JP2005307041A - 着色絹粒子、油性物質含有絹粒子の製造方法 - Google Patents

着色絹粒子、油性物質含有絹粒子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 着色絹粒子および/または油性物質含有絹粒子の製造方法を提供する。
【解決手段】 絹物質と、色材および/または油性物質を含有する材料を蒸煮・爆砕する工程を含む、絹粒子の製造方法を提供する。本発明の方法により、色材および油性物質以外の化学薬品、例えばアルカリ性物質や界面活性剤等を用いずに、着色絹粒子および/または油性物質含有絹粒子を得ることが可能となる。
【選択図】 なし

Description

本発明は、着色絹粒子および油性物質含有絹粒子の製造法に関する。さらに詳しくは、本発明はアルカリ性物質などの人体への悪影響が懸念される物質を用いることなく、色材で染色したもしくは油性成分を含有させた絹微粒子を調製する方法を提供する。本発明はさらに、本発明の方法で得られる絹粒子も提供する。
絹粉末は皮膚に対する優れた親和性や平滑性、良好な親水性と親油性のバランス、紫外線吸収性等の特性を有していることから、化粧料素材として、特に体質顔料に代わる化粧料として用いられている。かかる絹糸を機械的または物理的に粉砕して得た絹粉末を化粧用素材として用いる方法がある。例えば、特許文献1の化粧品原料用絹微粉末は、絹糸をアルカリ水溶液で処理し、中和、水洗、脱水、乾燥、粉砕して得られる絹微粉末が開示されている。また、絹糸を飽和水蒸気または過熱水蒸気により加熱し、次いで低圧下に放出して膨化し、乾燥後粉砕し絹粉末を得る方法(特許文献2、特許文献3等参照)、絹糸を特定の水溶液に溶解し、透析して得た絹フィブロイン水溶液を凝固液と接触させ、次いで析出した微粒状絹フィブロインを乾燥させて絹粉末を得る例(特許文献4参照)、絹フィブロインを乾式機械的粉砕手段を用いる多段階工程で粉砕し、かつその工程中の少なくとも1工程または多段階工程の後でβシート化処理することにより絹フィブロイン超微粉末を得る例(特許文献5参照)等が挙げられている。
かかる方法によって結晶性絹フィブロイン微粒子を得ることはできるが、ファウンデーションや口紅等の仕上げ用化粧料に使用するためには、この絹微粒子をさらに染色するか、あるいは着色のための顔料を配合する必要がある。しかしながら、絹粒子の染色にはアルカリ等の色材以外の化学薬品の使用が必須である。絹物質粒子の表面のみが染まり、粒子の内部まで染めるのが困難である場合も多かった。また何より、染色工程に時間がかかり、均一な着色粒子を得ることが困難であった。
また、化粧料を製造する際に保湿等の目的のためスクワランやプラセンタ等の皮膚に対して好ましい生理活性を有する成分を配合することが行われている。しかしながら、かかる物質は絹微粒子とはなじみが悪く、界面活性剤の助けを借りなければ均一に油性物質が含まれた粒子を得る事が困難であった。
特公昭27−3650号公報 特公昭61−36840号公報 特公昭63−51160号公報 特開平4−88027号公報 特開平6−339924号公報
本発明は、色材以外の化学薬品を用いることなく、簡単な操作で着色絹粒子を製造する方法を提供することを目的とする。
本発明はさらに、油性物質を含有させた絹粒子を製造する方法を提供することを目的とする。
本発明は、蒸煮・爆砕によって、色材により絹物質を着色するか、あるいは油性物質を含有させる工程を含む、絹粒子の製造方法を提供する。
本発明の第1の態様においては、絹物質および色材を含む材料を蒸煮・爆砕する工程を含む着色絹粒子の製造方法を提供する。本発明の方法は、色材以外の化学薬品を使わず、温度と圧力を利用した、着色絹粒子を得るための新手法である。
絹物質と色材を蒸煮・爆砕することによって、絹物質が均一に染色されるのと同時に絹セリシンおよびフィブロインが加水分解される。この加水分解の程度により、セリシン水溶液、フィブロイン水溶液および脆弱化されたフィブロインを自在に得ることができる。セリシン水溶液およびフィブロイン水溶液は、次いで乾燥することにより所望の粒径の着色絹粒子を得ることができる。また、脆弱化された絹フィブロインは、次いで機械的手段によって粉砕することによって所望の粒径の着色絹フィブロイン粒子を得ることができる。
