JP3342787B2 - ドラムブレーキ装置 - Google Patents

ドラムブレーキ装置

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JP3342787B2
JP3342787B2 JP26982895A JP26982895A JP3342787B2 JP 3342787 B2 JP3342787 B2 JP 3342787B2 JP 26982895 A JP26982895 A JP 26982895A JP 26982895 A JP26982895 A JP 26982895A JP 3342787 B2 JP3342787 B2 JP 3342787B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単一のブレーキシ
ューを備えたドラムブレーキ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】単一のブレーキシューを備えた従来のド
ラムブレーキ装置としては、例えば実公平4−5122
5号公報に記載されているドラムブレーキ装置、および
実公平5−14016号公報に開示されているパーキン
グブレーキ装置がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来装置は、
ブレーキシューと回動部材との間には連結部材である調
節部材30とストラット36とが掛け渡されているか
ら、部品点数が増加する上に、組み付け性も煩雑である
という問題点がある。また、従来装置は回動部材が回動
させられると共に、連結部材を介してブレーキシューへ
の入力が加えられるので、連結部材には軸方向の大きな
スラスト力が作用する。しかもこの連結部材はねじ結合
したシュー間隙調節部材を兼用しているから、前記のス
ラスト力により調節作用に異常が起きる可能性がある。
また、シュー間隙調節部材のねじ部の変形、固着、又は
スラスト力が作用しながら振動が加わると、ねじ部が逆
回転させられて調節部材の長さが短くなるためシュー間
隙が極端に大きくなるという問題点がある。
【0004】また前記した従来装置のストラット部材は
シュー間隙調節部材(連結部材)の反対側にあるので、
シュー間隙調節部材の螺合部を伸長してシュー間隙を調
節すると、ストラット部材が掛け渡されているブレーキ
シュー及びブレーキレバーと回動部材との間隔が広がる
ので、パーキングレバー操作時のがたが増大して、その
結果パーキングブレーキの効き不足が生じたり、フィー
リングが悪化する。また実公平5−14016号のアン
カーピン20は、前後進の制動力を受け止めるので強固
にする必要があり、アンカーブロック40,42で受け
止める場合は、2個のアンカーブロックが必要になるか
ら、部品点数が多くなるという問題点がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の問題点を解決する
ため本発明においては、両方向に回転可能なブレーキド
ラムと、このブレーキドラムと対向して車体に固定され
た裏板と、この裏板上に可動的に付設した単一のブレー
キシューと、このブレーキシューと対向して中間部を前
記裏板へ回動可能に枢支したリンクと、このリンクとブ
レーキシューとのそれぞれ一方側間に架設されたストラ
ット部材と、このストラット部材と共動して前記ブレー
キシューとリンクとのそれぞれ一方側間を拡開するブレ
ーキレバーとを備え、前記ブレーキドラムが一方向に回
転し、前記ブレーキレバーにより拡開されたブレーキシ
ューと摩擦係合して発生する制動力を、前記ブレーキシ
ューの他方側方向に形成した第1アンカーで受け止める
と共に、前記ブレーキドラムが他方向に回転し、前記リ
ンクを介して拡開されたブレーキシューと摩擦係合して
発生する制動力を、前記ストラット部材を介して第2ア
ンカーで受け止めるようにしてドラムブレーキ装置を構
成する。
【0006】また本発明においては、両方向に回転可能
なブレーキドラムと、このブレーキドラムと対向して車
体に固定された裏板と、この裏板上に可動的に付設した
単一のブレーキシューと、このブレーキシューと対向し
て中間部を前記裏板へ回動可能に枢支したリンクと、こ
のリンクとブレーキシューとのそれぞれ一方側間に架設
