JP2001048989A - 結晶性絹超微粉末の製造方法 - Google Patents

結晶性絹超微粉末の製造方法

Info

Publication number
JP2001048989A
JP2001048989A JP11259149A JP25914999A JP2001048989A JP 2001048989 A JP2001048989 A JP 2001048989A JP 11259149 A JP11259149 A JP 11259149A JP 25914999 A JP25914999 A JP 25914999A JP 2001048989 A JP2001048989 A JP 2001048989A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silk
pulverization
powder
average particle
particle diameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11259149A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3362778B2 (ja
Inventor
Kozo Tsubouchi
紘三 坪内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Natl Inst Of Sericultural & En
National Institute of Sericultural and Entomological Science
Original Assignee
Natl Inst Of Sericultural & En
National Institute of Sericultural and Entomological Science
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP25914999A priority Critical patent/JP3362778B2/ja
Application filed by Natl Inst Of Sericultural & En, National Institute of Sericultural and Entomological Science filed Critical Natl Inst Of Sericultural & En
Priority to US09/509,616 priority patent/US6427933B1/en
Priority to DE69923853T priority patent/DE69923853T2/de
Priority to EP99959957A priority patent/EP1116743B1/en
Priority to CN99801632A priority patent/CN1122068C/zh
Priority to PCT/JP1999/007197 priority patent/WO2000075219A1/ja
Priority to KR10-2000-7003059A priority patent/KR100393832B1/ko
Publication of JP2001048989A publication Critical patent/JP2001048989A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3362778B2 publication Critical patent/JP3362778B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01CCHEMICAL OR BIOLOGICAL TREATMENT OF NATURAL FILAMENTARY OR FIBROUS MATERIAL TO OBTAIN FILAMENTS OR FIBRES FOR SPINNING; CARBONISING RAGS TO RECOVER ANIMAL FIBRES
    • D01C3/00Treatment of animal material, e.g. chemical scouring of wool
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J3/00Processes of treating or compounding macromolecular substances
    • C08J3/12Powdering or granulating
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08HDERIVATIVES OF NATURAL MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08H1/00Macromolecular products derived from proteins
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J2389/00Characterised by the use of proteins; Derivatives thereof

