JPS61276825A - 多孔性絹フイブロイン粉末及びその製造法 - Google Patents
多孔性絹フイブロイン粉末及びその製造法Info
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- JPS61276825A JPS61276825A JP11919985A JP11919985A JPS61276825A JP S61276825 A JPS61276825 A JP S61276825A JP 11919985 A JP11919985 A JP 11919985A JP 11919985 A JP11919985 A JP 11919985A JP S61276825 A JPS61276825 A JP S61276825A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分1))
本発明は多孔性絹フィプロイン粉末及びその製造法に関
するものである。
するものである。
(従来の技W)
絹フィプロイン粉末、殊に再生絹フィプロイン粉末紘、
その適度の吸湿性及び保湿性、皮膚に対する優れた親和
性、良好な親水性−親油性バランス、更には紫外線吸収
性等の特性を有し、従来から主としてメーキャップ化粧
料基剤に添加使用されている(特公昭5g−88449
号公報)。
その適度の吸湿性及び保湿性、皮膚に対する優れた親和
性、良好な親水性−親油性バランス、更には紫外線吸収
性等の特性を有し、従来から主としてメーキャップ化粧
料基剤に添加使用されている(特公昭5g−88449
号公報)。
本発明者等は上述の絹フィプロインの化粧料として好ま
しい性質を活用して、再生絹フィプロイン皮膜により一
般的な化粧料用顔料の粒子表面を実質的に被覆すること
による付着性、伸展性、分散性、混和性、被覆性、吸油
性、親水性と親油性のバランス、発汗防止性、感触、皮
屑保護性、染色性等に著しく優れた化粧料用顔料及びそ
の製造法を特公昭57−11577gとして提供した。
しい性質を活用して、再生絹フィプロイン皮膜により一
般的な化粧料用顔料の粒子表面を実質的に被覆すること
による付着性、伸展性、分散性、混和性、被覆性、吸油
性、親水性と親油性のバランス、発汗防止性、感触、皮
屑保護性、染色性等に著しく優れた化粧料用顔料及びそ
の製造法を特公昭57−11577gとして提供した。
しかしながら、これ等の再生絹フィプロイン顔料は、染
色性や保管性に於て、従来の一般的な顔料に比べれば類
1iFK良好であるもの−、実用的には例えば染料の染
着量、染着染料の耐水怒牢灰の点で、衣料用染料の場合
はともかくとして、化粧用法定色素及び食用色素の場合
不満足であって、生産工程や製品の品質上問題であった
。
色性や保管性に於て、従来の一般的な顔料に比べれば類
1iFK良好であるもの−、実用的には例えば染料の染
着量、染着染料の耐水怒牢灰の点で、衣料用染料の場合
はともかくとして、化粧用法定色素及び食用色素の場合
不満足であって、生産工程や製品の品質上問題であった
。
かかる問題点を解決するべく、本発明者等は先にシルク
パウダーにN、N−シアル中ルアミノエチルメタクリレ
ート又はこれを主成分とする共電合体を固着せしめた絹
フィプロイン及びその製造法を特願昭56−76865
号として提案した。
パウダーにN、N−シアル中ルアミノエチルメタクリレ
ート又はこれを主成分とする共電合体を固着せしめた絹
フィプロイン及びその製造法を特願昭56−76865
号として提案した。
該ポリアクリレート固着フィプロインはその発明の説明
から容易に類推することができるように絹フィプロイン
被覆顔料へも適用することが可能であるが、この方法に
よった場合でも当然のことながら基質顔料の配合が多い
場合や染料が天然色素の場合は染着量の点で充分に満足
できるフィプロインjf&覆顔料を得ることはできない
。
から容易に類推することができるように絹フィプロイン
被覆顔料へも適用することが可能であるが、この方法に
よった場合でも当然のことながら基質顔料の配合が多い
場合や染料が天然色素の場合は染着量の点で充分に満足
できるフィプロインjf&覆顔料を得ることはできない
。
その他、特開昭59−10507号公報にシルクパウダ
ーを用いて、染料の顔料化の方法に関連したものとして
、シーン抽出色素の顔料化粉末を配合した化粧料が記載
されている。この方法は古来実施されている絹繊維の天
然色素での媒染々色法をパウダーに応用したものにすぎ
ず、染着色累分も少く、せいぜい淡色にしか染まらず、
一般に着色顔料として要求される色素分5%以上、望ま
しくは10%以上、さらに望ましくは20%以上の水準
に程遠いものしか得られない。
ーを用いて、染料の顔料化の方法に関連したものとして
、シーン抽出色素の顔料化粉末を配合した化粧料が記載
されている。この方法は古来実施されている絹繊維の天
然色素での媒染々色法をパウダーに応用したものにすぎ
ず、染着色累分も少く、せいぜい淡色にしか染まらず、
一般に着色顔料として要求される色素分5%以上、望ま
しくは10%以上、さらに望ましくは20%以上の水準
に程遠いものしか得られない。
即ち、絹繊維の媒染々色は酢酸アルミニウム等のアルミ
ニウムの弱a2塩が水溶液中で徐々に水酸化アルミニウ
ム又は塩基性酢酸アルミニウム等に加水分解され系中に
析出し、これがシコニン等の媒染々料を吸着することを
応用したもので、絹繊維のボイド(Void :饋細
孔)中に、例えば酢酸アルミニウムの水溶液を浸透させ
、前記加水分解を生起せしめ未反応の酢酸アルミニウム
を水洗で除き、析出して残った水酸化アルミニウム又は
塩基性酢酸アルミニウムを媒染剤として染色するもので
ちる。
ニウムの弱a2塩が水溶液中で徐々に水酸化アルミニウ
ム又は塩基性酢酸アルミニウム等に加水分解され系中に
析出し、これがシコニン等の媒染々料を吸着することを
