JP2001165209A - ドラムブレーキのブレーキケーブル取着装置 - Google Patents
ドラムブレーキのブレーキケーブル取着装置Info
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- F16D65/00—Parts or details
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- F16D65/16—Actuating mechanisms for brakes; Means for initiating operation at a predetermined position arranged in or on the brake
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D51/00—Brakes with outwardly-movable braking members co-operating with the inner surface of a drum or the like
- F16D51/46—Self-tightening brakes with pivoted brake shoes, i.e. the braked member increases the braking action
- F16D51/48—Self-tightening brakes with pivoted brake shoes, i.e. the braked member increases the braking action with two linked or directly-interacting brake shoes
- F16D51/50—Self-tightening brakes with pivoted brake shoes, i.e. the braked member increases the braking action with two linked or directly-interacting brake shoes mechanically actuated
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- F16D2121/14—Mechanical
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16D2125/00—Components of actuators
- F16D2125/18—Mechanical mechanisms
- F16D2125/58—Mechanical mechanisms transmitting linear movement
- F16D2125/60—Cables or chains, e.g. Bowden cables
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、ブレーキの取付面からブレーキシ
ューの幅方向中心までの距離が小さい場合でも、ブレー
キケーブルの有効ストロークを確保しつつ、ブレーキケ
ーブルの取着部およびクランク機構の設計レイアウトが
容易であり、しかもアンカーには制動力のみ作用するよ
うになして小形化が図れるドラムブレーキのブレーキケ
ーブル取着装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 上記課題を解決する手段として本発明
は、ブレーキケーブルのインナーケーブルがブレーキ外
に貫通すると共に、ブレーキケーブルのアウターケーシ
ングを取着するパイプ状部が、一対のブレーキシューの
一方隣接端を支承するアンカー部のバックプレートとブ
レーキ固定部材間に介在するスペーサに一体成形されて
いることを特徴とする、ドラムブレーキのブレーキケー
ブル取着装置を提供する。
ューの幅方向中心までの距離が小さい場合でも、ブレー
キケーブルの有効ストロークを確保しつつ、ブレーキケ
ーブルの取着部およびクランク機構の設計レイアウトが
容易であり、しかもアンカーには制動力のみ作用するよ
うになして小形化が図れるドラムブレーキのブレーキケ
ーブル取着装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 上記課題を解決する手段として本発明
は、ブレーキケーブルのインナーケーブルがブレーキ外
に貫通すると共に、ブレーキケーブルのアウターケーシ
ングを取着するパイプ状部が、一対のブレーキシューの
一方隣接端を支承するアンカー部のバックプレートとブ
レーキ固定部材間に介在するスペーサに一体成形されて
いることを特徴とする、ドラムブレーキのブレーキケー
ブル取着装置を提供する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、FF車(フロント
エンジン・フロントドライブ車)のリヤ用に好適なドラ
ムブレーキのブレーキケーブル取着装置に関し、より詳
細には一対のブレーキシューを拡張作動するクランク機
構を具備し、該クランク機構を遠隔操作するブレーキケ
ーブルの取着構造に係るものである。
エンジン・フロントドライブ車)のリヤ用に好適なドラ
ムブレーキのブレーキケーブル取着装置に関し、より詳
細には一対のブレーキシューを拡張作動するクランク機
構を具備し、該クランク機構を遠隔操作するブレーキケ
ーブルの取着構造に係るものである。
【0002】
【従来の技術】ドラムブレーキのブレーキケーブルの取
着部の構造として、例えば出願人が先に出願した特開平
6−337027号が挙げられる。このブレーキケーブ
ルの取着構造を用いたドラムブレーキ装置を図7〜図1
0に基づいて説明する。バックプレート100上に一対
のブレーキシュー110,120がシューホールド機構
111,121で以て可動的に装架され、その下方隣接
端が略L字形のアンカー200の立設部201に支承さ
れると共に、上方隣接端がアジャスター130で連結さ
れ、両ブレーキシュー110,120間に張設した上下
一対のシューリターンスプリング160,160によ
り、両ブレーキシュー110,120とアンカー200
およびアジャスター130との当接状態が保たれてい
る。
着部の構造として、例えば出願人が先に出願した特開平
6−337027号が挙げられる。このブレーキケーブ
ルの取着構造を用いたドラムブレーキ装置を図7〜図1
0に基づいて説明する。バックプレート100上に一対
