JPH0488027A - 染色絹フィブロイン粉末の製造法 - Google Patents

染色絹フィブロイン粉末の製造法

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JPH0488027A
JPH0488027A JP20177690A JP20177690A JPH0488027A JP H0488027 A JPH0488027 A JP H0488027A JP 20177690 A JP20177690 A JP 20177690A JP 20177690 A JP20177690 A JP 20177690A JP H0488027 A JPH0488027 A JP H0488027A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は金コロイドで染色されていることを特徴とする
染色糺フィブロイン粉末の製造方法に関する。
更に詳しくは発色性、耐光性、耐熱性に優れた顔料とし
て用いることのできる染色絹フィブロイン粉末の製造方
法に関する。
(従来の技術と発明が解決しようとする課題)顔料は、
化粧料、塗料などに使用されているが、従来は本発明で
得られるようなワインカラー(赤紫色)を単独で出せる
顔料は知られていない。ワインカラーを作るためには、
いくつかの顔料を混合して用いていた。従来の顔料の中
では本発明で得られる染色絹フィブロイン粉末の色であ
るワインカラーに比較的近い赤紫系統の顔料として、無
機顔料ではウルトラマリンバイオレット(群青)。
マンガンバイオレットが知られているが、酸・アルカリ
に対する化学的安定性が悪いという欠点を有するもので
あった。また、有機顔料としては、天然系の紫根やコチ
ニールが知られているが、いずれも光や熱に対する安定
性が悪いという欠点を有するものであった。
一方、特開昭62−299587号公報には金ヒドロゾ
ルを用いて繊維成形物を紫色に染色する技術が開示され
ているが、織物2編物、不織布紙および糸の染色方法に
限定されており、金ヒドロゾルを用いて粉体を染色し、
ワインカラーの顔料を得る技術は確立されていなかった
粉体染色の場合、粉体の粒度が1〜30μの範囲にある
微粉体の場合が特に好ましく、−労相粉体の場合金コロ
イドの吸着性1発色性が劣る。その為に微粉体で染色す
る必要があるが、1〜30μの微粉体を金コロイドで染
色する場合、工業的な生産スケールでは、染色パウダー
の洗滌、脱水がtハ布の目づまりで困難であったり、逆
に2月布の目が粗い場合パウダーが洩出して洗滌収率が
極端に低い等の問題がある。
本発明の目的は、発色がよく、耐熱性、耐光性等に優れ
た化学的安定性の良い染色絹フィブロイン粉末を工業的
有利に製造する方法を提供することにある。
(課題を解決するだめの手段) 本発明者らは、前述の問題点に鑑み、鋭意研究を重ねた
結果、絹フィブロイン水溶液に、撹拌下カチオン界面活
性剤を含有する金ヒドロゾル水溶液を混合し、引続いて
絹フィブロインを凝固析出せしめ、次いで脱水乾燥後粉
砕する方法で得られた金コロイド染色絹フィブロイン粉
末が、鮮やかな赤紫色(ワインレッド)を呈すると同時
に前述問題点を解決することを見出し本発明を完成する
に至った。
本発明は銅−エチレンジアミン水溶液、臭化リチウム水
溶液、カルシウム或いはマグネシウム又は亜鉛の塩酸塩
或いは硝酸塩の水溶液よりなる群から選ばれた少なくと
も1種の溶媒に精練絹原料を溶解後透析して得た3〜2
0重量%の絹フィブロイン水溶液に、撹拌下カチオン界
面活性剤を含有する金ヒドロゾル水溶液を混合し、引き
続いて凝固性塩の混合、空気吹込み2等電点凝固、超音
波処理及び速いずり変形速度での撹拌等の少なくとも1
種により染色絹フィブロインを凝固析出せしめ、次いで
脱水乾燥後粉砕することを特徴とする染色絹フィブロイ
ン粉末の製造法である。
本発明の絹フィブロイン水溶液は銅−エチレンジアミン
水溶液、臭化リチウム水溶液、カルシウム或いはマグネ
シウム又は亜鉛の塩酸塩あるいは硝酸塩の水溶液よりな
る群から選択された少なくとも一種の溶媒に絹繊維(フ
ィブロイン)を溶解後、透析して得た3〜30重量%の
フィブロイン水溶液である(参考、特公昭58−384
49号公報)。又これらの溶媒の濃度は使用する溶媒の
種類、温度等により異なるが金属塩等の濃度は通常10
〜80重量%、好ましくは20〜70重量%、特に好ま
しくは25〜60重量%である。