本発明の方法において用いられる絹物質としては、繭、生糸、絹糸、シルクノイル等、精練によってセリシンを除去したものであっても、セリシンを含有するものであってもよい。絹物質としてセリシンを含有する繭や生糸等を用いる場合には、蒸煮・爆砕処理により絹物質の染色、セリシンとフィブロインの分離が同時に達成される。
本発明の第2の態様においては、絹物質および油性物質を含む材料を蒸煮・爆砕する工程を含む、油性物質含有絹粒子の製造方法を提供する。蒸煮・爆砕する材料には色材を含んでいてもよいのは当然である。本発明の方法により、油性物質が均一に付着した絹粒子を得ることができる。
本発明の第3の態様においては、絹物質を蒸煮・爆砕処理する工程を含み、該工程の条件を適宜設定することによって、絹物質を着色させると同時に、絹物質の水溶液および/または脆弱化絹物質を得、該水溶液を乾燥する、もしくは脆弱化絹物質を乾燥して粉砕する工程を含む、着色絹粒子の製造方法を提供する。
本発明はさらに、本発明の方法によって得られる着色絹粒子および油性物質含有絹粒子を提供する。本発明の着色絹粒子および油性物質含有絹粒子は、化粧品原料として好適に用いられる、
本発明はさらに、粘土鉱物および/または色材を含有する従来の化粧料の粘土鉱物および/または色材の一部もしくは全部を本発明の着色絹粒子および/または油性物質含有絹粒子により置き換えてなる化粧料を提供する。
本発明の方法において出発原料となる絹物質は、農家で飼育されている家蚕由来のものであっても、野蚕由来のものであってもよい。絹物質としては、セリシン成分を除く前の繭や生糸等であっても、精練によりセリシンの除かれた絹糸やシルクノイルであってもよく、また、これらの屑残糸であってもよい。また絹物質は、これらの各成分によって構成された綿状物、織物、編物、不織布等も好適に用いられる。
また、絹物質としてセリシンを除去しない繭糸、生糸等の未精練材料を用いる場合には、蒸煮・爆砕によりセリシンが加水分解して水溶液となり、一方フィブロインは繊維状のまま残存する。色材と共に蒸煮・爆砕した場合にはセリシン水溶液およびフィブロイン繊維の両方が着色される。
好ましくは本発明の方法において用いられる絹物質はセリシンを除いた絹糸もしくは絹糸屑やその綿状物である。繭糸および生糸からセリシンを除去する方法は、種々の方法が知られており、いずれを用いてもよい。例えば石鹸やアルカリ性物質を含む熱湯で処理する、界面活性剤、酵素等で処理する方法などが例示される。
本発明の方法の第1の態様においては、絹物質を色材と共に蒸煮・爆砕処理に供する。本発明で採用する蒸煮・爆砕処理とは、原料を水蒸気と共に高温高圧下で加熱、即ち蒸煮した後、圧力を瞬間的に開放することで、水の断熱膨張のエネルギーにより固体成分を粉砕(爆砕)する方法である。蒸煮・爆砕処理により、絹物質が加水分解され、セリシン溶液、フィブロイン溶液およびフィブロインが脆弱化された残存物が同時に色材にて均一に染色される。
本発明の方法で用いられる色材としては、天然または合成の色材であって、法定色素、化粧料原料基準に記載されている色素およびその他の天然色素がいずれも好適に用いられる。かかる色材を2以上混合することによって、所望の色を得てもよい。
着色のための色材として具体的には、従来、絹の染色に使用されている公知の色材は勿論のこと、ウコン、クチナシ、ベニバナ、キハダ、アカネ、パプリカ等の植物色材、コチニールのような昆虫から抽出できる色材、貝紫のような貝類から抽出できる色材などが挙げられる。
更に、色繭からの抽出色材、例えば、家蚕の黄繭、青白繭、赤色繭、笹色繭等からの抽出色材や、野蚕の天蚕繭やウスタビガ蚕繭の緑色または青色、クリクラ蚕繭の黄金色等も色材として用いることができる。
例えば、特開2002−80498に開示された、クリキュラ、ヨナクニサン繭、タサールサン繭、エリサン繭、ムガサン繭の爆砕処理により得られる有色セリシンを色材として用いてもよい。