応用したもので、絹繊維のボイド(Void :饋細
孔)中に、例えば酢酸アルミニウムの水溶液を浸透させ
、前記加水分解を生起せしめ未反応の酢酸アルミニウム
を水洗で除き、析出して残った水酸化アルミニウム又は
塩基性酢酸アルミニウムを媒染剤として染色するもので
ちる。
酢酸アルミニウムの場合、加水分解で析出してボイド中
に残留する水酸化アルミニウム又は塩本性水酸化アルミ
ニウムは、たかだか絹繊維の8〜5%(重量)であシ、
これの一部が媒染剤として働くわけで、当然のことなが
ら染料されるシコニン等も僅少で、淡色の顔料とならざ
るを得ない。
に残留する水酸化アルミニウム又は塩本性水酸化アルミ
ニウムは、たかだか絹繊維の8〜5%(重量)であシ、
これの一部が媒染剤として働くわけで、当然のことなが
ら染料されるシコニン等も僅少で、淡色の顔料とならざ
るを得ない。
(参考、北條舒正編、続絹糸の構造 F187頁信州大
学fa、雑学部発行)。
学fa、雑学部発行)。
(発明が解決しようとする問題点)
本発明は従来技術の欠点を改良したもので、その目的と
するところは、付着性、伸展性、分散性、混和性、被板
性、吸油性、親水性と親油性のバランス、発汗防止性、
感触、皮膚保護性に優れ、特に天然色素による染色性、
発色性に著しく優れ、かつ化粧料、食用、塗料用等とし
て極めて有用な多孔性絹フィプロイン粉末を提供すると
と、及びそれを工業的有利に製造する方法を提供するこ
とにある。
するところは、付着性、伸展性、分散性、混和性、被板
性、吸油性、親水性と親油性のバランス、発汗防止性、
感触、皮膚保護性に優れ、特に天然色素による染色性、
発色性に著しく優れ、かつ化粧料、食用、塗料用等とし
て極めて有用な多孔性絹フィプロイン粉末を提供すると
と、及びそれを工業的有利に製造する方法を提供するこ
とにある。
(問題点を解決するための手段)
即ち、本発明は微粉末状の再生絹フィプロイン又は基体
顔料含有再生絹フィプロインよシなシ、該絹フィプロイ
ンの少なくとも50′に重%が熱水不溶性のフィプロイ
ン(β型)よシ4!#成され、且つ孔径1μ以下の気孔
を300μl/I含有する多孔性絹フィプロイン粉本に
かかわるもので69、本発明方法は絹フィプロイン水溶
液に水不浴性炭tIR塩微粒子又は該饋粒子と基体顔料
とを@濁させた懸濁液に凝固性塩の混合及び/又は速い
ずり変形速度での攪拌の処理をして前記微粒子又はそれ
と基体M、Iとを被覆内包する再生#1フィプロイン粗
粒子を生成後酸処理により水不溶性炭酸塩を分解溶出さ
せると共に炭酸ガスを発生せしめ、次いで水洗、乾燥後
粉砕することを特徴とする。
顔料含有再生絹フィプロインよシなシ、該絹フィプロイ
ンの少なくとも50′に重%が熱水不溶性のフィプロイ
ン(β型)よシ4!#成され、且つ孔径1μ以下の気孔
を300μl/I含有する多孔性絹フィプロイン粉本に
かかわるもので69、本発明方法は絹フィプロイン水溶
液に水不浴性炭tIR塩微粒子又は該饋粒子と基体顔料
とを@濁させた懸濁液に凝固性塩の混合及び/又は速い
ずり変形速度での攪拌の処理をして前記微粒子又はそれ
と基体M、Iとを被覆内包する再生#1フィプロイン粗
粒子を生成後酸処理により水不溶性炭酸塩を分解溶出さ
せると共に炭酸ガスを発生せしめ、次いで水洗、乾燥後
粉砕することを特徴とする。
本発明の多孔性絹フィプロイン粉末は再生I#4フィプ
ロイン、又は基体顔料と再生絹フィプロインとの複合体
が無数の機軸気孔を保有する構造でありて、その意は孔
径1μ以下の気孔が800μJ/y以上、好ましくは4
00μj/g以上、よプ好ましくは600μI/g以上
である。
ロイン、又は基体顔料と再生絹フィプロインとの複合体
が無数の機軸気孔を保有する構造でありて、その意は孔
径1μ以下の気孔が800μJ/y以上、好ましくは4
00μj/g以上、よプ好ましくは600μI/g以上
である。
通常の粉末状再生絹フィプ四インや絹糸をそのまま或い
は化学的処理で脆化させたものを粉砕した単なる繊維状
の絹フィプ四インパウダーのボイド(Void :
徽m孔) *yjlii6々200 s l/ f テ
あるのに比較して、本発明による多孔性絹フィプロイン
顔料の場合、微細気孔型が着しく多く、このため例えば
天然色素等の媒染々色や場合によっては酸性染料等での
染色でも非常に一色で耐水、耐光竪牢性の良好な着色絹
フィプロイン顔料を得ることができる。
は化学的処理で脆化させたものを粉砕した単なる繊維状
の絹フィプ四インパウダーのボイド(Void :
徽m孔) *yjlii6々200 s l/ f テ
あるのに比較して、本発明による多孔性絹フィプロイン
顔料の場合、微細気孔型が着しく多く、このため例えば
天然色素等の媒染々色や場合によっては酸性染料等での
染色でも非常に一色で耐水、耐光竪牢性の良好な着色絹
フィプロイン顔料を得ることができる。
本発明の多孔性絹フィプロイン粉本が敞細気孔蔗の増加
で色素の染色量や堅牢性が顕著に増加向上する原因は明
薙には判らないが、おそらく活性炭の高い吸着性能が、
その多量の欺軸気孔に原因するのと同様の原理と考えら
れる。
で色素の染色量や堅牢性が顕著に増加向上する原因は明
薙には判らないが、おそらく活性炭の高い吸着性能が、
その多量の欺軸気孔に原因するのと同様の原理と考えら
れる。
本発明の多孔性絹フィプロイン粉末社、再生絹フィプロ
インの少なくとも50重量%、好ましくは少なくとも9
0M崖%が熱水不溶性のフィプロイン(β型構造)によ
って構成されている。50重量%未満ではフィプロイン
の親水性が極度に強くなシ、水や汗で粘着、粘結を起し
て顔料粒子が二次粒子化(粒子が凝集して巨大粒子とな
る)したり、また水分散!(水系のベインや化粧料)の
中では該皮膜の脱離が、油分散KC油性の塗料の化粧料
)の中では分散性が低下しやすい。また塗布時の伸び、
感触等がわるくなる。
