JP2009280547A - 複合体及びその製造方法並びに化粧品材料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の複合体1は、金属酸化物、金属窒化物及び金属炭化物の群から選択される1種または2種以上を含有する金属化合物粒子11の表面を酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化アルミニウム/酸化ケイ素のいずれか1種からなる被覆層12により被覆した表面被覆金属化合物粒子2を、アミノ酸、ポリペプチド、蛋白質及び多糖類の群から選択される1種または2種以上を含むゲル状物質3中に分散した。
【選択図】図1
Description
例えば、金属酸化物、金属窒化物、金属炭化物等の金属化合物粉体の中には、化粧品としての着色性や紫外線遮蔽性を有するものがある。そこで、着色性や紫外線遮蔽性を有する金属化合物粉体を微細化することにより、透明性、着色性、紫外線遮蔽性を発現する着色性化粧品や日焼け止め化粧品が開発されている。
これらの樹脂粉体では、汎用の合成高分子を構成成分とする球状の樹脂粉体中に金属化合物を分散したことにより、樹脂粉体の凝集が生じ難くなっている。
化粧品として使用される材料は、人体に対する安全性が確認されたものから選択されており、万が一吸収されたとしても栄養分となるようなものが使用されている。しかしながら、着色あるいは紫外線遮蔽等を目的で添加された材料の場合、この材料が過度に皮膚から吸収されるのは必ずしも好ましくなく、したがって、この材料を用いた化粧品は、過度に皮膚から吸収されることがなく、しかも、使用後は速やかに洗浄除去できることが好ましい。
また、着色あるいは紫外線遮蔽等を目的で添加された材料では、過度に皮膚から吸収されることがなく、しかも、使用後は速やかに洗浄除去できるという安全性の上での制約があった。
前記ゲル状物質は極性溶媒を含むことが好ましい。
前記金属化合物は、金属酸化物、金属窒化物及び金属炭化物の群から選択される1種または2種以上であることが好ましい。
前記金属酸化物は、紫外線遮蔽機能を有することが好ましい。
紫外線遮蔽機能を有する前記金属酸化物は、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化アルミニウム及び酸化セリウムの群から選択される1種または2種以上であることが好ましい。
前記包埋工程は、前記金属化合物粒子分散液及び前記高分子を油性溶媒中にて撹拌・混合してW/Oエマルションを生成し、次いで、このW/Oエマルションを加熱または撹拌・混合して微粒子状に凝固させる工程であることが好ましい。
なお、この形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
図1は、本発明の一実施形態の複合体の断面構造を示す模式図であり、図において、1は複合体であり、表面被覆金属化合物粒子2をゲル状物質3中に分散した構成である。
この表面被覆金属化合物粒子2の二次粒子径(分散粒子径)は、300nm以下が好ましく、より好ましくは100nm以下である。その理由は、表面被覆金属化合物粒子2の粒子径が300nmを超えると、透明性が著しく損なわれ、化粧品に用いられた場合に美観に優れたものが得られないからである。
ここで、表面被覆金属化合物粒子2の二次粒子径(分散粒子径)が300nm以下のときに透明性が高くなる理由は、屈折率の異なるゲル状物質3中における分散粒子の散乱現象及びナノ粒子の自由電子の働きによるものと考えられる。
金属酸化物としては、特に制限はないが、例えば、紫外線遮蔽材料として用いる場合には、紫外線の波長帯域に吸収帯を有しかつ安全性が高い金属酸化物が好適である。このような金属酸化物としては、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化アルミニウム及び酸化セリウムの群から選択される1種または2種以上であることが好ましい。その理由は、これらの酸化物が人体に有害な紫外線波長帯域に吸収帯を有し、かつ安全性が高く、化粧品材料に適しているからである。
