WO2010131322A1 - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

 サイドサポート機構及びサイドエアバッグがシートバックに内蔵された構成において、サイドエアバッグを良好に展開させることができる車両用シートを得る。 車両用シート(10)は、シートバッグ(14)のサイドサポート(18)の骨格を成すパドル(30)と、調整力を受けてパドル(30)をシート幅方向に変位させるパドル駆動機構(34)とを有するサイドサポート調整機構(22)と、シートバッグ(14)内におけるシート幅方向端部に折り畳み状態で設けられガス供給を受けて膨張されつつシート前後方向の前方に向けて展開されるサイドエアバッグ(24)と、サイドエアバッグ(24)の展開圧によって、パドル(30)をシート幅方向内側へ変位させるための骨格可動構造と、を備えている。骨格可動構造は、パドル(30)をシート幅方向内側に駆動するためのパドル駆動機構(34)が、該パドル(30)のシート幅方向への相対変位を許容する構造とされている。

Description

車両用シート
 本発明は、車両用シートに関する。
 シートバックのサイドサポートの骨格を成す押圧アームを、アクチュエータによって駆動することで、サイドサポートを調整するようにしたサイドサポート調整装置が知られている(例えば、特開2008-220640号公報、特開2005-013337号公報参照)。
 また、シートバック内におけるサイドサポート部に対する車両後方にエアバッグモジュールを内蔵した車両用シートが知られている(例えば、特開2006-205765号公報、特開平8-324312号公報参照)。前者の技術では、エアバッグの展開圧によってサイドサポート部をシート前方に変位させることで、該サイドサポート部とシートバックカバーとの間に形成された開口部を通じてエアバッグを展開させるようになっている。後者の技術では、エアバッグの展開圧によってノッチが形成されたバックボードを弾性変形させ、該バックボードとサイドサポートとの間に形成された開口部を通じてエアバッグを展開させるようになっている。
 ところで、シートバック内におけるシート幅方向端部にサイドサポート調整機構及びサイドエアバッグを共に設ける場合、サイドサポート調整装置を構成する骨格部材がサイドエアバッグの展開を妨げないようにすることが要求される。
 本発明は、サイドサポート機構及びサイドエアバッグがシートバックに内蔵された構成において、サイドエアバッグを良好に展開させることができる車両用シートを得ることが目的である。
 本発明の第1の態様に係る車両用シートは、シートバッグのサイドサポートの骨格を成す骨格部材と、調整力を受けて前記骨格部材をシート幅方向に変位させる骨格駆動機構とを有するサイドサポート調整機構と、シートバッグ内におけるシート幅方向端部に側面視で前記骨格部材とオーバラップするように折り畳み状態で設けられ、ガス供給を受けて膨張されつつシート前後方向の前方に向けて展開されるサイドエアバッグと、前記サイドエアバッグの展開圧によって、前記骨格部材における少なくともシート幅方向の外側部分を含む一部又は全部をシート幅方向内側へ変位させるための骨格可動構造と、を備えている。
 この態様によれば、サイドサポートを調整する際には、手動又は自動で骨格駆動機構に調整力を付与する。すると、骨格駆動機構が骨格部材をシート幅方向に変位させることで、サイドサポートの調整がなされる。骨格駆動機構は、シート幅方向の少なくとも一方に骨格部材を変位させるものであれば良い。本車両用シートでは、サイドエアバッグが膨張、展開されると、該サイドエアバッグの展開圧で骨格部材がシート幅方向内側へ変位する。これにより、サイドエアバッグは、骨格部材によって展開が妨げられることが防止又は抑制され、シート前後方向の前方に向けて良好に展開される。
 このように、本車両用シートでは、サイドサポート機構及びサイドエアバッグがシートバックに内蔵された構成において、サイドエアバッグを良好に展開させることができる。
 上記の態様において、前記骨格可動構造は、前記サイドサポート調整機構が、前記骨格駆動機構によって、前記骨格部材のシート幅方向内側への相対変位を許容した状態のまま該骨格部材をシート幅方向内側へ変位させ得る構成とされると共に、前記骨格部材をシート幅方向外側へ付勢する付勢部材をさらに有する構成とされることで、前記骨格部材が前記サイドエアバッグの展開圧によってシート前後方向の前方に押圧されることで、該骨格部材が前記付勢部材の付勢力に抗してシート幅方向内側へ変位されるように構成されている、構成としても良い。
 この態様によれば、サイドサポートをシート幅方向内向きに調整する場合には、手動又は自動で骨格駆動機構に調整力を付与し、骨格駆動機構によって骨格部材をシート幅方向の内側へ変位させる。一方、サイドサポートをシート幅方向内向きに調整する場合には、骨格駆動機構による骨格部材の支持部をシート幅方向外側へ変位させる。すると、骨格部材は、付勢部材の付勢力によって、骨格駆動機構による支持部に当接するまでシート幅方向外側へ変位される。ここで、骨格駆動機構は、骨格部材のシート幅方向内側への変位を許容したまま該骨格部材をシート幅方向内側へ駆動可能である、換言すれば、骨格部材は骨格駆動機構に対し少なくともシート幅方向内側へは非拘束とされている。このため、本車両用シートでは、骨格部材は、サイドエアバッグの展開に伴って低負荷でシート幅方向の内側へ変位され、サイドエアバッグをシート前後方向の前方に向けて良好に展開させることができる。
 上記の態様において、前記骨格駆動機構は、前記骨格部材におけるシート前後方向の後部を該骨格部材に対し非拘束の押圧部材によってシート幅方向外向きに押圧することで、該骨格部材のシート前後方向の前部をシート幅方向内側へ変位させる構成とされており、前記骨格可動構造は、前記骨格部材のシート前後方向の前部が前記エアバッグの展開圧によってシート前後方向の前方に押圧されることで、該骨格部材の前部が前記付勢部材の付勢力に抗してシート幅方向内側へ変位されるように構成されている、構成としても良い。
 この態様によれば、サイドサポートをシート幅方向内側へ調整するべく手動又は自動で骨格駆動機構に調整力を付与すると、押圧部材が骨格部材におけるシート前後方向の後部をシート幅方向外向きに押圧する。これにより、骨格部材におけるシート幅方向の前部がシート幅方向内側へ変位される。骨格駆動機構の押圧部材は骨格部材に対し非拘束であるため、骨格部材の前部がサイドエアバッグの展開圧によってシート前方に押圧された場合に、該骨格部材は押圧部材に干渉することなくスムースにシート幅方向の内側に変位される。
