JPH09143430A - 無色ロジンエステルの製造法 - Google Patents

無色ロジンエステルの製造法

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JPH09143430A
JPH09143430A JP32809995A JP32809995A JPH09143430A JP H09143430 A JPH09143430 A JP H09143430A JP 32809995 A JP32809995 A JP 32809995A JP 32809995 A JP32809995 A JP 32809995A JP H09143430 A JPH09143430 A JP H09143430A
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rosin
rosin ester
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gardner color
reaction
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JP32809995A
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Masao Maeda
正雄 前田
Koji Yamada
幸治 山田
Eisuke Natsuhara
英介 夏原
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Arakawa Chemical Industries Ltd
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Arakawa Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガードナーカラー1以下の無色ロジン類を原
料に用いて、安定性の良好なガードナーカラー1以下の
無色ロジンエステルを製造する方法を提供すること。 【解決手段】 ガードナーカラー1以下のロジン類と、
ガードナーカラー1以下の加熱安定性のよいポリエポキ
シ化合物を、エポキシ開環触媒の存在下または不存在下
で反応させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無色ロジンエステル
の製造法に関する。本発明の製造法により得られる無色
ロジンエステルは、粘接着剤用のタッキファイヤー、ゴ
ム類や各種プラスチック類の改質剤、トラフィックペイ
ント用原材料、インキ・塗料のバインダーや改質剤、合
わせガラス用の透明化材等の各種用途に利用できる。
【0002】
【従来の技術】従来よりロジンエステルは、その外観が
黄色乃至黄褐色に着色しており、しかも臭気や加熱着色
に対する安定性(以下、安定性という)等を満足しうる
ものではなかった。かかるロジンエステルの欠点を解消
するために、出発原料として安定性に優れた不均化ロジ
ンや水添ロジンを使用して得られる不均化ロジンエステ
ルや水添ロジンエステル等も市販されている。しかし、
いずれも色調、安定性等の点で不充分である。
【0003】また、特公昭45−33771号公報及び
特公昭49−20599号公報にはロジンまたはロジン
系化合物を特定の有機硫黄化合物により不均化する方法
が開示されているが、この方法によりえられた不均化ロ
ジンエステルも色調、安定性の点で不充分である。ま
た、特開昭55−9605号公報には安定性に優れたロ
ジンエステルの製造法として、不均化ロジンを精製する
ことにより、原料ロジン中に含まれる高分子量物及び不
ケン化物等を除去した後、得られた精製不均化ロジンと
アルコールとをエステル化する方法が開示されている。
この方法で得られたロジンエステルは従来のロジンエス
テルに比べれば淡色かつ安定であるものの、エステル化
工程における安定性を満足しうるものではない。さらに
は、特開昭59−230072号公報には、安定性良好
な無色ロジンエステルの製造法として、不均化能力と淡
色化能力を併有する特定の有機硫黄化合物の共存下に蒸
留精製ロジンをアルコールでエステル化する方法が開示
されている。しかし、この方法により得られたロジンエ
ステルも色調、安定性を満足できず、しかも有機硫黄化
合物に起因して加熱時の硫黄臭が強いという問題があ
る。
【0004】こうした背景から、ガードナーカラー1以
上のロジンエステルをガードナーカラー1以下の樹脂に
淡色化して安定性の良い無色ロジンエステルを製造する
種々の技術が開示されている(特開昭63−18678
3号公報、特開平3−277675号公報、特開平5−
171112号公報、特開平5−279631号公報及
び特開平7−11194号公報)。しかし、これらの無
色ロジンエステルの製造法は、いずれも着色したロジン
エステルを淡色化するものであり、ガードナーカラー1
以下の無色ロジン類(特開昭64−85265号公報、
特開平3−277675号公報、特開平5−27162
2号公報、特開平5−271621号公報、特開平6−
329991号公報等)をエステル化して直接ガードナ
ーカラー1以下の無色ロジンエステルを得るものではな
い。すなわち、ロジン類の有するカルボキシル基は第三
級の炭素に結合しているため、特にグリセリン等の三価
以上の多価アルコールとエステル化させるには、150
〜300℃という高温(所定の低酸価まで反応させるに