金属窒化物としては、窒化ホウ素等が挙げられ、また、金属炭化物としては、炭化ケイ素等が挙げられる。
ここで、被覆層12の厚みを上記の範囲に限定した理由は、厚みが0.2nm未満であると、被覆効果が充分に得られないからであり、一方、厚みが30nmを超えると、光の散乱に起因して光学特性が悪化するからである。
なお、ここでは、アミノ基の代わりに修飾されたアミノ基やイミノ基(−NH−)を有するもの、カルボキシル基の代わりにスルホ基(−SO3H)を有するもの等も、アミノ酸に含めるものとする。
以上の定義による多糖類としては、デンプン、セルロース、アラビアゴム等を挙げることができる。
なお、糖類の構造体に加えて、アミノ酸などの構造体を含むものも多糖類と称する。以上の定義による多糖類としては、キチン、キトサン、ヒアルロン酸、コンドロイチン酸、ヘパリン等を挙げることができる。
このゲル状物質3は、水溶性アミノ酸、水溶性ポリペプチド、水溶性蛋白質のいずれかを含んでいてもよい。
この数値範囲が好ましい理由は、ゲル状物質3の大きさを上記の数値範囲内とすることで、細胞間の間隙程度の大きさである40nm〜60nm以上となり、その結果、皮膚透過性が抑制し易くなるからである。
極性溶媒としては、脂質を溶解し難く、かつ人体に対して安全な極性溶媒であればよく、特に限定するものではないが、特に水は、生体を構成する物質であるから、極性溶媒として最も好ましい。
その理由は、表面被覆金属化合物粒子2の含有率が0.5質量%未満では、金属化合物粒子の複合体中に占める含有量が少なすぎてしまい、この金属化合物粒子が有する機能を十分に発揮させることが難しくなり、したがって、化粧品材料の配合設計が極めて難しくなるからであり、一方、表面被覆金属化合物粒子2の含有率が90質量%を超えると、金属化合物粒子分散液を作製する段階で、樹脂モノマーに対する表面被覆金属化合物粒子2の量が多すぎてしまい、この分散液の粘度が非常に高くなり、金属化合物粒子に対し効果的に分散エネルギーを与えることができず、したがって、表面被覆金属化合物粒子2を高分散状態にすることが困難になり、さらには複合体1の機械的強度を確保することが難しくなるからである。
本実施形態の複合体の製造方法は、金属化合物粒子11の表面を酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化アルミニウム/酸化ケイ素のいずれか1種により被覆してなる表面被覆金属化合物粒子2を分散媒中に分散させて金属化合物粒子分散液とする分散液作製工程と、この金属化合物粒子分散液を生体由来の高分子を含むゲル状物質中に包埋させる包埋工程とを有する方法である。
この金属化合物粒子11としては、金属酸化物粒子、金属窒化物粒子及び金属炭化物粒子の群から選択される1種または2種以上を含有していることが好ましく、金属酸化物粒子としては、例えば、紫外線遮蔽材料として用いる場合には、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化アルミニウム及び酸化セリウムの群から選択される1種または2種以上であることが好ましい。
この方法では、亜鉛の酸性塩と酢酸アンモニウムの混合溶液に硫化水素を通じ、得られた沈殿物から可溶塩を除去し、次いで、この沈殿物を非水溶媒に分散した後、これをオートクレーブにて250〜400℃にて加熱してガス分を除去し、その後、得られた乾燥粉を500〜800℃にて加熱処理することにより、酸化亜鉛粒子を得ることができる。
また、金属窒化物粒子、金属炭化物粒子についても上記の方法を準用することにより、得ることができる。
以上により、一次粒子径が100nm以下、好ましくは10nm以下の金属化合物粒子11を得ることができる。
