JP2006345883A - 一斉開放弁 - Google Patents

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長久 荻原
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Abstract

【課題】弁本体の面間寸法を小さくしてコンパクト化を実現すると共に、配管全体の設置スペースを低減することができ、しかも、組立作業性、メンテナンス性を飛躍的に向上させた実用的価値の高い開閉弁一体型の一斉開放弁を提供する。
【解決手段】弁体2によって仕切られた流路の一方を消火液源31に通じる一次側管路3とし、他方をスプリンクラーヘッドや泡ヘッド34などに通じる二次側管路4とした弁本体1と、この一次側及び二次側管路3,4内の双方若しくは何れか一方に収容配置した開閉弁18とからなる開閉弁一体型の一斉開放弁である。前記弁本体1の両端部又は何れか一方に配管フランジ14を有し、この配管フランジ14の内端一部を肉厚方向へ突出させて突設部17を設け、この突設部17に前記開閉弁18のステム19を回転自在に支持するステム孔17aを設けている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、スプリンクラー設備や泡消火設備などの消火設備に好適な一斉開放弁に関する。
スプリンクラー設備や泡消火設備等で使用されるこの種の開放弁には、火災感知用の配管や消火液を放射する配管が連結されている。例えば、減圧開型の一斉開放弁の場合、火災感知用の配管(感知ライン)に設けた感知ヘッドの火災感知によって放水が行われると、弁箱内部の感知ラインに接続された圧力室の圧力が低下して弁体が開動し、一次側管路と二次側管路とが連通状態となる。これにより、消火液源(例えば、貯水タンク)からの消火液が消火液を放射する配管に供給され、例えば、スプリンクラーヘッドや泡ヘッドからの放水が行われる。
ところで、消火設備は火災に備えてその機能が十分発揮されるよう、定期的に点検を行うことが義務付けられている。この点検では、スプリンクラーヘッドなどに消火液を供給しないで弁作動を検査する必要があることから、一斉開放弁の二次側、具体的には一斉開放弁とスプリンクラーヘッドの間の配管に、バタフライ弁や仕切り弁などの開閉弁を設けている。平常時、この開閉弁は全開状態で保持されているが、放水試験などの点検時には開閉弁を閉止して、スプリンクラーヘッドや泡ヘッドを設けた配管に消火液が供給されないようにしている。
この種の従来例として、例えば、特開平8−61550号公報(以下、特許文献1という)に記載の一斉開放弁がある。同公報には、弁体を上下動自在に配設した第1の弁箱と、ボール弁機構を内装した第2の弁箱とからなる一斉開放弁が開示されている。また、特開2001−259070号公報(以下、特許文献2という)には、一次側・二次側にバタフライ弁を着脱可能に設けた一斉開放弁が開示されている。
上記特許文献1、2のように、一斉開放弁の一次側や二次側にボール弁やバタフライ弁などの開閉弁を連結した構造の場合、一斉開放弁の設置スペースに加えて、開閉弁の設置スペースを別途確保しなければならず、特に、消火設備では配管を含めた構成要素が多く、限られたスペース内において、その設置スペースの確保は容易なことではない。しかも、一斉開放弁と開閉弁との連結にはボルト・ナットなどを用いて行われるため、取付作業に多くの時間と労力を要していた。そこで、これらの問題を解決すべく、開閉弁一体型の一斉開放弁の開発が提案されている。
例えば、特開2001−336659号公報(以下、特許文献3という)に記載の一斉開放弁がある。同公報には、フランジ近傍の管路内にバタフライ弁を一体に埋め込んだ一斉開放弁が開示されている。バタフライ弁の弁体は、一斉開放弁の管路(弁本体)に設けた貫通孔から挿入された弁棒によって支持され、流路上に回転自在に配置されている。
特開平8−61550号公報 特開2001−259070号公報 特開2001−336659号公報
しかしながら、上記特許文献3に示す構造では、弁本体内部を一次側と二次側とに仕切る隔壁に接触しないよう、弁体の回動範囲を考慮してバタフライ弁の設置(設計)を行う必要がある。このため、バタフライ弁を設置する管路の長さは必然的に長くなり、その結果、弁本体の面間寸法が大きくなってしまう。また、弁体を回動させる弁棒はフランジ近傍の管路から突出した状態にあり、その長さは、弁操作用ハンドルの取り付けを考慮して、回転操作の際にフランジに接触することのない十分な長さに設定する必要がある。
