JPWO2006109441A1 - 粘着付与剤および粘着付与樹脂エマルジョン - Google Patents

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Abstract

本発明は、あらゆる部材に対し良好な接着性能(特に保持力)を有する粘・接着剤の原料であって、さまざまな粘・接着剤に用いることができる粘着付与剤、また種々の水性粘・接着剤に用いることができる粘着付与樹脂エマルジョンを提供する。ロジン系樹脂中に含まれる分子量300以下の成分の含有量と、ロジン系樹脂の軟化点との比(分子量300以下の成分の含有量(重量%)/軟化点(K))が0.004以下であるロジン系樹脂を含む粘着付与剤および粘着付与樹脂エマルジョン、ならびに該粘着付与剤を含有する粘・接着剤組成物および該粘着付与樹脂エマルジョンを含有する水性粘・接着剤組成物である。

Description

本発明は、粘着付与剤および粘着付与樹脂エマルジョン、ならびに該粘着付与剤を含む粘・接着剤組成物および粘着付与樹脂エマルジョンを用いて得られる水性粘・接着剤組成物に関する。
粘・接着剤は、部材を固定する際に広く用いられているが、接着後は、さまざまな環境下においても各部材がしっかりと固定できる、すなわち保持力が強力でなくてはならない。しかし、粘・接着剤は、接着対象となる部材の種類等により、接着性能が変わるものであり、あらゆる部材に対して良好な接着性能(接着力、保持力等)を有する粘・接着剤が求められている。
粘・接着剤には、その接着性能等を改良する目的で、粘着付与剤が用いられることが多く、粘着付与剤の一種であるロジン系粘着付与剤は、その接着性能の点から、各方面に広く用いられている。ロジン系粘着付与剤は各種樹脂酸の混合物であるロジンに由来するものであるが、ロジン中に含まれるテルペン類等の低沸成分が微量含まれているため、精製工程によりこれらの成分を除去するということがしばしば行われている。また、ロジン類とアルコール類を反応させて得られるロジン系エステル類の製造においては、さらに未反応のアルコール類を除去するということもしばしば行われている(例えば、特開平5−311137号公報および特開平6−329992号公報参照)。
ところで、近年環境問題に対する関心が高まり、各種製品の安全性ばかりでなく、各種製品を製造する際の作業環境を良好に維持できる工業材料が求められるようになってきている。例えば、環境汚染の低減や安全・衛生面から、従来の有機溶媒が、安全な水に置換されてきている。従来の有機溶剤型の粘・接着剤の代わりに、水溶性樹脂や樹脂をエマルジョンとした樹脂エマルジョンが広く使用されるようになってきており、本出願人も機械的安定性や耐熱性に優れた水性粘着剤組成物等について、提案している(特開平7−331208号公報参照)。
しかしながら、用途によっては良好な接着性能が得られない場合があり、また溶融させた場合に発煙が生じるといったことが問題になっていた。
本発明は、あらゆる部材に対し良好な接着性能(特に保持力)を有する粘・接着剤の原料であって、さまざまな粘・接着剤に用いることができる粘着付与剤、また種々の水性粘・接着剤に用いることができる粘着付与樹脂エマルジョンを提供することを目的とする。また本発明は、該粘着付与剤または粘着付与樹脂エマルジョンを用い、あらゆる部材に対し良好な接着性能(特に保持力)を有し、発煙性が少なく作業性が良好となる粘・接着剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、各種粘着付与樹脂とその成分を検討した結果、特定の成分を特定量未満とすることにより、接着性能(特に保持力)を向上させうることを見出した。
すなわち、本発明は、ロジン系樹脂中に含まれる分子量300以下の成分の含有量と、ロジン系樹脂の軟化点との比(分子量300以下の成分の含有量(重量%)/軟化点(K))が0.004以下であるロジン系樹脂を含む粘着付与剤、および該粘着付与剤を含有する粘・接着剤組成物に関する。
また本発明は、ロジン系樹脂中に含まれる分子量300以下の成分の含有量と、ロジン系樹脂の軟化点の比(分子量300以下の成分の含有量(重量%)/軟化点(K))が0.004以下であるロジン系樹脂を乳化して得られる粘着付与樹脂エマルジョン、および該粘着付与樹脂エマルジョンを含有する水性粘・接着剤組成物に関する。
本発明の粘着付与剤および粘着付与樹脂エマルジョンに用いられる粘着付与樹脂は、ロジン系樹脂中に含まれる分子量300以下の成分の含有量と、ロジン系樹脂の軟化点の比(分子量300以下の成分の含有量(重量%)/軟化点(K))が0.004以下であるロジン系樹脂からなるものである。
本発明において、分子量300以下の成分の含有量(重量%)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によるピーク面積の比から決定、すなわち、GPC分析による分子量300以下の成分のピーク面積の総和を、ピークの面積の総和で除して決定される。本発明では、実施例に記載のように特定のGPC装置およびカラムを用いて、ポリスチレン換算値から分子量300以下の成分の含有量(重量%)を決定したが、前記した分子量300以下の成分量を実質的に決定できるものであれば、他のGPCを用いても問題はない。なお、分子量300以下の成分とは、通常、各種反応の際に生じた分解物(例えば、アビエチン酸が脱炭酸し、カルボキシル基を失ったもの。)や、反応系に残存した触媒類や未反応物、ロジン類に含まれていた不純物と考えられる。これらの成分は、その分子量の大きさのため、沸点、融点が低いものであり、ロジン系樹脂中に多量に存在すると発煙や保持力低下の原因となる。
本発明において、軟化点は、環球法(JIS K 5902)により測定される軟化点を絶対温度で表現したものである。軟化点が高い場合には、一般に接着力(特に、保持力)が良好となる傾向があるが、あまり軟化点が高すぎると粘・接着剤に用いられるベースポリマーとの相溶性が著しく低下し、低温から常温領域での接着力が低下するといった問題もある。よって、360〜450K程度の軟化点のものが好ましく、さらには390〜450Kの軟化点のものが特に好ましい。
また、一般に保持力や発煙性においては、分子量300以下の低沸点成分が少ない方が良好な性能を示し、特に分子量300以下の成分の含有量(重量%)が1.5%以下であることが好ましい。
上記理由より、分子量300以下の成分の含有量(重量%)と軟化点(K)で表される値を0.004以下とする必要があり、0.002以下とすることによりさらに接着性能(特に保持力)および発煙性が改良される。
本発明に用いるロジン系樹脂としては、ガムロジン、トール油ロジン、ウッドロジンといったロジン類の他、該ロジン類を、変性、水素化、重合及びアルコールまたはエポキシ化合物を加えてエステル化という少なくとも一種の方法により、加工したロジン類があげられる。なお、変性、水素化、不均化、重合及びアルコールまたはエポキシ化合物を加えてエステル化という各工程を2種以上用いてロジン系樹脂を製造する場合には、その順番は特に限定されず、公知の方法によればよい。例えば、ロジン類にアルコールを加えて、エステルとした後に水素化を行ったり、ロジン類を変性した後に重合し、水素化するといったようなものでもよい。例えば、特開平4−72369号公報、特開平5−86334号公報や、特開平5−279631号公報に記載された方法を用いることにより色調を改良したものであってもよい。
