JP3388380B2 - 内拡式車両用ドラムブレーキのシューホールド装置 - Google Patents

内拡式車両用ドラムブレーキのシューホールド装置

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JP3388380B2 JP16410695A JP16410695A JP3388380B2 JP 3388380 B2 JP3388380 B2 JP 3388380B2 JP 16410695 A JP16410695 A JP 16410695A JP 16410695 A JP16410695 A JP 16410695A JP 3388380 B2 JP3388380 B2 JP 3388380B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車や自動二輪車等
の車両に用いられるパーキングレバー付きの内拡式ドラ
ムブレーキであって、詳しくは、バックプレートにシュ
ーホールドスプリングを用いてブレーキシューを支持す
る構造に関する。
【0002】
【従来の技術】内拡式車両用ドラムブレーキのシューホ
ールド装置として、例えば実公昭36−33208号公
報や、実公平3−2740に示されるものがある。前者
のシューホールド装置は、全体を同一直径のコイル状に
形成したシューホールドスプリングを、ブレーキシュー
のウェブに穿設された挿通孔に反バックプレート側から
差込み、基端をウェブの反バックプレート側に係止し、
先端のフック部を、バックプレートの開口から差込まれ
た止め具の係止孔に係止して、ブレーキシューをバック
プレートに弾持している。
【0003】また後者のシューホールド装置は、ブレー
キシューのウェブの反バックプレート側に配設されるコ
イル状のシューホールドスプリングと、該スプリングの
両端に配設される一対の板状カップと、反バックプレー
ト側の板状カップと係合して、シューホールドスプリン
グをバックプレート方向へ付勢し、ブレーキシューをシ
ューホールドスプリングと共にバックプレートに弾持す
るシューホールドピンとからなっている。
【0004】バックプレートと一方のブレーキシューの
ウェブとに挟まれた一方のブレーキシューのリムとシュ
ーホールドピンとの間には、パーキングブレーキに用い
るパーキングレバーが、一端をブレーキシューのウェブ
に軸支して回動可能に介装されており、このパーキング
レバーは、運転者のパーキングブレーキ操作によって、
ブレーキシューのリムとシューホールドピンとの間をバ
ックプレート半径方向内側(シューホールドピン方向)
へ牽引される。
【0005】上述のパーキングレバーを組付けする場合
に、シューホールドピンとパーキングレバーの配置が重
なり合うという背景があるため、このシューホールド装
置では、シューホールドピンのウェブとバックプレート
との間を、バックプレートの半径方向内側へ偏倚させる
ことにより、パーキングレバーの回動スペースを稼いで
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
シューホールド装置にはパーキングレバーの構成がな
く、仮にパーキングレバーを加えてパーキングブレーキ
付きのドラムブレーキに構造変更しようとしても、ブレ
ーキシューのウェブとバックプレートとの間をコイル状
のシューホールドスプリングが大きく占有するため、回
動スペースはおろかパーキングレバーを取付けすること
すらできず、従ってパーキングブレーキ付きのドラムブ
レーキとしては用いることができない。
【0007】また、後者のシューホールド装置は、構成
部品が多いためにブレーキシューの組付け及び分解作業
が繁雑となり、部品の製作や保管面でも不利で、作業性
及び経済性に劣るという問題がある。更に、パーキング
レバーをブレーキシューのリムとシューホールドピンと
の間に配設すると、シューホールドピンやシューホール
ドスプリングを支持するために、ウェブの形状をバック
プレート半径方向へ大きく延長しなければならず、ドラ
ムブレーキの大型化と重量の増加は避けられない。
【0008】そこで本発明は、部品点数が少なく、ドラ
