JP5747329B2 - シリカ殻からなるナノ中空粒子の製造方法 - Google Patents
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例えば、医薬や化粧品の分野では、中空体内部に有効成分を内包した徐放性医薬や徐放性化粧品のほか、外環境との接触により分解或いは劣化してしまう物質の保護、ドラッグデリバリーシステムのための担体等に、中空体(マイクロカプセル)を活用する研究が盛んに行われている。
また、製紙分野では、内部に染料を内包した中空体(マイクロカプセル)が感圧紙に使われている。
この他にも軽量充填材としての利用等、中空体は数多くの適用分野が見込まれ、多方面に亘る応用が期待されていることから、その製造に関して種々の検討がなされている。
そして、近年においては、ナノテクノロジー研究の一環として、数百nm以下の粒子径を有する粒子についての応用研究が盛んに行われており、中空粒子についても、このナノテクノロジーに代表される超微細化技術の流れに対応すべく、ナノサイズのものが嘱望されている。
また、特許文献2においては、オルトケイ酸テトラエチルに、アルコール、水及び酸触媒を加えて部分加水分解を行わせた後、フタル酸ジブチルを添加し、この溶液を界面活性剤を含んだアンモニア水溶液中で混合撹拌、乳化し、重縮合反応させることにより球状で中空の多孔質シリカ粒子を製造する方法が提案されている。
また、特許文献4 においては、特定条件下でケイ酸アルカリ金属からシリカ以外の支持体上に活性シリカを沈殿させた後、該支持体を除去することによって、緻密シリカシェルからなる中空シリカ粒子を製造する方法も提案されている。
また、特許文献4においては、20nm以上の中空シリカ粒子が製造できると記載されているものの、本発明者らの実験によれば、ナノオーダーになると凝集が激しくなり、結果的にはミクロンオーダーの凝集粒子となってしまうことが確認されている。更に、この特許文献4において、中空粒子を構成するシリカ殻はシリカの微粒子が集合して形成されてなるものであり、その結果、微細ではあるもののシリカ殻に細孔が存在することも本発明者らは確認している。
そして、この特許文献5の発明にかかるシリカナノ中空粒子は、炭酸カルシウムを含水ケーキ状態に調製してこれをコアとして用い、この含水ケーキ状態の炭酸カルシウムコアをアルコール中に分散させ、それにシリコンアルコキシド等を添加することによってシリカコーティングし、その後、コアとしての炭酸カルシウムを酸処理によって溶解除去させることによって製造されるものである。
更に、コアとしての炭酸カルシウムの除去を目的として強酸性水溶液中にシリカコーティング粒子を分散させた際、シリカコーティング粒子表面に未反応のシリコンアルコキシドや加水分解したケイ酸が存在する場合において、この未反応のシリコンアルコキシドや加水分解したケイ酸が強酸水溶液の酸性触媒機能で新たに縮合反応を開始して、シリカコーティング粒子やシリカコーティング粒子内部のコアが溶解された中空粒子の表面に共有結合を形成することにより、粒子間の凝集を引き起こすという問題点があった。
また、「塩基触媒」としては、例えば、アンモニア、アミン類等が挙げられる。
また、「回転楕円体状形態」とは、楕円面によって囲まれていて方向により長さに差異のある立体形状をいい、楕円をその長軸または短軸を回転軸として回転させた回転楕円体状のものも含まれる。
更に、「立方体状形態」とは、正確な立方体に限らず面で囲まれた立方体に似た形状をいう。
そして、このような球状形態、回転楕円体状形態、または立方体状形態をなすシリカ殻からなる中空粒子は、例えば、乾燥粉末状態で球状形態、回転楕円体状形態、または立方体状形態を有するリン酸カルシウム粒子をテンプレートとしてこれにシリカ殻を被覆することによって得られる。
ところで、このシリカ殻の厚みは、顕微鏡法により測定したものであり、ここでいう「顕微鏡法」とは、走査型電子顕微鏡(SEM)または透過型電子顕微鏡(TEM)を用いて粒子を実際に観察して、粒子の各部分の大きさを求める方法である。
