JP3551222B2 - ドラムブレーキのアンカー装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はデュオサーボ型ドラムブレーキのアンカー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の静止部材に取付けられたバックプレートと、このバックプレート上にシューホールド装置を介して拡開自在に装架した左右一対のブレーキシューと、各ブレーキシューの下方隣接端を連結する連結部材と、各ブレーキシューの上方隣接端を支承するアンカー装置とを具備し、ブレーキドラムが車両の前進及び後進のいずれの方向に回転した場合でも、両ブレーキシューに自己サーボ作用が働く、デュオサーボ型ドラムブレーキが知られている。
【0003】
このドラムブレーキは、両ブレーキシューの自己サーボ作用にて発生する大きな制動トルクをアンカー装置に支承させるため、アンカー装置を強固に設計する必要がある。
【0004】
図13及び図14は本発明が前提とするアンカー装置を示す。
図13はバックプレート組立体上部の平面図、図14はアンカー装置の横断面図である。
【0005】
バックプレートaの内面bには補強用のバックプレートスチフナcが一体に取り付けられ、これらのバックプレートa及びバックプレートスチフナcにはアンカー部材dと図示しないホイールシリンダがリベットやボルトで取り付けられる。 アンカー部材dは一対のブレーキシューの上方隣接端を支承する軸部eと、軸部eの側方へ張り出した座部fと、座部fを挟んで軸部eの他方に伸長する他方軸部oとからなり、該他方軸部oがバックプレートスチフナc側から挿通されてバックプレートaの外面h側で加締められると共に、座部fとバックプレートaの間がリベットi,iで固定される。
【0006】
バックプレートa及びバックプレートスチフナcのアンカー部材dに隣接するブレーキ中心側には嵌合穴kと取付穴m,mが穿設されている。図示しないホイールシリンダはそのボス部が嵌合穴kに嵌挿されて、バックプレートaの外面h側から取付穴m,mを通じてボルト止めされる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前述したアンカー部材dの取付構造にはつぎのような改良点がある。
〈イ〉 図14に示すようにアンカー部材dの軸部eには、車両の前進及び後進に伴い左右から制動力F1 ,F2 が加わる。
例えば図示するように右方からの制動力F1 を支承する場合、バックプレートスチフナcに接面する座部fの端部Pを支点として傾動モーメントが働く。同様に左方からの制動力F2 を支承する場合は、座部fの他端部を支点として傾動モーメントが働く。
アンカー部材dに作用する傾動モーメントを小さくするには、軸部eのブレーキシュー支承高さ、すなわちアンカー部材dの取付面から制動力F1 ,F2 作用線までの高さHが小さいほど望ましいが、バックプレートaの内面側に配置した座部fの厚さの制約を受けて傾動モーメントを小さく設計することが技術的に困難である。
〈ロ〉 リベットiやアンカー部材dの座部f及び他方軸部oの加締め部は、大きな曲げ荷重や引張荷重が作用するため強固に設計する必要があるが、座部fの厚さやブレーキ径方向の幅及びリベットiの径等が、ブレーキシューやホイールシリンダに制約を受けるため、設計の自由度が小さい。
これに伴って、リベットiの頭部又は加締め部や他方軸部oの加締め部はその径を余り大きくできないからバックプレートaに陥没し易い。
〈ハ〉 バックプレートaとバックプレートスチフナcには、アンカー部材dを取り付けるための穴g,jや、ホイールシリンダを取り付けるための穴k,mが穿設される。これら多くの穴g,k,mが特に強度を要求されるアンカー周りに穿設されるため、強度面で不利である。
【0008】
本発明は以上の問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、つぎのようなドラムブレーキのアンカー装置を提供することにある。
▲1▼アンカー部材に作用する傾動モーメントを小さく設計できる、ドラムブレーキのアンカー装置。
