JP2000127237A - 熱成形用シート、食品包装用タルク容器及びその容器の製造方法 - Google Patents
熱成形用シート、食品包装用タルク容器及びその容器の製造方法Info
- Publication number
- JP2000127237A JP2000127237A JP10302385A JP30238598A JP2000127237A JP 2000127237 A JP2000127237 A JP 2000127237A JP 10302385 A JP10302385 A JP 10302385A JP 30238598 A JP30238598 A JP 30238598A JP 2000127237 A JP2000127237 A JP 2000127237A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- weight
- less
- talc
- container
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Wrappers (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
合して形成された熱成形用シートに見られる耐衝撃性の
悪さが改善されたシート及びこのシートから形成され
た、焼却時に炭酸ガスや燃焼熱の発生の少ない、廃棄処
理の容易な食品包装用容器を提供する。 【解決手段】 タルクを主成分とする無機充填剤/ポリ
プロピレン系樹脂/高密度ポリエチレン/エチレン含有
補助重合体からなる複合材料を押出成形したシートであ
って、該エチレン含有補助重合体が、(i)メタロセン
共重合ポリエチレン、(ii)直鎖状低密度共重合ポリエ
チレン、(iii)エチレンプロピレンゴム及び(iv)水素
添加スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマ
ーの中から選ばれたる少なくとも1種の重合体からな
り、かつ該シートにおける23℃引張弾性率縦横平均値
Xが1800MPa以上であり、該Xと0.45mm厚
さ換算の23℃50%破壊デュポン衝撃強度Yとの間の
関係が下記式(1) Y≧3110/X−0.544 (1) を満足することを特徴とする熱成形用シート及びそれか
ら得られる食品包装用容器。
Description
する無機充填剤(以後タルク等とも言う)を50重量%
以上の高い比率で含有する熱成形用シート、このシート
を熱成形して得られる良好な剛性と耐衝撃性のバランス
を有するワンウェイ流通の食品包装用容器及びその容器
の製造方法に関する。
するための無機充填剤を含んだ合成樹脂シートは、その
シートから熱成形した容器が電子レンジ中での使用に耐
えられる等の市場の要求に応えるため、その多くがポリ
プロピレンからなる主原料樹脂と無機充填剤としての粉
体タルクとの混合物を加熱混練押出を行うことによって
製造されている。この場合、その無機充填剤の含有率は
20〜30重量%、多い場合でも40〜45重量%程度
である。特開昭56−95861号公報においては、タ
ルクなどの無機粉体含有量を最大70重量%とする記述
も認められるが、現実にはタルクを無機充填剤として4
5重量%を超えてポリプロピレン系樹脂に混合したシー
トを製造した場合には、そのシートの一般的な特性傾向
として、剛性が上昇しすぎて、外部から加えられた衝撃
に対する抵抗性が低くなり、実用性の無いシートとな
る。食品包装用容器にあっては、その容器に詰められた
食品をトラック輸送するときや陳列販売時の消費者によ
る取り扱いに際して容器に加えられる力や衝撃に耐える
ことのできる耐衝撃強度を必要とする。通常のポリプロ
ピレンホモポリマーにタルクを30重量%程度以上充填
したものは実用的な耐衝撃性を得ることはできなく、段
ボール等のケースに入れたままトラックによる輸送を行
うと、輸送時に加わる外部からの衝撃や、食品が容器に
ぶつかったり、ケース内で容器同士がぶつかり合うこと
によって多数の食品包装用容器にひび割れを生じて商品
価値を失ってしまう。このような不都合を回避するため
に、使用する原料樹脂としては、ホモポリプロピレンに
代えて耐衝撃強度の高いエチレンを共重合成分とするブ
ロックポリプロピレンコポリマー(以下、単にブロック
ポリプロピレンコポリマーとも言う)を用いることが行
われているが、これもタルク濃度がせいぜい40乃至4
5重量%までで、これ以上のタルク濃度となると、やは
り、流通時に容器の破壊が発生する。このため、現在5
0重量%を超えるタルクを含む実質的にタルク製食品包
装用容器と呼べる食品包装容器は、製造も販売もされて
いない。
食品容器は、文字通りワンウェイで役目を終えた後廃棄
されているが、現在適用されつつある法律によりリサイ
クルを行った場合、現実には付着した食品の腐敗物の混
入が完全には防げないことや、現状における使用済み容
器の回収率そのものが廃棄されたものの10%にさえ達
しない点を考えると、使用済み容器を焼却する処理方法
も有力な選択肢として残らざるを得ない。この様な現実
を考えると、ワンウェイで捨てられる製品に使用される
資源及び潜在エネルギーを少しでも節減すると共に、地
球温暖化ガスである炭酸ガスの焼却時発生量を減らす材
料組成を提案することは有意義であると言える。例え
ば、ポリプロピレン70重量%、タルク30重量%(比
重1.136)のトレーが今仮に10gであるとし、こ
れと同等のものをポリプロピレン40重量%、タルク6
0重量%(比重1.511)を用いて同等の厚さで製造
できたとすると、このものの重量は次式で示されるよう
に、13.30gとなる。
プロピレンの重量は、次式で示されるように、5.32
gとなる。 13.30×0.40=5.32(g) 即ち、タルク濃度を30重量%から60重量%に増やす
ことができれば、トレー1枚当たり7.0−5.32=
1.68g(24%)のポリプロピレン樹脂、ひいては
石油資源の節約になると共に、焼却時の二酸化炭素の発
生もこの比率で削減できることとなる。この様にポリプ
ロピレンにタルクを充填した組成物系において、タルク
の分率を上げることによる社会的意義は極めて大きい
が、従来の構成では、前述の通り、流通時の容器破壊の
問題が原因となって、50重量%を超えるタルクを含む
食品包装用タルク容器は実用化されてこなかった。ま
た、熱成形によって食品包装用容器を製造するに当たっ
ては、成形効率の高い成形を行う必要があることから、
一般に個々の金型を平面上に縦横方向に多数並べて組ん
だ成形型を用いて行うが、ワンウェイ包装用容器に関し
ては製造コストの抑制が求められることから、より成形
効率の高い真空成形等の間接加熱による成形法を選択す
る必要性が高い。間接加熱成形を選択した場合、比重の
大きい無機粉体が高濃度に充填されているシートは、そ
のシート自体の重量が重くなり、加熱時に軟化したシー
トの中央部がシートの自重により垂れて、成形品にしわ
等の成形不良を発生しやすくなったり、極端な場合、シ
ートの垂れた部分が成形機下部に引っかかって金型まで
移送することができなくなり、成形自体が不可能となる
等の状況が生じやすくなる。
合すると、成形機内で加熱された際シートの中央部が垂
れ下がるのを抑制する効果が得られるため、通常5重量
%〜20重量%程度の範囲で高密度ポリエチレンを配合
することが行われている。しかし、この場合、この高密
度ポリエチレンの添加は垂れ下がり防止効果はあるもの
の、シートの剛性の低下及び容器の耐熱性の低下も同時
に引き起こし、更に垂れ下がり防止以外に期待される耐
衝撃強度の向上も、ポリプロピレンとの相溶性が必ずし
も良くないため十分には得られない等の問題を有する。
他にも、無機充填剤として炭酸カルシウムを充填剤とし
て用いた場合、耐衝撃強度の大幅な改善を行うことがで
きるが、容器として十分な剛性が得にくくなる。また、
酢等を含む酸性食品に接触すると炭酸カルシウムが分解
して容器からカルシウム塩が溶出し易くなり、溶出物に
よる毒性が生ずる心配は無いものの、食品衛生法上の溶
出基準に適合しにくくなる等の問題も生ずる。
に於いて、タルクの充填配合量が50重量%を下回って
いる配合範囲では従来の原料や充填剤の配合方法でも輸
