JP6468070B2 - 乗物用シート - Google Patents

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Description

本発明は、乗物用シートに関する。詳しくは、金属製のシートフレームを有する乗物用シートに関する。
従来、車両用シートのフレーム構造として、互いに構造強度の異なる2つの金属製のフレーム材が繋ぎ合わされて構成されたものが知られている(特許文献1)。上記フレーム構造は、シートバックのサイドフレームとして構成されており、リクライナを介して下端側から支持される基部側に高強度のフレーム材が設けられ、その上側にそれよりも低強度なフレーム材が接合された構成とされている。
特開2013−193586号公報
上記従来技術では、シートバックに前後方向から大荷重が掛けられて、サイドフレームにリクライナまわりの大きな曲げの負荷が掛けられることにより、2つのフレーム材の接合された構造強度の急変する部位において応力集中を発生させてしまうおそれがある。しかし、このような部位に肉厚を増大させるなどの補強を行うと、重量の増大を招いてしまう。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、シートフレームの重量増大を抑えつつ、シートフレームに応力集中を生じさせにくくすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートは次の手段をとる。
第1の発明は、金属製のシートフレームを有する乗物用シートであって、シートフレームの応力集中を生じる部位に、シートフレームよりも比重の小さな補強部材が応力分散させられる状態として部分的に取り付けられているものである。
この第1の発明によれば、シートフレームの応力集中を生じる部位に部分的に取り付けられる補強部材によって、シートフレームの重量増大を抑えながらシートフレームに応力集中を生じさせにくくすることができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成とされているものである。シートフレームが、複数のフレーム材を繋ぎ合わせた構成とされている。複数のフレーム材の繋ぎ合わされた応力集中を生じる境界部位に補強部材が取り付けられている。
この第2の発明によれば、シートフレームが複数のフレーム材を繋ぎ合わせた構成とされていても、これら繋ぎ合わせの境界部位に補強部材が取り付けられていることで、応力集中の発生を適切に抑えることができる。
第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、次の構成とされているものである。補強部材が、シートフレームにシートフレームの延びる長手方向に対して垂直な方向に曲げられる負荷が掛けられた際に最大引張り応力を生じる外周側の側面又は最大圧縮応力を生じる内周側の側面に各応力を分散して受け止められる状態に取り付けられている。
この第3の発明によれば、補強部材によって、シートフレームにおける引張り又は圧縮の応力が最も強く作用する部位を最適に補強して、応力集中をより効果的に生じさせにくくすることができる。
第4の発明は、上述した第1から第3のいずれかの発明において、次の構成とされているものである。補強部材が、シートフレームの応力集中を生じる部位に対し、応力の大きさに応じて補強の大きさ形状を変化させる形で特定の面内方向に沿って延びた形に設けられている。
この第4の発明によれば、補強部材の取り付け箇所においてシートフレームの構造強度が急激的に高くなることが抑えられるため、シートフレームに応力集中をより生じさせにくくすることができる。
実施例1の乗物用シートの概略構成を表した斜視図である。 ベルトガイドに強い前方荷重が掛けられた時のバックフレームに掛けられる曲げモーメントの分布を表した斜視図である。 シートバックに強い後方荷重が掛けられた時のバックフレームに掛けられる曲げモーメントの分布を表した斜視図である。 バックフレームの正面図である。 図4のV-V線断面図である。 図5のVI-VI線断面図である。 図4のVII視側面図である。 図7のVIII-VIII線断面図である。 図2のアッパパイプに掛けられる曲げモーメントの分布を両端支持梁にモデル化して表した模式図である。 図2〜図3のセンタサイドフレームに掛けられる曲げモーメントの分布を片持ち梁にモデル化して表した模式図である。 図2〜図3のアウタサイドフレームに掛けられる曲げモーメントの分布を片持ち梁にモデル化して表した模式図である。 他の実施例の要部構造を表した模式図である。 他の実施例の要部構造を表した模式図である。 他の実施例の要部構造を表した模式図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
<シート1の基本構造>
