JP2018159449A - 開閉弁 - Google Patents

開閉弁 Download PDF

Info

Publication number
JP2018159449A
JP2018159449A JP2017057684A JP2017057684A JP2018159449A JP 2018159449 A JP2018159449 A JP 2018159449A JP 2017057684 A JP2017057684 A JP 2017057684A JP 2017057684 A JP2017057684 A JP 2017057684A JP 2018159449 A JP2018159449 A JP 2018159449A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve body
passage
valve
shaft
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017057684A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6785696B2 (ja
Inventor
和輝 松枝
Kazuteru Matsueda
和輝 松枝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rinnai Corp
Original Assignee
Rinnai Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rinnai Corp filed Critical Rinnai Corp
Priority to JP2017057684A priority Critical patent/JP6785696B2/ja
Publication of JP2018159449A publication Critical patent/JP2018159449A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6785696B2 publication Critical patent/JP6785696B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】本体の収容空間にシール部材を介して収容された弁体が液体の圧力で片寄るのを制限することで、シール性能を確保する。【解決手段】円筒形状の弁体10の一端を塞ぐ蓋面に、弁体10を周方向に回転させる回転軸12を設けると共に、蓋面とは反対側の他端に開口した軸側開口部13と、弁体10の周面に開口した周側開口部14とを弁体通路で連通する。また、シール部材40,41を介して内部の収容空間に弁体10を収容する本体30には、軸側開口部13に接続する軸側通路33と、弁体10の所定の回転位置で、周側開口部14と接続可能な周側通路34とを備える。そして、軸側通路33の端部には、収容空間に突出した状態で、軸側開口部13から弁体通路内に挿入される突出部38が形成されている。こうすれば、弁体通路の内周面が突出部38に当接することで、弁体10の片寄りが制限されるので、シール性能を確保することができる。【選択図】図5

