JP2000291813A - トラニオン型三方弁 - Google Patents
トラニオン型三方弁Info
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Abstract
トラニオン型三方弁を提供する。 【解決手段】 弁筐には、内部に形成された弁室11
と、該弁室にそれぞれ通じる流入口と13、第1流出口
15と、第2流出口17とを備えている。弁室内には、
弁体25が、その上下の腕部29、31を上下の弁棒3
7、39により支承されて、回転自在に配置されてい
る。流入口と、第1流出口と、第2流出口とには、弁室
に臨んで、中央部開口を備えた弁体シート19、21、
23がシート取付け部材20、22、24により脱落不
能に取り付けられている。弁体本体27は、流入口と、
第1流出口と、第2流出口とに配置された弁シートのい
ずれか一つを封止しているときには、他の弁シートとは
非接触となる大きさの寸法となっている。
Description
し、さらに詳細に言えば、弁の切り換え時に要する回転
トルクが軽減されたトラニオン型三方弁に関する。
は三方弁に、弁体としてボールを使用し、このボールを
上下に配した弁棒で支承したトラニオン型三方弁があ
る。
ルの周囲に、互いに直交する方向にそれぞれ一対の、合
計4個のボールシートを配置し、それぞれを例えば円板
バネを用いてボールに押しつけてシールするようになっ
ている。ボールを支承するための軸を設けず、周囲4個
のボールシートでボールを支承する所謂フローティング
タイプでは、水圧の掛かり具合でボールシートの圧縮量
が変化するのに対し、このトラニオン型三方弁ではその
ようなことはない。しかし、封止を確実にするために、
4個のボールシートは強くボールに押しつけられてい
る。従って、流路を切り換えるためにボールを回転させ
る際、大きな回転トルクが必要となる。
術の問題点に鑑みなされたものであり、本願発明が解決
しようとする課題は、従来より小さな回転トルクで弁体
を回転させることの出来る、トラニオン型三方弁を提供
することである。
に本発明に係るトラニオン型三方弁においては、弁筐の
流入口と、第1流出口と、第2流出口とが弁室に通じる
部分に配置した各弁シートをシート取付け部材により脱
落不能に取り付け、弁体を、弁体本体と、上下の弁棒で
支承される上下の腕部とで構成し、この弁体本体は、流
入口と、第1流出口と、第2流出口とに配置された弁シ
ートのいずれか一つの中央部開口を封止しているときに
は、他の弁シートとは非接触となる大きさの封止部を備
えるようにした。
体的実施の形態を説明するが、本願発明の範囲は以下に
説明される実施の形態に限定されるものではない。
オン型三方弁1の側断面図、図2は図1の2−2線によ
る横断面図である。符号3は弁筐本体であり、弁筐側部
右5、同左7、弁筐後部9とともに、弁室11を内部に
画成している。符号10a、10b、10cは、それぞ
れ弁筐本体3と弁筐側部右5、弁筐側部左7、及び弁筐
後部9との間を封止するOリング等適宜なシール部材で
ある。
13が筒状に延びて設けられ、弁筐側部右5には同じく
弁室11に通じる第1流出口15が、流入口13ど同心
となるように筒状に延びて設けられている。そして弁筐
本体3には、弁室11に通じる第2流出口17が、流入
口13と第1流出口15が延びる方向に直交する方向に
延びて形成され、弁室11に通じている。そして、流入
口13、第1流出口15、第2流出口17が弁室11に
通じる位置に、それぞれ後述の弁体25が着座する、中
央部開口を有する弁体シート19、21、23が、それ
ぞれ流入口13、第1流出口15、第2流出口17の内
周部にネジ結合されたシート押さえ20、22、24に
より、脱落しないように取り付けられている。
り、各弁体シート19、21、23を弁体に向けて押圧
するための板状バネ等は設けられておらず、シート押さ
え20、22、24は弁体シート19、21、23を脱
落しないように取り付けているのみである。図3は図2
におけるA部詳細図である。弁筐側部左7の流入口13
の、弁室11に臨む内側端部は径が大きくなって肩部1
3aと壁部13bが形成されている。その肩部13aと
壁部13bとで画成されるスペースに、肩部当接部19
aが肩部13aに、壁部当接部19bが肩部13bにそ
れぞれ当接して、弁体シート19が配置される。弁体シ
ート19は、肩部当接部19aの内径端部から、肩部当
接部19aから離れるに従い壁部当接部19bに近づく
ように直線状に傾斜した取付け固定面19cが設けら
れ、その先にシート面19dが形成されている。
3aに隣接して刻設された雌ねじ13cにその雄ねじ部
20aが螺合して弁筐側部左7に取り付け、固定され
る。そして、雄ねじ部20aから押さえ部20bが図示
のとおりに延びており、その押さえ部20bの外周面2
0cは、弁体シート19の取付け固定面19cの形状に
対応して、先端に向かうにつれて径が大きくなるように
傾斜して、取付け固定面19cに当接するようになって
いる。従って、弁体シート19は一旦シート押さえ20
により固定されると、脱落することはない。
25が弁室11内に収受されている。その弁体25は、
図4にも詳細に示されるとおり、前述の弁体シート1
9、21、23の中央開口を封止するための弁体本体2
7と、上側腕部29と、下側腕部31とで大略構成され
ている。弁体本体27は、所定の厚みの球殻の一部分で
構成され、殻の内面側に凹所27aを形成している。弁
体本体27の上下の直径方向での端部から、球殻の中心
Oと弁体本体27の外側球面部分27bの中心oとを結
ぶ線Lに平行に、上側腕部29と下側腕部31とが延び
ている。
7の外側球面部分に連なる球面状になっており、内表面
29bは線Lに平行な平面となっている。下側腕部31
は、上側腕部29の内表面29bと平行な外表面31a
と内表面31bとを備えている。上下腕部29、31の
内表面29b、31bの間は水の流れを妨げないように
十分な間隔が開いている。そして上側腕部29には外表
面29a側から有底の横断面四角の上弁棒穴33が形成