前記方法により得られるロジン系樹脂の具体例としては、ロジン類を変性して得られる変性ロジン類、ロジン類を水素化して得られる水素化ロジン類、ロジン類を不均化して得られる不均化ロジン類、ロジン類を重合して得られる重合ロジン類など(これらを以後、原料ロジン類という)のほか、これら原料ロジン類とアルコール類とのロジンエステル類などがあげられる。変性ロジン類としては、例えば、ロジン類を不飽和酸で変性させて得られる不飽和酸変性ロジン類、ロジン類をフェノール類で変性させることにより得られるフェノール変性ロジン類などがあげられる。不飽和酸変性ロジン類の製造に用いられる不飽和酸としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、マレイン酸等を用いることができる。フェノール変性ロジン類に用いられるフェノール類としては、例えば、フェノール、アルキルフェノール等を用いることができる。変性方法は特に限定されず公知の方法を採用すればよく、通常は、ロジン類と不飽和酸またはフェノール類を混合し、加熱する方法が採用される。
原料ロジン類とアルコール類とのロジンエステル類の製造に用いられるアルコール類としては、メタノール、エタノール、プロパノール等の1価のアルコール類、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール等の2価のアルコール類、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパンなどの3価のアルコール類、ペンタエリスリトール、ジグリセリンなどの4価のアルコール類、ジペンタエリスリトールなどの6価のアルコール等が挙げられる。ロジンエステル類の製造方法は、特に限定されず、公知の方法を採用することができる。通常は、原料ロジン類とアルコール類を混合し、必要に応じてエステル化触媒の存在下で、加熱する方法が採用される。なお、ロジン類とエピクロロヒドリンを反応させてロジン類のグリシジルエステルとしてもロジンエステル類が得られる。また、該ロジングリシジルエステルにさらにロジン系樹脂を反応させてもよい。(例えば、特開平3−115480号公報参照)これらロジン系樹脂の中では、ロジン類と多価アルコールとのエステル化物から得られる樹脂、重合ロジンが好ましく、原料ロジンとして不均化ロジンや重合ロジンを用いたロジンエステル類(すなわち重合ロジンエステル類、不均化ロジンエステル類)が粘・接着性能の点で、特に好ましい。
これらロジン系樹脂は、その種類により、酸価、水酸基価、軟化点等は異なるものであるが、通常、酸価は、1〜50KOHmg/g程度、水酸基価は、1〜70KOHmg/g程度、軟化点は360〜450K程度である。特に粘・接着性能が良好な点で軟化点390〜450K程度のものが好ましい。
前述したように、本発明における粘着付与樹脂は、分子量300以下の成分の含有量と、ロジン系樹脂の軟化点の比(分子量300以下の成分の含有量(重量%)/軟化点(K))が0.004以下であるロジン系樹脂とする必要がある。例えば、軟化点が373K程度のロジン系樹脂では、分子量300以下の成分の含有量を1.5重量%程度以下としなければならず、軟化点が433K程度のロジン系樹脂では、分子量300以下の成分の含有量を1.7重量%程度以下としなければならない。そのため、通常は前記方法で得られたロジン系樹脂から分子量300以下の成分を(分子量300以下の成分の含有量(重量%)/軟化点(K))が0.004以下となるまで除去する必要がある。
ロジン系樹脂から分子量300以下の成分を除去する方法としては、特に限定されず、公知の方法を採用することができる。具体的には、例えば、加熱・減圧する減圧蒸留法や、さらに蒸発効率に優れた分子蒸留法、加熱・常圧または減圧下で加熱した水蒸気を系内に吹き込む水蒸気蒸留法、分子量300以下の成分のみを溶解する溶媒にて抽出する方法等があげられる。加熱・減圧により分子量300以下の成分を除去する際には、通常、温度を200〜300℃程度、圧力を0.01〜3kPa程度とする必要がある。時間は温度・減圧条件により異なるが、(分子量300以下の成分の含有量(重量%)/軟化点(K))が0.004以下となるまで継続すればよく、通常は、270℃程度、0.5kPa程度で1時間程度である。
水蒸気蒸留により分子量300以下の成分を除去する際には、通常、常圧下、温度を200〜300℃程度にて0.1〜1MPaに加熱・加圧した水蒸気を吹き込み水蒸気蒸留を実施する。時間は温度・水蒸気吹き込み条件により異なるが、(分子量300以下の成分の含有量(重量%)/軟化点(K))が0.004以下となるまで継続すればよく、通常は、270℃、0.1MPa水蒸気吹込みにより2時間程度である。
溶媒にて抽出する場合には、例えば、前記ロジン系樹脂を粉砕し、分子量300以下の成分のみを溶解する溶媒にて抽出する方法があげられる。使用する溶媒としては、例えば、ヘキサンやヘプタン等の脂肪族炭化水素、メタノールやエタノール等のアルコールなどがあげられる。
このようにして得られたロジン系樹脂は、(分子量300以下の成分の含有量(重量%)/軟化点(K))が0.004以下であり、通常、酸価は、1〜50KOHmg/g程度、水酸基価は、1〜70KOHmg/g程度、軟化点は360〜450K程度である。特に粘・接着性能が良好な点で軟化点390〜450K程度のものが好ましい。当該ロジン系樹脂の引火点(JIS K 2265に準じ、クリーブランド開放式引火点測定装置による。)は、300℃以上であり、また、2%加熱減量温度は270℃以上であり、かつ5%加熱減量温度は310℃以上である。なお、加熱減量温度は、示差熱・重量同時測定装置(商品名:TG/DTA220、セイコー電子(株)製)にて、窒素雰囲気下、サンプル量10mg、測定温度25〜400℃、昇温速度:5℃/分にて、サンプル重量がそれぞれ2%、5%減少した温度である。
本発明の粘着付与剤は、前記方法により得られたロジン系樹脂を含んでなるものであり、当該粘着付与剤は、粘・接着剤原料として用いることができる。
本発明の粘・接着剤は前記粘着付与剤を用いて得られるものである。粘・接着剤としては、例えば、アクリル系感圧接着剤組成物、スチレン−共役ジエン系ブロック共重合体粘着剤組成物、エチレン系ホットメルト接着剤などが挙げられる。
アクリル系感圧接着剤は、ベースポリマーであるアクリル系重合体に粘着付与剤を配合することによって得られる。