送中等に発生する衝撃的な外力に耐えられる耐衝撃特性
の食品包装用容器を製造することは何とか可能である。
しかしながら、タルクの充填配合量が50重量%を超え
ると熱成形した食品包装用容器の耐衝撃性は、通常、輸
送したり、陳列販売する際に、割れが生じたり、更にシ
ートから真空成形法等により熱成形するために間接加熱
を行った際、シートの自重が重くなりすぎて過剰に垂れ
下がりを生じたりして、容器として必要な物性が得にく
くなったり、食品包装用容器の成形が行いにくくなる。
ク等をポリプロピレン系樹脂に配合して形成された熱成
形用シートに見られる耐衝撃性の悪さが改善されたシー
トを提供するとともに、間接加熱用シートにおいては、
間接加熱した際の中央部の垂れ下りの少ない熱成形用シ
ートを提供し、さらにこれらのシートから形成された、
焼却時に炭酸ガスや燃焼熱の発生の少ない、廃棄処理の
容易な食品包装用容器及びその容器の製造方法を提供す
ることをその課題とする。
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明によれば、タルクを主成分とす
る無機充填剤/ポリプロピレン系樹脂/高密度ポリエチ
レン/エチレン含有補助重合体からなる複合材料を押出
成形したシートであって、該エチレン含有補助重合体
が、(i)密度が0.92g/cm3以下でメルトイン
デックスが3g/10分以下のメタロセン共重合ポリエ
チレン、(ii)密度が0.92g/cm3以下でメルト
インデックスが2g/10分以下の直鎖状低密度共重合
ポリエチレン、(iii)エチレン/プロピレン共重合モル
比が80/20〜70/30で100℃におけるムーニ
ー粘度が60ML1+4以上で、メルトインデックスが1
g/10分以下のエチレンプロピレンゴム及び(iv)ス
チレンを10〜30重量%含有した水素添加スチレン−
イソプレン−スチレンブロックコポリマーの中から選ば
れたる少なくとも1種の重合体からなり、かつ該シート
における23℃引張弾性率縦横平均値Xが1800MP
a以上であり、該Xと0.45mm厚さ換算の23℃5
0%破壊デュポン衝撃強度Yとの間の関係が下記式
(1) Y≧3110/X−0.544 (1) を満足することを特徴とする熱成形用シートが提供され
る。また、本発明によれば、タルクを主成分とする無機
充填剤/ポリプロピレン系樹脂/エチレン含有補助重合
体からなる複合材料を押出成形したシートであって、該
エチレン含有補助重合体が、(i)密度が0.92g/
cm3以下でメルトインデックスが3g/10分以下の
メタロセン共重合ポリエチレン、(ii)密度が0.92
g/cm3以下でメルトインデックスが2g/10分以
下の直鎖状低密度ポリエチレン、(iii)エチレン/プロ
ピレン共重合モル比が80/20〜70/30で100
℃におけるムーニー粘度が60ML1+4以上で、メルト
インデックスが1g/10分以下のエチレンプロピレン
ゴム及び(iv)スチレンを10〜30重量%含有した水
素添加スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリ
マーの中から選ばれる少なくとも1種の重合体からな
り、かつ該シートにおける引張弾性率縦横平均値Xが1
800MPa以上であり、該Xと0.45mm厚さ換算
の23℃50%破壊デュポン衝撃強度Yとの間の関係が
下記式(1) Y≧3110/X−0.544 (1) を満足することを特徴とする熱成形用シートが提供され
る。さらにまた、本発明によれば、タルクを主成分とす
る無機充填剤/ポリプロピレン系樹脂/高密度ポリエチ
レン/エチレン含有補助重合体からなる複合材料を押出
成形したシートであって、(a)該タルクを主成分とす
る無機充填剤の含有量が50重量%以上65重量%以下
であること、(b)該ポリプロピレン系樹脂の含有量が
10重量%以上35重量%以下であること、(c)該高
密度ポリエチレンが、1g/10分以下のメルトインデ
ックスを有し、その含有量が10重量%以上25重量%
以下であること、(d)該エチレン含有補助重合体が、
(i)密度が0.92g/cm3以下でメルトインデッ
クスが3g/10分以下のメタロセン共重合ポリエチレ
ン、(ii)密度が0.92g/cm3以下でメルトイン
デックスが2g/10分以下の直鎖状低密度共重合ポリ
エチレン、(iii)エチレン/プロピレン共重合モル比が
80/20〜70/30で100℃におけるムーニー粘
度が60ML1+4以上で、メルトインデックスが1g/
10分以下のエチレンプロピレンゴム及び(iv)スチレ
ンを10〜30重量%含有した水素添加スチレン−イソ
プレン−スチレンブロックコポリマーの中から選ばれる
少なくとも1種の重合体からなり、その含有量が5重量
%以上15重量%以下であること、を特徴とする熱成形
用シートが提供される。さらにまた、本発明によれば、
タルクを主成分とする無機充填剤/ポリプロピレン系樹
脂/エチレン含有補助重合体からなる複合材料を押出成
形したシートであって、(a)該タルクを主成分とする
無機充填剤の含有量が50重量%以上70重量%以下で
あること、(b)該ポリプロピレン系樹脂の含有量が1
5重量%以上45重量%以下であること、(c)該エチ
レン含有補助重合体が、(i)密度が0.92g/cm
3以下でメルトインデックスが3g/10分以下のメタ
ロセン共重合ポリエチレン、(ii)密度が0.92g/
cm3以下でメルトインデックスが2g/10分以下の
直鎖状低密度共重合ポリエチレン、(iii)エチレン/プ
ロピレン共重合モル比が80/20〜70/30で10
0℃におけるムーニー粘度が60ML1+4以上で、メル
トインデックスが1g/10分以下のエチレンプロピレ
ンゴム及び(iv)スチレンを10〜30重量%含有した
水素添加スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポ
リマーの中から選ばれる少なくとも1種の重合体からな
り、その含有量が5重量%以上15重量%以下であるこ
と、を特徴とする熱成形用シートが提供される。さらに
また、本発明によれば、前記熱成形用シートから形成さ
れた食品包装用タルク容器が提供される。さらにまた、
本発明によれば、前記熱成形用シートを容器形状に加熱
成形することを特徴とする食品包装用タルク容器の製造
方法が提供される。
クを主成分とする無機充填剤を含有する。タルクとして
は、食品包装容器用充填剤として一般に用いられている
粉体状のものであれば問題なく使用することができる。
一般には、その平均粒径は1〜30μm、好ましくは2
〜15μmである。本発明では、食品容器用グレードと
して販売されているものを使用すれば良く、白色度87
以上、好ましくは90以上のものを用いればよい。本発
明では、無機充填剤としてはタルクを用いるのが好まし
いが、このタルクの一部を、50重量%より低い割合
で、他の無機充填剤、例えば、マイカ、炭酸カルシウ
ム、シリカ、アルミナ等の一般に食品包装用容器に使用
されている充填剤で置換することも可能である。
の各種のものが用いられる。このようなものには、ポリ
プロピレンホモポリマーの他、プロピレンにオレフィン
をランダム又はブロック共重合させたプロピレン共重合
体、その他の変性ポリプロピレン樹脂等が包含される。
共重合成分としてのオレフィンとしては、エチレンや炭
素数が4〜12、好ましくは4〜8のα−オレフィンが
挙げられ、その共重合体中含有量は0.5〜15重量
%、好ましくは1〜10重量%である。本発明では、特
に、共重合成分としてエチレンを0.5〜15重量%、
好ましくは1〜10重量%含有するエチレン/プロピレ
ンブロック共重合体の使用が好ましい。本発明で用いる
ポリプロピレン系樹脂としては、一般的に、230℃で
2.16kg荷重時のメルトインデックスが1.5g/
10分以下、好ましくは1.0g/10分以下、更に好
ましくは0.7g/10分のものであれば使用可能であ
る。この場合のメルトインデックスの下限値は、通常、
0.3g/10分程度である。
て、その密度は0.940g/cm 3以上、好ましくは
0.945g/cm3以上である。その上限値は、通
常、0.960g/cm3程度である。この高密度ポリ
エチレンにおけるメルトインデックス(MI)は、通
常、190℃、2.16kg荷重時での測定値で、1.