のブレーキシュー110,120がシューホールド機構
111,121で以て可動的に装架され、その下方隣接
端が略L字形のアンカー200の立設部201に支承さ
れると共に、上方隣接端がアジャスター130で連結さ
れ、両ブレーキシュー110,120間に張設した上下
一対のシューリターンスプリング160,160によ
り、両ブレーキシュー110,120とアンカー200
およびアジャスター130との当接状態が保たれてい
る。
【0003】ブレーキレバー320、ストラット330
およびレバーピン310とで構成されたクランク機構3
00がアンカー200の立設部201に隣接して両ブレ
ーキシュー110,120間に配設されている。ブレー
キレバー320は2枚の板材から成り、その右方側の密
着端部に右方のブレーキシュー110と作動的に係合す
る切欠き溝321が形成され、左方の二股状部に後述す
るブレーキケーブル400の端末金具420を結合し得
る半円弧溝322が形成されている。ストラット330
は1枚の板材から成り、両ブレーキシュー110,12
0の下方隣接端間の一部に橋絡部332を設けて折り返
すように折曲形成されており、その左方端部の密着部に
左方のブレーキシュー120と作動的に係合する切欠き
溝331が形成されている。そして、前記ブレーキレバ
ー320はストラット330の対向片で形成される空間
内にバックプレート100側から挿入され、図8におけ
るその右端部の上部がストラット330に対して回転可
能にレバーピン310で以て軸支されている。
およびレバーピン310とで構成されたクランク機構3
00がアンカー200の立設部201に隣接して両ブレ
ーキシュー110,120間に配設されている。ブレー
キレバー320は2枚の板材から成り、その右方側の密
着端部に右方のブレーキシュー110と作動的に係合す
る切欠き溝321が形成され、左方の二股状部に後述す
るブレーキケーブル400の端末金具420を結合し得
る半円弧溝322が形成されている。ストラット330
は1枚の板材から成り、両ブレーキシュー110,12
0の下方隣接端間の一部に橋絡部332を設けて折り返
すように折曲形成されており、その左方端部の密着部に
左方のブレーキシュー120と作動的に係合する切欠き
溝331が形成されている。そして、前記ブレーキレバ
ー320はストラット330の対向片で形成される空間
内にバックプレート100側から挿入され、図8におけ
るその右端部の上部がストラット330に対して回転可
能にレバーピン310で以て軸支されている。
【0004】尚、図8において明らかなように、ブレー
キレバー320のレバーピン310を支点とする時計方
向の回転はストラット330の橋絡部332に当接して
規制される。前記ブレーキレバー320の入力部である
半円弧溝322部を作動するために、バックプレート1
00を貫通してガイドパイプ500と遠隔力伝達部材で
あるブレーキケーブル400が配設される。図7〜図1
0に基づいて説明すると、ガイドパイプ500はその中
間部に一体成形された膨大部501が前記アンカー20
0の座部202の裏面に当接し、該座部202の穴に挿
通して表面から突出した端部を拡開し、この拡開部50
2と膨大部501とでアンカー200の座部202を挟
持することにより、ガイドパイプ500がアンカー20
0に固定されている。尚、ガイドパイプ500の拡開部
502は、アンカー200の立設部201側の肉厚を確
保するために、両ブレーキシュー110,120の方向
に拡開した形状を呈しているが、ドラムブレーキ装置を
構成する構成部品の配設を邪魔しなければよいから、立
設部201の方向を除く三方向に拡開させてもよい。
キレバー320のレバーピン310を支点とする時計方
向の回転はストラット330の橋絡部332に当接して
規制される。前記ブレーキレバー320の入力部である
半円弧溝322部を作動するために、バックプレート1
00を貫通してガイドパイプ500と遠隔力伝達部材で
あるブレーキケーブル400が配設される。図7〜図1
0に基づいて説明すると、ガイドパイプ500はその中
間部に一体成形された膨大部501が前記アンカー20
0の座部202の裏面に当接し、該座部202の穴に挿
通して表面から突出した端部を拡開し、この拡開部50
2と膨大部501とでアンカー200の座部202を挟
持することにより、ガイドパイプ500がアンカー20
0に固定されている。尚、ガイドパイプ500の拡開部
502は、アンカー200の立設部201側の肉厚を確
保するために、両ブレーキシュー110,120の方向
に拡開した形状を呈しているが、ドラムブレーキ装置を
構成する構成部品の配設を邪魔しなければよいから、立
設部201の方向を除く三方向に拡開させてもよい。
【0005】ブレーキケーブル400はアウターケーシ
ング430やインナーケーブル410等々から構成さ
れ、アウターケーシング430はその端部に固着された
ケーシングキャップ431の径大部がガイドパイプ50
0の外方の開口端面に当接すると共に、細径部がガイド
パイプ500の穴に嵌合して線ばね製のクリップ440
で以て止着されている。尚、ケーシングキャップ431
のガイドパイプ500への止着手段は、ブレーキケーブ
ル400の操作側を配設し終えるまでに離脱しなければ
よいから、クリップ440に代えて圧入などでもよい。
ング430やインナーケーブル410等々から構成さ
れ、アウターケーシング430はその端部に固着された
ケーシングキャップ431の径大部がガイドパイプ50
0の外方の開口端面に当接すると共に、細径部がガイド
パイプ500の穴に嵌合して線ばね製のクリップ440
で以て止着されている。尚、ケーシングキャップ431
のガイドパイプ500への止着手段は、ブレーキケーブ
ル400の操作側を配設し終えるまでに離脱しなければ
よいから、クリップ440に代えて圧入などでもよい。
【0006】アウターケーシング430内に摺動可能に
嵌挿されているインナーケーブル410は、ケーシング
キャップ431から露出する部分がガイドパイプ500
を貫通し、その端部に固着された端末金具420のピン
状部が前記ブレーキレバー320の半円孤溝322に結
合されている。尚、符号411はその両端をケーシング
キャップ431と端末金具420とに止着した蛇腹状の
ダストブーツで、アウターケーシング430内への浸水
を防止している。また前述したバックプレート100は
重量軽減を図るために比較的薄い板材から成形されてお
り、これの高い強度を要求される中央部からアンカー2
00部に亘ってのみバックプレートスチフナ101が付
