JP2001233187A - 車両のブレーキペダル装置 - Google Patents

車両のブレーキペダル装置

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JP2001233187A JP2000050787A JP2000050787A JP2001233187A JP 2001233187 A JP2001233187 A JP 2001233187A JP 2000050787 A JP2000050787 A JP 2000050787A JP 2000050787 A JP2000050787 A JP 2000050787A JP 2001233187 A JP2001233187 A JP 2001233187A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両前方側から過大な衝撃力が加わった時に
ブレーキブースタのプッシュロッドを折り曲げ或いは破
断させることによって、ブレーキペダルの後退移動を抑
制するようにした車両のブレーキペダル装置を提供す
る。 【解決手段】 車両前方側からの過大な衝撃力によりブ
レーキブースタ15がダッシュパネル8と共に車両後方
へ移動する際にブレーキペダルアーム13の長手方向に
沿う軸線を中心とする回転力をブレーキペダルアーム1
3に付与する回転力付与手段21(例えば、回転力付与
用ブラケット23)を設け、過大な衝撃力の作用時に回
転力付与手段21によりブレーキブースタ15のプッシ
ュロッド17を折り曲げ或いは破断させるように構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のブレーキペ
ダル装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図17は、自動車の車室内の運転席前方
位置に配設される従来のブレーキペダル装置を示すもの
であって、このブレーキペダル装置は、運転者の踏力で
ブレーキを作動させる吊り下げ式のブレーキペダル51
を備えている。このブレーキペダル51は、運転者がブ
レーキをかける時に踏むブレーキペダルプレート(踏み
部)52と、このブレーキペダルプレート52を下端に
有しかつ上下方向に沿って延びるように配置されるブレ
ーキペダルアーム53とから構成されている。そして、
ブレーキペダルアーム53の上端部が、開口部を下向き
に配置された断面ほぼコ字状のブレーキペダルブラケッ
ト54にボルト55及びナット56により回動可能な状
態で取付けられている。また、ブレーキペダルアーム5
3とブレーキペダルブラケット54との間にリターンス
プリング57が架設されており、このリターンスプリン
グ57の付勢力にてブレーキペダル51が前記ボルト5
5の軸線を中心に復動方向(図17において矢印α方
向)に常時付勢されている。
【0003】なお、上述のブレーキペダルブラケット5
4の前部は、エンジンルーム58と車室59とを仕切る
ダッシュパネル60にブレーキブースタ61と一緒に共
締固定されている。すなわち、ダッシュパネル60のエ
ンジンルーム58側の面に配置されたブレーキブースタ
61と、ダッシュパネル60の車室59側の面に配置さ
れるブレーキペダルブラケット54の前部との間にダッ
シュパネル60を挟み込んだ状態の下で、ブレーキブー
スタ61の上下左右から突出された4本のボルト62に
ナット63をそれぞれ締め込むことにより、ブレーキペ
ダルブラケット54の前部がブレーキブースタ61と一
緒にダッシュパネル60に共締めされている。さらに、
ブレーキペダルブラケット54の後方上部は、ダッシュ
パネル60に取付けられた支持ブラケット64の溶接ナ
ット64a及び締付ボルト70を利用してこの支持ブラ
ケット64にボルト締め(締付固定)されている。
【0004】また、上述のブレーキブースタ61のプッ
シュロッド(操作ロッド)65は車室59内に突出配置
され、このプッシュロッド65の先端に取付けられた断
面ほぼコ字形状のクレビス66に一対の対向片部間にブ
レーキぺダルアーム53の長手方向の中間部が差し込ま
れ、前記クレビス66に装着されたクレビスピン67を
介して前記ブレーキぺダルアーム53が前記クレビス6
6に対して相対的に回動可能な状態で連結されている。
【0005】かくして、ブレーキペダル51は、通常時
にはリターンスプリング57の付勢力にて図17におい
て矢印α方向に付勢されてストッパボルト68に当接し
た位置に配置されるようになている。一方、ブレーキペ
ダル51の踏み込み時には、ブレーキぺダル51が前記
リターンスプリング57の付勢力に抗してボルト55を
中心に図17において矢印β方向に回動され、これに応
じてブレーキブースタ61のプッシュロッド65がブレ
ーキペダルアーム53によりクレビスピン67を介して
押圧されてブレーキブースタ61が作動され、自動車の
車輪(図示せず)にブレーキがかけられるように構成さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来のブレーキペダル装置にあっては、車両前方側から
過大な衝撃力が加わった場合には、ブレーキブースタ6
1が車両後方側すなわち車室59の前方からこの車室5
9内の側に向けて移動され、これに伴ってブレーキブー
スタ61のプッシュロッド65によりブレーキペダルア
ーム53が車室59内の側に押されて所定の配設位置
(図17において実線で示す如くストッパボルト68に
て回動を阻止された位置)よりも車体後方側に移動(後
退移動)され、ブレーキペダルアーム53及びブレーキ
ベダルプレート52が車室59内に突出するおそれがあ
る。
【0007】本発明は、このような不具合を解消すべく
なされたものであって、その目的は、車両前方側から過
大な衝撃力が加わった時にブレーキブースタのプッシュ
ロッドを折り曲げ或いは破断させることによって、ブレ
ーキペダルの後退移動を抑制するようにした車両のブレ
ーキペダル装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明では、エンジンルームと車室とを仕切るダ
ッシュパネルの車室側の面にブレーキペダルブラケット
を配設してこのブレーキペダルブラケットにブレーキペ
ダルアームの上端部を回動可能に取付けと共に、前記ダ
ッシュパネルのエンジンルーム側の面に配設されたブレ
ーキブースタのプッシュロッドに前記ブレーキペダルア
ームの長手方向の中間部を連結し、前記ブレーキペダル
アームに加えられるペダル踏力を前記ブレーキブースタ
のプッシュロッドに作用させることにより車輪にブレー
キをかけるようにしたブレーキペダル装置において、車
両前方側からの過大な衝撃力により前記ブレーキブース
タが前記ダッシュパネルと共に車両後方へ移動する際に
前記ブレーキペダルアームの長手方向に沿う軸線を中心
とする回転力を前記ブレーキペダルアームに付与する回
転力付与手段を設け、前記過大な衝撃力の作用時に前記
回転力付与手段により前記ブレーキブースタのプッシュ
ロッドを折り曲げ或いは破断させるように構成してい
る。かくして、プッシュロッドの折り曲げ或いは破断に
より、このプッシュロッドがブレーキペダルアームに作
用しないようにしている。また、本発明では、前記回転
力付与手段を、前記ブレーキペダルアームよりも車両後
方側に配設されたステアリングコラムに設けるようにし
ている。また、本発明では、前記回転力付与手段を、前
記ステアリングコラムの電動パワーステアリングモータ
のギヤケースに設けるようにしている。また、本発明で
は、前記回転力付与手段を、前記ブレーキブースタのプ
ッシュロッドと前記ブレーキペダルアームの長手方向の
中間部との連結箇所に対応する位置に設けるようにして
いる。また、本発明では、前記回転力付与手段の回転中
心を、車両前方側から見て前記ブレーキブースタのプッ
シュロッド若しくはブレーキぺダルアームよりも車幅方
向の左側に設定し、前記回転力付与手段にて前記ブレー
キぺダルアームを平面視で時計方向に回転させるように
している。また、本発明では、凹形状部を有する回転力
付与用ブラケットを前記回転力付与手段として用い、前
記回転力付与用ブラケットの凹形状部を車両前方側に向
けた状態で前記回転力付与用ブラケットを前記プッシュ
ロッドの軸線からオフセットした位置に係止すると共
に、前記回転力付与用ブラケットの凹形状部内に前記ブ
レーキペダルアームを挿入して前記凹形状部の互いに対
向する一対の対向辺部の間に前記ブレーキペダルアーム
を配置し、前記回転力付与用ブラケットの係止部材であ
る締付ボルト又はこの係止位置の近傍に配置される前記
回転力付与用ブラケットの最弱部を回転中心として回転
力付与用ブラケットが回動して前記ブレーキペダルアー
ムに前記回転力を付与するように構成している。また、
本発明では、前記回転力付与用ブラケットの回転中心
を、前記ブレーキペダルアームの長手方向から見て前記
ステアリングコラムのほぼ軸線上に設定するようにして
いる。また、本発明では、車両前方側からの過大な衝撃
力が車両前部に作用した際の初期時に、前記ブレーキペ
ダルブラケットから前記ブレーキペダルアームを外すた
