JPWO2003085294A1 - 金属ガスケット - Google Patents

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Abstract

燃焼室孔と外周部との間に基板(10)を屈曲形成して形成された凸状の金属ビード(14,15)を備え、該燃焼室孔の周囲を他の部分より厚い第1の増厚部(12)として板厚差を設けることにより、シリンダヘッドとシリンダブロックとの接合面間に介装して締結ボルトで締め付ける際に上記第1の増厚部(12)に面厚を集中させて上記接合面間をシールするようにした金属ガスケットである。上記締結ボルトで締め付ける際に上記金属ビード(14,15)と共働して板厚方向に圧縮変形する弾性シール材(24)を該金属ビード(14,15)の凸部(14a,15a)に固着すると共に、その凸部裏側に位置する凹部(14b,15b)に充填してゴムビード(24)にする。これにより、低コスト化を図ると共に、安定したシール性能を長期に渡って確保する。

Description

技術分野
本発明は、対向する接合面間に介装される金属ガスケットであって、例えば内燃機関を構成するシリンダブロックとシリンダヘッドとの接合面間に介装して当該接合面間をシールする金属ガスケットに好適なものである。
背景技術
従来のこの種の金属ガスケットとしては、例えば特開平6−101761号公報に記載される、図51に示すようなものがある。すなわち、基板1の燃焼室孔2側の端部および外周縁部を折り返したり、或いはシム板3を取り付けて燃焼室孔2の周囲に第1の増厚部Xを形成すると共に、基板1の外周部に第1の増厚部Xより薄い第2の増厚部Cを形成して板厚差を設け、更に、第1の増厚部Xの周囲両面にゴムビード4を固着すると共に、第2の増厚部Cの内側両面にゴムビード4より低いゴムビード5を固着したものが知られている。
そして、かかる構成の金属ガスケットをシリンダブロックとシリンダヘッドとの接合面間に介装して締結ボルトで締め付けると、各ゴムビード4、5が板厚方向に圧縮変形し、締め付け終了時においては、最も板厚が厚い第1の増厚部Xと他の部分との板厚差により該第1の増厚部Xに最も面圧が集中して最大荷重が作用する。
これにより、上記第1の増厚部Xの面圧とゴムビード4の弾性反発力、および上記第2の増厚部Cの面圧とゴムビード5の弾性反発力による4重シールがなされ、また、第1の増厚部Xによる増厚部効果によりゴムビード4の全屈が防止されると共に、第2の増厚部Cの増厚部効果によりゴムビード5の全屈が防止される。
また、第2の従来の金属ガスケットとしては、例えば実開昭63−180769号公報に記載されているものが有る。
この金属ガスケットは、ステンレス鋼板などの剛性ある薄板金属から基板を形成し、該基板に対し燃焼室孔、ボルト孔、オイル孔等の各種の孔を開口し、さらに、シールが必要な孔の周囲をシールラインに沿ってフルビードで囲繞してシールしている。また、エンジンの運転で発生する振動振幅による繰り返し応力が金属ガスケットに入力されるが、当該繰り返し応力によるビードの疲労破壊を防止するために、ビードの板厚方向の変形量を抑える増厚部が燃焼室孔の周縁全周に沿って設けられている。
ここで、エンジンの軽量小型化が進むにつれて、隣り合う燃焼室孔間のクリアランスが小さくなり、当該隣り合う燃焼室孔の間である孔境界部では、ビード及び増厚部を設けることができる範囲が狭くなることから、上記従来技術では、上記孔境界部におけるビードを共通化すると共に、増厚部については、隣接する燃焼室孔間の当該燃焼室孔周縁に沿ったクリアランスに応じて、上記孔境界部の中央位置では、燃焼室孔に沿って最小限の幅の増厚部を設け、且つ上記孔境界部の端部位置には広幅の増厚部を設けるようにしている。
ここで、板厚方向に弾性変形するビードで、シールに必要なシール圧を確保するために、上記従来の基板は、上述のように高剛性の材料を素材としている。
さらに、第3の従来の種の金属ガスケットとしては、例えば特開昭63−210465号公報に記載されたものがある。
この金属ガスケットでは、ビードが、基板を屈曲してなる金属ビードで構成される(図52参照)と共に、図53及び図54に示すように、シールライン50が合流・分岐する合流分岐部Mでは、ビード幅が相対的に広くなり、合流後は、再び1本のシールライン50に統合されて徐々にビード幅は狭くなっている。
また、特開平1−300043号公報に記載された合流分岐部の形状もある。すなわち、図55に示すように、一方の面側に山形に突出したフルビードから2本のステップ状のハーフビードに分岐し、また、2本のハーフビードが合流してフルビードになる合流分岐部が開示されている。このビードは、基板を屈曲してなる金属ビードのみからなるものである。
さらにまた、第4の従来の金属ガスケットとしては、例えば特開2001−173791号公報に記載されているものがある。
この金属ガスケットは、図59に示すように、2枚の基板50から構成されるものである。すなわち、2枚の基板50のうち、板厚の厚い基板(上側の基板)における燃焼室孔51側端部に増厚部52を形成し、また、2枚の基板50のそれぞれについて、その増厚部50を囲む位置に凸状の基板ビード53を、それぞれ増厚部52の厚さより高く成形し、その2枚の基板50を、基板ビード53の凸部側を対向させて積層することで構成される。さらに、外側に向いた各ビード凹部に弾性シール材54を充填して構成される。
そして、上記金属ガスケットを、シリンダブロックとシリンダヘッドとの対向する接合面間に介装して、締結ボルトで締め付けることで、燃焼室孔周縁の増厚部の板厚まで基板ビード53が圧縮変形すると共に凹部に充填された上記弾性シール材54も圧縮変形して、当該基板ビード53のバネ力と弾性シール材54のバネ力との合成バネによるシール圧で、燃焼ガス、オイル,冷却水圧等をシールする。勿論、凹部内に弾性シール材53が充填されていない金属ガスケットも有るし、1枚の基板からなる金属ビードもある。
しかし、上記図51に示すような第1の従来の金属ガスケットにおいては、基板1の両面にゴムビード4、5を設けているが、例えばゴムビード4の高さは第1の増厚部Xの基板1の折り返し部分の板厚をt0とすると、ゴムビード4が基板1の両面に設けられていることから、t0/2+圧縮変形量((t0/2)×0.4(max40%))となり、仮にt0を0.5mmとした場合にはゴムビード4の高さは上式より0.35mmとなる。このように、基板の板厚が厚い場合には十分加工精度に見合う圧縮変形量を設定できるものの、基板の板厚が薄い場合には、ゴムビードの圧縮変形量が小さくなり、この結果、ゴムビードの成形加工が難しくなると共に加工精度も厳しくなってコスト高になるという問題がある。
また、ゴムビード4とゴムビード5との間の基板1には、通常、水孔が形成されているため、該ゴムビード4、5が冷却水に直接曝されることになって耐久性が低下するという問題がある。
また、上記第2の従来の金属ガスケットは、ビードの弾性変形による十分なシール圧を確保するために、基板として高剛性の金属薄板が採用され、その高剛性の金属薄板の採用によるビードの疲労破壊を防止するために増厚部構造が採用されているが、エンジンの進化は止まることなく、更なる小型軽量化、高性能化、省燃費化等が図られた結果、燃焼温度は上がり、また振動振幅も増幅化する傾向にある。このため、上記のように増厚部構造を採用してビードの疲労破壊を防止するようにしても、上記従来例の金属ガスケット構造では、予定寿命よりも短い時間でビードに疲労破壊が起こる可能性がある。
また、エンジンは、軽量化と加工の容易さからアルミ化が進んでいるが、アルミ鋳造でシリンダブロックやシリンダヘッドを製造した場合には、鋳造時に鋳巣孔が発生するため、接合面を加工する際に、ビードのシールラインを跨ぐように巣穴と巣穴が繋がって、十分なシールができない箇所が発生することがある。
さらに、エンジンの接合面は平面加工されるが、その加工の際に加工ツールマークが発生する。このツールマークを埋めるために、従来にあっては、ガスケット表面に対し、ツールマーク溝深さの約2倍の膜厚を有する耐熱性ゴムを塗布して基板全面にゴム被膜を形成しているが、加工粗さが粗いとゴムの塗布膜厚を厚くする必要がありトルクダウンに繋がる。
またこのように、ビード表面は薄いゴム被膜で被覆されていると共に、ビードの曲げアール部でシールする構造となるが、ビードは、剛性の高い金属薄板を成形してなるため反発力も大きく、増厚部効果で減免してはいるものの、上記アール部に内部応力が集中するために、疲労破壊に繋がったり、振動振幅で被覆しているゴムが削り取られたとき、ガスケットの曲げアール部の金属が直接エンジンシール面に接触するために、フレッチングが起こり、ガス漏れや疲労破壊に繋がる原因となることがある。
さらに、小型軽量化でエンジンの剛性が低下しており、ボルトによる締付け軸力を低減しないとボア変形が増大してオイル消費やパワーロスの増大に繋がる。このため、従来よりも締付け軸力を低減しても十分なシール性能を有する金属ガスケットの需要が高いものと思われる。
また、第3の従来の金属ガスケットのビードでは、金属ビードによるメタル接触かつ線接触でシールする。このため、基板つまりビードを構成する部材を高硬度材とすることでビードのバネ応力を高めて、要求されるシール圧を確保する必要がある。
すなわち、図53や図54のように、シールライン50の合流分岐部Mでは、どうしてもビード幅が部分的に広くなる箇所が発生するが、上述にように金属ビードのバネ力でのみシールする構造であり、ビードの曲げRの3点(図52の符号A、B、及びCを参照)での線シールとなって、ビード幅が広くなった合流分岐部Mの部分では、それだけA−B間のスパンが広くなってバネ力が弱くなり相対的にシール面圧が低くなる。しかしながら、シールライン50の合流分岐部Mの外側ラインRは大きく出来ない。
そして、シールライン50の合流分岐部M周りでは、相対的にビード幅が狭く小さなR部を形成するビード部で剛体に近い強いバネ力となり、その強いバネとなるビード部の近くに上述のようなビード幅が広くバネ力が小さいつまりシール面圧が弱い箇所が部分的に出来てしまい、その部分に高圧が掛かると部分的に変形して圧漏れや液漏れに繋がる。
この問題を考慮した金属ガスケットとして、図56及び図57に示すようようなものがある。この金属ガスケットのビードでは、合流分岐部Mに入ってくるシールライン50のビード幅を出来るだけ一定に保つようにして合流させている。しかしながら、上述のように、高いバネ力を発生させる為に剛性の高い高硬度材を使用していることから、合流分岐部Mビードの外側ラインの合流Rが大きく出来なく、小さいRの為に均一な面圧を得ることが出来ず小さな改良に留まるものである。
また、従来の金属ガスケットとして、実開平5−42830号公報に記載されているような、金属ガスケットもある。この金属ガスケットは、図58に示すように、合流分岐部Mのビードの幅をできるだけ一定にするために、幅広の合流分岐部Mの中央部に凹部を形成している。しかしながら、中央部の凹部は狭く繋がっているためにかえってバネ力が増加し、合流分岐部Mのバネ力が強過ぎるといった欠点を有している。
以上のように、シールライン50の合流分岐部Mでは、金属ビードのビード幅が局所的に変化してしまい、均一のビード幅にすることが難しいが、上記従来の金属ガスケットでは、ビードのバネ力を大きく設定する必要があることから高硬度材を使用するため、上述のようにビードの幅が異なるとバネ力が大きく異なってしまう。合流分岐部Mのように小さなR部が避けらず、部分的にバネ力が大きい部分が存在する構造では、アルミ製のエンジンを想定すると、エンジンのシール面を凹まして疵をつける原因となる。エンジンのシール面に部分的な凹み疵が出来ると、ガスケットを取り替えた時に圧漏れする原因になる。仮に、鋳鉄製のエンジンの場合でも、シールライン50の合流分岐部Mでの面圧は、外側ラインの小R部は高く内側のRの大きい部分は弱く圧漏れし易い構造となる。