インの少なくとも50重量%、好ましくは少なくとも9
0M崖%が熱水不溶性のフィプロイン(β型構造)によ
って構成されている。50重量%未満ではフィプロイン
の親水性が極度に強くなシ、水や汗で粘着、粘結を起し
て顔料粒子が二次粒子化(粒子が凝集して巨大粒子とな
る)したり、また水分散!(水系のベインや化粧料)の
中では該皮膜の脱離が、油分散KC油性の塗料の化粧料
)の中では分散性が低下しやすい。また塗布時の伸び、
感触等がわるくなる。
本発明において熱水不溶性のフィプロインとは100°
Cの熱水中で15分間煮沸しても溶解しないフィプロイ
ンを請う。
Cの熱水中で15分間煮沸しても溶解しないフィプロイ
ンを請う。
前記熱水不溶性フィプロインはフィプロインの分子間水
素結合が実質的にβ構造のものである。
素結合が実質的にβ構造のものである。
再生フィプロインの結晶化度は前記製造過程の諸条件に
より若干異なるけれども通常10%以上、好ましくは2
0%以上で48%を超えることがない。これは絹繊維の
結晶化度(60%以上)よシも可成ル低く、又分子の配
向度(絹繊維の1/2以下と低い。この点が単なる改質
絹フィプロイン(よりも再生絹フィプロインの方が化粧
料基剤として、よシ好ましい効果を与える原因と考えら
れる。
より若干異なるけれども通常10%以上、好ましくは2
0%以上で48%を超えることがない。これは絹繊維の
結晶化度(60%以上)よシも可成ル低く、又分子の配
向度(絹繊維の1/2以下と低い。この点が単なる改質
絹フィプロイン(よりも再生絹フィプロインの方が化粧
料基剤として、よシ好ましい効果を与える原因と考えら
れる。
本発明の多孔性絹フィプロイン粉末における基体顔料と
は、塗料用又は化粧料用の白色顔料、体質顔料、パール
顔料等の聡称であって、例えばタルク、カオリン、マイ
カ、酸化チタン、酸化亜鉛、雲母チタン、又はそれらの
複合物を挙げることができ、−穂又は二種以上組合せて
適用される。基体顔料の最大粒径は通常0.08〜20
μである。
は、塗料用又は化粧料用の白色顔料、体質顔料、パール
顔料等の聡称であって、例えばタルク、カオリン、マイ
カ、酸化チタン、酸化亜鉛、雲母チタン、又はそれらの
複合物を挙げることができ、−穂又は二種以上組合せて
適用される。基体顔料の最大粒径は通常0.08〜20
μである。
本発明に於て基体顔料は再生絹フィプロインに対して0
〜4倍(!f)であって、好ましくは0〜2倍(重量)
、よシ好ましくは0〜1倍(重量)である。
〜4倍(!f)であって、好ましくは0〜2倍(重量)
、よシ好ましくは0〜1倍(重量)である。
本発明の多孔性絹フィプロイン粉本の最大粒径は通常0
.5〜100μ、好ましくは1〜60μ、特に好ましく
は8〜80μでるる。最大粒径が100μよ)も大きく
なると皮膚に対する付着性、親和性、伸展性等がわるく
なシやすい。
.5〜100μ、好ましくは1〜60μ、特に好ましく
は8〜80μでるる。最大粒径が100μよ)も大きく
なると皮膚に対する付着性、親和性、伸展性等がわるく
なシやすい。
本発明に適用する絹フィプロイン原料としてはまゆ、生
糸、まゆ屑、生糸屑、ビス、揚#)m、絹布屑、ブーレ
ット等を常法に従い必費に応じ活性剤の存在下、温水中
で又娘酵素の存在下に温水中でセリシンを除去し乾燥し
た稍練絹を使用し、例えば特公昭58−88449号公
報記載の方法で溶解するが溶媒としてはコスト、及び使
用上の点からカルシウム又はマグネシウム或いは亜鉛の
塩酸塩又は硝酸塩の水溶液が好ましい。又これらの水溶
液の濃度は使用する溶媒の種類、温度等により異なるが
金属塩等の練度は通常10〜80重重%、好ましくは2
0〜70嵐量%、特に好ましくは25〜60に社%であ
る。
糸、まゆ屑、生糸屑、ビス、揚#)m、絹布屑、ブーレ
ット等を常法に従い必費に応じ活性剤の存在下、温水中
で又娘酵素の存在下に温水中でセリシンを除去し乾燥し
た稍練絹を使用し、例えば特公昭58−88449号公
報記載の方法で溶解するが溶媒としてはコスト、及び使
用上の点からカルシウム又はマグネシウム或いは亜鉛の
塩酸塩又は硝酸塩の水溶液が好ましい。又これらの水溶
液の濃度は使用する溶媒の種類、温度等により異なるが
金属塩等の練度は通常10〜80重重%、好ましくは2
0〜70嵐量%、特に好ましくは25〜60に社%であ
る。
本発明に使用する前記フィプロイン水溶液のフィプロイ
ンの濃度は通常2〜20if麓%、好ましくは4〜15
33(麓%、特に好ましくは5〜10″][量%でおる
。
ンの濃度は通常2〜20if麓%、好ましくは4〜15
33(麓%、特に好ましくは5〜10″][量%でおる
。
23km%未満では、フィプロイン水溶液の再生時間が
長くなって非経済的であシ、一方20東皿%を越えると
、水洗、乾燥工程における該多孔性フィプロイン粉末よ
シの脱水が難しい場合がある。
長くなって非経済的であシ、一方20東皿%を越えると
、水洗、乾燥工程における該多孔性フィプロイン粉末よ
シの脱水が難しい場合がある。
更に前記両範囲外では熱水不溶性フィプロインの割合(
β構造化率)の少ない、かつ汗や水分散媒中で粘着しf
cシ、二次粒子化を起しやすい再生フィプロインを生成
しやすい。
β構造化率)の少ない、かつ汗や水分散媒中で粘着しf
cシ、二次粒子化を起しやすい再生フィプロインを生成
しやすい。
本発明方法に適用する懸濁液は絹フィプロイン水溶液に
カルシウム、マグネシウム或いは亜鉛の塩酸塩又は硝酸
塩の少なくとも1櫨を溶存させ、これに水易溶性の炭酸
塩を投入して、カルシウム、マグネシウム或いは亜鉛の
炭酸塩を水不溶性の欺粉子として析出させてもよく、又
絹フィプロイン原料の溶媒として好ましい溶解用塩が、
たまたま該水不溶性炭酸塩の原料でもあるため、中間体
である粗粒子に内包せしめる水不溶性炭酸塩の所定諷(
略当麓)から打算した麓の、カルシウム、マグネシウム
或いは亜鉛の8&#1.曳又は硝酸塩で絹フィプロイン