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Animal Husbandry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 各用途等に用いることができる平均粒子径
が3μm未満の結晶性絹フィブロイン粉末を、絹糸の物
理的な粉砕によって工業的に製造する方法を提供するこ
と。 【解決手段】 繭糸、絹糸、生糸等の絹物質をアルカリ
水溶液と100℃〜150℃の温度で1〜5気圧の加圧
下に接触させ、絹物質の引張強度を約0.02g/d以
下に低下させた後に、得られた絹物質の脱アルカリと乾
燥を行い、次いで得られた乾燥絹物質を粉砕する平均粒
子径3μm未満の結晶性絹フィブロイン粉末の製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は絹物質から平均粒子
径が3μm未満の絹フィブロイン粉末を製造する方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】絹粉末は、飲食物、化粧品、塗料などに
対する添加物としての用途を有する。従来、絹粉末、特
に結晶性の絹フィブロイン粉末を製造する方法として
は、 1)絹糸を粉砕して粉末化する物理的方法と、2)化学
的方法、例えば絹物質を酸や中性塩等を含む水溶液に溶
解させた後、中和によって生成する塩を除去してフィブ
ロイン水溶液を作り、この水溶液に沈殿剤を添加して絹
フィブロインを沈殿させ、次いでこの沈殿物を分離し乾
燥するか、または上記水溶液を凍結乾燥や噴霧乾燥する
などの化学的方法が知られている。
【0003】上記物理的方法による粉末化の例として
は、古くは300メッシュ(平均粒子30〜50μm程
度)の化粧品用絹粉末を得る例(特公昭27−3650
号公報)が、最近では、平均粒径が3.25μmの塗料
用絹フィブロイン微粉末を得る例(特開平6−3399
24号公報)が報告されている。しかし、化学的方法で
は、結晶性の低い粉末が生成され、絹本来の特性を有す
る結晶性絹フィブロイン粉末を製造することができな
い。
【0004】絹物質は、結晶性が低くなるにしたがって
吸湿性や吸水性が大きくなり、吸湿や吸水によって絹は
軟化し、変形されやすくなるという性質を有している。
そのような結晶性の低い絹粉末は、吸湿、吸水した後に
乾燥すると、粉末が強固に凝集し非常に固い塊となって
しまって、使用価値のないものとなるから、絹本来の特
性を保有するためには、絹糸の本来の構造を残した結晶
性の粉末であることが必要であり、したがって、結晶性
粉末の工業的生産方法としては物理的粉砕方法を採用す
ることが望ましいといえる。
【0005】一方、物理的粉砕方法を適用しても、上述
のとおり、従来技術では平均粒径が3μm程度までの粉
末を得るのが限度であった。すなわち、物理的な粉砕機
はいずれの型であっても、同じ型の粉砕機を使っている
かぎり、被粉砕原料の性質によって粉砕後の粒子の大き
さには限界があって、無制限に粒子径の小さな粉末が得
られるものではない。一般に衝撃速度の大きい粉砕機ほ
ど粉末径は小さくなるが、粉末径が小さくなるほど粒子
の衝突確率は小さくなり、粒子の破壊速度を超えて粒子
に応力の加わる確率も低くなるため、粉砕機のエネルギ
ー効率は粒子径が一定値以下になると加速度的に減少す
る。
【0006】したがって、絹糸を粉砕して微粉末を得よ
うとする従来の方法では平均粒子径3μm程度が限界と
考えられる。また、絹物質の用途に関しては、本発明者
らは、先に、絹物質が皮膚によく適合する物質であり、
その粉末が表皮細胞増殖活性化素材として有用であるこ
とを明らかにしたが(特願平9−333560号)、さ
らに絹物質の微粉末はその他、充填材、コーティング
材、化粧用素材等としても有用な素材として期待されて
きている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、先に、
絹物質をアルカリ金属化合物の水溶液と大気圧下に95
℃以上の温度で接触させて強度劣化させた後、得られた
絹物質の脱アルカリと乾燥を行い、次いで粉砕すること
により平均粒径が3〜6μmの結晶性の絹フィブロイン
粉末を得る方法を開発したが(特許第2615440
号)、その後、鋭意研究を重ねた結果、絹糸本来の構造
を残した、平均粒子径3μm未満の超微粉末である結晶
性絹フィブロイン粉末が特有な性質を発揮し各種用途に
極めて有用であることを見出した。
【0008】すなわち、平均粒子径3μm未満の超微粉
末である結晶性絹フィブロイン粉末は、成形性に優れ,
また、皮膚等に対する付着性、伸展性、手触り感等にお
いて極めて優れており、化粧用素材としての口紅、眉
墨、髪染、アイライン、頬紅、ファンデーション等の用
途、インク用添加剤、樹脂複合素材あるいは塗料用素材
としての用途に極めて優れているという知見を得たもの
である。本発明は、以上のようにな技術的背景からなさ
れたものであり、上述の各用途等に用いることができる
平均粒子径が3μm未満の結晶性絹フィブロイン粉末
を、絹糸の物理的な粉砕によって工業的に製造する方法
を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は以下に示される技術的事項を採用するもの
である。
【0010】すなわち、本発明は、(1)、繭糸、絹
糸、生糸等の絹物質をアルカリ水溶液と1気圧を越える
圧力で接触させて絹糸の強度を低下した後に、脱アルカ
リと乾燥を行い、次いで得られた絹物質を粉砕して得ら
れる平均粒子径3μm未満の絹糸の構造を残した結晶性
絹フィブロイン粉末を製造する方法に存する。
【0011】そして、(2)、繭糸、絹糸、生糸等の絹
物質をアルカリ水溶液と100℃〜150℃の温度で1
〜5気圧の加圧下に接触させ、絹物質の引張強度を約
0.02g/d以下に低下させた後に、得られた絹物質
の脱アルカリと乾燥を行い、次いで得られた乾燥絹物質
を粉砕して平均粒子径3μm未満の結晶性の絹フィブロ
イン粉末を製造する方法に存する。
【0012】そしてまた、(3)、アルカリ水溶液のア
ルカリ度はpH9〜12.5である上記(2)の平均粒
子径3μm未満の結晶性絹フィブロイン粉末を製造する
方法に存する。
【0013】そしてまた、(4)、乾燥絹物質を粉砕す
るに際し、衝撃式粉砕と摩擦式粉砕と気流式粉砕とを組
合わせて粉砕を行う上記(2)の平均粒子径3μm未満
の結晶性絹フィブロイン粉末を製造する方法に存する。
【0014】そしてまた、(5)、乾燥絹物質を粉砕す
るに際し、衝撃式粉砕と摩擦式粉砕と気流式粉砕とを組
合わせて粉砕を行い、次いで分級する上記(2)の平均