 上記の態様において、前記骨格可動構造は、前記サイドエアバッグの展開圧によって前記骨格駆動機構に対する前記骨格部材の連結状態が解除されることで、該骨格部材をシート幅方向内側へ変位させるように構成されている、構成としても良い。
 この態様によれば、サイドエアバッグが膨張、展開されると、その展開圧によって骨格部材の骨格駆動機構への連結状態が解除され、骨格部材はシート幅方向の内側へ変位する。このため、本車両用シートでは、骨格部材は低負荷でシート幅方向の内側へ変位され、サイドエアバッグをシート前後方向の前方に向けて良好に展開させることができる。また、骨格部材と骨格駆動機構との連結構造(調整力伝達構造)等に対する制約が少ない。
 上記の態様において、前記サイドサポート調整機構は、前記骨格駆動機構が前記骨格部材に対し複数の位置で連結されており、前記骨格可動構造は、前記骨格駆動機構に対する前記骨格部材の一部の連結状態を維持しつつ、該骨格駆動機構に対する前記骨格部材の他の連結部位の連結状態が前記サイドエアバッグの展開圧によって解除されることで、該骨格部材をシート幅方向内側へ変位させるように構成されている、構成としても良い。
 この態様によれば、骨格部材と骨格駆動機構との複数の連結部のうち一部の連結状態が維持されるので、サイドエアバッグの展開の際に骨格部材をシートバック側に保持しておくことができる。
 上記の態様において、前記骨格可動構造は、前記骨格部材におけるシート幅方向の部分外側部分が内側部分に対し変形又は相対変位な可動部とされると共に、前記可動部が前記サイドエアバッグの展開圧によってシート前後方向の前方に押圧されることで、該可動部がシート幅方向内側へ変位されるように構成されている、構成としても良い。
 この態様によれば、骨格部材の可動部がサイドエアバッグの展開圧を受けてシート幅方向内側へ変位される。これにより、骨格部材全体をシート幅方向内側へ変位させることなく、サイドエアバッグの良好な展開を担保することができる。このため、骨格部材と骨格駆動機構との連結構造等に対する制約が少ない。
 上記の態様において、前記サイドサポート調整機構は、前記サイドサポートの調整力を発生する駆動源をさらに有して構成されている、構成としても良い。
 この態様によれば、例えば着座者の力(手動)に頼ることなく、動力にてサイドサポートを調整することができる。この際、例えば請求項2~請求項6の何れか1項記載の骨格部材可動機構を採用することで、動力によるサイドサポートの調整と、サイドエアバッグ展開時の低負荷での骨格部材の変位とを両立することができる。
 上記の態様において、前記骨格部材は、シート上下方向における着座乗員の腹部の領域に配置されており、前記サイドエアバッグは、シート上下方向における着座乗員の胸部から腰部又は肩部から腰部を拘束可能に展開される構成とされている、構成としても良い。
 この態様によれば、サイドエアバッグは、着座乗員の胸部又は肩部から腰部にかけての高さ領域で展開され、該着座乗員を良好に保護する。このサイドエアバッグは、側面視では骨格部材に対しシート上下方向の何れ側にもラップして展開されるが、上記の通り骨格部材がサイドエアバッグの展開圧にてシート幅方向の内側に変位されることで、該サイドエアバッグは良好に展開される。
 以上説明したように本発明に係る車両用シートは、サイドサポート機構及びサイドエアバッグがシートバックに内蔵された構成において、サイドエアバッグを良好に展開させることができるという優れた効果を有する。
本発明の第1の実施形態に係る車両用シートを構成するサイドエアバッグの展開状態を拡大して示す底面断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用シートを構成するサイドサポート部を拡大して示す底面断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用シートを構成するサイドサポート部の調整状態を拡大して示す底面断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用シートの概略構成を示す斜視図である。 図4の5A-5A線に沿った底面断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用シートを構成する第1例に係るサイドエアバッグの展開状態を示す側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用シートを構成する第2例に係るサイドエアバッグの展開状態を示す側面図である。 本発明の第2の実施形態に係る車両用シートを構成するサイドエアバッグの展開状態を拡大して示す底面断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る車両用シートを構成するサイドサポート部を拡大して示す底面断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る車両用シートを構成するサイドサポート部を拡大して示す底面断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る車両用シートを構成するサイドエアバッグの展開状態を拡大して示す底面断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る車両用シートを構成するサイドサポート部を拡大して示す底面断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る車両用シートを構成するサイドエアバッグの展開状態を拡大して示す底面断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る車両用シートを構成するサイドサポート部を拡大して示す底面断面図である。
 本発明の実施形態に係る車両用シート10について、図1~図6に基づいて説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印RH、矢印LHは、それぞれ車両用シート10が適用された自動車の前方向(進行方向)、上方向、車幅方向の一方側である右側、他方側である左側を示しており、シート前方向、シート上方向、シート幅方向の右側、左側に対応している。