原料を溶解し、これを脱塩しないで次工程に、そのまま
使用しても艮い。但し、組フィプロイン水溶液は、透析
脱塩して絹フィプロイン原料の溶解に使用した塩酸塩又
は硝酸塩を完全に除去することがよシ好ましい。透析に
よって、本来含まれている又溶解時に生成し、製品の化
粧料用基剤としての性能を低下させる低分子負の絹フィ
プロインや染色時、特にキノン系の天然色票での染色時
に発色の障害になシ、原料や反応系から混入する鉄イオ
ン等を完全にgJ除くことができる。この場合、反応系
内で水不溶性炭酸塩を生成せしめる時は、あらためて前
記塩酸塩又は硝酸塩を所定m添加する公安がある。
カルシウム、マグネシウム或いは亜鉛の塩酸塩又は硝酸
塩の少なくとも1櫨を溶存させ、これに水易溶性の炭酸
塩を投入して、カルシウム、マグネシウム或いは亜鉛の
炭酸塩を水不溶性の欺粉子として析出させてもよく、又
絹フィプロイン原料の溶媒として好ましい溶解用塩が、
たまたま該水不溶性炭酸塩の原料でもあるため、中間体
である粗粒子に内包せしめる水不溶性炭酸塩の所定諷(
略当麓)から打算した麓の、カルシウム、マグネシウム
或いは亜鉛の8&#1.曳又は硝酸塩で絹フィプロイン
原料を溶解し、これを脱塩しないで次工程に、そのまま
使用しても艮い。但し、組フィプロイン水溶液は、透析
脱塩して絹フィプロイン原料の溶解に使用した塩酸塩又
は硝酸塩を完全に除去することがよシ好ましい。透析に
よって、本来含まれている又溶解時に生成し、製品の化
粧料用基剤としての性能を低下させる低分子負の絹フィ
プロインや染色時、特にキノン系の天然色票での染色時
に発色の障害になシ、原料や反応系から混入する鉄イオ
ン等を完全にgJ除くことができる。この場合、反応系
内で水不溶性炭酸塩を生成せしめる時は、あらためて前
記塩酸塩又は硝酸塩を所定m添加する公安がある。
基体顔料を併用する場合懸濁液中に該基体顔料を懸濁さ
せ所定の工程を経てそれを被覆内包する多孔性絹フィプ
ロイン顔料を得ることができる。
せ所定の工程を経てそれを被覆内包する多孔性絹フィプ
ロイン顔料を得ることができる。
上述の水易溶性*#塩としては炭酸ナトリウム、炭酸ア
ンモニウム等が挙げられる。前記塩酸塩又は硝酸塩と水
易浴性炭#R朧の反応は、攪拌下瞬時に生起し水不溶性
の炭rR塩饋粒子が析出する。
ンモニウム等が挙げられる。前記塩酸塩又は硝酸塩と水
易浴性炭#R朧の反応は、攪拌下瞬時に生起し水不溶性
の炭rR塩饋粒子が析出する。
該微粒子又は該微粒子と晟体顔料の両者が懸濁する絹フ
ィプロイン水溶液に凝固性壜の混合又は5 Q / 8
60以上の速いずり変形速度での攪拌等の少くとも一槍
の処理を笑施し、#4フィプロインを再生させる。再生
した絹フィプロイン粗粒子は水不溶性炭酸塩欺粒子又は
該微粒子と基体顔料との両者を被覆内包する粗粒子状ゲ
ル体である。該粗粒子状ゲル体は前記透析脱塩して精製
した絹フィプロイン水溶液に平均粒径lμ以下、好まし
くは0.1μ以下の軽質炭酸カルシウム又はこれと基体
顔料の両者が懸濁する絹フィプロイン水溶液から同様の
方法で再生させることもできる。
ィプロイン水溶液に凝固性壜の混合又は5 Q / 8
60以上の速いずり変形速度での攪拌等の少くとも一槍
の処理を笑施し、#4フィプロインを再生させる。再生
した絹フィプロイン粗粒子は水不溶性炭酸塩欺粒子又は
該微粒子と基体顔料との両者を被覆内包する粗粒子状ゲ
ル体である。該粗粒子状ゲル体は前記透析脱塩して精製
した絹フィプロイン水溶液に平均粒径lμ以下、好まし
くは0.1μ以下の軽質炭酸カルシウム又はこれと基体
顔料の両者が懸濁する絹フィプロイン水溶液から同様の
方法で再生させることもできる。
前記粗粒子中の次酸塩懺粒子の麓は粗粒子の20〜80
31搬%が好ましく、80〜7o東麓%がよシ好ましい
。20惠蔗%未満の場合、微細孔量が減少し、一方so
wn%を越すとかえって1μ以下の微細孔量が減少し、
1μ以上の微細孔量が増える傾向を示す。
31搬%が好ましく、80〜7o東麓%がよシ好ましい
。20惠蔗%未満の場合、微細孔量が減少し、一方so
wn%を越すとかえって1μ以下の微細孔量が減少し、
1μ以上の微細孔量が増える傾向を示す。
凝固性樵を使用する場合は、例えば塩化ナトリウム、塩
化カリウム、硝酸ナトリウム及び硝酸カリウム等の濃厚
水溶液を混合攪拌して絹フィプロインを析出させる。凝
固!l:塩の麺皮は絹フィプロイン水静液との混合液の
凝度が通常5〜10電意%となるよう調整する。
化カリウム、硝酸ナトリウム及び硝酸カリウム等の濃厚
水溶液を混合攪拌して絹フィプロインを析出させる。凝
固!l:塩の麺皮は絹フィプロイン水静液との混合液の
凝度が通常5〜10電意%となるよう調整する。
攪拌のみでも絹フィプロインは析出するがこの場合、速
いずり変形速度で行わねばならず通常5 Q / se
e以上、好ましくは1007 sec以上のすり変形速
度で夫施する。攪拌時間は水溶液の濃度又はずシ変形速
度等にニジ異なるが通常1時間以上でゲル化が行なわれ
る。
いずり変形速度で行わねばならず通常5 Q / se
e以上、好ましくは1007 sec以上のすり変形速
度で夫施する。攪拌時間は水溶液の濃度又はずシ変形速
度等にニジ異なるが通常1時間以上でゲル化が行なわれ
る。
中間体である絹フィプロイン粗粒子は濾過水洗後、場合
によっては乾燥、粗粉砕後酸処理を夫施し、次酸塩徽粒
子を分解する。酸としては嘔酸や酢酸或いはクエン酸が
適当であるが、硫酸は水難容性の硫酸塩が生成する場合
があるので注意する必要がある。酸の社は被覆内包され
る炭酸塩と当麓へやや過剰が望ましいが、PHを1以下
にすると絹フィプロインが脆化する危険があるので避け
なければならない。酸分解の完了は炭酸ガスの発生が終
息することで確認でき、次いで得られた多孔性絹フィプ
ロイン粉末を水洗、脱水する。脱水は遠心脱水機の使用