始めに、実施例1のシート1の構成について、図1〜図11を用いて説明する。本実施例のシート1は、図1に示すように、自動車の後部座席として構成されており、左右に2人掛け可能ないわゆるベンチシートとして構成されている。詳しくは、上記シート1は、図示しない右席との間で3人掛け可能な座席を構成する、左席と中央席とを兼ね備えた構成となっている。
上記シート1は、着座乗員の背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、頭凭れとなるヘッドレスト5と、を備えた構成となっている。上記シートバック2は、その下端部が左右一対のリクライナ6を間に介してシートクッション3の後端部に背凭れ角度の調節を行える状態に連結されている。シートクッション3は、車両のフロア上に、左右一対のスライドレール4を間に介して前後方向に位置調節を行える状態に連結されている。ヘッドレスト5は、シートバック2の左席領域と中央席領域との各上部箇所に、それぞれ、上方側から差し込まれて装着されている。
<シートバック2>
具体的には、上記シートバック2は、その骨格を成すバックフレーム10が、アウタサイドフレーム11、インナサイドフレーム12、センタサイドフレーム13、アッパパイプ14、補強パイプ15A,15B、サポートブラケット16、及びベルトガイド17を有して構成されている。ここで、バックフレーム10が本発明の「シートフレーム」に相当する。上述したアウタサイドフレーム11は、シートバック2の車両外側部の骨格を構成している。インナサイドフレーム12は、シートバック2の車両内側部の骨格を構成している。センタサイドフレーム13は、シートバック2の左席領域と中央席領域との境界部の骨格を構成している。
アッパパイプ14は、シートバック2の上側部の骨格を構成している。補強パイプ15A,15Bは、シートバック2の高さ方向の中間部の骨格を構成している。サポートブラケット16は、上述したアッパパイプ14の左席領域と中央席領域とにそれぞれ左右2個ずつ設けられて、各ヘッドレスト5を下方側から支える支持骨格として構成されている。ベルトガイド17は、上述したアッパパイプ14とセンタサイドフレーム13との突き当たる箇所に跨る形に設けられて、図示しないシートベルト装置のリトラクタから繰り出されたベルトウェビングを後側から前側へと通すガイド骨格として構成されている。
<アウタサイドフレーム11>
上述したアウタサイドフレーム11は、1枚の鋼板材が縦長状の形にプレス加工されて形成されており、シート幅方向に面を向けた形に配設されている。上記アウタサイドフレーム11は、その前後側の各縁部がシート幅方向の内側に折り曲げられて、曲げや捩りに対する構造強度が高められた構成とされている。また、図7に示すように、上記アウタサイドフレーム11は、その前後方向の板幅が下方側に向かって漸次広がっていく末広な形に形成されている。
上記アウタサイドフレーム11は、図7〜図8に示すように、その下端側の外側面部にリクライナ6が結合されて、リクライナ6を介して後述するシートクッション3のアウタサイドフレーム21の後端部に連結された状態とされている。上記リクライナ6は、回転止め可能な回転軸装置として機能する構成とされており、その回転止め状態においては、シートクッション3の後端部から立ち上がるアウタサイドフレーム11を片持ち状に支持した状態に保持するようになっている。
<インナサイドフレーム12>
図1に示すように、インナサイドフレーム12は、1枚の鋼板材が上述したアウタサイドフレーム11よりも短尺な縦長状の形にプレス加工されて形成されており、シート幅方向に面を向けた形に配設されている。上記インナサイドフレーム12も、その前後側の各縁部がシート幅方向の内側に折り曲げられて、曲げや捩りに対する構造強度が高められた構成とされている。上記インナサイドフレーム12は、その下端部が、後述するシートクッション3のインナサイドフレーム22の後端部に対してヒンジピン6Aにより回転可能にピン連結された状態とされている。
<センタサイドフレーム13>
センタサイドフレーム13は、1枚の鋼板材が縦長な角筒形状にプレス加工された上部フレーム部13Aと、上部フレーム部13Aよりも厚手の1枚の鋼板材が縦長状の形にプレス加工された下部フレーム部13Bと、が前後2本のボルト13Cの締結により互いに一体的に繋ぎ合わされた構成からなっている。上記センタサイドフレーム13は、シート幅方向に面を向けた形に配設されており、上記厚手の鋼板材から成る下部フレーム部13Bの車両内側の側面部にリクライナ6が結合されて、リクライナ6を介して後述するシートクッション3のセンタサイドフレーム23の後端部に連結された状態とされている。上記リクライナ6は、その回転止め状態においては、シートクッション3の後端部から立ち上がるセンタサイドフレーム13を片持ち状に支持した状態に保持するようになっている。