 図4には、車両用シート10の概略全体構成が斜視図にて示されている。また、図5には、図4に示す5-5線に沿った断面図が示されている。図4に示される如く、車両用シート10は、車両の乗員が着座するためのシートクッション12と、該シートクッション12のシート後端側に下端が連結されたシートバック14とを有して構成されている。
 図5に示される如く、シートバック14は、乗員の上体を車両後方から支持するバックレスト16と、バックレスト16におけるシート幅方向両端からシート前方に突出された左右一対のサイドサポート18とを有する。左右一対のサイドサポート18は、乗員の上体を側方から支持するようになっている。シートバック14は、シートバックフレーム14Aに後述するクッション材36、表皮材54が支持されて構成され、バックボード15にてその後部が被覆されている。
 そして、車両用シート10を構成するシートバック14には、サイドエアバッグモジュール20と、サイドサポート調整機構22とが内蔵されている。サイドエアバッグモジュール20及びサイドサポート調整機構22は、シートバック14を構成するシートバックフレーム14Aに支持されている。サイドエアバッグモジュール20は、シートバック14における車幅方向外側のサイドサポート18内に配設されている。サイドサポート調整機構22は、左右のサイドサポート18(の角度、間隔)を調整するように構成されている。以下、具体的に説明する。
 サイドエアバッグモジュール20は、折り畳み状態とされガス供給を受けて車両前方に向け膨張、展開されるサイドエアバッグ24と、作動されることでサイドエアバッグ24に供給するガスを発生するインフレータ26と、折り畳み状態のサイドエアバッグ24及びインフレータ26を覆うカバー材28とを含んで構成されている。この実施形態では、図2に示される如く、インフレータ26は、折り畳み状態のサイドエアバッグ24におけるシート前後方向の後部内に、シート上下方向に沿う姿勢で設けられている。このインフレータ26は、車両用シート10が適用された車両の側面衝突(が不可避であること)が検出された場合に作動されるようになっている。
 これにより、サイドエアバッグモジュール20は、インフレータ26が発生したガスが直接的にサイドエアバッグ24に供給されるようになっている。また、サイドエアバッグモジュール20は、インフレータ26に設けられたボルト26Aと図示しないナットとによって、シートバックフレーム14Aにおけるシート幅方向外端でシート上下方向に延在するサイドフレーム部14Bに締結されている。カバー材28は、サイドエアバッグ24の膨張に伴って、容易に破断されるようになっている。
 サイドエアバッグ24は、シート上下方向(側面視)において、図6Aに示される如く車両用シート10の着座乗員Pの腰部Lから胸部Cまでの領域、又は図6Bに示される如く車両用シート10の着座乗員の腰部Lから肩部Sまでの領域で展開されるようになっている。
 図6Aの例では、展開状態のサイドエアバッグ24は、側面視で上下のチャンバ24U、24Lに区画されるようになっている。この例では、着座乗員Pの腰部Lに対応する下側のチャンバ24Lにおいて該着座乗員Pの胸部Cに対応する上側のチャンバ24Uよりも内圧が高く保持されるようになっている。一方、図6Bの例では、側面視で上中下の3つのチャンバ24U、24C、24Lに区画されるようになっている。この例では、着座乗員Pの腰部Lに対応する下側のチャンバ24L、肩部Sに対応する上側チャンバ24Uにおいて、該着座乗員Pの胸部Cに対応する中間のチャンバ24Cよりも内圧が高く保持されるようになっている。以上のような上下2分割又は3分割構造のサイドエアバッグ24は、公知の構成であるので、詳細説明は省略する。
 図4及び図5に示されるサイドサポート調整機構22は、それぞれ骨格部材としての左右一対のパドル30を有しており、左右のパドル30によって左右のサイドサポート18の骨格部を成している。車両用シート10では、パドル30をシート幅方向に変位させることで、サイドサポート18が調整されるようになっている。より具体的には、パドル30は、図2及び図3に示される如く、クッション材(パッド)36におけるサイドサポート18を構成する部分をシート幅方向の外側でかつシート前後方向の後方から支持している。そして、パドル30をシート幅方向に変位させることで、左右のサイドサポート18(の位置、姿勢、形状)による着座乗員Pの拘束状態が調整されるようになっている。
 図4に示される如く、この実施形態におけるパドル30は、サイドサポート18(シートバック14)における上下方向の中間部に配置されている。左右のパドル30は、車両用シート10の着座乗員Pの腹部(腰部Lと胸部Cとの間)を含む領域に配置されている。すなわち、パドル30は、サイドエアバッグモジュール20(折り畳み状態のサイドエアバッグ24)とシート上下方向にオーバラップして配置されている。さらに、図2及び図3に示される如く、パドル30は、左右のサイドサポート18の調整範囲内において、サイドフレーム部14Bに対しシート幅方向外側に張り出す部分を有し、該部分がサイドエアバッグモジュール20のシート前方に位置する構成とされている。
 図5に示される如く、サイドサポート調整機構22は、左右のサイドサポート18を調整するための調整力を発生するパワー部32、該パワー部32からの調整力を受けてパドル30をシート幅方向に変位させる骨格駆動機構としてのパドル駆動機構34、及びパドル30を所定の位置に偏倚させる付勢部材としてのリターンスプリング35をさらに有する。サイドサポート調整機構22は、パワー部32の調整力がパドル駆動機構34によってパドル30の変位力に変換されることで、リターンスプリング35の付勢力に抗してサイドサポート18を調整する構成とされている。以下、具体的に説明するが、左右のパドル30、パドル駆動機構34は基本的に左右対称に構成されるので、左右一方側(図示例ではサイドエアバッグモジュール20の配置側)のパドル30、パドル駆動機構34について説明する。