設され、このスチフナ101がバックプレート100に
溶接などで以て実質的に一体化されている。
嵌挿されているインナーケーブル410は、ケーシング
キャップ431から露出する部分がガイドパイプ500
を貫通し、その端部に固着された端末金具420のピン
状部が前記ブレーキレバー320の半円孤溝322に結
合されている。尚、符号411はその両端をケーシング
キャップ431と端末金具420とに止着した蛇腹状の
ダストブーツで、アウターケーシング430内への浸水
を防止している。また前述したバックプレート100は
重量軽減を図るために比較的薄い板材から成形されてお
り、これの高い強度を要求される中央部からアンカー2
00部に亘ってのみバックプレートスチフナ101が付
設され、このスチフナ101がバックプレート100に
溶接などで以て実質的に一体化されている。
【0007】バックプレート100およびバックプレー
トスチフナ101は、バックプレートスチフナ101と
ほぼ同一の外形状を呈するブレーキ固定部材150(車
体不動部のアクスル等)に4本の取付ボルト140,1
40,141,141と対応するナット(図示せず)で
以て取着される。アンカー200側の2本の取付ボルト
140,140はその中間部にそれぞれセレーション部
142,142が刻設してあり、このセレーション部1
42,142を予めバックプレート100およびバック
プレートスチフナ101を挟んで後述するスペーサー6
00に穿設した取付孔601,601に圧入しておき、
アンカー200の座部202を仮止めすると共に、取付
ボルト140,140の頭部でブレーキレバー320の
右方とストラット330の左方を摺動可能に支持してい
る。そして、ブレーキ固定部材150に締着するとき
に、アンカー200は強固に共締めされる。
トスチフナ101は、バックプレートスチフナ101と
ほぼ同一の外形状を呈するブレーキ固定部材150(車
体不動部のアクスル等)に4本の取付ボルト140,1
40,141,141と対応するナット(図示せず)で
以て取着される。アンカー200側の2本の取付ボルト
140,140はその中間部にそれぞれセレーション部
142,142が刻設してあり、このセレーション部1
42,142を予めバックプレート100およびバック
プレートスチフナ101を挟んで後述するスペーサー6
00に穿設した取付孔601,601に圧入しておき、
アンカー200の座部202を仮止めすると共に、取付
ボルト140,140の頭部でブレーキレバー320の
右方とストラット330の左方を摺動可能に支持してい
る。そして、ブレーキ固定部材150に締着するとき
に、アンカー200は強固に共締めされる。
【0008】又、このとき、バックプレート100とバ
ックプレートスチフナ101の中央部は、図示しないベ
アリングハブの座部を介在させてブレーキ固定部材15
0に固定される。ここで、軽量化の面からベアリングハ
ブの座部はアンカー200部まで延設されていないか
ら、この部分のバックプレートスチフナ101とブレー
キ固定部材150との間には、前記座部と等しい厚さの
スペーサー600を介在させてある。本例におけるスペ
ーサー600は、2本の取付ボルト140,140に設
けたセレーション部142,142がスペーサー600
の取付孔601,601に圧入されてドラムブレーキに
予め一体化されている場合を示している。
ックプレートスチフナ101の中央部は、図示しないベ
アリングハブの座部を介在させてブレーキ固定部材15
0に固定される。ここで、軽量化の面からベアリングハ
ブの座部はアンカー200部まで延設されていないか
ら、この部分のバックプレートスチフナ101とブレー
キ固定部材150との間には、前記座部と等しい厚さの
スペーサー600を介在させてある。本例におけるスペ
ーサー600は、2本の取付ボルト140,140に設
けたセレーション部142,142がスペーサー600
の取付孔601,601に圧入されてドラムブレーキに
予め一体化されている場合を示している。
【0009】前述した構成におけるブレーキ作動を説明
する。インナーケーブル410の図示しない操作側を牽
引すると、湾曲して配設されたアウターケーシング43
0の中間部が直線になる方向に変形しようとする。この
変形を阻止するようにケーシングキャップ431がガイ
ドパイプ500により支持されている(図示しないアウ
ターケーシング430の他方も支持されている)から端
末金具420に牽引力が作用する。その牽引力がブレー
キレバー320の入力部である半円孤溝322に加わる
と、ブレーキレバー320はレバーピン310を支点に
図8における反時計方向に回転して右方のブレーキシュ
ー110を押圧し、その反力によリレバーピン310を
介してストラット330が左方のブレーキシュー120
を押圧する。この押力が両シューリターンスプリング1
60,160の張力に打ち勝つと、両ブレーキシュー1
10,120がアジャスター130との当接点を支点に
拡張して図示しないブレーキドラムに摩擦係合する。
する。インナーケーブル410の図示しない操作側を牽
引すると、湾曲して配設されたアウターケーシング43
0の中間部が直線になる方向に変形しようとする。この
変形を阻止するようにケーシングキャップ431がガイ
ドパイプ500により支持されている(図示しないアウ
ターケーシング430の他方も支持されている)から端
末金具420に牽引力が作用する。その牽引力がブレー
キレバー320の入力部である半円孤溝322に加わる
と、ブレーキレバー320はレバーピン310を支点に
図8における反時計方向に回転して右方のブレーキシュ
ー110を押圧し、その反力によリレバーピン310を
介してストラット330が左方のブレーキシュー120
を押圧する。この押力が両シューリターンスプリング1
60,160の張力に打ち勝つと、両ブレーキシュー1
10,120がアジャスター130との当接点を支点に
拡張して図示しないブレーキドラムに摩擦係合する。
【0010】今、図7において、図示しないブレーキド
ラムが時計方向に回転すると、右方のブレーキシュー1
10がアンカー200の立設部201に支承されると共
に、左方のブレーキシュー120がアジャスター130
に支承されて制動力を生起する。またブレーキドラムが
反時計方向に回転する場合には、左方のブレーキシュー
120がアンカー200の立設部201に支承されると
共に、右方のブレーキシュー110がアジャスター13
0に支承されて制動力を生起する。従って、ブレーキド
ラムが何れの方向に回転しても、両ブレーキシュー11