され、前記それぞれの一方側間を拡開する両側開口のブ
レーキシリンダと、このブレーキシリンダの近傍で前記
ブレーキシューとリンク間に架設されたストラット部材
とを備え、前記ブレーキドラムが一方向に回転し、前記
ブレーキシリンダにより拡開されたブレーキシューと摩
擦係合して発生する制動力を、前記ブレーキシューの他
方側方向に形成した第1アンカーで受け止めると共に、
前記ブレーキドラムが他方向に回転し、前記リンクを介
して拡開されたブレーキシューと摩擦係合して発生する
制動力を、前記ストラット部材を介して第2アンカーで
受け止めるようにしてドラムブレーキ装置を構成する。
【0007】また本発明においては、両方向に回転可能
なブレーキドラムと、このブレーキドラムと対向して車
体に固定された裏板と、この裏板上に可動的に付設した
単一のブレーキシューと、このブレーキシューと対向し
て中間部を前記裏板へ回動可能に枢支したリンクと、こ
のリンクとブレーキシューとのそれぞれ一方側間に架設
され、前記ブレーキシューを拡開する片側開口のブレー
キシリンダとを備え、前記ブレーキドラムが一方向に回
転し、前記ブレーキシリンダ又はブレーキレバーにより
拡開されたブレーキシューと摩擦係合して発生する制動
力を、前記ブレーキシューの他方側方向に形成した第1
アンカーで受け止めると共に、前記ブレーキドラムが他
方向に回転し、前記ブレーキレバーによりリンクを介し
て拡開されたブレーキシューと摩擦係合して発生する制
動力を、前記ストラット部材を介して第2アンカーで受
け止めるようにしてドラムブレーキ装置を構成する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面について本発明の実施
の形態を説明する。図中1は車体に固定した裏板で、こ
の裏板1の内側と対向して車軸(図示せず)に固定した
ブレーキドラム(図示せず)が両方向に回転できるよう
に位置している。2は裏板1に対して可動的に、かつ前
記ブレーキドラムの内周面に対向して設けた単一のブレ
ーキシューで、2aはそのウェブ、2bはリム、2cは
ライニングであり、ウェブ2aとリム2bは断面形状が
T型に形成されている。
【0009】ブレーキシュー2は、そのウェブ2aの中
間部に孔2d(図3参照)があけられており、裏板1を
貫通するシューホールドピン3が孔2dを貫通し、その
突出部に板ばね状のシューホールドスプリング4が係合
して、ブレーキシュー2を移動自在に裏板1へ弾性的に
保持している。図3の1aは裏板1の3個所に突設した
レッジで、ブレーキシュー2のリム2bを支承してい
る。
【0010】またブレーキシュー2の反対側の裏板1
に、中間部を支軸5により枢支した半円弧状のリンク6
を設け、このリンク6の図1における下端部を、図4に
示すように、約90度裏板1側へ折り曲げて、この折り
曲げ片6aによって、ブレーキシュー2のウェブ2aの
下端縁2eを支承させ、裏板1には、リンク6の折り曲
げ片6aの内面を支承する突部1bを第1アンカーとし
て形成する。また図1および図5のリンク6から突設し
た腕6bは、ブレーキシュー2のウェブ2aと係合して
ブレーキシュー2の浮き上がりを防止するものである。
7はブレーキシュー2とリンク6の図1における下部間
にかけ渡したシューリターンスプリングである。なお前
記した支軸5を用いない別の実施例として、裏板に形成
した凸部又は凹部とリンクに形成した凹部又は凸部を係
合させて、リンクを回動可能に支承してもよい。
【0011】またブレーキシュー2とリンク6の図1に
おける上端間には、両側開口型のブレーキシリンダ8を
裏板1に、取付けボルト(図示せず)等により固定して
設ける。8a,8bはブレーキシリンダ8の両側に設け
たピストンで、ピストン8aはブレーキシュー2のウェ
ブ2aの上端と係合し、ピストン8bはリンク6の上端
と係合している。8cはピストン8a,8b間に介挿し
たスプリング、8d(図6参照)はシリンダ8の入力
口、8eはシリンダ8内の空気を抜くためのエアブリー
ドスクリューである。
【0012】またリンク6の上端部にレバーピン9によ
りブレーキレバー10の上端部を枢支する。9aはレバ
ーピン9に嵌め込んだUリテーナである。また図1およ
び図2に示すように、板状のストラット11のブレーキ