アクリル系重合体は、特に制限はなく、アクリル系感圧接着剤として使用されている各種公知の単独重合体もしくは共重合体をそのまま使用することができる。アクリル系重合体に使用される単量体としては、各種(メタ)アクリル酸エステル(なお、(メタ)アクリル酸エステルとはアクリル酸エステルおよび/またはメタクリル酸エステルをいい、以下(メタ)とは同様の意味である)を使用できる。かかる(メタ)アクリル酸エステルの具体例としては、たとえば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル等を例示でき、これらを単独もしくは組合せて使用できる。また、得られるアクリル系重合体に極性を付与するために前記(メタ)アクリル酸エステルの一部に代えて(メタ)アクリル酸を少量使用することもできる。さらに、架橋性単量体として(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、N−メチロール(メタ)アクリルアミド等も併用しうる。更に所望により、(メタ)アクリル酸エステル重合体の粘着特性を損なわない程度において他の共重合可能な単量体、たとえば酢酸ビニル、スチレン等を併用しうる。
これら(メタ)アクリル酸エステルを主成分とするアクリル系重合体のガラス転移温度は特に制限はされないが通常は−90〜0℃程度、好ましくは−80〜−10℃の範囲とするのがよい。ガラス転移温度が0℃よりもあまりにも高い場合にはタックが低下し、−90℃よりもあまりにも低い場合には接着力が低下する傾向がある。また、分子量は特に限定されないが、通常、重量平均分子量が20万〜100万程度であり、30万〜90万程度であることが好ましい。分子量をこの範囲とすることにより、粘・接着性能が良好となる。
なお、該アクリル系重合体の製造方法は、各種公知の方法を採用すればよく、例えば、バルク重合法、溶液重合法、懸濁重合法等のラジカル重合法を適宜選択できる。ラジカル重合開始剤としては、アゾ系、過酸化物系の各種公知のものを使用でき、反応温度は通常50〜85℃程度、反応時間は1〜8時間程度とされる。また、アクリル系重合体の溶媒としては一般に酢酸エチル、トルエン等の極性溶剤が用いられ、溶液濃度は通常40〜60重量%程度とされる。
本発明のアクリル系感圧接着剤組成物の組成比は、アクリル系重合体100重量部に対して、前記粘着付与樹脂1〜40重量部程度、好ましくは5〜30重量部を配合して使用する。粘着付与樹脂の添加量が1重量部に満たない場合には十分な粘着特性を付与することが困難となり、40重量部を越える場合には相溶性の低下のみならず接着剤組成物が固くなり接着力及びタックも低下するため好ましくない。
なお、本発明のアクリル系感圧接着剤組成物は、前記アクリル系重合体および粘着付与樹脂に、ポリイソシアネート化合物、ポリアミン化合物、メラミン樹脂、尿素樹脂、エポキシ樹脂等の架橋剤を加えることにより、凝集力、耐熱性を更に向上させることもできる。これら架橋剤のなかでも、特にポリイソシアネート化合物を使用するのが好ましく、その具体例としては、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート等の各種公知のものがあげられる。さらに本発明のアクリル系感圧接着剤組成物は必要に応じて充填剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等を適宜使用しうる。また、本発明のアクリル系感圧接着剤組成物は、本発明の目的を逸脱しない範囲で各種公知の粘着付与樹脂を併用することもできる。
本発明のスチレン−共役ジエン系ブロック共重合体粘着剤組成物は、前記粘着付与剤、スチレン−共役ジエン系ブロック共重合体およびオイルを配合したものである。
スチレン−共役ジエン系ブロック共重合体とは、スチレン、メチルスチレン等のスチレン類と、ブタジエン、イソプレン等の共役ジエン類を、使用目的に応じて適宜に選択して共重合したブロック共重合体である。通常、スチレン類/共役ジエン類の重量比は、10/90〜50/50である。このようなブロック共重合体の好ましい具体例としては、たとえばスチレン類(S)/ブダジエン(B)の重量比が、10/90〜50/50の範囲にあるSBS型ブロック共重合体、スチレン類(S)/イソプレン(I)の重量比が、10/90〜30/70の範囲にあるSIS型ブロック共重合体等があげられる。また、本発明のスチレン−共役ジエン系ブロック共重合体には、前記ブロック共重合体の共役ジエン成分を水素化したものも含まれる。水素化したものの具体例としては、いわゆるSEBS型ブロック共重合体、SEPS型ブロック共重合体などがあげられる。
また、オイルとしては、ナフテン系オイル、パラフィン系オイルや、芳香族系オイル等の可塑化オイルがあげられる。凝集力の低下が少ない点からすれば、ナフテン系オイル、パラフィン系オイルが好ましい。具体的には、ナフテン系プロセス油、パラフィン系プロセス油、液状ポリブテン等があげられる。
各成分の使用量としては、粘着付与剤15〜210重量部、スチレン−共役ジエン系ブロック共重合体4〜200重量部およびオイル4〜200重量部を含有してなるものである。
スチレン−共役ジエン系ブロック共重合体が4重量部未満の場合には、保持力が不十分であり、200重量部を越える場合には得られる粘着剤組成物の溶融粘度が高くなりいずれも好ましくない。また、オイルが4重量部未満の場合には、粘着剤組成物の溶融粘度が高くなり、200重量部を越える場合には保持力が不十分になる場合がある。
なお、本発明のブロックゴム系粘着剤組成物には、さらに、必要に応じて、充填剤、酸化防止剤等の添加剤を加えることができる。
本発明のエチレン系ホットメルト接着剤組成物は、エチレン系共重合物に前記粘着付与剤を配合することによって得られる。
エチレン系共重合物とは、エチレンと、エチレンと共重合可能な単量体との共重合物であり、従来よりホットメルト接着剤に使用されていたものを使用できる。エチレンと共重合可能な単量体とは、たとえば酢酸ビニル等があげられる。酢酸ビニル含有量は通常20〜45重量%程度である。なお、分子量は、メルトインデックス(190℃、荷重2160g、10分間)が10〜400g/10分程度のものが好ましい。
ワックスとしては、ホットメルト接着剤において用いられるものを使用でき、具体的にはパラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックスなどの石油系ワックス、フィシャー・トロプシュワックス、低分子量ポリエチレンワックスなどの合成ワックスがあげられる。
本発明のエチレン系ホットメルト接着剤は、エチレン系共重合物100重量部、前記本発明の粘着付与剤50〜150重量部およびワックス10〜100重量部を含有してなるものである。
粘着付与剤が50重量部未満の場合には十分な接着力を得られず、また150重量部を越える場合は十分な保持力が得られない場合がある。また、ワックスが10重量部未満の場合には、得られる接着剤組成物の溶融粘度が高くなりすぎ、また100重量部を越える場合には、十分な保持力が得られないため好ましくない。なお、本発明のエチレン系ホットメルト接着剤には、さらに、必要に応じて、充填剤、酸化防止剤等の添加剤を加えることができる。
本発明の粘着付与樹脂エマルジョンは、前記方法により得られたロジン系樹脂を含む粘着付与樹脂を乳化させることにより得られる。