また、基板上にシール圧が低い合流分岐部Mが多く有るほど締め付け力を強くする必要があり、全体の締付け軸力を増加する原因ともなる。
また、基板外周部の剛性が弱い場合、合流分岐部Mの応力が大きいために基板外周部の変形を大きくなって圧漏れに繋がることもある。
更に、合流分岐部Mに限らず、高硬度材でビード成形している為に曲げR部は内部応力が集中しており振動振幅による疲労破壊により寿命が短くなるおそれもある。
また、上記第4の従来の金属ガスケット(図59参照)においては、基板ビード53とビード凹部に充填された弾性シール材54が締め付けによる変形で共働して反発力を発生し所要のシール圧をシールラインに沿って発生している。
しかし、基板ビード53の疲労破壊防止とコスト低減を目的として、硬度の低い金属板から基板50を構成した場合には、上記従来の金属ガスケットでは、ボルトを締付け、ビード凹部の弾性シール材54が圧縮変形することで、基板50及び基板ビード53が板厚方向に反るように変形しようとする外力が働くが、上述のように硬度の低い金属から基板50を構成するとビードの形状保持力が低下していることから、基板50の変形防止力が弱くシール性がその分だけ劣化する。
また、エンジンの運転・停止の繰り返しによる繰り返し荷重によって、長期的な使用で、締め付けボルトの軸力低下、基板50に成形した基板ビード53の経時変化、及びビード凹部の弾性シール材54の劣化変質などで、シール面圧が低下するおそれもある。特に、締付けボルトよりも外周側に位置するオーバーハングしている部分で、この問題が生じ易い。
さらに、弾性シール材54を基板凹部に焼付け成形するとき、弾性シール材54を高温時に凹部に充填して成形させても、その後の冷却開放工程時に熱膨張分だけ体積変化して、上記弾性シール材54で1番厚さの有る中央部が、熱収縮分だけ凹むこととなるが、このようなことによっても、上述のような面圧が低下した際に更に不利となる。特に、締め付け軸力の弱いエンジンへの組み込みでは、このような現象が起り易いと思われる。
発明の開示
本発明は、このような不都合を解消するためになされたものであり、低コスト化を図ることができると共に、安定したシール性能を長期に渡って確保することができる金属ガスケットを提供することを課題とする。
上記課題を達成するために、請求の範囲第1項に記載の発明は、薄肉金属板からなり且つ1又は2以上の開口を有し該開口の一部がボルト挿通孔である基板に対し、シールラインに沿って形成されたビードと、他の部分よりも増厚の第1の増厚部とを備えて構成され、対向する接合面間に介装して締結ボルトで締め付けることで、上記第1の増厚部に面圧が集中すると共に上記ビードが板厚方向に変形してシールする金属ガスケットであって、
上記ビードを、上記基板を板厚方向に屈曲して一方の面側に凸状となりその凸部高さが上記第1の増厚部よりも高い金属ビードと、上記金属ビードの凸部側表面に固着すると共にその凸部裏側の凹部に充填されて上記金属ビードの変形と共に板厚方向に圧縮変形する弾性シール材からなるゴムビードと、の組合せで構成することを特徴とする。
第1の増厚部によって、ビードの圧縮変形量を適値に、つまりビードの圧縮破壊を確実に防止できる。
また、金属ビードの凸部側の弾性シール材全体の量が多くなって圧縮変形量が大きくなるため、弾性シール材の成形加工がしやすくなると共に、弾性シール材の厚さも厚くできるため、加工公差を大きくとることができ、製作コストの低減を図ることができる。
また、金属ビードの凸部に固着された弾性シール材が冷却水に曝されにくくなると共に、金属ビードの凹部内に充填された弾性シール材については金属ビードで覆われて冷却水に曝されることがないため、弾性シール材の劣化が防止されて長期に渡って安定したシール性能を確保することができる。
更に、金属ビードの反発力と該金属ビードの凸部側および凹部側に固着、充填された弾性シール材からなるゴムビードの弾性反発力とが相乗して必要なシール圧力を得ることができるため、基板材の硬度を低くすることが可能になって基板の金属ビードの疲労破壊を抑えることができ、更に、エンジンの振動振幅を吸収すると共にシール面荒さを吸収して冷却水圧やオイル圧を少ない面圧で良好にシールすることができる。
更に、金属ビードの凸部側の弾性シール材および凹部側の弾性シール材共にシール面積を広くとれるため、接合面の疵や鋳造時に発生する巣穴を低面圧で良好にシールすることができ、しかも、弾性シール材は弾性材(特にゴム系)からなるシール材であるため、ガスケット係数が低く、この結果、限られた軸力荷重を条件の悪い箇所に有効に使用でき、全体の荷重を減少させることができる。
ここで、弾性シール材を上記凹部内だけとすることも想定されるが、基板の硬度を低くした場合に、凹部内の弾性シール材が圧縮変形する際に、金属ビード及び当該金属ビードに連続する基板の平坦部が板厚方向に変形するおそれがあり、当該板厚方向への変形でシール圧が小さくなる。これに対し、本発明では、凸部側にも弾性シール材を設けることで、当該凸部側の弾性シール材によって上記板厚方向への変形を抑えることで、シール圧の低減を抑えている。
なお、凸部側に設けるゴムビードのビード幅の最大幅は、ボルト締付け部などの圧が大きくなる部分を除いて、金属ビードのビード幅の1.5倍以内に抑えることが好ましい。ゴムビードのビード幅が大きくなるほど、基板への荷重を加える必要があるので、荷重増加を抑えるという観点からは、上述のように弾性シール材のビード幅は、金属ビードのビードのビード幅の1.5倍以内に抑えることが好ましい。ただし、局部的に負担する荷重を増加したい場合は、この限りではない。
次に、請求の範囲第2項に記載の発明は、請求の範囲第1項に記載した構成に対し、上記金属ビードは、フルビード又はステップ状のハーフビードであることを特徴とするものである。
基板の基準面に対し、一方の面側に突出することで凸状となり、その凸部表面の上側に必然的に凹部が形成される。なお、上記ハーフビードにあっては、凸部表面の裏側の凹部は、斜面となり、その斜面に続く基板平坦部にも上記弾性シールが固着されても良い。
次に、請求の範囲第3項に記載の発明は、請求の範囲第1項に記載した構成に対し、上記金属ビードの凸部側表面に固着する弾性シール材は、少なくとも当該凸部表面に固着することを特徴とするものである。
金属ビードの凸部つまり傾斜面等の基板平坦面から突出した面に弾性シール材が固着することで、当該弾性シール材の基板からの剥離が起こり難くなる。また、ゴムビードを設けても、ビード幅が、必要以上に広くなることも防止される。
次に、請求の範囲第4項に記載の発明は、請求の範囲第1項に記載した構成に対し、上記金属ビードの凸部側表面に固着する弾性シール材の高さを金属ビードの凸部と同一若しくは略同一高さとすることを特徴とするものである。
次に、請求の範囲第5項に記載の発明は、請求の範囲第4項に記載した構成に対し、上記基板に形成された開口の一部は、燃焼室孔であり、上記第1の増厚部は、上記燃焼室孔全周を無端環状に囲むように形成されることを特徴とするものである。
上記燃焼室孔部に第1の増厚部を設けることで、高圧で燃焼室孔部分をシールすることが可能となる。
次に、請求の範囲第6項に記載の発明は、請求の範囲第5項に記載した構成に対し、上記第1の増厚部は、上記基板の燃焼室孔側の端部を折り返すと共に該折り返し部内にシム板を配置して構成されることを特徴とするものである。
第1の増厚部の総板厚を比較的面圧が高いボルト挿通孔近傍は薄く、比較的面圧が低いボルト挿通孔間は厚くしているので、締結ボルトで締結した際に第1の増厚部に作用する面圧を周方向に均等にしてシリンダボアの真円度を確保することができ、しかも、締結ボルトの軸力も軽減することができるのでエンジンの変形、特に低剛性エンジンの変形を良好に防止することができる。
次に、請求の範囲第7項に記載の発明は、請求の範囲第5項に記載した構成に対し、上記第1の増厚部の総板厚を、上記締結ボルトのボルト挿通孔近傍は薄く、各ボルト挿通孔間は厚くなるように、該燃焼室孔の周方向に沿って変化させることを特徴とするものである。
次に、請求の範囲第8項に記載の発明は、請求の範囲第5項に記載した構成に対し、上記基板の外周部に、上記第1の増厚部よりも薄い第2の増厚部を設けたことを特徴とするものである。
次に、請求の範囲第9項に記載の発明は、請求の範囲第1項〜請求の範囲第8項のいずれかの構成に対し、基板の片面又は両面に減摩剤を塗布したことを特徴とするものである。
片面又は両面に減摩剤を塗布することにより、エンジンとガスケットの熱膨張差や振動振幅によるずれや叩かれにより起こるフレッチングを防止することができる。すなわち、接合面と接触する部分に塗布することが好ましい。
次に、請求の範囲第10項に記載の発明は、複数個の燃焼室孔が隣接して開口した金属薄板を基板とし、上記各燃焼室孔の周縁に沿って囲繞するようにして、他の部分もよりも増厚の増厚部及びシールラインが設けられ、上記シールラインに沿ってビードが設けられた金属ガスケットにおいて、
隣接する燃焼室孔の間である孔境界部においては、当該隣接する燃焼室孔に共通したビードを設けると共に各燃焼室孔周縁に設けたビードを相互に接続して一体構成とし、上記孔境界部における燃焼室孔周縁に沿った増厚部の幅を、隣接する燃焼室孔間のクリアランスに応じた幅とし、
上記ビードを、基板の板厚方向に屈曲して上記増厚部厚さより高い凸状に成形した金属ビードと、板厚方向に圧縮変形することでバネ力を発揮可能な弾性シール材を、上記金属ビードの凸部側表面に固着すると共に凸部裏側の凹部に充填してなるゴムビードとの合成とし、上記凸部側表面の弾性シール材は、少なくとも金属ビード凸部表面に固着すると共に金属ビード高さと同一若しくは略同一の高さに設定されていることを特徴とするものである。
なお、隣接する燃焼室孔間の孔境界部において、燃焼室孔の周縁に沿ったクリアランスは、通常、その中央部で一番小さいので、当該中央部における増厚部の幅が最小限の幅となり、端部に向かうにつれて幅広となる。
本発明によれば、金属ビードの反発力と金属ビード位置に固着した上記弾性シール材の弾性反発力とが相乗して必要なシール圧力を発生するので、基板材料の硬度を低くできる。このため、曲げアール部に留まる内部応力の発生が小さく、疲労破壊の心配が無くなり、更に、増厚部の形成などの加工性が向上すると共に、軟質な基板に金属ビードを成形し、金属ビードの上下面に弾力性のある柔軟なゴムビード(弾性シール材)を成形しているために、ビードの変形荷重が激減して締付け軸力の多くは燃焼室孔周りの増厚部増厚部に掛けることができるために、締付け軸力を下げることが可能となる。
また、弾性シール材でシール面積を広く取れる結果、接合面の疵や鋳造時に発生する巣穴を低い面圧で良好にシールすることができる。
また、接合面と基板との間に隙間ができる金属ビード凸部側の基板表面に対し、例えば対向する接合面の外周端部と対向する位置に弾性シール材が固着することで、外部から上記隙間への水などの侵入が防止される。
なお、金属ビードの凸部つまり傾斜面に弾性シール材が固着することで当該弾性シール材の基板からの剥離も起こり難い。
次に、請求の範囲第11項に記載の発明は、請求の範囲第10項に記載した構成に対し、上記増厚部は、対象とする接合面間に介挿したときに面圧が均等化するように、部分的に厚さが変更されていることを特徴とするものである。
例えば、ボルト孔近傍など面圧が高くなると想定される部分の増厚部の厚さを相対的に低く設定する。
本発明によれば、隣接した燃焼室孔間に孔境界部が狭いことから、燃焼室孔周縁に沿った増厚部の幅が異なり、例えば孔境界部中央部で最小幅の増厚部となっても、増厚部の板厚を円周上において抑揚変化させて締付け面圧が円周上において均等化させることで、燃焼室孔間の増厚部幅の狭い部分でも効率よくシール性能を発揮可能としている。
このとき、上述のように基板材料の硬度を下げることが出来る結果、部分的に増厚部高さを変更することが容易となっている。