は最終的に270〜300℃)で長時間反応させる必要
があり、たとえ無色ロジン類を原料に用いても、得られ
るロジンエステルが加熱劣化により着色するためガード
ナーカラー1以下の無色で透明なロジンエステルを得る
ことは困難である。なお、ロジンのエステル化工程にお
いて、公知の触媒を通常の量(ロジンエステルに対して
0.01〜3.0重量%程度)使用すれば、若干のエス
テル化時間の短縮や、反応温度の低下は可能であるが、
微濁を生じたり黒色の不溶物を生じるため、無色透明な
ロジンエステルを得ることはできない。
【0005】このように、従来の製造法では、無色ロジ
ン類をエステル化して直接ガードナーカラー1以下の無
色ロジンエステルを得ることはできなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ガードナー
カラー1以下の無色ロジン類を原料に用いて、安定性の
良好なガードナーカラー1以下の無色ロジンエステルを
製造する方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記従来技
術の課題を解決すべく、鋭意検討を行なった結果、無色
ロジン類と安定性の良好なポリエポキシ化合物を反応さ
せれば、エポキシ基の開環によるエステル化は勿論のこ
と、エポキシ基の開環によって生じた水酸基とロジン類
のカルボキシル基の縮合によるエステル化も従来のエス
テル化温度に比較して低温かつ短時間に進めることがで
きるため色調劣化がなくなり、安定性の良好な無色ロジ
ンエステルが得られることを見出し本発明を完成するに
至った。
【0008】すなわち本発明は、ガードナーカラー1以
下のロジン類と、ガードナーカラー1以下の加熱安定性
のよいポリエポキシ化合物を、エポキシ開環触媒の存在
下または不存在下で反応させることを特徴とするガード
ナーカラー1以下の無色ロジンエステルの製造法に関す
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明で使用されるロジン類は、
その色調がガードナーカラー1以下であれば特に制限さ
れない。このようなガードナーカラー1以下のロジン類
は、たとえば、特開昭64−85265号公報、特開平
3−277675号公報、特開平5−271622号公
報、特開平5−271621号公報、特開平6−329
991号公報等に記載の方法により製造できる。
【0010】また、ポリエポキシ化合物は、その色調が
ガードナーカラー1以下であって、加熱安定性のよいも
のを用いる。加熱安定性とは加熱着色に対する安定性を
いい、ロジン類とポリエポキシ化合物を反応させる温度
範囲内において、色調劣化(着色)しないことをいう。
このような加熱安定性のよいポリエポキシ化合物として
は、脂肪族多価アルコールのポリグリシジルエーテル類
や分子内に芳香核またはシクロ環骨格を有するポリエポ
キシ化合物類があげられる。脂肪族多価アルコールのポ
リグリシジルエーテル類の具体例としては、たとえば、
エチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレン
グリコールジグリシジルエーテル、ブタンジオールジグ
リシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジ
ルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエ
ーテル等の非環状脂肪族ジグリシジルエーテル類;トリ
メチロールプロパントリグリシジルエーテル、トリメチ
ロールエタントリグリシジルエーテル、グリセリントリ
グリシジルエーテル等の非環状脂肪族トリグリシジルエ
ーテル類;ソルビトールポリグリシジルエーテル等の非
環状ポリグリシジルエーテル類があげられ、分子内に芳
香核またはシクロ環骨格を有するポリエポキシ化合物類
の具体例としては、たとえば、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)プロパンジグリシジルエーテル、ビス
フェノールA系高分子量エポキシ樹脂、ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)メタンジグリシジルエーテル、1,1
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタンジグリシジル
エーテル、2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシ
ル)プロパンジグリシジルエーテル、3,3’,5,
5’−テトラメチル−4,4’−ジヒドロキシビフェニ
ルジグリシジルエーテル、2,2−ビス(4−(β−ヒ
ドロキシプロポキシ)フェニル)プロパンジグリシジル
エーテル、レゾルシノールジグリシジルエーテル等のジ
グリシジルエーテル類;トリヒドロキシビフェニルトリ
グリシジルエーテル等のジグリシジルエーテル類、ビス
レゾルシノールテトラグリシジルエーテル等のテトラグ
リシジルエーテル類;ヘキサヒドロ無水フタル酸ジグリ
シジルエステル等のジグリシジルエステル類;トリメリ
ット酸トリグリシジルエステル等のトリグリシジルエス
テル類;3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3,
4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、ビニル
シクロヘキセンジオキシド等の環状脂肪族環状オキシラ
