JP2000046200A - バタフライ弁 - Google Patents

バタフライ弁

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JP2000046200A JP10209712A JP20971298A JP2000046200A JP 2000046200 A JP2000046200 A JP 2000046200A JP 10209712 A JP10209712 A JP 10209712A JP 20971298 A JP20971298 A JP 20971298A JP 2000046200 A JP2000046200 A JP 2000046200A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 閉弁時に流体圧力によってシートリングに設
けられた弁棒孔が楕円形に変形せず、且つシートリング
のボス部接触面内に長期間に亙って潤滑油を保持させる
こと。 【解決手段】 剛性材料からなる弁本体11の全内周面
及び配管接続面に弾性材料からなる環状のシートリング
12を定着し、該シートリング12に外周面が接離する
円板状の弁体15を回動自在に弁本体内に軸支したウエ
ハ形バタフライ弁において、環状のシートリング12の
弁棒挿通部の外周部に、剛性材料からなる断面L字状の
リング16を一体に加硫成形し、該L字状リングに環状
のパッキン17を挿着し、該環状パッキン17を、外方
から弁棒13を取り巻く軸受14を介して、端部を環状
のばね押え22によって固着された皿ばね19によって
押圧すると共に、該環状のばね押え22の内径及び外径
両周面にシール手段を設け、前記シートリング12の弁
棒挿通部近傍のボス部12Cと常時圧接する弁体15の
圧接面15Cに、潤滑剤を封入した複数個の独立した油
穴23を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、本体(弁本体)の
両側にフランジを有しないウエハ形(薄形)のバタフラ
イ弁に関し、特に本体内面に装着されるシートリング部
の軸封と潤滑に関する。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、ウエハ形バタフライ弁にお
いて、中心形のものは、図6に示すように、全閉時、弁
体1の外周縁が本体2を貫通する弁棒3の中心と同一面
上にある構造形式をなしており、同図のものは、剛性材
料からなる中空筒状の弁本体2と、該弁本体2内に弁棒
3を介して回動自在に軸支される同じく剛性材料からな
る円板状弁体1と、弁本体2の全内周面と弁体1の周縁
部との間に介在する弾性材料からなる環状のシートリン
グ4とからなり、バタフライ弁を閉とする時は、弁体1
の周縁部を環状シートリング4の内周面に圧接させてシ
ール作用を行わせる構造をなしており、このときのシー
ル面が弁棒3の回転中心軸線と一致している。
【0003】上記のような中心形バタフライ弁において
は、弁棒3は本体2及びシートリング4を貫通して弁体
1に固定されており、弁棒3部においては弁体1の周面
とシートリング4との密着(通常一次シール)により弁
棒3に沿った本体2の二次(流出)側への流体の漏洩防
止が図られているが、本体2の一次(流入)側(図6で
左側)流体圧力が弁体1に作用する総圧力により、弁体
1は二次(流出)側(図6で右側)に押されて、図10
に示すように、弁棒3が断面3aで示す位置まで偏心量
eだけ図で右方に移動(変位)し、その結果、弁棒孔4
aは弾性変形して、元の弁棒貫通孔4aは楕円状に変形
して空所4bが新たに発生することになる。そのため、
弁棒部における弁体1とシートリング4とのシール性が
低下してくる恐れが生じた。
【0004】そこで、上記の現象に対処するために、図
7及び図8に示すように、弁棒孔4aに近接して同心の
環状溝5を形成し、該環状溝5の溝内に剛性のリング6
を挿設し、該リング6の本体2と接する面を本体の内周
面と同一の円弧面6aに形成すると共に本体2の流れ方
向からの作用する力(総圧力)に対する抵抗となる爪片
6bを形成して、本体2の内周面に形成された爪片6b
と嵌合する同形の溝2aに係合されるようにしたもの