次に、請求の範囲第12項に記載の発明は、請求の範囲第1項〜請求の範囲第8項、請求の範囲第10項、請求の範囲第11項のいずれか1項に記載した構成に対し、シールラインに沿って、金属ビードの突出高さ及び幅の少なくとも一方を部分的に変更することで、シールラインに沿ったビードによるシール面圧を均等化することを特徴とするものである。
次に、請求の範囲第13項に記載の発明は、請求の範囲第1項〜請求の範囲第8項、請求の範囲第10項、請求の範囲第11項のいずれか1項に記載した構成に対し、シールラインに沿って、ゴムビードの突出高さ及び幅の少なくとも一方を部分的に変更することで、シールラインに沿ったビードによるシール面圧を均等化することを特徴とするものである。
次に、請求の範囲第14項に記載の発明は、薄肉金属板からなる基板に、複数本のシールラインが形成され、各シールラインに沿ってビードが形成され、上記複数本のシールラインの少なくとも一部が所定箇所で合流若しくは分岐する合流分岐部が形成される金属ガスケットにおいて、
上記シールラインに沿って構成するビードを、基板を板厚方向に屈曲して一方の面側にのみ凸状となった金属ビードと、金属ビード凸部側表面に固着すると共に凸部裏側の凹部に充填されて上記金属ビードの変形と共に板厚方向に圧縮変形する弾性シール材からなるゴムビードとの合成で構成し、少なくとも上記合流分岐部では、凸部側表面の弾性シール材を、少なくとも金属ビード凸部表面に固着すると共に金属ビードのビード高さと同一若しくは略同一の高さに設定したことを特徴とするものである。
本発明によれば、ビードを、金属ビードとゴムビードとの合成構造とすることで、金属ビードつまり基板の硬度を下げることが可能となる。そして、金属ビードの硬度を下げると、その分、金属ビード幅の違いによるシール圧の違いが大幅に小さくなる。
次に、請求の範囲第15項に記載の発明は、請求の範囲第14項に記載した構成に対し、基板に板厚方向に増厚した増厚部を形成し、該増厚部の増厚によって上記ビードの圧縮変形量を規制することを特徴とするものである。
合流分岐部に出来る幅広部分では、ビードの凹部に充填される弾性シール材と、凸部側に成形した弾性シール材でシール機能を満足している場合は良いが、硬度の低い基板に金属ビードを成形し該金属ビードの両側に成形した軟質の弾性シール材でバネ荷重を発生していることから、本発明のビードは、高硬度の基板に成形したバネ力より弱くなりやすく、大きな体膨張で過大な荷重が掛かったり、振動振幅が大きい場合等、さらには締め付け軸力が大きい場合等、変形が起こりシール力の低下に繋が恐れがある。
これに対し、請求の範囲第15項に記載した発明にあっては、これらを防止する方策として、基板に開けられた開口の端部全周を折り返して増厚部を形成したり、又は、外周の一部を折り返し部分的に増厚部を形成したり、更には同時に両方の増厚部を設けることで、当該増厚部が、基板に成形した金属ビードと該金属ビードの表裏に成形したゴムビードの変形量を規制する増厚部となる。すなわち、基板の剛性を小さくしてもビードの最大変形量が所定値に規制されると共に当該増厚部が過大な荷重や振動振幅を押さえて、長期的に安定したシール性を確保可能となる。さらに、安価なガスケット提供のために、基板として軟鋼材を使用しても、目的とするシールを確保可能な金属ガスケットを提供可能となる。
ここで、燃焼室孔周りに増厚部を形成する場合には、その増厚量を円周方向に沿って抑揚変化を付けることで、締付け荷重面圧が円周方向に沿って平均化することが可能である。
次に、請求の範囲第16項に記載の発明は、請求の範囲第14項に記載した構成に対し、上記合流分岐部におけるゴムビードの幅を調整することで、当該合流分岐部でのシール圧を、合流分岐部以外のシールライン位置でのシール圧に一致させ若しくは近づけたことを特徴とするものである。
本発明によれば、ビード幅の調整が比較的容易なゴムビードのビード幅を調整することで、合流分岐部のシール圧が他のシールラインと等しい値となるように調整されて、シール漏れを効率良く抑えることができる。
ここで、基板の硬度を低くすることで金属ビードでの変形荷重を極力抑え、合流分岐部等の合流分岐部での荷重も低くしたとき、金属ビードの凹部にのみ弾性シール材を充填した場合を想定すると、基板剛性が低いことから、上記凹部内の弾性シール材の変形によって金属ビードが変形し易くなって(金属ビード両側の基板部分が凸部側に反るように当該金属ビードが変形する。またこのとは基板自体の変形にも繋がる。)、当該変形によって金属ビードのバネが更に弱くなってしまうが、本発明では、金属ビードの凸部側にも弾性シール材を設けて、金属ビードの上記変形によるバネ力の低下を抑えつつ、ゴムビードのばね力を増強している。
なお、凸部側に設けるゴムビードのビード幅の最大幅は、ボルト締付け部などの圧が大きくなる部分を除いて、金属ビードのビード幅の1.5倍以内に抑えることが好ましい。ゴムビードのビード幅が大きくなるほど、基板への荷重を加える必要があるので、荷重増加を抑えるという観点からは、上述のように弾性シール材のビード幅は、金属ビードのビードのビード幅の1.5倍以内に抑えることが好ましい。ただし、局部的に負担する荷重を増加したい場合は、この限りではない。
また、基板両面に設けた弾性シール材が対向する接合面に面で接触することで面シールとなり、シール面の加工粗さを吸収し、鋳造の欠点である巣穴に対してもビード幅内であれば完全にシールが出来、既存の線シールラインの欠点であった、基板外周側の疵に弱かったシールラインを横切る疵にも柔軟な弾性シール材が馴染むことで完全なシールが可能になる。また、ゴムビードは、ゴムなどの弾性シール材を使用することで、本発明のビードによるガスケット係数は低く、2以上あれば十分にシールが出来る結果、全体の締め付け荷重を減少させることが出来る。さらに、基板として低硬度材が採用可能となって、金属ビードの疲労破壊を抑える作用も発揮可能となる。
次に、請求の範囲第17項に記載した発明は、請求の範囲第14項〜請求の範囲第16項のいずれか1項に記載した構成に対し、金属ビードがフルビードから複数のフルビードに分岐、若しくは、複数のフルビードが合流する合流分岐部において、金属ビード幅に対する金属ビード凸部側のゴムビード幅の比について、上記合流分岐部での比が、他のビード部分での比よりも小さくなるように、ゴムビード幅を調整したことを特徴とするものである。
シールラインがT字状、Y字状、X字状に交差する合流分岐部では、金属ビード幅が幅広となる部分が存在し、当該幅広部では金属ビードの凹部に充填される弾性シール材の量が、一般部のビード部での弾性シール材より多い為に変形荷重が大きくなる。これに対し、本発明によれば、合流分岐部以外のビード部の変形荷重に近付ける為に凸側のゴムビード幅の比を、一般部のビード部での幅より狭く形成することにより合流分岐部の幅広部分でのバネ荷重の増大を抑えて、シールラインに沿ったシール圧が合流分岐部も含めて平均化する。
次に、請求の範囲第18項に記載した発明は、請求の範囲第14項に記載した構成に対し、金属ビードが、フルビードから複数のステップ状のハーフビードに分岐若しくは、複数のステップ状のハーフビードが合流してフルビードとなる合流分岐部において、金属ビード幅に対するゴムビード幅の比について、上記合流分岐部での比が、締付けボルト近傍部では、他のビード部分での比よりも大きくなるように、ゴムビード幅を調整したことを特徴とするものである。
金属ビードが山形状の凸となるフルビードでは、凹部に充填された弾性シール材は、板厚方向に変形する際に逃げ場が無いので十分にバネを発揮するが、金属ビードがステップ状のハーフビードの場合には、凹部に充填された弾性シール材は、板厚方向に変形する際に横方向に逃げるように変形することでバネ力が小さくなる。また、合流分岐部では、金属ビード幅も広くなってバネが小さくなる。これに対し、相対的にゴムビードの幅を広くするように調整することで、シールラインに沿ったシール圧が合流分岐部も含めて平均化する。
次に、請求の範囲第19項に記載した発明は、上記請求の範囲第1項〜第8項、請求の範囲第10項、請求の範囲第11項、請求の範囲第14項〜第16項、請求の範囲第18項のいずれか1項に記載した構成に対し、上記ゴムビードを構成する、上記凸部側表面に固着した弾性シール材表面、及び上記凹部に充填された弾性シール材表面の少なくとも一方に対し、1条若しくは2条以上の突起をシールラインに沿って設けたことを特徴とするものである。
次に、請求の範囲第20項に記載した発明は、上記請求の範囲第1項〜第8項、請求の範囲第10項、請求の範囲第11項、請求の範囲第14項〜第16項、請求の範囲第18項のいずれか1項に記載した構成に対し、上記ゴムビードを構成する、上記凸部側表面に固着した弾性シール材表面、及び上記凹部に充填された弾性シール材表面の少なくとも一方における、シール面圧が相対的に低い部分に対し、1条若しくは2条以上の突起を設けたことを特徴とするものである。
次に、請求の範囲第21項に記載した発明は、請求の範囲第19項に記載した構成に対し、上記各条の突起は、延在方向に沿った突起高さ及び幅の少なくとも一方が、突起形成位置におけるシール面圧に応じて変更され、シール面圧が小さいほど、上記突起高さ及び幅の少なくとも一方の値を大きく設定することを特徴とするものである。
次に、請求の範囲第22項に記載した発明は、請求の範囲第19項に記載した構成に対し、上記凸部側表面に固着した弾性シール材表面、及び上記凹部に充填された弾性シール材表面の少なくとも一方に複数条の突起を設け、その複数条の突起において、突起高さ及び単位長さ当たりの面積の少なくとも一方を、突起形成位置のシール面圧に応じて異ならせることを特徴とするものである。
なお、面圧の弱い基板のオーバーハング部分では突起を設け、ボルト近傍では突起が無い部分も有り得る。
次に、請求の範囲第23に記載した発明は、請求の範囲第19項、第21項又は第22項のいずれか1項に記載した構成に対し、複数枚の基板が積層されて構成されることを特徴とするものである。
発明を実施するための最良の形態
次に、本発明の第1の実施の形態を図を参照して説明する。
図1は本発明の実施の形態の形態の一例である金属ガスケットを説明するための要部平面図、図2は図1および図13のB−B線断面図、図3は図1のA−A線断面図、図4〜図18は本発明の他の実施の形態である金属ガスケットを説明するための図である。
図1〜図3を参照して、本発明の実施の形態の一例である金属ガスケットを説明すると、この金属ガスケット10は、例えばステンレス鋼板又は軟鋼板等の金属板からなる基板11を備えており、該基板11には複数の燃焼室孔12がシリンダボア端部に対応して形成されている。
基板11の燃焼室孔12側の端部は上方に折り返されて最も厚肉の第1の増厚部Xとされており、これにより、他の部分との間に板厚差が設けられている。また、基板11の外周側の端部も同様に上方に折り返されて第2の増厚部Cとされており、該第2の増厚部Cは鍛圧成形等によって第1の増厚部Xより薄くされている。
基板11の第1の増厚部Xの周囲全周には、シールラインSL1、SL2に沿ってそれぞれ、図2及び図3に示すように、凸状のフルビード14(金属ビード)が基板11を屈曲成形して形成されると共に、基板1の第2の増厚部Cの内側にはフルビード14と同等高さ或いは該フルビード14より低い凸状のフルビード15(金属ビード)が基板11を屈曲成形して形成されている。フルビード14の凸部14a高さは第1の増厚部Xより若干(第1の増厚部Xの板厚にもよるが0.05〜0.2mm程度)高くされ、フルビード15の凸部15a高さは第2の増厚部Cより若干(第2の増厚部Cの板厚にもよるが0.05〜0.2mm程度)高くされている。
また、基板11には締結ボルトのボルト挿通孔16が燃焼室孔12の周方向に略等間隔で複数箇所形成され、基板11のフルビード14とフルビード15との間には水孔17が形成され、基板11のボルト挿通孔16と第2の増厚部Cとの間には油孔18が形成されている。基板11のボルト挿通孔16の周囲には凸状のフルビード19が基板11を屈曲成形して形成されると共に、油孔18の周囲にも凸状のフルビード20が基板11を屈曲成形して形成されている。