0,120は共に自己サーボ性を有するからデュオサー
ボ形(DS形)ブレーキとして作用する。
ラムが時計方向に回転すると、右方のブレーキシュー1
10がアンカー200の立設部201に支承されると共
に、左方のブレーキシュー120がアジャスター130
に支承されて制動力を生起する。またブレーキドラムが
反時計方向に回転する場合には、左方のブレーキシュー
120がアンカー200の立設部201に支承されると
共に、右方のブレーキシュー110がアジャスター13
0に支承されて制動力を生起する。従って、ブレーキド
ラムが何れの方向に回転しても、両ブレーキシュー11
0,120は共に自己サーボ性を有するからデュオサー
ボ形(DS形)ブレーキとして作用する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術には、
次のような問題点が存在する。 <イ>ガイドパイプ500は、その膨大部501をアン
カー200の座部202のバックプレート100側の面
に当接させ、かつアンカー200の座部202から突出
する端部を拡開して拡開部502を形成することによっ
て取着されている。従って、ブレーキケーブル400の
有効ストロークが、ブレーキレバー320の下端面から
ガイドパイプ500の拡開部502までの間隔で制約さ
れるため、ブレーキの取付面からブレーキシュー11
0,120の幅方向中心までの距離(ブレーキオフセッ
ト)Hが小さい場合には、ブレーキケーブル400の取
着部およびクランク機構300の設計レイアウトが難し
い。
次のような問題点が存在する。 <イ>ガイドパイプ500は、その膨大部501をアン
カー200の座部202のバックプレート100側の面
に当接させ、かつアンカー200の座部202から突出
する端部を拡開して拡開部502を形成することによっ
て取着されている。従って、ブレーキケーブル400の
有効ストロークが、ブレーキレバー320の下端面から
ガイドパイプ500の拡開部502までの間隔で制約さ
れるため、ブレーキの取付面からブレーキシュー11
0,120の幅方向中心までの距離(ブレーキオフセッ
ト)Hが小さい場合には、ブレーキケーブル400の取
着部およびクランク機構300の設計レイアウトが難し
い。
【0012】<ロ>又、ガイドパイプ500自体の全長
が長くなってしまい、コストの面で不利である。
が長くなってしまい、コストの面で不利である。
【0013】<ハ>ブレーキ制動時に、アンカー200
には、ブレーキシュー110,120の制動力が作用
し、さらにアウターケーシング430に加わる操作反力
がガイドパイプ500を介して作用するからアンカー2
00を強固にする必要があり、重量やコストの面で不利
である。
には、ブレーキシュー110,120の制動力が作用
し、さらにアウターケーシング430に加わる操作反力
がガイドパイプ500を介して作用するからアンカー2
00を強固にする必要があり、重量やコストの面で不利
である。
【0014】
【発明の目的】本発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、ブレーキの取付面からブレー
キシューの幅方向中心までの距離が小さい場合でも、ブ
レーキケーブルの取着部およびクランク機構の設計レイ
アウトが容易であり、しかもアンカーに作用する負荷を
低減して強度上の不利を解消することができるドラムブ
レーキのブレーキケーブル取着装置を提供することを目
的とする。
るためになされたもので、ブレーキの取付面からブレー
キシューの幅方向中心までの距離が小さい場合でも、ブ
レーキケーブルの取着部およびクランク機構の設計レイ
アウトが容易であり、しかもアンカーに作用する負荷を
低減して強度上の不利を解消することができるドラムブ
レーキのブレーキケーブル取着装置を提供することを目
的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明は請求項1として、バックプレー
ト上に可動的に装架した一対のブレーキシューの一方隣
接端側を拡張するクランク機構を配設し、該クランク機
構の入力部に連結したブレーキケーブルのインナーケー
ブルが貫通してブレーキ外に延出すると共に、ブレーキ
ケーブルのアウターケーシングが取着されるパイプ状部
を備え、前記クランク機構が配設される前記バックプレ
ートの部位がスペーサーを介在してブレーキ固定部材に
固定されるドラムブレーキのブレーキケーブル取着装置
において、前記パイプ状部が前記スペーサーに一体成形
されていることを特徴とする、ドラムブレーキのブレー
キケーブル取着装置を提供する。
の手段として、本発明は請求項1として、バックプレー
ト上に可動的に装架した一対のブレーキシューの一方隣
接端側を拡張するクランク機構を配設し、該クランク機
構の入力部に連結したブレーキケーブルのインナーケー
ブルが貫通してブレーキ外に延出すると共に、ブレーキ
ケーブルのアウターケーシングが取着されるパイプ状部
を備え、前記クランク機構が配設される前記バックプレ
ートの部位がスペーサーを介在してブレーキ固定部材に
固定されるドラムブレーキのブレーキケーブル取着装置
において、前記パイプ状部が前記スペーサーに一体成形
されていることを特徴とする、ドラムブレーキのブレー
キケーブル取着装置を提供する。
【0016】請求項2として、上記請求項1において、
前記パイプ状部が前記スペーサーに鋳造により一体成形
されていることを特徴とする、ドラムブレーキのブレー
キケーブル取着装置を提供する。
前記パイプ状部が前記スペーサーに鋳造により一体成形
されていることを特徴とする、ドラムブレーキのブレー
キケーブル取着装置を提供する。
【0017】請求項3として、上記請求項1または2に
おいて、前記一対のブレーキシューの一方隣接端側を支
承するアンカー部が、前記クランク機構に隣接して配設
されていることを特徴とする、ドラムブレーキのブレー
キケーブル取着装置を提供する。
おいて、前記一対のブレーキシューの一方隣接端側を支
承するアンカー部が、前記クランク機構に隣接して配設
されていることを特徴とする、ドラムブレーキのブレー
キケーブル取着装置を提供する。
【0018】請求項4として、上記請求項3において、
前記アンカー部が前記スペーサーに一体成形されている
ことを特徴とする、ドラムブレーキのブレーキケーブル
取着装置を提供する。
前記アンカー部が前記スペーサーに一体成形されている
ことを特徴とする、ドラムブレーキのブレーキケーブル
取着装置を提供する。