シュー2側に、同じく板状のクオドラント12を重合す
ると共に、クオドラントピン13によってクオドラント
12をストラット11に対して回動可能に連結してスト
ラット部材14を形成し、このクオドラント12の首部
12aをブレーキシュー2のウェブ2aに設けた窓孔2
fに係合し、クオドラントピン13とストラット11と
の間にクオドラントスプリング15をかけ渡す。12b
(図2参照)はクオドラント12のストッパー部であ
る。
【0013】ストラット11のリンク6側には、図2に
示すように段部11aと、側方突起11bを形成し、段
部11aにリンク6と結合したブレーキレバー10の側
縁を係合させると共に、リンク6に設けた孔6c(図1
参照)と、ストラット11の側方突起11bとにアンチ
ラトルスプリング16をかけ渡す。またストラット11
の裏板1側に段部11c(図2参照)を形成し、この段
部11cと係合する突部1cを第2アンカーとして裏板
1に形成する。またストラット11の中間部に窓孔11
dを設け、この窓孔11dに挿通する突片8fをシリン
ダ8から突設して、この突片8fと窓孔11dとの係合
によってストラット11の浮き上がりを防止する。なお
クオドラントスプリング15のスプリング荷重は、アン
チラトルスプリング16のスプリング荷重より小さくす
る。
【0014】また図2に示すように、段部11cと第2
アンカー1cとの間隙をL1 とし、窓孔11dと突片8
fとの図2の左側における間隙をL2 として、L1 >L
2 とすればシリンダ8の突片8fを第2アンカーとする
こともできる。またブレーキシュー2とリンク6の図1
における上部間にシューリターンスプリング17をかけ
渡す。
【0015】図7〜図16は、本発明の他の実施例を示
すもので、図中前記符号と同一の符号は同等のものを示
している。図7は、図4に示した部分の変形例を示すも
ので、この場合シューウェブ2aの端部2gを折り曲げ
て、第1アンカー1bと係合させてあり、リンク6は平
らである。また図8は、図1に示した両側開口型のブレ
ーキシリンダ8の代りに、片側開口型のブレーキシリン
ダ18を裏板1に固着したもので、18aはピストン、
18bはスプリングである。これはピストン18aがブ
レーキシュー2の上端部と当接するように配設する。
【0016】図9は、前記した図2に示した部分の変形
例で、これは本発明をクロスプル型のブレーキレバーに
適用した例である。19はブレーキレバーを牽引するコ
ントロールケーブルのアウタを固定して反力を受けるケ
ーブルブラケットで裏板1に溶接、リベット、ボルト止
め等で固定してある。また20はブレーキレバーで、ス
トラット11の図における右端にレバーピン21により
枢支してある。22はプッシュナット式のリテーナー、
23はブレーキレバー20が裏板1を貫通する開口1d
の周囲をシールするように設けたラバーブーツ、24は
裏板1に溶接、リベット、ボルト止め等で固定したレバ
ーストッパー、25はこのレバーストッパー24の突片
24aとブレーキレバー20との間にかけ渡したレバー
リターンスプリングである。なお第2アンカー1cは、
裏板1を段状に突設したものであるが、この突部1cの
代りに車体側部材に凸部を形成したり、ピンやボルトを
取り付けて、ストラット11を直接当接させるようにし
てもよい。
【0017】図10および図11は、図1の下部の変形
例を示すもので、これはリンク6の下部に孔6dを設
け、この孔6dに遊嵌するアンカーピン26を裏板1に
固着して第1アンカーとしたものである。このアンカー
ピン26には鍔部26aを形成してリンク6の浮き上が
りを防止するようにする。6eはリンク6から延設した
腕で、この腕6eと裏板1との間にブレーキシュー2の
ウェブ2aを挾み込むようにする。また図10中のθ
は、アンカー角度で、このアンカー角度は垂直線Lに対
してブレーキシュー2が当接する角度であり、通常この
アンカー角度θが大きくなるとブレーキの効きが下が
り、ライニング周方向の最大面圧位置はアンカーより離
れて入力側へ寄る。またアンカー側の引き摺りを防止す
る等の目的がある。
【0018】図12は、図3と対応する部分の変形例を
示すもので、これは裏板1の絞り形状を左右対称にした
ものであり、図3が裏板1のレッジ1aの面でブレーキ
