JPS639789Y2 - - Google Patents
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- JPS639789Y2 JPS639789Y2 JP1979045911U JP4591179U JPS639789Y2 JP S639789 Y2 JPS639789 Y2 JP S639789Y2 JP 1979045911 U JP1979045911 U JP 1979045911U JP 4591179 U JP4591179 U JP 4591179U JP S639789 Y2 JPS639789 Y2 JP S639789Y2
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Description
【考案の詳細な説明】
〈産業上の利用分野〉
本考案は車両等に用いられるドラムブレーキの
機械的作動装置(以下〓作動装置〓という)に関
するものである。
機械的作動装置(以下〓作動装置〓という)に関
するものである。
〈従来の技術〉
従来この種のブレーキの作動装置にあつて一対
のブレーキシユーの一方を作動するストラツト部
材と他方端部において他方のブレーキシユーを作
動する手動ブレーキレバーを連結して構成するも
のが存在する。
のブレーキシユーの一方を作動するストラツト部
材と他方端部において他方のブレーキシユーを作
動する手動ブレーキレバーを連結して構成するも
のが存在する。
〈本考案が解決しようとする問題点〉
前記した従来のドラムブレーキの作動装置にあ
つてブレーキシユー等に対し遊びを有する形式の
ものがあるが、走行中の振動等によつて打音を発
生したり、前記作動装置のブレーキシユーへの作
用点が変移して安定した効力が得られなかつた。
つてブレーキシユー等に対し遊びを有する形式の
ものがあるが、走行中の振動等によつて打音を発
生したり、前記作動装置のブレーキシユーへの作
用点が変移して安定した効力が得られなかつた。
また近年、特にトラツクにおいて荷台が低くな
る傾向にあるため必然的にドラムブレーキも小型
化され、ストラツト部材やホイールシリンダー等
の部品の充分な配設空間を確保することが難しく
なりつつある。従つて、前記ストラツト部材が走
行中の振動等によりホイールシリンダー側に寄つ
た状態で前記作動装置を作動すると、ストラツト
部材がホイールシリンダーに干渉し十分な効力が
得られない等の欠点を生じた。なお、ストラツト
部材をホイールシリンダーから離隔する部材、例
えばアンカー部材に当接する極限位置に位置固定
させようとしても、通常鍛造で造られるアンカー
部材がこれを取着するバツクプレート等の製造公
差のカサナリを加味しなければならないので、こ
のような設計はできない。
る傾向にあるため必然的にドラムブレーキも小型
化され、ストラツト部材やホイールシリンダー等
の部品の充分な配設空間を確保することが難しく
なりつつある。従つて、前記ストラツト部材が走
行中の振動等によりホイールシリンダー側に寄つ
た状態で前記作動装置を作動すると、ストラツト
部材がホイールシリンダーに干渉し十分な効力が
得られない等の欠点を生じた。なお、ストラツト
部材をホイールシリンダーから離隔する部材、例
えばアンカー部材に当接する極限位置に位置固定
させようとしても、通常鍛造で造られるアンカー
部材がこれを取着するバツクプレート等の製造公
差のカサナリを加味しなければならないので、こ
のような設計はできない。
〈本考案の目的〉
本考案は前述した欠点を除去するために成され
たもので、簡単な改良でもつて走行中における打
音の解消が図れ、しかも安定した十分なる効力が
常に得られるドラムブレーキの作動装置を提供す
ることを目的とする。
たもので、簡単な改良でもつて走行中における打
音の解消が図れ、しかも安定した十分なる効力が
常に得られるドラムブレーキの作動装置を提供す
ることを目的とする。
〈本考案の構成〉
以下図面を参照しながら本考案に係るドラムブ
