JP2601779B2 - 微粉体状改質シルクパウダー水分散液の製造法及び微粉体状改質シルクパウダーの製造法 - Google Patents

微粉体状改質シルクパウダー水分散液の製造法及び微粉体状改質シルクパウダーの製造法

Info

Publication number
JP2601779B2
JP2601779B2 JP3138216A JP13821691A JP2601779B2 JP 2601779 B2 JP2601779 B2 JP 2601779B2 JP 3138216 A JP3138216 A JP 3138216A JP 13821691 A JP13821691 A JP 13821691A JP 2601779 B2 JP2601779 B2 JP 2601779B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silk
powder
dispersion
fibroin
aqueous solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3138216A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04337331A (ja
Inventor
清 音居
修身 山本
Original Assignee
鐘紡株式会社
カネボウ絹糸京美人株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 鐘紡株式会社, カネボウ絹糸京美人株式会社 filed Critical 鐘紡株式会社
Priority to JP3138216A priority Critical patent/JP2601779B2/ja
Publication of JPH04337331A publication Critical patent/JPH04337331A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2601779B2 publication Critical patent/JP2601779B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Reinforced Plastic Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は微粉体状改質シルクパウ
ダー及び微粉体状改質シルクパウダー水分散液の製造法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】微粉体状シルクパウダー(絹フィブロイ
ン粉末)は、適度な吸湿性や保湿性、良好な親水性と親
油性のバランス、さらには紫外線吸収性等の特性を有し
ているために、従来から主としてメーキャップ化粧料基
剤等、該特性が顕著に発揮される用途の添加物として使
用されてきた。
【0003】従来の絹フィブロイン粉末としては、一般
に特公昭40−24920号公報等に記載の如く絹糸を
化学的処理で脆化させたもの或るいはそのままを粉砕し
た繊維状シルクパウダーがある。該繊維状シルクパウダ
ーはカット長の短い(最大で約100μ)単糸繊維状物
である。そのために例えばメーキャップ化粧料基剤とし
て使用した場合に種々の欠点を有する。例えば他の球状
の添加物質との混合に際し非常に凝集し易い為均質な最
終製品が得られ難いとか、あるいは製品を人体の皮膚に
塗布した場合、滑りが悪く時には再凝集が起こり絹フィ
ブロインがダンゴ状になることが有る。又、特に天然絹
糸をそのまま粉砕したものは分子が高度に配向している
ため、他の添加物質との親和性が悪く、又水分による膨
潤性が低いため速やかな調湿作用が不充分である。この
様な欠点のため天然絹糸をそのまま粉砕したものは化学
処理で脆化後粉砕したものに比べてシルク特性の発現効
果の面で劣る。
【0004】又特公昭26−4947号公報記載の如く
絹フィブロインを適当な濃厚中性塩等に溶解透析し、得
られたコロイド溶液を粉霧乾燥して製造したゲル状絹フ