更に、基板11の第1の増厚部Xの折り返し部分は、ボルト挿通孔16近傍が薄肉部22とされると共に、各ボルト挿通孔16間は厚肉部23とされて燃焼室孔12の周方向に沿って板厚に変化(抑揚)が付けられており、また、第1の増厚部Xの薄肉部22部分の総板厚は上記第2の増厚部Cの総板厚より厚くなっている。
ここで、この実施の形態では、フルビード14、15の各凸部14a、15aおよびフルビード19、20の各凸部(図示せず)に例えばフッ素ゴム、NBR、シリコンゴム等のゴム材料や樹脂材料等からなる弾性シール材24を固着すると共に、フルビード14、15の各凸部14a、15aの裏側の各凹部14b、15bおよびフルビード19、20の各凸部(図示せず)の裏側の各凹部(図示せず)に同様の弾性シール材24を充填して、ゴムビードが形成されている。
各フルビード14、15、19、20の凸部側に固着された弾性シール材24はその幅寸法が該フルビードの幅と略同一とされて上記フルビードの幅方向の両側を覆うように固着され、また、該弾性シール材24の高さは上記フルビードの凸部高さと略同一とされて上面が基板11の平坦面と略平行とされている。
一方、各フルビード14、15、19、20の凹部内に充填される弾性シール材24の充填量は該凹部内の容積と略同一とされて基板11の平坦面と略面一になっている。
なお、この実施の形態では、弾性シール材24をモールド成形によってフルビードの凸部側および凹部側に固着・充填するようにしている。このため、各フルビード14、15、19、20に成形材料の通過穴21を形成して凸部側と凹部側との同時成形を可能にしている。
そして、かかる構成の金属ガスケット10をシリンダブロックとシリンダヘッドとの接合面間に介装して締結ボルトで締め付けると、フルビード14、フルビード15、フルビード19、フルビード20の各凸部側に固着された弾性シール材24および各凹部内に充填された弾性シール材24が各フルビードと共働して板厚方向に圧縮変形し、締め付け終了時においては、最も板厚が厚い基板11の第1の増厚部Xと他の部分との板厚差により該第1の増厚部Xに最も面圧が集中して最大荷重が作用する。
これにより、第1の増厚部Xの最大面圧、フルビード(凸部および凹部側の弾性シール材24含む)14の弾性反発力およびフルビード(凸部および凹部側の弾性シール材24含む)15の弾性反発力による3重シールがなされると共に、第1の増厚部Xの増厚部効果によりフルビード14および該フルビード14の凸部側および凹部側に固着、充填された弾性シール材24の全屈が防止され、また、第2の増厚部Cの増厚部効果によりフルビード15、19、20並びにフルビード15、19、20の各凸部側および各凹部側に固着、充填された弾性シール材24の全屈が防止される。
上記構成の金属ガスケット10においては、フルビード14、15の各凸部14a、15aおよびフルビード19、20の各凸部(図示せず)に弾性シール材24を固着すると共に、フルビード14、15の各凹部14b、15bおよびフルビード19、20の各凹部(図示せず)に同様の弾性シール材24を充填しているため、基板11から板厚方向に突出する弾性シール材24はフルビードの凸部側のみ、即ち、基板11の片面のみとなる。
従って、例えばフルビード14の凸部14aに固着された弾性シール材24の高さは、図2を参照して、第1の増厚部Xの基板11の折り返し部分の板厚をt0とすると、t0+圧縮変形量(t0×0.4(max40%))となり、仮にt0を0.5mmとした場合にはゴムビード4の高さは上式より0.7mmと図19に示す従来例と比較して2倍となる。
このため、フルビード14の凸部14a側の弾性シール材24の量が多くなって圧縮変形量が大きくなり、この結果、弾性シール材24の成形加工がしやすくなると共に、弾性シール材24の厚さも厚くできるため、加工公差を大きくとることができ、製作コストの低減を図ることができる。
また、フルビード14、15の各凸部14a、15aの幅方向の両側に固着された弾性シール材24は水孔17側を向く部分のみ冷却水に曝され、フルビード14、15の各凹部14b、15b内に充填された弾性シール材24についてはフルビード14、15で覆われて冷却水に曝されることがないため、弾性シール材24の劣化が防止されて長期に渡って安定したシール性能を確保することができる。
更に、フルビード14、15、19、20の反発力と該フルビード14、15、19、20の凸部側および凹部側に固着、充填された弾性シール材24の弾性反発力とが相乗して必要なシール圧力を得るようにしているため、基板材の硬度を低くすることが可能になって基板のビードの疲労破壊の心配をなくすことができ、更に、エンジンの振動振幅を吸収すると共にシール面荒さを吸収して冷却水圧やオイル圧を少ない面圧で良好にシールすることができる。
更に、フルビード14、15、19、20の凸部側の弾性シール材24および凹部側の弾性シール材24共にシール面積を広くとれるため、接合面の疵や鋳造時に発生する巣穴を低面圧で良好にシールすることができ、しかも、弾性シール材24は弾性材(特にゴム系)からなるシール材であるため、ガスケット係数が低く、この結果、限られた軸力荷重を条件の悪い箇所に有効に使用でき、全体の荷重を減少させることができる。
更に、上記基板11の第1の増厚部Xは、ボルト挿通孔16近傍が薄肉部22とされると共に、各ボルト挿通孔16間が厚肉部23とされているので、ボルト締結時における上記第1の増厚部Xの反発力が締め付け力の大きい締結ボルト近傍では弱く、締め付け力が比較的小さい各締結ボルト間では強くなり、この結果、上記第1の増厚部Xに作用する面圧を燃焼室孔12の周方向に均等にすることができると共に、締結ボルトの軸力も軽減することができるのでエンジンの変形、特に低剛性エンジンの変形を良好に防止することかできる。
なお、本発明の金属ガスケットの各構成は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施の形態では、第2の増厚部Cを基板11の外周側の端部を折り返した後に鍛圧成形等によって第1の増厚部Xより薄くしているが、これに代えて、例えば図4および図7に示すように、基板11の外周部に該基板11より薄いシム板30を溶接等により取り付けて第2の増厚部Cとして該第2の増厚部Cの鍛圧成形を省略してもよく、また、図6に示すように、第1の増厚部Xの折り返し部分にフルビード31を形成したシム板32を内包したり、図9に示すように、第1の増厚部Xの折り返し部分に平坦なシム板33を内包して第2の増厚部Cの鍛圧成形を省略してもよい。
また、上記実施の形態では、第1の増厚部Xを基板11の燃焼室孔12側の端部を折り返して形成しているが、これに代えて、図7に示すように、基板11の燃焼室孔12の端部に基板11と略同一厚さのシム板34を溶接等により取り付けて第1の増厚部Xとしてもよく、或いは図10に示すように、基板11の燃焼室孔12の端部にグロメット35を挟み込んだり、図11に示すように、基板11の燃焼室孔12の端部に弾性板36を介してグロメット37を挟み込んだりして上記第1の増厚部Xとしてもよく、更には、図17に示すように、基板11の燃焼室孔12の端部にフルビード31を形成したシム板32を溶接等により取り付けて上記第1の増厚部Xとしてもよい。
更に、上記実施の形態では、基板11の第1の増厚部Xの周囲にフルビード14を形成すると共に、基板1の第2の増厚部Cの内側にフルビード15を形成してフルビード14、15の各凸部14a、15aおよび各凹部14b、15bに弾性シール材24を固着、充填した場合を例に採ったが、必ずしもこれに限定されず、図5および図8に示すように、基板1の第2の増厚部Cの内側に、フルビード15に代えて、ステップ状のハーフビード45を基板11を屈曲成形することにより形成して該ハーフビード45の凸部45aおよび凸部の裏側に存在する凹部45bに弾性シール材24を固着、充填するようにしてもよく、更には、図8に示すように、基板1の第1の増厚部Xの周囲に、フルビード14に代えて、ステップ状のハーフビード44を基板11を屈曲成形することにより形成して該ハーフビード44の凸部44aおよび凹部44bに弾性シール材24を固着、充填するようにしてもよい。
ここで、ハーフビード44、45の凹部44b、45bに充填された弾性シール材24は基板11の平坦面と略面一とされるため冷却水に曝されることはないが、凸部44a、45a側に固着された弾性シール材24は基板11の平坦面から板厚方向に突出してるため冷却水に直接曝されることになる。この場合、凸部44a、45a側に固着された弾性シール材24の幅を広くとることで、弾性シール材24全体の劣化を回避して良好なシール性能を確保することができる。
更に、図8および図9に示すように、基板11のハーフビード44とハーフビード45との間、或いは基板11のフルビード14とフルビード15との間に基板11と略同一厚又は基板11より板厚の薄い面厚板50を併設して第3の増厚部Bを形成し、これにより、ディーゼルエンジンのような全体荷重が大きいエンジンにおいて広い面積で荷重を受けてエンジンの変形を防止するようにしてもよい。この場合、第1の増厚部Xの板厚T1、第3の増厚部Bの板厚T2および第2の増厚部Cの板厚T3の関係はT1>T2≧T3とされている。
更に、上記実施の形態では、フルビード14の凸部14a高さを第1の増厚部Xより若干高くして該凸部14a側に固着された弾性シール材24の高さと略同一高さとすると共に、フルビード15の凸部15a高さを第2の増厚部Cより若干高くしているが、必ずしもこのようにする必要はなく、例えば図12に示すように、フルビード14の凸部14a高さを第1の増厚部Xより若干低くしてフルビード14を弾性シール材24に埋設させるようにしたり、或いは図示は省略するが、フルビードの凸部を弾性シール材24から突出させてもよい。これらはハーフビードについても同様である。
更に、上記実施の形態では、フルビードやハーフビードの凸部側に固着された弾性シール材24の上面を基板11の平坦面と略平行しているが、必ずしもこのようにする必要はなく、ビードと共働して板厚方向に圧縮変形できる限りにおいて、種々の形状を採用することができる。すなわち、圧縮破壊が発生しない圧縮量となるように設定されていれば、形状は色々なものが採用可能である。
更に、上記実施の形態では、フルビードやハーフビードの凹部内に充填された弾性シール材24を基板11の平坦面と略面一にしているが、ビードと共働して板厚方向に圧縮変形できる限りにおいて、弾性シール材24が基板11の平坦面に対して多少凹凸状になっていてもよい。例えば図18に示すように、フルビード14の凹部側に充填された弾性シール材24に窪み24aを設けて該弾性シール材24の変形を容易にする形状としてもよい。
更に、上記実施の形態では、フルビードの凸部側に固着される弾性シール材24を凸部の幅方向の両側に配置した場合を例に採ったが、これに限定されず、例えば図15および図16に示すように、フルビード14の凸部側に固着される弾性シール材24を凸部14の幅方向の燃焼室孔12側にのみ配置するようにしてもよい。このようにすると、凸部側の弾性シール材24(ゴム等)が冷却水や油に接触しないため耐久性の向上を図ることができ、特に、フルビード14からボルト挿通孔16や水孔17までの距離が近い場合に最適な構造となる。また、ビードの幅に周方向に変化を付けて面圧の調整をすることもできる。
更に、図4〜図12、図15〜図18では図示は省略するが、図4〜図12、図15〜図18に示す金属ガスケットの各フルビード14、15、19、20やハーフビード44、45に成形材料の通過穴21を形成して凸部側と凹部側との同時成形を可能にするようにしてもよいのは勿論である。