めの取外機構を付設するようにしている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図1〜図14を参照して詳細に説明する。
【0010】図1は、本発明の一実施形態に係るブレー
キペダル装置1を備えた自動車の前部構造を示すもので
あって、このブレーキペダル装置1は、運転者2が着座
する運転席3の前方下部に配設されている。図1におい
て、4は運転者2の前方下部に配置されかつブレーキペ
ダル5の上部が回動可能に取付けられるブレーキペダル
ブラケットであり、ブレーキペダルブラケット4の前部
は、エンジンルーム6と車室7とを仕切るダッシュパネ
ル8の車室7側の面に取付けられたペダルブラケットベ
ース9(図2参照)に取付けられると共に、ブレーキペ
ダルブラケット4の後部は、車体のステアリングサポー
トメンバ10に固着されたステアリングコラムハンガ1
1に取付けられている。
【0011】一方、ブレーキペダル5は、従来と同様、
ほぼ上下方向に沿って延びるように配置されて上端部が
前記ブレーキペダルブラケット4に回動可能に支持され
たブレーキペダルアーム13と、このブレーキペダルア
ーム13の下端部に取付けられたブレーキ踏力付与用の
ブレーキペダルプレート14とから構成されている。か
くして、運転者2がブレーキペダルプレート14を踏み
込むと、ブレーキペダルアーム13がその上端のボス部
13aにシャフトスペーサ38を介して挿通されてブレ
ーキペダルブラケット4に支持されているブレーキペダ
ルシャフト12(図2参照)を中心に回動され、その踏
込操作を解除すると、リターンスプリング(図1では図
示せず)の付勢力にて初期位置(非ブレーキ位置)に復
帰されるように構成されている。
【0012】また、前記ダッシュパネル8の前方側に位
置するエンジンルーム6内には、ブレーキペダル5に付
与された運転者2の踏力を増大させるブレーキブースタ
15と、このブレーキブースタ15によって増大された
圧力をブレーキ用の液圧に変換するマスタシリンダ16
とがそれぞれ配設されている。そして、ブレーキブース
タ15のプッシュロッド17がダッシュパネル8を通し
て車室7内に突出配置されており、このプッシュロッド
17の先端に取付けられたクレビス18を介してブレー
キペダルアーム13の長手方向の中間部にプッシュロッ
ド17が連結されている。さらに具体的には、図3に示
すように、クレビス18の互いに対向する一対の対向片
部の間にブレーキペダルアーム13の長手方向の中間部
が挿入配置され、この中間部と前記クレビス18の一対
の対向片部とにクレビスピン19を貫通させてこのクレ
ビスピン19の先端にクリップ20を装着することによ
って、これらがクレビスピン19を介して互いに連結さ
れている。
【0013】なお、上述のブレーキペダルアーム13と
クレビスピン19との相互間の連結は、ブレーキペダル
アーム13に形成された円弧状の長穴又はクレビスピン
19の直径より大きな直径を有する円孔(何れも図示せ
ず)にクレビスピン19を挿通配置することによりなさ
れており、従ってブレーキペダルアーム13の回動に応
じてブレーキブースタ15のプッシュロッド17が作動
(直線移動)されるように構成されている。
【0014】また、ブレーキペダル装置1には、車両前
方側からの過大な衝撃力によりブレーキブースタ15が
ダッシュパネル8と共に車両後方へ移動する際にブレー
キペダルアーム13の長手方向に沿う軸線を中心とする
回転力(捩り力)をブレーキペダルアーム13に付与す
る回転力付与手段21が設けられている。本実施形態に
おける回転力付与手段21としては、図3,図4及び図
5に示すように、凹形状部(溝部)22を有する板材か
ら成る回転力付用ブラケット23が用いられ、この回転
力付用ブラケット23の凹形状部22を車両前方側(ブ
レーキペダルアーム13に対応する側)に向けた状態で
回転力付用ブラケット23が前記プッシュロッド17の
軸線X(図4参照)からオフセットした位置に係止され
ている。
【0015】ここで、上述の回転力付用ブラケット23
の配置状態について述べると、このブラケット23は、
図1に示すようにアッパブラケット24a及びロアブラ
ケット24bを介して車体側のステアリングコラムハン
ガ11に取付けられたステアリングコラム25に組付け
られている。さらに具体的には、図3〜図6に示すよう
に、ステアリングコラム25の下部に固定された電動パ
ワーステアリングモータ26のギヤケース27に取付板
28を介して回転力付用ブラケット23が1本の締付ボ
ルト29及びナット29aにて締付固定されており、過
大な衝撃力が回転力付用ブラケット23に加わった時に
は回転力付用ブラケット23が前記締付ボルト29を中
心に回転し得る状態で取付けられている。また、この締
付ボルト29(回転力付与手段21の回転中心)は、ブ
レーキペダルアーム13の長手方向から見てステアリン
グコラム25のほぼ軸線上に設置されると共に、車両前
方側から見てブレーキブースタ15のプッシュロッド1
7若しくはブレーキぺダルアーム13よりも車幅方向の
左側に設定されている(図4参照)。
【0016】しかして、このように配設された回転力付
用ブラケット23の凹形状部22内にブレーキペダルア
ーム13の長手方向の中間部が挿入されて前記凹形状部
22の互いに対向する一対の対向辺部22a,22b
(図6参照)の間にブレーキペダルアーム13が配置さ
れた状態で組付けられ、通常時にはブレーキペダルアー
ム13と前記凹形状部22の奥面22cとの間のクリア
ランスL(図6参照)の範囲でブレーキペダルアーム1
3の回動が許容されるようになっている。なお、前記凹
形状部22内へのブレーキペダルアーム13の挿入箇所
は、図5に示すように、ブレーキブースタ15のプッシ
ュロッド7とブレーキペダルアーム13との連結箇所
(クレビスピン19による連結箇所)に対応する位置に
設定されている。すなわち、回転力付与手段21である
回転力付与用ブラケット23に配設位置は、前記プッシ
ュロッド7とブレーキペダルアーム13との連結箇所に
対応する位置となされている。
【0017】また、本実施形態においては、車両前方側
からの過大な衝撃力が車両前部に作用した際の初期時
に、ブレーキペダルブラケット4からブレーキペダルア
ーム13を外すための取外機構30が付設されている。
この取外機構30について述べると、次の通りである。
まず、ブレーキペダルブラケット4は、図7に示す如
く、車幅方向で左右両側に対向して配置される2枚のサ
イドプレート31,32によって平面視で合掌形に構成
されており、サイドプレート31,32の前後中間部を
互いに離間して平行に配置することによりブレーキペダ
ルアーム13のボス部13aを支持する支持部33が形
成されている。そして、この支持部33のサイドプレー
ト31,32には互いに対向する位置に取付穴34,3
5が設けられている。また、上述のサイドプレート3
1,32の前部及び後部は、徐々に接近すべくそれぞれ
斜めに折り曲げられて互いに接合され、その前部が前記
ペダルブラケットベース9に、その後部がステアアリン
グハンガ11にそれぞれ取付けられている。
【0018】かくして、ブレーキペダルアーム13の上
端のボス部13aにブッシュ37及びシャフトスペーサ
38を介してブレーキペダルシャフト(頭付きシャフ
ト)12の軸部12aを挿入し、前記ボス部13aを左
右一対のサイドプレート31,32の間に配置した状態
で、ブレーキペダルブラケット4から突出したブレーキ
ペダルシャフト12の軸部12aの前端にプッシュナッ
ト40を係合させることにより、ブレーキペダルアーム
13の上端部がブレーキペダルブラケット4に回動可能
に軸支されている。そして、後述のように過大な衝撃力
の作用時には、図8に示す如く、前記一対のサイドプレ
ート31,32間の間隔が広がってプッシュナット40
の係合状態(装着状態)が解除され、これに伴いブレー
キペダルアーム13がブレーキペダルブラケット4から
外れるように設定されている。なお、図7及び図8にお
いて、41はブレーキペダルシャフト12の頭部12b
に対応して配設されたシャフト脱落防止用プレートであ
る。
【0019】上述の如く構成されたブレーキペダル装置
1を備えた自動車に対して、車両前方側から過大な衝撃
力(所定値以上の外力)が加わった場合には、この衝撃
力は、ブレーキベダル5よりも車両前方側にあるマスタ
シリンダ16及びブレーキブースタ15を介してダッシ
ュパネル8に後方押圧力として作用するため、ブレーキ
ブースタ15がダッシュパネル8と共に後退移動されて
車室7の内側に押し出される。この際、ブレーキペダル
ブラケット4の前部及び後部がダッシュパネル8及びス
テアリングコラムハンガ11にそれぞれ固着され、平面
視で合掌形の左右一対のサイドプレート31,32にて
ブレーキペダルシャフト12が支持されているため、図
8に示すように左右一対のサイドプレート31,32が
互いに離間する方向に拡開されて広がり、ブレーキペダ
ルシャフト12の軸部2bの先端からプッシュナット4
0が外れてブレーキペダルシャフト12の軸部2bが左
側のサイドプレート31の取付穴34から抜け出る。こ
れにより、ブレーキペダルアーム13がブレーキペダル