▲2▼アンカー周りの強度面で優れた、ドラムブレーキのアンカー装置。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、一対のブレーキシューの一方隣接端を支承する軸部と、前記軸部の基部からブレーキシュー拡開方向に膨大された座部を形成するアンカー部材を、バックプレートに固着させたドラムブレーキのアンカー装置において、前記アンカー部材の座部がバックプレートの外面側に位置してバックプレート又はバックプレートスチフナに接面して固着されていることを特徴とする、ドラムブレーキのアンカー装置である。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のドラムブレーキのアンカー装置において、前記バックプレート又はバックプレートスチフナにアンカー部材の座部が締結部材で固着されていることを特徴とする、ドラムブレーキのアンカー装置である。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載のドラムブレーキのアンカー装置において、前記バックプレート又はバックプレートスチフナにアンカー部材の座部が溶接で固着されていることを特徴とする、ドラムブレーキのアンカー装置である。
請求項4に係る発明は、請求項1に記載のドラムブレーキのアンカー装置において、前記バックプレート又はバックプレートスチフナに隆起部を形成し、該隆起部にアンカー部材の座部の外周を当接させてアンカー部材の回転が規制されていることを特徴とする、ドラムブレーキのアンカー装置である。
請求項5に係る発明は、請求項1に記載のドラムブレーキのアンカー装置において、バックプレート又はバックプレートスチフナとアンカー部材とを凹凸嵌合させてアンカー部材の回転が規制されていることを特徴とする、ドラムブレーキのアンカー装置である。
【0010】
【発明の実施の形態1】
以下図1〜図5を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
【0011】
〈イ〉ドラムブレーキの概略説明
図2にドラムブレーキの平面図を示す。
1は車体の静止部材に取り付けられるバックプレートで、その内面1a側に補強用のバックプレートスチフナ2が一体に取着されている。
又、バックプレート1の板厚を厚くしてバックプレートスチフナ2の板厚を薄くしてもよい。
【0012】
3は一対のブレーキシュー4,5の上方隣接端を支承するアンカー部材で、バックプレート1及びバックプレートスチフナ2の図面上部に立設されている。
アンカー部材3と各ブレーキシュー4、5との間にシューリターンスプリング6,6が張設されていて、ブレーキシュー4、5の上方隣接端をアンカー部材3に向けて付勢している。アンカー部材3の取り付け構造については後述する。
【0013】
7は伸縮可能なねじ機構を内蔵したアジャスタで、一対のブレーキシュー4,5の下方隣接端の間に介挿されている。両ブレーキシュー4,5の下方隣接端の間に張設したスプリング8は、一対のブレーキシュー4,5の下方隣接端をアジャスタ7に向けて付勢している。
連結部材であるアジャスタ7と、一方(右方)のブレーキシュー4のウェブ4aに回転自在に枢支したアジャストレバー9と、このレバー9及びアンカー部材3間に架設したレバーストッパー10並びにアジャストスプリング11とにより、ブレーキシュー4,5のライニング4b,5bとブレーキドラムとの間隙を自動的に調整するシュー間隙自動調整機構を構成している。シュー間隙自動調整機構は公知の種々の機構も適用でき、その詳細な構造や作動についての説明は省く。尚、シュー間隙自動調整機構は本発明の必須要件ではなく、省略してもよい。
【0014】
12はシューホールド装置で、一対のブレーキシュー4、5をバックプレート1に弾性的に保持している。
【0015】
13はホイールシリンダで、各ブレーキシュー4,5のウェブ4a,5aと夫々係合し、ブレーキ液の給排によりブレーキシュー4,5を拡縮させる。
【0016】
14はブレーキレバーで、他方(左方)のブレーキシュー5のウェブ5aに重合して配設され、ピン15でその基端がウェブ5aに回転自在に枢支されている。 ブレーキレバー14の自由端には遠隔操作用のコントロールケーブル16が連結されている。
【0017】
17はストラットで、その一端(右端)は一方のブレーキシュー4のウェブ4aに係合し、他端(左端)は他方のブレーキシュー5のウェブ5a及びブレーキレバー14に係合している。
尚、18はバックプレート1の周縁に一体に設けられたダストカバーである。
【0018】
〈ロ〉アンカー部材の取着構造
