JP2000238664A - ペダルブラケット取付構造 - Google Patents

ペダルブラケット取付構造

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ペダルアームの屈曲の程度(曲げ量)を少な
くできてブレーキペダルアームの強度(剛性)上で有利
にすることができ、ひいては重量並びにコストの低減を
図ることができ、しかもステアリングユニバーサルジョ
イント及びその周辺に配置されるブレーキ機構の関連部
品のレイアウトの自由度を増大することができるような
ペダルブラケット取付構造を提供する。 【解決手段】 ペダルアーム1aを回動可能に支持する
ペダルブラケット4にボルト挿通用長孔17を設けると
共に、このボルト挿通用長孔17の長手方向を車体前後
方向に対して傾斜するように設定することによって、車
体後方に向かうにつれてボルト挿通用長孔17がステア
リングユニバーサルジョイント3から車体側方に遠ざか
るような配置とし、この配置状態の下でボルト挿通用長
孔17にボルト19を挿通してペダルブラケット4を車
体(カウル8)に締付固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のブレーキ
ペダルアーム等を回動可能に支持するために用いられる
ペダルブラケットの車体への取付構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】自動車にあっては、通常、ステアリング
ホイール及びブレーキペダルの各々の操作性を考慮して
ステアリングホイールの中心部とブレーキペダルアーム
とは運転席の中心位置に設置されるため、ステアリング
ホイールの中心部に連結されたステアリングシャフトと
ブレーキペダルアームとは車体前後方向に沿って互いに
対応して配置されることが多い。このような配置構成の
場合には、必然的に、ステアリングシャフトの回動力を
回動力伝達軸に伝達するステアリングユニバーサルジョ
イントとブレーキペダルアームとが、車体前後方向にほ
ぼ沿って互いに対応して前後方向に並んで配置されるこ
ととなる。
【0003】従って、自動車の車体前部に車体後方に向
かう過大な衝撃力が加わった場合には、車室とエンジン
ルームとの間を仕切るダッシュパネルが車体後方に移動
されるのに伴い、ブレーキペダルアームが車体後方に移
動してステアリングユニバーサルジョイントを車体後方
側に押し下げるように作用する。そして、このようなス
テアリングユニバーサルジョイントの後方移動を受けて
ステアリングシャフトが後退され、これに伴ってステア
リングホイールが車体後方かつ上方(後ろ斜め上方)に
移動されるため、そのような状態になるとステアリング
ホイールによる操舵操作を行ない難くなるおそれがあ
る。
【0004】そのため、従来では、このような不具合を
回避するために、ブレーキペダルアームの一部分(例え
ば、図2において斜線Wで示す部分)を大きく屈曲させ
てその屈曲部分をステアリングユニバーサルジョイント
から逃げるように配置し、これにより、衝撃力作用時に
おけるブレーキペダルアームとステアリングユニバーサ
ルジョイントとの干渉を避けるようにしているのが実状
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
如き従来の構成を採用する場合には、ブレーキペダルア
ームを大きく屈曲させて使用する関係上、ブレーキペダ
ルアームの剛性を充分に大きく確保するためにはブレー
キペダルアームの板厚を厚くする必要がある。そのた
め、重量が重くなると共に、コスト高になるという問題
点がある。
【0006】本発明は、このような問題点を解消すべく
なされたものであって、その目的は、ペダルアームの屈
曲の程度(曲げ量)を少なくできてブレーキペダルアー
ムの強度(剛性)上で有利にすることができ、ひいては
重量並びにコストの低減を図ることができ、しかもステ
アリングユニバーサルジョイント及びその周辺に配置さ
れるブレーキ機構の関連部品のレイアウトの自由度を増
大することができるようなペダルブラケット取付構造を
提供することにある。
【0007】なお、ペダルブラケット取付構造の従来例
の1つとして、過大な衝撃力の作用時にペダルブラケッ
トとインパネリインフォースとの結合を解除するため
に、ペダルブラケットに固着されたスライドブラケット
と、インパネリインフォースに取付けられたスライドプ
レートとを配設するようにしたものが提案されているが
(特開平10−264860号参照)、このような構造
にすると、ペダルブラケットがフラついてブレーキペダ
ルの踏力をブレーキ操作系に確実に伝えることができな
くなるおそれがある。そこで、このような不具合を生じ
るようなことがないような構造にすることも本発明の目
