JP2930744B2 - 金属ガスケット - Google Patents

金属ガスケット

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JP2930744B2
JP2930744B2 JP2138491A JP2138491A JP2930744B2 JP 2930744 B2 JP2930744 B2 JP 2930744B2 JP 2138491 A JP2138491 A JP 2138491A JP 2138491 A JP2138491 A JP 2138491A JP 2930744 B2 JP2930744 B2 JP 2930744B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は,多気筒エンジン
においてシリンダヘッドとシリンダブロックとの対向面
間に配置され,シリンダヘッドをシリンダブロックに対
して締め付け固定した状態で対向面間をシールする金属
ガスケットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来,金属ガスケットは,シリンダヘッ
ドとシリンダブロックとの間に配置され,両者を締め付
けた状態で,シリンダヘッドとシリンダブロックとの対
向面間をシールする。金属ガスケットは,シリンダボア
孔の周縁にビードが形成された弾性金属板製ビード基板
を有する形式のものが用いられている。シリンダヘッド
をシリンダブロックに対してボルト等の締め付け手段で
締め付けることにより,ビード基板のビードがシリンダ
ヘッド又はシリンダブロックに対して接触して変形し,
接触した部分はシリンダヘッド又はシリンダブロックと
の対向面においてシール面を形成する。該シール面に
は,ビードは一方の対向面に弾性的に強く接触し,ビー
ドが形成されていない側でもその反作用でもって金属ガ
スケットが他方の対向面に接触し,その弾性変形力でも
って対向面間を良好にシールする。
【0003】このような金属ガスケットは,例えば,特
開昭62−155376号公報に開示されている。図9
及び図10は,上記金属ガスケットの一部を示す図面で
あり,図9は金属ガスケットの平面図,及び図10は図
9においてシリンダボア孔間を横断する線E−Eについ
ての断面図である。図9,10に示す金属ガスケット5
0は,ビード53を形成した弾性金属板,即ちビード基
板51とビード基板51に積層した副板52の二枚の金
属板から成る。副板52は,ビード基板51に対してビ
ード53を形成した側とは反対側で積層されている。ビ
ード53は,シリンダボア孔54を囲繞するように形成
されている。副板52の燃焼室用の打ち抜き孔の周縁部
は,ビード基板51の打ち抜き孔の周縁部を挟むように
折り返されてグロメット部55を形成している。副板5
2を折り返した端縁は,シリンダボア孔54を形成す
る。グロメット部55は,ビード53よりもシリンダボ
ア孔54側に所定の厚さの補償部として機能する。
【0004】金属ガスケット50は,燃焼ガス圧力や機
関熱の影響でシリンダヘッドとシリンダブロックとの対
向面間隙が伸縮するのを防止する。金属ガスケット50
に加わる面圧がグロメット部55にも分配されるため,
ビード53へ作用する交番過重が軽減され,ビード53
に生じる応力が低減するので,ビード53のヘタリの発
生が防止される。グロメット部55は二次シールである
ビード53の変形に対するストッパとして機能する。シ
リンダボア孔54の周りがグロメット部55とビード5
3の双方でシールされるため燃焼ガスの漏れがより一層
防止される。
【0005】また,最近の内燃機関は高出力化と共に軽
量化が求められ,その一環として,シリンダヘッド及び
シリンダブロックを従来の比重の大きい鋳鉄材料に代え
て比重の小さいアルミニウム合金材料で製作する傾向に
ある。それらのシリンダ間の間隔即ちシリンダボア孔間
の肉厚がますます薄くなりつつある。シリンダボア孔間
の間隔が狭くなると,金属ガスケットにもスペース上,
ビード基板に,各シリンダボア孔毎に独立したビードを
確保することが困難となり,シリンダボア孔間では隣接
するビードは互いに重なって1つの複合ビード部となら
ざるを得ない。金属ガスケットのシール性能が最も良好
