JP3306037B2 - 自動車用シートに構成部品を固定する固定ワイヤを備えた自動車用シート - Google Patents

自動車用シートに構成部品を固定する固定ワイヤを備えた自動車用シート

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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車用シートに関
し、特に、チャイルドシートなどの構成部品を載せて固
定できるように作られた大人用シートに関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に遭遇するシートは、座部と、座部
の上方に取り付けられた背もたれ部とから成り、座部
は、背もたれ部から距離を隔てて配置されている前部と
背もたれ部に近い後部とをそれぞれ有している２つのサ
イドフランジと、両サイドフランジの後部をつなぐ少な
くとも１つの横管とを含む台座構造を有している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、特に
万一の事故の際の衝撃に耐えるために、大人用シートの
所定位置に確実に固定されるように構成部品を設置する
ことができる手段を有する大人用シートを提供すること
である。
【０００４】
【課題を解決するための手段】この目的のために、本発
明は、座部の上に載せるように作られ、座部に保持され
る構成部品を固定する少なくとも１つの固定ワイヤを有
しており、固定ワイヤが実質的に硬質で、横管の周囲を
通る少なくとも１つの開ループと、構成部品が固定され
るように作られた固定部とが間に延びている第１および
第２の端部を有しており、固定ワイヤの第１および第２
の端部は横管に対して不動であり続けるように台座構造
に接合されており、固定ワイヤは、開ループを管の周囲
で収縮させて管に力を伝達させるに十分に大きい、構成
部品によって固定ワイヤの固定部に加えられる力の作用
下で変形可能であることを本質的に特徴とする前述の種
類のシートを提案するものである。
【０００５】その結果、この種の固定ワイヤを装備した
大人用シート上の所定位置にチャイルドシートを簡単に
固定できる。万一の衝突の際、このワイヤのループが大
人用シートの抵抗力のある構造要素の周囲で収縮し、そ
のためにチャイルドシートはしっかりと保持される。こ
の安全装備は、大人用シートを複雑化せずに達成でき
る。
【０００６】本発明によって提案される自動車用シート
には、以下に記載の特徴、すなわち、少なくとも１つの
開ループは、横管の半径よりも大きな半径を有している
こと、固定ワイヤの第１および第２の端部は、それぞれ
サイドフランジに向かって逆方向に延びていること、固
定部は横管と平行に延びていること、少なくとも１つの
開ループは、互いに直交し、実質的にアーチ形の曲線部
によって互いに接合されている第１および第２の直線脚
部を有し、第１の脚部は固定ワイヤの第１の端部と一体
になっており、第２の脚部は固定部と一体になっている
こと、横管に隣接しているフラップが両サイドフランジ
間を横方向に延びており、固定ワイヤの第１および第２
の端部が、前記少なくとも１つの開ループの平面に対し
て実質的に直角にフラップに接合されていること、固定
ワイヤは、横管の周囲を通り、固定ワイヤの第２の端部
と固定部とにそれぞれ接合された第１および第２の脚部
を有する第２のループを有し、第１および第２のループ
の第２の脚部は、固定部とともにＵ字形を形成するこ
と、第１のループの第１の脚部と第２のループの第１の
脚部とがこのＵ字形の内側に配置されていること、第１
のループの第１の脚部と第２のループの第１の脚部が、
Ｕ字形の外側に配置されていること、２つの固定ワイヤ
が、後方横管上に配置されていること、２つの固定ワイ
ヤが互いに接合されていること、および、シートはカラ
ーも有しており、横管が、２つのサイドフランジに対し
て回転可能に取り付けられており、前記少なくとも１つ
のループは固定ワイヤの固定部に十分に大きな力が加え
られると収縮して、横管の回転を制動すること、を１つ
または複数追加的に有してもよい。