本発明に使用する精練絹原料は、まゆ、生糸。
まゆ屑、生糸屑、ビス、揚り綿、絹布層、ブーレット等
を常法に従い必要に応じ活性剤の存在下、温水中で又は
酵素の存在下温水中でセリシンを除去し乾燥したものを
使用する。
精練後の絹原料を前記水溶液よりなる溶媒に添加し、温
度60〜95°C1好ましくは70〜85℃でニーグー
の如き装置内で均一に溶解するが、液比は通常2〜50
、好ましくは3〜30である。
透析はセロファン膜に代表される透析膜や中空繊維を使
用した透析器を用い、前記の塩類等をほぼ完全に除去す
る。ここでフィブロインのゲル体を安定に且つ迅速に作
成する為に、透析量と透析膜面積を調整する。即ち下記
式 を満足する多層膜構造物又は中空糸集束構造物を使用し
て脱塩を行なう (ここでプライミング容量とは透析チ
ューブ又は膜間の内容積を示す)。上記数値が10未満
の場合、膜分離が行なわれないのみでなく続いて行う染
色絹フィブロインのゲル化工程で、安定なゲル体を生じ
ず、単に粘稠な沈澱物を作るにすぎない。特に本発明を
円滑に且つ経済的に行うために上記数値は、30以上が
好ましく、50以上が特に好ましい。該条件を満足させ
る為には、例えば多層膜構造物の場合、膜間隔を2mm
以下に保持する必要がある。又中空糸集束構造物(いわ
ゆるホローファイバー型透析器)は、上記数値を満足す
るのにより好ましい透析膜であるが、この場合は中空糸
の径を4mm以下にする必要がある。
本発明方法に於いて得られた透析液は、残留塩濃度が、
O,OO3〜0,06重量%と極めて少なく、フィブロ
インの純度を極めて高く保持することが可能となる。
凝固染色工程に移される絹フィブロイン水溶液と金ヒド
ロゾルの混合水溶液は、絹フィブロイン濃度にして3〜
20重量%、好ましくは4〜15重量%、特に好ましく
は5〜10重量%である。
絹フィブロイン濃度が3重量%未満では均一な染色ゲル
体を作成せず又凝固時間が長くなり非経済的となり、一
方20重量%を越えると染色ゲル体が固く続いて行なう
脱水工程に於ける染色ゲル体よりの脱水が非常に困難と
なる。
絹フィブロイン濃度を調整した絹フィブロイン水溶液に
撹拌下カチオン界面活性剤を含有する金ヒドロゾル水溶
液を混合した水溶液は引続いて凝固工程で染色ゲル化さ
れる。
凝固析出の方法としては、混合水溶液に凝固性塩の混合
、空気吹込み1等電点凝固、超音波処理及び速いずり変
形速度で撹拌等の少なくとも一種の方法により実施され
る。
凝固性塩を使用する場合は、例えば塩化ナトリウム、塩
化カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸アン
モニウム、硝酸ナトリウム及び硝酸カリウム等の濃厚水
溶液を混合撹拌して染色絹フィブロインゲルを析出させ
る。濃厚水溶液の凝固性塩の濃度は混合水溶液との混合
液の濃度が通常5〜10重量%となるよう調整する。
空気吹込みは通常混合水溶液1pに対し、通常0.1β
/ m i n以上の空気を吹込み、吹込時間は単位時
間当りの空気量により異なるが通常10分以上行なう。
等電点凝固は混合水溶液を撹拌しなか−、1ユ尺び硫酸
等の無機酸、又は酢酸及びクエン酸等の1j機酸を添加
してP Hを4.0〜4.5に調整し、通常室温で10
分間以上行なう。
超音波処理は超音波発生装置に混合水溶液を入れて、撹
拌しながら通常30KHz以上の超音波を通し、室温下
1時間以上行ない染色絹フィブロインゲルを凝固せしめ
る。
撹拌のみでも染色絹フィブロインゲルは析出するがこの
場合速いずり変形速度で行わねばならず通常50 / 
s e c以上、好ましくは100 /sec以上のす
り変形速度で実施する。撹拌時間は水溶液の濃度又はす
り変形速度等により異なるが通常1時間以上で染色ゲル
化が行なわれる。
本発明に用いられる金ヒドロゾルは、濃厚なワインレッ
ド色を呈している塩化金酸などを原料とし、その水溶液
を水素化ホウ素ナトリウム、クエン酸ナトリウムなどの
水溶性還元剤で処理する従来方法で得られ、カチオン界
面活性剤は、この還元処理の前または後に添加される。
金ヒドロゾル中の金濃度はO,OO1〜0.1重量%の
範囲が好ましい。0.1重量%より多いと安定な金コロ
イドができず沈殿が生じるため発色が好ましくないし、
0.001重量%より少ないと、染色時にはさらに希釈
されるため染め上がりの色が淡く実用的でない。
本発明に用いられるカチオン界面活性剤は、塩化ステア
リルトリメチルアンモニウム等のアルキル四級アンモニ