が好ましく、この脱水により多孔性絹フィプロイン粉末
は通常その乾燥物に対して100^600東麓%程度ま
でに脱水される。
によっては乾燥、粗粉砕後酸処理を夫施し、次酸塩徽粒
子を分解する。酸としては嘔酸や酢酸或いはクエン酸が
適当であるが、硫酸は水難容性の硫酸塩が生成する場合
があるので注意する必要がある。酸の社は被覆内包され
る炭酸塩と当麓へやや過剰が望ましいが、PHを1以下
にすると絹フィプロインが脆化する危険があるので避け
なければならない。酸分解の完了は炭酸ガスの発生が終
息することで確認でき、次いで得られた多孔性絹フィプ
ロイン粉末を水洗、脱水する。脱水は遠心脱水機の使用
が好ましく、この脱水により多孔性絹フィプロイン粉末
は通常その乾燥物に対して100^600東麓%程度ま
でに脱水される。
脱水後は容易に絶乾状諭まで乾燥することができる。乾
燥は、常圧又は減圧下で1i60 P−120℃で行な
われる。
燥は、常圧又は減圧下で1i60 P−120℃で行な
われる。
かくして得られた乾燥物はハンマーミル、ジェットミル
勢の粉砕機を使用することにより容易に微粉末化される
。その粒子径(最大粒子径)は通常0.5〜100μ、
好ましくは1〜60μ、特に好ましくは8〜80μに調
′贅される。
勢の粉砕機を使用することにより容易に微粉末化される
。その粒子径(最大粒子径)は通常0.5〜100μ、
好ましくは1〜60μ、特に好ましくは8〜80μに調
′贅される。
かくして得られた本発明の多孔性絹フィプロイン粉末は
、その再生フィプロインの少なくとも503!(m%が
熱水不溶性フィプロインで構成さ゛れているが、乾燥前
、乾燥後又は粉砕後に湿熱処理を行なうことによって、
フィプロインの熱水不浴化(熱水不溶性フィプロインの
割合、β構造化率)を更に促進(増大)することができ
、前記の特性を更に向上することができる。
、その再生フィプロインの少なくとも503!(m%が
熱水不溶性フィプロインで構成さ゛れているが、乾燥前
、乾燥後又は粉砕後に湿熱処理を行なうことによって、
フィプロインの熱水不浴化(熱水不溶性フィプロインの
割合、β構造化率)を更に促進(増大)することができ
、前記の特性を更に向上することができる。
その湿熱処理としては、乾燥後又は粉砕後の該粉末を5
0℃以上、特に80〜120 ’Cの飽和水蒸気で加熱
処理するか、若しくは乾燥前に塩化ナトリウム、塩化カ
リウム、硫酸ナトリウムs 4MC酸カリウム、硫酸ナ
トリウム、硝酸ナトリウム等の中性塩水溶液或いはアセ
トン、アルコール等の有機溶媒中で加熱処理することに
よって行なわれる。
0℃以上、特に80〜120 ’Cの飽和水蒸気で加熱
処理するか、若しくは乾燥前に塩化ナトリウム、塩化カ
リウム、硫酸ナトリウムs 4MC酸カリウム、硫酸ナ
トリウム、硝酸ナトリウム等の中性塩水溶液或いはアセ
トン、アルコール等の有機溶媒中で加熱処理することに
よって行なわれる。
これらの温熱処理を行なう゛場合は、上述の如き再生フ
ィプロインり熱水不溶化の促進(β構造化率の増大)と
共にフィプロインの結晶化度をも更に増大することがで
き優れた適度の親水性と親油性のバランス、発汗防止性
、分散媒への分散性、被膜安定性、染色釡牢性を有する
艮好なフィプロイン被覆顔料が得られやすい。
ィプロインり熱水不溶化の促進(β構造化率の増大)と
共にフィプロインの結晶化度をも更に増大することがで
き優れた適度の親水性と親油性のバランス、発汗防止性
、分散媒への分散性、被膜安定性、染色釡牢性を有する
艮好なフィプロイン被覆顔料が得られやすい。
(発明の効果)
本発明の多孔性絹フィプロイン粉末は、再生フィプロイ
ン又は基体顔料含有再生絹フィプロインが孔径1μ以下
の気孔を800μl/gI以上保有しているため、色素
吸着性、発色性、保湿性、保香性等の吸着性が良好で、
特に天然色素の染着性、発色性に著し′ぐ優れた顔料で
あり、又、議粉末状の再生フィプロイン顔料であるので
、それ自体皮屑に対する付着性、伸び、感触、保湿性、
PH緩衝性、被覆力、親水性と親油性のバランス、紫外
線吸収性、皮屑保論性等のイヒ粧料基剤に望ましい性能
に著しく優れている。それ故従来の顔料に見られる欠点
、即ち皮膚よシの脱水、脱脂、乾燥等の問題が無く皮膚
を建全に保護することができる。
ン又は基体顔料含有再生絹フィプロインが孔径1μ以下
の気孔を800μl/gI以上保有しているため、色素
吸着性、発色性、保湿性、保香性等の吸着性が良好で、
特に天然色素の染着性、発色性に著し′ぐ優れた顔料で
あり、又、議粉末状の再生フィプロイン顔料であるので
、それ自体皮屑に対する付着性、伸び、感触、保湿性、
PH緩衝性、被覆力、親水性と親油性のバランス、紫外
線吸収性、皮屑保論性等のイヒ粧料基剤に望ましい性能
に著しく優れている。それ故従来の顔料に見られる欠点
、即ち皮膚よシの脱水、脱脂、乾燥等の問題が無く皮膚
を建全に保護することができる。
更にその再生フィプロインはその503kJi%以上の
熱水不溶性フィプロイン(β型構造)にょシ構成されて
いてβ化構造化率が高く、かつ分子が適度に配向してい
るので、水や油を分散媒とする塗料や化粧料中での均一
分散性、発汗防止性、被膜安定性、無機粉体との混和性
、皮膚の一湿効果にも著しく優れてお)、前記の如き水
、汗による粘着、粘結、二次粒子化被膜剥aSの現象を
起すことがない。
熱水不溶性フィプロイン(β型構造)にょシ構成されて
いてβ化構造化率が高く、かつ分子が適度に配向してい
るので、水や油を分散媒とする塗料や化粧料中での均一
分散性、発汗防止性、被膜安定性、無機粉体との混和性
、皮膚の一湿効果にも著しく優れてお)、前記の如き水
、汗による粘着、粘結、二次粒子化被膜剥aSの現象を
起すことがない。
以下、不発明の詳細な説明する。
夫施例に示す部とはl負部を、結晶化度以外の%とはλ
諷%を意味する。
諷%を意味する。
実施例1
