JPS6136840B2 - - Google Patents
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- JPS6136840B2 JPS6136840B2 JP14381281A JP14381281A JPS6136840B2 JP S6136840 B2 JPS6136840 B2 JP S6136840B2 JP 14381281 A JP14381281 A JP 14381281A JP 14381281 A JP14381281 A JP 14381281A JP S6136840 B2 JPS6136840 B2 JP S6136840B2
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Landscapes
- Peptides Or Proteins (AREA)
- Cosmetics (AREA)
- Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は絹フイブロイン粉末の製造法に係る。
絹フイブロイン粉末はその適度な吸湿性、保水
性、皮膚に対する優れた親和性や平滑性、良好な
親水性と親油性のバランス、紫外線吸収性等の特
性を有しているため、化粧料基材あるいは軟膏な
どの医療薬への添加剤等に利用されはじめてい
る。
性、皮膚に対する優れた親和性や平滑性、良好な
親水性と親油性のバランス、紫外線吸収性等の特
性を有しているため、化粧料基材あるいは軟膏な
どの医療薬への添加剤等に利用されはじめてい
る。
しかしながら絹フイブロインは、単に蚕糸等を
そのまま粉砕機にかけても微粉化することは極め
て困難である。従つて蚕糸等に種々の処理を施し
て粉末化する方法が考案されており、例えば特公
昭26−4947号、特公昭40−24920号、特開昭55−
66929号、あるいは特開昭55−139427号等が公知
であるが、これ等は何れも薬剤処理等によつて溶
解透析とか、蛋白質の巨大分子間結合の解離、緩
和などと、極めて複雑な工程を経て製造されてい
る。その結果、量的にも価格的にも絹フイブロイ
ン粉末の広い応用普及を阻んでいる傾向がある。
そのまま粉砕機にかけても微粉化することは極め
て困難である。従つて蚕糸等に種々の処理を施し
て粉末化する方法が考案されており、例えば特公
昭26−4947号、特公昭40−24920号、特開昭55−
66929号、あるいは特開昭55−139427号等が公知
であるが、これ等は何れも薬剤処理等によつて溶
解透析とか、蛋白質の巨大分子間結合の解離、緩
和などと、極めて複雑な工程を経て製造されてい
る。その結果、量的にも価格的にも絹フイブロイ
ン粉末の広い応用普及を阻んでいる傾向がある。
敢えて、蚕糸等をそのまま粉砕機にかけても、
得られる粉末は非常に凝集し易く、小さな団子状
となつて平滑性を欠き、絹フイブロイン粉末の優
れた特性が生かされないと云える。
得られる粉末は非常に凝集し易く、小さな団子状
となつて平滑性を欠き、絹フイブロイン粉末の優
れた特性が生かされないと云える。
また薬剤に溶解し、透析、乾燥、更に粉砕して
得られる粉末は、数ミクロンの極く微細な球形に
近い形状を呈し、Cut長の短い単糸繊維状物には
なり難い性質を有している。この様な微細な粉末
を、例えば化粧料基剤に添加して利用した場合、
従来の無機質顔料の如く、発汗生理などで塗布さ
れた肌から剥離され易く、化粧もち等については
更に性能向上の必要性がある。
得られる粉末は、数ミクロンの極く微細な球形に
近い形状を呈し、Cut長の短い単糸繊維状物には
なり難い性質を有している。この様な微細な粉末
を、例えば化粧料基剤に添加して利用した場合、
従来の無機質顔料の如く、発汗生理などで塗布さ
れた肌から剥離され易く、化粧もち等については
更に性能向上の必要性がある。
本発明者等は、この様な現状に鑑み鋭意検討し
た結果、蚕糸等を蒸気で加圧加熱後膨化したのち
粉砕することにより、Cut長の短い単糸繊維状の
絹フイブロイン粉末を得ることができるという知
見を得て本発明を完成した。
た結果、蚕糸等を蒸気で加圧加熱後膨化したのち
粉砕することにより、Cut長の短い単糸繊維状の
絹フイブロイン粉末を得ることができるという知
見を得て本発明を完成した。
以下本発明を具体的に説明する。
尚本発明に於ける蚕糸等とは、繭、繭屑、生
糸、生糸屑、絹糸、絹布等を含むものとする。
糸、生糸屑、絹糸、絹布等を含むものとする。
蚕糸等をそのままあるいは必要により前処理即
ち熱湯、あるいは石けん、炭酸ソーダ、苛性ソー
ダ、アンモニア水等を含む熱液、又は界面活性剤
や酵素等を含有する温水等に浸漬してセリシン成
分を除去したのち、これを耐圧容器中に投入し、
飽和水蒸気又は過熱水蒸気で加圧加熱する。
ち熱湯、あるいは石けん、炭酸ソーダ、苛性ソー
ダ、アンモニア水等を含む熱液、又は界面活性剤
や酵素等を含有する温水等に浸漬してセリシン成