該粘着付与樹脂を乳化する際には、通常、乳化剤を用いる。使用する乳化剤としては、特に限定されず公知の乳化剤を用いることができる。具体的には、ビニルモノマーを重合させて得られる高分子量乳化剤、低分子量アニオン性乳化剤、低分子量ノニオン性乳化剤などが挙げられる。本発明では、特に高分子量乳化剤を用いることが接着性能(特に保持力)、及び機械的安定性を向上させることができるため好ましい。
高分子量乳化剤とは、ビニルモノマーを共重合させることにより得られる乳化能を有する高分子であるが、特にアニオン性単量体(A)(以下、(A)成分という。)10〜80重量%、スチレン類および/または(メタ)アクリル酸アルキルエステル(B)(以下、(B)成分という。)10〜50重量%および反応性乳化剤(C)(以下、(C)成分という。)10〜50重量%を重合させることにより得られる高分子乳化剤を用いることが接着性能(特に保持力)を向上させることができるため好ましい。
(A)成分としては、分子中にビニル基とカルボキシル基や、リン酸基、スルホン酸基等のアニオン性官能基を有するモノマーであれば特に限定されず公知のものを用いることができる。具体的には、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸等のモノカルボン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、ムコン酸等のジカルボン酸等のカルボン酸類;ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸等の有機スルホン酸類;2−(メタ)アクリロイルオキシエチルアシッドホスフェート等のリン酸系ビニルモノマー類;およびこれら各種有機酸のナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、有機塩基類の塩等があげられる。これら(A)成分は単独で用いても良く、複数を併用してもよい。これら(A)成分のなかでも、得られる高分子乳化剤の乳化性、粘着付与樹脂との親和性の点からメタクリル酸、スチレンスルホン酸が好ましい。特に粘着付与樹脂との親和性の点からはスチレンスルホン酸が好ましい。
(B)成分としては、例えば、スチレン類としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等があげられる。これらの中でも粘着付与樹脂との親和性の点からスチレン、α−メチルスチレンが好ましい。また、(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル等があげられる。こららは、単独で用いても良く、複数を併用してもよい。これらの中でも粘着付与樹脂との親和性の点から(メタ)アクリル酸メチルが好ましい。
(C)成分とは、親水基と疎水基を有する界面活性剤であって、分子中に炭素−炭素二重結合を有するものであり、前記(A)成分、(B)成分に含まれないものをいう。炭素−炭素二重結合としては、たとえば、(メタ)アリル基、1−プロペニル基、2−メチル−1−プロペニル基、ビニル基、イソプロペニル基、(メタ)アクリロイル基等の官能基があげられる。(C)成分の具体例としては、たとえば、前記官能基を分子中に少なくとも1つ有するポリオキシエチレンアルキルエーテル、前記官能基を分子中に少なくとも1つ有するポリオキシエチレンアルキルエーテルのスルホコハク酸エステル塩、前記官能基を分子中に少なくとも1つ有するポリオキシエチレンアルキルエーテルの硫酸エステル塩、前記官能基を分子中に少なくとも1つ有するポリオキシエチレンフェニルエーテル、前記官能基を分子中に少なくとも1つ有するポリオキシエチレンフェニルエーテルのスルホコハク酸エステル塩、前記官能基を分子中に少なくとも1つ有するポリオキシエチレンフェニルエーテルの硫酸エステル塩、前記官能基を分子中に少なくとも1つ有するポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、前記官能基を分子中に少なくとも1つ有するポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルのスルホコハク酸エステル塩、前記官能基を分子中に少なくとも1つ有するポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルの硫酸エステル塩、前記官能基を分子中に少なくとも1つ有するポリオキシエチレンアラルキルフェニルエーテル、前記官能基を分子中に少なくとも1つ有するポリオキシエチレンアラルキルフェニルエーテルのスルホコハク酸エステル塩、前記官能基を分子中に少なくとも1つ有するポリオキシエチレンアラルキルフェニルエーテルの硫酸エステル塩や、前記官能基を分子中に少なくとも1つ有するポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルのリン酸エステル塩、前記官能基を分子中に少なくとも1つ有するポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルの脂肪族または芳香族カルボン酸塩、酸性リン酸(メタ)アクリル酸エステル系乳化剤、ロジングリシジルエステルアクリレートの酸無水物変性物(特開平4−256429号参照)、特開昭63−23725号公報、特開昭63−240931号公報、特開昭62−104802号公報に記載の乳化剤等の各種のものがあげられる。さらには前記反応性乳化剤中のポリオキシエチレンを、ポリオキシプロピレンまたはポリオキシエチレンとポリオキシプロピレンをブロック共重合もしくはランダム共重合したものに代えたものもあげられる。本発明では、このような反応性乳化剤を特に限定なく使用できる。
前記(C)成分の市販品としては、例えば、(商品名:KAYAMER PM−1、日本化薬(株)製)、(商品名:KAYAMER PM−2、日本化薬(株)製)、(商品名:KAYAMER PM−21、日本化薬(株)製)、(商品名:SE−10N、旭電化工業(株)製)、(商品名:NE−10、旭電化工業(株)製)、(商品名:NE−20、旭電化工業(株)製)、(商品名:NE−30、旭電化工業(株)製)、(商品名:ニューフロンティアA229E、第一工業製薬(株)製)、(商品名:ニューフロンティアN−117E、第一工業製薬(株)製)、(商品名:ニューフロンティアN−250Z、第一工業製薬(株)製)、(商品名:アクアロンRN−10、第一工業製薬(株)製)、(商品名:アクアロンRN−20、第一工業製薬(株)製)、(商品名:アクアロンRN−50、第一工業製薬(株)製)、(商品名:アクアロンHS−10、第一工業製薬(株)製)、(商品名:エミノールJS−2、三洋化成工業(株)製)、(商品名:ラテルムK−180、花王(株)製)等がその代表例としてあげられる。前記反応性乳化剤のなかでも、重合性、得られる高分子乳化剤の乳化性の点からポリオキシエチレンフェニルエーテル系のものがよく、市販品としては、(商品名:アクアロンRN−10、第一工業製薬(株)製)、(商品名:アクアロンRN−20、第一工業製薬(株)製)、(商品名:アクアロンRN−50、第一工業製薬(株)製)が好ましい。