更に、上記各実施の形態では、締結ボルトによる締め付け前においてフルビードの凹部内に弾性シール材24を基板11の平坦面と略面一になるように充填しているが、これに代えて、フルビードの凹部内に該凹部内の容積と略同等の弾性シール材24を充填して、締結ボルトによる締め付け時に、凹部内の弾性シール材24が圧縮変形して基板11の平坦面と略面一になるようにしてもよい。
更に、図2〜図8、図10〜図12、図15〜図18では図示は省略するが、基板11の片面或いは両面に、図9に示すように、エンジンとガスケットの熱膨張差や振動振幅によるずれや叩かれにより起こるフレッチングを防止すべく、シール性と滑り性を兼ね備えた二流化モリブデン等の減摩剤40を塗布するようにしてもよい。
更に、上記実施の形態では、各燃焼室孔12毎に第1の増厚部Xの周囲全周にはフルビード14を設けた場合を例に採ったが、これに限定されず、図13および図14に示すように、所謂オールアルミ化による軽量化、小型化および高出力化等が進んで気筒間(燃焼室孔間)の間隔が狭くなって燃焼室孔12間にフルビード14を配置することができないタイプの金属ガスケットに本発明を適用してもよいのは勿論である。
ここで、上記図15などのように、増厚部X側にのみ弾性シール材24を設けることは、凹部側の弾性シール材のバネ力による基板の変形を抑えるという観点からは、不利である。当該変形を抑えてシール圧の低減を抑えるという観点からは、凸部側の片面側にだけ弾性シール材を配置する場合には、図19に示すように、増厚部X、Cとは反対側に弾性シール材24を設定することが好ましい。増厚部X、C側は、当該増厚部X、Cによって基板の変形が拘束されるからである。ボルト締結部近傍においても同様である。
また、上記各実施形態では、金属ビード15の凸部表面の全面若しくは片面全面に弾性シール材24を設けているが、これに限定されない。図20のように、金属ビード15に連続する基板平坦部に弾性シール材24を設けても良い。但し、この場合には、ビード幅がその分大きくなると共に、凸部表面に固着させない分だけ剥離しやすくなる。
次に、本発明の第2の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図21は、本実施形態の金属ガスケット1を説明するための平面図である。図22は、図21のB−B断面図つまり孔境界部Xの端部位置における断面図である。図23は、図21のA−A断面図つまり孔境界部Xの中央位置における断面図である。
まず、本実施形態の金属ガスケット1の構成について説明する。
本実施形態の金属ガスケット1は、多気筒を有する内燃機関のシリンダヘッドとシリンダブロックとの対向する接合面間に介挿される金属ガスケット1の例である。
その金属ガスケット1の基板2の素材としては、例えばステンレス鋼板または軟鋼板、アルミニウム板等の金属薄板を適宜、採用可能であるが、ここでは、安価な金属ガスケット1を提供するために、剛性の低い軟鋼板を使用したことにする。
その基板2の中央部には、図21に示すように、長手方向に沿って、複数個の燃焼室孔3を形成する大きな開口が配列している。また、基板2の外周側には複数個のボルト孔4が開口している。
また、各燃焼室孔3の開口端部全周は、上方に折り返されて最も肉厚の増厚部6が形成され、これにより、他の部分との間に板厚差が設けられて増厚部を構成する。ここで、隣接する燃焼室孔3間の孔境界部Xにあっては、その中央位置の燃焼室孔3間のクリアランスが一番小さいので、当該中央位置における増厚部6Aの幅が極端に小さく設定されると共に上記孔境界部Xの端部側に向かうについて当該増厚部6の幅が広くなるように設定され、孔境界部Xの端部では、増厚部6Bの幅をその他の部分よりも広くすることで、上記孔境界部Xの中央位置の増厚部の補償をする構成となっている。
また、孔境界部Xの端部側は、ボルト孔4に近いことを考慮して、上記中央位置よりも孔境界部Xの端部の増厚部6の高さを若干低めに調整(図22中δ分だけ端部側が低い)することで、円周方向(延在方向)に沿った、増厚部6に掛かる面圧が均等化するように設定されている。すなわち、例えば孔境界部Xの増厚部6に着目すると、端部側6Bの高さよりも中央位置6Aの高さが相対高くなって、所要のシール圧を幅の狭い増圧部6Aに発生するようになっている。
ここで、本実施形態では、基板2の材料として軟鋼が採用できる結果、増厚部6を形成するための折り返し加工が容易になると共に、増厚部6の高さの変更も容易である。
さらに、増厚部6の近傍外側において、各燃焼室孔3を囲繞するように、無端環状のビードのシールラインYが設定され、当該シールラインYに沿って凸状のフルビード5が基板2を屈曲成形して形成されている。
上記シールラインYは、隣り合う燃焼室孔3の孔境界部Xにおいては、両燃焼室孔3の共用の1本のシールラインYAとなっている。
また、上記フルビード5の凸部側の基板2表面に弾性シール材7A、7Bが固着すると共に、各凸部側の裏側に位置する凹部内にも同様の弾性シール材8が充填されている。上記弾性シール材7A、7B、8は、例えばフッ素ゴム、NBR、シリコンゴムなどのゴム材料や樹脂材料など、耐熱性及び弾性を有する素材からなる。
上記フルビード5の各凸部側に固着された弾性シール材7A、7Bは、ビード5の凸部表面の両側を覆うと共に若干凸部に連続する平坦部も覆うように設定されている。すなわち、本実施形態では、凸部側の弾性シール材7A、7Bの幅は、ビード幅よりも若干広めに設定されている。もっとも、ビード幅と同等の幅に設計しても良い。また、当該弾性シール材7A、7Bの高さは、ビード高さと略々と高さとされている。
ここで、上述のようにビード5の凸部に連続する基板平坦部にも、ビード5高さ相当の弾性シール材7A、7Bを設けても良いが、弾性シール材7A、7Bからなるゴムビームの幅がビード5の幅の1.5倍程度以下に収まるようにすることが好ましい。また、ビード5及び弾性シール材7A、7Bの高さは、増厚部厚さまで圧縮された時に、両面に設けられた弾性シール材7A、7B、8の圧縮率が35%以内に収まるように設定されて、当該弾性シール材7A、7B、8が圧縮破壊することを防止する。
ここで、上記弾性シール材7A、7B、8からなるゴムビードの役割は、先ず、燃焼室孔3側からの高圧ガスが、増厚部6と対向する接合面部分にあるツールマークの微細な溝を通って漏れてくることがあっても、ビード5のシールラインY位置にあっては、弾性シール材7A、7Bの弾性変形によって溝が埋まっているので、高圧ガスの漏れを完全に遮断してシールすることができる。
また、ゴムビードの反対側(外周側)から冷却水が侵入して来ても柔軟性の有るゴムビードがツールマークまでも完全に遮断してシールすることが出来る。ここで、凹部に充填されている弾性シール材8は冷却水に直接接触することが無いので変質することが無い。一方、凸部側の弾性シール材7A、7Bは、ビード5より冷却水孔に近い部分の端面は冷却水に接触するが、仮に指定した冷却水が使用されないことで当該冷却水と接触した部分が変質して、その部分の弾性シール材7A、7Bの性能が低下しても、ビード5より内側部分の弾性シール材7A、7B部分は、ビード5の凸部によって分離されることで冷却水に直接接触することがないため、長期的に完全シールが保証出来る。なお、上記冷却水の作用は、孔境界部X以外のシールライン位置での作用である。
さらに、ゴムビード幅について、例えば狭い凹部側の弾性シール材8の幅が2.5mm前後としても、凸側の幅は更に広く設計出来るため、鋳巣穴がビード幅を超えない限り、シールすることができる。また、搬送中に起こるシール面傷がビード幅を跨ぐように形成されていても、ゴムビードによって面シールすることでシール面疵を塞いで完全にシールすることが可能である。
また、本実施形態では、軟鋼からなるビード5と軟質の弾性シール材7A、7B、8からなるゴムビードとの合成のバネによるシールであるため、極端な高面圧は望めないがゴムビード幅を広くしたり、ゴムの硬度を上げることで、ある程度調整が出来る。また、両接触面が軟質の弾性シール材7A、7B、8である為にガスケット係数も小さくできる結果、大きな荷重を必要とせず全体の締め付け荷重を低減、つまりボルトの締め付け軸力を低減することができる。
なお、基板2の防錆対策として、基板2の端面や各孔の断面も含めてメッキ仕上げを施す方法や、冷却水に接触する部分全体やビード5より外側で腐食する心配のある部分に対し、極薄のゴム被膜を成形被覆しても良い。
以上のように、本実施形態では、エンジンの小型軽量化で、隣接する燃焼室孔3間のクリアランスがさらに小さくなったり、アルミ化によって接合面に巣穴が存在していても、確実にビード5及び弾性シール材7A、7B、8でシールすることが可能になると共に、締付け軸力の低減を図ることが可能となる。また、基板2として剛性の低い軟鋼を採用できるようになったことで、金属ガスケット1の加工性も向上する。
すなわち、軟鋼材の基板2にビード5を成形しビード5の上下両面に弾力性を有る弾性シール材7A、7B、8からなるゴムビードを成形しており、その基板ビード5とゴムビードの圧縮変形量でバネ力を発生させている。前記基板ビード5とゴムビードの圧縮変形量は燃焼室孔3の端部を折り返した増厚部6からなる増厚部の板厚で制限している。また、硬度の低い軟鋼材を素材とした基板2の使用でビード加工しても加工硬度は余り上がらず、ビード5の上下に成形したゴムビードがバネ力を発生しているが軟質ゴムのため変形荷重は小さく、荷重の多くは増厚部に掛ける設計となる。この結果、エンジンの稼動時に振動振幅も減少するのでビード5の疲労破壊の心配も無い。また、増厚部高さは燃焼室孔3の周囲に沿ってその一部を抑揚変化をさせており、例えば、ボルト近傍は低く、ボルト間やボア間は高くして燃焼室孔3周囲の締め付け面圧の平均化を計っている。この結果、燃焼室孔3間の狭いエンジンにおいても最小限幅の増厚部幅で高い圧力をシール出来る。高圧のガスシールは増厚部でシールし、圧力の低い冷却水、オイル圧力はゴムビードラインでシールする。ゴムビードラインはエンジン面に馴染みやすくガスケット係数も小さく全体荷重の低減することが出来る。
また、ゴムビードラインは幅が広く幅範囲内の大きさの鋳造時に発生する巣孔をシールすることが出来る。更に、搬送中に発生する、ビード5範囲を跨ぐ傷に対しても撓んだ弾性シール材7A、7B、8がその傷にもぐり込みシールすることが出きる。更に、基板2が軟鋼板である為に、ステンレス鋼に比較して安価で高性能なガスケット1を提供することが出来る。
ここで、上記図22、図23のように、燃焼室孔3の端部を折り曲げて増厚部である増幅部6を形成した場合には、折り曲げ部のアール分(燃焼室孔3の近傍部分)だけ増厚部幅が小さくなる。これを考慮して、増厚部の幅を稼いで当該増厚部によるシール面積を稼ぐ場合には、図24に示すように、端部を折り曲げて増厚部を形成する代わりに、別の副板10を積層するように接合して増厚部6を構成すればよい。この場合には、アールが形成されない分だけ増厚部幅を稼ぐことができる。
また、増厚部を、図25のように形成しても良い。すなわち、副板11の端部を折り返して増厚したものである。
また、金属ガスケット1の板厚が要求される場合には、図26〜図28のように複数の板を積層して使用すればよい。
図26のガスケット構成は、上記説明したような、弾性シール材7A、7B、8を備えたフルビード5を有する2枚の金属ガスケット1について、ビード5凸側が互いに対向するように配置して、金属ビード5の凹側の平坦な表面をそれぞれ接合面に接触させると共に、当該2枚の金属ガスケット1間に折り返し増厚部を形成した副板12を介挿させたものである。上記副板12は、弾性シール材7A、7Bと接触する部分全面が折り返し端部を形成した側に突出させることで、一対の各金属ガスケット1における各ビード5の変形量をそれぞれ例えば35%以内に収まるように調整している。
なお、副板12も軟鋼で形成することができ、上記折り返し増厚部の厚さを部分的に変更して、ボルト締付け後の面圧の均一化を図る。また、上記副板12の厚さによって、要求されるガスケット全体の板厚を調整する。