【０００７】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【０００８】自動車用シート１が図１に示されている。
この大人用シートは、周知の通り、座部２と背もたれ部
３とを有している。座部２は、例えばスライド５によっ
て、自動車の床部４にスライド可能に取り付けられてい
る。背もたれ部３は、座部２上で回転できるように取り
付けられている。チャイルドシートなどの構成部品６
が、大人用シート１の座部および背もたれ部３に対して
固定されている。
【０００９】座部２は、図２に斜視図によって示されて
いる台座構造１０を有している。台座構造１０は、背も
たれ部３から距離を隔てて配置されている前部１３，１
４と、この背もたれ部３に近く、背部３が回転可能に取
り付けられる後部１５，１６をそれぞれが有する、自動
車の方向に対して縦方向に延びている２つのサイドフラ
ンジ１１，１２から成っている。２つのサイドフランジ
１１と１２は、前部が前方横管１７によって、後部が後
方横管１８によって相互に接続されている。２つの横管
１７、１８は、万一、車両が事故に巻き込まれた場合
に、シート１の変形が最小限になるように衝撃に耐えら
れる抵抗力のある構造要素である。
【００１０】通常、座部２には、座部２に座る乗員の快
適さを保証するように作られた発泡体（不図示）が入っ
ている。この発泡体は、座部２の前部１３、１４と後部
１５，１６の間を縦方向に延びている懸架層２０によっ
て弾性的に支持されている。懸架層２０の後部は、後部
横管１８と平行でかつ後部横管１８近傍の、２つのフラ
ンジ１１、１２間を横方向に延びているフラップ２５に
接合されている。フラップ２５は、幅が後部横管１８の
直径よりも実質的に大きく、垂直面に対してわずかに傾
斜している矩形の板の形をしている。したがって、フラ
ップ２５の両側が横管１８を越えて延び、懸架層２０が
フラップ２５の下部に、横管１８の下に延びるようにし
て固定されている。
【００１１】大人用シート１の座部２にチャイルドシー
ト６を確実に固定するために、２つの固定ワイヤ３０が
後部横管１８の周囲に設けられている。図２に示されて
いる第１の実施形態では、固定ワイヤ３０は１本だけし
か見えない。
【００１２】固定ワイヤ３０は、シート１の幅よりも短
く、また、間に開ループ３３と固定部３４とが互いに延
びている第１の端部３１と第２の端部３２と有してい
る。
【００１３】第１の端部３１、第２の端部３２、および
固定部３４は、後部横管１８と平行に延びる直線部分を
構成している。第１の端部３１はサイドフランジ１１の
方向に延びており、第２の端部３２は、第２のサイドフ
ランジ１２に向かって逆方向に延びている。これら２つ
の端部３１、３２は、後部横管１８に対して不動である
ようにフラップ２５の上部に固定されており、固定部３
４は、２つの端部３１、３２よりも高い位置にある。
【００１４】開ループ３３は後部横管１８の周囲に延び
ていて、このループ３３の平面は、横管１８の軸と直角
をなしている。開ループ３３は、実質的にアーチ形の曲
線部分３７によって相互に接合されている第１および第
２の直線脚部３５、３６から構成されている。
【００１５】第１の脚部３５は第１の端部３１と一体と
なっており、第２の脚部３６は固定部３４と一体になっ
ていて、第１および第２の脚部３５、３６は、固定部３
４に対してそれぞれ垂直である。曲線部３７の半径は、
後部横管１８の半径よりもわずかに大きい。
【００１６】固定ワイヤ３０は硬質で、例えば、金属材
料から製作される。固定ワイヤ３０は、座部２を組み立
てる前に形造られるか、座部２が組み立てられた後に形
造られるが、組立前に形造られる場合、後方横管１８
は、サイドフランジ１１、１２に接合される前に開ルー
プ３３に挿入される。端部３１と３２は、第１および第
２の脚部３５、３６が実質的にそれぞれ水平および垂直
をなすように、フラップ２５に溶接されている。
【００１７】チャイルドシート６は、例えば、固定部３
４にフック留めされる。万一の激しい衝突の際、固定部
３４に引張力が作用し、それによって開ループ３３が後
方横管１８の周囲で収縮するが、端部３１と３２は不動
のままである。引張力が極めて強い場合、開ループ３３
は、曲線部３７が横管１８と接触するように移動し、そ