ムブレーキの小型化と軽量化とを図りつつ、ブレーキシ
ューの組付けと分解が容易で、作業性と経済性に優れた
内拡式車両用ドラムブレーキのシューホールド装置を提
供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、バックプレー
トと平行なウェブと、該ウェブの外周面にバックプレー
トと直交して配設されるリムとを断面T字状に連結し、
該リムの外周面にブレーキドラムの内周面と摺接するラ
イニングを固着した一対のブレーキシューを、前記バッ
クプレートの内部にウェブを向き合わせて対向配置し、
各ウェブの略中間部をシューホールドスプリングにて前
記バックプレートに弾持すると共に、該バックプレート
と一方のブレーキシューのウェブとの間に配設されるパ
ーキングレバーの基端部を、該一方のブレーキシューの
ウェブに軸支して、前記パーキングレバーをバックプレ
ート半径方向へ回動可能に配設した内拡式車両用ドラム
ブレーキにおいて、第1の発明は、前記シューホールド
スプリング、一端を前記一方のブレーキシューのウェ
ブの反バックプレート側面に着座して配設されるコイル
部と、該コイル部の他端からコイル部の内部と前記一方
のブレーキシューのウェブとを貫通して、前記パーキン
グレバーのバックプレート半径方向外側と前記一方のブ
レーキシューのリムのバックプレート半径方向内側との
間をバックプレート方向へ突出する軸部と、該軸部の先
端側に連続するU字状のフック部とを一体に有し、前記
バックプレートに前記フック部が挿通可能な係止孔を穿
設して、該係止孔のバックプレート外面側を周壁にて囲
繞し、前記軸部を、前記コイル部の中心軸からバックプ
レートの半径方向外側へ偏倚して配設し、前記フック部
の基端側を前記係止孔のバックプレート半径方向外側に
偏倚して挿通すると共に、該フック部の先端を、前記周
壁のバックプレート半径方向外側に係止したことを特徴
としている。
【0010】さらに、第2の発明は、前記シューホール
ドスプリングは、一端を前記一方のブレーキシューのウ
ェブの反バックプレート側面に着座して配設されるコイ
ル部と、該コイル部の他端からコイル部の内部と前記一
方のブレーキシューのウェブとを貫通して、前記パーキ
ングレバーのバックプレート半径方向外側と前記一方の
ブレーキシューのリムのバックプレート半径方向内側と
の間をバックプレート方向へ突出する軸部と、該軸部の
先端側に連続するフック部とを一体に有し、前記軸部
を、前記コイル部の中心軸からバックプレートの半径方
向外側へ偏倚して配設すると共に、前記バックプレート
に係止孔と長孔状の差込み孔とを穿設し、該差込み孔に
前記フック部の基端側を挿通して、該フック部の先端を
前記係止孔に係止したことを特徴としている。
【0011】
【作用】 上記の構成によれば、ブレーキシューを保持す
る部材が、フック部付きの軸部をコイル部に一体化した
シューホールドスプリング一つで済み、ブレーキシュー
の組付け及び分解工数の削減が図れると共に、部品の製
作や保管面でも有利となる。そして、シューホールドス
プリングと一体の軸部を、コイル部の中心軸からバック
プレートの半径方向外側へ偏倚したことにより、パーキ
ングレバーのバックブレート半径方向内側に回動スペー
スを大きくとることができる。
【0012】また、フック部の基端側を係止孔のバック
プレート半径方向外側に偏倚して挿通し、該フック部の
先端を、周壁のバックプレート半径方向外側に係止した
り、或いは、フック部の基端側を差込み孔に挿通して、
該フック部の先端を係止孔に係止することにより、ブレ
ーキシューが拡縮する際の振動でも、シューホールドス
プリングが周方向へ回動することがなくなり、軸部をバ
ックプレート半径方向外側へ偏倚した状態が保持され
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0014】図1及び図2は第1実施例を示すもので、
ドラムブレーキ1は、矢印A方向へ車輪と一体に回転す
るブレーキドラム(いずれも図示しない)に対し、弓形
の一次側及び二次側ブレーキシュー3,4をバックプレ