Description

本発明は、円筒形状の弁体を、本体の収容空間にシール部材を介して回転可能に収容し、弁体の回転によって液体の通路を開閉する開閉弁に関する。
水などの液体が流れる通路を開閉する開閉弁として、円筒形状の弁体を本体の収容空間に収容し、弁体の回転によって通路を開閉するものが知られている。例えば、特許文献1の開閉弁では、弁体の一端面に、弁体を周方向に回転させる回転軸が突設されると共に、弁体が切頭円筒形に形成されて、回転軸とは反対側の弁体の他端面が回転軸に対して約45度に傾斜した傾斜面になっている。また、本体は、円筒形状の収容空間の底面(弁体の回転軸とは反対側)に開口して回転軸と同軸に設けられた軸側通路と、収容空間の周面に開口して径方向に設けられた周側通路とを備えている。そして、弁体と本体との間にはシール部材が介在しており、弁体を回転させることによって、弁体の外周面が周側通路を塞いだ閉状態と、弁体の傾斜面で周側通路を軸側通路に連通させた開状態とを切り換えることが可能になっている。
特表2006−512547号公報
しかし、上述のように弁体を収容する本体に軸側通路と周側通路とを備える開閉弁では、弁体に作用する液体の圧力が回転軸に対して径方向に均一ではなく、弁体を周側通路とは反対側に向けて押すように作用するため、弁体が片寄せされることにより、周側通路が設けられた側ではシール性能が低下して、液体漏れが生じることがあるという問題があった。
この発明は、従来の技術が有する上述した課題に対応してなされたものであり、本体の収容空間にシール部材を介して収容された弁体が液体の圧力で片寄るのを制限することで、シール性能を確保することが可能な開閉弁の提供を目的とする。
上述した課題を解決するために本発明の開閉弁は次の構成を採用した。すなわち、
円筒形状の弁体を、本体の収容空間にシール部材を介して回転可能に収容し、該弁体の回転によって液体の通路を開閉する開閉弁において、
前記弁体は、
一端を塞ぐ蓋面に、前記弁体を周方向に回転させる回転軸が設けられると共に、
前記蓋面とは反対側の他端に開口した軸側開口部と、前記弁体の周面に開口した周側開口部とを連通する弁体通路を有し、
前記本体は、
前記軸側開口部に接続する軸側通路と、
前記弁体の所定の回転位置で、前記周側開口部に接続可能な周側通路と
を備え、
前記軸側通路の端部には、前記収容空間に突出した状態で、前記軸側開口部から前記弁体通路内に挿入される突出部が形成されている
ことを特徴とする。
このような本発明の開閉弁では、周側通路あるいは軸側通路から弁体通路に流入する液体の圧力が、弁体を周側通路とは反対側に向けて押すように作用しても、周側通路が設けられた側で、弁体通路の内周面が突出部に当接することによって、弁体の片寄りが制限されるので、弁体に接するシール部材によるシール性能を確保することができる。その結果、開閉弁の液体漏れの発生を抑制することが可能となる。
こうした本発明の開閉弁では、軸側通路の端部の全周のうち、突出部が形成された領域と、突出部が形成されていない領域とを設けて、少なくとも周側通路が設けられた側の所定領域には突起部が形成されていることとしてもよい。
このようにすれば、液体の圧力が弁体を周側通路とは反対側に向けて押すように作用しても、弁体通路の内周面が所定領域の突出部に当接することで、弁体の片寄りを制限することができる。こうしてシール性能を確保しつつ、軸側通路の端部の全周のうち突出部が形成されていない領域を設けて突出部の領域を制限することで、全周に亘って突出部が形成されている場合に比べて、弁体が回転する際の弁体通路の内周面と突出部との接触面積を減らすことができるので、弁体の回転に対する抵抗を少なくすることが可能となる。
本実施例の開閉弁1を分解した状態を示した斜視図である。 本実施例の開閉弁1を組み立てた状態の断面図である。 液体漏れが生じる開閉弁1を例示した説明図である。 液体漏れの発生を抑制するために本実施例の開閉弁1の本体30に採用された構成を示す斜視図である。 本実施例の開閉弁1で液体漏れの発生が抑制される理由を示す説明図である。 変形例の開閉弁1における本体30の構成を示す斜視図である。
図1は、本実施例の開閉弁1を分解した状態を示した斜視図である。この開閉弁1は、例えば、図示しない給湯器などに搭載されて、水や湯などの液体が流れる通路を開閉するのに用いられる。図示されるように本実施例の開閉弁1は、まず、円筒形状の弁体10や、この弁体10を収容する収容空間31が内部に設けられた円筒形状の本体30を備えている。弁体10は、一端(図中の上端)が蓋面11で塞がれており、この蓋面11の中央には、弁体10を周方向に回転させる回転軸12が突設されている。尚、回転軸12は、図示しない駆動モーターと接続される。
また、弁体10は、蓋面11とは反対側の他端(図中の下端)に開口した円形の軸側開口部13や、周面に開口した2つの矩形の周側開口部14,15を有している。2つの周側開口部14,15は、弁体10の周方向に90度位置を異ならせて設けられており、以下では、図中左側を「第1周側開口部14」、図中右側を「第2周側開口部15」と呼んで区別することがある。尚、本実施例の軸側開口部13と周側開口部14,15とを連通する弁体10の内部空間は、本発明の「弁体通路」に相当している。
そして、弁体10は、本体30の収容空間31に収容された状態で、弁体押え20によって回転可能に軸支される。弁体押え20は、中央に挿通孔21を有する円環形状に形成されており、挿通孔21に弁体10の回転軸12を挿通して、本体30の収容空間31の上部開口に嵌め込まれる。弁体押え20と本体30とは、間にOリング22を介在させることでシールされる。また、弁体押え20には、外周面から径方向に突出して回り止め23が設けられており、弁体押え20が嵌め込まれる収容空間31の端部に形成された切欠き32に回り止め23が係合することで、本体30に対して弁体押え20が回転することを阻止する。
弁体10の回転軸12と弁体押え20との間は、2つのOリング16を介在させることでシールされる。また、弁体10の蓋面11に突出して、回転軸12から径方向に延びた直方体形状の凸部17が設けられると共に、弁体押え20で蓋面11と向き合う面(図中の下面)に、凸部17を収納する扇形状の凹部24が設けられている。弁体10の回転に伴って凸部17が凹部24内を移動することから、弁体10の回転範囲は、凹部24内で凸部17が移動可能な範囲に限定され、本実施例の開閉弁1では、弁体10の回転範囲が90度となるように凹部24が形成されている。
本体30は、弁体10の軸側開口部13に接続する円形断面の流出通路33や、弁体10の所定の回転位置で第1周側開口部14に接続可能な矩形断面の第1流入通路34や、第2周側開口部15に接続可能な矩形断面の第2流入通路35を備えている。本実施例の第1流入通路34および第2流入通路35は、本体30の中心軸(弁体10の回転軸12と同軸)に対して180度反対側の位置に設けられており、流出通路33は本体30の中心軸と同軸に設けられている。尚、本実施例の第1流入通路34および第2流入通路35の断面形状は、弁体10の周側開口部14,15の形状と対応して、矩形に形成されているが、これに限られず、円形であってもよい。また、本実施例の流出通路33は、本発明の「軸側通路」に相当しており、本実施例の第1流入通路34および第2流入通路35は、本発明の「周側通路」に相当している。