ィブロインを粉砕する絹フィブロインパウダーの製造
法、特公昭39−1941号公報にクロマトグラフ用絹
フィブロインの製造法として記載の、絹フィブロインを
銅アンモニア溶液又は銅エチレンジアミンの如き銅醋塩
溶液に溶解し、次いで酸を添加して中和した後、アルコ
ール類を添加することによりフィブロインの白色の沈澱
を作成する方法等がある。溶解法で製造した上記2方法
の微粉末状フィブロインをX線回析及び赤外吸収スペク
トルで分析してみるとフィブロインの分子構造はランダ
ム〜α構造であって結晶化は殆ど進んでいなくて無定形
に近い、このため、得られた微粉末状フィブロインは極
端な場合熱水に溶解する程に親水性が異常に強く、従っ
て例えば化粧品添加剤として混合した場合皮膚上に粘着
し使用に耐えないし、その他の用途の場合も風合が粗硬
で使用は制限される。その他に絹糸を酸やアルカリで加
水分解し溶解した後中和やアルコールの添加で析出物を
得る方法も提案されているが、いずれもオリゴマー程度
にまで分子量が低下していて、絹の特性は完全に失われ
ている。
【0005】さらに本発明者等は、先に溶解法であっ
て、水分で粘着しない程度にまで疎水性にすることに特
に留意した微粉末状絹フィブロインを提案した(特公昭
58−38449号公報)。該微粉末状絹フィブロイン
は5万以上の平均分子量を有し、非繊維状で、分子の配
向(結晶化度)が天然絹糸の1/2以下、1/5以上で
あり、且つ粒子径が1〜100μで乾燥時の嵩密度が
0.1〜0.7g/cm3 であり、少なくとも50重量
%が熱水不溶性フィブロイン(β構造)により構成され
るものであるが、該微粉末状絹フィブロインも含め従来
のシルクパウダーに共通して、以下のような欠点があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】即ち、従来のシルクパ
ウダーの内、天然絹糸を凍練粉砕したものは粒度分布が
1〜100μ(体積平均粒径「以後平均粒子径と略
す」で約50μ)、天然絹糸を化学的処理で脆化後粉砕
したものは該分布が1〜40μ(平均粒子径で約20
μ)、絹フィブロイン水溶液を粉霧乾燥するか凝固析出
せしめるかで得た粗粉体を粉砕したものは1〜20μ
(平均粒子径で約10μ)に微粉砕するのが精一杯で、
現在の乾式粉砕で最も高性能とされるジェットミルで粉
砕を数回くり返しても粒度分布を前記の40〜50%程
度に縮小するのが限度で、いわゆる“3μの壁”に阻ま
れて平均粒子径を5μ以下に粉砕するのは不可能であっ
た。この為、従来のシルクパウダーの水分散液は短時間
でパウダーが沈降し経時安定性が不良である。又、従来
のシルクパウダーは水分散性そのものが不良で水と混合
した場合、いわゆるダマ(継粉)を作りやすいという欠
点がある。この為、現在シルクパウダーを水系に使用す
る場合、予めアルコールで湿らすとか界面活性剤を混合
して分散を促進しているのが現状で、それでも分散状態
は不完全である。これ等の諸々の問題点のため均一な表
面が要求される乳液、塗料、繊維加工等の表面仕上剤と
しての用途に現在シルクパウダーはほとんど使用されて
いない。
【0007】本発明は従来技術の上記欠点を改良したも
ので、その目的とするところは、結晶化度を天然絹糸の
1/2以下に改質することで、水等の分散媒に良好に分
散し他の添加物質との親和性が改善され、吸湿性や保湿
性に優れたシルクパウダーの提供にある。さらに、結晶
化度を天然絹糸の1/2以下に改質することで平均粒子
径を容易に5μ以下に微粉砕することを可能ならしめ、
このため水や有機溶媒中にダマを形成することなく容易
に良好に分散ししかも長時間良好な分散状態を保つ、化
粧料、塗料、繊維布帛加工剤、その他の乳濁液や表面仕
上剤として極めて有用なシルクパウダーを提供するこ
と、及びそれを工業的有利に製造する方法を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、絹フィブ
ロイン水溶液からの再生シルク粗粉体、或いは絹繊維を
酸又はアルカリにより処理することで得た、結晶化度を
天然絹糸の1/2以下に改質した粗粉体を、水を分散媒