【0019】請求項5として、バックプレート上に可動
的に装架した一対のブレーキシューの一方隣接端側を拡
張するクランク機構を配設し、該クランク機構の入力部
に連結したブレーキケーブルのインナーケーブルが貫通
してブレーキ外に延出すると共に、ブレーキケーブルの
アウターケーシングが取着されるガイドパイプを備え、
前記クランク機構が配設される前記バックプレートの部
位がスペーサーを介在してブレーキ固定部材に固定され
るドラムブレーキのブレーキケーブル取着装置におい
て、前記ガイドパイプが前記スペーサーに一体に取着さ
れていることを特徴とする、ドラムブレーキのブレーキ
ケーブル取着装置を提供する。
的に装架した一対のブレーキシューの一方隣接端側を拡
張するクランク機構を配設し、該クランク機構の入力部
に連結したブレーキケーブルのインナーケーブルが貫通
してブレーキ外に延出すると共に、ブレーキケーブルの
アウターケーシングが取着されるガイドパイプを備え、
前記クランク機構が配設される前記バックプレートの部
位がスペーサーを介在してブレーキ固定部材に固定され
るドラムブレーキのブレーキケーブル取着装置におい
て、前記ガイドパイプが前記スペーサーに一体に取着さ
れていることを特徴とする、ドラムブレーキのブレーキ
ケーブル取着装置を提供する。
【0020】請求項6として、上記請求項5において、
前記ガイドパイプの中間部に設けた径大部を前記スペー
サーのブレーキ固定部材側に当接させると共に、前記ス
ペーサーに嵌挿した前記ガイドパイプの一方の突出端部
を拡開し、該拡開部と前記径大部とでスペーサーを挟持
してガイドパイプが一体に取着されていることを特徴と
する、ドラムブレーキのブレーキケーブル取着装置を提
供する。
前記ガイドパイプの中間部に設けた径大部を前記スペー
サーのブレーキ固定部材側に当接させると共に、前記ス
ペーサーに嵌挿した前記ガイドパイプの一方の突出端部
を拡開し、該拡開部と前記径大部とでスペーサーを挟持
してガイドパイプが一体に取着されていることを特徴と
する、ドラムブレーキのブレーキケーブル取着装置を提
供する。
【0021】請求項7として、上記請求項5または6に
おいて、前記一対のブレーキシューの一方隣接端側を支
承するアンカー部が、前記クランク機構に隣接して配設
されていることを特徴とする、ドラムブレーキのブレー
キケーブル取着装置を提供する。
おいて、前記一対のブレーキシューの一方隣接端側を支
承するアンカー部が、前記クランク機構に隣接して配設
されていることを特徴とする、ドラムブレーキのブレー
キケーブル取着装置を提供する。
【0022】請求項8として、上記請求項7において、
前記アンカー部が前記スペーサーに一体成形されている
ことを特徴とする、ドラムブレーキのブレーキケーブル
取着装置を提供する。
前記アンカー部が前記スペーサーに一体成形されている
ことを特徴とする、ドラムブレーキのブレーキケーブル
取着装置を提供する。
【0023】請求項9として、請求項8において、前記
アンカー部が前記スペーサーに鋳造により一体成形され
ていることを特徴とする、ドラムブレーキのブレーキケ
ーブル取着装置を提供する。
アンカー部が前記スペーサーに鋳造により一体成形され
ていることを特徴とする、ドラムブレーキのブレーキケ
ーブル取着装置を提供する。
【0024】
【発明の実施の形態1】以下、図面を参照しながら、本
発明の実施の形態について説明する。なお、図7〜図1
0に示す上記従来技術と同一の部位については同一符号
を付し、説明を省略する。
発明の実施の形態について説明する。なお、図7〜図1
0に示す上記従来技術と同一の部位については同一符号
を付し、説明を省略する。
【0025】図1に示す本発明の実施の形態1は、従来
のスペーサー600とガイドパイプ500とを一体成形
した例を示しており、パイプ状部510がスペーサー6
10に一体成形されている。これらのパイプ状部510
は、鋳造又は鍛造或いはアルミダイキャストなどでスペ
ーサー610に一体成形できるが、加工面およびコスト
面からは鋳造による一体成形が望ましい。尚、スペーサ
ー610には2つのボルト取付孔611,611が穿設
されており、従来例のようにそれぞれ取付ボルト14
0,140が圧入される。このように、パイプ状部51
0がスペーサー610に一体成形で加工されることによ
り、部品点数が削減できてその取り扱い性および管理が
容易とになる。
のスペーサー600とガイドパイプ500とを一体成形
した例を示しており、パイプ状部510がスペーサー6
10に一体成形されている。これらのパイプ状部510
は、鋳造又は鍛造或いはアルミダイキャストなどでスペ
ーサー610に一体成形できるが、加工面およびコスト
面からは鋳造による一体成形が望ましい。尚、スペーサ
ー610には2つのボルト取付孔611,611が穿設
されており、従来例のようにそれぞれ取付ボルト14
0,140が圧入される。このように、パイプ状部51
0がスペーサー610に一体成形で加工されることによ
り、部品点数が削減できてその取り扱い性および管理が
容易とになる。
【0026】また、パイプ状部510は、スペーサー6
10のブレーキ固定部材150側の端面から一体的に延
設されるから、ブレーキ操作時における操作反力はパイ
プ状部510を介してスペーサー610で支承される。
従って、アンカー200は制動力のみを支承するだけの
強度を確保すればよく、アンカー200の小形化とこれ
に伴なう軽量化が可能である。さらに、アンカー200
の座部202のクランク機構300側表面から突出する
突起物がなくなり、ブレーキケーブル400の有効スト
ロークの増大を図ることができるから、ブレーキオフセ
ットの小さい場合でも適用し易い。
10のブレーキ固定部材150側の端面から一体的に延
設されるから、ブレーキ操作時における操作反力はパイ
プ状部510を介してスペーサー610で支承される。
従って、アンカー200は制動力のみを支承するだけの
強度を確保すればよく、アンカー200の小形化とこれ
に伴なう軽量化が可能である。さらに、アンカー200
の座部202のクランク機構300側表面から突出する
突起物がなくなり、ブレーキケーブル400の有効スト
ロークの増大を図ることができるから、ブレーキオフセ
ットの小さい場合でも適用し易い。
【0027】尚、本例のアウターケーシング430のパ
イプ状部510への取着構造は前記従来例と同じよう
に、アウターケーシング430のケーシングキャップ4
31の径大部をパイプ状部510の開口端面に当接する
と共に、先端部を開口内に挿入してクリップ440で止