第1流入通路34には、ゴム等の弾性材料で矩形の環状に形成された弁パッキン40や、樹脂などの硬質材料で矩形の環状に形成された弁パッキン押え42が挿入される。弁パッキン押え42は、弁パッキン40よりも一回り小さく形成されており、弁パッキン40の中央開口に弁パッキン押え42を嵌め込んで、弁パッキン40のフランジ40aと弁パッキン押え42のフランジ42aとを重ね合せた状態で第1流入通路34に挿入される。尚、弁パッキン40および弁パッキン押え42の形状は、第1流入通路34の断面形状と対応して、矩形の環状に形成されているが、これに限らず、円環状であってもよい。
そして、第1流入通路34には、図示しない第1配管を接続するための円筒形状の第1継手44が接合される。本体30には第1流入通路34の周囲に張り出してフランジ36が形成されており、第1継手44に形成されたフランジ44aと重ね合せてビス50で固定される。
第1流入通路34と同様に、第2流入通路35には、弁パッキン41や弁パッキン押え43が挿入される。そして、第2流入通路35には、図示しない第2配管を接続するための円筒形状の第2継手45が接合されるようになっており、本体30の第2流入通路35の周囲に形成されたフランジ37と、第2継手45に形成されたフランジ45aとを重ね合せてビス50で固定される。
尚、弁パッキン40,41および弁パッキン押え42,43で収容空間31に向き合う側の端面は、平面ではなく、弁体10の周面に沿うように湾曲して形成されている。また、本体30の第1流入通路34のフランジ36と第1継手44のフランジ44aとの間、および本体30の第2流入通路35のフランジ37と第2継手45のフランジ45aとの間は、継手パッキン47をそれぞれ介在させることでシールされる。
図2は、本実施例の開閉弁1を組み立てた状態の断面図である。図では、本体30の中心軸に垂直な平面で切断した開閉弁1の断面を、弁体押え20側から見た状態を表している。前述したように本体30の第1流入通路34に接合される第1継手44は、本体30側の端面がフランジ44aよりも突出している。第1流入通路34のフランジ36と第1継手44のフランジ44aとをビス止めした状態では、第1継手44の端面が弁パッキン押え42のフランジ42aに当接して、弁パッキン押え42と重ね合わされた弁パッキン40を弁体10の外周面に押し付けることで、本体30の第1流入通路34と弁体10との間がシールされる。
同様に、第2流入通路35のフランジ37と第2継手45のフランジ45aとをビス止めした状態では、第2継手45の端面が弁パッキン押え43のフランジ43aに当接して、弁パッキン押え43と重ね合わされた弁パッキン41を弁体10の外周面に押し付けることで、本体30の第2流入通路35と弁体10との間がシールされる。尚、本実施例の弁パッキン40,41は、本発明の「シール部材」に相当している。
また、前述したように弁体10の周面には、2つの周側開口部14,15が開口しており、図2に示した弁体10の回転位置では、第1周側開口部14が第1流入通路34に接続しており、第1流入通路34は開状態になっている。そのため、第1継手44を通って第1流入通路34に供給される液体は、太線の矢印で示すように第1周側開口部14から弁体10の内部に流入して、軸側開口部13に接続された図面の奥側の流出通路33へと流出する。一方、第2周側開口部15は、本体30の収容空間31の内周面と向き合っており、第2流入通路35は、弁体10の外周面で塞がれることで閉状態になっている。
これに対して、駆動モーターを制御して弁体10の回転軸12を反時計回りに90度回転させると、第1周側開口部14が本体30の収容空間31の内周面と向き合い、第1流入通路34は、弁体10の外周面で塞がれることで閉状態になる。一方、第2周側開口部15は、第2流入通路35に接続することから、第2流入通路35は開状態になる。このとき、第2継手45を通って第2流入通路35に供給される液体は、第2周側開口部15から弁体10の内部に流入して、流出通路33へと流出する。
以上のように弁体10を回転可能に収容する本体30に、弁体10の軸側開口部13に接続する流出通路33と、周側開口部14,15に接続可能な流入通路34,35とを備えた開閉弁1では、弁パッキン40,41を介在させてシールしているにも拘らず、液体漏れが生じることがある。以下では、液体漏れの発生を抑制するために本実施例の開閉弁1に採用された構成について説明するが、比較として、液体漏れが生じる開閉弁1について先に説明しておく。
図3は、液体漏れが生じる開閉弁1を例示した説明図である。図3(a)では、本体30の中心軸および継手44,45の中心軸を含む平面で開閉弁1を切断した断面を表している。また、図示した弁体10の回転位置では、第1周側開口部14が第1流入通路34に接続しており、第1流入通路34は開状態になっている。太線の矢印で示されるように第1継手44を通って第1流入通路34に供給される液体は、第1周側開口部14から弁体10の内部に流入し、軸側開口部13に接続された流出通路33へと流出する。
このとき、弁体10に作用する液体の圧力は、回転軸12に対して径方向に均一ではなく、図中に白抜きの矢印で示されるように弁体10を第2流入通路35側(第1流入通路34とは反対側)に向けて押すように作用する。そして、弁体10は、蓋面11側(図中の上側)で回転軸12が弁体押え20の挿通孔21に挿通されて軸支されているものの、液体の圧力で本体30に対して弁体10が傾き、本体30の収容空間31の底面に接する弁体10の軸側開口部13側(図中の下側)の端部が第2流入通路35側に片寄せされることがある。
こうして液体の圧力で弁体10が片寄せされることにより、第2流入通路35側では、弁体10が接近するので、図3(b)に拡大して示されるように、弁体10の外周面に接する弁パッキン41の圧縮量が増大して、シール性能が向上する。その反面、第1流入通路34側では、弁体10が離隔することで、図3(c)に拡大して示されるように、弁体10の外周面に接する弁パッキン40の圧縮量が減少するので、シール性能が低下して、液体漏れが生じる原因となる。
尚、図3に示した弁体10の回転位置から回転軸12を反時計回りに90度回転させると、第2流入通路35が開状態になり、第2継手45を通って第2流入通路35に供給される液体の圧力は、図3に示した例とは逆に、弁体10を第1流入通路34側(第2流入通路35とは反対側)に向けて押すように作用する。そして、弁体10の軸側開口部13側の端部が第1流入通路34側に片寄せされることにより、第2流入通路35側のシール性能が低下する。