粒子径3μm未満の結晶性絹フィブロイン粉末を製造す
る方法に存する。
【0015】そしてまた、(6)、衝撃式粉砕と摩擦式
粉砕とを組合わせて粉砕を行うに際し、乾燥絹物質を、
先ず、衝撃式粉砕−摩擦式粉砕、摩擦式粉砕−衝撃式粉
砕、または摩擦式粉砕−衝撃式粉砕−摩擦式粉砕を順次
行うことにより平均粒径が4〜15μmの絹粉末とし、
次いで気流式粉砕により平均粒径が3μm未満の超微粉
末とする上記(4)の平均粒子径3μm未満の結晶性絹
フィブロイン粉末を製造する方法に存する。本発明は、
明細書記載の目的に沿ったものであれば、上記1、3、
4、5、6の中から選ばれた2つ以上を組み合わせた構
成、上記2、3、4、5、6の中から選ばれた2つ以上
を組み合わせた構成も採用可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明によれば、平均粒子径3μ
m未満の結晶性の絹フィブロイン微粉末を得るには、 1)原料の繭糸、絹糸、生糸、綿布はく等の絹物質を、 2)アルカリ水溶液と、 3)100℃〜150℃の温度で、 4)1〜5気圧の加圧下に接触させ、 5)絹物質の引張強度を約0.02g/d以下に低下さ
せた後に、 6)得られた絹物質の脱アルカリと乾燥を行い、 7)次いで得られた乾燥絹物質を粉砕する、 という構成を採ることにより、平均粒子径3μm未満の
結晶性の絹フィブロイン粉末を得ることができるもので
ある。
【0017】本発明において、絹物質の引張強度を約
0.02g/d以下に低下させるように処理することが
重要であり、0.02g/dを超える程度の引張強度の
低下では、平均粒子径3μm未満の粉末を得ることは困
難である。また、その処理は100℃〜150℃の温度
で、かつ加圧下で行い、均一に強度が劣化するように処
理を行うことが重要である。また、粉砕の工程は、衝撃
式粉砕と摩擦式粉砕とを組みんだ2段階以上の多段粉砕
方法を取り入れることが望ましい。
【0018】本発明で用いる絹物質には、繭糸、生糸、
絹糸(精錬によるセリシンの除かれた糸)、およびそれ
らの残糸等の屑物が含まれる。また、絹物質は、これら
の各糸により形成された織物、編物、不織布、網物等も
適用可能である。
【0019】本発明を実施するには、先ず絹物質をアル
カリ水溶液と100℃を越える温度、好ましくは、12
0℃±10℃の温度で加圧下に接触させて処理する。ア
ルカリ性水溶液におけるアルカリ性物質としては、炭酸
ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム等を単独でまたは混合し
て用いることができる。アルカリ性水溶液のアルカリ性
の程度(アルカリ度)はpH9〜12.5、好ましく
は、pH10.5〜12.0である。pH9より少ない
と、強度低下が均一に効率よく進まなく、またpH1
2.5を越えると絹糸等の溶解部分が多くなり回収率が
低くなる。アルカリ性物質として炭酸ナトリウムは、水
溶液として緩衝作用があるため、濃度を高くしてもpH
が12.5程度以上にはなりにくく極めて有用である。
【0020】しかも、炭酸ナトリウムに水酸化ナトリウ
ム等を少量混入することにより、アルカリ性物質全体の
使用量を低下させることができる。アルカリ水溶液によ
る絹物質の処理は100℃を越えるアルカリ性水溶液中
に絹物質を浸漬することによって実施される。絹物質を
アルカリ性水溶液と接触させる時間(アルカリ処理時
間)は、家蚕糸、野蚕糸を問わず絹物質の強度が超微粉
末化に適した程度までに均一に低下するに必要な時間で
ある。
【0021】例えば、絹糸の場合、その引張強度が約
0.02g/d以下、好ましくは引張試験で絹糸の強度
の測定がほぼ困難になる程度(0.01g/d以下)、
すなわち、絹糸の測定可能な形態を備えない状態になる
までアルカリ性水溶液と接触させる。一般的に、その処
理時間は、0.5〜5時間であり、繭糸、生糸、絹糸等
の糸繊度が太い場合や糸にセリシン固着が見られる場
合、及び野蚕糸のように強度が低下しにくい場合には2
〜3時間又はそれ以上の時間を加えるか、またはアルカ
リ性物質の濃度を高くする必要がある。
【0022】アルカリ処理に必要な具体的時間はアルカ
リ処理後によって強度低下した絹物質の粉砕化の容易さ
とアルカリに接触させる時間と温度の関係を調べること
により、定めることができる。アルカリ処理によって、
絹糸の強度を低下させる場合に重要な点は絹糸の強度を
均一に低下させることである。
【0023】この場合、特に必要な点はアルカリ処理を
する絹物質を繭糸また絹糸にまでよく分繊させれば、ア
ルカリ処理温度は100℃前後の煮沸(大気圧)でも平
均粒子径3μm未満の粉末化は不可能ではないが、強度
にバラツキが生じて、アルカリ処理時間が長くなり、ア
ルカリ性物質の量を多く必要とし、回収率が非常に低下
する。したがって、繭糸や絹糸等の絹物質の部分によっ
てアルカリ処理後の強度にバラツキを少なくすることが
重要となる。本発明では大気圧を越える圧力下でアルカ
リ処理することで、このような問題点を克服している。
【0024】大気圧を超える圧力は、密閉容器内に絹物
質、アルカリ性物質および水を入れ、煮沸温度以上に温
度を上げることによつて得られるが、その圧力範囲は1
〜5気圧程度の範囲であり、特に実際に工業的に生産す
るに際しては1〜3気圧の制御しやすい圧力範囲が好ま
しい。例えば、大気圧に0.01気圧だけ加わっても絹
物質に対するアルカリ処理の程度は大気圧で行った場合
よりさらに均一となり、平均粒子径は細かくなるが、好
ましくは大気圧に0.1気圧を越える圧力、さらに好ま
しくは約2気圧の圧力下に、120℃±10℃の温度で
アルカリ処理を行うようにすると極めて効果的である。
【0025】アルカリ処理した後の絹物質は、これをア
ルカリ性水溶液から分離した後、それに付着するアルカ
リ性物質を水洗により除去して脱アルカリし、次いで乾
燥する。脱アルカリには塩酸や酒石酸等の酸で中和すれ
ば脱アルカリや皮膚適合性は効果的である。また、中和
水洗後に天然の酸(例えばレモンのような柑橘類の絞り
液)を加えると化粧用粉末素材としては皮膚に適するた
めさらに効果的である。乾燥は、乾燥器による積極的な
乾燥を行うことが好ましいが、自然乾燥も当然可能であ
る。
【0026】次に、このようにして得られる絹物質を粉
砕処理に付する。この絹物質の超微粉末化には衝撃式粉
砕(粗粉砕、超微粉砕)に摩擦式粉砕(摩砕)を組み込
んで行う。例えば、次のa)〜c)のいずれかの多段粉
砕方法が採用される。 a) 衝撃粉砕(粗粉砕)→摩砕→衝撃粉砕(超微粉
砕)→(分級) b) 摩砕→衝撃粉砕(粗粉砕)→衝撃粉砕(超微粉