 パドル駆動機構34は、サイドフレーム部14Bに対するシート幅方向内側に固定されたブラケット38を有する。ブラケット38には、シート幅方向内側部分に該シート幅方向に沿って長手の長孔(ガイド溝)38Aと、シート幅方向外側部分にシート前後方向に沿って長手の長孔(ガイド溝)38Bが形成されている。各長孔38Aには、パドル30におけるシート前後方向の後端側から突出されたガイドピン30A、30Bが摺動可能に入り込まされている。パドル30は、ガイドピン30A、30Bがブラケット38の各長孔38A、38Bに入り込まされた状態を維持しつつブラケット38に対し変位されることで、クッション材36を支持しているシート前後方向のクッション支持部30Cがシート幅方向に変位されるようになっている。
 リターンスプリング35は、パドル30のクッション支持部30Cとサイドフレーム部14Bとの間に引張状態で架け渡した引張コイルスプリングとされている。リターンスプリング35の付勢力によってパドル30は、ガイドピン30Aが長孔38Aのシート幅方向内端38AIに当接すると共にガイドピン30Bが長孔38Bのシート後端38BRに当接する位置に偏倚されている。この位置は、パドル30のクッション支持部30Cが最もシート幅方向外側でかつシート後端側に位置する初期位置とされており、左右のパドル30が初期位置に位置する状態では左右のサイドサポート18間の間隔が最も広くされる。
 サイドサポート調整機構22を構成するパドル駆動機構34は、ガイドピン30Aをシート幅方向外側に押圧することで、リターンスプリング35の付勢力に抗してパドル30を変位させるようになっている。これにより、パドル30は、図3に示される如く、ガイドピン30A、30Bにおいてブラケット38の長孔38A、38Bにガイドされつつ、初期位置に対しクッション支持部30Cがシート幅方向内側(矢印A方向)に変位(姿勢変化)されるようになっている。
 パドル駆動機構34は、操作ケーブル40によってパワー部32の調整力をガイドピン30Aに対する押圧力に変換するようになっている。図2及び図5に示される如く、操作ケーブル40は、インナケーブル42と、該インナケーブル42の両端部を除く部分を被覆するアウタケーブル44とを主要部とする被覆ケーブルとされている。インナケーブル42のシート幅方向外端42Aは、長孔38Aにおけるシート幅方向外端38AOよりもシート幅方向外側で、ブラケット38(又はサイドフレーム部14B)に係止されている。インナケーブル42のシート幅方向内端42Bは、後述する如くパワー部32によってシート幅方向内側に引張られるようになっている。
 一方、アウタケーブル44は、シート幅方向の外端面44Aがガイドピン30Aに対しシート幅方向の内側から非拘束で接触されると共に、シート幅方向の内端部44Bが固定具46を介してシートバックフレーム14Aに固定的に支持されている。なお、図5において、固定具46とシートバックフレーム14Aとの支持構造は図示を省略している。インナケーブル42は、アウタケーブル44とガイドピン30Aとの接触を担保するため、ガイドピン30Aを貫通している。そして、図5に示される如く、操作ケーブル40は、パドル30が初期位置に位置する状態で弛んでいる。
 これにより、パドル駆動機構34では、インナケーブル42のシート幅方向内端42Bをシート幅方向内向き(操作対象のパドル30側とは反対側)に引張ることで、アウタケーブル44は弛みが解消されつつガイドピン30Aをシート幅方向の外向きに押圧する構成とされている。また、サイドサポート調整機構22では、図3に例示される如きサイドサポート18の調整状態からインナケーブル42のシート幅方向内端42Bをシート幅方向外向きに変位させると、パドル30はリターンスプリング35の付勢力で初期位置側に変位されるようになっている。
 パワー部32は、駆動源としてのモータ48と、モータ48のトルクをインナケーブル42のシート幅方向内向きへの引張力に変換するケーブル引張機構50とを主要部として構成されている。モータ48は、ブラケット52を介してシートバックフレーム14Aに支持(この支持構造は図示省略)されており、給電によりシート幅方向に沿った出力軸48Aを軸線廻りに正逆回転させ得る電気モータとされている。この実施形態では、ケーブル引張機構50は、出力軸48Aの回転をシート幅方向に沿った直線運動に変換する送りねじ機構とされている。
 具体的には、ケーブル引張機構50は、シート幅方向に長手とされモータ48によって自軸廻りに回転されるスクリュー50Aと、該スクリュー50Aに螺合されたナット50Bとを有する。この実施形態では、パワー部32は左右のパドル30(パドル駆動機構34)で共用されており、左右のスクリュー50A、これらに螺合するナット50Bは、互いに逆ねじとされている。これにより、ケーブル引張機構50は、左右のスクリュー50Aがモータ48によって正回転されると、左右のナット50Bを互いに近接させ(シート幅方向内向きに変位させ)、左右のスクリュー50Aがモータ48によって逆回転されると、左右のナット50Bを互いに離間させる(シート幅方向外向きに変位させる)構成とされている。
 そして、サイドサポート調整機構22では、インナケーブル42のシート幅方向内端42Bが左右対応するナット50Bに接続されている。このため、車両用シート10では、モータ48によってスクリュー50Aを正回転させると、インナケーブル42が引張られてアウタケーブル44がガイドピン30Aを車幅方向外向きに押圧し、図3に示される如くパドル30がシート前方でかつシート幅方向内向きに変位されるようになっている。これにより、上記の通り左右のサイドサポート18が互いに近接するように調整される構成である。なお、パワー部32のモータ48は、着座乗員Pによる図示しない手元スイッチ等の操作に応じてスクリュー50Aを正逆回転させるようになっている。
 以上説明した車両用シート10では、パドル30は、ガイドピン30Aに対しシート幅方向内側からアウタケーブル44を接触させているパドル駆動機構34によっては、矢印A方向への変位が拘束されない構成とされている。このため、パドル30は、そのクッション支持部30Cにシート後方側からリターンスプリング35の付勢力に抗し得る荷重が入力された場合に、該リターンスプリング35の付勢力に抗して矢印A方向に変位されるようになっている。この際、操作ケーブル40のインナケーブル42は、ガイドピン30Aに対し摺動するか、又は図1に示される如くガイドピン30Aと長孔38Aのシート幅方向外端38AOとの間で撓むこととなり、パドル30の矢印A方向への変位に対し殆ど抵抗力を生じさせない(生じる抵抗力が小さい)構成である。また、アウタケーブル44は、パドル30の矢印A方向に変位に伴って該パドル30の後部が離間されるので、パドル30の矢印A方向への変位に対し抵抗力を生じさせない構成である。
