JP3350910B2 - エマルジョン型粘着付与剤樹脂および水性粘着剤組成物 - Google Patents

エマルジョン型粘着付与剤樹脂および水性粘着剤組成物

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JP3350910B2
JP3350910B2 JP14852094A JP14852094A JP3350910B2 JP 3350910 B2 JP3350910 B2 JP 3350910B2 JP 14852094 A JP14852094 A JP 14852094A JP 14852094 A JP14852094 A JP 14852094A JP 3350910 B2 JP3350910 B2 JP 3350910B2
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武 近藤
芳徳 高木
司 石本
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Arakawa Chemical Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エマルジョン型粘着付
与剤樹脂および水性粘着剤組成物に関する。詳しくは機
械的安定性、耐熱性に優れた水性粘着剤組成物を提供し
うるエマルジョン型粘着付与剤樹脂に関する。
【0002】
【従来の技術】粘着剤は、紙、プラスチックフィルム等
に塗布され、テープ、シート、ラベル等に適用されるも
のであり、一般的にはアクリル系重合体等のベース樹脂
に、タック等の粘着特性を付与するために粘着付与剤樹
脂が添加されて使用されている。また、粘着剤は、従
来、溶剤型が汎用されてきたが、近年では、大気汚染が
ないこと、安全衛生に優れていることおよび省資源に適
すること等の種々の利点を有するため水性のエマルジョ
ン型粘着剤に転換される傾向にある。
【0003】こうした水性エマルジョン型粘着剤は用途
が拡大するにつれて、求められる性能もより高度にな
り、かかる要求性能の一つにエマルジョンの安定性、特
に機械的なシェアーに対する安定性が新たに重要視され
るようになった。ここに、機械的なシェアーに対する安
定性とは、従来から知られていたギアーポンプやロール
塗工機等において加えられる機械的なシェアーに対する
安定性、さらには近年塗工システムで増加しているスプ
レー塗工の際に加えられる機械的なシェアーに対する安
定性をいい、このような機械的なシェアーに対する安定
性が劣る場合にはエマルジョンに凝集物が発生し、テー
プ、シート、ラベル等の商品価値を低下させるといった
問題があった。
【0004】こうした機械的なシェアーに対する安定性
を改良するために、たとえばアクリル系重合体エマルジ
ョン等のベース樹脂またはエマルジョン型粘着付与剤樹
に使用されている乳化剤の種類もしくは使用量を調整
する方法が検討されているが充分な改良はなされていな
い。また、ベース樹脂およびエマルジョン型粘着付与剤
樹脂に、ポリアクリル酸等の水溶性高分子を加える方法
も提案されているが、未だ機械的なシェアーに対する安
定性の良好な水性エマルジョン型粘着剤は得られていな
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、機械的なシ
ェアーに対する安定性の良好な、エマルジョン型の水性
粘着剤組成物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記従来
技術の課題を解決すべく、鋭意検討を重ねた結果、エマ
ルジョン型粘着付与剤樹脂を得る際に使用する乳化剤と
して、反応性乳化剤を構成成分として含有してなる特定
の高分子乳化剤を用いることにより、機械的シェアーに
対して極めて良好な安定性を有する水性粘着剤組成物が
得られることを見出した。本発明はかかる新たな知見に
基づいて完成されたものである。
【0007】すなわち、本発明は、反応性乳化剤(A)
10〜50重量%、スチレン類および/または(メタ)
アクリル酸アルキルエステル(B){本発明において
(メタ)アクリル酸アルキルエステルとはアクリル酸ア
ルキルエステルおよび/またはメタクリル酸アルキルエ
ステルを意味する。以下に(メタ)とあるのは同様の意
味である。}15〜40重量%ならびにアニオン性単量
体(C)40〜80重量%を主成分として構成される高
分子乳化剤の存在下に、粘着付与剤樹脂を乳化して得ら
れる粘着付与剤樹脂エマルジョンに関する。さらにはア
クリル系重合体エマルジョンおよび/または粘着剤用ラ
テックス、ならびに前記粘着付与剤樹脂エマルジョンを
含有してなる水性粘着剤組成物に関する。
【0008】本発明で使用する粘着付与剤樹脂は各種公
知のものを使用できる。たとえばロジン類、ロジン誘導