砕)→(分級) c) 摩砕→衝撃粉砕(粗粉砕)→摩砕→衝撃粉砕(超
微粉砕)→(分級) 最後の衝撃粉砕(超微粉砕)を行う前の時点での平均粒
径が4〜15μmにまで粉砕されていることが好まし
い。この範囲では衝撃粉砕(超微粉砕)が極めて効率良
く行われるものである。
【0027】そして、超微粉砕により最終的に平均粒径
が3μm未満の結晶性の絹超微粉砕が得られる。特に、
1μm程度以下の粉末は、得られた絹超微粉砕物をさら
に分級によって得ることができる。得られた絹超微粉砕
は極めて手触りがよく、成形しやすい。特に、1μm程
度の粉末は皮膚に対する付着性やのびが極めて優れ、化
粧用素材や樹脂複合等を含め皮膚の保護材として優れて
いる。
【0028】原料絹物質を加圧下に100℃〜150℃
の温度でアルカリ水溶液と接触処理する場合に、耐圧性
のステンレス製等の金属容器やガラス容器にアルカリ性
水溶液を入れ、この水溶液中に絹物質を浸漬して行う。
その際、原料絹物質の強度を均一に低下させるために、
繭糸、生糸、絹糸等繊維状の絹物質をできるだけ分繊し
ておくとよい。アルカリ処理後の脱アルカリは、水洗と
脱水を繰り返して中性にするか、または塩酸や酒石酸等
の酸で中和することにより行い、次いで水洗−脱水工程
を繰り返して洗浄する。
【0029】脱水工程においては、布状フィルターを使
用し、例えば粒子径が0.5μm程度の細かい絹粒子も
回収できるような目の細かいフィルターを使用する。ア
ルカリ処理工程においては原料絹物質の非結晶性部がア
ルカリ水溶液に徐々に溶解していき、溶解した絹物質は
脱水時に水とともに除去されるから、粉砕に供される絹
物質は、主として絹糸の本来の構造(フィブロイン分子
が1軸配向したβ型)を残した結晶性の絹物質から成っ
ている。
【0030】本発明の加圧下でのアルカリ処理におい
て、必要なアルカリ性物質の量は常圧下でアルカリ処理
を行う上記特許第2615440号の場合より極めて少
ない量でよく、例えば特許第2615440号の場合に
は絹対炭酸ソーダの比が1対1の割合で行う必要がある
のに対して、加圧下、120℃でアルカリ処理を行う本
願発明の場合には絹対炭酸ソーダの比が1対0.5以下
で行うことができる。このことは、アルカリ処理後の水
洗脱水の回数や中和に必要な酸の量も当然減少すること
ができるという、絹の結晶性超微粉末の工業的生産上優
れた効果を有することを意味する。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、絹物質から平均粒子径
3μm未満の絹フィブロイン超微粉末を効率よく、かつ
安価に製造することができる。本発明により得られる絹
フィブロインの超微粉末は結晶性のもので、先述したよ
うに、その結晶形態は絹糸と同様にー軸配向したβ型で
あり、水に不溶性で、吸湿性、放湿性、透湿性等におい
て絹糸と同等に優れた性質を持っている。
【0032】特に、粒子が細かいため成形しやすく、皮
膚に対する付着性、伸展性に優れ、かつ手触り感等にお
いて極めて優れており、化粧用素材としての口紅、眉
墨、髪染、アイライン、頬紅、ファンデーション等の用
途、インク用添加剤、樹脂複合素材あるいは塗料用素材
としての用途に極めて有用である。
【0033】
【実施例1】エリ蚕繭層を0.5%の炭酸ナトリウム水
溶液(浴比50倍)で煮沸してセリシンを除去し、水洗
乾燥してエリ蚕絹糸とする。この絹糸(フィブロイン繊
維)を表1の組成の下に、ステンレス容器に仕込み、密
閉し、120℃(2.02気圧)で処理した。ハイドロ
サルファイトナトリウムは漂白剤であり、クレワット
は、金属封鎖剤の商品名〔帝国化学産業株式会社製)で
ある。これらはアルカリ処理後のエリ蚕糸の白さに影響
したり、使用する容器の材質によって必要となるもの
で、必ずしも使用しなくても粉末化には、特に影響しな
い。炭酸ナトリウムの量とアルカリ処理時間は粉末化に
影響する。表1の場合、絹物質の強度は0.01g/d
程度まで低下した。アルカリ処理方法を表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】引張り強度はテンシロンUTM−II型装
置により測定した。アルカリ処理したエリ蚕絹糸含有ア
ルカリ溶液を塩酸でpH8.5に下げ、次いで酒石酸中
和した後、高メッシュ度織物の袋状物の中に入れ、水洗
と脱水を4回繰り返し、次いで約40℃で乾燥した。
【0036】粉砕処理は、先ず、攪拌擂潰装置〔石川
式〕で摩砕し、次にこれを回転式衝撃粉砕機〔不二電気
工業(株)製サンプルミルKI・−1〕で打砕すること
により平均粒子径が約12μmの絹微粉末を得た。さら
にこの微粉末を気流式粉砕機〔日清製粉(株)製カレン
トジェットCJー10〕で粉砕した後、分級装置〔日清
製粉(株)製ターボクラシファイアTC−16N〕で分
級し、平均粒子径が約2.6μmと0.9μm(図1)
の超微粉末を得た。
【0037】図1から明らかなとおり、摩砕と分級の工
程を経て得られる平均粒子径1μm程度以下の粒子中に
は5μm以上の粒子が含まれていない。この超微粉末
は、繊維径10μm程度以上の繊維に複合化させて、繊
維の改質を図ることができる。
【0038】
【比較例1】エリ蚕繭層を0.5%の炭酸ナトリウム水
溶液(浴比50倍)で煮沸し、水洗乾燥して精練してセ
リシンを除去し、このエリ蚕絹糸(フィブロイン繊維)
を表2の組成の下に、ステンレス容器に仕込み、常圧で
煮沸処理した。
【0039】
【表2】
【0040】得られた絹物質の強度は0.06g/d程
度まで低下するに留まった。アルカリ処理後のエリ蚕絹
糸の入った溶液を塩酸で中和し、これを高密度織物の袋
状物の中に入れ、水洗と脱水を4回繰り返し、約40℃
で乾燥した。
【0041】粉砕は、先ず、攪拌擂潰装置〔石川式〕で
摩砕し、次にこれを回転式衝撃粉砕機〔不二電気工業
(株)製サンプルミルKI・−1〕で打砕し、これを気
流式粉砕機〔日清製粉(株)製カレントジェットCJー
10〕で粉砕したところ平均粒子径は5.7μmであつ
た。
【0042】
【比較例2】結晶性絹超微粉末の偏光顕微鏡で観察し
た。本発明の結晶性絹超微粉末には絹本来の構造を残す
ことを目的としている。絹糸の物理的粉砕において、絹
糸の構造はこわれすいが、絹粉末粒子が絹糸本来の構造
を有していれば、絹糸と同様の複屈折を示し、偏光顕微
鏡下で検板を使って観察すると粒子は黄色か青色を呈す
るのに対し、非結晶化した粉末をアルコールで結晶化さ
せて得た粉末は複屈折は現れない。現れたとしても絹糸
の複屈折ほどの高い値にならないので、粉末の形状と複
屈折とを併せ観察すれば、絹糸の構造を残した粉末であ
るか否かはほぼ区別することができる。
【0043】そこで、本発明の結晶性絹微粉末を偏光顕