として湿式粉砕することを特徴とする、体積平均粒子径
が5μ以下の微粉体状改質シルクパウダー水分散液の製
造法、並びに絹フィブロイン水溶液からの再生シルク粗
粉体、或いは絹繊維を酸又はアルカリにより処理するこ
とで得た、結晶化度を天然絹糸の1/2以下に改質した
粗粉体を、水を分散媒として湿式粉砕した後、乾燥する
ことを特徴とする体積平均粒子径が5μ以下微粉体
状改質シルクパウダーの製造法により達成される。
【0009】本発明の微粉体状改質シルクパウダーは平
均粒子径が5μ以下、より好ましくは4μ以下、特に好
ましくは2μ以下である。ここで特筆すべきことは、平
均粒子径が5μ以下か、それを越えるかでシルクパウダ
ーの水や有機溶媒中への分散性や分散状態の経時安定性
が激変することである。即ち、該粒子径が5μを越える
と、シルクパウダーを水や有機溶媒に投入した場合分散
状態は5μ以下の場合と比べて極端に不良で多量のダマ
を形成する。ダマの形成を防ぐため、分散助剤として予
めアルコールで湿らすなり、溶媒に界面活性剤を混合し
た場合でも経時安定性が無く数分でパウダー層が沈降し
分散液上部に水層が分離する。又、分散状態は分散助剤
を混合した場合でも、該粒子径が5μ以下の場合と比べ
て本質的に良くなく乳濁液や表面仕上剤の品位が粗硬で
ある。
【0010】本発明の微粉体状シルクパウダーは改質シ
ルクパウダーに限定される。改質シルクパウダーとは絹
フィブロイン水溶液からの再生シルクパウダー、又は絹
繊維を酸またはアルカリにより処理することで得た脆化
粗粉体からのシルクパウダーのことである。酸またはア
ルカリにより処理することで得た脆化粗粉体からのシル
クパウダーは、前記のように粒子径が粗い場合他の添加
物質との混合特性が不良であったり、再凝集が起こり易
い等の問題があるが、平均粒子径を5μ以下に粉砕した
場合、これらの問題点は解決される。
【0011】本発明の微粉体状シルクパウダーには、天
然絹糸をそのまま微粉砕したものは含まれない。天然絹
糸をそのまま平均粒子径5μ以下に微粉砕するのは容易
ではないが、分級等の操作を加えて平均粒子径を5μ以
下にした場合でも、結晶化度が高く繊維組織が緻密であ
るため、前記のように例えば化粧品配合剤として使用し
た場合、他の添加物質との親和性が悪く、又水分による
膨潤性が低いため絹の特性である吸湿、保湿性能が速や
かには発現せず不適当である。又天然絹糸のパウダーの
場合、組織が緻密なため比重が高く、そのため平均粒子
径が5μ以下の場合でも、水や有機溶媒に分散させた場
合、短時間では良好な分散状態を示すが、数時間とか数
日の経時的な分散安定性は不良で大抵の場合数分〜数1
0分でパウダー層が沈降し分散液上部に水層が分離する
ため乳液配合剤や表面仕上剤用懸濁液として不適当であ
る。
【0012】本発明の微粉体状改質シルクパウダーは結
晶化度が前記の理由で天然絹糸の1/2以下であり、水
分による膨潤性の点で20%以上特に30%以上が好ま
しい。ここで結晶化度の測定は、本発明による5重量%
のフィブロイン水溶液をテフロン板上に流し込み、温度
50℃で乾燥させて得られた厚さ約60μの膜状物を無
定形とし生糸を100%結晶型と仮定した場合の相対値
でもって行った。
【0013】又本発明による微粉体状改質シルクパウダ
ーは、乾燥時の嵩密度が0.1〜0.5g/cm3 、好
ましくは0.1〜0.4g/cm3 である。ここで嵩密
度とは市販(細川鉄工所製)のパウダーテスターを使用
して、粉末の最密充填時の測定値である。
【0014】又、本発明の微粉体状改質シルクパウダー
は少なくとも50重量%が熱水不溶性フィブロイン(β
構造)である。50重量%未満ではパウダーとしては親
水性が極度に強く、又腐敗し易くなる。更に、化粧品基
剤として使用する場合にも粘着性が強く、肌の感触も悪
くなる。尚、熱水不溶性フィブロイン(β構造)の測定
は得られた微粉末10g(絶乾量)を100℃の熱水1
l中で15分間煮沸し、溶解せずに残った絹フィブロイ
ンを絶乾後秤量(Wgとする)し、次式により算出し
た。 W 熱水不溶性フィブロイン含有率(重量%)=────×100 10