このほか、絹物質を焼成して得られる炭化繭、炭化シルク綿等の炭化絹粉末、木綿やパルプを焼成して得られる炭化木綿、炭化パルプ繊維および木炭、竹炭等を黒色用色材としてもよい。さらに、蚕糞を色材として用いて、緑色の着色粒子を得てもよい。
絹粒子を化粧料原料として使用する場合、特に好適に用いられる色材は、天然由来の色素である。特に好ましい色素としては、葉緑素、リボフラビン、クルクミン、ログウッド、炭化絹粒子、炭化木綿、炭化パルプ、木炭、竹炭が例示される。また、食紅などの食品用として許可されている色素も好適に用いられる。
本発明の方法において、絹物質への色材の添加量は限定的ではなく、使用する色材の種類、および所望の色により適宜設定すればよい。例えば葉緑素を用いてセリシンを除去したシルクノイルの綿を染色する場合には、絹物質100g(乾重量)に対しておよそ1gの葉緑素を添加すれば、淡い緑色に着色された絹粒子を得ることができる。
また、炭化繭、炭化シルク綿、炭化木綿、炭化パルプ繊維等を用いて同様のシルクノイル綿を着色する場合には、絹物質とほぼ同重量の炭化絹を用いれば、黒色の絹粒子を得ることができる。
本発明の方法の第2の態様においては、絹物質と油性物質を含む材料を蒸煮・爆砕処理に供する。本発明において絹物質と共に蒸煮・爆砕処理に供される油性物質としては、通常化粧料や医薬部外品等の皮膚外用剤に用いられるものがいずれも好適に用いられ、例えば、アボガド油、アーモンド油、ウイキョウ油、エゴマ油、オリーブ油、オレンジ油、オレンジラファー油、ゴマ油、カカオ脂、カミツレ油、カロット油、キューカンバー油、牛脂脂肪酸、ククイナッツ油、サフラワー油、シア脂、大豆油、ツバキ油、トウモロコシ油、ナタネ油、パーシック油、ヒマシ油、綿実油、落花生油、マカデミアナッツ油、グレープシード油、タートル油、ミンク油、卵黄油、カカオ脂、パーム油、パーム核油、モクロウ、ヤシ油、牛脂、豚脂などの油脂類またはこれら油脂類の水素添加物(硬化油等)、ミツロウ、カルナバロウ、鯨ロウ、ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバ油、キャンデリラロウ、モンタンロウ、セラックロウなどのロウ類、流動パラフィン、ワセリン、パラフィンワックス、オゾケライド、セレシン、マイクロクリスタンワックス、スクワレン、スクワラン、プリスタンなどの炭化水素類、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、リノール酸、ウンデシレン酸、イソノナン酸、カプロン酸、2−エチルブタン酸、イソペンタン酸、2−メチルペンタン酸、2−エチルヘキサン酸、カプリン酸、リノレン酸イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、トール油脂肪酸、ラノリン脂肪酸等の脂肪酸類が例示される。
特に好適に用いられる油性物質はスクワラン、プラセンタ、オリーブ油が例示され、また上記油性物質の精製したものが好適に用いられる。
油性物質を用いる場合、絹物質に対する油性物質の量は限定的ではなく、油性物質を配合する目的に応じて適宜定めればよい。典型的には、絹物質(乾重量)に対して0.1〜10重量%の油性物質を配合すればよい。
本発明の第2の態様においては、さらに乳化剤を配合してもよい。乳化剤を配合することによって、蒸煮・爆砕処理により均一に分散された油性物質の分散状態が安定化される。
本発明の第1、第2の態様いずれにおいても、絹物質は蒸煮・爆砕処理の前に好ましくは水に浸漬する。浸漬する水の温度は限定的ではなく、冷水〜熱水のいずれを用いてもよい。好適には30〜60℃程度の温水を用いるのが好ましい。絹物質の吸水量は、自重の5倍以上、好ましくは10倍以上、より好ましくは10〜15倍であることが好適である。吸水量の上限は特に限定的ではなく、吸水可能であればいくら吸水させてもよい。絹物質の水への浸漬は、絹物質が十分吸水するまで行えばよく、5分以上、好ましくは20分以上浸ければよい。また例えば水に浸漬したまま一晩置いてもよい。
