JP2000127237A - 熱成形用シート、食品包装用タルク容器及びその容器の製造方法 - Google Patents

熱成形用シート、食品包装用タルク容器及びその容器の製造方法

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JP2000127237A JP10302385A JP30238598A JP2000127237A JP 2000127237 A JP2000127237 A JP 2000127237A JP 10302385 A JP10302385 A JP 10302385A JP 30238598 A JP30238598 A JP 30238598A JP 2000127237 A JP2000127237 A JP 2000127237A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多量のタルク等をポリプロピレン系樹脂に配
合して形成された熱成形用シートに見られる耐衝撃性の
悪さが改善されたシート及びこのシートから形成され
た、焼却時に炭酸ガスや燃焼熱の発生の少ない、廃棄処
理の容易な食品包装用容器を提供する。 【解決手段】 タルクを主成分とする無機充填剤/ポリ
プロピレン系樹脂/高密度ポリエチレン/エチレン含有
補助重合体からなる複合材料を押出成形したシートであ
って、該エチレン含有補助重合体が、(i)メタロセン
共重合ポリエチレン、(ii)直鎖状低密度共重合ポリエ
チレン、(iii)エチレンプロピレンゴム及び(iv)水素
添加スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマ
ーの中から選ばれたる少なくとも1種の重合体からな
り、かつ該シートにおける23℃引張弾性率縦横平均値
Xが1800MPa以上であり、該Xと0.45mm厚
さ換算の23℃50%破壊デュポン衝撃強度Yとの間の
関係が下記式(1) Y≧3110/X−0.544 (1) を満足することを特徴とする熱成形用シート及びそれか
ら得られる食品包装用容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タルクを主成分と
する無機充填剤(以後タルク等とも言う)を50重量%
以上の高い比率で含有する熱成形用シート、このシート
を熱成形して得られる良好な剛性と耐衝撃性のバランス
を有するワンウェイ流通の食品包装用容器及びその容器
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のワンウェイ食品包装用容器を成形
するための無機充填剤を含んだ合成樹脂シートは、その
シートから熱成形した容器が電子レンジ中での使用に耐
えられる等の市場の要求に応えるため、その多くがポリ
プロピレンからなる主原料樹脂と無機充填剤としての粉
体タルクとの混合物を加熱混練押出を行うことによって
製造されている。この場合、その無機充填剤の含有率は
20〜30重量%、多い場合でも40〜45重量%程度
である。特開昭56−95861号公報においては、タ
ルクなどの無機粉体含有量を最大70重量%とする記述
も認められるが、現実にはタルクを無機充填剤として4
5重量%を超えてポリプロピレン系樹脂に混合したシー
トを製造した場合には、そのシートの一般的な特性傾向
として、剛性が上昇しすぎて、外部から加えられた衝撃
に対する抵抗性が低くなり、実用性の無いシートとな
る。食品包装用容器にあっては、その容器に詰められた
食品をトラック輸送するときや陳列販売時の消費者によ
る取り扱いに際して容器に加えられる力や衝撃に耐える
ことのできる耐衝撃強度を必要とする。通常のポリプロ
ピレンホモポリマーにタルクを30重量%程度以上充填
したものは実用的な耐衝撃性を得ることはできなく、段
ボール等のケースに入れたままトラックによる輸送を行
うと、輸送時に加わる外部からの衝撃や、食品が容器に
ぶつかったり、ケース内で容器同士がぶつかり合うこと
によって多数の食品包装用容器にひび割れを生じて商品
価値を失ってしまう。このような不都合を回避するため
に、使用する原料樹脂としては、ホモポリプロピレンに
代えて耐衝撃強度の高いエチレンを共重合成分とするブ
ロックポリプロピレンコポリマー(以下、単にブロック
ポリプロピレンコポリマーとも言う)を用いることが行
われているが、これもタルク濃度がせいぜい40乃至4
5重量%までで、これ以上のタルク濃度となると、やは
り、流通時に容器の破壊が発生する。このため、現在5
0重量%を超えるタルクを含む実質的にタルク製食品包
装用容器と呼べる食品包装容器は、製造も販売もされて
いない。
【0003】ところで、トレーや弁当箱等のワンウェイ
食品容器は、文字通りワンウェイで役目を終えた後廃棄
されているが、現在適用されつつある法律によりリサイ
クルを行った場合、現実には付着した食品の腐敗物の混
入が完全には防げないことや、現状における使用済み容
器の回収率そのものが廃棄されたものの10%にさえ達
しない点を考えると、使用済み容器を焼却する処理方法
も有力な選択肢として残らざるを得ない。この様な現実
を考えると、ワンウェイで捨てられる製品に使用される
資源及び潜在エネルギーを少しでも節減すると共に、地
球温暖化ガスである炭酸ガスの焼却時発生量を減らす材
料組成を提案することは有意義であると言える。例え
ば、ポリプロピレン70重量%、タルク30重量%(比
重1.136)のトレーが今仮に10gであるとし、こ
れと同等のものをポリプロピレン40重量%、タルク6
0重量%(比重1.511)を用いて同等の厚さで製造
できたとすると、このものの重量は次式で示されるよう
に、13.30gとなる。
【数1】 この中の40重量%がポリプロピレンであるから、ポリ
プロピレンの重量は、次式で示されるように、5.32
gとなる。 13.30×0.40=5.32(g) 即ち、タルク濃度を30重量%から60重量%に増やす
ことができれば、トレー1枚当たり7.0−5.32=
1.68g(24%)のポリプロピレン樹脂、ひいては
石油資源の節約になると共に、焼却時の二酸化炭素の発
生もこの比率で削減できることとなる。この様にポリプ
ロピレンにタルクを充填した組成物系において、タルク
の分率を上げることによる社会的意義は極めて大きい
が、従来の構成では、前述の通り、流通時の容器破壊の
問題が原因となって、50重量%を超えるタルクを含む
食品包装用タルク容器は実用化されてこなかった。ま
た、熱成形によって食品包装用容器を製造するに当たっ
ては、成形効率の高い成形を行う必要があることから、
一般に個々の金型を平面上に縦横方向に多数並べて組ん
だ成形型を用いて行うが、ワンウェイ包装用容器に関し
ては製造コストの抑制が求められることから、より成形
効率の高い真空成形等の間接加熱による成形法を選択す
る必要性が高い。間接加熱成形を選択した場合、比重の
大きい無機粉体が高濃度に充填されているシートは、そ
のシート自体の重量が重くなり、加熱時に軟化したシー
トの中央部がシートの自重により垂れて、成形品にしわ
等の成形不良を発生しやすくなったり、極端な場合、シ
ートの垂れた部分が成形機下部に引っかかって金型まで
移送することができなくなり、成形自体が不可能となる
等の状況が生じやすくなる。
【0004】一方、高密度ポリエチレンを原料素材に配
合すると、成形機内で加熱された際シートの中央部が垂
れ下がるのを抑制する効果が得られるため、通常5重量
%〜20重量%程度の範囲で高密度ポリエチレンを配合
することが行われている。しかし、この場合、この高密
度ポリエチレンの添加は垂れ下がり防止効果はあるもの
の、シートの剛性の低下及び容器の耐熱性の低下も同時
に引き起こし、更に垂れ下がり防止以外に期待される耐
衝撃強度の向上も、ポリプロピレンとの相溶性が必ずし
も良くないため十分には得られない等の問題を有する。
他にも、無機充填剤として炭酸カルシウムを充填剤とし
て用いた場合、耐衝撃強度の大幅な改善を行うことがで
きるが、容器として十分な剛性が得にくくなる。また、
酢等を含む酸性食品に接触すると炭酸カルシウムが分解
して容器からカルシウム塩が溶出し易くなり、溶出物に
よる毒性が生ずる心配は無いものの、食品衛生法上の溶
出基準に適合しにくくなる等の問題も生ずる。
【0005】食品包装用容器を熱成形するためのシート
に於いて、タルクの充填配合量が50重量%を下回って
いる配合範囲では従来の原料や充填剤の配合方法でも輸
送中等に発生する衝撃的な外力に耐えられる耐衝撃特性
の食品包装用容器を製造することは何とか可能である。