着しているが、ブレーキケーブル400はその操作側を
配索し終えれば外脱しないから、クリップ440での止
着に代えて圧入などでもよい。さらにアンカー200の
座部202に設けるインナーケーブル挿通孔203の径
を小さくし得るから、これに伴なって座部202の小形
化が可能になるという効果も生じる。
イプ状部510への取着構造は前記従来例と同じよう
に、アウターケーシング430のケーシングキャップ4
31の径大部をパイプ状部510の開口端面に当接する
と共に、先端部を開口内に挿入してクリップ440で止
着しているが、ブレーキケーブル400はその操作側を
配索し終えれば外脱しないから、クリップ440での止
着に代えて圧入などでもよい。さらにアンカー200の
座部202に設けるインナーケーブル挿通孔203の径
を小さくし得るから、これに伴なって座部202の小形
化が可能になるという効果も生じる。
【0028】
【発明の実施の形態2】本発明の実施の形態2について
図2および図3を基に説明する。本例は上記実施の形態
1のパイプ状部510がスペーサー610に一体成形さ
れるのに加えてアンカー部210をも一体成形されたも
のである。そして、アンカー部210は、バックプレー
ト100とバックプレートスチフナ101の挿通孔10
2,103を貫通して、両ブレーキシュー110,12
0を支承するよう延出している。これにより、さらに部
品点数を削減できる他、上述の実施の形態1とほぼ同等
の作用効果を得ることができる。
図2および図3を基に説明する。本例は上記実施の形態
1のパイプ状部510がスペーサー610に一体成形さ
れるのに加えてアンカー部210をも一体成形されたも
のである。そして、アンカー部210は、バックプレー
ト100とバックプレートスチフナ101の挿通孔10
2,103を貫通して、両ブレーキシュー110,12
0を支承するよう延出している。これにより、さらに部
品点数を削減できる他、上述の実施の形態1とほぼ同等
の作用効果を得ることができる。
【0029】
【発明の実施の形態3】本発明の実施の形態3について
図4を基に説明する。本例は前述の従来例のガイドパイ
プ500がアンカー200に取着される構造に対し、ガ
イドパイプ500がスペーサー600に一体に取着され
た構造である。尚、従来例の膨大部501に代えて、ワ
ッシャーを溶接した径大部等と拡開部502でスペーサ
ー600に一体に取着されても良い。これにより前述の
実施の形態1と同様、ブレーキケーブル400の有効ス
トロークの増大およびアンカー200の小形化が図れ
る。
図4を基に説明する。本例は前述の従来例のガイドパイ
プ500がアンカー200に取着される構造に対し、ガ
イドパイプ500がスペーサー600に一体に取着され
た構造である。尚、従来例の膨大部501に代えて、ワ
ッシャーを溶接した径大部等と拡開部502でスペーサ
ー600に一体に取着されても良い。これにより前述の
実施の形態1と同様、ブレーキケーブル400の有効ス
トロークの増大およびアンカー200の小形化が図れ
る。
【0030】
【発明の実施の形態4】本発明の実施の形態4について
図5および図6を基に説明する。本例は上述の実施の形
態3に対し、アンカー部210が一体成形されたスペー
サー610にガイドパイプ500が一体に取着されたも
のである。従って、上述の実施の形態3と同様の作用効
果の他に、部品点数を削減できるという効果も生じる。
図5および図6を基に説明する。本例は上述の実施の形
態3に対し、アンカー部210が一体成形されたスペー
サー610にガイドパイプ500が一体に取着されたも
のである。従って、上述の実施の形態3と同様の作用効
果の他に、部品点数を削減できるという効果も生じる。
【0031】
【発明の実施の形態5】上述した実施の形態1〜4は、
一対のブレーキシュー110,120の一方隣接端をア
ンカー200で支承し、他方隣接端をアジャスター13
0で連結したデュオサーボ形(DS形)ドラムブレーキ
のブレーキケーブル取着装置について説明してきた。し
かしこれに限らず、例えば、独国実用新案公報DE71
16427Uに示されるような、図7の従来例における
アジャスター130に代えて固定アンカーを配設した、
所謂、リーディング・トレーリング形(LT形)ドラム
ブレーキにも、本案のブレーキケーブル取着装置を適用
できることは明らかである。又、米国特許公報US57
20367に示されるような、サービスブレーキ時には
LT形として作用し、パーキングブレーキ時にはDS形
として作用するデュアルモードドラムブレーキにも適用
できる。要は、ブレーキケーブル取着装置が、クランク
機構300とパイプ状部510(又はガイドパイプ50
0)を有するドラムブレーキであれば良い。
一対のブレーキシュー110,120の一方隣接端をア
ンカー200で支承し、他方隣接端をアジャスター13
0で連結したデュオサーボ形(DS形)ドラムブレーキ
のブレーキケーブル取着装置について説明してきた。し
かしこれに限らず、例えば、独国実用新案公報DE71
16427Uに示されるような、図7の従来例における
アジャスター130に代えて固定アンカーを配設した、
所謂、リーディング・トレーリング形(LT形)ドラム
ブレーキにも、本案のブレーキケーブル取着装置を適用
できることは明らかである。又、米国特許公報US57
20367に示されるような、サービスブレーキ時には
LT形として作用し、パーキングブレーキ時にはDS形
として作用するデュアルモードドラムブレーキにも適用
できる。要は、ブレーキケーブル取着装置が、クランク
機構300とパイプ状部510(又はガイドパイプ50
0)を有するドラムブレーキであれば良い。
【0032】
【発明の効果】本発明は以上説明したようになるため、
次のような効果を得ることができる。 <イ>アンカーの座部からクランク機構側に突出する突
起物(従来例におけるガイドパイプの拡開部)がなくな
るから、ブレーキケーブルの有効ストロークを増大で
き、ブレーキ取付面からブレーキシューの幅方向中心ま
での距離(ブレーキオフセット)が小さい場合でも、ブ
レーキケーブルの取着部およびクランク機構の設計レイ
アウトが容易となる。
次のような効果を得ることができる。 <イ>アンカーの座部からクランク機構側に突出する突
起物(従来例におけるガイドパイプの拡開部)がなくな
るから、ブレーキケーブルの有効ストロークを増大で
き、ブレーキ取付面からブレーキシューの幅方向中心ま
での距離(ブレーキオフセット)が小さい場合でも、ブ
レーキケーブルの取着部およびクランク機構の設計レイ