ン類があげられる。なお、ポリエポキシ化合物のなかで
もポリアルキレンポリオールのポリグリシジルエーテル
類は、加熱安定性の点で使用し難い。
【0011】また、ロジン類とポリエポキシ化合物の反
応は、エポキシ開環触媒の存在下または不存在下で行う
ことができる。エポキシ開環触媒としては、各種公知の
ものを使用でき、たとえば、アミン類、ルイス酸、ホウ
酸エステル、有機金属化合物、有機金属塩、トリアルキ
ルホスフィン類、トリアリールホスフィン類等があげら
れる。これら公知のエポキシ開環触媒のなかでも、本発
明では、色調劣化が少なく、しかも臭気の問題がないこ
とからトリアルキルホスフィン類、トリアリールホスフ
ィン類を使用するのが好ましい。
【0012】前記ロジン類とポリエポキシ化合物の反応
条件は、公知の反応条件を採用できる。たとえば、通常
ポリエポキシ化合物中の1個のエポキシ基を水酸基2個
に相当するとして、OH(水酸基及びエポキシ基に由来
する水酸基の合計)/COOH比を0.8〜22の範囲
内でロジン類とポリエポキシ化合物を所定量仕込み、エ
ポキシ開環触媒の存在下または不存在下に、通常、窒素
気流下において、反応温度120〜200℃程度で開環
付加反応させる。OH(エポキシ基に由来する水酸基)
/COOH比が2より小さい場合にはエポキシ基が完全
に開環したと思われる段階で、さらに反応温度を230
〜260℃に上げて、エポキシ基の開環によって生じた
水酸基とロジン類をエステル化反応させることもでき
る。反応の終了は、反応生成物の酸価が20以下、好ま
しくは15以下となった時点である。また上記反応は溶
媒の存在下または不存在下に行うことができる。該溶媒
としては例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香
族系炭化水素等があげられる。なお、エステル化工程に
おいては必要により、例えば各種公知の有機燐系化合物
等の安定剤やエステル化促進剤等を添加できることはも
とよりである。
【0013】かくして、安定性のよいガードナーカラー
1以下の無色ロジンエステルが得られる。かかる無色ロ
ジンエステルの水酸基価は通常10〜200程度であ
る。
【0014】
【発明の効果】本発明の製造法で得られた無色ロジンエ
ステルは、無色透明であることに加えて、加熱時の安定
性、臭気、光沢等の諸性能に優れているため、各種用途
における最終製品の商品価値を向上しうる。
【0015】さらに本発明の製造法で得られた無色ロジ
ンエステルは、ロジンエステルとしての特徴(すなわ
ち、エチレン−酢酸ビニル共重合体またはその変性物、
ニトロセルロース、ポリウレタン、エポキシ樹脂、アク
リル系重合体、ポリスチレン、ポリエステル、ポリフェ
ニレンエーテル等の各種ポリマーとの幅広い相溶性)を
より一層強調しうる。すなわち、本発明の無色ロジンエ
ステルの製造法において比較的分子量分布のシャープな
ポリエポキシ化合物を原料に用いてエステル化反応を行
えば、エポキシ基の開環によるエステル化反応で分子量
分布のシャープなロジンエステルが得られることは勿論
のこと、開環によって生じた水酸基とロジンのカルボキ
シル基とのエステル化反応を更に進めて酸価5以下とし
ても、従来知られているロジンと多価アルコールとから
得られるロジンエステルに比べて高分子量物や低分子量
物が少ない分子量分布のシャープなロジンエステルが得
られることから、無色ロジンエステルと各種ポリマーと
の相溶性がより一層幅広くなると同時に、無色ロジンエ
ステルの使用される用途によっては不必要なタックを低
減できる。
【0016】
【実施例】以下に、実施例及び比較例をあげて本発明を
説明するが、本発明はこれら各例に限定されるものでは
ない。
【0017】実施例1 撹拌機、温度計、冷却管および窒素ガス導入管を備えた
丸底フラスコに、ガードナーカラー1以下の無色ロジン
(荒川化学工業(株)製KR−610、酸価169.
1)200g、1,6ヘキサンジオールジグリシジルエ
ーテル(エポキシ当量150.9g/eq)91gおよ
び2−メチルイミダゾール0.058gを仕込み、窒素
気流下150℃にて5時間反応させることにより、色調
ガードナーカラー1以下(ハーゼンカラー225)、水
酸基価129.3、酸価8.0、粘度489ps/50
℃の液状ロジンエステル289gを得た。
【0018】実施例2 実施例1と同様の丸底フラスコに、ガードナーカラー1
以下の無色ロジン(荒川化学工業(株)製KR−61
0、酸価169.1)200g、2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシシクロヘキシル)プロパンジグリシジルエーテ
ル(エポキシ当量230.2g/eq)139gおよび
2−メチルイミダゾール0.058gを仕込み、窒素気
流下150℃にて5時間反応させることにより、色調ガ
ードナーカラー1以下(ハーゼンカラー150)、水酸
基価108.6、酸価6.6、軟化点78.0℃の固形
ロジンエステル338gを得た。
【0019】実施例3 実施例1と同様の丸底フラスコに、ガードナーカラー1
以下の無色ロジン(荒川化学工業(株)製KR−61
0、酸価169.1)200g、トリメチロールプロパ
ントリグリシジルエーテル(エポキシ当量144.2e
q/g)87.1gおよびトリフェニルホスフィン0.
072gを仕込み、窒素気流下150℃にて5時間反応
させることにより、色調ガードナーカラー1以下(ハー
ゼンカラー150)、水酸基価139.1、酸価8.