水に浸漬させた絹物質を次いで、色材および/または油性物質と共に蒸煮・爆砕処理へ供する。蒸煮・爆砕処理用装置は従来から知られており、市販されているもののいずれを用いてもよい。以下、図1に示す蒸煮・爆砕装置を例にして、絹物質と色材を含む材料を用いる本発明の第一の態様を説明する。本発明は、この装置、手法に限定されるわけではない。油性物質を含有する場合も基本的に蒸煮・爆砕工程は下記と同様となる。
まず投入口1より、水を吸収させた絹物質および色材を反応釜3へ投入する。次いで蒸気入り口2より高圧蒸気を反応釜3へ送り込み、反応釜内を所定温度、圧力とする。そのまま一定時間蒸煮した後、反応容器の下の開閉器7を開いて反応釜内の材料を瞬時に大気圧中に放出する。
蒸煮工程の時間、圧力および温度は限定的ではなく、使用する絹物質および色材により適宜調節すればよい。また、蒸煮・爆砕工程に供するに際して絹物質を細かく切断した場合には、短い時間の処理でよく、一方繊維を切断せずに綿のまま用いる場合には比較的長時間の処理が必要となる。
蒸煮・爆砕処理において、圧力は所望の温度に応じて設定される。蒸煮・爆砕時は通常、0.3〜3MPaの圧力範囲内で行われる。
絹物質として未精練の繭層、繭糸、生糸等セリシンを含んだものを用いる場合、温度130〜180℃、2〜15分間の蒸煮を行った後に、急激に大気圧下に放出する。かかる工程により、セリシンがフィブロイン繊維から分離されて水溶液となり、同時に色材によってセリシン水溶液およびフィブロイン繊維が着色される。
得られた着色セリシン水溶液は常套の方法にて乾燥し、必要に応じて粉砕、分級して水溶性の着色セリシン粒子を得ることができる。乾燥は、凍結乾燥、噴霧乾燥、減圧低温乾燥等の従来から知られている方法を用いればよい。着色水溶性セリシン粒子は、絹繊維の染色をはじめ種々の染色や防腐用塗料のための顔料として用いられる。
残存した着色されたフィブロイン繊維はさらに以下の方法により蒸煮・爆砕をすることによって、着色絹粒子を得ることができる。更なる蒸煮・爆砕の際には必要に応じて新たに色材を共存させてもよい。
絹物質として、すでに精練してセリシンを除去した絹糸やシルクノイルなどのセリシンを含まない材料を用いる場合は、温度200〜250℃、2〜120分間蒸煮した後、爆砕、即ち大気圧中に放出する。蒸煮・爆砕処理によりセリシンを除いた絹物質もこの条件にて処理する。色材の種類や量のみならず蒸煮・爆砕の条件によっても色調が変化することから、所望の色の着色粒子が得られるよう、蒸煮・爆砕条件は上記の範囲内で適宜調節すればよい。
蒸煮・爆砕処理によって、フィブロイン繊維は加水分解される。条件によって、その一部はペプチドまで加水分解されて水溶性となり、一部はフィブロイン結晶を残したままの状態で脆弱化される。蒸煮・爆砕後に、得られるフィブロイン水溶液と脆弱化フィブロインを分離する。水溶液は常套の乾燥方法、例えば凍結乾燥、減圧低温乾燥および噴霧乾燥等により乾燥し、必要に応じて粉砕、分級して所望の粒径の着色水溶性フィブロイン粒子を得ることができる。
一方、着色脆弱化フィブロインは粉砕および分級によって所望の粒径の着色フィブロイン粒子を得ることができる。こうして得られる着色フィブロイン粒子は水に不溶であり、フィブロイン結晶の残存する結晶性フィブロイン粒子であると推測される。従って、本明細書および請求の範囲では、蒸煮・爆砕処理後に残存した成分を粉砕して得られる水不溶性粒子を、結晶性フィブロイン粒子と言う。
着色結晶性フィブロイン粒子を多く得たい場合には、蒸煮・爆砕を200〜215℃、より好ましくは210〜215℃にて5〜120分、好ましくは10〜60分、より好ましくは30〜60分行うとよい。かかる処理により、比較的多くのフィブロインが可溶化されずに残存する。
脆弱化された着色フィブロイン繊維は水洗し、次いで乾燥させる。乾燥は、乾燥機による積極的な乾燥を行うことが好ましいが、自然乾燥も当然可能である。乾燥は好適には60℃以下の低温で行う。乾燥スピードを上げるために減圧下で乾燥してもよい。
この着色脆弱化フィブロインを次いで粉砕する。この粉砕処理は常套の粉砕機、例えばハンマーミル、ジェットミル、ピンミル等を用いて行うことができ、また、液体窒素を用いた凍結粉砕法により粉砕してもよい。
