JP2009520627A5 - - Google Patents
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Description
本発明は、請求項1の前文に記載の自動車用乗員拘束装置に関する。
このタイプの乗員拘束装置は、自動車シートの背もたれから突出形成され、自動車シートに着座している乗員に面する側とは反対側に外側面を有する背もたれサイドチーク部と、自動車に装着された状態につき、背もたれサイドチーク部の外側面に面する内側面と、自動車の外部空間に面した、内側面とは反対側の外側面とを有する自動車の支持構造とを備えている。更に、この公知の乗員拘束装置は、自動車シートに配置され、外部空間から支持構造の外側面に力が加わる前に乗員を保護するために膨張可能となるエアバッグを有し、エアバッグが、膨張状態において、支持構造の内側面に支持され、支持構造の内側面から背もたれサイドチーク部の外側面に向かう反力を背もたれサイドチーク部の外側面に加える。
本発明は、自動車シートに着座している乗員が、拘束状態において、自動車シートにより良好に保持されるように構成された、冒頭に記載したタイプの乗員拘束装置を提供するという課題に基づいている。
この課題は、請求項1に記載の特徴を有する乗員拘束装置によって解決される。請求項1によれば、外部空間から支持構造の外側面への衝撃力の印加(例えば、側面衝突)を検出する衝突前検知装置が設けられ、この衝突前検知装置は、衝撃力の印加(作用)を検出すると、背もたれ(「バックレスト」とも称呼)に対して交差する膨張方向に沿った背もたれサイドチーク部(「サイドサポート」とも称呼)の膨張を作動する。
この場合、背もたれサイドチーク部も、膨張方向に対して交差する方向に膨張可能であるか、あるいは、膨張方向に沿った膨張であるために、膨張方向に対して交差する方向に沿っての膨張は抑制される。
移動可能な背もたれサイドチーク部は、第1に、自動車シートに着座している乗員の側方支持の向上、ひいては、自動車シートとの連結の向上を果たす働きをし、第2に、延伸した背もたれサイドチーク部は、膨張したエアバッグと乗員との間の力の伝達体および負荷の分散体として機能する。
背もたれサイドチーク部によって予め位置決めされたエアバッグは、起動時に、既にほぼ作動位置に位置しているため、迅速に展開して乗員に早い段階で作用を及ぼすことが可能となる。背もたれサイドチーク部に対する展開時のエアバッグ(および、適切ならばエアバッグのカバー)の衝撃パルスによって、適切ならば、エアバッグに完全に充填される前でも、背もたれサイドチーク部と乗員との接触によって作用が生じ始める。エアバッグは、自動車シートに背もたれサイドチーク部の外側面に隣接して配置されることが好ましい。
負荷分散体である延伸した背もたれサイドチーク部を介したエアバッグの乗員に対する平面的な作用は、高性能エアバッグの使用を可能にし、効果的な乗員の保護に有利な効果を奏する。
衝突前検知装置の機能によって、エアバッグは、適切ならば、早い段階で起動でき、侵入開始前でも、背もたれサイドチーク部を介して乗員に作用し、乗員と支持構造との間のスペースを能動的に広げることが可能である。この場合、乗員は、変形する背もたれ(背もたれサイドチーク部)とエアバッグとによって押されて支持構造(例えば、ドア構造)から離間する。これによって、有効な吸収路が広がり、侵入する支持構造が乗員に当る相対速度が低下する。
エアバッグは、例えば、衝突物体による自動車の減速または変形を検出することによって、実際に起こっている衝突を感知するように構成された衝突センサによって起動されることが好ましい。
膨張可能な背もたれサイドチーク部の更なる利点は、軟質の構造体や乗員の身体部分を押し退けることによって、それ自体が位置決めに要するスペースを確保する能力を有していることである。そのため、背もたれサイドチーク部に連結されたエアバッグモジュール(エアバッグ)の十分大きい展開スペースが確保される。
本発明の一つの実施形態では、背もたれサイドチーク部が、不作動位置と作動位置との間を膨張方向に沿って前後に移動可能な背もたれサイドチーク部本体を有している。当該背もたれサイドチーク部本体は、背もたれサイドチーク部(適切ならばカバーを有する発泡体)の外カバーによって被覆可能である。ここで、背もたれ本体は、不作動位置から作動位置へ移動して、背もたれサイドチーク部を膨張状態にするように構成されている。ないしは、少なくとも1つの(適切ならば、可逆的に)膨張可能な本体が、背もたれサイドチーク部に設けられ、その少なくとも1つの膨張体の膨張によって背もたれサイドチーク部の膨張状態が形成または設定可能であるように構成可能である。
自動車シートの背もたれが、背もたれの基部体として背もたれフレームを有することが好ましく、この背もたれフレームに、背もたれサイドチーク部本体が、不作動位置から作動位置へ移動するように移動可能に取り付けられていることが好ましい。
本発明の一つの変更例では、背もたれサイドチーク部本体が、第1及び第2レバーを介して背もたれフレームに移動可能に取り付けられ、2つのレバーは、それぞれ一方の端部を介して背もたれサイドチーク部本体に回動可能に取り付けられ、かつ、他方の端部を介して背もたれフレームに回動可能に取り付けられている。
2つのレバーが、両端部を互いに一体的に接続するそれぞれの中央部を介して互いに相対回動可能に固定されていることが好ましい。あるいは、2つのレバーが、それぞれ背もたれサイドチーク部に沿った軸回りに回動可能に背もたれフレームに取り付けられ、背もたれサイドチーク部が、膨張方向に沿って膨張すると(すなわち、背もたれサイドチーク部本体の不作動位置から作動位置への移動時)、自動車シートに正しく着座している乗員の方向に移動するように構成されていることが好ましい。
背もたれサイドチーク部本体の運動を移動させるために、衝突前検知装置と連動する運動発生装置(「作動装置」とも称呼)が設けられている。当該運動発生装置は、支持構造の外側面への衝撃力の印加が検出されると、2つのレバーの少なくとも一方、とりわけ、両レバーを回動させて、背もたれサイドチーク部本体を不作動位置から作動位置へ移動するように構成されている。
回動可能なレバーによって直線移動可能に取り付ける方法に代わる方法として、案内手段が、背もたれサイドチーク部本体を背もたれフレームに直線移動可能に取り付けるために設けられる。案内手段は、背もたれフレームに膨張方向に沿って形成された少なくとも1つの長孔を有し、背もたれサイドチーク部本体側には、この長孔と係合したピンが設けられ、ピン、ひいては背もたれサイドチーク部本体が、不作動位置から作動位置へ膨張方向に沿って背もたれフレーム上を移動可能であるように構成されている。この2つの位置には、それぞれ少なくとも1つの長孔の閉鎖部が対応して設けられている。背もたれフレームにこのような長孔が2つ互いに平行に形成されていると好ましい。この場合、2つのピンは、背もたれサイドチーク部本体から突出し、それぞれの長孔に摺動係合している。
本発明の一つの変更例では、エアバッグパッケージを支持するモジュールサポートが設けられ、モジュールサポートは、少なくともエアバッグを備え、適切ならば、エアバッグを膨張させるためのガス発生装置を備えている。モジュールサポートは、平面状の構成であり、背もたれサイドチーク部に沿って延在する境界領域を有し、この境界領域には、背もたれサイドチーク部に沿って延在してエアバッグパッケージの収容体を形成する凸状湾曲部が設けられていることが好ましい。
モジュールサポートは、エアバッグパッケージを囲む剛性ハウジングとして構成され、衝突前検知装置が支持構造の外側面への衝撃力の印加を検出すると、背もたれサイドチーク部の外側面から支持構造の内側面に向かう移動方向に沿って第1位置から、延出した第2位置ヘと移動されるように構成されていることが好ましい。
ハウジングは、少なくとも一つの開口可能領域を有し、エアバッグが(開口可能領域が開口した状態で)自動車室内に展開可能とされている。モジュールサポートが、第1位置から第2位置ヘと移動する際に、開口可能領域は、支持構造の内側面と背もたれサイドチーク部の外側面との間に位置していることが好ましく、これによって、エアバッグは、支持構造の内側面と背もたれサイドチーク部の外側面との間に膨張方向に沿って(障害なく)自由に展開可能であるように構成されている。
モジュールサポート(ハウジング)を移動させるために、衝突前検知装置と連動する運動発生装置(作動装置)が設けられている。運動発生装置は、衝突前検知装置が支持構造の外側面への衝撃力の印加を検出すると、モジュールサポートを第1位置から第2位置へ移動するように構成されている。運動発生装置は、モジュールサポートを電気モータや空気圧で、または、火工的に(火薬を用いて)移動させることが可能である。