的の1つとしている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明では、ペダルアームを回動可能に支持する
ペダルブラケットにボルト挿通用長孔を設けると共に、
前記ボルト挿通用長孔の長手方向を車体前後方向に対し
て傾斜するように設定することによって、車体後方に向
かうにつれて前記ボルト挿通用長孔がステアリングシャ
フトのステアリングユニバーサルジョイントから車体側
方に遠ざかるような配置とし、この配置状態の下で前記
ボルト挿通用長孔にボルトを挿通して前記ペダルブラケ
ットを車体に締付固定するようにしている。また、本発
明では、前記車体への前記ペダルブラケットの締付固定
にはU字形状のスライディングプレートを用い、前記ス
ライディングプレートの一対の対向片部の間に、前記ペ
ダルブラケットのうちの前記ボルト挿通用長孔の周辺部
分を挟み込んだ状態にして、前記スライディングプレー
トの一対の対向片部にそれぞれ形成されたボルト挿通孔
及び前記ペダルブラケットのボルト挿通用長孔に前記ボ
ルトを挿通させて前記車体への前記ペダルブラケットの
締付固定を行うようにしている。また、本発明では、前
記スライディングプレートとして樹脂成形品を用いるよ
うにしている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図1〜図5を参照して説明する。
【0010】図1〜図4は本発明の第1実施形態に係る
ペダルブラケット取付構造を説明するためのものであ
る。これらの図に示すように、自動車のブレーキペダル
1とステアリングシャフト2のステアリングユニバーサ
ルジョイント3とが互いに近接した位置に対応配置され
ており、前記ブレーキペダル1を車体側に取付けるため
のペダルブラケット4が、車室5とエンジンルーム6と
の間を仕切るダッシュパネル7、及び、フロントウイン
ドの下部のカウル8にボルト締めにより取付けられるよ
うになっている。
【0011】上述のペダルブラケット4に関連する自動
車部品の配設構造について述べると、次の通りである。
まず、図2に示すように、ブレーキブースタ9がエンジ
ンルーム6内に配置されると共に、ペダルブラケット4
が車室5内に配置され、この配置状態の下でブレーキブ
ースタ9及びペダルブラケット4がダッシュパネル7に
ボルト締めにより共締め固定されている。そして、ブレ
ーキブースタ9に連結されたブレーキマスタシリンダ1
0がエンジンルーム6内に配置されると共に、ブレーキ
ブースタ9のプッシュロッド9aがダッシュパネル7を
貫通して車室5内に突出配置されている。
【0012】また、ブレーキペダル1は、図1〜図3に
示すように、幅狭の鋼板材を適宜に屈曲成形して成るブ
レーキペダルアーム1aと、このブレーキペダルアーム
1aの下端に取付けられたペダルパッド1bとから構成
されており、ペダルブラケット4に架設された支軸11
にブレーキペダルアーム1aの上端が回動可能に取付け
られている。そして、前記支軸11に装着されたリター
ンスプリング12(図3参照)の附勢力により、ブレー
キペダル1が初期位置に復帰する方向へ常時附勢されて
いる。さらに、前記ブレーキペダルアーム1aには図2
に示す如くクレビス13が係着されており、このクレビ
ス13に対応してブレーキブースタ9のプッシュロッド
9aが配置されている。
【0013】一方、上端部にステアリングホイール(図
示せず)が連結されたステアリングシャフト2が、ブレ
ーキペダル1に対応する車体後方箇所において傾斜状態
で配置されると共に、ステアリングシャフト2の車体前
方側の下端部と回動力伝達軸14の上端部とを連結する
ステアリングユニバーサルジョイント3が、既述のブレ
ーキペダルアーム1aの車体側方近傍位置に配置されて
いる。
【0014】ここで、カウル8へのペダルブラケット4
の取付構造について詳述すると、以下の通りである。ま
ず、ペダルブラケット4は鋼板を断面コ字形状に屈曲成
形して成る部品であって、図1〜図4に示す如く、ペダ
ルブラケット4の天井部15にはその後縁箇所に上方に
一段打ち上げられた取付板部16が形成されている。そ
して、ブレーキペダルアーム1aを回動可能に支持する
ペダルブラケット4の取付板部16には、図3及び図4
に明示するように、長手状に延びる長穴から成るボルト
挿通用長孔17が設けられている。また、ペダルブラケ
ット4がカウル8に組付けられた状態におけるボルト挿
通用長孔17の長手方向(延設方向)は、車体前後方向
に対して傾斜するように設定されるように構成されてお
り、これにより、車体後方に向かうにつれてボルト挿通
用長孔17がステアリングシャフト2のステアリングユ
ニバーサルジョイント3から車体側方に遠ざかるような
配置となされている。このような配置状態の下で、図4
に示す如く、ボルト挿通用長孔17のうち車体後方側の