 リターンスプリング35の付勢力は、サイドエアバッグ24が展開に伴いパドル30をシート前方に押圧する押圧力(展開圧に基づく押圧力)に対し十分に小さい。したがって、車両用シート10では、サイドエアバッグモジュール20のインフレータ26が作動されると、図1に示される如くサイドエアバッグ24に押圧されたパドル30が矢印A方向に変位されるようになっている。この実施形態では、パドル30を矢印A方向に非拘束としつつ該矢印A方向に駆動し得るパドル駆動機構34(操作ケーブル40のアウタケーブル44によるガイドピン30Aの押圧構造)が本発明における骨格可動構造に相当する。また、アウタケーブル44が本発明における押圧部材に相当する。
 また、車両用シート10では、図2及び図3に示される如く、シートバック14を構成する表皮材54に、サイドエアバッグ24の展開に伴って開裂されるティア部56が形成されている。この実施形態では、ティア部56は、シート上下方向に沿った表皮材54の縫製部とされており、サイドサポート18のシート前後方向前端でかつシート幅方向外端に配置されている。このティア部56は、パドル30(クッション材36)を介してサイドエアバッグ24の展開圧を受けることで開裂され、これにより該サイドエアバッグ24のシート前方への展開が許容されるようになっている。なお、サイドエアバッグ24の膨張に伴い張力を受ける力布等によってティア部56が開裂される構成としても良い。
 次に、本実施形態の作用を説明する。
 上記構成の車両用シート10では、着座乗員Pが図示しない手元スイッチをサイドサポート18がシート幅方向内方に変位される側に操作すると、モータ48によってスクリュー50Aが正回転される。すると、左右のナット50Bがそれぞれシート幅方向の内側に変位され、インナケーブル42が引張られることでアウタケーブル44がガイドピン30Aをシート幅方向外向きに押圧する。これにより、左右のパドル30は、サイドサポート18を構成するクッション材36及び表皮材54と共にそれぞれの矢印A方向に変位され、サイドサポート18のバックレスト16に対する角度が小さくなり、左右のサイドサポート18の間隔が狭まる。
 一方、着座乗員Pが図示しない手元スイッチをサイドサポート18がシート幅方向外方に変位される側に操作すると、モータ48によってスクリュー50Aが逆回転される。すると、左右のナット50Bがそれぞれシート幅方向の外側に変位されて操作ケーブル40が弛み、左右のパドル30はそれぞれリターンスプリング35の付勢力によって初期位置側に変位される。これにより、サイドサポート18のバックレスト16に対する角度が大きくなり、左右のサイドサポート18の間隔が広がる。
 そして、車両用シート10が適用された車両の該車両用シート10が配置された側(ニアサイド)への側面衝突が検出された場合、サイドエアバッグモジュール20のインフレータ26が作動される。すると、サイドエアバッグ24は、その内部にインフレータ26が発生したガスが供給され、膨張、展開される。このサイドエアバッグ24の展開圧に基づく押圧力をクッション支持部30Cにおいて受けたパドル30は、矢印A方向に変位され、該クッション支持部30Cがサイドエアバッグ24の展開領域(展開経路)から退避される。また、サイドエアバッグ24の展開圧でティア部56が開裂される。
 これにより、車両用シート10では、図1に示される如く、サイドエアバッグ24がサイドサポート18に対する外側であるシート前方に展開される。車両用シート10の着座乗員Pは、その車幅方向外側(衝突側)で展開されたサイドエアバッグ24によって、側面衝突に対し保護される。
 ここで、車両用シート10では、サイドエアバッグ24の展開圧によってパドル30が矢印A方向に変位されることで、該サイドエアバッグ24のシート前方への展開が許容される。しかも、車両用シート10では、パドル駆動機構34がパドル30の矢印A方向への変位を拘束しない(拘束力が極めて小さい)構成であるため、サイドエアバッグ24は、ガス供給開始から短時間でパドル30を押し退けてシート前方に展開される。このため、着座乗員Pが側面衝突に対し良好に保護される。
 このように、本実施形態に係る車両用シート10では、サイドエアバッグモジュール20及びサイドサポート調整機構22がシートバック14のサイドサポート18に内蔵された構成において、サイドエアバッグ24を良好に展開させることができる。
 特に、車両用シート10では、パドル30の矢印方向への変位を許容するパドル駆動機構34を採用したため、上記の通りサイドエアバッグ24を良好に展開させ得る構成において、モータ48の動力でサイドサポート18を容易に調整することができる。
 さらに、車両用シート10では、サイドエアバッグ24が展開される際に、ブラケット38によるパドル30の保持状態が維持される。すなわち、車両用シート10では、サイドエアバッグモジュール20の作動に伴ってパドル30がシートバック14から分離されてしまうことがない。
 またさらに、車両用シート10では、上記の下2分割又は3分割構造のサイドエアバッグ24を有するため、腰部L、又は腰部L及び肩部Sにおいて着座乗員Pをしっかりと支持しつつ、胸部Cを適切な荷重(反力)で支持することができる。すなわち、側面視でサイドエアバッグ24とオーバラップして配置されたパドル30を、サイドエアバッグ24の展開圧によって平面視で該サイドエアバッグ24の展開領域から退避させる構造を有することで、着座乗員Pを良好に保護し得る大型のサイドエアバッグ24を良好に展開させることができる。
 次に、本発明の他の実施形態を説明する。なお、上記した第1の実施形態又は前出の構成と基本的に同一の部品、部分については、上記した第1の実施形態又は前出の構成と同一の符号を付して説明を省略する。
(第2の実施形態)
 図7には、本発明の第2の実施形態に係る車両用シート60におけるサイドエアバッグ24展開時の要部が図1に対応する底面断面図にて示されており、図8には、車両用シート60におけるサイドエアバッグモジュール20の非作動状態が図2に対応する底面断面図にて示されている。これらの図に示される如く、車両用シート60は、サイドエアバッグ24の展開圧によって全体的に矢印A方向に変位されるパドル30に代えて、サイドエアバッグ24の展開圧によって部分的に変位されるパドル61を備える点で、第1の実施形態に係る車両用シート10とは異なる。