ート2内にウェブ3a,4aを内側にして対向配置し、
二次側ブレーキシュー4に枢支されたパーキングレバー
5を、運転者のパーキングブレーキ操作にて牽引し、両
ブレーキシュー3,4のライニング3c,4cをブレー
キドラムの内周面に摺接させて制動作用を行なう内部拡
開式の機械型ブレーキが採用されている。
【0015】一次側及び二次側ブレーキシュー3,4
は、ウェブ3a,4aの中間部が、それぞれシューホー
ルドスプリング6にてバックプレート2に弾持され、同
じくウェブ3a,4aの両端部がアンカーピン7とフロ
ーティングサポート8とにそれぞれ支持されている。
【0016】バックプレート2には、中央にアクスル挿
通孔2aが穿設され、該挿通孔2aの外側に複数の車体
取付けボルト9が背面へ突出して設けられると共に、上
述のアンカーピン7及びフローティングサポート8と
対の係止孔2b(図1に一方のみ示す)とが、アクス
ル挿通孔2aを挟んで交差方向に設けられている。各係
止孔2bは、後述するシューホールドスプリング6のフ
ック部6cが挿通可能な大径に形成されており、係止孔
2bのバックプレート背面側を周壁2cが囲繞してい
る。
【0017】ブレーキシュー3,4は、バックプレート
2と平行に配置される上述のウェブ3a,4aと、該ウ
ェブ3a,4aの外周面に、バックプレート2と直交し
て断面T字状に連結されるリム3b,4bと、該リム3
b,4bの外周面に貼着される上述のライニング3c,
4cとからなっている。ウェブ3a,4aの中間部に
は、挿通孔3d,4dがバックプレート2の係止孔2b
と対向して設けられている。ウェブ3a,4aの一端側
とアンカーピン7との間には、リターンスプリング1
0,11が張設され、またウェブ3a,4aの他端部間
には、リターンスプリング12がフローティングサポー
ト8に近接して張設されており、両ブレーキシュー3,
4は、これらのリターンスプリング10〜12にて常時
縮径方向へ付勢されている。
【0018】バックプレート2と二次側ブレーキシュー
4のウェブ4aとの間には、前述のパーキングレバー5
が配設されている。パーキングレバー5は、基端をウェ
ブ4aの一端部近傍にピボット13で枢支して、該ウェ
ブ4aのバックプレート側面に接触して設けられてお
り、先端部に運転席近傍のパーキングブレーキレバー
(またはパーキングブレーキペダル)につながれたブレ
ーキワイヤ14が連結されている。パーキングレバー5
と一次側ブレーキシュー3のウェブ3aとの間には、ス
トラット15が介装されており、該ストラット15の一
端と二次側ブレーキシュー4のウェブ4aとの間には、
ストラットスプリング16が張設されていて、ストラッ
ト15とパーキングレバー5との嵌合状態を保持してい
る。
【0019】運転者の牽引または踏み込みによってパー
キングブレーキ操作が行なわれると、ブレーキワイヤ1
4に牽引されるパーキングレバー5が、ピボット13を
支点にバックプレート2の半径方向内側へ回動し、スト
ラット15が一次側ブレーキシュー方向(図2の左方
向)へ移動して、一次側ブレーキシュー3がフローティ
ングサポート8側を支点に拡開し、該ブレーキシュー3
のライニング3cをブレーキドラムの内周面へ摺接させ
る。次に、一次側ブレーキシュー3からの制動反力がス
トラット15を通してパーキングレバー5に伝達され、
該パーキングレバー5がストラット15の一端を支点に
図2の時計方向に回動して、二次側ブレーキシュー4が
フローティングサポート8側を支点に拡開し、該ブレー
キシュー4のライニング4cを同じくブレーキドラムの
内周面に摺接させて、パーキングブレーキ作用が行なわ
れる。
【0020】シューホールドスプリング6は、筒状のコ
イル部6aと、該コイル部6aの他端からコイル部6a
の内部を貫通してコイル部6aの一端より外方へ突出す
る直線状の軸部6bと、該軸部6bの先端側に連続する
フック部6cとを、ばね線材によって一体に形成したも
ので、フック部6cは、コイル部6aの一端から軸部6
bへの連続方向とは逆の方向へU字状に曲げ戻しされて
いる。
【0021】上記シューホールドスプリング6は、ブレ
ーキシュー3,4の反バックプレート側から、フック部