【0015】本発明方法において、使用する精練絹原料
は、まゆ,生糸,まゆ屑,生糸屑,ビス,揚り綿,絹布
屑,ブーレット等を常法に従い必要に応じ活性剤の存在
下、温水中で又は酵素の存在下温水中でセリシンを除去
し乾燥したものを使用する。絹フィブロイン水溶液から
の再生シルク粗粉体を製造する場合、絹原料の溶解に使
用する溶媒は銅−エチレンジアミン水溶液、水酸化絹−
アンモニヤ水溶液(シュワイサー試薬)、水酸化銅−ア
ルカリ−グリセリン水溶液(ローエ試薬)、臭化リチウ
ム水溶液、カルシウム或るいはマグネシウム又は亜鉛の
塩酸塩或るいは硝酸塩又はチオシアン酸塩の水溶液、チ
オシアン酸ナトリウム水溶液が揚げられるが、コスト及
び使用上の点からカルシウム又はマグネシウムの塩酸塩
又は硝酸塩が好ましい。又これらの水溶液の濃度は使用
する溶媒の種類、温度等により異なるが金属塩等の濃度
は通常10〜80重量%、好ましくは20〜70重量
%、特に好ましくは25〜60重量%である。精練後の
絹原料を前記水溶液よりなる溶媒に添加し、温度60〜
95℃、好ましくは70〜85℃でニーダーの如き装置
内で均一に溶解するが、液比は通常2〜50、好ましく
は3〜30である。
【0016】絹フィブロイン水溶液からのシルクの再生
は3〜20重量%の絹フィブロイン水溶液を凝固性塩の
混合、空気吹込み、等電点凝固、超音波処理及び速いず
り変形速度での攪拌等の少なくとも1種により絹フィブ
ロインを凝固析出せしめ、次いで脱水乾燥後粗粉砕する
ことで行う。絹フィブロイン水溶液は凝固性塩を用いて
凝固せしめる場合はこのまま使用し得るが他の凝固工程
の場合には透析して使用しなければならない。凝固性塩
を使用する場合でも透析することが好ましい。透析はセ
ロファン膜に代表される透析膜や中空繊維を使用した透
析器を用い、前記の塩類等をほぼ完全に除去する。凝固
性塩を使用する場合は、例えば塩化ナトリウム、塩化カ
リウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸アンモニ
ウム、硝酸ナトリウム及び硝酸カリウム等の濃厚水溶液
を混合攪拌して絹フィブロインを析出させる。(カルシ
ウム塩溶媒で硫酸塩凝固の場合は硫酸カルシウムが共沈
する。)濃厚水溶液の凝固性塩の濃度は絹フィブロイン
水溶液との混合液の濃度が通常5〜10重量%となるよ
う調整する。
【0017】空気吹込みは適宜な方法で液が泡出しない
ようにして行うが、通常絹フィブロイン水溶液1 lに対
し、通常0.1 l/min以上の空気量を吹込み、吹込
時間は単位時間当りの空気量により異なるが通常10分
以上行う。等電点凝固は絹フィブロイン水溶液を攪拌し
ながら塩酸及び硫酸等の無機酸、又は酢酸及びクエン酸
等の有機酸を添加してpHを4.5に調整し、通常室温
で10分間以上行う。超音波処理は超音波発生装置に絹
フィブロイン水溶液を入れて、攪拌しながら通常30K
Hz以上の超音波を通し、室温下1時間以上行い絹フィ
ブロインを凝固せしめる。攪拌のみでも絹フィブロイン
は析出するがこの場合速いずり変形速度で行わねばなら
ず通常50/sec以上、好ましくは100/sec以
上のずり変形速度で実施する。攪拌時間は水溶液の濃度
又はずり変形速度等により異なるが通常1時間以上でゲ
ル化が行われる。この際攪拌時にメタノール又はエタノ
ール或るいはイソプロピルアルコール或るいは又アセト
ンを混合することでβ構造率を70%程度まで向上させ
ることができる。アルコール或るいはアセトンの混合量
は該水溶液に対して1〜100重量%が適当である。
【0018】得られたゲル体は、脱水工程に供される。
ここで遠心脱水機の使用が好ましく、本発明に係る安定
なゲル体は、固形分に対し通常100〜500重量%程
度にまで脱水される。遠心脱水工程時に該ゲル体は、適
度の大きさに破壊され続いて行われる乾燥により容易に
絶乾状態にすることが出来る。乾燥は、常圧又は減圧下
で温度60〜120℃で行う。
【0019】得られた再生シルク粗粉体は湿熱処理又は
塩析処理で絹フィブロインの結晶構造の変換(α→β)
及び結晶化促進を行う。湿熱処理は飽和蒸気下温度50