本発明の更なる実施の形態では、背もたれサイドチーク部本体がエネルギー吸収クッションを備えるか、あるいは、エネルギー吸収クッションとして構成されている。
背もたれサイドチーク部本体の作動位置において、前記クッションが、支持構造の内側面と、自動車シートに正しく着座している乗員の骨盤との間に膨張方向に対して交差する方向に配置されていることが好ましい。
本発明の一つの変更例では、クッションが、延伸方向に沿って縦方向に延在する第1アームを少なくとも介して、不作動位置から作動位置へ回動可能であるように自動車シートに取り付けられている。この場合、第1アームは、支持構造に面したクッションの外側面の中央に接続領域を介して強固に固定されているか、あるいは、移動可能に、特に回転可能に、前記外側面に取り付けられていることが好ましい。接続領域は、第1アームの中央部を介して第1アームの支持領域に接続され、第1アームは、この支持領域を介して、回転軸回りに回動可能であるように自動車シートの背もたれに接続されたシート部に取り付けられている。この回転軸は、自動車シートが自動車に装着された状態につき、車体横軸に対して平行であることが好ましい。
第1アームの自由第1端部が、接続領域から第1アームの延伸方向に沿って突出し、この第1端部が、クッションとともに背もたれサイドチーク部のフレーム構造を形成する可撓性の縦方向に延伸した背もたれサイドチーク支持部を介して、背もたれ(背もたれフレーム)に接続され、背もたれサイドチーク支持部は、クッションが不作動位置から作動位置へ移動すると、膨張方向に沿って縦方向の延伸に対して交差する方向に移動される。すなわち、クッションは、移動時に、背もたれサイドチーク支持部を携行して移動する。
背もたれ本体が不作動位置から作動位置へ移動するように第1アームを回転軸回りに回動させるには、第1アームの自由第2端部が、支持領域から延伸方向に沿って突出し、このような第1アームの回動のために、当該自由第2端部が、運動発生装置によって駆動される駆動輪と噛合した歯部を有する。運動発生装置は、衝突前検知装置と連動し、支持構造の外側面への衝撃力の印加が検出されると、駆動輪を駆動してクッションを不作動位置から作動位置へ移動するように構成されている。
歯部の代わりに、縦方向に延伸した連結要素が、第1アームの第2自由端部に作用し、第2自由端部が、運動発生装置の直線運動を第1アームに伝達して第1アームを回動させるように構成することも可能である。
不作動位置から作動位置へのクッションの移動を補助するために、第2アームが設けられていることが好ましい。第2アームは、第1自由端を介してクッションに取り付けられ、かつ、第1自由端の反対側の第2自由端を介して背もたれに取り付けられている。
一つの変更例では、クッションは、エアバッグを膨張させるためのガスを発生可能なガス発生装置を支持するサポートとして機能する。この場合、クッションは、ガス発生装置を収容していることが好ましく、それによって、第1に、ガス発生装置を損傷から保護し、第2に、保護対象の乗員をガス発生装置から保護する。
本発明の一つの実施形態では、エアバッグパッケージは、背もたれサイドチーク支持部に固定されている。この場合、背もたれサイドチーク支持部は、モジュールサポートの機能を果たす。
エアバッグは、膨張状態において、背もたれサイドチーク部を越えて膨張方向に沿って突出し、膨張状態において、背もたれサイドチーク部の前方境界部から車体中央に向かって膨出することが好ましい。これは、特に、前方への成分が比較的大きい側面衝突の際に、乗員の拘束の向上に寄与する。
本発明の一つの変更例では、エアバッグは、第1チャンバと、第1チャンバを囲む第2チャンバを有し、第1チャンバには、少なくとも1つの連通口が設けられ、これによって、第1チャンバ内に導入されたガスは、連通口から第2チャンバに流入し、エアバッグは、第1チャンバを介してガスが充填されるように構成されている。
越流部断面(連通口)の形状が適切であるとすると、外側の第2チャンバにガスが充填される前でも内側の第1チャンバは高圧になるため、エアバッグは、比較的速い段階で背もたれサイドチーク部を介して乗員に作用することが可能である。ガス発生装置からのガスの供給が減少して無くなると、エアバッグの第1チャンバと第2チャンバの圧力が等しくなり、外側の第2チャンバのみが、背もたれサイドチーク部を介して乗員に平面状に作用する。
本発明の更なる実施形態では、自動車シートが、車体横軸に対して平行に車室内に向かって移動可能であるか、あるいは、車体長手軸に対して平行な車軸回りに回転可能である。それぞれ対応する運動発生装置が、衝突前検知装置を介して起動される。自動車シートの移動又は回転によって、更なる吸収路が、自動車シートに着座している乗員と支持構造との間に形成され、それぞれ対応するエアバッグを介して乗員の効果的な保護が可能となる。ここでは、自動車シートは、受動的であってもよい。すなわち、エアバッグによってシートに加わる反力によって、シートが移動するようにしてもよい。
本発明の別の実施形態では、このような更なる吸収路、または、支持構造と自動車シートとの間のエアバッグの展開スペースの維持は、車体横軸に沿って変形可能な自動車シートによって確保されることが好ましい。すなわち、自動車シート、特に、背もたれ又は背もたれサイドチーク部は、膨張するエアバッグが、支持構造に支持され、自動車室内に向かう反力を自動車シートに伝達する際に、車体横軸に沿って制御された態様で変形するように構成されている。
ガス発生装置と連動する衝突センサが設けられていることが好ましく、衝突センサは、支持構造の外側面への力の印加が検出されると、ガス発生装置を作動させてエアバッグを膨張させる。衝突センサは、実際に力の印加が生じていることを検知する検知装置であることが好ましい。適切ならば、衝突センサは、前記の衝突前検知装置であってもよい。ガス発生装置は、背もたれサイドチーク部の調整(膨張)後、または、車体横軸に沿って延出可能なエアバッグハウジングの延出後に、衝突センサによって起動されることが好ましい。
本発明では、支持構造は、側部自動車ボディーの一部または一領域、特に、自動車ドアまたは自動車ピラー(例えば、Bピラー)である。自動車シートは、運転席または助手席であることが好ましい。
本発明の更なる特徴及び利点は、図に係る、実施形態に関する以下の記述により明らかにされる。
図7Aは、図7Bとともに、運転席として構成された背もたれ3を有する自動車シート2を備えた乗員拘束装置1を示している。背もたれ3は、自動車に装着された状態につき、車体の長手軸xと横軸yとによって規定される延在面に沿って延在してシート面を形成するシート部60(図示されていない)上において、車体横軸yに対して平行な車体軸回りに回動(傾斜角を変化)可能であるように取り付けられている。
乗員拘束装置1は、外部空間Aから支持構造5の外側面5aに対して車体の横軸y方向に少なくとも1つの成分を有する方向に加えられる力に対して、自動車シート2に着座している乗員Pを保護する働きをする。通常、衝突物体(例えば、自動車)が自動車の側面ボディー(この場合、支持構造5の外側面5a)に衝突する側面衝突の場合に、このような力の印加が生じる。
自動車シート2の背もたれ3は、自動車シート2に正しく(通常の着座状態で)着座している乗員Pの支持面を形成している。当該支持面は、背もたれ3をまっすぐに立てた状態で、垂直車軸zに対して平行な車軸と、車体横軸yに対して平行な車軸とによって規定される延在面に沿って延在している。背もたれサイドチーク部4は、背もたれ3の直立状態では、垂直車軸zに沿って長手方向に延伸するように延在し、背もたれ3に沿って延在する背もたれ3の境界領域の両側において背もたれ3から突出形成されている。
運転席として構成された自動車シート2の場合、2つの背もたれサイドチーク部4のうちの一方は、支持構造5に隣接している。ここでは、支持構造5は、(側部)ドア構造であり、BピラーまたはBピラーの一部を有していてもよい。
この背もたれサイドチーク部4は、支持構造5が自動車に組み込まれた状態につき、支持構造5の自動車室内Iに面する内側面5bに面して外側面4aを有し、車体横軸y方向において支持構造5に対向配置されている。
背もたれサイドチーク部4の外側面4aと支持構造5の内側面5bとの間で膨張するエアバッグ6を予め位置決めするために、背もたれサイドチーク部4は、背もたれ3の基本フレーム構造を形成する背もたれフレームLに移動可能に取り付けられた背もたれサイドチーク部本体Kを有し、背もたれサイドチーク本体Kが、直進方向に向いた膨張方向Rに沿って不作動位置から作動位置へ移動可能であるように構成されている。これによって、背もたれサイドチーク部4が膨張方向Rに膨張する。