レーキの作動装置の一実施例について説明する。
レーキの作動装置の一実施例について説明する。
(イ) ドラムブレーキの全体構造
第1図に本考案に係る作動装置を含むドラムブ
レーキの平面図を示す。1は固定されたバツクプ
レートであり、2はバツクプレート1の強度を補
う補強板であり、3a,3bはブレーキシユーで
ある。4a,4bはライニングで夫々ブレーキシ
ユー3a,3bに接着またはリベツト等で表張り
されている。5はアンカー部材であり、第2図に
詳細に示すようにバツクプレート1と補強板2に
一体的に強固に鍛圧固定されており、ブレーキシ
ユー3a,3bの上方隣接端6a,6bが衝合し
ている。7はホイールシリンダーであり、バツク
プレート1と補強板2に通常ボルトで固定されて
いる。8は調整装置であつて、ネジ9、ナツト1
0、ヘツド11からなり、ネジ9およびヘツド1
1の外側端部に設けた溝に夫々ブレーキシユー3
a,3bの下方隣接端12a,12bが嵌入して
いる。またナツト10には一体に歯輪13が形成
されており、この歯輪13を回転して調整装置8
の全長を伸縮させることにより、ライニング4
a,4bとブレーキドラム間のクリアランスを適
切な値に調整できるようになつている。
レーキの平面図を示す。1は固定されたバツクプ
レートであり、2はバツクプレート1の強度を補
う補強板であり、3a,3bはブレーキシユーで
ある。4a,4bはライニングで夫々ブレーキシ
ユー3a,3bに接着またはリベツト等で表張り
されている。5はアンカー部材であり、第2図に
詳細に示すようにバツクプレート1と補強板2に
一体的に強固に鍛圧固定されており、ブレーキシ
ユー3a,3bの上方隣接端6a,6bが衝合し
ている。7はホイールシリンダーであり、バツク
プレート1と補強板2に通常ボルトで固定されて
いる。8は調整装置であつて、ネジ9、ナツト1
0、ヘツド11からなり、ネジ9およびヘツド1
1の外側端部に設けた溝に夫々ブレーキシユー3
a,3bの下方隣接端12a,12bが嵌入して
いる。またナツト10には一体に歯輪13が形成
されており、この歯輪13を回転して調整装置8
の全長を伸縮させることにより、ライニング4
a,4bとブレーキドラム間のクリアランスを適
切な値に調整できるようになつている。
14はシユーガイドプレートであり、15a,
15bは戻しばねである。16はブレーキシユー
3a,3bの下方隣接端12a,12b間に架け
渡したばねであり、17a,17bはブレーキシ
ユー3a,3bをバツクプレート1に軽く押さえ
つけているホールド機構である。18はバツクプ
レート1に固着されているダストカバーである。
15bは戻しばねである。16はブレーキシユー
3a,3bの下方隣接端12a,12b間に架け
渡したばねであり、17a,17bはブレーキシ
ユー3a,3bをバツクプレート1に軽く押さえ
つけているホールド機構である。18はバツクプ
レート1に固着されているダストカバーである。
(ロ) 作動装置の構造
作動装置を第3,5図に詳細に示す。
板状のストラツト部材19がアンカー部材5と
ホイールシリンダー7間に配設され、このストラ
ツト部材19の自由端は指状部20を有しブレー
キシユー3aに穿設した穴21aに嵌入してい
る。22は略L字状の手動ブレーキレバーであ
り、ピン23によつてストラツト部材19の基端
に回動自在に軸支し、その端部に形成した指状部
24はブレーキシユー3bに穿設した穴21bに
嵌入し、また他端側の長腕25はバツクプレート
1、補強板2を貫通して略L字状に延出し、その
長腕25の露出端には操作装置例えば手動ケーブ
ルが連結し、常時の戻り位置はダストカバー18
に当接して規制される。26は可撓性を有するダ
ストブーツであり、27はブーツクリツプであつ
てバツクプレート1に溶接等で固着されている。
ホイールシリンダー7間に配設され、このストラ
ツト部材19の自由端は指状部20を有しブレー
キシユー3aに穿設した穴21aに嵌入してい
る。22は略L字状の手動ブレーキレバーであ