が、本出願人によって既に提案されており、実公平1−
25816号公報に開示されている。これによって、本
体のフランジ方向からの外力や圧力によりリングが移動
するのを防止して、軸孔と弁棒との同心性を保持すると
共に円弧面によりリングを本体内周面に密接させて、弁
体からの反力によりリングが変形するのを防止するとさ
れている。
【0005】また、上記した公報に開示され公知の中心
形バタフライ弁においては、図9に示すように、環状シ
ートリング4の内周面の直径方向対向位置に設けられた
一対の弁棒孔4aの周囲近傍部のスラスト面は、弁の開
閉時に拘らず常時圧接しているボス部7を有する。該ボ
ス部7は、弁体1の弁棒挿通孔近傍のスラスト面と常時
圧接したまま回動するため、環状シートリング4の他の
部分より摩耗が早く、環状シートリング4の寿命はボス
部7の摩耗によって決定されるのが現状である。したが
って弁の寿命を伸ばすには、該ボス部7の潤滑を如何に
するかが重要である。
【0006】従来技術では、弁組立時にボス部接触面に
グリース、シリコンオイル、二硫化モリブデン等半流動
性の潤滑剤を塗布していたが、弁体を回動させるとボス
部接触面の潤滑剤は抵抗の少ない方、即ち接触面の外周
へ移動し、弁内を流れる流体に洗い流されて長期間の潤
滑状態を保てなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記した本出願人によ
って提案され前記公報に開示された従来技術によれば、
弁本体2の内周面にシートリング4を定着させる場合
に、先ず、該シートリング4の弁棒孔4aに近接して形
成された環状溝5内の剛性リング6が移動又脱落し、定
位置に固定することが困難であり、その結果、シートリ
ング4を定着し難く、作業工数が掛るという問題点があ
った。
【0008】他方、上記した従来技術では、環状シート
リング4の内周面の直径方向対向位置に設けられる一対
の弁棒孔4a周囲近傍のボス部7と、弁体スラスト面と
の接触面内に組立て時に塗布される潤滑剤の保持機能が
ないため、ボス部が早期に油切れを起こし、早期のボス
部の摩耗を生じてその耐久性を損うことになるという問
題点があった。
【0009】本発明は、閉弁時に流体圧力によってシー
トリングに穿設された弁棒孔が楕円形に変形せず、且つ
弁棒孔近傍に設けられた剛性のL字状リングが組立時に
移動せず、更にシートリングのボス部接触面内に長期間
に亙って潤滑油を保持させることのできるバタフライ弁
を提供することを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の採った手段は、剛性材料からなる弁本体
の全内周面及び配管接続面に弾性材料からなる環状のシ
ートリングを定着し、該シートリングに外周面が接離す
る円板状の弁体を回動自在に弁本体内に軸支したウエハ
形バタフライ弁において、環状のシートリングの弁棒挿
通部の外周部に、剛性材料からなる断面L字状のリング
を一体に加硫成形し、該L字状リングに環状のパッキン
を挿着し、該環状パッキンを、外方から弁棒を取り巻く
軸受を介して、端部を環状のばね押えによって固着され
た皿ばねによって押圧すると共に、該環状のばね押えの
内径及び外径両周面にシール手段を設け、前記シートリ
ングの弁棒挿通部近傍のボス部と常時圧接する弁体の圧
接面に、潤滑剤を封入する複数個の独立した油穴を設け
たことを特徴としている。
【0011】また、上記シートリングの弁棒挿通部近傍
のボス部と常時圧接する弁体圧接面の弁棒方向内方に、
共通した潤滑剤用環状溝を形成し、該溝部に通じる複数
個の弁棒方向に並列した油孔を設け、該部に潤滑剤を封
入したことを特徴としている。
【0012】また、上記シートリングの弁棒挿通部近傍
のボス部と常時圧接する弁体圧接面に、90°の弁体回
動角度範囲内において複数個の油穴を、非同一ピッチ円
上に設けたことを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を、図
面に記載した実施例を用いて説明する。図1は、本発明
の一実施形態を示すバタフライ弁の弁棒軸心を含む縦断
面図である。
【0014】図において、剛性材料からなる本体(弁本
体)11の全内周面孔及び配管接続面には、弾性材料か