アウトが容易となる。
【0033】<ロ>ブレーキ操作時における操作反力を
スペーサーで支承するようにしたから、アンカー部は制
動力のみを支承すればよくなり、アンカー部の小形化お
よび重量軽減を図ることができる。
スペーサーで支承するようにしたから、アンカー部は制
動力のみを支承すればよくなり、アンカー部の小形化お
よび重量軽減を図ることができる。
【0034】<ハ>パイプ状部やアンカー部がスペーサ
ーに一体成形されるものについては、部品点数が減少す
るからその取り扱いや管理が容易である。
ーに一体成形されるものについては、部品点数が減少す
るからその取り扱いや管理が容易である。
【0035】<ニ>ガイドパイプがスペーサーに一体的
に取着されるものについては、ガイドパイプの全長を短
縮できて、コストの低減が図れる。
に取着されるものについては、ガイドパイプの全長を短
縮できて、コストの低減が図れる。
【0036】<ホ>アンカー部がスペーサーに一体成形
されるものについては、制動力がアンカー部を傾動させ
る方向に作用するが、この一体成形体がバックプレート
と実質的に一体のバックプレートスチフナ取付面に面当
りして支持されるから耐久性が向上する。
されるものについては、制動力がアンカー部を傾動させ
る方向に作用するが、この一体成形体がバックプレート
と実質的に一体のバックプレートスチフナ取付面に面当
りして支持されるから耐久性が向上する。
【図1】 本発明の実施の形態1に係るブレーキ作動部
の説明図
の説明図
【図2】 本発明の実施の形態2に係るブレーキ作動部
の説明図
の説明図
【図3】 図2のIII―III断面図
【図4】 本発明の実施の形態3に係るブレーキ作動部
の説明図
の説明図
【図5】 本発明の実施の形態4に係るブレーキ作動部
の説明図
の説明図
【図6】 図5のVI―VI断面図
【図7】 従来技術のドラムブレーキの平面図
【図8】 図7のVIII―VIII断面図
【図9】 図8のIX―IX断面図
【図10】 ブレーキ作動部の分解図
100…バックプレート 101…バックプレートスチフナ 102,103…挿通孔 110,120…ブレーキシュー 111,121…シューホールド機構 130…アジャスター 140,141…取付ボルト 142…セレーション部 150…ブレーキ固定部材 160…シューリターンスプリング 200…アンカー 201…立設部 202…座部 203…インナーケーブル挿通孔 210…アンカー部 300…クランク機構 310…レバーピン 320…ブレーキレバー 321…切欠き溝 322…半円弧溝 330…ストラット 331…切欠き溝 332…橋絡部 400…ブレーキケーブル 410…インナーケーブル 411…ダストブーツ 420…端末金具 430…アウターケーシング 431…ケーシングキャップ 440…クリップ 500…ガイドパイプ 501…膨大部 502…拡開部 510…パイプ状部 600,610…スペーサー 601,611…ボルト取付孔
Claims (9)
- 【請求項1】 バックプレート上に可動的に装架した一
対のブレーキシューの一方隣接端側を拡張するクランク
機構を配設し、該クランク機構の入力部に連結したブレ
ーキケーブルのインナーケーブルが貫通してブレーキ外
に延出すると共に、ブレーキケーブルのアウターケーシ
ングが取着されるパイプ状部を備え、前記クランク機構
が配設される前記バックプレートの部位がスペーサーを
介在してブレーキ固定部材に固定されるドラムブレーキ
のブレーキケーブル取着装置において、 前記パイプ状部が前記スペーサーに一体成形されている
ことを特徴とする、 ドラムブレーキのブレーキケーブル取着装置。 - 【請求項2】 請求項1において、前記パイプ状部が前
記スペーサーに鋳造により一体成形されていることを特
徴とする、ドラムブレーキのブレーキケーブル取着装
置。 - 【請求項3】 請求項1または2において、前記一対の
ブレーキシューの一方隣接端側を支承するアンカー部
が、前記クランク機構に隣接して配設されていることを
特徴とする、ドラムブレーキのブレーキケーブル取着装
置。 - 【請求項4】 請求項3において、前記アンカー部が前
記スペーサーに一体成形されていることを特徴とする、
ドラムブレーキのブレーキケーブル取着装置。 - 【請求項5】 バックプレート上に可動的に装架した一
対のブレーキシューの一方隣接端側を拡張するクランク
機構を配設し、該クランク機構の入力部に連結したブレ
ーキケーブルのインナーケーブルが貫通してブレーキ外
に延出すると共に、ブレーキケーブルのアウターケーシ
ングが取着されるガイドパイプを備え、前記クランク機
構が配設される前記バックプレートの部位がスペーサー
を介在してブレーキ固定部材に固定されるドラムブレー
キのブレーキケーブル取着装置において、 前記ガイドパイプが前記スペーサーに一体に取着されて
いることを特徴とする、 ドラムブレーキのブレーキケーブル取着装置。 - 【請求項6】 請求項5において、前記ガイドパイプの
中間部に設けた径大部を前記スペーサーのブレーキ固定
部材側に当接させると共に、前記スペーサーに嵌挿した
前記ガイドパイプの一方の突出端部を拡開し、該拡開部
と前記径大部とでスペーサーを挟持してガイドパイプが
一体に取着されていることを特徴とする、ドラムブレー
キのブレーキケーブル取着装置。 - 【請求項7】 請求項5または6において、前記一対の
ブレーキシューの一方隣接端側を支承するアンカー部
が、前記クランク機構に隣接して配設されていることを
特徴とする、ドラムブレーキのブレーキケーブル取着装
置。 - 【請求項8】 請求項7において、前記アンカー部が前
記スペーサーに一体成形されていることを特徴とする、
ドラムブレーキのブレーキケーブル取着装置。 - 【請求項9】 請求項8において、前記アンカー部が前
記スペーサーに鋳造により一体成形されていることを特
徴とする、ドラムブレーキのブレーキケーブル取着装
置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35516299A JP2001165209A (ja) | 1999-12-14 | 1999-12-14 | ドラムブレーキのブレーキケーブル取着装置 |
US09/727,467 US6325183B2 (en) | 1999-12-14 | 2000-12-04 | Brake cable mounting structure for a drum brake |