り、ピン23によつてストラツト部材19の基端
に回動自在に軸支し、その端部に形成した指状部
24はブレーキシユー3bに穿設した穴21bに
嵌入し、また他端側の長腕25はバツクプレート
1、補強板2を貫通して略L字状に延出し、その
長腕25の露出端には操作装置例えば手動ケーブ
ルが連結し、常時の戻り位置はダストカバー18
に当接して規制される。26は可撓性を有するダ
ストブーツであり、27はブーツクリツプであつ
てバツクプレート1に溶接等で固着されている。
本考案では、ストラツト部材19の自由端側に
ばね部材28を装着してブレーキ作動時にストラ
ツト部材19の干渉が予想されるホイールシリン
ダー7から離れる方向、すなわちアンカー部材5
寄りに偏倚し得るよう構成し、ブレーキシユー3
aの穴21aに自由度を有する状態で遊嵌してい
るストラツト部材19の自動端側の盲動を拘束し
た。
ばね部材28を装着してブレーキ作動時にストラ
ツト部材19の干渉が予想されるホイールシリン
ダー7から離れる方向、すなわちアンカー部材5
寄りに偏倚し得るよう構成し、ブレーキシユー3
aの穴21aに自由度を有する状態で遊嵌してい
るストラツト部材19の自動端側の盲動を拘束し
た。
このばね部材28はストラツト部材19の端部
に外装する環状の把持部29と、この把持部29
より伸び弾力性を有する腕30と、組立性を考慮
してアンカー部材5方向に若干折り曲げた屈曲部
31とからなり、これら一連の各部29〜31を
一本の鋼線を折曲して形成する。このばね部材2
8はその把持部29をストラツト部材19の自由
端部に把持させて装着し、ストラツト部材19及
び手動ブレーキレバー22と一緒にバツクプレー
ト1に組付けられる。そして、ブレーキシユー3
aを組付けるときその穴21aを屈曲部31に、
位置合せして押し込むと、腕30がストラツト部
材19に近づく方向に撓みブレーキシユー3aの
穴21aに弾接状態で内挿される。このとき腕3
0はブレーキ作動時にストラツト部材19の干渉
が予想されるホイールシリンダー7側に位置させ
る。すると、腕30の広がろうとする復元力が穴
21aのホイールシリンダー7寄りの内面に作用
し、その反作用で腕30の広がろうとする復元力
が把持部29を介してストラツト部材19に作用
する。その結果、ストラツト部材19はアンカー
部材5に接近する方向に付勢されストラツト部材
19の端の指状部20が穴21aのアンカー部材
5寄りの内面に弾接して、がたつきのない状態に
保持される。また、強度上、アンカー部材5を大
きくしなければならない場合には、ストラツト部
材19の中間部をアンカー部材5の座部の内面側
に弾接させるようにすれば良い。
に外装する環状の把持部29と、この把持部29
より伸び弾力性を有する腕30と、組立性を考慮
してアンカー部材5方向に若干折り曲げた屈曲部
31とからなり、これら一連の各部29〜31を
一本の鋼線を折曲して形成する。このばね部材2
8はその把持部29をストラツト部材19の自由
端部に把持させて装着し、ストラツト部材19及
び手動ブレーキレバー22と一緒にバツクプレー
ト1に組付けられる。そして、ブレーキシユー3
aを組付けるときその穴21aを屈曲部31に、
位置合せして押し込むと、腕30がストラツト部
材19に近づく方向に撓みブレーキシユー3aの
穴21aに弾接状態で内挿される。このとき腕3
0はブレーキ作動時にストラツト部材19の干渉
が予想されるホイールシリンダー7側に位置させ
る。すると、腕30の広がろうとする復元力が穴
21aのホイールシリンダー7寄りの内面に作用
し、その反作用で腕30の広がろうとする復元力
が把持部29を介してストラツト部材19に作用
する。その結果、ストラツト部材19はアンカー
部材5に接近する方向に付勢されストラツト部材
19の端の指状部20が穴21aのアンカー部材
5寄りの内面に弾接して、がたつきのない状態に
保持される。また、強度上、アンカー部材5を大
きくしなければならない場合には、ストラツト部