図1及び図3〜図5を基にアンカー部材3の取着構造について説明する。
バックプレート1及びバックプレートスチフナ2には、嵌挿穴19と、この嵌挿穴19の両側にリベット穴20,20が穿設される。アンカー部材3は、バックプレート1の外面1b側に接面して配置される座部3aと、座部3aの中心に立設し、一対のブレーキシュー4,5の上方隣接端を支承する軸部3bとを基本の構成要素とし、軸部3bをバックプレート1の外面1b側から嵌挿穴19に挿通し、座部3aに形成した穴3c,3cと前記リベット穴20,20に挿入したリベット21の端部を圧潰して固着される。アンカー部材3の軸部3bの同軸線上には嵌挿穴19とほぼ同径の基部3dが形成され、この基部3dが嵌挿穴19に嵌挿される。尚、基部3は軸部3と同径でもよい。
【0019】
アンカー部材3の座部3aをバックプレート1の外面1b側に位置させる構造を採用したのは、▲1▼座部3aの厚さをブレーキ内部に持ち込まず、軸部3bのブレーキシュー4,5支承高さを低く抑えて、アンカー部材3に作用する傾動モーメントを小さくすることと、▲2▼バックプレートスチフナ2だけでなくアンカー部材3の座部3aの強度をアンカー回りの補強に供することと、▲3▼座部3aのバックプレート1との接触面積を大きく確保して、座部3aがバックプレート1に陥没するのを防止するためである。
【0020】
さらに、前記嵌挿穴19のブレーキ中心側のバックプレート1及びバックプレートスチフナ2には、ホイールシリンダ13のボス部13aを収容する嵌合穴22と、嵌合穴22の両側に取付穴23,23が穿設されている。
ホイールシリンダ13はそのボス部13aを嵌合穴22に嵌挿すると共に、バックプレート1の外面1b側から螺着したボルト24,24で固定されている。
【0021】
アンカー部材3の軸部3bは、一対のブレーキシュー4,5のウェブ4a,5aの上方隣接端を支承する部位で、その軸部3bの自由端側に装着した止板25が一対のブレーキシュー4,5の外れを防止している。
【0022】
〈ハ〉ブレーキの作動
上記した構成において、ホイールシリンダ13の加圧力、或いはコントロールケーブル16の牽引操作に伴うブレーキレバー14とストラット17からなるクランク機構の作用力で以てブレーキシュー4,5の上方を拡開すると、夫々のライニング4b,5bが図示しないブレーキドラムに摩擦係合する。
今、ブレーキドラムが図の矢印方向Rに回転していると、左方のブレーキシュー5の制動力がアジャスタ7を介して右方のブレーキシュー4に伝達され、このブレーキシュー4がアンカー部材3で支承されて大きな制動力を発生する。
又、ブレーキドラムが反対方向に回転する場合は、左方のブレーキシュー5がアンカー部材3で支承されて制動力を発生する。これにより車両を制動したり、停止状態を保つことができる。
【0023】
〈ニ〉アンカー周りの強度について
図4において、アンカー部材3はその座部3aがバックプレート1の外面1b側に接面してリベット21で固着されていると共に、その基部3dがバックプレートスチフナ2の嵌挿穴19に嵌挿されて位置決めされる。
この状態でアンカー部材3の軸部3bに例えば図示するように右方からの制動力F1 が加わった場合、アンカー部材3に傾動モーメントが発生するが、バックプレートスチフナ2の内面から制動力F1 の作用位置までの高さHを、座部3aの厚さの制約を受けずに低く設計できるので、アンカー部材3に発生する傾動モーメントを小さく抑制できる。
又、バックプレート1のアンカー周りに作用する傾動モーメントを、広い接触面積を確保した座部3aで受圧できるため、座部3aがバックプレート1に陥没することはない。
【0024】
制動中にブレーキドラムが弾性変形すると、その分、ブレーキシュー4,5がアンカー部材3に対して回転し、両者の摩擦力によりアンカー部材3に回転力が加わる。リベット21はこの回転力を支持するだけでよいから、リベット21の径を小さく設定できる。
【0025】
【発明の実施の形態2】
以降に他の実施の形態について説明するが、説明に際し前記した実施の形態1と同一の部位は同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
図6はアンカー部材3の座部3aを実施の形態1のリベット21に代えてボルト26で固着した他の形態を示す。図面ではボルト26を座部3a側から螺着した場合を示すが、バックプレートスチフナ2側から螺着してもよい。