移動可能な背もたれサイドチーク部4は、エアバッグ6とエアバッグ6に収容されたガス発生装置Gとによって形成されたエアバッグパッケージMのモジュールサポートTを有している。モジュールサポートTは、平面状に(例えば、金属板で)形成され、背もたれ3の直立状態では、垂直車軸zに沿って延在する。この場合、モジュールサポートTは、(支持構造5から見て)凸状に湾曲した境界領域T’を有し、この湾曲によって、エアバッグパッケージMの収容体を形成する。この収容体は、少なくとも断面においてエアバッグパッケージMまわりに係合している。
背もたれサイドチーク部4を膨張させるために、モジュールサポートTは、第1レバーHおよび第2レバーH’を介して、正確には、背もたれ3の直立状態につき垂直車軸zに対して平行な軸回りに、背もたれ3の背もたれフレームLに回動可能に取り付けられ、モジュールサポートTが、図7Aに示された不作動位置から作動位置(図7B参照)の方向へ(ここでは車体長手軸xに対して平行な)膨張方向Rに沿った回動時に、車体横軸yに沿って自動車シート2に着座している乗員Pの方に接近するように構成されている。モジュールサポートTとこれに取り付けられたエアバッグパッケージM、および、モジュールサポートTを背もたれフレームLに連結するためのレバーH,H’は、カバー材(例えば発泡材)によって囲まれている。このカバー材は、被覆した構成部品とともに、自動車シート2の調節可能な背もたれサイドチーク部4を構成する。
差し迫る急迫の側面衝突、すなわち、支持構造5の外側面5aに力が加わり、車体横軸y方向の成分を有する力が加わることを検出するために、このような力の作用が検出された場合に運動発生装置Bを起動する衝突前検知装置7が設けられている。運動発生装置Bは、背もたれサイドチーク部本体Kを作動位置へ回動させて、背もたれサイドチーク部4が膨張方向に延伸し、背もたれサイドチーク部4の外側面4aと反対側の内側面4bが、乗員Pの支持面を形成するように構成されている(図2A参照)。
背もたれサイドチーク部4の展開後、衝突センサ7は、衝突(すなわち、支持構造5の外側面5aに特定の力が作用したこと)を検知すると、図2Bに示されているように、ガス発生装置Gを起動してエアバッグ6を膨張させる。適切ならば、衝突センサ7は、衝突前検知装置7であってもよい。
エアバッグ6は、膨張すると、支持構造5の内側面5b上に支持され、反力Fが背もたれサイドチーク部4に作用する。この反力Fは、乗員Pに平面状に当接している背もたれサイドチーク部4の内側面4bを介して乗員Pに伝達される。
図2A〜2Cは、図1A〜1Cに示されているようなシーケンスを示しているが、図1A〜1Cとは異なり、衝突前検知装置である衝突センサ7によってガス発生装置Gが早い段階で起動されるため、(例えば、衝突物体が外部空間Aから支持構造5の外側面5aに衝突することによる)支持構造5の侵入開始前でも、エアバッグ6は、背もたれサイドチーク部4を介して乗員Pに作用する。これによって、支持構造5(例えば、ドア構造)と乗員Pとの間のスペースは、乗員を保護すべく能動的に拡大可能である。
図3A〜3Cに示されている背もたれサイドチーク部の作動シーケンスでは、図1A〜1Cとは異なり、2つのチャンバ6a,6bを有するエアバッグ6が用いられている。この場合、まず外側の第2チャンバ6b内に配置されている内側の第1チャンバ6aにガスが充填される。2つのチャンバ6a,6bは、少なくとも1つの連通口を介して互いに接続されている。第1チャンバ6aは、容量が比較的小さいために、非常に早く膨張して硬くなるので、自動車シート2と支持構造5との迅速な機械的連結が第1チャンバ6aを介して可能となる。この連結の速度は、容量、および、第1チャンバ6aとそれを囲む第2チャンバ6bとの間の越流部断面積(連通口の大きさ)によって設定可能であり、有利である。
図1A〜1Cに示されている背もたれサイドチーク部の膨張/エアバッグ作動シーケンスとは異なり、図4A〜4Cでは、自動車シート2は、更に、自動車フロアに取り付けられ、車体横軸yに沿って移動可能であり、運動発生装置B’’’によって支持構造5から遠ざけることが可能なように構成されている。この場合、運動発生装置B’’’は、側面衝突が検出された場合に、運動発生装置B’’’と連動して運動発生装置B’’’を作動させる衝突前検知装置7を介して作動する。
前方への成分が大きい(すなわち、衝突物体の車体横軸yに沿った移動方向の成分が車体長手軸xに沿った移動方向の成分よりも小さい)側面衝突の際に、乗員Pの保護を強化するために、図5A〜5Cに示されているように、エアバッグ6は、更に、膨張状態において、少なくとも部分的に車体横軸yに沿って乗員Pの前方に突き出るように構成されている。
図6A〜6Cは、図1A〜1Cに示されている乗員拘束装置1の作動の順序が示されているが、図1A〜1Cとは異なり、モジュールサポートT’’が、エアバッグ6とガス発生装置G(図6A〜6Cには示されていない)を収容する剛性ハウジングとして構成されている。モジュールサポートT’’は、外部空間Aから支持構造5の外側面5aに作用する力から乗員Pを保護するために、更に、車体横軸yに沿って直線移動可能であるように、背もたれサイドチーク部4、正確には、背もたれフレームLに取り付けられ、ハウジングT’’が、自動車シート2の背もたれサイドチーク部4内に完全に配置されている第1位置から、好ましくは、車体横軸yに沿って支持構造5の内側面5bを押し付けることによって、支持構造5に機械的に連結された第2位置へ移動可能であるように構成されている。これは、車体横軸y方向に運動成分を有す衝突物体が外部空間Aから支持構造5の外側面5aに衝突した場合、その侵入を防ぎ、ひいては、支持構造5の内側面5bと背もたれサイドチーク部4の外側面4aとの間の吸収路の閉鎖を防ぐ。
更に、ハウジングT’’は、第2位置に移動すると、支持構造5の内側面5bに押し付けられ、力が自動車シート2に伝導されて自動車シート2を車体横軸yに沿って車室内I側に移動させる。これによって、有効な吸収路が拡大して乗員Pを保護する。
第1位置から第2位置へ移動することによって支持構造5の内側面5bに当接するハウジングT’’の当接面は、特に安定した構成であり、支持構造5との良好な機械的連接が可能である。不作動位置では、この当接面は、支持構造5に面する背もたれサイドチーク部4の外側面4aに面一に埋設されていることが好ましい。
更に、ハウジングT’’が第2位置へ移動することによって(図6C参照)、ハウジングT’’の開口可能領域20(エアバッグ6は、開口可能領域20の開口状態において、開口可能領域20から自動車室内Iに展開可能である)は、支持構造5と自動車シート2との間に車体横軸yに沿って位置するため、エアバッグ6は、開口可能領域20(開口状態)から車体長手軸xに沿って(障害なく)自由に展開可能となり、侵入する衝突物体から乗員Pを保護する。
エアバッグ6のハウジングT’’が、ちょうどいいタイミングで移動可能であるようにするために、運動発生装置B’’は、差し迫る側面衝突を検出するとハウジングT’’を第2位置へ移動する衝突前検知装置7に連結されている。
図8Aは、図8Bとともに、図7Aおよび図7Bに示されている乗員拘束装置1の変更例を示している。図7A、7Bとは異なり、エアバッグパッケージMを備えた背もたれサイドチーク部本体Kは、背もたれフレームLに、回動可能にではなく、直線移動可能に取り付けられている。
そのために、一方の端部Eを介して背もたれサイドチーク部本体Kに回動可能に取り付けられ、他方の端部を介して自動車シートの背もたれフレームLに回動可能に取り付けられた第1レバーHは、背もたれサイドチーク部本体Kの上部(垂直車軸zに対して)から延出し、背もたれフレームL上の第1レバーHの支持点は、垂直車軸zに沿って背もたれサイドチーク部側の支持点よりも下方に配置されている。