ブラケット4から外れた状態となる。
【0020】しかる後に、さらにブレーキブースタ15
の後退移動が進むと、このブレーキブースタ15のプッ
シュロッド17にてブレーキペダルアーム13が後方に
向けて押されて車室7内に突出する方向に移動される。
この移動に伴い、ステアリングコラム25の側のギヤケ
ース27に取付けられた回転力付与用ブラケット23の
凹形状部22の奥面22cにブレーキペダルアーム13
が図9及び図10に示すように当接してこれを後方に押
すため、その押込力(衝撃力)が所定値以上の場合に
は、締付ボルト29による回転力付与用ブラケット23
の締付固定状態が解除されて回転力付与用ブラケット2
3が図11及び図12に示すように締付ボルト29を中
心に右側すなわち矢印R方向(平面視で時計方向)に回
転される。
【0021】この回転力付与用ブラケット23の右側へ
の回転に伴い、ブレーキペダルアーム13には回転力付
与用ブラケット23の押圧片部23a(図12参照)か
らブレーキペダルアーム13の長手方向に沿う軸線を中
心とする回転力がブレーキペダルアーム13の捩り力と
して働き、この回転力により、ブレーキペダルアーム1
3にクレビス18を介して連結されているプッシュロッ
ド17が折り曲げられ、或いは図11及び図12に示す
如く破断されてクレビス18から分離される。
【0022】従って、このような作用を奏する本実施形
態のブレーキペダル装置1によれば、車両前方側から過
大な衝撃力が加わった場合には、ブレーキペダルブラケ
ット4が左右に広がるように変形してブレーキペダル5
がブレーキペダルブラケット4から外れると共に、回転
力付与手段21(回転力付与用ブラケット23)の働き
によりブレーキブースタ15のプッシュロッド17が折
り曲げ或いは破断されることとなるので、ブレーキペダ
ル5の車室7内への移動を最も効果的に抑制することが
可能となる。すなわち、プッシュロッド17を折り曲げ
或いは破断させる手法としては、ブレーキペダルシャフ
ト12を中心とする回転力の付与によりプッシュロッド
17を折り曲げ或いは破断を行なうことも考えられる
が、本実施形態のようにブレーキペダルアーム13の長
手方向に沿う軸線を中心とする回転力の付与によりプッ
シュロッド17の折り曲げ或いは破断を行なうように構
成することにより、ブレーキペダルプレート14の踏面
14aはブレーキペダルアーム13の長手方向の軸線回
りの回転となるため、この踏面14aの車室7内への突
出をより少なくすることができる。
【0023】さらに、回転力付与用ブラケット23の配
設箇所をプッシュロッド17とブレーキペダルアーム1
3との連結箇所に対応する位置に設けるようにしている
ので、回転力付与用ブラケット23からの回転力が前記
プッシュロッド17に直接的かつ有効に作用する構造
(ブレーキペダルアーム13に捩りを生じない構造)と
なり、プッシュロッド17の折り曲げ或いは破断を有効
に行わせしめることができ、プッシュロッド17の折り
曲げ或いは破断により、このプッシュロッド17がブレ
ーキペダルアーム13に作用しないようにすることがで
きる。
【0024】また、回転力付与用ブラケット23をステ
アリングコラム25に取付けるようにしているので、次
のような利点がある。すなわち、ステアリングコラム2
5は、ブレーキペダル5よりも車両後方側の位置に配設
されているので、車両前方側からの衝撃力の作用時には
ダッシュパネル8やブレーキブースタ15等よりも後方
移動量が少なく、しかもステアリングコラム25の形状
は円筒状でかつ車両前後方向に沿う方向における変形が
少ないため、ステアリングコラム25に取付けられた回
転力付与用ブラケット23の後方移動を少なく抑え得て
このブラケット23にてブレーキペダルアーム13を確
実に受け止めることが可能である。しかも、ステアリン
グコラム25はブレーキペダル装置1に対して独立して
配設される部品であるため、回転力付与用ブラケット2
3の締付固定強度等の調整を容易に行なうことが可能で
ある。
【0025】また、本実施形態では、ステアリングコラ
ム25への回転力付与用ブラケット23の取付箇所を、
このステアリングコラム25の下部に取付けられた電動
パワーステアリングモータ26のギヤケース27として
いるので、回転力付与用ブラケット23を充分な取付強
度をもってブレーキペダルアーム13に対応する位置に
配置することができる。それは、次のような理由からで
ある。すなわち、電動パワーステアリングモータ26は
重量が可成り重く、ステアリング系へ大きなアシスト力
を付与するようにしているので、この電動パワーステア
リングモータ26をステアリングコラム25の下部に固
定しているギヤケース27はアルミ鋳造品等のような高
剛性(かつ軽量)の部材にて構成されている。従って、
このような高剛性の部材から成るギヤケース27に回転
力付与用ブラケット23を取付けることにより、その取
付強度を充分に確保することができる。
【0026】さらに、衝撃力付与時において回転力付与
用ブラケット23の回転中心となる締付ボルト29の締
付位置を、ステアリングシャフト(図示せず)と同軸に
車体側に取付けられたステアリングコラム25のほぼ軸
線上に設定するようにしているので、この回転力付与用
ブラケット23の取付箇所の強度が大きく、しかも後方
移動量がより少ない箇所に回転力付与用ブラケット23
を締付固定することができる。
【0027】また、既述の如く回転力付与用ブラケット
23の回転中心をプッシュロッド(又はブレーキペダル
アーム13)の車幅方向の左側に配置するようにしたの
で、ブレーキペダル5を運転者2が右足で踏み込んだ状
態の下で、車両前方側から過大な衝撃力が加わった時に
は、ブレーキペダル5を運転者2の足がない側に移動さ
せることができる。
【0028】以上、本発明の一実施形態について述べた
が、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、
本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可
能である。例えば、既述の実施形態では衝撃力作用時に
回転力付与用ブラケット23の係止部材である締付ボル
ト29を中心にこのブラケット23をその長手方向に沿
う軸線を中心に回転させる構造としているが、図13
(a)及び図14に示すように回転力付与用ブラケット
23の係止位置(図14に示すギヤケース27への締付
ボルト42による締付固定箇所)の近傍に例えば切欠き
43を形成してこの切欠き43に対応する箇所に強度が
最も低い最弱部44を設けることにより、回転力付与用
ブラケット23をその長手方向に沿う軸線を中心に回転
させる構造としても良い。この場合には、衝撃力作用時
には、既述の実施形態の場合と同様に図15に示す如く
ブレーキペダルアーム13が前記ブラケット23の凹形
状部22の奥面22cに当接した状態となり、次いで図
13(b)及び図16に示すように前記最弱部44を回
転中心として前記ブラケット23がその長手方向の軸線
を中心に回転せしめられることとなるため、プッシュロ
ッド17の折り曲げ或いは破断を行なうことが可能であ
る。
【0029】また、既述の実施形態ではステアリングコ
ラム25に回転力付与用ブラケット23を配設するよう
にしたが、その他の車体部品、ダッシュパネル8やブレ
ーキペダルブラケット4に回転力付与用ブラケット23
等の回転力付与手段21を設けることも可能である。
【0030】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明は、車両前方側
からの過大な衝撃力によりブレーキブースタがダッシュ
パネルと共に車両後方へ移動する際にブレーキペダルア
ームの長手方向に沿う軸線を中心とする回転力をブレー
キペダルアームに付与する回転力付与手段を設け、過大
な衝撃力の作用時に回転力付与手段によりブレーキブー
スタのプッシュロッドを折り曲げ或いは破断させるよう
に構成したものであるから、プッシュロッドの折り曲げ
或いは破断によりこのプッシュロッドがブレーキペダル
アームに作用しない状態にすることができる。このた
め、車両前方側からの衝撃力作用時におけるブレーキペ
ダルの後退移動量を小さく抑えることができ、ブレーキ
ペダルの車室内への突出量を少なく抑制することができ
る。特に、本発明によれば、ブレーキペダルアームの上
端にある回動中心の回りの回転力にてプッシュロッドを
折り曲げ或いは破断を行なうのではなく、ブレーキペダ
ルアームの長手方向に沿う軸線を中心とする回転力の付
与によりプッシュロッドの折り曲げ或いは破断を行なう
ようにしているので、ブレーキペダルアームの下端に配
設されたブレーキペダルプレートの踏面はブレーキペダ
ルアームの長手方向の軸線回りの回転となるため、この
踏面の車室内への突出をより少なくすることができる。
【0031】また、請求項2に記載の本発明は、回転力
付与手段(例えば、回転力付与用ブラケット23)を、
ブレーキペダルアームよりも車両後方側に配設されたス
テアリングコラムに設けるようにしたものであるから、
回転力付与手段の取付箇所は、車両前方からの衝撃力作
用時にダッシュパネルやブレーキブースタ等よりも後方