上述した上部フレーム部13Aは、詳しくは、図5〜図6に示すように、その横断面が前後方向に長尺な矩形断面となる角筒形状に形成されている。そして、上記上部フレーム部13Aは、その前後方向の筒幅が下方側に向かって漸次広がっていく末広な形に形成されている。上記上部フレーム部13Aは、その角筒内に下部フレーム部13Bが下方側から差し込まれて、その差し込まれた重合部分に横から前後2本のボルト13Cがシート幅方向に貫通して差し込まれて締結されることにより、下部フレーム部13Bの上部箇所に一体的に結合された状態とされている。
下部フレーム部13Bは、図5に示すように、上述した上部フレーム部13Aの角筒内に下方側から差し込まれることにより、その差し込まれた箇所の前後側の各面がそれぞれ上部フレーム部13Aの角筒内の前後側の各面と面当接した状態にあてがわれた状態として組み付けられている。上記構成により、センタサイドフレーム13は、上述した上部フレーム部13Aと下部フレーム部13Bとが互いに強固に一体的に結合された構成とされている。
<アッパパイプ14>
図1に示すように、アッパパイプ14は、1本の円形鋼管材が略逆U字状の形にプレス加工されて形成されている。上記アッパパイプ14は、上述したアウタサイドフレーム11、インナサイドフレーム12、及びセンタサイドフレーム13の各上端部間に跨る形に組み付けられている。具体的には、上記アッパパイプ14は、その車両外側の下方側に曲げられた脚の先端部が、上述したアウタサイドフレーム11の上端側の半パイプ状に絞られた嵌合部にシート幅方向の内側からあてがわれた状態に組み付けられて溶接により強固に一体的に結合された状態とされている。
また、アッパパイプ14は、その車両内側の下方側に曲げられた脚の先端部が、上述したインナサイドフレーム12の上端側の半パイプ状に絞られた嵌合部にシート幅方向の内側からあてがわれた状態に組み付けられて溶接により強固に一体的に結合された状態とされている。また、アッパパイプ14は、そのシート幅方向に延びるアーム部分の中間部が、上述したセンタサイドフレーム13の上端面の直上位置にセットされて、後述するベルトガイド17を介してセンタサイドフレーム13の上端部に溶接により強固に一体的に組み付けられた状態とされている(図5参照)。
図1及び図4に示すように、各補強パイプ15A,15Bは、それぞれ、1本の円形鋼管材がシート幅方向にストレートな形にプレス加工されて形成されている。そして、一方の補強パイプ15Aは、上述したアウタサイドフレーム11と、センタサイドフレーム13の上部フレーム部13Aの車両外側の管壁と、にシート幅方向に貫通した状態に組み付けられて、これらに溶接により強固に一体的に結合された状態とされている。他方の補強パイプ15Bは、上述したインナサイドフレーム12と、センタサイドフレーム13の上部フレーム部13Aの車両内側の管壁と、にシート幅方向に貫通した状態に組み付けられて、これらに溶接により強固に一体的に結合された状態とされている。
各サポートブラケット16は、それぞれ、鋼板材が四角筒状の形にプレス加工されて形成されている。各サポートブラケット16は、上述したアッパパイプ14の左席領域と中央席領域とにそれぞれ左右2個ずつ前方側から縦向きにあてがわれた状態に組み付けられて、溶接により強固に一体的に結合された状態とされている。
ベルトガイド17は、図1、図4及び図5に示すように、鋼板材が台座状の形にプレス加工されて形成されている。上記ベルトガイド17は、上述したアッパパイプ14のセンタサイドフレーム13の直上部に通される箇所に、これらに跨って上方側から被せられるように組み付けられて、これらに溶接により強固に一体的に結合された状態とされている。具体的には、上記ベルトガイド17は、鋼板材が側面視略逆U字状の形に曲げられると共に、その曲げられた前後の各片の左右両縁部がそれぞれ前後に折り曲げられて側壁が形成されて、同側壁の底面部に半円状の形に刳り貫かれた嵌合部が形成された構成とされている。
上記ベルトガイド17は、上述したアッパパイプ14のセンタサイドフレーム13の直上部に通される箇所に上方側から組み付けられることにより、上述した半円状の形に刳り貫かれた嵌合部がアッパパイプ14に上方側から嵌め込まれるようにセットされると共に、その逆U字状の形に曲げられた前後の各片がそれぞれセンタサイドフレーム13の上端側の前面部分と後面部分とにそれぞれ面当接した状態にセットされる。そして、上記ベルトガイド17は、上記アッパパイプ14とセンタサイドフレーム13との各当接した箇所に溶接されることにより、アッパパイプ14とセンタサイドフレーム13とにそれぞれ強固に一体的に結合された状態とされている。
上記ベルトガイド17は、その上面部に略逆U字状の形に折り曲げられたガイドワイヤ17Aが組み付けられており、バックフレーム10の背面部に取り付けられた図示しないシートベルト装置のリトラクタから上方側へ繰り出されたベルトウェビングを、その背面側からガイドワイヤ17A内を通して前方側へと繰り出させるようにガイドして、着座乗員の身体に掛けられる状態に位置保持する構成となっている。