背もたれフレームLに背もたれサイドチーク部本体Kを直線移動可能に取り付けるために、更に、第2レバーH’が設けられ、第2レバーH’も、背もたれサイドチーク部本体Kを背もたれフレームLに接続している。この場合、第2レバーH’は、一方の端部Eが垂直車軸zに沿って背もたれサイドチーク部本体Kの下部に回動可能に取り付けられ、他方の端部E’が背もたれフレームLに、第1レバーHの他方端部E’より上方に回動可能に取り付けられている。従って、第1レバーHの中央部分10は、第2レバーH’の中央部分10に交差し、両中央部分10が互いに相対回転可能に接続されている。両レバーH,H’が、背もたれサイドチーク部本体Kおよび背もたれフレームLに回動可能に固定されている軸、および、両レバーが互いに回動可能に固定されている軸は、互いに平行で、車体横軸yに沿って延在している。このようにして、背もたれサイドチーク部本体Kは、背もたれフレームLに取り付けられ、車体長手軸x(膨張方向R)に沿って移動可能となる。背もたれサイドチーク部本体Kは、2つのレバーH,H’が垂直車軸zに沿って互いにほぼ平行に延在する不作動位置(図8A参照)から、2つのレバーH,H’が車体長手軸xに沿った向きに配置される作動位置(図8B参照)へ、運動発生装置Bを介して移動する。運動発生装置Bは、衝突前検知装置7と連動し、例えば、2つのレバーH,H’のうちの一方に、または、直接、背もたれサイドチーク部本体Kに作用可能である。
図9Aは、図9Bとともに、図7A〜図8Bに示されている乗員拘束装置1の更なる変更例を示している。背もたれサイドチーク部本体Kは、円形の平面クッション30として構成され、クッション30を囲む背もたれサイドチーク部4(図9A、9Bには図示されていない)を膨張させるために、ほぼ水平なシート面を形成する自動車シート2のシート部60に、延伸方向40に沿って延在する第1アーム50を介して、車体横軸yに対して平行な回転軸Dまわりに取り付けられている。従って、第1アーム50が直進方向に回動すると、クッション30は、車体長手軸x(膨張方向R)に沿って移動して、背もたれサイドチーク部4が、車体長手軸xに沿って膨張する。クッション30は、エネルギー吸収材、特に、発泡材で形成されていることが好ましく、動作位置では、自動車シート2に着座している乗員Pの骨盤の高さに垂直車軸zに沿って配置され、侵入する物体から乗員Pを保護する。
シート部60に回動可能に取り付けるために、第1アーム50は、接続領域51を介して、支持構造5の内側面5bに面するクッションの外側面35の中央に強固に接続される。しかし、この接続部は、回動時にクッション30が空間における角度位置を保持可能であるように、回転可能に構成してもよい。接続領域51は、第1アーム50の中央部52を介して第1アーム50の支持領域53に接続され、第1アーム50は、支持領域53を介して、シート部60の側方、正確には、シート部の支持構造5に面する側に、回転軸D回りに回動可能であるように取り付けられている。
可撓性の縦方向に延伸した背もたれサイドチーク支持部70が、接続領域51から延出し、アーム50の第1自由端部54を介して、アーム50または接続領域51に接続されている。背もたれサイドチーク支持部70は、クッション30とともに、背もたれサイドチーク部4のフレーム構造を形成し、自動車シートに正しく着座している乗員Pの胸部とほぼ同じ高さで、背もたれフレームLに接続されている。従って、背もたれサイドチーク支持部70は、(適切ならば)可撓性エアバッグパッケージMを支持する働きも有して有利である。クッション30が車体長手軸xに沿って作動位置に移動すると、これとともに背もたれサイドチーク支持部70も帯同状に移動し、伸張する。
第1アーム50を回転軸D回りに回動させるには、支持領域53が、第1アーム50の第2自由端部55に一体状に接続されることが好ましい。第2自由端部55は、歯部として構成され、第1アーム50を回動させるために、衝突前検知装置7と連動する運動発生装置B’によって駆動される駆動輪80と噛合する。運動発生装置B’は、衝突前検知装置7と連動し、差し迫る側面衝突を検出すると、駆動輪80を駆動してクッション30を動かすように構成されている。
不作動位置から作動位置へのクッション30の移動を補助するために、第2アーム65が設けられていることが好ましい。第2アーム65は、第1自由端66を介してクッション30の境界領域に取り付けられ、かつ、第1自由端66の反対側の第2自由端67を介して背もたれ3、正確には、背もたれフレーム8に取り付けられている。この場合、第2アーム65は、車体横軸yに対して平行な軸の回りに回転可能に取り付けられている。
図10Aは、図10Bとともに、図9A、9Bに示されているタイプの別の乗員拘束装置1を示している。図9A、9Bとは異なり、第2アーム65は設けられていない。運動発生装置B’と衝突前検知装置7は、図9A、9Bと同様に構成されているが、図10A、10Bには図示されていない。
ここで用いられている運動発生装置B,B’,B’’,B’’’は、可逆的にも非可逆的にも(例えば火工的に、すなわち火薬を用いて)動作可能である。原則的に、適切な運動発生装置としては、スプリング、ガス発生装置、電気モータ、空気圧がある。
要約すると、本発明による解決手段は、特に、次のような利点をもたらす。背もたれサイドチーク部または保護する乗員に比較的強い力を力のピークなしで平面状に伝達することによる保護能力の向上。このような力の比較的速い段階での伝達。適切ならば、エアバッグ6の吸収路の拡大、および、エアバッグ6を予め位置決めすることによる展開信頼性の増大。乗員Pの自動車シート2との連結の向上。適切ならば、背もたれサイドチーク部とエアバッグ6の位置決めの可逆性。本発明による乗員拘束装置1は、衝突前検知装置(例えば、レーダ)を装備しているあらゆる自動車に使用可能である。
本発明では、「請求項3に記載の乗員拘束装置であって、前記背もたれサイドチーク部本体(K)が前記不作動位置から前記作動位置へ移動することによって、前記背もたれサイドチーク部(4)が前記膨張方向(R)に沿って膨張することを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様1)を採り得る。
また本発明では、「請求項1から3、前記態様1のいずれかに記載の乗員拘束装置であって、前記エアバッグ(6)が、前記背もたれサイドチーク部(4)の前記外側面(4a)に配置されていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様2)を採り得る。
また本発明では、「請求項1から3、前記態様1,2のいずれかに記載の乗員拘束装置であって、エアバッグパッケージ(M)を支持するモジュールサポート(T)が、少なくとも前記エアバッグ(6)を備えていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様3)を採り得る。
また本発明では、「請求項1から3、前記態様1から3のいずれかに係る乗員拘束装置であって、前記エアバッグ(6)を膨張させるためのガス発生装置(G)を備えていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様4)を採り得る。
また本発明では、「前記態様3ないし4に記載の乗員拘束装置であって、前記エアバッグパッケージ(M)が前記ガス発生装置(G)を備えていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様5)を採り得る。
また本発明では、「請求項3、前記態様1のいずれか一方、及び、前記態様3、または、前記態様3に係る前記態様4、5のいずれか一方に記載の乗員拘束装置であって、前記背もたれサイドチーク部本体(K)が、前記エアバッグパッケージ(M)とともに、前記モジュールサポート(T)を備えていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様6)を採り得る。
また本発明では、「請求項1から3、前記態様1から6のいずれかに記載の乗員拘束装置であって、前記背もたれ(3)が、前記背もたれ(3)の基体として背もたれフレーム(L)を有することを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様7)を採り得る。
また本発明では、「前記態様7及び請求項3、または、請求項3に係る前記態様1から6のいずれかに記載の乗員拘束装置であって、前記背もたれサイドチーク部本体(K)が、前記不作動位置から前記作動位置へ移動するように、前記背もたれフレーム(L)に移動可能に取り付けられていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様8)を採り得る。
また本発明では、「前記態様8に記載の乗員拘束装置であって、前記背もたれサイドチーク部本体(K)が、第1及び第2レバー(H,H’)を介して前記背もたれフレーム(L)に移動可能に取り付けられ、前記2つのレバー(H,H’)は、それぞれ一方の端部(E)を介して前記背もたれサイドチーク部本体(K)に回動可能に取り付けられ、かつ、他方の端部(E’)を介して前記背もたれフレーム(L)に回動可能に取り付けられていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様9)を採り得る。
また本発明では、「前記態様9に記載の乗員拘束装置であって、前記2つのレバー(H,H’)が、前記両端部(E,E’)を互いに接続するそれぞれの中央部(10)を介して互いに相対回動可能に固定されていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様10)を採り得る。
また本発明では、「請求項1から3、前記態様1のいずれかに記載の乗員拘束装置であって、前記エアバッグ(6)が、前記背もたれサイドチーク部(4)の前記外側面(4a)に配置されていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様2)を採り得る。
また本発明では、「請求項1から3、前記態様1,2のいずれかに記載の乗員拘束装置であって、エアバッグパッケージ(M)を支持するモジュールサポート(T)が、少なくとも前記エアバッグ(6)を備えていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様3)を採り得る。
また本発明では、「請求項1から3、前記態様1から3のいずれかに係る乗員拘束装置であって、前記エアバッグ(6)を膨張させるためのガス発生装置(G)を備えていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様4)を採り得る。
また本発明では、「前記態様3ないし4に記載の乗員拘束装置であって、前記エアバッグパッケージ(M)が前記ガス発生装置(G)を備えていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様5)を採り得る。
また本発明では、「請求項3、前記態様1のいずれか一方、及び、前記態様3、または、前記態様3に係る前記態様4、5のいずれか一方に記載の乗員拘束装置であって、前記背もたれサイドチーク部本体(K)が、前記エアバッグパッケージ(M)とともに、前記モジュールサポート(T)を備えていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様6)を採り得る。
また本発明では、「請求項1から3、前記態様1から6のいずれかに記載の乗員拘束装置であって、前記背もたれ(3)が、前記背もたれ(3)の基体として背もたれフレーム(L)を有することを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様7)を採り得る。
また本発明では、「前記態様7及び請求項3、または、請求項3に係る前記態様1から6のいずれかに記載の乗員拘束装置であって、前記背もたれサイドチーク部本体(K)が、前記不作動位置から前記作動位置へ移動するように、前記背もたれフレーム(L)に移動可能に取り付けられていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様8)を採り得る。
また本発明では、「前記態様8に記載の乗員拘束装置であって、前記背もたれサイドチーク部本体(K)が、第1及び第2レバー(H,H’)を介して前記背もたれフレーム(L)に移動可能に取り付けられ、前記2つのレバー(H,H’)は、それぞれ一方の端部(E)を介して前記背もたれサイドチーク部本体(K)に回動可能に取り付けられ、かつ、他方の端部(E’)を介して前記背もたれフレーム(L)に回動可能に取り付けられていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様9)を採り得る。
また本発明では、「前記態様9に記載の乗員拘束装置であって、前記2つのレバー(H,H’)が、前記両端部(E,E’)を互いに接続するそれぞれの中央部(10)を介して互いに相対回動可能に固定されていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様10)を採り得る。
また本発明では、「前記態様9に記載の乗員拘束装置であって、前記2つのレバー(H,H’)が、それぞれ前記背もたれサイドチーク部(4)に沿った軸(15)回りに回動可能に前記背もたれフレーム(L)に取り付けられていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様11)を採り得る。
また本発明では、「前記態様9から11のいずれかに記載の乗員拘束装置であって、前記衝突前検知装置(7)と連動し、前記支持構造(5)の前記外側面(5a)への衝撃力の印加が検出されると、前記2つのレバー(H,H’)の少なくとも一方、とりわけ、両レバー(H,H’)を回動させて、前記背もたれサイドチーク部本体(K)を前記不作動位置から前記作動位置へ移動するように構成されている運動発生装置(B)を備えていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様12)を採り得る。
また本発明では、「前記態様8、または、前記態様8に係る前記態様9から12のいずれかに記載の乗員拘束装置であって、案内手段が、前記背もたれサイドチーク部本体(K)を前記背もたれフレーム(L)に移動可能に取り付けるために設けられていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様13)を採り得る。
また本発明では、「前記態様13に記載の乗員拘束装置であって、前記案内手段が、前記背もたれフレーム(L)に形成された少なくとも1つの凹部を有し、前記背もたれサイドチーク部本体(K)に形成されたピンが前記凹部に係合して、前記背もたれサイドチーク部本体(K)が前記膨張方向(R)に沿って前記背もたれフレーム(L)上を摺動可能であるように構成されていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様14)を採り得る。
また本発明では、「前記態様3、または、前記態様3に係る前記態様4から14のいずれかに記載の乗員拘束装置であって、前記モジュールサポート(T)が、平面状の構成であり、前記背もたれサイドチーク部(4)に沿って延在する境界領域(T’)を有し、前記境界領域(T’)には、前記背もたれサイドチーク部(4)に沿って延在して前記エアバッグパッケージ(M)の収容体を形成する凸状湾曲部が設けられていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様15)を採り得る。
また本発明では、「前記態様3、または、前記態様3に係る前記態様4から14のいずれかに記載の乗員拘束装置であって、前記モジュールサポート(T)が、前記エアバッグパッケージ(M)を囲むハウジング(T’’)として構成され、前記衝突前検知装置(7)が前記支持構造(5)の前記外側面(5a)への衝撃力の印加を検出すると、前記背もたれサイドチーク部(4)の前記外側面(4a)から前記支持構造(5)の前記内側面(5b)に向かう移動方向(R’)に沿って第1位置から第2位置ヘと移動されるように構成されていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様16)を採り得る。
また本発明では、「前記態様16に記載の乗員拘束装置であって、前記モジュールサポート(T’’)が、少なくとも一つの開口可能領域(20)を有し、前記エアバッグ(6)が前記開口可能領域(20)から自動車室内(I)に展開可能であることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様17)を採り得る。
また本発明では、「前記態様17に記載の乗員拘束装置であって、前記モジュールサポート(T’’)が、前記第1位置から前記第2位置へと移動する際に、前記開口可能領域(20)が、前記支持構造(5)の前記内側面(5b)と前記背もたれサイドチーク部(4)の前記外側面(4a)との間に位置し、前記エアバッグ(6)が、前記支持構造(5)の前記内側面(5b)と前記背もたれサイドチーク部(4)の前記外側面(4a)との間に前記膨張方向(R)に沿って展開可能であるように構成されていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様18)を採り得る。
また本発明では、「前記態様16から18のいずれかに記載の乗員拘束装置であって、前記衝突前検知装置(7)と連動し、前記衝突前検知装置(7)が前記支持構造(5)の前記外側面(5a)への衝撃力の印加を検出すると、前記モジュールサポート(T’’)を前記第1位置から前記第2位置へ移動するように構成されている運動発生装置(B)を備えていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様19)を採り得る。