例えば、金属化合物粒子11を、アミノシラン、メルカプトシラン、グリシドキシシラン、メタクリロキシシラン等のシランカップリング剤を用いて表面修飾し、その後、ケイ酸ナトリウム等のケイ酸アルカリ溶液あるいは金属アルコキシド溶液中に浸漬し、金属化合物粒子11の表面に被覆層12を形成する。
この被覆層12の厚みは、被覆層12を形成する際の溶液の温度及び浸漬の時間を制御することにより、所望の厚みに制御することが可能である。
分散媒としては、例えば、水や有機溶媒が挙げられ、有機溶媒としては、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類、β−オキシエチルメチルエーテル(メチルセロソルブ)、β−オキシエチルエーテル(エチルセロソルブ)、ブチル−β−オキシエチルエーテル(ブチルセロソルブ)等のエーテル類、フェノール類、エステル類、ケトン類、グリコール類、芳香族化合物等が挙げられる。
包埋する方法としては、特に制限はないが、目的とする複合体1を作製することができる方法として、以下の方法を例示することができる。
ここで、生体由来の高分子としては、アミノ酸、ポリペプチド、蛋白質及び多糖類の群から選択される1種または2種以上、またはこれらの前駆体であることが好ましい。これらアミノ酸、ポリペプチド、蛋白質及び多糖類については、既に説明してあるので、説明を省略する。
これらの前駆体は、補助成分として合成高分子を含有してもよい。このような合成高分子の具体的な例としては、(ポリ)ビニルアルコール、(ポリ)グリコール、(ポリ)エチレングリコールジアクレート、(ポリ)ヒドロキシエチルメタクリレート、ポリビニルピロリドン、(ポリ)アクリル酸、(ポリ)アクリロニトリル、(ポリ)エチレンイミン、エトキシル化(ポリ)エチレンイミン、エトキシル化(ポリ)アリルアミン、ポリペプチド、及びこれらのモノマー、オリゴマー、マクロマー、コポリマー、あるいはその他の誘導体を含めた種々のポリマー等が挙げられる。なお、人体に対して無害な界面活性剤を含有してもよい。
この撹拌・混合工程においては、ゲル化剤を添加することも好ましい。このゲル化剤は架橋構造を形成するための物質であり、例えば、塩化カルシウム等のアルカリ土類金属塩、塩化アルミニウム等のアルミニウム塩等の多価カチオンが挙げられる。
なお、本発明において「凝固」とは、水やエタノール等の有機溶媒に溶解しない状態、あるいは、これらの溶媒に溶解し難い状態のことである。
この方法により、目的とする複合体1を容易かつ低コストにて作製することができる。
また、上記の分散液を100mM〜1Mのゲル化剤水溶液に滴下または混合することにより、1mm以上の大きさのゲル状物質を作製することができる。このゲル状物質は、フードプロセッサ等で微粒子化することも可能である。
本実施形態の化粧品材料は、化粧品の基材中に複合体1を1質量%以上かつ90質量%以下、好ましくは3質量%以上かつ80質量%以下含有した化粧品材料である。
この化粧品材料では、複合体1の含有率を上記の範囲内としたことにより、表面被覆金属化合物粒子2に由来する機能と、複合体1としての機械的強度を両立させることができる。
(シリカ被覆酸化亜鉛微粒子の調製)
上記の「超微粒酸化亜鉛の製造方法」に準じて、平均一次粒子径が10nmの酸化亜鉛微粒子を作製した。次いで、この酸化亜鉛微粒子340gを、12質量%のケイ酸ナトリウム水溶液60gと水1Lとの混合物に投入して懸濁させ、ホモミキサーを用いて8000rpmにて30分間攪拌し、分散液を得た。
この状態を1時間保持して熟成した後、さらに20質量%の濃塩酸をpHが7を下回らないよう注意しながら滴下した。pHが7で安定したところで塩酸の滴下を終了し、さらに1時間70℃にて熟成を行った。
次いで、この熟成物をロータリーフィルターを用いて、洗浄液の伝導度が80μS/cm以下となるまで濾過洗浄し、得られたスラリーをスプレイドライヤーを用いて乾燥し、シリカ被覆酸化亜鉛微粒子(平均粒径:15nm)を得た。
次いで、このシリカ被覆酸化亜鉛微粒子を脱イオン水中に分散させ、実施例1のシリカ被覆酸化亜鉛微粒子分散液とした。