微鏡下で検板を使って観察すると平均粒径が1.2μm
のものも、粒子の90%以上に絹糸と同様の複屈折が観
察される。
【0044】一方、特開平6−339924号公報に記
載の絹フィブロイン微粉末の製造法により絹粉末を製造
した。その平均粒径は5.2μmであった。この絹粉末
を偏光顕微鏡下で観察すると、粒子60〜70%に絹糸
と同様の複屈折が観察された。本発明の結晶性絹超微粉
末には粒子径1μm程度まで、粒子に絹糸本来の構造を
残すことができる。
【0045】
【実施例2】原料絹物質として絹紡績工程で生じるブー
レット(家蚕糸繊維長が数2cm以下の副蚕糸)を使用
し、これを表3示す組成の下でガラスビンに仕込み、密
閉して125℃(2.37気圧)で2時間処理した。
【0046】
【表3】
【0047】処理後の絹物質を中和、水洗、乾燥した後
に粉砕した。中和は塩酸でpH7±1とし、これを4回
脱水と水洗を繰り返した後、40℃で乾燥した。粉砕処
理は実施例1と同じ粉砕機を用いて行った。
【0048】すなわち、粉砕は、先ず、攪拌擂潰装置
〔石川式〕で摩砕し、次にこれを回転式衝撃粉砕機〔不
二電気工業(株)製サンプルミルKI・−1〕で打砕
し、その後、また攪拌擂潰装置〔石川式〕で摩砕し、粒
子径が約11μmの絹微粉末を得た。これを気流式粉砕
機〔日清製粉(株)製カレントジェットCJー10〕で
粉砕したところ気流式粉砕処理後の平均粒子径は2.0
μmであつた。これを分級して平均粒子径が2.5μm
と平均粒子径0.9μmの結晶性の絹微粉末を得た。粉
砕工程をフローチャート(図2)で示す。
【0049】
【実施例3】家蚕の生糸を生糸の50倍量の0.1%炭
酸ナトリウム水溶液で1時間煮沸精練し、フィブロイン
繊維(絹糸)とした。この絹糸を原料物質として使用
し、アルカリ処理を表4の条件下で行った。アルカリ処
理後の粉砕工程は、表4のケース(1)、ケース
(2)、ケース(3)については図2に示す工程の分級
を除いた工程で行い、表4のケース(4)については図
3に示す工程、表4のケース(5)については図4に示
す工程のように行った。〔粉砕工程をフローチャート
(図3),(図4)で示す。〕 得られた粉末の平均粒子径と粉末の回収率を表4に示
す。また、表4のケース(3)デ得た粉末を分級したと
ころ平均粒子1.2μmと2.5μmの粉末を得た。
【0050】
【表4】
【0051】
【実施例4】実施例2と実施例3の方法およびそれらの
中間工程で得られた家蚕の絹粉末に関し、絹粉末粒子の
平均粒子径と付着性との関係を表5に示す。平均粒子径
の異なる絹粉末約10gを紙の上に置き、約50cm2
に広げ、この粉末の上に付着のための試験片を置き、さ
らにこの上に同じ平均粒子径の絹粉末約10gで覆っ
た。
【0052】次に、粉末に埋もれた試験片を垂直にピン
セットで取り上げ、粉末が試験片に付着している状態で
試験片の重量を測定し、試験片の表裏両面に付着した粉
末の単位面積当たりの付着量を算出した。これらの測定
は20℃、65%HR室内で行った。試験片は、片面が
約10cm2 (10cm2 ±0.5cm2 )のフィルム
状物である。試験片の材質は金属(アルミニウム)、合
成樹脂(ポリエチレン)、天然物(絹フィブロイン)の
3種を用いた。表5から明らかなとおり、粉末の付着量
は、いずれの材質においても平均粒子径が3μm程度以
下から、粒子径が小さくなるほど大きい値となってい
る。
【0053】
【表5】
【0054】
【実施例6】実施例1〜実施例3の方法で得た絹粉末に
ついて、成人女子5名によるパネル実験を行い、接触感
を評価した。試験は20℃65%RHの恒温恒湿室にお
いて、絹粉末約1gを片方の前腕内側に置き、もう一方
の手で絹粉末を押し当て、多方向に摩擦し、この時の接
触感をアンケート用紙に記入させた。その結果を表6に
示す。表6に示すように、絹粉末の平均粒子径が3μm
程度以下、特に1μm程度の細かさでは皮膚に対する付
着性、のび、なめらかさ等が極めて優れていることがわ
かる。
【0055】
【表6】
【0056】
【実施例7】平均粒子径の異なる絹粉末および化粧用粉
末として使われているタルク(JA−46R)、マイカ
(No.5500)、チタン(A−100)、カオリン
(JP−100)等の粉末自身の成形性を調べるため、
粉体を素材として支持梁の破断試験を行った。試験は図
5のように支持間隔4cm、Aから荷重し、梁の破断時の
荷重をテンシロンUTM−II型装置で測定した。絹粉末
は実施例4の表5と同じ物である。各粉末4.0gを1
0mm(W)×100mm(L)×30mm(H)の型
に入れ、30kg/cm2 の荷重を加えて成形した。結
果を表7に示す。
【0057】タルク、マイカ、チタン、カオリン等の化
粧用粉末に関しても、これらの粉末(4.0g)を10
mm(W)×100mm(L)×30mm(H)の型の
中に入れて、30kg/cm2 の荷重を加えて成形し
た。ところが、これらの成形品は1g程度以下の荷重で
破断してしまい、成形された形が維持されにくく、この
様な方法での破断強度測定ができないほど成形性が良く
無かった。粉末状の化粧品が使用時の衝撃でも破断しな
いためには、図5のような破断試験で20g程度の強度
が必要で、好ましくは30g以上の強度が必要である。
【0058】そこで、平均粒子径1.21μmの上記の
絹粉末50%重量とタルク(JA−46R)50%重量
を混合した粉末4.0gを、上記と同様に10mm
(W)×100mm(L)×30mm(H)の型の中に
入れ、30kg/cm2 の荷重を加えて成形し、破断荷
重を測定したところ、31.2gとなった。絹粉末は造
形材としても使える。
【0059】
【表7】
【0060】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例における平均粒子径が約0.9
μmの超微粉末の粒子径分布曲線を示す。
【図2】図2は、アルカリ処理後の粉砕工程を示すフロ
ーチャートである。
【図3】図3は、アルカリ処理後の粉砕工程を示すフロ
ーチャートである。
【図4】図4は、アルカリ処理後の粉砕工程を示すフロ
ーチャートである。
【図5】粉体を素材として支持梁の破断試験を示す図で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F070 AA62 AC12 AC16 AE02 AE19 AE28 AE30 DA45 DA49 DB09 DC07 DC13 DC16 4F201 AA49 AH81 BA02 BA04 BC01 BC13 BC15 BL05 BL42 BN01 BN21 BN29 BN36 BN44 4J002 AD031 FA081

