JP2000346213A - バルブにおけるシール部材 - Google Patents

バルブにおけるシール部材

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JP2000346213A
JP2000346213A JP11158349A JP15834999A JP2000346213A JP 2000346213 A JP2000346213 A JP 2000346213A JP 11158349 A JP11158349 A JP 11158349A JP 15834999 A JP15834999 A JP 15834999A JP 2000346213 A JP2000346213 A JP 2000346213A
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Japan
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valve
seal member
seal
annular seal
valve body
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JP11158349A
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English (en)
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Yasuo Mori
保夫 森
Sanai Fukui
佐内 福居
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MATSUI KIKI KOGYO KK
Original Assignee
MATSUI KIKI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定の吐出路への切換操作を容易に行うこと
ができるとともに、ごみ、埃等が侵入した場合において
もシール機能を十分に発揮することができるバルブにお
けるシール部材を提供する。 【解決手段】 円環状に形成されたシール部材31の内
周面において、その外端側と内端側にはそれぞれ第1環
状シール突起33aと第2環状シール突起33bが突設
され、それらの先端部のみがボールバルブの弁体21に
線接触するとともに、両環状シール突起33a,33b
間には保持溝34が設けられ、線接触を維持するように
なっている。また、各環状シール突起33a,33bは
弁体21の周面に沿うように、シール部材31内周面か
らその先端までの長さが第1環状シール突起33aは長
く、第2環状シール突起33bは短くなるように形成さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば球状の弁
体を回転させて供給路に対し、シャワー、蛇口等といっ
た所定の吐出路を切換可能に構成したボールバルブにお
いて、弁体と吐出路との間をシールするためのバルブに
おけるシール部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、例えばボールバルブにおいて、本
体後方には給湯配管を接続するための供給路が設けら
れ、本体の両側方にはシャワー及び蛇口を接続するため
の一対の吐出路が設けられている。本体内の中央には連
通室が設けられるとともに、この連通室を介して供給路
及び両吐出路が連通されている。また、連通室内には球
状をなす弁体が本体に対し回動できるように支持される
とともに、弁体内には断面L字状をなす連通路が貫設さ
れ、この連通路の一端が供給路に接続されている。そし
て、弁体を回転させ、連通路の他端を左右いずれかの吐
出路に接続することにより、ボールバルブはシャワーと
蛇口とを切り換えることができるようになっている。
【0003】従来、連通室を形成する内壁面において、
両吐出路の周縁には環状凹溝が形成されるとともに、こ
の環状凹溝内には円環状をなし、平坦な内周面を備えた
シール部材が嵌め込まれている。このシール部材の平坦
な内周面は弁体の周面が圧接され、連通室の内壁面と弁
体との間に形成される隙間を塞ぐことによって、弁体と
吐出路との間をシールするようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
シール部材によれば、その内周面全体が弁体の周面に対
し面接触していることから、弁体との摺接により生ずる
摩擦抵抗が大きなものとなり、吐出路の切換操作をしづ
らいという問題があった。また、長期間使用しているう
ちにごみ、埃等がシール部材と弁体との間に入り込み、
隙間が形成されることによってシール機能を十分に発揮
することができなくなる場合があるという問題があっ
た。
【0005】この発明は、このような従来技術に存在す
る問題点に着目してなされたものである。その目的とす
るところは、所定の吐出路への切換操作を容易に行うこ
とができるとともに、ごみ、埃等が侵入した場合におい
てもシール機能を十分に発揮することができるバルブに
おけるシール部材を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載のバルブにおけるシール部材の発