10質量%に調製したゼラチン水溶液(ブタ由来のゼラチン、新田ゼラチン社製)1mLと上記のシリカ被覆酸化亜鉛微粒子分散液1mLを混合し、この混合溶液(水相)を、グリセリン脂肪酸エステルの濃度が1質量%のシクロヘキサン(油相:45℃)20mLに加え、ホモジナイザーにて10分間撹拌(5000rpm)し、W/Oエマルションを作製した。
次いで、このW/Oエマルションを氷冷し、さらに紫外線を照射(100W、8時間)し、微粒状に凝固させた。
次いで、遠心分離(3000rpm、10℃)を行い、上澄みのシクロヘキサンを捨て、分散媒をエタノールに置換した後、同様に遠心分離を行い、分散媒を水に置換し、実施例1の酸化亜鉛含有ゼラチン複合体を得た。
得られた酸化亜鉛含有ゼラチン複合体の生成及び形状を確認するために、この酸化亜鉛含有ゼラチン複合体1質量部を純水99質量部と混合して1質量%の分散液とし、この分散液に顕微鏡用グリッドを浸漬した後、室温乾燥し、観察用サンプルを得た。このサンプルを透過型電子顕微鏡(TEM)により観察し、複合体の生成の有無、複合体の形状、複合体内部に包含された酸化亜鉛微粒子の確認、を行った。
得られた酸化亜鉛含有ゼラチン複合体からの酸化亜鉛微粒子の溶出の有無を確認するために、この酸化亜鉛含有ゼラチン複合体1質量部を純水99質量部と混合して1質量%の分散液とし、この分散液を7930型冷却遠心機(久保田製作所社製)を用いて1000rpmにて10分間遠心操作を行い、上澄みを採取した。
この上澄みの粒度分布をレーザードップラー型粒度分布計(DLS, Leeds Northrup Microtrac UPA instrument)を用いて測定した。
ここでは、粒子径が50μm以下の粒子が観測された場合を「溶出あり」と判定した。なお、シリカ被覆酸化亜鉛粉末を比較対照として試験したところ、微粒子の溶出があることが確認された。
また、このゲル状体の内部には、分散粒子径10nm〜50nmのシリカ被覆酸化亜鉛微粒子が分散していることが確認された。
さらに、この酸化亜鉛含有ゼラチン複合体では、シリカ被覆酸化亜鉛微粒子の溶出がないことが分かった。
(複合体の調製)
2質量%のアルギン酸ナトリウム水溶液2mLと、実施例1にて得られたシリカ被覆酸化亜鉛微粒子分散液2mLを混合し、この混合溶液(水相)のうち1mLを、ソルビタンモノオレエート0.1vol%含有シクロヘキサン/n−ヘキサン混合溶液(油相:容積比=4/1)50mLに加え、ホモジナイザーにて10分間撹拌(1000rpm)し、W/Oエマルションを作製した。
次いで、このW/Oエマルションに15質量%の塩化カルシウム水溶液50mLを加えて撹拌・混合し、微粒状に凝固させ、実施例2の酸化亜鉛含有アルギン酸カルシウム複合体を得た。
これらの試験の結果、酸化亜鉛含有アルギン酸カルシウム複合体は、平均粒子径が約60μmの球形のゲル状体であることが確認された。
また、このゲル状体の内部には、分散粒子径10nm〜50nmのシリカ被覆酸化亜鉛微粒子が分散していることが確認された。
さらに、この酸化亜鉛含有アルギン酸カルシウム複合体では、シリカ被覆酸化亜鉛微粒子の溶出がないことが分かった。
(複合体の調製)
蚕から得られた繭を、炭酸ナトリウム0.3質量%及び石鹸0.5質量%含有した石鹸溶液にて洗浄した後、超純水にて再度洗浄した。
次いで、塩化カルシウムと、超純水と、実施例1で作製した酸化亜鉛分散液と、エタノールとを、モル比で塩化カルシウム:超純水:酸化亜鉛分散液:エタノール=1:5.3:2.7:2の割合で混合し、得られた溶液に上記の繭1gを投入し、85℃にて30分間煮沸し、再生フィブロイン溶液を得た。
これらの試験の結果、この複合体は、平均粒子径が約30μmの球形のゲル状体であることが確認された。
また、このゲル状体の内部には、分散粒子径10nm〜50nmの酸化亜鉛微粒子と推定される微粒子が分散していることが確認された。