℃以上、特に80〜120℃で湿熱処理することが好ま
しい。該処理は脱水乾燥後の粉末の段階で行うことが出
来る。又塩析処理は乾燥前に塩化ナトリウム、塩化カリ
ウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸アンモニウ
ム、硝酸ナトリウム等の中性塩の例えば50℃以上の熱
水溶液で実施する。
【0020】本発明方法において絹繊維を酸またはアル
カリにより処理することでの脆化粗粉体の製造は、酸ま
たはアルカリの0.1〜1.0MOL/ l水溶液に絹繊
維を浸漬し実施する。処理温度は室温〜90℃、処理時
間は5分〜60分、液比は5〜30である。温度及び処
理時間は適宜選べるが処理が過度になると絹繊維の脆化
が進みすぎ溶解してしまって収率が悪い。逆に脆化不足
の場合、次工程の微粉砕で効率良く粉砕できず、場合に
よっては平均粒子径を5μ以下にするのが不可能の場合
がある。
【0021】得られた再生シルク粗粉体、又は脆化シル
ク粗粉体は次いで水を分散媒とする湿式粉砕で微粉砕す
る。湿式微粉砕機としてはコロイドミル、媒体攪拌ミル
(商品名サンドミル、パールミル)、ボールミル等が使
用できるが粉砕機の扱い易さ、粉体の性能の点等でボー
ルミルが特に好ましい。該湿式ボールミル粉砕に於て、
粗粉体の分散濃度は3〜30%(重量)、ボール量はボ
ールミル全容積の約1/2量使用する。分散濃度が小さ
い程速やかに平均粒子径が5μ以下になるが生産性が小
さく経済的に3%(重量)が限界である。30%(重
量)以上の場合粉砕中の流動が不良で数10時間粉砕し
ても平均粒子径が5μ以下にならない。粉砕時間は4時
間〜24時間の範囲で適宜決定されるが、平均粒子径と
して5μ程度に粉砕する場合で4時間、4μ程度に粉砕
する場合で8時間、2μ程度に粉砕する場合で24時間
である。但し、これは再生シルクの結晶化度、脆化シル
クの脆化度、分散媒の充填量、分散濃度等で前後に若干
変化する。ボールミル粉砕のボールは主として球状のも
のを使用するが棒状のものでも良い。球状のもので直径
1m/m〜5m/mのものを使用する。10m/m以上
のボールでは平均粒子径5μ以下のパウダーの製造は困
難である。
【0022】
【0023】斯くして得られたシルクパウダーの湿式粉
砕物は白色の乳液状を呈している分散液で若干粘性があ
る。該分散液は分散液のまま用途に供しても良いし、濾
乾燥して微粉体状改質シルクパウダーとしてもよ
い。又、本願発明の微粉体状改質シルクパウダーは粉体
としてそのまま使用しても良いし、使用の都度、水又は
各種有機溶媒の分散液にし用に供しても良い。いずれ
の場合でも、平均粒子径5μ以下の微粉体状改質シルク
パウダー及び該パウダーの水或いは有機溶媒分散液が得
られるが、特になめらかで均一な分散液の製造に本発明
は有用である。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。実施例に
示す部とは重量部を、結晶化度以外の%とは重量%を意
味する。
【0025】実施例1 絹フィブロイン原料として絹紡績屑を用いて、これの1
00gr.をマルセル石けん30gr.,水3000g
r.の溶液で95〜98℃において3時間攪拌精練し、
残膠を0.1%以下にまで減少させ、水洗後80℃で熱
風乾燥した。塩化カルシウム(CaCl2 ・2H2 O)
100gr.に水100gr.を混合して38重量%塩
化カルシウム水溶液200gr.を調製して110℃に
加熱した。これに精練ずみの絹紡屑40gr.をニーダ
を用いて5分間で攪拌しながら投入後、さらに30分間
攪拌し完全に溶解させた。次に、内径200μ,膜厚2
0μ,長さ500mmの再生セルロース系中空糸を20
00本束ね、これの両端を中空穴を閉塞することなく集
束固定(シール)したホローファイバー型の透析装置を
用いて、前記溶解液を0.1 l/時間の割合で流入させ
て脱イオン水を用いて透析し、フィブロイン水溶液を得
た。該フィブロイン水溶液のフィブロイン濃度は6.5
%で、残留塩化カルシウムは0.001%であった。
【0026】得られたフィブロイン水溶液500gr.
を100/sec以上のずり変形速度を与えるように攪