<シートクッション3>
一方、シートクッション3は、図1に示すように、その骨格を成すクッションフレーム20が、アウタサイドフレーム21、インナサイドフレーム22、センタサイドフレーム23、フロントパイプ24、及び補強パイプ25A,25Bを有して構成されている。アウタサイドフレーム21は、シートクッション3の車両外側部の骨格を構成している。インナサイドフレーム22は、シートクッション3の車両内側部の骨格を構成している。センタサイドフレーム23は、シートクッション3の左席領域と中央席領域との境界部の骨格を構成している。フロントパイプ24は、シートクッション3の前側部の骨格を構成している。補強パイプ25A,25Bは、シートクッション3の後側部の骨格を構成している。
上述したアウタサイドフレーム21は、1枚の鋼板材が前後方向に長尺な形にプレス加工されて形成されており、シート幅方向に面を向けた形に立てられて配設されている。上記アウタサイドフレーム21は、その上下側の各縁部がシート幅方向の内側に折り曲げられて、曲げや捩りに対する構造強度が高められた構成とされている。上記アウタサイドフレーム21の後端部には、アウタサイドフレーム21よりも厚手のリクライニングプレート21Aが一体的に結合されている。
上記アウタサイドフレーム21は、その後端部に結合されたリクライニングプレート21Aの後ろ上方側へ延びた先の内側面部にリクライナ6が結合されて、リクライナ6を介して上述したシートバック2のアウタサイドフレーム11の下端部に連結された状態とされている。上記アウタサイドフレーム21は、上述したスライドレール4の上部に一体的に組み付けられて設けられている。
インナサイドフレーム22も、1枚の鋼板材が前後方向に長尺なの形にプレス加工されて形成されており、シート幅方向に面を向けた形に立てられて配設されている。上記インナサイドフレーム22も、その上下側の各縁部がシート幅方向の内側に折り曲げられて、曲げや捩りに対する構造強度が高められた構成とされている。上記インナサイドフレーム22の後端部には、インナサイドフレーム22よりも厚手のヒンジプレート22Aが一体的に結合されている。上記インナサイドフレーム22は、その後端部に結合されたヒンジプレート22Aの上方側へ延びた先の内側面部に、上述したシートバック2のインナサイドフレーム12の下端部がヒンジピン6Aにより回転可能にピン連結された状態とされている。
センタサイドフレーム23は、1枚の鋼板材が前後方向に長尺な略角筒形状にプレス加工されることで、構造強度の高い閉断面の構成とされている。上記センタサイドフレーム23の後端部には、センタサイドフレーム23よりも厚手のリクライニングプレート23Aが一体的に結合されている。上記センタサイドフレーム23は、その後端部に結合されたリクライニングプレート23Aの後ろ上方側へ延びた先の車両内側の側面部にリクライナ6が結合されて、リクライナ6を介して上述したシートバック2のセンタサイドフレーム13の下端部に連結された状態とされている。上記センタサイドフレーム23は、上述したスライドレール4の上部に一体的に組み付けられて設けられている。
アッパパイプ14は、1本の円形鋼管材が平面視略U字状の形にプレス加工されて形成されている。上記アッパパイプ14は、上述したアウタサイドフレーム21、インナサイドフレーム22、及びセンタサイドフレーム23の各前端部間に跨る形に組み付けられてこれらに溶接により強固に一体的に結合された状態とされている。
各補強パイプ25A,25Bは、それぞれ、1本の円形鋼管材がシート幅方向に延びる形にプレス加工されて形成されている。そして、一方の補強パイプ25Aは、上述したアウタサイドフレーム21とセンタサイドフレーム23との後端部間にシート幅方向に貫通した状態に組み付けられて、これらに溶接により強固に一体的に結合された状態とされている。他方の補強パイプ25Bは、上述したインナサイドフレーム22とセンタサイドフレーム23との後端部間にシート幅方向に貫通した状態に組み付けられて、これらに溶接により強固に一体的に結合された状態とされている。
<バックフレーム10に掛けられる曲げモーメントの負荷>
上記構成とされたシート1は、常時は、上述した各リクライナ6が回転止めされた状態とされていて、これらリクライナ6によってシートバック2の背凭れ角度が固定された状態に保持されるようになっている。これにより、上述したシートバック2に掛けられる着座乗員の背凭れ荷重や、上述したベルトガイド17から引き出されて着座乗員の身体に装着される図示しないシートベルト装置のウェビングに掛けられるテンションは、上記バックフレーム10を支える各リクライナ6の回転止め強度によって強く受け止められることとなる。