のために、この横管１８に引張力が伝達される。これ
は、端部３１と３２の溶接接合部にかかる歪が極めて少
なく、チャイルドシート６はシート１に有効に保持され
ることを意味する。
【００１８】図３に示された固定ワイヤ４０の第２の実
施形態は、開ループの個数の点で第１の実施形態と異な
っている。台座構造１０は同一で、同一構成部品を示す
のに同じ参照符号が付けられている。
【００１９】固定ワイヤ４０は、間に第１の開ループ４
３、固定部４４、および第２の開ループ４５が次々に延
びている、逆方向の２つの端部４１，４２を有してい
る。前述のように、第１の端部４１は第１のサイドフラ
ンジ１１に向かって延び、第２の端部４２は第２のサイ
ドフランジ１２に向かって延びており、これら２つの端
部４１、４２は、フラップ２５の上部にそれぞれ溶接さ
れている。第１および第２の端部４１、４２ならびに固
定部４４は直線状で、シート１に対して横方向に延び、
また、固定部４４は、この２つの端部４１、４２の上方
に位置している。
【００２０】第１のループ４３は、第１の端部４１と一
体の第１の脚部４６と、固定部４４と一体の第２の脚部
４７を有している。これら２つの脚部４６、４７の間に
延びているのは、横管１８よりもわずかに大きい半径を
有するアーチ形の曲線部４８である。
【００２１】同様に、第２の開ループ４５は、第２の端
部４２と一体の第１の脚部４９と、固定部４４と一体の
第２の脚部５１とを有している。これら２つの脚部４
９、５１の間に延びているのは、第１の開ループ４３の
曲線部４８と同一の曲線部５２である。第１および第２
のループ４３、４５の第２の脚部４７、５１は実質的に
垂直であり、固定部４４とともに”Ｕ”字形を形成する
ように下方向に延びている。第１の脚部４６、４９は、
第２の脚部４７、５１と直交するように、実質的に水平
である。開ループ４３と４５の平面は、横管１８の軸に
対して垂直である。この第２の実施形態において、第１
および第２の開ループ４３、４５の第１の脚部４６と４
９は、”Ｕ”字形の内側に延びている。
【００２２】最初に固定ワイヤ４０が形成され、次い
で、後方横管１８がサイドフランジ１１と１２に接合さ
れる前に固定ワイヤ４０が後方横管１８にかけられる。
【００２３】チャイルドシート６は固定部４４にフック
留めされ、万一の衝突の際には、この固定部４４に作用
する引張りによって２つのループ４３と４５が収縮し、
その結果、力は横管１８に引き受けられる。
【００２４】図４に示された固定ワイヤ６０の第３の実
施形態は、開ループの第１の脚部が”Ｕ”字形の外側を
通っている点だけが図３に示された第２の実施形態と異
なっている。したがって、固定ワイヤ６０は、間に２つ
の開ループ６３、６５が延びている２つの端部６１、６
２を有しており、ループ６３，６５は、それぞれ、曲線
部６８、７２の端部６１、６２に接合されている第１の
脚部６６、６９と、固定部６４に接合されている第２の
脚部６７、７１を有している。第１の端部６１と第２の
端部６２および固定部６４は、やはり直線状で横方向に
並んでおり、固定部４４は、端部６１、６２より高い位
置にある。
【００２５】２つの開ループ６３、６５の第２の脚部６
７、７１は、固定部６４とともに”Ｕ”字形を形成して
いる。２つの端部６１、６２は、”Ｕ”字形が実質的に
垂直をなし、かつ、２つの開ループ６３、６５の第１の
脚部６６、６９がこの”Ｕ”字形の外側に位置するよう
に、フラップ２５に溶接されている。
【００２６】万一の衝突の場合、２つの開ループ６３、
６５が前述のように収縮するので、固定部６４に作用す
る力が横管１８に伝達される。
【００２７】図５に示された第４の実施形態は、前述の
固定ワイヤ６０と同一の２つの固定ワイヤ６０が、シー
ト１の内部に向かうその端部６２において互いに接合さ
れていることだけが図４に示された第３の実施形態と異
なっている。これら２つの端部６２は、横管１８と平行
に延びて第３の点にチャイルドシート６を固定させる別
の固定部７４（２本の固定ワイヤ７４のうちの１つしか
記載されてなく、固定部の一部しか示されていない）と
ともに材料から鋳造されている。また、２つの端部６２
もフラップ２５に溶接されている。万一の衝突の際、チ