拌羽根で高速で攪拌した。攪拌を2〜3時間続けると、
次第に絹フィブロイン粒子が析出し、ついには全体が小
さなゲル粒子(結晶化度15%、β構造率58%)の集
合体として固まり水と分離し絹フィブロインはほぼ10
0%の収率で再生する。さらに高速攪拌を続け、次いで
30%の濃厚硫安水溶液を約40gr.混合し、さらに
1時間攪拌し絹フィブロイン結晶のα→β化処理を行っ
た結果、ゲル体は小さな粒子状に解砕された。次いで、
ゲル体を濾別し、水洗後105℃で2時間乾燥した結果
32gr.の再生シルク粗粉体が得られた(結晶化度4
9%、β構造率100%)。
【0027】該粗粉体30gr.を水270gr.に混
合し、1 lの硬質磁器製のボールミルで室温で24時間
湿式粉砕した。ボールは3mm径の硬質磁器製のものを
500ml混合した。粉砕で得られた微粉体状改質シルク
パウダーの水分散液は白色のエマルジョン状で非常にな
めらかな感触であった。これを遠心沈降式粒度分布測定
装置(島津製作所SA−CP3形)で測定した結果粒度
分布は0.33〜4.68μであり平均粒子径は2.1
3μであった。このものは、この10%分散液をメスシ
リンダーに取り1週間静置したが、水層とパウダー層の
分離が全く認められず分散状態は非常に安定であった。
さらに該分散液をロータリーエバポレータで減圧で乾燥
し微粉体状改質シルクパウダーを得た。このものは水或
いは有機溶媒への再分散性が非常に良好な微粉体で水媒
体での再分散液の粒度分布は0.52〜4.80μで平
均粒子径は2.59μであった。以上の結果、絹フィブ
ロイン水溶液からの再生シルクパウダーは水を媒体とす
る湿式ボールミル粉砕で平均粒子径5μ以下に粉砕さ
れ、このものは分散状態、経時的な分散安定性さらには
これより得た乾燥微粉体の再分散性が非常に良好なこと
が分かる。
【0028】比較例1 生糸を実施例1に準じて精練し乾燥後凍結粉砕して得た
平均粒子径53μの天然シルク粗粉体を実施例1に準じ
て48時間水系で湿式ボールミル粉砕した。得られた微
粉体状シルク分散液の粒度分布は0.64〜9.22
μ、平均粒子径は4.78μであった。しかしながら、
該分散液のメスシリンダーでの経時テストでは、20〜
30分で水層が分離してきて経時安定性が不良であっ
た。又、ロータリーエバポレータで減圧で乾燥して製造
した乾燥微粉体を水に5%濃度混合して製造した分散液
は多量のダマが生成して分散性は不良であった。さらに
該分散液を標準定性用濾紙(日本工業規格2種)で減圧
濾過した。濾液中の微粉体シルク分散液の粒度分布は
0.63〜4.56μで平均粒子径は2.07μであっ
た。該濾液のメスシリンダーでの経時テストでは1夜静
置で水層が分離してきてこの場合でも経時安定性が不良
であることが分かった。
【0029】
【0030】
【0031】実施例 生糸を実施例1に準じて精練して製造した精干綿を、表
に示す濃度の水酸化ナトリウム水溶液に液比1:20
で浸漬し、80℃で30分間処理した。処理後水洗乾燥
して得た脆化粗粉体(結晶化度45%、β構造率98
%)30gr.を実施例1に準じて水媒体で湿式ボール
ミル粉砕し微粉体状脆化シルクの分散液を製造した。該
分散液から実施例1と同様の方法で乾燥粉体を得、これ
分散性及び同粉体の再分散液の1夜静置品の分散
安定性を試験した。その結果を表に示す。なお、非常
に良好な分散性とは牛乳のような非常になめらかで均一
な分散状態であり、良好な分散性とは液を振盪すれば分
散微粒子の動揺が観察できるものを云う。
【0032】
【表1】 ◎:水層の分離が全く無い ○:極く僅か水層が
分離×:分離水層が全体の10%以上
【0033】
【0034】
【0035】実施例 実施例1に準じて湿式ボールミル粉砕の粉砕時間を変え
て試験した。その結果を表に示す。表から判るよう
に、改質シルク粗粉体の場合粉砕時間4時間で平均粒子
径は5μ以下、8時間で4μ程度、24時間で2μ程度
に粉砕されることが判る。
【0036】
【表2】
【0037】実施例 実施例1に準じて絹紡屑の精練を行い絹フィブロイン原
料とした。無水塩化亜鉛ZnCl2 を水に溶解し、50