0g/10分以下、好ましくは0.8g/10分以下で
ある。その下限値は、通常、0.01g/10分であ
る。このような高密度ポリエチレンの具体例としては、
例えば、チーグラー触媒やクロム触媒で重合したホモポ
リエチレンや極微量プロピレン共重合ポリエチレン等が
挙げられる。押出成形グレードや吹き込み成形グレード
と称されているものが好ましく使用される。このポリエ
チレンにおいて、その密度が0.940g/cm3より
低い時は剛性を下げる傾向が強く、またその融点の低下
により間接加熱成形時にシートが垂れ下がるのを助長す
る。一方、そのメルトインデックスが1.0g/cm3
より大きいと、真空成形時のシートの垂れ下がりが大き
く耐衝撃性改良効果も小さい。高密度ポリエチレンは、
直接加熱方式の成形を行うシートの成分としては必ずし
も必要でなく、この場合には、その高密度ポリエチレン
分をポリプロピレン系樹脂や後述のエチレン含有補助重
合体でバランス良く組み合わせるのが良い。
量に含有するとともに、エチレン含有補助重合体を含有
する。この補助重合体は、タルク等−ポリプロピレン系
樹脂−高密度ポリエチレンよりなる組成物系又はタルク
等−ポリプロピレン系樹脂よりなる組成物系が、剛性は
あるものの衝撃強度が不十分であるのを改良する目的で
使用するものであり、いわば、耐衝撃性改良材である
が、この場合、不必要な剛性の低下を生じさせたり、成
形時でのシートの垂れ下がりを助長させないため、少量
の添加で且つできるだけ剛性を低下させずに耐衝撃性の
みを改良するものが好ましい。本発明で用いるエチレン
含有補助重合体は、以下に示す(i)〜(iv)の重合体
の中から選ばれる少なくとも1種である。 (i)密度が0.92g/cm3以下でメルトインデッ
クス(MI)が3g/10分以下のメタロセン共重合ポ
リエチレン。このメタロセン共重合ポリエチレンは、メ
タロセン触媒を用いて重合した共重合ポリエチレンを意
味するものである。このメタロセン共重合ポリエチレン
の共重合成分は、炭素数3〜12、好ましくは4〜8の
α−オレフィンであり、その含有量は、通常、10〜3
0重量%、好ましくは15〜30重量%である。本発明
で用いるメタロセン共重合ポリエチレンにおいて、その
密度は0.92g/cm3以下、好ましくは0.91g
/cm3以下であり、その下限値は、通常、0.87g
/cm3程度である。そのメルトインデックスは、3g
/10分以下であり、その下限値は0.1g/10分程
度である。密度が0.92g/cm3以下、特に0.9
1g/cm3以下では、得られるシートの耐衝撃強度の
向上が著しい。逆に密度が0.92g/cm3を超える
と耐衝撃強度が不足となる。一方、メルトインデックス
が3g/10分より大となると、間接加熱成形時にシー
トの垂れ下がりが大きくなり、かつ耐衝撃性改良効果も
小さくなる。
ルトインデックスが2g/10分以下の直鎖状低密度共
重合ポリエチレン。この直鎖状低密度共重合ポリエチレ
ン(LLDPE)は主として低圧法で重合されたエチレ
ン/中鎖オレフィン共重合体であり、通常LLと称され
ている共重合ポリエチレンである。本発明ではこのLL
の内、密度0.92g/cm3以下、メルトインデック
ス2g/10分以下のものが用いられる。メタロセン共
重合ポリエチレンの場合と同様、密度0.915g/c
m3以下では耐衝撃強度の向上が著しく、逆に、0.9
2g/cm3を超えると耐衝撃性不足となる。メルトイ
ンデックスが2g/10分より大となると、間接加熱成
形時にシートの垂れ下がりが大きくなり、耐衝撃性改良
効果も小さくなる。その密度の下限値は、通常、0.8
7g/cm3であり、一方、そのメルトインデックスの
下限値は、通常、0.1g/10分程度である。この直
鎖状低密度共重合ポリエチレンにおいて、その共重合成
分である中鎖オレフィンは、その炭素数が3〜10、好
ましくは4〜8の中鎖オレフィンであり、その含有量は
8〜30重量%、好ましくは10〜25重量%である。
中鎖オレフィンとしては、例えば、n−ブテン−1、n
−ヘキセン−1、n−オクテン−1、4−メチルペンテ
ン−1、2エチルヘキセン−1等が挙げられる。
が80/20〜70/30で、100℃におけるムーニ
ー粘度が60ML1+4以上でメルトインデックスが1g
/10分以下のエチレンプロピレンゴム。このエチレン
プロピレンゴム(EPR)は、エチレンとプロピレンの
ランダム共重合体であり、通常、そのエチレンとプロピ
レンの共重合比は、70/30〜80/20程度のもの
で、100℃におけるムーニー粘度が60ML1+4以上
のものが好適に用いられ、そのメルトインデックスは1
g/10分以下である。前記ムーニー粘度の上限値は1
00ML1+4程度及びメルトインデックスの下限値は
0.1g/10分程度である。メルトインデックスが1
g/10分よりも大きくなると、間接加熱成形時にシー
トの垂れ下がりが激しくなる。
の水素添加スチレン−イソプレン−スチレンブロックコ
ポリマー。この水添コポリマーは、水添された1,4−
ポリイソプレンユニットを多く含み、この部分はエチレ
ン−プロピレンの交互重合体に相当し、ゴム弾性を発現
する。このコポリマー(水添コポリマー)において、そ
のスチレン含有量は10〜30重量%、好ましくは10
〜20重量%である。スチレン含有量が30重量%を超
えると、得られるシートの剛性は改善されるものの、そ
のコポリマーのシート中での分散が悪くなると共にシー
トの耐衝撃性が低下する。反対にスチレンの含有量が1
0重量%を下回ると、剛性の低下が著しくなる。尚、こ
の水添コポリマーには、スチレン−イソプレン−スチレ
ンのトリブロックに由来する成分ばかりでなく、スチレ
ン−イソプレンジブロックに由来する成分が含まれてい
てよい。
(A)/ポリプロピレン系樹脂(B)/高密度ポリエチ
レン(C)/エチレン含有補助重合体(D)からなる複
合材料を押出成形することによって形成するシート〔A
/B/C/D〕と、高密度ポリエチレン(C)を含まな
い、タルク等(A)/ポリプロピレン系樹脂(B)/エ
チレン含有補助重合体(D)からなる複合材料を押出成
形することによって形成されるシート〔A/B/D〕が
包含される。これらのシートにおける各成分の含有量及
びそのシート性状をシートの種類との関連で以下に示
す。
重量%以上、65重量%以下である。本発明では、特
に、50〜60重量%の含有量が好ましい。ポリプロピ
レン系樹脂(B)の含有量は、10重量%以上、35重
量%以下である。その好ましい含有量は、15〜25重
量%である。その含有量が35重量%を上回ると、高密
度ポリエチレン及びエチレン含有補助重合体の添加可能
量が減り、剛性、成形性、耐衝撃性のバランスが不良と
なり、10重量%を下回ると成形した食品包装用容器に
必要な剛性、耐熱性を得ることができなくなる。 高密
度ポリエチレン(C)の含有量は、10重量%以上、2
5重量%以下である。その好ましい含有量は10〜20
重量%である。その含有量が10重量%を下回ると間接
加熱成形時のシートの垂れ下がりを効果的に防止でき
ず、25重量%より多いと剛性の低下が激しく、容器と
なった場合の固さやしっかり感を発揮できない。
は、5重量%以上、15重量%以下である。その好まし
い含有量は、5〜10重量%である。その含有量が5重
量%を下回るとシート耐衝撃強度が不十分となり、一
方、15重量%を超えるとシートの剛性が低下して食品
包装容器用シートとしての実用性を発揮し難くなる。
そのシートにおける23℃引張弾性率縦横平均値Xは1
800MPa以上、好ましくは2200MPa以上であ
り、そのXと0.45mm厚さ換算の23℃50%破壊
デュポン衝撃強度Yとの間の関係は、次式を満足するこ
とを特徴とする。 Y≧3110/X−0.544 (1) 前記式(1)を満足することによって、耐衝撃性にすぐ
れ、しかも剛性と耐衝撃性のバランスのとれた熱成形性
にすぐれたシートを得ることができる。前記式(1)を
満足するシートを得るには、前記(A)、(B)、
(C)及び(D)の各成分の含有量を前記範囲内におい
て適宜調節すればよい。
(1)で示される物性を保持させるとともに、好ましく
はそのシート垂れ試験における最大垂れ量が25mm以
下、好ましくは20mm以下及びその戻り率が60%以
上、好ましくは80%以上及び10mm保持時間が20
秒以上、好ましくは25秒以上であるシート特性を保持
させるのがよい。本発明のシートの場合、その最大垂れ
量の下限値は、通常、5mm程度であり、その戻り率の
上限値は100%であり、10mm保存時間の上限値
は、通常、50秒程度である。前記のような組成及びシ
ート性状を有する本発明のシートは、熱板圧空成形等の
直接熱成形用シートとして好ましく適用し得ることはも
ちろん、特に、真空成形等の間接加熱成形用シートとし
て有利に用いることができる。シートの厚さは0.2〜
1.5mm、好ましくは0.3〜1.2mmである。
重量%以上、70重量%以下である。本発明では、特
に、50〜65重量%の含有量が好ましい。ポリプロピ
レン系樹脂(B)の含有量は、15重量%以上、45重
量%以下である。その好ましい含有量は、25〜45重
量%である。その含有量が45重量%を上回ると、エチ
レン含有補助重合体の含有量が減り、剛性、耐衝撃性の
バランスが不良となり、15重量%を下回ると成形した
食品包装用容器に必要な剛性、耐熱性を得ることができ
なくなる。
は、5重量%以上、15重量%以下である。その好まし
い含有量は、5〜10重量%である。その含有量が5重
量%を下回るとシート耐衝撃強度が不十分となり、一
方、15重量%を超えるとシートの剛性が低下して食品
包装容器用シートとしての実用性を発揮し難くなる。
そのシートにおける23℃引張弾性率縦横平均値Xは1
800MPa以上、好ましくは2200MPa以上であ
り、そのXと0.45mm厚さ換算の23℃50%破壊
デュポン衝撃強度Yとの間の関係は、次式を満足するこ
とを特徴とする。 Y≧3110/X−0.544 (1) 前記式(1)を満足することによって、耐衝撃性にすぐ
れ、しかも剛性と耐衝撃性のバランスのとれた熱成形性
にすぐれたシートを得ることができる。前記式(1)を
満足するシートを得るには、前記(A)、(B)及び
(D)の各成分の含有量を前記範囲内において適宜調節
すればよい。
本発明のシートは、熱板圧空成形等の直接加熱成形用シ
ートとして好適のものである。シートの厚さは0.2〜
0.7mm、好ましくは0.3〜0.5mmである。
(1)を満足する23℃引張弾性率縦横平均値Xと0.