分を除去したのち、これを耐圧容器中に投入し、
飽和水蒸気又は過熱水蒸気で加圧加熱する。
加圧加熱処理の条件は、飽和水蒸気で処理する
場合で圧力４Kg／cm2Ｇ以上、好ましくは６〜13
Kg／cm2Ｇ、過熱水蒸気で処理する場合で圧力４
Kg／cm2Ｇ以上、蒸気温度155℃以上、好ましくは
圧力５〜13Kg／cm2Ｇ、蒸気温度160〜240℃で10分
以上の処理を行なう。
場合で圧力４Kg／cm2Ｇ以上、好ましくは６〜13
Kg／cm2Ｇ、過熱水蒸気で処理する場合で圧力４
Kg／cm2Ｇ以上、蒸気温度155℃以上、好ましくは
圧力５〜13Kg／cm2Ｇ、蒸気温度160〜240℃で10分
以上の処理を行なう。
温度、圧力が低すぎると満足できる粉末を得る
ことができず、またあまり高すぎると着色が著し
く、用途によつては好ましくないものとなる。
ことができず、またあまり高すぎると着色が著し
く、用途によつては好ましくないものとなる。
上記の様な条件で加圧加熱した蚕糸等を、急激
に、より低圧下に放出して膨化させ、これを乾
燥、粉砕する。
に、より低圧下に放出して膨化させ、これを乾
燥、粉砕する。
本発明で用いる膨化装置は通常食品の分野で用
いられている公知の膨化装置と何ら異なるところ
はない。
いられている公知の膨化装置と何ら異なるところ
はない。
こうして膨化された蚕糸等は、その組織の緻密
な構造が緩和され、組織中に於ける空気の流通、
水蒸気移動等を容易ならしめ、乾燥性が向上し、
またフイブロイン分子構成単位を損なわない範囲
に、組織に対して適度の脆壊性をもたらして易砕
性となつており、通常の粉砕機、例えばハンマー
ミル、ジエツトミル、ピンミル等で容易に微粉末
化することができる。
な構造が緩和され、組織中に於ける空気の流通、
水蒸気移動等を容易ならしめ、乾燥性が向上し、
またフイブロイン分子構成単位を損なわない範囲
に、組織に対して適度の脆壊性をもたらして易砕
性となつており、通常の粉砕機、例えばハンマー
ミル、ジエツトミル、ピンミル等で容易に微粉末
化することができる。
尚加圧加熱処理によつて着色した場合には、必
要により過酸化水素等で脱色処理を施してもよ
い。
要により過酸化水素等で脱色処理を施してもよ
い。
本発明方法によつて得られた絹フイブロイン粉
末は単糸繊維状粉末であつて、その粉末は単糸径
の５〜６倍程度（30〜50μ）の繊維長を有し、構
成粉末の粒度分布は極めて狭い範囲に集中し、凝
集性のない、さらさらした微粉末で、化粧料基
材、軟膏薬の基材等に有効に用いることができ
る。
末は単糸繊維状粉末であつて、その粉末は単糸径
の５〜６倍程度（30〜50μ）の繊維長を有し、構
成粉末の粒度分布は極めて狭い範囲に集中し、凝
集性のない、さらさらした微粉末で、化粧料基
材、軟膏薬の基材等に有効に用いることができ
る。
以下に実施例を示す。
実施例 １
繭を、６Kg／cm2Ｇの飽和水蒸気で60分間加圧加
熱し、次いで急激に大気中に放出して膨化させ
た。これを熱風乾燥し、ピンミルで粉砕して絹フ
イブロイン粉末を得た。得られた粉末はさらさら
した微粉末で、光沢のあるものであつた。
熱し、次いで急激に大気中に放出して膨化させ
た。これを熱風乾燥し、ピンミルで粉砕して絹フ
イブロイン粉末を得た。得られた粉末はさらさら
した微粉末で、光沢のあるものであつた。
実施例 ２
屑生糸（セリシンを除去したもの）を、８Kg／
cm2Ｇの飽和水蒸気で30分間加圧加熱し、以下実施
例１と同様にして絹フイブロイン粉末を得た。
cm2Ｇの飽和水蒸気で30分間加圧加熱し、以下実施
例１と同様にして絹フイブロイン粉末を得た。
実施例 ３
繭を、圧力８Kg／cm2Ｇ、温度180℃の過熱水蒸
気を用いて40分間加圧加熱したのち、急激に大気
中に放出して膨化させ、これを0.6％の過酸化水
素液中に浸漬して脱色し、乾燥後、ピンミルで粉
砕したところ、白色のサラサラした絹フイブロイ
ン粉末を得た。
気を用いて40分間加圧加熱したのち、急激に大気
中に放出して膨化させ、これを0.6％の過酸化水
素液中に浸漬して脱色し、乾燥後、ピンミルで粉
砕したところ、白色のサラサラした絹フイブロイ
ン粉末を得た。
Claims (1)
- １ 蚕糸等をそのままあるいは水浸漬等の前処理
を行なつたのち、耐圧容器中で飽和水蒸気又は過
熱水蒸気により加圧加熱し、次いで急激により低
圧下に放出して膨化させ、これを乾燥、粉砕する
ことを特徴とする絹フイブロイン粉末の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14381281A JPS5845232A (ja) | 1981-09-14 | 1981-09-14 | 絹フイブロイン粉末の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14381281A JPS5845232A (ja) | 1981-09-14 | 1981-09-14 | 絹フイブロイン粉末の製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5845232A JPS5845232A (ja) | 1983-03-16 |
| JPS6136840B2 true JPS6136840B2 (ja) | 1986-08-20 |
Family
ID=15347537
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14381281A Granted JPS5845232A (ja) | 1981-09-14 | 1981-09-14 | 絹フイブロイン粉末の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5845232A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0660850U (ja) * | 1991-07-04 | 1994-08-23 | 克 中根 | ガラス窓を底面につけた複写機 |
| WO1996023020A1 (fr) * | 1995-01-27 | 1996-08-01 | JAPAN represented by NATIONAL INSTITUTE OF SERICULTURAL AND ENTOMOLOGICAL SCIENCE, MINISTRY OF AGRICULTURE, FORESTRY AND FISHERIES, DIRECTOR GENERAL | Procede de production de poudre fine de fibroine |
| JP2005307041A (ja) * | 2004-04-22 | 2005-11-04 | Gifu Prefecture | 着色絹粒子、油性物質含有絹粒子の製造方法 |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0761185B2 (ja) * | 1992-04-06 | 1995-06-28 | ギ リー ジェオン | 体感スピーカー |
| JP3362778B2 (ja) * | 1999-06-03 | 2003-01-07 | 独立行政法人農業生物資源研究所 | 結晶性絹超微粉末の製造方法 |
| KR20010105931A (ko) * | 2000-05-19 | 2001-11-29 | 권혁윤 | 실크 펩타이드를 제조하는 방법 |
| JP4594637B2 (ja) * | 2004-03-26 | 2010-12-08 | ながすな繭株式会社 | 絹フィブロイン粉末の製造方法 |
| WO2008056797A1 (fr) * | 2006-11-07 | 2008-05-15 | The Yokohama Rubber Co., Ltd. | Composition de caoutchouc et pneumatique utilisant cette composition |
| JP2015101571A (ja) * | 2013-11-27 | 2015-06-04 | 一丸ファルコス株式会社 | 絹の亜臨界水処理物の製造法及び化粧料組成物 |
-
1981
- 1981-09-14 JP JP14381281A patent/JPS5845232A/ja active Granted
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0660850U (ja) * | 1991-07-04 | 1994-08-23 | 克 中根 | ガラス窓を底面につけた複写機 |
| WO1996023020A1 (fr) * | 1995-01-27 | 1996-08-01 | JAPAN represented by NATIONAL INSTITUTE OF SERICULTURAL AND ENTOMOLOGICAL SCIENCE, MINISTRY OF AGRICULTURE, FORESTRY AND FISHERIES, DIRECTOR GENERAL | Procede de production de poudre fine de fibroine |
| JP2005307041A (ja) * | 2004-04-22 | 2005-11-04 | Gifu Prefecture | 着色絹粒子、油性物質含有絹粒子の製造方法 |
| JP4624710B2 (ja) * | 2004-04-22 | 2011-02-02 | 株式会社オードレマン | 着色絹粒子、油性物質含有絹粒子の製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5845232A (ja) | 1983-03-16 |
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