高分子乳化剤は、(A)成分10〜80重量%程度、好ましくは20〜70重量%と(B)成分10〜50重量%程度、好ましくは15〜40重量%と(C)成分10〜50重量%程度、好ましくは10〜40重量%を共重合させることにより得られる。(A)成分を、10重量%以上とすることにより、乳化性が向上するため好ましく、80重量%未満とすることで、耐水性が向上するため好ましい。また、(B)成分を、10重量%以上とすることにより、粘着付与樹脂との親和性が向上するため好ましく、50重量%以下とすることで、乳化性が向上するため好ましい。また、(C)成分を、10重量%以上とすることにより、乳化性が向上するため好ましく、50重量%以下とすることで、耐水性が向上するため好ましい。
高分子乳化剤の重合方法としては、溶液重合、乳化重合、懸濁重合等の各種公知の方法をそのまま採用することができる。なお、(A)成分は、重合前に部分中和または完全中和して塩を形成させたものでもよく、重合後に部分中和または完全中和して塩を形成させてもよい。
溶液重合に用いる溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサン、シクロヘキサン、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、酢酸エチル、アセトン、メチルイソブチルケトン、ジオキサン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等を使用できる。
乳化重合による場合には、(C)成分が乳化能力を有するため、特に乳化剤を用いる必要はないが、通常、(C)成分以外の乳化重合に用いられる乳化剤を使用してもよい。かかる乳化剤としては、例えばジアルキルスルホコハク酸エステル塩、アルカンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸エステル塩、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテルスルホコハク酸エステル塩、ナフタリンスルホン酸ホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステル塩等のアニオン性乳化剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等のノニオン性乳化剤があげられる。これらの乳化剤は1種を単独でまたは2種以上を適宜選択して使用することができる。その使用量は前記(A)成分、(B)成分および(C)成分の全仕込み量に対して、通常は10重量%程度以下、好ましくは0.1〜10重量%程度とされる。
前記重合の際に使用される重合開始剤としては特に限定はされず、過硫酸塩類、過酸化物、アゾ化合物、レドックス系開始剤などの各種公知のものを使用できる。前記(C)成分の分子量は、粘着付与樹脂のエマルジョンの分散能と直接相関するため、通常は重量平均分子量を1000〜200000程度とすることが好ましい。なお、分子量の調節には公知の連鎖移動剤を使用してもよい。連鎖移動剤としては、たとえばイソプロピルアルコール、四塩化炭素、エチルベンゼン、イソプロピルベンゼン、クメン、チオグリコール酸エステル、アルキルメルカプタン、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン等があげられる。高分子乳化剤の製造に用いる連鎖移動剤の使用量は、(A)〜(C)成分の全仕込み量に対して通常は0.5〜30重量%程度とされる。
高分子乳化剤の使用量は特に限定されないが、粘着付与樹脂100重量部に対し、通常は固形分換算で1〜10重量部程度、好ましくは2〜7重量部である。10重量部を越える場合には得られる水性粘着剤組成物の耐水性が低下し、また1重量部に満たない場合には乳化時の樹脂エマルジョンの貯蔵安定性、機械的安定性が悪くなる。
乳化方法としては、従来知られている高圧乳化法、反転乳化法等を採用できる。具体的には前記粘着付与樹脂をベンゼン、トルエン等の溶剤に溶解したのち前記高分子乳化剤及び軟水を添加し、高圧乳化機を用いてエマルジョン化したのち減圧下に溶剤を除去する方法、粘着付与樹脂に少量のベンゼン、トルエン等の溶剤を混合し、つづいて乳化剤を練り込み、さらに熱水を徐々に添加してゆき転相乳化させてエマルジョンを得た後溶剤を減圧下に除去またはそのまま使用する方法、加圧下または常圧下にて樹脂の軟化点以上に昇温して乳化剤を練り込み熱水を徐々に添加してゆき転相乳化させてエマルジョン化する方法等をあげることができる。
かくして得られた粘着付与樹脂エマルジョンの固形分濃度は特に限定されるものではないが、通常20〜70重量%程度となるように適宜に調整して用いる。また、得られたエマルジョンの平均粒子径は、通常0.2〜2μm程度であり、大部分は0.5μm以下の粒子として均一に分散している。また、該エマルジョンは白色乃至乳白色の外観を呈し、2〜9程度のpHを有する。
前記で得られた本発明の粘着付与樹脂エマルジョンは、ベース樹脂であるアクリル系重合体エマルジョンおよび/または粘着剤用ラテックスに配合されて、各種水性粘着剤組成物にタック等の粘着特性を付与するとともに、水性粘着剤組成物の機械的なシェアを改良する。
アクリル系重合体エマルジョンは、一般に各種のアクリル系粘着剤に用いられているものを使用でき、(メタ)アクリル酸エステルを一括で仕込み重合する法、モノマー逐次添加重合法、乳化モノマー逐次添加重合法、シード重合法等の公知の乳化重合法により容易に製造することができる。
使用される(メタ)アクリル酸エステルとしては、たとえば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル等をあげることができ、これらを単独でもしくは二種以上を混合して用いる。また、得られるエマルジョンに貯蔵安定性を付与するため前記(メタ)アクリル酸エステルに換えて(メタ)アクリル酸を少量使用してもよい。さらに所望により(メタ)アクリル酸エステル重合体の接着特性を損なわない程度において、たとえば、酢酸ビニル、スチレン等の共重合可能なモノマーを併用できる。これら(メタ)アクリル酸エステルを主成分とする重合体のガラス転移温度は通常−70〜0℃程度、好ましくは−60〜−10℃である。0℃を越える場合にはタックが著しく低下し好ましくない。なお、アクリル系重合体エマルジョンに用いられる乳化剤にはアニオン系乳化剤、部分ケン化ポリビニルアルコール等を使用でき、その使用量は重合体100重量部に対して0.1〜5重量部程度、好ましく0.5〜3重量部である。
アクリル系重合体エマルジョンと粘着付与樹脂エマルジョンの使用割合は、アクリル系重合体エマルジョン100重量部(固形分換算)に対して、粘着付与樹脂エマルジョンを通常5〜30重量部程度(固形分換算)とするのがよい。粘着付与樹脂エマルジョンが5重量部に満たない場合には、粘着付与樹脂を添加することによる改質がほとんど認められず、また30重量部を越える場合には凝集力が低下する傾向にありいずれの場合も適当ではない。