さらに、上記特許文献1〜3をはじめ、従来の構造では、ステム孔を弁箱の上下部(或は左右部)2ヶ所を穿孔して設ける必要があることから、製造コストがかかることに加え、組立工数が増えるので組立には多くの時間と労力を要していた。しかも、メンテナンスを行う時には、上下部の各ステムを抜かなければならず、特に、狭い場所での作業となれば容易ではない。
本発明は、上記の課題点に鑑み、鋭意研究の結果開発に至ったものであり、その目的とするところは、弁本体の面間寸法を小さくしてコンパクト化を実現すると共に、配管全体の設置スペースを削減することができ、しかも、組立作業性、メンテナンス性を飛躍的に向上させた実用的価値の高い開閉弁一体型の一斉開放弁を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、請求項1に係る発明は、弁体によって仕切られた流路の一方を消火液源に通じる一次側管路とし、他方をスプリンクラーヘッドや泡ヘッドなどに通じる二次側管路とした弁本体と、この一次側及び二次側管路内の双方若しくは何れか一方に収容配置した開閉弁とからなる開閉弁一体型の一斉開放弁において、前記弁本体の両端部又は何れか一方に配管フランジを有し、この配管フランジの内端一部を肉厚方向へ突出させて突設部を設け、この突設部に前記開閉弁のステムを回転自在に支持するステム孔を設けた一斉開放弁である。
請求項2に係る発明は、前記開閉弁を収容する管路の内周面にシートリングを固定したガイドリングを設け、このガイドリングに着脱自在に保持された下部ステムと、前記ステム孔に支持された上部ステムとで開閉弁の弁体を回転自在に支持した一斉開放弁である。
請求項3に係る発明は、前記ガイドリングは金属材料からなり、このガイドリングの内周面に樹脂やゴム等の弾性材料からなるシートリングを焼き付け、接着或は嵌め込みして設けた一斉開放弁である。
請求項4に係る発明は、前記ガイドリングに開閉弁の弁体と下部ステムとを組み込んでこれをユニットとして構成し、このユニットの状態から弁本体への取り付け、取り外しを可能とした一斉開放弁である。
請求項5に係る発明は、前記上部ステムの上下2ヶ所にOリング溝を設け、このOリング溝間にグリス溜まりを形成した一斉開放弁である。
請求項1に係る発明によると、弁本体の面間寸法を小さくしてコンパクト化を実現すると共に、配管全体の設置スペースを削減することが可能になった。従来に比べて設置スペースを必要としないため、空いたスペースを有効活用することができる上、コストの削減が図られる。さらに、コンパクト化の実現によって軽量化が可能となり、搬送時は勿論、施工時の作業者への負担が軽減される。また、本発明の原理によれば、一斉開放弁以外にも防災設備における自動警報弁などにも適用され、同様の効果が得られる。
請求項2、3に係る発明によると、下部ステムがガイドリングのみに保持される構造であることから、弁箱に下部ステムを取り付けるステム孔を設ける必要がなく、また、下部ステムの脱落を防ぐ処置が不要となり、製造工程を簡素化すると共に、製造コストの削減を可能にする。バタフライ弁をはじめ、ボール弁など、あらゆる開閉弁に適用することが可能であり、組立作業性、メンテナンス性を飛躍的に向上させることができる。
請求項4に係る発明によると、シートリング、ガイドリング、開閉弁の弁体、及び下部ステムをユニットとして構成することができ、この状態からの弁本体への取り付け、取り外しができるので、優れた作業性、メンテナンス性が実現される。しかも、弁本体の開口端からの取り付け、取り外しが行えるので、従来にない優れた組立作業性、メンテナンス性を実現した実用的価値の極めて高い開閉弁一体型の一斉開放弁として提供することができる。
請求項5に係る発明によると、Oリングに潤滑性と封止性を長期に亘って与えることができると共に、ステム孔の潤滑効果により耐摩耗・防錆効果を得ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。なお、本実施形態は、本発明が実施される特に有用な形態としてのものであり、本発明がその形態に限定されるものではない。図1は、本発明に係る開閉弁一体型の一斉開放弁の断面図であり、図2は、図1における一斉開放弁の一部拡大断面図、図3は、図1における一斉開放弁の一部切欠き平面図、図4は、弁開操作時の状態説明図、図5は、弁閉操作時の状態説明図、また、図6は、開閉弁の弁閉状態を示す一部切欠き断面図である。