であることが期待される部位はかかるシリンダボア孔間
である。このような寸法が狭く且つ狭いためにシリンダ
ヘッドの剛性が低くなって変形を生じ易くなっている部
位に,ビードの応力を他の部位よりも高くしてシール圧
力を確保するという相反する要求に応える必要がある。
ところが,ビードに生じる応力を高くし過ぎると,ビー
ドにはヘタリや亀裂等が発生して金属ガスケットとして
の寿命を短縮する不具合が発生し易くなる。
【0006】かかる複合ビード部をどのように処理する
かについて,例えば,図11〜図15に示された金属ガ
スケットがある。図11は,金属ガスケット60のシリ
ンダボア孔64間におけるビード基板61の平面図であ
る。隣接するシリンダボア孔64の周囲に設けられたビ
ード63が合流する会合部66では,ビード線63aが
僅かに曲線で繋がっていて,両側(図では上下)の会合
部66間では直線状のビード67となっている。ビード
63について,ビード線63aの両側の点線63bはビ
ード外形線を示す。
【0007】図12は,隣接するシリンダボア孔74間
におけるビード基板71を示す金属ガスケット70の一
部平面図であり,図9及び図10と同タイプの金属ガス
ケットの例である。図面裏側に位置しているビード基板
71に対して副板72が図面表側に位置し,副板72の
シリンダボア孔74側はビード基板71側に折り返され
てグロメット部75となっている。隣接するシリンダボ
ア孔74の周りに設けられたビード73のビード線73
aがそのままの形で合流して会合部76となり,会合部
76間では直線状のビード77となっている。ビード7
3,77について,ビード線73a,ビード線77aの
両側の点線73b,77bはビード外形線を示す。
【0008】また,特開昭63−210465号公報に
開示された金属ガスケットがある。該公報に開示された
金属ガスケット80は,図13にその一部が示されてい
るように,ビード基板81のビード83は隣接するシリ
ンダボア孔84が接近する領域に近づくと会合部86と
なっている。図中,間隔L,L及びLで示すよう
に,会合部86のビード幅Lは,シリンダボア孔以外
の部位に位置するビード83の幅Lや会合部間のビー
ド87のビード幅Lと略同幅に形成されている。会合
部でビード幅を広くし,会合部間のビード中央部分で会
合部以外のビード幅と同じ幅となるまでビード幅を減少
させた金属ガスケットは,会合部のばね定数の低下,即
ち会合部のシール圧の低下を招いていたが,上記公報に
開示された金属ガスケット80ではかかる低下を防止で
きるとしている。
【0009】また,複合ビード部の別の構成について,
図14及び図15に示されているように,実公平1−8
678号公報に開示された金属ガスケットがある。金属
ガスケット90では,隣接するシリンダボア孔の周囲に
沿ってビード基板91に形成したビード93はシリンダ
ボア孔94が接近する領域で会合部96となるが,会合
部96は最寄りの締結用ボルト孔98の部位に近接して
いる。即ち,ビード93のビード線93aは締結用ボル
ト孔98の周囲においてボルト孔98の中心から略等し
い距離に位置している。ビード線93aは,会合部96
で一つのビード97のビード線97aに接続している。
締結時の面圧力は,会合部96とその近傍のビード形状
を偏平化し,会合部96のシール性を向上させることを
期待している。ビード93,97について,ビード線9
3a,97aの両側の線93b,97bはビード外形線
を表す。
【0010】更に,ビード基板のビードの高さを変更す
る手段として実開昭61−16459号公報に開示され
たようなスペーサを設けた金属ガスケットがある。図1
6には,ビード基板101に形成したビード103のビ
ード線103a部分とその両側のビード外形線103b
部分において,スペーサ104を設けた例が示され,図
17にはビード線103a部分のみにスペーサ104を
設けた例が示されている。スペーサ104は,ビード基
板101の肉盛り,厚いメッキの付着により形成するこ
とができる。スペーサ104を設けることにより,ビー
ド103の高さが高くなり,内燃機関の作動に伴ってシ
リンダヘッド1やシリンダブロック2が変形して対向面
間が大きくなっても,金属ガスケット100はかかる熱
歪みに追従することができ,シリンダヘッド1とシリン