シュー2のリム2bを支承したのに対して、この図12
では、裏板1のレッジ1eの面で、ブレーキシュー2の
ウェブ2aを支承するようになっている。
【0019】図13および図14は、リンク6の枢支部
の変形例を示すもので、これは裏板1の突部に、段付き
の支軸27を図14に示すようにかしめて固着し、この
リンク6に支軸27の鍔部27aを挿通できる大径孔2
8aと小径の溝孔28bとを連結してダルマ孔28を形
成し、このダルマ孔28の大径孔28aを支軸27に挿
入してから、リンク6をずらせて溝孔28bの端部に支
軸27が位置するようにする。この目的はリンクの組付
性向上である。
【0020】また図15および図16は、リンク6の他
の枢支手段を示すもので、図16に示すような段付きの
支軸29を裏板1の絞り部にかしめ付け、この支軸29
の軸部29aにリンク6を嵌合し、軸部29aの突出部
にプッシュナット式のリテーナー30を嵌合して固定す
る。
【0021】前記実施例のストラット部材14(図1,
2,8,9参照)は、ストラット11にクオドラント1
2を係合させたワンショット型の間隙自動調整機構(実
公平2−18837号参照)であるが、これはねじ部材
を使用したプッシュロッドの調整歯をアジャストレバー
の爪で回転させる形式のインクリメンタル型でも、前記
プッシュロッドを手動で調整する形式のものでも差支え
ない。要はブレーキシリンダ8,18の近傍でブレーキ
シュー2とリンク6間に架設し、ブレーキシュー2を拡
径させてブレーキシュー2の摩耗を補正する機構であれ
ばよい。クオドラント12のストッパー部12bの作用
は、例えば後進時に強い制動反力が加わり、クオドラン
ト12の首部12aが破断した場合でも、ストッパー部
12bがブレーキシュー2のウェブ2aの端縁と係合す
ることによってブレーキシュー2の浮き上がりを防止す
ることができる。
【0022】本発明の第1発明は、両方向に回転可能な
ブレーキドラムと、このブレーキドラムと対向して車体
に固定された裏板1と、この裏板1上に可動的に付設し
た単一のブレーキシュー2と、このブレーキシュー2と
対向して中間部を支軸5により前記裏板1に回動可能に
枢支したリンク6と、このリンク6とブレーキシュー2
とのそれぞれ一方側間に架設されたストラット部材14
と、このストラット部材14と共動して前記ブレーキシ
ュー2とリンク6とのそれぞれ一方側間を拡開するブレ
ーキレバー10とを備えたから、前記ブレーキドラムが
図1の矢印X方向に回転し、前記ブレーキレバー10に
より拡開されたブレーキシュー2と摩擦係合して発生す
る制動力を、前記ブレーキシュー2の他方側方向に形成
した第1アンカー1bで受け止めると共に、前記ブレー
キドラム2が他方向(図1の矢印Y方向)に回転し、前
記リンク6を介して拡開されたブレーキシュー2と摩擦
係合して発生する制動力を、前記ストラット部材14を
介して第2アンカー1cで受け止めることができる。
【0023】本発明の第2発明は、両方向に回転可能な
ブレーキドラムと、このブレーキドラムと対向して車体
に固定された裏板1と、この裏板1上に可動的に付設し
た単一のブレーキシュー2と、このブレーキシュー2と
対向して中間部を支軸5により前記裏板1に回動可能に
枢支したリンク6と、このリンク6とブレーキシュー2
とのそれぞれ一方側間に架設され、前記それぞれの一方
側間を拡開する両側開口のブレーキシリンダ8と、この
ブレーキシリンダ8の近傍で前記ブレーキシュー2とリ
ンク6間に架設されたストラット部材14とを備えたか
ら、前記ブレーキドラムが図1の矢印X方向に回転し、
前記ブレーキシリンダ8により拡開されたブレーキシュ
ー2と摩擦係合して発生する制動力を、前記ブレーキシ
ュー2の他方側方向に形成した第1アンカー1bで受け
止めると共に、前記ブレーキドラムが他方向(図1の矢
印Y方向)に回転し、前記リンク6を介して拡開された
ブレーキシュー2と摩擦係合して発生する制動力を、前
記ストラット部材14を介して第2アンカー1cで受け
止めることができる。
【0024】本発明の第3発明は、両方向に回転可能な
ブレーキドラムと、このブレーキドラムと対向して車体
に固定された裏板1と、この裏板1上に可動的に付設し
た単一のブレーキシュー2と、このブレーキシュー2と
対向して中間部を支軸5により前記裏板1に回動可能に