しかしながら、タルクの充填配合量が50重量%を超え
ると熱成形した食品包装用容器の耐衝撃性は、通常、輸
送したり、陳列販売する際に、割れが生じたり、更にシ
ートから真空成形法等により熱成形するために間接加熱
を行った際、シートの自重が重くなりすぎて過剰に垂れ
下がりを生じたりして、容器として必要な物性が得にく
くなったり、食品包装用容器の成形が行いにくくなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、多量のタル
ク等をポリプロピレン系樹脂に配合して形成された熱成
形用シートに見られる耐衝撃性の悪さが改善されたシー
トを提供するとともに、間接加熱用シートにおいては、
間接加熱した際の中央部の垂れ下りの少ない熱成形用シ
ートを提供し、さらにこれらのシートから形成された、
焼却時に炭酸ガスや燃焼熱の発生の少ない、廃棄処理の
容易な食品包装用容器及びその容器の製造方法を提供す
ることをその課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明によれば、タルクを主成分とす
る無機充填剤/ポリプロピレン系樹脂/高密度ポリエチ
レン/エチレン含有補助重合体からなる複合材料を押出
成形したシートであって、該エチレン含有補助重合体
が、(i)密度が0.92g/cm3以下でメルトイン
デックスが3g/10分以下のメタロセン共重合ポリエ
チレン、(ii)密度が0.92g/cm3以下でメルト
インデックスが2g/10分以下の直鎖状低密度共重合
ポリエチレン、(iii)エチレン/プロピレン共重合モル
比が80/20〜70/30で100℃におけるムーニ
ー粘度が60ML1+4以上で、メルトインデックスが1
g/10分以下のエチレンプロピレンゴム及び(iv)ス
チレンを10〜30重量%含有した水素添加スチレン−
イソプレン−スチレンブロックコポリマーの中から選ば
れたる少なくとも1種の重合体からなり、かつ該シート
における23℃引張弾性率縦横平均値Xが1800MP
a以上であり、該Xと0.45mm厚さ換算の23℃5
0%破壊デュポン衝撃強度Yとの間の関係が下記式
(1) Y≧3110/X−0.544 (1) を満足することを特徴とする熱成形用シートが提供され
る。また、本発明によれば、タルクを主成分とする無機
充填剤/ポリプロピレン系樹脂/エチレン含有補助重合
体からなる複合材料を押出成形したシートであって、該
エチレン含有補助重合体が、(i)密度が0.92g/
cm3以下でメルトインデックスが3g/10分以下の
メタロセン共重合ポリエチレン、(ii)密度が0.92
g/cm3以下でメルトインデックスが2g/10分以
下の直鎖状低密度ポリエチレン、(iii)エチレン/プロ
ピレン共重合モル比が80/20〜70/30で100
℃におけるムーニー粘度が60ML1+4以上で、メルト
インデックスが1g/10分以下のエチレンプロピレン
ゴム及び(iv)スチレンを10〜30重量%含有した水
素添加スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリ
マーの中から選ばれる少なくとも1種の重合体からな
り、かつ該シートにおける引張弾性率縦横平均値Xが1
800MPa以上であり、該Xと0.45mm厚さ換算
の23℃50%破壊デュポン衝撃強度Yとの間の関係が
下記式(1) Y≧3110/X−0.544 (1) を満足することを特徴とする熱成形用シートが提供され
る。さらにまた、本発明によれば、タルクを主成分とす
る無機充填剤/ポリプロピレン系樹脂/高密度ポリエチ
レン/エチレン含有補助重合体からなる複合材料を押出
成形したシートであって、(a)該タルクを主成分とす
る無機充填剤の含有量が50重量%以上65重量%以下
であること、(b)該ポリプロピレン系樹脂の含有量が
10重量%以上35重量%以下であること、(c)該高
密度ポリエチレンが、1g/10分以下のメルトインデ
ックスを有し、その含有量が10重量%以上25重量%
以下であること、(d)該エチレン含有補助重合体が、
(i)密度が0.92g/cm3以下でメルトインデッ
クスが3g/10分以下のメタロセン共重合ポリエチレ
ン、(ii)密度が0.92g/cm3以下でメルトイン
デックスが2g/10分以下の直鎖状低密度共重合ポリ
エチレン、(iii)エチレン/プロピレン共重合モル比が
80/20〜70/30で100℃におけるムーニー粘
度が60ML1+4以上で、メルトインデックスが1g/
10分以下のエチレンプロピレンゴム及び(iv)スチレ
ンを10〜30重量%含有した水素添加スチレン−イソ
プレン−スチレンブロックコポリマーの中から選ばれる
少なくとも1種の重合体からなり、その含有量が5重量
%以上15重量%以下であること、を特徴とする熱成形
用シートが提供される。さらにまた、本発明によれば、
タルクを主成分とする無機充填剤/ポリプロピレン系樹
脂/エチレン含有補助重合体からなる複合材料を押出成
形したシートであって、(a)該タルクを主成分とする
無機充填剤の含有量が50重量%以上70重量%以下で
あること、(b)該ポリプロピレン系樹脂の含有量が1
5重量%以上45重量%以下であること、(c)該エチ
レン含有補助重合体が、(i)密度が0.92g/cm
3以下でメルトインデックスが3g/10分以下のメタ
ロセン共重合ポリエチレン、(ii)密度が0.92g/
cm3以下でメルトインデックスが2g/10分以下の
直鎖状低密度共重合ポリエチレン、(iii)エチレン/プ
ロピレン共重合モル比が80/20〜70/30で10
0℃におけるムーニー粘度が60ML1+4以上で、メル
トインデックスが1g/10分以下のエチレンプロピレ
ンゴム及び(iv)スチレンを10〜30重量%含有した
水素添加スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポ
リマーの中から選ばれる少なくとも1種の重合体からな
り、その含有量が5重量%以上15重量%以下であるこ
と、を特徴とする熱成形用シートが提供される。さらに
また、本発明によれば、前記熱成形用シートから形成さ
れた食品包装用タルク容器が提供される。さらにまた、
本発明によれば、前記熱成形用シートを容器形状に加熱
成形することを特徴とする食品包装用タルク容器の製造
方法が提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の熱成形用シートは、タル
クを主成分とする無機充填剤を含有する。タルクとして
は、食品包装容器用充填剤として一般に用いられている
粉体状のものであれば問題なく使用することができる。
一般には、その平均粒径は1〜30μm、好ましくは2
〜15μmである。本発明では、食品容器用グレードと
して販売されているものを使用すれば良く、白色度87
以上、好ましくは90以上のものを用いればよい。本発
明では、無機充填剤としてはタルクを用いるのが好まし
いが、このタルクの一部を、50重量%より低い割合
で、他の無機充填剤、例えば、マイカ、炭酸カルシウ
ム、シリカ、アルミナ等の一般に食品包装用容器に使用
されている充填剤で置換することも可能である。
【0009】ポリプロピレン系樹脂としては、従来公知
の各種のものが用いられる。このようなものには、ポリ
プロピレンホモポリマーの他、プロピレンにオレフィン
をランダム又はブロック共重合させたプロピレン共重合
体、その他の変性ポリプロピレン樹脂等が包含される。
共重合成分としてのオレフィンとしては、エチレンや炭
素数が4〜12、好ましくは4〜8のα−オレフィンが
挙げられ、その共重合体中含有量は0.5〜15重量
%、好ましくは1〜10重量%である。本発明では、特
に、共重合成分としてエチレンを0.5〜15重量%、
好ましくは1〜10重量%含有するエチレン/プロピレ
ンブロック共重合体の使用が好ましい。本発明で用いる
ポリプロピレン系樹脂としては、一般的に、230℃で
2.16kg荷重時のメルトインデックスが1.5g/
10分以下、好ましくは1.0g/10分以下、更に好
ましくは0.7g/10分のものであれば使用可能であ
る。この場合のメルトインデックスの下限値は、通常、
0.3g/10分程度である。
【0010】本発明で用いる高密度ポリエチレンにおい
て、その密度は0.940g/cm 3以上、好ましくは
0.945g/cm3以上である。その上限値は、通
常、0.960g/cm3程度である。この高密度ポリ
エチレンにおけるメルトインデックス(MI)は、通
常、190℃、2.16kg荷重時での測定値で、1.