図中1は、鋳物製の弁本体(弁箱)、2は、有底筒状のピストン弁である。3は、消火液源に通じる一次側管路、4は、スプリンクラーヘッドや泡ヘッドなどに通じる二次側管路である。5は、一次側管路3と二次側管路4とを隔てる隔壁、6は、隔壁5に穿設された連通口である。7は、連通口6の内周面に装着され、ピストン弁2を着座させる弁座である。8は、一次側管路に連続して設けた圧力制御室、9は、弁箱1内に固定された筒状のシリンダである。10は、鋳物製の蓋体、11は、蓋体10に支持されたスピンドルである。12は、ピストン弁2と蓋体10との間に設けた圧縮バネである。
図2に示すように、本実施形態では、ピストン弁2にチャッキ弁13を直接設けたチャッキ弁一体構造を採用している。このチャッキ弁13の構成は、チャッキディスク13aと、弁座兼用キャップ13b、チャッキディスク13aを一次側へ付勢するスプリング13c、及びピストン弁2に穿設された通過孔13dから構成され、流体Wを一次側管路3から圧力制御室8へ通過させる一方、圧力制御室8から一次側管路3への通過を阻止し、一次側管路3と圧力制御室8の内圧を同圧に保つよう機能する。このチャッキ弁一体構造により、一次側管路3から圧力制御室8への一次圧を最短経路で供給することができ、弁本体1の更なるコンパクト化を図っている。なお、本発明は、ピストン弁2に替えてダイヤフラム弁などを内蔵する一斉開放弁(図示しない)にも適用される。
また、ピストン弁2の中央部には凸状の突起部2aが形成されており、弁開時にはこの突起部2aにスピンドル11の先端を当接させる。スピンドル11は螺入により蓋体10に取り付けており、このスピンドル11の螺入状態を調整して、その先端位置を適宜位置に移動させることで、ピストン弁2の弁開状態の調節が行われる。勿論、本例で示すピストン弁2の構造は一例であって、従来のごとく、チャッキ弁13を弁箱1側に設けた構造(図示しない)を採用してもよいが、この場合には、一次側管路3と圧力制御室8とを連通するバイパスを別途設ける必要があり、弁本体1を大きく設計しなければならない。しかも、本例では青銅及び黄銅製のピストン弁2を採用したことで、耐食性に優れたチャッキ弁13のケーシングを実現しているが、チャッキ弁13を鋳鉄製の弁箱1側に設ける構造では、何らかの防錆処理を施す必要があり、コストや部品点数が増加することになる。
図1に示すように、圧力制御室8は、その周面をシリンダ9によって構成され、上面は蓋体10によって閉鎖されている。圧力制御室8内には上述したピストン弁2を内蔵しており、このピストン弁2はシリンダ9内にOリング9aを介して液密的に嵌装され、摺動自在に設けてある。通常時、一次側管路3から圧力制御室8にかけて、消火剤Wが満たされた状態となっている。即ち、圧力制御室8内に流入した消火剤Wの水圧を受けた状態にあり、ピストン弁2は連通口6に設けた弁座7に押し付けられて、同図に示されるように、連通口6の閉止状態が維持されている。
弁本体1の両端部には配管フランジ14,14を設けており、一次側配管15、二次側配管16との接続が行われる。図3に示すように、本発明の一斉開放弁には、配管フランジ14の一部を肉厚方向へ突出させた突設部17を設けており、この突設部17には、開閉弁18の上部ステム19を回転自在に支持するステム孔17aが形成されている。なお、ステム孔17aが配管フランジ14のボルト孔(図示しない)にかからなければ、突設部17(ステム孔17a)を配管フランジ14の何れの部位に設けてもよく、例えば、図1において、弁本体1の側面位置に設けるなど、実施に応じて任意である。
本実施形態では、開閉弁18としてバタフライ弁を採用しており、この開閉弁18(以下、バタフライ弁18という)を一次側管路3及び二次側管路4内の双方に収容配置している。管路3,4の内周面にはゴム製(或は樹脂製等)シートリング20を固定した金属製(或は樹脂製等)ガイドリング21が取り付けられており、当該管路3,4に配置される円板状の弁体22(以下、ジスク22という)が流路を閉鎖したとき、ジスク22の外周面がシートリング20と密着するよう構成されている。また、シートリング20及びガイドリング21にはバタフライ弁18の上部ステム19を挿通させる挿入孔23と、バタフライ弁18の下部ステム24を着脱自在に保持する取付孔25が形成されており、ステム孔17aに支持された上部ステム19と、ガイドリング21に保持された下部ステム24とでジスク22が回転自在に支持され、流路上でのジスク22の回動を可能にしている。