枢支したリンク6と、このリンク6とブレーキシュー2
とのそれぞれ一方側間に架設され、前記ブレーキシュー
2を拡開する片側開口のブレーキシリンダ18とを備え
たから、前記ブレーキドラムが、図1の矢印X方向に回
転し、前記ブレーキシリンダ18又はブレーキレバー1
0により拡開されたブレーキシュー2と摩擦係合して発
生する制動力を、前記ブレーキシュー2の他方側方向に
形成した第1アンカー1bで受け止めると共に、前記ブ
レーキドラムが他方向(図1の矢印Y方向)に回転し、
前記ブレーキレバー10によりリンク6を介して拡開さ
れたブレーキシュー2と摩擦係合して発生する制動力
を、前記ストラット部材14を介して第2アンカー1c
で受け止めることができる。
【0025】
【発明の効果】本発明装置は上述のように構成したから
次のような効果が得られる。 (1)ブレーキシュー2と回動部材であるリンク6との
間の連結部材である調節部材が不要である。 (2)間隙調整機構であるストラット部材14が、ブレ
ーキシュー2の拡開側にあるので、ブレーキレバー10
の作動ストロークが一定である。またブレーキシュー2
の摩耗を間隙調整機構で補正するので、ストロークが増
大しない。 (3)間隙調整機構であるストラット部材14を、ブレ
ーキシュー2の制動反力を第2アンカー1cへ伝達する
部材として利用しているので、部品が削減できる。又、
ブレーキの組み付けも容易である。
【0026】(4)ブレーキシュー2の下端をリンク6
から延長した腕6bと裏板1とで挟み込めば、ブレーキ
シュー2の浮き上がりを防止できる。又、ブレーキシリ
ンダ8から延長した突片8fをストラット11に穿設し
た窓孔11dに挿入すれば、ストラット11を介してブ
レーキシュー2の浮き上がりを防止できる。 (5)ブレーキシュー2にアンカー角度θ(図10参
照)を付ければ、シューの挙動(センタリング)や効き
を最適にすることが容易である。通常デュオサーボ型の
ドラムブレーキではアンカー角度を付けることができな
い。 (6)本発明はフオワードプル型に限らず、図9に示す
ように、クロスプル型にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置を一部断面で示す正面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1のB−B断面図である。
【図4】図1のC−C断面図である。
【図5】図1のD−D断面図である。
【図6】図1のE−E断面図である。
【図7】図4の変形例図である。
【図8】ブレーキシリンダの変形例図である。
【図9】図2の部分の変形例図である。
【図10】図1の下部の変形例図である。
【図11】図10のG−G断面図である。
【図12】図3の変形例図である。
【図13】リンクの枢支部の変形例を示す部分正面図で
ある。
【図14】図13の平断面図である。
【図15】リンクの枢支部の別の変形例を示す部分正面
図である。
【図16】図15の平断面図である。
【符号の説明】
1 裏板 1a レッジ 1b 第1アンカー(突部) 1c 第2アンカー(突部) 1d 開口 1e レッジ 2 ブレーキシュー 2a ウェブ 2b リム 2c ライニング 2d 孔 2e 下端縁 2f 窓孔 2g 端部 3 シューホールドピン 4 シューホールドスプリング 5 支軸 6 リンク 6a 折り曲げ片 6b 腕 6c 孔 6d 孔 6e 腕 7 シューリターンスプリング 8 両側開口型のブレーキシリンダ 8a,8b ピストン 8c スプリング 8d 入力口 8e エアブリードスクリュー 8f 突片 9 レバーピン 9a Uリテーナ 10 ブレーキレバー 11 ストラット 11a 段部 11b 側方突起 11c 段部 11d 窓孔 12 クオドラント 12a 首部 12b ストッパー部 13 クオドラントピン 14 ストラット部材 15 クオドラントスプリング 16 アンチラトルスプリング L1 ,L2 間隙 17 シューリターンスプリング 18 片側開口型のブレーキシリンダ 18a ピストン 18b スプリング 19 ケーブルブラケット 20 ブレーキレバー 21 レバーピン 22 リテーナー 23 ラバーブーツ 24 レバーストッパー 24a 突片 25 レバーリターンスプリング 26 