らなる環状のシートリング12が、その両側に一体に形
成された耳部12aを本体11の両側面に形成された環
状凹部に嵌め込み互いに係合して本体11に装着固定さ
れており、該シートリング12の中心部を貫通するよう
にして弁棒13が本体11に挿通され、該弁棒13を取
り巻く軸受14によって支持されており、該シートリン
グ12に外周面が接離する円板状の弁体15が回動自在
に本体11内に上記弁棒13に結合ピン15aを介して
取付けられている。そして該弁体15の全閉時におい
て、弁体15の外周縁と本体11とがシートリング12
を介して圧接するシール面が弁棒13の回転中心軸線と
一致している。そして本発明(実施形態)においては、
図1のB部を拡大して示す図2に示すように、環状のシ
ートリング12の弁棒挿通部の外周部に、例えばステン
レス鋼、硬質合成樹脂等の剛性材料からなる断面L字状
のリング16が一体加硫成形されており、該断面L字状
リング16に、弁棒13の外周部と接触するように環状
のパッキングの一つであるOリング17が挿着されてい
る。
【0015】上記Oリング17は、弁棒13の周面を取
り巻いて支持する軸受14を介して、皿ばね収納室11
b内に装着された皿ばね19によって、弁棒方向に短い
寸法でしかも所定荷重で押圧して環状パッキン17の弁
棒13に対するシール性を発揮し、ここで二次シール部
を形成している。
【0016】上記皿ばね19は、図1のA部を拡大して
示す図4(a)に示すように、内方端(図4で下端)
は、ばね受け20を介して軸受14に当接しており、ま
た外方端(図4で上端)は、スナップリング21によっ
て本体軸挿部11a端部に形成された皿ばね収納室11
bに係止されたばね押え22に当接支持されている。該
ばね押え22は、弁棒13の周面に接する内径面及び皿
ばね収納室11bに接する外径面にそれぞれOリング2
2aを設けて、弁棒13周面に沿う三次シール部の役割
を果すと同時に、屋外仕様に対して雨水や塵埃等の流入
(侵入)を防止している。
【0017】図4(b)は、ばね押え22の他の実施例
を示す要部断面図であり、該ばね押え22は、金属又は
樹脂からなる剛体22の内外径部22bに、弾性体、例
えばNBR(ニトリルゴム)、CR(ネオプレン)等の
エラストマーを一体固着したもので、該部22bによ
り、シール作用をして同図4(a)のものと同様の効果
を奏している。
【0018】一方、シートリング12の弁棒挿通部近傍
の通常平面状(球面状でも可能)に形成された内側ボス
部12C(図9の7に相当する。)と常時圧接する、図
2と対比して示された図3に示すように、通常平面状を
なした(球面状でも可能)弁体圧接面15Cは、上記の
ように弁の開閉に拘らず常に圧接しており、該部からの
流体の漏洩を防止して「一次シール部」といわれている
が、開閉頻度の大小により、該圧接部への潤滑がバタフ
ライ弁の寿命を左右することになる。例えば、開閉頻度
が大(10回/分)のものではシートリングの該部が摩
耗し、開閉頻度が小(1回/年)のものはシートリング
の該部は固着する。
【0019】本発明では、上記シートリングのボス部と
弁体圧接部との潤滑作用が、全面に亙って平均的に行わ
れるように、上記弁体圧接面15Cに、内部に潤滑剤を
封入するための複数個の独立した油穴(丸穴)23が、
弁体開動角度90°の範囲内において図3に示すよう
に、異なる寸法の半径C1 〜C3 上に、つまり非同一ピ
ッチ円上に設けられている。これによって、シートリン
グ12のボス部12Cとこれに対向する弁体の圧接面1
5Cとの両圧接部への潤滑作用が、弁体15の回動に伴
い、逐次全面に亙って平均的に塗布されるように行なわ
れる。
【0020】なお、圧接面の潤滑、例えばグリース、シ
リコンオイル、二硫化モリブデン等の半流動性の潤滑剤
は油膜を形成し、弁体の回動に伴ない潤滑剤はポンピン
グ作用により圧接面に塗布されることになる。
【0021】図5は、シートリング12の弁棒挿通部近
傍のボス部12Cと弁体15の圧接面15Cとの一次シ
ール部に相当する部分の潤滑手段の他の実施形態(実施
例)を示す図2と同様の要部断面図であって、弁体圧接
面15Cの弁棒方向内方に、弁棒の周面に接するように
して環状の潤滑溝24を設け、該環状溝24に通じる複