図1に示すように、シートリング20の一端部20aを鍔状に成形しており、弁本体1の開口端に装着した状態において、この鍔状の端部20aは弁本体1の開口端面から突出した状態にあり、一次側配管15、二次側配管16との接続に際して、これら配管15,16との間でシール機能が発揮される。
後述するが、本発明の一斉開放弁では、シートリング20、ガイドリング21、ジスク22、及び下部ステム24を組み込んでこれをユニットとして構成しており、このユニットの状態からの弁本体1への取り付け、取り外しを行うことができ、しかも、弁本体1の開口端からの取り付け、取り外しが行えるよう構成されている。また、バタフライ弁18のジスク22を支持する下部ステム24はガイドリング21のみに保持され、弁箱1と結合されていない構造であることから、上部ステム19の脱着のみでバタフライ弁18の取り付け、取り外しが行える。
バタフライ弁18の上部ステム19には、上下2ヶ所にOリング溝19a,19aを形成しており、これらに装着したOリング26,26によって、ステム孔17aと上部ステム19との隙間から消火剤Wが漏れるのを防いでいる。Oリング溝19a,19aの間には、グリス溜まり27を設けており、Oリング26に潤滑性と封止性を長期に亘って与えると共に、ステム孔17aの潤滑効果により耐摩耗・防錆効果が発揮される。当該ステム19の上端部には、必要に応じて、ジスク22を回転操作する弁操作用ハンドル(図示しない)が取り付けられる。また、上部ステム19の保持部を長くしており、当該ステム19の片持ちばり自由端のたわみを少なくし、流体圧による弁体移動を押さえる機能を持たせている。
図中28は、上部ステム19の飛び出しを防止するプレート、29は、ジスク22の開度を示すインジゲータであり、このインジゲータ29は上部ステム19と同一に回動するよう設けてある。図4に示すように、ジスク22の全開時は、固定用ボルト30を用いてプレート28とインジゲータ29を位置固定しており、一方、図5に示すように、ジスク22の全閉時は、プレート28の端部に設けたストッパ28aと、インジゲータ29の先端部に設けた折り曲げ部29aとを当接させて、全閉時の位置決めを行う構造としている。勿論、この構造は一例であり、これに限定するものではない。
次に、本実施形態の作用を説明する。弁本体1の一次側管路3は、消火液源31、例えば、消火液タンクや貯蔵槽などに接続されて消火剤が加送されている。通常時、ピストン弁2は圧縮バネ12の弾発力によって弁座7に押し付けられ、一次側管路3と二次側管路4を遮断した状態にある。このとき、一次側管路3から供給された消火剤はピストン弁2の外周面に設けたチャッキ弁13を通過して圧力制御室8を満たし、さらに、圧力制御室8を満たした消火剤は、感知ライン32を経由して感知ヘッド33に至る経路を満たしている。
圧力制御室8は感知ライン32に接続されており、この感知ライン32に設けた感知ヘッド33の火災感知によって放水が行われると、圧力制御室8内の圧力が低下する。これにより、一次側管路3内の水圧が圧力制御室8内の水圧と圧縮バネ12の弾発力を上回り、ピストン弁2が上方へと押し上げられ、ピストン弁2と弁座7との間に生じた開口部から、一次側管路3からの消火剤Wが二次側管路4へと流入して、消火剤Wを放射する配管16へと供給され、例えば、スプリンクラーヘッド34や泡ヘッドからの放水が開始されて火災を消し止める。
一斉開放弁1の作動試験をする際には、上部ステム19の上端部に弁操作用ハンドル(図示しない)を取り付け、図6に示すように、二次側管路4内に収容配置されたバタフライ弁18のジスク22を閉止する。次いで、弁本体1の底部に螺着されたプラグ35を取り外して、排水管(図示しない)を取り付ける。感知ライン32に設置してある末端試験装置36を操作すると、圧力制御室8内の水圧が低下して、感知ヘッド33の作動状態が実現される。これにより、ピストン弁2が上方へと移動し、一次側管路3と二次側管路4とが連通状態となる。このとき、二次側管路4に消火剤Wが流入するが、バタフライ弁18のジスク22は閉止してあるので、スプリンクラーヘッド34を設けた配管16に消火剤Wが供給されることはなく、消火剤Wは排水管から流出される。また、一斉開放弁1を含む二次側の部品をメンテナンスなど行う際には、一次側管路3内に収容配置されたバタフライ弁18のジスク22を閉止して行う。