体、石油系樹脂、テルペン系樹脂等があげられ、これら
の1種を単独でまたは2種以上を混合物として使用でき
る。
【0009】ロジン類としてはガムロジン、ウッドロジ
ンもしくはトール油ロジンの原料ロジンまたは前記原料
ロジンを不均化もしくは水素添加処理した安定化ロジン
や重合ロジン等があげられる。また、ロジン誘導体とし
てはロジンエステル類、ロジンフェノール類があげられ
る。ロジンエステル類としては前記ロジン類と多価アル
コールとをエステル化反応させて得られたロジンエステ
ル、原料ロジンを部分的にフマル化もしくはマレイン化
し、次いでエステル化して得られる部分マレイン化もし
くは部分フマル化ロジンの多価アルコールエステル、原
料ロジンを部分的にフマル化もしくはマレイン化させた
後、不均化し、次いでエステル化して得られる部分マレ
イン化もしくは部分フマル化不均化ロジンの多価アルコ
ールエステル等を例示できる。また、ロジンフェノール
類とはロジン類にフェノール類を付加させ熱重合したも
の、または次いでエステル化したものをいう。なお、前
記エステル化に用いられる多価アルコールは、特に制限
はされず、ジエチレングリコール、グリセリン、トリメ
チロールプロパン、トリメチロールエタン、1,2,6
−ヘキサントリオール、1,2,4−ブタントリオー
ル、ペンタエリスリトール等の各種公知のものを例示で
きる。
【0010】また、石油系樹脂とはC5系石油樹脂、C
9系石油樹脂、C5−C9共重合系石油樹脂、クマロン
樹脂、クマロン−インデン系樹脂、ピュアモノマー樹
脂、ジシクロペンタジエン系石油樹脂およびこれらの水
素化物等を例示でき、テルペン系樹脂としてはα−ピネ
ン樹脂、β−ピネン樹脂や、α−ピネン、β−ピネン等
のテルペン類とスチレン等の芳香族モノマーを共重合さ
せた芳香族変性のテルペン系樹脂およびこれらの水素化
物等を例示できる。
【0011】これら粘着付与剤樹脂の軟化点は特に限定
されず200℃以下の高軟化点のものから液状のもの
を、各種用途に応じて適宜選択して使用できる。
【0012】本発明では、前記粘着付与剤樹脂を、反応
性乳化剤(A)10〜50重量%、スチレン類および/
または(メタ)アクリル酸アルキルエステル(B)15
〜40重量%ならびにアニオン性単量体(C)40〜8
0重量%を主成分として構成される高分子乳化剤の存在
下に乳化して、粘着付与剤樹脂エマルジョンを製造す
る。
【0013】反応性乳化剤(A)とは、親水基と疎水基
を有する界面活性剤であって、分子中に炭素−炭素二重
結合を有するものをいう。炭素−炭素二重結合として
は、たとえば、(メタ)アリル基、1−プロペニル基、
2−メチル−1−プロペニル基、ビニル基、イソプロペ
ニル基、(メタ)アクリロイル基等の官能基があげられ
る。反応性乳化剤の具体例としては、たとえば、前記官
能基を分子中に少なくとも1つ有するポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル、前記官能基を分子中に少なくとも
1つ有するポリオキシエチレンアルキルエーテルのスル
ホコハク酸エステル塩、前記官能基を分子中に少なくと
も1つ有するポリオキシエチレンアルキルエーテルの硫
酸エステル塩、前記官能基を分子中に少なくとも1つ有
するポリオキシエチレンフェニルエーテル、前記官能基
を分子中に少なくとも1つ有するポリオキシエチレンフ
ェニルエーテルのスルホコハク酸エステル塩、前記官能
基を分子中に少なくとも1つ有するポリオキシエチレン
フェニルエーテルの硫酸エステル塩、前記官能基を分子
中に少なくとも1つ有するポリオキシエチレンアルキル
フェニルエーテル、前記官能基を分子中に少なくとも1
つ有するポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル
のスルホコハク酸エステル塩、前記官能基を分子中に少
なくとも1つ有するポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテルの硫酸エステル塩、前記官能基を分子中に少
なくとも1つ有するポリオキシエチレンアラルキルフェ
ニルエーテル、前記官能基を分子中に少なくとも1つ有
するポリオキシエチレンアラルキルフェニルエーテルの
スルホコハク酸エステル塩、前記官能基を分子中に少な
くとも1つ有するポリオキシエチレンアラルキルフェニ
ルエーテルの硫酸エステル塩や、前記官能基を分子中に
少なくとも1つ有するポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエーテルのリン酸エステル塩、前記官能基を分子中
に少なくとも1つ有するポリオキシエチレンアルキルフ
ェニルエーテルの脂肪族または芳香族カルボン酸塩、酸
性リン酸(メタ)アクリル酸エステル系乳化剤、ロジン