また本発明では、「請求項3、または、請求項3に係る前記態様1から8のいずれかに記載の乗員拘束装置であって、前記背もたれサイドチーク部本体(K)がエネルギー吸収クッション(30)を備えていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様20)を採り得る。
また本発明では、「前記態様9から11のいずれかに記載の乗員拘束装置であって、前記衝突前検知装置(7)と連動し、前記支持構造(5)の前記外側面(5a)への衝撃力の印加が検出されると、前記2つのレバー(H,H’)の少なくとも一方、とりわけ、両レバー(H,H’)を回動させて、前記背もたれサイドチーク部本体(K)を前記不作動位置から前記作動位置へ移動するように構成されている運動発生装置(B)を備えていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様12)を採り得る。
また本発明では、「前記態様8、または、前記態様8に係る前記態様9から12のいずれかに記載の乗員拘束装置であって、案内手段が、前記背もたれサイドチーク部本体(K)を前記背もたれフレーム(L)に移動可能に取り付けるために設けられていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様13)を採り得る。
また本発明では、「前記態様13に記載の乗員拘束装置であって、前記案内手段が、前記背もたれフレーム(L)に形成された少なくとも1つの凹部を有し、前記背もたれサイドチーク部本体(K)に形成されたピンが前記凹部に係合して、前記背もたれサイドチーク部本体(K)が前記膨張方向(R)に沿って前記背もたれフレーム(L)上を摺動可能であるように構成されていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様14)を採り得る。
また本発明では、「前記態様3、または、前記態様3に係る前記態様4から14のいずれかに記載の乗員拘束装置であって、前記モジュールサポート(T)が、平面状の構成であり、前記背もたれサイドチーク部(4)に沿って延在する境界領域(T’)を有し、前記境界領域(T’)には、前記背もたれサイドチーク部(4)に沿って延在して前記エアバッグパッケージ(M)の収容体を形成する凸状湾曲部が設けられていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様15)を採り得る。
また本発明では、「前記態様3、または、前記態様3に係る前記態様4から14のいずれかに記載の乗員拘束装置であって、前記モジュールサポート(T)が、前記エアバッグパッケージ(M)を囲むハウジング(T’’)として構成され、前記衝突前検知装置(7)が前記支持構造(5)の前記外側面(5a)への衝撃力の印加を検出すると、前記背もたれサイドチーク部(4)の前記外側面(4a)から前記支持構造(5)の前記内側面(5b)に向かう移動方向(R’)に沿って第1位置から第2位置ヘと移動されるように構成されていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様16)を採り得る。
また本発明では、「前記態様16に記載の乗員拘束装置であって、前記モジュールサポート(T’’)が、少なくとも一つの開口可能領域(20)を有し、前記エアバッグ(6)が前記開口可能領域(20)から自動車室内(I)に展開可能であることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様17)を採り得る。
また本発明では、「前記態様17に記載の乗員拘束装置であって、前記モジュールサポート(T’’)が、前記第1位置から前記第2位置へと移動する際に、前記開口可能領域(20)が、前記支持構造(5)の前記内側面(5b)と前記背もたれサイドチーク部(4)の前記外側面(4a)との間に位置し、前記エアバッグ(6)が、前記支持構造(5)の前記内側面(5b)と前記背もたれサイドチーク部(4)の前記外側面(4a)との間に前記膨張方向(R)に沿って展開可能であるように構成されていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様18)を採り得る。
また本発明では、「前記態様16から18のいずれかに記載の乗員拘束装置であって、前記衝突前検知装置(7)と連動し、前記衝突前検知装置(7)が前記支持構造(5)の前記外側面(5a)への衝撃力の印加を検出すると、前記モジュールサポート(T’’)を前記第1位置から前記第2位置へ移動するように構成されている運動発生装置(B)を備えていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様19)を採り得る。
また本発明では、「請求項3、または、請求項3に係る前記態様1から8のいずれかに記載の乗員拘束装置であって、前記背もたれサイドチーク部本体(K)がエネルギー吸収クッション(30)を備えていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様20)を採り得る。
また本発明では、「前記態様20に記載の乗員拘束装置であって、前記背もたれサイドチーク部本体(K)の前記作動位置において、前記クッション(30)が、前記支持構造(5)の前記内側面(5b)と、前記自動車シート(2)に正しく着座している乗員(P)の骨盤との間に前記膨張方向(R)に対して交差する方向に配置されていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様21)を採り得る。
また本発明では、「前記態様20又は21に記載の乗員拘束装置であって、前記クッション(30)が、延伸方向(40)に沿って縦方向に延在する第1アーム(50)を少なくとも介して、前記不作動位置から前記作動位置へ回動可能であるように前記自動車シート(2)に取り付けられていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様22)を採り得る。
また本発明では、「前記態様22に記載の乗員拘束装置であって、前記第1アーム(50)が、支持構造(5)に面した前記クッション(30)の外側面(35)に接続領域(51)を介して固定されていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様23)を採り得る。
また本発明では、「請求項1から3、前記態様1から23のいずれかに記載の乗員拘束装置であって、前記接続領域(51)は、前記第1アーム(50)の中央部(52)を介して前記第1アーム(50)の支持領域(53)に接続され、前記第1アーム(50)は、前記支持領域(53)を介して、回転軸(D)回りに回動可能であるように前記自動車シート(2)のシート部(60)に取り付けられていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様24)を採り得る。
また本発明では、「前記態様23又は24に記載の乗員拘束装置であって、前記第1アーム(50)の自由第1端部(54)が、接続領域(51)から延伸方向(40)に沿って突出し、前記第1端部(54)が、前記背もたれサイドチーク部(4)を補強する手段を形成する可撓性の縦方向に延伸した背もたれサイドチーク支持部(70)を介して、前記背もたれ(3)に接続され、前記背もたれサイドチーク支持部(70)は、前記クッション(30)が前記不作動位置から前記作動位置へ移動すると、縦方向の延伸に対して交差する方向に前記膨張方向(R)に沿って移動されることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様25)を採り得る。
また本発明では、「前記態様24、または、前記態様24に係る前記態様25に記載の乗員拘束装置であって、前記第1アーム(50)の自由第2端部(55)が、前記支持領域(53)から前記延伸方向(40)に沿って突出していることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様26)を採り得る。
また本発明では、「前記態様26に記載の乗員拘束装置であって、前記自由第2端部(55)が、連結要素である駆動輪(80)と噛合可能な歯部(V)を有し、前記クッション(30)が前記不作動位置から前記作動位置へ移動するように前記第1アーム(50)を前記回転軸(D)回りに回動させるように構成されていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様27)を採り得る。