ャイルドシートによって３つの固定部６４、７４に及ぼ
される引張りによって、４つのループ６３、６５が横管
１８のまわりで収縮し、そのために、力はこの横管１８
に伝達される。
【００２８】前述の４つの実施形態のそれぞれにおい
て、大人用シートはカラーを有していてもよい。この場
合、横管１８は、２つのサイドフランジ１１、１２に対
して回転可能であるように取り付けられる。
【００２９】このようなわけで、ワイヤのループが横管
１８の周囲で収縮して力を伝達すると、ワイヤのループ
は、この横管１８の回転を制動することによってカラー
の固定作用をも助ける。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明によって提案された、チャイルドシート
が固定される自動車用シートの概略側面図である。
【図２】本発明によって提案された固定ワイヤの第１の
実施形態を装備している、図１に示したシートの座部の
構造の概略斜視図である。
【図３】本発明によって提案された固定ワイヤの第２の
実施形態を装備している、図１に示したシートの座部の
斜視図である。
【図４】本発明によって提案された固定ワイヤの第３の
実施形態を装備している、図１に示したシートの座部の
斜視図である。
【図５】本発明によって提案された固定ワイヤの第４の
実施形態を装備している、図１に示したシートの座部の
斜視図である。
【符号の説明】
１ 自動車用シート ２ 座部 ３ 背もたれ部 ４ 床部 ５ スライド ６ 構成部品（チャイルドシート） １０ 台座構造 １１ サイドフランジ １２ サイドフランジ １７ 前方横管 １８ 後方横管 ２０ 懸架層 ２５ フラップ １３ 前部 １４ 前部 ３０ 固定ワイヤ １５ 後部 １６ 後部 ３１ 端部 ３２ 端部 ３３ 開ループ ３４ 固定部 ３５ 脚部 ３６ 脚部 ３７ 曲線部 ４０ 固定ワイヤ ４１ 端部 ４２ 端部 ４３ 開ループ ４４ 固定部 ４５ 開ループ ４６ 脚部 ４７ 脚部 ４８ 曲線部 ４９ 脚部 ５１ 脚部 ５２ 曲線部 ６０ 固定ワイヤ ６１ 端部 ６２ 端部 ６３ 開ループ ６４ 固定部 ６５ 開ループ ６６ 脚部 ６７ 脚部 ６８ 曲線部 ７０ 固定ワイヤ ７１ 固定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B60N 2/28 B60N 2/44

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 座部（２）と、座部の上方に取り付けら
    れている背もたれ部（３）とを有し、前記座部（２）
    が、 前記背もたれ部（３）から距離を隔てて配置されている
    前部（１３、１４）と、前記背もたれ部（３）に近い後
    部（１５、１６）とをそれぞれが有している２つのサイ
    ドフランジ（１１、１２）と、 前記サイドフランジ（１１、１２）の後部（１５、１
    ６）を接合する少なくとも１つの横管（１８）とを含む
    台座構造（１０）を有している自動車用シートにおい
    て、 前記座部（２）は、前記座部（２）の上に載せるように
    作られ、前記座部（２）に保持される構成部品を固定す
    る少なくとも１つの固定ワイヤ（３０；４０；６０）を
    有しており、前記固定ワイヤは実質的に硬質で、前記横
    管（１８）の周囲を通る少なくとも１つの開ループ（３
    ３；４３；６４）と、前記構成部品（６）が固定される
    ように作られた固定部（３４；４４；６４）とが間に延
    びている第１の端部（３１；３１；６１）と第２の端部
    （３２；４２；６２）とを有しており、 前記固定ワイヤ（３０；４０；６０）の前記第１の端部
    （３１；４１；６１）および前記第２の端部（３２；４
    ２；６２）は、前記横管（１８）に対して不動であり続
    けるように前記台座構造（１０）に接合されており、前
    記固定ワイヤ（３０；４０；６０）は、前記開ループ
    （３３；４３；６３）を前記横管（１８）の周囲で収縮
    させて力を前記横管（１８）に伝達させるに十分に大き
    い、前記構成部品（６）によって前記固定ワイヤの固定