45mm厚さ換算の23℃50%破壊デュポン衝撃強度
Yを有するが、その式(1)を図1にグラフで示す。図
1において、曲線1は前記式(1)に対応するものであ
り、本発明シートは、その曲線1上及びそれより上の範
囲にあるXとYとの関係を有するものである。本発明に
よる好ましいシートは、そのXとYとの関係が領域I、
II、IIIにあるものであり、より好ましいシートは、X
≧1800MPa、好ましくはX≧2200MPaの範
囲にあるもの、さらに好ましくは、そのXとYとの関係
が領域IIにあるものである。なお、図1における直線1
1はX=2500(MPa)に対応する直線であり、直
線12はY=0.7(J)に対応する直線である。本発
明のシートにおけるXの値は、通常、1800〜400
0MPa、好ましくは2500〜4000MPa程度で
あり、その上限値は、通常、5000MPa程度であ
る。
となるシートに要求される主な物性は、剛性と耐衝撃
性、更には熱成形時の成形適性である。剛性は容器とな
った後の容器の固さ、こわさに関係し、容器が外力に対
して潰れにくく、しっかり感があることに対応する。こ
の際シートの厚さを増せば当然容器のコストを直接的に
上昇させるばかりでなく、資源の無駄使いやCO2発生
量の増加を招来する。そこでシートの一定厚さ当りの剛
性である弾性率をできるだけ高め、シート材厚を上げず
に容器の固さを増やすことが望まれることになる。本発
明ではタルク等を多量含有させることによりシートの厚
さを増加させずにシートの弾性率を高めるとともに、そ
の弾性率とシートの衝撃強度(J)(耐衝撃性)との関
係を図1における曲線1上及びそれより上の範囲に規定
するものである。
性率があるが、本発明においては薄いシートでは測定誤
差の出やすい曲げ弾性率を排し、薄いシートでも、測定
し易くかつ測定誤差が出にくい引張弾性率の縦横平均値
を採用した。即ち、本明細書では、シートの剛性を示す
尺度としてシートの23℃での引張弾性率の縦横平均値
(ASTM D882)をシート厚さに関係なく用いる
こととする。一方、耐衝撃性を図る方法には種々の方法
が提案されているが、どの方法を採ったにせよ容器にな
ってしまうと容器の形状やリブの有無や熱成形条件の影
響を受けるので、元の原料組成の適否を判定するには不
適当である。そこで、シートでの耐衝撃性を評価する方
法としてデュポン衝撃強度を採用し、錘や撃芯の形状等
を適正化し、23℃での50%破壊強度を求めたとこ
ろ、容器の耐衝撃性との相関が良いことが判明した。5
0%破壊デュポン衝撃強度は、同じ組成の材料ではほぼ
シートの材厚に比例することが実験的に証明されたの
で、本発明においては0.45mm材厚の場合の衝撃強
度を主として測定すると共に、他の材厚の場合には、得
られた衝撃強度を0.45mmとの材厚比で除して、
0.45mm材厚の衝撃強度に換算した値を採用するこ
ととする。即ち、本明細書ではシートの0.45mm厚
さ換算衝撃強度(J)を耐衝撃性の尺度として採用す
る。また、この場合の衝撃強度は、ASTM D279
4−69用デュポン衝撃試験機を用いてJIS K72
11「硬質プラスチックの落錘衝撃試験方法通則」の手
順に準じ、23℃の雰囲気中で先端の曲率Rが4.7m
mの撃芯を用い、200gの錘を落下させて測定した。
そして、その50%破壊エネルギーを算出し、さらにそ
の0.45mm厚さ換算衝撃強度(J)を算出する。
なる組成物においてその組成比を変更したとき、0.4
5mm材厚シートの23℃における50%破壊デュポン
衝撃強度Yと、当該シートの23℃引張弾性率縦横平均
値Xとの間にはY=a/X+b(a,bは常数)の相関
関係が認められた。更に両者の関係と食品包装用容器と
してのかたさと衝撃強さのバランスとの関係とを比較吟
味した結果、第1図に示したY=3110/X−0.5
44の曲線上及びそれより上部、即ちY≧3110/X
−0.544の領域(I、II、III)が食品包装用容器
の材料として望ましいシートの物性範囲であることが判
明した。但し、実際には現状の充填剤混入ポリプロピレ
ン容器の材厚より厚くしたくないという経済性と環境な
いし資源面の制約からワンウェイ容器として望ましいの
は、Y≧0.7J、X≧2500MPaを満たす領域II
であり、I及びIIIは若干の組成修正をしてIIの範囲に
バランス変更する事が可能な領域である。領域IVは容器
に成形した場合に不適切なシートの物性範囲である。
D]は、間接加熱成形用シートとして好適のものである
が、このシートには、その間接加熱成形操作を円滑に実
施し得るように、シート垂れ試験における最大垂れ量が
25mm以下、戻り率が60%以上及び10mm保持時
間が20秒以上の特性を保持させるのが好ましい。前記
シート垂れ試験は、サンプルシートを内寸300mm×
350mmの枠で固定化して、あらかじめ所定の雰囲気
温度に設定してある加熱ゾーンに送ると同時に、そのシ
ート表面側からヒータで均一に加熱することによって実
施される。この場合、ヒータは、300Wのインフラス
タインヒータを400mm×450mm内に5行3列配
置することにより形成した。シート加熱時におけるこの
ヒータの下端面とシート上面との間の距離は150mm
であった。また、シートの下面中央部温度を赤外線放射
温度計(ミノルタ505型)で測定し、加熱ゾーンの雰
囲気温度を熱電対温度計で測定した。
測定するための変位計のセンサー先端をほぼ接触する程
度にまで近く位置させ、そして、そのセンサー先端を手
動により垂れ下ったシート下面の変位に追随させてシー
トの垂れ下り量を測定する。このシートの垂れ量と、そ
のシート中央部の温度測定用の赤外線放射温度計からの
測定温度とを、コンピュータ出力してチャートに記録す
る。加熱ゾーンにおいてシートの加熱を開始し、そのシ
ートの加熱開始時点からのシートの垂れ量(mm)とシ
ートの表面温度(℃)を経時的に測定し、その測定デー
タをチャートに記録する。前記のようにしてシートを加
熱する場合、そのシートは、加熱により、(i)一旦下
方に垂れ下り、次に(ii)上方に持ち上がる。更に加熱
を続けることによって、(iii)再び下方に垂れ下る挙動
を示す。ここで、前記(i)に示した垂れ下り量を、
「最大垂れ量(初期垂れ量)(mm)」とし、次に、
(ii)によって上方に持ち上った量を「戻り量(m
m)」とする。さらに、(iii)で示した最大戻り位置か
ら再度下方に10mm垂れ下がるまでの時間を「10m
m保持時間(秒)」とする。さらに、「戻り量」を「最
大垂れ量」で除した値のパーセント表示を「戻り率」と
する。
す。図2において、点(a1,b1)に関し、a1は最大
垂れ時間(30.0秒)を示し、b1はその最大垂れ量
(12.6mm)を示す。点(a2,b2)において、a
2は戻り時間(37.5秒)を示し、(b1−b2)は戻
り量(8.8mm)を示す。また、点(a3,b3)は最
大戻り点(a2,b2)から10mm垂れた点(10mm
垂れ点)を示し、(a3−a2)は10mm保持時間(2
5.3秒)を示す。また、この場合の戻り率は70%で
ある。
ト構成成分を混合加熱溶融してシート状に押出せばよ
い。この場合の押出成形方法は、通常用いられる方法な
ら如何なる方法でも良い。本発明で用いるタルク等は粉
体であるので、これを予めポリプロピレン系樹脂及び/
又は他の成分とコンパウンドとなし、このコンパウンド
を残りの成分と共に押し出してシートとしても良い。こ
の際コンパウンドの方法としては、バンバリーミキサ
ー、各種ロール、高速撹拌機、二軸押出機等各種の機器
を用いてコンパウンド化することができる。さらには、
本発明にかかる各種材料を一度に又は数段に分けて二軸
押出機に直接投入し、ギアポンプ又は一軸押出機を経て
直接シーティングすることも可能である。押出シートを
吐出するダイスとしては、通常用いられているTダイや
円形ダイを使用することができる。尚、この際、コンパ
ウンディンク及び/又は押出シーティングの工程で、必
要に応じて酸化防止剤、分散剤、着色剤(顔料)、発泡
剤等を混入できることは当然である。
ばかりでなく、多層の共押出となし、層毎に組成や色等
の異なる多層シートを作ることもできる。更にこの応用
として表面層を充填剤無しの樹脂のみの層となし、ヒー
トシール層として使用したり、あるいはこの樹脂のみの
表層を押出中の目ヤニ防止に役立てたり、ノッチ効果に
よる衝撃強度低下を防止する等の役割を持たせることも
できる。一般には、この様な樹脂のみからなる表層の厚
さは数μmないし30μm程度であり、全シート厚みの
1〜10%程度である。従って、本発明においては、本
来充填剤を含む層のみの材料組成が本発明シートの材料
組成であるが、本発明のシートはその少なくとも一方の
表面に薄い樹脂のみの層を有することもでき、この場合
は、この層をも含めたシート全体の組成の平均値をもっ
て本発明シートの組成とみなすこともできる。
/D]を容器形状に熱成形するための成形方法は、特に
制約されるものではなく、真空成形、真空圧空成形、熱
板圧空成形、プラグアシスト成形等の間接加熱及び直接
加熱による公知の方法を用いることができる。また、本
発明による熱成形用シート[A/B/D]を容器形状に
熱成形するための成形方法としては、熱板圧空成形、エ
ンドレスベルト加熱式圧空成形等の、直接加熱を行う公
知の成形方法を用いることができる。また、成形に用い
る金型には強制冷却装置がついているのが好ましい。成
形容器の形状は特に制約されず、従来一般に用いられて
いる各種の形状であることができる。このような容器形
状には、トレー状、ドンブリ状、箱状、カップ状等が包
含される。
する。なお、以下において示す%は重量基準であり、ま
たシート配合素材の具体的内容は以下の通りである。ま
た、以下において示すシート配合素材濃度比率は小数点
以下第3位を四捨五入して記載した。 (1)タルク:勝光山株式会社製 ビクトリーライトH
R−B (2)ポリプロピレンホモポリマー:株式会社トクヤマ
製RB110 (3)ポリプロピレンブロックコポリマー:日本ポリケ
ム株式会社製EC9 (4)高密度ポリエチレン:京葉ポリエチレン株式会社
製B5203 (5)界面活性剤(ポリエチレングリコール):三洋化
成株式会社製PEG6000S (6)酸化防止剤:(テトラキス〔メチレン−3(3.