粉砕により得られた絹粒子は、目的に応じて適宜分級して用いればよい。粉体化粧料原料として用いる場合、好ましい粒径としては0.1〜20μm、より好ましくは10μm以下、最も好ましくは0.1〜3μmである。
本発明の方法で得られる着色結晶性フィブロイン粒子は水不溶性であり、絹本来の光沢、触感、柔軟性、弾力性等の性質を有している。これは蒸煮・爆砕処理で脆弱化させたフィブロイン繊維を機械的に粉砕することによって得られることから、フィブロインタンパク質の結晶構造を保持していることによるものと考えられる。本発明の着色絹粒子は仕上げ用化粧品の体質顔料として要求される諸性質、被覆力、延展力、付着性、手触り感、成形性を兼ね備えており、従来タルク、マイカ、カオリン、セリサイト等の体質顔料と色材を用いて製造されていた化粧料の体質顔料および色材の一部または全部と置き換えて新規な化粧料を製造することが可能である。
絹微粒子を体質顔料の代わりに用いて製造される化粧料が、例えば特許第3505677号に開示されているが、本発明の着色結晶性フィブロイン粒子は、かかる化粧料の絹微粒子に代えて用いることができる。
本発明の着色結晶性フィブロイン粒子を用いて製造される化粧料としては、粉おしろい、固形おしろい、ほほ紅、アイシャドー、眉墨などの粉体化粧料が例示される。また、油剤、バインダー成分を配合してファンデーション、口紅、クリームタイプの頬紅や眉墨等の製造に好適に用いられる。
化粧料を製造する際、本発明の着色絹粒子は単独で用いても、種々の色に着色した本発明の着色絹粒子を組み合わせて用いてもよく、また無着色の絹粒子を適宜配合して所望の色の製品を製造してもよい。また、必要に応じて従来から知られている顔料を配合して所望の色を得てもよい。
化粧料における着色フィブロイン粒子の配合率(重量比率)は限定的ではなく、適宜定めればよい。粉体化粧料では1〜100%、好ましくは40〜100%である。口紅のごとく別途油剤(バインダー)を配合する場合は1〜70%、好ましくは1〜40%である。
本発明の化粧料は、従来から知られている化粧料の処方中、体質顔料および/または色材の少なくとも一部を本発明の着色絹粒子と置き換えることにより調製される。即ち、化粧料に配合されるその他の成分およびその配合量としては、従来から知られている化粧料の処方に基づき適宜決定すればよい。
一方、着色水溶性フィブロイン粒子が多く必要である場合には、蒸煮・爆砕温度を215℃以上とし、必要に応じて比較的長時間、蒸煮・爆砕処理すればよい。蒸煮・爆砕処理により可溶化されたフィブロイン水溶液は、常套方法にて凍結乾燥もしくは噴霧乾燥し、必要に応じてさらに粉砕することにより、着色フィブロイン粒子を得ることができる。かかる方法で得られる着色フィブロイン粒子は、水溶性の顔料として種々の化粧料の着色、その他繊維の染色等に好適に用いることができる。
本発明の着色水溶性セリシン粒子もしくは着色水溶性フィブロイン粒子が好適に用いられる化粧料としては、リキッドタイプやクリームタイプのファンデーション、クリームタイプの頬紅、アイシャドー、眉墨などが例示される。
本発明の第2の態様である、絹物質と油性物質を含有する材料を蒸煮・爆砕する場合も、色材に加えて、あるいは色材に代えて油性物質を配合する以外は上記と同様の処理を行う。
セリシンを含まない絹物質および油性物質を含有する材料を蒸煮・爆砕処理すると、フィブロイン水溶液中に油性物質が分散されると同時に、脆弱化フィブロイン表面上に油性物質が均一に付着する。脆弱化フィブロインを分離し、乾燥し、粉砕することによって均一に油性物質が付着した油性物質含有結晶性フィブロイン粒子を得ることができる。
本発明によって提供される、油性物質含有結晶性フィブロイン粒子は、上記着色結晶性フィブロイン粒子と同様の種々の化粧料原料として好適に用いられる。粒子自体に油性物質が含有されていることから、界面活性剤を用いなくとも均一に油性物質を含む化粧料を製造することが可能となる。
絹物質と油性物質を含有する材料を蒸煮・爆砕処理する際、絹物質を浸漬する水もしくは蒸煮・爆砕の際に乳化剤を共存させてもよい。乳化剤を共存させることによって、蒸煮・爆砕処理によって得られる絹フィブロイン水溶液中に油性物質が均一に混合されたエマルションを調製することが可能となる。
油性物質を含有する材料を蒸煮・爆砕する際に用いる乳化剤としては、例えば天然アルコール系ノニオン系界面活性剤等の従来から化粧料に用いられている乳化剤であれば何を用いてもかまわない。特に天然由来のものが好適に用いられ、スクワレンおよび大豆レシチン、卵黄レシチンなどのレシチン類や、本出願人らの一部が別途出願している特願2003-044250および特願2002-333296に記載の分子量5000以上の非結晶性絹フィブロインが好適に用いられる。
乳化剤を配合することによって、本発明の蒸煮・爆砕処理により得られるセリシン溶液およびフィブロイン溶液中に、油性物質を均一に分散させることが可能となる。かかる方法で得られるセリシンもしくはフィブロイン水溶液は、適当な濃度に濃縮もしくは希釈して化粧料の材料としてもよいし、あるいは凍結乾燥もしくは噴霧乾燥等により油性物質含有粒子を得てもよい。
本発明はさらに、絹物質を蒸煮・爆砕して絹粒子を調製する工程において、絹物質の蒸煮・爆砕条件を調節することによって絹物質に着色する方法を提供する。本態様においては、蒸煮・爆砕により色材を用いずに着色粒子を提供することが可能となる。なお、蒸煮爆砕する材料には絹物質に加えて油性物質を含有させてもよい。好適な絹物質および蒸煮・爆砕方法も上記と同じである。蒸煮・爆砕条件は、用いる絹物質の種類、形態、量、および所望の色に応じて適宜決定すればよいが、例えば100gの繭糸綿(セリシン除去)を1〜2ミリに切断した糸を蒸煮・爆砕する場合、温度215〜220℃で5分間とした場合には弱いベージュ色、同じ温度で10〜15分間とした場合には褐色に近いベージュ色の着色水溶性フィブロイン粒子が得られる。また、220〜225℃で10分間処理した場合には、灰色の、15〜30分処理した場合には黒色の着色水溶性フィブロイン粒子が得られる。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。
実施例1
繭殻(未精練繭層)300gを5〜10分間水に浸漬した。水を吸収させた繭殻へ葉緑素およびリボフラビンそれぞれ1gを振りかけ、図1に示す蒸煮・爆砕装置の反応釜へ投入した。ゲージ圧2.8MPaの高圧蒸気を送り込み、反応室内を瞬時に設定した温度(130、150、170、180、200℃)とし、2分間蒸煮したところで、反応室底の下部開閉器を解放した。蒸煮中の反応釜中の圧力は0.3〜3MPaの範囲内であった。
蒸煮・爆砕処理後、液体成分と固形分に分離した。130〜180℃の条件で蒸煮・爆砕を行った区では液体成分、固形分のいずれも淡い緑色(葉緑素)、および淡い黄色(リボフラビン)に染まっていた。200℃で処理した場合には、それぞれの色は褐色を帯びていた。
得られた液体成分を凍結乾燥して、着色水溶性セリシン粒子を得た。またその重量を測定した。130〜180℃で処理した区では、凍結乾燥して得た着色セリシン粒子の重量は平均52gであった。200℃で処理した場合は約65gの着色セリシン粒子が得られた。
実施例2
繭糸綿(界面活性剤の存在下で洗浄してセリシンを除いた綿状物)を用いた。
セリシンを除いたシルクノイル(繭槽より長繊維を除いた短繊維を、界面活性剤の存在下で洗浄してセリシンを除いた綿状物)100gをイオン交換水に浸漬し、20〜30分間吸水させた。吸水量は自重の約14倍であった。吸水させたシルクノイルへ葉緑素、リボフラビン、クルクミンおよびログウッドそれぞれ1gを振りかけ、実施例1と同じ蒸煮・爆砕装置反応釜へ投入した。温度が220〜225℃、または215〜220℃となる条件下にて蒸煮・爆砕した。
蒸煮・爆砕処理の後、フィブロイン水溶液と脆弱化フィブロインに分離した。フィブロイン水溶液は凍結乾燥した。脆弱化フィブロインは約50℃の温度にて乾燥した。乾燥した脆弱化フィブロインをハンマーミルで粗粉砕し、次いでジェットミルで粉砕して着色粒子を得た。いずれの場合も粒子径を0.1〜3μmに調節した。
結果
220〜225℃の条件下で10分間蒸煮したあと爆砕した区では、88.0〜96.8%が溶解し、着色フィブロイン水溶液が得られた。得られた着色フィブロイン水溶液を凍結乾燥し、淡緑色(葉緑素)、淡黄色(リボフラビンおよびクルクミン)、および暗紅色(ログウッド)の着色水溶性フィブロイン粒子を得た。
それぞれの着色水溶性フィブロイン粒子10gを水100mlに投入し、攪拌したところ、いずれもすぐに溶解し、透明な着色水が得られた。
215〜220℃となる条件下で10分間蒸煮・爆砕した区では、着色脆弱化フィブロインと、フィブロイン水溶液が得られた。得られた着色脆弱化フィブロインを減圧下で乾燥し、次いでハンマーミル、次いでジェットミルにて粉砕した後分級して、粒子径0.1〜3μmの着色結晶性フィブロイン粒子が得られた。各粒子の色は、220〜225℃にて蒸煮・爆砕処理した区とほぼ同じ色であった。得られた着色結晶性フィブロイン粒子は、約45.1gであった。
着色結晶性フィブロイン粒子10gを水100mlに投入して攪拌した後静置した。粒子はほとんど水に溶けず、沈殿した。また色材は水中に溶け出さず、上清の水は無色透明であった。
一方、着色フィブロイン水溶液は凍結乾燥して、着色水溶性フィブロイン粒子を得た。
それぞれの着色水溶性フィブロイン粒子10gを水100mlに投入し、攪拌したところ、いずれもすぐに溶解し、透明な着色水が得られた。
実施例3
絹物質として、1〜2mmの長さにカットしたシルクノイル100gを用いた。シルクノイルへ、自重の約14倍量の水を吸水させた。軽く水を切った吸水シルクノイルへ葉緑素およびリボフラビンそれぞれ1gを振りかけ、実施例1と同じ蒸煮・爆砕装置へ投入した。蒸煮・爆砕工程を215〜220℃にて5分間行ったところ、全体が可溶化され淡緑色および淡黄色のフィブロイン水溶液を得た。水溶液を凍結乾燥して、それぞれ淡緑色および淡黄色の水溶性フィブロイン粒子を得た。
実施例4
色材として蚕糞(乾燥物)30gを用いた。絹物質として、1〜2mmの長さにカットしたシルクノイル100gを用いた。シルクノイルへ、実施例2と同様にして自重の約14倍量の水を吸水させた。軽く水を切った吸水シルクノイルと蚕糞を混合し、これを実施例1と同じ蒸煮・爆砕装置へ投入し、ゲージ圧2.8MPaの高圧蒸気を送り込み、温度215〜220℃の条件下で10分間蒸煮・爆砕処理を行った。
蒸煮・爆砕の結果、薄い緑色のフィブロイン水溶液が得られた。得られた水溶液を凍結乾燥して着色水溶性フィブロイン粒子(薄緑)を105.6g得た。
実施例5
色材として炭化絹50gを用いた。炭化絹は、フィブロイン綿を約400℃で一晩蒸し焼きにして得たものである。絹物質として、シルクノイル50gを用いた。シルクノイルへ、実施例2と同様にして自重の約14倍量の水を吸水させた。軽く水を切った吸水シルクノイルと炭化絹を蒸煮・爆砕装置へ投入し、温度215〜220℃で5分間、蒸煮・爆砕処理を行った。
黒色水溶液および黒色の残存脆弱化フィブロインが得られた。脆弱化フィブロインを減圧下、約50℃にて乾燥し、ハンマーミルで粗粉砕し、次いでジェットミルでさらに粉砕した。分級により粒径0.3〜3μmの黒色結晶性フィブロイン粒子を45.7g得た。得られた粒子は光沢のある、ほぼ炭化絹と同じ黒色の粒子であった。
一方、水溶液は凍結乾燥し、粉砕して水溶性黒色フィブロイン粒子を得た。得られた粒子は炭化絹とほぼ同じ色を呈する黒色粒子であった。
炭化絹の代わりに木炭、竹炭、炭化木綿および炭化パルプ繊維を用いる以外は上記と同様にして、絹粒子を調製した。いずれの場合も、黒色に染まった結晶性フィブロイン粒子および水溶性フィブロイン粒子が得られた。
実施例6
実施例2と同様にして、シルクノイル(1〜2mmにカット)100gに自重の約14倍量の水を吸水させた。軽く水を切った吸水シルクノイルへ5mlのスクワランを振りかけ、これを蒸煮・爆砕装置へ投入し、温度210〜215℃にて10分間の条件で蒸煮・爆砕を行った。
蒸煮・爆砕により得られたフィブロイン水溶液と脆弱化フィブロインを分離し、脆弱化フィブロインを減圧下で乾燥させた。次いでハンマーミルで粗粉砕し、ジェットミルでさらに粉砕して、粒子径0.1〜3μmのスクワラン含有結晶性フィブロイン粒子を得た。得られた粒子はしっとりした手触りと、美しい光沢を有していた。