6cをウェブ3a,4aの挿通孔3d,4dへ差し込ん
で、軸部6bの先端側を、ウェブ3a,4aの挿通孔3
d,4dよりパーキングレバー5とブレーキシュー3,
4のリム3b,4bとの間をバックプレート方向へ突出
させながら、コイル部6aの一端をウェブ3a,4aの
反バックプレート側面に着座させ、更にコイル部6aを
圧縮しながら、フック部6cを係止孔2bに挿通して、
フック部6cの先端6dをバックプレート2の係止孔
2bの周壁2cに係止して組付けされる。一次側及び二
次側ブレーキシュー3,4には、フック部6cの係止に
よって圧縮されたコイル部6aの付勢力がバックプレー
ト方向へ作用してガタ付きなく弾持される。
【0022】シューホールドスプリング6の軸部6b
は、コイル部6aの中心軸O1からバックプレート半径
方向外側へ長さL1分偏倚しており、軸部6bに連なる
フック部6cの基端側を、バックプレート2の係止孔2
bの中心軸O2よりもバックプレート半径方向外側に偏
倚して挿通し、該フック部6cの先端6dを、周壁2c
までの最短長さとなる周壁2cのバックプレート半径方
向外側に係止することにより、軸部6bがコイル部6a
の中心軸O1からバックプレート半径方向外側に、長さ
L1分偏倚して取付けされる。
【0023】パーキングレバー5の非作動時の初期位置
は、シューホールドスプリング6の軸部6bを上述のよ
うに偏倚した長さL1分だけ、従来よりもバックブレー
ト半径方向外側に設定されており、軸部6bに近接する
リム側面中央の抉りを従来よりも小さく抑えつつ、軸部
6bとアクスル挿通孔2aとの間に、パーキングレバー
5に必要な回動スペースを確保している。
【0024】本実施例は以上のように、ブレーキシュー
3,4を保持するための部材が、フック部6c付きの軸
部6bをコイル部6aに一体化したシューホールドスプ
リング6の1つで済むので、ブレーキシュー3,4の組
付け及び分解作業がコイル部6aを圧縮するだけのワン
タッチで行なうことができ、また部品の製作や保管面で
有利となるので、作業性及び経済性の向上を図ることが
できる。更に、シューホールドスプリング6の軸部6b
をコイル部6aの中心軸O1からバックプレート2の半
径方向外側へ長さL1分偏倚したことにより、ドラムブ
レーキ1の小型・軽量化を図りながら、バックプレート
2のアクスル挿通孔2aと二次側ブレーキシュー4のリ
ム4bとの間に、パーキングレバー5の回動スペースを
大きくとることができ、軸部6bが極小径のばね線材で
あることと相俟って、パーキングレバー5を軽量化しつ
つ充分な剛性を確保することができる。
【0025】また、フック部6cの基端側を、バックプ
レート2に穿設した係止孔2bの中心軸O2よりもバッ
クプレート半径方向外側に偏倚して挿通し、フック部6
cの先端6dを、係止孔2bのバックプレート外面側に
設けた周壁2cのバックプレート半径方向外側部分に係
止したことにより、フック部6cの周方向の移動量が小
さく規制されるので、シューホールドスプリング6に、
二次側ブレーキシュー4が拡縮する際の振動が作用する
ことがあっても、シューホールドスプリング6が周方向
へ回動することがなく、軸部6bがバックプレート半径
方向内側へ移動してパーキングレバー5と干渉する虞が
ない。
【0026】図3,4及び図5,6は、それぞれ本発明
の第2,第3実施例を示すもので、これら実施例は、シ
ューホールドスプリング6をバックプレート2に係止す
る構成が、上述の第1実施例と異なっている。即ち、図
3及び図4に示す第2実施例では、シューホールドスプ
リング6のフック部6cを、コイル部6aの一端と軸部
6bとが連続する方向に曲げ戻しており、バックプレー
ト2には、二次側ブレーキシュー4のウェブ4aの挿通
孔4dと対向する位置に、係止孔2dと差込み孔2eと
が穿設されている。係止孔2dは、シューホールドスプ
リング6のばね線材と同径の小径に形成され、また差込
み孔2eは、上記ばね線材の直径と同幅で且つシューホ
ールドスプリング6の軸部6bとフック部6cの先端6
dとの間隔よりもやや短い長孔状に形成されており、差
込み孔2eの長手方向延長線上に、係止孔2dを位置さ