移動量が少なくしかも車両前後方向に変形を生じにくい
(円筒形状であるため)ステアリングコラムとなるた
め、回転力付与手段の車両前後方向の位置保持を強固に
行うことができ、ひいては回転力付与手段からブレーキ
ペダルアームに上述の如き回転力を確実に付与し得るよ
うに回転力付与手段を機能させることが可能である。さ
らに、ステアリングコラムはブレーキペダル機構に対し
て独立した部品であるため、どのような大きさの衝撃力
に対して回転力付与手段が作動開始されるかについての
調整(回転力付与手段の取付強度の調整)を容易に行う
ことができる。
【0032】また、請求項3に記載の本発明は、回転力
付与手段を、ステアリングコラムの電動パワーステアリ
ングモータのギヤケースに設けるようにしたものである
から、重量部品である電動パワーステアリングモータを
ステアリングコラムに固定しているギヤケースは剛剛性
かつ軽量のアルミ鋳造品等からできているため、このギ
ヤケースを介してステアリングコラムに回転力付与手段
を高強度で取付保持することができ、衝撃力作用時にお
ける回転力付与手段の後退移動量を少なく抑制し得てブ
レーキペダルアームへの回転力の付与を確実に達成する
ことができる。
【0033】また、請求項4に記載の本発明は、回転力
付与手段を、ブレーキブースタのプッシュロッドとブレ
ーキペダルアームの長手方向の中間部との連結箇所に対
応する位置に設けるようにしたものであるから、回転力
付与手段からブレーキペダルアームに付与されるブレー
キペダルアームの長手方向に沿う軸線を中心とする回転
力を、その回転力付与箇所の近傍においてブレーキブー
スタのプッシュロッドに直接的に作用させることがで
き、プッシュロッドの折り曲げ又は破断を確実に行なわ
しめることができる。
【0034】また、請求項5に記載の本発明は、回転力
付与手段の回転中心を、車両前方側から見てブレーキブ
ースタのプッシュロッド若しくはブレーキぺダルアーム
よりも車幅方向の左側に設定し、回転力付与手段にてブ
レーキぺダルアームを平面視で時計方向に回転させるよ
うにしたものであるから、次のような作用効果を奏する
ことができる。すなわち、ブレーキをかける際には運転
者はブレーキペダルを右足で踏み込むが、このペダル踏
込状態の下で車両前方側から過大な衝撃力がかかった場
合にブレーキペダルを運転者の足のない方向に向けて移
動(回転)させることができる。
【0035】また、請求項6に記載の本発明は、凹形状
部を有する回転力付与用ブラケットを回転力付与手段と
して用い、回転力付与用ブラケットの凹形状部を車両前
方側に向けた状態で回転力付与用ブラケットをプッシュ
ロッドの軸線からオフセットした位置に係止すると共
に、回転力付与用ブラケットの凹形状部内にブレーキペ
ダルアームを挿入して凹形状部の互いに対向する一対の
対向辺部の間にブレーキペダルアームを配置し、回転力
付与用ブラケットの係止部材である締付ボルト又はこの
係止位置の近傍に配置される前記回転力付与用ブラケッ
トの最弱部を回転中心として回転力付与用ブラケットが
回動してブレーキペダルアームに回転力を付与するよう
に構成したものであるから、簡単な構造の回転力付与用
ブラケットを回転力付与手段として付設するだけで上述
の如き作用効果を得ることができ、本発明に係るプレー
キペダル装置の構成の簡素化を図ることができる。
【0036】また、請求項7に記載の本発明は、回転力
付与用ブラケットの回転中心を、ブレーキペダルアーム
の長手方向から見てステアリングコラムのほぼ軸線上に
設定したものであるから、上述の軸線上の箇所はその他
の箇所に比べて衝撃力作用時の移動量が少なく強度の高
い箇所であるため、衝撃力作用時における回転力付与用
ブラケットの回動中心の後方移動を少なく抑え得て回転
力付与用ブラケットからブレーキペダルアームに回転力
を効果的に付与することができる。
【0037】また、請求項8に記載の本発明は、車両前
方側からの過大な衝撃力が車両前部に作用した際の初期
時に、ブレーキペダルブラケットからブレーキペダルア
ームを外すための取外機構を付設したものであるから、
車両前方側から過大な衝撃力が加わるのに伴って取外機
構の働きによりブレーキペダルブラケットからブレーキ
ペダルアームが外されてガタついた状態となり、しかる
後に上述の回転力付与手段が働くこととなるため、ブレ
ーキペダルの車室内への突出量をより一層少なく抑える
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るブレーキペダル装置
を備えた自動車の前部構造を示す側面図である。
【図2】ブレーキペダルの組付構造を示す分解斜視図で
ある。
【図3】ブレーキペダルアームに対応して配設される回
転力付与用ブラケットの取付部8を示す分解斜視図であ
る。
【図4】上述の回転力付与用ブラケットの取付部8を示
す平面図である。
【図5】通常時におけるブレーキペダルアームと回転力
付与用ブラケットとの組付状態を示す斜視図である。
【図6】通常時におけるブレーキペダルアームと回転力
付与用ブラケットとの組付状態を示す平面図である。
【図7】衝撃力作用時にブレーキペダルブラケットから
ブレーキペダルアームを外す取外機構を示す断面図であ
る。
【図8】上述の取外機構の作用を示す断面図である。
【図9】車両前方側から過大な衝撃力が加わった際の初
期時における回転力付与用ブラケットとブレーキペダル
アームとの配置状態を示す斜視図である。
【図10】車両前方側から過大な衝撃力が加わった際の
初期時における回転力付与用ブラケットとブレーキペダ
ルアームとの配置状態を示す平面図である。
【図11】車両前方側から過大な衝撃力が加わった時
(衝撃力作用時)において回転力付与用ブラケットから
ブレーキペダルアームに回転力が付与されている状態を
示す斜視図である。
【図12】車両前方側から過大な衝撃力が加わった時
(衝撃力作用時)において回転力付与用ブラケットから
ブレーキペダルアームに回転力が付与されている状態を
示す平面図である。
【図13】本発明の別の実施形態に係るブレーキペダル
装置に用いられる回転力付与用ブラケット(回転力付与
手段)を示すものであって、図13(a)は通常状態の
回転力付与用ブラケットを示す斜視図、図13(b)は
衝撃力付与時における回転力付与用ブラケットを示す斜
視図である。
【図14】通常時における回転力付与用ブラケットとブ
レーキペダルアームとの配置状態を示す平面図である。
【図15】車両前方側から過大な衝撃力が加わった際の
初期時における回転力付与用ブラケットとブレーキペダ
ルアームとの配置状態を示す平面図である。
【図16】衝撃力作用時において回転力付与用ブラケッ
トからブレーキペダルアームに回転力が付与されている
状態を示す平面図である。
【図17】自動車の車室内の運転席前方位置に配設され
る従来のブレーキペダル装置を示す側面図である。
【符号の説明】
1 ブレーキペダル装置 4 ブレーキペダルブラケット 5 ブレーキペダル 6 エンジンルーム 7 車室 8 ダッシュパネル 10 ステアリングサポートメンバ 11 ステアリングコラムハンガ 12 ブレーキペダルシャフト(頭付きシャフト) 13 ブレーキペダルアーム 14 ブレーキペダルプレート 14a 踏面 15 ブレーキブースタ 17 プッシュロッド 21 回転力付与手段 22 凹形状部(溝部) 23 回転力付与用ブラケット 25 ステアリングコラム 26 電動パワーステアリングモータ 27 ギヤケース 29 締付ボルト 30 取外機構 43 切欠き 44 最弱部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年7月14日(2000.7.1
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 車両のブレーキペダル装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のブレーキペ
ダル装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図17は、自動車の車室内の運転席前方
位置に配設される従来のブレーキペダル装置を示すもの
であって、このブレーキペダル装置は、運転者の踏力で
ブレーキを作動させる吊り下げ式のブレーキペダル51
を備えている。このブレーキペダル51は、運転者がブ
レーキをかける時に踏むブレーキペダルプレート(踏み
部)52と、このブレーキペダルプレート52を下端に
有しかつ上下方向に沿って延びるように配置されるブレ
ーキペダルアーム53とから構成されている。そして、
ブレーキペダルアーム53の上端部が、開口部を下向き
に配置された断面ほぼコ字状のブレーキペダルブラケッ
ト54にボルト55及びナット56により回動可能な状
態で取付けられている。また、ブレーキペダルアーム5
3とブレーキペダルブラケット54との間にリターンス
プリング57が架設されており、このリターンスプリン
グ57の付勢力にてブレーキペダル51が前記ボルト5
5の軸線を中心に復動方向(図17において矢印α方
向)に常時付勢されている。
【0003】なお、上述のブレーキペダルブラケット5