明は、供給路及び複数の吐出路を本体内に設けられた連
通室を介して連通するとともに、この連通室内に球体又
は円筒体よりなり回転可能に支持された弁体を配設し、
この弁体の回転操作により供給路に対し所定の吐出路を
切換可能に構成したバルブにおいて、連通室を形成する
本体の内壁面と弁体との間に設けられ、少なくとも弁体
及び吐出路の間をシールするとともに、内周面上には弁
体の周面に沿うように形成された複数の環状シール突起
を備え、これら環状シール突起と弁体とが線接触するよ
うに構成したものである。
【0007】請求項2に記載のバルブにおけるシール部
材の発明は、請求項1に記載の発明において、前記環状
シール突起間に弁体との線接触を保持するための保持溝
を設けたものである。
【0008】請求項3に記載のバルブにおけるシール部
材の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明におい
て、前記連通室との間をシールするため、外周面上に本
体の内壁面に接触する複数のシールリブを設けたもので
ある。
【0009】請求項4に記載のバルブにおけるシール部
材の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の
発明において、前記内周面には少なくとも耐久性及び摺
動性を有する被覆層を設けたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明をボールバルブに
具体化した実施形態について詳細に説明する。
【0011】図3に示すように、ボールバルブを構成す
る本体ケース11は四角箱状に形成され、その後壁中央
には供給孔12が貫設されるとともに、この供給孔12
内に供給管13が挿通されることにより、供給管13の
内側に供給路14が形成されている。本体ケース11の
左右両側壁にはそれぞれ吐出孔15が貫設されるととも
に、各吐出孔15にはそれぞれ吐出管16が挿通される
ことにより、それらの内側に吐出路17a,17bが形
成されている。これら供給路14及び吐出路17a,1
7bはそれぞれ本体ケース11内に形成された連通室1
1aに連通されている。また、各吐出管16にはそれぞ
れほぼ横L字状をなす連結管18が連結されるととも
に、これら連結管18を介して左側の吐出管16には図
示されないシャワーが、右側の吐出管16には図示され
ない蛇口がそれぞれ接続されている。
【0012】本体ケース11前壁には連通室11aに連
通されるように挿通孔19が貫設され、この挿通孔19
には丸棒状をなす軸部20がその前端を本体ケース11
外部に露出するように挿着されている。軸部20の後端
部は縮径され、連通室11a内に突出するとともに、こ
の後端部は連通室11a内に配設された球状をなす弁体
21の嵌合孔21aに嵌合されている。また、軸部20
の前端部には把持部22が取付けられている。そして、
この把持部22を手で把持して回動させることによっ
て、弁体21は軸部20を中心に連通室11a内を回動
できるようになっている。なお、軸部20上には一対の
O−リング23が装着され、軸部20と挿通孔19を形
成する本体ケース11の内壁面との間の隙間をシールす
るようになっている。
【0013】弁体21内には断面逆L字状をなす連通路
24が貫設されるとともに、この連通路24の一端には
供給管13の先端部が挿入されている。この供給管13
の基端部には図示されない給湯配管が接続されるととも
に、給湯配管から供給された温水は供給路14を通って
連通路24内に供給される。連通路24の他端は左側の
吐出路17aに接続されるとともに、図中に矢印で示す
ように、連通路24内に供給された温水は吐出路17a
を通ってシャワーに供給される。そして、ボールバルブ
は把持部22の回動操作により弁体21を180゜回動
させ、連通路24の他端を右側の吐出路17bに接続さ
せることによって、温水の吐出をシャワーから蛇口へと
切り換えることができるようになっている。
【0014】弁体21の連通路24から左右どちらかの
吐出路17a,17bへと温水が供給される際、本体ケ
ース11の左右の内側壁と弁体21との間に隙間25が
形成されていることから、温水はこれらの隙間25を通
って外部へ漏出しようとする。このような温水の漏出を
防止するために、各隙間25内にはシール部材31がそ
れぞれの隙間25を塞ぐように嵌め込まれている。図1
及び図2(a),(b)に示すように、シール部材31
は円環状に形成され、その中心に挿入孔32を有すると
ともに、この挿入孔32の内側に吐出管16が挿入され
るようになっている。
【0015】シール部材31の内周面において、その外
端側と内端側にはそれぞれ第1環状シール突起33aと
第2環状シール突起33bが突設されるとともに、両環
状シール突起33a,33bの先端は断面半円状に形成
されている。これら環状シール突起33a,33bはそ
の先端部のみが弁体21に線接触しつつ、シール部材3
1と弁体21との間をシールするようになっている。ま
た、各環状シール突起33a,33bは弁体21の周面
に沿うように、シール部材31内周面からその先端まで
の長さが第1環状シール突起33aは長く、第2環状シ
ール突起33bは短くなるように形成され、弁体21に
接触する際、その形状を大きく変えないように構成され
ている。そして、弁体21はその両側部がシール部材3