せている。
【0027】シューホールドスプリング6は、軸部6b
の先端側をウェブ4aの挿通孔4dからバックプレート
方向へ突出させて、コイル部6aを圧縮することによ
り、軸部6bとフック部6cの先端6dとの間隔を狭め
ながら差込み孔2eを通過させて、フック部6cの全体
を一旦バックプレート2の背面側へ突出させ、フック部
6cの先端6dの押圧を解除してコイル部6aの圧縮を
緩めることにより、フック部6cの先端6dが係止孔2
dに嵌合する。
【0028】図5及び図6に示す第3実施例では、シュ
ーホールドスプリング6に上記第2実施例と同一形状の
ものを用いている。またバックプレート2の係止孔2f
は、バックプレート背面側からのハーフピアス加工によ
る凹穴に形成され、同じくバックプレート2の差込み孔
2gを、バックプレート半径方向外側へシューホールド
スプリング6の軸部6bとフック部6cの先端6dとの
間隔よりも長くした点で、上述の第2実施例と異なって
おり、軸部6bとフック部6cの先端6dとの間隔を狭
めることなく差込み孔2gを通過できるようにしてい
る。
【0029】バックプレート2の係止孔2fは、上述の
構成から、上方のウェブ4aの挿通孔4dよりもバック
プレート半径方向外側へ偏倚していて、シューホールド
スプリング6を傾けながら差込んで、フック部6cを係
止するようになっており、軸部6bとフック部6cの先
端6dとの間隔よりも短く設定した第2実施例の差込み
孔2gと同様に、コイル部6aを単に圧縮しただけで
は、フック部6cがバックプレート2から飛び外れるこ
とがないようにしている。
【0030】
【発明の効果】 本発明の内拡式車両用ドラムブレーキの
シューホールド装置によれば、ブレーキシューを保持す
るための部材がシューホールドスプリング1つで済むよ
うになり、ブレーキシューの組付け及び分解作業がコイ
ル部を圧縮するだけのワンタッチで行なうことができ、
しかも部品の製作や保管面で有利となるので、作業性及
び経済性の向上を図ることができる。
【0031】更に、シューホールドスプリングの軸部
を、コイル部の中心軸からバックプレート半径方向外側
へ偏倚したことにより、ドラムブレーキの小型・軽量化
を図りながら、パーキングレバーの回動スペースを大き
くとることができ、軸部がコイル部と一体の極小径なば
ね線材であることと相俟って、パーキングレバーを軽量
化しつつ充分な剛性を確保することができる。
【0032】また、フック部の基端側を係止孔のバック
プレート半径方向外側に偏倚して挿通し、該フック部の
先端を、周壁のバックプレート半径方向外側に係止した
り、或いは、フック部の基端側を差込み孔に挿通して、
該フック部の先端を係止孔に係止することにより、ブレ
ーキシューが拡縮した際の振動にも、フック部の周方向
の移動量が小さく抑えられ、シューホールドスプリング
の周方向の回動が規制されるので、軸部をバックプレー
ト半径方向外側へ偏倚した状態を良好に保持することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2のI−I断面図
【図2】本発明の第1実施例を示すドラムブレーキの平
面図
【図3】本発明の第2実施例を示すドラムブレーキの要
部断面正面図
【図4】本発明の第2実施例を示すドラムブレーキの要
部底面図
【図5】本発明の第3実施例を示すドラムブレーキの要
部断面正面図
【図6】本発明の第3実施例を示すドラムブレーキの要
部底面
【符号の説明】
1…ドラムブレーキ、A…図示しないブレーキドラムと
車輪の回転方向、2…バックプレート、2a…アクスル
挿通孔、2b…係止孔、2c…係止孔2bのバックプレ
ート背面側を囲繞する周壁、2d,2f…係止孔、2
e,2g…差込み孔、3…一次側ブレーキシュー、4…
二次側ブレーキシュー、3a,4a…ウェブ、3b,4
b…リム、3c,4c…ライニング、3d,4d…挿通
孔、5…パーキングレバー、6…シューホールドスプリ
ング、6a…コイル部、6b…軸部、6c…フック部、
6d…フック部6cの先端、O1…コイル部6aの中心
軸、O2…係止孔2bの中心軸、L1…コイル部6aの
