JP2014112818A - 逐次比較型a/d変換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成でメタステーブルに陥らない頑健な逐次比較型のA/D変換器を提供すること。
【解決手段】キャパシタ106_1〜106_xのうちの該当する各キャパシタの他端に接続されスイッチ群制御信号Ct1に応答して逐次比較に適用するキャパシタを逐次選択的に切替えるスイッチ群105_1〜105_xと、キャパシタのうちスイッチ群によって選択されたキャパシタにおける保持電圧に基づく比較電圧VSNと既定の参照電圧VCとをタイミング制御信号CLKに同期して逐次比較し、比較結果に応じた判定出力を得るコンパレータ104と、逐次比較した後であって所定時間経過後に所定期間だけ所定電圧を電圧印加制御信号Ct2に基づき比較電圧に印加する電圧印加部107とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、デジタル機器の入力回路などに適用される逐次比較型A/D変換器に関し、より詳細には、メタステーブルに陥らない頑健な逐次比較型A/D変換器(A/Dコンバータ)に関する。
従来の逐次比較型A/D変換器として、例えば、非特許文献1などに開示されたものがある。この逐次比較型A/D変換器は、アナログ入力信号Ainを、nビット(nは3以上の自然数)のデジタル出力信号VoutへとA/D変換するものである。
図7は、従来の逐次比較型A/D変換器を説明するための回路構成図で、特許文献3(図5参照)に示されている図である。
図7に示すように、この逐次比較型A/D変換器には、静電容量の値が所定の基準容量Cに設定された1個のキャパシタ506_1が設けられている。また、上述の基準容量Cを2の累乗の逆数で段階的に重み付けした各静電容量C/2〜C/2(n−2)を持つようにそれぞれ設定された(n−2)個のキャパシタ506_2〜506_(n−1)が設けられている。更に、静電容量が、上述のキャパシタ506_(n−1)と同じく基準容量Cを1/2(n−2)で重み付けしたC/2(n−2)であるように設定された1個のキャパシタ506_nが設けられている。
以上の複数のキャパシタ506_1〜506_nによってキャパシタアレイ506が構成され、このキャパシタアレイ506におけるキャパシタのうちの該当するキャパシタにおける保持電圧が順次選択的に適用されて、以下に説明するように、アナログ入力信号Ainと参照電圧との逐次比較が行われる。
また、キャパシタ506_1〜506_(n−1)と、キャパシタ506_nとの右端が、電荷を保存できるストレージノード(図7中のSN)に接続されている。また、キャパシタ506_1〜506_(n−1)の左端は、それぞれスイッチ群505_1,505_2〜505_(n−1)の端子Oに接続されている。
スイッチ群505_1,505_2〜505_(n−1)は、各スイッチ群に共通の端子Oとこれに対応する各別の端子C、P、Nとを有し、制御部501からの制御信号CTRLによってスイッチ503d_k(kは1〜(n−1)の自然数)がオンした場合は端子Cと端子Oとが短絡される。
また、スイッチ503e_kがオンした場合は、端子Pと端子Oとが短絡され、スイッチ503f_kがオンした場合は端子Nと端子Oとが短絡される。また、スイッチ503d_kと、スイッチ503e_kと、スイッチ503f_kは2つ以上が同時にオンすることはない。
スイッチ群505_1〜505_(n−1)の端子Cと、キャパシタ506_nの左端とは、スイッチ503bとスイッチ503cに接続されている。そして、スイッチ503cがオンした場合は、スイッチ505_1〜505_(n−1)の端子Cと、キャパシタ506_nの左端とは、入力ノード(図7中のAin)に接続される。
また、スイッチ503bがオンした場合は、スイッチ505_1〜505_(n−1)の端子Cと、キャパシタ506_nの左端とは、後述する参照電圧であるアナログコモン電圧VCのノードに接続される。
スイッチ群505_1〜505_(n−1)の端子Pは、アナログコモン電圧VCを基準にした正極側のフルスケール基準電圧VRPのノードに接続され、スイッチ群505_1〜505_(n−1)の端子Nは、VCを基準にした負極側のフルスケール基準電圧VRNのノードに接続される。
キャパシタ506_1〜506_(n−1)の右端と、キャパシタ506_nの右端とは、ストレージノードSNを介してスイッチ503a、及びコンパレータ504の反転入力端子に接続される。スイッチ503aがオンした場合、ストレージノードSNはアナログコモン電圧VCのノードに接続される。また、コンパレータ504からの判定信号DOは制御部501、及び出力レジスタ502に入力される。
制御部501は、組み合わせ回路(論理回路)などで構成され、スイッチ群505_1〜505_(n−1)及びスイッチ503a〜503cの切替を制御する制御信号CTRLを出力する。
すなわち、制御部501は、判定信号DOに基づいて制御信号CTRLを生成してスイッチ群505_1〜505_(n−1)を順次切り替え、アナログ入力信号Ainに対応する内部電圧(ストレージノードSNの電圧)を得る。
また、制御部501が生成するトリガクロックCLKがコンパレータ504に供給される。コンパレータ504では、このトリガクロックCLKに同期してストレージノードSNの電圧と参照電圧VCとの大小を判定し、SN<VCの場合はDO=H(1)を出力し、SN>VCの場合はDO=L(0)を出力する。
更に、制御部501からのトリガクロックCLKが出力レジスタ502に供給され、かつ、コンパレータ504からは判定信号DOがこの出力レジスタ502に供給される。
出力レジスタ502では、トリガクロックCLKに同期して、コンパレータ504からの判定信号DO=1のときDN=1(Nは1〜nの自然数)を保持し、また、判定信号DO=0のときDN=0を保持する。
そして、出力レジスタ502からは、コンパレータ504からn個の出力値である判定信号D1〜Dnが受信された後に、上述のように保持されたD1〜Dnがデジタル出力信号Voutとして出力されるように構成されている。
図8(a)乃至(d)は、図7において、ビット数が6の場合の逐次比較型A/D変換器の動作を説明するための図である。
ここで、図8(a)は、被判定電圧であるストレージノードSNの電圧の反転極性の電圧をプロットした一例を示す図であり、縦軸が電圧、横軸が時間を表している。また、図8(b)は、制御部501から出力されるトリガクロックCLKの変化の一例を示す図であり、コンパレータ504の一定間隔の判定タイミングを表している。また、図8(c)は、コンパレータ504の判定信号DOの値の一例を示す図である。さらに、図8(d)は、上位6ビットの判定結果D1〜D6に基づき出力されるデジタル出力信号Voutの一例を示す図である。
また、図8(a)乃至(d)では、一例としてVRP−VC=VC−VRN=VRとし、この条件の下に、Ain=(10.8/16)×VRのアナログ入力信号のアナログ入力電圧Ainがサンプリングされた場合について表している。
初期状態として、キャパシタ506_1〜506_nの電圧がアナログ入力電圧Ainに追従している場合、スイッチ503a及びスイッチ503cがオンになり、スイッチ503bがオフになる。また、スイッチ群スイッチ503d_1〜503d_(n−1)がオンになり、スイッチ503e_1〜503e_(n−1)及びスイッチ503f_1〜503f_(n−1)がオフになる。
アナログ入力電圧Ainをキャパシタ506_1〜506_nによってサンプリング(離散化)する時刻において、制御部501からの制御信号CTRLによってスイッチ503aがオフし、ただちにスイッチ503cがオフする。その後にスイッチ503bがオンになることにより、サンプリングされたアナログ入力電圧Ainの極性が反転して−AinとしてストレージノードSNに現れる。ここで、スイッチ503bとスイッチ503cとは同時にオンしないノンオーバーラップの関係が成り立っている。
上述のようなスイッチスイッチ503a、503b、及び、503cの切替後に電荷再分配が十分に行われ、便宜上、寄生容量を無視した場合、ストレージノードSNの電圧が−Ainに十分に収束した時刻に、図8(b)における第1判定立ち上がりクロック(図8(a)中、「1st Judge」のタイミング)が、コンパレータ504に入力される。この第1判定立ち上がりクロックの入力に応答して、コンパレータ504において、ストレージノードSNの電圧と参照電圧VCとが比較される。
コンパレータ504におけるこの比較は、直接的にはストレージノードSNの電圧と参照電圧VCとの比較であるが、上述の現象から容易に理解されるとおり、ストレージノードSNの電圧を実質的に一義に決する−Ain(従って、Ain)と参照電圧VCとの比較であると見做すことができる。