1の内側に位置するようにして配置されている。
【0016】両環状シール突起33a,33b間には所
定の幅及び深さに設定された保持溝34が形成され、両
環状シール突起33a,33bの弁体21への線接触が
維持されるようになっている。加えて、弁体21及び両
環状シール突起33a,33b間にごみ、埃等が入り込
んだ場合、弁体21の回動に伴ってごみ、埃等はこの保
持溝34内に移動されるとともに、保持溝34内にご
み、埃等が保持されて、弁体21と両環状シール突起3
3a,33bとの接触が保持されるようになっている。
【0017】シール部材31外周面の外端面及び外側面
にはそれぞれ2つのシールリブ35が円環状をなすよう
に突出形成されている。これらシールリブ35はその先
端が本体ケース11の内壁面11bに接触されることに
より、シール部材31と本体ケース11との間を各々二
重にシールするようになっている。また、各シールリブ
35はそれぞれが所定幅だけ離間して設けられ、弁体2
1に圧接されたシール部材31がその形状を大きく変化
させることを防止するようになっている。さらに、各シ
ールリブ35は断面円弧状に形成され、本体ケース11
の内壁面11bとの接触面積を小さくすることにより、
内壁面11bに対する押圧力を強くしてシール機能を良
好に発揮するようになっている。
【0018】シール部材31は弾性体36と、この弾性
体36上を被覆するように設けられた合成樹脂製の被覆
層37とから形成され、被覆層37は弁体21に接触す
るようにシール部材31内周面側に一体形成されてい
る。
【0019】前記弾性体36は耐久性に優れるととも
に、弁体21に対し各環状シール突起33a,33bを
十分に密接させるように弾力性を有する材料により形成
されることが好ましい。このような材料としては、エチ
レン−プロピレン−ジエン共重合ゴム(EPDM)、ア
クリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム(NBR)、水
素化ニトリルゴム(H−NBR)、クロロプレンゴム、
シリコーンゴム等の合成ゴム、あるいは天然ゴムが用い
られる。この実施形態において弾性体36の材料として
は、水道水に含まれる次亜塩素酸塩、塩素等の塩素系化
合物に対する耐久性が優れていることからNBR又はH
−NBRが用いられている。
【0020】前記被覆層37は少なくとも耐久性及び摺
動性を有する材料により形成されることが好ましい。こ
のような材料としては、超高分子ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリアミド、アラミド樹脂、フッ素樹脂等が
あり、中でもフッ素樹脂は摩擦係数が低く最も好まし
い。フッ素樹脂としては、例えば、ポリテトラフルオロ
エチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−パー
フルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、
テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体(ETF
E)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)等が用いられ
る。
【0021】次に、前記バルブにおけるシール部材31
の作用について以下に記載する。さて、図1に示すよう
なシール部材31はインサート成形法により製造され、
まず、予め成形された被覆層37を内表面に所定の凹凸
面を有する型枠内に配置し、その内面に接着剤を塗布し
た後、被覆層37を覆うように型枠内に弾性体36を形
成する溶融したNBRが流し込まれる。次いで、NBR
が硬化した後に型枠を離型すると、型枠の凹凸面に対応
してその表面に両環状シール突起33a,33b、保持
溝34、シールリブ35が形成されたシール部材31が
製造される。
【0022】図3に示すように、上記のようにして形成
されたシール部材31はその挿入孔32内に吐出管16
が挿通されるようにして連通室11a内に装着される。
そして、両環状シール突起33a,33bに接触するよ
うに弁体21が配設され、軸部20、把持部22等が組
み付けられてボールバルブが構成される。
【0023】このボールバルブを用いた各吐出路17
a,17bへの切換操作について以下に説明する。図3
中に矢印で示すように、この状態で給湯配管から供給さ
れる温水は、まず、供給路14及び連通路24を通って
左側の吐出路17aへと送られ、図示されないシャワー
へと供給される。シャワーから蛇口へと切り換える場合
には、まず把持部22を所定方向に回動させ、軸部20
を回動させる。すると、連通室11a内において軸部2
0に一体化された弁体21は回動しつつ、左側の吐出路
17aへ供給される温水の流量を減少させる。そして、
把持部22を90゜回動させたとき、両吐出路17a,
17bへの温水の供給が停止される。このまま弁体21
を180゜回動したとき、連通路24が右側の吐出路1
7bに接続され、温水は蛇口へと供給される。
【0024】上記バルブの切換操作において、シール部
材31は内周面の両環状シール突起33a,33bを弁
体21に対し線接触させることにより接触面積が小さ
く、弁体21が回動するときに生ずる摩擦力が低減され
るため、大きな力をかけることなく把持部22の回動が