アンカーピン(第1アンカー) 26a 鍔部 θ アンカー角度 27 支軸 27a 鍔部 28 ダルマ孔 28a 大径孔 28b 溝孔 29 支軸 29a 軸部 30 リテーナー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 靖 愛知県名古屋市南区豊田5−14−25 日 清紡績株式会社 名古屋工場内 (56)参考文献 実公 平4−51225(JP,Y2) 実公 平5−14016(JP,Y2) 実公 平2−18837(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 51/16 F16D 65/09

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両方向に回転可能なブレーキドラムと、
    このブレーキドラムと対向して車体に固定された裏板
    と、この裏板上に可動的に付設した単一のブレーキシュ
    ーと、このブレーキシューと対向して中間部を前記裏板
    へ回動可能に枢支したリンクと、このリンクとブレーキ
    シューとのそれぞれ一方側間に架設されたストラット部
    材と、このストラット部材と共動して前記ブレーキシュ
    ーとリンクとのそれぞれ一方側間を拡開するブレーキレ
    バーとを備え、 前記ブレーキドラムが一方向に回転し、前記ブレーキレ
    バーにより拡開されたブレーキシューと摩擦係合して発
    生する制動力を、前記ブレーキシューの他方側方向に形
    成した第1アンカーで受け止めると共に、前記ブレーキ
    ドラムが他方向に回転し、前記リンクを介して拡開され
    たブレーキシューと摩擦係合して発生する制動力を、前
    記ストラット部材を介して第2アンカーで受け止めたこ
    とを特徴とするドラムブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 両方向に回転可能なブレーキドラムと、
    このブレーキドラムと対向して車体に固定された裏板
    と、この裏板上に可動的に付設した単一のブレーキシュ
    ーと、このブレーキシューと対向して中間部を前記裏板
    へ回動可能に枢支したリンクと、このリンクとブレーキ
    シューとのそれぞれ一方側間に架設され、前記それぞれ
    の一方側間を拡開する両側開口のブレーキシリンダと、
    このブレーキシリンダの近傍で前記ブレーキシューとリ
    ンク間に架設されたストラット部材とを備え、 前記ブレーキドラムが一方向に回転し、前記ブレーキシ
    リンダにより拡開されたブレーキシューと摩擦係合して
    発生する制動力を、前記ブレーキシューの他方側方向に
    形成した第1アンカーで受け止めると共に、前記ブレー
    キドラムが他方向に回転し、前記リンクを介して拡開さ
    れたブレーキシューと摩擦係合して発生する制動力を、
    前記ストラット部材を介して第2アンカーで受け止めた
    ことを特徴とするドラムブレーキ装置。
  3. 【請求項3】 両方向に回転可能なブレーキドラムと、
    このブレーキドラムと対向して車体に固定された裏板
    と、この裏板上に可動的に付設した単一のブレーキシュ
    ーと、このブレーキシューと対向して中間部を前記裏板
    へ回動可能に枢支したリンクと、このリンクとブレーキ
    シューとのそれぞれ一方側間に架設され、前記ブレーキ
    シューを拡開する片側開口のブレーキシリンダとを備
    え、 前記ブレーキドラムが一方向に回転し、前記ブレーキシ
    リンダ又はブレーキレバーにより拡開されたブレーキシ
    ューと摩擦係合して発生する制動力を、前記ブレーキシ
    ューの他方側方向に形成した第1アンカーで受け止める
    と共に、前記ブレーキドラムが他方向に回転し、前記ブ
    レーキレバーによりリンクを介して拡開されたブレーキ
    シューと摩擦係合して発生する制動力を、前記ストラッ
    ト部材を介して第2アンカーで受け止めたことを特徴と
    するドラムブレーキ装置。
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