%水溶液を調製し70℃に加熱した。これに実施例1に
準じて精練ずみの絹紡屑を投入溶解させ、透析を行って
7.6%の絹フィブロイン水溶液を製造した。該水溶液
1000mlを容器に入れ攪拌しながら (1)0.1N硫酸を少量ずつ滴下しpH=4.5に調
整して室温で10分間処理した(等電点法) (2)40%硫安水を120gr.混合した(塩析法) (3)水溶液中に1 l/minの割合でパイプで空気を
吹込み10分間処理した(空気吹込み法) いずれの方法でも全体が小さなゲルの集合体として固ま
った。攪拌を続けてこれを解砕し、次いで脱水後105
℃で熱風乾燥後実施例1に準じて湿式ボールミル粉砕し
た。その結果を表に示す。
【0038】
【表3】 以上のようにいずれの方法で得た再生シルク粗粉体も湿
式ボールミル粉砕で分散状態及び経時安定性の良好な分
散液が得られる。
【0039】
【発明の効果】本発明は天然絹糸を再結晶法又は脆化法
により結晶化度を天然絹糸の1/2に改質することで、
各種配合剤としての用途で分散媒や他の添加物質との親
和性を改善するとともに粉体構造を多孔質にすること
で粉砕性を改善し、見掛密度を小さくする効果がある。
この結果、天然絹糸の場合と異なり、ボールミルによる
湿式粉砕で極めて容易に5μ以下に微粉砕することがで
き、得られた分散液の分散性及び経時的な分散安定性が
非常に良好であり、さらに該分散液から得られた乾燥微
粉体の再分散性や再分散液の経時安定性も良好である。
このため本発明の微粉体状改質シルクパウダーは基礎化
粧料、塗料、繊維布帛加工剤等の水や有機溶媒分散液の
配合剤として使用した場合、乳液化粧料や塗料に於て極
めて緻密な感触や塗布面の外観を与える。又、化粧料や
塗料さらには繊維加工に於て、シルク特有の適度な吸湿
性や保湿性等に優れ、シルクタッチの好ましい感触の化
粧効果や表面仕上げのものが得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // A61K 7/00 C08J 3/03 CFJ C08L 89:00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絹フィブロイン水溶液からの再生シルク
    粗粉体、或いは絹繊維を酸又はアルカリにより処理する
    ことで得た、結晶化度を天然絹糸の1/2以下に改質し
    た粗粉体を、水を分散媒として湿式粉砕することを特徴
    とする、体積平均粒子径が5μ以下の微粉体状改質シル
    クパウダー水分散液の製造法
  2. 【請求項2】 絹フィブロイン水溶液からの再生シルク
    粗粉体、或いは絹繊維を酸又はアルカリにより処理する
    ことで得た、結晶化度を天然絹糸の1/2以下に改質し
    た粗粉体を、水を分散媒として湿式粉砕した後、乾燥
    ることを特徴とする体積平均粒子径が5μ以下微粉
    体状改質シルクパウダーの製造法。
JP3138216A 1991-05-13 1991-05-13 微粉体状改質シルクパウダー水分散液の製造法及び微粉体状改質シルクパウダーの製造法 Expired - Fee Related JP2601779B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3138216A JP2601779B2 (ja) 1991-05-13 1991-05-13 微粉体状改質シルクパウダー水分散液の製造法及び微粉体状改質シルクパウダーの製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3138216A JP2601779B2 (ja) 1991-05-13 1991-05-13 微粉体状改質シルクパウダー水分散液の製造法及び微粉体状改質シルクパウダーの製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04337331A JPH04337331A (ja) 1992-11-25
JP2601779B2 true JP2601779B2 (ja) 1997-04-16