4の前部は、エンジンルーム58と車室59とを仕切る
ダッシュパネル60にブレーキブースタ61と一緒に共
締固定されている。すなわち、ダッシュパネル60のエ
ンジンルーム58側の面に配置されたブレーキブースタ
61と、ダッシュパネル60の車室59側の面に配置さ
れるブレーキペダルブラケット54の前部との間にダッ
シュパネル60を挟み込んだ状態の下で、ブレーキブー
スタ61の上下左右から突出された4本のボルト62に
ナット63をそれぞれ締め込むことにより、ブレーキペ
ダルブラケット54の前部がブレーキブースタ61と一
緒にダッシュパネル60に共締めされている。さらに、
ブレーキペダルブラケット54の後方上部は、ダッシュ
パネル60に取付けられた支持ブラケット64の溶接ナ
ット64a及び締付ボルト70を利用してこの支持ブラ
ケット64にボルト締め(締付固定)されている。
【0004】また、上述のブレーキブースタ61のプッ
シュロッド(操作ロッド)65は車室59内に突出配置
され、このプッシュロッド65の先端に取付けられた断
面ほぼコ字形状のクレビス66に一対の対向片部間にブ
レーキぺダルアーム53の長手方向の中間部が差し込ま
れ、前記クレビス66に装着されたクレビスピン67を
介して前記ブレーキぺダルアーム53が前記クレビス6
6に対して相対的に回動可能な状態で連結されている。
【0005】かくして、ブレーキペダル51は、通常時
にはリターンスプリング57の付勢力にて図17におい
て矢印α方向に付勢されて実線で示す位置に配置される
ようになている。一方、ブレーキペダル51の踏み込
み時には、ブレーキぺダル51が前記リターンスプリン
グ57の付勢力に抗してボルト55を中心に図17にお
いて矢印β方向に回動され、これに応じてブレーキブー
スタ61のプッシュロッド65がブレーキペダルアーム
53によりクレビスピン67を介して押圧されてブレー
キブースタ61が作動され、自動車の車輪(図示せず)
にブレーキがかけられるように構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来のブレーキペダル装置にあっては、車両前方側から
過大な衝撃力が加わった場合には、ブレーキブースタ6
1が車両後方側すなわち車室59の前方からこの車室5
の内側に向けて移動され、これに伴ってブレーキブー
スタ61のプッシュロッド65によりブレーキペダルア
ーム53が車室59の内側に押されて所定の配設位置
(図17において実線で示す位置)よりも車体後方側に
移動(後退移動)され、ブレーキペダルアーム53及び
ブレーキベダルプレート52が車室59内に突出するお
それがある。
【0007】本発明は、このような不具合を解消すべく
なされたものであって、その目的は、車両前方側から過
大な衝撃力が加わった時にブレーキブースタのプッシュ
ロッドを折り曲げ或いは破断させることによって、ブレ
ーキペダルの後退移動を抑制するようにした車両のブレ
ーキペダル装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明では、エンジンルームと車室とを仕切るダ
ッシュパネルの車室側の面にブレーキペダルブラケット
を配設してこのブレーキペダルブラケットにブレーキペ
ダルアームの上端部を回動可能に取付けと共に、前記ダ
ッシュパネルのエンジンルーム側の面に配設されたブレ
ーキブースタのプッシュロッドに前記ブレーキペダルア
ームの長手方向の中間部を連結し、前記ブレーキペダル
アームに加えられるペダル踏力を前記ブレーキブースタ
のプッシュロッドに作用させることにより車輪にブレー
キをかけるようにしたブレーキペダル装置において、車
両前方側からの過大な衝撃力により前記ブレーキブース
タが前記ダッシュパネルと共に車両後方へ移動する際に
前記ブレーキペダルアームの長手方向に沿う軸線を中心
とする回転力を前記ブレーキペダルアームに付与する回
転力付与手段を設け、前記過大な衝撃力の作用時に前記
回転力付与手段により前記ブレーキブースタのプッシュ
ロッドを折り曲げ或いは破断させるように構成してい
る。かくして、プッシュロッドの折り曲げ或いは破断に
より、このプッシュロッドがブレーキペダルアームに作
用しないようにしている。また、本発明では、前記回転
力付与手段を、前記ブレーキペダルアームよりも車両後
方側に配設されたステアリングコラムに設けるようにし
ている。また、本発明では、前記回転力付与手段を、前
記ステアリングコラムの電動パワーステアリングモータ
のギヤケースに設けるようにしている。また、本発明で
は、前記回転力付与手段を、前記ブレーキブースタのプ
ッシュロッドと前記ブレーキペダルアームの長手方向の
中間部との連結箇所に対応する位置に設けるようにして
いる。また、本発明では、前記回転力付与手段の回転中
心を、車両前方側から見て前記ブレーキブースタのプッ
シュロッド若しくはブレーキぺダルアームよりも車幅方
向の右側に設定し、前記回転力付与手段にて前記ブレー
キぺダルアームを平面視で時計方向に回転させるように
している。また、本発明では、凹形状部を有する回転力
付与用ブラケットを前記回転力付与手段として用い、前
記回転力付与用ブラケットの凹形状部を車両前方側に向
けた状態で前記回転力付与用ブラケットを前記プッシュ
ロッドの軸線からオフセットした位置に係止すると共
に、前記回転力付与用ブラケットの凹形状部内に前記ブ
レーキペダルアームを挿入して前記凹形状部の互いに対
向する一対の対向辺部の間に前記ブレーキペダルアーム
を配置し、前記回転力付与用ブラケットの係止部材であ
る締付ボルト又はこの係止位置の近傍に配置される前記
回転力付与用ブラケットの最弱部を回転中心として回転
力付与用ブラケットが回動して前記ブレーキペダルアー
ムに前記回転力を付与するように構成している。また、
本発明では、前記回転力付与用ブラケットの回転中心
を、前記ブレーキペダルアームの長手方向から見て前記
ステアリングコラムのほぼ軸線上に設定するようにして
いる。また、本発明では、車両前方側からの過大な衝撃
力が車両前部に作用した際の初期時に、前記ブレーキペ
ダルブラケットから前記ブレーキペダルアームを外すた
めの取外機構を付設するようにしている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図1〜図14を参照して詳細に説明する。
【0010】図1は、本発明の一実施形態に係るブレー
キペダル装置1を備えた自動車の前部構造を示すもので
あって、このブレーキペダル装置1は、運転者2が着座
する運転席3の前方下部に配設されている。図1におい
て、4は運転者2の前方下部に配置されかつブレーキペ
ダル5の上部が回動可能に取付けられるブレーキペダル
ブラケットであり、ブレーキペダルブラケット4の前部
は、エンジンルーム6と車室7とを仕切るダッシュパネ
ル8の車室7側の面に取付けられたペダルブラケットベ
ース9(図2参照)に取付けられると共に、ブレーキペ
ダルブラケット4の後部は、車体のステアリングサポー
トメンバ10に固着されたステアリングコラムハンガ1
1に取付けられている。
【0011】一方、ブレーキペダル5は、従来と同様、
ほぼ上下方向に沿って延びるように配置されて上端部が
前記ブレーキペダルブラケット4に回動可能に支持され
たブレーキペダルアーム13と、このブレーキペダルア
ーム13の下端部に取付けられたブレーキ踏力付与用の
ブレーキペダルプレート14とから構成されている。か
くして、運転者2がブレーキペダルプレート14を踏み
込むと、ブレーキペダルアーム13がその上端のボス部
13aにシャフトスペーサ38を介して挿通されてブレ
ーキペダルブラケット4に支持されているブレーキペダ
ルシャフト12(図2参照)を中心に回動され、その踏
込操作を解除すると、リターンスプリング(図1では図
示せず)の付勢力にて初期位置(非ブレーキ位置)に復
帰されるように構成されている。
【0012】また、前記ダッシュパネル8の前方側に位
置するエンジンルーム6内には、ブレーキペダル5に付
与された運転者2の踏力を増大させるブレーキブースタ
15と、このブレーキブースタ15によって増大された
圧力をブレーキ用の液圧に変換するマスタシリンダ16
とがそれぞれ配設されている。そして、ブレーキブース
タ15のプッシュロッド17がダッシュパネル8を通し
て車室7内に突出配置されており、このプッシュロッド
17の先端に取付けられたクレビス18を介してブレー
キペダルアーム13の長手方向の中間部にプッシュロッ
ド17が連結されている。さらに具体的には、図3に示
すように、クレビス18の互いに対向する一対の対向片
部の間にブレーキペダルアーム13の長手方向の中間部
が挿入配置され、この中間部と前記クレビス18の一対
の対向片部とにクレビスピン19を貫通させてこのクレ
ビスピン19の先端にクリップ20を装着することによ
って、これらがクレビスピン19を介して互いに連結さ
れている。
【0013】なお、上述のブレーキペダルアーム13と
クレビスピン19との相互間の連結は、ブレーキペダル
アーム13に形成された円弧状の長穴又はクレビスピン
19の直径より大きな直径を有する円孔45(図3参
照)にクレビスピン19を挿通配置することによりなさ