材19の中間部をアンカー部材5の座部の内面側
に弾接させるようにすれば良い。
本実施例では、ばね部材28の付勢方向をアン
カー部材5に接近する方向、すなわち、ブレーキ
の中心から外方向に向けて付勢する場合について
説明したが、ホイールシリンダー7にブレーキド
ラムとライニング4a,4bの隙間を調整する機
能を付設し、これを第1図の調整装置8の位置で
あつてバツクプレート1に固定してなるタイプ等
の場合には、ストラツト部材19をドラムブレー
キの中心へ向けて付勢できるようばね部材28を
装着する。要はブレーキ作動時にストラツト部材
19が干渉するおそれのある例えばホイールシリ
ンダー7やブレーキドラムのボス或いはアンカー
部材5等の部品から離れるブレーキの径方向にス
トラツト部材19を付勢できれば良い。
カー部材5に接近する方向、すなわち、ブレーキ
の中心から外方向に向けて付勢する場合について
説明したが、ホイールシリンダー7にブレーキド
ラムとライニング4a,4bの隙間を調整する機
能を付設し、これを第1図の調整装置8の位置で
あつてバツクプレート1に固定してなるタイプ等
の場合には、ストラツト部材19をドラムブレー
キの中心へ向けて付勢できるようばね部材28を
装着する。要はブレーキ作動時にストラツト部材
19が干渉するおそれのある例えばホイールシリ
ンダー7やブレーキドラムのボス或いはアンカー
部材5等の部品から離れるブレーキの径方向にス
トラツト部材19を付勢できれば良い。
なお、屈曲部31は省略される場合もある。
(ハ) 作動装置の作用
つぎに作動装置の作用について説明する。
〔非制動時〕(第1,3,5図)
非制動状態におけるストラツト部材19の指状
部20と手動ブレーキレバー22の指状部24の
外方端間の直線長さはブレーキシユー3a,3b
に穿設された穴21a,21bのそれより短く常
時僅かな間隙δを有している。この間隙δはブレ
ーキシユー3a,3bの上方隣接端6a,6bが
アンカー部材5より遊離して、所謂ヒキズリ現象
を起こさせないためのものであるが、従来の作動
装置においてはこの間隙δの存在がストラツト部
材19に自由度を与える結果となり、走行中に打
音を発生したりストラツト部材19の指状部20
のブレーキシユー3aへの作用点が変移して安定
した効力が得られない原因となつていた。
部20と手動ブレーキレバー22の指状部24の
外方端間の直線長さはブレーキシユー3a,3b
に穿設された穴21a,21bのそれより短く常
時僅かな間隙δを有している。この間隙δはブレ
ーキシユー3a,3bの上方隣接端6a,6bが
アンカー部材5より遊離して、所謂ヒキズリ現象
を起こさせないためのものであるが、従来の作動
装置においてはこの間隙δの存在がストラツト部
材19に自由度を与える結果となり、走行中に打
音を発生したりストラツト部材19の指状部20
のブレーキシユー3aへの作用点が変移して安定
した効力が得られない原因となつていた。
これに対して本考案の場合は、ストラツト部材
19の指状部20が、前述したようにばね部材2
8の腕30の弾力によつてホイールシリンダー7
から離れる方向に付勢されて、指状部20の側面
が常時穴21aのアンカー部材5側の内面に押し
付けられている。その結果走行中に振動を受けて
もストラツト部材19の指状部20とブレーキシ
ユー3aとの嵌合部間及びストラツト部材19と
アンカー部材5との間で打音を発生することがな
い。
19の指状部20が、前述したようにばね部材2
8の腕30の弾力によつてホイールシリンダー7
から離れる方向に付勢されて、指状部20の側面
が常時穴21aのアンカー部材5側の内面に押し
付けられている。その結果走行中に振動を受けて
もストラツト部材19の指状部20とブレーキシ
ユー3aとの嵌合部間及びストラツト部材19と
アンカー部材5との間で打音を発生することがな
い。
サービスブレーキ時における作動装置の作用を
第1図により説明する。
第1図により説明する。
ホイールシリンダー7に液圧が生じるとブレー
キシユー3a,3bは戻しばね15a,15bに