端部部分すなわちステアリングユニバーサルジョイント
3から車体側方に遠ざかった側の端部部分αに対応する
箇所に比較的大きな寸法の金属製のワッシャ18を配置
して、前記端部部分αにおいてボルト19をワッシャ1
8のボルト挿通孔18a及びペダルブラケット4のボル
ト挿通用長孔17にそれぞれ挿通してナット20に締め
込むことにより、ペダルブラケット4の後縁部15aが
カウル8(図4には図示せず)に締付固定されるように
なっている。
【0015】かくして、ペダルブラケット4がカウル8
及びダッシュパネル7に取付けられた状態の下では、カ
ウル8に取付けられるペダルブラケット4の取付板部1
6にあるボルト挿通用長孔17は、車体前後方向に対し
て斜めに延びるように配置されると共に、その後端側の
部分であってかつステアリングユニバーサルジョイント
3から車体側方に遠ざかった端部部分αにおいてボルト
19が前記ボルト挿通用長孔17に挿通配置されるよう
になっている。
【0016】このような構成のペダルブラケット取付構
造によれば、車体前部に車体後方側に向けて過大な衝撃
力が作用した場合に、ブレーキペダル1がステアリング
ユニバーサルジョイント3に干渉するのを回避すること
が可能となる。すなわち、過大な衝撃力によりダッシュ
パネル7が車体後方に移動された場合には、ダッシュパ
ネル7の側におけるペダルブラケット4の締付固定部の
変形量がカウル8の側におけるペダルブラケット4の締
付固定部の変形量よりも大きいのでペダルブラケット4
が車体後方に押し下げられることとなるが、この際、ボ
ルト挿通用長孔17は既述の如く斜めに延びる長穴とな
されているので、このボルト挿通用長孔17とボルト1
9とによるガイド作用にてカウル8側のペダルブラケッ
ト4の締付固定部分が前記ボルト挿通用長孔17の長手
方向(車体前後方向に対して斜めの方向)に沿って移動
(スライド)されることとなる。
【0017】さらに具体的に述べると、この場合には、
カウル8に固着状態で取付けられているボルト19に対
してペダルブラケット4のボルト挿通用長孔17の長手
方向の側面17a(図4参照)が相対的に摺接移動され
るのに伴って、ペダルブラケット4の後端部分が図1
(B)において矢印Mで示す方向(ステアリングユニバ
ーサルジョイント3から車体側方に遠ざかる方向)に移
動され、前記ボルト挿通用長孔17に対するボルト19
の係着位置が図1(B)において矢印βで示す位置(ス
テアリングユニバーサルジョイント3寄りの端部箇所)
となる。しかして、ボルト挿通用長孔17とボルト19
とのガイド作用によるステアリングユニバーサルジョイ
ント3からのペダルブラケット4の逃げ移動にて、ステ
アリングユニバーサルジョイント3に対するペダルブラ
ケット4の干渉の発生を回避することができる。なお、
本実施形態においては、比較的大きな寸法のワッシャ1
8を共締めするようにしているので、このワッシャ18
の存在により、ペダルブラケット4の移動(スライド)
を円滑に行なわしめることができる。
【0018】かくして、本実施形態のペダルブラケット
取付構造を採用すれば、ステアリングユニバーサルジョ
イント3とペダルブラケット4との干渉を防止できるの
で、これら両部材3,4を車体前後方向に沿って配置す
ることが可能となると共に、ブレーキペダルアーム1a
の曲げ量、すなわち、ステアリングユニバーサルジョイ
ント3との干渉を避けるための曲げ量S(図1(A)参
照)を少なくすることができる。
【0019】また、図5(A),(B)は、本発明の第
2実施形態に係るペダルブラケット取付構造を示すもの
であって、本実施形態においては、ワッシャ18に代え
てU字形状のスライディングプレート22が用いられて
いる。なお、その他の構成は既述の第1実施形態の場合
と同様である。従って、図5(A),(B)において
は、図1〜図4と同様の部分には同一の符号を付して重
複する説明を省略する。
【0020】本実施形態で用いられるスライディングプ
レート22は、ペダルブラケット4取付板部16の板厚
にほぼ相当する間隔を隔てて互いに平行状に対向する一
対の対向片部22a,22bと、これら一対の対向片部
22a,22bの一端部を互いに連結する連結部22c
とを備えたU字形状をなす金属製のスライド用部材であ
って、前記一対の対向片部22a,22bには互いに対
向する箇所にボルト挿通孔23がそれぞれ形成されてい
る。
【0021】一方、ペダルブラケット4の天井部15の
後縁箇所に設けられた取付板部16には、既述の如く斜
め方向に延びるボルト挿通用長孔17が設けられると共
に、取付板部16の周囲の段差箇所の一部を切り欠いて
成る差込口24が形成されている。しかして、図5
(A)に示すように、前記スライディングプレート22
の一対の対向片部22a,22bの間に、ペダルブラケ