絹フィプロイン原料として絹紡績屑を用いて、これの1
00部をマμ七〃石けん80部、水8000部の溶液で
95〜98℃において8時間攪拌精練し、残膠を0.1
%以下Kまで減少させ、水洗後80℃で熱風乾燥した。
00部をマμ七〃石けん80部、水8000部の溶液で
95〜98℃において8時間攪拌精練し、残膠を0.1
%以下Kまで減少させ、水洗後80℃で熱風乾燥した。
塩化力〃シウム(OaO/2 ・2′Hgo) 100
部に水100部を混合して88重量%塩化力〃シウム水
溶液200部を調製して110℃に加熱した。これに精
練ずみの絹紡屑40部をニーダを用いて6分間で攪拌し
ながら投入後、さらに80分間攪拌し完全に溶解させた
。
部に水100部を混合して88重量%塩化力〃シウム水
溶液200部を調製して110℃に加熱した。これに精
練ずみの絹紡屑40部をニーダを用いて6分間で攪拌し
ながら投入後、さらに80分間攪拌し完全に溶解させた
。
次に、内径200#、膜厚20 is、長さ500鱈の
再生セルロース系中空糸を2000本束ね、これの両端
を中空穴を閉塞することなく集束固定(シーN)したホ
ローファイバー型の透析装置を用いて、前記各溶解液を
0.11部時間の割合で流入させて脱イオン水を用いて
透析し、フィプロイン水溶液を得た。該フィプロイン水
溶液のフィプロイン濃度は6.6重量%で、残留塩化力
μシウムは0.001重量%であった。
再生セルロース系中空糸を2000本束ね、これの両端
を中空穴を閉塞することなく集束固定(シーN)したホ
ローファイバー型の透析装置を用いて、前記各溶解液を
0.11部時間の割合で流入させて脱イオン水を用いて
透析し、フィプロイン水溶液を得た。該フィプロイン水
溶液のフィプロイン濃度は6.6重量%で、残留塩化力
μシウムは0.001重量%であった。
得られたフィプロイン水溶液200部に、塩化カルシウ
ム2水塩80部を攪拌混合し、完全に溶解したのを確認
後、これに10重量%炭酸ナトリウム200 CCを徐
々に投入し、炭酸カルシウムの微細な結晶を析出させた
。該反応は炭酸ナトリウムの投入終了と同時に定量的に
完了するので、引続いて、該炭酸塩微粒子が懸濁する絹
フィプロイン水溶液を100/86C,以上のずり変形
速度を与えるように高速で攪拌した。
ム2水塩80部を攪拌混合し、完全に溶解したのを確認
後、これに10重量%炭酸ナトリウム200 CCを徐
々に投入し、炭酸カルシウムの微細な結晶を析出させた
。該反応は炭酸ナトリウムの投入終了と同時に定量的に
完了するので、引続いて、該炭酸塩微粒子が懸濁する絹
フィプロイン水溶液を100/86C,以上のずり変形
速度を与えるように高速で攪拌した。
攪拌を2〜8時間続けると次第に炭酸カルシウムを被覆
内包する絹フィプロインが析出し、ついには全体が小さ
なゲ〃の集合体として固まった。
内包する絹フィプロインが析出し、ついには全体が小さ
なゲ〃の集合体として固まった。
ゲ〃集合体をF別し、水洗、乾燥後ハンマーミ〃で粉砕
し、約88部の粗粉体を得た。
し、約88部の粗粉体を得た。
得られた粉砕物を200部の水に懸濁させ、これに濃塩
酸40部を徐々に流入させた。発生する炭酸ガスのため
反応液は激しく発泡する。炭酸ガスの発生が終了したの
を確認後、さらに2〜8時間攪拌を続けた。反応終了後
沈澱物をF別し、水洗、乾燥後、これをジェットミ〃で
粉砕し、18部の微粒子を得た。この結果から本発明例
の粗粒子中の炭酸力μシウム微粒子の量は約60重量%
であったことが判る。
酸40部を徐々に流入させた。発生する炭酸ガスのため
反応液は激しく発泡する。炭酸ガスの発生が終了したの
を確認後、さらに2〜8時間攪拌を続けた。反応終了後
沈澱物をF別し、水洗、乾燥後、これをジェットミ〃で
粉砕し、18部の微粒子を得た。この結果から本発明例
の粗粒子中の炭酸力μシウム微粒子の量は約60重量%
であったことが判る。
得られた再生絹フィプロイン粉末の平均粒径はコールタ
−カウンターによる測定で12.571であった。又、
水銀圧入法による微細気孔量の測定で、本発明例の場合
IJI以下の気孔量が6805illと多孔質であった
が、通常の微粉末状再生絹フィプロインや単に繊維を粉
砕した絹フィプロインパウダーのI11以下の気孔量は
共に2005ill以下であった。
−カウンターによる測定で12.571であった。又、
水銀圧入法による微細気孔量の測定で、本発明例の場合
IJI以下の気孔量が6805illと多孔質であった
が、通常の微粉末状再生絹フィプロインや単に繊維を粉
砕した絹フィプロインパウダーのI11以下の気孔量は
共に2005ill以下であった。
本発明例の多孔性絹フィプロイン粉末の結晶化度はX線
測定の結果18%であり、又熱水不溶性フィプロインの
割合(β構造率)は80重量%で皮膚上での付着性、伸
び、感触の良好な粉末で顔料として好適であった。
測定の結果18%であり、又熱水不溶性フィプロインの
割合(β構造率)は80重量%で皮膚上での付着性、伸
び、感触の良好な粉末で顔料として好適であった。
次に本発明例の多孔性絹フィプロイン粉末と従来の通常
の再生絹フィプロイン粉末を天然色素としてシコニンを
用いて媒染法にて染色し、染着量を比較した結果、染色
液に残留している色素量から、通常の再生絹フィプロイ
ン顔料の吸着量がたかだか2%であるのに対して本発明
例の場合的7.5%であり、多孔性絹フィプロイン粉末
が強い吸着活性を保持していることが判る。
の再生絹フィプロイン粉末を天然色素としてシコニンを
用いて媒染法にて染色し、染着量を比較した結果、染色
液に残留している色素量から、通常の再生絹フィプロイ
ン顔料の吸着量がたかだか2%であるのに対して本発明
例の場合的7.5%であり、多孔性絹フィプロイン粉末
が強い吸着活性を保持していることが判る。
実施例2
実施例1に準じて溶解、透析を行ない絹フィプロイン水
溶液を調製し、これに塩化力〃シウム、炭酸ナトリ、ウ
ム、及び塩酸のすべてを同率で増減することで、第1表
に示す中間体粗粒子中の炭酸カルシウムの量に調整する
以外は実施例1と同様に処理して多孔性絹フィプロイン
粉末を得た。その結果を第1表に示す。
溶液を調製し、これに塩化力〃シウム、炭酸ナトリ、ウ
ム、及び塩酸のすべてを同率で増減することで、第1表
に示す中間体粗粒子中の炭酸カルシウムの量に調整する
以外は実施例1と同様に処理して多孔性絹フィプロイン
粉末を得た。その結果を第1表に示す。
この結果から、中間粗粒子中の炭酸力〃シウムの量は2
0〜80%が天然色素の染着量の点で望ましい範囲で、
この範囲をはずれると該染着量が800111711以
下になって不適当である4とが判る。
0〜80%が天然色素の染着量の点で望ましい範囲で、
この範囲をはずれると該染着量が800111711以
下になって不適当である4とが判る。
第1表
実施例8
実施例1に準じて絹紡屑を溶解し、綱フィプロインの塩
化力μシウム水溶液を媒体とする溶解液を製造した。該
溶解液240部に20%炭酸ナトリウム400部を攪拌
しながら混合し炭酸力〃シウムの微細な結晶を析出させ
た。これに平均粒径2μの酸化チタンを80部混合し、
200部の水を追加し均一な懸濁液を調整した。
化力μシウム水溶液を媒体とする溶解液を製造した。該
溶解液240部に20%炭酸ナトリウム400部を攪拌
しながら混合し炭酸力〃シウムの微細な結晶を析出させ
た。これに平均粒径2μの酸化チタンを80部混合し、
200部の水を追加し均一な懸濁液を調整した。
該懸濁液にさらに食塩を10重量%の濃度になるように
添加し、攪拌を2〜8時間続けると次第に炭酸カルシウ
ムと酸化チタンの微粒子を被覆内包する絹フィプロイン
のゲル体が再生析出する。
添加し、攪拌を2〜8時間続けると次第に炭酸カルシウ
ムと酸化チタンの微粒子を被覆内包する絹フィプロイン
のゲル体が再生析出する。
該ゲル体を戸別し、そのまま140部の濃塩酸を希釈し
た2、000部の希塩酸で分解し、以降実施例1に準じ
て処理した。乾燥粗粉体をジェットミ〃で粉砕し、11
6部の微粉末を得た。本発明例の中間体粗粒子中の炭酸
力yシウム微粒子の量は約86重量%であり、又、再生
絹フィプロインに対して酸化チタンは2倍であった。
た2、000部の希塩酸で分解し、以降実施例1に準じ
て処理した。乾燥粗粉体をジェットミ〃で粉砕し、11
6部の微粉末を得た。本発明例の中間体粗粒子中の炭酸
力yシウム微粒子の量は約86重量%であり、又、再生
絹フィプロインに対して酸化チタンは2倍であった。
以上のようにして得られた多孔性絹フィプロイン粉末の
平均粒径は6.6s、孔径1μ以下の気孔量は880μ
l/Iであり、天然色素シコニンの染着量は5.0%で
あった。
平均粒径は6.6s、孔径1μ以下の気孔量は880μ
l/Iであり、天然色素シコニンの染着量は5.0%で
あった。
又、本発明例の再生絹フィプロインの結晶化度は24%
、熱水不溶性フィプロインの割合(β構造率)は98%
で皮膚上の付着性、伸び、感触が良好で化粧料用基剤と
して、非常に優れた顔料として使用できる粉末であった
。
、熱水不溶性フィプロインの割合(β構造率)は98%
で皮膚上の付着性、伸び、感触が良好で化粧料用基剤と
して、非常に優れた顔料として使用できる粉末であった
。
実施例4
構造化率及び結晶化度が高いため、皮膚上での被覆力、
伸び、6鯨が一段と良好で非常に優秀な化粧料用顔料で
あった。
伸び、6鯨が一段と良好で非常に優秀な化粧料用顔料で
あった。
実施例6
実施例IK準じて、絹紡屑を精練した。第4表に示す各
基100[K水100部を混合し110℃に加熱した。
基100[K水100部を混合し110℃に加熱した。
これに精練ずみの絹紡屑40部を、ニーダを用いて6分
間で攪拌しながら投入後、さらに60分攪拌し完全く溶
解させた。
間で攪拌しながら投入後、さらに60分攪拌し完全く溶
解させた。
該溶解液240部に20重量%炭酸ナトリウム水溶液を
各々当量攪拌しながら混合し、炭酸塩の微細な結晶を析
出させた。
各々当量攪拌しながら混合し、炭酸塩の微細な結晶を析
出させた。
談懸濁液をずり変形速度50 / 8ec、 以上の
高速攪拌で2〜8時間処理すると、次第に各炭酸塩を被
覆内包する絹フィプロインのゲル体が再生析出する。該
ゲル体をF別し各々当量より若干多い塩酸で酸分解しp
H−2を分解反応の終点とした。
高速攪拌で2〜8時間処理すると、次第に各炭酸塩を被
覆内包する絹フィプロインのゲル体が再生析出する。該
ゲル体をF別し各々当量より若干多い塩酸で酸分解しp
H−2を分解反応の終点とした。
以降実施例1に準じて処理し、乾燥再生絹フィプロイン
の粗粉体をジェットミルで粉砕し、平均粒径10〜15
mの再生絹フィプロインの微粉末がほぼ定量的に得られ
た。その結果を第4表に示す。
の粗粉体をジェットミルで粉砕し、平均粒径10〜15
mの再生絹フィプロインの微粉末がほぼ定量的に得られ
た。その結果を第4表に示す。
第4表
第4表の絹フィプロインの溶解用各基から、各々吸着活
性及び化粧料用基剤として優れた多孔性絹フィプロイン
粉末が得られた。
性及び化粧料用基剤として優れた多孔性絹フィプロイン
粉末が得られた。
Claims (20)
- (1)微粉末状の再生絹フィプロイン又は基体顔料含有
再生絹フィプロインよりなり、該絹フィプロインの少な
くとも50重量%が熱水不溶性のフィプロイン(β型)
より構成され、且つ孔径1μ以下の気孔を800μl/
g以上含有する多孔性絹フィプロイン粉末。 - (2)再生絹フィプロイン又は基体顔料含有再生絹フィ
プロインが孔径1μ以下の気孔を400μl/g以上含
有する特許請求の範囲第1項記載の粉末。 - (3)再生絹フィプロイン又は基体顔料含有再生絹フィ
プロインが孔径1μ以下の気孔を600μl/g以上含
有する特許請求の範囲第1項記載の粉末。 - (4)再生絹フィプロインの少なくとも90重量%が、
熱水不溶性のフィプロインである特許請求の範囲第1項
記載の粉末。 - (5)再生絹フィプロインの結晶化度が、少なくとも1
0%である特許請求の範囲第1項記載の粉末。 - (6)再生絹フィプロインの結晶化度が、少なくとも2
0%である特許請求の範囲第1項記載の粉末。 - (7)最大粒径が0.5〜100μである特許請求の範
囲第1項記載の粉末。 - (8)再生絹フィプロインに対して基体顔料が0〜4倍
(重量)である特許請求の範囲第1項記載の粉末。 - (9)基本顔料がタルク、カオリン、マイカ、酸化チタ
ン、酸化亜鉛、雲母チタン、又はそれ等の複合物或いは
それらの組合せである特許請求の範囲第1項記載の粉末
。 - (10)絹フィプロイン水溶液に水不溶性炭酸塩微粒子
又は該微粒子と基体顔料とを懸濁させた懸濁液に凝固性
塩の混合及び/又は速いずり変形速度での攪拌の処理を
して前記微粒子又はそれと基体顔料とを被覆内包する再
生絹フィプロイン粗粒子を生成後酸処理により水不溶性
炭酸塩を分解溶出させると共に炭酸ガスを発生せしめ、
次いで水洗、乾燥後粉砕することを特徴とする多孔性絹
フィプロイン粉末の製造法。 - (11)絹フィプロイン水溶液がカルシウム、マグネシ
ウム或いは亜鉛の塩酸塩及び/又は硝酸塩の水溶液に精
練絹原料を溶解後透析脱塩したものである特許請求の範
囲第10項記載の製造法。 - (12)懸濁液がカルシウム、マグネシウム或いは亜鉛
の塩酸塩及び/又は硝酸塩を溶存する絹フィプロイン溶
液に水易溶性の炭酸塩を徐々に混合して水不溶性のカル
シウム、マグネシウム或いは亜鉛の炭酸塩を懸濁させた
ものである特許請求の範囲第10項記載の製造法。 - (13)水不溶性炭酸塩微粒子が平均粒径1μ以下の軽
質炭酸カルシウムである特許請求の範囲第10項記載の
製造法。 - (14)水不溶性炭酸塩微粒子が平均粒径0.1μ以下
の軽質炭酸カルシウムである特許請求の範囲第10項記
載の製造法。 - (15)基体顔料がタルク、カオリン、マイカ、酸化チ
タン、酸化亜鉛、雲母チタン、又はそれ等の複合物或い
はそれらの組合せである特許請求の範囲第1項記載の製
造法。 - (16)水不溶性炭酸塩微粒子の量が絹フィプロイン、
基体顔料及び該微粒子の総和の20〜 80重量%である特許請求の範囲第10項記載の製造法
。 - (17)基体顔料の量が絹フィプロインに対し0〜4重
量倍である特許請求の範囲第10項記載の製造法。 - (18)凝固性塩が塩化ナトリウム、塩化カリウム、硝
酸ナトリウム又は硝酸カリウムである特許請求の範囲第
10項記載の製造法。 - (19)ずり変形速度が50/sec以上である特許請
求の範囲第10項記載の製造法。 - (20)酸処理に塩酸、酢酸又はクエン酸を使用する特
許請求の範囲第10項記載の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60119199A JPH0635515B2 (ja) | 1985-05-31 | 1985-05-31 | 多孔性絹フイブロイン粉末及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60119199A JPH0635515B2 (ja) | 1985-05-31 | 1985-05-31 | 多孔性絹フイブロイン粉末及びその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61276825A true JPS61276825A (ja) | 1986-12-06 |
JPH0635515B2 JPH0635515B2 (ja) | 1994-05-11 |
Family
ID=14755374
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60119199A Expired - Lifetime JPH0635515B2 (ja) | 1985-05-31 | 1985-05-31 | 多孔性絹フイブロイン粉末及びその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0635515B2 (ja) |
Cited By (9)
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US6218357B1 (en) * | 1996-08-15 | 2001-04-17 | Seiji Terauchi | Fibroin fluid and process for the production thereof |
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KR100393832B1 (ko) * | 1999-06-03 | 2003-08-06 | 독립행정법인농업생물자원연구소 | 결정성 견 초미세분말의 제조방법 |
JP2007321101A (ja) * | 2006-06-02 | 2007-12-13 | Toho Sangyosha:Kk | 膠を原料とした生成物、土砂加工物及び皮革製品のなめし用水溶液 |
CN100368026C (zh) * | 2005-07-01 | 2008-02-13 | 复旦大学附属华山医院 | 一种丝素蛋白涂层钛网及其制备方法和应用 |
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- 1985-05-31 JP JP60119199A patent/JPH0635515B2/ja not_active Expired - Lifetime
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