5−ジ−第3ブチル−4−ヒドロオキシ−フェニル)プ
ロピオネート〕メタン)日本チバガイギー株式会社製イ
ルガノックス1010 (7)直鎖状低密度共重合ポリエチレン(密度:0.9
15g/cm3、MI:1.4g/10分):出光石油
化学株式会社製0128 (8)水素添加スチレン−イソプレン−スチレンブロッ
クコポリマー(スチレン含有率:13%、MI:4g/
10分):クラレ株式会社製セプトン2043 (9)メタロセン共重合ポリエチレン(密度:0.89
8g/cm3、MI:2.2g/10分):日本ポリケ
ム株式会社製KE028 (10)エチレンプロピレンゴム(エチレン/プロピレ
ン共重合モル比=77/23、100℃ムーニー粘度:
68ML1+4):日本合成ゴム株式会社製EP961S
P
TEM−35B)にタルクが70重量%、ポリプロピレ
ンホモポリマーが4.3%、高密度ポリエチレン24
%、界面活性剤1.4%、酸化防止剤が0.3%となる
ように供給しつつ、タルク−樹脂コンパウンドペレット
を作成した。次に、スクリュー径65mmのベント式単
軸押出機(東芝機械株式会社製SE−65)を用いて、
上記コンパウンドが100重量部に対し、ポリプロピレ
ンホモポリマー9重量部、直鎖状低密度共重合ポリエチ
レン12重量部を配合して、タルク濃度57.85%ポ
リプロピレン樹脂濃度10.99%、高密度ポリエチレ
ン濃度19.84%、直鎖状低密度ポリエチレン9.9
2%を含む組成物とし、これを混練押出加工し、シート
厚0.45mm、シート幅700mmの熱成形用シート
を製造した。この熱成形用シートを用いてテスト用真空
成形装置(中央化学株式会社製)で縦230mm、幅1
35mm、深さ27mmの箱形食品包装用容器を成形し
た所、シートの垂れ下がりも少なく、成形性も良好であ
った。上記で製造した熱成形用シートに対して耐衝撃試
験法(テスター産業株式会社製デュポン衝撃試験機M−
203型)を用いて23℃における耐衝撃性(50%破
壊エネルギー)を測定し、ASTM D882に従って
引張弾性率縦横平均値を測定したところ、表1に記載し
た通り、耐衝撃性と剛性の良好なバランスを得ることが
できた。また、実用試験として上記で製造した熱成形用
シートを用いて成形した食品包装用容器1つに対して略
100gのハンバーグ4個を収納してラップ包装したも
のを16パック作成しケースに4個づつ入れて、トラッ
ク輸送試験を行ったところ、容器の割れは発生せず、良
好な耐衝撃性能を示した。さらに、前記で得た熱成形用
シートについて、その垂れ試験を行ったところ、良好な
結果が得られた。
ブロックコポリマーを用いたほかは実施例1と同様に行
い、タルク−樹脂コンパウンドペレットを作成した。次
に、上記コンパウンド100重量部に対し、ポリプロピ
レンホモポリマー4重量部、ポリプロピレンブロックコ
ポリマー10重量部、水素添加スチレン−イソプレン−
スチレンブロックポリマー6.5重量部を配合して、タ
ルク濃度58.09%、ポリプロピレン樹脂濃度15.
19%、高密度ポリエチレン濃度19.92%、水素添
加スチレン−イソプレン−スチレンブロックポリマー
5.39%を含む組成物とし、これを実施例1と同様に
シート及び容器の成形、シート物性試験、及び容器の実
用試験を行ったところ、シートの垂れ下がりも少なく成
形性も良好であった。また、表1に記載したとおり、熱
成形用シートは良好な耐衝撃性と剛性のバランスを得る
ことができ、また、実用試験において容器の割れは発生
せず、良好な耐衝撃性能を示した。
6.3%、高密度ポリエチレン12%、界面活性剤1.
4%、酸化防止剤0.3%の組成物からなるタルク−樹
脂コンパウンドペレットを実施例1と同様にして作成し
た。次に、このコンパウンド100重量部に対し、ポリ
プロピレンホモポリマー8重量部、メタロセン共重合ポ
リエチレン12重量部を配合して、タルク濃度58.3
3%、ポリプロピレン樹脂濃度20.25%、高密度ポ
リエチレン濃度10.00%、メタロセン共重合ポリエ
チレン10.00%を含む組成物とし、これを実施例1
と同様にしてシート及び容器の成形、シート物性試験、
及び容器の実用試験を行ったところ、シートの垂れ下が
りは若干多くなるものの成形性は特に問題は無かった。
また、表1に記載したとおり、熱成形用シートは良好な
耐衝撃性と剛性のバランスを得ることができ、また、実
用試験において容器の割れは発生せず、良好な耐衝撃性
能を示した。
8.3%、界面活性剤1.4%、酸化防止剤0.3%の
組成物からなるタルク−樹脂コンパウンドペレットを実
施例1と同様にして作成した。次に、このコンパウンド
100重量部に対し、高密度ポリエチレン13重量部、
メタロセン共重合ポリエチレン6重量部を配合して、タ
ルク濃度58.82%、ポリプロピレン樹脂濃度23.
78%、高密度ポリエチレン濃度10.92%、エチレ
ンプロピレンゴム5.04%を含む組成物とし、これを
実施例1と同様にしてシート及び容器の成形、シート物
性試験、及び容器の実用試験を行ったところ、シートの
垂れ下がりは若干多くなるものの成形性は特に問題は無
かった。また、表1に記載したとおり、熱成形用シート
は良好な耐衝撃性と剛性のバランスを得ることができ、
また、実用試験において容器の割れは発生せず、良好な
耐衝撃性能を示した。
%、界面活性剤1.4%、酸化防止剤0.3%の組成物
からなるタルク−樹脂コンパウンドペレットを実施例1
と同様にして作成した。次に、このコンパウンド100
重量部に対し、高密度ポリエチレン24重量部、水素添
加スチレン−イソプレン−スチレンブロックポリマー1
2.5重量部を配合して、タルク濃度51.28%、ポ
リプロピレン樹脂濃度20.73%、高密度ポリエチレ
ン濃度17.58%、水素添加スチレン−イソプレン−
スチレン9.16%を含む組成物とし、これを実施例1
と同様にしてシート及び容器の成形、シート物性試験、
及び容器の実用試験を行ったところ、シートの垂れ下が
りも少なく成形性も良好であった。また、表1に記載し
たとおり、熱成形用シートは良好な耐衝撃性と剛性のバ
ランスを得ることができ、また、実用試験において容器
の割れは発生せず、良好な耐衝撃性能を示した。
%、ポリプロピレンブロックコポリマー18.3%、界
面活性剤1.4%、酸化防止剤0.3%となる組成物か
らなるタルク−樹脂コンパウンドペレットを作成した。
次に、このコンパウンド100重量部に対し、ポリプロ
ピレンブロックコポリマーが4重量部、高密度ポリエチ
レン26重量部、メタロセン共重合ポリエチレン7重量
部を配合して、タルク濃度51.10%、ポリプロピレ
ン樹脂濃度23.58%、高密度ポリエチレン濃度1
8.98%、メタロセン共重合ポリエチレン5.11%
を含む組成物とし、これを実施例1と同様にしてシート
及び容器の成形、シート物性試験、及び容器の実用試験
を行ったところ、シートの垂れ下がりも少なく成形性も
良好であった。また、表1に記載したとおり、熱成形用
シートは良好な耐衝撃性と剛性のバランスを得ることが
でき、また、実用試験において容器の割れは発生せず、
良好な耐衝撃性能を示した。
%、界面活性剤1.4%、酸化防止剤0.3%の組成物
からなるタルク−樹脂コンパウンドペレットを実施例1
と同様にして作成した。次に、このコンパウンド100
重量部に対し、ポリプロピレンブロックコポリマー7重
量部、高密度ポリエチレン15重量部、エチレンプロピ
レンゴム12.5重量部を配合して、タルク濃度52.