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繭糸、絹糸、生糸等の絹物質をアルカリ
    水溶液と1気圧を越える圧力で接触させて絹糸の強度を
    低下した後に、脱アルカリと乾燥を行い、次いで得られ
    た絹物質を粉砕することを特徴とする平均粒子径3μm
    未満の結晶性絹フィブロイン粉末の製造方法。
  2. 【請求項2】 繭糸、絹糸、生糸等の絹物質をアルカリ
    水溶液と100℃〜150℃の温度で1〜5気圧の加圧
    下に接触させ、絹物質の引張強度を約0.02g/d以
    下に低下させた後に、得られた絹物質の脱アルカリと乾
    燥を行い、次いで得られた乾燥絹物質を粉砕することを
    特徴とする平均粒子径3μm未満の結晶性絹フィブロイ
    ン粉末の製造方法。
  3. 【請求項3】 アルカリ水溶液のアルカリ度はpH9〜
    12.5であることを特徴とする請求項2記載の平均粒
    子径3μm未満の結晶性絹フィブロイン粉末の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 乾燥絹物質を粉砕するに際し、衝撃式粉
    砕と摩擦式粉砕とを組合わせて粉砕を行うことを特徴と
    する請求項2に記載の平均粒子径3μm未満の結晶性絹
    フィブロイン粉末の製造方法。
  5. 【請求項5】 乾燥絹物質を粉砕するに際し、衝撃式粉
    砕と摩擦式粉砕とを組合わせて粉砕を行い、次いで分級
    することを特徴とする請求項2に記載の平均粒子径3μ
    m未満の結晶性絹フィブロイン粉末の製造方法。
  6. 【請求項6】 衝撃式粉砕と摩擦式粉砕とを組合わせて
    粉砕を行うに際し、乾燥絹物質を、先ず、衝撃式粉砕−
    摩擦式粉砕、摩擦式粉砕−衝撃式粉砕、または摩擦式粉
    砕−衝撃式粉砕−摩擦式粉砕を順次行うことにより平均
    粒径が4〜15μmの絹粉末とし、次いで衝撃式粉砕に
    より平均粒径が3μm未満の超微粉末とすることからな
    る請求項4に記載の平均粒子径3μm未満の結晶性絹フ
    ィブロイン粉末の製造方法。
JP25914999A 1999-06-03 1999-09-13 結晶性絹超微粉末の製造方法 Expired - Fee Related JP3362778B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25914999A JP3362778B2 (ja) 1999-06-03 1999-09-13 結晶性絹超微粉末の製造方法
DE69923853T DE69923853T2 (de) 1999-06-03 1999-12-21 Verfahren zur herstellung eines kristallinen seidenpulvers
EP99959957A EP1116743B1 (en) 1999-06-03 1999-12-21 Process for producing ultrafine crystalline silk
CN99801632A CN1122068C (zh) 1999-06-03 1999-12-21 结晶性超细丝粉的生产方法
US09/509,616 US6427933B1 (en) 1999-06-03 1999-12-21 Method for manufacturing crystalline superfine silk powder
PCT/JP1999/007197 WO2000075219A1 (fr) 1999-06-03 1999-12-21 Procede de production d'une poudre de soie cristalline et ultrafine
KR10-2000-7003059A KR100393832B1 (ko) 1999-06-03 1999-12-21 결정성 견 초미세분말의 제조방법