数の弁棒方向に並列して設けられた油孔25を設け、該
部に潤滑剤を封入したものである。この場合、前記した
図3に示された独立した油穴23の潤滑剤より多量の潤
滑剤を封入することが可能であり、長期間且つ開閉頻度
の高い流体条件に好適である。
【0022】次に、作用について説明すると、シートリ
ング12の弁棒挿通部近傍のボス部12Cと圧接する弁
体15の圧接面15Cに形成した複数個の独立した油穴
に封入された潤滑剤、例えば、グリース、シリコンオイ
ル、二硫化モリブデン等の半流動性潤滑剤が、弁体の回
動に伴ない前記両圧接面に油膜を形成し、弁体の回動が
円滑化する。
【0023】またこの際、上記弁体の圧接面15Cに形
成された独立した油穴23は、弁体15の90°の回動
により両圧接面全域を潤滑剤で覆うことが好ましく、そ
のため、図3に示す油穴23を同一ピッチ円上に集中し
て形成しないように、異なる寸法の半径C1 ,C2 ,C
3 等の位置に設けることによって弁体圧接面全域に所望
の潤滑剤を塗布することができる。また更に、長期間且
つ開閉頻度の高い流体条件に適するように、図5に示す
弁棒方向に配列された複数個の油孔25を、弁棒方向内
方に設けられた弁棒周面に接する環状溝24によって連
通させるようにするとよい。
【0024】なお、上記穴23と孔25に封入された潤
滑剤は、上記両接触部に穴を介して開口しているが、該
開口部は流体と遮断されているので、流体と直接接する
ことがなく、又、該潤滑剤はシートリング12と弁体1
5の圧接面とによって形成される一次シール部及び断面
L字状リング16内のパッキン17(二次シール部)、
更に皿形ばね19の環状のばね押え22の内外径部のシ
ール体22a,22b(三次シール部)によって遮断シ
ールされており、外部に流出することがなく、永年の使
用に耐えることができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
剛性材料からなる弁本体の全内周面及び配管接続面に弾
性材料からなる環状のシートリングを定着し、該シート
リングに外周面が接離する円板状の弁体を回動自在に弁
本体内に軸支したウエハ形バタフライ弁において、環状
のシートリングの弁棒挿通部の外周部に、剛性材料から
なる断面L字状のリングを一体に加硫成形し、該L字状
リングに環状のパッキンを挿着し、該環状パッキンを、
外方から弁棒を取り巻く軸受を介して、端部を環状のば
ね押えによって固着された皿ばねによって押圧すると共
に、該環状のばね押えの内径及び外径両周面にシール手
段を設け、前記シートリングの弁棒挿通部近傍のボス部
と常時圧接する弁体の圧接面に、潤滑剤を封入する複数
個の独立した油穴を設けたことにより、次のような効果
を奏することができる。
【0026】(i)仮りに弁体が全閉時本体の一次側
(流入側)より受ける流体圧力(総圧力)による推力に
より二次側(流出側)に弁棒と共に変位したとしても、
弁棒外周部と直接接触するように挿着された断面L字状
リング内の環状のパッキンにより、従来例におけるよう
な弁棒孔が楕円形に変形するようなことがないので、外
部へ漏出しようとする流体が阻止されて弁棒に沿うシー
ル作用(二次シール作用)が確保される。
【0027】(ii)上記シール作用を行なう環状のパッ
キンを挿着する断面L字状の剛性リングは、シートリン
グと一体加硫成形されているので、本体内周面にシート
リングを嵌め込んで装着する組立て時に、環状パッキン
等が移動又は脱落することがなく、定位置に固定する作
業が容易に行われる。
【0028】(iii) 上記のように剛性リングをシートリ
ングに一体加硫成形する作業は、予め成形されたシート
リングを本体内周面に嵌め込んで装着されるウエハ形バ
タフライ弁において容易に行なうことができる。
【0029】(iv)弁体の弁棒貫通部周辺部に形成され
る圧接面と、これに接触するシートリングのボス部の内
周面とが、弁体の圧接面に形成された独立した複数個の
穴(孔)に封入された潤滑剤によって長期に亙って潤滑
作用が維持され、弁の開閉を円滑に行なうことができ
る。
【0030】(v)剛性材料からなるL字状リングに挿
着された環状パッキンを外方から軸受を介して皿ばね
で、弁棒方向に短い寸法でしかも所定荷重で押圧したこ