され、一方下側腕部31には、外表面31a側から有底
の横断面円形の下弁棒穴35が形成されている。上下の
弁棒穴33、35の中心を結ぶ線Mは線Lに直交するよ
うになっている。
挿入された上弁棒37の下部側の角軸部37aが嵌ま
り、上弁棒37の上側部は4面を平面状にカットされ、
図示しないハンドルが取付け可能なハンドル取付け部3
7bとなっている。符号39は弁筐本体3に螺合して取
り付けられた上側キャップで、上弁棒37の抜け止めを
している。下弁棒穴35には、円柱状の下弁棒39の上
端部が嵌まり、その下側は弁筐本体3に螺合して取り付
けられた下側キャップ41に受け止められている。符号
43、45はそれぞれ上、下カラーである。
ドルを用いて弁体25を回転させ、封止部たる弁体本体
27で、流入口13、第1流出口15、第2流出口17
に配置された弁体シート19、21、23のいずれかを
封止することにより、止水状態、流入口13と第1流出
口15とが連通した第1流路と、流入口13と第2流出
口17とが連通した第2流路との切り換えが行われる。
ここで注意すべきことは、弁体25の弁体本体の大きさ
である。すなわち、弁体本体25は、それが流入口1
3、第1流出口15、第2流出口17に配置された弁体
シート19、21、23のいずれか一つを封止している
ときには、他の弁体シートには非接触となるようにその
寸法が定められている。従って、従来のボールを使用
し、4個のボールシートを用いた三方弁に比して、必要
な回転トルクは大幅に軽減できることとなる。
は、流路の切り換えを行う際等に水が弁筐本体と、各ボ
ール押さえとの間に回り込むことは避けることはでき
ず、それに対応して、弁筐本体と各ボール押さえとの間
に、本発明のシール部材10a、10b、10cと同
様、Oリング等の封止部材を配置していた。そのような
構成の場合、弁体に対して常に全ての弁体シートが液密
様態に押圧されている必要がないという知見に基づき本
発明はなされたものである。
は、トラニオン型三方弁において、流れを切り換える際
に、弁体は、封止すべき必要のある弁シートとのみを押
圧して封止し、他の弁シートとは非接触の状態となる。
従って、流れを切り換える際に要する回転トルクが大幅
に軽減され、操作が容易となる。
の側断面図である。
は側面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 内部に形成された弁室と、該弁室にそれ
ぞれ通じる流入口と、第1流出口と、第2流出口とを備
えた弁筐と、該弁室内に配置され、上下の弁棒により回
転自在に支承された弁体とを備え、前記弁体を回転させ
ることにより止水、及び流路の切り換えを行うトラニオ
ン型三方弁において、前記流入口と、第1流出口と、第
2流出口とには、前記弁室に臨んで、中央部開口を備え
た弁体シートがシート取付け部材により脱落不能に取り
付けられ、前記弁体は、前記弁体シートの前記中央部開
口を封止する弁体本体と、該弁体本体から側方へ延び、
それぞれ前記上下の弁棒により支承される上下腕部を備
え、前記弁体本体は、前記流入口と、第1流出口と、第
2流出口とに配置された弁シートのいずれか一つの前記
中央部開口を封止しているときには、他の弁シートとは
非接触となる大きさの封止部を備えていることを特徴と
する、トラニオン型三方弁。 - 【請求項2】 請求項1記載のトラニオン型三方弁にお
いて、前記封止部は、球殻の一部により形成されている
ことを特徴とする、トラニオン型三方弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11101938A JP2000291813A (ja) | 1999-04-09 | 1999-04-09 | トラニオン型三方弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11101938A JP2000291813A (ja) | 1999-04-09 | 1999-04-09 | トラニオン型三方弁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000291813A true JP2000291813A (ja) | 2000-10-20 |
Family
ID=14313858
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11101938A Pending JP2000291813A (ja) | 1999-04-09 | 1999-04-09 | トラニオン型三方弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000291813A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008067603A1 (en) * | 2006-12-07 | 2008-06-12 | Saied Sabeti | Rotating valve |
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CN108771771A (zh) * | 2018-04-13 | 2018-11-09 | 中国人民解放军陆军军医大学第附属医院 | 用于取乳房注射材料的冲吸装置 |
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JP2020051547A (ja) * | 2018-09-27 | 2020-04-02 | アイシン精機株式会社 | バルブ装置 |
KR102186434B1 (ko) * | 2019-07-04 | 2020-12-03 | 김성원 | 로터리 댐퍼 |
-
1999
- 1999-04-09 JP JP11101938A patent/JP2000291813A/ja active Pending
Cited By (10)
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