実施例6
実施例2と同様にしてシルクノイル(1〜2mmにカット)100gへ、自重の約14倍量の水を吸水させた。軽く水を切った吸水シルクノイルを蒸煮・爆砕装置へ投入し、下記条件にて蒸煮・爆砕処理を行った。蒸煮・爆砕後、得られた水溶液を凍結乾燥し、粉砕して粒子を得た。得られた粒子の色をDICカラーガイドのチャートと比較した。結果を表1に示す
Figure 2005307041
本発明に用いられる蒸煮・爆砕装置の一例を示す図である。
符号の説明
1 投入口、2 蒸気入り口、3 反応釜、4 ドレン口、5 放出管、6 上部開閉器、7 上部開閉器

Claims (25)

  1. 絹物質を含む材料を蒸煮・爆砕する工程を含む、着色絹粒子の製造方法。
  2. 材料が、さらに色材を含む、請求項1記載の着色絹粒子の製造方法。
  3. 絹物質および油性物質を含む材料を蒸煮・爆砕する工程を含む、油性物質含有絹粒子の製造方法。
  4. 絹物質、色材、および油性物質を含む材料を蒸煮・爆砕する工程を含む、油性物質含有着色絹粒子の製造方法。
  5. 絹物質が、繭、生糸、絹糸、シルクノイル、これらの屑、およびこれらにより製造された編物、織物、不織布からなる群から選択される、請求項1〜4いずれかに記載の方法。
  6. 絹物質が、セリシンを含有するものである、請求項1〜5いずれかに記載の方法。
  7. 絹物質が、セリシンを除去したものである、請求項1〜5いずれかに記載の方法。
  8. 絹物質の蒸煮・爆砕を、圧力0.3〜3MPa、温度130〜250℃の条件下、2〜120分間行う、請求項1〜7いずれかに記載の方法。
  9. 絹物質の蒸煮・爆砕を、圧力0.3〜3MPa、温度130〜180℃の条件下、2〜120分間行う、請求項6記載の方法。
  10. 絹物質の蒸煮・爆砕を、圧力0.3〜3MPa、温度200〜215℃の条件下、2〜120分間行い、次いで固形物として残存するフィブロインを機械的手段により粉砕する工程を有する、請求項7記載の方法。
  11. 絹物質の蒸煮・爆砕を、圧力0.3〜3MPa、温度215〜250℃の条件下、2〜120分間行い、次いで必要に応じて固形物として残存するフィブロインとフィブロイン水溶液に分離し、フィブロイン水溶液を乾燥する工程を含む、請求項7記載の方法。
  12. さらに、固形物として残存するフィブロインを機械的手段により粉砕する工程を有する、請求項11記載の方法。
  13. 色材が、法定色素および天然色素からなる群から選択される、請求項2、4〜12いずれかに記載の方法。
  14. 色材が、天然色素である請求項13記載の方法。
  15. 色材が、葉緑素、クルクミン、ログウッドおよびリボフラビンからなる群から選択される、請求項13記載の方法。
  16. 油性物質が、精製した油性物質である請求項3〜15いずれかに記載の方法。
  17. 絹物質の蒸煮・爆砕処理の際に、さらに乳化剤を共存させる、請求項3〜16いずれかに記載の方法。
  18. 請求項1〜17いずれかに記載の方法で得られる、絹粒子。
  19. 平均粒径が0.1〜20μmである、請求項18記載の絹粒子。
  20. 請求項10または11記載の方法で得られる、結晶性絹フィブロイン粒子。
  21. 着色されている、請求項20記載の粒子。
  22. 油性物質を含有している、請求項20または21記載の粒子。
  23. 平均粒径が0.1〜20μmである、請求項21記載の絹粒子。
  24. 請求項17〜21いずれかに記載の絹粒子を配合してなる化粧料。
  25. 絹物質を蒸煮・爆砕処理する工程を含み、該工程の条件を適宜設定することによって、絹物質を着色させると同時に絹物質の水溶液および/または脆弱化絹物質を得、該水溶液を乾燥する、もしくは脆弱化絹物質を乾燥して粉砕する工程を含む、請求項1記載の着色絹粒子の製造方法。
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