行われる。また、両環状シール突起33a,33b間に
設けられた保持溝34によって弁体21に対する線接触
が維持されるとともに、弁体21との間に入り込んだご
み、埃等はこの保持溝34内に保持される。
【0025】加えて、シール部材31の外面に所定幅だ
け離間した複数のシールリブ35を設けたことにより、
弁体21に圧接されたシール部材31の大きな形状の変
化が防止されるとともに、本体ケース11の内壁面11
bとの接触面積を小さくすることで内壁面11bに対す
る押圧力が強くなり、シール部材31と内壁面11bと
の間が確実にシールされる。さらに、シール部材31の
内周面に被覆層37を設けることにより、シール部材3
1に弁体21が常に摺接される状況であっても、良好な
シール機能を長期間得られる。
【0026】前記の実施形態によって発揮される効果に
ついて、以下に記載する。 ・ シール部材31に第1及び第2環状シール突起33
a,33bを設け、各環状シール突起33a,33bが
弁体21に対し線接触するように構成したことから、弁
体21との接触面積を小さくすることで摺接抵抗を低減
し、吐出路17a,17bの切換操作を容易に行うこと
ができる。加えて、ごみ、埃等が侵入した場合において
も、これらごみ、埃等がシール部材31と弁体21との
間にとどまらず、両環状シール突起33a,33b間に
移動されるため、シール機能を十分に発揮することがで
きる。さらに、各環状シール突起33a,33bを弁体
21の周面に沿うように、第1環状シール突起33aを
長く、第2環状シール突起33bを短く形成したことに
より、弁体21が摺接される際のシール部材31の変形
が小さく、摺接抵抗を低減しつつ、良好なシール機能を
得ることができる。
【0027】・ 両環状シール突起33a,33b間に
保持溝34を設けることにより、弁体21に対し常に線
接触を維持することができるとともに、弁体21とシー
ル部材31との間に侵入したごみ、埃等がこの保持溝3
4内に保持されるため、シール機能をより効果的に発揮
することができる。
【0028】・ シール部材31の外周面にシールリブ
35を設けることにより、弁体21が圧接された状態で
あってもシール部材31は所定形状を維持することがで
き、本体ケース11の内壁面11bとの間に隙間が形成
されることを防止することで、より良好なシール性を得
ることができる。加えて、各シールリブ35の先端を断
面円弧状としたことにより、シールリブ35を本体ケー
ス11の内壁面11bに密着させることができ、さらに
良好なシール性を得ることができる。
【0029】・ シール部材31の内周面に耐久性及び
摺動性を有する被覆層37を設けたことから、この被覆
層37が弁体21と接触することにより、良好な操作性
を維持しつつ、シール性を長期間保持することができ
る。
【0030】・ 弁体21が球状をなしていることか
ら、その両側部がシール部材31の内側に入り込むよう
にしてシールされるため、より高度なシール性を得るこ
とができる。
【0031】なお、本実施形態は、次のように変更して
具体化することも可能である。 ・ 図4に示すように、被覆層37を省略して弾性体3
6のみでシール部材31を形成してもよい。この場合、
弾性体36を形成する材料としては、弁体21との摩擦
力を低減するため自己潤滑性を有するものが好ましい。
このような材料としては、前に挙げたゴム材料にオイル
が配合されたものが用いられる。
【0032】あるいは、弾性体36を形成する材料とし
てEPDM、NBR、H−NBR等の合成ゴムに前に挙
げたフッ素樹脂が配合されたものを用いてもよい。この
ように構成した場合、シール部材31を製造する際、被
覆層37を形成する工程を省略することができ、シール
部材31をより容易に製造することができる。
【0033】・ バルブは実施形態で示したボールバル
ブに限定されるものではなく、例えば図5(a)〜
(d)に示すように、円筒状をなす弁体21を備えたバ
ルブでもよい。
【0034】この場合、図5(a),(b)に示すよう
に、外端側の第1環状シール突起33aと内端側の第2
環状シール突起33bとが同じ長さとなるように設けら
れたシール部材31を断面円弧状をなすように形成し、
一対のシール部材31を弁体21の両側方から挟み込む
ようにして装着してもよい。
【0035】あるいは、図5(c),(d)に示すよう
に、シール部材31は平板状をなし、弁体21の軸線方
向に並ぶ第1及び第2環状シール突起33a,33bは
互いに同じ長さとなるように設けられている。また、弁
体21の周方向に並ぶ第1及び第2環状シール突起33
a,33bは第1環状シール突起33aが長く、第2環
状シール突起33bが短くなるように設けられている。
そして、このように形成された一対のシール部材31を
弁体21の両側方から挟み込むようにして装着してもよ
い。
【0036】このように構成した場合においても、良好
なシール機能を得ることができる。 ・ 図6(a)に示すように、供給管13と弁体21と
の間をシールすることができるように、実施形態のシー
ル部材31を凹状に合計3つ装着してもよい。この場
合、隣接するシール部材31の角部同士が重なり合わな
いように、各シール部材31の形状を調整することが好
ましい。
【0037】あるいは、図6(b)に示すように、吐出
路17を左側方に1つのみ有するバルブの場合には、シ
ール部材31をL字状に合計2つ装着したり、供給管1
3と弁体21との間に装着されたシール部材31を省略
して左側に1つのみシール部材31を装着してもよい。
【0038】このように供給管13と弁体21との間に
シール部材31を装着した場合には、これらの間からの
漏水をも防止することができる。 ・ 環状シール突起33の数は2つに限定されるもので
はなく、各環状シール突起33を弁体21の周面に沿う
ように3つ以上設ける等してもよい。
【0039】このように構成した場合、より高度なシー
ル機能を得ることができる。 ・ 保持溝34は2つの環状シール突起33間に1つ設
けられることに限定されるものではなく、2つ以上設け
る等してもよい。
【0040】このように構成した場合、保持溝34間に
壁が形成されるため、ごみ、埃等をより良好に保持する
ことができる。さらに、前記実施形態より把握できる技
術的思想について以下に記載する。
【0041】・ 前記弁体を球体により形成した請求項
1から請求項4のいずれかに記載のバルブにおけるシー
ル部材。このように構成した場合、より高度なシール性
を得ることができる。
【0042】・ 前記シール部材は自己潤滑性を有する
ものである請求項1から請求項4のいずれかに記載のバ
ルブにおけるシール部材。このように構成した場合、弁
体とシール部材との間に生ずる摩擦力を低減することが
できる。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明の
バルブにおけるシール部材によれば、所定の吐出路への
切換操作を容易に行うことができるとともに、ごみ、埃
等が侵入した場合においてもシール機能を十分に発揮す
ることができる。
【0044】請求項2に記載の発明のバルブにおけるシ
ール部材によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え
て、シール機能をより効果的に発揮することができる。
請求項3に記載の発明のバルブにおけるシール部材によ
れば、請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加え
て、さらに良好なシール性を得ることができる。
【0045】請求項4に記載の発明のバルブにおけるシ
ール部材によれば、請求項1から請求項3のいずれかに
記載の発明の効果に加えて、良好な操作性を維持しつ
つ、シール性を長期間保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態のシール部材をバルブに装着した状
態を示す平断面図。
【図2】 (a)はシール部材を正面から見た状態を示
す斜視図、(b)はシール部材を裏面から見た状態を示
す斜視図。
【図3】 バルブの使用状態を示す平断面図。
【図4】 別形態のシール部材をバルブに装着した状態
を示す平断面図。
【図5】 (a)は別形態の弁体にシール部材を装着し
た状態を示す平断面図、(b)は別形態の弁体にシール
部材を装着した状態を示す正断面図、(c)は別形態の
弁体にシール部材を装着した状態を示す平断面図、
(d)は別形態の弁体にシール部材を装着した状態を示
す正断面図。
【図6】 (a)は供給管と弁体との間にシール部材を
装着した状態を示す平断面図、(b)は別形態のバルブ
にシール部材を装着した状態を示す平断面図。
【符号の説明】
11…本体としての本体ケース、14…供給路、17…
吐出路、21…弁体、31…シール部材、33a…第1
環状シール突起、33b…第2環状シール突起、34…
保持溝、35…シールリブ、37…被覆層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H054 AA02 AA03 BB02 CA02 CB05 DD10 GG02 3J040 AA11 BA01 EA01 EA15 EA46 FA05 HA15

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給路及び複数の吐出路を本体内に設け
    られた連通室を介して連通するとともに、この連通室内
    に球体又は円筒体よりなり回転可能に支持された弁体を
    配設し、この弁体の回転操作により供給路に対し所定の
    吐出路を切換可能に構成したバルブにおいて、 連通室を形成する本体の内壁面と弁体との間に設けら
    れ、少なくとも弁体及び吐出路の間をシールするととも
    に、内周面上には弁体の周面に沿うように形成された複
    数の環状シール突起を備え、これら環状シール突起と弁
    体とが線接触するように構成したバルブにおけるシール
    部材。
  2. 【請求項2】 前記環状シール突起間に弁体との線接触
    を保持するための保持溝を設けた請求項1に記載のバル
    ブにおけるシール部材。
  3. 【請求項3】 前記連通室との間をシールするため、外
    周面上には本体の内壁面に接触する複数のシールリブを
    設けた請求項1又は請求項2に記載のバルブにおけるシ
    ール部材。
  4. 【請求項4】 前記内周面には少なくとも耐久性及び摺
    動性を有する被覆層を設けた請求項1から請求項3のい
    ずれかに記載のバルブにおけるシール部材。
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