また、粘着剤用ラテックスとしては、天然ゴムラテックス、スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス、クロロプレンラテックス等があげられる。天然ゴムラテックスとは、水性粘着剤組成物に用いられる公知のものを使用でき、解重合したもの、解重合しないもののいずれでもよい。スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス、クロロプレンラテックスも通常、粘着剤用として市販されているものを使用できる。またスチレン−ブタジエン共重合体ラテックス、クロロプレンラテックスはカルボキシ変性されたものでもよい。
粘着剤用ラテックスと粘着付与樹脂エマルジョンの使用割合は、粘着剤用ラテックス100重量部(固形分換算)に対して、粘着付与樹脂エマルジョンを通常5〜150重量部程度(固形分換算)とするのがよい。粘着付与樹脂エマルジョンが5重量部に満たない場合は、粘着付与樹脂を添加することによる改質がほとんど認められず、また150重量部を越える場合には凝集力が低下する傾向にありいずれの場合も適当ではない。
本発明の水性粘着剤組成物は、ベース樹脂としてアクリル系重合体エマルジョンと粘着剤用ラテックスを併用することもでき、さらに必要に応じて消泡剤、増粘剤、充填剤、酸化防止剤、耐水化剤、造膜助剤等を使用することもできる。
以下に実施例をあげて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお、各例中「%」はいずれも重量基準である。
まず実施例1〜5および比較例1〜6により、本願発明の粘着付与剤および該粘着付与剤を含有する粘・接着剤組成物について説明する。
実施例1
重合ロジンエステル(商品名:ペンセルD−160、荒川化学工業(株)製)を280℃に溶融し、0.5kPa下で減圧蒸留を1時間実施した。残存した粘着付与剤の軟化点は442Kであった。分子量300以下の成分の含有量は1.7%であった。分子量300以下の成分の含有量(%)/軟化点(K)の値は0.0038であった。
なお、それぞれの測定値は下記方法により測定した。結果を表1に示す。
(軟化点)
JIS K 5902に準じて測定し、絶対温度に換算した。
(分子量300以下の成分の含有量)
ゲルパーメーションクロマトグラフィー(GPC)(東ソー(株)製、商品名:HLC−8120、カラム:東ソー(株)製、商品名:TSKgelSuperHM-Lx3本)、溶媒としてテトラヒドロフランを用いて測定した値から、未反応ロジンのピークより低分子量側のピーク面積の総和より決定した。
(引火点)
JIS K 2265に準じ、クリーブランド開放式引火点測定装置により測定した。
(加熱減量温度)
示差熱・重量同時測定装置(商品名:TG/DTA220、セイコー電子(株)製)にて、窒素雰囲気下、サンプル量10mg、測定温度25〜400℃、昇温速度:5℃/分にて、サンプル重量がそれぞれ2%、5%減少した温度を測定した。
実施例2
実施例1において、重合ロジンエステルを不均化ロジンエステル(商品名:スーパーエステルT−125、荒川化学工業(株)製)に変えた以外は、実施例1と同様に実施した。得られた粘着付与剤の性状は表1に示す。
実施例3
実施例2において減圧蒸留を2時間実施した以外は、実施例2と同様に実施した。得られた粘着付与剤の性状は表1に示す。
実施例4
実施例2において減圧蒸留を3時間実施した以外は、実施例2と同様に実施した。得られた粘着付与剤の性状は表1に示す。
実施例5
実施例4において、不均化ロジンエステルを一般ロジンエステル(商品名:ペンセルAD、荒川化学工業(株)製)に変えた以外は実施例4と同様に実施した。得られた粘着付与剤の性状を表1に示す。
Figure 2006109441
比較例1〜4
下記表2に記載された樹脂をそのまま用いた。樹脂の性状を表2に示す。
比較例5
撹拌装置、分水器、窒素導入管を備えた反応装置に中国重合ロジン100部を仕込み、窒素気流下で溶融撹拌し、220℃でフマル酸5部、ペンタエリスリトール13部を加えた後、280℃まで昇温し、同温度で12時間エステル化反応を行い、樹脂を得た。樹脂の性状を表2に示す。
比較例6
実施例4において、不均化ロジンエステルを水素化石油樹脂(商品名:アルコンP−100、荒川化学工業(株)製)に変えた以外は実施例4と同様に実施した。得られた粘着付与剤の性状を表2に示す。
Figure 2006109441
表中、スーパーエステルA75は、荒川化学工業(株)製のロジンエステル樹脂である。
(溶剤型アクリル系重合体の製造)
撹拌装置、冷却管、2基の滴下ロートおよび窒素導入管を備えた反応装置に酢酸エチル50部、トルエン30部を仕込んだ後、窒素気流下に系内温度が約75℃となるまで昇温した。次いで、あらかじめアクリル酸ブチル48.5部、アクリル酸2−エチルヘキシル48.5部、アクリル酸3部を混合して仕込んだ滴下ロートと、アゾビスイソブチロニトリル0.1部および酢酸エチル10部を仕込んだ滴下ロートから約3時間を要して系内に滴下し、更に5時間同温度に保って重合反応を完結させた。酢酸エチルを追加して固形分を約50%に調整し、アクリル系重合体を含有する組成物を得た。
実用例1〜5および比較実用例1〜6(溶剤型アクリル系粘接着剤組成物の調製)
製造例で得られた溶剤型アクリル系重合体100部(固形分換算)に、実施例1〜5、比較例1〜6で得られた、樹脂の50%トルエンワニスを20部後添加した後、架橋剤としてポリイソシアネート系化合物(日本ポリウレタン(株)製、商品名「コロネートL」)1.6部を添加し、溶剤型アクリル系粘接着剤組成物を得た。得られた溶剤型アクリル系粘接着剤組成物を厚さ38μmのポリエステルフィルムにサイコロ型アプリケーターにて乾燥膜厚が25μm程度となるように塗布し、次いで該粘接着剤組成物中の溶剤を除去して試料テープを作成し、後述の性能評価方法にて各種試験を行った。
(保持力)
試料テープ(25mm×25mm)をステンレス板に貼り付け、70℃で1kg荷重し、24時間後のずれ(mm)を測定した。ずれが小さい方が、保持力が強いといえる。結果を表3に示す。
(接着力)
試料テープを25mm幅に裁断し、離型紙を剥がして得られる粘着面を、ポリエチレンの基材と貼り合わせ、23℃にて剥離速度300mm/分で180゜剥離を行い、その時の幅25mmあたりの接着力(N/25mm)を測定した。結果を表3に示す。
(加熱減量)
試料テープ5gを直径5cmのシャーレに入れ、200℃×1時間後の加熱減量分を重量%で測定した。結果を表3に示す。
Figure 2006109441
実用例6〜10および比較実用例7〜12(ホットメルト型EVA系接着剤組成物の調製)
実施例1〜5、比較例1〜6で得られた樹脂を40部、EVA#210(三井デュポン(株)製)を40部、サゾールワックス(サゾール社製)20部を溶融混合し、ホットメルト型EVA系接着剤組成物を調製し、後述の性能評価方法にて各種試験を行った。
(保持力)
実用例6〜10、比較実用例7〜12で得られた配合物を#22バーコーターにてアルミ基材上にホットメルト塗工し、25mm幅となるように裁断し、アイロンにてダンボールに面積が25mm×25mmとなるように貼り付け、60℃で500g荷重し、落下時間(時間)を測定した。結果を表4に示す。
(接着力)