さらに、この複合体を塩化アルミニウム水溶液に投入し混合して分散液を作製し、この分散液の酸化亜鉛微粒子の溶出試験を実施例1に準じて行ったところ、酸化亜鉛微粒子の溶出がないことが分かった。
(実施例4)
(日焼け止めクリームの調製)
実施例1の酸化亜鉛含有ゼラチン複合体20質量部とカオリン2質量部とをブレンダーで混合し、この粉末状の混合物を、精製水60質量部にプロピレングリコール4質量部を加えて65℃に加熱したプロピレングリコール水溶液に加えてホモミキサーで分散して加熱溶解し、その後65℃にて30分間保持し水相とした。
次いで、上記の水相に上記の油相を加え、ホモミキサーで均一に乳化、分散させ、その後、これを室温まで冷却させつつ撹拌することで、実施例4の日焼け止めクリームを得た。
次いで、この日焼け止めクリーム3gを10cm角の石英ガラス板上に塗布し、この塗布膜の紫外線吸収スペクトルを分光光度計により測定した。その結果、この塗布膜には紫外線遮蔽効果があることが確認された。
実施例1の酸化亜鉛含有ゼラチン複合体を実施例2の酸化亜鉛含有アルギン酸カルシウム複合体に替えた他は、実施例4に準じて実施例5の日焼け止めクリームを得た。
この日焼け止めクリームの紫外線遮蔽効果を実施例4に準じて評価したところ、紫外線遮蔽効果があることが確認された。
実施例1の酸化亜鉛含有ゼラチン複合体を実施例3の複合体に替えた他は、実施例4に準じて実施例6の日焼け止めクリームを得た。
この日焼け止めクリームの紫外線遮蔽効果を実施例4に準じて評価したところ、紫外線遮蔽効果があることが確認された。
2 表面被覆金属化合物粒子
3 ゲル状物質
11 金属化合物粒子
12 被覆層
Claims (10)
- 酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化アルミニウム/酸化ケイ素のいずれか1種により被覆してなる金属化合物粒子を、アミノ酸、ポリペプチド、蛋白質及び多糖類の群から選択される1種または2種以上を含むゲル状物質中に分散してなることを特徴とする複合体。
- 少なくとも一辺の長さが40nm以上かつ100μm以下であることを特徴とする請求項1記載の複合体。
- 前記ゲル状物質は極性溶媒を含むことを特徴とする請求項1または2記載の複合体。
- 前記金属化合物は、金属酸化物、金属窒化物及び金属炭化物の群から選択される1種または2種以上であることを特徴とする請求項1、2または3記載の複合体。
- 前記金属酸化物は、紫外線遮蔽機能を有することを特徴とする請求項4記載の複合体。
- 紫外線遮蔽機能を有する前記金属酸化物は、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化アルミニウム及び酸化セリウムの群から選択される1種または2種以上であることを特徴とする請求項5記載の複合体。
- 酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化アルミニウム/酸化ケイ素のいずれか1種により被覆してなる金属化合物粒子を分散媒中に分散させて金属化合物粒子分散液とする分散液作製工程と、この金属化合物粒子分散液を生体由来の高分子を含むゲル状物質中に包埋させる包埋工程とを有することを特徴とする複合体の製造方法。
- 前記高分子は、アミノ酸、ポリペプチド、蛋白質及び多糖類の群から選択される1種または2種以上、またはこれらの前駆体であることを特徴とする請求項7記載の複合体の製造方法。
- 前記包埋工程は、前記金属化合物粒子分散液及び前記高分子を油性溶媒中にて撹拌・混合してW/Oエマルションを生成し、次いで、このW/Oエマルションを加熱または撹拌・混合して微粒子状に凝固させる工程であることを特徴とする請求項7または8記載の複合体の製造方法。
- 請求項1ないし6のいずれか1項記載の複合体を1質量%以上かつ90質量%以下含有してなることを特徴とする化粧品材料。
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