ここで、「粒子内包空間体積率」とは、シリカナノ中空粒子の内部空間を含めた全体の体積に対して、シリカナノ中空粒子の内部空間の体積が占める割合を示すものである。
このため、コア粒子としてリン酸カルシウム粒子を用い、このリン酸カルシウム粒子を有機溶媒に分散し、これにシリコンアルコキシド及び塩基触媒を加えることによってリン酸カルシウム粒子の表面にシリカ殻を形成した後、内部のコア粒子であるリン酸カルシウム粒子を酸水溶液によって分散系の水素イオン濃度指数をpH2〜pH4の範囲内として溶解除去して得られるシリカ殻からなるナノ中空粒子は、二次粒子への凝集が少なくて分散性が高いものとなる。
なお、本実施の形態において、同一の記号及び同一の符号は同一または相当する機能部分を意味するものであるから、ここでは重複する詳細な説明を省略する。
最初に、シリカ殻からなるナノ中空粒子1の製造を実施するために、本実施の形態においては、コア粒子(芯粒子)となるリン酸カルシウム粒子としてハイドロキシアパタイト粒子(HAp)2を湿式法により合成した。
具体的には、室温下における密閉容器内で、攪拌により水酸化カルシウム〔Ca(OH)2〕を二酸化炭素(CO2)が除かれたイオン交換水に溶解させ、更に、この溶液にリン酸(H3PO4)水溶液(緩衝液)を加えることによって形成された懸濁液(所謂、スラリー)の攪拌を室温〜85℃程度の温度下で行った。その後、懸濁液を濾過することで得られた沈殿物を蒸留水で完全に洗浄し、最後に乾燥させることによって、乾燥粉末状態(乾燥状態の固体微粉末状)のハイドロキシアパタイト粒子2を得た。なお、この合成方法によって得られたハイドロキシアパタイト粒子2は極めて高純度なものであった。
因みに、ここでは「球状形態」とは、真球に限らず、球状に似た形状をいう。また、「回転楕円体状形態」とは、楕円面によって囲まれていており方向により長さに差異のある立体形状をいい、楕円をその長軸または短軸を回転軸として回転させた回転楕円体形状のものや、米粒状のものや、長細形状(棒状に近似)のもの等様々な略回転楕円体形態を含むものである。更に、「立方体状形態」とは、正確な立方体に限らず面で囲まれた立方体に似た形状をいう。
また、本発明を実施する場合には、乾燥粉末状態のハイドロキシアパタイト粒子2を得る手段は、上述の製造方法に限定されず、その他の公知の方法で製造することも可能であり、また、市販のハイドロキシアパタイト粒子を購入して使用することも可能である。
なお、本実施の形態においては、分散液中にてハイドロキシアパタイト粒子2が1w/v%の濃度となるようにした。
ここで、上述の分散工程(ステップS1)において、ハイドロキシアパタイト粒子2を有機溶媒としてのエタノールに分散させることで、ハイドロキシアパタイト粒子2の表面とエタノールとが相互作用してハイドロキシアパタイト粒子2の表面にエタノールが被覆されたところに、シリコンアルコキシドとしてのテトラエトキシシラン、及び塩基触媒としてのアンモニア水を混合することで、ハイドロキシアパタイト粒子2の表面を被覆した状態のエタノールとテトラエトキシシランが相互作用し、ハイドロキシアパタイト−エタノール、エタノール−テトラエトキシシランの錯体が形成される。そして、テトラエトキシシランの加水分解により生じたテトラヒドロキシシラン(Si(OH)4)が脱水・縮重合することでシリカ(SiO2)が析出し、ハイドロキシアパタイト粒子2の表面全体にシリカ殻1aの形成が促進される。
これより、図2に示されるように、ハイドロキシアパタイト粒子2の表面全体にシリカ殻1aがコーティングされたシリカコーティング粒子3となる。即ち、テトラエトキシシランのゾル−ゲル反応(ゾル−ゲル法)によってハイドロキシアパタイト粒子2の表面全体にシリカ(SiO2 )1aをコーティングさせシリカコーティング粒子3とする(ステップS2)。そして、この工程が、本発明における「シリカ被覆形成工程」に相当する。
なお、このゲル状のシリカ殻1aは、後述のリン酸カルシウム溶解工程(ステップS3)においてハイドロキシアパタイトを溶解させた後に、乾燥されることによって、ガラス状のシリカ殻1aとなる。
しかし、本発明を実施する場合には、シリコンアルコキシドとしてテトラエトキシシランに限られるものではなく、その他にもテトラメトキシシラン、トリメトキシシラン、トリエトキシシラン、テトラプロポキシシラン、テトラブトキシシラン等の化合物を用いることが可能であり、所謂シランカップリング剤等ケイ素のアルコキシドであれば用いることができる。
なお、このようにシリカコーティング粒子3を形成する過程において、超音波処理を行うことで、リン酸カルシウム粒子であるハイドロキシアパタイト粒子2が分散され易く粒子同士の凝集が防止され、更に、かかる粒子が分散されている状態でシリカ殻1aが形成されることから、シリカコーティング粒子3においても粒子同士の凝集が防止される。このため、本実施の形態においては、超音波処理を行わなかった場合よりも二次粒子への凝集が少ないシリカ殻からなるナノ中空粒子1が得られる。更に、超音波によって、ハイドロキシアパタイト粒子2の表面へシリカ殻1aが吸着されやすくなることから、本実施の形態においては、生産効率を向上させることができる。
これによって、シリカ殻からなるナノ中空粒子1が製造される。
即ち、このようにコア粒子の表面をシリカで被覆した後に、コア粒子を除去する方法であるテンプレート法によって製造されたシリカ殻からなるナノ中空粒子1は、コア粒子の形状が反映された形状となる。
このため、コア粒子であるハイドロキシアパタイト粒子2が球状形態の場合、得られるシリカ殻からなるナノ中空粒子1は球状形態となり、また、コア粒子であるハイドロキシアパタイト粒子2が回転楕円体状形態の場合、得られるシリカ殻からなるナノ中空粒子1は回転楕円体形態となる。
即ち、従来においては、上述の如く、コア粒子として炭酸カルシウムを使用しており、この炭酸カルシウムを溶解するためには強酸性の水溶液が必要とされたことから、コアを溶解させる工程において、シリカコーティング粒子の表面に未反応のテトラエトキシシラン等のシリコンアルコキシドや加水分解したケイ酸が存在する場合、強酸性水溶液の酸性触媒機能により、この未反応のシリコンアルコキシドや加水分解したケイ酸の縮合反応が促進されて、シリカコーティング粒子やシリカコーティング粒子内部のコアが溶解された中空粒子の表面に共有結合を形成し、粒子同士の凝集を引き起こしていた。これに対し、本実施の形態においては、コア粒子としてリン酸カルシウム粒子であるハイドロキシアパタイト粒子2を用いており、ハイドロキシアパタイト粒子2の溶解に強酸性の水溶液を必要とすることなく、塩酸等の希薄酸性水溶液によって分散系の水素イオン濃度指数をpH2〜pH4の範囲内とすることで、ハイドロキシアパタイト粒子2を完全に溶解できることから、シリカコーティング粒子3内部のコアを溶解させる工程において、未反応のテトラエトキシシラン(シリコンアルコキシド)や加水分解したケイ酸が存在する場合であっても、かかる未反応のテトラエトキシシランや加水分解したケイ酸の酸触媒による縮合反応の促進が防止され、粒子同士の凝集が防止される。
このため、本実施の形態に係るシリカ殻からなるナノ中空粒子1は、二次粒子への凝集が少なくて、分散性が高いものとなる。
なお、「粒子内包空間体積率」は、中空粒子の内部空間を含めた全体の体積に対して、中空粒子の内部空間の体積が占める割合を示すもので、ここでは、下記の式によって算出したものである。
〔ナノ中空粒子が立方体状形態である場合〕
{R−(2・tR)}3/R3・100
R:ナノ中空粒子の外径
tR:シリカ殻の厚み
〔ナノ中空粒子が球状形態である場合〕
{4/3・π・(r−t)}3/{4/3・π・r3}・100
π:円周率
r:ナノ中空粒子の半径
t:シリカ殻の厚み
〔ナノ中空粒子が回転楕円体状形態である場合〕
{4/3・π・(a−ta)・(b−tb)・(c−tb)}/{4/3・π・a・b・c}・100
π:円周率
a:ナノ中空粒子のx軸方向の半径
b:ナノ中空粒子のy軸方向の半径
c:ナノ中空粒子のz軸方向の半径
ta:x軸方向のシリカ殻の厚み
tb:y軸方向のシリカ殻の厚み
tc:z軸方向のシリカ殻の厚み
なお、実施例1乃至実施例3、及び、比較例1においては、コア粒子としてのハイドロキシアパタイト粒子2に立方体状形態のものを使用した。このときのハイドロキシアパタイト(HAp)粒子とテトラエトキシシラン(TEOS)の配合比を表1の上段に示す。 また、実施例4乃至実施例6、及び、比較例2においては、コア粒子としてのハイドロキシアパタイト粒子2に球状形態のものを使用した。このときのハイドロキシアパタイト(HAp)粒子2とテトラエトキシシラン(TEOS)の配合比を表2の上段に示す。更に、実施例7乃至実施例9、及び、比較例3においては、コア粒子としてのハイドロキシアパタイト粒子2に回転楕円体状形態のものを使用した。このときのハイドロキシアパタイト(HAp)粒子2とテトラエトキシシラン(TEOS)の配合比を表3の上段に示す。
このことから、本実施の形態においては、ハイドロキシアパタイト粒子2やテトラエトキシシランの配合量を調節することによって、シリカ殻1aの厚みや粒子内包空間体積率を制御することができ、ひいては、シリカナノ中空粒子1の外径を制御することができる。
特に、シリカ殻1aの厚みを制御することにより、シリカ殻からなるナノ中空粒子1に有効成分等の物質を内包させた場合において、内包させた物質の徐放性能を付与することが可能になる。また、粒子内包空間体積率を制御することにより、様々な大きさの物質を内包できることになる。
このため、立方体状形態のシリカナノ中空粒子1を確実に、かつ、効率よく製造するためには、テトラエトキシシラン(TEOS)/ハイドロキシアパタイト(HAp)粒子2の配合比を0.18〜2.00の範囲内とすることが好ましく、より好ましくは、0.20〜1.80の範囲内である。
このため、球状形態のシリカナノ中空粒子1を確実に、かつ、効率よく製造するためには、テトラエトキシシラン(TEOS)/ハイドロキシアパタイト(HAp)粒子2の配合比を0.04〜1.00の範囲内とすることが好ましく、より好ましくは、0.05〜0.90の範囲内である。
このため、回転楕円体状形態のシリカナノ中空粒子1を確実に、かつ、効率よく製造するためには、テトラエトキシシラン(TEOS)/ハイドロキシアパタイト(HAp)粒子2の配合比を3.00〜20.00の範囲内とすることが好ましく、より好ましくは、4.00〜19.00の範囲内である。
シリカ殻1aの厚みが2nm〜25nmの範囲内であることで、可視光線の透過性や透明性が高く、樹脂や塗料等の目的物に混入する際にも目的物の視認性を阻害することがない。また、シリカ殻1aの厚みが2nm以上あることで、必要な強度も確保でき、塗料等を始めとする材料中に混入する際など外部環境によって容易に破壊されることもない。故に、シリカ殻1aの高い強度や、高い透明度が要求される用途にも対応可能である。なお、強度及び光学特性の観点からすると、シリカ殻1aの厚みが3nm〜20nmの範囲内であるものがより好ましい。
また、粒子内包空間体積率が25vol%〜90vol%の範囲内であることで、高い断熱性(低熱伝導率)を有するものとなるが、強度及び断熱性等の観点からすると、より好ましくは、粒子内包空間体積率が30vol%〜85vol%の範囲内であるものである。
具体的には、シリカ殻1aの厚みが不均一であるシリカナノ中空粒子1を樹脂や塗料等の目的物に混入させた際に、シリカ殻1aの厚みが薄い部分では可視光線の高い光透過性が発揮されると共に、シリカ殻1aの厚みが厚い部分では可視光線を屈折・散乱させ光の高拡散を図ることができる。即ち、シリカ殻1aの厚みが薄い部分で可視光線を効果的に取り込みつつ、シリカ殻1aの厚みが厚い部分で効率よく可視光線を拡散反射させることが可能である。このため、この光透過性及び光拡散性を利用して、例えば、LEDライト等の照明器具への使用において、発光効率を増大させると共に、高輝度の広域拡散光を得ることができ、消費電力を低下させることが可能となる。また、化粧品(例えば、口紅、ファンデーション)への使用において、シワを目立たなくしたり、肌の質感の変化をさせて光学的なリフトアップ効果を演出したりする効果を期待できる。
そして、これにより、産業分野においてシリカ殻からなるナノ中空粒子1を大量合成するための量産化(スケールアップ)に適したものとなる。
更に、このようにして生成されたシリカ殻からなるナノ中空粒子1は、その断熱性、透明性・透光性、軽量性等を利用し、塗料・フィルム・合成繊維を始めとする様々な物質中に均一に混合・分散させて断熱塗料・断熱フィルム・断熱繊維等の幅広い技術分野に応用することができる。また、中空構造を利用して有効成分や触媒等の物質を内包した徐放性医薬品・徐放性化粧品、デリバリーシステム、触媒担持体等としての活用も可能である。 なお、本発明者らの実験研究によって、シリカ殻からなるナノ中空粒子1を焼成することによって、コア粒子であるハイドロキシアパタイト粒子2等のリン酸カルシウム粒子を溶解除去する工程において溶解したリン酸カルシウム粒子がシリカコーティング粒子3から流出することでシリカ殻1aに生じた微細な貫通孔が塞がれて、高強度を有する中空粒子となり圧力を加えても破壊されなくなることが確認されている。
2 ハイドロキシアパタイト粒子(リン酸カルシウム粒子)
3 シリカコーティング粒子
Claims (7)
- 所定の寸法形状を有する乾燥粉末状態のリン酸カルシウム粒子を有機溶媒に分散させる分散工程と、
前記リン酸カルシウム粒子が分散された有機溶媒にシリコンアルコキシド及び塩基触媒を混合することによって、前記リン酸カルシウム粒子の表面にシリカ殻を形成させシリカコーティング粒子とするシリカ被覆形成工程と、
酸水溶液によって分散系の水素イオン濃度指数をpH2〜pH4の範囲内として前記シリカコーティング粒子の内部の前記リン酸カルシウムを溶解させるリン酸カルシウム溶解工程と
を具備することを特徴とするシリカ殻からなるナノ中空粒子の製造方法。 - 前記シリカ殻からなるナノ中空粒子の形状形態が、球状形態、回転楕円体状形態または立方体状形態のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載のシリカ殻からなるナノ中空粒子の製造方法。
- 前記シリカ殻からなるナノ中空粒子のシリカ殻の厚みは、2nm〜25nmの範囲内であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシリカ殻からなるナノ中空粒子の製造方法。
- 前記シリカ殻からなるナノ中空粒子のシリカ殻の厚みは、部位によって異なり不均一であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載のシリカ殻からなるナノ中空粒子の製造方法。
- 前記シリカ殻からなる中空粒子の粒子内包空間体積率は、25vol%〜90vol%の範囲内であることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1つに記載のシリカ殻からなるナノ中空粒子の製造方法。
- 前記リン酸カルシウム粒子は、ハイドロキシアパタイト粒子であることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1つに記載のシリカ殻からなるナノ中空粒子の製造方法。
- 前記有機溶媒は、アルコール類であることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1つに記載のシリカ殻からなるナノ中空粒子の製造方法。
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