JP2021055705A - ロータリバルブのシール構造 - Google Patents
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Abstract
Description
流出口の開放時には、シール部の周方向における一部が、弁本体部の外周面のうち可動流路の周辺部分に接触される。
図1、図5及び図8は、ロータリバルブ10において、シール構造に係わる部分を示している。ロータリバルブ10は、図示しないポンプ等の流体供給源から供給される水等の流体FLの流路の途中に設けられている。より詳しくは、この流路は、上記流体供給源に接続された共通流路11と、共通流路11から分岐した第1分岐流路12及び第2分岐流路13とを備えている。ロータリバルブ10は、第1分岐流路12及び第2分岐流路13が共通流路11から分岐する部分に配置されており、第1分岐流路12及び第2分岐流路13に流れる流体FLの流量を調整する役割を担っている。この流量の調整により、図5に示すように、流体FLを第1分岐流路12及び第2分岐流路13の両方に流したり、図8に示すように、一方(図8では第2分岐流路13)にのみ流したりすることが可能である。
<ハウジング20>
図2及び図5に示すように、ハウジング20は、円環状をなす環状壁部22と、環状壁部22の上下方向における一部に設けられて、同環状壁部22を塞ぐ閉塞部23と、図示しないカバーとを備えている。カバーは、環状壁部22の上側に配置されて、同環状壁部22の上端開口を塞いでいる。カバーは、ビス等の締結部材によって環状壁部22に締結されている。環状壁部22、閉塞部23及びカバーによって囲まれた箇所は、収容部24を構成している。
<弁体40>
図3及び図4に示すように、弁体40は、その骨格部分を構成する弁本体部41、上軸部38及び下軸部39を備えている。上軸部38は、弁本体部41の上面の中心部分から上方へ突出している。下軸部39は、弁本体部41の下面の中心部分から下方へ突出している。弁体40は、上軸部38において上記カバーの軸受孔に対し回転可能に支持されるとともに、下軸部39において閉塞部23の軸受孔37(図2参照)に対し回転可能に支持されている。
図3及び図4に示すように、弁本体部41は、上下方向に互いに離間した状態で配置された円板状の一対の端壁部42,43を備えている。両端壁部42,43は、それらの外周部に設けられた2種類の連結部46,47によって連結されている。連結部46は、上下方向に延びる柱状をなしている。連結部47は、弁体40の回転軸線L1を挟んで、連結部46とは反対側に設けられている。この連結部47は、弁本体部41の外周面49の多くを自身の外周面として有している。
弁本体部41と、その弁本体部41により閉塞された第1流出口28との間をシールするとともに、弁本体部41と、その弁本体部41により閉塞された第2流出口33との間をシールするために、図3及び図5に示すように、2つのパッキン50が用いられている。各パッキン50は、互いに同一の構成を有している。各パッキン50の大部分は、ゴム等の弾性材料によって形成されている。各パッキン50の弁本体部41側の面は、フッ素樹脂製の薄いシートによって構成されている。このシートは、パッキン50と弁本体部41との間の摩擦を小さくし、弁体40を回転させるために必要な荷重を小さくするために用いられている。
図5及び図7は、弁体40における連結部47が、第1流出口28の一部と第2流出口33の一部とに跨がっているときのロータリバルブ10の状態を示している。第1流出口28では、第2流出口33に近い側の略半分が弁本体部41によって閉塞され、遠い側の略半分が開放された状態となる。第2流出口33では、第1流出口28に近い側の略半分が弁本体部41によって閉塞され、遠い側の略半分が開放された状態となる。
・接触面圧の減少のために拡張シール部59を過度に大きくすると、そのことが原因で、接触面圧が過度に小さくなって、シール性が低下し、流体FLが漏れ出るおそれがある。この点、本実施形態では、拡張シール部59が、弁本体部41の周方向における接触部61の両側に隣接する箇所といった、シール部56の周囲の限られた領域にのみ形成されている。そのため、接触面積及び接触面圧を適切にし、シール性の確保と、流体FLの漏出抑制とを両立することができる。
・環状壁部22は、円環状とは異なる環状、例えば四角環状等の多角環状に形成されてもよい。
・流入口25は、ハウジング20において環状壁部22とは異なる箇所、例えば、閉塞部23に形成されてもよい。
・弁本体部41の外周面49における可動流路48の開口形状が、上記実施形態とは異なる形状に変更されてもよい。
・パッキン50における、フッ素樹脂製のシートが省略されてもよい。
・パッキン本体部53の外形形状が、矩形とは異なる形状に変更されてもよい。
・パッキン50における貫通孔55の形状が円形とは異なる形状に変更されてもよい。
・シール部56は、貫通孔55と同一軸線上に形成されてもよいし、形成されなくてもよい。
・シール部56は、貫通孔55を取り囲んだ状態でパッキン本体部53から弁本体部41側へ突出することを条件に、貫通孔55の周縁部から離れた箇所に形成されてもよい。
・パッキン50を弁本体部41に押し付ける付勢部材58として、ウェーブスプリングとは異なる種類のばね、例えば、コイルばね、皿ばね等が用いられてもよい。
・上記シール構造は、流体として、水とは異なる種類の液体が流される流路に設けられるロータリバルブや、流体として液体に代えて気体が流される流路に設けられるロータリバルブにも適用可能である。
Claims (3)
- 収容部を有する環状壁部を備え、流体の流入口が形成されるとともに、流出口が前記環状壁部に形成されたハウジングと、前記ハウジングに支持された弁体とを備え、前記弁体は、前記収容部に配置され、かつ前記流入口及び前記流出口を連通させる可動流路が形成された弁本体部を備え、前記弁体の回転により、前記流出口の開度を調整するロータリバルブに適用され、
貫通孔を有するパッキン本体部と、前記貫通孔を取り囲んだ状態で前記パッキン本体部から突出する環状のシール部とを備えるパッキンを用い、前記貫通孔を前記流出口に対向させた状態で、前記環状壁部及び前記弁本体部の間に前記パッキンを配置し、
前記流出口の開放時には、前記シール部の周方向における一部を、前記弁本体部の外周面のうち前記可動流路の周辺部分に接触させる一方、前記流出口の閉塞時には、前記シール部を全周にわたって前記外周面に接触させて、前記弁本体部と前記流出口との間をシールするロータリバルブのシール構造であって、
前記パッキン本体部の前記弁本体部側の面のうち、前記シール部の外周側に隣接する箇所には、前記流出口の開放時に、前記シール部とともに前記可動流路の開口縁部に接触する拡張シール部が設けられているロータリバルブのシール構造。 - 前記シール部は、前記流出口の開放時に、前記開口縁部と、前記弁本体部の外周面のうち前記開口縁部の周辺部分とに接触する接触部を、前記弁体の回転軸線に沿う方向における両側部に有しており、
前記拡張シール部は、前記弁本体部の周方向における前記接触部毎の両側に設けられている請求項1に記載のロータリバルブのシール構造。 - 前記弁本体部の周方向における前記拡張シール部の前記接触部とは反対側の端部は、前記パッキン本体部の前記弁本体部側の面のうち、同弁本体部の周方向における端に位置している請求項2に記載のロータリバルブのシール構造。
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Citations (2)
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JPS58167367U (ja) * | 1982-05-04 | 1983-11-08 | 株式会社デンソー | 流量調整弁 |
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