05%、ポリプロピレン樹脂濃度26.25%、高密度
ポリエチレン濃度11.15%、エチレンプロピレンゴ
ム9.29%を含む組成物とし、これを実施例1と同様
にしてシート及び容器の成形、シート物性試験、及び容
器の実用試験を行ったところ、シートの垂れ下がりも少
なく成形性も良好であった。また、表1に記載したとお
り、熱成形用シートは良好な耐衝撃性と剛性のバランス
を得ることができ、また、実用試験において容器の割れ
は発生せず、良好な耐衝撃性能を示した。
8.3%、界面活性剤1.4%、酸化防止剤0.3%の
組成物からなるタルク−樹脂コンパウンドペレットを実
施例1と同様にして作成した。次に、このコンパウンド
100重量部に対し、ポリプロピレンホモポリマー8重
量部、ポリプロピレンブロックコポリマー4重量部、高
密度ポリエチレン15重量部、直鎖状低密度共重合ポリ
エチレン7.5重量部を配合して、タルク濃度52.0
5%、ポリプロピレン樹脂濃度29.96%、高密度ポ
リエチレン濃度11.15%、直鎖状低密度共重合ポリ
エチレン5.58%を含む組成物とし、これを実施例1
と同様にしてシート及び容器の成形、シート物性試験、
及び容器の実用試験を行ったところ、シートの垂れ下が
りも少なく成形性も良好であった。また、表1に記載し
たとおり、熱成形用シートは良好な耐衝撃性と剛性のバ
ランスを得ることができ、また、実用試験において容器
の割れは発生せず、良好な耐衝撃性能を示した。
2.3%、高密度ポリエチレン16%、界面活性剤1.
4%、酸化防止剤0.3%の組成物からなるタルク−樹
脂コンパウンドペレットを実施例1と同様にして作成し
た。次に、このコンパウンド100重量部に対し、水素
添加スチレン−イソプレン−スチレンブロックポリマー
11.0重量部を配合して、タルク濃度63.06%、
ポリプロピレン樹脂濃度11.08%、高密度ポリエチ
レン濃度14.41%、水素添加スチレン−イソプレン
−スチレンブロックポリマー9.91%を含む組成物と
し、これを実施例1と同様にシート及び容器の成形、シ
ート物性試験、及び容器の実用試験を行ったところ、シ
ートの垂れ下がりは若干多くなるものの成形性は特に問
題は無かった。また、表1に記載したとおり、熱成形用
シートは良好な耐衝撃性と剛性のバランスを得ることが
でき、また、実用試験において容器の割れは発生せず、
良好な耐衝撃性能を示した。
6.3%、高密度ポリエチレン12%、界面活性剤1.
4%、酸化防止剤0.3%の組成物からなるタルク−樹
脂コンパウンドペレットを作成した。次に、このコンパ
ウンド100重量部に対し、ポリプロピレンホモポリマ
ー8.0重量部、メタロセン共重合ポリエチレン4重量
部、水素添加スチレン−イソプレン−スチレンブロック
ポリマー8.0重量部を配合して、タルク濃度58.3
3%、ポリプロピレン樹脂濃度20.25%、高密度ポ
リエチレン濃度10.00%、メタロセン共重合ポリエ
チレンと水素添加スチレン−イソプレン−スチレンブロ
ックポリマー合計10.00%を含む組成物とし、これ
を実施例1と同様にしてシート及び容器の成形、シート
物性試験、及び容器の実用試験を行ったところ、シート
の垂れ下がりは若干多くなるものの成形性は特に問題は
無かった。また、表1に記載したとおり、熱成形用シー
トは良好な耐衝撃性と剛性のバランスを得ることがで
き、また、実用試験において容器の割れは発生せず、良
好な耐衝撃性能を示した。
6.3%、高密度ポリエチレン12%、界面活性剤1.
4%、酸化防止剤0.3%の組成物からなるタルク−樹
脂コンパウンドペレットを実施例1と同様にしい作成し
た。次に、このコンパウンド100重量部に対し、ポリ
プロピレンホモポリマー8.0重量部、エチレンプロピ
レンゴム4重量部、水素添加スチレン−イソプレン−ス
チレンブロックポリマー8.0重量部を配合してタルク
濃度58.33%、ポリプロピレン樹脂濃度20.25
%、高密度ポリエチレン濃度10.00%、エチレンプ
ロピレンゴムと水素添加スチレン−イソプレン−スチレ
ンブロックポリマー合計10.00%を含む組成物と
し、これを実施例1と同様にしてシート及び容器の成
形、シート物性試験、及び容器の実用試験を行ったとこ
ろ、シートの垂れ下がりは若干多くなるものの成形性は
特に問題は無かった。また、表1に記載したとおり、熱
成形用シートは良好な耐衝撃性と剛性のバランスを得る
ことができ、また、実用試験において容器の割れは発生
せず、良好な耐衝撃性能を示した。
SMG100混合電動機22KW4P/8P)の混合槽
を循環する加熱油で140℃〜150℃に加熱し、この
混合槽中にタルク70%、ポリプロピレンブロックコポ
リマー28.3%、界面活性剤1.4%、酸化防止剤が
0.3%となるように投入して高遠混合し、混合機の電
流が80Aに達した時点で混合槽の排出口から混合物を
放出し、急速送風冷却しつつ粗砕して混合コンパウンド
を得、更にこのコンパウンドを粉砕機で最大粒子径5m
m以下に粉砕して原料コンパウンドを製造した。次にこ
のコンパウンド100重量部に対し、ポリプロピレンブ
ロックコポリマー7重量部、メタロセン共重合ポリエチ
レン13重量部を配合して、タルク濃度58.33%、
ポリプロピレン樹脂濃度29.42%、メタロセン共重
合ポリエチレン10.83%を含む組成物とし、これを
実施例1と同様にシートを押出成形し、この成形したシ
ートを実施例1と同様に真空成形を行おうとしたとこ
ろ、シートの垂れ下がりが大きく、成形できなかったの
に対し、圧空成形(中央化学製テスト用圧空成形機使
用)して実施例1と同形状の容器を成形し、シート物性
試験、及び容器の実用試験を行ったところ、容器の成形
を問題なく行うことができた。また、表1に記載したと
おり、熱成形用シートは良好な耐衝撃性と剛性のバラン
スを得ることができ、また、実用試験において容器の割
れは発生せず、良好な耐衝撃性能を示した。
8.3%、界面活性剤1.4%、酸化防止剤0.3%の
組成物からなるタルク−樹脂コンパウンドペレットを実
施例1と同様にして作成した。次に、このコンパウンド
100重量部に対し、ポリプロピレンブロックコポリマ
ー15重量部、高密度ポリエチレン15重量部を配合し
て、タルク濃度53.85%、ポリプロピレン樹脂濃度
33.31%、高密度ポリエチレン濃度11.54%を
含む組成物とし、これを実施例1と同様にしてシート及
び容器の成形、シート物性試験、及び容器の実用試験を
行ったところ、シートの垂れ下がりも少なく成形性も良
好であった。しかし、表1に記載した通り、耐衝撃性に
於いて劣り、実用試験において、輸送中に容器の割れが
多数発生した。
8.30%、界面活性剤1.4%、酸化防止剤0.3%
の組成物からなるタルク−樹脂コンパウンドペレットを
実施例1と同様にして作成した。次に、このコンパウン
ド100重量部に対し、高密度ポリエチレン14.00
重量部、メタロセン共重合ポリエチレン24重量部を配
合して、タルク濃度50.725%、ポリプロピレン樹
脂濃度20.51%、高密度ポリエチレン濃度10.1
5%、メタロセン共重合ポリエチレン17.39%を含
む組成物とし、これを実施例1と同様にしてシート及び
容器の成形、シート物性試験、及び容器の実用試験を行
ったところ、シートの垂れ下がりも少なく成形性も良好
であった。しかし、この場合には、メタロセン共重合ポ
リエチレンの含有量が多すぎ、剛性が低いために、表1
に記載した通り、良好な耐衝撃性を得ることはできた
が、引張弾性率が低く、容器として必要な剛性強度が得
られなかった。またこの容器実用試験において容器の割
れは発生しなかった。
2%、高密度ポリエチレン12%、界面活性剤1.6
%、酸化防止剤0.2%の組成物からなるタルク−樹脂
コンパウンドペレットを実施例1と同様にして作成し
た。次に、このコンパウンド100重量部に対し、ポリ
プロピレンブロックコポリマー5重量部、エチレンプロ
ピレンゴム6重量部を配合して、タルク濃度72.07
%、ポリプロピレン樹脂濃度10.09%、高密度ポリ
エチレン濃度10.81%、エチレンプロピレンゴム
5.41%を含む組成物とし、これを実施例1と同様に
シートの押出成形を行い、得られた熱成形用シートで容
器を成形しようとしたところ、間接加熱時にシートの垂
れ下がりが多すぎ、垂れ下がりの最下部が成形機の一部
に引っかかって成形不能であった。
形機で実施例1と同型の容器を製造したところ、容器表
面の肌荒れは見られたものの、容器形状の成形は可能で
あった。また、ここで成形して得られた容器は、十分な
剛性強度は得られたものの、容器としての十分な耐衝撃
性を得ることはできなかった。
た各シートにおけるその23℃引張弾性縦横平均値X
(表1には単に弾性率Xと略記)、その0.45mm厚
さ換算の50%破壊デュポン衝撃強度Y(表1には単に
衝撃強度Yと略記)、その容器成形性及び容器の実用物
性を表1に示す。また、各シートについて行ったシート
垂れ試験の結果を表2に示す。
通りである。 ◎:垂れ下りは少なく、成形性は問題なし ○:若干垂れ下りはあるが、成形性は問題なし △:垂れ下りが大きく、成形は可能であるが、成形品に
シワが発生 ×:垂れ下りが激しく、成形不能
有し、高い引張性率を有するにもかかわらず、耐衝撃性
にすぐれ、しかも熱成形性の良好なシートが提供され
る。また、本発明によれば、前記シートから形成され
た、焼却時に炭酸ガスや燃焼熱の発生の少ない、廃棄処
理の容易な食品包装用容器及びその容器の製造方法が提
供される。
厚さ換算の23℃50%破壊衝撃強度Yとの関係式(Y
≧3110/X−0.544)を示すグラフである。
Claims (15)
- 【請求項1】 タルクを主成分とする無機充填剤/ポリ
プロピレン系樹脂/高密度ポリエチレン/エチレン含有
補助重合体からなる複合材料を押出成形したシートであ
って、該エチレン含有補助重合体が、(i)密度が0.