ット4のうちのボルト挿通用長孔17の周辺部分を挟み
込んだ状態にして、スライディングプレート22の一対
の対向片部22a,22bにそれぞれ形成されたボルト
挿通孔23及びペダルブラケット4のボルト挿通用長孔
17にボルト19を挿通させることにより、カウル8へ
のペダルブラケット4の締付固定(スライディングプレ
ート22との共締固定)がなされるようになっている。
かくして、過大な衝撃力が加わった時には、既述の第1
実施形態の場合と同様にボルト19とボルト挿通用長孔
17とのガイド作用により、図5(B)に示す如き変動
状態となってステアリングユニバーサルジョイント3へ
のペダルブラケット4の干渉が回避されることとなる。
【0022】このように構成したペダルブラケット取付
構造によれば、既述の第1実施形態の場合と同様にペダ
ルブラケット4とステアリングユニバーサルジョイント
3との干渉を防止することができる上に、次のような利
点がある。すなわち、既述の第1実施形態のように比較
的大きな寸法のワッシャ18を使用する場合には、ボル
ト19の締付トルクを規定値に設定する管理を行ったと
しても、所望の衝撃力でスライドさせることが難しい
が、本実施形態のようにU字形状の金属製のスライディ
ングプレート22を使用するようにすれば、ボルト19
の締付トルクが規定値より多少ずれたとしても、所望の
衝撃力でスライディングプレート22をスライドさせる
ことができる。それは、スライディングプレート22が
側面視でU字形状であって連結部22cを有する剛性の
高い部材であり、ボルト19の締付トルクはスライディ
ングプレート22とペダルブラケット4との圧着力には
あまり影響を与えないため、ボルト19の締付トルクの
管理を厳格に行わずに済むからである。
【0023】以上、本発明の一実施形態について述べた
が、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、
本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可
能である。例えば、既述の第1及び第2の実施形態で
は、金属製のワッシャ19及びスライディングプレート
22を用いるようにしたが、これらを樹脂成形部品(樹
脂製の部品)にすることも可能である。この場合には、
樹脂製のワッシャ19又はスライディングプレート22
とペダルブラケット4との間の摩擦抵抗が小さくなるた
め、衝撃力作用時においてペダルブラケット4をよりス
ムーズにスライドさせることができる。また、ペダルブ
ラケット4をカウル8へ取付ける場合に限らず、カウル
8以外の車体部分にペダルブラケット4を取付ける場合
にも本発明を適用可能であることは言う迄もない。
【0024】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明は、ペダルアー
ムを回動可能に支持するペダルブラケットにボルト挿通
用長孔を設けると共に、ボルト挿通用長孔の長手方向を
車体前後方向に対して傾斜するように設定することによ
って、車体後方に向かうにつれてボルト挿通用長孔がス
テアリングシャフトのステアリングユニバーサルジョイ
ントから車体側方に遠ざかるような配置とし、この配置
状態の下でボルト挿通用長孔にボルトを挿通してペダル
ブラケットを車体に締付固定するようにしたものである
から、車体前部に車体後方側に向かう過大な衝撃力が作
用した場合に、上述の如く斜め方向に延びるボルト挿通
用長孔とこの長孔に挿通配置されたボルトとのガイド作
用により、ペダルブラケットが車体後方に移動されるの
に伴ってステアリングシャフトのステアリングユニバー
サルジョイントから車体側方へ遠ざかるように変動する
こととなる。そのため、衝撃力作用時におけるペダルブ
ラケットとステアリングユニバーサルジョイントとの干
渉を回避することができる。また、このような干渉回避
機能を有するように構成すれば、ステアリングユニバー
サルジョイントとの干渉を防止するためにペダルアーム
に設ける曲げ部分の曲げ量を少なく設定することが可能
となり、ひいてはペダルアームの強度上有利となり、重
量並びにコストの低減を図ることが可能となる。さら
に、前記ペダルアームがブレーキペダルアームである場
合には、このブレーキペダルアームに対応して配設され
るブレーキブースタやブレーキマスタシリンダ等のブレ
ーキ機構部とステアリングユニバーサルジョイントとの
レイアウト上の自由度を増大させることができる。な
お、このような構成を採用した場合であっても、ペダル
ブラケットがふらつくことがながく、ペダル踏力を確実
に伝達することが可能である。
【0025】また、請求項2に記載の本発明は、車体へ
のペダルブラケットの締付固定にはU字形状のスライデ
ィングプレートを用い、スライディングプレートの一対