 具体的には、パドル61は、ブラケット38に相対変位(調整動作)可能に支持された基部62と、クッション材36におけるサイドサポート18のシート幅方向外側部分を支持する可動部64とを有する。すなわち、パドル61は、パドル30をクッション支持部30Cにおいて2分割した如く構成されている。
 基部62は、ガイドピン30A、30Bに相当するガイドピン62A、62Bを有し、該ガイドピン62A、62Bにおいて、矢印A方向及び逆方向への相対変位可能に、ブラケット38に支持されている。可動部64は、基部62に対しシート上下方向に沿ったヒンジ軸65を介して相対角変位可能に支持されている。可動部64は、サイドエアバッグモジュール20に対するシート前方に配置され、ヒンジ軸65は、サイドエアバッグモジュール20に対しシート幅方向内側に配置されている。
 また、パドル61は、基部62に対する可動部64のシート後方側(図8の矢印B方向)への相対角変位を規制するストッパ66を有する。このストッパ66が機能する状態でパドル61は、パドル30とほぼ同じ形状を成す構成とされている。このパドル61の状態を通常状態ということとする。さらに、パドル61は、可動部64を矢印B方向に付勢する板ばね68を有する。この板ばね68の付勢力によって、パドル61は、ガタつくことなく通常状態に保持されるようになっている。
 一方、パドル61は、板ばね68の付勢力を超えるシート前方側への荷重が可動部64に入力されると、該板ばね68の付勢力の付勢力に抗して、図8に矢印Dにて示される方向にヒンジ軸65廻りに相対角変位されるようになっている。これにより、車両用シート60では、図7に示される如く可動部64はシート前方側でかつシート幅方向内方に変位され、サイドエアバッグ24の展開領域から退避されるようになっている。したがって、この実施形態においては、可動部64を基部62に対しヒンジ軸65廻りに相対角変位可能に支持した構成が、本発明における骨格可動構造に相当する。車両用シート60の他の構成は、図示しない部分を含め車両用シート10の対応する構成と同じである。
 したがって、第2の実施形態に係る車両用シート60によっても、基本的に第1の実施形態に係る車両用シート10と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。
 車両用シート60の作用における車両用シート10の作用と異なる部分について補足する。車両用シート60では、サイドサポート18を調整する際には、パドル61が通常姿勢のまま、車両用シート10におけるパドル30と同様に機能する。そして、車両用シート60が適用された車両の側面衝突の際にインフレータ26が作動されると、サイドエアバッグ24の展開圧に基づく押圧力によって可動部64がシート前方に押圧される。これにより、パドル61は、図7に示される如く可動部64が板ばね68の付勢力に抗して矢印D方向に角変位され、サイドエアバッグ24の展開領域から退避される。
 このように車両用シート60では、パドル30全体がサイドエアバッグ24の展開領域から退避される車両用シート10と比較して、展開領域から退避される可動部64が小さい。このため、車両用シート60では、より短時間、低荷重でサイドエアバッグ24の展開領域を確保することができる。
(第3の実施形態)
 図9には、本発明の第3の実施形態に係る車両用シート70の要部が底面断面図にて示されている。この図9では、サイドエアバッグ24の展開状態が想像線にて示されている。この図に示される如く、車両用シート70は、パドル30を一方向に駆動するパドル駆動機構34を有するサイドサポート調整機構22に代えて、パドル71を双方向に駆動するサイドサポート調整機構74を備える点で、第2の実施形態に係る車両用シート60とは異なる。
 パドル71は、基部72と可動部64と有する。基部72は、ブラケット76を介してサイドフレーム部14Bに支持されている。具体的には、基部72は、シート後端側でかつシート幅方向内端側に設けられたガイドピン72A廻りに回転可能に、ブラケット76に支持されている。ブラケット76は、シート幅方向に長手とされた長孔76Aにガイドピン72Aを入り込ませることで、基部72のガイドピン72A廻りの回転及びシート幅方向への変位を許容するようになっている。
 サイドサポート調整機構74は、基部72におけるシート幅方向(すなわちシート前後方向)の中間部をシート前後方向に駆動するようになっている。これにより、パドル71におけるクッション支持部(基部72の一部と可動部64とで構成されるクッション材36を支持する部分)がシート幅方向に双方向に変位されるようになっている。基部72とサイドサポート調整機構74との連結部分はボールジョイント78とされている。このボールジョイント78とブラケット76の長孔76Aとによって、サイドサポート調整機構74に対する基部72の姿勢変化が許容されるようになっている。
 この実施形態に係るサイドサポート調整機構74は、駆動源としてのモータ80と、モータ80の回転をシート前後方向の直線運動に変換する骨格駆動機構としての直動機構82とを主要部として構成されている。直動機構82は、ボールジョイント78を介して基部72に連結された押圧ロッド82Aと、モータ80の回転を押圧ロッド82Aの直線運動に変換するギヤボックス82Bとを有する。ギヤボックス82Bは、例えば、押圧ロッド82Aに形成されたスクリューに螺合されたナットと、該ナットの外周に形成されたウォームホイールと、該ウォームホイールに噛み合わされモータ80の回転軸に設けられたウォームとで構成することができる。この構成では、モータ80(の回転軸方向)をシート幅方向又はシート上下方向に沿って配置することができる(図9の例では、シート幅方向)。この例では、ボールジョイント78は、基部72に対する押圧ロッド82Aの自軸廻りの回転をも許容するようになっている。車両用シート70の他の構成は、図示しない部分を含め車両用シート60の対応する構成と同じである。