れており、従ってブレーキペダルアーム13の回動に応
じてブレーキブースタ15のプッシュロッド17が作動
ほぼ直線移動)されるように構成されている。
【0014】また、ブレーキペダル装置1には、車両前
方側からの過大な衝撃力によりブレーキブースタ15が
ダッシュパネル8と共に車両後方へ移動する際にブレー
キペダルアーム13の長手方向に沿う軸線を中心とする
回転力(捩り力)をブレーキペダルアーム13に付与す
る回転力付与手段21が設けられている。本実施形態に
おける回転力付与手段21としては、図3,図4及び図
5に示すように、凹形状部(溝部)22を有する板材か
ら成る回転力付用ブラケット23が用いられ、この回転
力付用ブラケット23の凹形状部22を車両前方側(ブ
レーキペダルアーム13に対応する側)に向けた状態で
回転力付用ブラケット23が前記ステアリングコラム2
の軸線X(図4参照)からオフセットした位置に係止
されている。
【0015】ここで、上述の回転力付用ブラケット23
の配置状態について述べると、このブラケット23は、
図1に示すようにアッパブラケット24a及びロアブラ
ケット24bを介して車体側のステアリングコラムハン
ガ11に取付けられたステアリングコラム25に組付け
られている。さらに具体的には、図3〜図6に示すよう
に、ステアリングコラム25の下部に固定された電動パ
ワーステアリングモータ26のギヤケース27に取付板
28を介して回転力付用ブラケット23が1本の締付ボ
ルト29及びナット29aにて締付固定されており、過
大な衝撃力が回転力付用ブラケット23に加わった時に
は回転力付用ブラケット23が前記締付ボルト29を中
心に回転し得る状態で取付けられている。また、この締
付ボルト29(回転力付与手段21の回転中心)は、ブ
レーキペダルアーム13の長手方向から見てステアリン
グコラム25のほぼ軸線上に設置されると共に、車両前
方側から見てブレーキブースタ15のプッシュロッド1
7若しくはブレーキぺダルアーム13よりも車幅方向の
右側に設定されている(図4参照)。
【0016】しかして、このように配設された回転力付
用ブラケット23の凹形状部22内にブレーキペダルア
ーム13の長手方向の中間部が挿入されて前記凹形状部
22の互いに対向する一対の対向辺部22a,22b
(図6参照)の間にブレーキペダルアーム13が配置さ
れた状態で組付けられ、通常時にはブレーキペダルアー
ム13と前記凹形状部22の奥面22cとの間のクリア
ランスL(図6参照)の範囲でブレーキペダルアーム1
3の回動が許容されるようになっている。なお、前記凹
形状部22内へのブレーキペダルアーム13の挿入箇所
は、図5に示すように、ブレーキブースタ15のプッシ
ュロッド17とブレーキペダルアーム13との連結箇所
(クレビスピン19による連結箇所)に対応する位置に
設定されている。すなわち、回転力付与手段21である
回転力付与用ブラケット23配設位置は、前記プッシ
ュロッド17とブレーキペダルアーム13との連結箇所
に対応する位置となされている。
【0017】また、本実施形態においては、車両前方側
からの過大な衝撃力が車両前部に作用した際の初期時
に、ブレーキペダルブラケット4からブレーキペダルア
ーム13を外すための取外機構30が付設されている。
この取外機構30について述べると、次の通りである。
まず、ブレーキペダルブラケット4は、図7に示す如
く、車幅方向で左右両側に対向して配置される2枚のサ
イドプレート31,32によって平面視で合掌形に構成
されており、サイドプレート31,32の前後中間部を
互いに離間して平行に配置することによりブレーキペダ
ルアーム13のボス部13aを支持する支持部33が形
成されている。そして、この支持部33のサイドプレー
ト31,32には互いに対向する位置に取付穴34,3
5が設けられている。また、上述のサイドプレート3
1,32の前部及び後部は、徐々に接近すべくそれぞれ
斜めに折り曲げられて互いに接合され、その前部が前記
ペダルブラケットベース9に、その後部がステアリング
コラムハンガ11にそれぞれ取付けられている。
【0018】かくして、ブレーキペダルアーム13の上
端のボス部13aにブッシュ37及びシャフトスペーサ
38を介してブレーキペダルシャフト(頭付きシャフ
ト)12の軸部12aを挿入し、前記ボス部13aを左
右一対のサイドプレート31,32の間に配置した状態
で、ブレーキペダルブラケット4から突出したブレーキ
ペダルシャフト12の軸部12aの前端にプッシュナッ
ト40を係合させることにより、ブレーキペダルアーム
13の上端部がブレーキペダルブラケット4に回動可能
に軸支されている。そして、後述のように過大な衝撃力
の作用時には、図8に示す如く、前記一対のサイドプレ
ート31,32間の間隔が広がってプッシュナット40
の係合状態(装着状態)が解除され、これに伴いブレー
キペダルアーム13がブレーキペダルブラケット4から
外れるように設定されている。なお、図7及び図8にお
いて、41はブレーキペダルシャフト12の頭部12b
に対応して配設されたシャフト脱落防止用プレートであ
る。
【0019】上述の如く構成されたブレーキペダル装置
1を備えた自動車に対して、車両前方側から過大な衝撃
力(所定値以上の外力)が加わった場合には、この衝撃
力は、ブレーキベダル5よりも車両前方側にあるマスタ
シリンダ16及びブレーキブースタ15を介してダッシ
ュパネル8に後方押圧力として作用するため、ブレーキ
ブースタ15がダッシュパネル8と共に後退移動されて
車室7の内側に押し出される。この際、ブレーキペダル
ブラケット4の前部及び後部がダッシュパネル8及びス
テアリングコラムハンガ11にそれぞれ固着され、平面
視で合掌形の左右一対のサイドプレート31,32にて
ブレーキペダルシャフト12が支持されているため、図
8に示すように左右一対のサイドプレート31,32が
互いに離間する方向に拡開されて広がり、ブレーキペダ
ルシャフト12の軸部12aの先端からプッシュナット
40が外れてブレーキペダルシャフト12の軸部12a
が左側のサイドプレート31の取付穴34から抜け出
る。これにより、ブレーキペダルアーム13がブレーキ
ペダルブラケット4から外れた状態となる。
【0020】しかる後に、さらにブレーキブースタ15
の後退移動が進むと、このブレーキブースタ15のプッ
シュロッド17にてブレーキペダルアーム13が後方に
向けて押されて車室7内に突出する方向に移動される。
この移動に伴い、ステアリングコラム25の側のギヤケ
ース27に取付けられた回転力付与用ブラケット23の
凹形状部22の奥面22cにブレーキペダルアーム13
が図9及び図10に示すように当接してこれを後方に押
すため、その押込力(衝撃力)が所定値以上の場合に
は、締付ボルト29による回転力付与用ブラケット23
の締付固定状態が解除されて回転力付与用ブラケット2
3が図11及び図12に示すように締付ボルト29を中
心に右側すなわち矢印R方向(平面視で時計方向)に回
転される。
【0021】この回転力付与用ブラケット23の右側へ
の回転に伴い、ブレーキペダルアーム13には回転力付
与用ブラケット23の押圧片部23a(図12参照)か
らブレーキペダルアーム13の長手方向に沿う軸線を中
心とする回転力がブレーキペダルアーム13の捩り力と
して働き、この回転力により、ブレーキペダルアーム1
3にクレビス18を介して連結されているプッシュロッ
ド17が折り曲げられ、或いは図11及び図12に示す
如く破断されてクレビス18から分離される。
【0022】従って、このような作用を奏する本実施形
態のブレーキペダル装置1によれば、車両前方側から過
大な衝撃力が加わった場合には、ブレーキペダルブラケ
ット4が左右に広がるように変形してブレーキペダル5
がブレーキペダルブラケット4から外れると共に、回転
力付与手段21(回転力付与用ブラケット23)の働き
によりブレーキブースタ15のプッシュロッド17が折
り曲げ或いは破断されることとなるので、ブレーキペダ
ル5の車室7内への移動を最も効果的に抑制することが
可能となる。すなわち、プッシュロッド17を折り曲げ
或いは破断させる手法としては、ブレーキペダルシャフ
ト12を中心とする回転力の付与によりプッシュロッド
17を折り曲げ或いは破断を行なうことも考えられる
が、本実施形態のようにブレーキペダルアーム13の長
手方向に沿う軸線を中心とする回転力の付与によりプッ
シュロッド17の折り曲げ或いは破断を行なうように構
成することにより、ブレーキペダルプレート14の踏面
14aはブレーキペダルアーム13の長手方向の軸線回
りの回転となるため、この踏面14aの車室7内への突
出をより少なくすることができる。
【0023】さらに、回転力付与用ブラケット23の配
設箇所をプッシュロッド17とブレーキペダルアーム1
3との連結箇所に対応する位置に設けるようにしている
ので、回転力付与用ブラケット23からの回転力が前記
プッシュロッド17に直接的かつ有効に作用する構造
(ブレーキペダルアーム13に捩りを生じない構造)と
なり、プッシュロッド17の折り曲げ或いは破断を有効
に行わせしめることができ、プッシュロッド17の折り
曲げ或いは破断により、このプッシュロッド17がブレ