抗して拡開し、夫々ブレーキドラムに押圧され
る。この場合ブレーキドラムが矢印A方向に回転
しているとブレーキシユー3aの摩擦力が調整装
置8を介してブレーキシユー3bに伝えられ、そ
の結果ブレーキシユー3bはアンカー部材5に衝
合しこれを制動する。
キシユー3a,3bは戻しばね15a,15bに
抗して拡開し、夫々ブレーキドラムに押圧され
る。この場合ブレーキドラムが矢印A方向に回転
しているとブレーキシユー3aの摩擦力が調整装
置8を介してブレーキシユー3bに伝えられ、そ
の結果ブレーキシユー3bはアンカー部材5に衝
合しこれを制動する。
また、手動ブレーキレバー22の外方端に矢印
B方向の引張力を作用させて制動する場合につい
て説明すると、このレバー22が戻しばね15
a,15bに抗しピン23を支点としてまずブレ
ーキシユー3bがブレーキドラムに圧接し、次い
で前記レバー22の指状部24とブレーキシユー
3bの接触点を支点としピン23を介してストラ
ツト部材19が第1図の左方に摺動する結果ブレ
ーキシユー3aがブレーキドラムに圧接する。
B方向の引張力を作用させて制動する場合につい
て説明すると、このレバー22が戻しばね15
a,15bに抗しピン23を支点としてまずブレ
ーキシユー3bがブレーキドラムに圧接し、次い
で前記レバー22の指状部24とブレーキシユー
3bの接触点を支点としピン23を介してストラ
ツト部材19が第1図の左方に摺動する結果ブレ
ーキシユー3aがブレーキドラムに圧接する。
ブレーキドラムが第1図の矢印A方向に回転す
ると、前記したサービスブレーキ時と同様にブレ
ーキシユー3a,3b、調整装置8、ストラツト
部材19、手動ブレーキレバー22がほぼ一体と
なつて同一方向に回転しブレーキシユー3bがア
ンカー部材5に衝合しブレーキドラムの回転を制
動する。
ると、前記したサービスブレーキ時と同様にブレ
ーキシユー3a,3b、調整装置8、ストラツト
部材19、手動ブレーキレバー22がほぼ一体と
なつて同一方向に回転しブレーキシユー3bがア
ンカー部材5に衝合しブレーキドラムの回転を制
動する。
サービスブレーキ時およびパーキングブレーキ
の操作による両制動時において、ストラツト部材
19の自由端はホイールシリンダー7の方向へ移
動するが、本考案ではストラツト部材19が予め
ホイールシリンダー7から離れる方向に離隔され
定位置に保持されているので、ストラツト部材1
9とホイールシリンダー7との干渉を回避できる
とともにパーキングブレーキ操作時における指状
部20のブレーキシユー3aへの作用点が常に一
定であるから効きが安定する。
の操作による両制動時において、ストラツト部材
19の自由端はホイールシリンダー7の方向へ移
動するが、本考案ではストラツト部材19が予め
ホイールシリンダー7から離れる方向に離隔され
定位置に保持されているので、ストラツト部材1
9とホイールシリンダー7との干渉を回避できる
とともにパーキングブレーキ操作時における指状
部20のブレーキシユー3aへの作用点が常に一
定であるから効きが安定する。
ここでサービスブレーキ時におけるブレーキシ
ユー3aの穴21aと作動装置との接触部の摺動
抵抗、すなわち穴21aと指状部20との間の摺
動抵抗および穴21aと腕30との間の摺動抵抗
について検討する。
ユー3aの穴21aと作動装置との接触部の摺動
抵抗、すなわち穴21aと指状部20との間の摺
動抵抗および穴21aと腕30との間の摺動抵抗
について検討する。
ばね部材28のばね力はストラツト部材19の
自由端部を支えられれば良く、そのうえばね部材
28の腕30による付勢方向がストラツト部材1
9の作動方向と交差する関係から、上記二つの摺
動箇所の摺動抵抗は極めて小さく、ばね部材28
のばね力がブレーキシユー3aの戻り不良の原因
となる心配はない。
自由端部を支えられれば良く、そのうえばね部材
28の腕30による付勢方向がストラツト部材1
9の作動方向と交差する関係から、上記二つの摺
動箇所の摺動抵抗は極めて小さく、ばね部材28
のばね力がブレーキシユー3aの戻り不良の原因
となる心配はない。
〈本考案の効果〉
本考案は以上説明したようになるからつぎのよ
うな効果が得られる。
うな効果が得られる。
(イ) 非作動時においてストラツト部材の自由端が
常にブレーキシユーの穴のブレーキ径の外方側
の内面、またはアンカー部材等に付勢衝接され
ているので走行中の振動等を受けても打音が発
生せず、運転者に不快感を与えない。
常にブレーキシユーの穴のブレーキ径の外方側
の内面、またはアンカー部材等に付勢衝接され
ているので走行中の振動等を受けても打音が発
生せず、運転者に不快感を与えない。
(ロ) ストラツト部材のブレーキシユーへの作用点
が常時定位置に保持されるので、パーキングブ
レーキの制動効力の安定性が図れる。
が常時定位置に保持されるので、パーキングブ
レーキの制動効力の安定性が図れる。
(ハ) ストラツト部材とホイールシリンダーとの間
隙を充分なる余裕を持たせて設定できるので両
者の干渉による効力の低下の恐れなく安全上の
効果が大きい。
隙を充分なる余裕を持たせて設定できるので両
者の干渉による効力の低下の恐れなく安全上の
効果が大きい。
(ニ) ストラツト部材のがたつき防止技術として、
例えば実開昭53−284号公報に見るように板状
のストラツト部材とブレーキシユーとの間に収
縮状態の圧縮コイルばね部材を配設したり、一
片をストラツト部材に係止するとともに他の一
片をブレーキシユーに弾接したねじりコイルば
ね部材のコイル部をブレーキシユーに装着して
構成する技術が存在する。しかし、上記した従
来技術のばね部材は何れもそのばね力がブレー
キシユーの拡開方向(ストラツト部材の長手方
向)に作用してシユー戻し用ばねのばね力に抗
する結果となり、ブレーキシユーの戻り不良を
起こしたりシユー戻し用ばねが大型になるとい
つた問題がある。
例えば実開昭53−284号公報に見るように板状
のストラツト部材とブレーキシユーとの間に収
縮状態の圧縮コイルばね部材を配設したり、一
片をストラツト部材に係止するとともに他の一
片をブレーキシユーに弾接したねじりコイルば
ね部材のコイル部をブレーキシユーに装着して
構成する技術が存在する。しかし、上記した従
来技術のばね部材は何れもそのばね力がブレー
キシユーの拡開方向(ストラツト部材の長手方
向)に作用してシユー戻し用ばねのばね力に抗
する結果となり、ブレーキシユーの戻り不良を
起こしたりシユー戻し用ばねが大型になるとい
つた問題がある。
これに対し、本考案ではストラツト部材に装着
したばね部材のばね力がストラツト部材の作動方
向と交差する方向にはたらくので、ストラツト部
材とブレーキシユーとの間の摺動抵抗は小さく、
特に、ストラツト部材の途上をアンカー部材に弾
接した場合には、ばね部材の腕のみがブレーキシ
ユーの穴の内面に接触しその接触が点接触になる
ので両者間の摺動抵抗は極めて小さい。従つてブ
レーキシユーの戻り不良やシユー戻し用ばねの大
型化を防止できる。さらに本考案ではばね部材を
ストラツト部材に把持させて装着させたことによ
り、ブレーキシユー、ホイールシリンダーのピス
トンカツプやダストブーツ等の部品を交換する際
にばね部材を取り外す必要がないので手数がかか
らず、ばね部材の組み忘れ、誤組み立て、紛失等
の心配がない。
したばね部材のばね力がストラツト部材の作動方
向と交差する方向にはたらくので、ストラツト部
材とブレーキシユーとの間の摺動抵抗は小さく、
特に、ストラツト部材の途上をアンカー部材に弾
接した場合には、ばね部材の腕のみがブレーキシ
ユーの穴の内面に接触しその接触が点接触になる
ので両者間の摺動抵抗は極めて小さい。従つてブ
レーキシユーの戻り不良やシユー戻し用ばねの大
型化を防止できる。さらに本考案ではばね部材を
ストラツト部材に把持させて装着させたことによ
り、ブレーキシユー、ホイールシリンダーのピス
トンカツプやダストブーツ等の部品を交換する際
にばね部材を取り外す必要がないので手数がかか
らず、ばね部材の組み忘れ、誤組み立て、紛失等
の心配がない。
第1図は本考案装置を含んだドラムブレーキの
平面図、第2図は第1図の−断面図、第3図
は第1図の−断面図、第4図は本考案装置の
要部斜視図、第5図は非制動時におけるストラツ
ト部材とブレーキシユーの嵌入部の縦断面図であ
る。 3a,3b……ブレーキシユー、5……アンカ
ー部材、7……ホイールシリンダー、8……調整
装置、19……ストラツト部材、22……手動ブ
レーキレバー、28……ばね部材、29……把持
部、30……腕。
平面図、第2図は第1図の−断面図、第3図
は第1図の−断面図、第4図は本考案装置の
要部斜視図、第5図は非制動時におけるストラツ
ト部材とブレーキシユーの嵌入部の縦断面図であ
る。 3a,3b……ブレーキシユー、5……アンカ
ー部材、7……ホイールシリンダー、8……調整
装置、19……ストラツト部材、22……手動ブ
レーキレバー、28……ばね部材、29……把持
部、30……腕。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 バツクプレート上に可動的に装架された一対の
対向するブレーキシユーの上方端の間に伸長する
ストラツト部材を配し、このストラツト部材の自
由端に形成した指状部を一方のブレーキシユーの
穴内に自由度を有する状態で遊嵌し、ストラツト
部材の他方の基端に他方のブレーキシユーを作動
する手動ブレーキレバーを連結してなる機械的作
動装置を配設してなるドラムブレーキにおいて、 線材を折曲した環状の把持部とこの把持部より
一体にのびて弾力性を有する腕とからなるばね部
材を具備し、 前記ばね部材の把持部を、指状部を設けたスト
ラツト部材の自由端に把持させて装着するととも
に、 ばね部材の腕の端部をストラツト部材の指状部
が嵌入するブレーキシユーの穴内にブレーキの径
方向に弾力を持たせて内挿し、 このばね部材の腕の復元力を把持部に伝達し、 ブレーキ作動時に干渉を予想される部品から離
れるブレーキの径方向に前記ストラツト部材を偏
倚してなる、 ドラムブレーキの作動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1979045911U JPS639789Y2 (ja) | 1979-04-09 | 1979-04-09 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1979045911U JPS639789Y2 (ja) | 1979-04-09 | 1979-04-09 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55145730U JPS55145730U (ja) | 1980-10-20 |
JPS639789Y2 true JPS639789Y2 (ja) | 1988-03-23 |
Family
ID=28925059
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1979045911U Expired JPS639789Y2 (ja) | 1979-04-09 | 1979-04-09 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS639789Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5518591Y2 (ja) * | 1975-10-17 | 1980-04-30 |
-
1979
- 1979-04-09 JP JP1979045911U patent/JPS639789Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55145730U (ja) | 1980-10-20 |
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