【0026】
【発明の実施の形態3】
図7,8はアンカー部材3の座部3aとバックプレートスチフナ2の間をバックプレート1越しに溶接して固着する他の実施の形態を示す。
本実施の形態にあっては、バックプレート1に小穴1cを穿設しておくと共に、バックプレートスチフナ2の前記小穴1cに対応する位置に座部3aと当接可能な突起2aを設けておき、突起2aと座部3aとの間を通電させて突起溶接を施す。
又、バックプレート1に突起を設け、この突起を直接座部3dに溶接してもよい。この場合には必要に応じ、バックプレート1とバックプレートスチフナ2の溶接を追加してもよい。
本実施の形態にあっては、アンカー部材3を固着するために、リベット穴3c(図4)やボルト穴(図6)を加工する必要がないだけでなく、リベット21(図4)やボルト26(図6)も不要となる。
【0027】
【発明の実施の形態4】
図9〜11はアンカー部材3の座部3aの外周を、バックプレート1の外面1b側に隆起させた隆起部1dに当接させてアンカー部材3の回り止め手段とした他の実施の形態を示す。
本実施の形態にあっては、バックプレート1の周縁を絞って形成した既存の溝の側壁を隆起部1dとする場合について示すが、バックプレート1の外面1b側の任意に位置に隆起部1dを形成して、アンカー部材3の回り止め手段としてもよい。
要はアンカー部材3の座部3aの外周をバックプレート1の隆起部1dに当接させて、アンカー部材3に作用する回転力に効果的に対抗できればよい。
尚、本実施の形態はアンカー部材3の回り止め手段であり、既述したアンカー部材3とバックプレートスチフナ2との間の固着手段と組み合わせてもよい。
【0028】
【発明の実施の形態5】
図12はアンカー部材3の基部3dとバックプレートスチフナ2とを凹凸嵌合させてアンカー部材3の回り止め手段とした他の実施の形態を示す。
本実施の一形態は、バックプレートスチフナ2のバックプレート1内面1aと当接する面に凸部2bを形成し、これと対向するアンカー部材3の座部3aに穴又は窪み等の凹部3eを形成し、バックプレート1の小穴1cを挿通させて前記凸部2bを凹部3eに嵌合させることで、アンカー部材3の回転を回り止め手段を構成している。
又、アンカー部材3の座部3aとバックプレートスチフナ2で形成する凹凸嵌合を前記と逆に組み合わせることも可能である。
さらに、アンカー部材3の基部3dをバックプレートスチフナ2の嵌挿穴19にセレーション締結してアンカー部材3の回り止め手段としてもよい。
具体的には、アンカー部材3の基部3dの外周面に細かい三角形またはインボリュート歯形を軸線方向に形成しておき、これをバックプレートスチフナ2の嵌挿穴19に嵌め込んでしまりばめにしてセレーション締結する。
本実施の形態にあっては、前記した二つの回り止め手段の一方又は両方を採用することでアンカー部材3の経時的な緩みを防止できる。
【0029】
【発明の実施の形態6】
以上はバックプレートスチフナ2をバックプレート1の内面1a側に取着した場合について説明したが、バックプレート1の外面1b側に取着してもよい。
又、バックプレート1の厚さを厚くしてバックプレートスチフナ2を省略してもよい。これらの構成は、車両から要求される強度に応じて適宜決定すればよい。 本例の場合にあっても、既述した各実施の形態1〜5を適用できることは勿論である。
【0030】
【発明の実施の形態7】
既述した各実施の形態1〜6は、サービスブレーキ制動手段とパーキングブレーキ制動手段を併有する形式のドラムブレーキに適用できることの他に、サービスブレーキ専用又はパーキングブレーキ専用のドラムブレーキにも適用できることは勿論である。
【0031】
【発明の効果】
<イ> アンカー部材の座部をバックプレートの外面に位置させて取り付けるので、アンカー部材のブレーキシュー支承高さを低く設計できる。そのため、アンカー部材に作用する傾動モーメントを小さく抑制できると共に、設計の自由度が大きい。
〈ロ〉 アンカー部材の座部がバックプレートの外面に位置するので、広い接触面積で傾動モーメントを受圧できる。そのため、アンカー部材の座部がバックプレートに陥没する心配がない。
〈ハ〉 アンカー周りのバックプレートの両面をバックプレートスチフナとアンカー部材の座部とにより挟持できるので、アンカー周りの強度が著しく向上する。