の対向片部の間に、ペダルブラケットのうちのボルト挿
通用長孔の周辺部分を挟み込んだ状態にして、スライデ
ィングプレートの一対の対向片部にそれぞれ形成された
ボルト挿通孔及び前記ペダルブラケットのボルト挿通用
長孔にボルトを挿通させて車体へのペダルブラケットの
締付固定を行うようにしたものであるから、上述と同様
の作用効果を奏し得ることに加え、次のような利点があ
る。すなわち、スライディングプレートがU字形状であ
って剛性の高い部材であり、ボルトの締付トルクはスラ
イディングプレートとペダルブラケットとの圧着力には
あまり影響を与えないため、ボルトの締付トルクが規定
値より多少ずれたとしても所望の衝撃力でスライディン
グプレートをスライドさせることができるという利点が
ある。従って、ボルトの締付トルクの管理を厳格に行わ
ずに済み、ボルトの締付トルクの管理が簡易となる。
【0026】また、請求項3に記載の本発明は、スライ
ディングプレートとして樹脂成形部品を用いるようにし
たものであるから、樹脂製のスライディングプレートと
ペダルブラケットとの間の摩擦抵抗が小さくなり、衝撃
力作用時においてペダルブラケットをより一層滑らかに
作動(スライド)させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るペダルブラケット
取付構造を説明するためのものであって、図1(A)は
自動車のステアリング操作部及びブレーキ操作部の要部
の配置関係を示す平面図、図1(B)は車体前部に車体
後方側に向かう過大な衝撃力が加わった時の状態を示す
平面図である。
【図2】図1(A)において矢印Xで示す方向から見た
側面図である。
【図3】図2において矢印Yで示す方向から見た正面図
である。
【図4】自動車のカウルへのペダルブラケットの取付部
を示す分解斜視図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係るペダルブラケット
取付構造を説明するためのものであって、図5(A)は
自動車のカウルへのペダルブラケットの取付部を示す分
解斜視図、図5(B)は車体前部に車体後方側に向かう
過大な衝撃力が加わった時の状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ブレーキペダル 1a ブレーキペダルアーム 1b ペダルパッド 3 ステアリングユニバーサルジョイント 2 ステアリングシャフト 4 ペダルブラケット 7 ダッシュパネル 8 カウル 9 ブレーキブースタ 10 ブレーキマスタシリンダ 15 天井部 16 取付板部 17 ボルト挿通用長孔 17a 側面 18 ワッシャ 18a ボルト挿通孔 19 ボルト 20 ナット 22 スライディングプレート 22a,22b 対向片部 22c 連結部 23 ボルト挿通孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペダルアームを回動可能に支持するペダ
    ルブラケットにボルト挿通用長孔を設けると共に、前記
    ボルト挿通用長孔の長手方向を車体前後方向に対して傾
    斜するように設定することによって、車体後方に向かう
    につれて前記ボルト挿通用長孔がステアリングシャフト
    のステアリングユニバーサルジョイントから車体側方に
    遠ざかるような配置とし、この配置状態の下で前記ボル
    ト挿通用長孔にボルトを挿通して前記ペダルブラケット
    を車体に締付固定するようにしたことを特徴とするペダ
    ルブラケット取付構造。
  2. 【請求項2】 前記車体への前記ペダルブラケットの締
    付固定にはU字形状のスライディングプレートを用い、
    前記スライディングプレートの一対の対向片部の間に、
    前記ペダルブラケットのうちの前記ボルト挿通用長孔の
    周辺部分を挟み込んだ状態にして、前記スライディング
    プレートの一対の対向片部にそれぞれ形成されたボルト
    挿通孔及び前記ペダルブラケットのボルト挿通用長孔に
    前記ボルトを挿通させて前記車体への前記ペダルブラケ
    ットの締付固定を行うようにしたことを特徴とする請求
    項1に記載のペダルブラケット取付構造。
  3. 【請求項3】 前記スライディングプレートとして樹脂
    成形部品を用いるようにしたことを特徴とする請求項2
    に記載のペダルブラケット取付構造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005035541A (ja) * 2003-06-30 2005-02-10 Takata Petri Ag 自動車用エアバッグモジュール
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