ウム塩や塩化セチルピリジニウム等の環式四級アンモニ
ウム塩のような四級アンモニウム塩型で水溶性の界面活
性剤が適し、金ヒドロゾル中の濃度が0. OO1〜1
重量%の範囲で用いられる。
カチオン活性剤の金ヒドロゾル中の濃度が0、0 O1
重量%未満の場合、凝固析出した絹フィブロインはほと
んど染色されていない。又1重量%を上回ってカチオン
活性剤が存在しても染色絹フィブロインの性能に有意差
がなく、かえって洗浄に時間に掛かるだけで経済的でな
い。
染色絹フィブロインの金吸着量は絹フィブロインに対し
て0.05〜5.0重量%の範囲が実用的である。0.
05%より少ないとほとんど白色に近い顔料であるし、
5.0%より多いと暗紫色の染色絹フィブロイン粉末が
得られ着色顔料として評価が低い。
かくして得られた染色絹フィブロインゲルは濃厚で鮮や
かなワインレッドに染色されている0、 5〜5mm径
程度の粗い粒状で析出し、微粉体染色の場合と違って続
く洗滌、脱水、乾燥工程を非常に容易にするものである
。しかも、染色液の金ヒドロゾルは絹フィブロインゲル
に完全に吸着されていて反応母液は完全に無色透明に変
化している。
得られた染色絹フィブロインゲル体は、固形分に対し通
常100〜500重量%程度に重量遠心脱水され、続い
て行なわれる乾燥により容易に絶乾状態にすることが出
来る。乾燥は、常圧又は減圧下で温度60〜120°C
で行う。
斯くして得られた染色絹フィブロイン粉末は、引き続き
ハンマーミルとかジェットミル等の粉砕機を使用するこ
とにより微粉末化され、粒子径を1〜100μ、好まし
くは4〜80μ、特に好ましくは5〜30μに調整する
。本発明方法による微粉末状フィブロインは、ゲル死後
脱水乾燥して作成するものであり、それが為極めて微細
な小孔を有していると考えられ吸湿性並びに保水性が大
きい。ただこれが為、フィブロイン微粉末が使用に際し
強度に膨潤する欠点を有する場合がある。
従って本発明に於いては、得られた染色絹フィブロイン
を飽和蒸気上温度50℃以上、特に80〜120℃で温
熱処理することが好ましい。該処理は、脱水乾燥後の粉
末の段階で、又は粉砕後の微粉末の段階で行うことが出
来る。又、乾燥前に塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫
酸ナトリウム硫酸カリウム、硫酸アンモニウム、硝酸ナ
トリウム等の中性塩の例えば50℃以上の熱水溶液或い
はアセトン、アルコール等の有機溶媒中で加熱すること
により絹フィブロインの熱水不溶化を更に促進すること
ができる。
本発明の微粉末状絹フィブロインは少なくとも50重量
%が熱水不溶性フィブロイン(β構造)であるが、50
重量%未満では親水性が極度に強く、又腐敗し易くなる
。更に、化粧品基剤として使用する場合にも粘着性が強
く、肌の感触も悪くなる。
尚、熱水不溶性フィブロイン(β構造)の測定は得られ
た微粉末10g(絶乾量)を100°Cの熱水1!中で
15分間煮沸し、溶解せずに残った絹フィブロインを絶
乾後秤量しくWgとする)次式により算出した。
熱不溶性フィブロイン含有率(重量%)(実施例) 以下、本発明の詳細な説明する。
実施例に示す部とは重量部を、結晶化度以外の%とは重
量%を意味する。
又、発色性(染まり具合)試験は染色終了後、染色絹フ
ィブロイン粉末を濾過した後の濾液が無色透明で、金コ
ロイドがすべて絹フィブロイン粉末に吸着し、かつ得ら
れた染色絹フィブロイン粉末の色相に色ムラのない場合
を○とした。濾液中に金コロイドが残って赤色を呈し、
得られた染色絹フィブロイン粉末に色ムラがあって十分
に染色することができなかった場合を×とした。
実施例1 絹フィブロイン原料として絹紡績屑を用いて、これの1
00部をマルセル石けん30部2水3000部の溶液で
95〜98℃において3時間撹拌精練し、残片を0.1
%以下にまで減少させ、水洗後80°Cで熱風乾燥した
塩化カルシウム(C:acIfz  ’ 2H20) 
 100部に水100部を混合して38重重篤塩化カル
シウム水溶液200部を調製して110℃に加熱した。
これに精練ずみの絹紡屑40部をニーダを用いて5分間
で撹拌しながら投入後、さらに30分間撹拌し完全に溶
解させた。
次に、内径200μ、膜厚20μ、長さ500mmの再
生セルロース系中空糸を2000本束ね、これの両端を
中空穴を閉塞することなく集束固定(シール)したホロ
ーファイバー型の透析装置を用いて、前記溶解液を0.