〈ニ〉 アンカー部材の座部をリベットやボルトで固定する場合には、リベットやボルトに引張力が作用せず、リベットやボルトには制動中のアンカー部材に作用する回転力のみに対抗できる強度を具備した小径のものを使用できる。
〈ホ〉 バックプレート又はバックプレートスチフナとアンカー部材の座部を溶接すれば、回り止め手段としてのリベットやボルト等の締結部材が不要となり、部品点数の減少が図れると共に、コスト上も有利である。
〈ヘ〉 バックプレートやバックプレートスチフナの外面に形成した隆起部にアンカー部材の座部の周面を当接させたり、バックプレートやバックプレートスチフナとアンカー部材の対向面を凹凸嵌合させることで、アンカー部材の回り止め手段とした形態についても、部品点数の減少が図れると共に、コスト上も有利である。
〈ト〉 アンカー部材自体の形状を簡素化でき、しかも加締めが不になるから加工工数及びコストの低減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る説明図で、図2のI−I断面図
【図2】一部を省略したドラムブレーキの平面図
【図3】バックプレートの外面側から見たアンカー周りの平面図
【図4】図2のIV−IV断面図
【図5】バックプレートの外面側から見たアンカー部材の分解図
【図6】実施の形態2に係る説明図で、アンカー周りの断面図
【図7】実施の形態3に係る説明図で、バックプレートの内面側から見たアンカー周りの平面図
【図8】図7のVIII−VIII断面図
【図9】実施の形態4に係る説明図で、バックプレートの内面側から見たアンカー周りの平面図
【図10】バックプレートの外面側から見たアンカー周りの平面図
【図11】図10のXI−XI断面図
【図12】実施の形態5に係る説明図で、アンカー周りの断面図
【図13】本発明が前提とする技術の説明図で、バックプレートの内面側から見たアンカー周りの平面図
【図14】図13のXIV −XIV 断面図
【符号の説明】
1 バックプレート
1a バックプレートの内面
1b バックプレートの外面
1c バックプレートの小穴
2 バックプレートスチフナ
3 アンカー部材
3a アンカー部材の座部
3b アンカー部材の軸部
3c 座部のリベット穴
3d アンカー部材の基部
4,5 ブレーキシュー
4a,5a ブレーキシューのウェブ
4b,5b ブレーキシューのライニング
6,6 シューリターンスプリング
7 アジャスタ
8 スプリング
9 アジャストレバー
10 レバーストッパー
11 アジャストスプリング
12,12 シューホールド装置
13 ホイールシリンダ
13a ホイールシリンダのボス部
14 ブレーキレバー
15 ピン
16 コントロールケーブル
17 ストラット
18 ダストカバー
19 嵌挿穴
20,20 リベット穴
21 リベット
22 嵌合穴
23,23 取付穴
24 ボルト
25 止板
26 ボルト

Claims (5)

  1. 一対のブレーキシューの一方隣接端を支承する軸部と、前記軸部の基部からブレーキシュー拡開方向に膨大された座部を形成するアンカー部材を、バックプレートに固着させたドラムブレーキのアンカー装置において、
    前記アンカー部材の座部がバックプレートの外面側に位置してバックプレート又はバックプレートスチフナに接面して固着されていることを特徴とする、
    ドラムブレーキのアンカー装置。
  2. 請求項1に記載のドラムブレーキのアンカー装置において、前記バックプレート又はバックプレートスチフナにアンカー部材の座部が締結部材で固着されていることを特徴とする、ドラムブレーキのアンカー装置。
  3. 請求項1に記載のドラムブレーキのアンカー装置において、前記バックプレート又はバックプレートスチフナにアンカー部材の座部が溶接で固着されていることを特徴とする、ドラムブレーキのアンカー装置。
  4. 請求項1に記載のドラムブレーキのアンカー装置において、前記バックプレート又はバックプレートスチフナに隆起部を形成し、該隆起部にアンカー部材の座部の外周を当接させてアンカー部材の回転が規制されていることを特徴とする、ドラムブレーキのアンカー装置。
  5. 請求項1に記載のドラムブレーキのアンカー装置において、バックプレート又はバックプレートスチフナとアンカー部材とを凹凸嵌合させてアンカー部材の回転が規制されていることを特徴とする、ドラムブレーキのアンカー装置。
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