ダブロック2との対向面間のシールを確保することを期
待している。
【0011】更に,シリンダボア孔の周囲においてボル
ト締付け位置の配置は限られているから,ビード基板の
ビードの押圧条件は場所に応じて異なることになる。図
示はしないが,ボルト締付け部位から遠ざかるに従って
押圧変形が漸次困難な素材をスペーサとして配置した金
属ガスケットが,特開昭62−224772号公報に開
示されている。更に,図示はしないが,ビード基板のシ
リンダボア孔間の部分において,ビードが形成する対向
面間の間隙に金属薄板を介在させた金属ガスケットが特
開昭63−186950号公報や実開昭63−1667
59号公報に開示されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,図9及
び図10に示す金属ガスケット50をシリンダヘッドと
シリンダブロックとの対向面間に配置してボルト等の締
付け手段で締め付けた時には,締付け手段の配置とシリ
ンダヘッド及びシリンダブロックの形状とによって程度
が異なるが,剛性の低い側のシリンダヘッドに変形を生
じたり,締付け位置からその近傍のビード53までの距
離が一定でないため,締付け力をビード基板のビードに
均等に分布させることができない。燃焼室孔が隣接する
領域では,シリンダヘッドの対向面付近の変形が大きく
なり,その変形程度は燃焼室孔間の肉厚が薄くなればな
るほど著しい。従って,金属ガスケットの上記燃焼室孔
が隣接する領域に対応するビードに十分な締付け圧力,
即ち面圧が得られず,シール効果が低下する惧れがあっ
た。内燃機関の燃焼サイクルに従ってシリンダヘッドと
シリンダブロックとの間隙が増減を繰り返し,これに応
じて金属ガスケットのビードにも繰り返し荷重と変形が
発生する。かかる応力,歪みの変動も,シリンダヘッド
の剛性が最も低い部位で最大となるので,特に燃焼室間
のビードにヘタリが生じたり,亀裂が生じたりしてシー
ル性能を劣化させる問題を有する。
【0013】また,図9及び図10に示した金属ガスケ
ット50や図12に示した金属ガスケット70におい
て,グロメット部55,75が基板51,71と折り返
した2層の副板との合計3層からなるのに対し,ビード
53,73が位置する部分が内部に空間部を有する2層
からなる。また,グロメット部55,75とビード5
3,73との間の部位は,板51,71と副板52,7
2とが接触した2層からなっている。従って,グロメッ
ト部55,75がシリンダヘッドとシリンダブロックと
の間の荷重変動や振動に直接的に晒されることになるか
ら,副板52,72の板厚を薄くした場合には使用期間
が長期になるとグロメット部55,75に亀裂が生じ易
くなるという不具合がある。他方,副板52,72の板
厚を厚くすると,シリンダヘッドをシリンダブロックに
対して締め付けたときには,締付け荷重は3層からなる
補償部に対して比較的集中し易いので,ビードを含むシ
リンダボア孔周囲において平均的な面圧分布状態を確保
することができず,結果的に良好なシール状態を長期に
わたって維持することができないという不具合がある。
グロメット部55,75が副板52,72の横方向の変
形に対するストッパとしての機能を果たす点からする
と,副板52,72の大きな変形に対してはグロメット
部55,75に亀裂が生じる惧がある。このように,グ
ロメット部55,75を形成すること自体が金属ガスケ
ットの製造コストを上昇させ,グロメット部の精度を向
上させるのが困難であり,上記のような種々の欠点が発
生する。
【0014】図11及び図12に示された金属ガスケッ
ト60,70,或いは図13に示された金属ガスケット
80は,それぞれシリンダボア孔64,74,84間に
おけるビード63,73,83の二つの会合部66と6
6,76と76,及び86と86間のビード67,7
7,87が略一定の幅を有する直線状のビードであるの
で,長期的なシール特性の確保について完全な解決には
なっていない。即ち,会合部以外のビードの各部分の幅
が略一定であるから,それらのばね定数は変わらないよ
うに見えても,会合部においてはばね特性が大幅に不連
続に変化しており,シリンダヘッドをシリンダブロック
に対して締め付けた時にシリンダボア孔間において金属
ガスケットに働く応力が不連続に変化し,面圧のバラン