    部（３４；４４；６４）に加えられる力の作用下で変形
    可能であることを特徴とする自動車用シート。
  2. 【請求項２】 前記少なくとも１つの開ループ（３３；
    ４３；６３）は、前記横管（１８）の直径よりも大きな
    直径を有している、請求項１に記載の自動車用シート。
  3. 【請求項３】 前記固定ワイヤ（３０；４０；６０）の
    前記第１の端部（３１；４１；６１）および前記第２の
    端部（３２；４２；６２）は、それぞれサイドフランジ
    （１１、１２）に向かって逆方向に延びている、請求項
    １または２に記載の自動車用シート。
  4. 【請求項４】 前記固定部（３４；４４；６４）は、前
    記横管（１８）と平行に延びている、請求項１〜３のい
    ずれか１項に記載の自動車用シート。
  5. 【請求項５】 前記少なくとも１つの開ループ（３３；
    ４３；６３）は、相互に直交し、かつ実質的にアーチ形
    の曲線部（３７；４８；６８）によって互いに接合され
    ている第１の直線脚部（３５；４６；６６）および第２
    の直線脚部（３６；４７；６７）を有しており、前記第
    １の脚部（３５；４６；６６）は前記固定ワイヤ（３
    ０；４０；６０）の第１の端部（３１；４１；６１）と
    一体になっており、前記第２の脚部（３６；４７；６
    ７）は前記固定部（３４；４４；６４）と一体になって
    いる、請求項１〜４のいずれか１項に記載の自動車用シ
    ート。
  6. 【請求項６】 前記横管（１８）に隣接しているフラッ
    プ（２５）が、前記両サイドフランジ（１１、１２）間
    を横方向に延びており、前記固定ワイヤ（３０；４０；
    ６０）の第１の端部（３１；４１；６１）および第２の
    端部（３２；４２；６２）が、前記少なくとも１つの開
    ループ（３３；４３；６４）の平面と実質的に直角に前
    記フラップ（２５）に接合されている、請求項５に記載
    の自動車用シート
  7. 【請求項７】 前記固定ワイヤ（４０；６０）は、前記
    横管（１８）の周囲を通り、前記固定ワイヤ（４０；６
    ０）の第２の端部（４２；６２）と前記固定部（４４，
    ６４）とにそれぞれ接合された第１の脚部（４９；６
    ９）および第２の脚部（５１；７１）を有する第２のル
    ープ（４５；６５）を有し、第１のループ（４３；６
    ３）および第２のループ（４５；６５）の前記第２の脚
    部（４７、５１；６７、７１）は、前記固定部（４４；
    ６４）とともに”Ｕ”字形を形成する、請求項５または
    ６に記載の自動車用シート。
  8. 【請求項８】 前記第１のループ（４３）の第１の脚部
    （４６）と第２のループ（４５）の前記第１の脚部（４
    ９）は、前記”Ｕ”字形の内側に配置されている、請求
    項７に記載の自動車用シート。
  9. 【請求項９】 前記第１のループ（６３）および第２の
    ループ（６５）の前記第１の脚部（６６，６９）は、前
    記”Ｕ”字形の外側に配置されている、請求項７に記載
    の自動車用シート。
  10. 【請求項１０】 前記２つの固定ワイヤ（３０；４０；
    ６０）は、前記後方横管（１８）上に配置されている、
    請求項１〜９のいずれか１項に記載の自動車用シート。
  11. 【請求項１１】 前記２つの固定ワイヤ（６０）は、互
    いに接合されている、請求項９または１０に記載の自動
    車用シート。
  12. 【請求項１２】 前記シート（１）がカラーをも有し、
    前記横管（１８）が前記２つのサイドフランジ（１１、
    １２）に対して回転可能に取り付けられており、前記少
    なくとも１つのループ（３３；４３；６３）は前記固定
    ワイヤ（３０；４０；６０）の前記固定部（３４；１
    ４；６４）に十分に大きな力が加えられると収縮して、
    前記横管（１８）の回転を制動する、請求項１〜１１の
    いずれか１項に記載の自動車用シート。
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