しかし、上記各リクライナ6によって下方側から支えられるバックフレーム10は、上記のように高い構造強度を備えた構成とはされているものの、車両の前部衝突や後部衝突等の発生により前後側から強い衝撃荷重が掛けられることにより、バックフレーム10を支える各支持点を中心とした強い曲げモーメントの負荷を受けることがある。具体的には、例えば、図2に示すように、上述したベルトガイド17から引き出された図示しないシートベルト装置のウェビングが着座乗員の身体に装着された状態で、車両の前部衝突が発生することにより、上記ベルトウェビングに着座乗員の身体が強く圧し掛けられて、同ベルトウェビングを上端側で支えるベルトガイド17に強い前方側への引張り荷重が作用することがある。
この荷重入力により、バックフレーム10には、上記ベルトガイド17を支えるアッパパイプ14に対して、その両端を支えとした前方側への曲げモーメントの負荷が掛けられる。具体的には、上記アッパパイプ14は、その両端がアウタサイドフレーム11とインナサイドフレーム12とによってそれぞれ支えられた両端支持梁の支持態様で支えられた構成となっている。したがって、上記アッパパイプ14に掛けられる曲げモーメントの分布は、図2及び図9の曲げモーメント図BMD1に示すように、アッパパイプ14の両端側の支持端から荷重入力点となる略中央位置に向かって漸次増大していく態様となる。
また、上記図2に示した荷重入力により、バックフレーム10には、各リクライナ6により回転止めされたセンタサイドフレーム13とアウタサイドフレーム11とにも、それぞれ、各リクライナ6を固定端とした前方側への曲げモーメントの負荷が掛けられる。具体的には、これらセンタサイドフレーム13とアウタサイドフレーム11とは、それぞれ、各リクライナ6によって下方側から片持ち状に支えられた片持ち支持梁の支持態様で支えられた構成となっている。したがって、これらセンタサイドフレーム13とアウタサイドフレーム11とに掛けられる各曲げモーメントの分布は、それぞれ、図2及び図10〜図11の曲げモーメント図BMD2,BMD3に示すように、それらの自由端側となる上端側から固定端側となる下端側に向かって漸次増大していく態様となる。
したがって、上記図2に示したような強い曲げモーメントの負荷がバックフレーム10に掛けられることにより、各曲げモーメントの負荷を強く受けるバックフレーム10の各部位において、局所的な応力集中が発生するおそれがある。
また、図3に示すように、上述したバックフレーム10は、車両の後部衝突が発生した場合にも、着座乗員の身体が前方側から強く圧し掛けられて、上述したセンタサイドフレーム13とアウタサイドフレーム11とにそれぞれ後方側へ押圧される荷重入力が掛けられることがある。この荷重入力により、バックフレーム10には、上記センタサイドフレーム13とアウタサイドフレーム11とに対して、それぞれ、各リクライナ6を固定端とした後方側への曲げモーメントの負荷が掛けられる。
具体的には、上述したセンタサイドフレーム13とアウタサイドフレーム11とは、それぞれ、前述したように各リクライナ6によって下方側から片持ち状に支えられた片持ち支持梁の支持態様で支えられた構成となっている。したがって、これらセンタサイドフレーム13とアウタサイドフレーム11とに掛けられる各曲げモーメントの分布は、それぞれ、図3及び図10〜図11の曲げモーメント図BMD2',BMD3'に示すように、それらの自由端側となる上端側から固定端側となる下端側に向かって漸次増大していく態様となる。
したがって、上記図3に示したような強い曲げモーメントの負荷がバックフレーム10に掛けられた場合にも、バックフレーム10において曲げモーメントの負荷を強く受ける各箇所において、局所的な応力集中が発生するおそれがある。しかしながら、本シート1には、上述したような強い曲げモーメントの負荷がバックフレーム10の各所に掛けられても、応力集中を生じさせないように分散させることのできる補強構造が設けられている。
具体的には、上記補強構造は、図1及び図4〜図5に示すように、上述したアッパパイプ14のベルトガイド17と結合される箇所の前面部分に接着されたUDテープ18Aと、図1及び図7〜図8に示すように、上述したアウタサイドフレーム11のリクライナ6と結合される箇所の周囲に接着されたUDテープ18Bと、図1及び図4〜図6に示すように、上述したセンタサイドフレーム13における上部フレーム部13Aの下部フレーム部13Bと結合される箇所の前面部分と後面部分とにそれぞれ接着されたUDテープ18Cと、によって構成されている。上述した各UDテープ18A,18B,18Cは、それぞれ、炭素繊維を一方向に配向した公知の構成となっており、バックフレーム10を構成する各鋼材よりも比重が極めて小さな構成とされている。
このうち、図1及び図4〜図5に示すように、アッパパイプ14のベルトガイド17と結合される箇所の前面部分に接着されたUDテープ18Aは、アッパパイプ14のベルトガイド17との結合箇所となる各境界部位14Aを左右に越えて跨るように、アッパパイプ14の延びるシート幅方向に向かって炭素繊維の延びる配向方向が向けられた状態として接着されている。詳しくは、上記UDテープ18Aは、上述したアッパパイプ14においてベルトガイド17からの曲げモーメントの負荷を受けた際に最大引張り応力を生じる箇所となる前面部分に接着された状態とされている。上記UDテープ18Aは、熱溶着によってアッパパイプ14に対して強固に一体的に接着されている。