0g/10分以下、好ましくは0.8g/10分以下で
ある。その下限値は、通常、0.01g/10分であ
る。このような高密度ポリエチレンの具体例としては、
例えば、チーグラー触媒やクロム触媒で重合したホモポ
リエチレンや極微量プロピレン共重合ポリエチレン等が
挙げられる。押出成形グレードや吹き込み成形グレード
と称されているものが好ましく使用される。このポリエ
チレンにおいて、その密度が0.940g/cm3より
低い時は剛性を下げる傾向が強く、またその融点の低下
により間接加熱成形時にシートが垂れ下がるのを助長す
る。一方、そのメルトインデックスが1.0g/cm3
より大きいと、真空成形時のシートの垂れ下がりが大き
く耐衝撃性改良効果も小さい。高密度ポリエチレンは、
直接加熱方式の成形を行うシートの成分としては必ずし
も必要でなく、この場合には、その高密度ポリエチレン
分をポリプロピレン系樹脂や後述のエチレン含有補助重
合体でバランス良く組み合わせるのが良い。
【0011】本発明の熱成形用シートは、タルク等を多
量に含有するとともに、エチレン含有補助重合体を含有
する。この補助重合体は、タルク等−ポリプロピレン系
樹脂−高密度ポリエチレンよりなる組成物系又はタルク
等−ポリプロピレン系樹脂よりなる組成物系が、剛性は
あるものの衝撃強度が不十分であるのを改良する目的で
使用するものであり、いわば、耐衝撃性改良材である
が、この場合、不必要な剛性の低下を生じさせたり、成
形時でのシートの垂れ下がりを助長させないため、少量
の添加で且つできるだけ剛性を低下させずに耐衝撃性の
みを改良するものが好ましい。本発明で用いるエチレン
含有補助重合体は、以下に示す(i)〜(iv)の重合体
の中から選ばれる少なくとも1種である。 (i)密度が0.92g/cm3以下でメルトインデッ
クス(MI)が3g/10分以下のメタロセン共重合ポ
リエチレン。このメタロセン共重合ポリエチレンは、メ
タロセン触媒を用いて重合した共重合ポリエチレンを意
味するものである。このメタロセン共重合ポリエチレン
の共重合成分は、炭素数3〜12、好ましくは4〜8の
α−オレフィンであり、その含有量は、通常、10〜3
0重量%、好ましくは15〜30重量%である。本発明
で用いるメタロセン共重合ポリエチレンにおいて、その
密度は0.92g/cm3以下、好ましくは0.91g
/cm3以下であり、その下限値は、通常、0.87g
/cm3程度である。そのメルトインデックスは、3g
/10分以下であり、その下限値は0.1g/10分程
度である。密度が0.92g/cm3以下、特に0.9
1g/cm3以下では、得られるシートの耐衝撃強度の
向上が著しい。逆に密度が0.92g/cm3を超える
と耐衝撃強度が不足となる。一方、メルトインデックス
が3g/10分より大となると、間接加熱成形時にシー
トの垂れ下がりが大きくなり、かつ耐衝撃性改良効果も
小さくなる。
【0012】(ii)密度が0.92g/cm3以下でメ
ルトインデックスが2g/10分以下の直鎖状低密度共
重合ポリエチレン。この直鎖状低密度共重合ポリエチレ
ン(LLDPE)は主として低圧法で重合されたエチレ
ン/中鎖オレフィン共重合体であり、通常LLと称され
ている共重合ポリエチレンである。本発明ではこのLL
の内、密度0.92g/cm3以下、メルトインデック
ス2g/10分以下のものが用いられる。メタロセン共
重合ポリエチレンの場合と同様、密度0.915g/c
3以下では耐衝撃強度の向上が著しく、逆に、0.9
2g/cm3を超えると耐衝撃性不足となる。メルトイ
ンデックスが2g/10分より大となると、間接加熱成
形時にシートの垂れ下がりが大きくなり、耐衝撃性改良
効果も小さくなる。その密度の下限値は、通常、0.8
7g/cm3であり、一方、そのメルトインデックスの
下限値は、通常、0.1g/10分程度である。この直
鎖状低密度共重合ポリエチレンにおいて、その共重合成
分である中鎖オレフィンは、その炭素数が3〜10、好
ましくは4〜8の中鎖オレフィンであり、その含有量は
8〜30重量%、好ましくは10〜25重量%である。
中鎖オレフィンとしては、例えば、n−ブテン−1、n
−ヘキセン−1、n−オクテン−1、4−メチルペンテ
ン−1、2エチルヘキセン−1等が挙げられる。
【0013】(iii)エチレン/プロピレン共重合モル比
が80/20〜70/30で、100℃におけるムーニ
ー粘度が60ML1+4以上でメルトインデックスが1g
/10分以下のエチレンプロピレンゴム。このエチレン
プロピレンゴム(EPR)は、エチレンとプロピレンの
ランダム共重合体であり、通常、そのエチレンとプロピ
レンの共重合比は、70/30〜80/20程度のもの
で、100℃におけるムーニー粘度が60ML1+4以上
のものが好適に用いられ、そのメルトインデックスは1
g/10分以下である。前記ムーニー粘度の上限値は1
00ML1+4程度及びメルトインデックスの下限値は
0.1g/10分程度である。メルトインデックスが1
g/10分よりも大きくなると、間接加熱成形時にシー
トの垂れ下がりが激しくなる。
【0014】(iv)スチレン含有率が10〜30重量%
の水素添加スチレン−イソプレン−スチレンブロックコ
ポリマー。この水添コポリマーは、水添された1,4−
ポリイソプレンユニットを多く含み、この部分はエチレ
ン−プロピレンの交互重合体に相当し、ゴム弾性を発現
する。このコポリマー(水添コポリマー)において、そ
のスチレン含有量は10〜30重量%、好ましくは10
〜20重量%である。スチレン含有量が30重量%を超
えると、得られるシートの剛性は改善されるものの、そ
のコポリマーのシート中での分散が悪くなると共にシー
トの耐衝撃性が低下する。反対にスチレンの含有量が1
0重量%を下回ると、剛性の低下が著しくなる。尚、こ
の水添コポリマーには、スチレン−イソプレン−スチレ
ンのトリブロックに由来する成分ばかりでなく、スチレ
ン−イソプレンジブロックに由来する成分が含まれてい
てよい。
【0015】本発明の熱成形用シートは、タルク等
(A)/ポリプロピレン系樹脂(B)/高密度ポリエチ
レン(C)/エチレン含有補助重合体(D)からなる複
合材料を押出成形することによって形成するシート〔A
/B/C/D〕と、高密度ポリエチレン(C)を含まな
い、タルク等(A)/ポリプロピレン系樹脂(B)/エ
チレン含有補助重合体(D)からなる複合材料を押出成
形することによって形成されるシート〔A/B/D〕が
包含される。これらのシートにおける各成分の含有量及
びそのシート性状をシートの種類との関連で以下に示
す。
【0016】(1)シート〔A/B/C/D〕 このシートの場合、そのタルク等(A)の含有量は50
重量%以上、65重量%以下である。本発明では、特
に、50〜60重量%の含有量が好ましい。ポリプロピ
レン系樹脂(B)の含有量は、10重量%以上、35重
量%以下である。その好ましい含有量は、15〜25重
量%である。その含有量が35重量%を上回ると、高密
度ポリエチレン及びエチレン含有補助重合体の添加可能
量が減り、剛性、成形性、耐衝撃性のバランスが不良と
なり、10重量%を下回ると成形した食品包装用容器に
必要な剛性、耐熱性を得ることができなくなる。 高密
度ポリエチレン(C)の含有量は、10重量%以上、2
5重量%以下である。その好ましい含有量は10〜20
重量%である。その含有量が10重量%を下回ると間接
加熱成形時のシートの垂れ下がりを効果的に防止でき
ず、25重量%より多いと剛性の低下が激しく、容器と
なった場合の固さやしっかり感を発揮できない。
【0017】エチレン含有補助重合体(D)の含有量
は、5重量%以上、15重量%以下である。その好まし
い含有量は、5〜10重量%である。その含有量が5重
量%を下回るとシート耐衝撃強度が不十分となり、一
方、15重量%を超えるとシートの剛性が低下して食品
包装容器用シートとしての実用性を発揮し難くなる。
【0018】本発明による前記組成のシートにおいて、
そのシートにおける23℃引張弾性率縦横平均値Xは1
800MPa以上、好ましくは2200MPa以上であ
り、そのXと0.45mm厚さ換算の23℃50%破壊
デュポン衝撃強度Yとの間の関係は、次式を満足するこ
とを特徴とする。 Y≧3110/X−0.544 (1) 前記式(1)を満足することによって、耐衝撃性にすぐ
れ、しかも剛性と耐衝撃性のバランスのとれた熱成形性
にすぐれたシートを得ることができる。前記式(1)を
満足するシートを得るには、前記(A)、(B)、
(C)及び(D)の各成分の含有量を前記範囲内におい
て適宜調節すればよい。
【0019】前記した本発明のシートには、前記式
(1)で示される物性を保持させるとともに、好ましく
はそのシート垂れ試験における最大垂れ量が25mm以
下、好ましくは20mm以下及びその戻り率が60%以
上、好ましくは80%以上及び10mm保持時間が20
秒以上、好ましくは25秒以上であるシート特性を保持
させるのがよい。本発明のシートの場合、その最大垂れ
量の下限値は、通常、5mm程度であり、その戻り率の
上限値は100%であり、10mm保存時間の上限値
は、通常、50秒程度である。前記のような組成及びシ
ート性状を有する本発明のシートは、熱板圧空成形等の
直接熱成形用シートとして好ましく適用し得ることはも
ちろん、特に、真空成形等の間接加熱成形用シートとし
て有利に用いることができる。シートの厚さは0.2〜
1.5mm、好ましくは0.3〜1.2mmである。
【0020】(2)シート〔A/B/D〕 このシートの場合、そのタルク等(A)の含有量は50
重量%以上、70重量%以下である。本発明では、特
に、50〜65重量%の含有量が好ましい。ポリプロピ
レン系樹脂(B)の含有量は、15重量%以上、45重
量%以下である。その好ましい含有量は、25〜45重
量%である。その含有量が45重量%を上回ると、エチ
レン含有補助重合体の含有量が減り、剛性、耐衝撃性の
バランスが不良となり、15重量%を下回ると成形した
食品包装用容器に必要な剛性、耐熱性を得ることができ
なくなる。
【0021】エチレン含有補助重合体(D)の含有量
は、5重量%以上、15重量%以下である。その好まし
い含有量は、5〜10重量%である。その含有量が5重
量%を下回るとシート耐衝撃強度が不十分となり、一
方、15重量%を超えるとシートの剛性が低下して食品
包装容器用シートとしての実用性を発揮し難くなる。
【0022】本発明による前記組成のシートにおいて、
そのシートにおける23℃引張弾性率縦横平均値Xは1
800MPa以上、好ましくは2200MPa以上であ
り、そのXと0.45mm厚さ換算の23℃50%破壊
デュポン衝撃強度Yとの間の関係は、次式を満足するこ
とを特徴とする。 Y≧3110/X−0.544 (1) 前記式(1)を満足することによって、耐衝撃性にすぐ
れ、しかも剛性と耐衝撃性のバランスのとれた熱成形性
にすぐれたシートを得ることができる。前記式(1)を
満足するシートを得るには、前記(A)、(B)及び
(D)の各成分の含有量を前記範囲内において適宜調節
すればよい。
【0023】前記のような組成及びシート性状を有する
本発明のシートは、熱板圧空成形等の直接加熱成形用シ
ートとして好適のものである。シートの厚さは0.2〜
0.7mm、好ましくは0.3〜0.5mmである。
【0024】本発明による熱成形用シートは、前記式
(1)を満足する23℃引張弾性率縦横平均値Xと0.
45mm厚さ換算の23℃50%破壊デュポン衝撃強度
Yを有するが、その式(1)を図1にグラフで示す。図
1において、曲線1は前記式(1)に対応するものであ
り、本発明シートは、その曲線1上及びそれより上の範
囲にあるXとYとの関係を有するものである。本発明に
よる好ましいシートは、そのXとYとの関係が領域I、
II、IIIにあるものであり、より好ましいシートは、X
≧1800MPa、好ましくはX≧2200MPaの範
囲にあるもの、さらに好ましくは、そのXとYとの関係
が領域IIにあるものである。なお、図1における直線1
1はX=2500(MPa)に対応する直線であり、直
線12はY=0.7(J)に対応する直線である。本発
明のシートにおけるXの値は、通常、1800〜400
0MPa、好ましくは2500〜4000MPa程度で
あり、その上限値は、通常、5000MPa程度であ
る。
【0025】食品容器を熱成形法で製造する際に原材料
となるシートに要求される主な物性は、剛性と耐衝撃
性、更には熱成形時の成形適性である。剛性は容器とな
った後の容器の固さ、こわさに関係し、容器が外力に対
して潰れにくく、しっかり感があることに対応する。こ
の際シートの厚さを増せば当然容器のコストを直接的に
上昇させるばかりでなく、資源の無駄使いやCO2発生
量の増加を招来する。そこでシートの一定厚さ当りの剛
性である弾性率をできるだけ高め、シート材厚を上げず
に容器の固さを増やすことが望まれることになる。本発
明ではタルク等を多量含有させることによりシートの厚
さを増加させずにシートの弾性率を高めるとともに、そ
の弾性率とシートの衝撃強度(J)(耐衝撃性)との関
係を図1における曲線1上及びそれより上の範囲に規定
するものである。
【0026】弾性率の測定方法には引張弾性率や曲げ弾
性率があるが、本発明においては薄いシートでは測定誤
差の出やすい曲げ弾性率を排し、薄いシートでも、測定
し易くかつ測定誤差が出にくい引張弾性率の縦横平均値
を採用した。即ち、本明細書では、シートの剛性を示す
尺度としてシートの23℃での引張弾性率の縦横平均値
(ASTM D882)をシート厚さに関係なく用いる
こととする。一方、耐衝撃性を図る方法には種々の方法
が提案されているが、どの方法を採ったにせよ容器にな
ってしまうと容器の形状やリブの有無や熱成形条件の影
響を受けるので、元の原料組成の適否を判定するには不
適当である。そこで、シートでの耐衝撃性を評価する方
法としてデュポン衝撃強度を採用し、錘や撃芯の形状等
を適正化し、23℃での50%破壊強度を求めたとこ
ろ、容器の耐衝撃性との相関が良いことが判明した。5
0%破壊デュポン衝撃強度は、同じ組成の材料ではほぼ
シートの材厚に比例することが実験的に証明されたの
で、本発明においては0.45mm材厚の場合の衝撃強
度を主として測定すると共に、他の材厚の場合には、得
られた衝撃強度を0.45mmとの材厚比で除して、
0.45mm材厚の衝撃強度に換算した値を採用するこ
ととする。即ち、本明細書ではシートの0.45mm厚
さ換算衝撃強度(J)を耐衝撃性の尺度として採用す
る。また、この場合の衝撃強度は、ASTM D279
4−69用デュポン衝撃試験機を用いてJIS K72
11「硬質プラスチックの落錘衝撃試験方法通則」の手
順に準じ、23℃の雰囲気中で先端の曲率Rが4.7m
mの撃芯を用い、200gの錘を落下させて測定した。
そして、その50%破壊エネルギーを算出し、さらにそ
の0.45mm厚さ換算衝撃強度(J)を算出する。
【0027】本発明者らの研究によれば、同種材料から
なる組成物においてその組成比を変更したとき、0.4
5mm材厚シートの23℃における50%破壊デュポン
衝撃強度Yと、当該シートの23℃引張弾性率縦横平均
値Xとの間にはY=a/X+b(a,bは常数)の相関
関係が認められた。更に両者の関係と食品包装用容器と
してのかたさと衝撃強さのバランスとの関係とを比較吟
味した結果、第1図に示したY=3110/X−0.5
44の曲線上及びそれより上部、即ちY≧3110/X
−0.544の領域(I、II、III)が食品包装用容器
の材料として望ましいシートの物性範囲であることが判
明した。但し、実際には現状の充填剤混入ポリプロピレ
ン容器の材厚より厚くしたくないという経済性と環境な
いし資源面の制約からワンウェイ容器として望ましいの
は、Y≧0.7J、X≧2500MPaを満たす領域II
であり、I及びIIIは若干の組成修正をしてIIの範囲に
バランス変更する事が可能な領域である。領域IVは容器
に成形した場合に不適切なシートの物性範囲である。
【0028】本発明による前記シート[A/B/C/
D]は、間接加熱成形用シートとして好適のものである
が、このシートには、その間接加熱成形操作を円滑に実
施し得るように、シート垂れ試験における最大垂れ量が
25mm以下、戻り率が60%以上及び10mm保持時
間が20秒以上の特性を保持させるのが好ましい。前記
シート垂れ試験は、サンプルシートを内寸300mm×
350mmの枠で固定化して、あらかじめ所定の雰囲気
温度に設定してある加熱ゾーンに送ると同時に、そのシ
ート表面側からヒータで均一に加熱することによって実
施される。この場合、ヒータは、300Wのインフラス
タインヒータを400mm×450mm内に5行3列配
置することにより形成した。シート加熱時におけるこの
ヒータの下端面とシート上面との間の距離は150mm
であった。また、シートの下面中央部温度を赤外線放射
温度計(ミノルタ505型)で測定し、加熱ゾーンの雰
囲気温度を熱電対温度計で測定した。
【0029】シートの中央部下面には、シート垂れ量を
測定するための変位計のセンサー先端をほぼ接触する程
度にまで近く位置させ、そして、そのセンサー先端を手
動により垂れ下ったシート下面の変位に追随させてシー
トの垂れ下り量を測定する。このシートの垂れ量と、そ
のシート中央部の温度測定用の赤外線放射温度計からの
測定温度とを、コンピュータ出力してチャートに記録す
る。加熱ゾーンにおいてシートの加熱を開始し、そのシ
ートの加熱開始時点からのシートの垂れ量(mm)とシ
ートの表面温度(℃)を経時的に測定し、その測定デー
タをチャートに記録する。前記のようにしてシートを加
熱する場合、そのシートは、加熱により、(i)一旦下
方に垂れ下り、次に(ii)上方に持ち上がる。更に加熱
を続けることによって、(iii)再び下方に垂れ下る挙動
を示す。ここで、前記(i)に示した垂れ下り量を、
「最大垂れ量(初期垂れ量)(mm)」とし、次に、
(ii)によって上方に持ち上った量を「戻り量(m
m)」とする。さらに、(iii)で示した最大戻り位置か
ら再度下方に10mm垂れ下がるまでの時間を「10m
m保持時間(秒)」とする。さらに、「戻り量」を「最
大垂れ量」で除した値のパーセント表示を「戻り率」と
する。
【0030】図2にシート垂れ試験結果の概念図を示
す。図2において、点(a1,b1)に関し、a1は最大
垂れ時間(30.0秒)を示し、b1はその最大垂れ量
(12.6mm)を示す。点(a2,b2)において、a
2は戻り時間(37.5秒)を示し、(b1−b2)は戻
り量(8.8mm)を示す。また、点(a3,b3)は最
大戻り点(a2,b2)から10mm垂れた点(10mm
垂れ点)を示し、(a3−a2)は10mm保持時間(2
5.3秒)を示す。また、この場合の戻り率は70%で
ある。
【0031】本発明のシートを製造するには、そのシー
ト構成成分を混合加熱溶融してシート状に押出せばよ
い。この場合の押出成形方法は、通常用いられる方法な
ら如何なる方法でも良い。本発明で用いるタルク等は粉
体であるので、これを予めポリプロピレン系樹脂及び/
又は他の成分とコンパウンドとなし、このコンパウンド
を残りの成分と共に押し出してシートとしても良い。こ
の際コンパウンドの方法としては、バンバリーミキサ
ー、各種ロール、高速撹拌機、二軸押出機等各種の機器
を用いてコンパウンド化することができる。さらには、
本発明にかかる各種材料を一度に又は数段に分けて二軸
押出機に直接投入し、ギアポンプ又は一軸押出機を経て
直接シーティングすることも可能である。押出シートを
吐出するダイスとしては、通常用いられているTダイや
円形ダイを使用することができる。尚、この際、コンパ
ウンディンク及び/又は押出シーティングの工程で、必
要に応じて酸化防止剤、分散剤、着色剤(顔料)、発泡
剤等を混入できることは当然である。
【0032】また、シーティングに際しては、単層押出
ばかりでなく、多層の共押出となし、層毎に組成や色等
の異なる多層シートを作ることもできる。更にこの応用
として表面層を充填剤無しの樹脂のみの層となし、ヒー
トシール層として使用したり、あるいはこの樹脂のみの
表層を押出中の目ヤニ防止に役立てたり、ノッチ効果に
よる衝撃強度低下を防止する等の役割を持たせることも
できる。一般には、この様な樹脂のみからなる表層の厚
さは数μmないし30μm程度であり、全シート厚みの
1〜10%程度である。従って、本発明においては、本
来充填剤を含む層のみの材料組成が本発明シートの材料
組成であるが、本発明のシートはその少なくとも一方の
表面に薄い樹脂のみの層を有することもでき、この場合
は、この層をも含めたシート全体の組成の平均値をもっ
て本発明シートの組成とみなすこともできる。
【0033】本発明による熱成形用シート[A/B/C
/D]を容器形状に熱成形するための成形方法は、特に
制約されるものではなく、真空成形、真空圧空成形、熱
板圧空成形、プラグアシスト成形等の間接加熱及び直接
加熱による公知の方法を用いることができる。また、本
発明による熱成形用シート[A/B/D]を容器形状に
熱成形するための成形方法としては、熱板圧空成形、エ
ンドレスベルト加熱式圧空成形等の、直接加熱を行う公
知の成形方法を用いることができる。また、成形に用い
る金型には強制冷却装置がついているのが好ましい。成
形容器の形状は特に制約されず、従来一般に用いられて
いる各種の形状であることができる。このような容器形
状には、トレー状、ドンブリ状、箱状、カップ状等が包
含される。
【0034】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明
する。なお、以下において示す%は重量基準であり、ま
たシート配合素材の具体的内容は以下の通りである。ま
た、以下において示すシート配合素材濃度比率は小数点
以下第3位を四捨五入して記載した。 (1)タルク:勝光山株式会社製 ビクトリーライトH
R−B (2)ポリプロピレンホモポリマー:株式会社トクヤマ
製RB110 (3)ポリプロピレンブロックコポリマー:日本ポリケ
ム株式会社製EC9 (4)高密度ポリエチレン:京葉ポリエチレン株式会社
製B5203 (5)界面活性剤(ポリエチレングリコール):三洋化
成株式会社製PEG6000S (6)酸化防止剤:(テトラキス〔メチレン−3(3.
5−ジ−第3ブチル−4−ヒドロオキシ−フェニル)プ
ロピオネート〕メタン)日本チバガイギー株式会社製イ
ルガノックス1010 (7)直鎖状低密度共重合ポリエチレン(密度:0.9
15g/cm3、MI:1.4g/10分):出光石油
化学株式会社製0128 (8)水素添加スチレン−イソプレン−スチレンブロッ
クコポリマー(スチレン含有率:13%、MI:4g/
10分):クラレ株式会社製セプトン2043 (9)メタロセン共重合ポリエチレン(密度:0.89
8g/cm3、MI:2.2g/10分):日本ポリケ
ム株式会社製KE028 (10)エチレンプロピレンゴム(エチレン/プロピレ
ン共重合モル比=77/23、100℃ムーニー粘度:
68ML1+4):日本合成ゴム株式会社製EP961S
【0035】実施例1 スクリュー径35mm二軸押出機(東芝機械株式会社製
TEM−35B)にタルクが70重量%、ポリプロピレ
ンホモポリマーが4.3%、高密度ポリエチレン24
%、界面活性剤1.4%、酸化防止剤が0.3%となる
ように供給しつつ、タルク−樹脂コンパウンドペレット
を作成した。次に、スクリュー径65mmのベント式単
軸押出機(東芝機械株式会社製SE−65)を用いて、
上記コンパウンドが100重量部に対し、ポリプロピレ
ンホモポリマー9重量部、直鎖状低密度共重合ポリエチ
レン12重量部を配合して、タルク濃度57.85%ポ
リプロピレン樹脂濃度10.99%、高密度ポリエチレ
ン濃度19.84%、直鎖状低密度ポリエチレン9.9
2%を含む組成物とし、これを混練押出加工し、シート
厚0.45mm、シート幅700mmの熱成形用シート
を製造した。この熱成形用シートを用いてテスト用真空
成形装置(中央化学株式会社製)で縦230mm、幅1
35mm、深さ27mmの箱形食品包装用容器を成形し
た所、シートの垂れ下がりも少なく、成形性も良好であ
った。上記で製造した熱成形用シートに対して耐衝撃試
験法(テスター産業株式会社製デュポン衝撃試験機M−
203型)を用いて23℃における耐衝撃性(50%破
壊エネルギー)を測定し、ASTM D882に従って
引張弾性率縦横平均値を測定したところ、表1に記載し
た通り、耐衝撃性と剛性の良好なバランスを得ることが
できた。また、実用試験として上記で製造した熱成形用
シートを用いて成形した食品包装用容器1つに対して略
100gのハンバーグ4個を収納してラップ包装したも
のを16パック作成しケースに4個づつ入れて、トラッ
ク輸送試験を行ったところ、容器の割れは発生せず、良
好な耐衝撃性能を示した。さらに、前記で得た熱成形用
シートについて、その垂れ試験を行ったところ、良好な
結果が得られた。
【0036】実施例2 ポリプロピレンボモポリマーの代わりにポリプロピレン
ブロックコポリマーを用いたほかは実施例1と同様に行
い、タルク−樹脂コンパウンドペレットを作成した。次
に、上記コンパウンド100重量部に対し、ポリプロピ
レンホモポリマー4重量部、ポリプロピレンブロックコ
ポリマー10重量部、水素添加スチレン−イソプレン−
スチレンブロックポリマー6.5重量部を配合して、タ
ルク濃度58.09%、ポリプロピレン樹脂濃度15.
19%、高密度ポリエチレン濃度19.92%、水素添
加スチレン−イソプレン−スチレンブロックポリマー
5.39%を含む組成物とし、これを実施例1と同様に
シート及び容器の成形、シート物性試験、及び容器の実
用試験を行ったところ、シートの垂れ下がりも少なく成
形性も良好であった。また、表1に記載したとおり、熱
成形用シートは良好な耐衝撃性と剛性のバランスを得る
ことができ、また、実用試験において容器の割れは発生
せず、良好な耐衝撃性能を示した。
【0037】実施例3 タルク70%、ポリプロピレンブロックコポリマー1
6.3%、高密度ポリエチレン12%、界面活性剤1.
4%、酸化防止剤0.3%の組成物からなるタルク−樹
脂コンパウンドペレットを実施例1と同様にして作成し
た。次に、このコンパウンド100重量部に対し、ポリ
プロピレンホモポリマー8重量部、メタロセン共重合ポ
リエチレン12重量部を配合して、タルク濃度58.3
3%、ポリプロピレン樹脂濃度20.25%、高密度ポ
リエチレン濃度10.00%、メタロセン共重合ポリエ
チレン10.00%を含む組成物とし、これを実施例1
と同様にしてシート及び容器の成形、シート物性試験、
及び容器の実用試験を行ったところ、シートの垂れ下が
りは若干多くなるものの成形性は特に問題は無かった。
また、表1に記載したとおり、熱成形用シートは良好な
耐衝撃性と剛性のバランスを得ることができ、また、実
用試験において容器の割れは発生せず、良好な耐衝撃性
能を示した。
【0038】実施例4 タルク70%、ポリプロピレンブロツクコポリマー2
8.3%、界面活性剤1.4%、酸化防止剤0.3%の
組成物からなるタルク−樹脂コンパウンドペレットを実
施例1と同様にして作成した。次に、このコンパウンド
100重量部に対し、高密度ポリエチレン13重量部、
メタロセン共重合ポリエチレン6重量部を配合して、タ
ルク濃度58.82%、ポリプロピレン樹脂濃度23.
78%、高密度ポリエチレン濃度10.92%、エチレ
ンプロピレンゴム5.04%を含む組成物とし、これを
実施例1と同様にしてシート及び容器の成形、シート物
性試験、及び容器の実用試験を行ったところ、シートの
垂れ下がりは若干多くなるものの成形性は特に問題は無
かった。また、表1に記載したとおり、熱成形用シート
は良好な耐衝撃性と剛性のバランスを得ることができ、
また、実用試験において容器の割れは発生せず、良好な
耐衝撃性能を示した。
【0039】実施例5 タルクが70%、ポリプロピレンホモポリマー28.3
%、界面活性剤1.4%、酸化防止剤0.3%の組成物
からなるタルク−樹脂コンパウンドペレットを実施例1
と同様にして作成した。次に、このコンパウンド100
重量部に対し、高密度ポリエチレン24重量部、水素添
加スチレン−イソプレン−スチレンブロックポリマー1
2.5重量部を配合して、タルク濃度51.28%、ポ
リプロピレン樹脂濃度20.73%、高密度ポリエチレ
ン濃度17.58%、水素添加スチレン−イソプレン−
スチレン9.16%を含む組成物とし、これを実施例1
と同様にしてシート及び容器の成形、シート物性試験、
及び容器の実用試験を行ったところ、シートの垂れ下が
りも少なく成形性も良好であった。また、表1に記載し
たとおり、熱成形用シートは良好な耐衝撃性と剛性のバ
ランスを得ることができ、また、実用試験において容器
の割れは発生せず、良好な耐衝撃性能を示した。
【0040】実施例6 タルク70%、ポリプロピレンホモポリマー10.0
%、ポリプロピレンブロックコポリマー18.3%、界
面活性剤1.4%、酸化防止剤0.3%となる組成物か
らなるタルク−樹脂コンパウンドペレットを作成した。
次に、このコンパウンド100重量部に対し、ポリプロ
ピレンブロックコポリマーが4重量部、高密度ポリエチ
レン26重量部、メタロセン共重合ポリエチレン7重量
部を配合して、タルク濃度51.10%、ポリプロピレ
ン樹脂濃度23.58%、高密度ポリエチレン濃度1
8.98%、メタロセン共重合ポリエチレン5.11%
を含む組成物とし、これを実施例1と同様にしてシート
及び容器の成形、シート物性試験、及び容器の実用試験
を行ったところ、シートの垂れ下がりも少なく成形性も
良好であった。また、表1に記載したとおり、熱成形用
シートは良好な耐衝撃性と剛性のバランスを得ることが
でき、また、実用試験において容器の割れは発生せず、
良好な耐衝撃性能を示した。
【0041】実施例7 タルク70%、ポリプロピレンホモポリマー28.3
%、界面活性剤1.4%、酸化防止剤0.3%の組成物
からなるタルク−樹脂コンパウンドペレットを実施例1
と同様にして作成した。次に、このコンパウンド100
重量部に対し、ポリプロピレンブロックコポリマー7重
量部、高密度ポリエチレン15重量部、エチレンプロピ
レンゴム12.5重量部を配合して、タルク濃度52.
05%、ポリプロピレン樹脂濃度26.25%、高密度
ポリエチレン濃度11.15%、エチレンプロピレンゴ
ム9.29%を含む組成物とし、これを実施例1と同様
にしてシート及び容器の成形、シート物性試験、及び容
器の実用試験を行ったところ、シートの垂れ下がりも少
なく成形性も良好であった。また、表1に記載したとお
り、熱成形用シートは良好な耐衝撃性と剛性のバランス
を得ることができ、また、実用試験において容器の割れ
は発生せず、良好な耐衝撃性能を示した。
【0042】実施例8 タルク70%、ポリプロピレンブロックコポリマー2
8.3%、界面活性剤1.4%、酸化防止剤0.3%の
組成物からなるタルク−樹脂コンパウンドペレットを実
施例1と同様にして作成した。次に、このコンパウンド
100重量部に対し、ポリプロピレンホモポリマー8重
量部、ポリプロピレンブロックコポリマー4重量部、高
密度ポリエチレン15重量部、直鎖状低密度共重合ポリ
エチレン7.5重量部を配合して、タルク濃度52.0
5%、ポリプロピレン樹脂濃度29.96%、高密度ポ
リエチレン濃度11.15%、直鎖状低密度共重合ポリ
エチレン5.58%を含む組成物とし、これを実施例1
と同様にしてシート及び容器の成形、シート物性試験、
及び容器の実用試験を行ったところ、シートの垂れ下が
りも少なく成形性も良好であった。また、表1に記載し
たとおり、熱成形用シートは良好な耐衝撃性と剛性のバ
ランスを得ることができ、また、実用試験において容器
の割れは発生せず、良好な耐衝撃性能を示した。
【0043】実施例9 タルク70%、ポリプロピレンブロックコポリマーが1
2.3%、高密度ポリエチレン16%、界面活性剤1.
4%、酸化防止剤0.3%の組成物からなるタルク−樹
脂コンパウンドペレットを実施例1と同様にして作成し
た。次に、このコンパウンド100重量部に対し、水素
添加スチレン−イソプレン−スチレンブロックポリマー
11.0重量部を配合して、タルク濃度63.06%、
ポリプロピレン樹脂濃度11.08%、高密度ポリエチ
レン濃度14.41%、水素添加スチレン−イソプレン
−スチレンブロックポリマー9.91%を含む組成物と
し、これを実施例1と同様にシート及び容器の成形、シ
ート物性試験、及び容器の実用試験を行ったところ、シ
ートの垂れ下がりは若干多くなるものの成形性は特に問
題は無かった。また、表1に記載したとおり、熱成形用
シートは良好な耐衝撃性と剛性のバランスを得ることが
でき、また、実用試験において容器の割れは発生せず、
良好な耐衝撃性能を示した。
【0044】実施例10 タルク70%、ポリプロピレンブロックコポリマー1
6.3%、高密度ポリエチレン12%、界面活性剤1.
4%、酸化防止剤0.3%の組成物からなるタルク−樹
脂コンパウンドペレットを作成した。次に、このコンパ
ウンド100重量部に対し、ポリプロピレンホモポリマ
ー8.0重量部、メタロセン共重合ポリエチレン4重量
部、水素添加スチレン−イソプレン−スチレンブロック
ポリマー8.0重量部を配合して、タルク濃度58.3
3%、ポリプロピレン樹脂濃度20.25%、高密度ポ
リエチレン濃度10.00%、メタロセン共重合ポリエ
チレンと水素添加スチレン−イソプレン−スチレンブロ
ックポリマー合計10.00%を含む組成物とし、これ
を実施例1と同様にしてシート及び容器の成形、シート
物性試験、及び容器の実用試験を行ったところ、シート
の垂れ下がりは若干多くなるものの成形性は特に問題は
無かった。また、表1に記載したとおり、熱成形用シー
トは良好な耐衝撃性と剛性のバランスを得ることがで
き、また、実用試験において容器の割れは発生せず、良
好な耐衝撃性能を示した。
【0045】実施例11 タルク70%、ポリプロピレンブロックコポリマー1
6.3%、高密度ポリエチレン12%、界面活性剤1.
4%、酸化防止剤0.3%の組成物からなるタルク−樹
脂コンパウンドペレットを実施例1と同様にしい作成し
た。次に、このコンパウンド100重量部に対し、ポリ
プロピレンホモポリマー8.0重量部、エチレンプロピ
レンゴム4重量部、水素添加スチレン−イソプレン−ス
チレンブロックポリマー8.0重量部を配合してタルク
濃度58.33%、ポリプロピレン樹脂濃度20.25
%、高密度ポリエチレン濃度10.00%、エチレンプ
ロピレンゴムと水素添加スチレン−イソプレン−スチレ
ンブロックポリマー合計10.00%を含む組成物と
し、これを実施例1と同様にしてシート及び容器の成
形、シート物性試験、及び容器の実用試験を行ったとこ
ろ、シートの垂れ下がりは若干多くなるものの成形性は
特に問題は無かった。また、表1に記載したとおり、熱
成形用シートは良好な耐衝撃性と剛性のバランスを得る
ことができ、また、実用試験において容器の割れは発生
せず、良好な耐衝撃性能を示した。
【0046】実施例12 高速混合ミキサー(株式会社カワタ製スーパーミキサー
SMG100混合電動機22KW4P/8P)の混合槽
を循環する加熱油で140℃〜150℃に加熱し、この
混合槽中にタルク70%、ポリプロピレンブロックコポ
リマー28.3%、界面活性剤1.4%、酸化防止剤が
0.3%となるように投入して高遠混合し、混合機の電
流が80Aに達した時点で混合槽の排出口から混合物を
放出し、急速送風冷却しつつ粗砕して混合コンパウンド
を得、更にこのコンパウンドを粉砕機で最大粒子径5m
m以下に粉砕して原料コンパウンドを製造した。次にこ
のコンパウンド100重量部に対し、ポリプロピレンブ
ロックコポリマー7重量部、メタロセン共重合ポリエチ
レン13重量部を配合して、タルク濃度58.33%、
ポリプロピレン樹脂濃度29.42%、メタロセン共重
合ポリエチレン10.83%を含む組成物とし、これを
実施例1と同様にシートを押出成形し、この成形したシ
ートを実施例1と同様に真空成形を行おうとしたとこ
ろ、シートの垂れ下がりが大きく、成形できなかったの
に対し、圧空成形(中央化学製テスト用圧空成形機使
用)して実施例1と同形状の容器を成形し、シート物性
試験、及び容器の実用試験を行ったところ、容器の成形
を問題なく行うことができた。また、表1に記載したと
おり、熱成形用シートは良好な耐衝撃性と剛性のバラン
スを得ることができ、また、実用試験において容器の割
れは発生せず、良好な耐衝撃性能を示した。
【0047】比較例1 タルク70%、ポリプロピレンブロックコポリマー2
8.3%、界面活性剤1.4%、酸化防止剤0.3%の
組成物からなるタルク−樹脂コンパウンドペレットを実
施例1と同様にして作成した。次に、このコンパウンド
100重量部に対し、ポリプロピレンブロックコポリマ
ー15重量部、高密度ポリエチレン15重量部を配合し
て、タルク濃度53.85%、ポリプロピレン樹脂濃度
33.31%、高密度ポリエチレン濃度11.54%を
含む組成物とし、これを実施例1と同様にしてシート及
び容器の成形、シート物性試験、及び容器の実用試験を
行ったところ、シートの垂れ下がりも少なく成形性も良
好であった。しかし、表1に記載した通り、耐衝撃性に
於いて劣り、実用試験において、輸送中に容器の割れが
多数発生した。
【0048】比較例2 タルク70%、ポリプロピレンブロックコポリマー2
8.30%、界面活性剤1.4%、酸化防止剤0.3%
の組成物からなるタルク−樹脂コンパウンドペレットを
実施例1と同様にして作成した。次に、このコンパウン
ド100重量部に対し、高密度ポリエチレン14.00
重量部、メタロセン共重合ポリエチレン24重量部を配
合して、タルク濃度50.725%、ポリプロピレン樹
脂濃度20.51%、高密度ポリエチレン濃度10.1
5%、メタロセン共重合ポリエチレン17.39%を含
む組成物とし、これを実施例1と同様にしてシート及び
容器の成形、シート物性試験、及び容器の実用試験を行
ったところ、シートの垂れ下がりも少なく成形性も良好
であった。しかし、この場合には、メタロセン共重合ポ
リエチレンの含有量が多すぎ、剛性が低いために、表1
に記載した通り、良好な耐衝撃性を得ることはできた
が、引張弾性率が低く、容器として必要な剛性強度が得
られなかった。またこの容器実用試験において容器の割
れは発生しなかった。
【0049】比較例3 タルク80%、ポリプロピレンブロックコポリマー6.
2%、高密度ポリエチレン12%、界面活性剤1.6
%、酸化防止剤0.2%の組成物からなるタルク−樹脂
コンパウンドペレットを実施例1と同様にして作成し
た。次に、このコンパウンド100重量部に対し、ポリ
プロピレンブロックコポリマー5重量部、エチレンプロ
ピレンゴム6重量部を配合して、タルク濃度72.07
%、ポリプロピレン樹脂濃度10.09%、高密度ポリ
エチレン濃度10.81%、エチレンプロピレンゴム
5.41%を含む組成物とし、これを実施例1と同様に
シートの押出成形を行い、得られた熱成形用シートで容
器を成形しようとしたところ、間接加熱時にシートの垂
れ下がりが多すぎ、垂れ下がりの最下部が成形機の一部
に引っかかって成形不能であった。
【0050】比較例4 比較例3と同様の熱成形用シートを製造し、熱板圧空成
形機で実施例1と同型の容器を製造したところ、容器表
面の肌荒れは見られたものの、容器形状の成形は可能で
あった。また、ここで成形して得られた容器は、十分な
剛性強度は得られたものの、容器としての十分な耐衝撃
性を得ることはできなかった。
【0051】前記実施例1〜12及び比較例1〜4で得
た各シートにおけるその23℃引張弾性縦横平均値X
(表1には単に弾性率Xと略記)、その0.45mm厚
さ換算の50%破壊デュポン衝撃強度Y(表1には単に
衝撃強度Yと略記)、その容器成形性及び容器の実用物
性を表1に示す。また、各シートについて行ったシート
垂れ試験の結果を表2に示す。
【0052】
【表1】
【0053】表1に示した容器形成の評価基準は以下の
通りである。 ◎:垂れ下りは少なく、成形性は問題なし ○:若干垂れ下りはあるが、成形性は問題なし △:垂れ下りが大きく、成形は可能であるが、成形品に
シワが発生 ×:垂れ下りが激しく、成形不能
【0054】
【表2】
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、多量の無機充填剤を含
有し、高い引張性率を有するにもかかわらず、耐衝撃性
にすぐれ、しかも熱成形性の良好なシートが提供され
る。また、本発明によれば、前記シートから形成され
た、焼却時に炭酸ガスや燃焼熱の発生の少ない、廃棄処
理の容易な食品包装用容器及びその容器の製造方法が提
供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】23℃引張弾性率縦横平均値Xと0.45mm
厚さ換算の23℃50%破壊衝撃強度Yとの関係式(Y
≧3110/X−0.544)を示すグラフである。
【図2】シート垂れ試験結果の概念図を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29K 103:04 B29L 22:00 Fターム(参考) 4F202 AA04C AA04E AA05 AA08 AA11 AA13 AA45 AB11 AB16 AC03 AH52 AH58 CA17 CB01 CN01 4F208 AA04C AA04E AA05 AA08 AA11E AA13 AA45 AB11 AB16 AC03 AH52 AH58 AR11 AR15 AR17 AR18 AR20 MA01 MB01 MC01 MG11 MG22 MH06

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タルクを主成分とする無機充填剤/ポリ
    プロピレン系樹脂/高密度ポリエチレン/エチレン含有
    補助重合体からなる複合材料を押出成形したシートであ
    って、該エチレン含有補助重合体が、(i)密度が0.
    92g/cm 3以下でメルトインデックスが3g/10
    分以下のメタロセン共重合ポリエチレン、(ii)密度が
    0.92g/cm3以下でメルトインデックスが2g/
    10分以下の直鎖状低密度共重合ポリエチレン、(iii)
    エチレン/プロピレン共重合モル比が80/20〜70
    /30で100℃におけるムーニー粘度が60ML1+4
    以上で、メルトインデックスが1g/10分以下のエチ
    レンプロピレンゴム及び(iv)スチレンを10〜30重
    量%含有した水素添加スチレン−イソプレン−スチレン
    ブロックコポリマーの中から選ばれる少なくとも1種の
    重合体からなり、かつ該シートにおける23℃引張弾性
    率縦横平均値Xが1800MPa以上であり、該Xと
    0.45mm厚さ換算の23℃50%破壊デュポン衝撃
    強度Yとの間の関係が下記式(1) Y≧3110/X−0.544 (1) を満足することを特徴とする熱成形用シート。
  2. 【請求項2】 23℃引張弾性率縦横平均値Xが250
    0MPa以上で0.45mm厚さ換算の23℃50%破
    壊デュポン衝撃強度が0.7J以上である請求項1の熱
    成形用シート。
  3. 【請求項3】 シート垂れ試験における最大垂れ量が2
    5mm以下、戻り率が60%以上で、10mm保持時間
    が20秒以上である請求項1の熱成形用シート。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかの熱成形用シー
    トから形成された食品包装用タルク容器。
  5. 【請求項5】 タルクを主成分とする無機充填剤/ポリ
    プロピレン系樹脂/エチレン含有補助重合体からなる複
    合材料を押出成形したシートであって、該エチレン含有
    補助重合体が、(i)密度が0.92g/cm3以下で
    メルトインデックスが3g/10分以下のメタロセン共
    重合ポリエチレン、(ii)密度が0.92g/cm3
    下でメルトインデックスが2g/10分以下の直鎖状低
    密度共重合体ポリエチレン、(iii)エチレン/プロピレ
    ン共重合モル比が80/20〜70/30で100℃に
    おけるムーニー粘度が60ML1+4以上で、メルトイン
    デックスが1g/10分以下のエチレンプロピレンゴム
    及び(iv)スチレンを10〜30重量%含有した水素添
    加スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー
    の中から選ばれる少なくとも1種の重合体からなり、該
    シートにおける引張弾性率縦横平均値Xが1800MP
    a以上であり、該Xと0.45mm厚さ換算の23℃5
    0%破壊デュポン衝撃強度Yとの間の関係が下記式
    (1) Y≧3110/X−0.544 (1) を満足することを特徴とする熱成形用シート。
  6. 【請求項6】 23℃引張弾性率縦横平均値Xが250
    0MPa以上で0.45mm厚さ換算の23℃50%破
    壊デュポン衝撃強度が0.7J以上である請求項5の熱
    成形用シート。
  7. 【請求項7】 請求項5〜6のいずれかの熱成形用シー
    トから形成された食品包装用タルク容器。
  8. 【請求項8】 タルクを主成分とする無機充填剤/ポリ
    プロピレン系樹脂/高密度ポリエチレン/エチレン含有
    補助重合体からなる複合材料を押出成形したシートであ
    って、(a)該タルクを主成分とする無機充填剤の含有
    量が50重量%以上65重量%以下であること、(b)
    該ポリプロピレン系樹脂の含有量が10重量%以上35
    重量%以下であること、(c)該高密度ポリエチレン
    が、1g/10分以下のメルトインデックスを有し、そ
    の含有量が10重量%以上25重量%以下であること、
    (d)該エチレン含有補助重合体が、(i)密度が0.
    92g/cm3以下でメルトインデックスが3g/10
    分以下のメタロセン共重合ポリエチレン、(ii)密度が
    0.92g/cm3以下でメルトインデックスが2g/
    10分以下の直鎖状低密度共重合ポリエチレン、(iii)
    エチレン/プロピレン共重合モル比が80/20〜70
    /30で100℃におけるムーニー粘度が60ML1+4
    以上で、メルトインデックスが1g/10分以下のエチ
    レンプロピレンゴム及び(iv)スチレンを10〜30重
    量%含有した水素添加スチレン−イソプレン−スチレン
    ブロックコポリマーの中から選ばれる少なくとも1種の
    重合体からなり、その含有量が5重量%以上15重量%
    以下であること、を特徴とする熱成形用シート。
  9. 【請求項9】 請求項8の熱成形用シートから形成され
    た食品包装用タルク容器。
  10. 【請求項10】 タルクを主成分とする無機充填剤/ポ
    リプロピレン系樹脂/エチレン含有補助重合体からなる
    複合材料を押出成形したシートであって、(a)該タル
    クを主成分とする無機充填剤の含有量が50重量%以上
    70重量%以下であること、(b)該ポリプロピレン系
    樹脂の含有量が15重量%以上45重量%以下であるこ
    と、(c)該エチレン含有補助重合体が、(i)密度が
    0.92g/cm3以下でメルトインデックスが3g/
    10分以下のメタロセン共重合ポリエチレン、(ii)密
    度が0.92g/cm3以下でメルトインデックスが2
    g/10分以下の直鎖状低密度共重合ポリエチレン、
    (iii)エチレン/プロピレン共重合モル比が80/20
    〜70/30で100℃におけるムーニー粘度が60M
    1+4以上で、メルトインデックスが1g/10分以下
    のエチレンプロピレンゴム及び(iv)スチレンを10〜
    30重量%含有した水素添加スチレン−イソプレン−ス
    チレンブロックコポリマーの中から選ばれる少なくとも
    1種の重合体からなり、その含有量が5重量%以上15
    重量%以下であること、を特徴とする熱成形用シート。
  11. 【請求項11】 請求項10の熱成形用シートから形成
    された食品包装用タルク容器。
  12. 【請求項12】 請求項1〜3のいずれかの熱成形用シ
    ートを容器形状に間接加熱成形又は直接加熱成形するこ
    とを特徴とする食品包装用タルク容器の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項5〜6のいずれかの熱成形用シ
    ートを容器形状に直接加熱成形することを特徴とする食
    品包装用タルク容器の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項8の熱成形用シートを容器形状
    に間接加熱成形又は直接加熱成形することを特徴とする
    食品包装用タルク容器の製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項10の熱成形用シートを容器形
    状に直接加熱成形することを特徴とする食品包装用タル
    ク容器の製造方法。
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