EP00127159A EP1108916A3 (en) | 1999-12-14 | 2000-12-12 | Brake cable mounting structure for a drum brake |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35516299A JP2001165209A (ja) | 1999-12-14 | 1999-12-14 | ドラムブレーキのブレーキケーブル取着装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
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JP2002266909A (ja) * | 2001-03-06 | 2002-09-18 | Nisshinbo Ind Inc | ドラムブレーキのブレーキケーブル取着装置 |
US6679354B1 (en) * | 2003-01-28 | 2004-01-20 | Robert Bosch Corporation | Actuator mechanism for drum in hat brake |
DE102011110975B4 (de) * | 2011-03-17 | 2015-08-13 | Volkswagen Aktiengesellschaft | Kraftübertragungselement mit einem in einer Hülle beweglichen Zugmittel, deren Übergangsbereich von einem flexiblen Balg eingeschlossen ist, sowie ein solcher Balg |
DE102017214938B4 (de) * | 2016-08-31 | 2020-09-03 | Mando Corporation | Elektronische Parkbremse |
IT201600105859A1 (it) * | 2016-10-20 | 2018-04-20 | Freni Brembo Spa | Assieme di attuazione di un freno di stazionamento |
Family Cites Families (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE7116427U (de) | 1971-08-19 | Bergische Achsenfabrik Kotz & Soehne | Trommelbremse mit Spreizhebelzu spannung | |
GB496383A (en) * | 1937-03-25 | 1938-11-25 | Bendix Aviat Corp | Improvements in applying means for brakes |
GB1383754A (en) * | 1971-04-27 | 1974-02-12 | Girling Ltd | Cross-pull brake actuator |
JPS5112063A (en) * | 1974-07-17 | 1976-01-30 | Tokico Ltd | Bureekishuuno kangekijidochoseisochi |
DE3428134C2 (de) | 1984-07-31 | 1994-03-31 | Teves Gmbh Alfred | Bremsseilzugbefestigung |
DE3428135A1 (de) | 1984-07-31 | 1986-02-13 | Alfred Teves Gmbh, 6000 Frankfurt | Innenbackenbremse |
US5322145A (en) * | 1989-08-29 | 1994-06-21 | Kelsey-Hayes Company | Drum brake operating mechanism |
JP3489008B2 (ja) | 1993-05-27 | 2004-01-19 | 日清紡績株式会社 | 機械式ドラムブレーキ装置 |
JP3146400B2 (ja) * | 1993-06-24 | 2001-03-12 | 日清紡績株式会社 | ドラムブレーキにおけるケーブルの連結方法 |
DE4327557B4 (de) | 1993-08-17 | 2004-08-26 | Continental Teves Ag & Co. Ohg | Duo-Servo-Feststellbremse für Kraftfahrzeuge |
US5529149A (en) * | 1994-11-21 | 1996-06-25 | Alliedsignal Inc. | Drum-in-hat brake with reverse scissors actuator |
US5720367A (en) | 1995-08-23 | 1998-02-24 | Kelsey-Hayes Company | Parking and emergency brake operating mechanism for dual mode drum brake assemlby |
-
1999
- 1999-12-14 JP JP35516299A patent/JP2001165209A/ja not_active Withdrawn
-
2000
- 2000-12-04 US US09/727,467 patent/US6325183B2/en not_active Expired - Fee Related
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Also Published As
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---|---|
EP1108916A2 (en) | 2001-06-20 |
US20010037918A1 (en) | 2001-11-08 |
EP1108916A3 (en) | 2002-01-02 |
US6325183B2 (en) | 2001-12-04 |
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060920 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20071101 |