図4は、液体漏れの発生を抑制するために本実施例の開閉弁1の本体30に採用された構成を示す斜視図である。図では、本体30の一部を切断して本体30の内部が見えるように表している。前述したように本体30には、弁体10を収容する収容空間31が設けられており、この収容空間31の底面に連通した流出通路33の端部には、収容空間31に突出して突出部38が設けられている。図示されるように本実施例の突出部38は、流出通路33の端部の全周に亘って環状に形成されている。
図5は、本実施例の開閉弁1で液体漏れの発生が抑制される理由を示す説明図である。図5(a)では、図3(a)と同様に、本体30の中心軸および継手44,45の中心軸を含む平面で開閉弁1を切断した断面を表している。図示されるように、本体30の流出通路33の端部に設けられた突出部38は、軸側開口部13から弁体10の内側に挿入されており、弁体10の回転が可能に弁体10の内周面と緩く嵌合している。
このような本実施例の開閉弁1では、第1継手44を通って第1流入通路34に供給される液体の圧力が、弁体10を第2流入通路35側(第1流入通路34とは反対側)に向けて押すように作用しても、第1流入通路34側では、図5(b)に拡大して示されるように、弁体10の内周面が突出部38に当接することで、弁体10の片寄りを制限することができるので、弁体10の外周面に接する弁パッキン40の圧縮量を維持してシール性能を確保することが可能となる。その結果、開閉弁1の液体漏れの発生を抑制することができる。
もちろん、図5に示した例とは逆に、第2継手45を通って第2流入通路35に供給される液体の圧力が、弁体10を第1流入通路34側(第2流入通路35とは反対側)に向けて押すように作用する場合においても、第2流入通路35側では、弁体10の内周面が突出部38に当接することで、弁体10の片寄りが制限されるので、弁体10の外周面に接する弁パッキン41の圧縮量を維持してシール性能を確保することができる。
また、仮に突出部38を、弁体10の内側に挿入するのではなく、弁体10の外側を囲むように設けたとしても、弁体10の外周面が突出部38に当接することで、弁体10の片寄りが制限される。ただし、弁パッキン40,41が接する弁体10の外周面に、突出部38との摩擦で傷がつくと、その傷自体や、削れた微粉が弁体10と弁パッキン40,41との接触に影響することによって、シール性能が低下してしまうことがある。これに対して、本実施例のように突出部38を弁体10の内側に挿入することとすれば、突出部38との摩擦で弁体10の外周面に傷がつくことはない。加えて、弁体10の内周面に、突出部38との摩擦で傷がついたとしても、弁体10と弁パッキン40,41との接触に影響することはないので、シール性能を維持することができる。
上述した本実施例の開閉弁1には、次のような変形例も存在する。以下では、上述の実施例とは異なる点を中心に変形例について説明する。尚、変形例の説明では、上述の実施例と同様の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
図6は、変形例の開閉弁1における本体30の構成を示す斜視図である。図では、本体30の一部を切断して本体30の内部が見えるように表している。上述した実施例の開閉弁1では、突出部38が流出通路33の端部の全周に亘って環状に形成されていた(図4参照)。これに対して、変形例の開閉弁1では、図6に示されるように、突出部38が流出通路33の端部の全周に亘る環状ではなく、第1流入通路34と第2流入通路35とを結んだ線分と直交する方向の2か所に、突出部38を欠いた欠落部39が設けられている。すなわち、流出通路33の端部の全周のうち、突出部38が形成された領域と、突出部38が形成されていない領域(欠落部39)とがあり、第1流入通路34側および第2流入通路35側の所定領域には突出部38が設けられている。
このような変形例の開閉弁1では、第1流入通路34あるいは第2流入通路35に供給される液体の圧力が、弁体10を反対側の通路に向けて押すように作用しても、第1流入通路34側あるいは第2流入通路35側の所定領域の突出部38に弁体10の内周面が当接することで、弁体10の片寄りを制限することができる。こうしてシール性能を確保しつつ、欠落部39を設けて突出部38の領域を限定することで、欠落部39を有しない(流出通路33の端部の全周に亘って突出部38が形成されている)場合に比べて、弁体10が回転する際の弁体10の内周面と突出部38との接触面積を減らすことができるので、弁体10の回転に対する抵抗を少なくすることが可能となる。
以上、本実施例および変形例の開閉弁1について説明したが、本発明は上記の実施例および変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
例えば、前述した実施例および変形例では、弁体10の軸側開口部13に流出通路33が接続し、周側開口部14,15に流入通路34,35が接続可能になっていた。しかし、流入側と流出側とを入れ替えて、軸側開口部13に接続した流入通路から液体が弁体10の内部に流入して、周側開口部14,15に接続可能な流出通路へと液体が流出するようにしてもよい。この場合、弁体10に作用する液体の圧力は、回転軸12に対して径方向に均一ではなく、液体が流出する流出通路とは反対側に向けて弁体10を押すように作用する。そこで、軸側開口部13に接続する流入通路の端部に設けた突出部38を、軸側開口部13から弁体10の内側に挿入しておけば、前述した実施例と同様に、弁体10の内周面が突出部38に当接することで、弁体10の片寄りを制限することができる。
また、前述した実施例および変形例では、開閉弁1の本体30に流出通路33および2つの流入通路34,35を備えており、いわゆる三方弁になっていた。しかし、三方弁に限られず、2つの流入通路34,35の何れか一方を塞いで二方弁としてもよいし、流入通路(周側開口部に接続可能な通路)を3つ以上に増やして多方弁としてもよい。尚、前述した変形例のように、軸側開口部13に接続する流出通路33の端部に、突出部38を欠いた欠落部39を設ける場合には、少なくとも流入通路が設けられた側の所定領域に突出部38を形成しておけばよい。
1…開閉弁、 10…弁体、 11…蓋面、
12…回転軸、 13…軸側開口部、 14…第1周側開口部、
15…第2周側開口部、 16…Oリング、 17…凸部、
20…弁体押え、 21…挿通孔、 22…Oリング、
23…回り止め、 24…凹部、 30…本体、
31…収容空間、 32…切欠き、 33…流出通路、
34…第1流入通路、 35…第2流入通路、 36…フランジ、
37…フランジ、 38…突出部、 39…欠落部、
40…弁パッキン、 41…弁パッキン、 42…弁パッキン押え、
43…弁パッキン押え、 44…第1継手、 45…第2継手、
47…継手パッキン、 50…ビス。