ーキペダルアーム13に作用しないようにすることがで
きる。
【0024】また、回転力付与用ブラケット23をステ
アリングコラム25に取付けるようにしているので、次
のような利点がある。すなわち、ステアリングコラム2
5は、ブレーキペダル5よりも車両後方側の位置に配設
されているので、車両前方側からの衝撃力の作用時には
ダッシュパネル8やブレーキブースタ15等よりも後方
移動量が少なく、しかもステアリングコラム25の形状
は円筒状でかつ車両前後方向に沿う方向における変形が
少ないため、ステアリングコラム25に取付けられた回
転力付与用ブラケット23の後方移動を少なく抑え得て
このブラケット23にてブレーキペダルアーム13を確
実に受け止めることが可能である。しかも、ステアリン
グコラム25はブレーキペダル装置1に対して独立して
配設される部品であるため、回転力付与用ブラケット2
3の締付固定強度等の調整を容易に行なうことが可能で
ある。
【0025】また、本実施形態では、ステアリングコラ
ム25への回転力付与用ブラケット23の取付箇所を、
このステアリングコラム25の下部に取付けられた電動
パワーステアリングモータ26のギヤケース27として
いるので、回転力付与用ブラケット23を充分な取付強
度をもってブレーキペダルアーム13に対応する位置に
配置することができる。それは、次のような理由からで
ある。すなわち、電動パワーステアリングモータ26は
重量が可成り重く、ステアリング系へ大きなアシスト力
を付与するようにしているので、この電動パワーステア
リングモータ26をステアリングコラム25の下部に固
定しているギヤケース27はアルミ鋳造品等のような高
剛性(かつ軽量)の部材にて構成されている。従って、
このような高剛性の部材から成るギヤケース27に回転
力付与用ブラケット23を取付けることにより、その取
付強度を充分に確保することができる。
【0026】さらに、衝撃力付与時において回転力付与
用ブラケット23の回転中心となる締付ボルト29の締
付位置を、ステアリングシャフト(図示せず)と同軸に
車体側に取付けられたステアリングコラム25のほぼ軸
線上に設定するようにしているので、この回転力付与用
ブラケット23の取付箇所の強度が大きく、しかも後方
移動量がより少ない箇所に回転力付与用ブラケット23
を締付固定することができる。
【0027】また、既述の如く回転力付与用ブラケット
23の回転中心を車両前方側から見てプッシュロッド
(又はブレーキペダルアーム13)の右側に配置するよ
うにしたので、ブレーキペダル5を運転者2が右足で踏
み込んだ状態の下で、車両前方側から過大な衝撃力が加
わった時には、ブレーキペダル5を運転者2の足がない
側に移動させることができる。
【0028】以上、本発明の一実施形態について述べた
が、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、
本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可
能である。例えば、既述の実施形態では衝撃力作用時に
回転力付与用ブラケット23の係止部材である締付ボル
ト29を中心にこのブラケット23をその長手方向に沿
う軸線を中心に回転させる構造としているが、図13
(a)及び図14に示すように回転力付与用ブラケット
23の係止位置(図14に示すギヤケース27への締付
ボルト42による締付固定箇所)の近傍に例えば切欠き
43を形成してこの切欠き43に対応する箇所に強度が
最も低い最弱部44を設けることにより、回転力付与用
ブラケット23をその長手方向に沿う軸線を中心に回転
させる構造としても良い。この場合には、衝撃力作用時
には、既述の実施形態の場合と同様に図15に示す如く
ブレーキペダルアーム13が前記ブラケット23の凹形
状部22の奥面22cに当接した状態となり、次いで図
13(b)及び図16に示すように前記最弱部44を回
転中心として前記ブラケット23がその長手方向の軸線
を中心に回転せしめられることとなるため、プッシュロ
ッド17の折り曲げ或いは破断を行なうことが可能であ
る。
【0029】また、既述の実施形態ではステアリングコ
ラム25に回転力付与用ブラケット23を配設するよう
にしたが、その他の車体部品、ダッシュパネル8やブレ
ーキペダルブラケット4に回転力付与用ブラケット23
等の回転力付与手段21を設けることも可能である。
【0030】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明は、車両前方側
からの過大な衝撃力によりブレーキブースタがダッシュ
パネルと共に車両後方へ移動する際にブレーキペダルア
ームの長手方向に沿う軸線を中心とする回転力をブレー
キペダルアームに付与する回転力付与手段を設け、過大
な衝撃力の作用時に回転力付与手段によりブレーキブー
スタのプッシュロッドを折り曲げ或いは破断させるよう
に構成したものであるから、プッシュロッドの折り曲げ
或いは破断によりこのプッシュロッドがブレーキペダル
アームに作用しない状態にすることができる。このた
め、車両前方側からの衝撃力作用時におけるブレーキペ
ダルの後退移動量を小さく抑えることができ、ブレーキ
ペダルの車室内への突出量を少なく抑制することができ
る。特に、本発明によれば、ブレーキペダルアームの上
端にある回動中心の回りの回転力にてプッシュロッドを
折り曲げ或いは破断を行なうのではなく、ブレーキペダ
ルアームの長手方向に沿う軸線を中心とする回転力の付
与によりプッシュロッドの折り曲げ或いは破断を行なう
ようにしているので、ブレーキペダルアームの下端に配
設されたブレーキペダルプレートの踏面はブレーキペダ
ルアームの長手方向の軸線回りの回転となるため、この
踏面の車室内への突出をより少なくすることができる。
【0031】また、請求項2に記載の本発明は、回転力
付与手段(例えば、回転力付与用ブラケット23)を、
ブレーキペダルアームよりも車両後方側に配設されたス
テアリングコラムに設けるようにしたものであるから、
回転力付与手段の取付箇所は、車両前方からの衝撃力作
用時にダッシュパネルやブレーキブースタ等よりも後方
移動量が少なくしかも車両前後方向に変形を生じにくい
(円筒形状であるため)ステアリングコラムとなるた
め、回転力付与手段の車両前後方向の位置保持を強固に
行うことができ、ひいては回転力付与手段からブレーキ
ペダルアームに上述の如き回転力を確実に付与し得るよ
うに回転力付与手段を機能させることが可能である。さ
らに、ステアリングコラムはブレーキペダル機構に対し
て独立した部品であるため、どのような大きさの衝撃力
に対して回転力付与手段が作動開始されるかについての
調整(回転力付与手段の取付強度の調整)を容易に行う
ことができる。
【0032】また、請求項3に記載の本発明は、回転力
付与手段を、ステアリングコラムの電動パワーステアリ
ングモータのギヤケースに設けるようにしたものである
から、重量部品である電動パワーステアリングモータを
ステアリングコラムに固定しているギヤケースは剛性
かつ軽量のアルミ鋳造品等からできているため、このギ
ヤケースを介してステアリングコラムに回転力付与手段
を高強度で取付保持することができ、衝撃力作用時にお
ける回転力付与手段の後退移動量を少なく抑制し得てブ
レーキペダルアームへの回転力の付与を確実に達成する
ことができる。
【0033】また、請求項4に記載の本発明は、回転力
付与手段を、ブレーキブースタのプッシュロッドとブレ
ーキペダルアームの長手方向の中間部との連結箇所に対
応する位置に設けるようにしたものであるから、回転力
付与手段からブレーキペダルアームに付与されるブレー
キペダルアームの長手方向に沿う軸線を中心とする回転
力を、その回転力付与箇所の近傍においてブレーキブー
スタのプッシュロッドに直接的に作用させることがで
き、プッシュロッドの折り曲げ又は破断を確実に行なわ
しめることができる。
【0034】また、請求項5に記載の本発明は、回転力
付与手段の回転中心を、車両前方側から見てブレーキブ
ースタのプッシュロッド若しくはブレーキぺダルアーム
よりも車幅方向の右側に設定し、回転力付与手段にてブ
レーキぺダルアームを平面視で時計方向に回転させるよ
うにしたものであるから、次のような作用効果を奏する
ことができる。すなわち、ブレーキをかける際には運転
者はブレーキペダルを右足で踏み込むが、このペダル踏
込状態の下で車両前方側から過大な衝撃力がかかった場
合にブレーキペダルを運転者の足のない方向に向けて移
動(回転)させることができる。
【0035】また、請求項6に記載の本発明は、凹形状
部を有する回転力付与用ブラケットを回転力付与手段と
して用い、回転力付与用ブラケットの凹形状部を車両前
方側に向けた状態で回転力付与用ブラケットをプッシュ
ロッドの軸線からオフセットした位置に係止すると共
に、回転力付与用ブラケットの凹形状部内にブレーキペ
ダルアームを挿入して凹形状部の互いに対向する一対の
対向辺部の間にブレーキペダルアームを配置し、回転力
付与用ブラケットの係止部材である締付ボルト又はこの
係止位置の近傍に配置される前記回転力付与用ブラケッ
トの最弱部を回転中心として回転力付与用ブラケットが