また本発明では、「前記態様26に記載の乗員拘束装置であって、前記クッション(30)が前記不作動位置から前記作動位置へ移動するように前記第1アーム(50)を前記回転軸(D)回りに回動させるための前記自由第2端部(55)が、縦方向に延伸した連結要素を介して運動発生装置に接続されるように構成されていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様28)を採り得る。
また本発明では、「前記態様27または28のいずれかに記載の乗員拘束装置であって、前記衝突前検知装置(7)と連動し、前記衝突前検知装置(7)が前記支持構造(5)の前記外側面(5a)への衝撃力の印加を検出すると、前記連結要素(80)を駆動して前記クッション(30)を前記不作動位置から前記作動位置へ移動するように構成されている運動発生装置(B’)を備えていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様29)を採り得る。
また本発明では、「前記態様20から29のいずれかに記載の乗員拘束装置であって、前記クッション(30)を前記不作動位置から前記作動位置へ案内するために、第2アーム(65)の第1自由端(66)を介して前記クッション(30)に取り付けられ、かつ、第2アーム(65)の前記第1自由端(66)とは反対側の第2自由端(67)を介して前記背もたれ(3)に取り付けられている第2アーム(65)を備えていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様30)を採り得る。
また本発明では、「前記態様20又は21に記載の乗員拘束装置であって、前記クッション(30)が、延伸方向(40)に沿って縦方向に延在する第1アーム(50)を少なくとも介して、前記不作動位置から前記作動位置へ回動可能であるように前記自動車シート(2)に取り付けられていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様22)を採り得る。
また本発明では、「前記態様22に記載の乗員拘束装置であって、前記第1アーム(50)が、支持構造(5)に面した前記クッション(30)の外側面(35)に接続領域(51)を介して固定されていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様23)を採り得る。
また本発明では、「請求項1から3、前記態様1から23のいずれかに記載の乗員拘束装置であって、前記接続領域(51)は、前記第1アーム(50)の中央部(52)を介して前記第1アーム(50)の支持領域(53)に接続され、前記第1アーム(50)は、前記支持領域(53)を介して、回転軸(D)回りに回動可能であるように前記自動車シート(2)のシート部(60)に取り付けられていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様24)を採り得る。
また本発明では、「前記態様23又は24に記載の乗員拘束装置であって、前記第1アーム(50)の自由第1端部(54)が、接続領域(51)から延伸方向(40)に沿って突出し、前記第1端部(54)が、前記背もたれサイドチーク部(4)を補強する手段を形成する可撓性の縦方向に延伸した背もたれサイドチーク支持部(70)を介して、前記背もたれ(3)に接続され、前記背もたれサイドチーク支持部(70)は、前記クッション(30)が前記不作動位置から前記作動位置へ移動すると、縦方向の延伸に対して交差する方向に前記膨張方向(R)に沿って移動されることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様25)を採り得る。
また本発明では、「前記態様24、または、前記態様24に係る前記態様25に記載の乗員拘束装置であって、前記第1アーム(50)の自由第2端部(55)が、前記支持領域(53)から前記延伸方向(40)に沿って突出していることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様26)を採り得る。
また本発明では、「前記態様26に記載の乗員拘束装置であって、前記自由第2端部(55)が、連結要素である駆動輪(80)と噛合可能な歯部(V)を有し、前記クッション(30)が前記不作動位置から前記作動位置へ移動するように前記第1アーム(50)を前記回転軸(D)回りに回動させるように構成されていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様27)を採り得る。
また本発明では、「前記態様26に記載の乗員拘束装置であって、前記クッション(30)が前記不作動位置から前記作動位置へ移動するように前記第1アーム(50)を前記回転軸(D)回りに回動させるための前記自由第2端部(55)が、縦方向に延伸した連結要素を介して運動発生装置に接続されるように構成されていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様28)を採り得る。
また本発明では、「前記態様27または28のいずれかに記載の乗員拘束装置であって、前記衝突前検知装置(7)と連動し、前記衝突前検知装置(7)が前記支持構造(5)の前記外側面(5a)への衝撃力の印加を検出すると、前記連結要素(80)を駆動して前記クッション(30)を前記不作動位置から前記作動位置へ移動するように構成されている運動発生装置(B’)を備えていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様29)を採り得る。
また本発明では、「前記態様20から29のいずれかに記載の乗員拘束装置であって、前記クッション(30)を前記不作動位置から前記作動位置へ案内するために、第2アーム(65)の第1自由端(66)を介して前記クッション(30)に取り付けられ、かつ、第2アーム(65)の前記第1自由端(66)とは反対側の第2自由端(67)を介して前記背もたれ(3)に取り付けられている第2アーム(65)を備えていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様30)を採り得る。
また本発明では、「前記態様4、及び、前記態様20から29のいずれかに記載の乗員拘束装置であって、前記クッション(30)が前記ガス発生装置(G)を囲んでいることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様31)を採り得る。
また本発明では、「前記態様3、または、前記態様3に係る前記態様4または5のいずれか、及び、前記態様25、または、前記態様25に係る前記態様26から31のいずれかに記載の乗員拘束装置であって、前記エアバッグパッケージ(M)が前記背もたれサイドチーク支持部(70)に固定されていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様32)を採り得る。
また本発明では、「請求項1から3、前記態様1から32のいずれかに記載の乗員拘束装置であって、前記エアバッグ(6)が、前記膨張状態において、前記背もたれサイドチーク部(4)を越えて前記膨張方向(R)に沿って突出し、特に、前記自動車シート(2)に正しく着座している乗員(P)が、少なくとも部分的に前記エアバッグ(6)と前記背もたれ(3)との間に前記膨張方向(R)に沿って配置されるように、前記背もたれサイドチーク部(4)まわりに配設されることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様33)を採り得る。
また本発明では、「請求項1から4、前記態様1から33のいずれかに記載の乗員拘束装置であって、前記自動車シート(2)、特に、前記背もたれ(3)及び/又は前記背もたれサイドチーク部(4)が、前記反力(F)によって前記膨張方向(R)に対して交差する方向に変形し、前記エアバッグ(6)の展開スペースを維持するように構成されていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様34)を採り得る。
また本発明では、「請求項1から4、前記態様1から34のいずれかに記載の乗員拘束装置であって、前記自動車シート(2)が、前記膨張方向(R)に対して交差する方向に直線移動可能に自動車に取り付けられ、前記衝突前検知装置(7)が前記支持構造(5)の前記外側面(5a)への衝撃力の印加を検出すると、第1位置から前記支持構造(5)から離間する方向に第2位置へ移動可能であるように構成されていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様35)を採り得る。