とにより、該環状パッキンによる二次シールの作用効果
をより確実なものにすることができる。
【0031】(vi)上記環状パッキンを軸受を介して押
圧する皿ばねの端部を固着する環状のばね押えの内径及
び外径両周面にシール手段を設けたことにより、弁棒に
沿う三次シールの作用効果を奏するばかりでなく、屋外
仕様に対して雨水や塵埃等の侵入をも防止することがで
きる。
【0032】また、シートリングの弁棒挿通部近傍のボ
ス部と常時圧接する弁体圧接面の弁棒方向内方に、共通
した潤滑剤用環状溝を形成し、該溝部に通じる複数個の
弁棒方向に並列した油孔を設け、該部に潤滑剤を封入し
たことにより、独立した油穴の潤滑剤より多量の潤滑剤
を封入することができるので、長期間且つ開閉頻度の高
い流体条件に好適で効果がある。
【0033】また、シートリングの弁棒挿通部近傍のボ
ス部と常時圧接する弁体圧接面に、90°の弁体回動角
度範囲内において複数個の油穴を、非同一ピッチ円上に
設けたことにより、弁体の90°の回動角度範囲内にお
いて、弁体の回動により、シートリングのボス部と弁体
との両圧接面全域(全周)に潤滑が行き渡るようにする
ことができるので、弁の開閉を長期に亙り円滑に行なう
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すバタフライ弁の縦断
面図である。
【図2】図1のB部の要部拡大断面図である。
【図3】図2の弁体平面図で油穴(丸穴)を示す説明図
である。
【図4】(a)は図1のA部の要部拡大断面図、(b)
は図(a)の他の実施例を示す要部断面図である。
【図5】図2の他の実施例を示す要部断面図である。
【図6】従来例を示す中心形バタフライ弁の要部断面図
である。
【図7】本出願人によって先に提案された従来例を示す
主要部の断面図である。
【図8】図7に使用されるシートリングのリングの斜視
図である。
【図9】同じくシートリングの斜視図である。
【図10】従来弁の弁軸孔と弁棒との関連を示す要部説
明図である。
【符号の説明】
11 本体(弁本体) 11a 本体軸挿部 11b 皿ばね収納室 12 シートリング 12a 耳部 12C 弁棒挿通ボス部 13 弁棒 14 軸受 15 弁体 15a テーパピン 15C 弁体圧接面 16 断面L字状リング 17 環状パッキン 19 皿状ばね 20 ばね受け 21 スナップリング 22 ばね押え 22a,22b シール部材 23 油穴(丸穴) 24 環状溝 25 植込キー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剛性材料からなる弁本体の全内周面及び
    配管接続面に弾性材料からなる環状のシートリングを定
    着し、該シートリングに外周面が接離する円板状の弁体
    を回動自在に弁本体内に軸支したウエハ形バタフライ弁
    において、環状のシートリングの弁棒挿通部の外周部
    に、剛性材料からなる断面L字状のリングを一体に加硫
    成形し、該L字状リングに環状のパッキンを挿着し、該
    環状パッキンを、外方から弁棒を取り巻く軸受を介し
    て、端部を環状のばね押えによって固着された皿ばねに
    よって押圧すると共に、該環状のばね押えの内径及び外
    径両周面にシール手段を設け、前記シートリングの弁棒
    挿通部近傍のボス部と常時圧接する弁体の圧接面に、潤
    滑剤を封入する複数個の独立した油穴を設けたことを特
    徴とするバタフライ弁。
  2. 【請求項2】 シートリングの弁棒挿通部近傍のボス部
    と常時圧接する弁体圧接面の弁棒方向内方に、共通した
    潤滑剤用環状溝を形成し、該溝部に通じる複数個の弁棒
    方向に並列した油孔を設け、該部に潤滑剤を封入したこ
    とを特徴とする請求項1記載のバタフライ弁。
  3. 【請求項3】 シートリングの弁棒挿通部近傍のボス部
    と常時圧接する弁体圧接面に、90°の弁体回動角度範
    囲内において複数個の油穴を、非同一ピッチ円上に設け
    たことを特徴とする請求項1又は2記載のバタフライ
    弁。
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