 I Il/時間の割合で流入させて脱イオン水を用い
て透析し、絹フィブロイン水溶液を得た。該水溶液のフ
ィブロイン濃度は6.5重量%で、残留塩化カルシウム
はO,OO1重量%であった。
一方塩化金酸8.43部を第1表に示す金ヒドロゾルの
金イオン濃度に調整すべく100〜10000部の純水
に溶解する。この塩化金酸水溶液250部に純水915
0部を加え、撹拌下に塩化ステアリルトリメチルアンモ
ニウムの1%水溶液100部を注入する。続いて水素化
ホウ素ナトリウム0.766部1500部水溶液500
部を注入して10分間撹拌後放置する。
こうして得られた金ヒドロゾルの金イオン濃度は0.0
01〜0.1重量%、界面活性剤濃度は0.01重量%
となる。引続き、先に調製した絹フィブロイン水溶液1
54部に金ヒドロゾルを500部混合し、混合水溶液に
100 / s e c以上のすり変形速度を与えるよ
うに高速で撹拌した。
いずれの場合も撹拌を2〜3時間続けると、次第に金ヒ
ドロゾルから金コロイドを吸着した染色絹フィブロイン
ゲルが析出し、ついには全体が小さなゲル粒子(結晶化
度13%、β構造率50%)の集合体として固まり水と
分離する。この際、離漿した母液(水)に金コロイドの
存在は全く見られず無色透明であった。この事から金ヒ
ドロゾル中の金コロイドは完全に絹フィブロインゲルに
吸着することが分る。
さらに高速撹拌を続け、次いで30%の濃厚硫安水溶液
を約4Qcc混合し、さらに1時間撹拌し蛋白のβ処理
を行なった結果、ゲル体は小さな粒子状に解砕された。
次いで、ゲル体を?月別し、水洗後105“Cで2時間
乾燥した結果染色絹フィブロインの粗粉体が得られた。
得られた粗粒子を次いでジェノI・ミルで粉砕し微粉末
を得た。該粗粉体及び微粉末の発色性(染まり具合)、
結晶化度、熱水不溶性フィブロインの割合(β構造率)
、染色絹フィブロイン粗粉体の量得られた染色絹フィブ
ロイン微粉末は第1表から明らかな如く、発色性に優れ
たものであった。
又皮膚上での付着性、伸展性、感触の極めて良好な粉末
で、化粧料顔料として好適であった。
比較例1 塩化金酸を溶解する純水の量を調節して、第2表に示す
金ヒドロゾルの金イオン濃度で染色した以外は実施例1
に準じて実施した。その結果を第以上のように金ヒドロ
ゾルがO,OOO5重量%の場合、金イオンの対シルク
量は0.05未満のため得られた微粉体は全んど白色で
染色絹フィブロインとは云えず、又0.20重量%の場
合金イオンの対シルク量は5.0%より多いため得られ
た微粉体は暗紫色でいずれも着色顔料としては評価の低
いものであった。
実施例2 実施例1に準して絹紡屑の精練を行ない絹フィブロイン
原料とした。
エチレンジアミン8%、水酸化銅6%の水溶液(銅−エ
チレンジアミン溶液)100部に、乾燥した精練ずみの
前記紡績屑10部を室温で5分間で撹拌溶解し、溶解後
直ちに10%酢酸溶液でP H6,8に調整し、さらに
水を加えて絹フィブロインの10%溶液を製造した。
これを実施例1に準じて透析及び濃縮を行って30.0
%の絹フィブロイン水溶液を得た。
この紺フィブロイン水?8液の100部に実施例1に準
じて製造した0、05重量%の金ヒドロヅルを第3表に
示す混合水溶液中の絹フィブロイン濃度になる量投入し
、これを実施例1と同様に高速で撹拌して染色絹フィブ
ロイン微粉末を得た。そ比較例2 実施例2に準じて、混合水溶液の(■フィブロイン濃度
が1.0%の場合及び25%の場合で実施した。