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11-157178 1999-06-03
JP15717899 1999-06-03
JP25914999A JP3362778B2 (ja) 1999-06-03 1999-09-13 結晶性絹超微粉末の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001048989A true JP2001048989A (ja) 2001-02-20
JP3362778B2 JP3362778B2 (ja) 2003-01-07

Family

ID=26484731

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25914999A Expired - Fee Related JP3362778B2 (ja) 1999-06-03 1999-09-13 結晶性絹超微粉末の製造方法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US6427933B1 (ja)
EP (1) EP1116743B1 (ja)
JP (1) JP3362778B2 (ja)
KR (1) KR100393832B1 (ja)
CN (1) CN1122068C (ja)
DE (1) DE69923853T2 (ja)
WO (1) WO2000075219A1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005171218A (ja) * 2003-12-11 2005-06-30 Found For Promotion Of Supplementary Occupations & Related Techniques Of Her Majesty Queen Sirikit シルク固形石鹸およびその製造方法
WO2010113798A1 (ja) * 2009-03-30 2010-10-07 学校法人福岡大学 コーティング絹微粒子およびその製造方法
JP2011199254A (ja) * 2010-03-18 2011-10-06 National Tsing Hua Univ 電子グレード・シルク溶液、絶縁材料としてシルクプロテインを用いたotftおよびmimキャパシタ、およびそれらの製造方法
JP2015529634A (ja) * 2012-06-26 2015-10-08 アル・プレ・テック エッセ・エルレ・エルレ アラジー・プリヴェンション・テクノロジー・イタリアAl.Pre.Tec. Srl Allergy Prevention Technology Italia シルク製品又はシルクフィラメントからフィブロインパウダーを製造する方法

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6902932B2 (en) * 2001-11-16 2005-06-07 Tissue Regeneration, Inc. Helically organized silk fibroin fiber bundles for matrices in tissue engineering
JP2006516202A (ja) * 2002-12-30 2006-06-29 アンジオテック インターナショナル アクツィエン ゲゼルシャフト シルクステントグラフト
WO2004060346A2 (en) 2002-12-30 2004-07-22 Angiotech International Ag Drug delivery from rapid gelling polymer composition
US20050149173A1 (en) * 2003-11-10 2005-07-07 Angiotech International Ag Intravascular devices and fibrosis-inducing agents
CN1243059C (zh) * 2004-03-04 2006-02-22 苏州大学 纳米丝素颗粒的制造方法
JP4594637B2 (ja) * 2004-03-26 2010-12-08 ながすな繭株式会社 絹フィブロイン粉末の製造方法
KR100762928B1 (ko) * 2004-10-29 2007-10-04 재단법인서울대학교산학협력재단 견 피브로인 나노섬유로 이루어진 부직포 형태의 골조직유도 재생용 차폐막 및 그 제조방법
US7751985B2 (en) * 2006-12-14 2010-07-06 The Hong Kong Polytechnic University Process for preparing silk polypeptide in a controllable particle size
US9308070B2 (en) 2008-12-15 2016-04-12 Allergan, Inc. Pliable silk medical device
KR101060910B1 (ko) 2009-05-08 2011-08-30 대한민국(관리부서:농촌진흥청장) 실크단백질을 이용한 인공고막 및 그 제조방법
WO2012081944A2 (en) * 2010-12-16 2012-06-21 Republic Of Korea(Management : Rural Development Administration) Dental membrane and method of manufacturing the same
JP2016216522A (ja) * 2015-05-14 2016-12-22 国立研究開発法人理化学研究所 成形品、フィルム、及び熱変形の抑制方法
US10233261B1 (en) 2016-08-19 2019-03-19 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Air Force Natural polymer nanoparticles from ionic liquid emulsions

