど生じない。
【0038】上記したようなAD変換動作の一層の高速
化が可能になる効果は、AD変換のビット数が多くなる
ほどDA変換コードの下位ビット側におけるVDAC の安
定時間と上位ビット側におけるVDAC の安定時間との差
が大きくなるので顕著になり、また、AD変換期間内で
セット期間が占める割合が大きいほど顕著になる。
【0039】これを具体的に説明するために、例えば8
ビットのAD変換回路において、従来例のように例えば
MSBのVDAC の安定時間と各ビットのセット期間を同
じにした時と、上記実施例のように各ビットのVDAC の
安定時間と各ビットのセット期間の長さを同じに設定し
た時との変換速度を比較する。
【0040】ここで、MSBのVDAC の安定時間をt、
比較期間をTで表すと、従来例では8ビットのAD変換
に要する時間Taは、Ta=8t+8Tとなる。これに
対して、上記実施例では8ビットのAD変換に要する時
間Tbは、 Tb=t+t/21 +t/22 + … +t/27 +8T =(255/128)t+8T となり、ほぼ2t+8Tとなる。従って、上記実施例で
は従来例よりも6tだけ短縮される。この場合、セット
期間tと比較期間Tの割合が1対1であるとすると、A
D変換時間を40%も短縮することが可能になる。
【0041】図7(a)、(b)は、上記実施例におけ
るAD変換動作の高精度化が可能になる効果を具体的に
説明するために、(a)上記実施例のように各ビットの
VDAC の安定時間と各ビットのセット期間の長さを同じ
に設定するために、セット期間の長さを制御するための
パルス信号SVREFのパルス幅を規定するクロック入
力数を、MSBの変換時に例えば5個、それより1桁下
位のビットの変換時に3個、それより1桁下位のビット
の変換時に2個、それより下位の各ビットの変換時に1
個に設定した場合のAD変換出力に対する誤差を測定し
たデータと、(b)従来例のように例えばMSBのVDA
C の安定時間と各ビットのセット期間を同じにするため
に、セット期間の長さを制御するためのパルス信号のパ
ルス幅を規定するクロック入力数を、MSBからLSB
の変換時にそれぞれ1個に設定した場合のAD変換出力
に対する誤差を測定したデータとを対比して示したもの
である。このデータから分かるように、上記実施例によ
れば従来例と比べて、AD変換精度が明らかに向上して
いる。なお、上記実施例のAD変換回路がマイコンなど
と同一チップ上に形成されている場合にも、上記実施例
の効果が得られることは言うまでもない。
【0042】
【発明の効果】上述したように本発明の逐次変換型のA
D変換回路によれば、AD変換動作の一層の高速化と高
精度化を共に達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の逐次変換型AD変換回路の第1実施例
を概略的に示すブロック図。
【図2】図1中のセット期間制御回路部の動作の一例を
示すタイミング波形図。
【図3】図1中のセット期間制御回路部の動作の他の例
を示すタイミング波形図。
【図4】図1のAD変換回路の動作の一例を示す波形
図。
【図5】図1中のDA変換回路部の一例を示す回路図。
【図6】図1中の比較回路部の一例を示す回路図。
【図7】図1のAD変換回路におけるAD変換動作の高
精度化が可能になる効果を具体的に説明するためにAD
変換出力に対する誤差を測定したデータを従来例と対比
して示す図。
【図8】従来の逐次変換型AD変換回路のブロック構成
を概略的に示す図。
【図9】図8のAD変換回路の動作の一例を示す波形図
である。
【図10】図8のAD変換回路の動作の他の例を示す波
形図である。
【符号の説明】
11…DA変換回路部、12…比較回路部、13…AD
変換制御回路部、14…セット期間制御回路部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 DA変換コードをDA変換してDA変換
    電圧を出力するDA変換回路部と、上記DA変換出力電
    圧とアナログ入力電圧とのレベルを比較する電圧比較回
    路部と、上記電圧比較回路部の比較結果に応じて前記D
    A変換コードの所定の1ビット分のデータを決定する動
    作を上記DA変換コードの最上位ビットから最下位ビッ
    トまでの各ビットに対して順次繰り返し、上記DA変換
    コードを前記DA変換回路部に出力すると共に最終的に
    決定されたDA変換コードをAD変換データとして保持
    するAD変換制御回路部と、上記AD変換制御回路部が
    DA変換コードを出力してから前記DA変換回路部がD
    A変換電圧を前記電圧比較回路部に出力するまでのセッ
    ト期間として、前記DA変換コードの最上位ビット変換
    時のセット期間の長さよりも最下位ビット変換時のセッ
    ト期間の長さが短くなるように制御するセット期間制御
    回路部とを具備することを特徴とするアナログデジタル
    変換回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のアナログデジタル変換回
    路において、前記セット期間制御回路部は、前記DA変
    換コードの最上位ビットから最下位ビットまでの各ビッ
    トの変換時にそれぞれ対応するセット期間の長さが順次
    短くなるように制御することを特徴とするアナログデジ
    タル変換回路。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のアナログデジタル変換回
    路において、前記セット期間制御回路部は、前記セット
    期間の長さをクロック入力数により決定し、前記DA変
    換コードの最上位ビット変換時のセット期間の長さを決
    定するクロック入力数よりも最下位ビット変換時のセッ
    ト期間の長さを決定するクロック入力数が少なくなるよ
    うに制御することを特徴とするアナログデジタル変換回
    路。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のアナログデジタル変換回
    路において、前記セット期間制御回路部は、前記セット
    期間の長さをクロック入力数により決定し、前記DA変
    換コードの最上位ビット変換時のセット期間の長さを決
    定するクロック入力数よりも最下位ビット変換時のセッ
    ト期間の長さを決定するクロック入力数が順次少なくな
    るように制御することを特徴とするアナログデジタル変
    換回路。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のアナログデジタル変換回
    路において、前記セット期間制御回路部は、前記DA変
    換コードの最上位ビットから最下位ビットまでの各ビッ
    トの変換時に、それぞれ対応するセット期間の長さを、
    それぞれ対応するDA変換電圧の実際の値と理想値との
    誤差の電圧レベルが前記最下位ビットに対応する電圧振
    幅の1/2以内に入るまでの安定時間に対応するように
    制御することを特徴とするアナログデジタル変換回路。
JP25212994A 1994-10-18 1994-10-18 アナログデジタル変換回路 Pending JPH08116258A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25212994A JPH08116258A (ja) 1994-10-18 1994-10-18 アナログデジタル変換回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25212994A JPH08116258A (ja) 1994-10-18 1994-10-18 アナログデジタル変換回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08116258A true JPH08116258A (ja) 1996-05-07