中心軸O1から軸部6bまでの長さ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バックプレートと平行なウェブと、該ウ
    ェブの外周面にバックプレートと直交して配設されるリ
    ムとを断面T字状に連結し、該リムの外周面にブレーキ
    ドラムの内周面と摺接するライニングを固着した一対の
    ブレーキシューを、前記バックプレートの内部にウェブ
    を向き合わせて対向配置し、各ウェブの略中間部をシュ
    ーホールドスプリングにて前記バックプレートに弾持す
    ると共に、該バックプレートと一方のブレーキシューの
    ウェブとの間に配設されるパーキングレバーの基端部
    を、該一方のブレーキシューのウェブに軸支して、前記
    パーキングレバーをバックプレート半径方向へ回動可能
    に配設した内拡式車両用ドラムブレーキにおいて、前記
    シューホールドスプリング、一端を前記一方のブレー
    キシューのウェブの反バックプレート側面に着座して配
    設されるコイル部と、該コイル部の他端からコイル部の
    内部と前記一方のブレーキシューのウェブとを貫通し
    て、前記パーキングレバーのバックプレート半径方向外
    側と前記一方のブレーキシューのリムのバックプレート
    半径方向内側との間をバックプレート方向へ突出する軸
    部と、該軸部の先端側に連続するU字状のフック部とを
    一体に有し、前記バックプレートに前記フック部が挿通
    可能な係止孔を穿設して、該係止孔のバックプレート外
    面側を周壁にて囲繞し、前記軸部を、前記コイル部の中
    心軸からバックプレートの半径方向外側へ偏倚して配設
    し、前記フック部の基端側を前記係止孔のバックプレー
    ト半径方向外側に偏倚して挿通すると共に、該フック部
    の先端を、前記周壁のバックプレート半径方向外側に係
    したことを特徴とする内拡式車両用ドラムブレーキの
    シューホールド装置。
  2. 【請求項2】 バックプレートと平行なウェブと、該ウ
    ェブの外周面にバックプレートと直交して配設されるリ
    ムとを断面T字状に連結し、該リムの外周面にブレーキ
    ドラムの内周面と摺接するライニングを固着した一対の
    ブレーキシューを、前記バックプレートの内部にウェブ
    を向き合わせて対向配置し、各ウェブの略中間部をシュ
    ーホールドスプリングにて前記バックプレートに弾持す
    ると共に、該バックプレートと一方のブレーキシューの
    ウェブとの間に配設されるパーキ ングレバーの基端部
    を、該一方のブレーキシューのウェブに軸支して、前記
    パーキングレバーをバックプレート半径方向へ回動可能
    に配設した内拡式車両用ドラムブレーキにおいて、前記
    シューホールドスプリングは、一端を前記一方のブレー
    キシューのウェブの反バックプレート側面に着座して配
    設されるコイル部と、該コイル部の他端からコイル部の
    内部と前記一方のブレーキシューのウェブとを貫通し
    て、前記パーキングレバーのバックプレート半径方向外
    側と前記一方のブレーキシューのリムのバックプレート
    半径方向内側との間をバックプレート方向へ突出する軸
    部と、該軸部の先端側に連続するフック部とを一体に有
    し、前記軸部を、前記コイル部の中心軸からバックプレ
    ートの半径方向外側へ偏倚して配設すると共に、前記バ
    ックプレートに係止孔と長孔状の差込み孔とを穿設し、
    該差込み孔に前記フック部の基端側を挿通して、該フッ
    ク部の先端を前記係止孔に係止したことを特徴とする内
    拡式車両用ドラムブレーキのシューホールド装置。
JP16410695A 1995-06-29 1995-06-29 内拡式車両用ドラムブレーキのシューホールド装置 Expired - Fee Related JP3388380B2 (ja)

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