なお、この構成にあっては、燃焼室孔3からの高圧ガス、及び外周側から侵入してきた冷却水は、上記一対の金属ガスケット1間(正確には、各金属ガスケット1と副板12との間)に侵入する構成となるので、シリンダヘッドなどの接合面に存在する巣穴やツールマークに何ら影響することなく、上述の説明と同様な効果を発揮することができる。また、この場合には、弾性シール材7A、7B、8の厚さを稼げるので、その分だけ変形追従性も大きくなる。これらの効果は、下記の図27や図28でも同様である。
また、図27のガスケット構成は、上記説明したような、弾性シール材7A、7B、8を備えたフルビード5を有する金属ガスケット1のビード5凸部側に、折り返し増厚部を備えた副板13を対向配置したものである。
また、図28のガスケット構成は、上記図6と同様な構成であるが、一対の金属ガスケット1の間に2枚の副板14、15を介挿させたものである。2枚の副板14、15は、1枚の副板15の両端に段差を付け、もう1枚の副板14の両端を折り返し、折り返し端部が段差範囲以内にあり、増厚部となる副板の板厚の半分が段差で増厚部を上下均等になるように構成した例である(下側のゴムビードの変形量は、2枚の副板14、15間に形成された空隙の潰れによって制限される。)。
なお、上記各例に限らず当該増厚部技術と新ゴムビードの組合せは限りなく展開できる。
また、他の構成や作用・効果については、上記第1実施形態と同様である。
次に、本発明の第3の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図29は、本実施形態の金属ガスケットを説明するための平面図である。図30は図29のA−A断面図、図31は図29のB−B断面図である。
まず、本実施形態の金属ガスケット1の構成について説明する。
本実施形態の金属ガスケット1は、シリンダーヘッドガスケットの一例である。その金属ガスケット1の基板2は、例えば硬度の低いステンレス鋼板又は軟鋼板、アルミニウム板などの薄肉金属板からなる。
その基板2の中央部には、長手方向に沿って並ぶように燃焼室孔3が大きく開口し、上記燃焼室孔3の端部全周は、上側に折り返されることで第1増厚部6を形成している。なお、この第1増厚部6で燃焼室内の高圧ガスをシールする。
その第1増厚部6の外周側には、各燃焼室孔3を囲繞するように、無端環状の第1シールラインSL1が設けられている。隣り合う燃焼室孔3のそれぞれを囲む第1シールラインSL1は、その燃焼室孔3の境界部が狭いことから、当該境界部の出入口部分(左右両端部)で合流若しくは分岐して統合して、境界部では一本のシールラインを共用している。その2本のシールラインが合流・分岐する部分が合流分岐部Mを構成する。
また、その第1シールラインSL1の外周側部分の基板2に複数の冷却水孔4が開口し、その複数の冷却水孔4及び上記燃焼室孔3全体を囲繞するように無端環状の第2シールラインSL2が設けられている。その第2シールラインSL2の外側にボルト孔9やオイル孔5が開口し、そのボルト孔9やオイル孔5を囲繞するようにして無端環状の第3シールラインSL3が設けられている。その第2シールラインSL2と第3シールラインSL3についても、近接して配置される部分については、統合されて一本のシールラインとなっている。すなわち、シールラインが一本に統合される部分の合流部若しくは分岐部が合流分岐部Mとなっている。
さらに、基板2の外端部の一部には、上側に折り返されて第2増厚部12が形成されている。該第2増厚部12の高さは、鍛圧成形等によって、上記第1増厚部6における最小高さよりも若干低い高さに設定してある。
ここで、上記シールラインの合流分岐部Mは、シールラインの長さを短く設計しようとしたり、設計上シール幅が取れない場合に多くなる。
また、上記金属ビード7のビード幅は、例えば図43に示すように、分岐合流部Mに向けてできるだけ同寸となるように形成する。勿論、これに限定されない。
上記シールラインを構成するビードは、図30及び図31に示すように、金属ビード7とゴムビード8とを合成した構成となっている。
本実施形態の金属ビード7は、基板2の一方の面側(上側)にのみ山形に突出するように当該基板2を屈曲成形してなるフルビードであって、そのビード高さが、上記第1増厚部6よりも高くなるように設定されることで、板厚方向に弾性変形してシール圧を発生可能となっている。
上記ゴムビード8は、上記金属ビード7の凸部側の基板2表面に固着した弾性シール材8b、及び金属ビード7の各凸部の裏側に位置する凹部内に充填された弾性シール材8aから構成されている。この弾性シール材8a、8bは、例えばフッ素ゴム、NBR、シリコンゴム等のゴム材料や樹脂材料等の、耐熱・耐食性・耐候性かつ弾性を有する素材から構成すれば良い。
各金属ビード7の凸部側に固着された弾性シール材8bは、少なくとも金属ビード7の幅方向両側を覆うように基板2の表面に固着している。また、上記各金属ビード7の凸部側に固着された上記弾性シール材8bの高さは、それぞれ金属ビード7の凸部高さと同一若しくは略同一とされ、且つ上面が基板2の平坦面と略平行とされている。なお、上記弾性シール材8bの高さを金属ビード7の凸部高さよりも若干高めに設定しても良い。但し、第1増厚部6の高さで規制される圧縮変形量が35%以内(予め素材によって判明している、座屈しない圧縮変形量)に抑えられる高さにする必要がある。
一方、各金属ビード7の凹部内に充填される弾性シール材8aの充填量は該凹部内の容積と略同一とされて基板2の平坦面と略面一になっている。
上記シールラインに沿った金属ビード7の幅は略一定であるが、一般に、分岐合流分岐部Mでは他のビード部分に比べて金属ビード7幅が相対的に広くなる(図30、図31参照)。このため、金属ビード7だけでみれば、分岐合流分岐部Mでのばね力は相対的に小さくなるものの、図31に示すように、金属ビード7凹部に充填される弾性シール材8a、8bが多くなって、分岐合流分岐部Mでの変形荷重がが大きくなる。
これに鑑みて、金属ビード7凸部側のゴムビード8に関して、その他の一般のビード部分にあっては、弾性シール材8a、8bが、金属ビード7凸部傾斜面及びそれに続く基板2平坦部にも設けられているが、合流分岐部Mにあっては、金属ビード7の凸部傾斜面にのみ固着するように弾性シール材8a、8bを設けて変形荷重の軽減を図っている。なお、ゴムビード8の絶対幅においては、図31に示す合流分岐部Mでの方が広くなって、幅広となった金属ビード7のバネ力の低下を補償している。
このように、金属ビード7の幅に対するゴムビード8の幅の比が、その他の部分と合流分岐部Mとで変えることで、シールラインに沿ったシール圧が、合流分岐部Mを含めて均等化するようにしている。上記例では、合流分岐部Mの方が、金属ビード7幅に対する凸部側のゴムビード8幅の比が小さくなるように設定している。
このように、合流分岐部Mが多数存在していても、シールラインに沿った金属ビード7の合流分岐形状に特別な配慮をすることなく、幅調整の容易なゴムビード8幅を調整するだけで各シールラインに沿ったシール圧を均等化することが可能となる。
また、金属ビード7の表裏に成形されたゴムビード8は、弾性シール材8a、8bの硬度にもよるが、硬度の高い基板2ビードよりバネ荷重は小さいが、ビードを金属ビード7とゴムビード8との合成とし、且つ接合面への接触が当該接合面に馴染む弾性シール材8a、8bによる面シールとなることからガスケット係数を小さく抑えることが可能となり、つまり上述のように、基板2の硬度を低くして金属ビード7自体のバネ力が小さくしても問題がなく、その分、亀裂の心配もない。
上述のように、ガスケット係数が小さくなり、安全率をみてもガスケット係数が2〜4あれば充分となることから、全体の締め付け荷重を低減出来る。
また、上述のように弾性シール材8a、8bによる面シールとなることから、接合面の加工粗さやビード幅を跨ぐ疵に対しても、更にアルミ鋳造時に発生する巣孔があっても、大きなシール効果を発揮する。
なお、基板2の外周に沿った第3シールラインSL3の金属ビード7については、シール幅が狭い場合には、ステップ状のハーフビードからなる金属ビード10を採用することが有る。すなわち、図33のようなフルビードが、合流分岐部で図34のように幅広になった後に、図35に示すように、2つのステップ状のハーフビード10に分岐し、さらに、両ハーフビード10が合流して1本のフルビードとなっている。
上記のように、フルビードが2本のハーフビード10に合流・分岐する場合には、圧縮時に弾性シール材が横方向に流れてバネが弱くなることに鑑み、図33及び図34に示すように、相対的に合流分岐部におけるゴム幅を広くすることで、圧の均一化を図っている。
このとき、ボルト孔近傍ではゴムビード幅を広くすることが好ましい。
また、本実施形態では、ボルトの締付け荷重のほとんどが増厚部で負担して、燃焼室孔3を囲む第1増厚部6に大きな圧を掛けることで、圧力の高い燃焼ガスを第1増厚部6でシールしつつ上記ビードの変形量を適切な値に抑えて、弾性シール材8a、8bの圧縮破壊などを防止するとが可能となる。なお、締付け軸力が低い部分に使用される金属ガスケット1にあっては、上記第1及び第2増厚部3、12は不要である。
なお、第1増厚部6の円周上の板厚を部分的に抑揚変化させることで(図36参照)、延在方向に沿ったシール圧が均等化するように設計し、金属ガスケット1をシリンダブロックとシリンダヘッドとの接合面に介挿して締め付けられた時に、エンジンの剛性によりボルト近傍とボルト間において面圧が異なることから発生するボア(燃焼室)の変形を防止して、ボアの真円度が損なわないようにする。ボアの真円度が損なわれるほど、オイル消費の増大、パワーロスに繋がる。
次に、本発明の第4の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図37は、本実施形態に係る金属ガスケット1を説明する平面図である。
本願発明の金属ガスケット1は、基板2が例えばステンレス鋼板や軟鋼板等の金属板からなり、そのような1枚の基板2を基本と考え、必要に応じて上記基板2を積層して構成される。
以下に説明する実施形態では、一枚の基板2から構成される金属ガスケット1の場合を例にして説明する。
まず、構成について説明すると、基板2の略中央部に燃焼室孔3が開口すると共にその燃焼室孔3の外周側にボルト孔4やオイル孔5が開口している。また、チェーンチャンバー孔17も開口している。
上記燃焼室孔3の端部全周は、図38に示すように、上側に折り返されて、他の部分よりも板厚の増厚部16が形成されている。なお、本実施形態では、折り返しによって増厚部16を形成する場合を例示しているが、平板を固着するなどの公知の方法によって増厚部16を形成しても良い。
また、上記各開口を囲むようにシールラインSL1,SL2が設定され、各シールラインSL1,SL2に沿ってビードが形成されている。
本実施形態のビードBDは、図38及び図39に示すように、フルビードからなる基板ビード6とゴムビード8,10との合成により構成されている。
上記基板ビード6は、基板2を板厚方向に屈曲して成形され、上記増厚部16側に当該増厚部16よりも高い凸状の形状となっている。
また、上記ゴムビードは、上記基板ビード6の凹部内に充填された第1の弾性シール材10と、上記基板ビード6の凸部側に固着した第2の弾性シール材8とから構成されている。
上記第1の弾性シール材10は、その表面が、基板2下面と略面一の平面となるように設定されているが、そのビード幅方向略中央部には、下側に凸の突起11がシールラインSL1,SL2に沿って延びるように形成されている。
また、第2の弾性シール材8は、ビード凸部表面とそれに連続する平坦面部分に、つまり基板ビード6幅よりも僅かに広い幅で第2の弾性シール材8が形成されている。また、第2の弾性シール材8の高さは、基板ビード6の高さとほぼ同じ高さであって、その表面(上面)はほぼ平坦となるように設計されている。
