JP3342405B2 - 軸シール性能を確保し、組立性を向上したバタフライ弁 - Google Patents

軸シール性能を確保し、組立性を向上したバタフライ弁

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JP3342405B2 JP14317898A JP14317898A JP3342405B2 JP 3342405 B2 JP3342405 B2 JP 3342405B2 JP 14317898 A JP14317898 A JP 14317898A JP 14317898 A JP14317898 A JP 14317898A JP 3342405 B2 JP3342405 B2 JP 3342405B2
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祐次 松本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】この発明は、シートリングを容易
且安定して挿着することができ、軸シール性能を確保
し、組立性を向上することが出来るようにした中心形バ
タフライ弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、弁本体に円板状の弁体を、回転中
心と弁体の中心を合致させて軸支するようにした中心形
バタフライ弁において、軸部のシール性を向上するため
の方策が、種々提案されている。実開平7−10638
号公報には、かかる軸部のシール装置の一例が開示され
ている。該公報に開示された軸シール装置の構造は、中
空円筒状の弁本体内周面に定着されるシートリングの外
周面と弁本体の内周面に位置を整合して幅のある帯状の
溝を円周方向に凹設し、該帯状の溝内にバックアップリ
ングを嵌挿し、該バックアップリングの内周面に弁棒が
通る軸孔に近接して、同心の環状溝を形成し、該環状構
内に剛性のリングの一部を挿設すると共に、該剛性のリ
ングの他部をシートリング内に嵌挿したものである。
【0003】すなわち、従来のシール装置は、バックア
ップリングとシートリングとの間に剛性のリングを嵌挿
しており、シートリングを弁本体に定着するとき、剛性
のリングが脱落するおそれがあるため、組立工程数が増
大すると共に、弁棒回転時に剛性のリングを嵌挿した部
分が共に回転するため、弁棒部(グランド部)の軸封性
と、潤滑性及び耐久性が損なわれるおそれがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、弁本体内
周面へのシートリングの挿着が容易で、弁棒挿通部との
芯出しを確実に行うことが出来、弁棒の回動に伴うボス
部の回転を阻止し、弁棒の回転に伴う外部への漏洩を防
止し、潤滑作用を行わせ得るようにしたバタフライ弁の
シール装置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にこの発明が採った手段は、剛性材料からなる円筒状の
流体通路を貫設した弁本体と、該弁本体の全内周面に装
着されたバックアップリングと、該弁本体内に回転自在
に軸支された円板状の弁体と、該弁本体と弁体との間に
介挿される弾性材料からなるシートリングとからなる中
心形バタフライ弁において、シートリングの直径方向対
向位置に形成された弁棒挿通孔を貫通するボス部をバッ
クアップリングのシートリングボス部受入孔に嵌合し、
且シートリングのボス部とバックアップリングのシート
リングボス部受入孔とを回り止め状態に係合すると共
に、シートリングの弁棒挿通孔の内面に凹凸部を形成し
て、密封性と潤滑性を向上させ得るようにしたことを特
徴とする。
【0006】又、バックアップリングは、二分割され、
分割面と直交する位置にシートリングボス部受入孔を形
成したことを特徴とする。
【0007】更に、シートリングボス部の回り止めを、
該ボス部に形成された係合突起と、バックアップリング
に形成された係合凹部との係合により達成するようにし
たことを特徴とする。
【0008】更に、シートリングの弁棒挿通孔内面に形
成された凹部に潤滑剤を封入したことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】この発明の好ましい実施の形態