したがって、上記箇所にUDテープ18Aが接着されていることにより、図2及び図9において前述したように、ベルトガイド17からアッパパイプ14に強い曲げモーメントの負荷が入力されて、アッパパイプ14のベルトガイド17と結合された箇所の前面部分に強いシート幅方向の引張り応力が入力されても、この引張り応力がUDテープ18Aによって応力分散される形で支えられて、同部位に応力集中が生じにくくなっている。
詳しくは、上記UDテープ18Aは、アッパパイプ14においてベルトガイド17との結合により横断面形状が急激的に変化して応力集中が発生しやすくなるベルトガイド17との結合箇所となる境界部位14Aを左右に越えて跨るように設けられていることから、上記領域における応力集中の発生が効果的に抑えられるようになっている。より詳しくは、上記UDテープ18Aは、上記アッパパイプ14の前面部分に掛けられる引張り応力の作用方向となるシート幅方向に炭素繊維の延びる配向方向が向けられて、アッパパイプ14の前面部分に掛かる引張り応力を効果的に強く受け止めることができるようになっている。したがって、上記ベルトガイド17からアッパパイプ14に入力される強い曲げモーメントの負荷が、アッパパイプ14のベルトガイド17との結合箇所において応力集中を生じることなく、アッパパイプ14全体によって強く受け止められるようになっている。
また、図1及び図7〜図8に示すように、アウタサイドフレーム11のリクライナ6と結合される箇所の周囲に接着されたUDテープ18Bは、アウタサイドフレーム11にリクライナ6から突出する複数のダボ6Bが嵌め込まれて溶接された各嵌合箇所を外周側から取り巻く形で、アウタサイドフレーム11の内側面部に円環状に巻かれた形に接着されている。上記UDテープ18Bは、アウタサイドフレーム11においてリクライナ6との結合により横断面形状が急激的に変化して応力集中が発生しやすくなる各結合箇所を外周側から取り巻くように接着されている。上記UDテープ18Bは、その円環状に巻かれた円周方向に向かって炭素繊維の延びる配向方向が向けられた状態として、アウタサイドフレーム11の内側面部に熱溶着によって強固に一体的に接着されている。
したがって、上記箇所にUDテープ18Bが接着されていることにより、図2〜図3、図10〜図11において前述したように、アウタサイドフレーム11に強い曲げモーメントの負荷が入力されて、アウタサイドフレーム11のリクライナ6と結合された箇所の周囲に強いリクライナ6まわりの圧縮応力又は引張り応力が入力されても、これらの応力がUDテープ18Bによって応力分散される形で支えられて、同部位に応力集中が生じにくくなっている。
また、図1及び図4〜図6に示すように、センタサイドフレーム13における上部フレーム部13Aの下部フレーム部13Bと結合される箇所の前面部分と後面部分とにそれぞれ接着された各UDテープ18Cは、それぞれ、上部フレーム部13Aの角筒内に下方側から差し込まれた下部フレーム部13Bの上端部を高さ方向に跨るように、上部フレーム部13Aの前面部分と後面部分とにそれぞれ高さ方向に向かって炭素繊維の延びる配向方向が向けられた状態として接着されている。
詳しくは、上記各UDテープ18Cは、センタサイドフレーム13において上部フレーム部13Aに下部フレーム部13Bが結合されていることで横断面形状が急激的に変化して応力集中が生じやすくなる上部フレーム部13Aの下部フレーム部13Bと結合された境界部位13Dを高さ方向に跨るように接着されている。より詳しくは、上記各UDテープ18Cは、上述したセンタサイドフレーム13において前後に曲げモーメントの負荷を受けた際に最大引張り応力又は最大圧縮応力を生じる箇所となる上部フレーム部13Aの前面部分と後面部分とにそれぞれ接着された状態とされている。上記各UDテープ18Cは、熱溶着によって上部フレーム部13Aの前面部分と後面部分とにそれぞれ強固に一体的に接着されている。
したがって、上記各箇所に各UDテープ18Cが接着されていることにより、図2〜図3及び図10〜図11において前述したように、センタサイドフレーム13に強い曲げモーメントの負荷が入力されて、上部フレーム部13Aの下部フレーム部13Bと結合された箇所の前面部分と後面部分とに強い高さ方向の引張り応力又は圧縮応力が入力されても、これらの応力が各UDテープ18Cによってそれぞれ応力分散される形で支えられて、同部位に応力集中が生じにくくなっている。