92g/cm 3以下でメルトインデックスが3g/10
分以下のメタロセン共重合ポリエチレン、(ii)密度が
0.92g/cm3以下でメルトインデックスが2g/
10分以下の直鎖状低密度共重合ポリエチレン、(iii)
エチレン/プロピレン共重合モル比が80/20〜70
/30で100℃におけるムーニー粘度が60ML1+4
以上で、メルトインデックスが1g/10分以下のエチ
レンプロピレンゴム及び(iv)スチレンを10〜30重
量%含有した水素添加スチレン−イソプレン−スチレン
ブロックコポリマーの中から選ばれる少なくとも1種の
重合体からなり、かつ該シートにおける23℃引張弾性
率縦横平均値Xが1800MPa以上であり、該Xと
0.45mm厚さ換算の23℃50%破壊デュポン衝撃
強度Yとの間の関係が下記式(1) Y≧3110/X−0.544 (1) を満足することを特徴とする熱成形用シート。 - 【請求項2】 23℃引張弾性率縦横平均値Xが250
0MPa以上で0.45mm厚さ換算の23℃50%破
壊デュポン衝撃強度が0.7J以上である請求項1の熱
成形用シート。 - 【請求項3】 シート垂れ試験における最大垂れ量が2
5mm以下、戻り率が60%以上で、10mm保持時間
が20秒以上である請求項1の熱成形用シート。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかの熱成形用シー
トから形成された食品包装用タルク容器。 - 【請求項5】 タルクを主成分とする無機充填剤/ポリ
プロピレン系樹脂/エチレン含有補助重合体からなる複
合材料を押出成形したシートであって、該エチレン含有
補助重合体が、(i)密度が0.92g/cm3以下で
メルトインデックスが3g/10分以下のメタロセン共
重合ポリエチレン、(ii)密度が0.92g/cm3以
下でメルトインデックスが2g/10分以下の直鎖状低
密度共重合体ポリエチレン、(iii)エチレン/プロピレ
ン共重合モル比が80/20〜70/30で100℃に
おけるムーニー粘度が60ML1+4以上で、メルトイン
デックスが1g/10分以下のエチレンプロピレンゴム
及び(iv)スチレンを10〜30重量%含有した水素添
加スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー
の中から選ばれる少なくとも1種の重合体からなり、該
シートにおける引張弾性率縦横平均値Xが1800MP
a以上であり、該Xと0.45mm厚さ換算の23℃5
0%破壊デュポン衝撃強度Yとの間の関係が下記式
(1) Y≧3110/X−0.544 (1) を満足することを特徴とする熱成形用シート。 - 【請求項6】 23℃引張弾性率縦横平均値Xが250
0MPa以上で0.45mm厚さ換算の23℃50%破
壊デュポン衝撃強度が0.7J以上である請求項5の熱
成形用シート。 - 【請求項7】 請求項5〜6のいずれかの熱成形用シー
トから形成された食品包装用タルク容器。 - 【請求項8】 タルクを主成分とする無機充填剤/ポリ
プロピレン系樹脂/高密度ポリエチレン/エチレン含有
補助重合体からなる複合材料を押出成形したシートであ
って、(a)該タルクを主成分とする無機充填剤の含有
量が50重量%以上65重量%以下であること、(b)
該ポリプロピレン系樹脂の含有量が10重量%以上35
重量%以下であること、(c)該高密度ポリエチレン
が、1g/10分以下のメルトインデックスを有し、そ
の含有量が10重量%以上25重量%以下であること、
(d)該エチレン含有補助重合体が、(i)密度が0.
92g/cm3以下でメルトインデックスが3g/10
分以下のメタロセン共重合ポリエチレン、(ii)密度が
0.92g/cm3以下でメルトインデックスが2g/
10分以下の直鎖状低密度共重合ポリエチレン、(iii)
エチレン/プロピレン共重合モル比が80/20〜70
/30で100℃におけるムーニー粘度が60ML1+4
以上で、メルトインデックスが1g/10分以下のエチ
レンプロピレンゴム及び(iv)スチレンを10〜30重
量%含有した水素添加スチレン−イソプレン−スチレン
ブロックコポリマーの中から選ばれる少なくとも1種の
重合体からなり、その含有量が5重量%以上15重量%
以下であること、を特徴とする熱成形用シート。 - 【請求項9】 請求項8の熱成形用シートから形成され
た食品包装用タルク容器。 - 【請求項10】 タルクを主成分とする無機充填剤/ポ
リプロピレン系樹脂/エチレン含有補助重合体からなる
複合材料を押出成形したシートであって、(a)該タル
クを主成分とする無機充填剤の含有量が50重量%以上
70重量%以下であること、(b)該ポリプロピレン系
樹脂の含有量が15重量%以上45重量%以下であるこ
と、(c)該エチレン含有補助重合体が、(i)密度が
0.92g/cm3以下でメルトインデックスが3g/
10分以下のメタロセン共重合ポリエチレン、(ii)密
度が0.92g/cm3以下でメルトインデックスが2
g/10分以下の直鎖状低密度共重合ポリエチレン、
(iii)エチレン/プロピレン共重合モル比が80/20
〜70/30で100℃におけるムーニー粘度が60M
L1+4以上で、メルトインデックスが1g/10分以下
のエチレンプロピレンゴム及び(iv)スチレンを10〜
30重量%含有した水素添加スチレン−イソプレン−ス
チレンブロックコポリマーの中から選ばれる少なくとも
1種の重合体からなり、その含有量が5重量%以上15
重量%以下であること、を特徴とする熱成形用シート。 - 【請求項11】 請求項10の熱成形用シートから形成
された食品包装用タルク容器。 - 【請求項12】 請求項1〜3のいずれかの熱成形用シ
ートを容器形状に間接加熱成形又は直接加熱成形するこ
とを特徴とする食品包装用タルク容器の製造方法。 - 【請求項13】 請求項5〜6のいずれかの熱成形用シ
ートを容器形状に直接加熱成形することを特徴とする食
品包装用タルク容器の製造方法。 - 【請求項14】 請求項8の熱成形用シートを容器形状
に間接加熱成形又は直接加熱成形することを特徴とする
食品包装用タルク容器の製造方法。 - 【請求項15】 請求項10の熱成形用シートを容器形
状に直接加熱成形することを特徴とする食品包装用タル
ク容器の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30238598A JP4564112B2 (ja) | 1998-10-23 | 1998-10-23 | 熱成形用シート、食品包装用タルク容器及びその容器の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30238598A JP4564112B2 (ja) | 1998-10-23 | 1998-10-23 | 熱成形用シート、食品包装用タルク容器及びその容器の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000127237A true JP2000127237A (ja) | 2000-05-09 |
JP4564112B2 JP4564112B2 (ja) | 2010-10-20 |
Family
ID=17908282
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30238598A Expired - Fee Related JP4564112B2 (ja) | 1998-10-23 | 1998-10-23 | 熱成形用シート、食品包装用タルク容器及びその容器の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4564112B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010131811A (ja) * | 2008-12-03 | 2010-06-17 | Kawakami Sangyo Co Ltd | 中空部材の製造方法、中空部材及びその製造装置 |
JP2019026370A (ja) * | 2017-08-02 | 2019-02-21 | 宝輝 山下 | 紙コップおよび紙皿 |
CN111320808A (zh) * | 2020-04-30 | 2020-06-23 | 仲铂新材料有限公司 | 一种硅橡胶用可投入低熔点包装膜及其制备工艺 |
JP2022056915A (ja) * | 2020-09-30 | 2022-04-11 | 株式会社サンプラスト三笠 | 包装用容器 |
Citations (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5695861A (en) * | 1979-12-28 | 1981-08-03 | Nichigo Acetylen | Vessel in thermoplastic |
JPS58141227A (ja) * | 1982-02-17 | 1983-08-22 | Shin Kobe Electric Mach Co Ltd | ポリオレフイン樹脂組成物 |
JPS5922948A (ja) * | 1982-07-06 | 1984-02-06 | Chisso Corp | シ−ト用ポリプロピレン系樹脂組成物 |
JPS608036A (ja) * | 1983-06-28 | 1985-01-16 | Idemitsu Petrochem Co Ltd | 熱成形品 |
JPS6134048A (ja) * | 1984-07-25 | 1986-02-18 | Mitsubishi Petrochem Co Ltd | フイラ−含有軟質樹脂組成物 |
JPS63317505A (ja) * | 1987-06-18 | 1988-12-26 | Chisso Corp | 熱成形用ポリプロピレン系樹脂 |
JPH01125214A (ja) * | 1987-08-04 | 1989-05-17 | Idemitsu Petrochem Co Ltd | 熱可塑性樹脂シ−ト類の熱成形方法とその装置 |
JPH0292944A (ja) * | 1988-09-30 | 1990-04-03 | Shin Kobe Electric Mach Co Ltd | 艶消しポリプロピレン系シート |
JPH03132330A (ja) * | 1989-10-19 | 1991-06-05 | Prima Meat Packers Ltd | フィルムを用いた包装容器の成形方法 |
JPH05202247A (ja) * | 1992-01-24 | 1993-08-10 | Showa Denko Kk | 真空成形用樹脂組成物 |
JPH06100740A (ja) * | 1992-09-17 | 1994-04-12 | Kuraray Co Ltd | 熱可塑性樹脂組成物 |
JPH0760845A (ja) * | 1993-08-24 | 1995-03-07 | Hayashi Gijutsu Kenkyusho:Kk | ポリオレフィン系樹脂組成物の成形方法 |
JPH08269264A (ja) * | 1995-03-30 | 1996-10-15 | Japan Synthetic Rubber Co Ltd | ポリプロピレン系樹脂組成物 |
JPH09104060A (ja) * | 1995-10-12 | 1997-04-22 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 医薬品包装用ポリプロピレン系シート及びその製造方法 |
JPH09104059A (ja) * | 1995-10-12 | 1997-04-22 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 熱成形用ポリプロピレン系シート及びその製造方法 |