実用例6〜10、比較実用例7〜12で得られた配合物を#22バーコーターにてアルミ基材上にホットメルト塗工し、25mm幅となるように裁断し、ヒートシールにてダンボールに貼り合せ、23℃にて剥離速度300mm/分で180゜剥離を行い、剥離後の試験片の状態を目視にて観察した。材料破壊とはダンボールの材料破壊を示し、界面剥離とは、ダンボール界面での剥離剥離を示し、材料破壊の方が接着力が良好であることを示す。結果を表4に示す。
(加熱減量)
実用例6〜10、比較実用例7〜12で得られた配合物5gを直径5cmのシャーレに入れ、200℃×1時間後の加熱減量分を重量%で測定した。結果を表4に示す。
Figure 2006109441
次に、実施例6〜10および比較例7〜14により、本願発明の粘着付与樹脂エマルジョンおよび該粘着付与樹脂エマルジョンを用いて得られる水性粘・接着剤組成物について説明する。
製造例1(アクリル系重合体エマルジョンの製造例)
撹拌装置、温度計、還流冷却管、滴下ロートおよび窒素導入管を備えた反応容器に、窒素ガス気流下、水43.4部およびポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム塩(アニオン性乳化剤:商品名「ハイテノール073」:第一工業製薬(株)製)0.92部からなる水溶液を仕込み、70℃に昇温した。次いで、アクリル酸ブチル45.1部およびアクリル酸1.40部からなる混合物と、過硫酸カリウム(重合開始剤)0.24部、pH調整剤(重曹)0.11部および水8.83部からなる開始剤水溶液の各々の1/10量を反応容器に添加し、窒素ガス気流下にて70℃、30分間予備重合応を行った。次いで、前記混合物と前記開始剤水溶液の残りの9/10量を2時間にわたり反応容器に添加して乳化重合を行い、その後70℃で1時間保持して重合反応を完結させた。こうして得られたアクリル系重合体エマルジョンを室温まで冷却した後100メッシュ金網を用いてろ過し、固形分47.8%のアクリル系重合体エマルジョンを得た。
製造例2(高分子乳化剤の製造例)
撹拌装置、温度計、還流冷却管、および窒素導入管を備えた反応容器に、窒素ガス気流下、ポリオキシエチレンフェニルエーテル系の反応性乳化剤(商品名「アクアロンRN−50」:第一工業製薬(株)製)を固形分換算で25部、スチレン12.5部、メタクリル酸メチル12.5部、メタクリル酸40部およびスチレンスルホン酸ソーダ10部を仕込み、さらに水20部を加えて前記仕込み成分を透明な均一系とした。次いで、これにドデカンチオール1部、ベンゾイルパーオキシド2部および水300部を混合し重合を開始した。65℃で2時間攪拌した後、28%アンモニア水29部を添加し、さらに65℃で6時間攪拌して重合を終了した後に常温まで冷却した。不揮発分22.5%の高分子乳化剤の分散液を得た。
製造例3(高分子乳化剤の製造例)
製造例2と同様の反応装置に、ポリオキシエチレンフェニルエーテル系の反応性乳化剤(商品名「アクアロンRN−10」:第一工業製薬(株)製)を固形分換算で25部、スチレン20部、メタクリル酸メチル15部、メタクリル酸30部およびスチレンスルホン酸ソーダ15部を仕込み、さらに水20部を加えて前記仕込み成分を透明な均一系とした。次いで、これにオクタンチオール0.5部、過硫酸カリウム2部および水300部を混合し重合を開始した。85℃で2時間攪拌した後、過硫酸カリウム1部を添加し同温度で1時間保温した。さらに48%水酸化カリウム28.6部を添加後、常温まで冷却した。不揮発分23.8%の高分子乳化剤の分散液を得た。
製造例4(比較例用の高分子乳化剤の製造例)
製造例2と同様の反応装置に、スチレン30部、メタクリル酸メチル30部、およびメタクリル酸40部を仕込んだ。次いで、これに2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン5部、過硫酸カリウム2部および水300部を混合し重合を開始した。85℃で2時間攪拌した後、過硫酸カリウム1部を添加し同温度で1時間保温した。さらに48%水酸化カリウム24部を添加後、常温まで冷却した。不揮発分24.5%の高分子乳化剤の分散液を得た。
製造例5(粘着付与樹脂エマルジョンのベース樹脂の製造)
ロジンエステル(商品名:ペンセルD−160、荒川化学工業(株)製、重合ロジンエステル)を280℃に溶融し、0.5kPa下で減圧蒸留を1時間実施した。得られた粘着付与剤の軟化点は442Kであった。分子量300以下の成分の含有量は1.7%であった。分子量300以下の成分の含有量(%)/軟化点(K)の値は0.0038であった。
なお、軟化点はJIS K 5902に準じて測定し、絶対温度に換算した。また、分子量300以下の成分の含有量は、GPC(東ソー(株)製、商品名:HLC−8120、カラム:東ソー(株)製、商品名:TSKgelSuperHM-Lx3本)により測定し、未反応ロジンのピークよりも低分子量側にあるピークの面積の総和を、測定により得られた全ピークの総和で除することにより決定した。
製造例6(粘着付与樹脂エマルジョンのベース樹脂の製造)
樹脂をロジンエステル(商品名:スーパーエステルT−125、荒川化学工業(株)製、不均化ロジンエステル)に変えた以外は製造例5と同様に実施した。得られた粘着付与剤の性状は表5に示す。
製造例7(粘着付与樹脂エマルジョンのベース樹脂の製造)
製造例6において減圧蒸留を2時間実施した以外は、製造例6と同様に実施した。得られた粘着付与剤の性状は表5に示す。
製造例8(粘着付与樹脂エマルジョンのベース樹脂の製造)
製造例6において減圧蒸留を3時間実施した以外は、製造例6と同様に実施した。得られた粘着付与剤の性状は表5に示す。
製造例9(粘着付与樹脂エマルジョンのベース樹脂の製造)
樹脂をロジンエステル(商品名:ペンセルAD、荒川化学工業(株)製、一般ロジンエステル)に変えた以外は製造例8と同様に実施した。得られた粘着付与剤の性状は表5に示す。
Figure 2006109441
下記比較例にて用いる比較用樹脂の性状を表6に示す。
比較製造例1(比較例用の粘着付与樹脂エマルジョン用ベース樹脂の製造)
撹拌装置、分水器、窒素導入管を備えた反応装置に中国重合ロジン100部を仕込み、窒素気流下で溶融撹拌し、220℃でフマル酸5部、ペンタエリスリトール13部を加えた後、280℃まで昇温し、同温度で12時間エステル化反応を行い、樹脂を得た。樹脂の性状を表6に示す。
比較製造例2(比較例用の粘着付与樹脂エマルジョン用ベース樹脂の製造)
樹脂を水素化石油樹脂(商品名:アルコンP−100、荒川化学工業(株)製)に変えた以外は製造例8と同様に実施した。得られた粘着付与剤の性状は表6に示す。
Figure 2006109441
表中、スーパーエステルA75(商品名)は、荒川化学工業(株)製のロジンエステル樹脂である。
実施例6
撹拌装置、温度計、還流冷却管、滴下ロートおよび窒素導入管を備えた反応容器に、製造例5で得られた粘着付与樹脂100部とトルエン60部を仕込み、100℃に昇温して約1時間かけて粘着付与樹脂を溶解させた。次いでこれを80℃まで冷却し、製造例2で得られた高分子乳化剤の分散液を固形分換算で5部と水120部からなる水溶液を乳化剤として添加した。その後、75℃において1時間かけて強く攪拌し、予備乳化を行った。さらに、得られた予備乳化物を高圧乳化機(マントンガウリン社製)を用いて30MPaの下で高圧乳化し、乳化物(エマルジョン)を得た。その後、該乳化物を減圧蒸留装置に仕込み、50℃、130hPaの条件で、該乳化物を固形分50.0%となるまで減圧蒸留によりトルエンと水を6時間かけて除去し、粘着付与樹脂エマルジョンを得た。