3、軟化点66.0℃の固形ロジンエステル283gを
得た。
【0020】実施例4 玉付き冷却管の下端と連結された分水器、温度計、窒素
ガス導入管および撹拌機を備えた丸底フラスコに、ガー
ドナーカラー1以下の無色ロジン(荒川化学工業(株)
製KR−610、酸価169.1)200g、2,2−
ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)プロパンジグリ
シジルエーテル(エポキシ当量230.2g/eq)7
6.3gおよびトリフェニルホスフィン0.069gを
仕込み、窒素気流下150℃にて4時間反応させた後、
さらに250℃で5時間反応させることにより色調ガー
ドナーカラー1以下(ハーゼンカラー250)、水酸基
価11.8、酸価0.4、軟化点102.5℃の固形ロ
ジンエステル283gを得た。
【0021】実施例5 実施例4と同様の丸底フラスコに、ガードナーカラー1
以下の無色ロジン(荒川化学工業(株)製KR−61
0、酸価169.1)200g、2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパンジグリシジルエーテル(エ
ポキシ当量182.4g/eq)60.5gおよびトリ
フェニルホスフィン0.065gを仕込み、窒素気流下
150℃にて4時間反応させた後、さらに250℃で5
時間反応させることにより色調ガードナーカラー1以下
(ハーゼンカラー250)、水酸基価17.1、酸価
3.1、軟化点110.5℃の固形ロジンエステル25
2gを得た。
【0022】比較例1 実施例1と同様の丸底フラスコに、ガードナーカラー1
以下の無色ロジン(荒川化学工業(株)製KR−61
0、酸価169.1)200g、ポリプロピレングリコ
ールジグリシジルエーテル(エポキシ当量311.9g
/eq)188gおよび2−メチルイミダゾール0.0
96gを仕込み、窒素気流下150℃にて7時間反応さ
せることにより、色調ガードナーカラー6〜7、水酸基
価94.1、酸価4.4、粘度28.5ps/50℃の
液状ロジンエステル387gを得た。
【0023】比較例2 実施例4と同様の丸底フラスコに、ガードナーカラー1
以下の無色ロジン(荒川化学工業(株)製KR−61
0、酸価169.1)200gを仕込み、加熱溶解した
後に180℃でグリセリン26.8gを仕込んだ。反応
温度を上げて、まず250℃で3時間反応させ、次いで
270℃で14時間、窒素気流下で反応させることによ
り色調ガードナーカラー6、水酸基価12.0、酸価
6.7、軟化点98.5℃の固形ロジンエステル200
gを得た。
【0024】比較例3 実施例4と同様の丸底フラスコに、ガードナーカラー1
以下の無色ロジン(荒川化学工業(株)製KR−61
0、酸価169.1)200gを仕込み、加熱溶解した
後に180℃でペンタエリスリトール26.6gを仕込
んだ。反応温度を上げて、まず250℃で3時間反応さ
せ、次いで285℃で14時間、窒素気流下で反応させ
ることにより色調ガードナーカラー8、水酸基価23.
3、酸価16.1、軟化点112.0℃の固形ロジンエ
ステル204gを得た。
【0025】実施例1〜5および比較例1〜3で得られ
た各種のロジンエステルについて、下記方法により性能
評価を行った。結果を表1に示す。また、実施例5およ
び比較例3で得られたロジンエステルの分子量分布を求
めたグラフを図1および図2に示す。なお、分子量分布
の測定は、東ソー(株)製の高速液体クロマトグラフ測
定装置(HLC−8020)、カラム(TSKgel
G2000HXL,G1000HXLを各一本)、溶媒
としてテトラヒドロフランを用いて、40℃、流量1m
l/分の条件下で行った。
【0026】(加熱安定性)内径1.5cm、高さ15
cmの試験管にロジンエステル10gを入れ、蓋をしな
いまま200℃の循風乾燥器に静置して経時的な色調
(ガードナーカラー)の変化を観察した。
【0027】(臭気)内径1.5cm、高さ15cmの
試験管にロジンエステル10gを入れ、蓋をしないまま
200℃の循風乾燥器に静置して加熱し、ロジンエステ
ルが完全に溶融した後に臭気を嗅いで、以下の基準で評
価した。 ○−−−臭気ほとんどなし。 △−−−臭気少しあり。 ×−−−臭気強い。
【0028】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例5で得られたロジンエステルの分子量分
布を求めたグラフである。
【図2】比較例3で得られたロジンエステルの分子量分
布を求めたグラフである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガードナーカラー1以下のロジン類と、
    ガードナーカラー1以下の加熱安定性のよいポリエポキ
    シ化合物を、エポキシ開環触媒の存在下または不存在下
    で反応させることを特徴とするガードナーカラー1以下
    の無色ロジンエステルの製造法。
  2. 【請求項2】 エポキシ開環触媒が、トリアルキルホス
    フィン類および/またはトリアリ−ルホスフィン類であ
    る請求項1記載の製造法。
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