 したがって、第3の実施形態に係る車両用シート70によっても、基本的に第2の実施形態に係る車両用シート60(車両用シート10)と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。
 車両用シート70の作用における車両用シート60の作用と異なる部分について補足する。車両用シート70では、左右のサイドサポート18の間隔を狭める際、広げる際の何れにおいても、パドル71はサイドサポート調整機構74の駆動力で駆動される。このため、車両用シート70は、リターンスプリング35を有しない構成とすることができる。車両用シート70は、側面衝突の際には可動部64がサイドエアバッグ24の展開圧に基づく押圧力によって矢印D方向に変位されるので、基部72をサイドサポート調整機構74で駆動する構成とすることができる。すなわち、車両用シート70では、パドル61を非拘束でシート幅方向内向きに変位させる構成(パドル駆動機構34)に頼ることなく、サイドエアバッグ24の展開経路を確保することができる。 
(第4の実施形態)
 図10には、本発明の第4の実施形態に係る車両用シート90におけるサイドエアバッグ24展開時の要部が図1に対応する底面断面図にて示されており、図11には、車両用シート90におけるサイドエアバッグモジュール20の非作動状態が図2に対応する底面断面図にて示されている。これらの図に示される如く、車両用シート90は、ガイドピン30A、30Bによるブラケット38との被ガイド状態が維持されつつ矢印A方向に変位されるパドル30に代えて、ブラケット38に対し一部分離されるパドル92を備える点で、第1の実施形態に係る車両用シート10とは異なる。
 パドル92は、全体としてパドル30とほぼ同じ形状を成しており、ガイドピン30Aに相当するガイドピン92Aと、ガイドピン30Bに相当する位置に形成されたスリット92Bと、クッション支持部30Cに相当するクッション支持部92Cとを有する。スリット92Bは、平面視で略シート後方に開口しており、ブラケット38の長孔38Bに抜け止め状態でガイドされるガイドピン94に分離可能に結合(嵌合)されている。
 以上説明したパドル92は、クッション支持部92Cにおいて所定値以上のシート前方側への荷重を受けると、スリット92Bの周囲が変形することでガイドピン94との結合が解除され、ガイドピン92A廻りに回転変位(矢印E方向に変位)されるようになっている。したがって、この実施形態においては、スリット92Bにおけるガイドピン94との嵌合構造が本発明における骨格可動構造に相当する。車両用シート90の他の構成は、図示しない部分を含め車両用シート10の対応する構成と同じである。
 したがって、第4の実施形態に係る車両用シート90によっても、基本的に第1の実施形態に係る車両用シート10と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。
 車両用シート90の作用における車両用シート10の作用と異なる部分について補足する。車両用シート60では、適用された車両の側面衝突の際にインフレータ26が作動されると、サイドエアバッグ24の展開圧に基づく押圧力によってクッション支持部92Cが所定値以上の荷重でシート前方に押圧される。これにより、パドル92は、スリット92Bにおけるガイドピン94との結合が解除されてブラケット38と分離される。すると、パドル92は、図10に示される如くリターンスプリング35の付勢力に抗してガイドピン92A周りに矢印E方向に変位され、サイドエアバッグ24の展開領域から退避される。
 このように車両用シート90では、パドル92がブラケット38に対し一部分離してサイドエアバッグ24の展開領域から退避される。このため、車両用シート90では、パドル30全体がブラケット38にガイドされつつサイドエアバッグ24の展開領域から退避される車両用シート10と比較して、該退避のためのパドル92の変位量(ストローク)が小さい。一方、ガイドピン92Aにおけるブラケット38との結合状態は維持されるので、サイドエアバッグモジュール20の作動に伴ってパドル92がシートバック14から分離されてしまうことがない。
(第5の実施形態)
 図12には、本発明の第4の実施形態に係る車両用シート100におけるサイドエアバッグ24展開時の要部が図1に対応する底面断面図にて示されており、図13には、車両用シート100におけるサイドエアバッグモジュール20の非作動状態が図2に対応する底面断面図にて示されている。これらの図に示される如く、車両用シート100は、パドル92を一方向に駆動するパドル駆動機構34を有するサイドサポート調整機構22に代えて、パドル102を双方向に駆動するサイドサポート調整機構74を備える点で、第4の実施形態に係る車両用シート90とは異なる。
 パドル102は、パドル71の基部72と可動部64とが一体化(固定)された如く構成されている。パドル102は、シート幅方向の内端でかつシート前後方向の後端近傍に設けられたガイドピン102Aが、ブラケット76の長孔76Aに入り込まされている。パドル102は、シート幅方向の略中央部(すなわちシート前後方向の略中央部)に連結されたサイドサポート調整機構74の押圧ロッド82Aがシート前後方向に移動することで、クッション支持部102Bをシート幅方向に変位させる構成とされている。
 このため、パドル102と押圧ロッド82Aとの接続部は、ボールジョイント78と同様に機能するボールジョイント104とされている。ボールジョイント104は、クッション支持部102Bにシート前方側への所定値以上の荷重が作用した場合には、図12に示される如くパドル102側と直動機構82側とが分離されるように構成されている。この実施形態では、押圧ロッド82Aの先端に形成されたボール部104Aと、パドル102に形成されボール部104Aに分離可能に結合(嵌合)された嵌合スリット104Bとでボールジョイント104が構成されている。車両用シート100の他の構成は、図示しない部分を含め車両用シート90の対応する構成と同じである。
 したがって、第5の実施形態に係る車両用シート100によっても、基本的に第4の実施形態に係る車両用シート90(車両用シート10)と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。