ここで、弁本体1にバタフライ弁18を取り付ける手順について説明すると、先ず、ゴム製シートリング20を焼付け、接着剤などで固着、或は嵌め込みなど、適宜方法でガイドリング21に固定する。次に、ジスク22をシートリング20内に嵌め入れると共に、ガイドリング21に設けた取付孔25から下部ステム24を挿入し、ジスク22の下部に固定する。これにより、シートリング20、ガイドリング21、ジスク22、及び下部ステム24がユニットとして構成される。
次いで、このユニットを弁本体1の開口端から嵌め込んだ後、配管フランジ14の突設部17に設けたステム孔17aから上部ステム19を挿入し、シートリング20、ガイドリング21に設けた挿入孔23を介して、ジスク22の上部に固定する。その後、プレート28、インジゲータ29を順次取り付けて、バタフライ弁18の取り付けが完了する。このように、開閉弁18の弁体22を固定する下部ステム24は、シートリング20を固定したガイドリング21のみに保持され、弁本体(弁箱)1と結合されていない構造であることから、上部ステム19の脱着のみで、開閉弁18の取り付け、取り外しが容易に行うことができる。
弁本体1からバタフライ弁18を取り外す場合には、バタフライ弁18のジスク22に固定されている上部ステム19を取り外すのみで、シートリング20を固定したガイドリング21、ジスク22、及び下部ステム24を一度に取り出すことができ、メンテナンスなど、容易に行うことができる。
本発明によると、開閉弁一体型の構造にあっても、弁本体の面間寸法を小さくしてコンパクト化を実現すると共に、配管全体の設置スペースを低減することができ、しかも、組立作業性、メンテナンス性を飛躍的に向上させた実用的価値の高い開閉弁一体型の一斉開放弁として提供可能である。また、バタフライ弁や、ボール弁などの回転弁を収容配置した開閉弁一体型の一斉開放弁とすることも可能である。また、本発明は、一斉開放弁以外にも防災設備における自動警報弁などにも応用できる。
本発明に係る開閉弁一体型の一斉開放弁の断面図である。 図1における一斉開放弁の一部拡大断面図である。 図1における一斉開放弁の一部切欠き平面図である。 弁開操作時の状態説明図である。 弁閉操作時の状態説明図である。 開閉弁の弁閉状態を示す一部切欠き断面図である。
符号の説明
1 弁本体(弁箱)
2 弁体(ピストン弁)
3 一次側管路
4 二次側管路
13 チャッキ弁
14 配管フランジ
17 突設部
17a ステム孔
18 開閉弁(バタフライ弁)
19 上部ステム
19a Oリング溝
20 シートリング
21 ガイドリング
22 弁体(ジスク)
24 下部ステム
27 グリス溜まり
31 消火液源
34 スプリンクラーヘッド、泡ヘッド

Claims (5)

  1. 弁体によって仕切られた流路の一方を消火液源に通じる一次側管路とし、他方をスプリンクラーヘッドや泡ヘッドなどに通じる二次側管路とした弁本体と、この一次側及び二次側管路内の双方若しくは何れか一方に収容配置した開閉弁とからなる開閉弁一体型の一斉開放弁において、前記弁本体の両端部又は何れか一方に配管フランジを有し、この配管フランジの内端一部を肉厚方向へ突出させて突設部を設け、この突設部に前記開閉弁のステムを回転自在に支持するステム孔を設けたことを特徴とする一斉開放弁。
  2. 前記開閉弁を収容する管路の内周面にシートリングを固定したガイドリングを設け、このガイドリングに着脱自在に保持された下部ステムと、前記ステム孔に支持された上部ステムとで開閉弁の弁体を回転自在に支持した請求項1に記載の一斉開放弁。
  3. 前記ガイドリングは金属材料からなり、このガイドリングの内周面に樹脂やゴム等の弾性材料からなるシートリングを焼き付け、接着或は嵌め込みして設けた請求項1又は2に記載の一斉開放弁。
  4. 前記ガイドリングに開閉弁の弁体と下部ステムとを組み込んでこれをユニットとして構成し、このユニットの状態から弁本体への取り付け、取り外しを可能とした請求項1乃至3の何れか1項に記載の一斉開放弁。
  5. 前記上部ステムの上下2ヶ所にOリング溝を設け、このOリング溝間にグリス溜まりを形成した請求項1乃至4の何れか1項に記載の一斉開放弁。
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