詳しくは、上記各UDテープ18Cは、センタサイドフレーム13において上部フレーム部13Aと下部フレーム部13Bとの結合により横断面形状が急激的に変化して応力集中が生じやすくなる上部フレーム部13Aの下部フレーム部13Bと結合された境界部位13Dを高さ方向に跨るように設けられていることから、上記箇所における応力集中の発生が効果的に抑えられるようになっている。より詳しくは、上記各UDテープ18Cは、上記上部フレーム部13Aの前面部分及び後面部分に掛かる引張り応力又は圧縮応力の作用方向となる高さ方向に炭素繊維の延びる配向方向が向けられて、上部フレーム部13Aの前面部分及び後面部分に掛かる引張り応力又は圧縮応力を効果的に強く受け止めることができるようになっている。したがって、上記センタサイドフレーム13に入力される強い曲げモーメントの負荷が、上部フレーム部13Aの下部フレーム部13Bとの結合箇所において応力集中を生じさせることなく、センタサイドフレーム13全体によって強く受け止められるようになっている。
<まとめ>
以上をまとめると、本実施例のシート1は、次のような構成となっている。すなわち、金属製のバックフレーム10を有するシート1であって、バックフレーム10の応力集中を生じる部位に、バックフレーム10よりも比重の小さなUDテープ18A,18B,18C(補強部材)がそれぞれ応力分散させられる状態として部分的に取り付けられた構成となっている。このような構成となっていることにより、バックフレーム10の応力集中を生じる部位に部分的に取り付けられる各UDテープ18A,18B,18Cによって、バックフレーム10の重量増大を抑えながらバックフレーム10に応力集中を生じさせにくくすることができる。
<その他の実施例>
以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明の乗物用シートは、自動車の後部座席以外のシートにも適用することができるほか、鉄道等の自動車以外の車両に適用されるシートであってもよく、また、航空機、船舶等の様々な乗物用に供されるシートにも広く適用することができるものである。
また、上記実施例では、本発明の補強部材に相当するものとしてUDテープを例示した。しかし、上記補強部材は、シートフレームよりも比重の小さな部材で、シートフレームの応力集中を生じる部位に応力分散させられる状態として部分的に取り付けられるものであればよく、樹脂材や軽金属(アルミニウムやマグネシウム)等のUDテープ以外の材料から成るものであってもよい。また、上記補強部材は、シートバックのフレーム構造への適用に限らず、シートクッションやヘッドレスト等の他のシート構造体のフレーム構造に適用されていてもよい。また、補強部材は、シートフレームの応力集中を生じる部位に応力分散させられる状態として部分的に取り付けられるようになっていればよく、必ずしもシートフレームに対して一体的となる状態に取り付けられていなくてもよい。
また、補強部材としてUDテープを用いる場合、UDテープは必ずしも引張り応力や圧縮応力の作用方向に炭素繊維の延びる配向方向が向けられていなくてもよい。例えば、UDテープをシートフレームの圧縮応力の作用方向に対して垂直な方向に炭素繊維の延びる配向方向が向けられるように設けて、シートフレームの圧縮応力に伴う面外座屈を効果的に防止するように設けてもよい。また、UDテープを複数層に積層して炭素繊維の延びる配向方向を交差させたり構造強度を高めたりした構成としてもよい。
また、上記補強部材がシートバックのフレーム構造に適用される場合、上記実施例で示した箇所以外のところにも補強部材を適用可能である。具体的には、図1及び図4を用いて前述したアッパパイプ14の各サポートブラケット16が結合される箇所の後面部分等の箇所である。このような箇所に補強部材を適用することにより、車両の衝突発生時にヘッドレストから各サポートブラケットへと伝達される荷重によりアッパパイプに強い曲げモーメントの負荷が掛けられても、この曲げモーメントによってアッパパイプの各サポートブラケットと結合されている箇所に発生しうる応力集中が補強部材の設定によって適切に応力分散されるようになる。
詳しくは、上記アッパパイプの後面部分に補強部材が設けられていることで、アッパパイプにおいて曲げモーメントの負荷が掛けられた際に最大引張り応力又は最大圧縮応力を生じる箇所に補強部材が設けられることとなるため、補強部材によって応力集中を生じさせにくくすることができる。なお、上記補強部材は、必ずしも、シートフレームの最大引張り応力又は最大圧縮応力の作用する部位に設けられていなくてもよく、応力集中を生じさせにくくすることのできる位置に設けられていればよい。
また、補強部材は、シートフレームの引張り・圧縮による周長の変化を拘束するように設けられるものであってもよく、また、引張りによる破断や圧縮による面外座屈を抑えるものとして設けられるものであってもよい。上記補強部材は、シートフレームに対して、熱溶着の他、接着剤を用いた接着や圧入嵌合やロールによって応力分散させられる状態に取り付けられるものであってもよい。