絹フィブロイン濃度が1.0%の場合、10時間以上実
施例1と同様に激しく混合したがゲル状物は得られなか
った。又25%の場合得られた染色ゲル体は非常に固く
大きいもので撹拌によって解砕されないため洗滌が困難
であった。
実施例3 実施例1に準して絹紡屑の精練を行ない、絹フィブロイ
ン原料とした。無水塩化亜鉛ZnCβ2を水に溶解し、
50重量%水溶液を調製し70°Cに加熱した。これの
200部に実施例1に準じて絹紡屑40部を投入溶解さ
せ、さらに透析及び濃縮を行って絹フィブロイン濃度1
0.0%の水溶液を製造した。該水溶液150部に0.
01重量%の金ヒドロゾル500部を混合(対シルク全
量0.33重量%、混合水溶液の金イオン濃度0. O
O765重量%)し、ゆるやかに撹拌しながら (110,I N硫酸を少量ずつ滴下しPHを4.5(
等電点)に調整して、室温で10分間処理した。
(2)  容器の内壁に30KHzの超音波発生装置を
設置し、室温下で1時間処理した。
(3)  水溶液中に0.17!/ m i nの割合
でパイプで空気を吹込み10分間処理した。
いずれの方法でも全体が小さな染色ゲルの集合体として
の1つのゲル状物として固まった。これを遠心脱水機で
除水し105℃で熱風乾燥後ジェットミルで5〜40μ
に粉砕し、次いでこれを120℃の飽和蒸気で30分間
温熱処理した。その結果を第4表に示す。
以−Fの方法で製造した3種の微粉末状絹フィブロイン
の化粧料用基剤としての物性を検討した。
その結果、皮膚上での付着性、伸展性、感触の極めて良
好な粉末で、化粧料顔料として好適であっ実施例4 実施例1−(3)に準し、金ヒドロゾル中の塩化ステア
リルトリメチルアンモニウムの濃度を第5表のごとく変
化させて実施した。その結果を第5表比較例3 実施例4に準し、金ヒドロゾル中の塩化ステアリルトリ
メチルアンモニウムの濃度を第6表のごとく変化させて
実施した。その結果を第6表に示す。
以上のようにカチオン活性剤濃度が0.001未満の場
合金コロイドは全く再生絹フィブコインに吸着しない。
又1%を越えた場合、染色絹フィブロインの染着性2発
色性にそれ以下の場合と有意差がなく経済的でないこと
が分る。
(発明の効果) 本発明の金コロイド染色微粉末状絹フィブロインは、高
純度で鮮明なワインレッド色を呈し且つ吸湿性、保水性
に優れているので化粧品添加剤医薬品添加剤として極め
て有用な物であり又その製法上微細な小孔を有するので
、各種吸着剤として医薬、衛生材料等にも好適に使用す
ることが出来る。
又、本発明の染色絹フィブロイン粉末は、その本質上耐
光性や耐熱性に優れたものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1)銅−エチレンジアミン水溶液、臭化リチウム水溶液
    、カルシウム或いはマグネシウム又は亜鉛の塩酸塩或い
    は硝酸塩の水溶液よりなる群から選ばれた少なくとも1
    種の溶媒に精練絹原料を溶解後透析して得た絹フィブロ
    イン水溶液に、撹拌下カチオン界面活性剤を含有する金
    ヒドロゾル水溶液を混合し、引き続いて凝固性塩の混合
    、空気吹込み、等電点凝固、超音波処理及び速いずり変
    形速度での撹拌等の少なくとも1種により染色絹フィブ
    ロインを凝固析出せしめ、次いで脱水乾燥後粉砕するこ
    とを特徴とする染色絹フィブロイン粉末の製造法。
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