を、以下に詳細に説明する。図において、(1)は円筒状
の流路を貫設した剛性材料からなる弁本体であり、流路
内には円板状の弁体(2)が弁棒(3)で回動自在に軸支さ
れる。弁本体(1)の内周面にはゴム等の弾性材料からな
るシートリング(4)が定着され、弁体(2)の外周面に接
離して流路を開閉する。(5)は、バックアップリングで
あって、弁本体(1)の内周面とシートリング(4)の外周
面との間に配設され、シートリング(4)の弾性密封性能
をバックアップする。
【0010】バックアップリング(5)は、図4〜6に示
すように所定の幅を有する帯状のリングであり、弁棒挿
通孔(6)と直交する分割面(7)において、上部リング
(5a)と下部リング(5b)とに二分割される。弁棒挿通孔
(6)の外周部には外周面から外方に突出するボス部(8)
が形成され、内周面にはシートリングボス部受入孔(9)
が凹設される。バックアップリング(5)の幅は、弁本体
(1)の幅より小さく形成され、弁本体(1)の内周面中央
に周囲して凹設された中央構(10)内に挿設される。バッ
クアップリング(5)は、合成樹脂等の剛性材料、好まし
くはポリアミド、ポリフェニレンエーテル、ポリフェニ
レンサルファイド等の合成樹脂の成型品として形成され
る。これらの樹脂材料は、所望の剛性を有すると共に、
弁本体内周面に挿着するときに、内径方向への好ましい
撓みを許容する弾性を備えている。バックアップリング
(5)を合成樹脂の成型品として形成することにより、弁
本体の内径寸法をバックアップリング(5)の内径寸法で
規定することが出来、弁本体の内周面は若干の凹凸が存
していても、規準内寸法であれば良く、旋削加工が不要
となる。
【0011】図3に示すように、シートリング(4)のボ
ス部(11)が嵌挿されるバックアップリング(5)のシート
リングボス部受入孔(9)の内周面には、シートリング
(4)のボス部(11)の外周面に形成された係合突起(12)が
係入する係合凹部(13)が形成され、係合突起(12)と係合
凹部(13)との係合により、シートリング(4)のボス部(1
1)の回転を阻止している。係合突起(12)は、図3に示す
断面方形のものに限れない。図9,10は、シートリン
グ(4)のボス部(11)に形成される係合突起(12)の他の例
を示すものであり、断面半円形、三角形等の形状に形成
しても良いことは勿論である。
【0012】シートリング(4)のボス部(11)に形成され
た弁棒挿通孔(14)の内周面には、円周方向に延びる凹凸
部(15)が形成される。この凹凸部(15)の形状は、図7,
8に示すように断面角形、山形、丸形等任意の形状に形
成可能であり、限定されない。凹凸部(15)により、シー
トリング(4)と弁棒(3)との密着性が向上し、シール性
が高くなると共に、凹部にグリース或いは液体のオイル
等の潤滑剤を充填して弁棒の回転を円滑にすることが出
来る。又、弁棒挿入時には、突部にも潤滑剤を塗布して
挿入を容易とすることが出来る。
【0013】組立に際しては、図6を参照して、先ず二
分割したバックアップリング(5)を、ボス部(8)の弁棒
挿通孔(6)を弁本体(1)の弁軸孔(16)に合致させつつ、
弁本体(1)の内周面の中央溝(10)にバックアップリング
(5)を装着する。続いて、シートリング(4)のボス部(1
1)をバックアップリング(5)のボス部受入孔(9)に挿入
しつつ、シートリング(4)を弁本体(1)の内周面に装着
する。このように、バックアップリング(5)とシートリ
ング(4)とを、ボス部をそれぞれ挿着しつつ組み付けて
いくため、自動的に弁本体、バックアップリング(5)、
シートリング(4)の芯が出ることとなる。
【0014】シートリング(4)を組み付けた後、シート
リング内周部に弁体(2)を装着する。弁体(2)は、弁閉
時の確実なシール性を得るために、外径寸法をシートリ
ング内径寸法より若干大きく形成され、両寸法の差がシ
ートリングの圧縮代となる。又、シートリング(4)の弁
棒挿通直径方向も同様に若干大きい寸法の球面若しくは
平面形状に形成されており、弁棒方向への漏洩防止のた
めの一次シール機構を果たしており、仕様圧力に対して
200%程度のシール作用を有している。
【0015】弁体(2)をシートリング(4)内に配置し、
弁体(2)の弁棒装着孔をシートリングの弁棒挿通孔(6)
に合致させた後、外方から弁棒(3)を挿入して連結す
る。このとき、シートリング(4)の弁棒挿通孔(6)の内
面に、前述したように潤滑剤を塗布して、弁棒の挿入を
容易とする。
【0016】
【発明の効果】この発明によれば、バックアップリング
を弁本体内周面に装着してあるので、シートリング外周
面が正確に弁本体内周面に密着し、弁体の全閉時に所要
の圧縮代を得ることが出来ると共に、バックアップリン
グの弁棒挿通孔を形成したボス部を弁本体に嵌着し、該
ボス部の内部にシートリングのボス部を装着するため、
弁棒軸部の芯出しを容易に行うことが出来、組立作業の
効率化を図ることができる。更に、バックアップリング
は、二分割されているので、本体内周に容易に取り付け
ることが出来る。
【0017】シートリングは、ボス部の外周面に係合突
起を設け、バックアップリングの係合凹部に係合してあ
るので、弁棒の回転によるボス部のねじり作用を防止し
て、ボス部の疲労や捩れによる破損を防止することが出
来、流体の漏洩を防ぐことが出来ると共に、シートリン
グボス部に形成された弁棒挿通孔の内面に凹凸部を形成
してあるので、弁棒との密着性を向上して二次シール
(グランドシール)性能を高め、且凹部に封入される潤
滑剤により弁棒の回転を円滑し、グランドシール性能を
効果的に向上することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかるバタフライ弁の一部を断面し
た側面図
【図2】図1A部分の拡大断面図
【図3】図2B−B’線に沿った断面図
【図4】バックアップリングの正面図
【図5】同側面図
【図6】バックアップリングとシートリングの組付を示
す側面図
【図7】シートリングの弁棒挿通孔に形成される凹凸部
の一例を示す断面図
【図8】同、他の例を示す断面図
【図9】シートリングとバックアップリングの係合の一
変形を示す平面図
【図10】同、他の例を示す平面図
【符号の説明】
(1)弁本体 (2)弁体 (3)弁棒 (4)シートリング (5)バックアップリング (6)弁棒挿通孔 (7)分割面 (8)ボス部 (9)シートリングボス部受入孔 (10)中央溝 (11)ボス部 (12)係合突起 (13)係合凹部 (14)弁棒挿通孔 (15)凹凸部 (16)弁軸孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 1/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】剛性材料からなる円筒状の流体通路を貫設
    した弁本体と、該弁本体の全内周面に装着されたバック
    アップリングと、該弁本体内に回転自在に軸支された円
    板状の弁体と、該弁本体と弁体との間に介挿される弾性
    材料からなるシートリングとからなる中心形バタフライ
    弁において、シートリングの直径方向対向位置に形成さ
    れた弁棒挿通孔を貫通するボス部をバックアップリング
    のシートリングボス部受入孔に嵌合し、且シートリング
    のボス部とバックアップリングのシートリングボス部受
    入孔とを回り止め状態に係合すると共に、シートリング
    の弁棒挿通孔の内面に凹凸部を形成して、密封性と潤滑
    性を向上させ得るようにしたことを特徴とする軸シール
    性能を確保し、組立性を向上したバタフライ弁。
  2. 【請求項2】バックアップリングは、二分割され、分割
    面と直交する位置にシートリングボス部受入孔を形成し
    たことを特徴とする請求項1記載のバタフライ弁。
  3. 【請求項3】シートリングボス部の回り止めを、該ボス
    部に形成された係合突起と、バックアップリングに形成
    された係合凹部との係合により達成するようにしたこと
    を特徴とする請求項1又は2記載のバタフライ弁。
  4. 【請求項4】シートリングの弁棒挿通孔内面に形成され
    た凹部に潤滑剤を封入したことを特徴とする請求項1記
    載のバタフライ弁。
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