また本発明では、「請求項1から4、前記態様1から35のいずれかに記載の乗員拘束装置であって、前記自動車シート(2)が、自動車に装着された状態につき、車体長手軸(x)に対して平行な車軸回りに回転可能であるように自動車に取り付けられ、前記衝突前検知装置(7)が前記支持構造(5)の前記外側面(5a)への衝撃力の印加を検出すると、前記自動車シート(2)が、第1位置から前記支持構造(5)から離間する方向に第2位置へ回転可能であるように構成されていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様36)を採り得る。
また本発明では、「前記態様35又は36に記載の乗員拘束装置であって、前記衝突前検知装置(7)と連動し、前記衝突前検知装置(7)が前記支持構造(5)の前記外側面(5a)への衝撃力の印加を検出すると、前記自動車シート(2)を前記第1位置から前記第2位置へ移動するように構成されている運動発生装置(B’’’)を備えていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様37)を採り得る。
また本発明では、「前記態様4、または、前記態様5から37のいずれかに記載の乗員拘束装置であって、前記ガス発生装置(G)と連動し、前記支持構造(5)の前記外側面(5a)への力の印加が検出されると、前記ガス発生装置(G)を作動させて前記エアバッグ(6)を膨張させる衝突センサ(7)を備えていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様38)を採り得る。
また本発明では、「前記態様3、または、前記態様3に係る前記態様4または5のいずれか、及び、前記態様25、または、前記態様25に係る前記態様26から31のいずれかに記載の乗員拘束装置であって、前記エアバッグパッケージ(M)が前記背もたれサイドチーク支持部(70)に固定されていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様32)を採り得る。
また本発明では、「請求項1から3、前記態様1から32のいずれかに記載の乗員拘束装置であって、前記エアバッグ(6)が、前記膨張状態において、前記背もたれサイドチーク部(4)を越えて前記膨張方向(R)に沿って突出し、特に、前記自動車シート(2)に正しく着座している乗員(P)が、少なくとも部分的に前記エアバッグ(6)と前記背もたれ(3)との間に前記膨張方向(R)に沿って配置されるように、前記背もたれサイドチーク部(4)まわりに配設されることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様33)を採り得る。
また本発明では、「請求項1から4、前記態様1から33のいずれかに記載の乗員拘束装置であって、前記自動車シート(2)、特に、前記背もたれ(3)及び/又は前記背もたれサイドチーク部(4)が、前記反力(F)によって前記膨張方向(R)に対して交差する方向に変形し、前記エアバッグ(6)の展開スペースを維持するように構成されていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様34)を採り得る。
また本発明では、「請求項1から4、前記態様1から34のいずれかに記載の乗員拘束装置であって、前記自動車シート(2)が、前記膨張方向(R)に対して交差する方向に直線移動可能に自動車に取り付けられ、前記衝突前検知装置(7)が前記支持構造(5)の前記外側面(5a)への衝撃力の印加を検出すると、第1位置から前記支持構造(5)から離間する方向に第2位置へ移動可能であるように構成されていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様35)を採り得る。
また本発明では、「請求項1から4、前記態様1から35のいずれかに記載の乗員拘束装置であって、前記自動車シート(2)が、自動車に装着された状態につき、車体長手軸(x)に対して平行な車軸回りに回転可能であるように自動車に取り付けられ、前記衝突前検知装置(7)が前記支持構造(5)の前記外側面(5a)への衝撃力の印加を検出すると、前記自動車シート(2)が、第1位置から前記支持構造(5)から離間する方向に第2位置へ回転可能であるように構成されていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様36)を採り得る。
また本発明では、「前記態様35又は36に記載の乗員拘束装置であって、前記衝突前検知装置(7)と連動し、前記衝突前検知装置(7)が前記支持構造(5)の前記外側面(5a)への衝撃力の印加を検出すると、前記自動車シート(2)を前記第1位置から前記第2位置へ移動するように構成されている運動発生装置(B’’’)を備えていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様37)を採り得る。
また本発明では、「前記態様4、または、前記態様5から37のいずれかに記載の乗員拘束装置であって、前記ガス発生装置(G)と連動し、前記支持構造(5)の前記外側面(5a)への力の印加が検出されると、前記ガス発生装置(G)を作動させて前記エアバッグ(6)を膨張させる衝突センサ(7)を備えていることを特徴とする乗員拘束装置」という態様(態様38)を採り得る。
Claims (5)
- 自動車シート(2)の背もたれ(3)から突出形成され、前記自動車シート(2)に正しく着座している乗員(P)に面する側とは反対側に外側面(4a)を有し、当該乗員(P)を横方向に支持する背もたれサイドチーク部(4)と、
自動車に装着された状態につき、自動車の外部空間(A)に面する外側面(5a)と、自動車の外部空間(A)とは反対側の内側面(5b)とを有し、前記背もたれサイドチーク部(4)の前記外側面(4a)に面している自動車の支持構造(5)と、
自動車シート(2)に配置され、外部空間(A)から前記支持構造(5)の前記外側面(5a)に力が加わる前に乗員(P)を保護するために膨張可能となるエアバッグ(6)とを有し、前記エアバッグ(6)が、膨張状態において、前記支持構造(5)の前記内側面(5b)に支持され、前記支持構造(5)の前記内側面(5b)から前記背もたれサイドチーク部(4)の前記外側面(4a)に向かう反力(F)を前記背もたれサイドチーク部(4)の前記外側面(4a)に加える自動車用の乗員拘束装置であって、
前記外部空間(A)から前記支持構造(5)の前記外側面(5a)への衝撃力の印加を検出する衝突前検知装置(7)を備え、前記衝突前検知装置(7)が、衝撃力の印加を検出すると、前記支持構造(5)に沿った膨張方向(R)への前記背もたれサイドチーク部(4)の膨張を作動することを特徴とする乗員拘束装置。 - 請求項1に記載の乗員拘束装置であって、前記背もたれサイドチーク部(4)の膨張によって、前記背もたれサイドチーク部(4)につき、乗員(P)に面し、前記支持構造(5)の前記内側面(5b)に面する側とは反対側の内側面(4b)が、乗員(P)の支持面を形成し、前記支持面を介して、前記エアバッグ(6)による反力(F)が乗員(P)に伝達されることを特徴とする乗員拘束装置。
- 請求項1又は2に記載の乗員拘束装置であって、前記背もたれサイドチーク部(4)が、不作動位置と作動位置との間を前記膨張方向(R)に沿って前後に移動可能な背もたれサイドチーク部本体(K)を囲んでいることを特徴とする乗員拘束装置。
- 請求項1から3のいずれか1項に記載の乗員拘束装置であって、前記エアバッグ(6)が、第1チャンバ(6a)と、第1チャンバ(6a)を囲む第2チャンバ(6b)を有し、前記第1チャンバ(6a)には、少なくとも1つの連通口が設けられ、前記第1チャンバ(6a)内に導入されたガスが、前記連通口から前記第2チャンバ(6b)に流入し、前記エアバッグ(6)が、前記第1チャンバ(6a)を介してガスが充填されるように構成されていることを特徴とする乗員拘束装置。
- 請求項1から4のいずれか1項に記載の乗員拘束装置であって、前記エアバッグ(6)が、膨張状態において、前記自動車シート(2)に正しく着座している乗員(P)に少なくとも部分的に当接し、前記支持構造(5)の前記内側面(5b)から乗員(P)に向かう反力(F)を乗員(P)に加えるように構成されていることを特徴とする乗員拘束装置。
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