従って、コンパレータ504からは、−Ain<VC、すなわちAin>VCである場合には、DO=1が出力され、−Ain>VC、すなわちAin<VCの場合にDO=0が第1判定結果として出力される。
上述における第1判定結果がDO=1である場合、制御部501によってスイッチ群505_1が制御され、スイッチ503d_1がオフし、スイッチ503e_1がオンする。その結果、既述の正極側のフルスケール基準電圧VRPが端子Oに、すなわち、キャパシタ506_1の左端に印加される。このため、ストレージノードSNの電圧は電荷再分配により−(Ain−VR/2)[V]になる。
一方、第1判定結果がDO=0である場合、制御部501によってスイッチ群505_1が制御され、スイッチ503d_1がオフし、スイッチ503f_1がオンする。その結果、負極側のフルスケール基準電圧VRNが端子Oに、すなわち、キャパシタ506_1の左端に印加される。このため、ストレージノードSNの電圧は電荷再分配により−(Ain+VR/2)[V]になる。
同様に、第y番目(yは2〜(n−1)の自然数)の判定立ち上がりクロックが入力された時刻において、ストレージノードSNの電圧と参照電圧VCとを比較し、この判定結果に応じてスイッチ群505_yを制御する。
そして、第(n−1)判定立ち上がりクロックが入力された時刻においてストレージノードSNの電圧と参照電圧VCとを比較し、その結果に応じてスイッチ群505_(n−1)を制御した後に、第n判定立ち上がりクロックが入力された時刻においてストレージノードSNの電圧と参照電圧VCとが比較される。
以上のようなコンパレータ504における漸次の比較動作により、1〜nビットの逐次比較動作が完了し、出力レジスタ502からはnビットの出力データがデジタル出力信号Voutとして出力される。
図8(a)に一例として、ストレージノードSNの電圧VSN=−(10.8/16)×VRがサンプリングされた場合の被判定信号の変遷が表わされている。第1判定立ち上がりクロックにおいて−(10.8/16)×VR<VCであるため、図8(c)に示すように、D1=1が出力される。その結果、スイッチ群505_1が制御され、ストレージノードSNの電圧が、VSN=−(10.8/16)×VR+VR/2=−(2.8/16)×VRとなる。
次いで、図8(b)における第2判定立ち上がりクロック(図8(a)中、「2nd Judge」のタイミング)において、−(2.8/16)×VR<VCであるため、図8(c)に示すように、D2=1が出力される。その結果、スイッチ群505_2が制御され、ストレージノードSNの電圧が、VSN=−(2.8/16)×VR+VR/4=(1.2/16)×VRとなる。
以降、同様の処理が(n−1)回まで繰り返され、第n判定立ち上がりクロックによってDnが決定されnビットの逐次比較動作が完了すると、出力レジスタ502は、格納されたD1〜Dnに基づき、nビットの出力データをデジタル出力信号Voutとして出力する。
図8(d)は、上位6ビットの判定結果D1〜D6に基づき出力されるデジタル出力信号Voutの一例を示す図である。図8(c)に示すように、上位6ビットの判定結果は、D1=「1」、D2=「1」、D3=「0」、D4=「1」、D5=「0」、D6=「1」となる。出力レジスタ502は、図8(d)に示すように、これらを上位ビットから順番に並べ、デジタル出力信号Voutの上位6ビット「110101」を出力する。ここで、出力レジスタ502は、例えば、シフトレジスタなどで構成される。
図9(a)乃至(d)は、図8(a)乃至(d)と同様に、ビット数が6の場合の逐次比較型A/D変換器の動作を説明するための図である。
図9(a)に一例として、ストレージノードSNの電圧VSN=−(10.0/16)×VRがサンプリングされた場合の被判定信号の変遷が表わされている。第1判定立ち上がりクロック(図9(a)中、「1st Judge」のタイミング)において−(10.0/16)×VR<VCであるため、図9(c)に示すように、D1=1が出力される。その結果、スイッチ群505_1が制御され、ストレージノードSNの電圧が、VSN=−(10.0/16)×VR+VR/2=−(2.0/16)×VRとなる。
次いで、図9(b)における第2判定立ち上がりクロック(図9(a)中、「2nd Judge」のタイミング)において、−(2.0/16)×VR<VCであるため、図9(c)に示すように、D2=1が出力される。その結果、スイッチ群505_2が制御され、ストレージノードSNの電圧が、VSN=−(2.0/16)×VR+VR/4=(2.0/16)×VRとなる。なお、図9(d)は、上位6ビットの判定結果D1〜D6に基づき出力されるデジタル出力信号Voutの一例を示す図である。
特開平2−244823号公報 特開2011−061597号公報 特開2011−199403号公報 米国特許第7834793号明細書
「図解A/Dコンバータ入門」オーム社(1983年9月発行)p.99〜104
しかしながら、同様の処理が3回まで繰り返され、第4判定立ち上がりクロック(図6及び図9(a)中、「4th Judge」のタイミング)が立ち上がる時刻においてVSN=−(0.0/16)×VRとなり、判定不可能となる。すなわち、コンパレータが判定動作を行えず、次のステートへ遷移できなくなる可能性がある。その結果、D4、D5、D6が不定出力となりA/D変換が正常に行えない状態に陥る。
このようなA/D変換器では、第y番目(yは1〜nの自然数)の判定立ち上がりクロックが入力された時刻において、ストレージノードSNの電圧と参照電圧VCとの差が、コンパレータが判定不可能であるレベル、一例として1LSB以下であった場合、コンパレータが出力を確定できずメタステーブル(不安定状態)に陥る可能性がある。なお、メタステーブル(metastable)とは、電子回路おいて、セットアップ時間やホールド時間が一定時間を超えた場合に、出力信号が不安定になる状態のことを意味している。
本発明は、上述したような状況に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、簡易な構成でメタステーブルに陥らない頑健な逐次比較型のA/D変換器を提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、複数のキャパシタ(106_1〜106_n)を有するキャパシタアレイ(106)と、該キャパシタアレイ(106)に接続された複数のスイッチ群(105_1〜105_n−1)と、前記キャパシタアレイ(106)に接続され、タイミング制御信号(CLK)に応じて逐次比較して判定出力信号(DO)を得る比較器(104)と、該比較器(104)による前記判定出力信号(DO)に応じて前記複数のスイッチ群(105_1〜105_n−1)を制御する制御信号(CTRL)を発生する第1の制御部(101)とを備え、前記比較器(104)が、前記タイミング制御信号(CLK)による比較タイミング時刻に前記判定出力信号(DO)が得られない場合に、前記比較タイミング時刻から所定の時間後に前記判定出力信号(DO)を得ることを特徴とする逐次比較型A/D変換器である。(図1;実施例1)
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記キャパシタアレイ(106)の前記複数のキャパシタ(106_1〜106_n)のうちの該当する各キャパシタにおける保持電圧(VSN)と既定の参照電圧(VC)との逐次比較によって入力アナログ信号(Ain)に対応するデジタル出力信号(Vout)を得ることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記キャパシタアレイ(106)が、各一端側が共通の導体にそれぞれ接続された前記複数のキャパシタ(106_1〜106_n)を有することを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1,2又は3に記載の発明において、前記複数のスイッチ群(105_1〜105_n−1)が、前記キャパシタアレイ(106)の前記複数のキャパシタ(106_1〜106_n)のうちの該当する各キャパシタの他端にそれぞれ接続され、前記制御信号(CTRL)のスイッチ群制御信号(Ct1)に応じて前記逐次比較に適用するキャパシタを逐次選択的に切替えることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明において、前記比較器(104)が、前記複数のスイッチ群(105_1〜105_n−1)によって選択されたキャパシタにおける保持電荷に基づく比較電圧(VSN)と既定の参照電圧(VC)とを前記タイミング制御信号(CLK)に応じて逐次比較し、比較結果に応じた判定出力信号(DO)を得ることを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明において、前記第1の制御部(101)が、前記比較器(104)からの判定出力信号(DO)に応じて前記スイッチ群制御信号(Ct1)を生成することを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明において、前記比較器(104)における判定出力信号(DO)に応じて前記デジタル出力信号(Vout)における最上位ビットを決定する出力レジスタ(102)を備えていることを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7のいずれかに記載の発明において、前記所定の時間を任意に設定するカウンタを備えていることを特徴とする。
また、請求項9に記載の発明は、請求項1乃至8のいずれかに記載の発明において、非同期動作を行うことを特徴とする。
また、請求項10に記載の発明は、請求項1乃至9のいずれかに記載の発明において、所定の電圧を前記比較電圧(VSN)又は前記参照電圧(VC)に印加する電圧印加部(107)を備えていることを特徴とする。
また、請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の発明において、前記電圧印加部(107)は、一端側が共通の導体に接続されたキャパシタ(106_x)と、該キャパシタ(106_x)の他端に接続されるスイッチ群(103d_x,103e_x,)とを備えていることを特徴とする。
また、請求項12に記載の発明は、請求項1乃至9のいずれかに記載の発明において、前記比較器(104)からの判定出力信号(DO)を変換して前記第1の制御部(101)に出力する第2の制御部(108)を備えていることを特徴とする。(図5;実施例2)
本発明によれば、従来の逐次比較型のA/D変換器と比較して、簡易な構成でメタステーブルに陥らない頑健な逐次比較型のA/D変換器を実現することができる。また、簡易な構成の回路で実現できるため、半導体集積化におけるデザイン設計を容易に行うことができる。
本発明に係る逐次比較型A/D変換器の実施例1を説明するための回路構成図である。 (a)乃至(c)は、本発明の逐次比較型A/D変換器の状態遷移を説明するための図である。 (a)乃至(e)は、本発明の逐次比較型A/D変換器におけるビット数が6の場合の動作を説明するための図である。 (a)乃至(e)は、本発明の逐次比較型A/D変換器におけるビット数が6の場合の動作を説明するための図である。 本発明に係る逐次比較型A/D変換器の実施例2を説明するための回路構成図である。 (a)乃至(e)は、本発明の逐次比較型A/D変換器におけるビット数が6の場合の動作を説明するための図である。 従来の逐次比較型A/D変換器を説明するための回路構成図である。 (a)乃至(d)は、図7において、ビット数が6の場合の逐次比較型A/D変換器の動作を説明するための図である。 (a)乃至(d)は、図8(a)乃至(d)と同様に、ビット数が6の場合の逐次比較型A/D変換器の動作を説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明の各実施例について説明する。
図1は、本発明に係る逐次比較型A/D変換器の実施例1を説明するための回路構成図である。
本実施例1の逐次比較型A/D変換器1は、アナログ入力信号Ainを、nビット(nは3以上の自然数)のデジタル出力信号VoutへとA/D変換する非同期の逐次比較型A/D変換器で、非同期動作を行うものである。
本発明の逐次比較型A/D変換器1は、各一端側が共通の導体にそれぞれ接続された複数のキャパシタを有するキャパシタアレイ106を備え、このキャパシタアレイ106の複数のキャパシタのうちの該当する各キャパシタにおける保持電圧と既定の参照電圧との逐次比較によってアナログ入力信号に対応するデジタル出力信号を得る逐次比較型A/D変換器である。
また、複数のスイッチ群105_1〜105_n−1は、キャパシタアレイ106の複数のキャパシタ106_1〜106_nのうちの該当する各キャパシタの他端にそれぞれ接続され、制御信号CTRL(そのうちのスイッチ群制御信号Ct1)に応答して逐次比較に適用するキャパシタを逐次選択的に切替えるものである。
つまり、キャパシタアレイ106は、複数のキャパシタ106_1〜106_nを有し、複数のスイッチ群105_1〜105_n−1は、キャパシタアレイ106に接続されている。
また、コンパレータ(比較器)104は、キャパシタアレイ106の複数のキャパシタ106_1〜106_nうちスイッチ群105_1〜105_n−1によって選択されたキャパシタにおける保持電圧に基づくストレージノードSNの比較電圧VSNと既定の参照電圧VCとを、比較タイミングを制御するトリガクロックCLKに同期して逐次比較し、比較結果に応じた判定出力信号DOを得るものである。
つまり、コンパレータ(比較器)104は、キャパシタアレイ106に接続され、タイミング制御信号CLKに応じて逐次比較して判定出力信号DOを得るもので、複数のスイッチ群105_1〜105_n−1によって選択されたキャパシタにおける保持電荷に基づく比較電圧VSNと既定の参照電圧VCとをタイミング制御信号CLKに応じて逐次比較し、比較結果に応じた判定出力信号(DO)を得るように構成されている。
また、電圧印加部107は、逐次比較した後であって所定時間経過後に所定期間だけ所定電圧を、電圧印加を制御する制御信号CTRLxに基づき比較電圧に印加するものである。つまり、電圧印加部107は、所定の電圧を比較電圧VSN又は参照電圧VCに印加するものである。
また、電圧印加部107は、一端側が共通の導体に接続されたキャパシタ106_xと、キャパシタ106_xの他端に接続され制御信号CTRLxに応答して所定の電圧に切替えるスイッチ群105_xとを備えている。
また、出力レジスタ102は、比較器104における判定出力信号DOに応じてデジタル出力信号Voutにおける最上位ビットを決定するものである。
また、第1の制御部101は、コンパレータ104からの判定出力に応答して、制御信号CTRL(スイッチ群制御信号Ct1、電圧印加形態制御信号Ct2)とトリガクロックCLK及び制御信号CTRLxを生成するものである。
つまり、第1の制御部101は、比較器104による判定出力信号DOに応じて複数のスイッチ群105_1〜105_n−1を制御する制御信号CTRLを発生するものである。また、第1の制御部101は、比較器104からの判定出力信号DOに応じてスイッチ群制御信号Ct1を生成するものである。
このような構成により、比較器104が、タイミング制御信号CLKによる比較タイミング時刻に判定出力信号DOが得られない場合に、比較タイミング時刻から所定の時間後に判定出力信号DOを得るようにしたものである。
また、キャパシタアレイ106は、各一端側が共通の導体にそれぞれ接続された複数のキャパシタ106_1〜106_nを有しており、キャパシタアレイ106の複数のキャパシタ106_1〜106_nのうちの該当する各キャパシタにおける保持電圧VSNと既定の参照電圧VCとの逐次比較によって入力アナログ信号Ainに対応するデジタル出力信号Voutを得るように構成されている。
また、複数のスイッチ群105_1〜105_n−1は、キャパシタアレイ106の複数のキャパシタ106_1〜106_nのうちの該当する各キャパシタの他端にそれぞれ接続され、制御信号CTRLのスイッチ群制御信号Ct1に応じて逐次比較に適用するキャパシタを逐次選択的に切替えるように構成されている。
なお、所定の時間を任意に設定するカウンタ(図示せず)を備えるように構成しても良い。
図1に示すように、本実施例1の逐次比較型A/D変換器1には、静電容量の値が所定の基準容量Cに設定された1個のキャパシタ106_1が設けられている。また、上述した基準容量Cを2の累乗の逆数で段階的に重み付けした各静電容量C/2〜C/2(n−2)を持つようにそれぞれ設定された(n−2)個のキャパシタ106_2〜106_(n−1)が設けられている。更に、静電容量がC/2(n−2)−Cxであるように設定された1個のキャパシタ106_nと、静電容量がCxであるように設定された1個のキャパシタ106_xと、が設けられている。ここで、Cxは0<Cx<C/2(n−2)の任意の値に設定されるが、ここではCx=(1/4)×C/2(n−2)の場合について説明する。
例えば、n=6の場合に、キャパシタ106_1〜106_6、106_xの静電容量はそれぞれ、C,C/2,C/4,C/8,C/16,(3/4)×(C/16),(1/4)×(C/16)となる。
以上のような複数のキャパシタ106_1〜106_n、106_xによって、静電容量の値が2の累乗の逆数で順次段階的に重み付けされ各一端側が共通の導体にそれぞれ接続された複数のキャパシタを含むキャパシタアレイ106が構成されている。そして、このキャパシタアレイ106におけるキャパシタのうちの該当するキャパシタにおける保持電圧が順次選択的に適用されて、アナログ入力電圧Ainと参照電圧との逐次比較が行われる。
キャパシタ106_1〜106_(n−1)の一端(図示の例では左端)に各対応して、それぞれ複数(本例では各3つ)のスイッチを含むスイッチ群105_1,105_2〜105_(n−1)が設けられている。
これらのスイッチ群105_1,105_2〜105_(n−1)は、各スイッチ群に、共通の端子Oとこれに対応する各別の端子C、P、Nとを有し、共通の端子Oと各別の端子C、P、Nとの間に各対応するスイッチが設けられている。
すなわち、上述した端子O−C間にはスイッチ103d_k(kは、1〜(n−1)の自然数)が設けられ、また、端子O−P間にはスイッチ103e_kが設けられ、更に、端子O−N間にはスイッチ103f_kが、それぞれ図示のように設けられている。
図示の例では、スイッチ群105_1は、スイッチ103d_1と、スイッチ103e_1と、スイッチ103f_1との3つのスイッチを含んで構成される。また、スイッチ群105_(n−1)は、スイッチ103d_(n−1)と、スイッチ103e_(n−1)と、スイッチ103f_(n−1)との3つのスイッチを含んで構成されている。
そして、スイッチ群105_1,105_2〜105_(n−1)におけるこれらの各スイッチ(スイッチ103d_k、103e_k、103f_k:kは、1〜(n−1)の自然数)は、第1の制御部101から供給される制御信号CTRL(そのうちのスイッチ群制御信号Ct1)に応じてオン・オフの状態が切替えられる。
上述した端子C及びキャパシタ106_nの左端は、アナログコモン電圧VCのノードにスイッチ103bを介して電気的に断続可能に接続されている。また、上述した端子Pは、アナログコモン電圧VCを基準にした正極側のフルスケール基準電圧VRPのノード(正極側の電源ノード)に接続され、更に、上述した端子Nは、VCを基準にした負極側のフルスケール基準電圧VRNのノード(負極側の電源ノード)に接続されている。
キャパシタ106_xの一端(図示の例では左端)に、複数(本実施例1では2つ)のスイッチを含むスイッチ群105_xが設けられている。このスイッチ群105_xは、端子Oと端子C、Pとを有し、共通の端子Oと各別の端子C、Pとの間に各対応するスイッチが設けられている。すなわち、上述した端子O−C間にはスイッチ103d_xが設けられ、また、端子O−P間にはスイッチ103e_xが設けられている。
そして、スイッチ群105_xにおけるこれらの各スイッチ(スイッチ103d_x、103e_x)は、第1の制御部101から供給される制御信号CTRLxに応じてオン・オフの状態が切替えられる。
本実施例1では、スイッチ群105_xの端子Pが正極側のフルスケール基準電位電圧VRPに接続されているが、スイッチ群105_xの端子Pが正極側のフルスケール基準電位電圧VRPに接続されている例に限定されるものではない。スイッチ群105_xの端子Pは、任意の電圧に接続されることで本発明の効果が得られる。例えば、スイッチ群105_xの端子Pを負極側のフルスケール基準電位電圧VRNに接続する例などが挙げられ、その場合でも本発明の効果は同様に得られる。
スイッチ103cは、スイッチ103bに並列に設けられている。このスイッチ103cの右端がスイッチ103bの右端に接続され、かつ、このスイッチ103cの左端は、アナログ入力信号Ainが入力される入力ノードに接続されている。
一方、各キャパシタ106_1〜106_(n−1)及びキャパシタ106_n、106_xの各他端(図示の例では右端)は、それらに共通の導体であって電荷を保持できるストレージノード(図1中のSN)に接続されている。
そして、ストレージノードSNは、参照電圧VCのノードにスイッチ103aを介して電気的に断続可能に接続されている。更に、ストレージノードSNは、コンパレータ104の反転入力端子に接続され、コンパレータ104は、その非反転入力端子が、上述した参照電圧VCの参照電圧ノードに電気的に接続される。
すなわち、スイッチ103a〜103cは、コンパレータ104での既述の逐次比較における、該当する各キャパシタに関する電圧保持のタイミングと印加電圧の極性反転のタイミングとを制御信号CTRL(そのうち電圧印加形態切替え制御信号Ct2)に応答して切替える電圧印加形態切替えスイッチを構成している。
また、第1の制御部101は、トリガクロックCLKをコンパレータ104及び出力レジスタ102に供給する。コンパレータ104では、比較タイミングを制御するこのトリガクロックCLKに同期して、ストレージノードSNの電圧VSNと参照電圧ノードの参照電圧VCとの大小を判定し、VSN<VCの場合は信号DO=H(1)を出力し、VSN>VCの場合は信号DO=L(0)を出力し、第1の制御部101及び出力レジスタ102に供給する。
第1の制御部101は、判定信号DOに基づいて制御信号CTRLを生成し出力する。この制御信号CTRLによってスイッチ群105_1〜105_(n−1)が順次切り替えられ、アナログ入力信号Ainに対応する内部電圧(本実施例1ではストレージノードSNの電圧VSN)が得られる。
一方、出力レジスタ102は、コンパレータ104の出力する比較判定結果を示す信号DOの値(DO1〜DOn)を保持する機能と、保持した判定結果DO1〜DOnに基づきnビットのデジタル出力信号Voutを出力する機能とを有している。
また、出力レジスタ102は、コンパレータ104における判定出力に応じてデジタル出力信号Voutにおける最上位ビット(MSB)を決定するものである。
なお、MSB(Most−Significant Bit;最上位ビット)は2進数で、数の中で最も重み付けされているビットを意味し、通常、2進数は左端にMSBを位置させ書かれ、LSBは右端に位置するビットである。これに対して、LSB(Least−Significant Bit;最下位ビット)は2進数で、数の中で最も重み付けされていないビットを意味し、通常、2進数は左端にMSBを位置させ書かれ、LSBは右端に位置するビットである。
以上の構成を有する図1に示した逐次比較型A/D変換器の一つの特徴は、次のような点である。すなわち、図7を参照して説明した従来技術においては、コンパレータ504の判定時、すなわち、制御信号CLKの立ち上がりエッジ時刻においてVSN=VCとなるアナログ入力電圧Ainが入力された場合、コンパレータ504がメタステーブルに陥り、出力が不定となる可能性があったことに対し、図1に示した本実施例1では、コンパレータ104の判定時、すなわち、制御信号CLKの立ち上がりエッジ時刻においてVSN=VCとなるアナログ入力電圧Ainが入力された場合、制御信号CLKの立ち上がりエッジから一定の時刻後、例えば、0.5ns後に発行される制御信号CTRLxにより駆動されるスイッチ群105_xの遷移により、VSNの電圧がVCから(1/4)×C/2(n−2)の電荷移動に相当するVR/(2(n+1))に強制的に変化し、コンパレータが判定可能な電位差となりメタステーブルが解消される。
次に、上述の各スイッチの動作について、より具体的に説明する。
スイッチ103d_1〜103d_(n−1)は、第1の制御部101からの制御信号CTRL(そのうちのスイッチ群制御信号Ct1)に応じてオン・オフの状態を切り替え、オン状態のときに、端子Cと端子Oとを接続する。これにより、キャパシタ106_1〜106_(n−1)の左端を、キャパシタ106_nの左端、スイッチ103b及び103cの右端に接続する。
また、スイッチ103e_1〜103e_(n−1)は、第1の制御部101からの制御信号CTRL(そのうちのスイッチ群制御信号Ct1)に応じてオン・オフの状態を切り替え、オン状態のときに、端子Pと端子Oとを接続する。これにより、キャパシタ106_1〜106_(n−1)の左端を、フルスケール基準電位電圧VRPの電源ノードに接続する。
更にまた、スイッチ103f_1〜103f_(n−1)は、第1の制御部101からの制御信号CTRL(そのうちのスイッチ群制御信号Ct1)に応じてオン・オフを切り替え、オン状態のときに、端子Nと端子Oとを接続する。これにより、キャパシタ106_1〜106_(n−1)の左端を、フルスケール基準電位電圧VRNの電源ノードに接続する。
スイッチ103d_xは、第1の制御部101からの制御信号CTRLxに応じてオン・オフの状態を切り替え、オン状態のときに、端子Cと端子Oとを接続する。これにより、キャパシタ106_xの左端を、キャパシタ106_nの左端、スイッチ103b及び103cの右端に接続する。
また、スイッチ103e_xは、第1の制御部101からの制御信号CTRLxに応じてオン・オフの状態を切り替え、オン状態のときに、端子Pと端子Oとを接続する。これにより、キャパシタ106_xの左端を、フルスケール基準電位電圧VRPの電源ノードに接続する。
一方、スイッチ103aは、第1の制御部101からの制御信号CTRL(そのうちの電圧印加形態制御信号Ct2)に応じてオン・オフの状態を切り替え、オン状態のときに、ストレージノードSNを参照電圧VCの電源ノードに接続する。
また、スイッチ103cは、第1の制御部101からの制御信号CTRL(そのうちの電圧印加形態制御信号Ct2)に応じてオン・オフの状態を切り替え、オン状態のときに、スイッチ103d_1〜103d_(n−1)の端子Cをアナログ入力信号Ainの入力ノードに接続する。
更にまた、スイッチ103bは、第1の制御部101からの制御信号CTRL(そのうちの電圧印加形態制御信号Ct2)に応じてオン・オフを切り替え、オン状態のときに、スイッチ103d_1〜103d_(n−1)の端子Cを電圧VCの電源ノードに接続する。
なお、スイッチ103bとスイッチ103cとは、同時にオン状態とならないようにスイッチング動作が制御(ノンオーバーラップ制御)される。
コンパレータ104は、第1の制御部101からのトリガクロックCLKの立ち上がりエッジに応じて、反転入力端子の入力電圧であるストレージノードSNの電圧VSNと参照電圧ノードの参照電圧VCとを比較する。
コンパレータ104におけるこの比較は、直接的にはストレージノードSNの電圧VSNと参照電圧VCとの比較であるが、上述した現象から容易に理解されるとおり、ストレージノードSNの電圧を実質的に一義に決する−Ain(従って、Ain)と参照電圧VCとの比較であると見做すことができる。
したがって、コンパレータ104からは、VSN<VCのときは、判定出力DON(Nは1〜nの自然数)として、ハイレベルの信号(DON=1)が出力される。また、VSN≧VCのときは、判定出力DONとして、ローレベルの信号(DON=0)が出力される。
図2(a)乃至(c)は、本発明の逐次比較型A/D変換器の状態遷移を説明するための図である。
図2(a)乃至(c)に基づいて、第1の制御部101からコンパレータ104及び出力レジスタ102に供給されるトリガクロックCLKと、第1の制御部101からスイッチ群105_xに供給される制御信号CTRLxと、本発明の逐次比較型A/D変換器1の状態遷移について説明する。
図2(a)乃至(c)は、図1の逐次比較型A/D変換器1の第1の制御部101からスイッチ群105_xに供給される制御信号CTRLxと、第1の制御部101から出力されるトリガクロックCLKの変化と、逐次比較型A/D変換器1の状態の遷移を表わしている。
図2(a)は、第1の制御部101から出力される制御信号であるCTRLxの変化の一例を示し、図2(b)は、第1の制御部101から出力される比較タイミング制御信号であるトリガクロックCLKの変化の一例を示し、図2(c)は、第1の制御部101により制御される本発明の逐次比較型A/D変換器1の状態遷移を示している。
図2(b)において、サンプリングエッジ(図2(b)中、「Sample Edge」と表記)において、サンプリングが行われる。更に、第1判定立ち上がりクロック(図2(c)中、「1st Judge」と表記)によりVSNとVCが比較され、例えば、VSN<VCの場合、D1=1が出力レジスタ102に出力されると同時に第1の制御部101に出力され、スイッチ群105_1に制御信号CTRL(そのうちのスイッチ群制御信号Ct1)が送られ、VRNと設定される。そして、第2判定立ち上がりクロック以降も同様に逐次比較動作が行われる。
図2(a)に示す制御信号CTRLxは、トリガクロックCLKの立ち上がりに対し一定時間dx後に立ち上がり、その一定時間後px後に立ち下がることを特徴としている。dxはコンパレータ104がメタステーブルに陥らない場合に判定が完了する十分な時間が設定され、例えば、ラッチ型コンパレータの場合は0.5ns程度が適切である。pxは外乱電圧VR/(2(n+1))がストレージノードに伝搬するのに十分な時間に設定され、n=6の場合は0.5ns程度が適切である。
また、制御信号CTRLxの一定時間dx及びpxは、例えば、カウンタ(図示せず)のカウント数を可変にすることにより、所望の長さに変えることができる。
制御信号CTRLxがLであるとき、スイッチ103d_xがオンし、スイッチ103e_xがオフする。制御信号CTRLxがHであるとき、スイッチ103d_xがオフし、スイッチ103e_xがオンする。制御信号CTRLxがLからHへ遷移することにより、キャパシタ106_xと、VC−VRP=−VRに比例した電圧VR/(2(n+1))がストレージノードSNの電圧VSNに印加され、VR/(2(n+1))が外乱として比較動作のメタステーブルを解消する。
また、トリガクロックCLKがHとなってdx以内にVSNとVCが十分に離れメタステーブルに陥らない場合は、出力レジスタ102に書き込まれた判定結果を覆さない機構を持たせることが望ましい。例えば、コンパレータをラッチ型とし、各判定前にリセット信号を備える機構で本機能は実現できる。
図3(a)乃至(e)は、本発明の逐次比較型A/D変換器におけるビット数が6の場合の動作を説明するための図で、図1に示した逐次比較型A/D変換器1における或るアナログ入力信号Ainに関する被判定電圧(コンパレータ104への比較入力信号)VSNの遷移、トリガクロックCLK、コンパレータ104の判定出力信号の値及び上位6ビットの判定結果に基づくデジタル出力信号Voutを例示している。
図3(a)は、被判定電圧である、ストレージノードSNの電圧VSNの反転極性の電圧をプロットした一例を示している。図3(a)において、縦軸が電圧、横軸が時間を表している。また、図3(b)は、第1の制御部101から出力されるトリガクロックCLKの変化の一例を示し、これはコンパレータ104における一定間隔の判定タイミングを表している。また、図3(c)は、コンパレータ104の判定出力信号DOの値の一例を示している。
また、図3(a)乃至(e)では、一例としてAin=(2.8/8)×VRなるアナログ入力電圧Ainがサンプリングされた場合について表している。
初期状態としてキャパシタ106_1〜106_nの電圧がアナログ入力電圧Ainに追従している場合、第1の制御部101から供給される制御信号CTRL(そのうちの電圧印加形態制御信号Ct2)に応じて、スイッチ103a及びスイッチ103cがオンであり、スイッチ103bがオフである。
また、第1の制御部101から供給される制御信号CTRL(そのうちのスイッチ群制御信号Ct1)に応じて、スイッチ群105_1〜105_(n−1)における、スイッチ103d_1〜103d_(n−1)がオンであり、スイッチ103e_1〜103e_(n−1)及び103f_1〜103f_(n−1)がオフである。
アナログ入力電圧Ainをキャパシタ106_1〜106_nによってサンプリング(離散化)する時刻において、制御信号CTRL(そのうちの電圧印加形態制御信号Ct2)によってスイッチ103aがオフし、ただちにスイッチ103cがオフする。その後にスイッチ103bがオンすることにより、サンプリングされたAinの極性が反転して−Ain[V]としてストレージノードSNに現れる。
上述したように、スイッチ103bとスイッチ103cとは同時にオンしないノンオーバーラップの関係が成り立っている。
スイッチの切替え後に電荷再分配が十分に行われ、便宜上、寄生容量を無視した場合、ストレージノードSNの電圧が−Ainに十分に収束した時刻に、図3(b)のトリガクロックCLKにおける第1判定立ち上がりクロック(図3(a)中、「1st Judge」と表記のタイミング)が、コンパレータ104に入力される。
この第1判定立ち上がりクロックの入力に応答して、コンパレータ104において、ストレージノードSNの電圧VSNと参照電圧VCとが比較される。
上述したように、コンパレータ104におけるこの比較は、直接的にはストレージノードSNの電圧VSNと参照電圧VCとの比較であるが、上述した現象から容易に理解されるとおり、ストレージノードSNの電圧を実質的に一義に決する−Ain(従って、Ain)と参照電圧VCとの比較であると見做すことができる。
コンパレータ104からは、−Ain<VC、すなわちAin>VCの場合にDO=1が出力され、−Ain>VC、すなわちAin<VCの場合にDO=0が出力される。
この第1判定結果がDO=1である場合、第1の制御部101によってスイッチ群105_1が制御され、スイッチ103d_1がオフし、スイッチ103e_1がオンする。その結果、ストレージノードSNの電圧VSNは電荷再分配により−(Ain−VR/2)[V]になる。
また、第1判定結果がDO=0である場合、第1の制御部101からの制御信号CTRL(そのうちのスイッチ群制御信号Ct1)によってスイッチ群105_1が制御され、スイッチ103d_1がオフし、スイッチ103f_1がオンする。その結果、ストレージノードSNの電圧VSNは電荷再分配により−(Ain+VR/2)[V]になる。
次いで、図3(b)のトリガクロックCLKにおける第2判定立ち上がりクロック(図3(a)中、「2nd Judge」と表記のタイミング)が、コンパレータ104に入力される。
この第2判定立ち上がりクロックの入力に応答して、コンパレータ104において、ストレージノードSNの電圧VSNと参照電圧VCとが比較される。この結果、コンパレータ104からは、−Ain<VC、すなわちAin>VCの場合にDO=1が出力され、−Ain>VC、すなわちAin<VCの場合にDO=0が出力される。
この第2判定結果がDO=1である場合、第1の制御部101によってスイッチ群105_2が制御され、スイッチ103d_2がオフし、スイッチ103e_2がオンする。その結果、ストレージノードSNの電圧VSNは電荷再分配により−(Ain−VR/4)[V]になる。
また、第2判定結果がDO=0である場合、第1の制御部101からの制御信号CTRL(そのうちのスイッチ群制御信号Ct1)によってスイッチ群105_2が制御され、スイッチ103d_2がオフし、スイッチ103f_2がオンする。その結果、ストレージノードSNの電圧VSNは電荷再分配により−(Ain+VR/4)[V]になる。
同様に、第y番目(yは3〜nの自然数)の判定立ち上がりクロックが入力された時刻において、ストレージノードSNの電圧VSNと参照電圧VCとを比較し、この判定結果に応じてスイッチ群105_(y−2)を制御する。
そして、第n判定立ち上がりクロックが入力された時刻においてストレージノードSNの電圧VSNと参照電圧VCとを比較し、その結果に応じてスイッチ群105_(n−1)を制御した後に、第n判定立ち上がりクロックが入力された時刻においてストレージノードSNの電圧VSNと参照電圧VCとが比較される。
これにより、1〜nビットの逐次比較動作が完了し、出力レジスタ102からはA/D変換結果であるnビットの出力データVoutが出力される。
上述のように参照した図3(a)では、一例として、ストレージノードSNの電圧VSNについて、VSN=−(2.8/8)×VRとしてサンプリングされた場合の被判定信号の変遷が表わされている。
図3(b)におけるトリガクロックCLKのうち、既述の第1判定立ち上がりクロックがコンパレータ104に入力される時点において−(2.8/8)×VR<VCであるため、図3(c)に示すように、D1=1が出力される。
その結果、第1の制御部101からの制御信号CTRL(そのうちのスイッチ群制御信号Ct1)によってスイッチ群105_1が制御され、VSN=−(2.8/8)×VR+VR/2=(1.2/8)×VRとなる。そして、第2判定立ち上がりクロックがコンパレータ104に入力される時点において(1.2/8)×VR>VCであるため、図3(c)に示すように、D2=0が出力される。その結果、スイッチ群105_2が制御され、ストレージノードSNの電圧VSNが、VSN=(1.2/8)×VR−VR/4=−(0.8/8)×VRとなる。
次いで、図3(b)におけるトリガクロックCLKのうち、第3判定立ち上がりクロック(図3(a)中、「3rd Judge」と表記のタイミング)が、コンパレータ104に入力される。
この第3判定立ち上がりクロックの入力に応答して、コンパレータ104において、ストレージノードSNの電圧VSNと参照電圧VCとが比較される。そして、この比較において、−(0.8/8)×VR<VCであるため、図3(c)に示すように、D3=1が出力される。その結果、スイッチ群105_3が制御され、ストレージノードSNの電圧が、VSN=−(0.8/8)×VR−VR/8=(0.2/8)×VRとなる。
これ以降、同様の処理がn回まで繰り返され、第(n+1)判定立ち上がりクロックによってD(n+1)が決定され(n+1)ビットの逐次比較動作が完了すると、出力レジスタ102は、格納されたD1〜D(n+1)に基づき、(n+1)ビットのデジタル出力データVoutを出力する。
図3(d)は、上位5ビットの判定結果D1〜D5に基づいて出力されるデジタル出力信号Voutの一例を示す図である。図3(c)に示すように、上位6ビットの判定結果は、D1=「1」、D2=「0」、D3=「1」、D4=「0」、D5=「1」となる。出力レジスタ102は、図3(d)に示すように、これらを上位ビットから順番に並べ、デジタル出力データVoutの上位6ビット「10101」を出力する。尚、出力レジスタ102は、例えば、シフトレジスタなどで構成される。
図3(e)は、制御信号CTRLxのタイミングチャートを表す図である。
ここではコンパレータ104が、出力レジスタ102に書き込まれた判定結果を覆さない機構を持っている場合について説明した。例えば、コンパレータをラッチ型とし、各判定前にリセット信号を備える機構で本機能は実現できる。
遅延時間dxが、ストレージノードSNの電圧VSNと参照電圧VCとが十分に差違がある場合、一例として1LSB以上差違がある場合、コンパレータ104が判定を十分に完了できる時間に設定してあるため、制御信号CTRLxの立ち上がりにより印加される外乱電圧(1/128)×VRによって判定が覆ることがない。
図4(a)乃至(e)は、本発明の逐次比較型A/D変換器におけるビット数が6の場合の動作を説明するための図で、図1の逐次比較型A/D変換器1における或る入力Ainに関する被判定電圧(コンパレータへの比較入力信号)VSNの遷移,トリガクロック,コンパレータの判定出力信号の値及び上位6ビットの判定結果に基づく出力を例示している。
図4(a)は、被判定電圧である、ストレージノードSNの電圧VSNの反転極性の電圧をプロットした一例を示している。図4(a)において、縦軸が電圧、横軸が時間を表している。また、図4(b)は、第1の制御部101から出力されるトリガクロックCLKの変化の一例を示し、これはコンパレータ104における一定間隔の判定タイミングを表している。また、図4(c)は、コンパレータ104の判定出力信号DOの値の一例を示している。
また、図4(b)では、一例としてAin=(2.0/8)×VRなるアナログ入力電圧Ainがサンプリングされた場合について表している。
初期状態としてキャパシタ106_1〜106_nの電圧がアナログ入力電圧Ainに追従している場合、第1の制御部101から供給される制御信号CTRL(そのうちの電圧印加形態制御信号Ct2)に応じて、スイッチ103a及びスイッチ103cがオンであり、スイッチ103bがオフである。
また、第1の制御部101から供給される制御信号CTRL(そのうちのスイッチ群制御信号Ct1)に応じて、スイッチ群105_1〜105_(n−1)における、スイッチ103d_1〜103d_(n−1)がオンであり、スイッチ103e_1〜103e_(n−1)及び103f_1〜103f_(n−1)がオフである。
アナログ入力電圧Ainをキャパシタ106_1〜106_nによってサンプリング(離散化)する時刻において、制御信号CTRL(そのうちの電圧印加形態制御信号Ct2)によってスイッチ103aがオフし、ただちにスイッチ103cがオフする。その後にスイッチ103bがオンすることにより、サンプリングされたAinの極性が反転して−Ain[V]としてストレージノードSNに現れる。
上述したように、スイッチ103bとスイッチ103cとは同時にオンしないノンオーバーラップの関係が成り立っている。
スイッチの切替え後に電荷再分配が十分に行われ、便宜上、寄生容量を無視した場合、ストレージノードSNの電圧が−Ainに十分に収束した時刻に、図4(b)のトリガクロックCLKにおける第1判定立ち上がりクロック(図4(a)中、「1st Judge」と表記のタイミング)が、コンパレータ104に入力される。この第1判定立ち上がりクロックの入力に応答して、コンパレータ104において、ストレージノードSNの電圧VSNと参照電圧VCとが比較される。
上述したように、コンパレータ104におけるこの比較は、直接的にはストレージノードSNの電圧VSNと参照電圧VCとの比較であるが、上述した現象から容易に理解されるとおり、ストレージノードSNの電圧を実質的に一義に決する−Ain(従って、Ain)と参照電圧VCとの比較であると見做すことができる。
コンパレータ104からは、−Ain<VC、すなわちAin>VCの場合にDO=1が出力され、−Ain>VC、すなわちAin<VCの場合にDO=0が出力される。
この第1判定結果がDO=1である場合、第1の制御部101によってスイッチ群105_1が制御され、スイッチ103d_1がオフし、スイッチ103e_1がオンする。その結果、ストレージノードSNの電圧VSNは電荷再分配により−(Ain−VR/2)[V]になる。
また、第1判定結果がDO=0である場合、第1の制御部101からの制御信号CTRL(そのうちのスイッチ群制御信号Ct1)によってスイッチ群105_1が制御され、スイッチ103d_1がオフし、スイッチ103f_1がオンする。その結果、ストレージノードSNの電圧VSNは電荷再分配により−(Ain+VR/2)[V]になる。
次いで、図4(b)のトリガクロックCLKにおける第2判定立ち上がりクロック(図4(a)中、「2nd Judge」と表記のタイミング)が、コンパレータ104に入力される。
この第2判定立ち上がりクロックの入力に応答して、コンパレータ104において、ストレージノードSNの電圧VSNと参照電圧VCとが比較される。この結果、コンパレータ104からは、−Ain<VC、すなわちAin>VCの場合にDO=1が出力され、−Ain>VC、すなわちAin<VCの場合にDO=0が出力される。
この第2判定結果がDO=1である場合、第1の制御部101によってスイッチ群105_2が制御され、スイッチ103d_2がオフし、スイッチ103e_2がオンする。その結果、ストレージノードSNの電圧VSNは電荷再分配により−(Ain−VR/4)[V]になる。
また、第2判定結果がDO=0である場合、第1の制御部101からの制御信号CTRL(そのうちのスイッチ群制御信号Ct1)によってスイッチ群105_2が制御され、スイッチ103d_2がオフし、スイッチ103f_2がオンする。その結果、ストレージノードSNの電圧VSNは電荷再分配により−(Ain+VR/4)[V]になる。
同様に、第y番目(yは3〜nの自然数)の判定立ち上がりクロックが入力された時刻において、ストレージノードSNの電圧VSNと参照電圧VCとを比較し、この判定結果に応じてスイッチ群105_(y−2)を制御する。
そして、第n判定立ち上がりクロックが入力された時刻においてストレージノードSNの電圧VSNと参照電圧VCとを比較し、その結果に応じてスイッチ群105_(n−1)を制御した後に、第n判定立ち上がりクロックが入力された時刻においてストレージノードSNの電圧VSNと参照電圧VCとが比較される。
これにより、1〜nビットの逐次比較動作が完了し、出力レジスタ102からはA/D変換結果であるnビットの出力データVoutが出力される。
上述のように参照した図4(a)では、一例として、ストレージノードSNの電圧VSNについて、VSN=−(2.0/8)×VRとしてサンプリングされた場合の被判定信号の変遷が表わされている。
図4(b)におけるトリガクロックCLKのうち、既述の第1判定立ち上がりクロックがコンパレータ104に入力される時点において−(2.0/8)×VR<VCであるため、図4(c)に示すように、D1=1が出力される。
その結果、第1の制御部101からの制御信号CTRL(そのうちのスイッチ群制御信号Ct1)によってスイッチ群105_1が制御され、VSN=−(2.0/8)×VR+VR/2=(2.0/8)×VRとなる。そして、第2判定立ち上がりクロックがコンパレータ104に入力される時点において(2.0/8)×VR>VCであるため、図4(c)に示すように、D2=0が出力される。その結果、スイッチ群105_2が制御され、ストレージノードSNの電圧VSNが、VSN=(2.0/8)×VR−VR/4=(0.0/8)×VRとなる。
次いで、図4(b)におけるトリガクロックCLKのうち、第3判定立ち上がりクロック(図4(a)中、「3rd Judge」と表記のタイミング)が、コンパレータ104に入力される。
この第3判定立ち上がりクロックの入力に応答して、コンパレータ104において、ストレージノードSNの電圧VSNと参照電圧VCとが比較される。そして、この比較において、(0.0/8)×VR<1LSBであるため、図4(e)の制御信号CTRLxの立ち上がりタイミングに印加される外乱によってVSN=(1/128)×VRと遷移され、VSN=(1/128)×VR>VCであるため、図4(c)に示すように、D3=0が出力される。その結果、スイッチ群105_3が制御され、ストレージノードSNの電圧が、VSN=(0.0/8)×VR−VR/8=−(1.0/8)×VRとなる。
これ以降、同様の処理がn回まで繰り返され、第(n+1)判定立ち上がりクロックによってD(n+1)が決定され(n+1)ビットの逐次比較動作が完了すると、出力レジスタ102は、格納されたD1〜D(n+1)に基づき、(n+1)ビットのデジタル出力データをデジタル出力信号Voutとして出力する。
図4(d)は、上位5ビットの判定結果D1〜D5に基づいて出力されるデジタル出力信号Voutの一例を示す図である。図4(c)に示すように、上位5ビットの判定結果は、D1=「1」、D2=「0」、D3=「0」、D4=「1」、D5=「1」となる。出力レジスタ102は、図4(d)に示すように、これらを上位ビットから順番に並べ、デジタル出力データの上位6ビット「10011」をデジタル出力信号Voutとして出力する。なお、出力レジスタ102は、例えば、シフトレジスタなどで構成される。
図4(e)は、制御信号CTRLxのタイミングチャートを表す図である。第3判定立ち上がりクロックの入力に応答して、コンパレータ104において、ストレージノードSNの電圧VSNと参照電圧VCとが比較される。そして、この比較において、(0.0/8)×VR<1LSBであるため、コンパレータ104は判定動作を行えず一時的にメタステーブルに陥るが、図4(e)の制御信号CTRLxの立ち上がりタイミングに印加される外乱によってVSN=(1/128)×VRと遷移され、VSN=(1/128)×VR>VCとなり、メタステーブルが解消される。
本実施例1では、スイッチ103e_xの左端が正極側のフルスケール基準電位電圧VRPの電源ノードに接続される場合について説明し、外乱(1/128)×VRが正である場合について説明した。外乱が正であるため、図4(c)では、DN=「10011」となったが、外乱が負の場合、例えば、スイッチ103e_xの左端が負極側のフルスケール基準電位電圧VRNの電源ノードに接続した場合は、DN=「10100」となる。
これらはともにA/D変換器としての有効分解能以下(1LSB以下)の入力時における結果であるため、DN=「10011」又はDN=「10100」であることはどちらもA/D変換器の特性を劣化させる要因ではない。
なお、スイッチ103e_xの左端が正極側のフルスケール基準電圧VRPおよび負極側のフルスケール基準電圧VRNがランダムに出力されるノードに接続されても良く、スイッチ103e_xの左端が、ディザが出力されるノードに接続されても良い。
なお、本実施例1では、ストレージノードSNの電圧VSNに外乱の電圧を印加する場合について説明したが、参照電圧VCに印加してもよい。
以上のように、本実施例1の逐次比較型A/D変換器では、従来と比較して、簡易な構成でメタステーブルに陥らない頑健な逐次比較型のA/D変換器(A/Dコンバータ)を提供することができる。また、簡易な構成の回路で実現できるため、半導体集積化におけるデザイン設計を容易に行うことができる。
次に、図面を参照して本発明の実施例2について説明する。
図5は、本発明に係る逐次比較型A/D変換器の実施例2を説明するための回路構成図である。
本実施例2の逐次比較型A/D変換器2は、図1に示した本実施例1の逐次比較型A/D変換器1と比較して、電圧印加部107の代わりに、第2の制御部108を備えるところが異なる。なお、以下においては、図1に示した本実施例1の逐次比較型A/D変換器1と同じ機能を有する構成要素には同一の符号を付し、その説明は省略する。
つまり、本実施例2の逐次比較型A/D変換器は、比較器104からの判定出力信号DOを変換して第1の制御部101に出力する第2の制御部108を備えたもので、アナログ入力信号Ainを、nビット(nは3以上の自然数)のデジタル出力信号VoutへとA/D変換するものである。
第2の制御部108は、第1の制御部101からの制御信号CTRLxに応答して、コンパレータ104からの判定信号DOから判定出力DO’を生成するものである。
第1の制御部101は、第2の制御部108からの判定出力DO’に応答して、制御信号CTRL(スイッチ群制御信号Ct1、電圧印加形態制御信号Ct2)とトリガクロックCLK及び制御信号CTRLxを生成するものである。
また、第1の制御部101は、トリガクロックCLKをコンパレータ104及び出力レジスタ102に供給し、制御信号CTRLxを第2の制御部108に供給する。
コンパレータ104では、比較タイミングを制御するこのトリガクロックCLKに同期して、ストレージノードSNの電圧VSNと参照電圧ノードの参照電圧VCとの大小を判定し、VSN<VCの場合は信号DO=H(1)を出力し、VSN>VCの場合は信号DO=L(0)を出力して第2の制御部108に供給する。
また、第2の制御部108は、コンパレータ104の出力する比較判定結果を示す判定信号DOの値(DO1〜DOn)がHまたはLの場合はDO’=DOを出力し、判定信号DOの値が不定の場合は制御信号CTRLxをトリガとしてDO’=「0」または「1」を強制的に出力する機能を有している。
一方、出力レジスタ102は、第2の制御部108の出力する信号DO’の値を保持する機能と、保持した判定結果に基づきnビットのデジタル出力信号Voutを出力する機能とを有している。
以上の構成を有する図5に示した逐次比較型A/D変換器の一つの特徴は、次のような点である。すなわち、図7を参照して説明した従来技術においては、コンパレータ504の判定時、すなわち、制御信号CLKの立ち上がりエッジ時刻においてVSN=VCとなるアナログ入力電圧Ainが入力された場合、コンパレータ504がメタステーブルに陥り、出力が不定となる可能性があったことに対し、図5に示した本実施例2では、コンパレータ104の判定時、すなわち、制御信号CLKの立ち上がりエッジ時刻においてVSN=VCとなるアナログ入力電圧Ainが入力された場合、制御信号CLKの立ち上がりエッジから一定の時刻後、例えば、0.5ns後に発行される制御信号CTRLxにより駆動される第2の制御部108により、不定の値であった判定信号DOを出力する代わりに、強制的に「0」又は「1」の値を出力し、メタステーブルによる不定の値が解消される。
図6(a)乃至(e)は、本発明の逐次比較型A/D変換器におけるビット数が6の場合の動作を説明するための図で、図5に示した逐次比較型A/D変換器2における或る入力Ainに関する被判定電圧(コンパレータへの比較入力信号)VSNの遷移,トリガクロック,コンパレータの判定出力信号の値及び上位6ビットの判定結果に基づく出力を例示している。なお、以下においては、図4(a)乃至(e)に示した本実施例2の逐次比較型A/D変換器2における第2判定の動作までと同じなので、その説明は省略する。
図6(a)は、被判定電圧である、ストレージノードSNの電圧VSNの反転極性の電圧をプロットした一例を示している。図6(a)において、縦軸が電圧、横軸が時間を表している。また、図6(b)は、第1の制御部101から出力されるトリガクロックCLKの変化の一例を示し、これはコンパレータ104における一定間隔の判定タイミングを表す図である。また、図6(c)は、制御部108の判定出力信号DO’の値の一例を示す図である。
図6(b)におけるトリガクロックCLKのうち、第3判定立ち上がりクロック(図6(a)中、「3rd Judge」と表記のタイミング)が、コンパレータ104に入力される。
この第3判定立ち上がりクロックの入力に応答して、コンパレータ104において、ストレージノードSNの電圧VSNと参照電圧VCとが比較される。そして、この比較において、(0.0/8)×VR<1LSBであるため、図6(e)の制御信号CTRLxの立ち上がりタイミングに第2の制御部108によって0と変換され、図6(c)に示すように、D3=0が出力される。その結果、スイッチ群105_3が制御され、ストレージノードSNの電圧が、VSN=(0.0/8)×VR−VR/8=−(1.0/8)×VRとなる。
これ以降、同様の処理がn回まで繰り返され、第(n+1)判定立ち上がりクロックによってD(n+1)が決定され(n+1)ビットの逐次比較動作が完了すると、出力レジスタ102は、格納されたD1〜D(n+1)に基づき、(n+1)ビットのデジタル出力データをデジタル出力信号Voutとして出力する。
図6(d)は、上位5ビットの判定結果D1〜D5に基づいて出力されるデジタル出力信号Voutの一例を示す図である。図6(c)に示すように、上位5ビットの判定結果は、D1=「1」、D2=「0」、D3=「0」、D4=「1」、D5=「1」となる。
図6(e)は、制御信号CTRLxのタイミングチャートを表す図である。第3判定立ち上がりクロックの入力に応答して、コンパレータ104において、ストレージノードSNの電圧VSNと参照電圧VCとが比較される。そして、この比較において、(0.0/8)×VR<1LSBであるため、コンパレータ104は判定動作を行えず一時的にメタステーブルに陥るが、図6(e)の制御信号CTRLxの立ち上がりタイミングに第2の制御部108によって0と変換され、メタステーブルによる不定の値が解消される。
本実施例2では、第2の制御部108により「0」に変換される場合について説明した。そのため、図6(c)では、DN=「10011」となったが、「1」に変換される場合は、DN=「10100」となる。
これらはともにA/D変換器としての有効分解能以下(1LSB以下)の入力時における結果であるため、DN=「10011」又はDN=「10100」であることはどちらもA/D変換器の特性を劣化させる要因ではない。
以上のように、本実施例2の逐次比較型A/D変換器では、従来と比較して、簡易な構成でメタステーブルに陥らない頑健な逐次比較型のA/D変換器(A/Dコンバータ)を提供することができる。また、簡易な構成の回路で実現できるため、半導体集積化におけるデザイン設計を容易に行うことができる。
1,2 逐次比較型A/D変換器
101 第1の制御部
102,502 出力レジスタ
103a乃至103c,103d_1乃至103f_n−1,103d_x,103e_x,503a乃至503c,503d_1乃至503f_n−1 スイッチ
104,504 コンパレータ(比較器)
105_1乃至105_n−1,105_1乃至505_n−1 スイッチ群
106,506 キャパシタアレイ
106_1乃至106_n,106_x,506_1乃至506_n キャパシタ
107 電圧印加部
108 第2の制御部
501 制御部

Claims (12)

  1. 複数のキャパシタを有するキャパシタアレイと、
    該キャパシタアレイに接続された複数のスイッチ群と、
    前記キャパシタアレイに接続され、タイミング制御信号に応じて逐次比較して判定出力信号を得る比較器と、
    該比較器による前記判定出力信号に応じて前記複数のスイッチ群を制御する制御信号を発生する第1の制御部とを備え、
    前記比較器が、前記タイミング制御信号による比較タイミング時刻に前記判定出力信号が得られない場合に、前記比較タイミング時刻から所定の時間後に前記判定出力信号を得ることを特徴とする逐次比較型A/D変換器。
  2. 前記キャパシタアレイの前記複数のキャパシタのうちの該当する各キャパシタにおける保持電圧と既定の参照電圧との逐次比較によって入力アナログ信号に対応するデジタル出力信号を得ることを特徴とする請求項1に記載の逐次比較型A/D変換器。
  3. 前記キャパシタアレイが、各一端側が共通の導体にそれぞれ接続された前記複数のキャパシタを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の逐次比較型A/D変換器。
  4. 前記複数のスイッチ群が、前記キャパシタアレイの前記複数のキャパシタのうちの該当する各キャパシタの他端にそれぞれ接続され、前記制御信号のスイッチ群制御信号に応じて前記逐次比較に適用するキャパシタを逐次選択的に切替えることを特徴とする請求項1,2又は3に記載の逐次比較型A/D変換器。
  5. 前記比較器が、前記複数のスイッチ群によって選択されたキャパシタにおける保持電荷に基づく比較電圧と既定の参照電圧とを前記タイミング制御信号に応じて逐次比較し、比較結果に応じた判定出力信号を得ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の逐次比較型A/D変換器。
  6. 前記第1の制御部が、前記比較器からの判定出力信号に応じて前記スイッチ群制御信号を生成することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の逐次比較型A/D変換器。
  7. 前記比較器における判定出力信号に応じて前記デジタル出力信号における最上位ビットを決定する出力レジスタを備えていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の逐次比較型A/D変換器。
  8. 前記所定の時間を任意に設定するカウンタを備えていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の逐次比較型A/D変換器。
  9. 非同期動作を行うことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の逐次比較型A/D変換器。
  10. 所定の電圧を前記比較電圧又は前記参照電圧に印加する電圧印加部を備えていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の逐次比較型A/D変換器。
  11. 前記電圧印加部は、一端側が共通の導体に接続されたキャパシタと、該キャパシタの他端に接続されるスイッチ群とを備えていることを特徴とする請求項10に記載の逐次比較型A/D変換器。
  12. 前記比較器からの判定出力信号を変換して前記第1の制御部に出力する第2の制御部を備えていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の逐次比較型A/D変換器。
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