Claims (2)

  1. 円筒形状の弁体を、本体の収容空間にシール部材を介して回転可能に収容し、該弁体の回転によって液体の通路を開閉する開閉弁において、
    前記弁体は、
    一端を塞ぐ蓋面に、前記弁体を周方向に回転させる回転軸が設けられると共に、
    前記蓋面とは反対側の他端に開口した軸側開口部と、前記弁体の周面に開口した周側開口部とを連通する弁体通路を有し、
    前記本体は、
    前記軸側開口部に接続する軸側通路と、
    前記弁体の所定の回転位置で、前記周側開口部に接続可能な周側通路と
    を備え、
    前記軸側通路の端部には、前記収容空間に突出した状態で、前記軸側開口部から前記弁体通路内に挿入される突出部が形成されている
    ことを特徴とする開閉弁。
  2. 請求項1に記載の開閉弁において、
    前記軸側通路の端部の全周のうち、前記突出部が形成された領域と、該突出部が形成されていない領域とがあり、少なくとも前記周側通路が設けられた側の所定領域には前記突出部が形成されている
    ことを特徴とする開閉弁。
JP2017057684A 2017-03-23 2017-03-23 開閉弁 Active JP6785696B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017057684A JP6785696B2 (ja) 2017-03-23 2017-03-23 開閉弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017057684A JP6785696B2 (ja) 2017-03-23 2017-03-23 開閉弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018159449A true JP2018159449A (ja) 2018-10-11
JP6785696B2 JP6785696B2 (ja) 2020-11-18