回動してブレーキペダルアームに回転力を付与するよう
に構成したものであるから、簡単な構造の回転力付与用
ブラケットを回転力付与手段として付設するだけで上述
の如き作用効果を得ることができ、本発明に係るプレー
キペダル装置の構成の簡素化を図ることができる。
【0036】また、請求項7に記載の本発明は、回転力
付与用ブラケットの回転中心を、ブレーキペダルアーム
の長手方向から見てステアリングコラムのほぼ軸線上に
設定したものであるから、上述の軸線上の箇所はその他
の箇所に比べて衝撃力作用時の移動量が少なく強度の高
い箇所であるため、衝撃力作用時における回転力付与用
ブラケットの回動中心の後方移動を少なく抑え得て回転
力付与用ブラケットからブレーキペダルアームに回転力
を効果的に付与することができる。
【0037】また、請求項8に記載の本発明は、車両前
方側からの過大な衝撃力が車両前部に作用した際の初期
時に、ブレーキペダルブラケットからブレーキペダルア
ームを外すための取外機構を付設したものであるから、
車両前方側から過大な衝撃力が加わるのに伴って取外機
構の働きによりブレーキペダルブラケットからブレーキ
ペダルアームが外されてガタついた状態となり、しかる
後に上述の回転力付与手段が働くこととなるため、ブレ
ーキペダルの車室内への突出量をより一層少なく抑える
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るブレーキペダル装置
を備えた自動車の前部構造を示す側面図である。
【図2】ブレーキペダルの組付構造を示す分解斜視図で
ある。
【図3】ブレーキペダルアームに対応して配設される回
転力付与用ブラケットの取付箇所の分解斜視図である。
【図4】上述の回転力付与用ブラケットの取付箇所の
面図である。
【図5】通常時におけるブレーキペダルアームと回転力
付与用ブラケットとの組付状態を示す斜視図である。
【図6】通常時におけるブレーキペダルアームと回転力
付与用ブラケットとの組付状態を示す平面図である。
【図7】衝撃力作用時にブレーキペダルブラケットから
ブレーキペダルアームを外す取外機構を示す断面図であ
る。
【図8】上述の取外機構の作用を示す断面図である。
【図9】車両前方側から過大な衝撃力が加わった際の初
期時における回転力付与用ブラケットとブレーキペダル
アームとの配置状態を示す斜視図である。
【図10】車両前方側から過大な衝撃力が加わった際の
初期時における回転力付与用ブラケットとブレーキペダ
ルアームとの配置状態を示す平面図である。
【図11】車両前方側から過大な衝撃力が加わった時
(衝撃力作用時)において回転力付与用ブラケットから
ブレーキペダルアームに回転力が付与されている状態を
示す斜視図である。
【図12】車両前方側から過大な衝撃力が加わった時
(衝撃力作用時)において回転力付与用ブラケットから
ブレーキペダルアームに回転力が付与されている状態を
示す平面図である。
【図13】本発明の別の実施形態に係るブレーキペダル
装置に用いられる回転力付与用ブラケット(回転力付与
手段)を示すものであって、図13(a)は通常状態の
回転力付与用ブラケットを示す斜視図、図13(b)は
衝撃力付与時における回転力付与用ブラケットを示す斜
視図である。
【図14】通常時における回転力付与用ブラケットとブ
レーキペダルアームとの配置状態を示す平面図である。
【図15】車両前方側から過大な衝撃力が加わった際の
初期時における回転力付与用ブラケットとブレーキペダ
ルアームとの配置状態を示す平面図である。
【図16】衝撃力作用時において回転力付与用ブラケッ
トからブレーキペダルアームに回転力が付与されている
状態を示す平面図である。
【図17】自動車の車室内の運転席前方位置に配設され
る従来のブレーキペダル装置を示す側面図である。
【符号の説明】 1 ブレーキペダル装置 4 ブレーキペダルブラケット 5 ブレーキペダル 6 エンジンルーム 7 車室 8 ダッシュパネル 10 ステアリングサポートメンバ 11 ステアリングコラムハンガ 12 ブレーキペダルシャフト(頭付きシャフト) 13 ブレーキペダルアーム 14 ブレーキペダルプレート 14a 踏面 15 ブレーキブースタ 17 プッシュロッド 21 回転力付与手段 22 凹形状部(溝部) 23 回転力付与用ブラケット 25 ステアリングコラム 26 電動パワーステアリングモータ 27 ギヤケース 29 締付ボルト 30 取外機構 43 切欠き 44 最弱部
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図2】
【図3】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図15】
【図4】
【図13】
【図14】
【図16】
【図17】

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンルームと車室とを仕切るダッシ
    ュパネルの車室側の面にブレーキペダルブラケットを配
    設してこのブレーキペダルブラケットにブレーキペダル
    アームの上端部を回動可能に取付けると共に、前記ダッ
    シュパネルのエンジンルーム側の面に配設されたブレー
    キブースタのプッシュロッドに前記ブレーキペダルアー
    ムの長手方向の中間部を連結し、前記ブレーキペダルア
    ームに加えられるペダル踏力を前記ブレーキブースタの
    プッシュロッドに作用させることにより車輪にブレーキ
    をかけるようにしたブレーキペダル装置において、車両
    前方側からの過大な衝撃力により前記ブレーキブースタ
    が前記ダッシュパネルと共に車両後方へ移動する際に前
    記ブレーキペダルアームの長手方向に沿う軸線を中心と
    する回転力を前記ブレーキペダルアームに付与する回転
    力付与手段を設け、前記過大な衝撃力の作用時に前記回
    転力付与手段により前記ブレーキブースタのプッシュロ
    ッドを折り曲げ或いは破断させるように構成したことを
    特徴とする車両のブレーキペダル装置。
  2. 【請求項2】 前記回転力付与手段を、前記ブレーキペ
    ダルアームよりも車両後方側に配設されたステアリング
    コラムに設けたことを特徴とする請求項1に記載の車両
    のブレーキペダル装置。
  3. 【請求項3】 前記回転力付与手段を、前記ステアリン
    グコラムの電動パワーステアリングモータのギヤケース
    に設けたことを特徴とする請求項2に記載の車両のブレ
    ーキペダル装置。
  4. 【請求項4】 前記回転力付与手段を、前記ブレーキブ
    ースタのプッシュロッドと前記ブレーキペダルアームの
    長手方向の中間部との連結箇所に対応する位置に設けた
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の
    車両のブレーキペダル装置。
  5. 【請求項5】 前記回転力付与手段の回転中心を、車両
    前方側から見て前記ブレーキブースタのプッシュロッド
    若しくはブレーキぺダルアームよりも車幅方向の左側に
    設定し、前記回転力付与手段にて前記ブレーキぺダルア
    ームを平面視で時計方向に回転させるようにしたことを
    特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の車両の
    ブレーキペダル装置。
  6. 【請求項6】 凹形状部を有する回転力付与用ブラケッ
    トを前記回転力付与手段として用い、前記回転力付与用
    ブラケットの凹形状部を車両前方側に向けた状態で前記
    回転力付与用ブラケットを前記プッシュロッドの軸線か
    らオフセットした位置に係止すると共に、前記回転力付
    与用ブラケットの凹形状部内に前記ブレーキペダルアー
    ムを挿入して前記凹形状部の互いに対向する一対の対向
    辺部の間に前記ブレーキペダルアームを配置し、前記回
    転力付与用ブラケットの係止部材である締付ボルト又は
    この係止位置の近傍に配置される前記回転力付与用ブラ
    ケットの最弱部を回転中心として回転力付与用ブラケッ
    トが回動して前記ブレーキペダルアームに前記回転力を
    付与するように構成したことを特徴とする請求項1乃至
    4の何れか1項に記載の車両のブレーキペダル装置。
  7. 【請求項7】 前記回転力付与用ブラケットの回転中心
    を、前記ブレーキペダルアームの長手方向から見て前記
    ステアリングコラムのほぼ軸線上に設定したことを特徴
    とする請求項6項に記載の車両のブレーキペダル装置。
  8. 【請求項8】 車両前方側からの過大な衝撃力が車両前
    部に作用した際の初期時に、前記ブレーキペダルブラケ
    ットから前記ブレーキペダルアームを外すための取外機
    構を付設したことを特徴とする請求項1乃至7の何れか
    1項に記載の車両のブレーキペダル装置。
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