このようにして得られた粘着付与樹脂エマルジョン20部(固形分換算)と前記製造例1で得られたアクリル系重合体エマルジョン80部(固形分換算)を混合し、水性粘着剤組成物を得た。
実施例7
実施例6において、製造例6で得られたベース樹脂、製造例4で得られた高分子乳化剤を使用した以外は、実施例6と同様にして粘着付与樹脂エマルジョンを得た。また、実施例6と同様にして水性粘着剤組成物を得た。
実施例8〜10
実施例7において、製造例6で得られたベース樹脂に代えて、製造例7(実施例8に対応)、製造例8(実施例9に対応)、製造例9(実施例10に対応)で得られたベース樹脂を使用した以外は、実施例7と同様にして粘着付与樹脂エマルジョンを得た。また、実施例6と同様にして水性粘着剤組成物を得た。
比較例7
実施例6において、製造例5で得られたベース樹脂に代えて、比較用樹脂1を使用した以外は、実施例6と同様にして粘着付与樹脂エマルジョンを得た。また、実施例6と同様にして水性粘着剤組成物を得た。
比較例8
比較例7において、製造例2で得られた高分子乳化剤に代えて、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(商品名「ネオゲンR」;花王(株)製)を使用した以外は、比較例7と同様にして粘着付与樹脂エマルジョンを得た。また、実施例6と同様にして水性粘着剤組成物を得た。
比較例9
比較例7において、製造例5で得られたベース樹脂、製造例6で得られた高分子乳化剤を使用した以外は、比較例7と同様にして粘着付与樹脂エマルジョンを得た。また、実施例6と同様にして水性粘着剤組成物を得た。
比較例10
比較例7において、比較用樹脂2、製造例4で得られた高分子乳化剤を使用した以外は、比較例7と同様にして粘着付与樹脂エマルジョンを得た。また、実施例6と同様にして水性粘着剤組成物を得た。
比較例11〜14
比較例10において、比較用樹脂2に代えて、比較用樹脂3(比較例11に対応)、比較用樹脂4(比較例12に対応)、比較製造例1(比較例13に対応)、比較製造例2(比較例14に対応)で得られたベース樹脂を使用した以外は、比較例10と同様にして粘着付与樹脂エマルジョンを得た。また、実施例6と同様にして水性粘着剤組成物を得た。
(粘着評価用の試料フィルムの製造)
上記方法で得られた各水系粘着剤組成物を、サイコロ型アプリケーターを用いてポリエステルフィルム(厚さ38μm)に乾燥膜厚が25μm程度となるように塗工した。次いで、該フィルムを105℃循風乾燥機中にて3分間乾燥させ、粘着剤組成物中の水分を除去することで試料フィルムを作成した。
(接着力)
上記試料フィルムから巾25mm×長さ150mmに切り取ったものを試料テープとし、これをポリプロピレン板に貼り付け、23℃にて剥離速度300mm/分で180°剥離を行い、その時の幅25mmあたりの接着力(N/25mm)を測定した。結果を表7に示す。
(保持力)
上記試料フィルムから巾25mm×長さ25mmに切り取ったものを試料テープとし、これをステンレス板に貼り付け、70℃で1kg荷重し、24時間後のずれ(mm)を測定した。ずれが小さい方が、保持力が強いといえる。結果を表7に示す。
(加熱減量)
試料テープ5gを直径5cmのシャーレに入れ、200℃×1時間後の加熱減量分を重量%で測定した。結果を表7に示す。
(水性粘着剤組成物の安定性)
実施例および比較例にて調製した水性粘着剤組成物を、さらに28%アンモニア水にて、pH8、不揮発分30%に調整した後、マーロン試験を行い、凝集物の発生率(%)=(凝集物/初期固形分)×100を算出した。マーロン試験の条件は、荷重:10kg、回転数:1000rpm、シェア時間:10分間である。結果を表7に示す。
評価基準 ○:凝集物の発生率0.7%以下、△:凝集物の発生率0.7を超えて1.0%未満、×:凝集物の発生率1.0%以上
Figure 2006109441
本発明の粘着付与剤または粘着付与樹脂エマルジョンを用いることにより、あらゆる部材に対し良好な接着性能(特に保持力)を有する粘・接着剤組成物または水性粘・接着剤組成物を得ることができる。該粘・接着剤組成物または水性粘・接着剤組成物は、従来の粘・接着組成物と比較して発煙が少なく、特に水性粘・接着剤組成物から水分を除去する際の乾燥工程、および高温で使用する場合の作業性も良好である。

Claims (15)

  1. ロジン系樹脂中に含まれる分子量300以下の成分の含有量と、ロジン系樹脂の軟化点との比(分子量300以下の成分の含有量(重量%)/軟化点(K))が0.004以下であるロジン系樹脂を含む粘着付与剤。
  2. ロジン系樹脂の軟化点が360〜450Kである請求の範囲第1項に記載の粘着付与剤。
  3. 引火点が、300℃以上である請求の範囲第1項または第2項のいずれかに記載の粘着付与剤。
  4. 2%加熱減量温度が270℃以上であり、かつ5%加熱減量が310℃以上である請求の範囲第1項〜第3項のいずれかに記載の粘着付与剤。
  5. ロジン系樹脂の軟化点が390〜450Kである請求の範囲第1項〜第4項のいずれかに記載の粘着付与剤。
  6. ロジン系樹脂が、ロジン類と多価アルコールとのエステル化物である請求の範囲第1項〜第5項に記載の粘着付与剤。
  7. ロジン類が、重合ロジンである請求の範囲第6項に記載の粘着付与剤。
  8. 請求の範囲第1項〜第7項のいずれかに記載の粘着付与剤を含有する粘・接着剤組成物。
  9. ロジン系樹脂中に含まれる分子量300以下の成分の含有量と、ロジン系樹脂の軟化点の比(分子量300以下の成分の含有量(重量%)/軟化点(K))が0.004以下であるロジン系樹脂を乳化して得られる粘着付与樹脂エマルジョン。
  10. ロジン系樹脂の軟化点が360〜450Kである請求の範囲第9項に記載の粘着付与樹脂エマルジョン。
  11. ロジン系樹脂の軟化点が390〜450Kである請求の範囲第9項に記載の粘着付与樹脂エマルジョン。
  12. ロジン系樹脂が、ロジン類と多価アルコールとのエステル化物から得られる樹脂である請求の範囲第9項〜第11項に記載の粘着付与樹脂エマルジョン。
  13. ロジン類が、重合ロジンである請求の範囲第12項に記載の粘着付与樹脂エマルジョン。
  14. アニオン性単量体(A)10〜80重量%、スチレン類および/または(メタ)アクリル酸アルキルエステル(B)10〜50重量%ならびに反応性乳化剤(C)10〜50重量%を重合させることにより得られる高分子乳化剤を含有する請求の範囲第9項〜第13項のいずれかに記載の粘着付与樹脂エマルジョン。
  15. 請求の範囲第9項〜第14項のいずれかに記載の粘着付与樹脂エマルジョンを含有する水性粘・接着剤組成物。
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