Family

ID=63795544

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017057684A Active JP6785696B2 (ja) 2017-03-23 2017-03-23 開閉弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6785696B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000506254A (ja) * 1996-03-11 2000-05-23 ネレス コントロールズ オイ 制御バルブ
JP2000291813A (ja) * 1999-04-09 2000-10-20 Nippo Valve Co Ltd トラニオン型三方弁
JP2000346213A (ja) * 1999-06-04 2000-12-15 Matsui Kiki Kogyo Kk バルブにおけるシール部材
WO2016157630A1 (ja) * 2015-03-30 2016-10-06 アイシン精機株式会社 冷媒制御バルブ装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000506254A (ja) * 1996-03-11 2000-05-23 ネレス コントロールズ オイ 制御バルブ
JP2000291813A (ja) * 1999-04-09 2000-10-20 Nippo Valve Co Ltd トラニオン型三方弁
JP2000346213A (ja) * 1999-06-04 2000-12-15 Matsui Kiki Kogyo Kk バルブにおけるシール部材
WO2016157630A1 (ja) * 2015-03-30 2016-10-06 アイシン精機株式会社 冷媒制御バルブ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6785696B2 (ja) 2020-11-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6656846B2 (ja) 流路切換弁及びシール部材
JP7137583B2 (ja) 偏心型バタフライバルブ
JP7177092B2 (ja) バタフライバルブ
US20190136989A1 (en) Flow path switching valve
JP2017061963A (ja) 流路切換弁
JP3570625B2 (ja) 栓装置
JP7084042B2 (ja) パッキン及びロータリバルブ
JP2018159449A (ja) 開閉弁
JP6523734B2 (ja) バタフライ弁
JP7163695B2 (ja) バルブ装置
JP6945859B2 (ja) 流路切換弁
JP7287245B2 (ja) 制御弁
JP2017061960A (ja) 流路切換弁
JP7424688B1 (ja) ロータリバルブ
JP2017172651A (ja) 流路切換弁
JP2021055705A (ja) ロータリバルブのシール構造
JP6692167B2 (ja) バルブ
JP2020112259A (ja) 開閉弁
JP7144956B2 (ja) ボールバルブ
JP7195278B2 (ja) バタフライバルブ
WO2018043646A1 (ja) ボールバルブ
JP2019073861A (ja) 止水弁及び止水弁を備えた水栓
JP7360747B2 (ja) 軸シール部材及びシール構造
JP2020159439A (ja) 回転式切換弁
JP2020159440A (ja) 回転式切換弁

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191121

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200708

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200714

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200901

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200929

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201027

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6785696

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250