ここで、上記第2の弾性シール材8の幅は、基板ビード6の幅の1.5倍以内が好ましい。余り広くなると荷重が必要以上に増加してしまう。また、第2の弾性シール材8の高さは、基板ビード6の高さの0.9〜1.1倍の範囲の高さが好ましい。
また、基板2に設けたボルト孔4などの開口の数やその種類、シールラインSL1,SL2の位置などは、金属ガスケット1を介装するシリンダヘッド及びシリンダブロックの種類によって当然に異なる。
そして、上記構成の金属ガスケット1は、エンジンのシリンダブロックとシリンダヘッドとの接合面間に介装して締結ボルトで締め付けることが組み付けられ、上記締結ボルトの締付け力によってビードが変形し、シールラインSL1,SL2に沿って所要のシール圧を発生することで、オイルなどのシールを行う。
また、上記締付け時に、燃焼室孔3の端部に設けた増厚部16によって、ビードの圧縮変形量が制限されると共に、当該増厚部16に高い面圧が発生し、当該増厚部16によって、高温、高圧な燃焼ガスをシールしている。
ここで、ガスケット価格を下げるために増厚部16の面上に何も塗布しない場合には、エンジン加工面(接合面)とガスケット増厚部16との接触はメタル接触となり、エンジン加工ツールマークによる3〜6ミクロンの凹凸が上記加工面に存在する。そして、エンジンの稼働による爆発圧は常時加圧では無く、脈動加圧であることで、増厚部16から外周側に向けて若干の圧漏れは有る。しかし、増厚部16の外周側を囲むビードBDによってシールされる。
本実施形態のビードBDは、圧縮変形した基板ビード6とゴムビードとの合成バネによって所要のシール圧を発生する構造であるので、基板ビード6を構成する基板2の硬度をその分下げることが可能となっている。また、上下両接合面と接触するビードの部分は、圧縮変形した弾性シール材8,10の平担面となり、その軟質な弾性シール材8,10が、当接した接合面部分にあるエンジンの加工ツールマークを埋めることで、上記のように脈動加圧であっても、増厚部16から漏れた燃焼ガスを完全にシールすることができる。
ここで、弾性シール材を基板ビード6の凹部内のみに充填した構造の場合には、その弾性シール材10が圧縮変形することで、基板ビード6及び基板ビード6にに続く両側の平坦部分が上側に反るように変形させる外力が発生する。そして、基板ビード6の疲労破壊を抑え且つ基板2コストを抑える目的で基板2の硬度を下げるほど、上記上側に反るような変形が顕在化するおそれがあるが、本実施形態では、凸部側にも第2の弾性シール材8を配置することにより、当該第2の弾性シール材8の圧縮変形によって、基板ビード6及び基板2の上記変形を防止して、凹部の第1の弾性シール材10によるシール性能の劣化を防止している。
また、第1の弾性シール材10を充填成形する際に、高温→冷却開放過程で中央部が僅かに凹むおそれがあるが、本実施形態では、上記中央部に突起11,9を形成することで、締付け軸力が弱いエンジンに採用しても、低コストで安定したシール性能を燃焼室孔3外周に確保することができる。なお、ボルト締付けによって上記突起11,9は押しつぶされた状態となって、平坦になっている。
また、ボルト孔4の近傍位置は、締め付け条件が良ければ問題とならない。しかし、オイル孔5やチェーンチャンバー孔17は締めボルトから遠いために締め付け条件が悪く、また、エンジンは使用回数だけ冷熱サイクルを繰り返しある程度の軸力低下が発生し、さらに、エンジン稼動中の熱で変形して運転中にはシール条件を更に悪くしている。
これらの悪条件下でも完全シールを果たすために、既存技術は基板ビード6の凹面の弾性シール材10を充填したビード構造は、基板2の硬度を上げればバネ力は発生するが、振動振幅で疲労破壊することがあり、余り硬度を上げることは好ましくなく、一方、硬度を落とすと上述のような変形が発生してバネ力を低下する原因となる。この欠点を補うために、本実施形態では、上述のように、基板ビード6の凹面部に第1の弾性シール材10を充填することに併せて、反対側の凸部側にビード幅以上の幅で、高さが基板ビード6高さとほぼ同じ高さの第2の弾性シール材8を成形して、基板2及び基板ビード6の変形を防止するしている。
ここで、基板2の硬度を低くすることでバネ力は低下するがビード凹部に充填した第2の弾性シール材8を、ビード凸側に基板ビード6高さと同じ高さで成形したために凹部に充填した弾性シール材10による変形を規制し、硬度の高い材質で基板2を構成したときと同等かそれ以上のばね力をビードBDに持たせることが可能となっている。
さらに、弾性シール材10をモールド加工する際、基板ビード6の凹部側は、基板2の平面部と面一となるように加工するが、加工中は温度が高く熱膨張しており冷却開放した時にゴム厚の厚い中央部で熱膨張差分だけ収縮して微少に凹み、締め付け条件の悪い、締め付けボルトからオーバハングしている部分で、面圧が低下して圧漏れすることが有る。
これに対し、本願発明では、基板ビード6の凹部に充填する弾性シール材10表面の中央部に小さな突起11を形成することで、締め付け荷重を余り増加させることなく変形して、面圧が低下した時に第2の弾性シール材8表面に形成した突起11が隆起して変形追従する。この突起11の面積は狭いが、高い面圧を発生してシールを完全にする事が出来る。すなわち、締付けボルトから外周側に離れた位置のために、面圧が相対的に小さくなりがちであるが、通常時は締め付け荷重によるビードの圧縮変形による基板ビード6の両面に設けた弾性シール材が対向する接合面に押し付けられてシールする。このとき、凹部側の弾性シール材10に形成した突起11は凹部内に押し込まれた状態に変形して、接合面の平面に追従し、ほぼ基板2の平坦面(下面)と面一の状態となっている。
この定常状態から、振動などで、上記ビード位置における対向する接合面間のクリアランスが大きくなって一時的に面圧が低下すると、ビードの圧縮変形量が小さくなり、シール圧が低下するが、凹部側の弾性シール材10にあっては、上記クリアランスの拡大に応じて突起11が自動的に隆起して対向する接合面との間の接触を確保すると共に接触面積が小さくなることで突起11による面圧が高くなってシール状を保持することができる。また、クリアランスが小さくなるにつれて上記定常状態に復帰する。
なお、上記説明では、対向する接合間のクリアランスの変化による面圧低下を例に説明しているが、対向する接合間のクリアランスが変化しない場合であっても、経時劣化でバネ力が弱くなって面圧が小さくなる場合でも、上記のように、面圧の低下に応じて上記突起11位置に荷重が集中することで(この場合には突起11,9は必ずしも隆起しない)、突起11位置での面圧が高くなって所定のシール圧が確保することができる。
ここで、上記ビード位置における接合面間の変動幅が大きい場合には、図40に示すように、基板ビード6凸部側の弾性シール材にも突起9を形成しておくと良い。
また、ビード幅方向に並ぶ突起11,9の数は、1条に限定されず、図41〜図43に示すように、2条以上であっても良い。また、2条以上設ける場合には、その突起11,9高さを異ならしても良いし、その大きさについても異ならしても良い。複数条の突起11,9を形成すると、面圧の負荷を抑え、且つ面圧低下時には、複数の突起11,9でラビリンス効果を持たせたり、シールラインSの事実上の増加によって安定したシール性を長期間に渡って確保出来ると言う効果が得られる。
さらに、複数条の突起11,9について、図44〜図47に示すように、各突起11,9の大きさや形状(縦断面形状や平面視における単位長さ当たりの面積)を異ならせて突起11,9の最適化を図ることで上記効果の増大を図ることが出来る。すなわち、ビード幅方向に並んで2条以上設ける場合は、相対的に、面圧が高い側の突起11,9を低くしたり、単位長さ当たりの面積を小さく設定することが好ましい。
シールラインに沿って延びる1条の突起11,9においても、突起11,9形成位置における面圧に応じて、突起11,9高さや形状を変更するようにしても良い。すなわち、相対的に面圧が小さくなる部分ほど、突起11,9高さを高くしたり、突起11,9の幅を広くする。
ここで、上記突起11,9は、シールラインSL1,SL2に沿って、シールラインSL1,SL2の全部に連続して設けても良いし、所定間隔毎に断続的に形成しても良い。
上記突起11,9を、シールラインSL1,SL2に対し部分的に形成する場合には、ボルト孔4から離れた相対的に面圧の低い位置や対向する接合面間のクリアランスの変動が相対的に大きい部分(面圧変動の振幅が相対的に大きい部分)に形成することが好ましい。
また、上記実施形態では、基板ビード6は、フルビードの場合で説明しているが、基板ビード6がステップ状のハーフビードであっても適用可能となる。すなわち、図48及び図49に示すように、ステップ状の基板ビード6の凸側(基板平坦より凸となる部分)に第2の弾性シール材12を固着し、その凸の裏側の凹部分に第1の弾性シール材14を設けると共に肉厚の厚い部分に突起13,15を形成する。作用・効果については、上記実施形態と同様である。
ここで、増厚部16近傍のビードBDにあっては、図50に示すように、凸側の第2弾性シール材について、凸部の斜面の両側に必ずしも設ける必要はない。すなわち、増厚部16側は、面圧が相対的に高く且つ基板を拘束するが力が強いので、基板の変形が抑止されるためである。締付けボルト近傍についても同様である。
なお、上記突起11,9の高さは、突起形状を問わず、増厚部16の板厚まで変形した際の変形率が25%以下となるように設計することが好ましい。
また、上記例は、基板が一枚からなる金属ガスケットの場合であるが、介装する接合面間に応じて、上記の構成の基板を複数枚積層して金属ガスケットとしても良い。この場合、必ずしも、従来例のように基板ビードの凸部側が対向するように積層する必要はない。
その他の構成や作用効果などは上記各実施形態と同様である。
産業上の利用可能性
以上の説明から明らかなように、金属ビードの凸部側の弾性シール材の量が多くなって圧縮変形量が大きくなるため、弾性シール材の成形加工がしやすくなると共に、弾性シール材の厚さも厚くできるため、加工公差を大きくとることができ、製作コストの低減を図ることができるという効果が得られる。
また、金属ビードの凸部に固着された弾性シール材が冷却水に曝されにくくなると共に、金属ビードの凹部内に充填された弾性シール材についてはビードで覆われて冷却水に曝されることがないため、弾性シール材の劣化が防止されて長期に渡って安定したシール性能を確保することができるという効果が得られる。
更に、金属ビードの反発力と該金属ビードの凸部側および凹部側に固着、充填された弾性シール材の弾性反発力とが相乗して必要なシール圧力を得ることができるため、基板材の硬度を低くすることが可能になって基板の金属ビードの疲労破壊の心配をなくすことができ、シール面荒さを吸収して冷却水圧やオイル圧等を少ない面圧で且つビード幅を不用意に広くすることなく、良好にシールすることができるという効果が得られる。
更に、金属ビードの凸部側の弾性シール材および凹部側の弾性シール材共にシール面積を広くとれるため、接合面の疵や鋳造時に発生する巣穴を低面圧で良好にシールすることができ、しかも、弾性シール材は弾性材(特にゴム系)からなるシール材であるため、ガスケット係数が低く、この結果、限られた軸力荷重を条件の悪い箇所に有効に使用でき、全体の荷重を減少させることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の第1の実施の形態の形態の一例である金属ガスケットを説明するための要部平面図である。
図2は、図1および図13のB−B線断面図である。
図3は、図1のA−A線断面図である。
図4は、本発明の第1の実施の形態における他の金属ガスケットを説明するための説明的断面図である。
図5は、本発明の第1の実施の形態における他の金属ガスケットを説明するための説明的断面図である。
図6は、本発明の第1の実施の形態における他の金属ガスケットを説明するための説明的断面図である。
図7は、本発明の第1の実施の形態における他の金属ガスケットを説明するための説明的断面図である。
図8は、本発明の第1の実施の形態における他の金属ガスケットを説明するための説明的断面図である。
図9は、本発明の第1の実施の形態における他の金属ガスケットを説明するための説明的断面図である。
図10は、本発明の第1の実施の形態における他の金属ガスケットを説明するための説明的断面図である。
図11は、本発明の第1の実施の形態における他の金属ガスケットを説明するための説明的断面図である。
図12は、本発明の第1の実施の形態における他の金属ガスケットを説明するための説明的断面図である。
図13は、本発明の第1の実施の形態における他の金属ガスケットを説明するための要部平面図である。
図14は、図13のA−A線断面図である。
図15は、本発明の第1の実施の形態における他の金属ガスケットを説明するための説明的断面図である。
図16は、本発明の第1の実施の形態における他の金属ガスケットを説明するための説明的断面図である。
図17は、本発明の第1の実施の形態における他の金属ガスケットを説明するための説明的断面図である。
図18は、本発明の第1の実施の形態における他の金属ガスケットを説明するための説明的断面図である。
図19は、本発明の第1の実施の形態における他の金属ガスケットを説明するための説明的断面図である。
図20は、本発明の第1の実施の形態における他の金属ガスケットを説明するための説明的断面図である。
図21は、本発明に基づく第2の実施形態に係る金属ガスケットを説明するための平面図である。
図22は、図21のB−B断面図である。
図23は、図21のA−A断面図である。
図24は、本発明に基づく第2の実施形態に係る他の構成の増厚部構造を示す断面図である。
図25は、本発明に基づく第2の実施形態に係る他の構成の増厚部構造を示す断面図である。
図26は、ガスケットを積層構造で構成した例を示す断面図である。
図27は、ガスケットを積層構造で構成した例を示す断面図である。
図28は、ガスケットを積層構造で構成した例を示す断面図である。
図29は、本発明に基づく第3の実施形態に係る金属ガスケットを説明するための平面図である。
図30は、図29のA−A断面図である。
図31は、図29のB−B断面図である。
図32は、フルビードからハーフビードに分岐更にフルビードに合流する例を示す図である。
図33は、図32における矢視Dでの縦断面図である。
図34は、図32における矢視Eでの縦断面図である。
図35は、図32における矢視C−Cでの縦断面図である。
図36は、増幅部の抑揚を示す参考図である。
図37は、本発明に基づく第4実施形態に係る金属ガスケットを示す平面図である。
図38は、図37におけるA−A断面図である。
図39は、図37におけるB−B断面図である。
図40は、突起形成の別の例である。
図41は、突起形成の別の例である。
図42は、突起形成の別の例である。
図43は、突起形成の別の例である。
図44は、突起形成の別の例である。
図45は、突起形成の別の例である。
図46は、突起形成の別の例である。
図47は、突起形成の別の例である。
図48は、基板ビードがハーフビードの例である。
図49は、基板ビードがハーフビードの例である。
図50は、第2の弾性シール材の変形例である。
図51は、従来の金属ガスケットを説明するための説明的断面図である。
図52は、従来のビードを示す断面図である。
図53は、従来の分岐合流部を示す平面図である。
図54は、従来の分岐合流部を示す平面図である。
図55は、従来の分岐合流部を示す平面図である。
図56は、従来の分岐合流部を示す平面図である。
図57は、従来の分岐合流部を示す平面図である。
図58は、従来の分岐合流部を示す平面図である。
図59は、第4の従来の金属ビードを説明する図である。

Claims (23)

  1. 薄肉金属板からなり且つ1又は2以上の開口を有し該開口の一部がボルト挿通孔である基板に対し、
    シールラインに沿って形成されたビードと、他の部分よりも増厚の第1の増厚部とを備えて構成され、対向する接合面間に介装して締結ボルトで締め付けることで、上記第1の増厚部に面圧が集中すると共に上記ビードが板厚方向に変形してシールする金属ガスケットであって、
    上記ビードを、
    上記基板を板厚方向に屈曲して一方の面側に凸状となりその凸部高さが上記第1の増厚部よりも高い金属ビードと、上記金属ビードの凸部側表面に固着すると共にその凸部裏側の凹部に充填されて上記金属ビードの変形と共に板厚方向に圧縮変形する弾性シール材からなるゴムビードと、の組合せで構成することを特徴とする金属ガスケット。
  2. 上記金属ビードは、フルビード又はステップ状のハーフビードであることを特徴とする請求の範囲第1項に記載した金属ガスケット。
  3. 上記金属ビードの凸部側表面に固着する弾性シール材は、少なくとも当該凸部表面に固着することを特徴とする請求の範囲第1項に記載した金属ガスケット。
  4. 上記金属ビードの凸部側表面に固着する弾性シール材の高さを金属ビードの凸部と同一若しくは略同一高さとすることを特徴とする請求の範囲第1項に記載した金属ガスケット。
  5. 上記基板に形成された開口の一部は、燃焼室孔であり、上記第1の増厚部は、上記燃焼室孔全周を無端環状に囲むように形成されることを特徴とする請求の範囲第4項に記載した金属ガスケット。
  6. 上記第1の増厚部は、上記基板の燃焼室孔側の端部を折り返すと共に該折り返し部内にシム板を配置して構成されることを特徴とする請求の範囲第5項に記載した金属ガスケット。
  7. 上記第1の増厚部の総板厚を、上記締結ボルトのボルト挿通孔近傍は薄く、各ボルト挿通孔間は厚くなるように、該燃焼室孔の周方向に沿って変化させることを特徴とする請求の範囲第5項に記載した金属ガスケット。
  8. 上記基板の外周部に、上記第1の増厚部よりも薄い第2の増厚部を設けたことを特徴とする請求の範囲第5項に記載した金属ガスケット。
  9. 基板の片面又は両面に減摩剤を塗布したことを特徴とする請求の範囲第1項〜請求の範囲第8項のいずれか1項に記載した金属ガスケット。
  10. 複数個の燃焼室孔が隣接して開口した金属薄板を基板とし、上記各燃焼室孔の周縁に沿って囲繞するようにして、他の部分もよりも増厚の増厚部及びシールラインが設けられ、上記シールラインに沿ってビードが設けられた金属ガスケットにおいて、
    隣接する燃焼室孔の間である孔境界部においては、当該隣接する燃焼室孔に共通したビードを設けると共に各燃焼室孔周縁に設けたビードを相互に接続して一体構成とし、上記孔境界部における燃焼室孔周縁に沿った増厚部の幅を、隣接する燃焼室孔間のクリアランスに応じた幅とし、
    上記ビードを、基板の板厚方向に屈曲して上記増厚部厚さより高い凸状に成形した金属ビードと、板厚方向に圧縮変形することでバネ力を発揮可能な弾性シール材を、上記金属ビードの凸部側表面に固着すると共に凸部裏側の凹部に充填してなるゴムビードとの合成とし、上記凸部側表面の弾性シール材は、少なくとも金属ビード凸部表面に固着すると共に金属ビード高さと同一若しくは略同一の高さに設定されていることを特徴とする金属ガスケット。
  11. 上記増厚部は、対象とする接合面間に介挿したときに面圧が均等化するように、部分的に厚さが変更されていることを特徴とする請求の範囲第10項に記載した金属ガスケット。
  12. シールラインに沿って、金属ビードの突出高さ及び幅の少なくとも一方を部分的に変更することで、シールラインに沿ったビードによるシール面圧を均等化することを特徴とする請求の範囲第1項〜請求の範囲第8項、請求の範囲第10項、請求の範囲第11項のいずれか1項に記載した金属ガスケット。
  13. シールラインに沿って、ゴムビードの突出高さ及び幅の少なくとも一方を部分的に変更することで、シールラインに沿ったビードによるシール面圧を均等化することを特徴とする請求の範囲第1項〜請求の範囲第8項、請求の範囲第10項、請求の範囲第11項のいずれか1項に記載した金属ガスケット。
  14. 薄肉金属板からなる基板に、複数本のシールラインが形成され、各シールラインに沿ってビードが形成され、上記複数本のシールラインの少なくとも一部が所定箇所で合流若しくは分岐する合流分岐部が形成される金属ガスケットにおいて、
    上記シールラインに沿って構成するビードを、基板を板厚方向に屈曲して一方の面側にのみ凸状となった金属ビードと、金属ビード凸部側表面に固着すると共に凸部裏側の凹部に充填されて上記金属ビードの変形と共に板厚方向に圧縮変形する弾性シール材からなるゴムビードとの合成で構成し、少なくとも上記合流分岐部では、凸部側表面の弾性シール材を、少なくとも金属ビード凸部表面に固着すると共に金属ビードのビード高さと同一若しくは略同一の高さに設定したことを特徴とする金属ガスケット。
  15. 基板に板厚方向に増厚した増厚部を形成し、該増厚部の増厚によって上記ビードの圧縮変形量を規制することを特徴とする請求の範囲第14項に記載した金属ガスケット。
  16. 上記合流分岐部におけるゴムビードの幅を調整することで、当該合流分岐部でのシール圧を、合流分岐部以外のシールライン位置でのシール圧に一致させ若しくは近づけたことを特徴とする請求の範囲第14項に記載した金属ガスケット。
  17. 金属ビードがフルビードから複数のフルビードに分岐、若しくは、複数のフルビードが合流する合流分岐部において、金属ビード幅に対する金属ビード凸部側のゴムビード幅の比について、上記合流分岐部での比が、他のビード部分での比よりも小さくなるように、ゴムビード幅を調整したことを特徴とする請求の範囲第14項〜請求の範囲第16項のいずれか1項に記載した金属ガスケット。
  18. 金属ビードが、フルビードから複数のステップ状のハーフビードに分岐若しくは、複数のステップ状のハーフビードが合流してフルビードとなる合流分岐部において、金属ビード幅に対するゴムビード幅の比について、上記合流分岐部での比が、締付けボルト近傍部では、他のビード部分での比よりも大きくなるように、ゴムビード幅を調整したことを特徴とする請求の範囲第14項に記載した金属ガスケット。
  19. 上記ゴムビードを構成する、上記凸部側表面に固着した弾性シール材表面、及び上記凹部に充填された弾性シール材表面の少なくとも一方に対し、1条若しくは2条以上の突起をシールラインに沿って設けたことを特徴とする、上記請求の範囲第1項〜第8項、請求の範囲第10項、請求の範囲第11項、請求の範囲第14項〜第16項、請求の範囲第18項のいずれか1項に記載した金属ガスケット。
  20. 上記ゴムビードを構成する、
    上記凸部側表面に固着した弾性シール材表面、及び上記凹部に充填された弾性シール材表面の少なくとも一方における、シール面圧が相対的に低い部分に対し、1条若しくは2条以上の突起を設けたことを特徴とする、上記請求の範囲第1項〜第8項、請求の範囲第10項、請求の範囲第11項、請求の範囲第14項〜第16項、請求の範囲第18項のいずれか1項に記載した金属ガスケット。
  21. 上記各条の突起は、延在方向に沿った突起高さ及び幅の少なくとも一方が、突起形成位置におけるシール面圧に応じて変更され、シール面圧が小さいほど、上記突起高さ及び幅の少なくとも一方の値を大きく設定することを特徴とする請求の範囲第19項に記載した金属ガスケット。
  22. 上記凸部側表面に固着した弾性シール材表面、及び上記凹部に充填された弾性シール材表面の少なくとも一方に複数条の突起を設け、その複数条の突起において、突起高さ及び単位長さ当たりの面積の少なくとも一方を、突起形成位置のシール面圧に応じて異ならせることを特徴とする請求の範囲第19項に記載した金属ガスケット。
  23. 複数枚の基板が積層されて構成されることを特徴とする請求の範囲第19第21項、又は第22項のいずれか1項に記載した金属ガスケット。
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