スが確保できず,長時間使用するとビードの亀裂やヘタ
リが発生する。
【0015】図14及び図15に示された金属ガスケッ
ト90は,会合部96とその近傍でのシール性を向上す
ることができるが,会合部96,96間のビード97の
距離が長くなるので,長時間使用するとこの距離の全領
域にわたってビード97のヘタリやビード98の特性と
シリンダヘッド剛性とのバランスによるシール性等が必
ずしも良好に維持されない。
【0016】更に,図16及び図17に示された金属ガ
スケット100は,シリンダボア孔の周囲において部分
的にビード103の高さを変化させるという考えはある
が,シリンダボア孔間に位置するビードのみを,該ビー
ドの剛性を高めるためにビードの高さを変える考えは開
示していない。シリンダヘッドの温度変化等に正確に追
従することができず,ビードの特性改善の意味では本質
的な改善になっていない。溶接によりスペーサ104を
形成する場合に,溶接部に欠陥が生じやすいため,金属
ガスケットの耐久性に問題がある。更に,スペーサ10
4を設ける位置及び厚さに正確を期す必要があるため,
製作上コストが非常に嵩むことになる。加工精度を出す
ことが非常に困難であるため,シール性能上最も重要な
シリンダボア孔間の面圧分布を適切にすることが難しい
という不具合がある。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明の目的は,上記
の課題を解決することであり,ビード板のシリンダボア
孔間に位置するビードの断面形状をシリンダボア孔間以
外のビードの断面形状を僅かに変更するだけで,シリン
ダヘッドのポート又は燃焼室間のような剛性の低い部位
が変形することによるシール性能の低下を補償し,また
金属板にグロメット部を形成することなくシリンダボア
孔間のシール性能を他の部位のビードと同様に確保し,
前記複合ビードに見られるようなビードのばね特性の急
激な変化を回避し,ビードにスペーサを付加してビード
高さを調節することなく,燃焼室のシール上最も燃焼ガ
スの漏洩の可能性があるため確実にシールする必要があ
るシリンダボア孔間の部分のシールを確保し,燃焼サイ
クルに基づく締付け荷重が変動する環境において長時間
使用してもビードにヘタリや亀裂が発生するのを回避
し,コストを低減でき,更に,シリンダボア孔間におい
てビードが会合するか否かにかかわらず,シリンダヘッ
ドをシリンダブロックに対して締め付けた状態でシリン
ダボア孔間に働く面圧自体を確保し,該面圧のバランス
を保ち,また,グロメット部を形成した場合にはグロメ
ット部の亀裂防止を図り,シール性に優れた金属ガスケ
ットを提供することである。
【0018】この発明は,シリンダヘッドとシリンダブ
ロックとの対向面間に配置して該対向面間をシールする
ため並列したシリンダボア孔周縁に沿ってビードを形成
した弾性金属製ビード板を有する金属ガスケットにおい
て,前記ビード板に形成した前記ビードのばね特性が,
前記シリンダボア孔間に位置するばね剛性が高いビード
部からばね剛性が滑らかに減少するビード部を介して前
記シリンダボア孔間以外に位置するばね剛性が低いビー
ド部へと連続して変化しており,隣接する前記シリンダ
ボア孔間以外に位置する前記ビード部が前記シリンダボ
ア孔間に位置する1つの前記ビード部に滑らかな湾曲形
状で会合し,前記シリンダボア孔間以外に位置する前記
ビード部の幅が前記シリンダボア孔間に位置する前記ビ
ード部の幅よりも幅広に形成されていることを特徴とす
る金属ガスケットに関する。
【0019】この金属ガスケットは,以上のように構成
されているので,シリンダヘッドをシリンダブロックに
締め付けた状態で,シリンダボア孔即ち燃焼室孔の周囲
は燃焼ガスのシール上最も重要な部位であるが,シリン
ダヘッドの剛性が低下する可能性の高い部位であるシリ
ンダボア孔間では,締付け力が該シリンダボア孔間にお
いて多く分配されてばね剛性が他の部分より高いビード
部によって強力にシールされ,特に,ビード部が滑らか
な湾曲形状で会合することで平坦部分が付加され,該平
坦部分の分だけビード部は屈曲し易くなる。即ち,シリ
ンダヘッドをシリンダブロックに締め付けた時に,ビー
ドが押し潰されるように変形するが,その抵抗の大きさ
即ち剛性は,ビード部の山形頂部が平坦であると低くな
る。従って,シリンダボア孔間でのビード部側からみる
と,その剛性はシリンダボア孔間以外のビード部のばね
特性よりも高くなる。
【0020】この金属ガスケットは,隣接するシリンダ
ボア孔間以外のビード部を,その断面形状においてシリ
ンダボア孔間に位置するビード部よりも緩やかな曲がり
を有する湾曲部から構成し,ビード幅においてシリンダ
ボア孔間のビード部よりも幅広とした場合は,ビード高
さが同じであるから曲率半径が大きい程曲がり方は緩や
かとなり撓み易くなる。従って,シリンダボア孔間に位
置するビード部は,シリンダボア孔間以外に位置するビ
ード部よりも曲率半径は小さく,曲がり方が急であるか
ら,変形するのに大きな曲げ応力が必要となり,剛性は
シリンダボア孔間以外のビード部のばね特性よりも高く
なる。
【0021】また,シリンダボア孔の周縁に沿って形成
されたビードは,隣接するシリンダボア孔間において,
シリンダボア孔周縁に沿うビード部が会合しているか否
かにかかわらず,シリンダボア孔間以外の部位に位置す
るビード部よりも剛性を高くすることができる。ビード
が会合していない場合は各ビード部が各シリンダボア孔
の周囲においてシール機能を果たす。ビード部がシリン
ダボア孔中心を結ぶ線の両側で会合し,両会合部間で一
つのビード部が形成されている場合は,かかる共通のビ
ード部が隣接するシリンダボア孔に対してシール機能を
果たす。ビード板に副板を積層した場合は,該副板のシ
リンダボア孔周縁をビード板側に折り返してグロメット
部を形成することができ,この場合,金属ガスケットに
はグロメット部の金属ガスケットの厚さ補償機能やビー
ドへの過重の軽減機能及びビードの押し潰れ変形に対す
るストッパ機能を合わせ持たすことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下,図面を参照して,この発明
による金属ガスケットの実施例を説明する。図1乃至図
3はこの発明による金属ガスケットの一実施例を示す図
である。図1は金属ガスケットの比較的広範囲の部分を
示す平面図,図2は図1の隣接するシリンダボア孔の中
心を結ぶ線上の線A−Aについてのビードの断面を示す
断面図,及び図3はシリンダボア孔間以外の領域におけ
る半径方向の線B−Bについてのビードの断面を示す断
面図である。
【0023】図1に示すように,金属ガスケット10
は,多気筒エンジンにおけるシリンダヘッドとシリンダ
ブロックとの間の対向面間に配置されて燃焼室の周囲を
シールするために使用される。金属ガスケット10は主
としてビード板11から構成されている。例えば,上板
及び下板をビード板11でそれぞれ構成し,上板と下板
との間に平らな中板である副板12を介在させ,ビード
板11のビード13を中板に当接させた構造に構成す
る。ビード板11の厚さは約0.20mmであり,ビー
ド板11の材料はSUS301等の材料から成るステン
レス製ばね板等から製作されている。金属ガスケット1
0には,気筒即ちシリンダブロックに形成したシリンダ
ボアに対応する孔,即ちシリンダボア孔14が形成され
ている。シリンダブロックとシリンダヘッドとを互いに
連結して締め付けるボルトを挿通するため,ボルト孔3
が複数個穿設されている。金属ガスケット10には,冷
却水を通す水孔4やリベット止め孔5等が複数個穿設さ
れている。
【0024】ビード板11には,シリンダボア孔14の
周囲においてビード13が形成されている。ビード13
の高さh(図2及び図3参照)は,例えば,約0.2m
mである。副板12は,材料として,例えば,SUS3
04のステンレス鋼板から製作されているシリンダボア
孔14の輪郭は,シリンダボア孔14間の領域で曲率を
小さく形成してある。シリンダボア孔14間において両
側のビード13は会合して会合部16となっている。両
側(図では上下)会合部16間は一つのビード部13Y
に連結しており,隣接するシリンダボア孔14に対して
共通のビード部13Yとなっている。
【0025】ビード13について,シリンダボア孔間の
領域Yに位置するビード部13Yの剛性をシリンダボア
孔間以外の領域Zに位置するビード部13Zの剛性と比
較して高めるための構成の一例が,図2及び図3に示さ
れている。即ち,シリンダボア孔14間の領域Yでは,
図2に示すように,ビード13の断面輪郭は金属ガスケ
ットの自由状態で断面が平坦部分のない滑らかな曲線で
構成されたビード部13Yであり,ビード部13Yの幅
Laは2.1mmとなっている。これに対して,シリン
ダボア孔14間以外の領域Zでは,図3に示すように,
金属ガスケットが自由状態にあるときにビード13の断
面輪郭は平坦な中央部13cが山形形状の頂部に割り込
んで繋がっている形状となっている。平坦な中央部13
cの両側の輪郭は,シリンダボア孔14間の領域Yでの
ビード部13Yの輪郭と同じである。領域Zにおけるビ
ード部13Zの幅Lbは2.6mmであり,幅Laより
も広くなっている。従って,領域Yのビード部13Yの
剛性即ちシリンダヘッドをシリンダブロックに対して締
め付けたときの押し潰しに対する抵抗は,領域Zのビー
ド部13Zの剛性よりも高くなる。一例として,シリン
ダボア孔径を95mmとしたとき,領域Yの長さは30
mm,及び領域Xの長さは5mmである。
【0026】図4は,この発明による金属ガスケットの
別の実施例をシリンダボア孔間の部分において平面図と
して示した図である。金属ガスケット20の基本的な構
成は図14及び図15で示した従来例のものとほとんど
同じであり,ビード板21のビード線23a,27a及
びビード外形線23b,27bについても定義は同じで
ある。この実施例でも,ビード板21に形成したビード
23は,会合部26以遠の領域Zにおけるビード部23
Zの幅は2.6mmであり,1つに会合したビード27
は,会合部26間の領域Yのビード部23Yの幅よりも
広くなっている。従って,ビード部23Yの剛性は他の
ビード部23Zのものに比較して高い。ビード領域Xの
ビード部23Xは図2の場合と同様に,ビード23の剛
性の変化する部分である。ビード部23Y,23Zの断
面形状は,先の実施例と同様である。
【0027】図5は,この発明による金属ガスケットの
別の実施例をシリンダボア孔間の部分において平面図と
して示した図である。図示された金属ガスケット30は
ビード板31から成る。シリンダボア孔34の周囲に一
点鎖線で示された線は,ビード板31に形成したビード
33の頂部を辿るビード線33aであり,ビード線33
aの両側の点線33bはビード外形線を表している。ビ
ード37についても,中央の一点鎖線37aはビード線
を表し,その両側の点線はビード外形線37bである。
ビード板31において,隣接するシリンダボア孔34の
周囲に形成したビード33は,可能な限り互いに接近し
てきて会合部36となっている。主として会合部36間
のビード部33Yは,シリンダボア孔間以外の部分のビ
ード部33Zと比較して剛性が高い。即ち,図4の領域
Yのビード部33Yは,領域Zのビード部33Zに比較
して剛性が高く形成してある。領域Xのビード部33X
は剛性が滑らかに変化する部分である。剛性を高く形成
する領域Yの両端は会合部36,36に限らず,若干領
域を拡大しても縮小してもよい。
【0028】図6,図7及び図8は,この発明による金
属ガスケットの更に別の実施例を示す図である。図6は
金属ガスケット40の隣接するシリンダボア孔44間の
部分のみのビード板41について図示した部分平面図,
図7は隣接するシリンダボア孔44の境界部分を横断し
て両シリンダボア孔44の中心を結ぶ線上の線C−Cに
おいて矢印の方向に見た金属ガスケット40の部分断面
図,及び図8はシリンダボア孔44の中心を通り,シリ
ンダボア孔44間以外の部分を横断する線上の線D−D
において矢印の方向に見た金属ガスケット40の部分断
面図である。
【0029】図6〜8に示した金属ガスケット40に
は,シリンダボア孔44の周囲においてビード板41に
ビード43が形成されている。ビード43は,一点鎖線
でビード線43aを表し,点線でビード外形線43bを
表している。隣接するビード43は線C−C上の一点で
ビード外形線43bが一点でのみ接している。図5及び
図6の断面図で示すように,ビード43の高さhは,シ
リンダボア孔44間においてもそれ以外の部分において
も0.2mmで同じであるが,ビード外形線43bで示
すように,シリンダボア孔44間の領域Yにおけるビー
ド部43Yの幅Lcは2.1mmであり,シリンダボア
孔44間以外の領域Zのビード部43Zの幅Ldは2.
6mmであり,幅Lcは幅Ldよりも狭く形成してあ
る。詳細には,領域Yにおけるビード部43Yの断面形
状を定めている円弧の曲率半径が,領域Zにおけるビー
ド部Zの断面形状を定めている円弧の曲率半径より小さ
くされている。領域Yから領域Zへ移行する領域Xのビ
ード部Xでは,ビード幅が滑らかに変化していてビード
部Xの剛性を漸次変化させている。このため,領域Yに
位置するビード部43Yの剛性は高く,領域Zに位置す
るビード部43Zの剛性は低くなっている。
【0030】以上,図に基づいて説明した金属ガスケッ
トの実施例において,ビード板以外に中板等の副板を積
層したものは,副板自体はその板厚を任意に設定できる
ので,シムとしての機能即ち,シリンダヘッドとシリン
ダブロックとの間の隙間に金属ガスケットを適合させる
機能をも果たし,両者の対向面間をシールする機能を向
上する。また,エンジンの運転に伴ってシリンダヘッド
とシリンダブロックとの間には振動,爆発に伴う引張り
力が発生するが,副板は,特に横方向の振動がビード板
だけに作用することがなく,その分ビード板がシリンダ
ヘッドやシリンダブロックとの擦りによる損傷が回避さ
れる。更に,縦方向即ちビード板の面に垂直な方向の振
動又は衝撃もシリンダヘッドあるいはシリンダブロック
からビード板の両面を直接に叩くことがないので,副板
はビード板に対して一種の緩衝作用がある。
【0031】場合によっては,副板のシリンダボア孔側
端縁にグロメット部を形成することもできるが,その場
合,グロメット部は,ビード板を抱持しないように折り
返す。グロメット部は,その折返し幅を任意に設定する
ことができ,ビードとの面圧配分を調節することができ
る。この場合は,ビード板を抱持するように折り返され
た場合と比較して,グロメット部はビード板のビードの
上記変形を拘束するストッパーとはならず,ビードの上
記の変形を許容し,グロメット部は締め付け時にビード
の変形からの影響を受けない。更に,副板のグロメット
部を形成するに際して,シムとしての軟質部材を挟んで
折り返すことができる。シムはシリンダボア孔のところ
で互いに連続した1つのものとしてもよいし,各シリン
ダボア孔の周囲についてそれぞれ独立して設けてもよ
い。軟質部材により,前記グロメット部での厚みが増加
するので,金属ガスケットにおける面圧分布を適性に補
正したり,バランスを細かく調節することができる。シ
ムによってシリンダヘッドとシリンダブロックとの間に
生じる振動の吸収作用も期待できる。シムは,軟質金属
板以外にも,断熱性グラファイトシート,アラミド系ヒ
ータシート,樹脂又はゴム等の軟質材料と同じ程度の性
質をもつものでもよい。
【0032】また,金属ガスケットにおいて,ビード板
や他に積層する金属板の表面に対して,耐熱性及び耐油
性のゴム,樹脂等の材料で,例えば,10μ〜50μ,
好ましくは25μの厚さにコーティングを施してもよ
い。コーティングはビード基板の両面に行ってもよく,
場合によっては,シリンダヘッドとシリンダブロックの
当接面側だけに施してもよい。このような表面処理を施
すことによって,シリンダヘッド及びシリンダブロック
に対して金属対金属の直接接触状態を避けて,ガスケッ
トとしての耐腐食性,耐久性等を向上でき,強度を確保
して充分なシール機能を果たすことができる。
【0033】この発明の各実施例は,多気筒内燃機関に
ついて示したけれども,この発明はこの形式の内燃機関
に限ることはなく,例えば,四気筒エンジンに限らず,
六気筒エンジン,V型六気筒エンジン等に適用すること
もできるものである。
【0034】
【発明の効果】この発明による金属ガスケットは,以上
のように構成されているので,シリンダヘッドをシリン
ダブロックに締め付けたときに,燃焼室孔の周囲におい
て燃焼ガスのシール上最も重要な部位であるが,シリン
ダヘッドの剛性が低下する可能性の高い部位であるシリ
ンダボア孔間では,締付け力が該シリンダボア孔間にお
いて多く分配されてばね剛性が他の部分より高いビード
によって強くシールされる。このように,ビード板のシ
リンダボア孔間に位置するビードの剛性をシリンダボア
孔間以外のビードの剛性と連続的に変更するだけで,シ
リンダヘッドの燃焼室間のような剛性の低い部位が変形
することによるシール性能の低下が補償される。また,
この金属ガスケットは,グロメット部に依存することな
く,シリンダボア孔間のシール性能が他の部位のビード
と同様に確保される。複合ビードに見られるようなビー
ドのばね特性の急激な変化を回避し,ビードにスペーサ
を付加してビード高さを調節することなく,燃焼室のシ
ール上最も燃焼ガスの漏洩の可能性があるため確実にシ
ールする必要があるシリンダボア孔間の部分のシールを
確保し,燃焼サイクルに基づく締付け荷重が変動する環
境において長時間使用してもビードにヘタリや亀裂が発
生するのを回避することができる。
【0035】この金属ガスケットは,隣接するシリンダ
ボア孔間以外に位置するビード部を,その断面山形形状
においてシリンダボア孔間に位置するビード部の断面山
形形状の中央頂部に平坦な中央部を割り込み繋げた形状
とし,ビード幅においてシリンダボア孔間に位置するビ
ード部よりも幅広としたことにより,平坦部分が付加さ
れた分だけビード部は屈曲し易くなる。従って,シリン
ダボア孔間でのビード部側からみると,その剛性はシリ
ンダボア孔間以外のビード部のばね特性よりも高くな
る。更に,隣接するシリンダボア孔間以外のビード部
を,その断面形状においてシリンダボア孔間に位置する
ビード部よりも緩やかな曲がりを有する湾曲部から構成
し,ビード幅において前記シリンダボア孔間のビード部
よりも幅広とした場合は,ビード高さが同じであるから
曲率半径が大きい程曲がり方は緩やかとなり撓み易くな
る。従って,シリンダボア孔間に位置するビード部は,
シリンダボア孔間以外に位置するビード部よりも曲がり
に対する抵抗が強い,即ち剛性が高くなる。いずれの場
合も,ビードの剛性変更は,ビードの形成時にその断面
形状を簡単な幾何学的変更で行うことができ,安価に製
作できる。
【0036】更に,ビード板の隣接するシリンダボア孔
間において,シリンダボア孔周縁に沿うビードが会合し
ているか否かに制限されず適用することができ,汎用性
が高いものである。また,この金属ガスケットは,ビー
ド板のみならず,該ビード板に積層した副板を有するも
のにも適用でき,シリンダボア孔間において金属ガスケ
ットに働く面圧自体を確保し,該面圧のバランスを保つ
ことができる。場合によっては,副板にグロメット部を
形成したときにはグロメット部の機能をそのまま果たし
ながら,シール性に優れた金属ガスケットを提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による金属ガスケットの一実施例を示
す平面図である。
【図2】図1に示した金属ガスケットの隣接するシリン
ダボア孔の中心を結ぶ線上の線A−Aについての部分断
面図である。
【図3】図1に示した金属ガスケットのシリンダボア孔
間以外の領域における線B−Bについての部分断面図で
ある。
【図4】この発明による金属ガスケットの別の実施例の
シリンダボア孔間の部分を示す一部平面図である。
【図5】この発明による金属ガスケットの更に別の実施
例のシリンダボア孔間の部分を示す一部平面図である。
【図6】この発明による金属ガスケットの他の実施例の
シリンダボア孔間の部分を示す一部平面図である。
【図7】図6に示した金属ガスケットの実施例の隣接す
るシリンダボア孔の中心を結ぶ線上の線C−Cについて
の部分断面図である。
【図8】図6に示した金属ガスケットの実施例のシリン
ダボア孔間以外の領域における線D−Dについての部分
断面図である。
【図9】従来の金属ガスケットの一例を示す一部平面図
である。
【図10】図9に示した金属ガスケットの線E−Eにつ
いての断面図である。
【図11】従来の金属ガスケットの別の例を示す一部平
面図である。
【図12】従来の金属ガスケットの更に別の例を示す一
部平面図である。
【図13】従来の金属ガスケットの他の例を示す一部平
面図である。
【図14】従来の金属ガスケットの更に他の例を示す一
部平面図である。
【図15】図14に示した金属ガスケットの一部を拡大
して示す図である。
【図16】従来の金属ガスケットの別の例を示す一部断
面図である。
【図17】図16と同様の従来の金属ガスケットの例を
示す一部断面図である。
【符号の説明】
10,20,30,40 金属ガスケット 11,21,31,41 ビード板 13,23,33,43 ビード 14,24,44 シリンダボア孔 16,26,36,46 会合部 17,27,37 会合部間のビード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−224772(JP,A) 特開 平1−182563(JP,A) 実開 昭57−191853(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16J 15/08 F02F 11/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダヘッドとシリンダブロックとの
    対向面間に配置して該対向面間をシールするため並列し
    たシリンダボア孔周縁に沿ってビードを形成した弾性金
    属製ビード板を有する金属ガスケットにおいて,前記ビ
    ード板に形成した前記ビードのばね特性,前記シリン
    ダボア孔間に位置するばね剛性が高いビード部からばね
    剛性が滑らかに減少するビード部を介して前記シリンダ
    ボア孔間以外に位置するばね剛性が低いビード部へ
    続して変化しており,隣接する前記シリンダボア孔間以
    外に位置する前記ビード部が前記シリンダボア孔間に位
    置する1つの前記ビード部に滑らかな湾曲形状で会合
    し,前記シリンダボア孔間以外に位置する前記ビード部
    の幅が前記シリンダボア孔間に位置する前記ビード部の
    幅よりも幅広に形成されていることを特徴とする金属ガ
    スケット。
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