グリシジルエステルアクリレートの酸無水物変性物(特
開平4−256429号参照)、特開昭63−2372
5号公報、特開昭63−240931号公報、特開昭6
2−104802号公報に記載の乳化剤等の各種のもの
があげられる。さらには前記反応性乳化剤中のポリオキ
シエチレンを、ポリオキシプロピレンまたはポリオキシ
エチレンとポリオキシプロピレンをブロック共重合もし
くはランダム共重合したもの代えたものなどがあげら
れる。本発明では、かかる反応性乳化剤を特に限定なく
使用できる。
【0014】前記(A)反応性乳化剤の市販品として
は、例えば、(商品名KAYAMERPM−1、日本化
薬(株)製)、(商品名KAYAMER PM−2、日
本化薬(株)製)、(商品名KAYAMER PM−2
1、日本化薬(株)製)、(商品名SE−10N、旭電
化工業(株)製)、(商品名NE−10、旭電化工業
(株)製)、(商品名NE−20、旭電化工業(株)
製)、(商品名NE−30、旭電化工業(株)製)、
(商品名ニューフロンティアA229E、第一工業製薬
(株)製)、(商品名ニューフロンティアN−117
E、第一工業製薬(株)製)、(商品名ニューフロンテ
ィアN250Z、第一工業製薬(株)製)、(商品名ア
クアロンRN−10、第一工業製薬(株)製)、(商品
名アクアロンRN−20、第一工業製薬(株)製)、
(商品名アクアロンRN−50、第一工業製薬(株)
製)、(商品名アクアロンHS−10、第一工業製薬
(株)製)、(商品名エミノールJS−2、三洋化成
(株)製)、(商品名ラテルムK−180、花王(株)
製)等がその代表例としてあげられる。前記反応性乳化
剤のなかでも、重合性、得られる高分子乳化剤の乳化性
の点からポリオキシエチレンフェニルエーテル系のもの
がよく、市販品としては、(商品名アクアロンRN−1
0、第一工業製薬(株)製)、(商品名アクアロンRN
−20、第一工業製薬(株)製)、(商品名アクアロン
RN−50、第一工業製薬(株)製)が好ましい。
【0015】スチレン類および/または(メタ)アクリ
ル酸アルキルエステル(B)のうち、スチレン類として
はスチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等が
あげられる。これらの中でも粘着付与樹脂との親和性の
点からスチレン、α−メチルスチレンが好ましい。ま
た、(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、た
とえば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル
酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)
アクリル酸iso−プロピル、(メタ)アクリル酸n−
ブチル、(メタ)アクリル酸iso−ブチル、(メタ)
アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ス
テアリル等があげられる。これらの中でも粘着付与剤樹
脂との親和性の点から(メタ)アクリル酸メチルが好ま
しい。
【0016】これらスチレン類、(メタ)アクリル酸ア
ルキルエステルはそれぞれ単独で使用してもよく、両者
を併用してもよい。本発明では、粘着付与剤樹脂との親
和性をさらに考慮すればスチレン類と(メタ)アクリル
酸アルキルエステルの両者を併用した場合が好ましい。
両者を併用する場合の割合は重量基準でスチレン類:
(メタ)アクリル酸アルキルエステル=1:2〜5:
2、好ましくは1:2〜2:1の範囲となるようにする
のがよい。
【0017】アニオン性単量体(C)としては、アクリ
ル酸、メタクリル酸、クロトン酸等のモノカルボン酸、
マレイン酸、無水マレイン酸、フマール酸、イタコン
酸、ムコン酸等のジカルボン酸等のカルボン酸類;ビニ
ルスルホン酸、スチレンスルホン酸、2−アクリルアミ
ド−2−メチルプロパンスルホン酸等の有機スルホン酸
類;2−(メタ)アクリロイルオキシエチルアシッドホ
スフェート等のリン酸系ビニルモノマー類;およびこれ
ら各種有機酸のナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ
金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、有機塩
基類の塩等があげられる。これらアニオン性単量体
(C)のなかでも、得られる高分子乳化剤の乳化性、粘
着付与剤樹脂との親和性の点からメタクリル酸、スチレ
ンスルホン酸が好ましい。特に粘着付与樹脂との親和性
の点からはスチレンスルホン酸が好ましい。
【0018】また、アニオン性単量体(C)はそれぞれ
単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。本
発明では、得られる高分子乳化剤の乳化性や、粘着付与
剤樹脂との親和性の点から、カルボン酸類と有機スルホ
ン酸類を併用した場合が好ましい。併用する場合の割合
は重量基準でカルボン酸類:有機スルホン酸類=1:1
〜6:1、好ましくは3:2〜5:1の範囲となるよう
にするのがよい。
【0019】本発明では、前記(A)成分、(B)成分
および(C)成分に加えて、(B)成分以外のノニオン
性単量体(D)を使用することができる。ノニオン性単
量体(D)としては、(メタ)アクリルアミド、N−メ
チロール(メタ)アクリルアミド等のアミド系単量体;
(メタ)アクリロニトリル等のニトリル系単量体;酢酸
ビニル等のビニルエステル系単量体;(メタ)アクリル
酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒド
ロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシブ
チル等のヒドロキシ基含有(メタ)アクリル酸エステル
系単量体;ポリオキシアルキレン系単量体等のポリオキ
シアルキレン(メタ)アクリル酸エステル系単量体;そ
の他にメチルビニルエーテルや、グリシジル(メタ)ア
クリレート、ウレタンアクリレート類、ジフェニル−2
(メタ)アクリロイルオキシホスフェート等のリン酸エ
ステル系ビニルモノマー、炭素数6〜22のα−オレフ
ィン、ビニルピロリドン等があげられる。
【0020】本発明では前記(A)成分、(B)成分お
よび(C)成分、ならびに必要により(D)成分を用い
て各種公知の方法により共重合させて得られる共重合体
を高分子乳化剤として使用する。本発明に用いられる高
分子乳化剤の各構成成分の使用量は、得られるエマルジ
ョンの機械的安定性等を考慮して適宜決定される。
【0021】各構成成分の使用量は、反応性乳化剤
(A)10〜50重量%、スチレン類および/または
(メタ)アクリル酸アルキルエステル(B)15〜40
重量%ならびにアニオン性単量体(C)40〜80重量
%である。好ましくは、反応性乳化剤(A)10〜45
重量%、スチレン類および/または(メタ)アクリル酸
アルキルエステル(B)15〜35重量%ならびにアニ
オン性単量体(C)45〜65重量%である。
【0022】前記共重合体において、各構成成分の使用
量が前記範囲内に満たない場合には、得られる共重合体
の高分子乳化剤としての性能が低下する傾向にある。す
なわち、(A)成分の使用量が10重量%に満たない場
合には得られる高分子乳化剤の乳化性や、該高分子乳化
剤を用いて形成される本発明の粘着付与剤樹脂のエマル
ジョン粒子の機械的安定性が低下し、(A)成分の使用
量が50重量%を越える場合には得られる水性粘着剤組
成物の耐水性が低下する傾向がある。(B)成分の使用
量が15重量%に満たない場合には得られる粘着付与剤
樹脂のエマルジョン粒子の貯蔵安定性、機械的安定性が
低下し、(B)成分の使用量が40重量%を越える場合
に粘着付与剤樹脂のエマルジョンを製造するときの乳化
性が低下する傾向がある。また、(C)成分の使用量が
40重量%に満たない場合には得られる高分子乳化剤の
乳化性や、該高分子乳化剤を用いて形成される本発明の
粘着付与剤樹脂のエマルジョン粒子の機械的安定性が低
下し、(C)成分の使用量が80重量%を越える場合に
は得られる水性粘着剤組成物の耐水性が低下する傾向が
ある。
【0023】またノニオン性単量体(D)を使用する場
合には、ノニオン性単量体(D)の使用割合が、高分子
乳化剤の構成成分の20重量%以下、好ましくは15重
量%以下とするのがよい。(D)ノニオン性単量体が2
0重量%を越える場合には、得られる高分子乳化剤の乳
化性が低下する傾向があり好ましくない。
【0024】前記共重合体(高分子乳化剤)の重合方法
としては、溶液重合、乳化重合、懸濁重合等の各種公知
の方法をそのまま採用することができる。なお、アニオ
ン性単量体(C)は、重合前に部分中和または完全中和
して塩を形成させてもよく、重合後に部分中和または完
全中和して塩を形成させてもよい。
【0025】溶液重合に用いる溶媒としては、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、ヘキサン、シクロヘキサン、
メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、酢
酸エチル、アセトン、メチルイソブチルケトン、ジオキ
サン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等
を使用できる。
【0026】乳化重合による場合には、反応性乳化剤
(A)が乳化能力を有するため、特に乳化剤は必要ない
が、通常、乳化重合に用いられている乳化剤を使用して
もよい。かかる乳化剤としては、例えばジアルキルスル
ホコハク酸エステル塩、アルカンスルホン酸塩、α−オ
レフィンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテルスルホコハク酸エステル塩、ポリオキシエチレン
スチリルフェニルエーテルスルホコハク酸エステル塩、
ナフタリンスルホン酸ホルマリン縮合物、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエ
チレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステル塩等のア
ニオン性乳化剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル、ポ
リオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等のノニオ
ン性乳化剤があげられる。これらの乳化剤は1種を単独
でまたは2種以上を適宜選択して使用することができ
る。その使用量は前記(A)成分、(B)成分および
(C)成分、ならびに必要により用いられる(D)成分
の全仕込量に対して、通常は10重量%程度以下、好ま
しくは0.1〜10重量%程度とされる。
【0027】前記重合の際に使用される重合開始剤とし
ては特に限定はされず、過硫酸塩類、過酸化物、アゾ化
合物、レドックス系開始剤などの各種のものを使用でき
る。前記共重合体(高分子乳化剤)の分子量は、粘着付
与剤樹脂のエマルジョンの分散能と直接相関するため、
通常は重量平均分子量が1000〜200000である
のが好ましい。なお、分子量の調節には公知の連鎖移動
剤を使用できる。連鎖移動剤としては、たとえばイソプ
ロピルアルコール、四塩化炭素、エチルベンゼン、イソ
プロピルベンゼン、クメン、チオグリコール酸エステ
ル、アルキルメルカプタン、2,4−ジフェニル−4−
メチル−1−ペンテン等があげられる。連鎖移動剤の使
用量は前記(A)成分、(B)成分および(C)成分、
ならびに必要により用いられる(D)成分の全仕込量に
対して通常は0.5〜30重量%程度とされる。
【0028】本発明では、前記で得られた共重合体(高
分子乳化剤)を用いて粘着付与剤樹脂を乳化して、エマ
ルジョン型粘着付与剤樹脂を製造する。
【0029】高分子乳化剤の使用量は特に限定されない
が、粘着付与剤樹脂100重量部に対し、通常は固形分
換算で1〜10重量部程度、好ましくは2〜7重量部で
ある。10重量部を越える場合には得られる水性粘着剤
組成物の耐水性が低下し、また1重量部に満たない場合
には粘着付与剤樹脂を当該高分子乳化剤を用いて乳化し
て得られるエマルジョン型粘着付与樹脂の貯蔵安定性、
機械的安定性が悪くなる。
【0030】乳化方法としては、従来より知られている
高圧乳化法、反転乳化法等を採用できる。具体的には前
記粘着付与剤樹脂をベンゼン、トルエン等の溶剤に溶解
したのち前記高分子乳化剤及び軟水を添加し、高圧乳化
機を用いてエマルジョン化したのち減圧下に溶剤を除去
する方法、粘着付与剤樹脂に少量のベンゼン、トルエン
等の溶剤を混合し、つづいて乳化剤を練り込み、さらに
熱水を徐々に添加してゆき転相乳化させてエマルジョン
を得たのち溶剤を減圧下に除去またはそのまま使用する
方法、加圧下または常圧下にて樹脂の軟化点以上に昇温
して乳化剤を練り込み熱水を徐々に添加してゆき転相乳
化させてエマルジョン化する方法等をあげることができ
る。
【0031】かくして得られたエマルジョン型粘着付与
剤樹脂の固形分濃度は特に限定されるものではないが、
通常20〜70重量%程度となるように適宜に調整して
用いる。また、得られたエマルジョン型粘着付与剤樹脂
の平均粒子径は、通常0.2〜2μm程度であり、大部
分は0.5μm以下の粒子として均一に分散している。
また、該エマルジョン型粘着付与剤樹脂は白色乃至乳白
色の外観を呈し、2〜9程度のpHを有する。
【0032】前記で得られた本発明のエマルジョン型粘
着付与剤樹脂は、ベース樹脂であるアクリル系重合体エ
マルジョンおよび/または粘着剤用ラテックスに配合さ
れて、各種水性粘着剤組成物にタック等の粘着特性を付
与するとともに、水性粘着剤組成物の機械的なシェアー
を改良する。
【0033】アクリル系重合体エマルジョンは、一般に
各種のアクリル系粘着剤に用いられているものを使用で
き、(メタ)アクリル酸エステルを一括仕込み重合法、
モノマー逐次添加重合法、乳化モノマー逐次添加重合
法、シード重合法等の公知の乳化重合法により容易に製
造することができる。
【0034】使用される(メタ)アクリル酸エステルと
しては、たとえば、(メタ)アクリル酸メチル、(メ
タ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、
(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アク
リル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシ
エチル等をあげることができ、これらを単独でもしくは
二種以上を混合して用いる。また、得られるエマルジョ
ンに貯蔵安定性を付与するため前記(メタ)アクリル酸
エステルに換えて(メタ)アクリル酸を少量使用しても
よい。さらに所望により(メタ)アクリル酸エステル重
合体の接着特性を損なわない程度において、たとえば、
酢酸ビニル、スチレン等の共重合可能なモノマーを併用
できる。これら(メタ)アクリル酸エステルを主成分と
する重合体のガラス転移温度は通常−70〜0℃程度、
好ましくは−60〜−10℃である。0℃を越える場合
にはタックが著しく低下し好ましくない。なお、アクリ
ル系重合体エマルジョンに用いられる乳化剤にはアニオ
ン系乳化剤、部分ケン化ポリビニルアルコール等を使用
でき、その使用量は重合体100重量部に対して0.1
〜5重量部程度、好ましく0.5〜3重量部である。
【0035】アクリル系重合体エマルジョンとエマルジ
ョン型粘着付与剤樹脂の使用割合は、アクリル系重合体
エマルジョン100重量部(固形分換算)に対して、
マルジョン型粘着付与剤樹脂を通常5〜30重量部程度
(固形分換算)とするのがよい。エマルジョン型粘着付
与剤樹脂が5重量部に満たない場合には、粘着付与剤樹
脂を添加することによる改質がほとんど認められず、ま
た50重量部を越える場合には凝集力が低下する傾向に
ありいずれの場合も適当ではない。
【0036】また、粘着剤用ラテックスとしては、天然
ゴムラテックス、スチレン−ブタジエン共重合体ラテッ
クス、クロロプレンラテックス等があげられる。天然ゴ
ムラテックスとは、水性粘着剤組成物に用いられる公知
のものを使用でき、解重合したもの、解重合しないもの
のいずれでもよい。スチレン−ブタジエン共重合体ラテ
ックス、クロロプレンラテックスも通常、粘着剤用とし
て市販されているものを使用できる。またスチレン−ブ
タジエン共重合体ラテックス、クロロプレンラテックス
はカルボキシ変性されたものでもよい。
【0037】粘着剤用ラテックスとエマルジョン型粘着
付与剤樹脂の使用割合は、粘着剤用ラテックス100重
量部(固形分換算)に対して、エマルジョン型粘着付与
剤樹脂を通常5〜150重量部程度(固形分換算)とす
るのがよい。エマルジョン型粘着付与剤樹脂が5重量部
に満たない場合は、粘着付与剤樹脂を添加することによ
る改質がほとんど認められず、また150重量部を越え
る場合には凝集力が低下する傾向にありいずれの場合も
適当ではない。
【0038】本発明の水性粘着剤組成物は、ベース樹脂
としてアクリル系重合体エマルジョンと粘着剤用ラテッ
クスを併用することもでき、さらに必要に応じて消泡
剤、増粘剤、充填剤、酸化防止剤、耐水化剤、造膜助剤
等を使用することもできる。
【0039】
【発明の効果】本発明により得られるエマルジョン型粘
着付与剤樹脂によれば、ギアーポンプ、ロール塗工、ス
プレー塗工時等の機械的高シェアーに対する安定性の良
好な水性粘着剤組成物を提供でき、塗工時における作業
性を大幅に改良できる。また、得られた水性粘着剤組成
物は、従来の水性粘着剤組成物と同様の優れた接着性を
有する他に、耐熱性にも優れるといった特徴を有する。
【0040】
【実施例】以下に、製造例、実施例及び比較例を挙げて
本発明を詳細に説明するが、本発明はこれら各例に限定
されるものではない。尚、各例中、部及び%は重量基準
である。
【0041】製造例1(アクリル系重合体エマルジョン
の製造例) 撹拌装置、還流冷却管、滴下ロートおよび窒素導入管を
備えた四つ口フラスコに、窒素ガス気流下、70℃で、
水43.40部およびアニオン系乳化剤(「ハイテノー
ルS」、固形分50%、第一工業製薬(株)製)0.9
2部を溶解した。また、(1)ブチルアクリレート4
5.10部およびアクリル酸1.40部と、(2)触媒
(過硫酸カリウム)0.24部、pH調整剤(重曹)
0.11部および水8.83部を、それぞれ別々の滴下
ロートから、1/10量ずつ滴下し、70℃で窒素ガス
気流下にて30分間予備反応を行ない、その後、(1)
および(2)の9/10量を2時間かけて滴下重合を行
なった。(1)および(2)の全量を滴下し終った後、
70℃で1時間完結反応を行ない、室温に冷却後、10
0メッシュ金網ろ過を行ないながら取り出し、固形分4
5.7%のアクリル系重合体エマルジョンを得た。
【0042】製造例2(高分子乳化剤の製造例) 窒素ガス導入管、温度計、還流冷却器及び撹拌装置を備
えた四つ口フラスコに、ポリオキシエチレンフェニルエ
ーテル系の反応性乳化剤(商品名アクアロンRN−5
0、第一工業製薬(株)製)を固形分換算で25部、ス
チレン12.5部、メタクリル酸メチル12.5部、メ
タクリル酸40部およびスチレンスルホン酸ソーダ10
部を仕込み、さらに水20部を加えて前記仕込み成分を
透明な均一系とした。次いで、これにドデカンチオール
1部、ベンゾイルパーオキシド2部及び水300部を混
合し重合を開始した。65℃で2時間撹拌した後、28
%のアンモニア水29部を添加し、さらに65℃で6時
間撹拌して重合を終了した後に常温まで冷却した。不揮
発分22.5%、重量平均分子量32000の高分子乳
化剤の分散液を得た。
【0043】製造例3(高分子乳化剤の製造例) 製造例2と同様の反応装置に、ポリオキシエチレンフェ
ニルエーテル系の反応性乳化剤(商品名アクアロンRN
−20、第一工業製薬(株)製)15部、スチレン15
部、メタクリル酸メチル20部およびメタクリル酸50
部を仕込み、さらに水20部を加えて前記仕込み成分を
透明な均一系とした。次いで、これにオクタンチオール
0.5部、過硫酸カリウム2部及び水300部を混合し
重合を開始した。85℃で2時間撹拌した後、過硫酸カ
リウム1部を添加し同温度で1時間保温した。さらに4
8%の水酸化カリウム水溶液24部を添加した後に常温
まで冷却した。不揮発分24.3%、重量平均分子量3
3500の高分子乳化剤の分散液を得た。
【0044】製造例4(高分子乳化剤の製造例) 製造例2と同様の反応装置に、ポリオキシエチレンフェ
ニルエーテル系の反応性乳化剤(商品名アクアロンRN
−10、第一工業製薬(株)製)20部、スチレン20
部、メタクリル酸メチル15部、メタクリル酸30部お
よびスチレンスルホン酸ソーダ15部を仕込み、さらに
水20部を加えて前記仕込み成分を透明な均一系とし
た。次いで、これにオクタンチオール0.5部、過硫酸
カリウム2部及び水300を混合し重合を開始した。8
5℃で2時間撹拌した後、過硫酸カリウム1部を添加し
同温度で1時間保温した。さらに48%の水酸化カリウ
ム水溶液28.6部を添加した後に常温まで冷却した。
不揮発分23.8%、重量平均分子量31500の高分
子乳化剤の分散液を得た。
【0045】製造例5(高分子乳化剤の製造例) 製造例2と同様の反応装置に、ポリオキシエチレンフェ
ニルエーテル系の反応性乳化剤(商品名アクアロンRN
−50、第一工業製薬(株)製)15部、メタクリル酸
メチル25部、メタクリル酸45部およびスチレンスル
ホン酸ソーダ15部を仕込み、さらに水20部を加えて
前記仕込み成分を透明な均一系とした。次いで、これに
2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン5部、
過硫酸カリウム2部及び水300を混合し重合を開始し
た。85℃で2時間撹拌した後、過硫酸カリウム1部を
添加し同温度で1時間保温した。さらに48%の水酸化
カリウム水溶液24部を添加した後に常温まで冷却し
た。不揮発分24.1%、重量平均分子量35000の
高分子乳化剤の分散液を得た。
【0046】製造例6(比較例用の高分子乳化剤の製造
例) 製造例2と同様の反応装置に、スチレン30部、メタク
リル酸メチル30部およびメタクリル酸40部を仕込ん
だ。次いで、これに2,4−ジフェニル−4−メチル−
1−ペンテン5部、過硫酸カリウム2部及び水300を
混合し重合を開始した。85℃で2時間撹拌した後、過
硫酸カリウム1部を添加し同温度で1時間保温した。さ
らに48%の水酸化カリウム水溶液24部を添加した後
に常温まで冷却した。不揮発分24.5%、重量平均分
子量31000の高分子乳化剤の分散液を得た。
【0047】実施例1 軟化点160℃の重合ロジンのペンタエリスリトールエ
ステル(粘着付与剤樹脂)100部を、トルエン60部
に100℃にて約1時間溶解した後、80℃まで冷却し
た。次いで製造例2で得られた高分子乳化剤を固形分換
算で3部および水160部を添加し、75℃にて1時間
強撹拌し予備乳化を行なった。さらに得られた予備乳化
物を高圧乳化機(マントンガウリン社製)により300
kg/cm2 の圧力で高圧乳化して乳化物を得た。次
いで、減圧蒸留装置に前記乳化物200部を仕込み50
℃、100mmHgの条件下に8時間減圧蒸留を行な
い、固形分50%のエマルジョン型粘着付与剤樹脂を得
た。
【0048】このようにして得た重合ロジンのペンタエ
リスリトーエステルのエマルジョン型粘着付与剤樹脂
0部(固形分換算)と、前記製造例1で得られたアクリ
ル系重合体エマルジョン80部(固形分換算)を混合し
水性粘着剤組成物を得た。
【0049】実施例2 実施例1において粘着付与剤樹脂として、部分フマル化
不均化ロジンのペンタエリスリトールエステル(軟化点
125℃)を使用した他は、実施例1と同様にしてエマ
ルジョン型粘着付与剤樹脂を得た。また、実施例1と同
様にして水性粘着剤組成物を得た。
【0050】実施例3 実施例1において粘着付与剤樹脂として、不均化ロジン
のグリセリンエステル(軟化点100℃)を使用した他
は、実施例1と同様にしてエマルジョン型粘着付与剤樹
を得た。また、実施例1と同様にして水性粘着剤組成
物を得た。
【0051】実施例4〜6 実施例1において、製造例2で得られた高分子乳化剤に
代えて、製造例3(実施例4に対応)、製造例4(実施
例5に対応)または製造例5(実施例6に対応)で得ら
れた高分子乳化剤を使用した他は、実施例1と同様にし
エマルジョン型粘着付与剤樹脂を得た。また、実施例
1と同様にして水性粘着剤組成物を得た。
【0052】比較例1 実施例1において、製造例2で得られた高分子乳化剤に
代えて、製造例6で得られた高分子乳化剤を使用した他
は、実施例1と同様にしてエマルジョン型粘着付与剤樹
を得た。また、実施例1と同様にして水性粘着剤組成
物を得た。
【0053】比較例2 実施例1において、製造例2で得られた高分子乳化剤に
代えて、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(商品
名ネオゲンR、花王(株)製)を使用した他は、実施例
1と同様にしてエマルジョン型粘着付与剤樹脂を得た。
また、実施例1と同様にして水性粘着剤組成物を得た。
【0054】実施例および比較例で得られた水性粘着剤
組成物を以下の試験に供した。評価結果は表1に示す。
【0055】(機械的シェアーに対する安定性)実施例
および比較例にて調製した水性粘着剤組成物を、さらに
28%アンモニア水にて、pH8、不揮発分30%に調
整した後、マーロン試験を行い、凝集物の発生率(%)
=(凝集物/初期固形分)×100を算出した。マーロ
ン試験の条件は、荷重:10kg、回転数:1000r
pm、シェア時間:10分間である。
【0056】(耐熱性)実施例および比較例にて調製し
た水性粘着剤組成物をPETフィルム上に塗布、乾燥
し、皮膜の厚さ30μmの粘着テープを作成し、PST
C−7に準じた方法で、クリープ試験を行い、耐熱性
(保持力)の評価を行った。評価は温度60℃、荷重1
kgの条件下で2時間保持したときのズレ(mm)で表
した。
【0057】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−893(JP,A) 特開 平3−146580(JP,A) 化学大辞典編集委員会,化学大事典9 縮刷版,共立出版(株),1989年8月 15日,p965,「ロジン」の項 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09J 133/10 C08J 3/02 C09J 121/02 C09J 201/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応性乳化剤(A)10〜50重量%
    スチレン類および/または(メタ)アクリル酸アルキル
    エステル(B)15〜40重量%ならびにアニオン性単
    量体(C)40〜80重量%を主成分として構成される
    高分子乳化剤の存在下に、粘着付与剤樹脂を乳化して得
    られるエマルジョン型粘着付与樹脂。
  2. 【請求項2】 前記高分子乳化剤の構成成分として、さ
    らに前記(B)以外のノニオン性単量体(D)を用いて
    なる請求項1記載のエマルジョン型粘着付与剤樹脂。
  3. 【請求項3】 ノニオン性単量体(D)の使用割合が、
    高分子乳化剤の構成成分の20重量%以下である請求項
    記載のエマルジョン型粘着付与剤樹脂
  4. 【請求項4】 粘着付与剤樹脂が、ロジン類、ロジン誘
    導体、石油系樹脂およびテルペン系樹脂から選ばれた少
    なくとも1種である請求項1〜のいずれかに記載の
    マルジョン型粘着付与剤樹脂
  5. 【請求項5】 アクリル系重合体エマルジョンおよび/
    または粘着剤用ラテックス、ならびに請求項1〜のい
    ずれかに記載のエマルジョン型粘着付与剤樹脂を含有し
    てなる水性粘着剤組成物。
  6. 【請求項6】 アクリル系エマルジョン100重量部
    (固形分換算)に対し、請求項1〜のいずれかに記載
    のエマルジョン型粘着付与剤樹脂5〜30重量部(固形
    分換算)を使用してなる請求項記載の水性粘着剤組成
    物。
  7. 【請求項7】 粘着剤用ラテックス100重量部(固形
    分換算)に対し、請求項1〜のいずれかに記載のエマ
    ルジョン型粘着付与剤樹脂5〜150重量部(固形分換
    算)を使用してなる請求項6記載の水性粘着剤組成物。
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