Family

ID=15216803

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3138216A Expired - Fee Related JP2601779B2 (ja) 1991-05-13 1991-05-13 微粉体状改質シルクパウダー水分散液の製造法及び微粉体状改質シルクパウダーの製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2601779B2 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2842980B2 (ja) * 1993-06-02 1999-01-06 出光石油化学株式会社 絹フィブロイン超微粉末の製造法
EP0878513B1 (en) * 1993-05-24 2003-11-05 Idemitsu Petrochemical Co. Ltd. A coating including natural organic substance fine powder
JP2615440B2 (ja) * 1995-01-27 1997-05-28 農林水産省蚕糸・昆虫農業技術研究所長 絹フィブロイン微粉末の製造方法
JP3362778B2 (ja) * 1999-06-03 2003-01-07 独立行政法人農業生物資源研究所 結晶性絹超微粉末の製造方法
JP3505677B2 (ja) * 1999-07-12 2004-03-08 独立行政法人農業生物資源研究所 結晶性絹超微粉末を含有する化粧料
JP4570188B2 (ja) * 1999-11-24 2010-10-27 独立行政法人 日本原子力研究開発機構 絹繊維を微粉末化及び水溶化する方法
JP2002279988A (ja) * 2001-03-16 2002-09-27 Osaka Gas Co Ltd 黒鉛系炭素材料、その製造方法、リチウム二次電池用負極炭素材料およびリチウム二次電池
JP2002302499A (ja) * 2001-04-04 2002-10-18 Kanebo Ltd 顆粒状絹フィブロイン及びその製造方法
JP2004250432A (ja) * 2003-01-28 2004-09-09 Kanebo Ltd 改質シルクパウダーおよび化粧料
EP1979055A2 (de) * 2006-01-20 2008-10-15 Basf Se Verwendung von protein-microbeads in der kosmetik
JP6396708B2 (ja) * 2013-09-04 2018-09-26 株式会社コーセー 粉体化粧料
JP6656011B2 (ja) * 2016-02-12 2020-03-04 株式会社豊和堂シルクテック フィブロインナノファイバーの製造方法
JP6656012B2 (ja) * 2016-02-12 2020-03-04 株式会社豊和堂シルクテック ナノポーラス構造を有するフィブロイン成形物の製造方法
JP6656010B2 (ja) * 2016-02-12 2020-03-04 株式会社豊和堂シルクテック 繊維状タンパク質スラリー及びその製造方法
JP6899556B2 (ja) * 2017-01-24 2021-07-07 富山県 シルクナノファイバーの製造方法、複合材料、およびシルクナノファイバーフィルム
CN113476330B (zh) * 2021-05-28 2024-01-30 苏州大学 一种化妆品用蚕丝粉及其制备方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0635515B2 (ja) * 1985-05-31 1994-05-11 鐘紡株式会社 多孔性絹フイブロイン粉末及びその製造法
JPS62250056A (ja) * 1986-04-21 1987-10-30 Kanebo Ltd 油性体吸蔵再生蛋白質微粉末及びその製造法
JP2599287B2 (ja) * 1988-05-21 1997-04-09 アイン株式会社 絹の粉砕方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04337331A (ja) 1992-11-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2601779B2 (ja) 微粉体状改質シルクパウダー水分散液の製造法及び微粉体状改質シルクパウダーの製造法
JPS5838449B2 (ja) 微粉末状絹フィプロインの製造法
KR100371415B1 (ko) 셀룰로오스 분산체
JP3247390B2 (ja) セルロースナノフィブリルへの低い置換度を有するカルボキシセルロースの補充
AU741500B2 (en) Ultra-fine microcrystalline cellulose compositions and process for their manufacture
JP2000503704A (ja) 本質的に非晶質のセルロースナノフィブリルへの高い置換度を有するカルボキシセルロースの補充
KR102306949B1 (ko) 화장료
JP6758805B2 (ja) 化粧料
US4325741A (en) Fibroin-coated pigment and processes for producing same
US4233211A (en) Finely powdered fibroin and process for producing same
JP5010077B2 (ja) エラグ酸分散物及び外用剤組成物
EP0011161B1 (en) Finely powdered fibroin and process for producing same
AT515174A1 (de) Cellulosesuspension, Verfahren zu ihrer Herstellung und Verwendung
JPH0578979A (ja) 改質シルクパウダー固着布帛及びその製造方法
JP2017048142A (ja) 化粧料
JPS61276825A (ja) 多孔性絹フイブロイン粉末及びその製造法
JP2854687B2 (ja) 染色絹フィブロイン粉末の製造法
JP4270525B2 (ja) 球状再生セルロース微粒子及びそれからなる水懸濁液、ゲル状物質及び球状再生セルロース微粒子の製法
JPH0579260B2 (ja)
JP2912430B2 (ja) 油性体吸蔵再生蛋白質微粉末及びその製造方法
JP2994781B2 (ja) コロイド状酸化チタン吸着シルク顔料及びその製造法
JPH04342729A (ja) 球状高分子複合体の製造方法および球状高分子複合体
JPH01249133A (ja) 均質化されたキチン懸濁液
JP2021130651A (ja) 化粧料用粉体、化粧料用粉体の製造方法、及び化粧料
WO2021116988A1 (en) Method to produce a stable composition comprising hornificated particles

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S202 Request for registration of non-exclusive licence

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R315201

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S202 Request for registration of non-exclusive licence

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R315201

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080129

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090129

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090129

Year of fee payment: 12

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090129

Year of fee payment: 12

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090129

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100129

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100129

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100129

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100129

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110129

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110129

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110129

Year of fee payment: 14

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees