JP2001523325A - 改良したオーバーラン・オルタネータ・デカプラーを備えるサーペンタインベルト駆動システム - Google Patents

改良したオーバーラン・オルタネータ・デカプラーを備えるサーペンタインベルト駆動システム

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Abstract

(57)【要約】 駆動プーリシャフトの周りを回転する駆動プーリ(16)を備えたアウトプットシャフト(14)を有する内燃エンジン(10)を含む駆動組立体を備えた自動車用サーペンタインベルト駆動システム(18)。一連の被駆動組立体は、それぞれ、駆動プーリシャフトと平行なシャフトの周りを回転可能な被駆動プーリと、被駆動組立体の順と同じ順に駆動プーリ(16)と被駆動プーリそれぞれと協働関係に取り付け、ベルトの動作方向によって前記被駆動プーリを駆動プーリの回転に呼応して回転させるサーペンタインベルト(20)を有している。一連の駆動組立体は、軸線を中心として回転するように取り付けたオールタネータシャフト(36)を含むオールタネータ組立体(26)を含む。ハブ構造体(52)は、オールタネータシャフト(36)によって固定した状態で支持され、シャフトの軸線を中心として共に一緒に回転する。ばね/一方向クラッチ機構は、オールタネータプーリ(26)をハブ構造体(52)と連結する。ばね/一方向クラッチ機構(72)は、一方向クラッチ部材(76)とは別体に形成されているとともに、直列に連結されている弾性ばね部材(74)を備えている。弾性ばね部材(74)はサーペンタインベルト(20)によってオールタネータプーリ(26)の被駆動回転動作をハブ構造体(52)に伝達するように構成および配置されており、オールタネータシャフト(36)をオールタネータプーリ(26)と同じ方向に回転させるとともに、オールタネータプーリの被駆動回転動作中に、それに対して反対方向に、一時的な相対的弾性動作を行うことができるように構成されている。一方向クラッチ部材(76)は、エンジンのアウトプットシャフトの速度が減速され、オールタネータプーリ(26)とハブ構造体(52)との間のトルクがあらかじめ決められた負のレベルで確立できるようになると、ハブ構造体と、オールタネータプーリの回転速度を超える速度でオールタネータシャフトを回転させるように構成および配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 改良したオーバーラン・オルタネータ・デカプラーを備えるサーペンタインベル ト駆動システム 発明の分野 本発明は、駆動システムに関し、さらに詳しくは、自動車用サーペンタイン付 属品付き駆動システムに関する。 発明の背景 これらのシステムは、一般に、内燃エンジンのクランクシャフトから一般的に オールタネータ(発電機)、水ポンプ、オイルポンプ(パワーステアリング)、エア コンディショニングコンプレッサ(電気機械式クラッチを介して)を含む付属品 に動力を伝達するために使用する。これらの構成要素は、通常、固定位置に取り 付けられており、ベルトの張りを一定に保ち、ベルトの緩みを補正するために、 自動ベルトテンショナを使用する。 内燃エンジンは、燃焼の事象が起きたときにのみクランクシャフトで回転力を 生成する。これは、実際は、パルスシステムであり、それによって燃焼の事象の 間隔が近ければ近いほどエンジンの回転の均一性が滑らかになる。それぞれの燃 焼工程では、クランクシャフトが加速し、続いて次の燃焼行程まで減速する。一 般的に、エンジンの回転が遅ければ遅いほど、パルス作用を大きくする傾向にあ るシリンダの数(クランクシャフト1回転毎の燃焼の事象)が減る。燃料の燃焼 特性も実質的な影響を及ぼす。例えばディーゼルエンジンにおけるクランクシャ フトの一時的な加速は、燃料工程自体により、同様のガソリンエンジンよりずっ と大きい。 サーペンタインベルトシステムに関しては、クランクシャフトのパルスは、速 度の変動としてベルトに伝達される。エンジンの速度の変動は、このように、シ ステム内のすべての被駆動要素に伝達される。ベルト張力の動的変動は、速度の 変動によって起こる。付属品の動的負荷やその結果起こる張力の影響を考えなけ れば、ベルトが連続的にそれらの要素を加速お よび減速しようする間に、被駆動イナーシャが動的張力を生成するのは明らかで ある。必要な力の大きさは、イナーシャと被駆動率に比例する。関数は2乗され る。 エンジンが小さい、例えば、4気筒または5気筒の場合の低速範囲(アイドリ ング領域)では、動的張力の変動が最も大きくなる。この大きさは、エンジン回 転イナーシャを低下させる(2倍質量のフライホイール)あるいは一時的加速を あげる(ディーゼル、高圧縮など)働きをする技術の差によってさらに大きくな る場合もある。また、たとえば、エンジンがその理想的な最低速度(アイドル) を下回る状態で作動しているときに速度をアイドル状態まで上げようとして高出 力レベルで運転する“ラギング”などのような操作条件もかなりの影響を及ぼす 。 これらの状況において、動的なベルトの負荷がかなり大きいため、ベルトテン ショナがすべての動的変動に対応できなくなる。そして、その結果、ベルトの騒 音や、ベルトのすべり、そして、ベルト、テンショナおよび付属要素の強制振動 などが起こり得る。そして、最終的には、耐久性が損なわれる。 この問題は、クランクシャフトの剛性が低い場合に限り、クランクシャフトに ねじり遮断器を設けることで解決することができる。このような従来のねじり遮 断器は長年に渡り採用されてきたが、かさが大きく、コストが高く、重量が重く 、そして効果に限度があった。この効果に限度があるのは、一般的に、実際には その必要性はほとんどないにも関わらず、駆動装置をシステムの全出力を伝える ことができるように設計しなければならないためである。従ってねじり遮断機は 、一般的に硬すぎるのである。 ここに参照のため引用している、共通で付与された米国特許第5,156,5 73号(573特許)は、オールタネータプーリと取り付けハブ構造体の間にコ イルばねと一方向クラッチ機構を設けた自動車用サーペンタイン駆動システムを 開示している。この機構の開示された好ましい実施形態は、ばね鋼のおおむね螺 旋系のコイルの形状であり、1)オールタネータのシャフトがプーリと同じ方向 に回転するとともに、プーリの被駆動回 転動作中にプーリに対して反対方向に一時的な相対的弾性回転動作が行えるよう に、オールタネータプーリの被駆動回転動作をハブに弾力的に伝達する。そして 2)エンジンアウトプットシャフトの速度が減速され、オールタネータプーリと ハブ構造体の間のトルクがあらかじめ決められた負のレベルで確立できるように なると、オールタネータプーリをハブから切断して、オールタネータプーリの回 転速度を超える速度でハブ構造体とオールタネータのシャフトが回転できるよう にすることができる。という、二重の機能を有する。 上記の二つの機能は、それぞれ、システムを最適化するための異なった技術規 定を有している。例えば、弾性連結機能のばね比率は、連結/切断機能を実行す るのに使用するばね比率より大きい(より硬いばね)のが理想的である。また、 比較的高いねじり力を吸収するためにオールタネータプーリの被駆動回転動作を ハブ構造体に伝達するには、ばね比率は高いほうが望ましく、一方、切断機能に 対しては、あまり力がかからず、よって、切断や慣性状態の間にこの機構によっ て生成される摩擦による磨耗や熱が低減されるように、ばね比率が低いほうが望 ましい。ねじり伝達機能を吸収するために機構のばね比率を上げると、連結/切 断機能の損傷を起こしかねない一方、連結/切断機能に対応するためにばね比率 を下げるとねじり伝達機能を損傷しかねない。もう一つの例として、連結/切断 機能には、ねじり伝達機能に対して必要な摩擦係数よりもより高い摩擦係数を有 する材料を用いるのが理想的である。 本発明の目的は、上記の二つの機能をここに最適化する改良されたサーペンタ インベルト駆動システムを提供することにある。この目的に従って、本発明は、 駆動プーリシャフトの周りを回転する駆動プーリを備えたアウトプットシャフト を有する内燃エンジンを含む駆動組立体を備えた自動車用サーペンタインベルト 駆動システムを提供する。一連の被駆動組立体は、それぞれ、駆動プーリシャフ トと平行なシャフトの周りを回転可能な被駆動プーリと、被駆動組立体の順と同 じ順に駆動プーリと被駆動プーリそれぞれと協働関係に取り付け、ベルトの動作 方向によって前記被駆動プーリ を駆動プーリの回転に呼応して回転させるサーペンタインベルトを有している。 一連の駆動組立体は、軸線を中心として回転するように取り付けたオールタネー タシャフトを含むオールタネータ組立体を含む。ハブ構造体は、オールタネータ シャフトによって固定した状態で支持され、シャフトの軸線を中心として共に回 転する。ばね/一方向クラッチ機構は、オールタネータプーリをハブ構造体と連 結する。ばね/一方向クラッチ機構は、一方向クラッチ部材とは別体に形成され ているとともに、直列に連結されている弾性ばね部材を備えている。弾性ばね部 材はサーペンタインベルトによってオールタネータプーリの被駆動回転動作をハ ブ構造体に伝達するように構成および配置されており、オールタネータシャフト をオールタネータプーリと同じ方向に回転させるとともに、オールタネータプー リの被駆動回転動作中に、それに対して反対方向に、一時的な相対的弾性動作を 行うことができるように構成されている。一方向クラッチ部材は、エンジンアウ トプットシャフトの速度が減速され、オールタネータプーリとハブ構造体との間 のトルクがあらかじめ決められた負のレベルで確立できるようになると、オール タネータプーリの回転速度を超える速度でハブ構造体とオールタネータシャフト を回転させるように構成および配置されている。 本発明のもう一つの目的は、上記の問題を解決し、動作をエンジンのアウトプ ットシャフトによって駆動されるベルトから駆動される補助要素のシャフトに伝 達するのに使用できる装置を提供することにある。この装置は、ハブ構造体、プ ーリ部材、そして、ばね/一方向クラッチ機構を備えている。ハブ構造体は、シ ャフトによって固定した状態で支持されており、シャフトの軸線を中心として共 に回転するように構成および配置されている。プーリ部材は、ハブ構造体の上に 取り付けられており、ベルトと係合し、それによって回転式に駆動されるように 構成されている。ばね/一方向クラッチ機構は、プーリ部材をハブ構造体と連結 している。ばね/一方向クラッチ機構は、一方向クラッチ部材とは別体に形成さ れ、それと直列に連結された弾性ばね部材を備えている。弾性ばね部材は、プー リ部材の被駆動回転動作をハブ構造体に伝達し、シャフトがプーリと同じ方向に 回 転し、同時に、その被駆動回転動作中にプーリに対して反対方向に一時的に相対 的弾性動作を行うことができるように構成および配置されている。一方向クラッ チ部材は、被駆動プーリがあらかじめ決められた程度まで減速すると、ハブ構造 体とシャフトがプーリの回転速度を超える速度で回転するように構成および配置 されている。 本発明のさらにもう一つの目的は、上記のばね比率を最適化したサーペンタイ ンベルト駆動システムを提供することにある。この目的により、本発明は、駆動 プーリシャフトの周りを回転する駆動プーリを備えたアウトプットシャフトを有 する内燃エンジンを含む駆動組立体と、それぞれが駆動プーリシャフトと平行な シャフトの周りを回転する被駆動プーリを有する一連の被駆動組立体と、被駆動 組立体の順と同じ順にそれぞれ駆動プーリシャフトと被駆動プーリと協働関係に 取り付け、ベルトの動作方向によって前記被駆動プーリを駆動プーリの回転に呼 応して回転させるサーペンタインベルトとを備えた自動車用サーペンタインベル ト駆動システムを提供することにある。一連の被駆動組立体には、軸線を中心と して回転するように取り付けられたオールタネータシャフトを含むオールタネー タ組立体が含まれる。ハブ構造体は、オールタネータシャフトによって固定した 状態で支持されており、シャフトの軸線を中心として共に回転する。ばね/一方 向クラッチ機構は、一方向クラッチ部と直列に配設された弾性ばね部を備えてお り、その弾性ばね部は、一方向クラッチ部のねじりばね比率より10倍の大きさ のねじりばね比率を有する。 弾性ばね部は、サーペンタインベルトによってオールタネータプーリの被駆動 回転動作をハブ構造体に伝達し、オールタネータシャフトがオールタネータプー リと同じ方向に回転すると同時に、その被駆動回転動作中にオールタネータプー リに対して反対方向に一時的な相対的弾性動作を行えるように構成および配置さ れている。 一方向クラッチ部は、エンジンのアウトプットシャフトの速度が減速され、オ ールタネータプーリとハブ構造体の間のトルクがあらかじめ決められた負のレベ ルのトルクを確立できるようになると、オールタネータプー リの回転速度を超える速度でハブ構造体とオールタネータシャフトが回転するよ うに構成および配置されている。 本発明のさらにもう一つの目的は、ばね部より摩擦係数が大きいクラッチ部を 有するばね/一方向クラッチ機構を提供することにある。 本発明のさらにもう一つの目的はクラッチ部が半径方向外側に広がり、連結す るオールタネータのプーリと係合すると、遠心力によって支えられることを特徴 とする、ばね/一方向クラッチ機構を提供することにある。 本発明は、オールタネータの有効イナーシャは、典型的な付属駆動システムで は、はるかに大きいが、システムに対して必要な動力のほんの一部しか使用しな いという事実に基づいている。見掛けのイナーシャを減少させることができれば 、動的な張力の変動もかなり減少させることもできる。オールタネータパルスと オールタネータロータ(アーマチャー)の間に有効な切断機能を設けることによ って、見掛けのイナーシャをかなり減少させることができる。 最大の動的張力制御が望まれるエンジンの通常の操作速度範囲において、プー リにおける速度の変動の増幅がロータに伝達されないように、切断器の弾性また は弾力性は、十分に柔軟でなければならないということに留意することが重要で ある。 本発明は、別体の切断弾性または弾力性要素と直列に連結したトルク感知一方 向クラッチを提供している。一方向クラッチは、他の問題点を解決するための付 加的な値を提供する一方、弾性または弾力性切断器の耐久性を最長にするという 主要な機能も実行する。 アイドル操作速度よりも速い速度で突然ベルトを減速すると、ロータの塊を減 速しようと試みるため、ベルトに大きい張力反転がかかる可能性がある。これら の減速は,通常、トランスミッションギアをシフトしたときまたは“スロットル バースト”(すなわち、車を暖めている間にエンジンを急に回転させた場合)時 に起きる。ベルトの累積疲労損傷に加え、特に、テンショナが張力反転によりそ の固定したストッパに対して押し付けられると、しばしばキーキー音が起こる。 本発明のクラッチのトルク感知性に より、トルク負荷がゼロを通過してシフトすると、クラッチはプーリとロータの 間の連結を解除する。オールタネータロータはベルトに抵抗や制動トルクがかけ られていてもそれに関係なく自由に減速できる。ベルトは、制動トルクと同じよ うな非常に小さい張力反転を受けるだけである。この特性により、このようなシ ステムにおける感度の減速を防ぐことができる。 本発明の他の目的および利点は、次に示す詳細な説明と、図面および請求の範 囲に示される。 図面の簡単な説明 図1は、本発明の原理を具体化したサーペンタイン駆動システムを備えた自動 車の内燃エンジンの正面図である。 図2は、図1に示した2−2線に沿った拡大部分断面図である。 図3Aは、図2に示した3A−3A線に沿った断面図である。 図3Bは、本発明の弾性デカプラー・スプリング部材と一方向クラッチ部材の 間の接続を表した拡大部分断面図である。 図4は、本発明による弾性デカプラー・スプリングおよび一方向クラッチ機構 を表す斜視図である。 図5は、本発明による一方向ラップ・スプリング・クラッチ・機構の別の構成 を表す側面図である。 図6は、本発明による直列接続された一方向ラップ・スプリング・クラッチ・ エレメント/トーション・コイル・スプリングと、ブッシングの間で達成される 並列ダンピング効果を表したブロック図である。 図7は、本発明によるオルタネータ・デカプラーの別の実施例を示す断面図で ある。 図8Aは、本発明の原理に従ったオーバーラン・オルタネータ・デカプラーの 3番目の実施例を示す断面図である。 図8Bは、図8Aに示したオルタネータ・デカプラーの正面図であり、必要な 部分の明確化のため特定の部分を省略した図である。 図9Aは、本発明の原理に従ったオーバーラン・オルタネータ・デカプ ラーの4番目の実施例を示す断面図である。 図9Bは、図9Aに示したオルタネータ・デカプラーの正面図であり、必要な 部分の明確化のため特定の部分を省略した図である。 図10Aは、本発明の原理に従ったオーバーラン・オルタネータ・デカプラー の5番目の実施例を示す断面図である。 図10Bは、図10Aに示したオルタネータ・デカプラーの正面図であり、必 要な部分の明確化のため特定の部分を省略した図である。 図11Aは、本発明の原理に従ったオーバーラン・オルタネータ・デカプラー の6番目の実施例を示す断面図である。 図11Bは、図11Aに示したオルタネータ・デカプラーの正面図であり、必 要な部分の明確化のため特定の部分を省略した図である。 図12Aは、本発明の原理に従ったオーバーラン・オルタネータ・デカプラー の7番目の実施例を示す断面図である。 図12Bは、図12Aに示したオルタネータ・デカプラーの正面図であり、必 要な部分の明確化のため特定の部分を省略した図である。 図13Aは、本発明の原理に従ったオーバーラン・オルタネータ・デカプラー の8番目の実施例を示す断面図である。 図13Bは、図13Aに示したオルタネータ・デカプラーの正面図であり、必 要な部分の明確化のため特定の部分を省略した図である。 図14は、本発明の原理に従ったオーバーラン・オルタネータ・デカプラーの 9番目の実施例を示す断面図である。 図15は、本発明の原理に従ったオーバーラン・オルタネータ・デカプラーの 10番目の実施例を示す断面図である。 図16は、本発明の原理に従ったオーバーラン・オルタネータ・デカプラーの 11番目の実施例を示す断面図である。 図17は、本発明の原理に従ったオーバーラン・オルタネータ・デカプラーの 12番目の実施例を示す断面図である。 図18Aは、本発明の原理に従ったオーバーラン・オルタネータ・デカプラー の13番目の実施例を示す断面図である。 図18Bは、図18Aに示したオルタネータ・デカプラーのボール・ベアリン グ・アセンブリおよびスリーブ部材の拡大断面図である。 図19は、本発明の原理に従って使用されるクラッチ・アセンブリの斜視図で ある。 図20は、図19に示したクラッチ・アセンブリの斜視図であり、クラッチ部 材を引き伸ばした態様、つまり構成を分解した態様を示す。 図21は、図19に示したクラッチ・アセンブリの一部を拡大した斜視図であ り、組み立て状態における結合部分を示す。 図22は、本発明の原理に従ったオーバーラン・オルタネータ・デカプラーの 14番目の実施例を示す断面図である。 図23は、図22に示した本発明の14番目の実施例におけるオルタネータ・ デカプラーの分解斜視図である。 図24は、図23および図22に示した本発明の14番目の実施例において使 用されるキャリア結合構造をリア・エンドから見た正面図である。 図25は、本発明の原理に従ったオーバーラン・オルタネータ・デカプラーの 15番目の実施例を示す分解斜視図である。 図26は、図25に示した本発明の15番目の実施例において使用されるキャ リア結合構造をリア・エンドから見た正面図である。 好ましい実施例の説明 以下、図面を参照してより詳細に説明するが、図1を参照すると、包括的に番 号10で示される自動車の内燃エンジンが示されており、概略を図示したエンジ ン・フレーム12および出力シャフト14を備える。出力シャフト14には、駆 動プーリー16が固定されており、番号18で包括的に示されるサーペンタイン ベルト駆動システムの一部を形成している。この駆動システム18は、エンドレ ス・ベルト20を備える。ベルト20は、たとえばV字の並んだ断面形状を有す る複V字形ベルト等の肉薄の可撓性タイプである。ベルト20は、駆動プーりー 16ならびに一連の従動プーリー・アセンブリ22、24、26、28、および 30の間をサーペンタ インするようにそれぞれによって張架され、これらのプーリー・アセンブリを構 成する各プーリーは、それぞれに対応するシャフト32、34、36、38、お よび40に固定されている。プーリー・アセンブリ22は単純なアイドラー・プ ーリーであるが、これを除けば、それぞれのシャフトは、エンジンまたは自動車 の各種のアクセサリを動作させるべく結合されている。たとえば、シャフト34 はエンジンのウォーター・ポンプを駆動し、シャフト36はオルタネータを駆動 し、シャフト38は自動車用空調システムに用いられる電磁クラッチに結合され 、シャフト40はパワー・ステアリング・システムのオイル・ポンプを駆動する 。 当業者であれば理解されようが、内燃エンジン10は、任意の周知の構成とす ることができる。従来例によれば、エンジンの動作はエンジン・フレーム12に 振動性の力を与える。すべてのアクセサリはエンジン・フレーム12にマウント され、それぞれのシャフトはエンジン・フレーム12に固定され、その出力シャ フト14と平行な平行軸まわりに回転する。ベルト20には、ベルト・テンショ ナーから張力が与えられており、ここでは包括的に42としてこのベルト・テン ショナーを示したが、これは任意の構成とすることができる。しかしながら、好 ましい実施態様は、米国特許第4,473,362に開示されたテンショナーで あり、本明細書においてもその開示内容を参照し、採り入れている。 図からわかるように、ベルト・テンショナー42は、ベルト20の平坦な背面 と係合を維持しつつ回転するアイドラー・プーリー、つまりスプリングによって バイアスされ、ベルト20に概略で一定の張力を与えるテンショナー・プーリー 44を備える。 本発明は、より詳しくは包括的に番号26を用いて示したプーリー・アセンブ リに関係しており、これは、オルタネータのシャフト36にマウントされるオル タネータ・デカプラー(alternator decoupler)・アセンブリを備える。図2を参 照するともっともよくわかるが、オルタネータは、番号48を用いて包括的に示 した電機子アセンブリを内側に収めた、ボール・ベアリング部材50によって回 転自在に支持されるハウジング46を 備える。この図を参照すると、オルタネータ・シャフト36は、電機子アセンブ リ48の一部をなし、オルタネータ・ハウジング46から外側に延びるエンド部 分を有する。 外側に延びたオルタネータ・シャフト36のエンド部分には、ハブ構造が結合 されており、図ではそれを包括的に番号52を用いて示している。これを参照す ると、ハブ構造52は、オルタネータ・シャフト36のエンド部分の端を超えて 延びるインナー・スリーブ54を有している。さらにこの図から、シャフト36 の末端には56で示されるねじ溝が形成されており、スリーブ54の内側には、 シャフト36のエンド部分に形成されたねじ溝56にかみ合うねじ溝58が形成 されていることがわかる。インナー・スリーブ54は、六角ソケット62を形成 する環状エンド面60を有し、このソケットは、スリーブ54をシャフト36に 装着し、スリーブ54とシャフト36の間に相対的な回転を与えて両者を固定す るための工具を受ける。 ハブ52の面60と反対側の端部にある環状フランジには、ジャーナル部材6 3が固定されている。このジャーナル部材63は、軸方向に延びる円筒状のアウ ター・スリーブ部分64、およびアウター・スリーブ部分64の、軸方向にオル タネータにもっとも近接した端部から半径方向内側に延びるフランジ部分66を 有する。図2を参照すると、半径方向内側に延びるフランジ部分66が、オルタ ネータ・シャフト36を支持するボール・ベアリング部材50のインナー・レー スに係合している。インナー・スリーブ54がシャフト36の端部に装着されて 締めつけられると、この締めつけ動作によってボール・ベアリング部材50のイ ンナー・レースがシャフト36のフランジ70および、インナー・スリーブ54 ならびにアウター・スリーブ64を含めたハブ構造52に固定される。 本発明の原理に従い、オルタネータ・デカプラー、すなわちプーリー・アセン ブリ26は、番号72を用いて包括的に示した弾性部材およびそれと互いに結合 された一方向クラッチ・機構によって、ハブ構造52と機能的に結合されるベル ト係合プーリー部材106(詳細は後述する)を備え る。機構72は、好ましくはばね鋼を用いた概略でヘリカル形状のコイル、つま りトーション・スプリング74と、共通端部の結合78においてこのスプリング 74に結合されるそれと別体のラップ・スプリング・クラッチ・エレメント76 を組み合わせた形式とする。 ばね鋼のヘリカル形状のコイル74は、その一方の端部に向かう複数の先頭ボ リュート80、その反対側の端部に向かう扁平ボリュート部分82および、それ らの間に広がる一連の中間ボリュート86から構成される。複数の先頭ボリュー ト80は、インナー・スリーブ54の外側表面104にプレス嵌めされ、滑りを 伴うことのないグリップ係合が行われている。軸に沿ってオルタネータの方向を 向く複数の先頭ボリュート80の弓形の端部面は、フランジ部分66の環状の内 側表面87に係合している。図示されているように、複数の先頭ボリュート80 の弓形の端部面は、平坦に加工された表面部分91を有し、このように最初のボ リュートをカットすることによって、最初のボリュートとフランジ部分66の内 側表面87の間の係合面積が拡大されている。 中間ボリュート86は、複数の先頭ボリュート80より大きな直径を有し、詳 細については後述するが、好ましくは他の構造との係合がなく、弾性デカプリン グ機能を提供する。 ラップ・スプリング・クラッチ・エレメント76は、好ましくは、スパイラル 形状のばね鋼バンド88を備え、それにはゴム質の摩擦強化材料90、好ましく はサーモセット社(Thermoset Inc.,)製のT−701ラバー・ベ ース材料が半径方向の外側表面に接着されている。図3A、図3B、および図4 を参照するとさらに明らかになろうが、概略を述べれば、ラップ・スプリング・ クラッチ・エレメント76とトーション・コイル・スプリング・エレメント74 の間の結合78において、スチール・バンド88が摩擦材料90を超えて延びて 幅が広げられた拡幅部分部分96がそこに形成され、図示したようにその部分の 周囲がかしめられて、スプリング74の端部にロックされている。かしめ部分9 6は、好ましくは摩擦材料90に近づくに従って直径を逓減、つまり直径を小さ くし、それ によって受けられるスプリング74の端部部分も同様に直径が小さくして、テー パー・ロックを構成する。 図4を参照すると、クラッチ・エレメント76とスプリング74の間の結合7 8において、クラッチとスプリングがシャフト36の軸に関して概略で軸方向に オーバーラップするように、クラッチ・コイルの方向がスプリング・コイルを折 り返した向きに延びていることがわかる。また、図3Aおよび図3Bを参照する と、スチール・バンド88の拡幅部96の半径方向外側の表面にプラスチック・ スペーサー・セグメント100が装着され、拡幅部分96に設けられたそれぞれ に対応するホールとの相互結合を達成する1対の歯101によって、スナップ嵌 めされている。このプラスチック・スペーサー・セグメント100は、厚さが厚 くなった肉厚部分102を有し、その部分が、スチール・バンド88の幅が広げ られ、かつかしめられる部分96と重なる関係を保ち、スチール・バンド88お よびコイル・スプリング74の末端がある結合78の端部部分に向かって延びて いる。肉厚部分102は、拡幅部分96の外側表面と、オルタネータ・デカプラ ーまたはプーリー・アセンブリ26のプーリー部材106の円筒状内側表面11 0の間に挟まれ、両方の表面に接触する。またプラスチック・スペーサー100 は、肉厚部分102と一体成形された、ステップ状に厚さが薄くなる肉薄部分1 03を有し、それが摩擦部材90の端部まで延びている。肉薄部分103は、そ の半径方向外側の表面と、プーリー部材106の円筒状内側表面110の間に間 隙Gを形成する。間隙Gは、摩擦部材90の端部と、スペーサー100の肉厚部 分102の間で円周方向に延びている。 スプリング74およびクラッチ76は、好ましくはともに高張力ばね鋼部材で あり、これらの間の結合78は、必要な負荷の伝達を両方向に許すことから、性 能において特に利点がある。スプリング74とクラッチ76の間の中間接続部材 もまた、本発明によるものであり、コストならびに重量は増すものの、追加のデ カプリング特性を達成する。広い範囲にわたる処理を行えば溶接も可能であるが 、経済的に実用性がなく、好ましくはな い。 かしめ部分96は、原理的にロッキング・テーパーに類似の相対回転によって 、強制的にプレス嵌めされる。結合78の強度は、スプリング74の扁平部分8 2の後ろ側の部分89の補強用かしめによってさらに補強される(図4参照)。 スプリング74の肩平部分82は、スプリングと反対側の部分において平坦加工 され、その部分のスプリング材料の直径が半径方向において減少され、軸方向に おいて増加されている(半径方向および軸方向は、それぞれシャフト軸に対する もの)。部分82の直径が増加した断面はテーパー結合の強度を増し、その結果 、結合が強力かつ堅牢になり、さらにフレッチング腐食による障害に対する耐性 が高くなる。結合78は、2つのエレメント(スプリングおよびクラッチ)を取 付けるためのシンプルで経済的な方法を提供する。 弾性部材、たとえばコイル・スプリング74が別体で形成され、工学的かつコ スト効果の高い結合によって一方向クラッチ76と結合されることから、弾性部 材ならびにクラッチの構造および使用材料の選択肢における柔軟性を達成するこ とができる(例:一方向クラッチと弾性部材に異種材料を使用することができる) 。 図5に示したクラッチ・コイルと図2に示した実施例におけるクラッチ・コイ ル構成と比べると明らかになろうが、このようにクラッチ・コイルの直径をわず かに変化させてステージ・イン効果を得ることが可能であり、これによって角度 方向の係合距離をわ度から最大45度までの範囲で変化させることができる。こ の特徴は、低いトルク負荷における不必要な離脱を防止する上で非常に役立つ。 図2を再度参照すると、ジャーナル63のアウター・スリーブ64の環状エッ ジと、ラップ・スプリング・クラッチ・エレメント76の自由端92のエッジ面 93の間に環状のスラスト・ワッシャー98が介挿されていることがわかる。こ こで、クラッチ76の自由端92の半径が他のクラッチ・コイルの半径よりわず かに大きく、それによってプーリー部材106の内側表面110とあらかじめわ ずかな負荷で係合している点に注意され たい。 図2に示すように、デカプラーまたはプーリー・アセンブリ26の環状のプー リー部材106は、外側にV字が並んだ断面形状の複V字形表面108を有し、 回転しながらその部分がサーペンタインベルト20の複V字形面と係合する。内 側環状表面110は環状スリーブ・ブッシング112と係合しており、その内側 は、アウター・スリーブ部分64の外側表面114が係合している。より具体的 に述べれば、ブッシング112は、プレス嵌めによってプーリー部材106の内 側環状表面110と固定された関係を有し、ブッシング112の内側環状表面は 、スリーブ64の外側環状表面と摩擦摺動の関係を有する。 ボール・ベアリング・アセンブリ118のアウター・レースは、プーリー部材 106の内側環状表面110にプレス嵌めされているが、それ以外にもスナップ ・リングやリテーナ等の他の手段を使用してこのアセンブリを保持することもで きる。またボール・ベアリング118は、そのインナー・レースがハブ52にプ レス嵌めされている。この固定構成により、軸をそろえてアセンブリが保持され る。 一般に、プーリー部材106の内側環状表面110は、図示したように単一の 直径を有する形になる。しかしながら、特定の設計要件に応じて直径に段階を設 ける必要が生じることもある。 プーリー部材106の内側環状表面110は、さらに図3Aおよび図3Bに示 すように、一方向クラッチ・システムのための係合面としても機能し、具体的に は、コイル状のスチール・バンド88に取り付けられたブレーキ(摩擦)材料9 0と係合する。 動作 図2を参照すると、クラッチ76は、基本的にブレーキ・シューとして機能す る成形端部を有する自由コイル92を先頭に伴う。「駆動」方向において、先頭コ イル92すなわちシューが、摩擦によってプーリーの表面110に作用して係合 し、それに続いてクラッチ・コイルの残りの部分が逐 次付勢される。 「オーバーラン」方向においては、クラッチ(電機子48に接続されている) の回転速度がプーリーの回転速度より高くなると、(トルクがゼロから負になり) 、ブレーキング効果が作用しなくなり、クラッチがリリースされる。残りの力は 、クラッチ76、プーリー部材106、ベアリング118、およびブッシング1 12のドラグ・トルクの総和になる。 ベルト20の運動によってプーリー部材106に作用する正のトルクが存在す る限り、弾性部材および一方向クラッチ・機構72が、ベルト20によってプー リー部材106に印加された運動をハブ構造52に伝達する。この駆動運動(図 3Bに示した矢印を参照されたい)の間、クラッチ76のプリロードされた自由 端92が、実質的に瞬時にプーリー部材106の内側表面110と摩擦係合し、 それをグリップする。このように初期グリップ作用は、一部においては、少なく ともクラッチ76の自由端92が自然な状態で(弛緩した状態で)円筒状内側表 面110の内径よりいくぶん大きな直径を有するという事実に起因して生じる。 つまり先頭の自由コイル92は、表面110と係合すべくバイアスされ、摩擦材 料90の先頭部分によってグリップ作用が提供される。このグリップ作用は、駆 動動作の初期段階の間に、クラッチ76が半径方向外側に広がり、表面110と 係合する部分が漸進的に増加することによってさらに強化される。このグリップ 力が、コイルの巻き数に摩擦係数を乗じた値の関数になることから、表面110 と係合するコイルが増加するに従ってクラッチのグリップ力が増加する。このこ とから、クラッチ76は「セルフ係合」であると考えることができる。また、ク ラッチ76に印加される遠心力が増加すると、クラッチ76が半径方向に広がり 、それによって表面100とのグリップ係合が増強される。摩擦材料90とスチ ール表面100の間の摩擦係数は、0.25もしくはそれより大きいことが好ま しい。加えて、好ましくは、クラッチ76およびそれに伴う摩擦材料90の巻き 数を2〜3とし、もっとも好ましくは図4に示したように2・1/2巻きとする 。 この駆動動作の間、ハブ構造52のインナー・スリーブ54およびアウ ター・スリーブ64の両方と間隔を有する複数の中間ボリュート86によって、 ハブ構造52、したがってそれに固定されたオルタネータ・シャフト36が、そ の従動運動の間、オルタネータ・プーリー26に対して相対的に逆向きとなる瞬 間的な弾力性のある回転運動が可能になる。加えて、エンジンの出力シャフト1 4の回転速度が、プーリー部材106とハブ構造52の間にあらかじめ設定した 負のレベル、たとえばマイナス50インチ・ポンド(-0.58[kgm])またはそれ以下 のトルクを生じるに充分な程度まで減速されるとクラッチ76のコイルが表面1 10から離脱し、先頭コイル92の摩擦材料がインナー・スリーブの外側周囲面 104に滑り係合し、この滑り動作によって、ハブ構造52、したがってそれに 固定されたシャフト36あるいは電機子アセンブリ48は、プーリー部材106 の回転速度を超える速度で回転することが可能になる。より詳細には、ヘリカル ・トーション・スプリング74を介して作用するトルクがゼロに向かって低下す ると、それと同様に一方向クラッチに作用する力が緩められる。 トルク0の直近においては、当初係合していたクラッチ(ブレーキ・シュー9 2)の状態が、クラッチ・アセンブリの係合には好ましくない状態となり、その 結果クラッチ76とプーリー表面110の間に滑りを生じる。この状態において は、オルタネータの電機子、つまりローター48の速度がプーリー部材106の 速度より大きくなる。クラッチ76およびプーリー106の回転は、ローター4 8に対してシンクロされる。 残留トルクは、ドラグトルクつまり、プーリー106、したがってベルト20 にとっての負の最大トルクとなる。 このドラグトルクは、クラッチの摩擦材料90とプーリー表面110の間、ボ ール・ベアリング118の引きずり、およびブッシング112とアウター・スリ ーブ64の間の引きずりの摩擦係数の総和になる。 これらの要素は、すべて設計により各種の範囲にコントロールすることができ る。特に、これらの残留トルクを使用し、ノイズおよび加熱をもたらす可能性の ある過剰なオーバーランつまりプーリー部材106と電機子48の間の極端な速 度差を制限することができる。さらに、この残留トル クは、振動コントロール性能を変化させる、つまり共振における力等を変化させ るダンピングを提供する。図6は、ダンピングDがどのように総合的なクラッチ /弾性部材アセンブリ72と並列に作用するかを模式的に示している。 ダンピングDは、上述したように基本的には、ブッシング112とスリーブ部 分64の外側表面の間の滑り摩擦による引きずりによってもたらされる。しかし ながら、ブッシング112がスリーブ部分64にプレス嵌めにより固定され、ブ ッシング112の円柱状外側表面が、プーリー106の内側表面と摺動摩擦係合 し、ダンピングをもたらす変形構成も考えられる。また、ボール・ベアリング・ アセンブリ118は、ある程度のダンピングをもたらすが、それがブッシング1 12よって提供されるダンピングのほんのわずかなダンピングに過ぎないことに も注意が必要である。 機能ならびに耐久性という意味において、サーペンタインベルト・システムに 負荷が印加され、正常に機能しているとき、2つの条件に限ってオーバーランが 生じるべく、クラッチおよび摩擦引きずりの要素が変化されなければならないと いう点が重要である。第1はエンジンが始動され、システムが共振しているとき であり、クラッチがオーバーランを許容することによってスプリング76が過剰 逆転応力から保護される。第2は、エンジンがギア・シフトによって強制的に減 速されるとき、すなわちローターとプーリーの間に負のトルクが発生する強い減 速があるときであり、その場合にも同様にクラッチがオーバーランを許容する。 さらに、図5に示したクラッチ76に段を付けた設計を使用すれば、定常状態 (アイドリング)のエンジン動作におけるオーバーラン、たとえば不調なディー ゼル・エンジンにおける場合のようにクランクシャフト14が高い回転速度を有 し、オルタネータのトルクが非常に低い場合のオーバーランが回避できることは 重要である。このような条件下においては、トーション・スプリング74がほぼ 完全に弛緩する場合がある。そこでクラッチ76を低レートの伝達スプリングと して使用し、オーバーランを回避し、あるいはトルクを完全にゼロに近づける。 この設計は、この種の条件 下における耐久性を著しく増加させる。 クラッチは、したがって所定の範囲内において両方向のトルクを検出する「ト ルク・センサ」として構成することができる。 クラッチ76の保持力、およびその解放力は、速心力によって影響を受ける。 換言すれば、プーリー106が使用され、ベルトの負荷トルクがベルト20から ハブ構造52に伝達されているトルク駆動条件の間は、遠心力の結果として摩擦 材料90が半径方向外側に強制され、表面110と係合するため、クラッチ76 のグリップ作用が増強される。この設計の利点は、係合表面の構成によって、速 心力が加速および高速における動力容量を増強し、また高速からのオーバーラン に対しては高いブレーキング力を提供することである。 前述したマイナス50インチ・ポンド(-0.58[kgm])のトルク・レベルが、例示 のみを目的とするものであり、クラッチの滑りが発生する負のトルク・レベルは 、特定のシステムの特性に適合させてもっとも適したレベルが選択されることを 理解する必要がある。システムは、(1)エンジンの特性、つまりそれが「スポ ーティ」なエンジンであるかコンピュータ・コントロールされるより保守的なエ ンジンであるかに応じて、また(2)システムのベルト・テンショナー42によ って維持されるベルト張力に応じて異なる。例を挙げれば、外径2・1/2イン チのオルタネータ・プーリー106に180度にわたってベルトを巻き付ける場 合、50インチ・ポンド(0.58[kgm])に対応する張力は70ポンド(0.81[kgm])に なる。 ここで本発明の構成が好ましい引きずり/駆動比を提供することに注意された い。言い換えれば、引きずり(オーバーランの間の摩擦トルク抵抗の量)が比較 的低く、摩耗量が抑えられることになる。その一方において、実質的に駆動する トルクがどのような大きさであっても、駆動方向に関しては実質的に滑りを生じ ない。好ましくは、2ないしそれ以上のクラッチ74の巻き数に対して、引きず り/駆動比を8:1以上にする。もっとも好ましくは、摩擦材料90と表面11 0の間の摩擦係数を0.3もしくはそれ以上とし、クラッチ74の巻き数を少な くとも2回とし、引きずり/ 駆動比を40:1以上とする。 図1に示したように、ベルト・テンショナー42がベルト20に作用すること によって、ベルトの送りをオルタネータ・デカプラーまたはプーリー・アセンブ リ26に導くことが望ましい。これは、ベルトの送りに張力を印加するときはテ ンショナーのアイドラー・プーリー44が移動する構成を可能にし、駆動プーリ ー16においてトルクが負に変化したことに起因する、ベルト20と、大きな慣 性を有するオルタネータ・デカプラーまたはプーリー・アセンブリ26の間のト ルクの変化をある程度まで調節することができる。さらに、スプリング74の中 間ボリュート86の弾性が追加の適応をもたらす。ここで、この弾性部材の弾性 特性および一方向クラッチ・機構72は、特定の駆動システムに対して調整され 、さらに詳しくは、駆動システムのエンジンの特性に対して調整されることを理 解されたい。スプリング74の強度は、コイルの形成に使用するスチール・ワイ ヤの直径によって決定される。適正な調整は、中間ボリュート86の広がりまた はそこに含まれるボリュートの巻き数の関数となるスプリング・レートによって 決定される。望ましくは、クラッチの滑りが発生するあらかじめ決定した負のト ルク・レベルをトルクの負の変化に関する最終的な予備調整とし、それによって 、望ましくないノイズを伴う、オルタネータ・デカプラーまたはプーリー・アセ ンブリ26に対するベルトの滑りを回避する。 クラッチの滑りが発生するあらかじめ決定した負のトルク・レベルは、先頭の 複数のクラッチ・コイル(自由端92から始まる)の弛緩した外径と、円筒状周 面110の内径の差を選択することによって設定されることを理解する必要があ る。この関係は、表面110の直径をクラッチ・コイルの端部の外径より小さく し、それによって組み立ての間、クラッチ・コイルの端部(特に端部部分92) が応力を受けるようにする。直径の差が増加すると、あらかじめ決定した負のト ルク・レベルが、負の方向に増加する。好ましくは、このあらかじめ決定した負 のトルク・レベルを、ベルト・プーリーの滑りに対する安全を確保しつつ、クラ ッチの滑りが最小に なるように選択する。 ここで図7を参照すると、本発明の第2の実施例に基づくプーリー・アセンブ リ226が示されている。オルタネータ・デカプラーまたはプーリー・アセンブ リ226は、図1に示したプーリー・アセンブリ26と単純に置換され、エンジ ン10および駆動システム18に結合されて機能する。図7に示した実施例は、 実質的に前述の実施例と同じ態様で動作し、類似の部品を備えている。たとえば 、プーリー・アセンブリ226は、プーリー部材206、ハブ252、スリーブ 部分264を有するジャーナル263、ボール・ベアリング・アセンブリ218 、コイル・スプリングの形状の弾性部材274、スチール・コイル288および 摩擦部材290を有するラップ・スプリング・クラッチ276を備えている。ク ラッチ276は、かしめ結合278によってスプリング274と結合されている 。また、環状スラスト・ワッシャー291も備わり、それがクラッチの自由端2 92を支持し、さらにクラッチの自由端292を軸方向外側に押し出す傾向にあ る軸方向の負荷に抗してクラッチの自由端を適正な位置に保持する。図2に示し た実施例と図7に示した実施例の間の主な相違点は、デカプラー・ボール・ベア リング・アセンブリ(図2においては118、図7においては218)およびブ ッシング/スリーブ部材(図2においては112ならびに64、図7においては 212ならびに264)の配置である。より詳細に述べれば、図2に示した実施 例においては、ボール・ベアリング・アセンブリ118がオルタネータ電機子4 8から離され、オルタネータ・プーリー26のフロント・エンドに向かって配置 されている一方、ブッシング112およびスリーブ64がオルタネータ電機子4 8に近い、プーリー26のリア・エンドに向かって配置されている。図2に示し たこの実施例では、ブッシング112およびスリーブ64が、ベルト20によっ てオルタネータ・シャフト36に印加される曲げモーメントのほとんどを受ける 。この実施例の構成においては、支えられる負荷の量を比較した場合、ベアリン グ118より多くの負荷がブッシング112およびスリーブ64によって支えら れる。高いダンピングが求められる場合には、この構成が もっとも適している。 図7に示した実施例においては、ボール・ベアリング・アセンブリ218がオ ルタネータ・プーリー・アセンブリ226のリア・エンドに向かって、オルタネ ータ電機子48の近くに配置され、ブッシング212およびスリーブ264は、 プーリーのフロント・エンドに向かって配置される。この構成では、ボール・ベ アリング・アセンブリ218がオルタネータ・シャフト36に印加される曲げモ ーメントのほとんどを支えるため、トーションにむらがあり、それほど高いダン ピングが求められないアプリケーションに対する有用性が特に高い。 本発明によれば、概略でヘリカル状のコイルとなるスプリング・スチール74 または274、およびラップ・スプリング・クラッチ・エレメント76または2 76の構成は、結果的に集合的なコイル・スプリング/一方向クラッチとなり、 コイル・スプリング(74、274)だけでなくラップ・スプリング・クラッチ ・エレメント(76、276)の両方に対して相互保護がもたらされる。詳しく は、ラップ・スプリング・クラッチ・エレメント(76、276)が従来設計と の比較において強化されたグリップ作用を提供することから、コイル・スプリン グおよび一方向クラッチ機構が、ベルト20によってプーリー部材106、20 6に印加された動きをハブ構造52、252に伝達する駆動条件の間、ラップ・ スプリング・クラッチが効果的かつ迅速にインナー・スリーブをつかむ。クラッ チ・エレメント76、276の強化されたこのグリップ動作は、駆動条件におい て実質的にまったく滑りをもたらすことがなく、米国特許第5,156,573 に示されているようなクラッチに使用されるスプリング・スチールの構成に見ら れる摩耗を軽減する。加えて、トーション・スプリング74、274とラップ・ スプリング・クラッチ・エレメント76、276の構成から、オーバーラン条件 の間、スプリング74、274が逆方向の張力から保護され、結果的にラップ・ スプリング・クラッチ・エレメント76、276によって、弾性スプリング・エ レメント74、274の保護が提供される。一方、コイル・スプリング74、2 74は、駆動条件の間、振動 することによってラップ・スプリング・クラッチ・エレメント76、276を保 護し、あるいは反転してラップ・スプリング・クラッチの応力を軽減する。 好ましくは弾性スプリング・エレメント74、274を比較的「柔らかい」ス プリングとするが、その使用は、システムが停止している間クラッチ機構76、 276が離脱し、スプリングを保護することから可能になる。柔らかいスプリン グが使用されることから、駆動周波数を好ましくはアイドリング周波数の75% 未満まで下げることができる。たとえば、アイドリング周波数が30Hzのとき であれば、駆動周波数を15Hzまで下げることが可能であり、これは駆動周波 数の50%に相当する。駆動周波数は、好ましくはアイドリング周波数の50% から75%までとする。この構成においては、スプリングの共振が低速で生じ、 停止および/または始動の間に限って生じる。クラッチは、共振が発生している 間のスプリングの保護を提供する。 弾性部材および一方向クラッチ機構72、272に関連する基本動作は4とお り存在し、それらは休止間の動作、加速間の動作、定速間の動作、および減速間 の動作である。これについて、図2に示した第1の実施例を参照しながら説明す る。しかしながら、図7に示した実施例を始めとする別の実施例に対して別の動 作原理が同様に適用されることも承知しておく必要がある。 休止間の動作 休止間、スプリング・エレメント74のトルクおよび応力はゼロである。エン ジンが休止しているときは、プーリー26も休止しており、それを介して印加さ れる回転運動はない。ラップ・スプリング・クラッチ・エレメント76は、材料 の特性と構成の組み合わせによって、半径方向外側にわずかにプリロードされて 表面110と係合しているが、この時点で動いている摩擦表面はない。 加速間の動作 プーリー26がベルトの駆動力の印加によって回転されると、ラップ・スプリ ング・クラッチ・エレメント76は、先頭のクラッチ・コイル92において材料 90の接触面を通じて生じる摩擦によって、自由端92において迅速に係合する 。スパイラルの幾何学的構成は、保持力を増強し、それが、好ましくはスプリン グ・エレメント74とする伸縮性部材または弾性部材に対するトルクの伝達を促 進する。印加される負荷が増加するに従って、平衡に達するまで、それに対応す る量だけ弾性スプリング・エレメント74が撓む。クラッチ76のグリップ力は 、駆動面110と接触するクラッチの巻き数および、摩擦材料90と表面110 の間の摩擦係数の関数であり、遠心力によってクラッチの保持力が増加される。 ハブ52の内側に向かうスプリング74の拡張は、加速が続く限リグリップ動作 を強化する力を発生する。 駆動プーリー26が継続的に加速されていれば、実質的にトルク負荷が増加し 、トーションの割合が最小になる。クラッチ76は、スプリング74に負荷を伝 達し、一方向にさらにスプリング74を撓ませるが、その一方で力学的平衡を維 持すべく作用する。 プラスチックのスペーサー部材100の組み込みは、スプリング74のアライ メントをコントロールし、最終的な可能撓み量を制限する。より重要なことは、 スペーサー部材100が、スプリングから印加される傾き力に抗することにより スプリング74を軸方向にバランスさせることであり、駆動条件においては摩擦 材料90から印加される接線方向に力によってそれが有効になる。駆動条件にお いては、プラスチック・スペーサー100とプーリー部材106の間に相対的な 動きがまったくないことから、たとえばプラスチック・スペーサー部材がスプリ ングの内側に配置されるといった別の構成に比べると、ほとんど摩耗がない。 プラスチック・スペーサー部材100の肉厚部分102と摩擦材料90の間に 間隙G(図3を参照されたい)を設けたことによって、スペーサー部材100が あっても摩擦部材90の端部部分117(自由端92の反対 側)の半径方向外側の付勢が可能になり、それにより駆動方向におけるプーリー 部材106の表面110との係合が達成される。間隙Gを設けないと、スペーサ ー部材100によって、スプリング74の駆動時にクラッチ・コイルの末尾117 のかなりの部分が表面110と非係合の状態に残され、クラッチのこの部分11 7が著しく曲げられ、弱くなる可能性がある。 定速時の動作 トーション性の振動に起因する変動を伴う定常状態の正常速度下においては、 トルクの変動に応じてスプリング74が撓む。これは、常にスプリングの動作範 囲の正の応力領域において発生する。正味の効果は、装置の入力エレメントと出 力エレメントの間のトルク伝達の大半を分離することである。吸収されるエネル ギは、熱として消費される。定速において動作する間は、クラッチ76が、プー リー106に対して静止している。つまりこのモードの間は、クラッチ76が従 動オルタネータ・シャフト・プーリー部材106と同じ速度で回転する。 減速間の動作 エンジンの減速または停止等によって、駆動ベルト20の減速が生じると、オ ルタネータの慣性が速度変化に抗する。オルタネータ電機子の質量は、速度変化 に抗し、ベルト・システムに大きな応力を与える。プーリー26の回転速度が、 従動ローターまたは電機子質量の回転速度を下回ると(相対的な負のトルク)、ス プリング74が無負荷条件に戻り、負の方向に継続的に駆動される。この時点に おいて、クラッチの動作条件が好ましいものではなくなり、トルク伝達能力が最 小になる。電機子は、入力シャフトと出力シャフトの間の相対速度差が正になる まで、クラッチ・コイルの自由端92の摩擦による引きずりを伴いつつ、自由に オーバーランする。クラッチ76がトルクを伝達し得ないことから、スプリング 74は、実質的に応力のない状態となる。 本発明は、駆動ベルトの減速条件の下にシステムの慣性を一時的に除去 することから、システムの耐久性が向上し、全体的な燃料効率がわずかながら改 善される可能性を有する。過剰なトーション性の振動をコントロールし、速度変 化の間ならびにエンジン停止時の慣性のオーバーランを許容することによって、 本件において具体化されている弾性部材および一方向クラッチ機構が、システム の耐久性ならびに燃料経済の向上をもたらす。 以下説明する実施例のそれぞれは、直列に接続されてオルタネータ・プーリー 部材とそれをマウントするハブの間で回転を伝達する別体のスプリングおよびク ラッチ部材を備える、このほかのオルタネータ・デカプラーに関する。それぞれ のケースにおいて、オルタネータ・デカプラーまたはプーリー・アセンブリを図 1に示したプーリー・アセンブリ26に代えて、同図に示すオルタネータ・シャ フト36に取付けることができる。 図8Aは、本発明の原理に従った第3の実施例のオルタネータ・デカプラー・ プーリー・アセンブリの断面図である。図8Aにおいては、オルタネータ・デカ プラー・アセンブリが番号300を用いて包括的に示されている。デカプラー・ アセンブリ300は、内側にねじ溝304を有するスリーブ部材302を備え、 それによって全体としてのデカプラー・アセンブリ300をオルタネータ駆動シ ャフトの端部に固定することができる。スリーブ部材302は、オルタネータ・ シャフトに固定され、それとともに回転する。 複V字形ベルトのプーリー部材306は、スリーブ302にマウントされる。 プーリー部材306は、複V字形ベルトの溝およびリブと係合するように構成さ れて配置され、複数のリブおよび溝308を交互に備える。好ましい実施例にお いては、ベルト側に6つのリブがあり、プーリーにはそれを受ける6つの溝があ る。6つのリブおよび溝を有するベルトの幅は、好ましくは約25ミリとする。 別の好ましい構成においては、ベルトが5、6、7または8のリブを有し、それ に応じてプーリー306が対応する数の溝を備える。 リブおよび溝308は、プーリー部材306の相対的に直径が小さくなった小 径部分310に備えられる。プーリー部材306の速端すなわちフ ロント・エンド(つまりオルタネータまたはエンジン・ブロックからもっとも遠 く離れたプーリー部材の端部)には、直径が大きくなった大径部分312があり 、円筒状の壁を形成している。大径部分312と小径部分310の間は、半径方 向外側に広がる壁部分314によって接続されている。 スリーブ部材302の外側円筒状表面318と、プーリー部材306の小径部 分310の内側円筒状表面320の間にはベアリング部材316が介挿されてい る。適切なオーバーラン条件の間は、このベアリング部材316によってプーリ ー306とスリーブ部材302の間の相対的な回転が可能になる。 このベアリング316は、第1の実施例で示したブッシング112に類似の単 純なブッシングとしてもよい。ベアリング部材316をブッシングの形式で構成 する場合は、粉末金属または高分子物質が使用可能であり、多くのアプリケーシ ョンにおいては高分子物質が好ましいと考えられる。粉末金属がより良好な質を 呈し、プーリーの高速スピンに対してより優れた特性を持ち、同時にプーリーの 小さな振動に対して適切な性能をもたらすことから、オーバーランが高い頻度で 予想されるアプリケーションにおいては粉末金属の使用が好ましいこともある。 粉末金属は、その組成の中にオイルまたは潤滑成分を含み、自己潤滑ベアリング 部材を提供することから、高速スピンに対して優れた品質を呈する。 高分子ブッシングは、長期間の振動に対してより高い摩耗耐性を示すことから 、一般には好ましい。 以上に代えて、ベアリング部材316をニードル・ベアリングの形式にするこ とも考えられる。その場合、インナー・レースおよびアウター・レースを備えた 従来のニードル・ベアリングを使用することができる。さらにそれに代えて、ス リーブ302の外側表面318にインナー・レースを加工し、あるいはそこに形 成すれば、スリーブ302にプレス嵌めしたアウター・レースおよびニードル部 材から単純な形でニードル・ベアリング部材が構成される。 図8Aに示した実施例においては、大径部分312がそのフロント・エ ンドにおいて、環状のディスク部材321によって閉じられており、このディス ク部材は、外側周縁において大径部分312の固定され、さらにその内側周縁に おいてスリーブ部材302の外側表面318に固定されている。ディスク部材3 21は、大径部分312とともに、弾性部材用のハウジングを構成し、それには 番号322を用いて包括的に示した一方向クラッチ機構が結合される。 この実施例においては、弾性部材およびそれに接続される一方向クラッチ機構 322が、圧縮タイプのラバー・スプリング構造324の形式の弾性部材を有す る。図8Bを参照すると明らかになろうが、ラバー・スプリング構造324は、 半径方向に延びる複数のスポーク形状の部材326を備える。このスプリング部 材326は、全体を328として示したハブ構造上に固定的にマウントされてい る。ステンレス等の金属材料から作られているハブ構造328の内側表面は、金 属スリーブ302の外側に固着されている。このハブ構造328とスリーブ部材 302との固着は、プレス嵌めあるいは溶接といった周知の態様において行うこ とができる。 ハブ構造328は、概略で断面が円筒になる部分330、および概略で断面が 正方形になる周面を構成する一体形成された複数のマウント部分332を備える 。正方形断面を構成する周面333は、スプリング部材326の半径方向内側の 部分をマウントするための表面を提供する。スプリング部材326は、加硫処理 等の任意の周知の方法を用いてマウント部分332の平坦な周面333に固定さ れる。プーリー部材が対応するベルトによって駆動方向に回転されると(図8B の矢印方向)、スプリング部材が内側に、ハブ構造の328のマウント面333 上に圧縮されてハブ構造を回転し、それによってスリーブ302およびオルタネ ータ・シャフトが駆動される。 スプリング部材326の半径方向外側の面、つまり周面は、加硫処理等によっ て、スチールまたはアルミニウム等の金属材料が用いられた環状のキャリア・プ レート334に固定される。このキャリア・プレート334と大径部分312の 円筒状内側表面の間には、クラッチ・アセンブリ33 6がマウントされている。好ましくは、このクラッチ・アセンブリ336を、本 件出願において参考文献として採り入れている米国特許出願第08/817,7 99号に開示されたタイプのものとする。加えて、本発明によるキャリア・プレ ート334は、好ましくは、前述の米国特許出願第08/817,799号に開 示されたキャリア・プレートの外周面を構成するバンドに類似した環状バンドか らなるものとする。 図19、図20および図21を参照すると、クラッチ・アセンブリ336は、 シングル・バンド部分342に、2本の平行バンド344および346を接合し た構成であることがわかる。バンド344および346は、バンド344および 346を安定させるためのブリッジ348により互いに結合されている。バンド 344および346は、さらにキャリア・プレート334の外周面上においてバ ンドのセンタリングを行うためのタブ350を備える。 前述の米国特許出願第08/817,799号から明らかになろうが、キャリ ア・プレート334の外周面には、シングル・バンド部分342の端部に配置さ れた端部タブ352を受けるためのスロットをが備わり、それが半径方向内側に 向かって延びている。図を参照すると明らかであろうが、バンド342には、上 からブリッジ348が巻き付けられる。 本発明においては、好ましくはクラッチ・アセンブリ336にばね鋼を使用し 、最初に示した2つの実施例と同様にして摩擦材料からなる外側表面357を形 成する。この方法においては、シングル・バンド部分342の自由端360を半 径方向外側にバイアスし、大径部分312の内側円筒状表面と摩擦係合するよう にプリロードする。プーリー部材306がベルトによって回転されると、プーリ ー306が図19において矢印で示した駆動方向に回転する。この方向における プーリー部材306の回転は、大径部分312の内側円筒状表面とクラッチ・ア センブリ336の自由端360を直ちに摩擦係合させる。その後クラッチ・アセ ンブリ336は、「自励的に係合」して大径部分312の内側円筒状表面との摩 擦係合部分が増加し、最終的には平行バンド領域334および346も含めた外 側の摩擦 材料の全表面357が摩擦係合する。なお、バンド344および346は、リベ ット355によってキャリア・プレート334の外周面と結合される。これ以外 に、ナットおよびボルト等の適切な固定手段を使用することもできる。 変形実施例においては、前述の米国特許出願第08/817,799号に開示 さているように、自由端360を摩擦係合させておくことを目的とするのであれ ば、必ずしもクラッチ・アセンブリ336を半径方向外側にバイアスしたスプリ ング材料から構成する必要はない。それに代えて、スプリング(たとえばコイル ・スプリング)を自由端360に(たとえば自由端とキャリア・プレートの間に )結合し、自由端を大径部分312の内側表面に対してプリロードする形にバイ アスする。プリロード・スプリングを用いたクラッチ・アセンブリのバイアスに よって、前述の実施例の場合と同様に、部分312の内側表面に対して一方向に 動くとき、バンド342、344および346が滑り、その逆方向に動くとき、 この表面と摩擦係合する。このようにして一方向クラッチが、ベルト駆動条件の 間においてはプーリー部材306からのトルクをオルタネータに伝達するが、オ ーバーラン条件の間においては、プーリーに対して相対的にすべる。 図9Aを参照すると、本発明に従ったオルタネータ・デカプラーの第4の実施 例が示されている。これにおいて、図8Aおよび図8Bとまったく同じ部材には 、同一の番号を付している。図9Aに示した構成を図8Aに示したそれと比較し た場合の主要な相違点は、圧縮タイプのラバー・スプリング構造324に代わっ て剪断タイプのラバー・スプリング部材370が使用されていることである。剪 断タイプのラバー・スプリング370は、半径方向内側の表面374が加硫処理 等によって環状スリーブ部材372の外周面に固定され、一方このスリーブ部材 は、スリーブ302の円筒状の外周面に固定されている。 剪断スプリング370の外周面376は、図8Aおよび図8Bを参照して説明 した実施例におけるキャリア・プレートとまったく同じキャリア・プレート33 4に加硫処理等により固定される。 休止条件においては、ゴム製剪断スプリング370が、内側のスリーブ部材3 72と外側のキャリア・プレート334の間に圧縮されている。 キャリア・プレート334には、前述と同じクラッチ・スプリング・アセンブ リ336が固定されており、大径部分312の内側円筒状表面と摩擦係合すべく 構成され、配置されている。プーリー306が回転駆動されると、それがクラッ チ・アセンブリ336を経由して剪断スプリング370に伝達され、スリーブ部 材302を介してオルタネータ・シャフトに伝えられる。 図10Aおよび図10Bは、本発明の原理に従ったオルタネータ・デカプラー の第5の実施例を示す。図10Aおよび図10Bの実施例においては、複数の圧 縮ブロック・タイプのラバー・スプリング386、388が弾性部材として使用 されており、これらが一方向クラッチ336をインナー・スリーブ302に結合 し、その結果オルタネータ・シャフトに結合する。この実施例においては、キャ リア・プレート378に変更が加えられており、図8A、図8B、図9Aおよび 図9Bに示した実施例のキャリア・プレートと異なる。詳しくは、円周方向に等 間隔に並ぶ複数の半径方向内側に延びる突出部380が、キャリア・プレート3 78に追加、あるいは一体成形されており、その内側周面から半径方向内側に突 出している。キャリア・プレート378およびその突出部380は、好ましくは 一体化された構造としてスチールから形成する。 スリーブ302には、環状ハブ部材382が固定的にマウントされている。ハ ブ部材382の外側表面には、半径方向外側に向かって延びる複数の突出部38 4が、円周方向に等間隔で並んでいる。好ましくはこの突出部384は、ハブ部 材382に一体化された構造としてスチールから形成するものとするが、別体で 形成した後、ハブ部材382に固定してもよい。 キャリア・プレート378から延びる突出部380およびハブ部材382から 延びる突出部384は、円周方向に交互に配置される。複数の圧縮ブロック・タ イプのカップリング駆動スプリング386のそれぞれは、図10Bにおいて、突 出部380から突出部384に向かって時計まわりに 見たとき、突出部380と突出部384の間に備わっている。図10Bにおいて 、プーリー部材306およびその大径部分312は、時計方向に回転駆動される 。クラッチ・アセンブリ336は、この回転を大径部分312からキャリア・プ レートに、したがってその突出部380に伝達する。時計方向の回転運動は、駆 動スプリング386を通じて、ハブ部材382から延びる突出部384に印加さ れる。この結果、プーリー部材306の時計方向の回転がスリーブ302まで伝 達され、さらにはそこに固定されたオルタネータ・シャフトに伝達されることは 容易に理解されよう。図示した状態においては、駆動スプリング386が、突出 部380と突出部384の間で圧縮されている。 複数のオーバーラン圧縮スプリング388のそれぞれは、突出部384から突 出部380に向かって時計まわりに見ると、突出部384から突出部380の間 に備えられていることがわかる。これらのスプリング部材388は、図10Bに おいては弛緩した状態として示されているが、オルタネータ・シャフトがプーリ ー部材306より高速になり、大径部分312に対してクラッチがすべるオーバ ーラン条件においては、これらが円周方向に圧縮される。 スプリング部材386および388は、それぞれの両サイドを突出部380お よび384に必ずしも固定する必要はないが、これらの突出部に固定しておく方 が好ましい。 図11Aおよび図11Bを参照すると、本発明の原理に従った第6の実施例が 示されている。 図11Aおよび図11Bに示した実施例は、ラバー・スプリングに代えてフラ ット・ワイヤ・スプリング390が使用されているという点で基本的に図8A、 図8B、図9Aおよび図9Bに示した実施例と異なる。スプリング390は、環 状ハブ392の周囲に渦巻き状に巻かれている。このスプリング390の半径方 向内側の端部394は、周知の任意の方法によってハブ392に固定される。ハ ブ392は、半径方向内側の円筒状表面を有しておりそれがスリーブ302に固 定される。 スプリング390の半径方向外側の端部396は、図8A〜図9Bを参照して 前述したキャリア・プレート334に固定されている。端部部分396は、リベ ット、溶接等を用いてキャリア・プレート334に固定することができる。キャ リア・プレート334およびクラッチ・アセンブリ336は、前述と同様に機能 する。 図12Aおよび図12Bは、本発明の原理に従った第7の実施例を示す。この 実施例は、図11Aおよび図11Bに示した実施例と実質的に同じであるが、一 重のフラット・ワイヤ・スプリング390に代えて二重のフラット・ワイヤ・ス プリング・アセンブリ400が使用されている。中央のハブ402は、図11A および図11Bを参照した前述の説明と同様にスリープ302の周囲に固定され ている。しかしながらこの実施例においては、スプリング・アセンブリ400が 、渦巻き状に巻かれる第1のフラット・ワイヤ・スプリング部材404および、 渦巻き状に巻かれる第2のフラット・ワイヤ・スプリング部材406を備える。 第1のスプリング部材404は、その半径方向内側の端部408がハブ部材40 2に固定され、第2のスプリング部材406は、その半径方向内側の端部410 がハブ部材402に固定される。固定されたそれぞれの端部408および410 は、図から明らかなように、円周方向に沿って互いに約180度離隔された位置 に結合される。 第1のスプリング404の半径方向外側412は、キャリア・プレート334 の半径方向内側の表面に(たとえばリベットを用いて)固定されている。同様に 第2のスプリング406の半径方向外側414も、周知の任意の方法を用いてキ ャリア・プレート334の半径方向内側の表面に固定されている。それぞれのス プリング部材404および406の端部412および414は、円周方向に沿っ て互いに約180度離隔された位置において、キャリア・プレート334の半径 方向内側の表面に結合される。 図12Aおよび図12Bに示した実施例における利点は、対向するスプリング 404および406が自己平衡効果をもたらすことであり、これは、あらゆる単 一金属スプリング設計に特有のアンバランスの除去につながる。 図13Aおよび図13Bは、本発明の原理に従った13番目の実施例を示す。 この実施例は、図11Aおよび図11Bに示した実施例と実質的に同じであるが 、フラット・ワイヤ・スプリング390に代えて断面が円形のトーション・ワイ ヤ・スプリングが使用される。図においては、番号418を用いて包括的にこの ワイヤ・スプリングを示しており、このスプリングの半径方向内側の端部420 は、中央のハブ422に固定される。一方、中央のハブ422は、中央のスリー ブ302の周囲に固定される。 図13Aおよび図l3Bに示した実施例は、弾性スプリング418の半径方向 外側の端部部分423が、第1の実施例について説明した接続78に類似したか しめ結合424によってキャリア・プレート334に固定される点においても異 なる。この外側端部423をキャリア・プレート334に溶接することも可能で あるが、結合78によってもたらされる利点と同様の利点を得るために、かしめ 結合424を使用することが好ましい。また、図4に示されているように、外側 端部423に扁平化した部分82を持たせ、キャリア・プレートにかしめ補強部 分89を持たせることも好ましい。 図8〜図13に示した実施例は、大径部分312を使用することによって、ク ラッチ・アセンブリ336のための半径が、プーリー部材306のベルト係合部 分、すなわち小径部分310を使用した場合より大きく確保できることである。 半径の大きいクラッチ・アセンブリ336が使用できることから、オルタネータ ・シャフトを駆動するトルクを同じにして比較した場合、部分312の内側表面 と摩擦係合し、それをグリップするために必要なクラッチのコイルの量または巻 き数が、半径の小さいクラッチに必要なコイルの量または巻き数より少なくて済 む。必要なコイルの量または巻き数が少なければ、アセンブリの製造工程がシン プルになる。 図14は、本発明の原理に従った9番目の実施例である。図14において番号 430により包括的に示したオルタネータ・デカプラーは、複V字形ベルトのリ ブを受けるための溝434が形成されたプーリー部材432を備える。 デカプラー430は、さらにジャーナル部材436、およびデカプラーをオル タネータ・シャフトの端部にマウントするためのマウント用スリーブ部材438 を備える。ジャーナル部材436は、マウント用スリーブ438のまわりに同心 で配置される円筒状のスリーブ部分440を備える。このスリーブ部分440は 、円筒状の内側周面442を有し、マウント用スリーブ438は円筒状の外側周 面444を有する。ジャーナル部材436の内側周面442とマウント用スリー ブ438の外側周面444の間には、ニードル・ベアリング・アセンブリ446 が介挿されている。ニードル・ベアリング・アセンブリ446は、マウント用ス リーブ438に対してジャーナル436を回転自在にマウントする。 ジャーナル436はまた、半径方向に広がる壁部分448を備え、それがスリ ーブ部分440のフロント・エンド(エンジン・ブロックおよびオルタネータか ら見た遠端)から半径方向外側に延びている。さらにジャーナル436には、エ ンジン・ブロックに向かって、つまりオルタネータ・シャフトが延びて来る方向 に向かって、軸に沿って壁部分448から延びる円筒状フランジ部分450が形 成されている。フランジ450は、概略で円筒状スリーブ部分440と同心の配 置になる。 プーリー部材432は、図に示されるように、フロント・エンドにフランジ部 分452を備えている。このフランジ部分452の半径方向外側となる円筒状の 表面は、ジャーナルのフランジ450の円筒状の内側表面と摩擦係合し、それら を互いに固定させる。単純な摩擦結合またはプレス嵌め結合に代えて、溶接等を 用いてプーリー部材432のフランジをジャーナル436のフランジ450に固 定することもできる。 ジャーナル436のスリーブ部分440とマウント用スリーブ438の外側表 面444の間には、ニードル・ベアリング446との間隔をデカプラー430の フロント・エンド方向にわずかに開けて、ナイロン製リング・シール等の適切な シール部材454が備わっている。シール454は、表面442と444の間に 作用する低摩擦のシールであり、ニードル・ベアリング446に影響を及ぼす夾 雑物の侵入を防止する。プーリー部材45 2の半径方向内側に突出した壁458と、マウント用スリーブ438の半径方向 外側に突出した壁460の間にも同様のシール456が備えられる。 番号462は、弾性部材および一方向クラッチ・アセンブリを包括的に示して いる。アセンブリ462は、ボリュートの断面が円形のトーション・ワイヤ・ス プリング464の形で弾性部材を備える。アセンブリ462は、さらに、第1の 実施例のクラッチ・エレメント76と同様な材料構成の一方向クラッチ機構46 6を備える。特に、スプリング材料を用いたスチール・バンドおよび、その半径 方向外側の面に接着した摩擦材料によって一方向クラッチ466を構成すると好 ましい。一方向クラッチ466の摩擦材料は、プーリー部材432の内側表面4 68と摩擦係合すべく構成され、配置される。 スプリング部材464と一方向クラッチ部材466は、環状結合470によっ て互いに結合される。具体的に述べれば、一方向クラッチ466は、クラッチ4 66の軸方向に先頭となる部分に幅が広げられたボリュート472を有する。ス プリング464の先頭ボリュート474は、このスプリングの他のボリュートよ り直径が大きく、その半径方向最外側の周面が、一方向クラッチの拡幅されたボ リュート472の内側表面に環状に摩擦係合すべく構成され、配置される。スプ リングのボリュート474が、半径方向外側に拡張するようにバイアスされてい るため、クラッチのボリュート472との係合が得られる。好ましくは、一方向 クラッチ464の拡幅されたボリュートに、スプリングのボリユート474の周 面を受けて前述の摩擦係合を得るためのチャンネル476を形成し、それによっ てスプリング464と一方向クラッチ466の間に固定された滑りのない結合を 確保する。この結合は、溶接またはその他の機械的なロックあるいはかしめとい った構成によって補強してもよい。しかしながら、ボリュート474とチャンネ ル476の間の摩擦係合が、実質的にボリュート474の全周にわたって広がっ ていることおよび、ボリュート474の直径が広げられていることから、スプリ ングとクラッチの間の確実な結合を維持するための充分な摩擦係合が得られる。 スプリング464の、これと反対側の端部は環状の最後尾ボリュート478で あり、これがスプリング464とマウント用スリーブ438の間の結合ならびに 固定を確保している。より具体的に述べれば、スリーブ438には、外周面に環 状のチャンネル480が形成されている。チャンネル480は、ボリュート47 8の内側周面と摩擦係合すべく構成され、配置される。ボリュート478は、半 径方向内側にバイアスされているため、チャンネル480と確実に係合し、スリ ープ438とスプリング464の間が摩擦によってグリップし、ロックした状態 となる。 図14を参照するとわかるが、図示されているマウント用スリーブ438は、 2ピース構成であり、オルタネータ・シャフトの端部を受けるねじ溝が内側に形 成された軸方向前方の部分439および、シャフトの環状フランジと係合する軸 方向後方の部分441からなる。オルタネータ・デカプラー430をシャフトの 端部に締めつけることによってスリーブ部分439からスリーブ部分441に軸 方向の力が印加され、シャフトのフランジと部分439の環状端部面の間にスリ ーブ部分441が挟み込まれる。この構成に代えて、マウント用スリーブ438 を2ピース構成とすることなく、単一の部材による一体構成にする変形も考えら れる。 図14に示した実施例においては、ニードル・ベアリング446が使用されて いることから、図2および図7に示した実施例に比べると、より多くのスペース をスプリング464のために確保することができる。より詳しく述べれば、ニー ドル・ベアリング446は、断面積を小さく構成することが可能であり、外径を 小さくできることから、デカプラーの全体的な直径を増加させることなく、ベア リング446の周囲に巻き付ける形でスプリング464を配置することが可能に なる。またニードル・ベアリングがコイル・スプリング464の軸方向に延びる ボリュートと干渉することがないことから、図2および図7に示した実施例と比 べた場合、軸方向の寸法が同じであれば、より多くのボリュートを備えたスプリ ングが使用できることになる。より多くのボリュートを備えることによって、フ ロント・端部のボリュート474の全体を一方向クラッチ部材466との結合に 使 用できるので、スプリングとクラッチの結合をより強力にすることができる。加 えて、スプリングを大型にできる(コイル数が増やせる)ことから、スプリング 自体も強力になる。 図15は、本発明の原理に従ったオルタネータ・デカプラーの10番目の実施 例である。図15に示した実施例は、断面が円形のボリュートを有するスプリン グ部材74に代えて断面が長方形のボリュートを有するスプリング部材490が 使用されていることを除けば、図2に示した実施例と同一である。 同様に図16に示した実施例は、スプリング・アセンブリ274に代えて断面 が長方形のワイヤ・スプリング492が使用されていることを除けば、図7に示 した実施例と同一の構成を有する。 図17は、本発明の原理に従ったデカプラーの12番目の実施例である。この 実施例においては、マウント用スリーブ498の外側表面とプーリー部材502 の内側表面500の間に1対のニードル・ベアリング494および496が備え られている。ニードル・ベアリング494はデカプラー・アセンブリの軸方向前 方の端部に、ニードル・ベアリング496はデカプラー・アセンブリの軸方向後 方の端部にそれぞれ配置される。 ここで図18Aおよび図18Bを参照すると、本発明の原理に従ったオルタネ ータ・デカプラーの13番目の実施例が示されている。図18Aに示した実施例 は、図9Aに示した実施例と実質的に同一である。図9Aに示した実施例と図1 8Aに示した実施例の基本的な相違は、ベアリング部材316に代えてボール・ ベアリング・アセンブリ494が使用されていることである。ボール・ベアリン グ・アセンブリはプーリー部材306の小径部分310の内側の概略中央に配置 され、この小径部分310に係合されるベルトをボール・ベアリング・アセンブ リ494上でバランスさせる。 図示されているように、デカプラーをオルタネータ・シャフトにマウントする ためのマウント用スリーブ496を好ましくは2ピース構成とし、フロント・ス リーブ部材498とリア・スリーブ部材500を備えて、そ れらの間にボール・ベアリング・アセンブリを挟み込む。ボール・ベアリング・ アセンブリ494は、オルタネータ・シャフト上にプレス嵌めされて固定され、 滑りを生じることなく係合されるインナー・レース502を有し、それをマウン ト用スリーブ496が受ける。マウント用スリーブ496は、図18Bを参照す るとわかるように、ボール・ベアリング・アセンブリ494に隣り合う部分50 4が傘形に加工されている。この傘形部分は、シャフトの回転軸に対して実質的 に垂直になる第1の表面部分506を有する。さらに傘形部分504は、表面5 06に対して角度が付けられた傾斜表面508を有する。表面506と表面50 8によって挟まれる角度は、好ましくは約145度と155度の間とする。表面 506および508は、スリーブ496を対応するオルタネータ・シャフト上に 正確にマウントする機能をもたらす。より詳細に言えば、マウント用スリーブ4 98をオルタネータ・シャフトに装着して締めつけると、傾斜表面508によっ てスリーブ498の軸がシャフトの軸に一致する。さらに継続してシャフトに装 着したスリーブ498を締めつけると、表面506とインナー・レース502の 側面が面一になる。 図22および図23は、本発明の原理に従ったオーバーラン・オルタネータ・ デカプラーの14番目の実施例を示す断面図および分解斜視図である。全体を番 号600とするこのオルタネータ・デカプラーは、概略で円筒状の複V字形溝6 07を備えたスチール製プーリー部材606を有する。プーリー部材606は、 図1に示したサーペンタインベルト駆動システム18の複V字形ベルト20と係 合すべく構成されて配置され、それによってベルトからの駆動力を受け取り、デ カプラー600の一部として機能し、この駆動力をオルタネータ・デカプラー6 00がマウントされているオルタネータ・シャフト36に伝達する。 オルタネータ・デカプラー600は、ハブ構造608を介してオルタネータ・ シャフト36の端部にマウントされる。ハブ構造608は、概略で円筒状の壁部 分609を有し、その内側にはねじ溝610が形成されて、ねじ山が形成された オルタネータ・シャフト36の端部部分とハブ構造6 08のねじ係合が確保される。ハブ構造608のフロント・エンドに注目すると 、内側が多数の平坦な面を円周方向に並べた形に成形されて、工具を受けるため のソケット612が形成されており、このソケットに工具を差し込めば、ハブ構 造608を回転軸まわりに回転させてねじを締め、ハブ構造608をオルタネー タ・シャフト36の端部に固定することができる。 ハブ構造608の概略で円筒をなす壁部分609は、一体成形された半径方向 外側に延びる環状フランジ部分612を備える。このフランジ部分612は、前 方を向く環状の表面614を有し、そこには溝616が形成されている。溝61 6は断面が円弧状であり、環状表面614の円周に沿った一部にわたってのみ形 成されている。溝616は、図23を参照するともっともよくわかるが、エンド ・ストップつまり垂直の壁618によって遮断された形を有する。溝616は、 このエンド・ストップ618に向かって徐々に深くなり、垂直壁618の位置で 突然終了する。ストップまたはエンド・ウォール618は、ばね鋼で作られたコ イル・スプリング622の一端620を受けるためのストップ面またはサポート 面として機能する。コイル・スプリング622のボリュートは、ハブ構造608 の円柱部分609の外側周面に巻き付いた形で、それと間隔が開けられて配置さ れる。コイル・スプリング622の反対側の端部624は、プラスチック製(好 ましくはナイロン・ベース)のキャリア結合構造630に形成された垂直壁つま りエンド・ストップ628と係合する。 より詳しく述べれば、キャリア結合構造630は、概略で円筒形に構成された メイン・ボディ部分632および円筒状のボディ部分632のフロント・エンド に形成された環状のリング構造634を備える。好ましくはこの結合構造630 を、プラスチックの射出成型によりメイン・ボディ部分632およびリング部分 634が一体成形された1ピース構造とする。 図24は、後ろ側から見た(つまりエンジン・ブロックに対向する面が上)キ ャリア結合構造630の平面図である。リング構造634の環状表面636が、 軸に沿ってエンジン・ブロック側を向く。この表面636の 半径方向内側の部分、つまり円筒状のメイン・ボディ632によって区切られた 内側の部分には、前述した溝616に類似の構成の、断面が円弧状の溝638が 形成されている。溝638のもっとも深くなった部分には、前述と同じエンド・ ストップまたは垂直壁628が形成され、溝638が終了している。エンド・ス トップまたは壁628および618は、スプリング622の両側のエンド620 および624をそれぞれ適切に係合するための充分な表面積を有しており、キャ リア630を結合した状態においては、それがスプリング622の端部624を デカプラー600の回転軸を中心とする回転方向に押し、スプリング622の端 部620が回転軸まわりに回転する方向にハブ608を押すことができる。 リング構造634は、リング構造634の軸方向の厚みを貫通するスロット6 40を備える。このスロット640は、概略でスパイラル形状の部分642を有 し、この部分は、リング構造634の外周縁から半径方向内側に向かって延びて いる。スロット640には、さらに半径方向に延びる部分644が形成されてお り、その部分は、スパイラル部分642の半径方向にもっとも内側に入った部分 から半径方向外側に延び、そこからリング構造634の外周縁までの長さの約3 分の1まで達している。概略で言えば、溝部分644と642の曲がり角は直角 をなす。図から明らかなように、リング構造634の外周縁から円周方向に沿っ て半径方向内側に切れ込んでいく方向を溝640の方向とすれば、この方向は、 円周方向に沿って次第に深くなってストップ・ウォール628に達している溝6 38の方向と対向する。 デカプラー600が休止状態にあるとき、スプリング622は、キャリア63 0の円筒部分632の内側円筒面633と、壁部分609の外側円筒面611の 間に間隔を持った状態に置かれる。 リング構造634のスロット640は、ラップ・スプリング・クラッチ構造6 52の一端と結合、具体的にはラップ・スプリング・クラッチ構造652のベン トつまりタブ付き端部650と係合するように構成され、それに合わせた配置に なっている。ラップ・スプリング・クラッチ652の 端部650は、直角に曲げられた構造であり、曲げられたこの部分つまりタブが 形成された部分654は、溝640の半径方向に延びる部分644によって受け られる。クラッチ652のその直後から延びる部分は656は、溝640のスパ ィラル部分642によって受けられる。ラップ・スプリング・クラッチ652の 接続端650は、接続キャリア630のメイン・ボディ部分632に対して半径 方向内側に配置されているが、溝640から出た後のラップ・スプリング・クラ ッチ652は、メイン・ボディ部分632に関してそれを概略で取り巻く形に配 置される。 プーリー部材606は、内側円筒面660を有し、その部分のフロント側は、 リング構造634の半径方向外側の円筒面662と面係合する。図22に示した 断面図を参照すると、ラップ・スプリング・クラッチ・アセンブリ652の大部 分が、プーリー部材606の内側円筒面660と、キャリア結合構造630の円 筒部分632の外側円筒面の間にできる空間666内に配置されることがわかる 。 ラップ・スプリング・クラッチ652は、図2〜図7に示した第1および第2 の実施例において詳細に説明した構造と同様に、半径方向内側となる弾性ばね鋼 材料668および、ばね鋼668の半径方向外側に接着される摩擦材料670か らなる。 またクラッチ652は、最初に説明した2つの実施例と同様に自由な状態(た とえば図23の分解図に見られる状態)においてその直径が、プーリー部材60 6の内側円筒面660によって定義される内径より大きくなる。したがって、デ カプラー600が組み立てられると、クラッチ652のコイルの摩擦材料670 が、プーリー部材606の内側円筒面660側に常時バイアスされて係合する。 プーリー部材606は、ボール・ベアリング・アセンブリ672にマウントさ れ、ハブ構造608に対する回転が確保される。詳しくは、ボール・ベアリング ・アセンブリ672のアウター・レース674がプーリー部材606の内側円筒 面660にプレス嵌めされ、そのインナー・レース676が、円筒状の壁部分6 09の、このデカプラー600がマウントされる エンジンまたはオルタネータともっとも近い位置において、ハブ構造608の外 側周面678にプレス嵌めされる。 プーリー部材606の複V字形溝607の前方には、そこに巻き付く形で環状 ブッシング680が備わっている。この部分682は、極めて滑らかな外表面を 有している。ブッシング680の半径方向内側の表面は、部分682の外側の滑 らかな円筒状周面と面係合する。ブッシング680の半径方向外側の表面は、環 状端部キャップ690の半径方向外側の壁689の内側の円筒状周面と面係合し ている。端部キャップ690は、軸方向リア側を向く概略でU字形の断面を有す る環状チャンネル692を形成する。端部キャップ690のチャンネル692は 、ブッシング680を始め、プーリー部材606の遠端部分682、キャリア結 合構造630のリング部分634、ラップ・スプリング・クラッチ652の接続 端650、およびコイル・スプリング622の端部624を支える。端部キャッ プ690の半径方向内側となる壁部分696は、概略で円筒状の構成であり、そ の半径方向内側の表面は、円筒状の壁部分609の遠端の外側円筒面と係合して いる。より詳細に述べれば、円筒状の壁部分609には段が付けられており、つ まり外径が小さくなった部分698が形成されており、その部分が、締り嵌めの 関係で端部キャップ690の内側の円筒状の壁部分696の厚みを受けるように 構成され、配置されている。 プーリー部材606の端部部分682は、さらにOリング溝697を有し、ブ ッシング680と複V字形溝607の間の位置においてゴム製のOリング699 を受けるべくそれが構成され配置されている。 動作においては、プーリー部材606が図23に示した矢印Aの方向に回転運 動すると、クラッチ652の自由端657が係合し、それに従動する。第1の実 施例と同様に、クラッチ652の係合部分の増加は、プーリー部材606からの 連続的な入力による回転力の伝達と相関関係を有する。 図23に示した矢印Aの方向に回転するプーリー部材606の駆動運動は、ク ラッチ652を矢印Bで示した同じ方向に回転させる。クラッチ・アセンブリ6 52の端部部分650は、結合キャリア630の溝640内 に固定されているので、同じ方向つまり矢印Bで示される方向にキャリアが駆動 される。この結果、リング構造634に備わるノッチ628がコイル・スプリン グ622の端部624に係合し、スプリングを同じく矢印B方向に押す。これに より、スプリング622の反対側の端部620が、ハブ構造608のフランジ6 12に備わる溝616の端部に形成されたエンド・ウォールまたはストップ面6 18と係合する。その結果、ハブ608が矢印Bと同じ矢印Cで示される方向に 駆動される。この駆動は、オルタネータ・シャフト36に伝達され、それを矢印 C方向に駆動する。 この駆動動作の間、スプリング622は負荷を受けて拡張し、プーリー606 とオルタネータ・シャフト610の間の分離のための弾力性を提供する。それに 加えてスプリング622は、周波数減衰の機能も提供する。スプリング622の 拡張は、結合キャリア構造630の円筒部分632の内側表面633によって制 限されるため、スプリング622における望ましくない過剰拡張が防止される。 ここで開示した実施例のそれぞれの場合と同様に、弾性スプリング部材622 は、前述のサーペンタインベルトから与えられたオルタネータ・プーリー606 の回転運動をハブ構造608に伝達し、それによってオルタネータ・シャフト6 10をオルタネータ・プーリー606と同じ方向に回転するとともに、オルタネ ータ・プーリー606が回転駆動される間の、それに対して相対的に逆方向とな る瞬間的な運動を弾力的に吸収する。一方向クラッチ部材652は、エンジンの 出力シャフト14の速度が減速され、オルタネータ・プーリー606とハブ構造 608の間のトルクがあらかじめ決定した負のレベルになると係合を解き、それ によってハブ構造、したがってオルタネータ・シャフト610は、オルタネータ ・プーリー606の回転速度より速い速度で回転することが可能になる。 図25は、本発明の原理に従ったオーバーラン・オルタネータ・デカプラーの 15番目の実施例を示す分解斜視図であり、番号700はその全体を指す。この 実施例は、図23に示した14番目の実施例と実質的に類似であるが、以下の点 で異なる。なお、類似の番号を付した部材は、類似の 作用を有する。 前述の実施例と図25に示した実施例の主要な相違点は、包括的に722と示 したコイル・スプリングと前述の実施例のコイル・スプリングを比較するとわか るように、それが巻かれる方向である。スプリング722は、前述の実施例のス プリングと比較すると逆方向に巻かれており、スプリング722は、プーリー部 材606によってオルタネータ・シャフト36が駆動されるとき収縮する。 コイル・スプリング722は、その一端の端部724が軸方向にエンジン・ブ ロックから離れる方向に曲がって延びている。さらにスプリング722のその反 対側の端部726は、端部724の逆方向、つまりエンジン・ブロックに向かう 方向に曲がって延びている。 オルタネータ・デカプラー700は、前述の実施例と実質的に等しいハブ構造 708を備えているが、これには、前述の実施例における溝ならびにエンド・ウ ォールまたはエンド・ストップに代えて使用される、軸方向に延びるホール71 8がフランジ部分712に設けられている。このホール718は、コイル・スプ リング722の端部726を受けるべく構成され、配置されている。 オルタネータ・デカプラー700は、前述のキャリア構造と実質的に等しいキ ャリア結合構造730を備えているが、前述の実施例におけるリング構造634 に形成された溝ならびにエンド・ウォールまたはエンド・ストップに代えて、リ ング構造734には、軸方向に延びるホール728が形成されている。リング構 造734に設けられたこのホール728は、コイル・スプリング722の突出し た端部724を受けるべく構成され、配置されている。 図26は、キャリア結合構造730を後ろ側から見た平面図である。この図か らわかるように、キャリア730は、前述の実施例と同一構成のクラッチ受けス ロット640を備えている。また、この実施例に備わるクラッチ部材652,プ ーリー部材606、ブッシング680および端部キャップ690もすべて同じ構 成である。 図25および図26を参照すると、ここに示した実施例においても、プーリー 部材606が矢印Aによって示される方向に回転駆動されると、前述の実施例と 同様にクラッチ652が矢印B方向に駆動されることがわかる。クラッチ652 の駆動は、キャリア結合部材730を、同様に矢印B方向に駆動する。キャリア 結合部材730のこの回転運動は、コイル・スプリング722の端部724に伝 達されてコイル・スプリング722を収縮させるが、このコイルの収縮は、ハブ 構造708の外側円筒面709によって制限される。その後、スプリング722 の反対側の端部726がハブ構造708を駆動し、それによってオルタネータ・ シャフト36が回転駆動される。 外側円筒面709がコイル・スプリング722の収縮を制限することから、ス プリング722の過剰収縮が回避される。 前述した実施例のそれぞれにおいては、オルタネータ・デカプラーのクラッチ ・エレメントおよびスプリング・エレメントが別体のエレメントとして構成され 、プーリー部材とそれをマウントするハブの間で互いに直列に接続されている。 この結果、クラッチおよび別体のスプリングの内側で提供されるスプリング張力 または弾性張力を個別にコントロールすることができる。つまり、クラッチに使 用するばね鋼に関する柔軟性が増し(たとえば、クラッチ内のスチールを薄くし 、あるいはコイルの張りを変化させる)、スプリングに比較してはるかに小さい スプリング・レートのクラッチが使用できるため、スプリング部材に求められる 柔軟性によってクラッチの柔軟性が支配される構成に比べると、オーバーラン条 件におけるクラッチ材料とプーリー部材の摩擦担持面の係合力を小さくできる。 この結果、この比較においてクラッチの寿命が延長される。このほかの利点につ いても上記の説明から明らかであろう。 好ましくは、弾性スプリング部材のねじれスプリング・レートをクラッチ部材 のねじれスプリング・レートの10倍以上とする。もっとも適当とするケースに おいては、ここで開示しているそれぞれの実施例に関して、ねじれ回転を伝達す る弾性スプリング部材のスプリング・レートを、単位 角度のねじれ変形当たり約2.0〜2.5インチ・ボンドとし、クラッチに使用 するばね鋼のスプリング・レートを単位角度のねじれ変形当たり約0.02〜0 .03インチ・ポンドとする。つまり、弾性スプリング部材のねじれスプリング ・レートをクラッチ部材のねじれスプリング・レートの100倍以上にする。好 ましいケースにおいては、弾性スプリング部材のねじれスプリング・レートを単 位角度のねじれ変形当たり約1.0インチ・ポンドとし、クラッチ部材のねじれ スプリング・レートを単位角度のねじれ変形当たり約0.1インチ・ポンドとす る。 ここに開示した実施例のそれぞれにおいて、摩擦材料によってもたらされる摩 擦強化面に対応する摩擦係数は、スチールに対応する摩擦係数より大きい。クラ ッチの摩擦材料に関しては、0.25より大きな摩擦係数を有することが好まし く、もっとも好ましくは、プーリーのスチール表面に対して0.3から0.4ま での範囲とする。 ここで、別体のクラッチ部材とスプリング部材が直列に接続されていることに よって、互いに少なくともその一部を軸方向にオーバーラップさせて備えること が可能になり、それによって軸方向に比較的短いスペースにおいてそれぞれの機 能を達成することができる点を利点として繰り返し述べる価値があろう。加えて 、クラッチおよびスプリングのそれぞれに、より多くの軸方向のスペースが与え られることから、それぞれの機能がより効果的に達成され得る。たとえば、より 多くのクラッチ・コイルが収容できることから、クラッチ摩擦による摩耗を少な くし、同時にグリップ機能を高めることが可能になる。 あまり好ましくないが、製造コストにおける相当の負担の増加を考慮すれば、 スプリングおよび一方向クラッチ機構を別体で構成して結合する構造に代えて、 特に、単一のコイル巻き金属の構造を使用し、そのかなりの部分がスプリング機 構として作用し、残りの部分がクラッチ機構として作用するように適合させるこ とによって、単一の一体形成した部材をスプリングおよび一方向クラッチ部材と して機能させることは可能である。単一コイルにおいて、クラッチ部分を、その ねじれスプリング・レートがスプ リング機構のねじれスプリング・レートの10分の1より小さくなるように調整 することは可能である。たとえば、コイル巻き金属材料の一部を削り取り、クラ ッチ部分の半径方向の厚さをスプリング部分の厚さより薄くすることによってス プリング・レートを修正することができる。本発明の別の態様においては、コイ ル巻き金属材料の一部に摩擦材料を接着することによって単一部材の摩擦係数を 部分的に変更することができる。 以上から、本発明の目的が完全かつ効果的に達成されることが明らかであろう 。しかしながら、ここで説明し提示した前述の本発明の好ましい実施例は、本発 明の構成ならびに機能上の原理を示すためのものであり、本発明の原理から逸脱 することなくその変更が可能であることを理解する必要がある。つまり本発明は 、特許請求の範囲ならびにその真意およびそれに等価と見なされる思想によって 包含されるあらゆる変形を含むものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 60/061,566 (32)優先日 平成9年10月10日(1997.10.10) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,V N,YU,ZW (72)発明者 トミー、ヘンリー ダブリュ. カナダ国 エル0エル 1アール0 オン タリオ州 ギルフォード ファースト ラ イン 1230 ピー.オー.ボックス 241 (72)発明者 リポウスキー、ケー.マッツ カナダ国 エム9ダブリュ 2シー8 オ ンタリオ州 トロント スタベリー クレ セント 74 (72)発明者 ビトゼク、クラウス ケー. カナダ国 オンタリオ州 ショーンバーグ アール.アール.ナンバー 3 (72)発明者 ラム、キン カナダ国 エム2エム 2エス2 オンタ リオ州 ノース ヨーク ロイドミンスタ ー サークル 47 【要約の続き】 に連結されている弾性ばね部材(74)を備えている。 弾性ばね部材(74)はサーペンタインベルト(20) によってオールタネータプーリ(26)の被駆動回転動 作をハブ構造体(52)に伝達するように構成および配 置されており、オールタネータシャフト(36)をオー ルタネータプーリ(26)と同じ方向に回転させるとと もに、オールタネータプーリの被駆動回転動作中に、そ れに対して反対方向に、一時的な相対的弾性動作を行う ことができるように構成されている。一方向クラッチ部 材(76)は、エンジンのアウトプットシャフトの速度 が減速され、オールタネータプーリ(26)とハブ構造 体(52)との間のトルクがあらかじめ決められた負の レベルで確立できるようになると、ハブ構造体と、オー ルタネータプーリの回転速度を超える速度でオールタネ ータシャフトを回転させるように構成および配置されて いる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 駆動プーリー軸まわりに回転可能な駆動プーリーが取り付けられた出力 シャフトを有する内燃エンジンを含む駆動アセンブリ;それぞれが前記駆動プー リー軸と平行な軸まわりに回転可能な従動プーリーを有する一連の従動アセンブ リ;およびサーペンタインベルト、すなわち該ベルトの移動方向が、前記駆動プ ーリーの回転に応答して前記従動プーリーに回転を生じさせる方向に関連付けら れるとき、前記一連の従動アセンブリの作用順序に対応する作用順序において、 前記駆動プーリーおよび前記従動プーリーと連動する関係でマウントされたサー ペンタインベルト;を備える車両用サーペンタインベルト駆動システムにおいて 、 前記一連の従動アセンブリが、シャフト軸まわりに回転可能にマウントされた オルタネータ・シャフトを含むオルタネータ・アセンブリ;前記オルタネータ・ シャフトによって固定的に支持され、前記シャフト軸まわりにそれとともに回転 するハブ構造;および、前記オルタネータ・プーリーを前記ハブ構造に結合する スプリングおよび一方向クラッチ機構であって、一方向クラッチ部材および、そ れと別体で構成され、それと直列に接続される弾性スプリング部材を備え、前記 弾性スプリング部材は、前記サーペンタインベルトによってもたらされる前記オ ルタネータ・プーリーの従動回転運動を、前記オルタネータ・シャフトが前記オ ルタネータ・プーリーと同じ方向に回転するように前記ハブ構造に伝達すべく構 成され配置され、その従動回転運動の間には前記オルタネータ・プーリーに対し て相対的に逆向きとなる方向において瞬間的な弾性運動を可能にし、前記一方向 クラッチ部材は、前記オルタネータ・プーリーと前記ハブ構造の間にあらかじめ 決定した負のレベルのトルクを生じさせるに充分な程度まで前記エンジンの前記 出力シャフトが減速されたとき、前記ハブ構造、したがって前記オルタネータ・ シャフトが、前記オルタネータ・プーリーの回転速度を超えた速度において回転 することを可能にするスプリングおよび一方向クラッチ機構、を含むことを特徴 とするサーペンタインベルト駆動システム。 2. 前記弾性スプリング部材は、前記一方向クラッチ部材のねじれス プリング・レートより大きいねじれスプリング・レートを有することを特徴とす る、前記請求項1記載のサーペンタインベルト・システム。 3. 前記弾性スプリング部材は、前記一方向クラッチ部材のねじれスプリン グ・レートの10倍を超えるねじれスプリング・レートを有することを特徴とす る、前記請求項2記載のサーペンタインベルト・システム。 4. 前記一方向クラッチ部材は、前記弾性スプリング部材の材料より大きな 摩擦係数を有する材料からなることを特徴とする、前記請求項1記載のサーペン タインベルト・システム。 5. 前記クラッチ部材の材料は、前記オルタネータ・プーリーのスチール材 料に対し、0.25より大きな摩擦係数を有することを特徴とする、前記請求項 4記載のサーペンタインベルト・システム。 6. 前記クラッチ部材の材料は、前記オルタネータ・プーリーのスチール材 料に対し、0.30から0.40までの範囲の摩擦係数を有することを特徴とす る、前記請求項5記載のサーペンタインベルト・システム。 7. 前記弾性スプリング部材および前記一方向クラッチ部材は、それぞれコ イル巻きしたスチール材料からなり、前記一方向クラッチ部材のコイルの半径方 向の厚さが、前記弾性スプリング部材のコイルの半径方向の厚さより薄いことを 特徴とする、前記請求項1記載のサーペンタインベルト・システム。 8. 前記一方向クラッチ部材は、コイル巻きしたスチール構造および該コイ ル巻きしたスチール構造に担持された摩擦材料からなり、該摩擦材料が、前記コ イル巻きしたスチール構造に対応する摩擦係数より大きい摩擦係数を有すること を特徴とする、前記請求項1記載のサーペンタインベルト・システム。 9. 前記摩擦材料は、ラバー・ベースの材料からなること特徴とする、前記 請求項8記載のサーペンタインベルト・システム。 10. 前記弾性スプリング部材は、その一端において前記ハブ構造に固定さ れ、その他端において前記一方向クラッチ部材に結合されており、前記一方向ク ラッチ部材の前記摩擦材料は、前記オルタネータ・プーリー と係合して前記弾性スプリング部材による、前記オルタネータ・プーリーの従動 回転運動の前記ハブ構造への伝達を可能にすべく構成され配置され、かつ前記摩 擦材料は、前記オルタネータ・プーリーと前記ハブ構造の間にあらかじめ決定し た負のレベルのトルクを生じさせるに充分な程度まで前記エンジンの前記出力シ ャフトが減速されたとき、前記オルタネータ・シャフトが、前記オルタネータ・ プーリーの回転速度を超えた前記速度において回転することを可能にするため、 前記オルタネータ・プーリーとすべり関係を持つべく構成され配置されること特 徴とする、前記請求項8記載のサーペンタインベルト・システム。 11. 前記弾性スプリング部材がラバー材料から構成されること特徴とする 、前記請求項1記載のサーペンタインベルト・システム。 12. 前記弾性スプリング部材および前記一方向クラッチ部材は、互いに軸 方向にオーバーラップする関係で配置されること特徴とする、前記請求項1記載 のサーペンタインベルト・システム。 13. 前記弾性スプリング部材および前記一方向クラッチ部材は、その中間 の、前記弾性スプリング部材および前記一方向クラッチ部材とオーバーラップす る関係で軸方向に延びる概略で管状の部材によって直列に結合されること特徴と する、前記請求項12記載のサーペンタインベルト・システム。 14. 前記弾性スプリング部材は、前記管状部材の概略で半径方向内側に向 かって配置され、前記一方向クラッチ部材は、前記管状部材の概略で半径方向外 側に向かって配置され、前記弾性スプリング部材はその一端において前記ハブ構 造に、その他端において前記管状部材にそれぞれ結合され、前記一方向クラッチ 部材は、その一端において前記管状部材に結合され、その反対側の端部部分は、 前記オルタネータ・プーリーと摩擦グリップ係合し、前記弾性スプリング部材に よる前記ハブ構造と前記オルタネータ・プーリーの弾性的な結合を可能にすべく 構成され配置され、かつ前記一方向クラッチ部材は、前記オルタネータ・プーリ ーと前記ハブ構造の間に前記あらかじめ決定した負のレベルのトルクを生じさせ るに充分な前 記程度まで前記エンジンの前記出力シャフトが減速されたとき、前記ハブ構造、 したがって前記オルタネータ・シャフトが、前記オルタネータ・プーリーの回転 速度を超えた前記速度において回転することを可能にするため、前記オルタネー タ・プーリーと表面すべり関係を有すること特徴とする、前記請求項13記載の サーペンタインベルト・システム。 15. 前記弾性スプリング部材は、その一端において前記ハブ構造に固定さ れ、その他端において前記一方向クラッチ部材に結合されており、前記一方向ク ラッチ部材は、前記オルタネータ・プーリーが静止条件にあるとき、その一部が 前記オルタネータ・プーリーと摩擦係合する配置となるように半径方向外側にス プリング・バイアスされており、前記一方向クラッチ部材は、前記オルタネータ ・プーリーが前記ベルトによって回転駆動されるとき、前記オルタネータ・シャ フトを駆動するために、半径方向外側に移動して前記オルタネータ・プーリーと 摩擦ロック係合する増加部分を有すること特徴とする、前記請求項1記載のサー ペンタインベルト・システム。 16. 前記弾性スプリング部材および前記一方向クラッチ部材は、それぞれ コイル巻きしたスチールからなり、前記弾性スプリング部材のコイルおよび前記 一方向クラッチ部材のコイルが互いに同一の方向に巻かれ、前記弾性スプリング 部材は、前記オルタネータ・プーリーによって回転駆動される間の前記ハブ構造 との弾性結合時に収縮すること特徴とする、前記請求項15記載のサーペンタイ ンベルト・システム。 17. 前記弾性スプリング部材および前記一方向クラッチ部材は、それぞれ コイル巻きしたスチールからなり、前記弾性スプリング部材のコイルおよび前記 一方向クラッチ部材のコイルが互いに逆の方向に巻かれ、前記弾性スプリング部 材は、前記オルタネータ・プーリーによって回転駆動される間の前記ハブ構造と の弾性結合時に拡張すること特徴とする、前記請求項15記載のサーペンタイン ベルト・システム。 18. 前記オルタネータ・プーリーは、ボール・ベアリング・アセンブリお よびブッシングによって前記ハブ構造に対して相対的に回転可能に マウントされ、該ボール・ベアリング・アセンブリおよび該ブッシングは、前記 シャフト軸に沿って軸方向に互いに離隔されること特徴とする、前記請求項1記 載のサーペンタインベルト・システム。 19. 前記ボール・ベアリング・アセンブリの位置が、前記ブッシングの位 置より前記オルタネータ・アセンブリに近いこと特徴とする、前記請求項18記 載のサーペンタインベルト・システム。 20. 前記ブッシングの位置が、前記ボール・ベアリング・アセンブリの位 置より前記オルタネータ・アセンブリに近いこと特徴とする、前記請求項18記 載のサーペンタインベルト・システム。 21. 前記弾性スプリング部材は、スチール・コイル・スプリングからなり 、前記一方向クラッチ部材はコイル巻きスチール構造および該コイル巻きスチー ル構造によって担持される摩擦材料からなり、該摩擦材料の摩擦係数は、前記コ イル巻きスチール構造に対応する摩擦係数より大きく、かつ前記スチール・コイ ル・スプリングに対応する摩擦係数より大きいこと特徴とする、前記請求項1記 載のサーペンタインベルト・システム。 22. 前記弾性スプリング部材は、その一端において前記ハブ構造に固定さ れ、その他端において前記一方向クラッチ部材に結合されており、前記一方向ク ラッチ部材は、前記オルタネータ・プーリーと摩擦係合し、前記弾性スプリング 部材による、前記オルタネータ・プーリーの従動運動の前記ハブ構造への伝達を 可能にすべく構成され配置され、前記摩擦材料は、前記オルタネータ・プーリー と前記ハブ構造の間にあらかじめ決定した負のレベルのトルクを生じさせるに充 分な程度まで前記エンジンの前記出力シャフトが減速されたとき、前記オルタネ ータ・シャフトが、前記オルタネータ・プーリーの回転速度を超えた速度におい て回転することを可能にするため、前記オルタネータ・プーリーとすべり関係を 有するべく構成され配置されること特徴とする、前記請求項1記載のサーペンタ インベルト・システム。 23. 前記弾性スプリング部材は、丸形ワイヤ・スプリングであり、前記一 方向クラッチ部材はコイル巻きスチール構造および該コイル巻きス チール構造によって担持される摩擦材料からなり、該摩擦材料は、前記コイル巻 きスチール構造に対応する摩擦係数より大きい摩擦係数を有し、前記弾性スプリ ング部材と前記一方向クラッチ部材の間の結合は、前記コイル巻きスチール構造 が前記丸形ワイヤ・スプリングの一部にロック係合するかしめ部分からなること 特徴とする、前記請求項1記載のサーペンタインベルト・システム。 24. 前記弾性スプリング部材は、その一端において前記ハブ構造に固定さ れ、その他端において前記一方向クラッチ部材に結合されており、前記一方向ク ラッチ部材はコイル巻きスチール構造および該コイル巻きスチール構造によって 担持される摩擦材料からなり、該摩擦材料は、前記コイル巻きスチール構造に対 応する摩擦係数より大きい摩擦係数を有し、前記一方向クラッチ部材は、バイア スされて前記オルタネータ・プーリーの内側表面と係合する自由端部分を有し、 前記一方向クラッチ部材の該自由端部分の前記摩擦材料は、前記ベルトによって 前記オルタネータ・プーリーが最初に駆動されるとき、前記オルタネータ・プー リーと摩擦係合すべく構成され配置され、それにおいて前記オルタネータ・プー リーが連続して駆動されると、前記一方向クラッチ部材の実質的にすべての部分 が前記オルタネータ・プーリーと摩擦係合するまで、前記一方向クラッチ部材の 前記自由端から離れる方向に広がって、前記オルタネータ・プーリーと摩擦係合 する部分が増加し、前記オルタネータ・プーリーからの回転を前記結合を介して 前記弾性スプリング部材に印加し、それによって前記弾性スプリング部材が前記 オルタネータ・プーリーを前記ハブ構造に弾性的に結合すること特徴とする、前 記請求項1記載のサーペンタインベルト・システム。 25. 前記弾性スプリング部材は、単位角度のねじれ変形当たり約1.0イ ンチ・ポンドを超えるスプリング・レートを有し、前記クラッチ部材は、単位角 度のねじれ変形当たり約0.1インチ・ポンド未満のスプリング・レートを有す ること特徴とする、前記請求項3記載のサーペンタインベルト・システム。 26. 前記弾性スプリング部材は、前記一方向クラッチ部材のねじれスプリ ング・レートの100倍を超えるねじれスプリング・レートを有することを特徴 とする、前記請求項25記載のサーペンタインベルト・システム。 27. 前記弾性スプリング部材は、前記オルタネータ・プーリーと前記ハブ 構造を結合している間、圧縮されるラバー・スプリングからなることを特徴とす る、前記請求項1記載のサーペンタインベルト・システム。 28. 前記弾性スプリング部材は、前記オルタネータ・プーリーと前記ハブ 構造を弾性的に結合している間、剪断ひずみを受けるラバー・スプリングからな ることを特徴とする、前記請求項1記載のサーペンタインベルト・システム。 29. 前記弾性スプリング部材は、互いにパラレルに配置される1対の扁平 ワイヤのねじれスプリングからなり、該扁平ワイヤのねじれスプリングは、ねじ れに関して平衡を保つ態様で前記オルタネータ・プーリーを前記ハブ構造に弾性 的に結合することを特徴とする、前記請求項1記載のサーペンタインベルト・シ ステム。 30. 前記弾性スプリング部材は、丸形ワイヤのヘリカル・コイルねじれス プリング、軸方向にオーバーラップさせた丸形ワイヤのスパイラルねじれスプリ ング、扁平ワイヤのヘリカル・コイルねじれスプリング、および軸方向にオーバ ーラップさせた扁平ワイヤのスパイラルねじれスプリングを含むグループから選 択されたスプリングからなることを特徴とする、前記請求項1記載のサーペンタ インベルト・システム。 31. 前記オルタネータ・プーリーは、ニードル・ベアリングによって前記 ハブ構造にマウントされることを特徴とする、前記請求項1記載のサーペンタイ ンベルト・システム。 32. 前記一方向クラッチ機構は、フォーク形状のバンドからなり、該フォ ーク形状のバンドは、中央バンド部分および軸方向に離隔された2つのフォーク 部分を有し、該中央バンド部分は、該フォーク部分と円周方向にオーバーラップ して巻かれることを特徴とする、前記請求項1記載の サーペンタインベルト・システム。 33. エンジンの出力シャフトによって駆動されるベルトの運動を、駆動す べき補助コンポーネントのシャフトに伝達する装置において:前記補助シャフト によって固定的に担持され、それとともにシャフト軸まわりに回転すべく構成さ れ配置されたハブ構造;前記ハブ構造にマウントされ、前記ベルトに係合してそ れによって回転駆動されるべく構成され配置されたプーリー部材;および、前記 プーリー部材を前記ハブ構造に結合するスプリングおよび一方向クラッチ機構で あって、一方向クラッチ部材および、それと別体で構成され、それと直列に接続 される弾性スプリング部材を備え、前記弾性スプリング部材は、前記プーリー部 材の従動回転運動を、前記シャフトが前記プーリーと同じ方向に回転するように 前記ハブ構造に伝達すべく構成され配置され、その従動回転運動の間には前記プ ーリーに対して相対的に逆向きとなる方向において瞬間的な弾性運動を可能にし 、前記一方向クラッチ部材は、前記駆動されるプーリーの速度があらかじめ決定 した程度まで減速されたとき、前記ハブ構造、したがって前記シャフトが、前記 プーリーの回転速度を超えた速度において回転することを可能にするスプリング および一方向クラッチ機構、を備えることを特徴とする装置。 34. 前記弾性スプリング部材は、前記一方向クラッチ部材のねじれスプリ ング・レートより大きいねじれスプリング・レートを有することを特徴とする、 前記請求項33記載の装置。 35. 前記弾性スプリング部材は、前記一方向クラッチ部材のねじれスプリ ング・レートの10倍を超えるねじれスプリング・レートを有することを特徴と する、前記請求項34記載の装置。 36. 前記一方向クラッチ部材は、前記弾性スプリング部材の材料より大き な摩擦係数を有する材料からなることを特徴とする、前記請求項33記載の装置 。 37. 前記クラッチ部材の材料は、前記プーリー部材のスチール材料に対し 、0.25より大きな摩擦係数を有することを特徴とする、前記請 求項36記載の装置。 38. 前記クラッチ部材の材料は、前記プーリー部材のスチール材料に対し 、0.30から0.40までの範囲の摩擦係数を有することを特徴とする、前記 請求項37記載の装置。 39. 前記弾性スプリング部材および前記一方向クラッチ部材は、それぞれ コイル巻きしたスチール材料からなり、前記一方向クラッチ部材のコイルの半径 方向の厚さが、前記弾性スプリング部材のコイルの半径方向の厚さより薄いこと を特徴とする、前記請求項33記載の装置。 40. 前記一方向クラッチ部材は、コイル巻きしたスチール構造および該コ イル巻きしたスチール構造に担持された摩擦材料からなり、該摩擦材料が、前記 コイル巻きしたスチール構造に対応する摩擦係数より大きい摩擦係数を有するこ とを特徴とする、前記請求項33記載の装置。 41. 前記弾性スプリング部材は、その一端において前記ハブ構造に固定さ れ、その他端において前記一方向クラッチ部材に結合されており、前記一方向ク ラッチ部材の前記摩擦材料は、前記プーリーと係合して前記弾性スプリング部材 による、前記プーリーの従動回転運動の前記ハブ構造への伝達を可能にすべく構 成され配置され、かつ前記摩擦材料は、前記駆動されるプーリーの速度が前記あ らかじめ決定した程度まで減速されたとき、前記ハブ構造、したがって前記シャ フトが、前記プーリーの回転速度を超えた前記速度において回転することを可能 にするため、前記プーリーとすべり関係を持つべく構成され配置されること特徴 とする、前記請求項40記載の装置。 42. 前記弾性スプリング部材および前記一方向クラッチ部材は、互いに軸 方向にオーバーラップする関係で配置されること特徴とする、前記請求項33記 載の装置。 43. 前記弾性スプリング部材および前記一方向クラッチ部材は、その中間 の、前記弾性スプリング部材および前記一方向クラッチ部材とオーバーラップす る関係で軸方向に延びる概略で管状の部材によって直列に結合され、前記弾性ス プリング部材は、前記管状部材の概略で半径方向内側 に向かって配置され、前記一方向クラッチ部材は、前記管状部材の概略で半径方 向外側に向かって配置され、前記弾性スプリング部材はその一端において前記ハ ブ構造に、その他端において前記管状部材にそれぞれ結合され、前記一方向クラ ッチ部材は、その一端において前記管状部材に結合され、その反対側の端部部分 は、前記プーリーと摩擦グリップ係合し、前記弾性スプリング部材による前記ハ ブ構造と前記プーリーの弾性的な結合を可能にすべく構成され配置され、かつ前 記一方向クラッチ部材は、前記プーリーの速度が前記あらかじめ決定した程度ま で減速されたとき、前記ハブ構造、したがって前記シャフトが、前記プーリーの 回転速度を超えた前記速度において回転することを可能にするため、前記プーリ ーと表面すべり関係を有すること特徴とする、前記請求項42記載の装置。 44. 前記弾性スプリング部材は、その一端において前記ハブ構造に固定さ れ、その他端において前記一方向クラッチ部材に結合されており、前記一方向ク ラッチ部材は、前記プーリーが静止条件にあるとき、その一部が前記プーリーと 摩擦係合する配置となるように半径方向外側にスプリング・バイアスされており 、前記一方向クラッチ部材は、前記補助シャフトが回転駆動されると、半径方向 外側に移動して前記プーリーと摩擦ロック係合し、それによって前記プーリーを 前記弾性スプリング部材に回転結合し、前記弾性スプリング部材が前記プーリー の従動回転運動を弾性的に前記ハブ構造に伝達することを可能にする増加部分を 有すること特徴とする、前記請求項33記載の装置。 45. 前記弾性スプリング部材はスチール・コイル・スプリングからなり、 前記一方向クラッチ部材はコイル巻きスチール構造および該コイル巻きスチール 構造によって担持される摩擦材料からなり、該摩擦材料の摩擦係数は、前記コイ ル巻きスチール構造に対応する摩擦係数より大きく、かつ前記スチール・コイル ・スプリングに対応する摩擦係数より大きいこと特徴とする、前記請求項33記 載の装置。 46. 前記弾性スプリング部材は、その一端において前記ハブ構造に固定さ れ、その他端において前記一方向クラッチ部材に結合されており、 前記一方向クラッチ部材は、前記プーリーと摩擦係合し、前記弾性スプリング部 材による、前記プーリーの従動運動の前記ハブ構造への伝達を可能にすべく構成 され配置され、前記摩擦材料は、前記プーリーの速度が前記あらかじめ決定した 程度まで減速されたとき、前記ハブ構造が、前記プーリーの回転速度を超えた速 度において回転することを可能にするため、前記プーリーとすべり関係を有する べく構成され配置されること特徴とする、前記請求項33記載の装置。 47. 前記弾性スプリング部材は、その一端において前記ハブ構造に固定さ れ、その他端において前記一方向クラッチ部材に結合されており、前記一方向ク ラッチ部材はコイル巻きスチール構造および該コイル巻きスチール構造によって 担持される摩擦材料からなり、該摩擦材料は、前記コイル巻きスチール構造に対 応する摩擦係数より大きい摩擦係数を有し、前記一方向クラッチ部材は、バイア スされて前記プーリーの内側表面と係合する自由端部分を有し、前記一方向クラ ッチ部材の該自由端部分の前記摩擦材料は、前記ベルトによって前記プーリーが 最初に駆動されるとき、前記プーリーと摩擦係合すべく構成され配置され、それ において前記プーリーが連続して駆動されると、前記一方向クラッチ部材の実質 的にすべての部分が前記プーリーと摩擦係合するまで、前記一方向クラッチ部材 の前記自由端から離れる方向に広がって、前記プーリーと摩擦係合する部分が増 加し、前記プーリーからの回転を前記結合を介して前記弾性スプリング部材に印 加し、それによって前記弾性スプリング部材が前記プーリーを前記ハブ構造に弾 性的に結合すること特徴とする、前記請求項33記載の装置。 48. 前記弾性スプリング部材は、丸形ワイヤのヘリカル・コイルねじれス プリング、軸方向にオーバーラップさせた丸形ワイヤのスパイラルねじれスプリ ング、扁平ワイヤのヘリカル・コイルねじれスプリング、および軸方向にオーバ ーラップさせた扁平ワイヤのスパイラルねじれスプリングを含むグループから選 択されたスプリング、またはラバー材料から作られたスプリングからなることを 特徴とする、前記請求項33記載の装置。 49. 駆動プーリー軸まわりに回転可能な駆動プーリーが取り付けら れた出力シャフトを有する内燃エンジンを含む駆動アセンブリ;それぞれが前記 駆動プーリー軸と平行な軸まわりに回転可能な従動プーリーを有する一連の従動 アセンブリ;およびサーペンタインベルト、すなわち該ベルトの移動方向が、前 記駆動プーリーの回転に応答して前記従動プーリーに回転を生じさせる方向に関 連付けられるとき、前記一連の従動アセンブリの作用順序に対応する作用順序に おいて、前記駆動プーリーおよび前記従動プーリーと連動する関係でマウントさ れたサーペンタインベルト;を備える自走車両用サーペンタインベルト駆動シス テムにおいて、 前記一連の従動アセンブリが、シャフト軸まわりに回転可能にマウントされた オルタネータ・シャフトを含むオルタネータ・アセンブリ;前記オルタネータ・ シャフトによって固定的に支持され、前記シャフト軸まわりにそれとともに回転 するハブ構造;および、前記オルタネータ・プーリーを前記ハブ構造に結合する スプリングおよび一方向クラッチ機構であって、一方向クラッチ部分および、そ れと直列に配置される弾性スプリング部分からなり、前記弾性スプリング部分は 、前記一方向クラッチ部分のねじれスプリング・レートの少なくとも10倍を超 えるねじれスプリング・レートを有し、前記弾性スプリング部分は、前記サーペ ンタインベルトによってもたらされる前記オルタネータ・プーリーの従動回転運 動を、前記オルタネータ・シャフトが前記オルタネータ・プーリーと同じ方向に 回転するように前記ハブ構造に伝達すべく構成され配置され、その従動回転運動 の間には前記オルタネータ・プーリーに対して相対的に逆向きとなる方向におい て瞬間的な弾性運動を可能にし、前記一方向クラッチ部分は、前記オルタネータ ・プーリーと前記ハブ構造の間にあらかじめ決定した負のレベルのトルクを生じ させるに充分な程度まで前記エンジンの前記出力シャフトが減速されたとき、前 記ハブ構造、したがって前記オルタネータ・シャフトが、前記オルタネータ・プ ーリーの回転速度を超えた速度において回転することを可能にするスプリングお よび一方向クラッチ機構、を含むことを特徴とするサーペンタインベルト駆動シ ステム。 50. 前記弾性スプリング部分および前記一方向クラッチ部分は、別 体で形成され、互いに結合されることを特徴とする、前記請求項49記載のサー ペンタインベルト駆動システム。 51. 前記弾性スプリング部材および前記一方向クラッチ部材は、それぞれ コイル巻きしたスチールからなり、前記一方向クラッチ部分は、その上に形成さ れる摩擦強化表面を備えることを特徴とする、前記請求項49記載のサーペンタ インベルト駆動システム。 52. 前記摩擦強化表面は、ラバー・ベースの材料からなること特徴とする 、前記請求項51記載のサーペンタインベルト駆動システム。 53. 前記摩擦強化表面の前記ラバー・ベースの材料は、前記弾性スプリン グ部分による前記オルタネータ・プーリーと前記ハブ構造の間の弾性的な結合を 可能にすべく構成され配置され、前記摩擦強化表面の前記ラバー・ベースの材料 は、前記オルタネータ・プーリーと前記ハブ構造の間に前記あらかじめ決定した 負のレベルのトルクを生じさせるに充分な前記程度まで前記エンジンの前記出力 シャフトが減速されたとき、前記ハブ構造、したがって前記オルタネータ・シャ フトが、前記オルタネータ・プーリーの回転速度を超えた速度において回転する ことを可能にするため、前記オルタネータ・プーリーと表面すべり関係を有する べく構成され配置されること特徴とする、前記請求項52記載のサーペンタイン ベルト駆動システム。 54. 駆動プーリー軸まわりに回転可能な駆動プーリーが取り付けられた出 力シャフトを有する内燃エンジンを含む駆動アセンブリ;それぞれが前記駆動プ ーリー軸と平行な軸まわりに回転可能な従動プーリーを有する一連の従動アセン ブリ;およびサーペンタインベルト、すなわち該ベルトの移動方向が、前記駆動 プーリーの回転に応答して前記従動プーリーに回転を生じさせる方向に関連付け られるとき、前記一連の従動アセンブリの作用順序に対応する作用順序において 、前記駆動プーリーおよび前記従動プーリーと連動する関係でマウントされたサ ーペンタインベルト;を備える自走車両用サーペンタインベルト駆動システムに おいて、 前記一連の従動アセンブリが、シャフト軸まわりに回転可能にマウント されたオルタネータ・シャフトを含むオルタネータ・アセンブリ;前記オルタネ ータ・シャフトによって固定的に支持され、前記シャフト軸まわりにそれととも に回転するハブ構造;および、前記オルタネータ・プーリーを前記ハブ構造に結 合するスプリングおよび一方向クラッチ機構であって、一方向クラッチ部分およ び、それと直列に配置される弾性スプリング部分からなり、前記一方向クラッチ 部分は、前記弾性スプリング部分の材料の摩擦係数より大きな摩擦係数を有する 材料からなり、前記弾性スプリング部分は、前記サーペンタインベルトによって もたらされる前記オルタネータ・プーリーの従動回転運動を、前記オルタネータ ・シャフトが前記オルタネータ・プーリーと同じ方向に回転するように前記ハブ 構造に伝達すべく構成され配置され、その従動回転運動の間には前記オルタネー タ・プーリーに対して相対的に逆向きとなる方向において瞬間的な弾性運動を可 能にし、前記一方向クラッチ部分は、前記オルタネータ・プーリーと前記ハブ構 造の間にあらかじめ決定した負のレベルのトルクを生じさせるに充分な程度まで 前記エンジンの前記出力シャフトが減速されたとき、前記ハブ構造、したがって 前記オルタネータ・シャフトが、前記オルタネータ・プーリーの回転速度を超え た速度において回転することを可能にするスプリングおよび一方向クラッチ機構 、を含むことを特徴とするサーペンタインベルト駆動システム。 55. 前記弾性スプリング部分および前記一方向クラッチ部分は、別体で形 成され、互いに結合されることを特徴とする、前記請求項54記載のサーペンタ インベルト駆動システム。 56. 駆動プーリー軸まわりに回転可能な駆動プーリーが取り付けられた出 力シャフトを有する内燃エンジンを含む駆動アセンブリ;それぞれが前記駆動プ ーリー軸と平行な軸まわりに回転可能な従動プーリーを有する一連の従動アセン ブリ;およびサーペンタインベルト、すなわち該ベルトの移動方向が、前記駆動 プーリーの回転に応答して前記従動プーリーに回転を生じさせる方向に関連付け られるとき、前記一連の従動アセンブリの作用順序に対応する作用順序において 、前記駆動プーリーおよび前記従 動プーリーと連動する関係でマウントされたサーペンタインベルト;を備える自 走車両用サーペンタインベルト駆動システムにおいて、 前記一連の従動アセンブリが、シャフト軸まわりに回転可能にマウントされた オルタネータ・シャフトを含むオルタネータ・アセンブリ;前記オルタネータ・ シャフトによって固定的に支持され、前記シャフト軸まわりにそれとともに回転 するハブ構造;および、前記オルタネータ・プーリーを前記ハブ構造に結合する スプリングおよび一方向クラッチ機構であって、一方向クラッチ部分および、そ れと直列に配置される弾性スプリング部分からなり、前記一方向クラッチ部材は 、前記オルタネータ・プーリーが静止条件にあるとき、その一部が前記オルタネ ータ・プーリーと摩擦係合する配置となるように半径方向外側にスプリング・バ イアスされており、前記一方向クラッチ部材は、前記オルタネータ・プーリーが 前記ベルトによって回転駆動されるとき、前記オルタネータ・シャフトを駆動す るために、半径方向外側に移動して前記オルタネータ・プーリーと摩擦ロック係 合する増加部分を有し、前記弾性スプリング部分は、前記サーペンタインベルト によってもたらされる前記オルタネータ・プーリーの従動回転運動を、前記オル タネータ・シャフトが前記オルタネータ・プーリーと同じ方向に回転するように 前記ハブ構造に伝達すべく構成され配置され、その従動回転運動の間には前記オ ルタネータ・プーリーに対して相対的に逆向きとなる方向において瞬間的な弾性 運動を可能にし、前記一方向クラッチ部分は、前記オルタネータ・プーリーと前 記ハブ構造の間にあらかじめ決定した負のレベルのトルクを生じさせるに充分な 程度まで前記エンジンの前記出力シャフトが減速されたとき、前記ハブ構造、し たがって前記オルタネータ・シャフトが、前記オルタネータ・プーリーの回転速 度を超えた速度において回転することを可能にするスプリングおよび一方向クラ ッチ機構、を含むことを特徴とするサーペンタインベルト駆動システム。 57. 前記弾性スプリング部分および前記一方向クラッチ部分は、別体で形 成され、互いに結合されることを特徴とする、前記請求項49記載のサーペンタ インベルト駆動システム。
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