また、上記実施例では、図6に示したように、シートバック2のセンタサイドフレーム13の上部フレーム部13Aの前面部分と後面部分とに補強部材としてのUDテープ18Cがそれぞれ平板状の形に接着された構成を例示した。しかし、上記補強部材は、上記のような態様でシートフレームに組み付けられるものの他、UDテープのような撓み易い部材であるか否かに拘らず、次のような態様でシートフレームに取り付けられていてもよい。
すなわち、図12に示すように、例えば補強部材18Dがセンタサイドフレーム13の後面部分(シートフレームの応力集中を生じる部位)に取り付けられる場合を例に挙げて説明すると、補強部材18Dを予めセンタサイドフレーム13の後面部分とその左右両側の側面部分とに合致するU字状の形に予備成形しておき、これをセンタサイドフレーム13の後面部分と左右両側の側面部分とに合致させるように嵌合させて取り付けるようにしてもよい。なお、上記補強部材18Dは、センタサイドフレーム13に対して、熱溶着や接着剤を用いた接着の他、圧入嵌合等の種々の接着手段によって一体的に接着させるようにしてもよい。
また、図13に示すように、センタサイドフレーム13の後面部分に補強部材18Eを差し込み可能な収納ポケット13Eを形成しておき、この収納ポケット13E内に補強部材18Eを上方側や下方側から差し込んで取り付けるようにしてもよい。その際、上記補強部材18Eは、センタサイドフレーム13の収納ポケット13E内に圧入されて一体に結合されるようになっていてもよく、差し込み後に収納ポケット13Eをかしめることで一体に結合されるようになっていてもよい。また、収納ポケット13E内に熱溶着や接着剤を用いた接着等の手段によって一体に結合されるようになっていてもよい。
また、補強部材は、シートフレームの応力集中を生じる部位に対して、応力の大きさに応じて補強の大きさ形状を変化させる形で特定の面内方向に沿って延びる形に設けられるものであってもよい。具体的には、例えば、図14に示すように、補強部材18Fがセンタサイドフレーム13の後面部分(シートフレームの応力集中を生じる部位)に取り付けられる場合を例に挙げて説明すると、上部フレーム部13Aの下部フレーム部13Bと結合された境界部位13Dを高さ方向に跨るように設けられる補強部材18Fを、上記境界部位13Dを越えて上方側に延びるに従って形状が先細り状となる形に取り付けてもよい。このようにすることで、補強部材18Fの取り付け箇所において上部フレーム部13Aの構造強度が急激的に高くなることが抑えられるため、シートフレームに応力集中をより生じさせにくくすることができる。
1 シート
2 シートバック
3 シートクッション
4 スライドレール
5 ヘッドレスト
6 リクライナ
6A ヒンジピン
6B ダボ
10 バックフレーム(シートフレーム)
11 アウタサイドフレーム
12 インナサイドフレーム
13 センタサイドフレーム
13A 上部フレーム部
13B 下部フレーム部
13C ボルト
13D 境界部位
13E 収納ポケット
14 アッパパイプ
14A 境界部位
15A,15B 補強パイプ
16 サポートブラケット
17 ベルトガイド
17A ガイドワイヤ
18A,18B,18C UDテープ(補強部材)
18D,18E,18F 補強部材
20 クッションフレーム
21 アウタサイドフレーム
21A リクライニングプレート
22 インナサイドフレーム
22A ヒンジプレート
23 センタサイドフレーム
23A リクライニングプレート
24 フロントパイプ
25A,25B 補強パイプ
BMD1 曲げモーメント図
BMD2,BMD2' 曲げモーメント図
BMD3,BMD3' 曲げモーメント図

Claims (3)

  1. 金属製のシートフレームを有する乗物用シートであって、
    前記シートフレームの応力集中を生じる部位に、該シートフレームよりも比重の小さな補強部材が応力分散させられる状態として部分的に取り付けられており、
    前記補強部材が、前記シートフレームの応力集中を生じる部位に対し、応力の大きさに応じて補強の大きさ形状を変化させる形で特定の面内方向に沿って延びた形に設けられている乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    前記シートフレームが、複数のフレーム材を繋ぎ合わせた構成とされており、
    当該複数のフレーム材の繋ぎ合わされた応力集中を生じる境界部位に前記補強部材が取り付けられている乗物用シート。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の乗物用シートであって、
    前記補強部材が、前記シートフレームに該シートフレームの延びる長手方向に対して垂直な方向に曲げられる負荷が掛けられた際に最大引張り応力を生じる外周側の側面又は最大圧縮応力を生じる内周側の側面に当該各応力を分散して受け止められる状態に取り付けられている乗物用シート。
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