 車両用シート100の作用における車両用シート90の作用と異なる部分について補足する。車両用シート100では、左右のサイドサポート18の間隔を狭める際、広げる際の何れにおいても、パドル102はサイドサポート調整機構74の駆動力で駆動される。このため、車両用シート100は、リターンスプリング35を有しない構成とすることができる。車両用シート100は、側面衝突の際にはクッション支持部102Bがサイドエアバッグ24の展開圧に基づく押圧力によって矢印E方向に変位されるので、パドル102をサイドサポート調整機構74で駆動する構成とすることができる。すなわち、車両用シート100では、パドル102を非拘束でシート幅方向内向きに変位させる構成(パドル駆動機構34)に頼ることなく、サイドエアバッグ24の展開経路を確保することができる。 
 なお、上記した各実施形態では、サイドエアバッグ24が2分割又は3分割構造である例を示した。しかし、本発明はこれに限定されず、例えば、サイドエアバッグ24が単一のチャンバを有する構成としても良い。
 また、上記した各実施形態では、サイドエアバッグ24がシートバック14における車幅方向外側部分(ニアサイド)に設けられた例を示した。しかし、本発明はこれに限定されず、例えば、サイドエアバッグ24がシートバック14における車幅方向内側部分(ファーサイド)に設けられた構成としても良い。この場合、車幅方向内外のサイドエアバッグは、共通のインフレータ26からガス供給を受ける構成としても良い。
 さらに、上記した各実施形態では、パドル駆動機構34、直動機構82が送りねじ機構を利用して構成された例を示した。しかし、本発明はこれに限定されず、例えば、ラックアンドピニオン機構やリニアモータなどを利用してパドル駆動機構34、直動機構82を構成しても良く、直動機構以外の機構によってインナケーブル42のシート幅方向内端42Bやパドル71、92を駆動するようにしても良い。また、第1、第2、第4の実施形態では、アウタケーブル44がガイドピン30A、62A、92Aをシート幅方向外向きに押圧することで、パドル30等のシート幅方向内側への変位を許容しつつ該30等をシート幅方向内側に駆動する例を示した。しかし、本発明はこれに限定されず、例えば押圧ロッド82Aをシート幅方向に駆動されるように配置し、該押圧ロッド82Aにてガイドピン30A等を押圧するように校正することも可能である。
 またさらに、上記した第2、第3の実施形態では、可動部64が基部62、72に対しヒンジ軸65を介して支持された例を示した。しかし、本発明はこれに限定されず、例えば、基部62に対し変形(屈曲等)する可動部を設けた構成としても良い。
 さらに、上記した実施形態では、モータ48、80の駆動力でサイドサポート18を調整する例を示した。しかし、本発明はこれに限定されず、例えば、着座乗員Pが手動で操作力を付与してサイドサポート18を調整する(パドル30、62、72、92、102を駆動する)構成としても良い。

Claims (8)

  1.  シートバッグのサイドサポートの骨格を成す骨格部材と、調整力を受けて前記骨格部材をシート幅方向に変位させる骨格駆動機構とを有するサイドサポート調整機構と、
     シートバッグ内におけるシート幅方向端部に側面視で前記骨格部材とオーバラップするように折り畳み状態で設けられ、ガス供給を受けて膨張されつつシート前後方向の前方に向けて展開されるサイドエアバッグと、
     前記サイドエアバッグの展開圧によって、前記骨格部材における少なくともシート幅方向の外側部分を含む一部又は全部をシート幅方向内側へ変位させるための骨格可動構造と、
     を備えた車両用シート。
  2.  前記骨格可動構造は、
     前記サイドサポート調整機構が、前記骨格駆動機構によって、前記骨格部材のシート幅方向内側への相対変位を許容した状態のまま該骨格部材をシート幅方向内側へ変位させ得る構成とされると共に、前記骨格部材をシート幅方向外側へ付勢する付勢部材をさらに有する構成とされることで、
     前記骨格部材が前記サイドエアバッグの展開圧によってシート前後方向の前方に押圧されることで、該骨格部材が前記付勢部材の付勢力に抗してシート幅方向内側へ変位されるように構成されている請求項1記載の車両用シート。
  3.  前記骨格駆動機構は、前記骨格部材におけるシート前後方向の後部を該骨格部材に対し非拘束の押圧部材によってシート幅方向外向きに押圧することで、該骨格部材のシート前後方向の前部をシート幅方向内側へ変位させる構成とされており、
     前記骨格可動構造は、前記骨格部材のシート前後方向の前部が前記エアバッグの展開圧によってシート前後方向の前方に押圧されることで、該骨格部材の前部が前記付勢部材の付勢力に抗してシート幅方向内側へ変位されるように構成されている請求項2記載の車両用シート。
  4.  前記骨格可動構造は、前記サイドエアバッグの展開圧によって前記骨格駆動機構に対する前記骨格部材の連結状態が解除されることで、該骨格部材をシート幅方向内側へ変位させるように構成されている請求項1~請求項3の何れか1項記載の車両用シート。
  5.  前記サイドサポート調整機構は、前記骨格駆動機構が前記骨格部材に対し複数の位置で連結されており、
     前記骨格可動構造は、前記骨格駆動機構に対する前記骨格部材の一部の連結状態を維持しつつ、該骨格駆動機構に対する前記骨格部材の他の連結部位の連結状態が前記サイドエアバッグの展開圧によって解除されることで、該骨格部材をシート幅方向内側へ変位させるように構成されている請求項4記載の車両用シート。
  6.  前記骨格可動構造は、前記骨格部材におけるシート幅方向の部分外側部分が内側部分に対し変形又は相対変位な可動部とされると共に、前記可動部が前記サイドエアバッグの展開圧によってシート前後方向の前方に押圧されることで、該可動部がシート幅方向内側へ変位されるように構成されている請求項1~請求項3の何れか1項記載の車両用シート。
  7.  前記サイドサポート調整機構は、前記サイドサポートの調整力を発生する駆動源をさらに有して構成されている請求項1~請求項6の何れか1項記載の車両用シート。
  8.  前記骨格部材は、シート上下方向における着座乗員の腹部の領域に配置されており、
     前記サイドエアバッグは、シート上下方向における着座乗員の胸部から腰部又は肩部から腰部を拘束可能に展開される構成とされている請求項1~請求項7の何れか1項記載の車両用シート。
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