JPH09328584A (ja) * | 1996-06-12 | 1997-12-22 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 熱成形用樹脂組成物及びシート |
JPH1025378A (ja) * | 1996-07-10 | 1998-01-27 | Japan Synthetic Rubber Co Ltd | ポリプロピレン系樹脂組成物 |
JPH1180402A (ja) * | 1997-09-05 | 1999-03-26 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 熱可塑性樹脂発泡シート及び容器 |
-
1998
- 1998-10-23 JP JP30238598A patent/JP4564112B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5695861A (en) * | 1979-12-28 | 1981-08-03 | Nichigo Acetylen | Vessel in thermoplastic |
JPS58141227A (ja) * | 1982-02-17 | 1983-08-22 | Shin Kobe Electric Mach Co Ltd | ポリオレフイン樹脂組成物 |
JPS5922948A (ja) * | 1982-07-06 | 1984-02-06 | Chisso Corp | シ−ト用ポリプロピレン系樹脂組成物 |
JPS608036A (ja) * | 1983-06-28 | 1985-01-16 | Idemitsu Petrochem Co Ltd | 熱成形品 |
JPS6134048A (ja) * | 1984-07-25 | 1986-02-18 | Mitsubishi Petrochem Co Ltd | フイラ−含有軟質樹脂組成物 |
JPS63317505A (ja) * | 1987-06-18 | 1988-12-26 | Chisso Corp | 熱成形用ポリプロピレン系樹脂 |
JPH01125214A (ja) * | 1987-08-04 | 1989-05-17 | Idemitsu Petrochem Co Ltd | 熱可塑性樹脂シ−ト類の熱成形方法とその装置 |
JPH0292944A (ja) * | 1988-09-30 | 1990-04-03 | Shin Kobe Electric Mach Co Ltd | 艶消しポリプロピレン系シート |
JPH03132330A (ja) * | 1989-10-19 | 1991-06-05 | Prima Meat Packers Ltd | フィルムを用いた包装容器の成形方法 |
JPH05202247A (ja) * | 1992-01-24 | 1993-08-10 | Showa Denko Kk | 真空成形用樹脂組成物 |
JPH06100740A (ja) * | 1992-09-17 | 1994-04-12 | Kuraray Co Ltd | 熱可塑性樹脂組成物 |
JPH0760845A (ja) * | 1993-08-24 | 1995-03-07 | Hayashi Gijutsu Kenkyusho:Kk | ポリオレフィン系樹脂組成物の成形方法 |
JPH08269264A (ja) * | 1995-03-30 | 1996-10-15 | Japan Synthetic Rubber Co Ltd | ポリプロピレン系樹脂組成物 |
JPH09104060A (ja) * | 1995-10-12 | 1997-04-22 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 医薬品包装用ポリプロピレン系シート及びその製造方法 |
JPH09104059A (ja) * | 1995-10-12 | 1997-04-22 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 熱成形用ポリプロピレン系シート及びその製造方法 |
JPH09328584A (ja) * | 1996-06-12 | 1997-12-22 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 熱成形用樹脂組成物及びシート |
JPH1025378A (ja) * | 1996-07-10 | 1998-01-27 | Japan Synthetic Rubber Co Ltd | ポリプロピレン系樹脂組成物 |
JPH1180402A (ja) * | 1997-09-05 | 1999-03-26 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 熱可塑性樹脂発泡シート及び容器 |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010131811A (ja) * | 2008-12-03 | 2010-06-17 | Kawakami Sangyo Co Ltd | 中空部材の製造方法、中空部材及びその製造装置 |
JP4739399B2 (ja) * | 2008-12-03 | 2011-08-03 | 川上産業株式会社 | 中空部材の製造方法、中空部材及びその製造装置 |
JP2019026370A (ja) * | 2017-08-02 | 2019-02-21 | 宝輝 山下 | 紙コップおよび紙皿 |
CN111320808A (zh) * | 2020-04-30 | 2020-06-23 | 仲铂新材料有限公司 | 一种硅橡胶用可投入低熔点包装膜及其制备工艺 |
CN111320808B (zh) * | 2020-04-30 | 2022-07-22 | 仲铂新材料有限公司 | 一种硅橡胶用可投入低熔点包装膜及其制备工艺 |
JP2022056915A (ja) * | 2020-09-30 | 2022-04-11 | 株式会社サンプラスト三笠 | 包装用容器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4564112B2 (ja) | 2010-10-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6420689B1 (en) | Disposable, microwaveable containers having suitable food contact compatible olfactory properties and process for their manufacture | |
JP6694613B2 (ja) | レトルト包装用ポリプロピレン系シーラントフィルムおよびそれを用いた積層体 | |
US6884450B2 (en) | Polypropylene containers | |
JP6035816B2 (ja) | 積層体及びそれを用いた食品用包装袋 | |
US11766851B2 (en) | Packaging laminate | |
JP4549224B2 (ja) | 透明ポリプロピレン系樹脂シートの製造方法、透明ポリプロピレン系樹脂シート、及び成形品、並びに透明ポリプロピレン系樹脂シートからなる成形品の白化防止方法、及び温度判別方法 | |
JP2009209348A (ja) | ポリプロピレン系包装用フィルム | |
BR112013006858B1 (pt) | Composição poliolefínica termoplástica, processo para preparar um artigo termoformado e artigo termoformado | |
CN105408440A (zh) | 用于增加聚合物熔体强度的金属丙烯酸盐 | |
JP2000127237A (ja) | 熱成形用シート、食品包装用タルク容器及びその容器の製造方法 | |
JP4736459B2 (ja) | ポリプロピレン系樹脂組成物からなる中空容器 | |
JP6480472B2 (ja) | 積層体、容器およびその製造方法、並びに積層体原料用シート | |
KR102320660B1 (ko) | 다층 용기 | |
JP5779889B2 (ja) | 多層プラスチック容器 | |
JP4616937B2 (ja) | 内容品保存性に優れたポリプロピレン系多層ブローボトル及びその製造方法 | |
JP4694762B2 (ja) | 多層プラスチック容器 | |
JP6954128B2 (ja) | 溶断シール用ポリプロピレン系フィルム | |
JP6589117B2 (ja) | ポリプロピレン系樹脂発泡積層シート及び成形品 | |
JP3868076B2 (ja) | オレフィン系複合樹脂積層シート | |
JPH08283360A (ja) | 高結晶性プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体およびその製造方法 | |
JPH11165390A (ja) | オレフィン系複合樹脂積層シート | |
JP6621292B2 (ja) | 熱可塑性樹脂シートおよびこれを用いた容器 | |
JP4244589B2 (ja) | Ptp用ポリプロピレン系着色単層シート | |
JPH05229078A (ja) | 充填材入り合成樹脂製シート | |
JP3894625B2 (ja) | オレフィン系樹脂積層シート |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20040630 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20051006 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051006 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20051006 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20071023 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081126 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090123 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091027 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091221 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100126 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100318 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100706 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100730 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130806 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |