JP2001295947A - 流体切換弁 - Google Patents

流体切換弁

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JP2001295947A
JP2001295947A JP2001032938A JP2001032938A JP2001295947A JP 2001295947 A JP2001295947 A JP 2001295947A JP 2001032938 A JP2001032938 A JP 2001032938A JP 2001032938 A JP2001032938 A JP 2001032938A JP 2001295947 A JP2001295947 A JP 2001295947A
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valve
valve body
fluid
sealing material
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JP2001032938A
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Tokumitsu Murai
徳光 村井
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Onda Mfg Co Ltd
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Onda Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二方向性流体切換弁に耐熱性が良い弾性材料
製のシール材を使用可能とし、流体の漏れを防止するこ
とができるとともに、温水を流通可能とすることができ
る流体切換弁を提供する。 【解決手段】 二方弁11の筒状体12内には球状の弁
体13が収容され、また、筒状体12内には一対の支持
突部19が形成され、その外周の係合溝20内にはシー
ル材14がそれぞれ係合配設されている。弁体13はそ
の外面に3方に開口する第1〜第3開口25,26,2
7が形成され、各開口25,26,27と連通する平面
T字状の連通孔28が弁体13内を貫通して形成されて
いる。そして、弁体13の第3開口27が供給配管側に
位置し、第1開口25と第2開口26とが連通する連通
孔28の軸線が流路16の軸線に対して直交するように
位置させて流路16を閉鎖するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、流体の流路を開
放又は閉鎖する流体切換弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の二方向性流体切換弁は、例えば、
両端が開口した一対の筒状分体を螺合して構成され、内
部に両端と連通する流路を備えた筒状体と、その筒状体
内にシール材を介装して回動可能に保持された球状の弁
体と、その弁体に連結されて弁体を回動する操作部とを
備えている。また、前記弁体には直線状の連通孔が貫通
形成されている。そして、前記操作部を操作して弁体を
筒状体内で回動させることにより、連通孔を介して流路
を開放して筒状体の両端を連通して開弁したり、弁体の
外周面で流路を閉鎖して筒状体の両端を閉止して閉弁し
たりするようになっている。前記シール材としては一般
にPTFE(四フッ化エチレン樹脂)により円環状に製
造されたものが使用され、このPTFE製のシール材は
耐薬性、耐摩耗性等が優れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来構
成の二方向性流体切換弁においては、温水、特に60℃
以上の温水が流路を流通するとPTFE製のシール材は
熱膨張し、一旦熱膨張すると元に戻らない。そのため、
温水通過後にシール材と弁体との間のシール性が低下し
て流体が漏れ出てしまい、PTFE製のシール材を温水
を繰り返して流通させる二方向性流体切換弁に使用する
には不具合があるという問題もあった。
【0004】また、シール材として弾性材料を使用した
二方向性流体切換弁の使用においては、弁体の外周面で
流路を閉鎖して閉弁した際、筒状体の供給側から供給さ
れた流体は弁体の外周面に当たり、その流体による外力
は弁体を介して筒状体の吐出側に配置されたシール材に
直接作用する。すると、吐出側に配置されたシール材は
前記外力により吐出配管側へ変形してしまい、弁体の外
面と供給配管側のシール材との間に隙間ができシール性
が低下してしまうという問題があった。
【0005】この発明は、上記のような従来技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、二方向性流体切換弁に耐熱性が良い弾性
材料製のシール材を使用可能とし、流体の漏れを防止す
ることができるとともに、温水を流通可能とする流体切
換弁を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明の流体切換弁は、二方に開
口し内部に直線状の流路を備えた筒状体内に、外面に3
方に開口する連通孔を備えた弁体を収容し、同弁体を2
つの開口が直線状に連通して形成される連通孔が筒状体
の流路に沿うように配置して筒状体を開弁する又は筒状
体の流路と直交するように配置して閉弁することにより
筒状体内を流れる流体の流路を開閉する流体切換弁であ
って、前記弁体を筒状体内において同筒状体の両開口側
に弾性材料製のシール材を配置して収容し、前記閉弁状
態において、前記直線状に連通して形成される連通孔に
直交する別の連通孔の開口を流体の供給側に配置したも
のである。
【0007】請求項2に記載の発明の流体切換弁は、請
求項1に記載の発明において、前記各シール材はそれぞ
れ環状をなし、筒状体内の配置状態において各シール材
の弁体側の外径が筒状体の開口側より小さく形成されて
いるものである。
【0008】請求項3に記載の発明の流体切換弁は、請
求項1又は請求項2に記載の発明において、前記筒状体
内には前記シール材を同筒状体内に位置決め支持する支
持突部が形成されているものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明を二方に開口する
二方向性流体切換弁(以下、単に二方弁と称す)に具体
化した実施形態について図1〜図5に従って説明する。
【0010】図1に示すように、この二方弁11は、両
端の開口した筒状体12と、その筒状体12内に回動可
能に保持された球状の弁体13と、その弁体13と筒状
体12との間をシールする一対のシール材14と、弁体
13に連結されて弁体13を操作する操作部15とを備
えている。
【0011】前記筒状体12について説明すると、筒状
体12はそれぞれ略円筒状をなす第1筒状分体12a
(図1では左側)と第2筒状分体12b(図1では右
側)とを螺合して接合することによりほぼ円筒状に形成
され、筒状体12の軸線方向に沿って直線状に流路16
が貫通形成されている。図1に2点鎖線で示すように、
筒状体12の先端部(図1では左側)には吐出配管17
が接続され、基端側(図1では右側)には供給配管18
が接続されている。
【0012】第1筒状分体12aの内底面には第2筒状
分体12b方へ円環状に突出する支持突部19が形成さ
れ、図4に示すように、その支持突部19の先端部の内
周縁は同支持突部19の中心側へ円弧状に傾斜してい
る。また、図1に示すように、第1筒状分体12aの内
底面において、前記支持突部19の外周面と第1筒状分
体12aの内周面との間には円環状をなす係合溝20が
形成され、その係合溝20内には前記シール材14が係
合配設されている。そして、シール材14の係合溝20
への係合状態において、第1筒状分体12aの支持突部
19によりシール材14が第1筒状分体12a内に位置
決め支持されている。
【0013】第1筒状分体12aにおいて、前記支持突
部19より右端側には収容空間21が形成され、第1筒
状分体12aの上端部からその収容空間21にかけて軸
受け22が貫通形成されている。その軸受け22には回
動軸23が回動可能に挿入保持され、その回動軸23の
上端には棒状のレバー24が連結固定されている。ま
た、回動軸23の下端には前記収容空間21内に収容さ
れた弁体13が連結され、回動軸23とレバー24とに
より前記操作部15が構成されている。そして、図2に
実線及び2点鎖線で示すように、このレバー24を把持
して回動させることによって回動軸23を介して弁体1
3が連動して収容空間21内で回動するようになってい
る。
【0014】続いて、第2筒状分体12bについて説明
すると、図1に示すように、その第2筒状分体12bの
左端側の内底面には第1筒状分体12a方へ円環状に突
出する支持突部19が形成され、その支持突部19の先
端部の内周縁は同支持突部19の中心側へ円弧状に傾斜
している。前記第2筒状分体12bの内底面において、
前記支持突部19の外周面と第2筒状分体12bの内周
面との間には円環状をなす係合溝20が形成され、その
係合溝20内には前記シール材14が係合配設されるよ
うになっている。そして、シール材14の係合溝20へ
の係合状態において、第2筒状分体12bの支持突部1
9によりシール材14が第2筒状分体12b内に位置決
め支持されている。
【0015】次いで、前記弁体13について説明する
と、図1に示すように、弁体13の外面には3方に開口
する第1〜第3開口25,26,27が形成されてい
る。また、図4に示すように、弁体13の内部には前記
各開口25,26,27と連通する平面T字状の連通孔
28が弁体13内を貫通して形成されている。そして、
直線状に連通する連通孔28の両開口端に第1開口25
及び第2開口26が形成され、その第1開口25と第2
開口26とが直線状に連通して形成される連通孔28に
対して直交する連通孔28の開口端に第3開口27が形
成されている。
【0016】また、各開口25,26,27の内径d2
は、前記各シール材14の内径d1より10〜30%小
さく形成されるのが好ましい。従って、弁体13の各開
口25,26,27の内径d2が上記範囲内の大きさに
形成されると、各開口25,26,27が流路16にお
ける流体の流通を妨げず、かつ、流体を各開口25,2
6,27から連通孔28内へ確実に浸入させることがで
きる。なお、連通孔28の第1〜第3開口25,26,
27の内径d2は各シール材14の内径d1より小さい又
は同じ大きさに形成されていてもよい。
【0017】そして、図1に示すように、第1筒状分体
12aと第2筒状分体12bとにより構成される筒状体
12内において、収容空間21内に収容された弁体13
は各筒状分体12a,12bの係合溝20にそれぞれ配
設された一対のシール材14の間に配設されている。
【0018】次に、前記一対のシール材14について説
明すると、図3に示すように、各シール材14は弾性材
料のなかでも反発弾性の高い材料、例えばエチレン−プ
ロピレン系共重合体により略円環状に形成されている。
前記エチレン−プロピレン系共重合体としてはEPDM
(エチレン−プロピレン−ジエン共重合体)、EPM
(エチレン−プロピレン共重合体)が挙げられ、この実
施形態では前記EPDMを使用した。EPDMは耐候
性、耐熱老化性、耐酸化性、耐熱性、耐化学薬品性等に
優れているとともに、反発弾性が高く、所定温度以上の
ヒートサイクルを繰り返してもその反発弾性が低くなら
ず、形状変形がほとんどない物性を有するものである。
【0019】各シール材14は所要の強度を備え、例え
ばウォーターハンマー等による衝撃による変形を防止し
て弁体13との間のシール性を確実に維持するためにシ
ョア硬さ70±5HS、引張り強度9〜30N/mm2
の物性を有するのが好ましい。また、各シール材14
は、例えばその外面に外力が作用したときに、各シール
材14が弁体13の外面に密接して各シール材14と弁
体13との間のシール性を確実に維持するために伸び1
50〜300%の物性を有するのが好ましい。さらに、
筒状体12の流路16を温水が流通したとき、各シール
材14が熱膨張して元に戻らなくなるのを防止して各シ
ール材14と弁体13との間のシール性を確実に維持す
るために120℃における70時間後の圧縮永久歪試験
でその圧縮永久歪0〜40%の物性を有するものが好ま
しい。
【0020】なお、その他の高反発材料としては、アク
リロニトリル−ブタジエン共重合ゴム(NBR)、水素
化ニトリルゴム(H−NBR)、クロロプレンゴム、シ
リコーンゴム等の合成ゴム、あるいは天然ゴム等が用い
られる。
【0021】各シール材14の先端側(図3では右側)
には外径が各シール材14の基端側(図3では左側)の
外径より小さいリップ部14aが形成されて各シール材
14はそれぞれ外周面が段差状に形成されている。そし
て、図1に示すように、両シール材14はそれぞれリッ
プ部14aが収容空間21側に位置するように各係合溝
20内に係合されている。図4に示すように、各リップ
部14aは、その径方向への厚みt1は各シール材14
の基端側の厚みの70〜90%に設定されるのが好まし
く、その軸方向への厚みt2は各シール材14全体の軸
方向への厚みの40〜60%に設定されるのが好まし
い。
【0022】そして、リップ部14aの径方向への厚み
1及び軸方向への厚みt2が上記範囲内にあると、リッ
プ部14aにより弁体13を確実に支持し、さらに、リ
ップ部14aと弁体13の外面との間を確実にシールす
ることができる。なお、この実施形態では前記径方向へ
の厚みt1を2〜3mmに設定するのが好ましい。ま
た、各シール材14のリップ部14aの先端縁は断面円
弧状をなすように形成されている。
【0023】弁体13の収容状態において、各シール材
14のリップ部14aの先端縁はそれぞれ弁体13の外
面に密接して弁体13と各筒状分体12a,12bとの
間をシールするようになっている。なお、各シール材1
4のリップ部14aの先端縁と弁体13の外面との間に
はグリースが塗られ、そのグリースにより各シール材1
4の弁体13に対する耐摩耗性が高くなる。前記グリー
スとしてはNOKクリューバ社製の商品名L641に挙
げられるシリコーン系のグリース及び東レダウコーニン
グ社製の商品名モリコート6169に挙げられるフッ素
系のグリースのうちの少なくともいずれか一方が使用さ
れる。
【0024】また、図4に示すように、各支持突部19
の先端部の内周縁と弁体13の外面との間にはクリアラ
ンス29が形成されている。そのクリアランス29の大
きさは弁体13に作用する外力等により供給配管18側
又は吐出配管17側へ移動した弁体13を確実に支持可
能とするように0.2〜0.5mmに設定されるのが好
ましい。
【0025】そして、上記構成の二方弁11は次のよう
にして閉弁又は開弁される。二方弁11を閉弁するとき
は、図2に2点鎖線で示すように、レバー24を回動さ
せ、図5(a)に示すように弁体13を回動させる。そ
して、弁体13の第3開口27が供給配管18側に位置
し、第1開口25と第2開口26とが連通する連通孔2
8の軸線が流路16の軸線に対して直交するように位置
させる。すると、第1開口25と第2開口26とが連通
する連通孔28の内周面により流路16が閉鎖されて、
その流路16を流通する流体が遮られるようになってい
る。
【0026】一方、二方弁11を開弁するときは、図2
に実線で示すように、レバー24を回動させ、図5
(b)に示すように弁体13を回動させる。そして、弁
体13の第1開口25が供給配管18側に第2開口26
が吐出配管17側に位置し、第1開口25と第2開口2
6とが連通する連通孔28の軸線が流路16の軸線と同
じ方向へ延びるように位置させる。すると、第1開口2
5と第2開口26とが連通する連通孔28が筒状体12
の流路16に沿って位置し、流路16が開放されて、そ
の流路16を流体が流通するようになっている。
【0027】次に、前記のように構成された二方弁11
の作用を説明する。さて、供給配管18から供給される
60℃以上の温水を吐出配管17に吐出する場合には、
まず、図1及び図2に実線で示すように、筒状体12の
軸線に対してレバー24が平行になるようにレバー24
を回動操作すると、図5(b)に示すように、筒状体1
2における流路16と弁体13の連通孔28とが連通さ
れて開弁状態となり、筒状体12内を流体が通過する。
【0028】一方、流体を吐出配管17に吐出しない場
合には、図2に2点鎖線で示すように、筒状体12の軸
線に対してレバー24が直交するようレバー24を回動
操作すると、図5(a)に示すように、筒状体12にお
ける流路16が弁体13の連通孔28の内周面により閉
鎖されて閉弁状態となり、流体が筒状体12内を通過す
るのが遮られる。
【0029】流路16の閉弁状態において、筒状体12
の供給配管18から供給される流体が第3開口27から
弁体13の連通孔28内に浸入してその連通孔28の内
周面に当たり、さらに、第1及び第2開口25,26か
ら弁体13外へ出る。このとき、弁体13の各開口2
5,26,27の内径d2は各シール材14の内径d1
り所定長さだけ小さく形成されているため、第3開口2
7から連通孔28内へ流体が確実に浸入し、さらに、第
1及び第2開口25,26から弁体13外へ吐出され
る。
【0030】すると、筒状体12の収容空間21内にお
いて、収容空間21内の流体により両シール材14及び
弁体13の外面にはそれぞれ流路16の軸線方向へ流体
による外力が作用して収容空間21内は均衡状態とな
る。その結果、弁体13には供給配管18側から供給さ
れた流体の衝撃により同弁体13を吐出配管17側へ押
圧する力が作用せず、供給配管18側に配設されたシー
ル材14と弁体13との間に隙間ができてシール材14
と弁体13との間のシール性が低下するのが防止され
る。
【0031】それと同時に、前記外力により各シール材
14のリップ部14aがそれぞれ弁体13方向へ押圧さ
れて弁体13の外周面に密接して各シール材14と弁体
13とのシール性が維持される。このとき、各シール材
14は所要の物性を有し、各リップ部14aは、その径
方向への厚みt1及び軸方向への厚みt2が所定範囲の大
きさに設定されている。そのため、前記外力によりリッ
プ部14aが弁体13に強力に押し付けられて各シール
材14と弁体13とのシール性が維持される。また、リ
ップ部14aの先端縁は断面円弧状に形成されているた
め、球状をなす弁体13との接触面積が大きくなり、そ
の接触状態が安定する。
【0032】なお、例えば、筒状体12内に異常圧力が
発生するウォーターハンマー現象が生じて筒状体12内
が異常昇圧し、その異常圧力が弁体13に作用する。こ
のとき、弁体13と支持突部19の先端部との間のクリ
アランス29により弁体13に作用する異常圧力は支持
突部19に支持され、各シール材14に異常圧力が直接
作用するのが防止される。
【0033】以上のように、この実施形態によれば次の
ような効果が発揮される。 (1) 二方弁11の筒状体12内に3方に開口する弁
体13を使用し、筒状体12の供給配管18側に第3開
口27を配置し、第1及び第2開口25,26が連通し
て形成される連通孔28の内周面により流路16を閉鎖
するように構成した。そのため、閉弁状態の収容空間2
1内には流体が浸入してその収容空間21内は均衡状態
になり、流体により弁体13が吐出配管17側へ移動す
るのが防止される。その結果、弁体13と供給配管18
側のシール材14との間に隙間が形成されるのを防止し
て弁体13とシール材14との間のシール性を維持でき
る。従って、EPDM製のシール材14を二方弁11に
使用可能とし、二方弁11内を流通する温水の二方弁1
1からの漏れを防止することができるとともに、温水に
よる各シール材14の熱変形等を防止してその二方弁1
1に温水を流通可能とすることができる。
【0034】(2) 各シール材14のリップ部14a
の先端縁は断面円弧状に形成されているため、例えば、
リップ部14aの先端を断面非円弧状に形成する場合と
異なり、リップ部14aの先端縁と弁体13との接触面
積を広くすることができる。従って、各シール材14と
弁体13とのシール性を確実に発揮することができ、筒
状体12と弁体13との間をシールすることができる。
【0035】(3) 弁体13の各開口25,26,2
7の内径d2は各シール材14の内径d1より10〜30
%小さく形成されているため、流体が第3開口27から
連通孔28内へ確実に浸入し、さらに、第1及び第2開
口25,26から弁体13外へ吐出させることができ
る。従って、閉弁状体の収容空間21内を確実に均衡状
態として流体による弁体13の移動を確実に防止するこ
とができる。また、リップ部14aと弁体13の外面と
の間を確実にシールすることができるとともに、弁体1
3を確実に支持することができる。
【0036】(4) リップ部14aは、その径方向へ
の厚みt1は各シール材14の基端側の厚みの70〜9
0%に設定され、その軸方向への厚みt2は各シール材
14の軸方向への厚みの40〜60%に設定されてい
る。そのため、各シール材14及び弁体13に作用する
外力によりリップ部14aは弁体13側へ強く押し付け
られて各シール材14と弁体13との間のシール性を確
実に発揮することができ、筒状体12と弁体13との間
をシールすることができる。
【0037】(5) 各筒状分体12a,12bの内周
面と各支持突部19との間に係合溝20が形成され、そ
の係合溝20にシール材14が係合されている。そのた
め、各支持突部19により各シール材14を筒状体12
内に位置決め支持して、両シール材14の筒状体12内
での移動を防止して弁体13と各筒状分体12a,12
bとの間をシールすることができる。
【0038】(6) 各筒状分体12a,12bにはそ
れぞれ支持突部19が形成され、その支持突部19の間
に弁体13が収容されているため、例えば、異常圧力が
弁体13に作用したとき、その異常圧力は支持突部19
に支持される。従って、異常圧力が各シール材14に直
接作用するのを防止して、各シール材14の劣化や変形
を防止することができる。その結果、各シール材14の
寿命を長期化することができる。
【0039】(7) 各支持突部19と弁体13との間
のクリアランス29は0.2〜0.5mmに設定されて
いるため、異常圧力等を支持突部19により確実に支持
することができる。
【0040】(8) EPDM製の各シール材14はシ
ョア硬さ70±5HS、引張り強度9〜30N/mm2
の物性を有するため、例えばウォーターハンマー等によ
る衝撃による変形を防止して弁体13との間のシール性
を確実に維持することができる。また、各シール材14
は、伸び150〜300%の物性を有するため、そのリ
ップ部14aの外面に外力が作用したときに、弁体13
の外面に強固に密接して各シール材14と弁体13との
間のシール性を確実に維持することができる。さらに、
各シール材14は120℃における70時間後の圧縮永
久歪試験で圧縮永久歪0〜40%の物性を有するため、
筒状体12の流路16を温水が流通したとき、各シール
材14が熱膨張して元に戻らなくなるのを防止して各シ
ール材14と弁体13との間のシール性を確実に維持す
ることができる。
【0041】なお、前記各実施形態を次のように変更し
て構成することもできる。 ・ 各支持突部19と弁体13との間のクリアランス2
9をなくしてもよい。又はクリアランス29を0.2〜
0.5mmの範囲外の大きさに設定してもよい。さら
に、各筒状分体12a,12bの支持突部19におい
て、少なくともどちらか一方の支持突部19を省略して
もよい。
【0042】・ 各シール材14のリップ部14aを省
略して、各シール材14の外径を同じに形成してもよ
い。又は、リップ部14aの径方向への厚みt1を各シ
ール材14の基端側の厚みの70〜90%以外に設定し
てもよく、さらに、リップ部14aの軸方向への厚みt
2を各シール材14の軸方向への厚みの40〜60%以
外に設定してもよい。加えて、リップ部14aの先端縁
を断面円弧状に形成しなくてもよい。
【0043】・ 実施形態の二方弁11の流路16に温
水と冷水の両方を流通させてもよく、又は温水と冷水の
どちらか一方を流通させてもよい。また、二方弁11を
ガス用の切換弁として使用してもよい。
【0044】次に、前記実施形態から把握できる技術的
思想について以下に記載する。 ・ 前記各支持突部の先端と弁体の外面との間にクリア
ランスが形成されている請求項3に記載の流体切換弁。
このように構成した場合、異常圧力等を支持突部により
確実に支持することができる。
【0045】・ 前記シール材は少なくとも伸び150
〜300%及び120℃における70時間後の圧縮永久
歪0〜40%の物性を有するエチレン−プロピレン系共
重合体である請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に
記載の流体切換弁。このように構成した場合、例えばシ
ール材の外面に外力が作用したときに、シール材は弁体
の外面に強固に密接する。また、筒状体内の流路を温水
が流通したとき、シール材が熱膨張して元に戻らなくな
るのを防止できる。従って、シール材と弁体との間のシ
ール性を確実に維持して、筒状体から流体が漏れるのを
防止することができる。
【0046】・ 前記シール材の弁体側は、その径方向
への厚みはシール材の筒状体の開口側の厚みの70〜9
0%に設定され、その軸方向への厚みはシール材の軸方
向への厚みの40〜60%に設定されている請求項2又
は請求項3に記載の流体切換弁。このように構成した場
合、弁体側のシール材により弁体を確実に支持し、さら
に、シール材と弁体の外面との間を確実にシールするこ
とができる。
【0047】・ 前記弁体の各開口の内径はシール材の
内径より10〜30%小さく形成されている請求項1〜
請求項3のうちいずれか一項に記載の流体切換弁。この
ように構成した場合、閉弁状態において、流体が供給側
に配置された開口から連通孔内へ確実に浸入し、さら
に、その他の開口から弁体外へ吐出させることができ
る。従って、閉弁状態の筒状体内を確実に均衡状態とし
て流体による弁体の移動を確実に防止することができ
る。
【0048】・ 前記シール材の筒状体内の配置状態に
おいて各シール材の弁体側の先端縁は断面円弧状に形成
されている請求項2又は請求項3に記載の流体切換弁。
このように構成した場合、シール材の先端縁と弁体との
接触面積を広くすることができ、シール材と弁体との間
のシール性を確実に発揮することができ、筒状体と弁体
との間をシールすることができる。
【0049】・ 前記流体は60℃以上の温水である請
求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の流体切換
弁。このように構成した場合、流体切換弁に60℃以上
の温水を流通させても、シール材が熱膨張して変形し、
元に戻らなくなることがなく、流体の筒状体からの漏れ
を防止することができる。
【0050】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発
明の流体切換弁によれば、二方向性流体切換弁に耐熱性
が良い弾性材料製のシール材を使用可能とし、流体の漏
れを防止することができるとともに、温水を流通可能と
することができる。
【0051】請求項2に記載の発明の流体切換弁によれ
ば、請求項1に記載の発明の効果に加え、閉弁状態にお
いて、筒状体内に流通する流体により筒状体内の各シー
ル材の先端側を弁体側へ強く押し付けてシール材と弁体
との間のシール性を発揮することができ、筒状体と弁体
との間をシールすることができる。
【0052】請求項3に記載の発明の流体切換弁によれ
ば、請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加え
て、シール材を筒状体内に位置決め支持して、シール材
の筒状体内での移動を防止して弁体と筒状体との間をシ
ールすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の二方弁を示す図2の1−1’線断
面図。
【図2】 実施形態の二方弁を示す平面図。
【図3】 実施形態の二方弁に使用されるシール材を示
す斜視図。
【図4】 実施形態の二方弁内の弁体及びシール材を示
す部分平断面図。
【図5】 (a)は二方弁の閉弁状態を示す部分平断面
図、(b)二方弁の開弁状態を示す部分平断面図。
【符号の説明】
11…二方向性流体切換弁、12…筒状体、13…弁
体、14…シール材、14a…シール材の弁体側のリッ
プ部、16…流路、19…支持突部、25…第1開口、
26…第2開口、27…第3開口、28…連通孔。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二方に開口し内部に直線状の流路を備え
    た筒状体内に、外面に3方に開口する連通孔を備えた弁
    体を収容し、同弁体を2つの開口が直線状に連通して形
    成される連通孔が筒状体の流路に沿うように配置して筒
    状体を開弁する又は筒状体の流路と直交するように配置
    して閉弁することにより筒状体内を流れる流体の流路を
    開閉する流体切換弁であって、 前記弁体を筒状体内において同筒状体の両開口側に弾性
    材料製のシール材を配置して収容し、前記閉弁状態にお
    いて、前記直線状に連通して形成される連通孔に直交す
    る別の連通孔の開口を流体の供給側に配置した流体切換
    弁。
  2. 【請求項2】 前記各シール材はそれぞれ環状をなし、
    筒状体内の配置状態において各シール材の弁体側の外径
    が筒状体の開口側より小さく形成されている請求項1に
    記載の流体切換弁。
  3. 【請求項3】 前記筒状体内には前記シール材を同筒状
    体内に位置決め支持する支持突部が形成されている請求
    項1又は請求項2に記載の流体切換弁。
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