Family

ID=17232885

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25212994A Pending JPH08116258A (ja) 1994-10-18 1994-10-18 アナログデジタル変換回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08116258A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011061597A (ja) * 2009-09-11 2011-03-24 Fujitsu Ltd 逐次比較型ad変換器及び逐次比較型ad変換器の動作クロック調整方法
JP2011199443A (ja) * 2010-03-18 2011-10-06 Fujitsu Semiconductor Ltd 逐次比較型a/dコンバータ、および逐次比較型a/dコンバータの比較時間検出方法
JP2012039475A (ja) * 2010-08-09 2012-02-23 Fujitsu Ltd 逐次比較型ad変換器及び逐次比較型ad変換器の動作クロック調整方法
JP5277248B2 (ja) * 2008-07-21 2013-08-28 株式会社アドバンテスト Ad変換装置
WO2022102035A1 (ja) * 2020-11-12 2022-05-19 サンケン電気株式会社 アナログデジタル変換回路

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5277248B2 (ja) * 2008-07-21 2013-08-28 株式会社アドバンテスト Ad変換装置
JP2011061597A (ja) * 2009-09-11 2011-03-24 Fujitsu Ltd 逐次比較型ad変換器及び逐次比較型ad変換器の動作クロック調整方法
JP2011199443A (ja) * 2010-03-18 2011-10-06 Fujitsu Semiconductor Ltd 逐次比較型a/dコンバータ、および逐次比較型a/dコンバータの比較時間検出方法
JP2012039475A (ja) * 2010-08-09 2012-02-23 Fujitsu Ltd 逐次比較型ad変換器及び逐次比較型ad変換器の動作クロック調整方法
WO2022102035A1 (ja) * 2020-11-12 2022-05-19 サンケン電気株式会社 アナログデジタル変換回路
US11757460B2 (en) 2020-11-12 2023-09-12 Sanken Electric Co., Ltd. Analog-to-digital converter

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6323687B2 (ja)
US4336526A (en) Successive approximation analog-to-digital converter using non-binary series
US8542144B2 (en) Analog to digital converter
JP2000078012A (ja) A/dコンバ―タ
KR101191054B1 (ko) 오프셋 전압 보정 기능을 가지는 아날로그-디지털 변환기
US11424757B2 (en) Successive approximation register analog-to-digital converter with calibration function and calibration method thereof
EP0289081B1 (en) Digital-to-analog converter
JPH01265619A (ja) 積分直線性エラーを補償したアナログ・ディジタル変換器およびその動作方法
US5373292A (en) Integration type D-A/A-D Conversion apparatus capable of shortening conversion processing time
US7026972B2 (en) A/D converter
JPH08116258A (ja) アナログデジタル変換回路
EP0681372B1 (en) Digital-to-analog conversion circuit and analog-to-digital conversion device using the circuit
CN111404549A (zh) 模数转换器以及模数转换方法
JP2001292064A (ja) Ad変換回路
US7796075B2 (en) Method and apparatus for internally calibrating mixed-signal devices
JP3792363B2 (ja) A/d変換器
JP3572809B2 (ja) A/d変換器
JPH09275345A (ja) D/a変換器
JPH07231256A (ja) アナログ/ディジタル変換器
JP6800545B2 (ja) Ad変換装置及びad変換方法
JP2677171B2 (ja) テスト機能付並列型a/d変換装置
KR100339542B1 (ko) 고속 아날로그/디지털 변환기
KR100336781B1 (ko) 아날로그/디지털 변환기
JPH075704Y2 (ja) 多チャンネルa/d変換器
JP4519475B2 (ja) A/dコンバータ