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5838449B2 (ja) * 1979-04-17 1983-08-23 カネボウ株式会社 微粉末状絹フィプロインの製造法
JPS5846097A (ja) * 1981-09-14 1983-03-17 Kikkoman Corp 絹フイブロイン粉末の製造法
JPS5845232A (ja) * 1981-09-14 1983-03-16 Kikkoman Corp 絹フイブロイン粉末の製造法
JPH0635515B2 (ja) * 1985-05-31 1994-05-11 鐘紡株式会社 多孔性絹フイブロイン粉末及びその製造法
JPS6455191A (en) * 1987-08-27 1989-03-02 Norinsuisansho Sanshi Shikenjo Production of ultrafine powder of silk protein
JPH0335024A (ja) * 1989-06-30 1991-02-15 Hosokawa Micron Corp シルクパウダーの製造方法
JP2601779B2 (ja) * 1991-05-13 1997-04-16 鐘紡株式会社 微粉体状改質シルクパウダー水分散液の製造法及び微粉体状改質シルクパウダーの製造法
JP2660981B2 (ja) * 1991-07-25 1997-10-08 鐘紡株式会社 改質シルクパウダー固着布帛及びその製造方法
JP3686101B2 (ja) * 1994-05-17 2005-08-24 出光興産株式会社 絹フィブロイン超微粉末含有熱可塑性樹脂組成物の成形品及び複合成形品
EP0878513B1 (en) * 1993-05-24 2003-11-05 Idemitsu Petrochemical Co. Ltd. A coating including natural organic substance fine powder
JP2615440B2 (ja) * 1995-01-27 1997-05-28 農林水産省蚕糸・昆虫農業技術研究所長 絹フィブロイン微粉末の製造方法
JPH11100510A (ja) * 1997-09-29 1999-04-13 Nippon Fukkaa Kk 絹フィブロインディスパージョン水及びその製造方法など
JP2000212064A (ja) * 1999-01-26 2000-08-02 Sekisui Chem Co Ltd シルク粉末を用いた浴用剤組成物
KR100338041B1 (ko) * 1999-04-23 2002-05-23 황동일 스크롤 압축기

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005171218A (ja) * 2003-12-11 2005-06-30 Found For Promotion Of Supplementary Occupations & Related Techniques Of Her Majesty Queen Sirikit シルク固形石鹸およびその製造方法
WO2010113798A1 (ja) * 2009-03-30 2010-10-07 学校法人福岡大学 コーティング絹微粒子およびその製造方法
JP2011199254A (ja) * 2010-03-18 2011-10-06 National Tsing Hua Univ 電子グレード・シルク溶液、絶縁材料としてシルクプロテインを用いたotftおよびmimキャパシタ、およびそれらの製造方法
JP2015529634A (ja) * 2012-06-26 2015-10-08 アル・プレ・テック エッセ・エルレ・エルレ アラジー・プリヴェンション・テクノロジー・イタリアAl.Pre.Tec. Srl Allergy Prevention Technology Italia シルク製品又はシルクフィラメントからフィブロインパウダーを製造する方法

Also Published As

Publication number Publication date
DE69923853D1 (de) 2005-03-31
EP1116743B1 (en) 2005-02-23
EP1116743A4 (en) 2002-11-20
KR20010052075A (ko) 2001-06-25
CN1296505A (zh) 2001-05-23
US6427933B1 (en) 2002-08-06
WO2000075219A1 (fr) 2000-12-14
DE69923853T2 (de) 2005-07-14
CN1122068C (zh) 2003-09-24
JP3362778B2 (ja) 2003-01-07
EP1116743A1 (en) 2001-07-18
KR100393832B1 (ko) 2003-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3362778B2 (ja) 結晶性絹超微粉末の製造方法
Xu et al. Development and characterizations of super-fine wool powder
Rajkhowa et al. Ultra-fine silk powder preparation through rotary and ball milling
JP2615440B2 (ja) 絹フィブロイン微粉末の製造方法
CN101481459B (zh) 一种微孔木质纤维素超微粉及其制备方法与应用
JPWO2019230716A1 (ja) カルボキシメチル化セルロースナノファイバーを含む粉末
JP3505677B2 (ja) 結晶性絹超微粉末を含有する化粧料
JP2022504694A (ja) シルクベースの材料の圧縮および熱で支援される生産
JP2601779B2 (ja) 微粉体状改質シルクパウダー水分散液の製造法及び微粉体状改質シルクパウダーの製造法
JP2000170029A (ja) 蛋白質ミクロフィブリルおよびその製造方法ならびに複合素材
Kazemimostaghim et al. Comparison of milling and solution approach for production of silk particles
JPS6136840B2 (ja)
KR20210060506A (ko) 기능성 복합 다당 입자
JPH0578979A (ja) 改質シルクパウダー固着布帛及びその製造方法
JPH0999251A (ja) 有機系粉末の製造方法および有機系粉末
KR20170071444A (ko) 3차원 셀룰로스 성형체, 이의 생성을 위한 방법 및 이의 용도
JP2001302800A (ja) 新規なケラチン由来微粉体およびその製造法
JP3686101B2 (ja) 絹フィブロイン超微粉末含有熱可塑性樹脂組成物の成形品及び複合成形品
JPS5846097A (ja) 絹フイブロイン粉末の製造法
JP6497740B2 (ja) β−キチンナノファイバーおよびその製造方法
Rajkhowa et al. Properties and applications of ultrafine powders produced from natural fibres
JP2673880B2 (ja) 樹脂フィルム
JPH06329809A (ja) 薄片状シルクパウダー及びその製造法
CN109963978B (zh) 纤维粉末及其水分散体
JPH04194063A (ja) 微細絹繊維材料及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071025

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081025

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091025

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091025

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101025

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101025

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111025

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111025

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121025

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121025

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131025

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees